JP2007159095A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが次の撮影を適確に行うことが可能となるような参照画像を被写体観察用の画像と共に再生表示できる撮像装置を提供すること。
【解決手段】被写体観察用のモニタ画像を表示部10に表示させる際に、前回の撮影時に記録部9に記録された画像を表示させると共に、記録部9に記録された画像の中でユーザが参考としたい画像が選択されている場合には、その画像も表示部10に表示させる。
【選択図】図5
【解決手段】被写体観察用のモニタ画像を表示部10に表示させる際に、前回の撮影時に記録部9に記録された画像を表示させると共に、記録部9に記録された画像の中でユーザが参考としたい画像が選択されている場合には、その画像も表示部10に表示させる。
【選択図】図5
Description
本発明は、撮影前に、被写体観察用の画像を表示する機能を有する撮像装置に関する。
近年、デジタルカメラの背面等に設けられる液晶ディスプレイ(以下、LCDと称する)は、年々大型化及び高精細化されてきており、これに伴って1つの画面内に表示できる情報量が多くなっている。このような特徴を生かして、例えば、特許文献1の提案においては、撮像素子からリアルタイムで取得される被写体観察用の画像をLCDに再生表示すると共に、圧縮記録された画像を、再生時と同様の画質で再生表示することにより、圧縮によって画質がどの程度劣化するのかを撮影時に確認可能としている。
特開2001−24919号公報
ここで、特許文献1の提案において、被写体観察用の画像と共に再生表示される画像は、圧縮記録された画像の画質の劣化の程度を示すためのものである。つまり、この画像はユーザが任意に設定できる画像ではないため、ユーザが次回の撮影時において構図の参考とする等の用途に利用することは困難である。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ユーザが次の撮影を適確に行うことが可能となるような参照画像を被写体観察用の画像と共に再生表示できる撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による撮像装置は、撮影指示に従って、画像データを出力する受像手段と、上記受像手段から出力される画像データを記録する記録手段と、上記受像手段からリアルタイムで出力される画像データと上記記録手段に記録された画像データとを同時に再生表示する表示手段と、上記表示手段に再生表示する上記記録手段に記録された画像データを、上記撮影指示に従って上記記録手段から選択される画像データと、上記撮影指示とは異なる指示に従って上記記録手段から選択される画像データとの間で選択的に切り替える制御手段とを具備することを特徴とする。
この第1の態様によれば、撮影指示によって表示内容が変更される画像データと、撮影指示とは異なる指示によって表示内容が変更される画像データとを、受像手段からリアルタイムで出力される画像データと同時に適切に表示することにより、ユーザは次の撮影を適確に行うことが可能となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第2の態様による撮像装置は、撮影指示に従って画像データを出力する受像手段と、上記受像手段から出力される画像データから生成された記録用の画像データを記録する記録手段と、上記記録手段に記録された画像データのうち前回の撮影以外の画像データを参照画像データとして選択して表示可能とする画像選択手段と、上記受像手段からリアルタイムに出力される画像データと上記画像選択手段により選択された参照画像データとを同時に再生表示する表示制御手段とを具備することを特徴とする。
この第2の態様によれば、受像手段からリアルタイムで出力される画像データと同時に記録手段に記録された画像データのうち前回の撮影以外の画像データを参照画像データとして表示することにより、ユーザは次の撮影を適確に行うことが可能となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第3の態様による撮像装置は、撮影指示に従って画像データを出力する受像手段と、上記受像手段から出力される画像データから生成された記録用の画像データを記録する記録手段と、上記記録手段に記録された画像データのうち複数の画像データを参照画像として選択して表示可能とする画像選択手段と、上記受像手段からリアルタイムに出力される画像データと上記画像選択手段により選択された画像データとを同時に再生表示する表示制御手段とを具備することを特徴とする。
この第3の態様によれば、受像手段からリアルタイムで出力される画像データと同時に記録手段に記録された画像データのうちの複数の画像データを参照画像データとして表示することにより、ユーザは次の撮影を適確に行うことが可能となる。
本発明によれば、ユーザが次の撮影を適確に行うことが可能となるような参照画像を被写体観察用の画像と共に再生表示できる撮像装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置の一例としてのカメラの構成を示すブロック図である。図1に示すカメラは、MPU1と、操作部2と、FLASHROM3と、撮影レンズ4と、撮像素子5と、アナログフロントエンド回路(図ではAFEと記している)6と、画像処理回路7と、RAM8と、記録部9と、表示部10と、位置検出部11と、時計部12とから構成されている。ここで、MPU1と画像処理回路7とで制御手段、表示制御手段、画像選択手段を構成している。
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置の一例としてのカメラの構成を示すブロック図である。図1に示すカメラは、MPU1と、操作部2と、FLASHROM3と、撮影レンズ4と、撮像素子5と、アナログフロントエンド回路(図ではAFEと記している)6と、画像処理回路7と、RAM8と、記録部9と、表示部10と、位置検出部11と、時計部12とから構成されている。ここで、MPU1と画像処理回路7とで制御手段、表示制御手段、画像選択手段を構成している。
MPU1はマイクロコントローラ等から構成されており、図1の各ブロックを制御して撮影や再生などの各種シーケンスを制御する。このMPU1には操作部2が接続されている。操作部2は、本カメラに設けられた各種の操作部材である。MPU1は操作部2を構成する各操作部材の状態に従ってFLASHROM3に格納されているプログラムを読み出して各種シーケンスの制御を行う。ここで、操作部2の例としては、本カメラの電源のオン/オフを切り替えるための電源ボタン、本カメラの露出動作を開始させるための指示を与えるレリーズボタン、本カメラの動作モードを撮影モードと再生モードとの間で切り替えるためのモードスイッチ、後述するクイックビュー動作を実行するための表示切替手段としてのクイックビューボタン、各種の選択及び決定操作を行うための選択手段としての選択ボタン等が含まれる。
撮影レンズ4は、被写体13の像を後方の撮像素子5に結像させる。撮像素子5はCCDセンサ又はCMOSセンサ等から構成されており、撮影レンズ4を介して入射した被写体13の像を電気的な画像信号に変換して出力する。撮像素子5の出力はAFE回路6によって読み出される。AFE回路6は、撮像素子5から出力された画像信号に対して各種の前処理を施す。ここでの前処理は、例えば、ノイズの除去処理、波形整形処理、増幅処理、デジタル変換処理などがある。AFE回路6で生成されたデジタル画像データは、画像処理回路7に入力される。このように、撮像素子5及びAFE回路6によって受像手段が構成されている。
画像処理回路7は、AFE回路6で生成されたデジタル画像データに対して各種画像処理を施す。ここでの画像処理としては、画像の撮影時においては、例えば色補正処理、信号圧縮処理等が行われる。一方、画像の再生時においては、信号の伸長処理、リサイズ処理等が行われる。ここで、画像処理回路7には、画像処理時における各種補正の際の補正量を切り替えるための補正量切り替え回路7aが含まれている。
RAM8は、画像処理回路7における各種画像処理において処理されたデータ等の各種データが格納されるワークメモリであり、例えばSDRAM(synchronous DRAM)等で構成される。記録手段としての記録部9には、撮影時に画像処理回路7において圧縮されたデジタル画像データが記録される。
表示手段としての表示部10は、液晶ディスプレイ(LCD)等から構成されている。この表示部10には、画像処理回路7の制御の下、各種画像が表示される。例えば、撮影前には、撮像素子5においてリアルタイムで取得される画像データに基づく画像(以下、モニタ画像と称する)が、逐次、表示部10に表示される。このモニタ画像を見てユーザは被写体13の状態を確認することができる。また、画像の再生時においては、記録部9に記録されたデジタル画像データが画像処理回路7によって読み出されて伸長され、この伸長された画像が表示部10に表示される。
位置検出部11は、例えばグローバルポジショニングシステム(GPS)機能を利用するためのGPS受信機であり、GPS機能を利用して本カメラの位置を検出し、その結果をMPU1に通知する。時計部12は、本カメラによる撮影日時や撮影時における露出時間等の、各種時間を計時するために設けられている。
以下、本一実施形態の作用について説明する。
例えば、図2(a)、図2(b)、図2(c)のように似たような動作が繰り返されるシーンを撮影する場合や、時間毎に様々に変化しときおり良い表情を見せる赤ちゃんの表情のようなシーンを撮影する場合に、ユーザは、同じような写真を撮影してしまい、別の変化に富んだ写真の撮影をし忘れてしまうことがある。
例えば、図2(a)、図2(b)、図2(c)のように似たような動作が繰り返されるシーンを撮影する場合や、時間毎に様々に変化しときおり良い表情を見せる赤ちゃんの表情のようなシーンを撮影する場合に、ユーザは、同じような写真を撮影してしまい、別の変化に富んだ写真の撮影をし忘れてしまうことがある。
例えば、図2(a)のような写真を既に撮影しているのにもかかわらず、次も図2(b)のようなほぼ同じ写真を撮影してしまうと、記録部9の容量がすぐにいっぱいになってしまい、またカメラの電池も余計に消費することになる。これに対し、ユーザが既に図2(a)の写真を撮影していたことを覚えておけば、図2(b)のような写真が撮影される可能性は低減するが、撮影に夢中になっている場合等では、過去に同じ写真を撮影していることに気付かない場合も考えられる。
そこで、本一実施形態においては、撮影時に、過去に図2(a)のような写真を撮影していたことをユーザが認識できるようにする。このようにすれば、ユーザに、図2(b)のような似た構図の写真でなく、図2(c)のような図2(a)とは異なる構図の写真を撮影するように促し、また次にどのような構図で撮影したいかをユーザに確認させることが可能である。
この場合は、例えば図3に示すように、表示部10において、被写体観察用の画像(つまり、モニタ画像)10aを表示させると共に、ユーザによって前回撮影され、記録部9に記録された画像(以下、参照画像と称する)10b、10dを表示させるようにする。ユーザは、モニタ画像10aと参照画像10b及び10dとを比較しながら撮影を行うことにより、上記したような似たような構図の写真を数多く撮影してしまうような失敗を起こすことがない。
ここで、図3のような表示を行うためには、例えば表示部10を、モニタ画像を表示するための比較的大画面の表示部と参照画像を表示するための表示部の2つの表示部から構成すれば良い。または、表示部10を1つの表示部で構成しておき、通常時は表示部10の全表示領域を使用して画像表示を行うようにし、図3のような表示を行うときに、表示部10の表示領域をモニタ画像表示領域と参照画像表示領域の2つに分け、モニタ画像表示領域にモニタ画像を、参照画像表示領域に参照画像をそれぞれ表示させるようにしても良い。また、この図3では、参照画像として画像10b、画像10dの2枚を表示させるようにしている。しかしながら、これに限定されるものではなく、参照画像を1枚のみ表示させるようにしても良いし、3枚以上表示させるようにしても良い。
また、上記した例とは逆に、ユーザが過去に図2(a)のような写真を撮影しており、この図2(a)とほぼ同じ構図の図2(b)のような写真を撮影したいと考えることもある。例えば、前に撮影した写真において被写体のポーズは良好であるのに、被写体が目をつぶっていたりして表情が悪い場合等では、ユーザは、ポーズはもとのままで表情が良好な写真を撮影したいと考えると思われる。
このような要求に対しては、図4に示すような画像を表示部10に表示させるようにする。図4において、参照画像10cはユーザが参考にしたいと考えている画像であり、モニタ画像10aは上記図3と同様にこれから撮影される画像をユーザが観察するための画像である。ユーザは、これらモニタ画像10aと参照画像10cとを比較しながら撮影を行うことにより、参考にしたい画像と同様の構図の写真を撮影することが可能である。
ここで、図4においては、参照画像を1つのみ表示するようにしているが、図5に示すように、参照画像を2つ以上表示させるようにしても良い。図5の例は、図3の表示と図4の表示とを同時に行うものである。つまり、図5において、画像10aはこれから撮影される画像をユーザが観察するためのモニタ画像であり、画像10bは前に撮影された画像であり、画像10cはユーザが参考にしたいと考えている画像である。このような表示を行うことにより、図3で説明した機能と図4で説明した機能とを1つの表示部で実現することが可能である。
以上説明したような表示を表示部10上で行うことにより、図6に示すように、ユーザ14は、カメラ15に設けられた表示部10に表示されているモニタ画像と参照画像とを同時に比較参照しながら被写体13を撮影することができ、自身の思い通りの写真を撮影することが可能である。
図7は、上述したような表示制御を含む、本発明の一実施形態に係るカメラにおけるメイン制御のフローチャートである。この図7のフローチャートの処理は、FLASHROM3に記録されたプログラムに従ってMPU1によって実行される。図7のフローチャートにおいて、MPU1は、ユーザによる操作部2の操作に応じて切り替わる各種スイッチの状態に基づいて各種制御を実行する。ここで、表示部10に表示されたグラフィカルユーザインターフェース(GUI)に応じて操作部2に設定される機能が切り替わる技術が広く知られており、本カメラにこの技術を適用しても良い。この場合、操作部2として本カメラに設けられる操作部材の数を減らすことが可能となる。
図7において、MPU1は、操作入力によりモード等の設定状態が変化したか否かをチェックする(ステップS1)。そして、モード等の設定状態が変化した場合には、MPU1は、本カメラの動作モードが、記録部9に記録された画像を再生するための再生モードであるか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2の判定において、再生モードでない場合には、画像撮影を行うための撮影モードであるとして、ステップS2をステップS8に分岐する。
一方、ステップS2の判定において、再生モードである場合には、ステップS2をステップS3に分岐する。そして、MPU1は、記録部9に記録された画像の中で前回の撮影時に記録された画像を表示部10に表示させるように画像処理回路7に指示を送る(ステップS3)。この状態で、ユーザによる所定の選択操作がなされた場合、MPU1は、その選択操作に応じた画像を記録部9から選択して表示部10に表示させるように画像処理回路7に指示を送る(ステップS4)。この際の選択は、例えばユーザによる所定操作がなされた場合に、サムネイル画像と呼ばれる小画像を1画面内に多数並べた一覧表示を表示部10に表示させ、この一覧表示において選択されたサムネイル画像に対応する画像を記録部9から選択して表示部10に表示させるようにすれば良い。または、ユーザによる選択ボタンの操作がなされるたびに、現在表示部10に表示されている画像の前又は後の画像が表示されるようにしても良い。
ステップS4の選択操作の待ち受けの後、MPU1は、本カメラの動作モードが再生モードから撮影モードに切り替えられたか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5の判定において、撮影モードに切り替えられていない場合には、ステップS5をステップS4に戻る。
一方、ステップS5の判定において、撮影モードに切り替えられた場合には、ステップS5をステップS6に分岐して、MPU1はステップS4において画像の選択操作がなされているか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6の判定において、画像の選択がなされている場合には、ステップS6をステップS7に分岐して、MPU1は、選択されている画像を、参照画像の候補画像としてRAM8に記憶させる(ステップS7)。その後にステップS8に移行する。一方、ステップS6の判定において、画像の選択がなされていない場合には、画像をRAM8に記憶させずに、ステップS8に移行する。
ステップS2の判定において撮影モードである場合、若しくはステップS6又はステップS7の後、MPU1は、ユーザの操作により、表示部10に参照画像を表示させることが設定されているか否かを判定する(ステップS8)。ステップS8の判定において、参照画像を表示させない場合には、ステップS8をステップS9に分岐して、MPU1は、撮影前に、撮影レンズ4を介して撮像素子5において取得される被写体13の像に基づくモニタ画像を、表示部10の全画面に表示させるように画像処理回路7に指示を送る(ステップS9)。このステップS9の処理により、ユーザは大画面で被写体13を観察することが可能である。ステップS9の処理の後、MPU1は、RAM8に記憶されている候補画像をクリアする(ステップS10)。
次に、MPU1は、ユーザによって撮影指示のためのレリーズ操作がなされたか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11の判定において、レリーズ操作がなされた場合には、ステップS11をステップS12以下の処理に分岐して、通常のカメラの撮影シーケンスを実行する。つまり、MPU1は、図示しないオートフォーカス機構を介して撮影レンズ4のフォーカス調整を行った後(ステップS12)、図示しないシャッタ等を用いて撮像素子5の露出を制御する(ステップS13)。ステップS13の露出制御によって得られた画像データは、画像処理回路7において色補正処理や圧縮処理等の画像処理がなされた後(ステップS14)、記録部9に記録される(ステップS15)。更に、この記録された画像データに関連付けて、位置検出部11によって検出された位置と時計部12によって検出された撮影日時とが記録部9に記録される(ステップS16)。その後に、MPU1は、電源オフ状態に遷移するか否かを判定する(ステップS17)。そして、ステップS17の判定において、電源オフ状態に遷移しない場合、例えば入力待機状態で所定時間経過していない場合や電源オフ操作がなされていない場合にはステップS1に戻る。一方、ステップS17の判定において、電源オフ状態に遷移する場合には、電源オフ状態に遷移して図7の処理が終了する。
一方、ステップS11の判定において、レリーズ操作がなされていない場合には、ステップS11をステップS18に分岐して、クイックビューボタンが押されるなどのクイックビュー操作がなされたか否かを判定する(ステップS18)。ステップS18の判定において、クイックビュー操作がなされていない場合には、ステップS18をステップS1に戻る。一方、ステップS18の判定において、クイックビュー操作がなされている場合には、ステップS18をステップS19に分岐して、前回の撮影において記録部9に記録された画像を、記録部9から選択して表示部10の全画面に表示させるように画像処理回路7に指示を送る(ステップS19)。このクイックビュー動作の際には、ユーザの選択ボタン等の操作によって表示部10に再生表示する画像を切り替えることが可能となっている。このようなクイックビュー動作により、ユーザは再生モード中でなくとも撮影した画像をチェックすることができる。ステップS19の後、MPU1は、ユーザによって現在選択されている画像を参照画像の候補画像としてRAM8に記憶させる(ステップS20)。その後に処理がステップS1に戻る。
また、ステップS8の判定において、参照画像を表示させる場合には、ステップS8をステップS21に分岐して、MPU1は、まずモニタ画像を、図5の参照符号10aで示す表示部10の所定部に表示させるように画像処理回路7に指示を送る(ステップS21)。次に、MPU1は、前回の撮影時に記録部9に記録された画像を参照画像として図5の参照符号10bで示す表示部10の所定部に表示させるように画像処理回路7に指示を送る(ステップS22)。
次に、MPU1は、RAM8に候補画像が記憶されているか否かを判定する(ステップS23)。ステップS23の判定において、候補画像が記憶されている場合には、ステップS23をステップS24に分岐して、候補画像を参照画像として図5の参照符号10cで示す表示部10の所定部に表示させるように画像処理回路7に指示を送る(ステップS24)。その後、上記ステップS11に移行する。一方、ステップS23の判定において、RAM8に候補画像が記憶されていない場合には、ステップS24の処理を行わずにステップS11に移行する。
以上説明したような処理を実行することにより、ユーザは前回撮影した画像や選択された参考としたい画像を、好みのマルチ画面で見比べながら、次の撮影において撮影される画像の構図等をチェックすることができる。
ここで、図7のステップS22の処理によって参照画像として表示部10に表示される画像は、撮影指示がなされるたびに更新される。このように表示部10に前回撮影した画像を表示することにより、図2(a)の後に連続して図2(b)の画像を撮影してしまわないようにユーザを補助することができる。これにより、同じような写真を撮影して、エネルギーや記録部9の容量を無駄にしたりすることがない。
逆に、撮影指示と異なる指示によって選択された画像、例えばユーザが再生モードで選択した画像やクイックビュー操作によって選択した画像は候補画像として選択され、この画像は図7のステップS24の処理において表示される。これにより、ユーザは自身が選択した参考にしたい画像とほぼ同様の構図の写真を次回も再び撮影することができる。
なお、上記した一実施形態においては、画像10b、10c、10dとして表示される画像は前回の撮影において記録部9に記録される画像としているが、複数回前までの画像を表示できるようにしても良い。また、上記の撮影指示とは、レリーズ操作が行われたことに基づく撮影に関する指示の他、撮影モードの選択に基づく撮影に関する指示、その他具体的な撮影に関する指示を含むものであっても良く、これらの撮影指示をステップS11のレリーズ操作に代えて判定するようにしても良い。
また、ステップS24の処理において表示される参照画像の候補画像はユーザが再生モードにおいて選択した画像に限るものではなく、所定の条件に従ってカメラにより自動的に選択された画像を候補画像としても良い。例えば、位置検出部11で検出される位置情報を利用して、以前に同じ場所で撮影された画像が記録部9に記録されている場合に、その画像を参照画像の候補画像としたり、時計部12で検出される撮影日時情報を利用して、同時期に撮影された画像が記録部9に記録されている場合に、その画像を参照画像の候補画像としたりしても良い。更に、画像を記録する際に、参照画像の情報、例えばファイル名を付帯情報として記録部9に記録するようにしても良い。このようにすることで、過去にどの画像を参照したのかを、ユーザが後で確認することができる。
図8は、候補画像の選択処理を示すフローチャートである。この処理は、図7のステップS23に代えて実行される。
図8において、MPU1は、ユーザ操作などによって、候補画像を選択するために位置検出部11の位置情報を利用すると設定されているか否かを判定する(ステップS31)。
ステップS31の判定において、候補画像を選択するために位置検出部11の位置情報を利用すると設定されている場合には、ステップS31をステップS32に分岐する。そして、MPU1は、記録部9に記録されている画像の中から、位置検出部11によって検出された現在の位置情報とほぼ同じ位置情報を有する画像を候補画像として選択する(ステップS32)。その後、図8のフローチャートを抜けて図7のステップS24に移行し、選択した画像を表示部10に表示させる。この場合には、例えば図9に示すような表示がなされる。ユーザは、図9のモニタ画像10aと参照画像10cとを比較して、例えば以前に撮影した場所と同じ場所であるので、今回の撮影は別の場所に変更するなどの判断を行うことが可能である。
一方、ステップS31の判定において、候補画像を選択するために位置検出部11の位置情報を利用すると設定されていない場合には、ステップS31をステップS33に分岐して、MPU1は、候補画像を選択するために時計部12の撮影日時情報を利用すると設定されているか否かを判定する(ステップS33)。
ステップS33の判定において、候補画像を選択するために時計部12の撮影日時情報を利用すると設定されている場合には、ステップS33をステップS34に分岐する。そして、MPU1は、記録部9に記録されている画像の中から、時計部12によって検出された現在の撮影日時とほぼ同じ時期に撮影された画像を候補画像として選択する(ステップS34)。その後、図8のフローチャートを抜けて図7のステップS24に移行し、選択した画像を表示部10に表示させる。この場合には、例えば図10に示すような表示がなされる。ユーザは、図10のモニタ画像10aと参照画像10cとを比較して、例えば子供の成長記録などを同じシーンで比較しながら撮影することが可能である。
一方、ステップS33の判定において、候補画像を選択するために時計部12の撮影日時情報を利用すると設定されていない場合には、ステップS33をステップS35に分岐して、MPU1は、候補画像を選択するためにFLASHROM3等に記録されている図鑑の情報を利用すると設定されているか否かを判定する(ステップS35)。
ステップS35の判定において、候補画像を選択するために図鑑の情報を利用すると設定されている場合には、ステップS35をステップS36に分岐する。この場合は、まず図鑑の候補の絞り込みを行う(ステップS36)。この絞り込みは、例えば位置検出部11で検出された位置情報と時計部12で検出された撮影日時情報とを利用すれば良い。例えば、カメラが水中にある場合には魚図鑑を候補としたり、カメラが山岳地にある場合には野草や野鳥、動物の図鑑等を候補としたり、その中でも季節などによって更に絞り込みを行うようにしたりすれば良い。
図鑑の候補が決定された後、MPU1は、これら図鑑の候補の一覧を表示部10に表示させる(ステップS37)。この一覧表示において、ユーザは選択ボタンの操作等により、所望の図鑑及び図鑑内の画像を選択することができる。図鑑内の画像が選択された場合には、その画像が候補画像となる(ステップS38)。この場合、図8のフローチャートを抜けて図7のステップS24に移行し、選択した画像を表示部10に表示させる。この場合は、例えば図11に示すような表示がなされる。ユーザは、図11のモニタ画像10aと参照画像10cとを比較して、撮影したいものと同じものであるかを確認することができる。
なお、図鑑の情報は予めFLASHROM3等にデータベースとして格納しておけば良い。または、インターネット等のネットワーク上に設けられたデータベースから取得できるようにしておいても良い。ただし、このようなネットワーク上のデータベースを利用する場合には、カメラがネットワークを介してデータベースに接続できるように構成されていることが前提となる。このための手法は周知の手法を用いれば良いので、ここでは詳細な説明については省略する。更に、データベースからは、図鑑だけではなく、例えば構図のサンプル集など、ユーザが参考にできる各種画像を呼び出せるようにしても良い。
また、ステップS35の判定において、候補画像を選択するために図鑑の情報を利用すると設定されていない場合には、ステップS35をステップS39に分岐する。この場合には、図7のステップS24で説明した場合と同様に、ユーザによって選択され、RAM8に記憶されている画像を候補画像とする(ステップS39)。
以上説明したように、本一実施形態によれば、大画面化及び高精細化された撮影画像モニタ用の液晶ディスプレイ等の表示部を利用して、被写体観察用の画像と同時に、この被写体観察用の画像と比較するための参照画像を表示するようにしている。これにより、ユーザは、より良い写真を失敗なく、適確に撮影することができ、満足度の高い写真や写真集を作成することが可能である。
ここで、候補画像の表示を複数行っても勿論構わない。この場合、任意に選択された複数の画像に基づいて、次回の撮影時にこれら参照画像に関連したストーリー性のある構図の撮影ができる等、更なる効果が得られる。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
更に、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述した課題が解決でき、上述した効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
1…MPU、2…操作部、3…FLASHROM、4…撮影レンズ、5…撮像素子、6…アナログフロントエンド回路(AFE)、7…画像処理回路、7a…補正量切り替え回路、8…RAM、9…記録部、10…表示部、11…位置検出部、12…時計部
Claims (10)
- 撮影指示に従って、画像データを出力する受像手段と、
上記受像手段から出力される画像データを記録する記録手段と、
上記受像手段からリアルタイムで出力される画像データと上記記録手段に記録された画像データとを同時に再生表示する表示手段と、
上記表示手段に再生表示する上記記録手段に記録された画像データを、上記撮影指示に従って上記記録手段から選択される画像データと、上記撮影指示とは異なる指示に従って上記記録手段から選択される画像データとの間で選択的に切り替える制御手段と、
を具備することを特徴とする撮像装置。 - 上記記録手段に記録された画像データの中から画像データを選択する選択手段を含み、
上記撮影指示に従って上記記録手段から選択される画像データは、前回の撮影で上記記録手段に記録された画像データであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 上記制御手段は、上記受像手段からリアルタイムで出力される画像データと、上記前回の撮影指示に従って上記記録手段に記録された画像データと、上記選択手段によって選択された画像データとを同時に上記表示手段に再生表示するように制御することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 上記選択手段による選択は、上記記録手段に記録された画像データを再生表示するための再生モードにおいて行われることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 上記選択手段による選択は、画像を撮影するための撮影モードにおいて画像データの再生表示がなされた場合に行われることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 上記記録手段に画像データが記録されたときの当該撮像装置の位置を検出する位置検出手段と、
上記記録手段に画像データが記録されたときの撮影日時を検出する時計手段と、
を更に具備し、
上記撮影指示とは異なる指示に従って上記記録手段から選択される画像データは、上記位置検出手段によって検出された位置又は上記時計手段によって検出された撮影日時の何れかに基づいて選択される画像データであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 上記記録手段は、更に、撮影時の参考となる画像データをデータベース化して記録しており、
上記撮影指示とは異なる指示に従って上記記録手段から選択される画像データは、上記データベースから検索される画像データであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 撮影指示に従って画像データを出力する受像手段と、
上記受像手段から出力される画像データから生成された記録用の画像データを記録する記録手段と、
上記記録手段に記録された画像データのうち前回の撮影以外の画像データを参照画像データとして選択して表示可能とする画像選択手段と、
上記受像手段からリアルタイムに出力される画像データと上記画像選択手段により選択された参照画像データとを同時に再生表示する表示制御手段と、
を具備することを特徴とする撮像装置。 - 上記参照画像データの表示を行うか否かを切り替えるための表示切替手段を更に具備し、
上記表示制御手段は、上記表示切替手段により参照画像データの表示を行うように設定された場合に上記参照画像データを表示することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。 - 撮影指示に従って画像データを出力する受像手段と、
上記受像手段から出力される画像データから生成された記録用の画像データを記録する記録手段と、
上記記録手段に記録された画像データのうち複数の画像データを参照画像として選択して表示可能とする画像選択手段と、
上記受像手段からリアルタイムに出力される画像データと上記画像選択手段により選択された画像データとを同時に再生表示する表示制御手段と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
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