JP2010180902A - 変速機用同期装置の潤滑構造 - Google Patents

変速機用同期装置の潤滑構造 Download PDF

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Abstract

【課題】クラッチハブとスリーブとが係合するスプライン摺動部に、軸心側から十分な潤滑油量を効率よく安定して供給できる変速機用同期装置の潤滑構造を提供する。
【解決手段】回転軸2と、変速ギヤ3と、筒状部42を有するクラッチハブ4と、スリーブ5と、シンクロナイザリング6とを備え、クラッチハブ4の外歯スプライン43とスリーブ5の内歯スプライン51とが係合するスプライン摺動部Sに潤滑油を供給する変速機用同期装置1の潤滑構造であって、クラッチハブ4の筒状部42の内周まで潤滑油を導く内側油路と、クラッチハブ4の筒状部42の内周と外周とを連通する径方向油路(潤滑溝45)と、スリーブ5の内歯スプライン51を周方向に横断する周方向油路(押圧溝52)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両などに用いられる変速機用同期装置の潤滑構造に関する。
車両などに用いられる変速機の一種に、所定の変速比を有する複数組の変速ギヤ対と、いずれかの変速ギヤ対を選択し駆動側と従動側とを同期させた後に動力を伝達するように結合する同期装置と、を備えた同期噛合式変速機がある。この種の変速機では、軸受部や噛合部の動作を円滑化し、また摩擦による温度上昇や摩耗を抑制するために、ケーシング内に潤滑油を封入して循環供給させる潤滑構造が一般的に採用されている。この潤滑油を循環供給する方式として、掻き上げ方式とポンプ方式とがある。掻き上げ方式は、歯車の回転による遠心力を利用してケーシング下部に滞留している潤滑油を掻き上げることにより、潤滑対象部位に潤滑油を飛来させて供給する方式である。ポンプ方式は、回転軸の周囲にポンプを形成して軸動力により駆動し、潤滑油を汲み上げて潤滑対象部位に圧送する方式である。さらに、回転による遠心力を利用して軸心側から潤滑できるように、回転軸に軸内油路を形成することも一般的になっている。
また、一般的な同期装置では、回転軸と遊転する変速ギヤとの間に、摩擦係合によって回転速度を同期させるシンクロナイザリングを設け、スリーブにより同期操作を行う構成が採用されている。スリーブは、回転軸と一体的に回転するクラッチハブとスプライン係合されて、軸方向に摺動できるようになっている。この同期装置では、変速ギヤの軸受部やシンクロナイザリングの摩擦係合面を潤滑するために、回転軸の軸内油路から潤滑油を供給する潤滑構造が多用されている。一方、スリーブとクラッチハブのスプライン摺動部には、掻き上げられて飛来する潤滑油に頼る潤滑構造が多用されている。
特許文献1に開示される手動変速機の潤滑構造は、同期装置の潤滑構造の一例であり、掻き上げられた潤滑油の供給効率改善を目的として、シンクロハブのスプライン摺動部の給油側の側面に略円筒形状の給油受け部を設けることを特徴としている。また、スリーブに嵌合するクラッチギヤと変速ギヤとの間に油溜り部を形成することを特徴としている。給油受け部は飛来する潤滑油を捕集し易くするものであり、油溜り部は潤滑油を貯留してスプライン摺動部に導入し易くするものである。
特開平8−312761号公報
ところで、特許文献1に例示されるような外周側から飛来する潤滑油を捕集する潤滑構造では、給油受け部や油溜り部を設けても、スプライン摺動部に十分な潤滑油量を供給することが難しかった。なぜなら、同期装置自体が回転しているため、遠心力が作用して潤滑油を飛散させてしまい、効率よく捕集して内部に導入することができないからである。特に近年では、潤滑油を掻き上げる際の動力損失を低減するために、封入される潤滑油量が削減される傾向にあり、掻き上げ方式で外周側から潤滑することは一層困難になってきている。十分な潤滑油量を安定して確保できない場合、スプライン摺動部の摺動抵抗が増加し、マニュアル操作の変速機においては操作フィーリングが低下し、アクチュエータ操作の変速機においては操作パワーの変動が増加して、いずれも好ましくない。さらには、スプライン摺動部の異常磨耗が発生するおそれもある。
本発明は上記背景に鑑みてなされたものであり、クラッチハブとスリーブとが係合するスプライン摺動部に、軸心側から十分な潤滑油量を効率よく安定して供給できる変速機用同期装置の潤滑構造を提供することを課題とする。
本発明の変速機用同期装置の潤滑構造は、回転軸と、該回転軸に相対回転自在に支持される変速ギヤと、前記回転軸と同心の筒状部を有して前記回転軸と一体的に回転するクラッチハブと、該クラッチハブの前記筒状部の外側に相対回転不能かつ軸方向に移動可能に配置されるスリーブと、前記クラッチハブに支持され前記スリーブに駆動されて前記変速ギヤに摩擦係合するシンクロナイザリングとを備え、前記クラッチハブの前記筒状部の外周に形成された外歯スプラインと前記スリーブの内周に形成された内歯スプラインとが係合するスプライン摺動部に潤滑油を供給する変速機用同期装置の潤滑構造であって、前記クラッチハブの前記筒状部の内周まで前記潤滑油を導く内側油路と、前記クラッチハブの前記筒状部の前記内周と前記外周とを連通する径方向油路と、前記クラッチハブの前記筒状部の前記外歯スプライン及び前記スリーブの前記内歯スプラインの少なくとも一方を周方向に横断する周方向油路と、を備えることを特徴とする。
さらに、前記スリーブに押圧されて前記シンクロナイザリングを押圧するシフティングキーを前記クラッチハブと前記スリーブとの間に備え、前記スリーブに形成された前記周方向油路が前記シフティングキーを押圧する押圧溝を兼ねる、ことが好ましい。
また、前記径方向油路は、前記クラッチハブの前記筒状部の端部に径方向に形成された潤滑溝である、ことでもよい。
あるいは、前記径方向油路は、前記クラッチハブの前記筒状部を径方向に貫いて形成された潤滑孔である、ことでもよい。
さらに、前記内側油路は、前記回転軸の軸内油路から前記変速ギヤを支持する軸受部を経由するものである、ことが好ましい。
本発明の変速機用同期装置の潤滑構造では、潤滑油は、まず内側油路によりクラッチハブの筒状部の内周まで導かれ、次いで遠心力に従って径方向油路を筒状部の軸心側から径方向外向きに流れて外周まで供給される。潤滑油は、さらに周方向油路を周方向に流れて、スプライン摺動部の全ての外歯スプライン及び内歯スプラインに供給される。本発明において、潤滑油は軸心側からスプライン摺動部に供給されるため遠心力に抗することがなく、また飛散しないので、十分な潤滑油量を効率よく安定して供給することができる。
また、周方向油路が押圧溝を兼ねる態様では、従来の同期装置に設けられていた押圧溝を周方向油路に兼用することができる。したがって、従来構造を大きく変更する必要がなく、コストの増加を抑制することができる。
さらに、内側油路が軸内油路から軸受部を経由する態様では、従来の軸内油路や軸受部の潤滑構造をそのまま利用できてコストの増加を抑制でき、また、軸受部の潤滑を終えた潤滑油をスプライン摺動部の潤滑に再利用できて潤滑効率を高めることができる。
本発明の第1実施形態の変速機用同期装置の潤滑構造を説明する断面図である。 第1実施形態において、クラッチハブの構造を説明する斜視図である。 第1実施形態の変速機用同期装置のキー溝を含む面における断面図である。 第1実施形態の変速機用同期装置の同期操作終了時の状態を示す断面図である。 従来の車両用同期装置の潤滑構造を説明する断面図である。 第2実施形態の変速機用同期装置の潤滑構造を説明する断面図である。
本発明を実施するための形態を、図1〜図4を参考にして説明する。図1は、本発明の第1実施形態の変速機用同期装置1の潤滑構造を説明する断面図である。変速機用同期装置1は、回転軸2と変速ギヤ3とを同期させるものであり、軸線AXを中心として概ね軸回転対称に構成されている。変速機用同期装置1は、回転軸2及び変速ギヤ3の他に、クラッチハブ4、スリーブ5、シンクロナイザリング6、シフティングキー7などで構成されている。実際には、スリーブ5は図中の左右両方向に移動可能とされて、左右いずれかの変速ギヤを選択的に同期させるものであるが、図1では左側の変速ギヤ3を代表として説明する。なお、図1には、同期操作が行われる以前のニュートラル状態が例示されている。
回転軸2は、変速機内の一般的な入力軸、出力軸、または副軸である。回転軸2の軸心には、潤滑油を供給するための軸方向油路21が形成されており、軸方向油路21の周方向数箇所から径方向外向きに径方向油路22が形成されている。
変速ギヤ3は、回転軸2の径方向油路22が開口した外周に軸受部23を介して相対回転自在に配設されている。変速ギヤ3の外周には、別の変速ギヤの歯と噛合する変速用歯31が形成されており、変速ギヤ3の図中右側には、ギヤピース32が一体的に設けられている。ギヤピース32の外周には外歯スプライン33が形成されており、外歯スプライン33は後述するスリーブ5の内歯スプライン51と噛合するようになっている。また、ギヤピース32の図中右側の外周には右側ほど径の小さい円錐外面状の被摺動面34が形成されている。
クラッチハブ4は、回転軸2の外周の変速ギヤ3の図中右側に配設されている。クラッチハブ4の内周には内歯スプライン41が形成され、回転軸2の外周の外歯スプライン24に嵌合結合されて一体的に回転するようになっている。クラッチハブ4の外周は軸線AX方向両側に延設されて筒状部42が形成され、筒状部42の外周には軸線AX方向に外歯スプライン43が形成されている。図2は、クラッチハブ4の構造を説明する斜視図である。図2に示されるように、筒状部42の周方向の等間隔に離れた3箇所の外周にはそれぞれ、外歯スプライン43に代えて軸線AX方向のキー溝44が形成されている。キー溝44は、後述するシフティングキー7を軸線AX方向の移動可能に収容するものである。さらに、筒状部42のキー溝44とは異なる位相の等間隔に離れた3箇所にはそれぞれ、図中左端を切り欠いた径方向の潤滑溝45が形成されている。潤滑溝45は、筒状部42の内周と外周とを連通しており、図2に矢印F1で示されるように、潤滑油が遠心力に従って内周から外周へ流れる径方向油路となっている。
図1に戻り、スリーブ5は、略環状でクラッチハブ4の筒状部42の外周側に配置されている。スリーブ5の内周には軸線AX方向に内歯スプライン51が形成されている、スリーブ5の内歯スプライン51と筒状部42の外歯スプライン43とが係合してスプライン摺動部Sが形成され、スリーブ5はクラッチハブ4とともに回転し、かつ軸線AX方向に移動可能となっている。また、スリーブ5の内周には、内歯スプライン51の中央を周方向に横断して周回する押圧溝52が形成されている。押圧溝52は、後述のシフティングキー7の係合球71を押圧する機能を有するだけでなく、周方向に潤滑油を導く周方向油路を兼ねている。
シンクロナイザリング6は、クラッチハブ4とギヤピース32との間に配置され、スリーブ5に対して一定の角度範囲内で回転可能、かつ軸線AX方向移動可能に支持されている。シンクロナイザリング6の外周には外歯スプライン61が形成されており、外歯スプライン61は移動してきたスリーブ5の内歯スプライン51と噛合するようになっている。シンクロナイザリング6の内周には、ギヤピース32の被摺動面34に対向するとともに摩擦係合可能な円錐内面状の摺動面62が形成されている。
3個のシフティングキー7は、図3に示されるように、クラッチハブ4の各キー溝44内にそれぞれ収容されている。図3は、変速機用同期装置1のキー溝44を含む面における断面図であり、同期操作の途中の状態が示されている。図示されるように、シフティングキー7はその上方の開口に係合球71を有し、係合球71は内蔵された付勢ばね72により外向きに押圧されてスリーブ5の押圧溝52に嵌入している。シフティングキー7の図中左側には、シンクロナイザリング6を押圧する押圧部73が形成されている。
図3において、スリーブ5は図中左方向にわずかに駆動されており、押圧溝52が係合球71を介してシフティングキー7を左方向に押圧し、シフティングキー7の押圧部73がシンクロナイザリング6を左方向に押圧している。これにより、シンクロナイザリング6の摺動面62がギヤピース32の被摺動面34と摩擦係合して同期が図られる。同期が達成されると、スリーブ5はさらに左方向に駆動され、係合球71を軸心方向に押し下げて押圧溝52から解放しつつ移動する。そして、スリーブ5の内歯スプライン51がシンクロナイザリング6の外歯スプライン61に噛合し、続いてギヤピース32の歯スプライン33に噛合して、同期操作が終了する。
次に、第1実施形態の変速機用同期装置1の潤滑構造及び潤滑作用について説明する。図1において、図略の掻き上げ方式またはポンプ方式の潤滑油供給手段により、回転軸2の軸方向油路21に潤滑油が供給される。この潤滑油は、遠心力に従って矢印F2で示されるように、径方向油路22を経由して軸受部23に供給される。軸受部23を潤滑して図中右側に流れ出た潤滑油は、矢印F3で示されるように、変速ギヤ3とクラッチハブ4との間隙を遠心力に従って流れ出て、筒状部42の内周に達する。ここまでの潤滑油の経路が内側油路に相当する。
図1に示される潤滑溝45を有する断面においては、筒状部42の内周の潤滑油の一部は、矢印F4で示されるように、潤滑溝45を径方向に流れ出てスプライン摺動部Sへと供給される。さらに、潤滑油は、スプライン摺動部Sの外歯スプライン43と内歯スプライン51との間隙を伝わって軸線AX方向に流れ、一部が押圧溝52に達して周方向にも流れ、スプライン摺動部S全体に行き渡る。一方、筒状部42の内周の潤滑油の残りは、矢印F5で示されるように、シンクロナイザリング6の摺動面62とギヤピース32の被摺動面34との間を潤滑して流れ、最後には、矢印F6で示されるように、シンクロナイザリング6の外歯スプライン61及びギヤピース32の外歯スプライン33を潤滑する。
また、図3に示されるキー溝44を有する断面においては、シフティングキー7の押圧部73がシンクロナイザリング6を押圧している。したがって、筒状部42の内周の潤滑油は径方向に流れ得ず、矢印F5で示されるように、摺動面62と被摺動面34との間を潤滑して流れ、最後には、矢印F6で示されるように、シンクロナイザリング6の外歯スプライン61及びギヤピース32の外歯スプライン33を潤滑する。潤滑溝45及びキー溝44のどちらも有しない断面においても同様で、筒状部42の内周の潤滑油は矢印F5から矢印F6で示される経路を流れる。
図1のニュートラル状態で同期操作が行われると、スリーブ5が図中左方向に駆動されて、図4の状態に至る。図4は、変速機用同期装置1の同期操作終了時の状態を示す断面図である。図示されるように、矢印F2及び矢印F3の経路で潤滑油が筒状部42の内周に達するまでは、図1と同様である。次に、潤滑油の一部は、矢印F7で示されるように、潤滑溝45を径方向に流れ出てスプライン摺動部Sへと供給される。ここで、スリーブ5が移動して押圧溝52が潤滑溝45のすぐ外側に配置されているので、潤滑油は直ちに押圧溝52に達して周方向に流れ、スプライン摺動部Sを中央から潤滑する。
一方、潤滑油の残りは、矢印F5で示されるように、シンクロナイザリング6の摺動面62とギヤピース32の被摺動面34との間を潤滑して流れ、最後には、矢印F8で示されるように、シンクロナイザリング6の外歯スプライン61及びギヤピース32の外歯スプライン33と、これらに係合しているスリーブ5の内歯スプライン51を潤滑する。つまり、スプライン摺動部Sを図中左端側から潤滑する。
さらに、クラッチハブ4の外歯スプライン41の図中右側は、スリーブ5が移動することにより開放されるので、従来と同様に矢印F9で示されるように、外周側から飛来する潤滑油を捕集し、スプライン摺動部Sを図中右端側から潤滑する。
以上説明したように、スプライン摺動部Sの中央及び左右両端の3方向から潤滑油が供給されて全体に行き渡るので、十分な潤滑が行われる。なお、スリーブ5が移動して図1の状態から図4の状態に至る過程において、上記の3方向からの潤滑油の供給比率は変化し得る。
これに対し、従来の潤滑構造は、図5に示されるように、潤滑溝を有していなかった。図5は、従来の車両用同期装置9の潤滑構造を説明する断面図であり、ニュートラル状態が例示されている。クラッチハブ4の筒状部42の内周からスプライン摺動部Sに向かう潤滑油は、筒状部42の内周面とシンクロナイザリング6とのわずかな間隙を漏れ出る程度であり、さらに矢印F10で示されるように、変速機内部空間に飛散してしまう比率が高かった。したがってスプライン摺動部Sへ供給される潤滑油量の確保が難しかった。
本発明では、潤滑溝45を設けたことにより遠心力に従って軸心側からスプライン摺動部Sへ潤滑油を供給することができ、周方向の押圧溝52を設けたことによりスプライン摺動部Sの全体に潤滑油を行き渡らせることができる。したがって、従来よりも格段に多量の潤滑油を効率よく安定してスプライン摺動部Sに供給できる。また、軸受部23の潤滑を終えた潤滑油をスプライン摺動部Sの潤滑に再利用して、潤滑効率を高めることができる。
次に、潤滑溝45に代えて潤滑孔を形成した第2実施形態について、図6を参考にして説明する。図6は、本発明の第2実施形態の変速機用同期装置10の潤滑構造を説明する断面図であり、同期操作終了時の状態が例示されている。第2実施形態においては、クラッチハブ4の筒状部42の3箇所の図中左端部を切り欠いた潤滑溝45に代えて、筒状部42の中央左寄りを径方向に貫いて形成された潤滑孔47が設けられている。潤滑孔47も、潤滑溝45と同様に、筒状部42の内周と外周とを連通する径方向油路となっている。
図6において、筒状部42の内周の潤滑油の一部は、矢印F11で示されるように、潤滑孔47を径方向に流れ出てスプライン摺動部Sへと供給される。さらに、潤滑油は、スプライン摺動部Sの外歯スプライン43と内歯スプライン51との間隙を伝わって軸線AX方向に流れ、一部が押圧溝52に達して周方向にも流れ、スプライン摺動部Sは中央から潤滑される。なお、スリーブが移動する途中には、押圧溝52が潤滑孔47のすぐ外側に配置される位置があり、この位置では、潤滑油は直ちに押圧溝52に達して周方向に流れる。他に、矢印F8及び矢印F9で示されるスプライン摺動部Sの左右両端から潤滑油が供給されて全体に行き渡る作用は第1実施形態と同様である。したがって、第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が生じる。
なお、潤滑溝45をクラッチハブ4の図中右端に形成し、あるいは潤滑孔47をクラッチハブ4の中央右寄りに形成して、スリーブ5が右方向に移動して図中右側の別の変速ギヤの同期操作を行うときにも効果を発揮するように構成することができる。
また、クラッチハブ4の筒状部42の内周まで潤滑油を導く内側油路の構成は、上述の実施形態に限定されず、例えば、径方向油路22が軸受部23を経由せず直接に筒状部42の内周まで連通するようにしてもよい。
1、10:変速機用同期装置
2:回転軸
21:軸方向油路 22:径方向油路 23:軸受部
3:変速ギヤ
31:変速用歯 32:ギヤピース 33:外歯スプライン
34:被摺動面
4:クラッチハブ
42:筒状部 43:外歯スプライン 44:キー溝
45:潤滑溝(径方向油路)
5:スリーブ
51:内歯スプライン 52:押圧溝(周方向油路)
6:シンクロナイザリング
61:外歯スプライン 62:摺動面
7:シフティングキー
71:係合球 72:付勢ばね 73:押圧部
9:従来の変速機用同期装置
AX:軸線
S:スプライン摺動部

Claims (5)

  1. 回転軸と、該回転軸に相対回転自在に支持される変速ギヤと、前記回転軸と同心の筒状部を有して前記回転軸と一体的に回転するクラッチハブと、該クラッチハブの前記筒状部の外側に相対回転不能かつ軸方向に移動可能に配置されるスリーブと、前記クラッチハブに支持され前記スリーブに駆動されて前記変速ギヤに摩擦係合するシンクロナイザリングとを備え、前記クラッチハブの前記筒状部の外周に形成された外歯スプラインと前記スリーブの内周に形成された内歯スプラインとが係合するスプライン摺動部に潤滑油を供給する変速機用同期装置の潤滑構造であって、
    前記クラッチハブの前記筒状部の内周まで前記潤滑油を導く内側油路と、
    前記クラッチハブの前記筒状部の前記内周と前記外周とを連通する径方向油路と、
    前記クラッチハブの前記筒状部の前記外歯スプライン及び前記スリーブの前記内歯スプラインの少なくとも一方を周方向に横断する周方向油路と、
    を備えることを特徴とする変速機用同期装置の潤滑構造。
  2. 前記スリーブに押圧されて前記シンクロナイザリングを押圧するシフティングキーを前記クラッチハブと前記スリーブとの間に備え、前記スリーブに形成された前記周方向油路が前記シフティングキーを押圧する押圧溝を兼ねる請求項1に記載の変速機用同期装置の潤滑構造。
  3. 前記径方向油路は、前記クラッチハブの前記筒状部の端部に径方向に形成された潤滑溝である請求項1または2に記載の変速機用同期装置の潤滑構造。
  4. 前記径方向油路は、前記クラッチハブの前記筒状部を径方向に貫いて形成された潤滑孔である請求項1または2に記載の変速機用同期装置の潤滑構造。
  5. 前記内側油路は、前記回転軸の軸内油路から前記変速ギヤを支持する軸受部を経由するものである請求項1から4のいずれか一項に記載の変速機用同期装置の潤滑構造。
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