JP3852328B2 - ディスク駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばCD(Compact Disc),DVD(Digital Video Disc又はDigital Versatile Disc)などの光ディスクの記録装置又は再生装置に適用して好適なディスク駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばCDと称されるデジタルオーディオ信号などのデータが記録されたディスクを再生する再生装置、或いは、この種のディスクにデータを記録する記録装置が各種実用化されている。このようなディスク再生装置やディスク記録装置は、ディスクをスピンドルモータにより回転駆動させた状態で、レーザ光の照射などを行うピックアップにより、記録や再生を行う構成としてある。
【0003】
この記録や再生を行う装置(以下の説明ではこのような装置をディスク駆動装置と称する)の基本的な構成の例について説明すると、例えば図12に示すように、ディスク駆動装置本体2は、ディスク1を装着するトレイ3を備えて、このトレイ3が前面に引き出される構成としたものがある。この構成のディスク駆動装置で記録又は再生を行う際には、トレイ3を破線で示すように本体2の内部に収納させる。トレイ3の移動は、モータなどによる駆動で行われる。
【0004】
別のディスク駆動装置の例を図13に示すと、この例のディスク駆動装置本体4は、上面のディスク収納部5の上に、開閉自在な蓋6を設けて、この蓋6を開けたとき、ディスク収納部5にディスク1を載せることができる構成としてある。蓋6は、例えば閉状態のとき図示しないロック機構でロックされる構成として、ロックボタン7を押すことで、そのロックが解除されて、蓋6が開くように構成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図12に示したトレイが引き出される形式の場合には、ディスクの入れ替え時には、トレイが手前に出てくるため、ディスクの入れ替えが比較的容易に行える利点があるが、トレイを移動させるために、モータと、そのモータの回転力でトレイを直線移動させる伝達機構などが必要であり、構成が複雑化すると共に、トレイを移動させるために電力を消費する問題がある。
【0006】
また、図13に示した上蓋の開閉機構による形式の場合には、蓋の開閉のために特に動力源を設ける必要はなく、比較的簡単な機構で実現できるが、ディスク収納部5が装置本体4の上面にあるため、ディスクの入れ替えに若干手間取る問題があった。
【0007】
このように従来から開発されているディスク装着機構では、ディスクの入れ替え操作性を考慮した場合、トレイを駆動させる機構などが複雑化する問題があり、構成の簡易化を考慮した場合、ディスクの入れ替え操作性がある程度犠牲になっている問題あり、簡単な構成でディスクの出し入れがし易いディスク駆動機構を得ることは容易ではなかった。
【0008】
本発明はかかる点に鑑み、モータなどの駆動源を必要としない簡単な構成で、ディスクを容易に入れ替えできるディスク駆動装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスクを保持して回転させるディスク保持手段と、ディスク保持手段により保持されたディスクに対してデータの記録又は再生を行うピックアップと、ディスク保持手段及びピックアップが配置されたディスク載置台と、ディスク載置台をディスク保持手段により保持されたディスクの平面方向に、第1の位置と第2の位置との間で直線状に移動可能に配置するトレイ保持部材と、ディスク載置台の上部に配置されて、所定の回動軸を支点として開閉する蓋部材と、ディスク載置台に設けられる溝部と、溝部に嵌め込まれるように蓋部材の所定の位置に接続された留め具とを備え、蓋部材の開く方向への回転動作とディスク載置台の上記第1の位置方向への移動動作が連動され、さらに蓋部材の閉じる方向への回転動作とディスク載置台の上記第2の位置方向への移動動作が連動されるようにしたものである。
【0010】
本発明によると、蓋部材の開閉に連動してディスク載置台が平行に移動して、ディスク載置台に配置されたディスク保持手段に保持されたディスクが平行移動する。従って、ディスク装着時や取り出し時には、ディスクを着脱し易い位置にディスク載置台を移動させることで、ディスク装着時や取り出し時の取り扱い易さを良好にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図9を参照して、本発明の一実施の形態を説明する。
【0012】
本例においては、比較的小型のディスク記録装置又はディスク再生装置に適用可能なディスク駆動装置としてあり、装着されるディスクとしては、例えば直径12cm程度のCD,DVDなどのディスクが適用可能である。ここでは記録や再生を行うデータについては特に説明しないが、オーディオデータ,ビデオデータなどの各種データの記録や再生が行える装置に適用可能である。
【0013】
図1は、本例のディスク駆動装置100を示した斜視図である。本例のディスク駆動装置100は、ディスク装着部の上方を蓋部材180で覆う構成としてある。ディスク駆動装置本体は、上部材110と下部材150とに2分割できる構成としてあり、上部材110と下部材150とに分解した状態を図2に示す。
【0014】
上部材110は、中央部にディスクが納まる開口部111を有し、この開口部111に後述する下部材150側のディスク載置台160が嵌まる構成としてある。開口部111の横幅W(図2参照)は、装着されるディスクの直径よりも若干広い幅としてあり、開口部111の奥行きL(図2参照)は、装着されるディスクの直径よりも若干狭い長さとしてある。例えば、装着されるディスクの直径を12cmとしたとき、開口部111の横幅Wを約14cmとし、奥行きLを約10cmとする。
【0015】
開口部111の前縁111aは、上部材110の上面から多少(例えば数mmから1cm程度)下げた位置としてあり、上部材110と下部材150とを組み立てた状態では、後述するディスク載置台160の上面が、この開口部111の前縁111aと同じ高さとなるようにしてある。
【0016】
このように構成された上部材110には、開口部111を覆うための蓋部材180が設けてある。この蓋部材180は、それぞれがほぼ半円形状の左支持枠181と右支持枠182とが一体に形成させてあり、開口部111の奥になる位置で、回動中心軸oを中心として回動できるように、上部材110に取付けてある。左支持枠181と右支持枠182には、それぞれ回動中心軸oから離れた位置にピン183,184が設けてあり、左右のピン183,184が対向した状態で突出している。
【0017】
本例の場合には、蓋部材180は約80°回動させることができる構成としてあり、図1,図2に示した状態は、最も大きく開けた状態であり、図6に示すように、閉じた状態とすることで、開口部111が完全に蓋される状態となる。この図6に示すように開口部111が完全に蓋されるようにするために、蓋部材180の先端部(回動中心軸から最も離れた側)に、曲折部185を形成させてあり、蓋部材180で蓋された状態のとき、開口部111の前縁111aに、蓋部材180の曲折部185の先端が位置して、上部材110の上面及び前面と蓋部材180とがほぼ段差がない位置となる形状としてある。また、曲折部185から若干離れた位置の右端部には、フック部186が形成させてあり、開口部111の右脇に設けたロック用孔112にフック部186が嵌まることで、蓋部材180が閉状態にロックされる構成としてある。
【0018】
ここで、ロック用孔112を使用して蓋部材180がロックされる構成について説明すると、図2に破線で示すように、上部材110の内部の右手前には、板状のロック解除部材190が配置してある。このロック解除部材190は、ロック用孔113からボタン部191が外側に突出しており、内部でバネ72を介して上部材110側に接続させてある。そして、バネ72の弾性力の作用でロック用孔112の下側の一部にロック解除部材190が位置するようにしてあり、蓋部材180を閉状態としたときに、ロック用孔112に嵌まったフック部186の突起187が、ロック用孔112の下側に位置するロック解除部材190に係止させる構成としてある。
【0019】
そして、ロック用孔113から突出したボタン部191が押されたとき、バネ72の弾性力に抗してロック解除部材190が動き、フック部186の突起187がロック解除部材190から外れて、ロックが解除される。
【0020】
蓋部材180の右支持枠182の外周部182aには、歯を連続的に形成させてある。そして、右支持枠182の外周部182aに形成された歯とかみ合うダンパ用ギヤ81が配置してある。このダンパ用ギヤ81は、上部材110に取付けられたギヤ保持部82により回転自在に保持され、蓋部材180を回動させたとき連動して回転する。この場合、ギヤ保持部82内のギヤ保持機構部(図示せず)には、例えば粘弾性を持った流体などを充填させて、ギヤ81の回転に所定の抵抗力を持たせるようにしてある。なお、ダンパ用ギヤ81は、上部材110と下部材150とを接合した際に外側から見えない位置(具体的にはディスク載置台160で隠れる位置)に配置してある。
【0021】
次に、下部材150側の構成について説明すると、図2に示すように、本例の下部材150は、ディスク載置台160を前後にスライド可能に載せるようにしてある。即ち、下部材150は、ガイド用長孔151,152が左右に平行に形成してあり、ディスク載置台160の左右後方の延長部163,167(右側の延長部167は図2では隠れた位置になっている)を、ガイド用長孔151,152に嵌めた状態で、ディスク載置台160を下部材150の上に載せる構成としてある。従って、ガイド用長孔151,152の長さに対応した距離だけ、ディスク載置台160を前後に移動させることが可能とされる。
【0022】
この場合、図2に破線で示すように、下部材150の内部にコイル状のバネ71が配置してあり、このバネ71の一端をディスク載置台160に係止してあり、他端を下部材150側に係止してあり、バネ71の弾性力で、ディスク載置台160を手前側に移動させる力が働くようにしてある。図2に示したディスク載置台160の位置は、このバネ71の弾性力で、最も手前側に移動した状態の位置である。
【0023】
ディスク載置台160の上には、駆動ユニット配置用切り欠き部161が設けてあり、後方に壁部162が形成させてある。この壁部162は、後述するディスク装着時に、ディスクが載置台160よりも後方に入ることがないような規制手段として機能する。
【0024】
駆動ユニット配置用切り欠き部161には、ディスク駆動ユニット90が配置される。このディスク駆動ユニット90は、ディスクをチャッキングさせるチャッキング部91と、そのチャッキング部91でチャッキングされたディスクに対して、レンズ93からレーザ光を照射する光学ピックアップ92とを備える。ここでのチャッキング部91は、例えば図3にディスク装着状態を示すように、3個のチャッキング用爪94でディスク1を保持する構成としてあり、このチャッキング部91でチャッキングされたディスクが、駆動ユニット90内のスピンドルモータ(図示せず)による駆動で回転する。
【0025】
光学ピックアップ92は、図示しないスレッド送り機構により、装着されたディスクの半径方向に移動可能に構成される。このディスク駆動ユニット90に取付けられたスピンドルモータや光学ピックアップ92などの部品は、図示しないディスク駆動装置内のデータ処理回路側と電気的に接続させてある。この接続には、例えばフレキシブル基板を使用して、ディスク載置台160の前後の移動に対処できるようにしてある。
【0026】
なお、本例の場合には、ディスク載置台160に配置されたディスク駆動ユニット90のチャッキング部91は、ディスク載置台160の手前側の中央に位置し、ディスク載置台160の後方に光学ピックアップ92が位置するようにしてある。
【0027】
ディスク載置台160の左側の延長部163の外側には、2本の直立した突起164,165が所定の間隔を開けて平行に設けてあり、この2本の突起164,165の間が、溝部166となっている。但し、延長部163の上端部では、突起165を若干傾斜させてある。、ディスク載置台160の右側の延長部167の外側にも2本の直立した突起168,169が設けてあり、図2では反対側になるので示してないが(図8,図9参照)、この2本の突起168,169の間が、溝部170となっている。それぞれの溝部166,170は、上述した蓋部材180の左支持枠181及び右支持枠182に設けたピン183,184を通すことができる幅としてある。
【0028】
そして、上部材110と下部材150とを接合して組み立てる際には、ディスク載置台160の左側の延長部163の溝部166に、蓋部材180の左支持枠181に設けたピン183を通し、ディスク載置台160の右側の延長部167の溝部170に、蓋部材180の右支持枠182に設けたピン184を通す。このようにピン183,184を通した状態で、上部材110と下部材150とをネジ止めなどで結合させて、組み立てる。
【0029】
次に、このように構成されるディスク駆動装置100の動作について説明する。本例のディスク駆動装置100は、蓋部材180の開閉動作に連動して、ディスク載置台160が前後に移動するものであり、蓋部材180の状態とディスク載置台160の位置について、図を参照して説明する。なお、実際にディスク1を装着した状態を示した図以外では、チャッキング部91でチャッキングされたディスクの位置を仮想線で示してある。
【0030】
まず、蓋部材180を完全に開けた状態を図1に示し、さらにその状態でディスク1を装着した状態を図3に示すと、この状態では、ディスク載置台160が最も手前に位置している。このときには、ディスク載置台160の前端が、開口部111の前縁111aと接触している。この蓋部材180を完全に開けた状態では、チャッキング部91でチャッキングされたディスク1の一部が、開口部111の前縁111aから前方に多少突出する。本例の場合には、例えば直径12cmのディスクを装着したとき、3cm程度前方に突出する。
【0031】
この蓋部材180を開けた状態から、蓋部材180を閉じさせることで、蓋部材180の回動に連動して、ディスク載置台160が後方に移動する。図4は、蓋部材180を完全に開けた状態から若干閉じた状態を示してあり、図5は、蓋部材180が完全に閉じる寸前の状態を示してあり、図6は、蓋部材180が完全に閉じた状態を示してある。この蓋部材180の回動に連動したディスク載置台160の移動は、蓋部材180の左支持枠181及び右支持枠182に設けたピン183,184が、ディスク載置台160の左右の延長部163,167の溝166,170に嵌めてあるためである。
【0032】
図7は、ディスク駆動装置100を上側から平面的に見た図であり、蓋部材180を閉じた状態でのディスク載置台160及びディスク1の位置を破線で示してあり、蓋部材180を完全に開けた状態の位置を、仮想線でディスク載置台160′及びディスク1′として示してある。この図7に示すように、ディスク載置台160が最も後方に移動した状態では、装着されたディスク1がディスク駆動装置100の内部に収納される。そして、ディスク載置台160が最も手前に移動した状態では、ディスク1の一部が手前に突出した状態となっている。なお、ディスク載置台160は、破線で示したバネ71を介して下部材150と接続してあり、蓋部材180がロックされてない状態のとき、このバネ71の弾性力で、最も手前に移動した状態となるように構成してある。
【0033】
また、図7では、内部に配置されたロック解除部材190についても破線で示してある。このロック解除部材190についても、バネ72を介して下部材150と接続してあり、このバネ72の弾性力で、ロック用孔113からボタン部191が突出するようにしてある。ロック用孔113側にボタン部191を押し込むことで、ロック解除動作が行われる。
【0034】
次に、ディスク載置台160の動きを説明するために、図8,図9にディスク駆動装置100の内部を断面で示す。この図8,図9では、右支持枠182に設けたピン184と、ディスク載置台160の右側の延長部167の突起168,169で形成される溝170の関係を示してある。図9に示すように、蓋部材180が閉じた状態にロックされてなく開いた状態では、内部のバネ71(図9では図示せず)の弾性力で、ディスク載置台160が最も手前に移動し、ディスク載置台160に載せられたディスク1の端部が、ディスク駆動装置100の手前から外側に突出する。このとき、ディスク載置台160の溝170にピン184が嵌まっているために、このピン184が設けられた右支持枠182が、回動中心軸oを中心として回動して、右支持枠182が取付けられた蓋部材180が回動して、図9に示したように蓋部材180が開いた状態になる。なお、図8,図9では図示してないが、左支持枠181に設けたピン183についても、同様にディスク載置台160に設けた溝166(図2参照)に嵌まっているので、右側のピン184と同様の動作が行われる。
【0035】
この蓋部材180が開く際には、バネ71の弾性力で蓋部材180が回動することになる。ここで本例の場合には、右支持枠182の外周部182aに形成させた歯とダンパ用ギヤ81の歯とをかみ合わせてあり、このダンパ用ギヤ81は、ギヤ保持部82でギヤ81の回転に所定の抵抗力を持たせるようにしてある。このため、右支持枠182の回動時には、右支持枠182が勢い良く(つまり高速で)回動するを阻止するように機能して、結局、蓋部材180の回動及びディスク載置台160の移動は低速で行われるようになり、例えばボタン部191を押し込んでロック解除動作を行ってから、1〜2秒程度の時間を掛けて図9に示したような完全に開いた状態になる。
【0036】
そして、図9に示したように開いた状態の蓋部材180を閉じさせる場合には、その開いた状態の蓋部材180をユーザが手で持って閉じさせることで、蓋部材180側の支持枠181,182に設けたピン183,184から、ディスク載置台160の溝166,170に動きが伝わり、蓋部材180の閉動作に連動してディスク載置台160が後方に移動するようになる。そして、蓋部材180を完全に閉じさせたとき、図8に示すように、蓋部材180のフック部186の突起187がロック解除部材190に係止されて、蓋部材180がロックされて、閉状態が維持される。
【0037】
このように本例のディスク駆動装置100によると、蓋部材180を閉じた状態では、ディスク載置台160のチャッキング部91でチャッキングされたディスク1が装置100の内部に収まり、光学ピックアップ92を使用したデータの記録や再生が可能となる。そして、ボタン部191を押し込んでロック解除動作を行うことで、内部のバネ71の弾性力で、蓋部材180の開く動作とディスク載置台160の手前への移動とが連動して行われて、チャッキング部91でチャッキングされたディスク1が手前に迫り出すようになる。このようにディスク1が手前に迫り出して、ディスク1の端部が装置100の前縁から突出することで、ディスク1を取り外す際に、その突出したディスクの端部をユーザが持ち易くなり、ディスク1の交換時の使い勝手が向上する。
【0038】
そして本例の場合には、このようにディスク1を迫り出させるために、モータなどの駆動源を全く必要とせず、単に内部に配置したバネ71の弾性力だけで、蓋部材180の開き動作とディスク載置台160の移動とが行われ、極めて簡単な機構で実現できると共に、蓋の開閉動作に電力を全く必要としない効果を有する。
【0039】
また、本例の場合には、蓋部材180を開けたとき、ディスク1が手前に迫り出すようにしてあるので、蓋の長さ(奥行き)を、ディスク1の直径よりも短くすることができる。即ち、例えば従来例として図13に示したような蓋6を設けた場合には、蓋のサイズを、装着されるディスクよりも大きくする必要があるが、本例の場合には、ディスク1の直径よりも短い長さの蓋とすることができる。従って、例えばディスク駆動装置100の上面の蓋部材180の後方のスペースを、他の用途に使用できるようになる。例えば、操作ボタンや表示パネルなどを、蓋部材180の後方のスペースに配置できるようになり、それだけ装置の小型化に貢献することになる。
【0040】
さらに本例の場合には、バネ71の弾性力で蓋が開くようにしたが、ダンパ用ギヤ81を設けて、蓋部材180の開き動作とディスク載置台160の移動とにある程度の時定数を持つようにしたので、バネの力で急激に蓋が開くようなことがなく、良好な動作状況が得られる。
【0041】
なお、上述した実施の形態では、ディスク載置台160でディスクを保持する構成として、3個のチャッキング用爪94でディスク1を保持するようにしたが、その他の構成でも実現可能である。例えば、蓋部材180側に、チャッキング用の部材を設けるようにしても良い。
【0042】
図10,図11は、この蓋部材180側にチャッキング用の部材を設けた場合のディスク駆動装置100′の構成例を示した図である。即ち、図10に示すように、ディスク駆動装置100′のディスク載置台160に取付けられたディスク駆動ユニット90には、光ディスク1の中心の孔に対応した円形のチャッキング部95を設け、蓋部材180の内側には、金属板などの磁性材で構成されたチャッキングプレート96を取付ける。この場合、チャッキング部95には磁石を内蔵させて、蓋部材180を閉じた状態のとき、磁石の磁力でチャッキングプレート96が吸着するように構成し、そのチャッキングプレート96の吸着で、光ディスク1がチャッキング部95に保持されるようにする。
【0043】
図11は、ディスク駆動装置100′の蓋部材180を閉じた状態を断面で示した図である。この図11に示すように、蓋部材180を閉じたときに、チャッキング部95の真上になる蓋部材180の内側に、チャッキングプレート96を取付けることで、蓋部材180を閉じるだけで、自動的にチャッキングプレート96がチャッキング部95に吸着し、光ディスク1がチャッキングされる。そして、図10に示すように、蓋部材180を開けることで、自動的に光ディスク1がチャッキングされた状態から外れ、ディスクの入れ替えが容易にできるようになる。ディスク駆動装置100′のその他の部分は、図1〜図9に示したディスク駆動装置100と同様に構成する。
【0044】
また、ここまで説明した実施の形態では、ディスク駆動装置内のディスクの装着に関連した機構だけを示したが、実際にはディスク駆動装置が再生装置や記録装置として構成される場合に、これらの装置が必要な部品が、装置としての筐体に内蔵されることになる。例えば、再生や記録の操作を行うための操作キーや、再生状況や記録状況を表示する表示パネルなどが配置されるものである。
【0045】
また、上述した実施の形態で説明したロック機構や、蓋やディスク載置台を移動させる弾性部材としてのバネなどは、一例を示したものであり、その他の機構や部材で、同様の機能を実現するようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】
本発明によると、蓋部材の開閉に連動してディスク載置台が平行に移動して、ディスク載置台に配置されたディスク保持手段に保持されたディスクが平行移動する。従って、ディスク装着時や取り出し時には、ディスクを着脱し易い位置にディスク載置台を移動させることで、ディスク装着時や取り出し時の取り扱い易さを良好にすることができる。この場合、ディスク載置台の移動は、蓋部材の開閉に連動した動きであるため、モータなどの駆動源を必要とせず、電力を必要としない簡単な構成で実現できる。
【0047】
また、上述した場合に、蓋部材が閉状態の場合に、その閉状態を維持させるロック手段と、その弾性力によりディスク載置台を第1の位置側に移動させる所定の弾性部材とを備えたことで、ロック手段のロックを解除したとき、弾性部材の弾性力で蓋部材が自動的に開状態になると共に、その開状態への動きに連動して、ディスク載置台も自動的に第1の位置側に移動するようになる。
【0048】
さらに、このロック手段と弾性部材とを備えた場合に、伝達手段は、所定の抵抗力を持って蓋部材とディスク載置台とを連結させ、ロック手段によるロックを解除したとき、伝達手段が持つ抵抗力に抗しながら弾性部材の弾性力により徐々に蓋部材が開くようにしたことで、蓋部材を開状態とする際の急激な動きが阻止されて、良好に蓋部材とディスク載置台とが動くようになる。
【0049】
また、第1の位置にディスク載置台があるとき、ディスク保持手段により保持されたディスクの一部が、トレイ保持部材の外側に突出し、第2の位置にディスク載置部があるとき、ディスク保持手段により保持されたディスクが、閉じた状態の蓋部材で蓋される範囲内に位置するようにしたことで、蓋部材を開状態としたとき、ディスク保持手段により保持されたディスクの一部が外側に突出するようになり、ディスクを手で持ちやすくなり、ディスク交換が容易に行えるようになる。
【0050】
また、蓋部材にディスクをチャッキングさせる補助部材を取付け、蓋部材を閉じた場合に、蓋部材に取付けられた補助部材とディスク保持手段とで、ディスクを保持するようにしたことで、蓋部材を閉状態とする動作に連動して、ディスクの保持動作も行われるようになり、ディスクの装着,取り外しが容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による装置の例(蓋を開けた状態)を示した斜視図である。
【図2】図1の例の装置を分解して示した分解斜視図である。
【図3】図1の例の装置にディスクを装着した状態を示した斜視図である。
【図4】図1の例の装置の蓋を若干閉じた状態を示した斜視図である。
【図5】図1の例の装置の蓋を完全に閉じる寸前まで閉じた状態を示した斜視図である。
【図6】図1の例の装置の蓋を完全に閉じた状態を示した斜視図である。
【図7】図1の例の装置を上側から見た平面図である。
【図8】図1の例の装置の蓋を閉じた状態の断面図である。
【図9】図1の例の装置の蓋を開いた状態の断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態による装置の例を示した斜視図である。
【図11】図10の例の装置の蓋を開いた状態の断面図である。
【図12】従来のディスク駆動装置の一例を示した斜視図である。
【図13】従来のディスク駆動装置の他の例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1…ディスク、2…ディスク駆動装置本体、3…トレイ、4…ディスク駆動装置本体、5…ディスク収納部、6…蓋、7…ロックボタン、71,72…バネ、81…ダンパ用ギヤ、82…ギヤ保持部、90…ディスク駆動ユニット、91…チャッキング部、92…光学ピックアップ、93…レンズ、94…チャッキング用爪、95…チャッキング部、96…チャッキングプレート、100…ディスク駆動装置、110…上部材、111…開口部、112…ロック用孔、113…ボタン用孔、150…下部材、151,152…ガイド用長孔、160…ディスク載置台、161…駆動ユニット配置用切り欠き部、162…壁部、163…延長部、164,165…突起、166…溝部、167…延長部、168,169…突起、170…溝部、180…蓋部材、181…左支持枠、182…右支持枠、183,184…ピン、185…曲折部、186…フック部、187…突出部、190…ロック解除部材、191…ボタン部、o…蓋部材の回動中心軸

Claims (6)

  1. ディスクを保持して、回転させるディスク保持手段と、
    上記ディスク保持手段により保持されたディスクに対してデータの記録又は再生を行うピックアップと、
    上記ディスク保持手段及び上記ピックアップが配置されたディスク載置台と、
    上記ディスク載置台を、上記ディスク保持手段により保持されたディスクの平面方向に、第1の位置と第2の位置との間で直線状に移動可能に配置する載置台保持部材と、
    上記ディスク載置台の上部に配置されて、所定の回動軸を支点として開閉する蓋部材と、
    上記ディスク載置台に設けられる溝部と、
    上記溝部に嵌め込まれるように上記蓋部材の所定の位置に接続された留め具とを備え、
    上記蓋部材の開く方向への回転動作と上記ディスク載置台の上記第1の位置方向への移動動作が連動され、
    さらに上記蓋部材の閉じる方向への回転動作と上記ディスク載置台の上記第2の位置方向への移動動作が連動される
    ディスク駆動装置。
  2. 請求項1記載のディスク駆動装置において、
    記蓋部材が閉状態の場合に、その閉状態を維持させるロック手段と、
    上記ディスク載置台と上記載置台保持部材とを接続して弾性力により上記第1の位置側に移動させる所定の弾性部材とを備えた
    ディスク駆動装置。
  3. 請求項1記載のディスク駆動装置において、
    上記蓋部材の回動動作に所定の抵抗を持たせた
    ディスク駆動装置。
  4. 請求項3記載のディスク駆動装置において、
    上記所定の抵抗は、
    上記蓋部材の開閉に伴って回転する歯部と、
    上記歯部と連結した歯車と、
    上記歯車を取り囲むように配置された歯車保持部と、
    上記歯車保持部の内部を充填させる粘弾性物質と
    で構成される機構により得る抵抗である
    ディスク駆動装置。
  5. 請求項1記載のディスク駆動装置において、
    上記第1の位置に上記ディスク載置台があるとき、上記ディスク保持手段により保持されたディスクの一部が、上記載置台保持部材の外側に突出し、上記第2の位置に上記ディスク載置台があるとき、上記ディスク保持手段により保持されたディスクが、閉じた
    状態の上記蓋部材で蓋される範囲内に位置するようにした
    ディスク駆動装置。
  6. 請求項1記載のディスク駆動装置において、
    上記蓋部材にディスクをチャッキングさせる補助部材を取付け、
    上記蓋部材を閉じた場合に、蓋部材に取付けられた補助部材と上記ディスク保持手段とで、ディスクを保持するようにした
    ディスク駆動装置。
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