JP2004079268A - 外部電極型蛍光ランプ - Google Patents

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Hironori Hirama
平間 浩則
Yuichi Mori
森 裕一
Masakazu Inoue
井上 将一
Yoshifumi Takao
高尾 義史
Hajime Namioka
波岡 肇
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Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】ガラス管の両端部の外側に電極を有してなる外部電極型蛍光ランプにおいて、ガラス管からの電極の剥がれの発生を抑えることができ、長時間点灯してもガラス管の損傷が少なく、また、放電効率を高いものとする。
【解決手段】内部に蛍光層及び封入ガスを有したガラス管1の端部に、表面積を拡大させた表面積拡大部としてくぼみ部2を設け、このくぼみ部2に外部電極である導電性膜3を固定する。また、くぼみ部2はガラス管1の管軸方向の放電空間側へ入り込んで凹んだ形状(凹型)とし、導電性膜3はAgペーストなど導電性接着剤を塗布したり、あるいはITOや金属、カーボンなどの導電性材料で覆うようにして形成し、外部導入線を埋め込んで(貼り付けて)一体化する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置のバックライト等に使用される外部電極型蛍光ランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
外部電極型蛍光ランプは、ガラス管の両端部の外側に電極を設けてなるものであり、液晶表示装置のバックライト等に利用されている。図5はこの外部電極型蛍光ランプ10の構成を模式的に示す断面図である。
【0003】
同図において、11はガラス管で、内側に蛍光体層12が設けられ、内部に封入ガス13としてAr/Ne混合ガスと水銀(Hg)が封入されている。そして、このガラス管11の両端部の外側に外部電極14としてアルミテープが巻かれており、外部電極14にはニッケル(Ni)などの外部導入線15が半田16により接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の外部電極型蛍光ランプにあっては、外部電極であるアルミテープは剥がれる可能性が高く、ガラス管とアルミテープとの間に隙間が空くと、アルミテープとランプ内部(ガラス管内部)の電位差によってアルミテープとランプ内部との間で放電が起こり、ガラス管に穴が開いてランプが不灯になることがあるという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、ガラス管からの電極の剥がれの発生を抑えることができ、長時間点灯してもガラス管の損傷が少なく、また、放電効率の高い外部電極型蛍光ランプを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る外部電極型蛍光ランプは、次のように構成したものである。
【0007】
(1)ガラス管の両端部の外側に電極を有してなる外部電極型蛍光ランプにおいて、前記ガラス管の端部に表面積を拡大させた表面積拡大部を設け、該表面積拡大部に前記電極を設けた。
【0008】
(2)前記電極は、導電性材料により導電性膜として形成した。
【0009】
(3)前記表面積拡大部は、ガラス管の管軸方向の放電空間側へ凹んだくぼみ部であるようにした。
【0010】
(4)前記表面積拡大部は、ガラス管の端部の表面に微細な凹凸または粗面を形成してなるようにした。
【0011】
(5)前記表面積拡大部は、ガラス管の端部の径を拡大してなるようにした。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面について説明する。なお、実施例の蛍光ランプは左右対称であるので、図では片側半分のみの構成を示している。また、基本的な構成は図5の従来例と同様であるので、重複する詳細説明は省略する。
【0013】
図1は本発明の第1の実施例の構成を示す断面図である。同図において、1は内部に蛍光層及び封入ガスを有したガラス管で、端部に表面積を拡大させた表面積拡大部としてくぼみ部2が設けられており、このくぼみ部2に外部電極である導電性膜3が設けられている。
【0014】
図2は本実施例の詳細を示す図である。同図の(a)に示すように、くぼみ部2はガラス管1の管軸方向の放電空間側へ入り込んで凹んだ形状(凹型)となっている。また、導電性膜3はAgペーストなど導電性接着剤を塗布したり、あるいはITOや金属、カーボンなどの導電性材料で覆うようにして形成され、(b)に示すように、外部導入線4が埋め込まれて(貼り付けられて)一体化されている。また、(c)に示すようなステムを使用することも可能である。
【0015】
このような構成により、ガラス管1からの外部電極の剥がれの発生を抑えることができ、長時間点灯してもガラス管1の損傷が少なくなる。また、外部電極による遮光部を長くすることなく、外部電極のガラス管1との接触面積を増やし、放電の効率を上げることができるとともに、接触強度も高めることができる。
【0016】
図3は本発明の第2の実施例の構成を示す断面図である。本実施例では、表面積拡大部として、ガラス管1の端部の表面に微細な凸凹または粗面5を形成しており、導電性膜3とガラス管1との密着強度を高めるようにしている。
【0017】
上記ガラス管1の表面を粗面10にする粗面化処理としては、(サンド)ブラスト処理やフッ酸を用いたケミカル処理などがある。
【0018】
また、図4は本発明の第3の実施例の構成を示す断面図である。本実施例では、表面積拡大部として、ガラス管1の端部の径を拡大した径拡張部6を設けており、T字管形状としている。そして、この径拡張部6に導電性膜3を設けて外部電極を形成している。
【0019】
このような構成としても、上述の各実施例と同様、ガラス管1と外部電極の剥がれが少ないものとすることができ、長時間点灯しても電極部分のガラス管1の損傷が少ない外部電極型蛍光ランプを実現することができる。
【0020】
また、光量を上げるために投入電力を増やしてもガラス管1に穴が開きにくいとともに、実質的に外部電極がガラス管1を覆う長さを変えることなく、外部電極の表面積を増やすことができるため、放電効率が優れたものとなる。逆に言えば、外部電極の長さを短くしても、従来と同等の放電効率が得られるので、有効発光長を長いものとすることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ガラス管からの電極の剥がれの発生を抑えることができ、長時間点灯してもガラス管の損傷が少なくなる。また、発光長を長くすることなく、電極のガラス管との接触面積を増やし、放電の効率を上げることができるとともに、接触強度も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す断面図
【図2】第1の実施例の詳細を示す説明図
【図3】本発明の第2の実施例の構成を示す断面図
【図4】本発明の第3の実施例の構成を示す断面図
【図5】従来例の構成を示す断面図
【符号の説明】
1 ガラス管
2 くぼみ部
3 導電性膜
4 外部導入線
5 粗面
6 径拡張部

Claims (5)

  1. ガラス管の両端部の外側に電極を有してなる外部電極型蛍光ランプにおいて、前記ガラス管の端部に表面積を拡大させた表面積拡大部を設け、該表面積拡大部に前記電極を設けたことを特徴とする外部電極型蛍光ランプ。
  2. 前記電極は、導電性材料により導電性膜として形成したことを特徴とする請求項1記載の外部電極型蛍光ランプ。
  3. 前記表面積拡大部は、ガラス管の管軸方向の放電空間側へ凹んだくぼみ部であることを特徴とする請求項1または2記載の外部電極型蛍光ランプ。
  4. 前記表面積拡大部は、ガラス管の端部の表面に微細な凹凸または粗面を形成してなることを特徴とする請求項1または2記載の外部電極型蛍光ランプ。
  5. 前記表面積拡大部は、ガラス管の端部の径を拡大してなることを特徴とする請求項1または2記載の外部電極型蛍光ランプ。
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