JP2004076810A - トランスミッションの潤滑構造 - Google Patents

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工藤 智
Kunihiro Osawa
大澤 国弘
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Abstract

【課題】ミッションシャフトまわりの各部の潤滑性能を確保しながら、潤滑油の通路の加工工数を削減してコストダウンを図る。
【解決手段】ミッションシャフト11の軸方向油路11aから径方向外側に延びる径方向油路11b,11cを、ミッションシャフト11の外周面に螺旋状に形成されてカラー19の内周面に対向する螺旋状油溝11fに連通させ、カラー19、ニードルベアリング20,27およびギヤ21,28の軸方向端面に対向するハブ12,24の軸方向端面に、ミッションシャフト11の外周面から径方向外側に延びる径方向油溝12a,24aを形成し、この径方向油溝12a,24aの径方向外端の通路断面積を径方向内端の通路断面積に対して狭くする。これにより、従来のカラーの内周の環状溝とカラーを貫通する径方向油孔とを廃止して加工コストを削減しながら潤滑性能を確保することができる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミッションシャフトの外周に支持されたカラー、ニードルベアリング、ギヤおよび同期結合装置を、そのミッションシャフトの内部に軸方向に形成した軸方向油路から供給される潤滑油で潤滑するためのトランスミッションの潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は従来の車両用マニュアルトランスミッションの潤滑構造を示すもので、ミッションシャフト01の外周に相対回転自在に嵌合するカラー02の外周に、それぞれニードルベアリング03,04を介して2個のギヤ05,06が回転自在に支持される。ギヤ05の一側においてミッションシャフト01に固定されたハブ07に同期結合装置08が設けられており、この同期結合装置08でギヤ05をハブ07に結合することで例えば4速変速段が確立される。またギヤ06の他側においてミッションシャフト01に固定されたハブ09に同期結合装置010が設けられており、この同期結合装置010でギヤ06をハブ09に結合することで例えば5速変速段が確立される。
【0003】
ミッションシャフト01の内部に軸方向に形成された軸方向油路01aの4カ所から4本の径方向油路01b,01c,01d,01eが径方向外側に延びており、そのうち2カ所の径方向油路01b,01cはカラー02の内周面に環状に形成した環状溝02a,02bと、カラー02を径方向に貫通する径方向油孔02c,02dとを介してニードルベアリング03,04に連通する。また他の2カ所の径方向油路01d,01eはハブ07,09の内周のスプライン結合部011,012に連通する。ハブ07,09のギヤ05,06に対向する端面に径方向外側に延びる複数の径方向油溝07a,09aが形成され、またカラー02の中間のフランジに対向するギヤ05,06の端面に径方向外側に延びる複数の径方向油溝05a,06aが形成される。
【0004】
しかして、自然給油またはオイルポンプによる強制給油でミッションシャフト01の軸方向油路01aに供給された潤滑油の一部は、ミッションシャフト01の径方向油路01b,01cを通過してカラー02の内周の環状溝02a,02bに流入し、そこから軸方向に流れてミッションシャフト01およびカラー02の摺動面を潤滑するとともに、カラー02の環状溝02a,02bから径方向油孔02c,02dを通過してニードルベアリング03,04を潤滑する。
【0005】
またミッションシャフト01の軸方向油路01aからミッションシャフト01の径方向油路01d,01eと、ハブ07,09の内周のスプライン結合部011,012とを通過してハブ07,09の径方向油溝07a,09aに流入した潤滑油は、ニードルベアリング03,04を潤滑してハブ07,09の径方向油溝07a,09aに流入した潤滑油と合流し、そこからミッションケース内の空間に流出して同期結合装置08,010およびギヤ05,06を潤滑する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来のものは、工具を挿入し難いカラー02の内周面の環状溝02a,02bの加工と、環状溝02a,02bから径方向外側に延びてカラー02を貫通する小径の径方向油孔02c,02dの加工とが面倒であり、加工時間および加工コストが嵩む問題があった。
【0007】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ミッションシャフトまわりの各部の潤滑性能を確保しながら、潤滑油の通路の加工工数を削減してコストダウンを図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ミッションシャフトの外周にカラーおよびニードルベアリングを介してギヤを支持するとともに、カラー、ニードルベアリングおよびギヤに隣接するようにミッションシャフトに固定したハブとギヤとの間に同期結合装置を配置し、ミッションシャフトの内部に軸方向に形成した軸方向油路から供給される潤滑油でカラー、ニードルベアリング、ギヤおよび同期結合装置を潤滑するトランスミッションの潤滑構造において、ミッションシャフトの軸方向油路から径方向外側に延びる径方向油路を、ミッションシャフトの外周面に螺旋状に形成されてカラーの内周面に対向する螺旋状油溝に連通させ、カラー、ニードルベアリングおよびギヤの軸方向端面に対向するハブの軸方向端面に、ミッションシャフトの外周面から径方向外側に延びる径方向油溝を形成し、この径方向油溝の径方向外端の通路断面積を径方向内端の通路断面積に対して絞ったことを特徴とするトランスミッションの潤滑構造が提案される。
【0009】
上記構成によれば、従来のカラーの内周の環状溝とカラーを貫通する径方向油孔とを廃止し、その代わりにミッションシャフトの外周に螺旋状溝を形成し、かつハブの端面に形成した径方向油溝の径方向外側の通路断面積を絞ったので、ミッションシャフトの螺旋状溝でミッションシャフトおよびカラーの摺動面を効果的に潤滑することができるだけでなく、ハブの端面の径方向油溝を流れる潤滑油の一部を強制的に軸方向に導いてニードルベアリングを効果的に潤滑することができ、しかも径方向油溝から排出された潤滑油で同期結合装置やギヤを潤滑することができる。またミッションシャフトの外周の螺旋状溝の加工およびハブの端面の径方向油溝の加工は、カラーの内周の環状溝の加工およびカラーを貫通する径方向油孔の加工に比べて遥かに容易であるため、加工コストの削減に寄与することができる。
【0010】
尚、実施例の4速ギヤ21および5速ギヤ28は本発明のギヤに対応する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】
図1には、車両用マニュアルトランスミッションの3速−4速用の同期結合装置S1および4速−後進用の同期結合装置S2が示される。
【0013】
3速−4速用の同期結合装置S1は3速変速段および4速変速段を選択的に確立するためのもので、ミッションシャフト(メインシャフト)11にスプライン結合された環状のハブ12の外周に軸方向摺動自在にスプライン結合されたスリーブ13を備える。スリーブ13はシフトフォーク14で図示したニュートラル位置から左右に駆動される。
【0014】
ハブ12の右側において、ミッションシャフト11にニードルベアリング15を介して3速ギヤ16が相対回転自在に支持されており、3速ギヤ16とハブ12との間にブロッキングリング17およびシンクロスプリング18が配置される。ハブ12の左側において、ミッションシャフト11にカラー19およびニードルベアリング20を介して4速ギヤ21が相対回転自在に支持されており、4速ギヤ21とハブ12との間にブロッキングリング22およびシンクロスプリング23が配置される。
【0015】
5速−後進用の同期結合装置S2は5速変速段および後進変速段を選択的に確立するためのもので、ミッションシャフト11にスプライン結合された環状のハブ24の外周に軸方向摺動自在にスプライン結合されたスリーブ25を備える。スリーブ25はシフトフォーク26で図示したニュートラル位置から左右に駆動される。
【0016】
ハブ24の右側において、ミッションシャフト11にカラー19およびニードルベアリング27を介して5速ギヤ28が相対回転自在に支持されており、5速ギヤ28とハブ24との間にブロッキングリング29およびシンクロスプリング30が配置される。ハブ24の左側において、ミッションケースにテーパーコーン31が固定されており、テーパーコーン31とハブ24との間にブロッキングリング32およびシンクロスプリング33が配置される。
【0017】
しかして、3速−4速用の同期結合装置S1のスリーブ13を右方向に移動させると、ブロッキングリング17およびシンクロスプリング18の作用でスリーブ13の回転(つまりハブ12の回転)と3速ギヤ16の回転とが同期し、スリーブ13を介してハブ12および3速ギヤ16がスムーズに噛み合って3速変速段が確立される。またスリーブ13を左方向に移動させると、ブロッキングリング22およびシンクロスプリング23の作用でスリーブ13の回転(つまりハブ12の回転)と4速ギヤ21の回転とが同期し、スリーブ13を介してハブ12および4速ギヤ21がスムーズに噛み合って4速変速段が確立される。
【0018】
5速−後進用の同期結合装置S2のスリーブ25を右方向に移動させると、ブロッキングリング29およびシンクロスプリング30の作用でスリーブ25の回転(つまりハブ24の回転)と5速ギヤ28の回転とが同期し、スリーブ25を介してハブ24および5速ギヤ28がスムーズに噛み合って5速変速段が確立される。またスリーブ25を左方向に移動させると、ブロッキングリング32およびシンクロスプリング33の作用でスリーブ25の回転(つまりハブ24の回転)がシンクロコーン31を介してミッションケースにより制動され、ミッションシャフト11に設けたリバースギヤがリバースアイドルギヤにスムーズに噛み合って後進変速段が確立される。
【0019】
ミッションシャフト11の内部に軸方向に延びる軸方向油路11aが形成されており、この軸方向油路11aに図示せぬオイルポンプから潤滑油が供給される。軸方向油路11aから分岐して径方向外側に延びる2本の径方向油路11b,11cがカラー19の内周面に開口するとともに、同じく軸方向油路11aから分岐して径方向外側に延びる2本の径方向油路11d,11eが2個のハブ12,24の内周面のスプライン結合部34,35に開口する。カラー19の内周面に対向するミッションシャフト11の外周面に螺旋状に延びる螺旋状油溝11fが形成されており、この螺旋状油溝11fは前記2本の径方向油路11b,11cと前記2カ所のスプライン結合部34,35とに連通する。
【0020】
カラー19、ニードルベアリング20および4速ギヤ21に対向するハブ12の左端面に径方向外側に延びる複数の径方向油溝12aが形成され、ニードルベアリング15および3速ギヤ16に対向するハブ12の右端面に径方向外側に延びる複数の径方向油溝12bが形成される。またカラー19、ニードルベアリング27および5速ギヤ28に対向するハブ24の右端面に径方向外側に延びる複数の径方向油溝24aが形成される。これらの径方向油溝12a,12b,24aの通路断面積は径方向内側の入口部に対して径方向外側の出口部が絞られており、出口部の通路断面積に対する入口部の通路断面積の比は2.0〜2.5倍である。そして径方向油溝12a,12b,24aの通路断面積が絞られた部分の側方に、それぞれニードルベアリング15,20,27が位置している。
【0021】
カラー19の軸方向中間に径方向外側に突出するフランジ19aが形成されており、フランジ19aに対向する4速ギヤ21の左端面に径方向外側に延びる複数の径方向油溝21aが形成されるとともに、フランジ19aに対向する5速ギヤ28の右端面に径方向外側に延びる複数の径方向油溝28aが形成される。
【0022】
本実施例のミッションシャフト11の径方向油路11b〜11eの直径は従来の径方向油路01b〜01e(図2参照)の直径の1.5〜2.0倍とされ、これより大型の工具を用いて加工を容易化することができるだけなく、工具の寿命を延ばすこともできる。また本実施例のハブ12,24の径方向油溝12a,24aは、その出口部の通路断面積が従来のハブ07,09の径方向油溝07a,09aの通路断面積に略等しく、その入口側の通路断面積は出口部の通路断面積の2.0〜2.5倍とされる。また本実施例のギヤ21,28の径方向油溝21a,28aの通路断面積は、従来のギヤ05,06の径方向油溝05a,06aの通路断面積の2.0〜2.5倍とされる。
【0023】
さて、図示せぬオイルポンプからミッションシャフト11の軸方向油路11aに供給された潤滑油の一部は、軸方向油路11aから径方向外側に分岐する径方向油路11b,11cを通ってミッションシャフト11の外周面に達し、ミッションシャフト11の外周面に形成した螺旋状油溝11fを流れる間にカラー19との摺動面を潤滑する。またミッションシャフト11の軸方向油路11aに供給された潤滑油の他の一部は、径方向油路11d,11eからハブ12,24のスプライン結合部34,35を通過し、そこでミッションシャフト11およびカラー19の摺動面を潤滑した潤滑油と合流した後に、ハブ12,24の端面に形成した径方向油溝12a,24aを通過してミッションケースの内部空間に流出し、同期結合機構S1,S2の各部とギヤ21,28の噛合部とを潤滑する。
【0024】
ハブ12,24の端面に形成した径方向油溝12a,24aは、径方向内側の入口部に対して径方向外側の出口部が絞られているため、そこを通過する潤滑油の一部が軸方向に分流してニードルベアリング20,27を潤滑した後、ギヤ21,28の端面に形成した径方向油溝21a,28aを通過してミッションケースの内部空間に流出し、ギヤ21,28の噛合部を潤滑する。またミッションシャフト11の径方向油路11dからスプライン結合部34を経てハブ12の右側の端面に形成した径方向油溝12bに流入した潤滑油は、その径方向油溝12bを経てミッションケースの内部に流出することで同期噛合装置S1や3速ギヤ16を潤滑し、出口部が絞られた径方向油溝12bの途中から軸方向に分岐した潤滑油はニードルベアリング15を潤滑する。
【0025】
このように、ミッションシャフト11の外周面に螺旋状油溝11fを形成したことで、カラー19の内周面に環状溝02a,02b(図2参照)を形成することなく、ミッションシャフト11およびカラー19の摺動面を効果的に潤滑することができる。またミッションシャフト11の径方向油路11b〜11eを通過してハブ12,24の径方向油溝12a,24aに流入した潤滑油の一部を、先細の径方向油溝12a,24aの作用で軸方向に分岐させることで、カラー19を貫通する径方向油孔02c,02d(図2参照)を形成することなく、ニードルベアリング20,27を効果的に潤滑することができる。その際に、ギヤ21,28に形成した径方向油溝21a,28aが潤滑油抜き孔として機能するので、ハブ12,24の径方向油溝12a,24aからニードルベアリング20,27に充分な量の潤滑油を導くことができる。
【0026】
そしてカラー19の内周面の環状溝02a,02b(図2参照)と、カラー19を貫通する径方向油孔02c,02d(図2参照)とを形成する必要がないため、カラー19の加工コストを大幅に削減することができる。またミッションシャフト11の径方向油路11b〜11eは従来の径方向油路01b〜01e(図2参照)に比べて大径であるため、大型の工具を用いて短時間で加工を済ますことが可能になるだけでなく、工具の寿命も延ばすことができる。
【0027】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0028】
例えば、実施例ではトランスミッションの4速変速段および5速変速段の確立機構を中心に説明したが、本発明は他の任意の変速段の確立機構に適用することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、従来のカラーの内周の環状溝とカラーを貫通する径方向油孔とを廃止し、その代わりにミッションシャフトの外周に螺旋状溝を形成し、かつハブの端面に形成した径方向油溝の径方向外側の通路断面積を絞ったので、ミッションシャフトの螺旋状溝でミッションシャフトおよびカラーの摺動面を効果的に潤滑することができるだけでなく、ハブの端面の径方向油溝を流れる潤滑油の一部を強制的に軸方向に導いてニードルベアリングを効果的に潤滑することができ、しかも径方向油溝から排出された潤滑油で同期結合装置やギヤを潤滑することができる。またミッションシャフトの外周の螺旋状溝の加工およびハブの端面の径方向油溝の加工は、カラーの内周の環状溝の加工およびカラーを貫通する径方向油孔の加工に比べて遥かに容易であるため、加工コストの削減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同期結合装置を備えたマニュアルトランスミッションの部分縦断面図
【図2】図1に対応する、従来のマニュアルトランスミッションの部分縦断面図
【符号の説明】
11    ミッションシャフト
11a   軸方向油路
11b   径方向油路
11c   径方向油路
11f   螺旋状油溝
12    ハブ
12a   径方向油溝
19    カラー
20    ニードルベアリング
21    4速用ギヤ(ギヤ)
24    ハブ
24a   径方向油溝
27    ニードルベアリング
28    5速用ギヤ(ギヤ)
S1    同期結合装置
S2    同期結合装置

Claims (1)

  1. ミッションシャフト(11)の外周にカラー(19)およびニードルベアリング(20,27)を介してギヤ(21,28)を支持するとともに、カラー(19)、ニードルベアリング(20,27)およびギヤ(21,28)に隣接するようにミッションシャフト(11)に固定したハブ(12,24)とギヤ(21,28)との間に同期結合装置(S1,S2)を配置し、ミッションシャフト(11)の内部に軸方向に形成した軸方向油路(11a)から供給される潤滑油でカラー(19)、ニードルベアリング(20,27)、ギヤ(21,28)および同期結合装置(S1,S2)を潤滑するトランスミッションの潤滑構造において、
    ミッションシャフト(11)の軸方向油路(11a)から径方向外側に延びる径方向油路(11b,11c)を、ミッションシャフト(11)の外周面に螺旋状に形成されてカラー(19)の内周面に対向する螺旋状油溝(11f)に連通させ、
    カラー(19)、ニードルベアリング(20,27)およびギヤ(21,28)の軸方向端面に対向するハブ(12,24)の軸方向端面に、ミッションシャフト(11)の外周面から径方向外側に延びる径方向油溝(12a,24a)を形成し、この径方向油溝(12a,24a)の径方向外端の通路断面積を径方向内端の通路断面積に対して絞ったことを特徴とするトランスミッションの潤滑構造。
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