JP6504136B2 - 変速機の潤滑構造 - Google Patents

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本発明は、変速機の潤滑構造に関し、特に、動力伝達用の回転軸の内部を通じて、当該回転軸に設けられたギヤなどの要潤滑部に潤滑油を供給する構造に関するものである。
フロントエンジン・リアドライブ方式の車両に搭載される手動変速機は、例えば、エンジンにクラッチを介して連結される入力軸と、その同一軸線上に配置されて、入力軸に伝達された動力をディファレンシャル装置等に出力する出力軸と、これらに平行に配置されたカウンタ軸及びリバース軸とを備えている。これらの回転軸には、変速用のギヤや、回転軸とギヤの回転を同期させる同期装置などが備えられている。回転軸とこれに回転自在に設けられた前記ギヤとの隙間や、同期装置におけるハブとシンクロナイザーリングとの係合部分などの要潤滑部には、潤滑油が供給され、これにより摩擦の軽減や異音の抑制が図られている。
変速機の潤滑構造としては、回転軸に、軸方向に延びる主油路と、径方向に延びて前記主油路と外周部とを連通する分岐油路とを設け、回転軸の端部から主油路内に潤滑油を導入しながら分岐油路を通じて要潤滑部に潤滑油を供給する構造が周知である(例えば、特許文献1の図1)。分岐油路は、複数の要潤滑部のそれぞれに対応する位置に設けられており、これにより、各要潤滑部に対して潤滑油が供給される。
特開2010−236590号公報
上記従来の潤滑構造では、主油路に導入された潤滑油は、回転軸の回転による遠心力で主油路の壁面に沿って油膜を形成しながら流動する。つまり、主油路内が潤滑油で充満することは殆どなく、よって、複数の要潤滑部を十分に潤滑するには、主油路の壁面に沿って流動する潤滑油を効率良く各分岐油路に導くことが必要となる。特に、ドライブフィーリング等を向上させるべく変速機が多段化されると、回転軸が長尺化するとともに、回転軸に設けられるギヤや同期装置の数が増加し、要潤滑部の数が増加する。そのため、主油路に導入された潤滑油を効率良く各分岐油路に導くことがより一層重要となる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、動力伝達用の回転軸の内部を通じてギヤなどの要潤滑部に潤滑油を供給する構造において、要潤滑部に対して効率的に潤滑油を供給することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、回転軸と、この回転軸の軸方向の互いに異なる位置において当該回転軸の外周に設けられた要潤滑部とを備えた変速機の潤滑構造であって、前記回転軸は、その内部において軸方向に延在する断面円形の主油路、および軸方向の前記要潤滑部に対応する位置においてそれぞれ径方向に延びて当該回転軸の外周部と前記主油路とを連通する複数の分岐油路を備えた軸本体と、前記主油路に嵌挿された断面円形の軸状の内挿部材とを備え、前記主油路の内周面および前記内挿部材の外周面のうちの少なくとも一方に、軸方向に延在して前記複数の分岐油路のそれぞれに潤滑油を導く互いに独立した複数の油誘導溝が形成されており、前記複数の分岐油路は前記軸本体の周方向における同じ位置に設けられており、前記複数の分岐油路のうち、軸方向の最も端に位置する分岐油路を第1分岐油路、それ以外の分岐油路を第2分岐油路と定義したときに、前記第1種分岐油路に対応する油誘導溝は、周方向における当該第1分岐油路と同じ位置において軸方向に延びて当該第1分岐油路に至る直線溝であり、前記第2分岐油路に対応する油誘導溝は、周方向における当該第2分岐油路とは異なる位置で軸方向に延びる直線溝と、この直線溝から周方向に延びて第2分岐油路に至る周溝とを含むものである。
この構造によれば、主油路に導入された潤滑油は、内挿部材の一端側から油誘導溝に導入され、当該油導入溝に沿って分岐油路に誘導される。つまり、油誘導溝に潤滑油が集約されながら分岐油路まで誘導されることとなる。そのため、遠心力によって主油路の壁面に沿って油膜を形成しながら流動する潤滑油を、効率良く要潤滑部に供給することが可能となる。
また、各分岐油路に対して、互いに独立した油誘導溝を通じて潤滑油が誘導されるため、各潤滑部に対してより効率良く安定的に潤滑油を供給することが可能となる。
上記の潤滑構造において、前記軸本体は、軸方向おける前記要潤滑部とは異なる位置において径方向に延び、当該軸本体の外周部と前記主油路とを連通する油導入用油路を備えているものであってもよい。
この構造によれば、回転軸の径方向外側から油導入用油路を通じて主油路内に潤滑油を導入し、当該潤滑油を回転軸の内部を通じて要潤滑部に供給することが可能となる。
この場合、前記主油路は、前記軸本体の一端側にのみ開口するものであり、前記軸本体は、前記主油路の奥端面と前記内挿部材の端面との間に形成される中空部をさらに備え、前記油導入用油路は、前記軸本体の外周部と前記中空部とを連通した構造とすることができる。
この構造によれば、回転軸の径方向外側から油導入用油路を通じて中空部に潤滑油が導入され、中空部に適度に潤滑油が貯溜されながら油誘導溝及び分岐油路を経由して要潤滑部に供給される。そのため、例えば複数の油誘導溝が設けられている場合には、各誘導溝に対して潤滑油を好適に分配することが可能となる。
上記潤滑構造においては、前記回転軸の径方向外側に、当該回転軸の前記油導入用油路の位置に向かって潤滑油を案内する油案内部材を備えるのが好適である。
この構造によれば、回転軸のうち、前記油導入用油路が設けられた位置に潤滑油が案内されることで、油導入用油路を経由した回転軸への潤滑油の導入が促進される。
なお、上記のような潤滑構造は、前記変速機として、エンジンからの動力が入力される入力軸と、その同一軸線上に配置されて前記入力軸に軸受を介して相対回転可能に連結され、かつ前記動力を出力する出力軸とを備えた、フロントエンジン・リアドライブ方式の車両の変速機に有用である。すなわち、前記回転軸は、前記入力軸又は前記出力軸であるのが好適である。
入力軸と出力軸とが同一軸線上に配置されて互いに連結された変速機の場合には、入力軸や出力軸の端部からその内部に潤滑油を導入することが構造上難しくなる。しかし、回転軸の径方向外側から油導入用油路を通じて主油路内に潤滑油が導入される上記構造によれば、入力軸又は出力軸の内部に潤滑油を導入することが可能となる。そのため、入力軸又は出力軸の内部を通じて要潤滑部に良好に潤滑油を供給することが可能となる。
この場合には、前記要潤滑部として前記軸受を含むのが好適である。
この構造によれば、入力軸又は出力軸(回転軸)の内部を通じて前記軸受に良好に潤滑油を供給することが可能となる。
また、上記潤滑構造においては、前記分岐油路に潤滑油を導く油誘導溝を第1タイプ油誘導溝と定義したときに、前記主油路の内周面および前記内挿部材の外周面のうちの少なくとも一方に、前記内挿部材のエンジン側の端部から出力軸側の端部を含む領域に亘って軸方向に延在して、前記軸受に潤滑油を導く第2タイプ油誘導溝を備えているものであってもよい。
この構造によれば、主油路に導入された潤滑油は、第2タイプ油誘導溝を通じて入力軸又は出力軸(回転軸)の末端に誘導され、当該末端から軸受に供給される。そのため、軸受に対する分岐油路を設けることなく、潤滑油を当該軸受に供給することが可能となる。
なお、上述した潤滑構造は、インプットリダクションタイプの変速機に適用することも可能であるが、アウトプットリダクションタイプの変速機にも好適である。
以上説明したように、本発明にかかる変速機の潤滑構造によれば、回転軸の内部を通じて効率良く要潤滑部に潤滑油を供給することが可能となる。
本発明にかかる潤滑構造が適用された手動変速機の要部断面図である。 入力軸の断面図である。 入力軸の構造を示す斜視模式図である。 入力軸の断面図(図2のIV−IV線断面図)である。 入力軸の断面図(図2のV−V線断面図)である。 第1速カウンタギヤ周辺を示す手動変速機の斜視模式図である。 変形例にかかる入力軸を示す斜視模式図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
[変速機の全体構造]
図1は、本発明にかかる潤滑構造が適用された手動変速機1の要部断面図である。手動変速機1は、図外のエンジンと共に車両のパワーユニットを構成する。図示の手動変速機1(以下、変速機1と略す)は、フロントエンジン・リアドライブ方式の車両に適用される変速機、より詳しくは、前進6速、後進1速を達成可能な「アウトプットリダクションタイプ」の変速機である。
変速機1は、エンジンの駆動軸からクラッチを介して駆動力が入力される入力軸11と、この入力軸11と同一軸線上に配置された出力軸12と、これら入力軸11及び出力軸12の下方に配置されて当該軸11、12と平行に配置されたカウンタ軸13及びリバース軸(図示省略)と、これらの軸11〜13が収容された変速機ケース10とを備える。各軸11〜13は変速機1の前後方向(図1の左右方向)に延在している。
なお、以下の説明では、各軸11〜13の軸方向においてエンジンに接近する側(図1では左側)を「フロント側」、エンジンから離反する側を「リヤ」側と称す。
入力軸11は、そのフロント側に配置された軸受15を介して変速機ケース10に回転可能に支持されている。同様に、出力軸12は、そのフロント側に配置された2組の軸受16、17を介して回転自在に支持され、カウンタ軸13は、そのフロント側に配置された軸受18及びリヤ側に配置された2組の軸受19、20を介して変速機ケース10に回転可能に支持されている。なお、リバース軸は、変速機ケース10に固設されている。
出力軸12のフロント側の端部は筒状とされ、入力軸11のリヤ側の端部がこの出力軸12の内部に挿入されている。入力軸11の外周面と出力軸12の内周面との間には、ニードルベアリング等の軸受21が介在しており、これにより、入力軸11と出力軸12とが相対回転可能に連結されている。
入力軸11とカウンタ軸13との間には、エンジン側、すなわちフロント側から順番に、リバースギヤ列GR、1速ギヤ列G1、2速ギヤ列G2、3速ギヤ列G3、4速ギヤ列G4、及び5速ギヤ列G5が設けられている。前進用である第1〜第5ギヤ列G1〜G5は、フロント側から減速比が大きい順に配置されており、リバースギヤ列GRは、1速ギヤ列G1のフロント側に隣接して配置されている。
また、出力軸12とカウンタ軸13との間には、出力ギヤ列G0が設けられている。なお、変速機1は、後述するように6速直結タイプの変速機であり、よって6速ギヤ列は設けられていない。
各ギヤ列G1〜G5、GR、G0の構成は次の通りである。
1速ギヤ列G1は、入力軸11に固設された第1速入力ギヤ31と、カウンタ軸13に回転自在に嵌合されて、第1速入力ギヤ31に噛合する第1速カウンタギヤ41とで構成されている。
2速ギヤ列G2は、入力軸11に固設された第2速入力ギヤ32と、カウンタ軸13に回転自在に嵌合されて、第2速入力ギヤ32に噛合する第2速カウンタギヤ42とで構成されている。
3速ギヤ列G3は、入力軸11に回転自在に嵌合された第3速入力ギヤ33と、カウンタ軸13に固設されて、第3速入力ギヤ33に噛合する第3速カウンタギヤ43とで構成されている。
4速ギヤ列G4は、入力軸11に回転自在に嵌合された第4速入力ギヤ34と、カウンタ軸13に固設されて、第4速入力ギヤ34に噛合する第4速カウンタギヤ44とで構成されている。
5速ギヤ列G5は、入力軸11に回転自在に嵌合された第5速入力ギヤ35と、カウンタ軸13に固設されて、第5速入力ギヤ35に噛合する第5速カウンタギヤ45とで構成されている。
リバースギヤ列GRは、入力軸11に固設されたリバースドライブギヤ30と、カウンタ軸13に回転自在に嵌合されたリバースドリブンギヤ40と、図外のリバース軸に回転自在に嵌合されて、リバースドライブギヤ30及びリバースドリブンギヤ40の双方に噛合するリバースアイドルギヤ(図示省略)とで構成されている。なお、リバースドライブギヤ30は、図1に示すように、前記第1速入力ギヤ31と一体に形成されたギヤである。
出力ギヤ列G0は、出力軸12に固設された出力ギヤ36と、カウンタ軸13に固設されて、出力ギヤ36に噛合する出力カウンタギヤ46とで構成されている。
入力軸11及びカウンタ軸13には、さらに、これらの軸11、13に回転自在に嵌合されたギヤを、図外のシフトレバーの操作に応じて選択的に当該軸11,13に結合させる(一体的に回転可能に結合させる)ための複数の同期装置が設けられている。
詳しくは、カウンタ軸13には、シフトレバーが後退速に操作されたときに、リバースドリブンギヤ40をカウンタ軸13に結合させるリバース用同期装置50と、シフトレバーが1速又は2速に操作されたときに、それに対応した第1速カウンタギヤ41又は第2速カウンタギヤ42をカウンタ軸13に結合させる1−2速用同期装置51とが設けられている。リバース用同期装置50は、リバースドリブンギヤ40のフロント側に隣接して設けられ、1−2速用同期装置51は、第1速カウンタギヤ41と第2速カウンタギヤ42との間に設けられている。
一方、入力軸11には、シフトレバーが3速又は4速に操作されたときに、その操作に対応した第3速入力ギヤ33又は第4速入力ギヤ34を入力軸11に結合させる3−4速用同期装置53と、シフトレバーが5速に操作されたときに第5速入力ギヤ35を入力軸11に結合させるとともに、シフトレバーが6速に操作されたときに入力軸11を出力軸12に結合させる5−6速用同期装置55とが設けられている。3−4速用同期装置53は、第3速入力ギヤ33と第4速入力ギヤ34との間に設けられており、5−6速用同期装置55は、第5速入力ギヤ35のリヤ側に隣接して設けられている。
なお、各同期装置50、51、53、55は、公知のものであり詳細な図示及び説明は省略するが、概略的には、各同期装置50、51、53、55は、軸11、13と一体的に回転可能でかつ軸方向に移動可能なスリーブ50a、51a、53a、55aを備えており、シフトレバーが操作されると、図示の中立位置にあるスリーブ50a、51a、53a、55aが、該当する変速段のギヤ33、34、35、40、41、42又は出力軸12の側に向かって移動し、当該ギヤ33、34、35、40、41、42又は出力軸12に設けられたクラッチギヤと噛合し、入力ギヤ33、34、35又は出力軸12を入力軸11に結合させるとともに、リバースドリブンギヤ40又はカウンタギヤ41、42をカウンタ軸13に結合させるように構成されている。
以上のように構成された変速機1の動力伝達の動作は次の通りである。
まず、ニュートラル時には、何れの同期装置50、51、53、55も作動しておらず、回転自在に設けられたギヤ33、34、35、40、41、42は、何れも各軸11,13に結合されていない。このため、入力軸11が回転しても、出力軸12の出力ギヤ36には回転駆動力が伝達されず、出力軸12は回転しない。
1速時には、第1速カウンタギヤ41が1−2速用同期装置51を介してカウンタ軸13に結合される。これにより、入力軸11が回転すると、第1速入力ギヤ31→第1速カウンタギヤ41→カウンタ軸13→出力カウンタギヤ46→出力ギヤ36という流れで出力軸12に回転駆動力が伝達され、その結果、1速が達成される。
2速時には、第2速カウンタギヤ42が1−2速用同期装置51を介してカウンタ軸13に結合される。これにより、入力軸11が回転すると、第2速入力ギヤ32→第2速カウンタギヤ42→カウンタ軸13→出力カウンタギヤ46→出力ギヤ36という流れで出力軸12に回転駆動力が伝達され、その結果、2速が達成される。
3速時には、第3速入力ギヤ33が3−4速用同期装置53を介して入力軸11に結合される。これにより、入力軸11が回転すると、第3速入力ギヤ33→第3速カウンタギヤ43→カウンタ軸13→出力カウンタギヤ46→出力ギヤ36という流れで回転駆動力が出力軸12に伝達され、その結果、3速が達成される。
4速時には、第4速入力ギヤ34が3−4速用同期装置53を介して入力軸11に結合される。これにより、入力軸11が回転すると、第4速入力ギヤ34→第4速カウンタギヤ44→カウンタ軸13→出力カウンタギヤ46→出力ギヤ36という流れで回転駆動力が出力軸12に伝達され、その結果、4速が達成される。
5速時には、第5速入力ギヤ35が5−6速用同期装置55を介して入力軸11に結合される。これにより、入力軸11が回転すると、第5速入力ギヤ35→第5速カウンタギヤ45→カウンタ軸13→出力カウンタギヤ46→出力ギヤ36という流れで回転駆動力が出力軸12に伝達され、その結果、5速が達成される。
6速時には、入力軸11が5−6速用同期装置55を介して出力軸12に結合される。これにより、入力軸11が回転すると、その回転駆動力が直接出力軸12に伝達され、その結果、6速が達成される。
一方、後退速時には、リバースドリブンギヤ40がリバース用同期装置50を介してカウンタ軸13に結合される。これにより、入力軸11が回転すると、リバースドライブギヤ30→リバースアイドルギヤ→リバースドリブンギヤ40→カウンタ軸13→出力カウンタギヤ46→出力ギヤ36という流れで回転駆動力が出力軸12に伝達され、その結果、後退速が達成される。
なお、上記変速機1において、入力軸11に回転自在に嵌合された入力ギヤ33〜35の内周面と入力軸11の外周面との隙間、並びに、入力軸11に設けられた同期装置53、55の摺動部分などの要潤滑部には、摩擦を軽減したり異音を抑制したりする目的で潤滑油を供給する必要がある。同様の目的で、カウンタ軸13に回転自在に嵌合されたリバースドリブンギヤ40及びカウンタギヤ41、42の内周面とカウンタ軸13の外周面との隙間、並びに、カウンタ軸13に設けられた同期装置50、51の摺動部分などの要潤滑部についても潤滑油を供給する必要がある。
そこで、変速機ケース10の内底部には、潤滑油が貯溜されており、カウンタ軸13の回転に伴い、当該カウンタ軸13に設けられたギヤ40〜46によって潤滑油を掻き上げ、これにより上記要潤滑部に潤滑油を供給するようになっている。しかし、入力軸11に設けられた入力ギヤ33〜35や同期装置53、55は、カウンタ軸13の上方に配置されていて、変速機ケース10の内底部から離反した位置にあるため、潤滑油が届き難く、要潤滑部への潤滑油の供給が滞ることが考えられる。
この場合、従来(背景技術の特許文献1)のように、掻き上げられた潤滑油を入力軸11の端部に導き、当該入力軸11の内部を通じて要潤滑部に潤滑油を供給するのが好適であるが、入力軸11のフロント側端部は、クラッチに連結され、リヤ側端部は、上記の通り出力軸12の内部に挿入された状態で当該出力軸12に連結されているため、従来のような潤滑構造を適用することは困難である。
そこで、この変速機1では、入力軸11に設けられた入力ギヤ33〜35や同期装置53、55の摺動部分などの要潤滑部を潤滑する構造として、以下のような潤滑構造が適用されている。
[変速機1の潤滑構造]
図2は入力軸11の断面図であり、図3は入力軸11の構造を示す斜視模式図である。
図1〜図3に示すように、入力軸11は、その中心線に沿って軸方向に延在する主油路60を有した軸本体11aと、この主油路60内に嵌挿された内挿部材11bとを備えている。入力ギヤ32〜35や同期装置53、55は、軸本体11aの外周面上に設けられている。なお、図3は、上記の通り模式図であり、ギヤ30等は省略されている。
主油路60は、その全域に亘って略一定の径を有する断面円形の油路であり、軸本体11aのリヤ側にのみ開口し、フロント側に向かって延びている。当該主油路60のフロント側の壁面(奥端面61aという)は、第1速入力ギヤ31と第2速入力ギヤ32との間に位置している。
軸本体11aには、上記要潤滑部に対応する位置で入力軸11(軸本体11a)の径方向に延びて、外周部と主油路60とを連通する複数の分岐油路が設けられている。具体的には、軸方向における第3速入力ギヤ33に対応する位置に第1分岐油路63が設けられ、第4速入力ギヤ34に対応する位置に第2分岐油路64が設けられ、第5速入力ギヤ35に対応する位置に第3分岐油路65が設けられている。これらの分岐油路63〜65は、略同一の径を有する断面円形の油路であり、軸本体11aの周方向における互いに同じ位置に設けられている。
上記内挿部材11bは、軸本体11aと一体に回転するように、上記主油路60に嵌挿されている。内挿部材11bは、断面円形の軸状体であり、当例では樹脂材料により形成されている。但し、材料は樹脂に限定されるものではない。
軸方向において、内挿部材11bのフロント側の端面71aは、第2速入力ギヤ32の中央部分に位置しており、リヤ側の端面71bは、軸本体11aのリヤ側の端面よりも僅かにフロント側に位置している。つまり、主油路60の奥端面61aと内挿部材11bの前端面71aとの間に中空部Saが形成された状態で、主油路60の大部分が内挿部材11bによって塞がれている。
軸本体11aには、第1速入力ギヤ31と第2速入力ギヤ32との間の位置に、径方向に延びて、前記中空部Saと外周部とを連通する油導入用油路62が設けられている。この油導入用油路62は、カウンタ軸13の回転によって掻き上げられる潤滑油、主には第1速カウンタギヤ41によって掻き上げられる潤滑油を入力軸11(軸本体11a)の径方向外側からその内部に導入するための油路である。
変速機ケース10内の第1速カウンタギヤ41に対応する位置には、図1及び図6に示すように、当該変速機ケース10の内底部から第1速カウンタギヤ41の外周面に沿って入力軸11の位置まで延びる円弧状の油案内部材24が設けられている。これにより、第1速カウンタギヤ41により掻き上げられる潤滑油が油導入用油路62に向かって案内されるようになっている。なお、図6は模式図であり、入力ギヤ31、32等は省略されている。
当例では、フロント側から見たときに、入力軸11は時計回りに、カウンタ軸13は反時計回りに各々駆動されるようになっている。そして、各ギヤ30〜46として、静寂性等の観点からヘリカルギヤが適用され、カウンタ軸13側の各ギヤ40〜46としては、図6に示すように、フロント側よりもリヤ側が回転遅れ方向にずれるようにその歯すじが斜めにねじれたヘリカルギヤが適用されている。このような構造では、第1速カウンタギヤ41によって掻き上げられる潤滑油は、その掻き上げ位置よりもややリヤ側に飛散する
ことになる。そのため、第1速入力ギヤ31と第2速入力ギヤ32との間の位置に油導入用油路62が設けられた上記構造、つまり、第1速カウンタギヤ41よりもややリヤ側に油導入用油路62が位置する構造によれば、第1速カウンタギヤ41によって掻き上げられる潤滑油が入力軸11に導入され易くなる。
この点を考慮し、上記油案内部材24も、図1に示すように、そのリヤ側端部が第1速カウンタギヤ41の下端側から上端側に向かって徐々にリヤ側に位置するように、その幅(軸方向の幅)が徐々に大きくなっている。これにより、第1速カウンタギヤ41によって掻き上げられる潤滑油が油導入用油路62に向かって案内されるようになっている。
図4は、入力軸11の断面図である。図2〜図4に示すように、上記内挿部材11bの外周面には、油導入用油路62を通じて入力軸11(中空部Sa)に導入された潤滑油を各分岐油路63〜65等に導くための互いに独立した複数の油誘導溝が形成されている。具体的には、第1分岐油路63に潤滑油を導く第1油誘導溝73と、第2分岐油路64に潤滑油を導く第2油誘導溝74と、第3分岐油路65に潤滑油を導く第3油誘導溝75と、上記軸受21に潤滑油を導く第4油誘導溝76とが、内挿部材11bの外周面に形成されている。これら油誘導溝73〜76は、内挿部材11bのフロント側の端面71aからリヤ側に向かって軸方向に延びた溝であり、図4に示すように、内挿部材11bの周方向に等間隔(90°間隔)で形成されている。
詳しくは、第1油誘導溝73は、内挿部材11bの周方向における各分岐油路63〜65と同じ位置で軸方向に延びる直線溝であり、溝底断面がV字型のいわゆるV溝からなる。第1油誘導溝73は、第1分岐油路63に対向する位置まで延在している。
第2油誘導溝74は、フロント側から見たときに、第1油誘導溝73から時計回り(入力軸11の回転方向)に90°ずれた位置で軸方向に延びる、V溝からなる直線溝74aと、当該直線溝74aのリヤ側の端部から反時計回りに延びて上記第2分岐油路64の位置に至る周溝74bとで構成されている。
第3油誘導溝75は、フロント側から見たときに、第1油誘導溝73から反時計回りに90°ずれた位置で軸方向に延びる、V溝からなる直線溝75aと、当該直線溝75aのリヤ側の端部から時計回りに延びて上記第3分岐油路65の位置に至る周溝75bとで構成されている。
第4油誘導溝76は、フロント側から見たときに、第1油誘導溝73から時計回りに180°ずれた位置(周方向における油導入用油路62と同じ位置)で軸方向に延びる、V溝からなる直線溝である。この第4油誘導溝76は、内挿部材11bの軸方向の全域に亘って形成されている。
なお、第1、第4油誘導溝73、76、並びに第2、第3油誘導溝74、75の各直線溝74a、75aの断面積、すなわち、軸本体11aの内周面と各溝73、76、74a、75aとで形成される空間の横断面積は略同一とされている。
当例では、第1分岐油路63が本発明の第1種分岐油路に相当し、第2分岐油路64及び第3分岐油路65が本発明の第2種分岐油路に相当する。また、第1〜第3油誘導溝73〜75が本発明の第1タイプ油誘導溝に相当し、第4油誘導溝76が本発明の第2タイプ油誘導溝に相当する。
以上のような潤滑構造によると、入力軸11からカウンタ軸13に駆動力が伝達されて第1速カウンタギヤ41が回転すると、変速機ケース10の内底部に貯溜された潤滑油がこの第1速カウンタギヤ41によって掻き上げられ、その結果、潤滑油が上記油導入用油路62を通じて入力軸11の内部、すなわち中空部Saに導入される。この際、上記の通
り、軸方向における第1速カウンタギヤ41よりもややリヤ側の位置に油導入用油路62が設けられ、さらに、第1速カウンタギヤ41の外周面に沿って油案内部材24が設けられていることとで、油導入用油路62を経由した入力軸11への潤滑油の導入が促進される。
中空部Saに導入された潤滑油は、入力軸11の回転による遠心力で主油路60の内周面に油膜を形成しながら各油誘導溝73〜76に沿ってフロント側からリヤ側に向かって流動する。すなわち、潤滑油は、これら4つの油誘導溝73〜76に集約されながらリヤ側に流動することとなる。
そして、これら油誘導溝73〜76のうち、第1〜第3油誘導溝73〜75に沿ってそれらのリヤ側端部まで流動した潤滑油は、第1〜第3分岐油路63〜65を通じて入力軸11の外周部に導出され、遠心力によって入力ギヤ32〜35及び同期装置53、55の要潤滑部に供給されることとなる。一方、第4油誘導溝76に沿って流動した潤滑油は、入力軸11(軸本体11a)のリヤ側の端部からその外部に流出し、その結果、上記軸受21に供給されることとなる。なお、軸本体11aのリヤ側端部の内周面にはテーパ部61bが設けられており、これにより、軸本体11aのリヤ側端部から軸受21に潤滑油が供給され易くなっている。
このように、上記潤滑構造によれば、カウンタ軸13の上方に位置する変速機1に設けられた入力ギヤ33〜35及び同期装置53、55の要潤滑部、並びに入力軸11と出力軸12の連結部分に設けられた軸受21(要潤滑部)に対し、入力軸11の内部を通じて良好に潤滑油を供給することができる。
特に、第1速カウンタギヤ41が掻き上げる潤滑油を、入力軸11の周面に開口する油導入用油路62を通じて入力軸11内に導入する上記潤滑構造では、多量の潤滑油を入力軸11内に導入することが難しいが、比較的少ない量の潤滑油であっても、上記の通り、入力軸11内に導入された潤滑油が4つの油誘導溝73〜76に集約されながら当該油誘導溝73〜76に沿って誘導されるで、各要潤滑部に対して率良く潤滑油が供給されることとなる。従って、要潤滑部を良好に潤滑することが可能となる。
なお、上述した変速機1の潤滑構造は、本発明にかかる潤滑構造の好ましい実施形態の例示であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、次のような(1)〜(7)の構成を採用してもよい。
(1)上記実施形態では、内挿部材11bの外周面に各油誘導溝73〜76が形成されているが、軸本体11aの内周面(主油路60の壁面)に各油誘導溝73〜76が形成されていてもよい。
(2)上記実施形態では、複数の分岐油路63〜65の各々に対応する独立した油誘導溝73〜76が内挿部材11bに設けられているが、例えば、図7に示すように、複数の分岐油路に対して共通の油誘導溝が設けられていてもよい。上記構成(1)の場合も同様である。なお、図7は、第2油誘導溝74のリヤ側の端部が第3分岐油路65の位置まで延設され、さらに当該端部から周方向に延びる周溝74cが設けられることによって、第2、第3の分岐油路64、65に対して第2油誘導溝74が共通化された例である。
(3)上記実施形態では、各油誘導溝73〜76(周溝74b、75bの部分を除く)は溝底断面がV字型のいわゆるV溝であるが、勿論、各油誘導溝73〜76は、溝底断面が矩形の溝(キー溝)や溝底断面が円弧状の溝であってもよい。また、各油誘導溝73〜76の断面積は必ずしも同一である必要はなく、誘導先となる要潤滑部の種類や場所に応
じて、断面積の大きさに差を持たせてもよい。例えば、中空部Saから距離が離れた要潤滑部に潤滑油を導く油誘導溝ほど、その断面積が大きくなるようにしてもよい。つまり、断面積の大きさが、第1油誘導溝73<第2油誘導溝74(直線溝74a)<第3油誘導溝75(直前溝74a)<第4油誘導溝76となるように、各油誘導溝73〜76が形成されていてもよい。
(4)上記実施形態では、本発明の潤滑構造を、フロントエンジン・リアドライブ方式の車両の変速機であってかつアウトプットリダクションタイプの変速機に適用した例について説明した。しかし、本発明の潤滑構造は、フロントエンジン・フロントドライブ方式など他の方式の車両の変速機や、インプットリダクションタイプの変速機についても適用可能である。この場合、例えばフロントエンジン・フロントドライブ方式の車両の変速機などでは、入力軸11(軸本体11a)の一端から主油路60内に潤滑油が導入されるように構成することで、油導入用油路62や油案内部材24を省略するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、油案内部材24は、第1速カウンタギヤ41が掻き上げる潤滑油を油導入用油路62に案内すべく第1速カウンタギヤ41の外周面に沿って設けられたものである。しかし、油案内部材24は、第1速カウンタギヤ41が掻き上げた潤滑油を受け止めつつ油導入用油路62に向かって流動させる樋状のものであってもよい。
(6)上記実施形態では、内挿部材11bのフロント側の端部からリヤ側の端部まで第4油誘導溝76に沿って潤滑油を誘導することにより軸受21に潤滑油を供給するが、軸本体11aのうち、軸受21に対応する位置に径方向に延びる分岐油路を設け、第4油誘導溝76及び当該分岐油路を経由して入力軸11の内側から軸受21に潤滑油を供給するように構成してもよい。
(7)上記実施形態では、本発明の潤滑構造を、変速機1の入力軸11に設けられた入力ギヤ32〜35及び同期装置53、55の要潤滑部の潤滑構造として適用しているが、勿論、カウンタ軸13に設けられたリバースドリブンギヤ40、カウンタギヤ41、42及び同期装置50、51の要潤滑部の潤滑構造として適用してもよい。また、インプットリダクションタイプの変速機であれば、出力軸の外周面上に設けられる出力ギヤや同期装置の要潤滑部の潤滑構造として本発明を適用してもよい。
1 手動変速機
10 変速機ケース
11 入力軸
11a 軸本体
11b 内挿部材
12 出力軸
13 カウンタ軸
60 主油路
62 油導入用油路
63 第1分岐油路
64 第2分岐油路
65 第3分岐油路
73 第1油誘導溝
74 第2油誘導溝
75 第3油誘導溝
76 第4油誘導溝

Claims (8)

  1. 回転軸と、この回転軸の軸方向の互いに異なる位置において当該回転軸の外周に設けられた要潤滑部とを備えた変速機の潤滑構造であって、
    前記回転軸は、その内部において軸方向に延在する断面円形の主油路、および軸方向の前記要潤滑部に対応する位置においてそれぞれ径方向に延びて当該回転軸の外周部と前記主油路とを連通する複数の分岐油路を備えた軸本体と、前記主油路に嵌挿された断面円形の軸状の内挿部材とを備え、
    前記主油路の内周面および前記内挿部材の外周面のうちの少なくとも一方に、軸方向に延在して前記複数の分岐油路のそれぞれに潤滑油を導く互いに独立した複数の油誘導溝が形成されており、
    前記複数の分岐油路は前記軸本体の周方向における同じ位置に設けられており、
    前記複数の分岐油路のうち、軸方向の最も端に位置する分岐油路を第1分岐油、それ以外の分岐油路を第2分岐油路と定義したときに、
    前記第1分岐油路に対応する油誘導溝は、周方向における当該第1分岐油路と同じ位置において軸方向に延びて当該第1分岐油路に至る直線溝であり、
    前記第2分岐油路に対応する油誘導溝は、周方向における当該第2分岐油路とは異なる位置で軸方向に延びる直線溝と、この直線溝から周方向に延びて第2分岐油路に至る周溝とを含む、ことを特徴とする変速機の潤滑構造。
  2. 請求項1に記載の変速機の潤滑構造において、
    前記軸本体は、軸方向おける前記要潤滑部とは異なる位置において径方向に延び、当該軸本体の外周部と前記主油路とを連通する油導入用油路を備えている、ことを特徴とする変速機の潤滑構造。
  3. 請求項2に記載の変速機の潤滑構造において、
    前記主油路は、前記軸本体の一端側にのみ開口するものであり、
    前記軸本体は、前記主油路の奥端面と前記内挿部材の端面との間に形成される中空部をさらに備え、
    前記油導入用油路は、前記軸本体の外周部と前記中空部とを連通する、ことを特徴とする変速機の潤滑構造。
  4. 請求項2又は3に記載の変速機の潤滑構造において、
    前記回転軸の径方向外側に、当該回転軸の前記油導入用油路の位置に向かって潤滑油を案内する油案内部材を備える、ことを特徴とする変速機の潤滑構造。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の変速機の潤滑構造において、
    前記変速機は、エンジンからの動力が入力される入力軸と、その同一軸線上に配置されて前記入力軸に軸受を介して相対回転可能に連結され、かつ前記動力を出力する出力軸とを備えた、フロントエンジン・リアドライブ方式の車両の変速機であり、
    前記回転軸は、前記入力軸又は前記出力軸である、ことを特徴とする変速機の潤滑構造。
  6. 請求項5に記載の変速機の潤滑構造において、
    前記要潤滑部として前記軸受を含む、ことを特徴とする変速機の潤滑構造。
  7. 請求項5に記載の変速機の潤滑構造において、
    前記分岐油路に潤滑油を導く油誘導溝を第1タイプ油誘導溝と定義したときに、
    前記主油路の内周面および前記内挿部材の外周面のうちの少なくとも一方に、前記内挿部材のエンジン側の端部から出力軸側の端部を含む領域に亘って軸方向に延在して、前記軸受に潤滑油を導く第2タイプ油誘導溝を備えている、ことを特徴とする変速機の潤滑構造。
  8. 請求項5乃至7の何れか一項に記載の変速機の潤滑構造において、
    前記変速機は、アウトプットリダクションタイプの変速機である、ことを特徴とする変速機の潤滑構造。
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