JP2004080178A - 資料提示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構成かつ短時間で立体的な資料を任意のアングルで撮影することができるとともに、複数のアングルを高い精度で繰り返し再現することが容易な資料提示装置を提供する。
【解決手段】資料Sが載置されるターンテーブル20と、カメラ部(撮像部)40が支持されて傾動自在とされたアーム30とを備え、ターンテーブル20の回転とアーム30の傾動とを組み合わせることにより、ターンテーブル20に載置された立体物である資料Sに対するカメラ部40のアングルを任意に設定可能とする。
【選択図】 図1
【解決手段】資料Sが載置されるターンテーブル20と、カメラ部(撮像部)40が支持されて傾動自在とされたアーム30とを備え、ターンテーブル20の回転とアーム30の傾動とを組み合わせることにより、ターンテーブル20に載置された立体物である資料Sに対するカメラ部40のアングルを任意に設定可能とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、資料を撮影し、その撮影画像をCRTや液晶ディスプレイ等のモニタやスクリーン等に表示させる資料提示装置に係り、特に立体的な資料を被写体とする際に好適な資料提示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
モニタ等に原稿等の資料を表示し、その画像を参照しながら聴衆に対して資料の内容をプレゼンターが説明するプレゼンテーションを行う場合、近年では、資料提示装置が用いられている。資料提示装置は、一般に、資料載置台に載置した資料を上方に配置した動画用のカメラで撮影し、資料画像をモニタ等に出力するようになっている。
【0003】
このような資料提示装置では、紙の原稿等の平面的な資料の他に、模型や物品等の立体物を被写体とする場合がある。資料が立体物の場合、従来の資料提示装置では資料の上面しか撮影することができない。したがって、資料の側面を映すには、プレゼンターが資料を手に持ち、映したい面を上方のカメラに向けていた。しかしながらこの方法では、手振れが生じたりピントが合わなかったりする不具合が生じ、しかもプレゼンターに負担がかかるので好ましくなかった。そこで、カメラを移動自在として資料の側面を撮影することができる資料提示装置が、例えば特開平10−191116号公報によって知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に記載の装置によれば、カメラを支持する支柱を回転させたり揺動させたりすることによりカメラ自体の位置を変え、この動作に加えて支柱に対するカメラの装着角度を変えることによって、カメラのアングルが資料の底部を除くあらゆる面に向くものとなっている。ところがこの装置では、可動部が多く、かつ可動方向が多岐にわたっているので、機構が複雑であるとともに、カメラのアングル調整が煩雑であり、これに伴って複数のアングルを高い精度で繰り返し再現することが難しい。また、支柱の移動範囲が広いので使い勝手に劣り、所望のアングルで撮影するまでに時間がかかることが想定される。
【0005】
よって本発明は、簡素な構成かつ短時間で立体的な資料を任意のアングルで撮影することができるとともに、複数のアングルを高い精度で繰り返し再現することが容易な資料提示装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基台と、この基台に回転自在に設けられ、資料が載置されるターンテーブルと、基台に傾動自在に取り付けられたアームと、このアームに支持され、ターンテーブルに載置された資料を撮影する撮像部とを備え、ターンテーブルの回転とアームの傾動との組み合わせにより、ターンテーブルに載置された資料に対する撮像部のアングルが、底部側からのアングルを除くあらゆるアングルに設定可能とされていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、立体物である資料をターンテーブルに載置し、アームを水平に傾動させて撮像部のアングルを資料に向けて水平とした状態でターンテーブルを回転させると、資料の任意の側面をターンテーブルの回転角度に応じて撮像部が撮影する。ターンテーブルを停止させれば側面が静止画像として出力され、ターンテーブルを回転させながら撮影すれば、側面の方位を連続的に変化させる動画が出力される。このような作用を実現させるための具体例としては、ターンテーブルが360゜以上回転し、撮像部のアングルが鉛直下方から水平方向(真横)の90゜の範囲となるようにアームが傾動する構成が挙げられる。この他には、ターンテーブルが少なくとも180゜回転し、撮像部のアングルが鉛直下方の状態から左右の90゜ずつ、すなわち180゜にわたるようにアームが傾動する構成も挙げられる。いずれにしても、ターンテーブルの回転とアームの傾動との組み合わせにより、資料に対する撮像部のアングルは上方から真横にわたるとともに、資料の全周360゜をカバーすることができる。
【0008】
本発明は、可動部としては回転するターンテーブルと傾動するアームのみであるから構成が簡素であり、これらを適宜に作動させれば、短時間で資料を任意のアングルで撮影することができる。なお、撮影する資料としては、紙による原稿等の平面的な資料も、ターンテーブルに載置することにより勿論撮影することができる。その場合、資料が真っ直ぐな姿勢で撮影されていない時には、ターンテーブルを回転させて資料の姿勢を矯正させることができる。
【0009】
本発明では、次の構成を付加させることができる。ターンテーブルを回転させるターンテーブル駆動部と、アームを傾動させて撮像部のアングルを変えるアーム駆動部と、ターンテーブルの回転角度およびアームの傾動角度をそれぞれ記憶する記憶部と、この記憶部が記憶したターンテーブルの回転角度およびアームの傾動角度にターンテーブルおよびアームが設定されるようターンテーブル駆動部およびアーム駆動部を作動させる制御部とを備える。これにより、資料に対する撮像部の所望のアングルを、高い精度で繰り返し再現させることができる。
【0010】
また、本発明では、撮像部によって複数のアングルから撮影した資料を静止画像として保存し、これらアングルが異なる資料画像を、1つずつ出力するか、あるいは適宜に配置した組み合わせ画像として出力する画像処理部を備えた形態を含む。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1および図2は、一実施形態に係るプレゼンテーション用の資料提示装置1を示している。この資料提示装置1は、矩形状の基台10と、この基台10に回転自在に設けられた表面が円盤状のターンテーブル20と、基台10に取り付けられたアーム30と、アーム30に支持されたカメラ部(撮像部)40とを備えている。図1に示すように、ターンテーブル20上に立体物である資料Sが載置され、その資料Sがカメラ部40で撮影される。
【0012】
カメラ部40による撮影画像データは画像出力端子に接続された画像出力装置に出力される。画像出力端子は、基台10の背面等に配置される。画像出力装置は、CRTや液晶ディスプレイ等のモニタ、あるいは液晶プロジェクタ等である。モニタの場合は、そのモニタにカメラ部40による撮影画像が表示される。また、液晶プロジェクタの場合は、その液晶プロジェクタからスクリーン等にカメラ部40による撮影画像が投影される。なお、以下の説明における「資料」は、特に註釈しない限り立体物であることを前提とする。
【0013】
図1に示すように、基台10の前面には、操作パネル11が設けられている。ターンテーブル20は、その上に資料が載置されるものであって、中心を軸として基台10に対し360゜以上、時計回り、反時計回りの両方向(図1でG−H方向)に回転自在に設けられている。アーム30は、その基端部が基台10上の一端縁(図1で左側の端縁)の中央に形成されたヒンジ突起12に、左右方向に延びる傾動軸31を介して傾動自在に取り付けられている。
【0014】
図2に示すように、アーム30は、基台10に対して垂直すなわち90゜に立設した状態から手前側に水平すなわち0゜に倒れる90゜の範囲で、起立方向および傾倒方向(図1,図2でP−Q方向)に傾動する。アーム30の先端にカメラ部40が取り付けられており、このカメラ部40は、カメラヘッド41とズームレンズ42とを備えている。図2に示すように、ズームレンズ42の光軸(図2の一点鎖線で示す)は、アーム30の角度がいかなる場合でもターンテーブル20の中心より若干上方部分であって、アーム30の傾動軸31の軸線上に交差するようになっている。カメラヘッド41には、ターンテーブル20上に載置される資料を照明するライト43が取り付けられている。
【0015】
図3は、資料提示装置1の制御ブロック図を示している。同図に示すように、資料提示装置1は、ターンテーブル20を回転させるターンテーブル駆動部50、アーム30を傾動させるアーム駆動部51、制御部52、記憶部53および画像処理部54を備えている。
【0016】
ターンテーブル20は、ある回転角度を基準点としてターンテーブル駆動部50により回転させられ、その回転角度θ2が撮影条件として記憶部53に記憶される。基準点の設定は、図4に示すように、基台10の上面の手前側に基準線10aを描いておき、この基準線10aにターンテーブル20側に描いた基準線20aが合った状態を回転角度が0゜とするなどの手法がある。
【0017】
アーム30は、ある傾動角度(例えば水平0゜)を基準点としてアーム駆動部51により傾動させられ、その傾動角度θ1が撮影条件として記憶部53に記憶される。このような作用を可能とするために、各駆動部50,51は、基準点検出センサとパルスモータとの組み合わせ、あるいはロータリーエンコーダとサーボモータとの組み合わせ等から構成されている。また、記憶部53は、ズームレンズ42の倍率も撮影条件として記憶する。すなわち、この場合の撮影条件は、ターンテーブル20の回転角度、アーム30の傾動角度およびズームレンズ42の倍率の3つの要素であり、これらが記憶部53に記憶される。
【0018】
図5は、基台10の前面に設けられた操作パネル11を示している。この操作パネル11には、アーム30を起立方向に傾動させるボタン61と、アーム30を傾倒方向に傾動させるボタン62が配置されている。これらボタン61,62を押している間、アーム駆動部51が作動してアーム30が傾動する。また、操作パネル11には、ターンテーブル20を時計回りに回転させるボタン63と、ターンテーブル20を反時計回りに回転させるボタン64が配置されている。これらボタン63,64を押している間、ターンテーブル駆動部50が作動してターンテーブル20が回転する。操作パネル11には、アーム30の操作をθ1、ターンテーブル20の操作をθ2として表示している。さらに操作パネル11には、カメラ部40のズームレンズ42のズーム倍率を調整するズームボタン65が配置されている。ズームボタン65によると、Tを押すとズームアップ、Wを押すとズームダウンとなる。
【0019】
また、操作パネル11には、記憶アングルモード部70、全周ビューモード部80、一覧ビューモード部90が設けられている。
記憶アングルモード部70には、記憶ボタン71と、複数のアドレスボタン(この場合A〜Eの5個)が設けられている。記憶ボタン71を押しながらアドレスボタンA〜Eのいずれかを押すと、上記撮影条件(ターンテーブル20の回転角度、アーム30の傾動角度、ズームレンズ42の倍率)が記憶部53のアドレス(押したボタンのアドレス)に記憶される。記憶されたことが、ランプの点灯や音声等で確認できる構成にすれば好ましい。そして、記憶に利用したアドレスボタンA〜Eを押すと、そのアドレスに記憶された撮影条件が記憶部53から制御部52に供給される。制御部52はその撮影条件通りとなるように、ターンテーブル駆動部50、アーム駆動部51およびズームレンズ42をそれぞれ作動させる。
【0020】
操作パネル11の全周ビューモード部80には、資料の底部を除いた全面を連続して撮影するためのボタン81が設けられている。このボタン81を押すと、制御部52により、予め設定されたプログラムにしたがって、例えばターンテーブル20が一方向に連続して回転しながら、アーム30が往復して傾動するといった制御がなされる。これにより、ターンテーブル20上に載置された資料の底部を除く表面が全アングルにわたって撮影される。このような動画による連続的な撮影を、ここでは全周ビューモードと称する。該モードは、ボタン81を再び押すと停止する。なお、この全周ビューモードにおいてズームレンズ42の倍率を変化させたり、ターンテーブル20およびアーム30の動作速度、作動方向、作動範囲を任意に設定できると、展示会等での商品サンプルのディスプレイに利用できたり、さらに興味深い撮影画像を得ることができるであろう。
【0021】
操作パネル11の一覧ビューモード部90には、3面図ボタン91、5面図ボタン92、一覧出力ボタン93、個別出力ボタン94が設けられている。これらボタン91〜92を押すと、制御部52により資料提示装置1は次のように制御される。3面図ボタン91を押すと、次の▲1▼〜▲3▼の動作が連続して行われる。
▲1▼アーム30が90゜に直立し、カメラ部40が資料の上面を撮影し、その撮影画像(上面図)を静止画像として画像処理部54に供給する。
▲2▼アーム30が水平0゜まで倒れ、その状態でカメラ部40が資料の正面を撮影し、その撮影画像(正面図)を静止画像として画像処理部54に保存する。
▲3▼ターンテーブル20が基準点から時計回りに90゜回転してカメラ部40が資料の左側面を撮影し、その撮影画像(左側面図)を静止画像として画像処理部54に供給する。
【0022】
このようにして、カメラ部40により資料の上面図、正面図、左側面図が撮影され、これら撮影画像は静止画像として画像処理部54に供給される。そして、一覧出力ボタン93を押すと、画像処理部54では各画像を合成して図6に示すように3面図画像を生成し、この3面図画像が画像出力端子から外部に出力される。また、個別出力ボタン94を押すと、撮影した順に各画像が一定時間おきに画像出力端子から外部に出力される。
【0023】
次に、5面図ボタン92を押すと、上記▲1▼〜▲3▼の動作に引き続き、次の▲4▼,▲5▼の動作が行われる。
▲4▼ターンテーブル20がさらに時計回りに90゜回転してカメラ部40が資料の背面を撮影し、その撮影画像(背面図)を静止画像として画像処理部54に供給する。
▲5▼ターンテーブル20がさらに時計回りに90゜回転してカメラ部40が資料の右側面を撮影し、その撮影画像(右側面図)を静止画像として画像処理部54に供給する。
【0024】
以上により、カメラ部40が資料の上面図、正面図、左側面図、背面図、右側面図を撮影し、これら撮影画像が静止画像として画像処理部54に供給される。そして、一覧出力ボタン93を押すと、画像処理部54では各画像を合成して図7に示すように5面図画像を生成し、この5面図画像が画像出力端子から外部に出力される。また、個別出力ボタン94を押すと、撮影した順に各画像が一定時間おきに画像出力端子から外部に出力される。
【0025】
以上が本実施形態の資料提示装置1の構成であり、次に、この資料提示装置1の動作例を、マニュアルモード、記憶アングルモード、全周ビューモード、一覧ビューモードに分けて説明する。いずれのモードも、ターンテーブル20上に載置した立体物である資料を撮影するものとする。
【0026】
(1)マニュアルモード
マニュアルモードでは、操作パネル11のθ1およびθ2の各ボタン61〜64を適宜に押すことによってターンテーブル20およびアーム30を作動させ、撮影したい資料の面をカメラ部40が捉えるようにアングルを調整し、さらに、必要に応じてズームボタン65を押してズームレンズ42のズーム倍率を調整する。これによって所望のアングルでカメラ部40が資料を撮影する。
【0027】
(2)記憶アングルモード
記憶アングルモードでは、まず、上記マニュアルモードと同様にしてターンテーブル20およびアーム30を作動させ、撮影したい資料の面をカメラ部40で撮影する状態とする。また、必要に応じてズームレンズ42の倍率を調整する。次に、操作パネル11の記憶アングルモード部70の記憶ボタン71を押しながらアドレスボタンA〜Eのうちの1つを押す。これにより撮影条件、すなわちターンテーブル20とアーム30の位置によるカメラ部40のアングルおよびズームレンズ42の倍率が、記憶部53に記憶される。撮影したい面が複数ある場合は、マニュアルモードでカメラ部40のアングルを変えた後、同様の操作で他のアドレスボタンを押し、別のアングルを記憶させる。このようにして、所望の数(この場合、A〜Eの5つまでであるが)のアングルを記憶させる。ここでは、アドレスボタンA,B,C…を押して記憶させた各撮影条件を、撮影条件A,B,C…と表現する。
【0028】
次に、記憶させたアドレスボタンを押すと、そのアドレスボタンを押して記憶させた時の状態にターンテーブル20およびアーム30が作動し、ズームレンズ42の倍率も調整される。すなわち、アドレスボタンAを押すと撮影条件Aに、アドレスボタンBを押すと撮影条件Bにといったように、カメラ部40のアングルが自動的に設定される。
【0029】
(3)全周ビューモード
全周ビューモードでは、操作パネル11の全周ビューモード部80のボタン81を押す。すると、予め設定されたプログラムにしたがってターンテーブル20、アーム30、場合によってはズームレンズ42が作動し、資料の表面が全アングルにわたって撮影される。
【0030】
(4)一覧ビューモード
一覧ビューモードでは、操作パネル11の一覧ビューモード部90の3面図ボタン91あるいは5面図ボタン92を押す。すると、上述の如く資料の3面図あるいは5面図が静止画像として画像処理部54により生成される。そして、一覧出力ボタン93を押すと、3面図あるいは5面図の画像が外部に出力される。また、個別出力ボタン94を押すと、撮影した順に各画像が一定時間おきに外部に出力される。
【0031】
以上が本実施形態の資料提示装置1の動作例である。この資料提示装置1によれば、カメラ部40のアングル変換に要する可動部がターンテーブル20とアーム30のみであるから構成が簡素であり、これらを適宜に作動させることにより、短時間で資料を任意のアングルで撮影することができる。
【0032】
また、記憶アングルモードにより、資料に対するカメラ部40の所望のアングルを高い精度で繰り返し再現させることができ、その操作もボタン操作で行えるのできわめて容易である。全周ビューモードでは、底部を除くあらゆるアングルから資料を撮影できるので、資料が複雑な形状の場合であっても、その形状を容易に認識することができる。さらに一覧ビューモードでは、ボタン操作によって容易に3面図あるいは5面図を表示させることができる。
【0033】
以上の説明では、撮影する資料を立体物としていたが、この資料提示装置1では、紙による原稿等の平面的な資料も、ターンテーブル20に載置することにより勿論撮影することができる。その場合、資料が真っ直ぐな姿勢で撮影されていない時には、ターンテーブル20を回転させて資料の姿勢を矯正させることができる。
【0034】
なお、上記資料提示装置1は本発明の一実施形態であり、構成や動作等はこれに限定されるものではない。例えば、一覧ビューモードにおいては3面図と5面図が生成されるようになっているが、2面図や4面図等、必要に応じた多面図を生成するようにしてよい。また、パソコンを接続し、このパソコンによって画像処理や動作の制御を行うようにすることもできる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、資料が載置されるターンテーブルを回転自在とし、資料を撮影する撮像部が支持されるアームを傾動自在とし、ターンテーブルの回転とアームの傾動とを組み合わせることにより、ターンテーブルに載置された資料に対する撮像部のアングルを任意に設定可能となっており、これによって簡素な構成かつ短時間で立体物である資料を任意のアングルで撮影することができる。また、任意の撮像部のアングルを記憶させ、その記憶したアングルにターンテーブルおよびアームを自動的に設定させることにより、複数のアングルを高い精度で繰り返し再現することが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る資料提示装置の斜視図である。
【図2】一実施形態の資料提示装置の側面図である。
【図3】一実施形態の資料提示装置の制御ブロック図である。
【図4】基台およびターンテーブルの上面図である。
【図5】操作パネルの図である。
【図6】一覧ビューモードによって生成される3面図画像の例である。
【図7】一覧ビューモードによって生成される5面図画像の例である。
【符号の説明】
1…資料提示装置
10…基台
20…ターンテーブル
30…アーム
40…カメラ部(撮像部)
50…ターンテーブル駆動部
51…アーム駆動部
52…制御部
53…記憶部
54…画像処理部
S…資料
【発明の属する技術分野】
本発明は、資料を撮影し、その撮影画像をCRTや液晶ディスプレイ等のモニタやスクリーン等に表示させる資料提示装置に係り、特に立体的な資料を被写体とする際に好適な資料提示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
モニタ等に原稿等の資料を表示し、その画像を参照しながら聴衆に対して資料の内容をプレゼンターが説明するプレゼンテーションを行う場合、近年では、資料提示装置が用いられている。資料提示装置は、一般に、資料載置台に載置した資料を上方に配置した動画用のカメラで撮影し、資料画像をモニタ等に出力するようになっている。
【0003】
このような資料提示装置では、紙の原稿等の平面的な資料の他に、模型や物品等の立体物を被写体とする場合がある。資料が立体物の場合、従来の資料提示装置では資料の上面しか撮影することができない。したがって、資料の側面を映すには、プレゼンターが資料を手に持ち、映したい面を上方のカメラに向けていた。しかしながらこの方法では、手振れが生じたりピントが合わなかったりする不具合が生じ、しかもプレゼンターに負担がかかるので好ましくなかった。そこで、カメラを移動自在として資料の側面を撮影することができる資料提示装置が、例えば特開平10−191116号公報によって知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に記載の装置によれば、カメラを支持する支柱を回転させたり揺動させたりすることによりカメラ自体の位置を変え、この動作に加えて支柱に対するカメラの装着角度を変えることによって、カメラのアングルが資料の底部を除くあらゆる面に向くものとなっている。ところがこの装置では、可動部が多く、かつ可動方向が多岐にわたっているので、機構が複雑であるとともに、カメラのアングル調整が煩雑であり、これに伴って複数のアングルを高い精度で繰り返し再現することが難しい。また、支柱の移動範囲が広いので使い勝手に劣り、所望のアングルで撮影するまでに時間がかかることが想定される。
【0005】
よって本発明は、簡素な構成かつ短時間で立体的な資料を任意のアングルで撮影することができるとともに、複数のアングルを高い精度で繰り返し再現することが容易な資料提示装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基台と、この基台に回転自在に設けられ、資料が載置されるターンテーブルと、基台に傾動自在に取り付けられたアームと、このアームに支持され、ターンテーブルに載置された資料を撮影する撮像部とを備え、ターンテーブルの回転とアームの傾動との組み合わせにより、ターンテーブルに載置された資料に対する撮像部のアングルが、底部側からのアングルを除くあらゆるアングルに設定可能とされていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、立体物である資料をターンテーブルに載置し、アームを水平に傾動させて撮像部のアングルを資料に向けて水平とした状態でターンテーブルを回転させると、資料の任意の側面をターンテーブルの回転角度に応じて撮像部が撮影する。ターンテーブルを停止させれば側面が静止画像として出力され、ターンテーブルを回転させながら撮影すれば、側面の方位を連続的に変化させる動画が出力される。このような作用を実現させるための具体例としては、ターンテーブルが360゜以上回転し、撮像部のアングルが鉛直下方から水平方向(真横)の90゜の範囲となるようにアームが傾動する構成が挙げられる。この他には、ターンテーブルが少なくとも180゜回転し、撮像部のアングルが鉛直下方の状態から左右の90゜ずつ、すなわち180゜にわたるようにアームが傾動する構成も挙げられる。いずれにしても、ターンテーブルの回転とアームの傾動との組み合わせにより、資料に対する撮像部のアングルは上方から真横にわたるとともに、資料の全周360゜をカバーすることができる。
【0008】
本発明は、可動部としては回転するターンテーブルと傾動するアームのみであるから構成が簡素であり、これらを適宜に作動させれば、短時間で資料を任意のアングルで撮影することができる。なお、撮影する資料としては、紙による原稿等の平面的な資料も、ターンテーブルに載置することにより勿論撮影することができる。その場合、資料が真っ直ぐな姿勢で撮影されていない時には、ターンテーブルを回転させて資料の姿勢を矯正させることができる。
【0009】
本発明では、次の構成を付加させることができる。ターンテーブルを回転させるターンテーブル駆動部と、アームを傾動させて撮像部のアングルを変えるアーム駆動部と、ターンテーブルの回転角度およびアームの傾動角度をそれぞれ記憶する記憶部と、この記憶部が記憶したターンテーブルの回転角度およびアームの傾動角度にターンテーブルおよびアームが設定されるようターンテーブル駆動部およびアーム駆動部を作動させる制御部とを備える。これにより、資料に対する撮像部の所望のアングルを、高い精度で繰り返し再現させることができる。
【0010】
また、本発明では、撮像部によって複数のアングルから撮影した資料を静止画像として保存し、これらアングルが異なる資料画像を、1つずつ出力するか、あるいは適宜に配置した組み合わせ画像として出力する画像処理部を備えた形態を含む。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1および図2は、一実施形態に係るプレゼンテーション用の資料提示装置1を示している。この資料提示装置1は、矩形状の基台10と、この基台10に回転自在に設けられた表面が円盤状のターンテーブル20と、基台10に取り付けられたアーム30と、アーム30に支持されたカメラ部(撮像部)40とを備えている。図1に示すように、ターンテーブル20上に立体物である資料Sが載置され、その資料Sがカメラ部40で撮影される。
【0012】
カメラ部40による撮影画像データは画像出力端子に接続された画像出力装置に出力される。画像出力端子は、基台10の背面等に配置される。画像出力装置は、CRTや液晶ディスプレイ等のモニタ、あるいは液晶プロジェクタ等である。モニタの場合は、そのモニタにカメラ部40による撮影画像が表示される。また、液晶プロジェクタの場合は、その液晶プロジェクタからスクリーン等にカメラ部40による撮影画像が投影される。なお、以下の説明における「資料」は、特に註釈しない限り立体物であることを前提とする。
【0013】
図1に示すように、基台10の前面には、操作パネル11が設けられている。ターンテーブル20は、その上に資料が載置されるものであって、中心を軸として基台10に対し360゜以上、時計回り、反時計回りの両方向(図1でG−H方向)に回転自在に設けられている。アーム30は、その基端部が基台10上の一端縁(図1で左側の端縁)の中央に形成されたヒンジ突起12に、左右方向に延びる傾動軸31を介して傾動自在に取り付けられている。
【0014】
図2に示すように、アーム30は、基台10に対して垂直すなわち90゜に立設した状態から手前側に水平すなわち0゜に倒れる90゜の範囲で、起立方向および傾倒方向(図1,図2でP−Q方向)に傾動する。アーム30の先端にカメラ部40が取り付けられており、このカメラ部40は、カメラヘッド41とズームレンズ42とを備えている。図2に示すように、ズームレンズ42の光軸(図2の一点鎖線で示す)は、アーム30の角度がいかなる場合でもターンテーブル20の中心より若干上方部分であって、アーム30の傾動軸31の軸線上に交差するようになっている。カメラヘッド41には、ターンテーブル20上に載置される資料を照明するライト43が取り付けられている。
【0015】
図3は、資料提示装置1の制御ブロック図を示している。同図に示すように、資料提示装置1は、ターンテーブル20を回転させるターンテーブル駆動部50、アーム30を傾動させるアーム駆動部51、制御部52、記憶部53および画像処理部54を備えている。
【0016】
ターンテーブル20は、ある回転角度を基準点としてターンテーブル駆動部50により回転させられ、その回転角度θ2が撮影条件として記憶部53に記憶される。基準点の設定は、図4に示すように、基台10の上面の手前側に基準線10aを描いておき、この基準線10aにターンテーブル20側に描いた基準線20aが合った状態を回転角度が0゜とするなどの手法がある。
【0017】
アーム30は、ある傾動角度(例えば水平0゜)を基準点としてアーム駆動部51により傾動させられ、その傾動角度θ1が撮影条件として記憶部53に記憶される。このような作用を可能とするために、各駆動部50,51は、基準点検出センサとパルスモータとの組み合わせ、あるいはロータリーエンコーダとサーボモータとの組み合わせ等から構成されている。また、記憶部53は、ズームレンズ42の倍率も撮影条件として記憶する。すなわち、この場合の撮影条件は、ターンテーブル20の回転角度、アーム30の傾動角度およびズームレンズ42の倍率の3つの要素であり、これらが記憶部53に記憶される。
【0018】
図5は、基台10の前面に設けられた操作パネル11を示している。この操作パネル11には、アーム30を起立方向に傾動させるボタン61と、アーム30を傾倒方向に傾動させるボタン62が配置されている。これらボタン61,62を押している間、アーム駆動部51が作動してアーム30が傾動する。また、操作パネル11には、ターンテーブル20を時計回りに回転させるボタン63と、ターンテーブル20を反時計回りに回転させるボタン64が配置されている。これらボタン63,64を押している間、ターンテーブル駆動部50が作動してターンテーブル20が回転する。操作パネル11には、アーム30の操作をθ1、ターンテーブル20の操作をθ2として表示している。さらに操作パネル11には、カメラ部40のズームレンズ42のズーム倍率を調整するズームボタン65が配置されている。ズームボタン65によると、Tを押すとズームアップ、Wを押すとズームダウンとなる。
【0019】
また、操作パネル11には、記憶アングルモード部70、全周ビューモード部80、一覧ビューモード部90が設けられている。
記憶アングルモード部70には、記憶ボタン71と、複数のアドレスボタン(この場合A〜Eの5個)が設けられている。記憶ボタン71を押しながらアドレスボタンA〜Eのいずれかを押すと、上記撮影条件(ターンテーブル20の回転角度、アーム30の傾動角度、ズームレンズ42の倍率)が記憶部53のアドレス(押したボタンのアドレス)に記憶される。記憶されたことが、ランプの点灯や音声等で確認できる構成にすれば好ましい。そして、記憶に利用したアドレスボタンA〜Eを押すと、そのアドレスに記憶された撮影条件が記憶部53から制御部52に供給される。制御部52はその撮影条件通りとなるように、ターンテーブル駆動部50、アーム駆動部51およびズームレンズ42をそれぞれ作動させる。
【0020】
操作パネル11の全周ビューモード部80には、資料の底部を除いた全面を連続して撮影するためのボタン81が設けられている。このボタン81を押すと、制御部52により、予め設定されたプログラムにしたがって、例えばターンテーブル20が一方向に連続して回転しながら、アーム30が往復して傾動するといった制御がなされる。これにより、ターンテーブル20上に載置された資料の底部を除く表面が全アングルにわたって撮影される。このような動画による連続的な撮影を、ここでは全周ビューモードと称する。該モードは、ボタン81を再び押すと停止する。なお、この全周ビューモードにおいてズームレンズ42の倍率を変化させたり、ターンテーブル20およびアーム30の動作速度、作動方向、作動範囲を任意に設定できると、展示会等での商品サンプルのディスプレイに利用できたり、さらに興味深い撮影画像を得ることができるであろう。
【0021】
操作パネル11の一覧ビューモード部90には、3面図ボタン91、5面図ボタン92、一覧出力ボタン93、個別出力ボタン94が設けられている。これらボタン91〜92を押すと、制御部52により資料提示装置1は次のように制御される。3面図ボタン91を押すと、次の▲1▼〜▲3▼の動作が連続して行われる。
▲1▼アーム30が90゜に直立し、カメラ部40が資料の上面を撮影し、その撮影画像(上面図)を静止画像として画像処理部54に供給する。
▲2▼アーム30が水平0゜まで倒れ、その状態でカメラ部40が資料の正面を撮影し、その撮影画像(正面図)を静止画像として画像処理部54に保存する。
▲3▼ターンテーブル20が基準点から時計回りに90゜回転してカメラ部40が資料の左側面を撮影し、その撮影画像(左側面図)を静止画像として画像処理部54に供給する。
【0022】
このようにして、カメラ部40により資料の上面図、正面図、左側面図が撮影され、これら撮影画像は静止画像として画像処理部54に供給される。そして、一覧出力ボタン93を押すと、画像処理部54では各画像を合成して図6に示すように3面図画像を生成し、この3面図画像が画像出力端子から外部に出力される。また、個別出力ボタン94を押すと、撮影した順に各画像が一定時間おきに画像出力端子から外部に出力される。
【0023】
次に、5面図ボタン92を押すと、上記▲1▼〜▲3▼の動作に引き続き、次の▲4▼,▲5▼の動作が行われる。
▲4▼ターンテーブル20がさらに時計回りに90゜回転してカメラ部40が資料の背面を撮影し、その撮影画像(背面図)を静止画像として画像処理部54に供給する。
▲5▼ターンテーブル20がさらに時計回りに90゜回転してカメラ部40が資料の右側面を撮影し、その撮影画像(右側面図)を静止画像として画像処理部54に供給する。
【0024】
以上により、カメラ部40が資料の上面図、正面図、左側面図、背面図、右側面図を撮影し、これら撮影画像が静止画像として画像処理部54に供給される。そして、一覧出力ボタン93を押すと、画像処理部54では各画像を合成して図7に示すように5面図画像を生成し、この5面図画像が画像出力端子から外部に出力される。また、個別出力ボタン94を押すと、撮影した順に各画像が一定時間おきに画像出力端子から外部に出力される。
【0025】
以上が本実施形態の資料提示装置1の構成であり、次に、この資料提示装置1の動作例を、マニュアルモード、記憶アングルモード、全周ビューモード、一覧ビューモードに分けて説明する。いずれのモードも、ターンテーブル20上に載置した立体物である資料を撮影するものとする。
【0026】
(1)マニュアルモード
マニュアルモードでは、操作パネル11のθ1およびθ2の各ボタン61〜64を適宜に押すことによってターンテーブル20およびアーム30を作動させ、撮影したい資料の面をカメラ部40が捉えるようにアングルを調整し、さらに、必要に応じてズームボタン65を押してズームレンズ42のズーム倍率を調整する。これによって所望のアングルでカメラ部40が資料を撮影する。
【0027】
(2)記憶アングルモード
記憶アングルモードでは、まず、上記マニュアルモードと同様にしてターンテーブル20およびアーム30を作動させ、撮影したい資料の面をカメラ部40で撮影する状態とする。また、必要に応じてズームレンズ42の倍率を調整する。次に、操作パネル11の記憶アングルモード部70の記憶ボタン71を押しながらアドレスボタンA〜Eのうちの1つを押す。これにより撮影条件、すなわちターンテーブル20とアーム30の位置によるカメラ部40のアングルおよびズームレンズ42の倍率が、記憶部53に記憶される。撮影したい面が複数ある場合は、マニュアルモードでカメラ部40のアングルを変えた後、同様の操作で他のアドレスボタンを押し、別のアングルを記憶させる。このようにして、所望の数(この場合、A〜Eの5つまでであるが)のアングルを記憶させる。ここでは、アドレスボタンA,B,C…を押して記憶させた各撮影条件を、撮影条件A,B,C…と表現する。
【0028】
次に、記憶させたアドレスボタンを押すと、そのアドレスボタンを押して記憶させた時の状態にターンテーブル20およびアーム30が作動し、ズームレンズ42の倍率も調整される。すなわち、アドレスボタンAを押すと撮影条件Aに、アドレスボタンBを押すと撮影条件Bにといったように、カメラ部40のアングルが自動的に設定される。
【0029】
(3)全周ビューモード
全周ビューモードでは、操作パネル11の全周ビューモード部80のボタン81を押す。すると、予め設定されたプログラムにしたがってターンテーブル20、アーム30、場合によってはズームレンズ42が作動し、資料の表面が全アングルにわたって撮影される。
【0030】
(4)一覧ビューモード
一覧ビューモードでは、操作パネル11の一覧ビューモード部90の3面図ボタン91あるいは5面図ボタン92を押す。すると、上述の如く資料の3面図あるいは5面図が静止画像として画像処理部54により生成される。そして、一覧出力ボタン93を押すと、3面図あるいは5面図の画像が外部に出力される。また、個別出力ボタン94を押すと、撮影した順に各画像が一定時間おきに外部に出力される。
【0031】
以上が本実施形態の資料提示装置1の動作例である。この資料提示装置1によれば、カメラ部40のアングル変換に要する可動部がターンテーブル20とアーム30のみであるから構成が簡素であり、これらを適宜に作動させることにより、短時間で資料を任意のアングルで撮影することができる。
【0032】
また、記憶アングルモードにより、資料に対するカメラ部40の所望のアングルを高い精度で繰り返し再現させることができ、その操作もボタン操作で行えるのできわめて容易である。全周ビューモードでは、底部を除くあらゆるアングルから資料を撮影できるので、資料が複雑な形状の場合であっても、その形状を容易に認識することができる。さらに一覧ビューモードでは、ボタン操作によって容易に3面図あるいは5面図を表示させることができる。
【0033】
以上の説明では、撮影する資料を立体物としていたが、この資料提示装置1では、紙による原稿等の平面的な資料も、ターンテーブル20に載置することにより勿論撮影することができる。その場合、資料が真っ直ぐな姿勢で撮影されていない時には、ターンテーブル20を回転させて資料の姿勢を矯正させることができる。
【0034】
なお、上記資料提示装置1は本発明の一実施形態であり、構成や動作等はこれに限定されるものではない。例えば、一覧ビューモードにおいては3面図と5面図が生成されるようになっているが、2面図や4面図等、必要に応じた多面図を生成するようにしてよい。また、パソコンを接続し、このパソコンによって画像処理や動作の制御を行うようにすることもできる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、資料が載置されるターンテーブルを回転自在とし、資料を撮影する撮像部が支持されるアームを傾動自在とし、ターンテーブルの回転とアームの傾動とを組み合わせることにより、ターンテーブルに載置された資料に対する撮像部のアングルを任意に設定可能となっており、これによって簡素な構成かつ短時間で立体物である資料を任意のアングルで撮影することができる。また、任意の撮像部のアングルを記憶させ、その記憶したアングルにターンテーブルおよびアームを自動的に設定させることにより、複数のアングルを高い精度で繰り返し再現することが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る資料提示装置の斜視図である。
【図2】一実施形態の資料提示装置の側面図である。
【図3】一実施形態の資料提示装置の制御ブロック図である。
【図4】基台およびターンテーブルの上面図である。
【図5】操作パネルの図である。
【図6】一覧ビューモードによって生成される3面図画像の例である。
【図7】一覧ビューモードによって生成される5面図画像の例である。
【符号の説明】
1…資料提示装置
10…基台
20…ターンテーブル
30…アーム
40…カメラ部(撮像部)
50…ターンテーブル駆動部
51…アーム駆動部
52…制御部
53…記憶部
54…画像処理部
S…資料
Claims (3)
- 基台と、
この基台に回転自在に設けられ、資料が載置されるターンテーブルと、
前記基台に傾動自在に取り付けられたアームと、
このアームに支持され、前記ターンテーブルに載置された資料を撮影する撮像部とを備え、
前記ターンテーブルの回転と前記アームの傾動との組み合わせにより、ターンテーブルに載置された資料に対する撮像部のアングルが、底部側からのアングルを除くあらゆるアングルに設定可能とされていることを特徴とする資料提示装置。 - 前記ターンテーブルを回転させるターンテーブル駆動部と、
前記アームを傾動させて前記撮像部のアングルを変えるアーム駆動部と、
前記ターンテーブルの回転角度および前記アームの傾動角度をそれぞれ記憶する記憶部と、
この記憶部が記憶したターンテーブルの回転角度およびアームの傾動角度にターンテーブルおよびアームが設定されるよう前記ターンテーブル駆動部および前記アーム駆動部を作動させる制御部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の資料提示装置。 - 前記撮像部によって複数のアングルから撮影した資料を静止画像として保存し、これらアングルが異なる資料画像を、1つずつ出力するか、あるいは適宜に配置した組み合わせ画像として出力する画像処理部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の資料提示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002235426A JP2004080178A (ja) | 2002-08-13 | 2002-08-13 | 資料提示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002235426A JP2004080178A (ja) | 2002-08-13 | 2002-08-13 | 資料提示装置 |
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Family Applications (1)
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JP2002235426A Pending JP2004080178A (ja) | 2002-08-13 | 2002-08-13 | 資料提示装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004080178A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100929368B1 (ko) * | 2007-12-13 | 2009-12-02 | 탐투스 주식회사 | 실물화상기 |
US7760962B2 (en) | 2005-03-30 | 2010-07-20 | Casio Computer Co., Ltd. | Image capture apparatus which synthesizes a plurality of images obtained by shooting a subject from different directions, to produce an image in which the influence of glare from a light is reduced |
JP2012138797A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Olympus Imaging Corp | 画像再生装置 |
-
2002
- 2002-08-13 JP JP2002235426A patent/JP2004080178A/ja active Pending
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