JP2004079939A - 開閉装置及び携帯用記録及び/又は再生装置 - Google Patents

開閉装置及び携帯用記録及び/又は再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】大型化を伴うことなくオイルダンパーを用いて使い勝手の向上を図る。
【解決手段】ケース体3に配置された支持シャーシ20に対して回動可能とされると共に蓋体4の開閉動作に伴って回動される回動体41と、蓋体が開放する方向へ回動体を付勢する付勢手段40と、粘性流体30が封入されたケーシング28と一部がケーシングから外部へ突出されケーシングに対して回転される回転軸29とを有すると共に回動体の回動速度を制御するオイルダンパー27とを設け、ケーシングの一部を支持シャーシに係合して該支持シャーシにオイルダンパーを保持すると共に回転軸のケーシングから突出された部分である突出部34を回動体に連結した。
【選択図】     図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は開閉装置及び携帯用記録及び/又は再生装置に関する。詳しくは、大型化を伴うことなく使い勝手の向上を図る技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録媒体、例えば、ディスク状記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生装置があり、このような記録及び/又は再生装置には、例えば、ケース体と蓋体とによって構成された外筐内に、メカシャーシ、ディスクテーブル、光ピックアップ等の各種の構成要素が配置されているものがある。
【0003】
記録及び/又は再生装置にあっては、例えば、閉塞時には、蓋体はロック機構によってケース体を閉塞する閉塞位置にロックされており、蓋体を開放するときにはロック解除摘子を操作してロックを解除し、外筐内に配置された付勢手段の付勢力によって蓋体が回動されて開放され、ストッパーによって蓋体が開放位置に保持される。蓋体が開放されると、蓋体とケース体との間にディスク挿入口が形成され、ディスク状記録媒体等の記録媒体がディスク挿入口から挿入されてディスクテーブルに装着される。
【0004】
ところで、上記のように、付勢手段を用いて蓋体の開放を行う装置にあっては、蓋体に対するロックが解除された瞬間に付勢手段の付勢力によって蓋体が勢いよく回動されてしまう。従って、蓋体を開放位置に規制するためのストッパーや蓋体とケース体との連結部分等に大きな衝撃が付与され、各部に大きなストレスがかかってしまう。
【0005】
また、蓋体が勢いよく回動されるため、使用者にとっては使い勝手が悪く、高級感を損なうものとなってしまう。
【0006】
そこで、衝撃の低下及び使い勝手の向上等を目的として、蓋体の回動速度を制御するオイルダンパー等を用いた装置があるが、従来の記録及び/又は再生装置では、例えば、蓋体の内面に支持された第1ギヤとオイルダンパーの回転軸に取り付けられた第2ギヤとを噛合し、蓋体が開放されて第1ギヤが回転されたときの第2ギヤの回転に伴うオイルダンパーの回転軸の回転により、蓋体の回動速度の制御を行うようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の記録及び/又は再生装置のように2つのギヤを噛合させて蓋体の回動速度の制御を行うようにした場合には、2つのギヤを配置するためのスペースが必要となり、装置が大型になってしまうという問題がある。
【0008】
従って、据置型の装置のような比較的大型の記録及び/又は再生装置には、オイルダンパーを設けて蓋体の回動速度の制御を行うようにしているものもあるが、携帯用の装置のように、特に、小型化を必要とする記録及び/又は再生装置にはオイルダンパーを用い難いという現状がある。
【0009】
また、上記のように2つのギヤを必要とする構成においては、その分、部品点数も多く、製造コストの高騰を来たすという問題もある。
【0010】
そこで、本発明開閉装置及び携帯用記録及び/又は再生装置は、大型化を伴うことなくオイルダンパーを用いて使い勝手の向上を図ることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明開閉装置及び携帯用記録及び/又は再生装置は、上記した課題を解決するために、ケース体に配置された支持シャーシに対して回動可能とされると共に蓋体の開閉動作に伴って回動される回動体と、蓋体が開放する方向へ回動体を付勢する付勢手段と、粘性流体が封入されたケーシングと一部がケーシングから外部へ突出されケーシングに対して回転される回転軸とを有すると共に回動体の回動速度を制御するオイルダンパーとを設け、ケーシングの一部を支持シャーシに係合して該支持シャーシにオイルダンパーを保持すると共に回転軸のケーシングから突出された部分である突出部を回動体に連結したものである。
【0012】
従って、本発明開閉装置及び携帯用記録及び/又は再生装置にあっては、オイルダンパーの制動力が回動体に直接作用する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。尚、以下に示した実施の形態は、直径が略64mmのディスク状記録媒体(光磁気ディスク)に対する記録及び再生を行うことができる携帯用のディスク記録及び/又は再生装置に適用したものである。
【0014】
先ず、第1の実施の形態について説明する(図1乃至図9参照)。
【0015】
携帯用記録及び/又は再生装置1は、扁平な外筐2内に所要の各部材及び各機構が配置されて成り、外筐2は上面が開放された薄い箱状をしたケース体3と該ケース体3に後端部を支点として回動自在に支持されケース体3の上面を開閉する蓋体4とから成る(図1参照)。
【0016】
ケース体3はベース部5と該ベース部5の周縁から立設された周面部6とから成り、該周面部6は前面部6a、後面部6b、左側面部6c及び右側面部6dによって構成されている(図2及び図3参照)。
【0017】
ケース体3の前面部6aの前面には、左右方向へスライド操作されるオープン摘子7が設けられている(図1乃至図3参照)。ケース体3の前面部6aの内面側にはロック部材8が配置されている。ロック部材8はオープン摘子7の左右方向へのスライド操作に伴って左右方向へ移動される。
【0018】
蓋体4の前端部の内面には被ロック部材9が取り付けられている(図1参照)。蓋体4が開放された状態から蓋体4がケース体3に近づく方向へ回動されると、被ロック部材9にロック部材8が係止されて蓋体4がケース体3を閉塞する閉塞位置にロックされる。蓋体4が閉塞位置にロックされた状態においてオープン摘子7がスライド操作されると、ロック部材8の被ロック部材9に対する係止状態が解除され、蓋体4が後述する付勢手段の付勢力によってケース体3を開放する開放位置へ向けて回動され、図示しないストッパーによって開放位置に保持される。
【0019】
蓋体4の上面には、複数の操作釦10、10、・・・が配置されている(図1参照)。操作釦10、10、・・・の操作により、後述するディスク状記録媒体に対する情報信号の再生や記録、音量の変更、情報信号のエンド情報等の検索、各種の編集作業等を行うことができる。蓋体4の上面には、液晶表示部11が設けられており、該液晶表示部11に現在の操作状況等の各種の表示が為される。
【0020】
ケース体3内には、主面がベース部15と平行を為すメカシャーシ12が配置されている(図2及び図3参照)。メカシャーシ12の中央部には図示しないスピンドルモーターが配置され、該スピンドルモーターのモーター軸の上端部にディスクテーブル13が固定されている(図2及び図3参照)。ディスクテーブル13は後述するディスク状記録媒体が装着される装着部としての役割を果たす。
【0021】
メカシャーシ12には、その右半部に開口部12aが形成されている(図2及び図3参照)。メカシャーシ12には、ディスク状記録媒体に対する情報信号の記録及び/又は再生を行う記録再生部として機能する光ピックアップ14が、ディスクテーブル13に装着されるディスク状記録媒体の半径方向に開口部12aにおいて移動自在に支持されている。光ピックアップ14は移動ベース15に対物レンズ16aを有する対物レンズ駆動装置16が支持されて成り、移動ベース15の一端部がメカシャーシ12の下面側に配設されたガイド軸17に摺動自在に支持され、移動ベース15の他端部に設けられた図示しないナット部がメカシャーシ12の下面側に配設されたリードスクリュー18に螺合されている。従って、ケース体3内に配置された図示しない送りモーターの駆動によってリードスクリュー18が回転されると、該リードスクリュー18と螺合されているナット部がリードスクリュー18の軸方向に送られ、光ピックアップ14がディスク状記録媒体の半径方向へ移動される。
【0022】
対物レンズ駆動装置16の対物レンズ16aの上方には、図示しない磁気ヘッドが配置されており、該磁気ヘッドは図示しないヘッド昇降機構によって対物レンズ16aに離接する方向へ移動される。磁気ヘッドは光ピックアップ14と一体となってディスク状記録媒体の半径方向へ移動される。
【0023】
メカシャーシ12には、その後端部を支点としてホルダー19が回動自在に支持されている(図1参照)。ホルダー19は、天板部19aと、該天板部19aの両側縁から垂設された側面板部19b、19bと、該側面板部19b、19bの下縁から互いに近づく方向へ向けて突出された受け板部19c、19cとを有している。
【0024】
ケース体3内には支持シャーシ20が配置されている(図1乃至図3参照)。支持シャーシ20は前方に開口された略コ字状に形成され、ケース体3の後面部6bに沿って配置された基部21と右側面部6dに沿って配置された右側板部22と左側面部6cに沿って配置された左側板部23とを有している。
【0025】
支持シャーシ20の左側板部23には、その後端部に支持孔23aが形成され、支持孔23aの前側に右方へ突出された案内突部23bが設けられている(図4及び図5参照)。左側板部23の前後方向における略中央部には係合孔24が形成され、該係合孔24は前後に位置し上下に延びる規制縁24a、24aと該規制縁24a、24a間を結ぶ円弧縁24b、24bとによって形成されている。
【0026】
左側板部23の係合孔24の直ぐ前側の位置には、保持突部25が一体に設けられている。保持突部25は、左側板部23から右方へ向けて突出された連結部25aと、該連結部25aの先端部から後方へ突出された押さえ部25bとから成り、該押さえ部25bには保持孔25cが形成されている。
【0027】
左側板部23には支持板26が回動自在に支持されている(図4及び図5参照)。支持板26は略前後方向に長く形成され、前後両端部にそれぞれ取付螺孔26a、26aが形成されている。支持板26の後端部には、取付螺孔26aの下側の位置に左方へ突出された被支持軸部26bが設けられている。
【0028】
支持板26には、その後端寄りの位置に緩やかな円弧状を為す被案内孔26cが形成され、前端寄りの位置に略前後に延びるガイド孔26dが形成されている。支持板26の被案内孔26cの直ぐ前側の位置にはバネ掛け突部26eが設けられている。
【0029】
支持板26は、被支持軸部26bが左側板部23の支持孔23aに挿入されることにより左側板部23に回動自在に支持され、取付螺孔26a、26aに図示しない取付ネジが螺合されることにより蓋体4に取り付けられている。従って、支持板26は、蓋体4の回動動作に伴って回動される。
【0030】
支持板26が左側板部23に支持された状態において、被案内孔26cに左側板部23の案内突部23bが摺動自在に係合される(図5参照)。
【0031】
支持シャーシ20の保持突部25にはオイルダンパー27が保持される(図4及び図5参照)。オイルダンパー27はケーシング28と回転軸29とを有し、ケーシング28に粘性流体30が封入されている(図6及び図7参照)。オイルダンパー27は、ケーシング28に対して回転される回転軸29が粘性流体30による制動力を受けることにより低速で回転されるようになっている。
【0032】
ケーシング28は一方に開口された略円筒状を為す本体筒31と該本体筒31の一端部に形成された開口を閉塞する閉塞蓋32とから成る。本体筒31の他端部には、その外面に外方へ突出された被保持突部31aが設けられ、内面に内方へ突出された支持軸部31bが設けられている。閉塞蓋32の中心部には挿通孔32aが形成されている。
【0033】
回転軸29は本体筒31内に配置される軸本体部33と該軸本体部33の一端面から軸方向へ突出された突出部34とから成り、軸本体部33の他端面には軸受け凹部33aが形成されている。突出部34は、その周面が、平行な平面を為す回転規制部34a、34aと該回転規制部34a、34a間を結ぶ円弧部34b、34bとによって構成されている。
【0034】
回転軸29は軸受け凹部33aに本体筒31の支持軸部31bが挿入され、ケーシング28に対して軸回り方向へ回転可能とされている。突出部34は、一部を除いて閉塞蓋32の挿通孔32aから外方へ突出されている。
【0035】
回転軸29が本体筒31に回転自在に支持された状態において、閉塞蓋32と回転軸29の軸本体部33との間にオーリング35が介在されている。
【0036】
閉塞蓋32の外面には、厚みの薄い回り止め部36が取り付けられている。回り止め部36は、その周面が平行な平面を為す規制面36a、36aと該規制面36a、36a間を結ぶ円弧面36b、36bとによって構成されている。回り止め部36の中央部には回転軸29の突出部34が挿通される貫通孔36cが形成されている。突出部34は回り止め部36に対して回転可能とされている。
【0037】
突出部34の先端寄りの位置には円板部材37が固定されている。円板部材37は回り止め部36の外面上において、回転軸29と一体となって回転される。
【0038】
オイルダンパー27は支持シャーシ20に取り付けられて保持される(図4及び図5参照)。オイルダンパー27の保持突部25への取付は、本体筒31の被保持突部31aを押さえ部25bの保持孔25cに挿入し、回り止め部36を左側板部23の係合孔24に嵌合することにより行う。従って、係合孔24は回り止め部が係合される係合部としての役割を果たす。この取付は、例えば、保持突部25を左側板部23に対して撓ませておき、先ず、回り止め部36を係合孔24に挿入し、次に、撓ませていた保持突部25を元の状態に戻しながら被保持突部31aを保持孔25cに挿入することにより行う。
【0039】
このようにオイルダンパー27の支持シャーシ20への取付は、保持突部25を撓ませておき、回り止め部36と被保持突部31aとをそれぞれ係合孔24と保持孔25cとに挿入するだけでよいため、取付が簡単であり取付作業における作業性の向上を図ることができる。
【0040】
オイルダンパー27が支持シャーシ20に取り付けられた状態においては、回り止め部36の規制面36a、36aが係合孔24の規制縁24a、24aにそれぞれ係合されるため、ケーシング28は支持シャーシ20に対して回転されない。従って、オイルダンパー27を支持シャーシ20に取り付けるだけでケーシング28の支持シャーシ20に対する回転が規制され、回転止め機構等の別の機構を必要とせず、その分、配置スペースの低減による小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0041】
オイルダンパー27が支持シャーシ20に取り付けられた状態においては、突出部34が係合孔24から左方へ突出されている(図5参照)。
【0042】
オイルダンパー27の突出部34にはアーム板38が連結されている(図4及び図5参照)。アーム板38は略上下方向に長く形成され、下端部に嵌合穴39が形成されている。嵌合穴39は平行を為す直線状の回転規制縁39a、39aと該回転規制縁39a、39a間を結ぶ円弧縁39b、39bとによって形成されている(図4参照)。
【0043】
アーム板38の上端部には摺動突部38aが設けられている。アーム板38の摺動突部38aの近傍の位置には、バネ支持突部38bが設けられている。
【0044】
アーム板38は嵌合穴39にオイルダンパー27の突出部34が嵌合されて連結される。アーム板38が突出部34に連結された状態においては、突出部34の回転規制部34a、34aが嵌合穴39の回転規制縁39a、39aにそれぞれ係合されるため、アーム板38は突出部34に対して回転されない。従って、アーム板38を突出部34に取り付けるだけでアーム板38の突出部34に対する回転が規制され、回転止め機構等の別の機構を必要とせず、その分、配置スペースの低減による小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0045】
アーム板38は摺動突部38aが支持板26のガイド孔26dに摺動自在に係合される。
【0046】
アーム板38のバネ支持突部38bと支持板26のバネ掛け突部26eとの間には、付勢手段40が支持される。付勢手段40としては、例えば、引張コイルバネが用いられるが、引張コイルバネに代えて捩じりコイルバネやゴム部材等の弾性を有する部材を用いてもよい。
【0047】
アーム板38は嵌合穴39に連結されたオイルダンパー27の突出部34を支点として支持シャーシ20に対して回動可能とされ、付勢手段40によって上端部が略後方側へ回動される方向へ付勢される。従って、支持板26は被支持軸部26bを支点として、前端部が略上方へ回動される方向へ付勢され、蓋体4も付勢手段40によって支持板26と同じ方向へ付勢される。
【0048】
上記した支持板26とアーム板38は、支持シャーシ20に対して回動可能とされると共に蓋体4の開閉動作に伴って回動される回動体41として機能する。
【0049】
上記した支持シャーシ20、支持板26、オイルダンパー27及びアーム板38は、蓋体4を開閉させるための各部であり、支持シャーシ20、支持板26、オイルダンパー27及びアーム板38によって蓋体4を開閉するための開閉装置42が構成される。
【0050】
ケース体3のメカシャーシ12の下側には、所定の各回路が設けられた回路基板43が配置されている(図3参照)。回路基板43の左端部には、例えば、左方へ開口された配置用切欠43aが形成され、該配置用切欠43aに支持シャーシ20に取り付けられたオイルダンパー27が配置されている。
【0051】
このようにオイルダンパー27は回路基板43に形成された配置用切欠43aに配置されているため、ケース体3を大型にすることなくオイルダンパー27の配置スペースを確保することができ、オイルダンパー27を配置することによる携帯用記録及び/又は再生装置1の大型化を回避することができる。
【0052】
ディスクカートリッジ100は、矩形の扁平な箱状をした収納ケース101内にディスク状記録媒体(光磁気ディスク)102が回転可能に収納されて成る(図1参照)。収納ケース101の下面の中央部には図示しない挿入孔が形成され、該挿入孔の側方に図示しない透過孔が形成されている。収納ケース101の上面には、透過孔に対応した位置に上記磁気ヘッドが挿入されるヘッドアクセス孔101aが形成されている。
【0053】
収納ケース101には、透過孔及びヘッドアクセス孔101aを開閉するシャッター103がスライド自在に支持されている。
【0054】
以下に、開閉装置42の動作について説明する(図8及び図9参照)。
【0055】
図8に示す状態は蓋体4が閉塞されているときの開閉装置42の状態であり、この状態でディスク状記録媒体102に対する情報信号の記録又は再生が為され、また、停止時もこの状態である。蓋体4はロック部材8が被ロック部材9に係止されることにより、閉塞位置においてロックされている。
【0056】
蓋体4が閉塞されている状態においては、支持板26が左側板部23と略平行な状態とされており、アーム板38の摺動突部38aが支持板26のガイド孔26dの前端部に係合されている(図8参照)。
【0057】
蓋体4が閉塞された状態において、オープン摘子7をスライド操作すると、ロック部材8の被ロック部材9に対する係止状態が解除される。ロック部材8の被ロック部材9に対する係止状態が解除されると、付勢手段40の付勢力によって、アーム板38は摺動突部38aが略後方へ移動される方向へ回動される。支持板26は蓋体4と一体にアーム板38の回動動作に伴って回動され、蓋体4が開放されていく。
【0058】
蓋体4が開放されていくときには、オイルダンパー27の制動力によって蓋体4は低速で回動されていく。
【0059】
蓋体4は図示しないストッパーによって開放位置に保持され、このときアーム板38の摺動突部38aが支持板26のガイド孔26dの後端部に係合される(図9参照)。
【0060】
蓋体4が開放された状態において、ディスクカートリッジ100をホルダー19内に挿入する。ディスクカートリッジ100をホルダー19内に挿入すると、外筐2内に設けられた図示しないシャッター開閉機構によってシャッター102がスライドされ、収納ケース101の透過孔及びヘッドアクセス孔101aが開放される。
【0061】
次に、蓋体4をケース体3側へ押圧すると、蓋体4が付勢手段40の付勢力に抗して閉塞位置へ向けて回動され、収納ケース101の挿入孔からディスクテーブル13が挿入されて該ディスクテーブル13にディスク状記録媒体102が装着される。同時にロック部材8が被ロック部材9に係止され蓋体4が閉塞位置にロックされる。
【0062】
ディスク状記録媒体102がディスクテーブル13に装着された状態において、所定の操作釦10を操作すると当該操作に応じた所定の動作が行われる。例えば、再生釦10を操作すると、ディスクテーブル13の回転に伴ってディスク状記録媒体102が回転され、光ピックアップ14の駆動により透過孔を介してディスク状記録媒体102にレーザー光が照射されて情報信号の再生が行われる。一方、記録釦10を操作すると、ディスクテーブル13の回転に伴ってディスク状記録媒体102が回転され、光ピックアップ14の駆動により透過孔を介してディスク状記録媒体102にレーザー光が照射されると共に磁気ヘッドからヘッドアクセス孔101aを介してディスク状記録媒体102に磁界が印加されて情報信号の記録が行われる。
【0063】
上記した情報信号の再生又は記録等の各動作が終了した状態において、オープン摘子7をスライド操作すると、上記と同様にして蓋体4が開放され、図示しないイジェクト機構によりディスクカートリッジ100の一部がホルダー19から前方へ突出され、シャッター開閉機構によってシャッター102がスライドされて収納ケース101の透過孔及びヘッドアクセス孔101aが閉塞される。突出されたディスクカートリッジ100を引き抜くことによりホルダー19から取り出すことができる。
【0064】
以上に記載した通り、開閉装置42にあっては、オイルダンパー27の回転軸29の突出部34をアーム板38に連結している。
【0065】
従って、互いに噛合するギヤを用いてオイルダンパーの制動力を蓋体に作用するようにした従来の記録及び/又は再生装置のように、ギヤ及び該ギヤの配置スペースを必要とせず、大型化を伴うことなく使い勝手の向上を図ることができると共に部品点数の削減による製造コストの低減を図ることができる。
【0066】
また、オイルダンパー27の回転軸29をアーム板38に連結しているため、ギヤを用いた場合のようにバックラッシを発生することがなく、蓋体4の回動動作の開始時点からオイルダンパー27の制動力を作用させることができ、動作ロスをなくすことができる。
【0067】
次に、第2の実施の形態について説明する(図10乃至図13参照)。
【0068】
尚、以下に示す第2の実施の形態は、上記した第1の実施の形態と比較して、開閉装置の構成が異なることのみが相違するため、第1の実施の形態と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については第1の実施の形態における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
【0069】
支持シャーシ20Aは前方に開口された略コ字状に形成され、ケース体3の後面部6bに沿って配置された基部21Aと右側面部6dに沿って配置された図示しない右側板部と左側面部6cに沿って配置された左側板部23Aとを有している(図10及び図11参照)。
【0070】
支持シャーシ20Aの左側板部23Aには、その後端寄りの位置に左方へ突出された案内突部23cが設けられている。左側板部23Aの後端部には係合孔24が形成されている。左側板部23Aの前端寄りの位置にはバネ支持軸部25dが設けられ、該バネ支持軸部25dの近傍にバネ掛け突部25eが設けられている。
【0071】
後面部21Aの左端寄りの位置には、前方へ突出された押さえ部25fが一体に設けられ、該押さえ部25fには保持孔25gが形成されている。
【0072】
左側板部23Aには支持板26Aが回動自在に支持されている。支持板26Aは略前後方向に長く形成され、前端部と後端寄りの位置とにそれぞれ取付螺孔26a、26aが形成されている。支持板26Aの後端部には嵌合穴44が形成されている。嵌合穴44は平行を為す直線状の回転規制縁44a、44aと該回転規制縁44a、44a間を結ぶ円弧縁44b、44bとによって形成されている。
【0073】
支持板26Aには、その後端寄りの位置に緩やかな円弧状を為す被案内孔26cが形成されている。支持板26Aの上縁にはバネ掛け部26fが設けられている。
【0074】
支持シャーシ20Aにはオイルダンパー27が取り付けられて保持される。オイルダンパー27の取付は、本体筒31の被保持突部31aを押さえ部25fの保持孔25gに挿入し、回り止め部36を左側板部23Aの係合孔24に嵌合することにより行う。この取付は、例えば、押さえ部25fを後面部21Aに対して撓ませておき、先ず、回り止め部36を係合孔24に挿入し、次に、撓ませていた押さえ部25fを元の状態に戻しながら被保持突部31aを保持孔25gに挿入することにより行う。
【0075】
このようにオイルダンパー27の支持シャーシ20Aへの取付は、押さえ部25fを撓ませておき、回り止め部36と被保持突部31aとをそれぞれ係合孔24と保持孔25gとに挿入するだけでよいため、取付が簡単であり取付作業における作業性の向上を図ることができる。
【0076】
オイルダンパー27が支持シャーシ20Aに取り付けられた状態においては、回り止め部36の規制面36a、36aが係合孔24の規制縁24a、24aにそれぞれ係合されるため、ケーシング28は支持シャーシ20に対して回転されない。従って、オイルダンパー27を支持シャーシ20Aに取り付けるだけでケーシング28の支持シャーシ20Aに対する回転が規制され、回転止め機構等の別の機構を必要とせず、その分、配置スペースの低減による小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0077】
オイルダンパー27が支持シャーシ20Aに取り付けられた状態においては、突出部34が係合孔24から左方へ突出されている(図11参照)。
【0078】
支持板26Aは、取付螺孔26a、26aに図示しない取付ネジが螺合されることにより蓋体4に取り付けられている。従って、支持板26Aは、蓋体4の回動動作に伴って回動される。
【0079】
支持板26Aは嵌合穴44にオイルダンパー27の突出部34が嵌合されて連結される。支持板26Aが突出部34に連結された状態においては、突出部34の回転規制部34a、34aが嵌合穴44の回転規制縁44a、44aにそれぞれ係合されるため、支持板26Aは突出部34に対して回転されない。従って、支持板26Aを突出部34に取り付けるだけで支持板26Aの突出部34に対する回転が規制され、回転止め機構等の別の機構を必要とせず、その分、配置スペースの低減による小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0080】
支持板26Aは嵌合穴44に連結されたオイルダンパー27の突出部34を支点として支持シャーシ20Aに対して回動可能とされる。支持板26Aが突出部34に連結された状態において、被案内孔26cに左側板部23Aの案内突部23cが摺動自在に係合される。
【0081】
左側板部23Aのバネ支持軸部25dには、付勢手段40Aが支持されている(図10及び図11参照)。付勢手段40Aは、例えば、捩じりコイルバネであり、軸部40aと第1の脚部40bと第2の脚部40cとから成る。付勢手段40Aは、軸部40aがバネ支持軸部25dに外嵌状に支持され、第1の脚部40bが左側板部23Aのバネ掛け突部25eに弾接され、第2の脚部40cが支持板26Aのバネ掛け部26fに弾接される。支持板26Aはオイルダンパー27の突出部34を支点として支持シャーシ20Aに対して回動可能とされ、付勢手段40Aによって前端部が略上方へ回動される方向へ付勢され、蓋体4も付勢手段40Aによって支持板26Aと同じ方向へ付勢される。
【0082】
尚、付勢手段40Aとして、捩じりコイルバネに代えて、例えば、圧縮コイルバネやゴム部材等の弾性を有する部材を用いてもよい。
【0083】
上記した支持板26Aは、支持シャーシ20Aに対して回動可能とされると共に蓋体4の開閉動作に伴って回動される回動体41Aとして機能する。
【0084】
上記した支持シャーシ20A、支持板26A及びオイルダンパー27は、蓋体4を開閉させるための各部であり、支持シャーシ20A、支持板26A及びオイルダンパー27によって蓋体4を開閉するための開閉装置42Aが構成される。
【0085】
以下に、開閉装置42Aの動作について説明する(図12及び図13参照)。
【0086】
図12に示す状態は蓋体4が閉塞されているときの開閉装置42Aの状態であり、この状態でディスク状記録媒体102に対する情報信号の記録又は再生が為され、また、停止時もこの状態である。蓋体4はロック部材8が被ロック部材9に係止されることにより、閉塞位置においてロックされている。
【0087】
蓋体4が閉塞されている状態においては、支持板26Aが左側板部23Aと略平行な状態とされており、左側板部23Aの案内突部23cが支持板26Aの被案内孔26cの上端部に係合されている(図12参照)。
【0088】
蓋体4が閉塞された状態において、オープン摘子7をスライド操作すると、ロック部材8の被ロック部材9に対する係止状態が解除される。ロック部材8の被ロック部材9に対する係止状態が解除されると、付勢手段40Aの付勢力によって、支持板26Aは前端部が略上方へ移動される方向へ回動され、蓋体4が開放されていく。
【0089】
蓋体4が開放されていくときには、オイルダンパー27の制動力によって蓋体4は低速で回動されていく。
【0090】
蓋体4は図示しないストッパーによって開放位置に保持され、このとき左側板部23Aの案内突部23cが支持板26Aの被案内孔26cの下端部に係合される(図13参照)。
【0091】
蓋体4が開放された状態において、ディスクカートリッジ100をホルダー19内に挿入し、第1の実施の形態と同様にして、ディスク状記録媒体102に対する情報信号の記録や再生等の所定の動作が行われる。
【0092】
上記した情報信号の再生又は記録等の各動作が終了した状態において、オープン摘子7をスライド操作すると、上記と同様にして蓋体4が開放され、図示しないイジェクト機構によりディスクカートリッジ100の一部がホルダー19から前方へ突出される。突出されたディスクカートリッジ100を引き抜くことによりホルダー19から取り出すことができる。
【0093】
以上に記載した通り、開閉装置42Aにあっては、オイルダンパー27の回転軸29の突出部34を支持板26Aに連結している。
【0094】
従って、互いに噛合するギヤを用いてオイルダンパーの制動力を蓋体に作用するようにした従来の記録及び/又は再生装置のように、ギヤ及び該ギヤの配置スペースを必要とせず、大型化を伴うことなく使い勝手の向上を図ることができると共に部品点数の削減による製造コストの低減を図ることができる。
【0095】
また、開閉装置42Aが、支持シャーシ20A、支持板26A及びオイルダンパー27という少ない部品点数で構成されるため、部品点数の低減による製造コストの低減及び機構の簡素化を図ることができる。
【0096】
さらに、オイルダンパー27の回転軸29を支持板26Aに連結しているため、ギヤを用いた場合のようにバックラッシを発生することがなく、蓋体4の回動動作の開始時点からオイルダンパー27の制動力を作用させることができ、動作ロスをなくすことができる。
【0097】
次に、オイルダンパー27の変形例について説明する(図14参照)。
【0098】
尚、以下に示す変形例に係るオイルダンパー27Aは、上記したオイルダンパー27と比較して、ケーシング28の内部に付勢手段が配置されていることのみが相違するため、オイルダンパー27と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分についてはオイルダンパー27における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
【0099】
オイルダンパー27Aのケーシング28の内部には付勢手段40Bが配置されている。付勢手段40Bとしては、例えば、渦巻きバネが用いられている。付勢手段40Bは、回転軸29の軸本体部33を取り巻くように配置されており、一端部40cがケーシング28の内面に固定され、他端部40dが回転軸29の外面に固定されている。
【0100】
オイルダンパー27Aにおいて、巻径が小さくなる方向へ回転軸29が回転されると、付勢手段40Bによって回転軸29に対して回転された方向と反対方向への付勢力が付与される。
【0101】
オイルダンパー27Aを、オイルダンパー27に代えて開閉装置42及び開閉装置42Aに用いることができる。
【0102】
オイルダンパー27に代えてオイルダンパー27Aを開閉装置42又は開閉装置42Aに用いることにより、蓋体4は付勢手段40Bによって回転軸29を介して開放方向へ付勢される。従って、開閉装置42、42Aにオイルダンパー27Aを用いれば、付勢手段40、40Aを省略することができ、その分の配置スペースの省略による携帯用記録及び/又は再生装置1の小型化を図ることができる。
【0103】
尚、上記した各実施の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明の実施に際しての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって、本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0104】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明開閉装置は、一方に開口された箱状に形成されベース部と該ベース部の周縁から突出された周面部とを有し該周面部に沿って支持シャーシが配置されたケース体に対して所定の方向へ移動されてケース体を開閉する蓋体の開閉装置であって、支持シャーシに対して回動可能とされると共に蓋体の開閉動作に伴って回動される回動体と、蓋体が開放する方向へ回動体を付勢する付勢手段と、粘性流体が封入されたケーシングと一部がケーシングから外部へ突出されケーシングに対して回転される回転軸とを有すると共に回動体の回動速度を制御するオイルダンパーとを備え、オイルダンパーはケーシングの一部が支持シャーシに係合されて該支持シャーシに保持されると共に回転軸のケーシングから突出された部分である突出部が回動体に連結されたことを特徴とする。
【0105】
従って、互いに噛合するギヤを用いてオイルダンパーの制動力を蓋体に作用するようにした従来の装置のように、ギヤ及び該ギヤの配置スペースを必要とせず、大型化を伴うことなく使い勝手の向上を図ることができると共に部品点数の削減による製造コストの低減を図ることができる。
【0106】
また、オイルダンパーの回転軸を回動体に連結しているため、ギヤを用いた場合のようにバックラッシを発生することがなく、蓋体の回動動作の開始時点からオイルダンパーの制動力を作用させることができ、動作ロスをなくすことができる。
【0107】
請求項2に記載した発明にあっては、上記回動体を、蓋体に取り付けられると共に一端部が支持シャーシに回動自在に支持された支持板と、一端部がオイルダンパーの突出部に連結されると共に他端部が支持板に支持されてオイルダンパーの回転軸と一体となって回動されるアーム板とによって構成したので、回動体の部品点数が少なく、機構の簡素化を図ることができる。
【0108】
請求項3に記載した発明にあっては、オイルダンパーの回転軸の突出部に回転軸の回転方向における回動体に対する回転を規制する回転規制部を設け、回動体に回転軸の突出部が嵌合される嵌合穴を形成したので、回動体を突出部に取り付けるだけで回動体の突出部に対する回転が規制され、回転止め機構等の別の機構を必要とせず、その分、配置スペースの低減による小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0109】
請求項4に記載した発明にあっては、オイルダンパーのケーシングの一端部に回転軸の回転方向における支持シャーシに対する回転を規制する回り止め部を設け、支持シャーシにケーシングの回り止め部が係合される係合部とケーシングの他端部を押さえる押さえ部とを設けたので、オイルダンパーを支持シャーシに取り付けるだけでケーシングの支持シャーシに対する回転が規制され、回転止め機構等の別の機構を必要とせず、その分、配置スペースの低減による小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0110】
請求項5に記載した発明にあっては、上記付勢手段をオイルダンパーのケーシングの内部に配置し、付勢手段によって回転軸を回転方向における一方向へ付勢し、回転軸を介して回動体を付勢したので、オイルダンパーの外側に付勢手段を設ける必要がなく、その分の配置スペースの省略による開閉装置の小型化を図ることができる。
【0111】
本発明携帯用記録及び/又は再生装置は、一方に開口された箱状に形成されベース部と該ベース部の周縁から突出された周面部とを有するケース体と、該ケース体に対して所定の方向へ移動されてケース体を開閉する蓋体と、ケース体内に配置され記録媒体が装着される装着部と、該装着部に装着された記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う記録再生部を支持すると共にケース体のベース部に対向して配置されたメカシャーシと、ケース体の周面部の内面に沿って配置された支持シャーシと、蓋体を開閉するための開閉装置とを備えた携帯用記録及び/又は再生装置であって、支持シャーシに対して回動可能とされると共に蓋体の開閉動作に伴って回動される回動体と、蓋体が開放する方向へ回動体を付勢する付勢手段と、粘性流体が封入されたケーシングと一部がケーシングから外部へ突出されケーシングに対して回転される回転軸とを有すると共に回動体の回動速度を制御するオイルダンパーとを備え、オイルダンパーはケーシングの一部が支持シャーシに係合されて該支持シャーシに保持されると共に回転軸のケーシングから突出された部分である突出部が回動体に連結されたことを特徴とする。
【0112】
従って、互いに噛合するギヤを用いてオイルダンパーの制動力を蓋体に作用するようにした従来の装置のように、ギヤ及び該ギヤの配置スペースを必要とせず、大型化を伴うことなく使い勝手の向上を図ることができると共に部品点数の削減による製造コストの低減を図ることができる。
【0113】
また、オイルダンパーの回転軸を回動体に連結しているため、ギヤを用いた場合のようにバックラッシを発生することがなく、蓋体の回動動作の開始時点からオイルダンパーの制動力を作用させることができ、動作ロスをなくすことができる。
【0114】
請求項7に記載した発明にあっては、上記回動体を、蓋体に取り付けられると共に一端部が支持シャーシに回動自在に支持された支持板と、一端部がオイルダンパーの突出部に連結されると共に他端部が支持板に支持されてオイルダンパーの回転軸と一体となって回動されるアーム板とによって構成したので、回動体の部品点数が少なく、機構の簡素化を図ることができる。
【0115】
請求項8に記載した発明にあっては、オイルダンパーの回転軸の突出部に回転軸の回転方向における回動体に対する回転を規制する回転規制部を設け、回動体に回転軸の突出部が嵌合される嵌合穴を形成したので、回動体を突出部に取り付けるだけで回動体の突出部に対する回転が規制され、回転止め機構等の別の機構を必要とせず、その分、配置スペースの低減による小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0116】
請求項9に記載した発明にあっては、オイルダンパーのケーシングの一端部に回転軸の回転方向における支持シャーシに対する回転を規制する回り止め部を設け、支持シャーシにケーシングの回り止め部が係合される係合部とケーシングの他端部を押さえる押さえ部とを設けたので、オイルダンパーを支持シャーシに取り付けるだけでケーシングの支持シャーシに対する回転が規制され、回転止め機構等の別の機構を必要とせず、その分、配置スペースの低減による小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0117】
請求項10に記載した発明にあっては、上記付勢手段をオイルダンパーのケーシングの内部に配置し、付勢手段によって回転軸を回転方向における一方向へ付勢し、回転軸を介して回動体を付勢したので、オイルダンパーの外側に付勢手段を設ける必要がなく、その分の配置スペースの省略による携帯用記録及び/又は再生装置開閉装置の小型化を図ることができる。
【0118】
請求項11に記載した発明にあっては、ケース体内のベース部とメカシャーシとの間に回路基板を配置し、該回路基板にオイルダンパーを配置する配置用切欠を形成したので、ケース体を大型にすることなくオイルダンパーの配置スペースを確保することができ、オイルダンパーを配置することによる携帯用記録及び/又は再生装置の大型化を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図9と共に本発明の第1の実施の形態を示すものであり、本図は携帯用記録及び/又は再生装置をディスクカートリッジとともに示す斜視図である。
【図2】蓋体を省略して示す携帯用記録及び/又は再生装置の斜視図である。
【図3】蓋体等を省略し一部を切り欠いて示す携帯用記録及び/又は再生装置の平面図である。
【図4】開閉装置の拡大分解斜視図である。
【図5】開閉装置の拡大斜視図である。
【図6】オイルダンパーの拡大縦断面図である。
【図7】オイルダンパーの拡大側面図である。
【図8】図9と共に開閉装置の動作を示すものであり、本図は蓋体が閉塞されているときの状態を示す拡大側面図である。
【図9】蓋体が開放されているときの状態を示す拡大側面図である。
【図10】図11乃至図13と共に第2の実施の形態を示すものであり、本図は開閉装置の拡大分解斜視図である。
【図11】開閉装置の拡大斜視図である。
【図12】図13と共に開閉装置の動作を示すものであり、本図は蓋体が閉塞されているときの状態を示す拡大側面図である。
【図13】蓋体が開放されているときの状態を示す拡大側面図である。
【図14】オイルダンパーの変形例を示す拡大横断面図である。
【符号の説明】
1…携帯用記録及び/又は再生装置、3…ケース体、4…蓋体、5…ベース部、6…周面部、12…メカシャーシ、13…ディスクテーブル(装着部)、14…光ピックアップ(記録再生部)、20…支持シャーシ、24…係合孔(係合部)、25b…押さえ部、26…支持板、27…オイルダンパー、28…ケーシング、29…回転軸、30…粘性流体、34…突出部、34a…回転規制部、36…回り止め部、38…アーム板、39…嵌合穴、40…付勢手段、41…回動体、42…開閉装置、43…回路基板、43a…配置用切欠、102…ディスク状記録媒体(記録媒体)、20A…支持シャーシ、25f…押さえ部、26A…支持板、40A…付勢手段、41A…回動体、42A…開閉装置、44…嵌合穴、27A…オイルダンパー、40B…付勢手段

Claims (11)

  1. 一方に開口された箱状に形成されベース部と該ベース部の周縁から突出された周面部とを有し該周面部に沿って支持シャーシが配置されたケース体に対して所定の方向へ移動されてケース体を開閉する蓋体の開閉装置であって、
    支持シャーシに対して回動可能とされると共に蓋体の開閉動作に伴って回動される回動体と、
    蓋体が開放する方向へ回動体を付勢する付勢手段と、
    粘性流体が封入されたケーシングと一部がケーシングから外部へ突出されケーシングに対して回転される回転軸とを有すると共に回動体の回動速度を制御するオイルダンパーとを備え、
    オイルダンパーはケーシングの一部が支持シャーシに係合されて該支持シャーシに保持されると共に回転軸のケーシングから突出された部分である突出部が回動体に連結された
    ことを特徴とする開閉装置。
  2. 上記回動体を、
    蓋体に取り付けられると共に一端部が支持シャーシに回動自在に支持された支持板と、
    一端部がオイルダンパーの突出部に連結されると共に他端部が支持板に支持されてオイルダンパーの回転軸と一体となって回動されるアーム板とによって構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉装置。
  3. オイルダンパーの回転軸の突出部に回転軸の回転方向における回動体に対する回転を規制する回転規制部を設け、
    回動体に回転軸の突出部が嵌合される嵌合穴を形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉装置。
  4. オイルダンパーのケーシングの一端部に回転軸の回転方向における支持シャーシに対する回転を規制する回り止め部を設け、
    支持シャーシにケーシングの回り止め部が係合される係合部とケーシングの他端部を押さえる押さえ部とを設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉装置。
  5. 上記付勢手段をオイルダンパーのケーシングの内部に配置し、
    付勢手段によって回転軸を回転方向における一方向へ付勢し、回転軸を介して回動体を付勢した
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉装置。
  6. 一方に開口された箱状に形成されベース部と該ベース部の周縁から突出された周面部とを有するケース体と、該ケース体に対して所定の方向へ移動されてケース体を開閉する蓋体と、ケース体内に配置され記録媒体が装着される装着部と、該装着部に装着された記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う記録再生部を支持すると共にケース体のベース部に対向して配置されたメカシャーシと、ケース体の周面部の内面に沿って配置された支持シャーシと、蓋体を開閉するための開閉装置とを備えた携帯用記録及び/又は再生装置であって、
    支持シャーシに対して回動可能とされると共に蓋体の開閉動作に伴って回動される回動体と、
    蓋体が開放する方向へ回動体を付勢する付勢手段と、
    粘性流体が封入されたケーシングと一部がケーシングから外部へ突出されケーシングに対して回転される回転軸とを有すると共に回動体の回動速度を制御するオイルダンパーとを備え、
    オイルダンパーはケーシングの一部が支持シャーシに係合されて該支持シャーシに保持されると共に回転軸のケーシングから突出された部分である突出部が回動体に連結された
    ことを特徴とする携帯用記録及び/又は再生装置。
  7. 上記回動体を、
    蓋体に取り付けられると共に一端部が支持シャーシに回動自在に支持された支持板と、
    一端部がオイルダンパーの突出部に連結されると共に他端部が支持板に支持されてオイルダンパーの回転軸と一体となって回動されるアーム板とによって構成した
    ことを特徴とする請求項6に記載の携帯用記録及び/又は再生装置。
  8. オイルダンパーの回転軸の突出部に回転軸の回転方向における回動体に対する回転を規制する回転規制部を設け、
    回動体に回転軸の突出部が嵌合される嵌合穴を形成した
    ことを特徴とする請求項6に記載の携帯用記録及び/又は再生装置。
  9. オイルダンパーのケーシングの一端部に回転軸の回転方向における支持シャーシに対する回転を規制する回り止め部を設け、
    支持シャーシにケーシングの回り止め部が係合される係合部とケーシングの他端部を押さえる押さえ部とを設けた
    ことを特徴とする請求項6に記載の携帯用記録及び/又は再生装置。
  10. 上記付勢手段をオイルダンパーのケーシングの内部に配置し、
    付勢手段によって回転軸を回転方向における一方向へ付勢し、回転軸を介して回動体を付勢した
    ことを特徴とする請求項6に記載の携帯用記録及び/又は再生装置。
  11. ケース体内のベース部とメカシャーシとの間に回路基板を配置し、
    該回路基板にオイルダンパーを配置する配置用切欠を形成した
    ことを特徴とする請求項6に記載の携帯用記録及び/又は再生装置。
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