JP2003072154A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP2003072154A
JP2003072154A JP2001270607A JP2001270607A JP2003072154A JP 2003072154 A JP2003072154 A JP 2003072154A JP 2001270607 A JP2001270607 A JP 2001270607A JP 2001270607 A JP2001270607 A JP 2001270607A JP 2003072154 A JP2003072154 A JP 2003072154A
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carriage
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JP2001270607A
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Yoshimasa Yokoyama
佳正 横山
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録媒体の表面へ施すべき印刷の向きの位置合
わせを簡単な構成で容易に行なうことができ、記録媒体
の表面に見栄えのよい印刷を施すことができる印刷装置
を提供する。 【解決手段】ケース1内の所定位置に配置されるととも
に、その所定位置からケース1外に移動可能に設けられ
たトレイ8を備え、このトレイ8の上に光ディスク6を
載置し、この光ディスク6の表面にケース1内の所定位
置で印刷手段により印刷を行なう印刷装置であって、前
記トレイ8は光ディスク6を載置するための回転可能な
載置台14を備え、この載置台14の周囲に指標31
a,31bが設けられ、載置台14とともに光ディスク
6を回転させ、指標31a,31bを基準にして印刷手
段で印刷すべき印刷の向きの位置合わせを行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CD−R(Compa
ct Disk Recordable)等の記録媒体の表面に所望の文字
や記号等のキャラクタを印刷する印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−Rはユーザが自由にデータを書き
込むことができる光記録媒体(光ディスク)であり、書
き込んだデータのタイトル等をCD−Rの表面に印刷し
て表示しておくことが管理上便利である。
【0003】CD−R等の光ディスクとしては、その表
面に予めメーカー名や他の文字・記号等がプレ印刷され
ているもの、あるいはそのようなプレ印刷が施されてい
ない無地の表面のままのものがある。
【0004】プレ印刷が施されている光ディスクでは、
そのプレ印刷部分を避けた位置に必要に応じて所望のレ
ーベル印刷を行い、またプレ印刷のない無地の光ディス
クでは、任意の位置にレーベル印刷を行なうことにな
る。
【0005】表面にプレ印刷部分を有する光ディスクで
は、プレ印刷部分に対して平行度や垂直度を揃えてレー
ベル印刷を行なわないと、見栄えの悪いものになってし
まう。従来においては、光ディスクの表面にレーベル印
刷を行なう印刷装置として、イメージセンサにより光デ
ィスクの表面の画像を読み取り、その読み取った画像の
プレ印刷部分にレーベル印刷の印刷文字列の向きを合わ
せて印刷するようにしたものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の印刷装
置では、イメージセンサを備え、そのイメージセンサで
プレ印刷の読み取りを行なう構成であるため装置が大が
かりとなり、高価なものとなってしまうという問題があ
る。
【0007】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたものであり、記録媒体の表面へ施すべきレーベル
印刷の向きの位置合わせを簡単な構成で容易に行なうこ
とができ、記録媒体の表面に見栄えのよい印刷を施すこ
とができる印刷装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、装置本体内の所定位置に配置されるとともに、その
所定位置から装置本体外に移動可能に設けられた、記録
媒体を支持するための支持手段と、この支持手段により
支持されて装置本体内の所定位置に配置される記録媒体
の表面に印刷を行なう印刷手段とを備える印刷装置であ
って、前記支持手段が、記録媒体を載置する載置部を備
え、この載置部の周囲に、前記印刷手段によって記録媒
体の表面に施される印刷の向きについての位置合わせを
行なうための指標が設けられていることを特徴としてい
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記支持手段の
載置部が保持部に回転可能に設けられ、前記指標が前記
保持部に設けられていることを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記保持部に
は、回転可能な載置部と係脱可能に係合して載置部を保
持部に対してロックするロック手段が設けられているこ
とを特徴としている。
【0011】請求項4に記載の発明は、前記ロック手段
が、前記載置部に当接して係合する係合部材と、この係
合部材を前記載置部に係合させるべく付勢する付勢部材
と、ユーザの操作により前記付勢部材の付勢力に抗して
前記係合部材を前記載置部から開離する方向に移動させ
る操作部とを備えることを特徴としている。
【0012】請求項5に記載の発明は、前記載置部に
は、前記保持部に対して載置部を回転操作するための回
転操作部が設けられていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0014】図1および図2には印刷装置の全体の外観
を示してあり、この印刷装置は装置本体としてのケース
1を備え、このケース1は合成樹脂により比較的厚さの
薄いほぼ箱形状に形成されている。
【0015】ケース1の前面から上面の一部に亘る部分
には開口部2が形成され、この開口部2には、ピン3を
支点にして上下方向に回動することにより開口部2を開
閉するプリンタカバー4が設けられている。そして通常
時には、図2に示すようにプリンタカバー4は開口部2
に閉合され、開口部2が閉じられている。
【0016】ケース1は、内底部にベース7を有し、こ
のベース7の上に支持手段としてのトレイ8が設けられ
ている。そしてベース7の両側部には、その上方に起立
し、かつ互いに対向するようにガイド壁9が一体に形成
されている。
【0017】図3にはケース1内からベース7およびト
レイ8を取り出した状態を、図4にはそのベース7から
トレイ8を取り外した状態を、図5にはトレイ8を反転
した状態を、図6にはベース7の単独の状態をそれぞれ
示してあり、ベース7に設けられたガイド壁9は、図6
に示すように断面コ字状をなし、その内側がガイド溝1
0となっており、これらガイド溝10内にトレイ8の両
側縁のスライド部11が摺動自在に嵌合され、これによ
りトレイ8がガイド溝10に沿うケース1の前後方向に
移動し得るようになっている。
【0018】すなわちトレイ8は、ケース1内の所定の
収納位置からプリンタカバー4の下側の開口部2を通し
てその前方に突出するように移動し、またその突出した
状態からケース1内に移動して所定の収納位置に配置す
るようになっている。
【0019】トレイ8の前端部には起立壁12が設けら
れ、またトレイ8の上面の前端寄り部分は保持部であ
り、この保持部に円形の凹部13が形成され、この凹部
13内に記録媒体としての円盤状の光ディスク6を載置
するための円形の載置部としての載置台14が回転自在
に収納されている。光ディスク6は外形が円盤状で中央
部に円孔6aを有し、表面にはプレ印刷Pが施されてい
る。
【0020】載置台14の中央部には光ディスク6の円
孔6aに対応する円筒状のボス14aが一体に突出形成
され、このボス14aの部分を除く載置台14の表面に
光ディスク6を支持する滑り止め用およびクッション用
のラバー15が貼り付けられている。
【0021】トレイ8の保持部に形成された凹部13の
内底面には、図7および図8に示すように、放射状に複
数のリブ13aが突出形成され、また凹部13の内周面
には複数の小さな凸部13bがほぼ均等的に突出形成さ
れている。そして、載置台14の底面がリブ13aに部
分的に接触し、また載置台14の外周面が凸部13bに
部分的に接触して際t第14がトレイ8の凹部13内に
回転自在に収納されている。載置台14が凹部13のリ
ブ13aおよび凸部13bを介して凹部13の内面と部
分的に接触することにより摩擦が軽減されて載置台14
が凹部13内で円滑に回転し得るようになっている。
【0022】トレイ8の一側部における上面には、凹部
13に連なる切欠凹部8aが形成され、また載置台14
の周面の一部に回転操作部としての摘み14bが一体に
突出形成され、この摘み14bが前記切欠凹部8a内に
臨むように配置され、この摘み14bに指先を掛けて前
記切欠凹部8aの範囲内で移動させることにより載置台
14を所定の角度だけ回転させることができるようにな
っている。
【0023】さらにトレイ8の上面には、凹部13に連
なる切欠凹部8bが形成され、この切欠凹部8b内にロ
ック手段が設けられている。このロック手段は係合部材
としてのロックレバー16を備え、このロックレバー1
6は、図9に示すように一端側の端部がピン23を介し
てトレイ8に回動自在に枢着され、またピン23に付勢
部材としてのスプリング24が装着され、このスプリン
グ24によりロックレバー16が図7における時計回り
方向に弾性的に付勢されている。
【0024】ロックレバー16の中間部には凸部16a
が一体に形成され、この凸部16aの端面には、図10
に示すように、載置台14の周面に対応する円弧状をな
す当接面16bが形成され、この当接面16bが前記ス
プリング24による付勢力で載置台14の周面に弾性的
に当接し、この当接により載置台14の回転が阻止され
ている。
【0025】また、トレイ8の上面には、図11に示す
ように、ロックレバー16の他端部に対応して操作部と
しての指掛け用の凹部8cが形成され、この凹部8cを
通してロックレバー16の他端部に指先を掛けてロック
レバー16をスプリング24に抗して図7における反時
計回り方向に回動操作することにより当接面16bを載
置台14の周面から開離させて載置台14の回転を可能
にすることができるようになっている。
【0026】さらにトレイ8の上面には、凹部13の周
辺部の複数箇所において、例えばトレイ8の幅方向に沿
って延びる複数本の平行な罫線からなる横向きの指標3
1a、およびトレイ8の長手方向に沿って延びる複数本
の平行な罫線からなる縦向きの指標31bが施されてい
る。
【0027】前記指標31aは後述する印刷機構による
文字列の印刷方向に対して平行方向であり、前記指標3
1bは文字列の印刷方向と垂直方向の関係にある。な
お、これらの指標31a,31bは、トレイ8の上面に
印刷によって設けてもよく、樹脂からなるトレイ8の上
面に突条を一体に成形して設けてもよい。
【0028】トレイ8の前端部に設けられた起立壁12
の上部の内面には係合爪17が突出形成され、またプリ
ンタカバー4の下端部には前記係合爪17に対向する係
合穴18が設けられている。
【0029】そしてトレイ8がケース1内の所定の収納
位置に配置し、かつプリンタカバー4が開口部2に閉合
しているときに前記係合爪17が前記係合穴18内に係
合し、これによりプリンタカバー4を係止してその開放
を禁止するカバー係止手段が構成されている。
【0030】前記ベース7の後部上面には一対の突片1
9が形成され、これら突片19の内面にトレイ8の押出
し機構20を構成するコイルスプリング21が設けら
れ、これらコイルスプリング21の先端部に押し駒22
が装着されている。
【0031】また、ベース7の後部上面にはトレイ8を
係脱可能に係止する係止機構25が設けられている。こ
の係止機構25は、ソレノイド26と、このソレノイド
26に連動してピン27を中心に回動する係止レバー2
8とで構成され、係止レバー28の一端部にフック28
aが一体に形成され、このフック28aがトレイ8の後
部下面に形成された図5に示す突起29と係脱可能に係
合するようになっている。
【0032】そしてトレイ8がケース1内に押し込まれ
てケース1内の所定の収納位置に配置しているときに
は、トレイ8の後部縁が押出し機構20の押し駒22に
当接してコイルスプリング21が圧縮され、またトレイ
8の突起29が係止レバー28のフック28aに係合
し、この係合によりコイルスプリング21の弾性力に抗
してトレイ8がケース1内に保持される。
【0033】ケース1の前面の一端部には係止機構25
のソレノイド26を駆動する制御信号を入力するための
イジェクトボタン30が設けられ、このイジェクトボタ
ン30を指先で押圧操作することにより、ソレノイド2
6が励磁され、この励磁でソレノイド26のプランジャ
が吸引され、この吸引の動作で係止レバー28がピン2
7を中心に回動し、この回動でフック28aがトレイ8
の突起29から外れてその係合が解除され、この係合の
解除に応じてトレイ8が押出し機構20のコイルスプリ
ング21の弾性力によりケース1の前方側に一定寸法だ
け押し出されるようになっている。
【0034】そして一定寸法だけ押し出されたトレイ8
をユーザが手先でさらに前方に引き出してトレイ8をケ
ース1の前方側の許容最大距離まで大きく突出させるこ
とができるようになっている。
【0035】一方、引き出したトレイ8をケース1内に
押し込むと、このトレイ8の後部縁が押し駒22に当接
し、さらにトレイ8を押し込むとコイルスプリング21
が圧縮するとともに、トレイ8の突起29が係止レバー
28のフック28aに係合し、この係合によりトレイ8
がコイルスプリング21の弾性力に抗してケース1内の
所定の収納位置に保持される。
【0036】ベース7の上面には、トレイ8の押し込み
に応じてそのトレイ8を上方にせり上げるためのせり上
げ用の凸部33a,33b,33cが設けられている。
これら凸部33a,33b,33cは図6に示すように
ベース7の上面の前部と中間部と後部とに分散するよう
に設けられ、これら凸部33a,33b,33cの前面
部にはそれぞれベース7の前方に向かって斜め下方に傾
斜する傾斜面34が設けられている。
【0037】トレイ8の下面には、図5に示すようにベ
ース7の上面の各凸部33a,33b,33cに対応す
る複数の乗り上げ用の凸部35a,35b,35cが突
出形成されている。これら乗り上げ用の凸部35a,3
5b,35cの突出高さは、ベース7に形成されたせり
上げ用の凸部33a,33b,33cの突出高さと同じ
寸法となっている。
【0038】そして、トレイ8の押し込みに応じてこれ
ら乗り上げ用の凸部35a,35b,35cがその対応
するせり上げ用の凸部33a,33b,33cの上にそ
れぞれ傾斜面34をガイドにして乗り上げて重なり、こ
れによりトレイ8が水平状態を保ったまま上方に変位す
るようになっている。
【0039】トレイ8の凸部35a,35b,35cが
ベース7の凸部33a,33b,33cの上に乗り上げ
るときのタイミングは、ケース1に対するトレイ8の押
し込みが完了する直前である。すなわち、トレイ8は、
ケース1の前方側に引き出されているときには、下方の
レベル位置に保持され、トレイ8がケース1内に向けて
移動してケース1内に所定の収納位置に配置する直前に
凸部35a,35b,35cが凸部33a,33b,3
3cの上に乗り上げて下方のレベル位置から上方のレベ
ル位置に変位して定置する。
【0040】トレイ8の両側縁のスライド部11には、
図3および図4に示すように、トレイ8の上下変位を可
能にするために、その長手方向の途中に段差39が形成
され、この段差39によりスライド部11がトレイ8の
後部側の高さの高い高位部区間11aと、この高位部区
間11aからトレイ8の前部側に延びる高さの低い低位
部区間11bとに区分されている。
【0041】トレイ8がケース1内に押し込められて上
方に変位するときには、高位部区間11aがガイド溝1
0から離脱して低位部区間11bの上面がガイド溝10
の上面にほぼ接する状態となり、トレイ8がケース1の
前方に引き出されて下方に変位するときには、高位部区
間11aがガイド溝10内に進入してこの高位部区間1
1aの上面がガイド溝10の上面にほぼ接する状態とな
り、これによりそのいずれの状態のときにもトレイ8の
がたつきが抑えられる。
【0042】ベース7の前部寄りの上面には、図6に示
すようにストッパ爪41が設けられている。そして、ト
レイ8が前方に引き出されたときにこのトレイ8の凸部
35cが前記ストッパ爪41に突き当たり、これにより
トレイ8の突出移動範囲が所定の許容範囲内に規制され
てベース7から離脱が防止されるようになっている。
【0043】一方、ケース1内の前方寄りでトレイ8の
上方位置には印刷手段としての印刷機構が設けられてい
る。すなわち、図3に示すようにトレイ8を跨いでケー
ス1の幅方向に延びる金属製のプリンタフレーム45が
取り付けられている。このプリンタフレーム45は、図
3および図12に示すように、トレイ8の上面と離間し
て対向すると横梁46およびこの横梁46の下側に平行
に架設されたガイドシャフト47を有し、前記横梁46
の下面にその長手方向に沿って延びるガイドレール48
およびラック49が設けられている。そしてガイドシャ
フト47およびガイドレール48に対してキャリッジ5
0が移動自在に、かつその前面のカートリッジ装着面が
ケース1の開口部2に臨むように設けられている。
【0044】キャリッジ50のカートリッジ装着面とな
る前面には、その前方に一体的に突出するヘッドカバー
51が形成され、このヘッドカバー51の内側にサーマ
ルヘッド81が設けられ、このサーマルヘッド81がヘ
ッドカバー51でカバーされている。またこのキャリッ
ジ50内には、キャリッジ50の走行駆動機構、サーマ
ルヘッド81のヘッド移動機構、印刷用消耗材としての
インクリボンの巻取り機構が設けられ、これら各機構の
駆動源となる正逆回転可能なステッピングモータ52が
キャリッジ50の背面に取り付けられている。
【0045】そしてこのキャリッジ50の前面に、印刷
用消耗材としてのインクリボン55を収容したリボンカ
ートリッジ56が着脱可能に装着されている。このリボ
ンカートリッジ56は、ケース57を備え、このケース
57にヘッドカバー51が嵌合するコ字状の凹部57a
が形成されている。
【0046】このケース57内には図13に示すように
リボン供給コア58とリボン巻取りコア59とが設けら
れ、リボン供給コア58にインクリボン55のロールが
装着され、このロールから繰り出されたインクリボン5
5が複数のガイドピン60を経て巻取りコア59に巻き
止められ、このインクリボン55が巻取りコア59の正
回転に応じて順次巻取りコア59に巻き取られるように
なっている。そしてインクリボン55の途中はケース5
7の外部に露出してサーマルヘッド81が位置する前記
凹部57aの下面側を走行するようになっている。
【0047】キャリッジ50内に設けられた前記走行駆
動機構、ヘッド移動機構およびリボン巻取り機構につい
て説明すると、キャリッジ50内には前記ステッピング
モータ52の出力軸に取り付けられた出力ギア64が配
置され、この出力ギア64に第1のギア65aが噛合
し、この第1のギア65aに同軸的に第2のギア65b
が設けられ、この第2のギア65bに第3のギア65c
が噛合し、さらにこの第3のギア65cに第4のギア6
5dが噛合している。そして、第4のギア65dの回転
軸に同軸的にワンウエイクラッチ(図示せず)を介して
リボン巻取り軸63が設けられ、このリボン巻取り軸6
3がキャリッジ50のカートリッジ装着面からその前方
に突出し、カートリッジ装着面に対するリボンカートリ
ッジ56の装着に応じてそのリボン巻取り軸63に巻取
りコア59が係合するようになっている。
【0048】前記第3のギア65cは前記ラック49と
噛合し、この噛合により第3のギア65cの正逆回転に
応じてキャリッジ50がガイドレール48およびガイド
シャフト47に沿って往復移動するようになっている。
【0049】また、キャリッジ50内にはカムギア66
が設けられ、このカムギア66にはその回転中心に対し
て偏心する円弧状のカム溝67が形成されている。そし
てこのカムギア66と前記出力ギア64との間に首振り
クラッチ68が設けられている。
【0050】この首振りクラッチ68は、出力ギア64
に噛合した太陽ギア69と、この太陽ギア69に噛合
し、かつアーム70を介して太陽ギア69の周方向に移
動可能に支持された一対の遊星ギア71a,71bとか
らなり、太陽ギア69の正回転時(時計回り方向の回転
時)には一方の遊星ギア71aがカムギア66に噛合す
るとともに他方の遊星ギア71bがカムギア66から離
れ、太陽ギア69の逆回転時(反時計回りの方向の回転
時)には一方の遊星ギア71aがカムギア66から離れ
るとともに他方の遊星ギア71bがカムギア66に噛合
するようになっている。
【0051】キャリッジ50内にはシャフト74を中心
にして上下方向に回動するヘッドアーム75が設けら
れ、このヘッドアーム75はその一端側の端部に張設さ
れたスプリング76により図13における時計回り方向
に弾性的に付勢され、またこのヘッドアーム75にはそ
の一端寄りにピン77が設けられ、このピン77が前記
カムギア66のカム溝67内に摺動自在に挿入されてい
る。
【0052】ヘッドアーム75の他端側の端部にはヘッ
ドホルダ78が取り付けられ、このヘッドホルダ78
は、キャリッジ50の前方側に突出したヘッドカバー5
1内に配置するとともに、このヘッドカバー51に沿っ
てキャリッジ50の前方側に延出しており、このヘッド
ホルダ78の下面にシャフト79を介してヘッドベース
80が支持され、このヘッドベース80の下面に印刷ヘ
ッドとしてのサーマルヘッド81が取り付けられ、この
サーマルヘッド81がヘッドカバー51の下面の開口に
対向するように配置されている。
【0053】なお、通常時においては、図2に示すよう
に前記キャリッジ50およびリボンカートリッジ56
は、ケース1の開口部2に閉合されたプリンタカバー4
により覆われて保護されている。
【0054】サーマルヘッド81はキャリッジ50と一
体にガイドシャフト47およびガイドレール48に沿っ
て移動し、そのサーマルヘッド81の移動範囲において
印刷が施されるようになっている。そして、ベース7の
凸部33aおよびこの凸部33aの上に重なるトレイ8
の凸部35aは、サーマルヘッド81による押圧力を受
ける部位である、印刷領域に対応する位置に設けられて
いる。
【0055】すなわち、前記凸部33a,35aはサー
マルヘッド81の直下の位置に配置している。そして図
3および図5に示すように、前記凸部33a,35aは
サーマルヘッド81の移動のストローク範囲Sの区間に
亘って延びるように設けられている。
【0056】このように、特に、サーマルヘッド81の
移動範囲に対応するトレイ8の裏面位置に凸部35aを
設けることにより、トレイ8がサーマルヘッド81によ
って力の加わる部分で凸部35aによって補強されるこ
とになり、必ずしもトレイ8の全体を堅牢な構造にする
必要がない。
【0057】ケース1内の後部には、図示しないがソレ
ノイド26、モータ52、サーマルヘッド81等を制御
する制御回路を備える回路基板が設けられ、さらにケー
ス1の背部には、電源ジャックおよびUSBジャックが
設けられている。そして印刷装置の使用時に、電源ジャ
ックに電源ケーブルを接続して電源を供給し、またUS
BジャックにUSBケーブルを挿入して印刷装置にパソ
コンを接続するようになっている。
【0058】印刷装置は、通常時にはトレイ8がケース
1内の所定の収納位置に収納され、開口部2がプリンタ
カバー4により閉じられ、かつそのプリンタカバー4の
開放が係合爪17と係合穴18との係合で阻止された状
態にある。
【0059】この状態から印刷装置を使用する際には、
印刷装置の電源ジャックに電源ケーブルを接続して電源
を供給し、またUSBジャックにUSBケーブルを挿入
して印刷装置にパソコンを接続する。
【0060】そして印刷装置のイジェクトボタン30を
押すか、あるいはパソコンの画面上の専用アプリケーシ
ョンのイジェクトトグルをクリックする。これに応じて
ソレノイド26による駆動で係止レバー28が回動し、
フック28aとトレイ8の突起29との係合が外れ、ト
レイ8が押出し機構20によるコイルスプリング21の
弾性力でケース1の前方側に一定寸法だけ突出する。
【0061】そして一定寸法だけ突出したトレイ8を、
図1および図2に示すようにユーザが手動操作によりさ
らにケース1の前方側に許容の最大距離まで引き出す。
この際、トレイ8の凸部35cがベース7のストッパ爪
41に突き当たり、これによりトレイ8の引き出しの長
さが許容最大距離内に規制され、トレイ8のケース1に
対する離脱が防止される。
【0062】トレイ8を引き出した後には、図2に示す
ように、トレイ8の載置台14の上に記録媒体としての
光ディスク6を乗せる。この際、光ディスク6の中心部
の円孔6aを載置台14の中心部のボス14aに嵌合さ
せる。
【0063】載置台14の表面にはラバー15が貼り付
けられており、このため前記光ディスク6はラバー15
に密着して載置台14に確実に固定され、また載置台1
4はその周面にロックレバー16の当接面16bがスプ
リング24の付勢力で弾性的に圧着しているから、回転
が阻止されたロック状態に保持されている。
【0064】載置台14の上に光ディスク6を載置した
後には、トレイ8の凹部8cを通してロックレバー16
の端部に指先を掛け、ロックレバー16をピン23を中
心にスプリング24の付勢力に抗して図7における反時
計回り方向に僅かに回動して載置台14のロックを外す
とともに、載置台14の摘み14bに指先を掛けて載置
台14を時計回り方向に、あるいは反時計回り方向に適
宜な角度だけ回転させ、光ディスク6の表面に施されて
いるプレ印刷Pの向きとトレイ8の表面の例えば横方向
に延びる指標31aの罫線の向きとの平行度が一致する
ように合わせる。あるいは、縦方向に延びる指標31b
を基準にして指標31bの罫線の向きと光ディスク6の
プレ印刷Pの向きとが垂直になるように載置台14を回
転してもよい。
【0065】この後、ロックレバー16から指先を離
し、ロックレバー16をスプリング24の付勢力で図7
における時計回り方向に回動させて当接面16bを載置
台14の周面に圧着させる。これにより載置台14がロ
ックされ、光ディスク6が印刷機構に対して定位置に固
定保持される。
【0066】このようにして光ディスク6の印刷機構に
対する位置合わせを行なった後には、トレイ8を手動で
ケース1内に押し込む。この押し込みにより、トレイ8
の突起29が係止レバー28のフック28aに係合して
トレイ8がケース1内の所定の収納位置に保持される。
【0067】次に、パソコン上の専用アプリケーション
で印刷内容を指定し、印刷トグルをクリックする。これ
に応じて印刷動作が開始され、光ディスク6の表面の所
定の印刷範囲に所定の文字や記号等のキャラクタが印刷
される。そして所定の印刷が終了すると、トレイ8が自
動的にイジェクトされる。
【0068】印刷時の動作について説明すると、まず印
刷動作の待機時には、図13(a)に示すように、キャ
リッジ50内のヘッドアーム75はほぼ水平の状態に保
持され、サーマルヘッド81が光ディスク6の表面から
一定の距離だけ離間する印刷待機位置に配置された状態
にある。またキャリッジ50はその移動範囲の右端部付
近に設定されるホームポジション位置で停止している。
【0069】この状態でモータ52が正転駆動され、出
力ギア64が正方向(反時計回り方向)に回転する。こ
の出力ギア64の回転動力は第1、第2、第3、第4の
各ギア65a,65b,65c,65dに伝達される。
そしてラック49と噛合している第3のギア65cの反
時計回り方向の回転によりキャリッジ50がガイドシャ
フト47およびガイドレール48に沿って右方向に移動
し、さらに第4のギア65dの回転によりこれと一体的
にリボン巻取り軸63がリボン巻取り方向に回転し、こ
のリボン巻取り軸63に係合するリボンカートリッジ5
6内の巻取りコア59が回転し、この巻取りコア59の
回転でインクリボン55が順次巻取りコア59に巻き取
られて走行する。
【0070】またこの動作と並行して、出力ギア64の
回転により首振りクラッチ68の太陽ギア69が駆動さ
れて回転し、この太陽ギア69の回転に応じて一方の遊
星ギア71aがカムギア66に接近してそのカムギア6
6に噛合し、この噛合により太陽ギア69の回転動力が
カムギア66に伝達されてこのカムギア66が正方向
(時計回り方向)に回転する。
【0071】そしてカムギア66の正方向の回転によ
り、カム溝67内のピン77がヘッドアーム75と一体
に上方に移動する。そしてピン77と一体に移動するヘ
ッドアーム75がシャフト74を中心にして反時計回り
方向に回動し、この回動により図13(b)に示すよう
にサーマルヘッド81が下方に移動するとともに水平に
対して傾斜する。
【0072】カムギア66の周縁の一部には欠落部(図
示せず)が形成されており、カムギア66が一定の角度
だけ回転したときに、その欠落部内に前記遊星ギア71
aが落ち込んで空転し、これによりサーマルヘッド81
が所定の傾斜角度を維持し、かつインクリボン55を挟
んで光ディスク6の表面に接触する印刷位置に保持され
る。この際、サーマルヘッド81はスプリング76によ
る弾性力で光ディスク6の表面に所定の圧力で接触す
る。
【0073】モータ52が更に正転駆動されると、遊星
ギア71aは欠落部内に位置するため、サーマルヘッド
81が印刷位置に保持されたままで、キャリッジ50が
右方向に移動しつつインクリボン55の巻取り駆動が行
われる。
【0074】そして、キャリッジ50の移動とインクリ
ボン55の巻取りと同時に、印刷データに基づいてサー
マルヘッド81の発熱体の発熱駆動によりインクリボン
55のインクが順次溶融され、光ディスク6の表面の印
刷範囲にキャリッジ50(サーマルヘッド81)が移動
する方向に沿って所定の文字や記号等のキャラクタが熱
転写印刷される。
【0075】印刷機構を構成するキャリッジ50に搭載
されたサーマルヘッド81の移動の方向は、指標31a
の罫線の向きと平行をなす関係にあり、指標31bの罫
線の向きと垂直をなす関係にある。したがって平行基準
となる指標31aにプレ印刷Pの文字列や罫線を平行に
させ、あるいは垂直基準となる指標31bにプレ印刷P
の文字列や罫線を直交させて印刷を行なうことで、光デ
ィスク6の表面に印刷される文字列は、位置合わせした
プレ印刷Pと平行に並ぶように印刷表示される。
【0076】このように光ディスク6を指標31aや指
標31bを基準にして印刷機構に対して所定の位置に合
わせ、この状態で光ディスク6の表面に印刷を施すこと
により、その印刷による文字や記号等の印刷文字列の方
向をプレ印刷Pの文字列や罫線の方向に的確に一致させ
て外観的に見栄えのよい印刷を施すことができる。
【0077】印刷の際には、光ディスク6を乗せたトレ
イ8は、互いに重なり合う凸部33a,33b,33
c,35a,35b,35cにより水平に支持されてい
る。そしてそのうちの互いに重なり合う凸部33a,3
5aは、サーマルヘッド81による印刷領域に対応する
位置にその印刷領域に沿って延びるように設けられてお
り、このためサーマルヘッド81によりトレイ8が加圧
されても、トレイ8の変形が確実に防止され、適正な印
刷が行なわれる。
【0078】印刷の終了後には、モータ52が時計回り
方向に逆転駆動され、出力ギア64が逆方向に回転す
る。出力ギア64の逆回転により第3のギア65cも時
計回り方向に逆回転し、この第3のギア65cの逆回転
によりキャリッジ50がガイドシャフト47およびガイ
ドレール48に沿って逆方向(左方向)に移動し、ホー
ムポジション位置に戻る。
【0079】第4のギア65dはワンウエイクラッチを
介してリボン巻取り軸63の巻取りコア59に連結され
ているから、この第4のギア65dの逆回転の動作はリ
ボン巻取り軸63に伝達されず、インクリボン55の巻
き取りは行なわれない。
【0080】また同時に、出力ギア64の逆回転により
首振りクラッチ68の太陽ギア69が逆回転し、この太
陽ギア69の逆回転により一方の遊星ギア71aがカム
ギア66から離れるとともに、他方の遊星ギア71bが
カムギア66に接近して噛合し、この噛合により太陽ギ
ア69の回転動力がカムギア66に伝達されてこのカム
ギア66が逆回転する。
【0081】そしてカムギア66の逆回転により、カム
溝67内のピン77がヘッドアーム75と一体に下方に
移動する。そしてピン77と一体に移動するヘッドアー
ム75がシャフト74を中心にして図13における時計
方向に回動し、この回動によりサーマルヘッド81が上
方に移動して光ディスク6の表面から離れ、ヘッドアー
ム75が当初の水平状態に戻る。
【0082】なお、カムギア66の周縁の一部には遊星
ギア71bに対応して欠落部(図示せず)が形成されて
おり、カムギア66が一定の角度だけ回転してサーマル
ヘッド81が印刷待機位置に戻ったときに、その欠落部
内に前記遊星ギア71bが落ち込んで空転するようにな
っている。遊星ギア71bが欠落部内に位置した後は、
モータ52の逆転駆動によりサーマルヘッド81が印刷
待機位置に保持されたままでキャリッジ50のみが逆方
向(左方向)に移動することになる。そしてこの後、ト
レイ8が自動的にイジェクトされてケース1の前方側に
突出する。
【0083】このような印刷工程の繰り返しにより、リ
ボンカートリッジ56の巻取りコア59にインクリボン
55の有効長さの全長分が巻き取られてインクリボン5
5が消耗したときには、そのリボンカートリッジ56を
新規のリボンカートリッジ56と交換する。
【0084】リボンカートリッジ56の交換時には、イ
ジェクトボタン30を操作してトレイ8をケース1の前
方に突出させ、さらにこのトレイ8を手動でケース1の
前方側に許容最大距離まで引き出す。
【0085】トレイ8がケース1内の所定の収納位置に
配置されているときには、トレイ8の起立壁12の係合
爪17がプリンタカバー4の下部の係合穴18内に係合
してプリンタカバー4の開放が阻止されており、したが
って印刷装置の保管時や印刷動作時にはキャリッジ50
およびリボンカートリッジ56がプリンタカバー4によ
り覆われて保護される。
【0086】また、トレイ8を前方に引き出さない限
り、プリンタカバー4の単独の開放が阻止され、このた
め光ディスク6が載置されたトレイ8の真上でのリボン
カートリッジ56の交換ができず、したがってカートリ
ッジ交換作業に伴って光ディスク6の表面を傷つけるよ
うなことがない。
【0087】これに対し、トレイ8をケース1の前方に
引き出したときには、前記係合爪17が前記係合穴18
から離脱してプリンタカバー4の係止が解除されてい
る。したがってリボカートリッジ56の交換に際してト
レイ8をケース1の前方に引き出したときには、その引
き出し後に図1に示すようにプリンタカバー4を上方に
回動し、開口部2を開放してキャリッジ50およびリボ
ンカートリッジ56を外部に露出させる。
【0088】そしてこの状態のもとで、キャリッジ50
の前面から消耗したリボンカートリッジ56を手前側に
引き出して抜き取り、このリボンカートリッジ56に換
えて新規のリボンカートリッジ56をキャリッジ50の
前面に装着する。
【0089】この装着に当たっては、リボンカートリッ
ジ56の凹部57aをキャリッジ50の前面に突出して
いるヘッドカバー51の下面を除く外周に嵌合させると
ともに、前記凹部57aの下側に露出しているインクリ
ボン55をヘッドカバー51とトレイ8との間の隙間に
差し込むようにして装着する。
【0090】トレイ8をケース1の前方に引き出したと
きには、トレイ8の各凸部35a,35b,35cがベ
ース7の各凸部33a,33b,33cの上面から離脱
してトレイ8が下位のレベル位置に下降した状態にあ
り、このためキャリッジ50とトレイ8との間の間隔が
比較的大きく開き、このためキャリッジ50に対するリ
ボンカートリッジ56の装着を容易に能率よく行なうこ
とができる。
【0091】特に、リボンカートリッジ56の凹部57
aの下面に露出しているインクリボン55をサーマルヘ
ッド81(ヘッドカバー51)とトレイ8との間に差し
込む作業を容易に行なえ、そのインクリボン55に多少
の弛みが生じているときであっても、そのインクリボン
55をトレイ8やサーマルヘッド81(ヘッドカバー5
1)に引っ掛けて傷つけるようなことなく円滑に差し込
むことができる。
【0092】また、トレイ8の載置部13の上に光ディ
スク6を乗せたまま、リボンカートリッジ56を交換す
る場合であっても、その光ディスク6とリボンカートリ
ッジ56との接触を避け、光ディスク6の表面を傷つけ
ることなくリボンカートリッジ56を円滑に交換するこ
とができる。
【0093】さらに、トレイ8が最大距離まで引き出さ
れていることにより、その前端部の起立壁12がキャリ
ッジ50から大きく離間して退避している状態にあり、
このためトレイ8の前端部の起立壁12が邪魔になら
ず、容易にリボンカートリッジ56を交換することがで
きる。
【0094】一方、光ディスク6の印刷に際し、トレイ
8をケース1内に押し込んで所定の収納位置に配置させ
たときには、トレイ8の各凸部35a,35b,35c
がベース7の各凸部33a,33b,33cの上に乗り
上げてトレイ8が上位のレベル位置に保持され、したが
ってトレイ8の上の光ディスク6とキャリッジ50との
間の間隔が狭まり、光ディスク6の表面がサーマルヘッ
ド81に接近して対向する。
【0095】このため、印刷時にヘッドアーム75の回
動動作で印刷待機位置から印刷位置に移動するサーマル
ヘッド81の移動距離を小さくすることができ、これに
よりヘッドアーム75の長さ寸法も小さくすることがで
きる。そしてヘッドアーム75の長さ寸法を小さくする
ことができることから、キャリッジ50の小型化を図る
ことができる。
【0096】なお、トレイ8の上面に印刷機構による文
字列の印刷方向と平行な指標31aと垂直な指標31b
を設けることとしたが、印刷機構による文字列の印刷方
向に対して、例えば45°などの所定の角度をなす指標
を設けてもよい。その場合には、光ディスク6のプレ印
刷Pの方向をその指標の方向に合わせてレーベル印刷を
行なうことで印刷文字列をプレ印刷の方向に対して前記
所定の角度で印刷表示することができる。
【0097】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、イメー
ジセンサ等を備える複雑な機構を用いることなく、記録
媒体を載置するための載置部の周囲に施された指標を基
準にして、記録媒体の表面に施す印刷の向きの位置合わ
せを的確に行なって記録媒体の表面に見栄えのよい印刷
を施すことができる。
【0098】請求項2に記載の発明によれば、載置部を
回転させて記録媒体への印刷の向きの位置合わせを容易
に能率よく行なうことができる。
【0099】請求項3に記載の発明によれば、載置部を
回転させ、かつ適切な位置でロック手段でロックするこ
とにより、記録媒体への印刷の向きの位置合わせを容易
に能率よく行なうことができる。
【0100】請求項4に記載の発明によれば、付勢部材
により付勢される係合部材により載置台を確実にロック
することができ、またその解除の操作を操作部を介して
容易に能率よく行なうことができる。
【0101】請求項5に記載の発明によれば、載置台を
回転させる際に、その操作を載置台の回転操作部を介し
て容易に能率よく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る印刷装置の全体の
外観を示す斜視図。
【図2】その印刷装置に記録媒体としての光ディスクを
装着した状態の斜視図。
【図3】その印刷装置のベースおよびトレイを示す斜視
図。
【図4】そのトレイの斜視図。
【図5】そのトレイを反転して示す斜視図。
【図6】印刷装置のベースを示す斜視図。
【図7】印刷装置のトレイの一部の平面図。
【図8】図7中のA−A線に沿う断面図。
【図9】図7中のB−B線に沿う断面図。
【図10】図7中のC−C線に沿う断面図。
【図11】図7中のD−D線に沿う断面図。
【図12】印刷装置のキャリッジおよびリボンカートリ
ッジの支持構造を示す正面図。
【図13】印刷装置のキャリッジおよびリボンカートリ
ッジの内部構造を模式的に示す構成図。
【符号の説明】
1…ケース 6…光ディスク(記録媒体) 8…トレイ(支持手段) 8c…凹部(操作部) 10…ガイド溝 11…スライド部 13…凹部 14…載置台(載置部) 14b…摘み(回転操作部) 16…ロックレバー(係合部材) 24…スプリング(付勢部材) 31a,31b…指標 30…イジェクトボタン 50…キャリッジ 52…ステッピングモータ 55…インクリボン 56…リボンカートリッジ 81…サーマルヘッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体内の所定位置に配置されるととも
    に、その所定位置から装置本体外に移動可能に設けられ
    た、記録媒体を支持するための支持手段と、 この支持手段により支持されて装置本体内の所定位置に
    配置される記録媒体の表面に印刷を行なう印刷手段とを
    備える印刷装置であって、 前記支持手段は、記録媒体を載置する載置部を備え、こ
    の載置部の周囲に、前記印刷手段によって記録媒体の表
    面に施される印刷の向きについての位置合わせを行なう
    ための指標が設けられていることを特徴とする印刷装
    置。
  2. 【請求項2】前記支持手段の載置部は、保持部に回転可
    能に設けられ、前記指標は前記保持部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】前記保持部には、回転可能な載置部と係脱
    可能に係合して載置部を保持部に対してロックするロッ
    ク手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記
    載の印刷装置。
  4. 【請求項4】前記ロック手段は、前記載置部に当接して
    係合する係合部材と、この係合部材を前記載置部に係合
    させるべく付勢する付勢部材と、ユーザの操作により前
    記付勢部材の付勢力に抗して前記係合部材を前記載置部
    から開離する方向に移動させる操作部とを備えることを
    特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】前記載置部には、前記保持部に対して載置
    部を回転操作するための回転操作部が設けられているこ
    とを特徴とする請求項2、3または4に記載の印刷装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7302888B2 (en) * 2004-09-17 2007-12-04 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method and apparatus for rotational media printing

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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