JP2001078137A

JP2001078137A - 電子カメラ

Info

Publication number: JP2001078137A
Application number: JP24787099A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Tokiwa; 博之常磐
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1999-09-01
Filing date: 1999-09-01
Publication date: 2001-03-23

Abstract

(57)【要約】【課題】高精細な静止画と共に、その前後の動画を自
動的に記録することができ、様々な応用が期待できる。【解決手段】被写体像を撮像して映像信号を得るＣＣ
Ｄ撮像素子１３と、撮像素子１３により連続的に撮像し
て得られる動画をバッファメモリ２３に記憶させる第１
の記録制御部と、撮像素子１３により動画よりも高い解
像度で撮像して得られる静止画をメモリ２３に記憶させ
る第２の記録制御部とを備えた電子カメラにおいて、第
１の記録制御部は、１stレリーズに応答して撮像を開始
し、動画のデータ量が所定の容量より多くなったときは
古い動画から順次に更新しながら新しい動画を記憶さ
せ、且つ１stレリーズに続く２ndレリーズの発生から一
定時間経過後に撮像及び記憶を終了させるもので、第２
の記録制御部は、２ndレリーズに応答して撮像を行って
静止画を記憶させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、静止画及び動画又
は連続画の両方を記録可能な電子カメラに係わり、特に
静止画の前後の動画又は連続画を静止画に関連付けて記
録可能な電子カメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＣＣＤ撮像素子などにより被写体
を撮像して映像信号を得る電子カメラにおいては、静止
画だけでなく動画（1/60sec間隔の画像）や連続画（連
写による画像）を記録可能なものが提案されている。

【０００３】例えば、特開平９−８３８７３号公報で
は、静止画と動画又は連続画（以下、動画という記載は
静止画を含むものとする）を任意に選択して撮像するこ
とができる撮像装置が提案されている。また、特開平１
０−２５４７４６号公報では、動画をテープ状媒体では
なくハードディスクのようなランダムアクセス可能なメ
ディアに記録し、画像ファイルに対し撮影する時刻や場
所などに応じて自動的にグループ分けを行い、グループ
単位でそのグループ内の画像ファイルを連続して再生す
る電子ビデオカメラが提案されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の装置にあっては次のような問題があった。即ち、特開
平９−８３８７３号公報においては、動画と静止画の何
れかを選択して撮影するものであるため、静止画の前後
の撮影をタイミング良く行うことは困難であった。ま
た、特開平１０−２５４７４６号公報においては、グル
ープ内の画像から特定の画像を選択して実質静止画とし
て扱う可能性はあるものの、動画に比べて高精細な静止
画を得ることができない。つまり、静止画と共に動画を
記録することは可能であるが、静止画と動画との関連性
が無く、複数のファイルを扱う際も編集等に手間がかか
る問題があった。

【０００５】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、高精細な静止画と共
に、その前後の動画（又は連続画）を自動的に記録する
ことができ、静止画のみでは得られないその撮影前後の
状況を知ることができ、様々な応用が期待できる電子カ
メラを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】（構成）上記課題を解決
するために本発明は次のような構成を採用している。

【０００７】即ち本発明は、静止画及び動画又は連続画
を記録可能な電子カメラにおいて、第１の操作信号に応
答して動画又は連続画の撮像を開始する動画又は連続画
撮像手段と、前記動画又は連続画撮像手段によって撮像
された動画又は連続画を記憶するための第１のメモリを
有し、前記動画又は連続画のデータ量が所定の容量より
多くなったときは第１のメモリに記憶されている古い動
画又は連続画から順次に更新しながら新しい動画又は連
続画を記憶する第１の記録制御手段と、第１の操作信号
に続く第２の操作信号に応答して静止画の撮像を行う静
止画撮像手段と、前記静止画撮像手段によって撮像され
た静止画を記憶するための第２のメモリを有する第２の
記録制御手段と、第２の操作信号の発生から所定時間経
過後に前記動画又は連続画の撮像を終了させる制御手段
と、を備えたことを特徴とする。

【０００８】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものがあげられる。 (1) 前記静止画は、前記動画又は連続画に比べて高精細
な画像であること。 (2) 第１及び第２の記録制御手段は、動画又は連続画を
構成する各コマ及び静止画の撮影順番を認識するための
識別信号を、画像データと共に記憶させるものであるこ
と。

【０００９】(3) 第１のメモリに記憶された動画又は連
続画及び第２のメモリに記憶された静止画が共通のグル
ープに属する画像であることを識別可能なグループ情報
を発生するグループ情報発生手段と、第１のメモリに記
憶された動画又は連続画及び第２のメモリに記憶された
静止画と前記グループ情報を電子カメラ本体に着脱可能
な記録媒体に記録する記録手段とを備えたこと。 (4) 第１及び第２のメモリは、同一メモリ装置の異なる
領域であること。

【００１０】また本発明は、静止画及び動画又は連続画
を記録可能な電子カメラにおいて、被写体像を撮像して
映像信号を得る撮像素子と、前記撮像素子により連続的
に撮像して得られる動画又は連続画を第１のメモリに記
憶させる第１の記録制御手段と、前記撮像素子により前
記動画又は連続画よりも高い解像度で撮像して得られる
静止画を第２のメモリに記憶させる第２の記録制御手段
とを具備してなり、第１の記録制御手段は、第１の操作
信号に応答して前記撮像素子による撮像を開始し、動画
又は連続画のデータ量が所定の容量より多くなったとき
は第１のメモリに記憶されている古い動画又は連続画か
ら順次に更新しながら新しい動画又は連続画を記憶さ
せ、且つ第１の操作信号に続く第２の操作信号の発生か
ら所定時間経過後に撮像及び記憶を終了させるものであ
り、第２の記録制御手段は、第１の操作信号に続く第２
の操作信号に応答して前記撮像素子による撮像を行い、
撮像された静止画を記憶させるものであることを特徴と
する。

【００１１】（作用）本発明によれば、第１の操作信号
に応答して動画（連続画を含む：以下同様とする）の撮
像を開始し、第１の操作信号に続く第２の操作信号に応
答して静止画の撮像を行い、第２の操作信号の発生から
所定時間経過後に動画の撮像を終了させることにより、
静止画と共にその前後の動画を自動的に記録することが
でき、静止画のみでは得られないその撮影前後の状況を
知ることができ、様々な応用が期待できる。

【００１２】また、第１の操作信号に応答した動画の撮
像時に、動画のデータ量が所定の容量より多くなったと
きはメモリに記憶されている古い動画から順次に更新し
ながら新しい動画を記憶しているので、有限のメモリ資
源を有効に使うことが可能となる。さらにまた、静止画
は動画とは別に撮像するため、高精細の撮像が可能とな
り、静止画と動画の両方を記録する方式であっても、静
止画に関しては十分な高精細画像を得ることができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。

【００１４】図１は、本発明の一実施形態に係わる電子
カメラの基本構成を示すブロック図である。図中１０は
カメラ撮像部であり、この撮像部１０は投影レンズ１
１，絞り１２，ＣＣＤ撮像素子１３，及び相関二重サン
プリング回路（ＣＤＳ）１４等から構成されている。

【００１５】２１はＡ／Ｄ変換回路、２２は各種画像処
理がなされるデジタル信号処理回路、２３は画像データ
を一時的に取り込むためのバッファメモリ、２４は画像
データの符号化／復号化を行う画像データ符号化手段及
び画像データ複合化手段である画像データ圧縮／伸張回
路、２５はＦＩＦＯ回路、２６は各種カードとのインタ
ーフェース（Ｉ／Ｆ）を取るカードＩ／Ｆ回路、２７は
各種カードが接続されるカード・コネクタ、２８はバッ
ファメモリ２３の内容を表示するための液晶表示部（Ｌ
ＣＤ）、２９はＬＣＤ２８を駆動するためのＬＣＤドラ
イバである。

【００１６】カード・コネクタ２７には、パーソナルコ
ンピュータ（ＰＣ）で読み書き可能な記憶媒体の一種で
あるＰＣカード３１、特定の種類のデータ通信・処理装
置（ＬＡＮ，モデム，ＳＣＳＩ，ＩＳＤＮ等）に対応し
たデータ・入出力制御体であるＩ／Ｏカード３２等が接
続されるようになっている。

【００１７】４０は各部を統括的に制御するＣＰＵ、４
１はカメラ撮像部１０の機械系の駆動部（ドライバ）、
４２はカメラ撮像部１０の電気系のタイミング信号発生
回路（ＳＧ）、４３は照明手段であるストロボ、４４は
各種モードを設定するための操作部、４５は設定された
モードを表示するモード表示部、４６はモード切替やレ
リーズ等の各種スイッチである。このうち、１Ｒは１st
レリーズスイッチ、２Ｒは２ndレリーズスイッチ、MOVI
E MODE は動画撮影モードと通常撮影モードを切り替え
るスイッチである。なお、レリーズスイッチは、浅く押
した場合と、最後まで押した場合の２段階になってお
り、浅く押した場合を１stレリーズ、最後まで押した場
合を２ndレリーズと称することにする。

【００１８】本装置の基本的な動作は、次の通りであ
る。即ち、被写体像は、投影レンズ１１から撮像素子１
３に入力されて電気信号に変換される。撮像素子出力信
号は、ＣＤＳ回路１４を通してＡ／Ｄ変換回路２１で最
適なサンプリング周波数（例えば、ＮＴＳＣ信号のサブ
キャリア周波数の整数倍）にてデジタル信号に変換され
る。

【００１９】デジタル信号に変換されたＣＤＳ出力信号
は、デジタル信号処理回路２２にてガンマ補正，色分離
等の通常のカメラ信号処理がなされ、Ｙ（輝度），Ｃ
ｂ，Ｃｒ（色差）信号が作成される。これらの信号は、
バッファメモリ２３に一時的に記憶された後、画像デー
タ圧縮／伸張回路２４の画像圧縮部で符号化され、記憶
素子であるＦＩＦＯ（又はＤＲＡＭ）回路２５に記憶さ
れる。ＦＩＦＯ回路２５に記憶された圧縮画像データ
は、カードＩ／Ｆ回路２６を通して読み出され、ＰＣカ
ード３１へ出力されて記録されることになる。

【００２０】バッファメモリ２３に一時記憶された映像
信号は、ＬＣＤドライバ２９によりＬＣＤ２８に表示さ
れる。また、ＰＣカード３１に記録された映像信号は、
カードＩ／Ｆ回路２６及びＦＩＦＯ回路２５を介して画
像データ圧縮／伸張回路２４に供給され、該回路２４に
より復号化され、ＬＣＤ２８に表示させることができ
る。

【００２１】次に、本実施形態における動画（連続画を
含む：以下同様とする）の取り込みと静止画撮影動作に
ついて説明する。図２は、上記動作を簡略化して示すフ
ローチャートである。

【００２２】ＳＷやレリーズ第１ボタン（１stレリーズ
スイッチ）で動画の記録を開始し、ＳＷやレリーズ第２
ボタン（２ndレリーズスイッチ）で静止画の撮影動作を
行うものとする。

【００２３】まず、撮影のためにレリーズスイッチが押
され１stレリーズとなると（Ｓ２０１）、動画の取り込
みを開始する（Ｓ２０２）。動画の取り込みについて
は、バッファメモリ２３上に動画を記録する領域を設
け、図３に示すように、その領域にシームレスに画像デ
ータを転送して記憶する。このとき、動画データ及び撮
影の時間的前後関係が検索できるように、撮影日時等の
インデックス情報も併せて記録する。

【００２４】より具体的には、動画を記録する場合、撮
像素子１３で取り込まれた画像データは、Ａ／Ｄ変換後
にバッファ２３に一旦取り込まれる。バッファ２３で
は、一定容量の画像データが転送され記録される。バッ
ファ２３の容量は有限なので、容量を超えた場合は古い
ものから更新していく。これらの画像データは、取り込
んだ順番にメモリ内に撮影日時等、インデックスデータ
も併せて記録されていて、各画像の前後の関係が検索で
きるようになっている。

【００２５】また、これと画像データは並行してデジタ
ル信号処理回路２２によりビデオ信号に変換され、ＬＣ
Ｄ２８に表示される。また、モードＳＷにより、撮影後
ある一定時間、動画を取り込むことが可能で、時間も可
変設定することができる。

【００２６】次いで、２ndレリーズとなると（Ｓ２０
３）、静止画の撮影及び記憶を行う（Ｓ２０４）。静止
画の撮影時には、バッファメモリ２３内の動画の記憶領
域とは異なった領域に静止画のデータを書き込む。静止
画の撮像後に一定時間経過したかを判定し（Ｓ２０
５）、一定時間経過後に動画の取り込みを終了する（Ｓ
２０６）。

【００２７】次いで、静止画及び動画を画像データ圧縮
／伸張回路２４により圧縮処理した後（Ｓ２０７）、Ｐ
Ｃカード３１等の記録媒体に記録する（Ｓ２０８）。こ
の場合、両者のデータには関連性があり、互いに独立し
て記録媒体に記録する。両者をデータの同一グループと
して扱えるように、撮影日時のインデックス情報を記録
しておく。

【００２８】具体的には、撮像して得られた画像信号
は、画像データ圧縮・伸張回路２４を通し、一旦ＦＩＦ
Ｏ回路２５に蓄えられ、カードＩ／Ｆ回路２６を経由し
て、ＰＣカード３１などの着脱可能な記録媒体に書き込
まれる。動画のデータも同様、画像データ圧縮／伸張回
路２４を通し、バッファ，カードＩ／Ｆ回路２６を経由
してＰＣカード３１などの記録媒体に書き込まれる。静
止画撮影前後にも、自動的に動画を記録し続け、所定時
間が経過したら記録を終了することで、高精細の静止画
前後の変化を動画で確認することが可能となる。

【００２９】動画の取り込みと静止画撮影動作の様子に
ついて、図４に時間軸を基に示す。１stレリーズにより
時刻Ｔｓで動画取り込みが開始され、２ndレリーズによ
り時刻ＴＭ１で静止画が撮影及び記録される。そして、
ＴＭ１から一定時間後の時刻Ｔｅで動画取り込みが終了
する。

【００３０】図５は、動画のデータと静止画のデータを
示す模式図である。動画に関しては図５（ａ）に示すよ
うに、各々の画像データに対してインデックス情報（撮
影時の撮影日時などの情報）が付与され、画像データが
インデックス情報と共に記憶される。静止画に関しては
図５（ｂ）に示すように、１つの画像データに対してイ
ンデックス情報（撮影時の撮影日時などの情報）が付与
され、画像データがインデックス情報と共に記憶され
る。

【００３１】図５をみると分かるように、インデックス
情報から撮影順番を認識することができるため、静止画
の前後の動画を自動的に読み出して、ＬＣＤ２８などに
表示させることができる。

【００３２】このように本実施形態によれば、静止画撮
影の前後の動画を自動的にＰＣカード３１などの記録媒
体に記憶させることができるので、携帯性に優れた動画
記録可能な電子カメラを実現することができる。また、
高精細な静止画を得ることができる一方、その前後の動
画が得られるので、静止画のみでは得られないその撮影
前後の状況を知ることができ、従って様々な応用が期待
できる。

【００３３】また、動画を構成する各コマ及び静止画の
撮影順番を認識可能な識別信号を記録するので、撮影順
番に再生することを容易にできる。また、動画及び静止
画と共にそれらが同一のグループに属することを示す情
報を記録媒体に記録するので、画像データの管理が容易
である。

【００３４】次に、本実施形態の電子カメラの動作につ
いて、図６〜図８のフローチャートを参照してより詳し
く説明しておく。

【００３５】図６は、電子カメラの基本動作を示すフロ
ーチャートである。まず、電池が挿入されて電源が投入
された際に、ＣＰＵ３０，各ＩＣ，日付等の初期化を行
う（Ｓ６０１）。その後、キーの割込設定、タイマ割込
設定を行い、割込の許可をする（Ｓ６０２）。続いて、
ＳＷ，表示の初期化を行って（Ｓ６０３）、ＬＣＤ２８
に表示させ（Ｓ６０４）、さらにＬＣＤ２８の表示から
の時間をカウントする（Ｓ６０５）。

【００３６】次いで、各ＳＷが操作されたか否かを判定
し（Ｓ６０６）、ＳＷが操作された場合はそのＳＷに対
応した動作を行う（Ｓ６０７）。そして、ＬＣＤ表示か
ら一定時間経過したか否かを判定し（Ｓ６０８）、一定
時間経過したら、電池の消費電力を抑えるために低消費
電力モードに移り、ＣＰＵ３０及び周辺ＩＣを低消費電
力モードに設定する（Ｓ６０９）。一定時間経過してい
ない場合は、Ｓ６０４に戻る。

【００３７】図７は、動画撮影時の取り込み（動画撮影
モード時は動画を記録）を示すフローチャートである。

【００３８】まず、動画取り込みフラグをクリアし（フ
ラグを“０”にする）、さらに静止画撮影済みフラグを
クリアする（Ｓ７００）。Ｓ７００の処理のうち、Ｂｕ
ｓｙは動画撮影中か否かを判別するフラグである。動画
取り込み中はＢｕｓｙ＝１となる。１stレリーズ直後に
このフラグを検出して、Ｂｕｓｙ＝１（動画取り込み
中）の時、ＣＣＤの駆動タイミングなどの初期設定と動
画の各コマの撮影タイミングを指示するタイマ割り込み
を設定する。このタイマ割り込み設定により、ＣＰＵか
らは所定時間間隔でタイマ割り込みが発生し、この割り
込み信号に応答して動画の各コマの撮影が実行されるこ
とになる。これについては、後述する図８のフローで再
度説明する。

【００３９】次いで、１stレリーズが押されたか否かを
判定する（Ｓ７０１）。１stレリーズが押された場合、
２ndレリーズが押されたか否かを判定する（Ｓ７０
２）。押されていれば、静止画撮影動作を行う（Ｓ７０
３）。撮影動作には、ＡＥ，ＡＦ，レンズ駆動，シャッ
タ動作が含まれる。続いて、撮影時の画像データを圧縮
して、静止画像として記録媒体に書き込む（Ｓ７０
４）。ここで、撮影時のデータと共に撮影日時データを
書き込む（Ｓ７０５）。

【００４０】次いで、タイマ割り込みの発生する時間間
隔である所定時間の設定をする（Ｓ７０６）。続いて、
静止画撮影済みフラグを“１”にし、タイマ割り込みを
許可する（Ｓ７０７）。なお、Ｓ７０７においてタイマ
割り込みを許可するのは、後述するように動画撮影中に
２ndレリーズが押された（Ｓ７０２）場合に一旦、上記
タイマ割り込みを禁止することにより動画撮影を一時中
断するが、静止画撮影が終了すると再び所定時間動画撮
影を行うためにタイマ割り込みを許可する必要があるか
らである。

【００４１】一方、Ｓ７０１で１stレリーズ無しと判定
された場合、及びＳ７０２で２ndレリーズ無しと判定さ
れた場合、動画撮影モードであるか否かを判定する（Ｓ
７１０）。動画撮影モードであるかどうかは図１の操作
スイッチのうち“MOVIE MODE”の状態を検出することに
より判断する。なお、１stレリーズ無しの場合も、動画
撮影モードであるか否かを判断するのは（Ｓ７１０）、
静止画撮影終了後も引き続き所定時間動画を撮影するか
らである。動画撮影モードであれば、動画取り込み中の
フラグを判定する（Ｓ７１１）。

【００４２】ここで、動画取り込み中フラグが“０”の
ときは次に動画取り込み中フラグを“１”にする（Ｓ７
１２）。そして、２ndレリーズ割り込み及びタイマ割り
込みを許可し（Ｓ７１３）、割り込みがかかれば該当す
る割り込み処理へ飛ぶ。上記タイマ割り込み処理では、
所定の時間間隔毎にＣＣＤから画像を取り込み、動画デ
ータをバッファへ（圧縮）転送する（Ｓ７２０）。さら
に、動画の前後関係が分かるように日時データを付加
し、バッファに記録する（Ｓ７２１）。なお、この動画
割り込み処理については、後で図８を用いて詳細に説明
する。

【００４３】Ｓ７０７の後、Ｓ７１３の後、及びＳ７１
０で動画撮影モードでないと判定された場合、動画取り
込み中であるか否かを判定する（Ｓ７１４）。撮影動作
が終了しても、動画取り込み中フラグが１の時は動画を
記録する。動画取り込み中フラグが０の時は、タイマ割
り込みを禁止したのち（Ｓ７１５）、動画データを圧縮
し、記録媒体に書き込む（Ｓ７１６）。

【００４４】図８は、動画の記録を示すフローチャート
である。動画の記録については、１stレリーズ操作に応
じて処理を開始し、タイマ割り込みで処理を行う。即
ち、既述のように１stレリーズを検出後所定時間間隔で
タイマ割り込みが発生するようにし、この割り込みが発
生する毎に動画の各コマの画像データを取り込むように
する。まず、タイマ割り込み処理を行うため、他の割り
込みを禁止する（Ｓ８０１）。そして、割り込み要因が
タイマ割り込みであるか否かを判定する（Ｓ８０２）。
タイマ割り込みの場合は、タイマ割り込み時間を設定し
たのちに（Ｓ８０３）、時刻を記憶する（Ｓ８０４）。
タイマ割り込みでない場合はそのまま時刻を記憶する
（Ｓ８０４）。

【００４５】次いで、撮影済みフラグが“１”であるか
否かを判定する（Ｓ８０５）。撮影済みフラグが“１”
でない場合は、２ndレリーズ割り込みであるか否かを判
定する（Ｓ８０６）。２ndレリーズ割り込みの場合、タ
イマ割り込みを禁止することにより（Ｓ８２５）、動画
取り込みを一時的に中断し、静止画の撮影を実行し（Ｓ
７０３）、静止画の画像データを記録媒体に書き込む
（Ｓ７０４）。

【００４６】Ｓ８０６で２ndレリーズ割り込みでないと
判定された場合、ＢＵＳＹフラグが“１”であるか否か
を判定する（Ｓ８０９）。ＢＵＳＹフラグが“１”でな
い場合、ＢＵＳＹフラグをアクティブ（“１”）にし、
ＣＣＤの初期化とタイマ割り込みの初期設定を行い、取
り込みを開始する（Ｓ８１０）。そして、ＣＣＤから画
像データを取り込み（Ｓ８１１）、動画の１コマデータ
をバッファに待避させ（Ｓ８１２）。割り込みを許可し
て次の割り込みを待つ（Ｓ８１３）。

【００４７】Ｓ８０５において静止画撮影済みフラグが
“１”の場合は、動画取り込みの所定時間が経過してい
るか否かを判定する（Ｓ８２１）。所定時間経過（図４
のＴｅ）していなければ、Ｓ８０６に移る。所定時間経
過していれば、動画の取込を終了する（Ｓ８２２）。そ
して、動画取り込みの所定時間が経過したので、ＢＵＳ
Ｙフラグを“０”にする（Ｓ８２３）。そして、動画記
録の終了処理を行い（Ｓ８２４）、さらにタイマ割り込
みの禁止処理を行う。（Ｓ８２５）。

【００４８】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではない。実施形態では、静止画と動画又は連
続画を一時的に記憶するメモリとして同じバッファメモ
リを用いたが、各々に対して別のバッファメモリを用い
てもよい。また、第１の操作信号として１stレリーズ、
第２の操作信号として２ndレリーズを利用したが、第１
の操作信号としては動画開始専用のＳＷなどを用いても
よい。さらに、撮像素子は必ずしもＣＣＤに限るもので
はなく、ＣＭＯＳセンサを用いることも可能である。そ
の他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して
実施することができる。

【００４９】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、第
１の操作信号に応答して動画又は連続画の撮像を開始
し、撮像された動画又は連続画を一時記憶し、データ量
が所定の容量より多くなったときはメモリに記憶されて
いる古い動画又は連続画から順次に更新しながら新しい
動画又は連続画を記憶し、第１の操作信号に続く第２の
操作信号に応答して静止画の撮像を行い、第２の操作信
号の発生から所定時間経過後に動画又は連続画の撮像を
終了させることにより、高精細な静止画と共に、その前
後の動画又は連続画を自動的に記録することができ、静
止画のみでは得られないその撮影前後の状況を知ること
ができ、様々な応用が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係わる電子カメラの基本
構成を示すブロック図。

【図２】第１の実施形態における電子カメラの基本的な
動作を示すフローチャート。

【図３】動画・連続画の記憶状態を示す模式図。

【図４】動画取り込みから動画取り込み終了までの様子
を示す模式図。

【図５】静止画及び動画・連続画のデータ構造を示す模
式図。

【図６】電子カメラの基本動作を示すフローチャート。

【図７】動画撮影時の取り込みを示すフローチャート。

【図８】動画・連続画の記録を示すフローチャート。

【符号の説明】

１０…カメラ撮像部１１…撮影レンズ１２…絞り１３…ＣＣＤ撮像素子１４…ＣＤＳ回路２１…Ａ／Ｄ変換回路２２…デジタル信号処理回路２３…バッファメモリ２４…画像データ圧縮／慎重回路２５…ＦＩＦＯ２６…カードＩ／Ｆ回路２７…カード・コネクタ２８…ＬＣＤ２９…ＬＣＤドライバ３１…ＰＣカード３２…Ｉ／Ｏカード４０…ＣＰＵ４１…機械系のドライバ４２…タイミング信号発生回路（ＳＧ）４３…ストロボ４４…操作部４５…モード表示部４６…各種スイッチ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続きＦターム(参考） 5C022 AA13 AB12 AB15 AC03 AC32 AC42 AC69 AC80 5C052 AA17 AB03 AB04 CC11 DD01 DD02 EE02 EE03 EE08 GA01 GA03 GA07 GB01 GB09 GB10 GC05 GD03 GD09 GE05 GE08 5C053 FA07 FA08 FA17 FA27 GA11 GB06 JA21 JA22 KA01 KA04 KA08 KA24 LA01

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第１の操作信号に応答して動画又は連続画
の撮像を開始する動画又は連続画撮像手段と、前記動画又は連続画撮像手段によって撮像された動画又
は連続画を記憶するための第１のメモリを有し、前記動
画又は連続画のデータ量が所定の容量より多くなったと
きは第１のメモリに記憶されている古い動画又は連続画
から順次に更新しながら新しい動画又は連続画を記憶す
る第１の記録制御手段と、第１の操作信号に続く第２の操作信号に応答して静止画
の撮像を行う静止画撮像手段と、前記静止画撮像手段によって撮像された静止画を記憶す
るための第２のメモリを有する第２の記録制御手段と、第２の操作信号の発生から所定時間経過後に前記動画又
は連続画の撮像を終了させる制御手段と、を備えたことを特徴とする電子カメラ。
【請求項２】前記静止画は、前記動画又は連続画に比べ
て高精細な画像であることを特徴とする請求項１記載の
電子カメラ。
【請求項３】第１及び第２の記録制御手段は、動画又は
連続画を構成する各コマ及び静止画の撮影順番を認識す
るための識別信号を、画像データと共に記憶させるもの
であることを特徴とする請求項１記載の電子カメラ。
【請求項４】第１のメモリに記憶された動画又は連続画
及び第２のメモリに記憶された静止画が共通のグループ
に属する画像であることを識別可能なグループ情報を発
生するグループ情報発生手段と、第１のメモリに記憶さ
れた動画又は連続画及び第２のメモリに記憶された静止
画と前記グループ情報を電子カメラ本体に着脱可能な記
録媒体に記録する記録手段とを備えたことを特徴とする
請求項１記載の電子カメラ。
【請求項５】被写体像を撮像して映像信号を得る撮像素
子と、前記撮像素子により連続的に撮像して得られる動
画又は連続画を第１のメモリに記憶させる第１の記録制
御手段と、前記撮像素子により前記動画又は連続画より
も高い解像度で撮像して得られる静止画を第２のメモリ
に記憶させる第２の記録制御手段とを具備してなる電子
カメラであって、第１の記録制御手段は、第１の操作信号に応答して前記
撮像素子による撮像を開始し、動画又は連続画のデータ
量が所定の容量より多くなったときは第１のメモリに記
憶されている古い動画又は連続画から順次に更新しなが
ら新しい動画又は連続画を記憶させ、且つ第１の操作信
号に続く第２の操作信号の発生から所定時間経過後に撮
像及び記憶を終了させるものであり、第２の記録制御手段は、第１の操作信号に続く第２の操
作信号に応答して前記撮像素子による撮像を行い、撮像
された静止画を記憶させるものであることを特徴とする
電子カメラ。