JP2004074491A - プリンタ - Google Patents

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Yoshikiyo Furuya
古屋 吉清
Hiroshi Kobayashi
小林 浩
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King Jim Co Ltd
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Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、起立状態で記憶媒体を受け入れるプリンタにおいて、ポケットに投入した記憶媒体を適切に位置決めすると共にセット可能なプリンタを提供することをその課題としている。
【解決手段】本発明は、投入したディスク状の記憶媒体301を起立状態で受け入れるポケット42と、印刷ヘッド131を有して、記憶媒体301の印刷面に印刷を行う印刷手段14と、ポケット42内において受け入れた記憶媒体301を印刷位置に不動にセットするセット手段52と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク状(円盤状)の記憶媒体の印刷面、例えばCD−RやDVD−Rを代表とする追記型光ディスク等のような記憶媒体の印刷面、にタイトル等の印刷を行うプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディスク状の記憶媒体の印刷面に印刷を行うプリンタとして、引き出し式のトレー上に記憶媒体を載置するものが知られている。この種のプリンタは、水平にスライドする引き出し式のトレーに記憶媒体の印刷面を上にして載置し、トレーと共に記憶媒体を装置本体に挿入セットして印刷を行うものである。このようなプリンタは、装置本体のポケットにトレーと共に記憶媒体を水平に収容するためのスペースが必要となるため、装置全体が大型化するという問題があった。そこで、記憶媒体を装置本体に水平に収容するのではなく、記憶媒体を起立状態でポケットに受け入れることにより、装置の省スペース化を図ることが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
記憶媒体を起立状態で受け入れるプリンタでは、ポケットに連なる投入口から記憶媒体をポケットに直接投入してセットし、ポケットに臨む印刷ヘッドを駆動して記憶媒体の印刷面に印刷を行うことが考えられる。そして、投入口およびポケットは、記憶媒体の投入を容易にすると共に、投入時に記憶媒体を傷つけないために、投入する記憶媒体の厚さおよび大きさに対して余裕を持って形成されることが想定される。係る場合、投入した記憶媒体とポケットとの間には間隙が生じるため、印刷ヘッドに対し、ポケット内における記憶媒体の位置が定まらず、適切に印刷を行うことができないという問題が生じる。
【0004】
そこで、本発明は、起立状態で記憶媒体を受け入れるプリンタにおいて、ポケットに投入した記憶媒体を適切に位置決めすると共にセット可能なプリンタを提供することをその課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、投入したディスク状の記憶媒体を起立状態で受け入れるポケットと、印刷ヘッドを有して、記憶媒体の印刷面に印刷を行う印刷手段と、ポケット内において受け入れた記憶媒体を印刷位置に不動にセットするセット手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、ポケットに起立状態で受け入れられた記憶媒体は、セット手段により印刷位置に不動にセットされる。したがって、ポケットに記憶媒体を投入した際、ポケットと記憶媒体との間に間隙のために記憶媒体の位置が定まっていない場合でも、セット手段によって、記憶媒体を印刷位置に不動にセットすることができる。
【0007】
この場合、セット手段は、記憶媒体を印刷位置に位置規制する媒体受け部材と、押圧することにより、記憶媒体を媒体受け部材に当接させる押圧手段と、を備えていることが好ましい。
【0008】
この構成によれば、ポケット内において記憶媒体を不動にセットするセット手段が、記憶媒体の印刷位置を位置規制する媒体受け部材と、記憶媒体を押圧して媒体受け部材に記憶媒体を当接させる押圧手段と、を備えているので、記憶媒体は、媒体受け部材に当接して適切な印刷位置に位置規制されると共に、適切な印刷位置に不動にセット可能である。
【0009】
この場合、媒体受け部材は、記憶媒体の印刷面内の相互に離間した3箇所を受けることが好ましい。
【0010】
この構成によれば、ポケットに投入された記憶媒体は、印刷面内の相互に離間した3箇所を媒体受け部材により受けられるので、記憶媒体を安定して受けることができる。
【0011】
この場合、記憶媒体を下側から支承する支承部材を更に備えており、支承部材は、ポケットの中心線を軸として対称に構成されていると共に記憶媒体の下周面と相補的形状を成す支承部位を有していることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、記憶媒体を下側から支承する支承部位の中心がポケットの中心線上に位置するため、投入した記憶媒体の中心を常にポケットの中心線上に位置させることが可能である。そして、支承部位は、記憶媒体の下周面と相補的形状を為しているので、記憶媒体を安定して支承することが可能であると共に、精度良く記憶媒体をセット可能となるため、印刷を適切に行うことができる。
【0013】
この場合、記憶媒体を下側から支承する支承部材を更に備えており、支承部材は、ポケットの中心線を軸として対称に構成されていると共に記憶媒体の下周面を2点で支持する一対の支承部位を有していることが好ましい。
【0014】
この構成によれば、記憶媒体の下周面を2点で支持する支承部位が、ポケットの中心線を軸として対称に構成されているので、投入した記憶媒体の中心を常にポケットの中心線上に精度良く位置させることができる共に、これを安定した状態でセットすることができる。
【0015】
この場合、支承部材は、支承部位と連なると共に記憶媒体の印刷面内の少なくとも1箇所を受ける受け部位を有しており、受け部位は、媒体受け部材を兼ねていることが好ましい。
【0016】
この構成によれば、媒体受け部材を兼ねる受け部材を支承部位が有しているので、媒体受け部材の装置構成を簡略化することができる。
【0017】
この場合、押圧手段は、印刷面の裏面から記憶媒体を押える押え板と、押え板を押圧して、押え板を記憶媒体の裏面に当接させる押圧部材と、押圧部材の回動動作を、押え板の進退動作に変換するカム機構と、を有していることが好ましい。
【0018】
この構成によれば、押圧部材の回動動作を押え板の進退動作に変換するカム機構を有しているので、押圧部材を適宜回動動作させることにより、押え板も適宜進退動作させることができる。すなわち、ポケットに記憶媒体を投入するときは、押え板が記憶媒体に干渉しないように押え板を後退させて記憶媒体の投入を容易に行えるようにし、記憶媒体をセットするときには、押え板を前進させて記憶媒体を媒体受け部材に当接させ、記憶媒体を適切な印刷位置にセットすることができる。
【0019】
この場合、押え板は略方形で、その四隅には4つの脚片が設けられ、押圧部材には、4つの脚片に対応する4つの摺動片が設けられ、カム機構は、各脚片をカムフォロアとし、各脚片に対応する各摺動片をカムとする4つの直動カムで構成されていることが好ましい。
【0020】
この構成によれば、カム機構は4つの直動カムで構成されており、直動カムは、
押え板の四隅に設けられた4つの脚片と、これに対応して押圧部材に設けた4つの摺動片で構成されているので、押圧部材は、押え板を平行に移動させ、かつ押え板を均等に押圧して、押え板を適切に記憶媒体に当接させることができる。
【0021】
この場合、押圧部材の回動動作に基づいて、押え板の進退を検出する検出手段と、検出手段により押え板の前進が検出されない状態で印刷手段に対して印刷命令が為された場合にエラー報知するエラー報知手段と、を更に備えることが好ましい。
【0022】
この構成によれば、押え板が後退位置にあるとき、すなわち記憶媒体が印刷位置にセットされていないとき、に印刷命令が為されると、エラー報知手段によりエラー報知が為される。したがって、ユーザが操作を誤って、記憶媒体がセットされていない状態で印刷命令を為した場合、ユーザは操作の誤りを認識可能であると共に、記憶媒体がセットされていない不適切な状態で印刷が行われることを防止することができる。
【0023】
この場合、印刷手段は、印刷ヘッドを移動させるヘッド移動機構を有しており、ヘッド移動機構は、印刷ヘッドを印刷動作のために移動する印刷移動動作と、印刷移動動作に先行して、印刷ヘッドを印刷開始位置まで移動させる初期移動動作と、印刷移動動作に後行して、印刷ヘッドを印刷終了位置から移動させる終期移動動作を行い、ヘッド移動機構と押圧部材との間には、押圧部材を介して、初期移動動作で押え板を前進させ、後期移動動作で押え板を後退させる連動機構が構成されていることが好ましい。
【0024】
この構成によれば、ヘッド移動機構と押圧部材との間には、押圧部材を介して押え板を進退させる連動機構が構成されているので、前記ヘッド移動機構の動作と同期して、押え板を自動的に進退させることができ、ユーザの操作性および利便性を向上させることができる。初期移動動作、すなわち印刷ヘッドによる印刷動作開始前、においては、押え板が前進して記憶媒体が印刷位置に自動的にセットされるので、ユーザが投入した記憶媒体をセットするための操作を行う必要がなくなり、記憶媒体がセットされていない不適切な状態で印刷ヘッドの駆動が為されることもなくなる。また、後期移動動作、すなわち印刷ヘッドによる印刷動作終了後、においては、押え板が自動的に後退して記憶媒体とポケットとの間に十分なクリアランスが確保されるので、ユーザは印刷終了後に、何の操作をすることもなく記憶媒体を装置本体から取り出すことができる。
【0025】
この場合、記憶媒体の裏面に当接する押え板の当接面には、弾力性を有するクッション部材が設けられていることが好ましい。
【0026】
この構成によれば、記憶媒体の裏面に当接する押え板の当接面には、弾力性を有するクッション部材が設けられているので、押え板を記憶媒体の裏面に当接させたときに、記憶媒体の裏面を押え板によって損傷することがない。また、クッション部材により記憶媒体を弾力的に押えることができるため、押圧部材が記憶媒体を押圧する押圧力のアンバランスを吸収して、記憶媒体を安定して保持することができる。
【0027】
この場合、クッション部材は、印刷ヘッドによる印刷可能な記憶媒体の印刷可能領域に対応する形状に形成されていると共に、印刷可能領域に合致する位置に配設されていることが好ましい。
【0028】
この構成によれば、印刷ヘッドによる印刷可能な記憶媒体の印刷可能領域に合致する位置に、印刷可能領域に対応する形状のクッション部材が配設されているので、クッション部材と記憶媒体の印刷可能領域に合致する部分を密着させてセットすることができる。したがって、記憶媒体がセットされると、記憶媒体の印刷可能領域に合致する部分は、クッション部材と密着し、安定して保持されるので、印刷を適切に行うことができる。
【0029】
この場合、印刷ヘッドは、サーマルヘッドで構成されていることが好ましい。
【0030】
この構成によれば、印刷ヘッドがサーマルヘッドで構成されているので、記憶媒体の印刷面に特殊加工がなされた記憶媒体を用いる必要がなく、印刷対象物となる記憶媒体を選ばない。すなわち、インクジェットヘッドで印刷ヘッドを構成したときのように、印刷面にインク吸収層を形成した記憶媒体を用いる必要がない。また、インク吸収層は一般的に白色で、金属光沢を有する記憶媒体の外観を損ねる虞があるが、印刷ヘッドをサーマルヘッドで構成すれば、係る問題は生じない。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係るプリンタについて、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。このプリンタは、パーソナルコンピュータ(パソコン)等の外部装置と接続し、外部装置で作成したタイトル等のキャラクタをCD−R等のディスク状の記憶媒体に印刷するためのものである。
【0032】
図1は、本実施形態におけるプリンタに記憶媒体をセット(または投入)した際の外観斜視図であり、図2は、前部カバーを開放した本実施形態のプリンタ、本実施形態のプリンタに装着するリボンカートリッジ、および記憶媒体の外観斜視図である。図1および図2に示すように、プリンタ1は、前部ケース4および後部ケース5から成るカバーケース3によって装置本体2がカバーリングされている。前部ケース4には、手前側に開放する前部カバー6が広く設けられており、前部カバー6の先端部には、クリック的に開閉する開閉蓋7が設けられている。また、プリンタ1の上面には、前部ケース4と後部ケース5の境界に位置して、印刷対象物となる記憶媒体301を装置本体2に投入するための投入口41が設けられている。前部カバー6を開放した状態では、後述するリボンカートリッジ151が正面左側に露出することになる。図示省略したが、前部ケース4の側面には、パソコン等の外部装置と接続するための接続口が設けられている。
【0033】
前部カバー6は、透光性を有する透明または半透明のプラスチックで構成されており、後述する印刷部14による印刷動作や内部装置12を目視可能に構成されている。また、前部カバー6は、手前側を中心に大きく開放可能に構成され、前部カバー6を開放して、リボンカートリッジ151の交換や内部装置12のメンテナンスを行えるようになっている。
【0034】
前部カバー6に設けた開閉蓋7は、投入口41を閉蓋すると共に、開放時には投入口41の前縁を画成している。図示省略したが、前部ケース4に接する開閉蓋7の両側面にはそれぞれ凸部が形成され、前部ケース4には、両凸部に係合する2つの凹部が形成されており、開閉蓋7を開放したときに、開閉蓋7の凸部と前部ケース4の凹部がクリック的に係合して、開閉蓋7の開放状態を維持できるようになっている。なお、開閉蓋7および前部ケース4の凹凸部は、開閉蓋7の先端が投入口41の前縁を画成する開放位置で係合する。
【0035】
図1に示すように、開閉蓋7は、略長方形に形成されており、開放時には開閉蓋7の先端が水平に延在するよう構成されている。また、開閉蓋7は、前部カバー6と同様に、透光性を有するプラスチックで構成されており、開放時に水平方向および鉛直方向を示す格子状の目盛り8が付されている。したがって、詳細は後述するが、投入した記憶媒体301の位置調整をユーザが行う際、開閉蓋7の目盛り8を目安として用いることにより記憶媒体301の位置調整を容易に行うことができるようになっている。
【0036】
図3は、プリンタ1(装置本体の内部)の断面図である。図3に示すように、カバーケース3の内部には、ユニット化された装置アッセンブリ11が収容されており、装置アッセンブリ11は、鉛直面に対して約30°傾斜した状態でカバーケース3に固定されている。装置アッセンブリ11は、鉛直面に対して約30°傾斜してカバーケース3に固定された支持フレーム21と、支持フレーム21に組みこまれた内部装置12と、から構成されており、内部装置12は、支持フレーム21の前後に設けた支持ベース31を介して支持フレーム21に支持されている。
【0037】
支持フレーム21は、背面フレーム22と、前面フレーム23と、底板となる連結フレーム24と、から構成されており、断面変形「U」字状に形成されている。支持ベース31は、背面フレーム22の内側に固定されている背面支持ベース32と、前面フレーム23の内側に固定されている前面支持ベース33と、から構成されており、これらは樹脂等でそれぞれ一体に形成されている。
【0038】
内部装置12は、基本的な構成として、記憶媒体301の略下半部を収容する収容部13と、記憶媒体301の印刷面に印刷を行う印刷部14と、を備えている。図示省略したが、内部装置12には、各種センサや、装置全体を制御する制御部も備えられている。
【0039】
このプリンタ1の印刷対象物となる記憶媒体301は、例えば、CD−RやDVD−Rであり、図2に示すように、ディスク形状を為して、その中心部(クランプエリア)には記憶媒体301を持つ際に利用される円形のクランプ孔302が形成されている。記憶媒体301は、印刷対象面となる印刷面と音楽や画像等の各種データを(書き込んで)記録する記録面とから成り立っており、記憶媒体301の表面が印刷面、記憶媒体301の裏面が記録面となっている。そして、一般的に、記憶媒体301の印刷面には、予めメーカー名や商品名が印刷されており、これらが記憶媒体301の上下左右を規定している。そこで、本実施形態では、記憶媒体301の下部中央に印刷可能領域Aを設定している。
【0040】
このプリンタ1は、印刷面を正面に向けて収容部13に投入した記憶媒体301にタイトル等のキャラクタを印刷部14のヘッドユニット121を移動させながら印刷するものである。詳細は後述するが、投入口41に投入した記憶媒体301はその上半部が露出しており、記憶媒体301の印刷面に予め印刷されているメーカー名等のキャラクタと、プリンタ1によって印刷する文字等のキャラクタと、を整合させるために、投入した記憶媒体301の位置をユーザが調整できるようになっている。
【0041】
図2および図3に示すように、収容部13は、起立状態で記憶媒体301を収容するもので、記憶媒体301を投入するスリット状の投入口41と、投入口41の下側に連なるポケット42と、から構成されている。投入口41の前縁は、開放状態の上記した開閉蓋7によって画成され、投入口41の後縁は、上記後部ケース5の上部前端によって画成されており、記憶媒体301を上方から投入可能に構成されている。そして、投入口41は、それぞれ記憶媒体301の直径および厚さよりも一回り大きく形成されており、記憶媒体301を損傷することなく、所定のクリアランスをもって装置本体2へ投入可能となっている。なお、記憶媒体301の装置本体2への着脱における容易性を考慮して、投入口41を上面視細長の略菱形形状としてもよい。
【0042】
ポケット42は、投入口41の下側に連なって形成した空間であり、投入した記憶媒体301を受けると共に、記憶媒体301と当接して記憶媒体301の印刷位置を規制する媒体受け51(媒体受け部材)と、記憶媒体301を媒体受け51に当接させて不動にセットするセット手段52と、を有している。媒体受け51は、上記の背面支持ベース32の略中間部に一体に突出形成した支承部材61の当接板部74(受け部位)と、投入口41近傍のポケット42の両端に位置して、前部ケース4と一体に突出形成した左右一対の受け部材62と、から構成されている。このように、相互に離間した3つの部材から媒体受け51を構成することにより、記憶媒体301を3点で安定して受けることができるようになっている。
【0043】
図4に示すように、支承部材61は、背面支持ベース32から下向き「L」字状に延びる延設部71と、延設部71から上向き「L」字状に延びる支承部72とから成り、ポケット42の底部を構成している。支承部72は、投入された記憶媒体301を下側から支承する支承板部73(支承部位)と、記憶媒体301と当接する当接面75を有し、記憶媒体301の印刷位置を規制する当接板部74と、を有しており、投入口41から支承板部73までの深さが記憶媒体301の略半部となるよう設計されている。すなわち、図1および図3の両図に示すように、ポケット42は、記憶媒体301の略半部の深さに構成されており、記憶媒体301は、略上半部をカバーケース3から露出させた状態で、ポケット42に収容される。したがって、ユーザは、露出した記憶媒体301の上半部に直接触れて、記憶媒体301の着脱が可能であると共に、記憶媒体301を回転させるようにして印字面の平行度等を調整することができる。
【0044】
なお、図3に示すように、このプリンタ1では、記録媒体301のクランプ孔302の一部が投入口41の後縁から露出するよう構成されており、ユーザは、露出したクランプ孔302に指をかけて記憶媒体301を着脱することが可能となっている。なお、当然のことながら、クランプ孔302は投入口41の前縁から一部を露出させるようにしてもよいし、全部露出させる構成にしてもよい。
【0045】
支承板部73は、その表面(底面)が左右方向において記憶媒体301の下周面と相補的な形状、すなわち円弧形状に構成されており、ポケット42の中心線上に支承板部73の中心が位置している。したがって、支承板部73は、記憶媒体301の中心がポケット42の中心線上に位置するよう投入した記憶媒体301を位置規制すると共に、投入した記憶媒体301を安定して支承可能となっている。なお、例えば支承板部73を「V」字状に構成したり、記憶媒体301を2本のピンで支承させる等して、記憶媒体301の下周面を2点で支承するようにしても略同様の効果が得られる。当接板部74の当接面75は、記憶媒体301が遊挿されるように十分な幅を存して背面支持ベース32(背面フレーム22)と平行に対面するよう構成されている。
【0046】
一対の受け部材62は、上記した開閉蓋7で覆われる開口部分に突出するように設けられており、図3に示すように、当接板部74の当接面75と同一傾斜面内で、記憶媒体301を受けるように構成されている。すなわち、媒体受け62は、投入された記憶媒体301を鉛直面に対して30°傾斜させた印刷位置に位置規制している。そして、ポケット42は、背面支持フレーム22と平行に配設され、鉛直面に対して約30°傾斜しており、投入した記憶媒体301を起立状態で収容するようになっている。このように、プリンタ1は、記憶媒体301を起立状態で収容しているため、装置本体2に記憶媒体301を水平に収容する構成と比べて省スペースとなり、装置を小型化できる。
【0047】
つまり、ポケット42は、記憶媒体301の半部を収容すると共に、鉛直面に対し約30°傾斜させた起立状態で記憶媒体を収容する構成となっている。したがって、ユーザが見下ろす位置に露出した記憶媒体301の半部が位置するため、ユーザによる印刷面の視認が容易になり、記憶媒体301の上下位置を調整する際の操作性が向上する。なお、ポケット42(装置本体2)の鉛直面に対する傾斜角度をθとすると、傾斜角度θは30°に限られるものではないが、ユーザの操作性を考慮すると、40°≧θ≧0°とすることが好ましい(図3参照)。
【0048】
セット手段52は、図3に示すように、鉛直面に対して傾斜した記憶媒体301の印刷位置に対応して、ポケット42と平行に配設されている。セット手段52は、図4に示すように、記憶媒体301を前方に押圧する略方形の押え板81、押え板81と背面支持ベース32との間に配設した回動操作板82、および背面支持ベース32を受けとして、押え板81および回動操作板82を後方に向かって付勢する付勢手段83と、を有している。セット手段52は、背面支持ベース32によって支持されており、支承部材61の上方に設けられている。
【0049】
押え板81は、回動操作板82の回動により進退して、記憶媒体301に当接するよう構成されており、押え板81と回動操作板82との間には、押え板81を(記憶媒体301の印刷位置に対して)平行に進退移動させるカム機構が構成されている。具体的には、押え板81が後退位置にあるときに、回動操作板82を回動させると押え板81が前進位置まで前進し、ポケット42に収容されている記憶媒体301の記録面に押え板81が当接して、記憶媒体301を押圧することにより、記憶媒体301を印刷位置に不動にセットする。逆に、この状態から回動操作板82を逆方向に回動させると、押え板81が後退して、記憶媒体301のセットが解除される。
【0050】
図4を参照して説明すると、押え板81は、記憶媒体301に直接当接する方形のクッション部材91と、クッション部材91を支持する支持部材92と、で構成されている。クッション部材91は、弾力性を有する部材、例えば、方形板状のスポンジ、ゴム、フェルト等で形成される。この場合、クッション部材91は、印刷可能範囲Aの形状と対応して成形されると共に、印刷可能範囲Aと合致する位置に配設され、記憶媒体301を安定してセットできるようになっている。支持部材92は、板材をプレス成形して形成され、クッション部材91が接着される略方形の支持部本体93と、支持部本体93から括れ部95を介して左右に延在する一対の脚片形成部96と、で構成されている。支持部本体93の四隅には、4つの掛止脚片94が後方に向かい「L」字状に延設されており、この4つの掛止脚片94が背面支持ベース32を貫通して、背面支持ベース32の背面に配設した付勢手段83(板ばね)に掛止めされている。各脚片形成部96には、上下の端部を「コ」字状に折り曲げた一対の摺動脚片97が形成されている。すなわち、支持部本体93の四隅には、4つの掛止脚片94と4つの摺動脚片97とが形成されている。そして、4つの摺動脚片97は、カムフォロアとして機能している。
【0051】
回動操作板82は、中央に円形の小孔102を形成した操作板本体101と、操作板本体101から側方に延在した回動アーム103と、操作板本体101から外側に延設し、各摺動脚片97に対応する4つの摺動片105と、から成り、プレス等で一体に成形されている。
【0052】
操作板本体101の小孔102には、背面支持ベース32の円形凸部35が係合して、この円形凸部35を中心に、操作板本体101は背面支持ベース32に回動自在に支持されている。各摺動片105は、対応する摺動脚片97を介して、押え板81の進退位置を規定しており、押え板81の前進位置を規定する第1摺動部106と、これに連なると共に押え板81の後退位置を規定する第2摺動部107と、から構成されている。各摺動片105は、カムフォロアである各摺動脚片97に対してカムとして機能しており、押え板81と回動操作板82との間に構成されたカム機構は、各摺動片105をカム、各摺動脚片97をカムフォロアとする4つの直動カムから成り立っている。回動アーム103は、断面を逆「U」字状に形成した作動部104を先端部に有しており、キャリッジ161に固定した押下げ片163(後述する)が作動部104を下方に押し下げることにより、操作板本体101が回動するよう構成されている。
【0053】
図4に示すように、付勢手段83は、板ばねで構成されており、背面支持ベース32を受けとして、押え板81を回動操作板82に押し付けるように付勢している。付勢手段83は、ばね本体111と4つのばね片112とで略「H」字状に形成されており、各ばね片112の先端は、背面支持ベース32に形成された貫通孔34を貫通して、背面支持ベース32の裏面に突出する掛止脚片94の掛止部98に掛止されている。
【0054】
すなわち、セット手段52では、移動するキャリッジ161の押下げ片163によって作動部104が付勢手段83に抗して操作板本体101を上方に回動することにより、摺動脚片97を介して押え板81が前進し、逆にキャリッジ161の押下げ片163が作動部104から離接し、付勢手段83のばね力が作用することにより、操作板本体101が下方に回動して、押え板81が後退する構成となっている。
【0055】
なお、背面支持ベース32に形成された4つの貫通孔34は、ポケット42の中心線を対称軸として線対称に形成されており、押え板81の中心線とポケット42の中心線とを一致させて、均等、かつ安定に押え板81が記憶媒体301を押えられるようになっている。また、ポケット42の中心線上、かつ、4つの貫通孔34の中心位置には、回動操作板82を回動可能に軸支する上記の円形凸部35が設けられている。
【0056】
印刷部14は、サーマルヘッドで構成された印刷ヘッド131を有するヘッドユニット121と、印刷可能範囲を包含するヘッド移動範囲内においてヘッドユニット121を往復移動させるヘッド移動機構122と、を備えている。
【0057】
図3および図7に示すように、ヘッドユニット121は、サーマルヘッドで構成された印刷ヘッド131と、印刷ヘッド131を保持するヘッド保持部材141と、印刷ヘッド131に着脱自在に臨むリボンカートリッジ151と、これら印刷ヘッド131およびリボンカートリッジ151を搭載したキャリッジ161と、で構成されている。なお、図中の符号132は、印刷ヘッド131を覆うヘッドカバーである。
【0058】
図7に示すように、ヘッド保持部材141は、その先端部に印刷ヘッド131を保持して、後述するキャリッジ161に立設したヘッド回動軸181に回動自在に軸支されている。ヘッド保持部材141は、印刷ヘッド131を保持する保持部142と、保持部142から延在するアーム部144と、で一体に形成されている。この場合、印刷ヘッド131は、ヘッド保持部材141と共にヘッド回動軸181に支持され、かつ水平軸143によりヘッド保持部材141に支持されている。アーム部144の尾端側は、「L」字状に大きく折曲して、キャリッジ161から左方にはみ出す位置まで延在している。そして、キャリッジ161からはみ出したアーム部144の尾端部には、後述するヘッドリリース機構123に案内されるガイドピン145が下向きに突設されている。そして、ガイドピン145が案内されることにより、ヘッド保持部材141がヘッド回動軸181を中心に回動し、記憶媒体に対して印刷ヘッド131が離接する構成となっている。また、アーム部144の尾端部は、上記のガイドピン145の近傍に位置して、ヘッドリリース機構123のリリースばね251(後述する)を取り付けるための小孔146が設けられている。
【0059】
リボンカートリッジ151は、図2に示すように、印刷ヘッド131から逃げる窪入部156を有するカートリッジケース152内にインクリボン(図示省略)を収容しており、上側からキャリッジ161に着脱自在に装着されるようになっている。具体的には、キャリッジ161上には、リボンカートリッジ151を保持する爪付のカートリッジホルダ183が搭載されており、リボンカートリッジ151は左右一対の爪片を介して着脱自在に装着される。また、リボンカートリッジ151は、巻回されたインクリボンを繰り出す繰出しリール(図示省略)と、繰り出したインクリボンを巻き取る巻取りリール155と、を収容しており、巻取りリール155は、後述のキャリッジ161に組み込まれた巻取り軸182と係合するようになっている。インクリボンは、巻取り軸182の回転と同期して繰出しリールから適宜繰出され、繰り出されたインクリボンは、印刷ヘッド131の位置で記憶媒体301と重なり合った後、巻取りリール155に巻き取られるようになっている。
【0060】
キャリッジ161は、上述した前面支持ベース33および背面支持ベース32に前後両持ちでスライド自在に支持されており(図6参照)、図4に示すように、ヘッド保持部材141や、後述する駆動モータ201および歯車列203を支持するキャリッジ本体162と、回動操作板82を回動させる押下げ片163と、で一体に形成されている。図3および図6に示すように、前面支持ベース33および背面支持ベース32には、相互の対向面にキャリッジ161の移動を水平に規制する一対のガイド溝36が設けられている。ガイド溝36は、水平方向に延在した、断面「コ」字状の凹部溝である。また、詳細は後述するが、各ガイド溝36の下側の溝縁部に相当する凸部位は、キャリッジ161がスライドするときに当接するスライド面37となっている。
【0061】
図5に示すように、キャリッジ本体162の前後縁端部には、間隙を有して外側に突出した4つのスライド片164と、各スライド片164に隣接して下側に折り曲げられた4つのスライド脚片165と、が一体に形成されている。なお、キャリッジ本体162は、金属板をプレス成形して形成され、これをスライド自在に支持する前面支持ベース33および背面支持ベース32は樹脂で形成されている。キャリッジ161は、4つのスライド片164が一対のガイド溝36に嵌め込まれ、4つのスライド脚片165がスライド面37に当接することにより、支持ベース31に支持されている。また、キャリッジ本体162には、後述するヘッドリリース機構123のリリースばね251を取り付ける小孔175を有した取付け片166が設けられている。
【0062】
各スライド片164には、キャリッジ161のスライド方向に並んだ表裏2つの凸部171(厚み方向摺接凸部)が形成されており、表摺動凸部172はスライド片164から上方に突出し、裏摺動凸部173は下方に突出している。すなわち、キャリッジ本体162には、表側に4つの表摺動凸部172と、裏側に4つの裏摺動凸部173が形成されている。
【0063】
また、スライド脚片165は、キャリッジ本体162に対して垂直に折り曲げられており、その外面には、スライド方向に横長に形成された端摺動凸部174(挿入方向摺接凸部)がスライド面37に向かって突出して形成されている。したがって、ガイド溝36の上下側面には、各スライド片164の上下に突出させた表摺動凸部172および裏摺動凸部173が当接し、スライド面37には、スライド脚片165の端摺動凸部174が当接するようになっている。そして、図6に示すように、ガイド溝36には、表摺動凸部172および裏摺動凸部173のみが当接する構成となっており、キャリッジ161は、スライド片164およびスライド脚片165の各摺動凸部により支持ベース31に支持されると共に、各摺動凸部を介してスライドする構成となっている。なお、各摺動凸部の打ち出し形状は、図5のように横長であってもよいし、円形であってもよい。
【0064】
上述したように、キャリッジ161は、金属板をプレス成形して構成されている。具体的には、金属板に、先ず計4ヶ所の裏摺動凸部173を打ち出すように形成し、その後金属板の上下を反転して計4ヶ所の表摺動凸部172および端摺動凸部174、更には各種小孔等を形成し、最後にスライド片164間およびその他の部分の切断と、スライド脚片165の折曲げを行う。なお、スライド片164との切断端とスライド脚片165の外面とは略面一に形成され、各ガイド溝36には、片側2つのスライド片164のみが挿入される。
【0065】
押下げ片163は、図4に示すように、回動操作板82の作動部104を押下げる押下げ部192を有している。押下げ部192は、右肩上がりに構成されており、ヘッドユニット121が往動すると、作動部104が押下げ部192に沿って下方に摺動していき、回動アーム103が下方に押下げられるようになっている。
【0066】
ヘッド移動機構122は、キャリッジ161を介し、ヘッド移動範囲内において印刷ヘッド131を往復移動させるものである。ヘッド移動機構122は、キャリッジ161を移動させる際の動力源となる駆動モータ201と、駆動モータ201の動力を減速して伝達する歯車列203と、歯車列203の出力端としてキャリッジ161を水平方向に移動させるためのラック・ピニオン204と、を有している(図7および図8参照)。また、歯車列203の出力端には、インクリボンを巻き取る巻取り軸182のリボンギヤ231が連結されている。そして、駆動モータ201、歯車列203、リボンギヤ231、およびラック・ピニオン204のピニオン242は、キャリッジ本体162上に配設されており、ラック・ピニオン204のラック241は、前面支持ベース33の上端部に水平方向に延在して一体に形成されている。
【0067】
駆動モータ201は、正逆回転可能なDCモータで構成されており、その出力軸の軸端に駆動モータ201の回転を検出するエンコーダ202(スリット円板)が固定されている。
【0068】
図8に示すように、歯車列203は、上記の出力軸にエンコーダ202と共に固定したウォーム211と、ウォーム211に噛み合うと共にキャリッジ161が回転自在に支持するウォームホイール212と、ウォームホイール212と同軸上に固定した第1小歯車213と、第1小歯車213に噛み合う中間歯車214と、中間歯車214と同軸上に固定した第2小歯車215と、中間歯車214の歯車軸221に自由回転可能に軸支した「く」字状のキャリア216と、キャリア216に回転自在に支持した正逆伝達歯車217および正伝達歯車218とで構成されている。
【0069】
駆動モータ201が正転すると、その回転動力は、ウォーム211、ウォームホイール212、第1小歯車213、中間歯車214、第2小歯車215へ、と伝達し、ここで第2小歯車215と連れ回りするキャリア216により、正逆伝達歯車217が上記リボンギヤ231に、正伝達歯車218が上記のピニオン242にそれぞれ噛み合う。一方、駆動モータ201が逆転すると、その回転動力は、ウォーム211、ウォームホイール212、第1小歯車213、中間歯車214、第2小歯車215へ、と伝達し、ここで第2小歯車215と連れ回りするキャリア216により、正逆伝達歯車217がリボンギヤ231から外れてピニオン242に噛み合い、正伝達歯車218はピニオン242から外れて空転する。すなわち、キャリア216、正逆伝達歯車217、および正伝達歯車218により、クラッチ機構が構成され、このクラッチ機構により、駆動モータ201の正転時には、インクリボンの巻取りとキャリッジ161の往動が行われ、逆転時にはキャリッジ161の復動のみが行われる。
【0070】
なお、ヘッドユニット121は、往動の起点である左端部をホーム位置としており、非印刷時にはホーム位置で待機している。また、リボンカートリッジ151を交換するときには、ヘッドユニット121は装置の左右略中心に移動する構成となっており、リボンカートリッジ151を容易に交換できるようになっている。
【0071】
ヘッドユニット121は、ヘッド移動機構122によって、ホーム位置と一致する移動開始位置から移動終了位置までのヘッド移動範囲を往復移動するよう構成されている。そして、ヘッドユニット121が往動して、印刷可能範囲Aに臨んでいるときのみ印刷ヘッド131が駆動されるようになっている。なお、印刷可能範囲Aにおいて、先端位置、すなわち印刷を開始可能となる位置、を印刷開始位置とし、後端位置を印刷終了位置とする。
【0072】
ここで、ヘッド移動機構122によるヘッドユニット121の移動と同期して為される、セット手段52の一連の動作について説明する。
【0073】
非セット時、すなわち非印刷時、において、ヘッドユニット121はホーム位置(移動開始位置)に臨んでいる。そして、押え板81に形成された各摺動脚片97は回動操作板82の第2摺動部107に当接し、押え板81は後退位置に保持されている。印刷部14に印刷命令が為されると、駆動モータ201が正転し、ヘッドユニット121がホーム位置から印刷方向に移動(往動)していく。そして、キャリッジ161に固定された押下げ片163の押下げ部192が回動アーム103の作動部104に当接し、作動部104を下方に押下げていく。作動部104の押下げに伴い、回動操作板82が回動していく。このとき、付勢手段83による付勢に抗しながら各摺動片105が各摺動脚片97を摺動して、押え板81は後退位置から徐々に前進していく。作動部104が完全に押下げられ、第1摺動部106が各摺動脚片97に当接すると、押え板81は、付勢手段83に抗した状態で、記憶媒体301を印刷位置にセットさせる前進位置に保持される。
【0074】
これらの動作は、ヘッドユニット121がホーム位置から印刷開始位置に達するまでの間、すなわちヘッドユニット121の初期移動動作においてに行われ、ヘッドユニット121が印刷動作を開始するまでに、記憶媒体301が印刷位置にセットされるようになっている。
【0075】
セットされた記憶媒体301に対する印刷が終了し、ヘッドユニット121が移動終了位置に達すると、駆動モータ201は一旦停止した後、逆転を開始して、ヘッドユニット121を復動させる(終期移動動作)。そして、復動するヘッドユニット121が印刷開始位置を通過すると、押下げ片163が作動部104から離間する。すると、付勢手段83から押え板81を後退位置に保持しようとする力が働いているため、回動操作板82が回動して各摺動片105が摺動する。そして、第1摺動部106と当接していた各摺動脚片97に第2摺動部107が当接し、押え板81は、前進位置から後退位置まで後退する。そして、ヘッドユニット121がホーム位置へ戻ると、駆動モータ201の回転は停止する。なお、駆動モータ201の正転および逆転のタイミングは、往動の起点および復動の起点に配設した検出スイッチにより制御してもよいし、上記したエンコーダ202により制御してもよい。
【0076】
このように、セット手段52は、ヘッドユニット121(キャリッジ161)の移動と同期して押え板81を自動的に進退させており、非印刷時には記憶媒体301を後退位置に保持し、印刷時には記憶媒体301を前進位置に保持するように構成されている。
【0077】
この他に、印刷部14には、ヘッドユニット121の移動と同期して印刷ヘッド131を記憶媒体301に離接させるヘッドリリース機構123が設けられている。ヘッドリリース機構123は、ヘッド保持部材141を介して、印刷ヘッド131を、ヘッド回動軸181を中心に回動させ、記憶媒体301に対して印刷ヘッド131を離接させるものである。
【0078】
ヘッドリリース機構123は、図9および図11に示すように、ヘッド保持部材141と、印刷ヘッド131を記憶媒体301と当接させる方向に付勢するリリースばね251と、ヘッド保持部材141のガイドピン145を介し、リリースばね251と協働して印刷ヘッド131の回動を規定してするヘッドガイド部材252と、を有している。
【0079】
リリースばね251は、コイルばねで構成され、ヘッド保持部材141のアーム部144の先端部とキャリッジ本体162の取付け片166との間に張架されている。そして、リリースばね251は、印刷ヘッド131が記憶媒体301と当接する方向にヘッド保持部材141を付勢している。
【0080】
ヘッドガイド部材252は、ガイドピン145の外周面と摺接する溝条のガイド部を有して、キャリッジ161の往復移動に伴って移動するガイドピン145の軌跡(循環軌道)が略二等辺台形を描くよう、ガイドピン145を循環移動させるものである(図10参照)。そして、二等辺台形の上底は、下底よりも短く構成され、ガイドピン145が二等辺台形の上底(往動時軌道)部分261を通過する時には、印刷ヘッド131は記憶媒体301と接触し、下底(復動時軌道)部分262を通過する時には、印刷ヘッド131は記憶媒体301と離間するよう構成されている。また、ここでは、二等辺台形の上底261と下底262とを結ぶ2つの辺のうち、右肩上がりの辺を第1斜辺263(復−往動切替え軌道)とし、左肩上がりの辺を第2斜辺264(往−復動切替え軌道)とする。
【0081】
ヘッドガイド部材252は、前面支持ベース33に支持された基台253に形成した、ガイドピン145の第1斜辺263におけるガイドを行う第1ガイド部材271と、ガイドピン145の第2斜辺264におけるガイドを行う第2ガイド部材281と、ガイドピン145の下底部分262におけるガイドピン145の移動を導く復動ガイド部材291と、で構成されている。
【0082】
図9に示すように、第1ガイド部材271は、ガイドピン145と摺接して第1辺におけるガイド部となる第1ガイド斜面273と、第1逆止め機構274と、から成る復−往動移行ガイド272を有している。同様に、第2ガイド部材281は、ガイドピン145が第2辺を移動する際のガイド部となる第2ガイド斜面283と、第2逆止め機構284と、から成る往−復動移行ガイド282を有している。
【0083】
第1逆止め機構274は、第1逆止めフラップ275を有して、ヘッドユニット121の往動時には、ガイドピン145の第1斜辺263への移行、すなわち印刷ヘッド131を記憶媒体301に対する離間位置から接触位置への移行、を許容すると共に、ヘッドユニット121の復動時には、ガイドピン145の第1斜辺263への移行を阻止するものである。第1逆止めフラップ275は、第1斜面263と係合して、ヘッドユニット121の復動時にガイドピン145が下底部分262を通過するようにガイドする第1ガイド部277を有している。そして、第1逆止めフラップ275は、復動ガイド部材291の端部に回動自在に支持されていると共に、基台253の下側において第1逆止めフラップ275の支軸に組み込んだ第1ばね276によって第1斜面263から離間する方向に付勢されている。
【0084】
すなわち、第1逆止め機構274は、ヘッドユニット121の往動時には、第1逆止めフラップ275が第1斜面263から離間してガイドピン145を第1斜辺263へ導き、ヘッドユニット121の復動時には、第1ばね276に抗して第1逆止めフラップ275を押し上げながらガイドピン145に第1ガイド部を移動277させ、第1逆止めフラップ275を第1斜面263に係合させることによりガイドピン145の第1斜面263への移行を阻止している。
【0085】
第2逆止め機構284は、第2逆止めフラップ285を有して、ヘッドユニット121の往動時には、ガイドピン145の第2斜辺264への移行、すなわち印刷ヘッド121を記憶媒体301に対する接触位置から離間位置への移行、を許容すると共に、ヘッドユニット121の復動時には、ガイドピン145の第2斜辺264への移行を阻止するものである。第2逆止め機構284は、第2逆止めフラップ285は、復動ガイド部材291の端部に回動自在に支持されていると共に、基台253の下側において第2逆止めフラップ285の支軸に組み込んだ第2ばね286によって付勢され、第1逆止め機構274と略同様の構成をしているが、第1逆止めフラップ275は、第1ばね276により第1斜面263から離間する方向に付勢されているのに対し、第2逆止めフラップ285は、第2ばね286により第2斜面264と係合する方向に付勢されている点で異なっている。
【0086】
第2逆止め機構284では、ヘッドユニット121の往動時には、第2ばね286に抗して係合している第2逆止めフラップ285をガイドピン145に押下げさせながら第2斜辺264を移動させ、ヘッドユニット121の復動時には、第2ばね286の付勢力によって第2逆止めフラップ285を第2斜辺264と係合させてガイドピン145の第2斜辺264への移行を阻止すると共に、移動をガイドする第2逆止めフラップ285の第2ガイド部287をガイドピン145に移動させる。なお、第1ばね276および第2ばね286は、ねじりコイルばねで構成されている。
【0087】
復動ガイド部材291は、第1逆止めフラップ275および第2逆止めフラップ285の両ガイド部277、287と併せて、下底部分262におけるガイドピンの移動をガイドするガイド部を有している。
【0088】
ここで、キャリッジ161の印刷時における往復移動と関連付けて、印刷ヘッド121を記憶媒体301に対して離接させるヘッドリリース機構123について説明する。
【0089】
非印刷時において、キャリッジ161(ヘッドユニット121)はホーム位置(移動開始位置)に臨んでおり、ガイドピン145は、第1ガイド部材271に当接しており、ヘッド保持部材141はリリースばね251に抗した状態に維持されている。印刷命令が為されると、駆動モータ201が駆動し、キャリッジ161は、ホーム位置から印刷開始位置へ往動する。このとき、ガイドピン145は、第1ガイド斜面273、すなわち二等辺台形の第1斜辺263、を移動し、これと共にリリースばね251が作用して、ヘッド保持部材141を介して印刷ヘッド131を記憶媒体301との接触位置に移動させる。そして、キャリッジ161が上底部分261、すなわち印刷開始位置に到達すると、ヘッド保持部材141に支持される印刷ヘッド131が記憶媒体301に(接触位置で)当接して、印刷可能な状態になる。
【0090】
キャリッジ161が印刷開始位置から印刷終了位置まで移動している間、ガイドピン145は、二等辺台形の上底部分261を移動する。このとき、ガイドピン145はヘッドガイド部材252からの規制を外れており、印刷ヘッド131は、リリースばね251により接触位置を維持したまま往動し、印刷を行う。
【0091】
キャリッジ161が印刷終了位置に達すると、ガイドピン145は第2ガイド部材281の第2ガイド斜面283に導かれていく。キャリッジ161が印刷終了位置から移動終了位置へ移動していくと、ガイドピン145は、第2逆止めフラップ285を押下げながら、第2ガイド斜面283、すなわち二等辺台形の第2斜辺264を通過する。このとき、ガイドピン145はリリースばね251に抗して移動しており、ヘッド保持部材141もこれに伴って回動するため、印刷ヘッド131は接触位置から離間位置に移動する。
【0092】
キャリッジ161が移動終了位置から復動を開始すると、印刷ヘッド131は離間位置を保ったまま復動する。具体的には、ガイドピン145は、下底部分262を移動し、第2逆止めフラップ285の第2ガイド部287、復動ガイド部材291のガイド部を通過した後、第1ばね276に抗して第1逆止めフラップ275を押し上げながら第1逆止めフラップ275の第1ガイド部277を通過して、移動を停止する。
【0093】
このように、ヘッドリリース機構123では、リリースばね251とヘッドガイド部材252とを協働させることにより、キャリッジ161の移動と同期してヘッド保持部材141を回動させ、記憶媒体301に対して印刷ヘッド131を離接させている。そして、ヘッドリリース機構123では、キャリッジ161が印刷開始位置から印刷終了位置のまで間に臨んでいるときのみ印刷ヘッド131を記憶媒体301に当接させるようにしている。
【0094】
次に、第2実施形態を示すプリンタ401について説明する。プリンタ401は、基本的な構造は第1実施形態のプリンタ1と同一に構成されているが、図12に示すように、右側方にセットレバー432が突出しており、投入した記憶媒体301のセットをセットレバー432により手動で行う点で第1実施形態のプリンタ1と異なっている。そこで、第1実施形態のプリンタ1と異なる部分を中心に説明する。
【0095】
第2実施形態のセット手段411は、押え板412、回動操作板413、および付勢手段414を備えていると共に、背面支持ベース402に支持されている。図13に示すように、セット手段411は、第1実施形態の回動アーム103に代え、セットレバー432が操作板本体431と一体に形成されていることを除いては、第1実施形態のプリンタ1と略同様の構成をしている。セットレバー432は、上下に操作することにより、操作板本体431を回動させて押え板412を進退させるもので、押え板412を後退位置に保持させる上位置、または押え板を前進位置に保持させる下位置にセットレバー432をセットするようになっている。
【0096】
具体的には、セットレバー432を上位置にセットすると、各摺動脚片421は各摺動片441の第2摺動部443に位置するため、押え板412は後退位置に保持され、セットレバー432を下位置にセットすると、第1摺動部442が各摺動脚片421に当接するため、押え板412が前進位置に保持される。
【0097】
図12に示すように、背面支持ベース402には、セットレバー432を上位置または、下位置にセットするためのセット部材403が設けられている。また、図示省略したが、背面支持ベース402には、セットレバー432のセット位置を検出するレバー位置検出センサ471が設けられており、セットレバー432のセット位置を検出できるようになっている。
【0098】
印刷部451の構成も、第1実施形態のプリンタ1と略同様であるが、このプリンタ401では、回動操作板413をセットレバー432によって回動させるので、キャリッジ453に、回動操作板413を回転させるための押下げ片163が設けられていない。また、このプリンタ401では、ヘッド移動範囲の中心位置がヘッドユニット452のホーム位置となっている点で第1実施形態のプリンタ1と異なっている。
【0099】
このプリンタ401は、セットレバー432をユーザが操作することにより、記憶媒体301を印刷位置にセットした後、印刷を行うように構成されている。そこで、ユーザが操作を誤って、記憶媒体301がセットされていない状態で印刷を行うことがないよう、プリンタ401は制御部461によって全体を制御されている。制御部461はレバー位置検出センサ471に接続されており、レバー位置検出センサ471の検出信号に基づいて、印刷部451を制御している。具体的には、セットレバー432が下位置にセットされ、記憶媒体301が印刷位置にセットされているときに印刷命令が為されると、制御部461は、ヘッドユニット452を移動させると共に、印刷を行わせる。これに対し、セットレバー432が上位置にセットされ、記憶媒体301が印刷位置にセットされていないときに印刷命令が為されると、制御部461は、印刷部451を駆動せず、例えば、プリンタ401と接続しているパソコンにエラー信号を送って、ディスプレイ上にエラー表示させる等して、ユーザにエラーを報知し、記憶媒体301をセットするよう促す。
【0100】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のプリンタは、記憶媒体の半部を露出させると共に、記憶媒体を起立状態でポケットに収容するため、装置本体に形成するポケットの深さおよび厚みを抑えられることができ、装置の省スペース化を図ることができる。また、ユーザは露出した記憶媒体上半部の印字に基づいて印刷面の位置を判断可能であると共に、露出している記憶媒体の上半部に直接触れ、これを回動させて記憶媒体の上下を容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すプリンタに記憶媒体を投入した(セットした)際の外観斜視図である。
【図2】第1実施形態を示すプリンタと、これに装着するリボンカートリッジおよび投入する記憶媒体の外観斜視図である。
【図3】第1実施形態を示すプリンタの断面図である。
【図4】第1実施形態を示すプリンタのセット手段に関する外観斜視図である。
【図5】第1実施形態を示すプリンタにおけるキャリッジ本体の外観斜視図である。
【図6】第1実施形態を示すプリンタのキャリッジ廻りを示す断面図である。
【図7】第1実施形態を示すプリンタのヘッド移動機構廻りを示す外観斜視図である。
【図8】第1実施形態を示すプリンタのヘッド移動機構に関する説明図である。
【図9】第1実施形態を示すプリンタのヘッドリリース機構廻りを示す外観斜視図である。
【図10】第1実施形態を示すプリンタのガイドピンが移動したときの軌跡(循環軌道)の説明図である。
【図11】第1実施形態を示すプリンタのヘッドリリース機構の説明図である。
【図12】本発明の第2実施形態を示すプリンタに記憶媒体を投入した際の外観斜視図である。
【図13】第2実施形態を示すプリンタのセット手段に冠する説明図である。
【符号の説明】
1 プリンタ           2 装置本体
3 カバーケース         6 前部カバー
7 開閉蓋            8 目盛り
13 収容部           14 印刷部
32 背面支持ベース       33 前面支持ベース
36 ガイド溝          37 スライド面
41 投入口           42 ポケット
51 媒体受け          52 セット手段
61 支承部材          62 受け部材
73 支承板部          81 押え板
82 回動操作板         83 付勢手段
91 クッション部材       97 摺動脚片
105 摺動片          121 ヘッドユニット
122 ヘッド移動機構      123 ヘッドリリース機構
131 印刷ヘッド        141 ヘッド保持部材
145 ガイドピン        161 キャリッジ
163 押下げ片         164 スライド片
165 スライド脚片       172 表摺動凸部
173 裏摺動凸部        174 端摺動凸部
201 駆動モータ        203 歯車列
204 ラック・ピニオン     216 キャリア
217 正逆伝達歯車       218 正伝達歯車
251 リリースばね       252 ヘッドガイド部材
271 第1ガイド部材      272 復−往動移行ガイド
273 第1ガイド斜面      274 第1逆止め機構
275 第1逆止めフラップ    276 第1ばね
281 第2ガイド部材      282 往−復動移行ガイド
283 第2ガイド斜面      284 第2逆止め機構
285 第2逆止めフラップ    286 第2ばね
291 復動ガイド部材      301 記憶媒体
302 クランプ孔        461 制御手段
A 印刷可能範囲

Claims (13)

  1. 投入したディスク状の記憶媒体を起立状態で受け入れるポケットと、
    印刷ヘッドを有して、前記記憶媒体の印刷面に印刷を行う印刷手段と、
    前記ポケット内において受け入れた前記記憶媒体を印刷位置に不動にセットするセット手段と、を備えたことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記セット手段は、前記記憶媒体を印刷位置に位置規制する媒体受け部材と、
    押圧することにより、前記記憶媒体を媒体受け部材に当接させる押圧手段と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記媒体受け部材は、前記記憶媒体の前記印刷面内の相互に離間した3箇所を受けることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記記憶媒体を下側から支承する支承部材を更に備えており、
    前記支承部材は、前記ポケットの中心線を軸として対称に構成されていると共に前記記憶媒体の下周面と相補的形状を成す支承部位を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のプリンタ。
  5. 前記記憶媒体を下側から支承する支承部材を更に備えており、
    前記支承部材は、前記ポケットの中心線を軸として対称に構成されていると共に前記記憶媒体の下周面を2点で支持する一対の支承部位を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のプリンタ。
  6. 前記支承部材は、前記支承部位と連なると共に前記記憶媒体の前記印刷面内の少なくとも1箇所を受ける受け部位を有しており、
    前記受け部位は、前記媒体受け部材を兼ねていることを特徴とする請求項4または5に記載のプリンタ。
  7. 前記押圧手段は、前記印刷面の裏面から前記記憶媒体を押える押え板と、
    前記押え板を押圧して、前記押え板を前記記憶媒体の裏面に当接させる押圧部材と、
    前記押圧部材の回動動作を、前記押え板の進退動作に変換するカム機構と、を有していることを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載のプリンタ。
  8. 前記押え板は略方形で、その四隅には4つの脚片が設けられ、
    前記押圧部材には、前記4つの脚片に対応する4つの摺動片が設けられ、
    前記カム機構は、各脚片をカムフォロアとし、前記各脚片に対応する各摺動片をカムとする4つの直動カムで構成されていることを特徴とする請求項7に記載のプリンタ。
  9. 前記押圧部材の回動動作に基づいて、前記押え板の進退を検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記押え板の前進が検出されない状態で、前記印刷手段に対して印刷命令が為された場合にエラー報知するエラー報知手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項7または8に記載のプリンタ。
  10. 前記印刷手段は、前記印刷ヘッドを移動させるヘッド移動機構を有しており、
    前記ヘッド移動機構は、前記印刷ヘッドを印刷動作のために移動する印刷移動動作と、前記印刷移動動作に先行して、前記印刷ヘッドを印刷開始位置まで移動させる初期移動動作と、前記印刷移動動作に後行して、前記印刷ヘッドを印刷終了位置から移動させる終期移動動作を行い、
    前記ヘッド移動機構と前記押圧部材との間には、前記押圧部材を介して、前記初期移動動作で前記押え板を前進させ、前記後期移動動作で前記押え板を後退させる連動機構が構成されていることを特徴とする請求項7または8に記載のプリンタ。
  11. 前記記憶媒体の裏面に当接する前記押え板の当接面には、弾力性を有するクッション部材が設けられていることを特徴とする請求項7ないし10のいずれかに記載のプリンタ。
  12. 前記クッション部材は、前記印刷ヘッドによる印刷可能な前記記憶媒体の印刷可能領域に対応して形成されていると共に、前記印刷可能領域に合致する位置に配設されていることを特徴とする請求項11に記載のプリンタ。
  13. 前記印刷ヘッドは、サーマルヘッドで構成されていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載のプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006297744A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Casio Comput Co Ltd 印刷装置
CN117961337A (zh) * 2024-03-28 2024-05-03 天津杰斯特科技有限公司 一种激光切割夹具

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