JP2004073454A - 医用画像撮影装置、医用画像撮影方法及びプログラム - Google Patents
医用画像撮影装置、医用画像撮影方法及びプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】医用画像撮影を行う装置の機種の変更を容易にできるようにする。
【解決手段】本発明に係るコントローラ１によれば、撮影指示画面上で撮影が選択されると、制御部１１は撮影条件パラメータファイル１７３を参照して、選択された撮影の撮影予約情報における撮影部位コードを含む処理パラメータ名を検索することにより、当該撮影の撮影部位を撮影可能な機種を検出し、撮影可能な機種に応じた機種ボタンを表示させる。そして、入力部１２により機種ボタンが選択押下されると、制御部１１は、押下された機種ボタンに応じた機種により撮影予約情報ファイル１７４の当該撮影の撮影予約情報の内容を変更することにより、当該撮影を行う医用画像読取装置の機種の設定を変更する。
【選択図】 図２
【解決手段】本発明に係るコントローラ１によれば、撮影指示画面上で撮影が選択されると、制御部１１は撮影条件パラメータファイル１７３を参照して、選択された撮影の撮影予約情報における撮影部位コードを含む処理パラメータ名を検索することにより、当該撮影の撮影部位を撮影可能な機種を検出し、撮影可能な機種に応じた機種ボタンを表示させる。そして、入力部１２により機種ボタンが選択押下されると、制御部１１は、押下された機種ボタンに応じた機種により撮影予約情報ファイル１７４の当該撮影の撮影予約情報の内容を変更することにより、当該撮影を行う医用画像読取装置の機種の設定を変更する。
【選択図】 図２
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Ｘ線等の放射線を用いて医用画像の撮影を行う医用画像撮影装置、医用画像撮影方法及びそのプログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、医療の分野においては、患者に対する病気診断のために、Ｘ線等の放射線を利用した医用画像撮影が行われている。近年では、病院内にＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）等のネットワークが構築され、このネットワークに医用画像撮影装置等の各種装置が接続されて医療に供されている。
【０００３】
一般に、医用画像撮影装置は、Ｘ線等を用いて患者の画像読取を行う読取装置と、この読取装置を制御するコントローラにより構成されている。コントローラが制御する読取装置には、立位専用、臥位専用、カセッテ用等、いくつかの機種が存在する。コントローラは上記ネットワークを介して予約装置に接続されている。予約装置からは、患者情報や、撮影部位／方向や撮影を行う読取装置の機種等の撮影条件から成る予約情報が入力される。コントローラは、この予約装置から送信される予約情報に従って、予約情報に応じた機種の読取装置を制御する。
【０００４】
予約情報は、放射線撮影技師が患者の状態を確認する前に入力されたり、患者の状態を診ていないオペレータによって入力されたりすることがある。そのため、実際に撮影する段階になって放射線撮影技師が患者の状態を確認すると、予約情報により設定した機種の読取装置では撮影不可能であることが判明することが多々ある。例えば、立つことのできない患者であるのに、立位専用の機種による予約を行った場合等がこれに該当する。
【０００５】
病院情報システム（ＨＩＳ）や放射線科情報システム（ＲＩＳ）を構築している病院においては、医師により患者の状態を確認した上で撮影条件を入力することが可能である。しかしながら、上記システムからの予約情報は、コントローラで処理可能な状態に変換処理がなされるため、あまり複雑な撮影条件の設定をすることができない。そのため、読取装置の機種は、撮影部位により定型化されたものに指定されるようになっており、必ずしも患者の状態に適応したものとならない場合がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
このように、予約情報において患者の状態に応じた機種が設定されていない場合は、撮影時に読取装置の機種の変更を行う必要がある。従来、読取装置の機種の変更は、コントローラの撮影指示画面から条件修正画面へ移行して、この予約情報に関する撮影条件を全て設定し直さなければならず、操作が煩雑で手間がかかっていた。図８に、従来の条件修正画面１３２の一例を示す。図８に示すように、読取装置の機種を変更する場合には、機種を変更する予約情報の撮影条件について機種（領域１３２ａに示すボタンより選択）、撮影部位／方向（領域１３２ｂ、領域１３２ｃに示すボタンより選択）、等を選択し直す必要があり、煩雑であった。
【０００７】
本発明の課題は、医用画像撮影を行う装置の機種の変更を容易にできるようにすることである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項１記載の発明は、
接続された複数の機種の医用画像読取装置の中から撮影予約情報に応じた医用画像読取装置を選択的に制御して医用画像の撮影を行う医用画像撮影装置において、
前記医用画像読取装置の機種及び撮影部位を組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記撮影予約情報を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された撮影予約情報における撮影部位を含む撮影条件を前記記憶手段から検索し、この撮影部位が撮影可能な機種を検出する機種検出手段と、
前記機種検出手段により検出された機種の中から、撮影に用いる機種を選択する機種選択手段と、
前記機種選択手段により選択された機種及び前記指定された撮影予約情報における撮影部位を撮影条件とし、この撮影条件に対応する処理パラメータを前記記憶手段から読み出して撮影を制御する撮影制御手段と、
を備えたことを特徴としている。
【０００９】
請求項４記載の発明は、
接続された複数の機種の医用画像読取装置の中から撮影予約情報に応じた医用画像読取装置を選択的に制御して医用画像の撮影を行う医用画像撮影装置における医用画像撮影方法において、
前記医用画像読取装置の機種及び撮影部位を組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶手段に記憶する工程と、
前記撮影予約情報を指定させる工程と、
前記指定された撮影予約情報における撮影部位を含む撮影条件を前記記憶手段から検索し、この撮影部位が撮影可能な機種を検出する工程と、
前記検出された機種の中から、撮影に用いる機種を選択させる工程と、
前記選択された機種及び前記指定された撮影予約情報における撮影部位を撮影条件とし、この撮影条件に対応する処理パラメータを前記記憶手段から読み出して撮影を制御する工程と、
を含むことを特徴としている。
【００１０】
請求項５記載の発明は、
接続された複数の機種の医用画像読取装置の中から撮影予約情報に応じた医用画像読取装置を選択的に制御して医用画像の撮影を行う医用画像撮影装置を制御するためのコンピュータに、
前記医用画像読取装置の機種及び撮影部位を組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶手段に記憶させる機能と、
前記撮影予約情報を指定させる機能と、
前記指定された撮影予約情報における撮影部位を含む撮影条件を前記記憶手段から検索し、この撮影部位が撮影可能な機種を検出する機能と、
前記検出された機種の中から、撮影に用いる機種を選択させる機能と、
前記選択された機種及び前記指定された撮影予約情報における撮影部位を撮影条件とし、この撮影条件に対応する処理パラメータを前記記憶手段から読み出して撮影を制御する機能と、
を実現させるためのプログラムであることを特徴としている。
【００１１】
請求項１、４、５に記載の発明によれば、医用画像読取装置の機種及び撮影部位を組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶手段に記憶し、撮影予約情報が指定されると、指定された撮影予約情報における撮影部位を含む撮影条件を前記記憶手段から検索して、この撮影部位が撮影可能な機種を検出し、検出された機種の中から撮影に用いる機種が選択されると、選択された機種及び指定された撮影予約情報における撮影部位を撮影条件として、この撮影条件に対応する処理パラメータを前記記憶手段から読み出して撮影を制御する。
【００１２】
従って、撮影を行う医用画像読取装置の機種の変更が必要になった場合、簡単な操作で容易に変更することができる。
【００１３】
請求項２記載の発明は、請求項１に記載の発明において、
前記撮影部位と撮影部位コードとを対応付けて記憶し、前記医用画像読取装置の機種と機種コードとを対応付けて記憶するコード記憶手段を備え、
前記記憶手段は、前記コード記憶手段に記憶された機種コード及び撮影部位コードを組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶し、
前記機種検出手段は、前記指定手段により指定された撮影予約情報における撮影部位コードが含まれる撮影条件を前記記憶手段から検索することにより、この撮影部位が撮影可能な機種を検出することを特徴としている。
【００１４】
請求項２記載の発明によれば、撮影部位と撮影部位コードとを対応付け、医用画像読取装置の機種と機種コードとを対応付けてコード記憶手段に記憶し、コード記憶手段に記憶された機種コード及び撮影部位コードを組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶手段に記憶し、指定された撮影予約情報における撮影部位コードが含まれる撮影条件を記憶手段から検索することにより、この撮影部位が撮影可能な機種を検出する。
【００１５】
従って、撮影部位や機種がコード化されているので、機種を変更するための処理を迅速に行うことができる。
【００１６】
請求項３記載の発明は、請求項１又は２に記載の発明において、
前記機種検出手段により検出された機種を識別表示する機種表示手段を備え、前記機種選択手段は、前記機種表示手段により表示された機種の中から前記撮影に用いる機種を選択することを特徴としている。
【００１７】
請求項３記載の発明によれば、検出された機種が識別表示されるので、操作者により機種を選択する際に、選択できる機種を明確にすることができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
ここで、以下に説明する実施の形態において、コントローラ１は、本発明の請求項に記載の医用画像撮影装置としての機能を有し、リーダ３〜５は、医用画像読取装置としての機能を有する。
【００１９】
まず、医用画像撮影システム１００の構成を説明する。
図１は、医用画像撮影システム１００の全体構成を示す図である。医用画像撮影システム１００は、コンピューテッドラジオグラフィー（ＣＲ）、または半導体検出器を利用したＦｌａｔ Ｐａｎｅｌ Ｄｅｔｅｃｔｏｒ（ＦＰＤ）を利用したシステムである。図１に示すように、医用画像撮影システム１００は、コントローラ１、及び予約装置２がネットワークＮを介して相互にデータの送受信が可能なように接続され、更にコントローラ１が、ケーブルＣ３を介してリーダ３と、ケーブルＣ４を介してリーダ４と、ケーブルＣ５を介してリーダ５と接続されて構成されている。コントローラ１は、リーダ３、４、５の動作を制御する。なお、図１においては、コントローラ１、予約装置２、リーダ３、リーダ４、リーダ５が各々１台ずつ接続された例を示しているが、これらの装置の台数は特に限定されない。
【００２０】
コントローラ１は、ケーブルＣ３、Ｃ４、Ｃ５を介してリーダ３、４、５に接続され、ネットワークＮを介して予約装置２に接続されている。コントローラ１は、予約装置２から予約情報を受信し、この予約情報及び放射線技師による入力指示に従ってリーダ３、４、５を制御して医用画像の撮影を実行させ、リーダ３、４、５から医用画像データを受信して画像処理、表示処理等を実行する。
【００２１】
予約装置２は、入力された医用画像の撮影に関する予約情報を、ネットワークＮを介してコントローラ１に送信する。予約情報とは、医用画像撮影システム１００において医用画像の撮影を予約するための情報であり、検査単位で入力され、少なくとも患者ＩＤ、検査単位の撮影部位が含まれる。検査とは、同一患者について一度にまとめて実施する撮影である。予約装置２がコントローラ１に送信した予約情報は、コントローラ１において内部変換テーブルを参照することにより撮影部位（撮影方向を含む）及び機種等の撮影条件を含む一撮影単位の撮影予約情報に変換される。
【００２２】
リーダ３は、Ｘ線照射部３Ａ（図１参照）を備え、立位による撮影を行う画像読取装置である。リーダ３は、ケーブルＣ３を介して接続されたコントローラ１から入力される指示に基づいてＸ線照射部３ＡからＸ線を照射する。すると、支持体上に蓄積性蛍光体を積層して成るシート上の輝尽性蛍光体プレートに照射されたＸ線による被検体の放射線画像情報が一旦蓄積される。この蓄積画像にレーザ光を走査することにより、蓄積された放射線画像情報を順次輝尽発光させ、この輝尽発光を光電変換により順次読み取って画像信号を得る。リーダ３は、このようにして得られた画像信号をＡ／Ｄ変換し、医用画像データとしてケーブルＣ３を介してコントローラ１に送信する。そして、リーダ３は、画像信号を読み取った後の蛍光体プレートに消去光を照射して、このプレートに残留する放射線エネルギーを放出させ、次の撮影に備える。
【００２３】
リーダ４は、Ｘ線照射部４Ａ（図１参照）を備え、臥位による撮影を行う画像読取装置である。リーダ４は、リーダ３と同様の手順によって、ケーブルＣ４を介してコントローラ１から入力される指示に基づいて医用画像の撮影を行い、得られた画像信号を、医用画像データとしてケーブルＣ４を介してコントローラ１に送信する。
【００２４】
リーダ５は、輝尽性蛍光体シートを内部に収容したカセッテ５Ｂを使用するカセッテタイプの画像読取装置である。カセッテ５Ｂは、放射線エネルギーの一部を蓄積する輝尽性蛍光体シートを内蔵しており、撮影室内でリーダ５と非接続のＸ線照射部とカセッテ５Ｂの間に被検体を配置してＸ線照射部からカセッテ５Ｂ側に向けてＸ線を照射すると、Ｘ線による被検体の放射線画像情報が蓄積される。リーダ５は、このＸ線撮影に供されたカセッテ５Ｂが挿入されると、輝尽性蛍光体シートに励起光を照射し、これによりシートから発光される輝尽発光光を光電変換したのちＡ／Ｄ変換し、医用画像データとしてケーブルＣ５を介してコントローラ１に送信する。
【００２５】
次に、図を参照してコントローラ１の構成及び動作を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図２は、コントローラ１の機能的構成を示すブロック図である。図２に示すように、コントローラ１は、制御部１１、入力部１２、表示部１３、Ｉ／Ｆ１４、通信制御部１５、ＲＡＭ１６、記憶部１７、画像処理部１８、により構成され、各部はバス１９により接続されている。
【００２６】
制御部１１は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）等により構成され、記憶部１７に記憶されているシステムプログラムや各種制御プログラムを読み出し、ＲＡＭ１６に展開し、該制御プログラムに従って各部の動作を集中制御する。また、制御部１１はＲＡＭ１６に展開したプログラムに従って後述する機種設定変更処理を始めとする各種処理を実行し、その処理結果をＲＡＭ１６に一時記憶させるとともに、表示部１３に表示させる。
【００２７】
例えば、制御部１１は、予約装置２から検査単位の予約情報を受信すると、記憶部１７に記憶されている変換テーブルを参照して、一撮影単位の撮影部位、機種等の撮影条件を含む撮影予約情報に変換し、撮影予約情報ファイル１７４に格納する。この変換において、制御部１１は、機種コードテーブル１７１及び撮影部位コードテーブル１７２を参照し、機種コード及び撮影部位コードを撮影条件として撮影予約情報ファイル１７４に格納する。
【００２８】
また、制御部１１は、後述する機種設定変更処理において、医用画像読取装置の機種を変更する撮影が撮影指示画面上で選択されると、撮影条件パラメータファイル１７３を参照して選択された撮影に応じた撮影予約情報における撮影部位コードを含む処理パラメータ名を検索することにより、当該撮影の撮影部位が撮影可能な機種を検出し、撮影可能な機種に応じた機種ボタンを表示させる。そして、入力部１２により機種ボタンが選択押下されると、制御部１１は押下された機種ボタンに応じた機種により撮影予約情報ファイル１７４の当該撮影の撮影予約情報の内容を変更することにより、当該撮影を行う医用画像読取装置の機種の設定を変更する。
【００２９】
また、制御部１１は、撮影条件パラメータファイル１７３を参照することにより撮影の撮影予約情報に応じた読取パラメータを取り出し、この読取パラメータに基づいて、一撮影分の撮影制御信号をケーブルＣ３〜Ｃ５を介してリーダ３、４、５の何れかに送信し、医用画像の撮影を実行させる。また、制御部１１は、リーダ３、４、５により撮影された医用画像データがケーブルＣ３〜Ｃ５を通じて入力されると、撮影の撮影予約情報に応じた画像処理パラメータ及び出力パラメータに基づいて画像処理を施し、処理された画像を表示画面上に表示させたり、記憶部１７に格納する。なお、制御部１１は、本発明の請求項に記載の機種検出手段、撮影制御手段としての機能を有する。
【００３０】
入力部１２は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、ポインティングデバイスであるマウス等を備えて構成され、キーボードで押下されたキーに対応する押下信号とマウスによる操作信号とを入力信号として制御部１１に出力する。また、別の態様では、入力部１２を、表示部１３の表示画面を覆う透明なシートパネルに指または専用のスタイラスペンで触れることにより入力される位置情報を入力信号として制御部１１に出力する、いわゆるタッチパネルにより構成されたものを用いることも可能である。なお、入力部１２は、本発明の請求項に記載の指定手段、機種選択手段としての機能を有する。
【００３１】
表示部１３は、ＬＣＤ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ）やＣＲＴ（Ｃａｔｈｏｄｅ Ｒａｙ Ｔｕｂｅ）等により構成され、制御部１１から入力される表示信号の指示に従って、入力部１３からの入力指示やデータ等を表示部１３に表示させる。表示部１３は、本発明の請求項に記載の機種表示手段としての機能を有する。
【００３２】
Ｉ／Ｆ１４は、コントローラ１がケーブルＣ３〜５を介してリーダ３、リーダ４、及びリーダ５と接続するためのインターフェイスである。
【００３３】
通信制御部１５は、ＬＡＮアダプタやルータやＴＡ（Ｔｅｒｍｉｎａｌ Ａｄａｐｔｅｒ）等によって構成され、専用線、或いはＩＳＤＮ回線等の通信回線を介してネットワークＮに接続された各装置との通信制御を行う。通信制御部１５は、ネットワークＮを介して予約装置２から予約情報を受信すると、制御部１１からの指示に従って記憶部１７等に出力する。
【００３４】
ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）１６は、制御部１１により実行制御される各種処理において、記憶部１７から読み出されたコントローラ１上で実行可能なシステムプログラム、制御プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等の一時的な格納領域を形成する。
【００３５】
記憶部１７は、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｃ Ｄｒｉｖｅ）等の不揮発性の半導体メモリにより構成され、コントローラ１に対応するシステムプログラム、当該システムプログラムに対応する各種処理プログラム、及び処理結果等を記憶する。また、プログラムやデータが予め記憶された記録媒体（図示省略）を有しており、この記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体、もしくは半導体メモリで構成された非揮発性メモリである。この記録媒体は、記憶部１７に固定的に、或いは着脱自在に装着するものである。これらの各種プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部１１は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【００３６】
本発明において、記憶部１７は、内部に予約装置２から送信された検査単位の予約情報を撮影単位の撮影予約情報に変換するための変換テーブル（図示せず）を有している。また、記憶部１７内部に機種コードテーブル１７１、撮影部位コードテーブル１７２、撮影条件パラメータファイル１７３及び撮影予約情報ファイル１７４を有して構成されている。記憶部１７は、本発明の請求項に記載の記憶手段、コード記憶手段としての機能を有している。
図３は、機種コードと医用画像読取装置の機種とを対応付けて記憶する機種コードテーブル１７１のデータ格納例を示す図である。図３に示す様に、機種コードテーブル１７１は、読取装置の機種を特定するために一意的に割り当てられた識別コード（例えば、００、０１、０２）を「機種コード」として格納する機種コード領域１７１ａと、対応する読取装置の機種（例えば、立位（リーダ３）、臥位（リーダ４）、カセッテ（リーダ５））を「機種」として格納する機種領域１７１ｂと、を有している。
【００３７】
図４は、撮影部位コードと撮影部位とを対応付けて記憶する撮影部位コードテーブル１７２のデータ格納例を示す図である。図４に示すように、撮影部位コードテーブル１７２は、撮影部位を特定するために一意的に割り当てられた識別コード（例えば、００１、００２、００３、・・・）を「撮影部位コード」として格納する撮影部位コード領域１７２ａと、対応する撮影部位（例えば、頭蓋骨正面、胸部立位正面、胸部立位側面、・・・）を「撮影部位」として格納する撮影部位領域１７２ｂと、を有している。
【００３８】
図５は、「機種コード＋撮影部位コード」の組み合わせである処理パラメータ名と、この「機種コード＋撮影部位コード」の組み合わせを含む撮影条件の撮影を行う際に使用する医用画像の読取、画像処理、出力の処理パラメータとを対応付けて記憶する撮影条件パラメータファイル１７３のデータ格納例を示す図である。図５に示すように、撮影条件パラメータファイル１７３は、「機種コード＋撮影部位コード」の組み合わせを表すデータ（例えば、００００１、０１００１、０２００１、・・・）を「処理パラメータ名」として格納する処理パラメータ名領域１７３ａと、「機種コード＋撮影部位コード」の組み合わせに対応する医用画像の読取パラメータ（例えば、ｐ１１、ｐ１２、ｐ１３、・・・）を「読取」として格納する読取領域１７３ｂと、「機種コード＋撮影部位コード」の組み合わせに対応する画像処理パラメータ（例えば、ｑ１１、ｑ１２、ｑ１３、・・・）を「画像処理」として格納する画像処理領域１７３ｂと、「機種コード＋撮影部位コード」の組み合わせに対応する出力パラメータ（例えば、ｒ１１、ｒ１２、ｒ１３、・・・）を「出力」として格納する読取領域１７３ｃと、を有している。
【００３９】
撮影予約情報ファイル１７４は、予約装置２から送信された予約情報に基づき、患者情報及び一撮影毎の撮影部位、機種の組み合わせである撮影条件等を格納する。
【００４０】
画像処理部１８は、制御部１１からの指示入力に従って、医用画像データに周波数処理、階調処理、回転処理、拡大・縮小処理等の各種画像処理を施す。この他に、画像処理部１８は、所定の符号化方式で圧縮する圧縮処理や、圧縮された画像データを復号化して伸長する伸長処理を実行する。
【００４１】
ネットワークＮは、専用線や既存の一般公衆回線を利用して構築された通信ネットワークであり、ＬＡＮやＷＡＮ等の様々な回線形態を適用することが可能である。ネットワークＮには、例えば、電話回線網、ＩＳＤＮ回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、ＣＡＴＶ回線網等の各種通信回線網と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダ等が含まれる。但し、情報管理の信頼性の観点から、特定のユーザのみがアクセス可能なセキュリティを確保しているネットワークであることが望ましい。また、図１においては各装置、端末間は有線接続されている例を示しているが、無線接続であってもよい。
【００４２】
次に、図６を参照して機種設定変更処理について説明する。
図６は、コントローラ１の制御部１１により実行される機種設定変更処理を示すフローチャートである。
入力部１２の操作により撮影指示画面の表示の指示が入力されると、制御部１１は、表示部１３に撮影指示画面を表示させる（ステップＳ１）。撮影指示画面上から一つの撮影が選択されると、制御部１１は、選択された撮影の撮影予約情報における機種コード及び撮影部位コードを撮影予約情報ファイル１７４から取得し（ステップＳ２）、撮影条件パラメータファイル１７３から処理パラメータ名の下３桁（即ち、撮影部位コード）が当該撮影の撮影予約情報における撮影部位コードと同一である処理パラメータ名を検索し、撮影指示画面上の機種ボタンのうち、検索された処理パラメータ名の機種コードに対応する機種の機種ボタンを表示させる（ステップＳ３）。入力部１２の操作によりステップＳ３で表示された機種ボタンのうちの一つが選択されると（ステップＳ４）、制御部１１は撮影予約情報ファイル１７４に記憶されている当該撮影の撮影予約情報の機種を選択された機種に変更し、当該撮影を行う機種を選択された機種に設定する（ステップＳ５）。
【００４３】
上述した機種設定変更処理により機種が変更された後、撮影の指示が入力部１２により入力されると、制御部１１は、撮影予約情報ファイル１７４に基づいて、撮影予約情報における機種及び撮影部位に応じた処理パラメータを撮影条件パラメータファイル１７３から読み出し、この読み出したパラメータに基づいて医用画像の読取を行い、読み取った医用画像データの画像処理を施したのち出力装置に出力する。
【００４４】
図７は、図６のステップＳ１で表示部１３に表示される撮影指示画面１３１の一例を示す図である。図７に示すように、撮影指示画面１３１は、上部に「ＩＤ、氏名、性別、生年月日」等この撮影を受ける患者情報が表示されている。患者情報の右側に配置されている患者修正ボタン１３１ａは、患者情報の修正を行うための画面に遷移させるためのボタンである。
【００４５】
患者情報の下には、機種ボタン１３１ｂ−１、１３１ｂ−２、１３１ｂ−３、条件修正ボタン１３１ｃが表示されている。機種ボタン１３１ｂ−１が押下されると、選択された撮影における医用画像読取装置の機種が「立位（リーダ３）」に設定される。機種ボタン１３１ｂ−２が押下されると、選択された撮影における医用画像読取装置の機種が「臥位（リーダ４）」に設定される。機種ボタン１３１ｂ−３が押下されると、選択された撮影における医用画像読取装置の機種が「カセッテ（リーダ４）」に設定される。条件修正ボタン１３１ｃは、撮影条件の修正を行うための画面に遷移するためのボタンである。
【００４６】
画像表示領域１３１ｄ−１〜１３１ｄ−４は、撮影された医用画像を表示するための領域である。各画像表示領域１３１ｄ−１〜１３１ｄ−４の下には、撮影予約ボタン１３１ｅ−１〜１３１ｅ−４が配置されている。この撮影予約ボタン１３１ｅ−１〜１３１ｅ−４には、予約されている撮影に関する撮影条件等の情報がアイコン表示されており、放射線技師により撮影の内容が確認できるようになっている。撮影予約ボタン１３１ｅ−１〜１３１ｅ−４は、次に行う撮影を選択するためのボタンであり、この撮影予約ボタン１３１ｅ−１〜１３１ｅ−４のうちの何れかが押下されることにより撮影が選択されると、選択された撮影における撮影部位で撮影可能な機種の機種ボタン１３１ｂ−１、１３１ｂ−２、１３１ｂ−１が識別表示される。図６においては、撮影部位が「胸部臥位正面」と表示された撮影予約ボタンが選択状態となっているので、「胸部臥位正面」を撮影可能な「臥位（リーダ４）」及び「カセッテ（リーダ５）」に対応する機種ボタン１３１ｂ−２、１３１ｂ−３が識別表示される。
【００４７】
以上説明した様に、コントローラ１によれば、撮影指示画面上で撮影が選択されると、制御部１１は撮影条件パラメータファイル１７３を参照して、選択された撮影の撮影予約情報における撮影部位コードを含む処理パラメータ名を検索することにより、当該撮影の撮影部位を撮影可能な機種を検出し、撮影可能な機種に応じた機種ボタンを表示させる。そして、入力部１２により機種ボタンが選択押下されると、制御部１１は、押下された機種ボタンに応じた機種により撮影予約情報ファイル１７４の当該撮影の撮影予約情報の内容を変更することにより、当該撮影を行う医用画像読取装置の機種の設定を変更する。
【００４８】
従って、撮影部位を撮影可能な機種を検出して表示画面上で通知するので、機種変更が必要になった場合、簡単な操作で容易に変更することができる。
【００４９】
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明における好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、機種コードテーブル１７１、撮影部位コードテーブル１７２、撮影条件パラメータファイル１７３の内容は、一例として表示したものであり、これに限定されない。例えば、上記実施の形態においては、撮影条件パラメータファイル１７３の処理パラメータ名は撮影部位コード＋機種コードとしたが、撮影部位コード＋機種コードが含まれるものであればこれに限定されない。
【００５０】
その他、医用画像撮影システム１００及び医用画像システム１００を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【００５１】
【発明の効果】
請求項１、４、５に記載の発明によれば、撮影を行う医用画像読取装置の機種の変更が必要になった場合、簡単な操作で容易に変更することができる。
【００５２】
請求項２記載の発明によれば、撮影部位や機種がコード化されているので、機種を変更するための処理を迅速に行うことができる。
【００５３】
請求項３記載の発明によれば、検出された機種が識別表示されるので、操作者により機種を選択する際に、選択できる機種を明確にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る医用画像撮影システム１００の全体構成を概念的に示す図である。
【図２】図１のコントローラ１の機能的構成を示すブロック図である。
【図３】図２の機種コードテーブル１７１内部のデータ格納例を示す図である。
【図４】図２の撮影部位コードテーブル１７２内部のデータ格納例を示す図である。
【図５】図２の撮影条件パラメータテーブル１７３内部のデータ格納例を示す図である。
【図６】図２の制御部１１により実行される機種設定変更処理を示すフローチャートである。
【図７】図６のステップＳ１で表示部１３に表示される撮影指示画面１３１の一例を示す図である。
【図８】従来技術における条件修正画面１３２の一例を示す図である。
【符号の説明】
１ コントローラ
２ 予約装置
３、４、５ リーダ
３Ａ、４Ａ、５Ａ Ｘ線照射部
５Ｂ カセッテ
１１ 制御部
１２ 入力部
１３ 表示部
１４ Ｉ／Ｆ
１５ 通信制御部
１６ ＲＡＭ
１７ 記憶部
１８ 画像処理部
１９ バス
１００ 医用画像撮影システム
Ｃ３、Ｃ４、Ｃ５ ケーブル
Ｎ ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、Ｘ線等の放射線を用いて医用画像の撮影を行う医用画像撮影装置、医用画像撮影方法及びそのプログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、医療の分野においては、患者に対する病気診断のために、Ｘ線等の放射線を利用した医用画像撮影が行われている。近年では、病院内にＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）等のネットワークが構築され、このネットワークに医用画像撮影装置等の各種装置が接続されて医療に供されている。
【０００３】
一般に、医用画像撮影装置は、Ｘ線等を用いて患者の画像読取を行う読取装置と、この読取装置を制御するコントローラにより構成されている。コントローラが制御する読取装置には、立位専用、臥位専用、カセッテ用等、いくつかの機種が存在する。コントローラは上記ネットワークを介して予約装置に接続されている。予約装置からは、患者情報や、撮影部位／方向や撮影を行う読取装置の機種等の撮影条件から成る予約情報が入力される。コントローラは、この予約装置から送信される予約情報に従って、予約情報に応じた機種の読取装置を制御する。
【０００４】
予約情報は、放射線撮影技師が患者の状態を確認する前に入力されたり、患者の状態を診ていないオペレータによって入力されたりすることがある。そのため、実際に撮影する段階になって放射線撮影技師が患者の状態を確認すると、予約情報により設定した機種の読取装置では撮影不可能であることが判明することが多々ある。例えば、立つことのできない患者であるのに、立位専用の機種による予約を行った場合等がこれに該当する。
【０００５】
病院情報システム（ＨＩＳ）や放射線科情報システム（ＲＩＳ）を構築している病院においては、医師により患者の状態を確認した上で撮影条件を入力することが可能である。しかしながら、上記システムからの予約情報は、コントローラで処理可能な状態に変換処理がなされるため、あまり複雑な撮影条件の設定をすることができない。そのため、読取装置の機種は、撮影部位により定型化されたものに指定されるようになっており、必ずしも患者の状態に適応したものとならない場合がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
このように、予約情報において患者の状態に応じた機種が設定されていない場合は、撮影時に読取装置の機種の変更を行う必要がある。従来、読取装置の機種の変更は、コントローラの撮影指示画面から条件修正画面へ移行して、この予約情報に関する撮影条件を全て設定し直さなければならず、操作が煩雑で手間がかかっていた。図８に、従来の条件修正画面１３２の一例を示す。図８に示すように、読取装置の機種を変更する場合には、機種を変更する予約情報の撮影条件について機種（領域１３２ａに示すボタンより選択）、撮影部位／方向（領域１３２ｂ、領域１３２ｃに示すボタンより選択）、等を選択し直す必要があり、煩雑であった。
【０００７】
本発明の課題は、医用画像撮影を行う装置の機種の変更を容易にできるようにすることである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項１記載の発明は、
接続された複数の機種の医用画像読取装置の中から撮影予約情報に応じた医用画像読取装置を選択的に制御して医用画像の撮影を行う医用画像撮影装置において、
前記医用画像読取装置の機種及び撮影部位を組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記撮影予約情報を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された撮影予約情報における撮影部位を含む撮影条件を前記記憶手段から検索し、この撮影部位が撮影可能な機種を検出する機種検出手段と、
前記機種検出手段により検出された機種の中から、撮影に用いる機種を選択する機種選択手段と、
前記機種選択手段により選択された機種及び前記指定された撮影予約情報における撮影部位を撮影条件とし、この撮影条件に対応する処理パラメータを前記記憶手段から読み出して撮影を制御する撮影制御手段と、
を備えたことを特徴としている。
【０００９】
請求項４記載の発明は、
接続された複数の機種の医用画像読取装置の中から撮影予約情報に応じた医用画像読取装置を選択的に制御して医用画像の撮影を行う医用画像撮影装置における医用画像撮影方法において、
前記医用画像読取装置の機種及び撮影部位を組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶手段に記憶する工程と、
前記撮影予約情報を指定させる工程と、
前記指定された撮影予約情報における撮影部位を含む撮影条件を前記記憶手段から検索し、この撮影部位が撮影可能な機種を検出する工程と、
前記検出された機種の中から、撮影に用いる機種を選択させる工程と、
前記選択された機種及び前記指定された撮影予約情報における撮影部位を撮影条件とし、この撮影条件に対応する処理パラメータを前記記憶手段から読み出して撮影を制御する工程と、
を含むことを特徴としている。
【００１０】
請求項５記載の発明は、
接続された複数の機種の医用画像読取装置の中から撮影予約情報に応じた医用画像読取装置を選択的に制御して医用画像の撮影を行う医用画像撮影装置を制御するためのコンピュータに、
前記医用画像読取装置の機種及び撮影部位を組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶手段に記憶させる機能と、
前記撮影予約情報を指定させる機能と、
前記指定された撮影予約情報における撮影部位を含む撮影条件を前記記憶手段から検索し、この撮影部位が撮影可能な機種を検出する機能と、
前記検出された機種の中から、撮影に用いる機種を選択させる機能と、
前記選択された機種及び前記指定された撮影予約情報における撮影部位を撮影条件とし、この撮影条件に対応する処理パラメータを前記記憶手段から読み出して撮影を制御する機能と、
を実現させるためのプログラムであることを特徴としている。
【００１１】
請求項１、４、５に記載の発明によれば、医用画像読取装置の機種及び撮影部位を組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶手段に記憶し、撮影予約情報が指定されると、指定された撮影予約情報における撮影部位を含む撮影条件を前記記憶手段から検索して、この撮影部位が撮影可能な機種を検出し、検出された機種の中から撮影に用いる機種が選択されると、選択された機種及び指定された撮影予約情報における撮影部位を撮影条件として、この撮影条件に対応する処理パラメータを前記記憶手段から読み出して撮影を制御する。
【００１２】
従って、撮影を行う医用画像読取装置の機種の変更が必要になった場合、簡単な操作で容易に変更することができる。
【００１３】
請求項２記載の発明は、請求項１に記載の発明において、
前記撮影部位と撮影部位コードとを対応付けて記憶し、前記医用画像読取装置の機種と機種コードとを対応付けて記憶するコード記憶手段を備え、
前記記憶手段は、前記コード記憶手段に記憶された機種コード及び撮影部位コードを組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶し、
前記機種検出手段は、前記指定手段により指定された撮影予約情報における撮影部位コードが含まれる撮影条件を前記記憶手段から検索することにより、この撮影部位が撮影可能な機種を検出することを特徴としている。
【００１４】
請求項２記載の発明によれば、撮影部位と撮影部位コードとを対応付け、医用画像読取装置の機種と機種コードとを対応付けてコード記憶手段に記憶し、コード記憶手段に記憶された機種コード及び撮影部位コードを組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶手段に記憶し、指定された撮影予約情報における撮影部位コードが含まれる撮影条件を記憶手段から検索することにより、この撮影部位が撮影可能な機種を検出する。
【００１５】
従って、撮影部位や機種がコード化されているので、機種を変更するための処理を迅速に行うことができる。
【００１６】
請求項３記載の発明は、請求項１又は２に記載の発明において、
前記機種検出手段により検出された機種を識別表示する機種表示手段を備え、前記機種選択手段は、前記機種表示手段により表示された機種の中から前記撮影に用いる機種を選択することを特徴としている。
【００１７】
請求項３記載の発明によれば、検出された機種が識別表示されるので、操作者により機種を選択する際に、選択できる機種を明確にすることができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
ここで、以下に説明する実施の形態において、コントローラ１は、本発明の請求項に記載の医用画像撮影装置としての機能を有し、リーダ３〜５は、医用画像読取装置としての機能を有する。
【００１９】
まず、医用画像撮影システム１００の構成を説明する。
図１は、医用画像撮影システム１００の全体構成を示す図である。医用画像撮影システム１００は、コンピューテッドラジオグラフィー（ＣＲ）、または半導体検出器を利用したＦｌａｔ Ｐａｎｅｌ Ｄｅｔｅｃｔｏｒ（ＦＰＤ）を利用したシステムである。図１に示すように、医用画像撮影システム１００は、コントローラ１、及び予約装置２がネットワークＮを介して相互にデータの送受信が可能なように接続され、更にコントローラ１が、ケーブルＣ３を介してリーダ３と、ケーブルＣ４を介してリーダ４と、ケーブルＣ５を介してリーダ５と接続されて構成されている。コントローラ１は、リーダ３、４、５の動作を制御する。なお、図１においては、コントローラ１、予約装置２、リーダ３、リーダ４、リーダ５が各々１台ずつ接続された例を示しているが、これらの装置の台数は特に限定されない。
【００２０】
コントローラ１は、ケーブルＣ３、Ｃ４、Ｃ５を介してリーダ３、４、５に接続され、ネットワークＮを介して予約装置２に接続されている。コントローラ１は、予約装置２から予約情報を受信し、この予約情報及び放射線技師による入力指示に従ってリーダ３、４、５を制御して医用画像の撮影を実行させ、リーダ３、４、５から医用画像データを受信して画像処理、表示処理等を実行する。
【００２１】
予約装置２は、入力された医用画像の撮影に関する予約情報を、ネットワークＮを介してコントローラ１に送信する。予約情報とは、医用画像撮影システム１００において医用画像の撮影を予約するための情報であり、検査単位で入力され、少なくとも患者ＩＤ、検査単位の撮影部位が含まれる。検査とは、同一患者について一度にまとめて実施する撮影である。予約装置２がコントローラ１に送信した予約情報は、コントローラ１において内部変換テーブルを参照することにより撮影部位（撮影方向を含む）及び機種等の撮影条件を含む一撮影単位の撮影予約情報に変換される。
【００２２】
リーダ３は、Ｘ線照射部３Ａ（図１参照）を備え、立位による撮影を行う画像読取装置である。リーダ３は、ケーブルＣ３を介して接続されたコントローラ１から入力される指示に基づいてＸ線照射部３ＡからＸ線を照射する。すると、支持体上に蓄積性蛍光体を積層して成るシート上の輝尽性蛍光体プレートに照射されたＸ線による被検体の放射線画像情報が一旦蓄積される。この蓄積画像にレーザ光を走査することにより、蓄積された放射線画像情報を順次輝尽発光させ、この輝尽発光を光電変換により順次読み取って画像信号を得る。リーダ３は、このようにして得られた画像信号をＡ／Ｄ変換し、医用画像データとしてケーブルＣ３を介してコントローラ１に送信する。そして、リーダ３は、画像信号を読み取った後の蛍光体プレートに消去光を照射して、このプレートに残留する放射線エネルギーを放出させ、次の撮影に備える。
【００２３】
リーダ４は、Ｘ線照射部４Ａ（図１参照）を備え、臥位による撮影を行う画像読取装置である。リーダ４は、リーダ３と同様の手順によって、ケーブルＣ４を介してコントローラ１から入力される指示に基づいて医用画像の撮影を行い、得られた画像信号を、医用画像データとしてケーブルＣ４を介してコントローラ１に送信する。
【００２４】
リーダ５は、輝尽性蛍光体シートを内部に収容したカセッテ５Ｂを使用するカセッテタイプの画像読取装置である。カセッテ５Ｂは、放射線エネルギーの一部を蓄積する輝尽性蛍光体シートを内蔵しており、撮影室内でリーダ５と非接続のＸ線照射部とカセッテ５Ｂの間に被検体を配置してＸ線照射部からカセッテ５Ｂ側に向けてＸ線を照射すると、Ｘ線による被検体の放射線画像情報が蓄積される。リーダ５は、このＸ線撮影に供されたカセッテ５Ｂが挿入されると、輝尽性蛍光体シートに励起光を照射し、これによりシートから発光される輝尽発光光を光電変換したのちＡ／Ｄ変換し、医用画像データとしてケーブルＣ５を介してコントローラ１に送信する。
【００２５】
次に、図を参照してコントローラ１の構成及び動作を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図２は、コントローラ１の機能的構成を示すブロック図である。図２に示すように、コントローラ１は、制御部１１、入力部１２、表示部１３、Ｉ／Ｆ１４、通信制御部１５、ＲＡＭ１６、記憶部１７、画像処理部１８、により構成され、各部はバス１９により接続されている。
【００２６】
制御部１１は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）等により構成され、記憶部１７に記憶されているシステムプログラムや各種制御プログラムを読み出し、ＲＡＭ１６に展開し、該制御プログラムに従って各部の動作を集中制御する。また、制御部１１はＲＡＭ１６に展開したプログラムに従って後述する機種設定変更処理を始めとする各種処理を実行し、その処理結果をＲＡＭ１６に一時記憶させるとともに、表示部１３に表示させる。
【００２７】
例えば、制御部１１は、予約装置２から検査単位の予約情報を受信すると、記憶部１７に記憶されている変換テーブルを参照して、一撮影単位の撮影部位、機種等の撮影条件を含む撮影予約情報に変換し、撮影予約情報ファイル１７４に格納する。この変換において、制御部１１は、機種コードテーブル１７１及び撮影部位コードテーブル１７２を参照し、機種コード及び撮影部位コードを撮影条件として撮影予約情報ファイル１７４に格納する。
【００２８】
また、制御部１１は、後述する機種設定変更処理において、医用画像読取装置の機種を変更する撮影が撮影指示画面上で選択されると、撮影条件パラメータファイル１７３を参照して選択された撮影に応じた撮影予約情報における撮影部位コードを含む処理パラメータ名を検索することにより、当該撮影の撮影部位が撮影可能な機種を検出し、撮影可能な機種に応じた機種ボタンを表示させる。そして、入力部１２により機種ボタンが選択押下されると、制御部１１は押下された機種ボタンに応じた機種により撮影予約情報ファイル１７４の当該撮影の撮影予約情報の内容を変更することにより、当該撮影を行う医用画像読取装置の機種の設定を変更する。
【００２９】
また、制御部１１は、撮影条件パラメータファイル１７３を参照することにより撮影の撮影予約情報に応じた読取パラメータを取り出し、この読取パラメータに基づいて、一撮影分の撮影制御信号をケーブルＣ３〜Ｃ５を介してリーダ３、４、５の何れかに送信し、医用画像の撮影を実行させる。また、制御部１１は、リーダ３、４、５により撮影された医用画像データがケーブルＣ３〜Ｃ５を通じて入力されると、撮影の撮影予約情報に応じた画像処理パラメータ及び出力パラメータに基づいて画像処理を施し、処理された画像を表示画面上に表示させたり、記憶部１７に格納する。なお、制御部１１は、本発明の請求項に記載の機種検出手段、撮影制御手段としての機能を有する。
【００３０】
入力部１２は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、ポインティングデバイスであるマウス等を備えて構成され、キーボードで押下されたキーに対応する押下信号とマウスによる操作信号とを入力信号として制御部１１に出力する。また、別の態様では、入力部１２を、表示部１３の表示画面を覆う透明なシートパネルに指または専用のスタイラスペンで触れることにより入力される位置情報を入力信号として制御部１１に出力する、いわゆるタッチパネルにより構成されたものを用いることも可能である。なお、入力部１２は、本発明の請求項に記載の指定手段、機種選択手段としての機能を有する。
【００３１】
表示部１３は、ＬＣＤ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ）やＣＲＴ（Ｃａｔｈｏｄｅ Ｒａｙ Ｔｕｂｅ）等により構成され、制御部１１から入力される表示信号の指示に従って、入力部１３からの入力指示やデータ等を表示部１３に表示させる。表示部１３は、本発明の請求項に記載の機種表示手段としての機能を有する。
【００３２】
Ｉ／Ｆ１４は、コントローラ１がケーブルＣ３〜５を介してリーダ３、リーダ４、及びリーダ５と接続するためのインターフェイスである。
【００３３】
通信制御部１５は、ＬＡＮアダプタやルータやＴＡ（Ｔｅｒｍｉｎａｌ Ａｄａｐｔｅｒ）等によって構成され、専用線、或いはＩＳＤＮ回線等の通信回線を介してネットワークＮに接続された各装置との通信制御を行う。通信制御部１５は、ネットワークＮを介して予約装置２から予約情報を受信すると、制御部１１からの指示に従って記憶部１７等に出力する。
【００３４】
ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）１６は、制御部１１により実行制御される各種処理において、記憶部１７から読み出されたコントローラ１上で実行可能なシステムプログラム、制御プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等の一時的な格納領域を形成する。
【００３５】
記憶部１７は、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｃ Ｄｒｉｖｅ）等の不揮発性の半導体メモリにより構成され、コントローラ１に対応するシステムプログラム、当該システムプログラムに対応する各種処理プログラム、及び処理結果等を記憶する。また、プログラムやデータが予め記憶された記録媒体（図示省略）を有しており、この記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体、もしくは半導体メモリで構成された非揮発性メモリである。この記録媒体は、記憶部１７に固定的に、或いは着脱自在に装着するものである。これらの各種プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部１１は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【００３６】
本発明において、記憶部１７は、内部に予約装置２から送信された検査単位の予約情報を撮影単位の撮影予約情報に変換するための変換テーブル（図示せず）を有している。また、記憶部１７内部に機種コードテーブル１７１、撮影部位コードテーブル１７２、撮影条件パラメータファイル１７３及び撮影予約情報ファイル１７４を有して構成されている。記憶部１７は、本発明の請求項に記載の記憶手段、コード記憶手段としての機能を有している。
図３は、機種コードと医用画像読取装置の機種とを対応付けて記憶する機種コードテーブル１７１のデータ格納例を示す図である。図３に示す様に、機種コードテーブル１７１は、読取装置の機種を特定するために一意的に割り当てられた識別コード（例えば、００、０１、０２）を「機種コード」として格納する機種コード領域１７１ａと、対応する読取装置の機種（例えば、立位（リーダ３）、臥位（リーダ４）、カセッテ（リーダ５））を「機種」として格納する機種領域１７１ｂと、を有している。
【００３７】
図４は、撮影部位コードと撮影部位とを対応付けて記憶する撮影部位コードテーブル１７２のデータ格納例を示す図である。図４に示すように、撮影部位コードテーブル１７２は、撮影部位を特定するために一意的に割り当てられた識別コード（例えば、００１、００２、００３、・・・）を「撮影部位コード」として格納する撮影部位コード領域１７２ａと、対応する撮影部位（例えば、頭蓋骨正面、胸部立位正面、胸部立位側面、・・・）を「撮影部位」として格納する撮影部位領域１７２ｂと、を有している。
【００３８】
図５は、「機種コード＋撮影部位コード」の組み合わせである処理パラメータ名と、この「機種コード＋撮影部位コード」の組み合わせを含む撮影条件の撮影を行う際に使用する医用画像の読取、画像処理、出力の処理パラメータとを対応付けて記憶する撮影条件パラメータファイル１７３のデータ格納例を示す図である。図５に示すように、撮影条件パラメータファイル１７３は、「機種コード＋撮影部位コード」の組み合わせを表すデータ（例えば、００００１、０１００１、０２００１、・・・）を「処理パラメータ名」として格納する処理パラメータ名領域１７３ａと、「機種コード＋撮影部位コード」の組み合わせに対応する医用画像の読取パラメータ（例えば、ｐ１１、ｐ１２、ｐ１３、・・・）を「読取」として格納する読取領域１７３ｂと、「機種コード＋撮影部位コード」の組み合わせに対応する画像処理パラメータ（例えば、ｑ１１、ｑ１２、ｑ１３、・・・）を「画像処理」として格納する画像処理領域１７３ｂと、「機種コード＋撮影部位コード」の組み合わせに対応する出力パラメータ（例えば、ｒ１１、ｒ１２、ｒ１３、・・・）を「出力」として格納する読取領域１７３ｃと、を有している。
【００３９】
撮影予約情報ファイル１７４は、予約装置２から送信された予約情報に基づき、患者情報及び一撮影毎の撮影部位、機種の組み合わせである撮影条件等を格納する。
【００４０】
画像処理部１８は、制御部１１からの指示入力に従って、医用画像データに周波数処理、階調処理、回転処理、拡大・縮小処理等の各種画像処理を施す。この他に、画像処理部１８は、所定の符号化方式で圧縮する圧縮処理や、圧縮された画像データを復号化して伸長する伸長処理を実行する。
【００４１】
ネットワークＮは、専用線や既存の一般公衆回線を利用して構築された通信ネットワークであり、ＬＡＮやＷＡＮ等の様々な回線形態を適用することが可能である。ネットワークＮには、例えば、電話回線網、ＩＳＤＮ回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、ＣＡＴＶ回線網等の各種通信回線網と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダ等が含まれる。但し、情報管理の信頼性の観点から、特定のユーザのみがアクセス可能なセキュリティを確保しているネットワークであることが望ましい。また、図１においては各装置、端末間は有線接続されている例を示しているが、無線接続であってもよい。
【００４２】
次に、図６を参照して機種設定変更処理について説明する。
図６は、コントローラ１の制御部１１により実行される機種設定変更処理を示すフローチャートである。
入力部１２の操作により撮影指示画面の表示の指示が入力されると、制御部１１は、表示部１３に撮影指示画面を表示させる（ステップＳ１）。撮影指示画面上から一つの撮影が選択されると、制御部１１は、選択された撮影の撮影予約情報における機種コード及び撮影部位コードを撮影予約情報ファイル１７４から取得し（ステップＳ２）、撮影条件パラメータファイル１７３から処理パラメータ名の下３桁（即ち、撮影部位コード）が当該撮影の撮影予約情報における撮影部位コードと同一である処理パラメータ名を検索し、撮影指示画面上の機種ボタンのうち、検索された処理パラメータ名の機種コードに対応する機種の機種ボタンを表示させる（ステップＳ３）。入力部１２の操作によりステップＳ３で表示された機種ボタンのうちの一つが選択されると（ステップＳ４）、制御部１１は撮影予約情報ファイル１７４に記憶されている当該撮影の撮影予約情報の機種を選択された機種に変更し、当該撮影を行う機種を選択された機種に設定する（ステップＳ５）。
【００４３】
上述した機種設定変更処理により機種が変更された後、撮影の指示が入力部１２により入力されると、制御部１１は、撮影予約情報ファイル１７４に基づいて、撮影予約情報における機種及び撮影部位に応じた処理パラメータを撮影条件パラメータファイル１７３から読み出し、この読み出したパラメータに基づいて医用画像の読取を行い、読み取った医用画像データの画像処理を施したのち出力装置に出力する。
【００４４】
図７は、図６のステップＳ１で表示部１３に表示される撮影指示画面１３１の一例を示す図である。図７に示すように、撮影指示画面１３１は、上部に「ＩＤ、氏名、性別、生年月日」等この撮影を受ける患者情報が表示されている。患者情報の右側に配置されている患者修正ボタン１３１ａは、患者情報の修正を行うための画面に遷移させるためのボタンである。
【００４５】
患者情報の下には、機種ボタン１３１ｂ−１、１３１ｂ−２、１３１ｂ−３、条件修正ボタン１３１ｃが表示されている。機種ボタン１３１ｂ−１が押下されると、選択された撮影における医用画像読取装置の機種が「立位（リーダ３）」に設定される。機種ボタン１３１ｂ−２が押下されると、選択された撮影における医用画像読取装置の機種が「臥位（リーダ４）」に設定される。機種ボタン１３１ｂ−３が押下されると、選択された撮影における医用画像読取装置の機種が「カセッテ（リーダ４）」に設定される。条件修正ボタン１３１ｃは、撮影条件の修正を行うための画面に遷移するためのボタンである。
【００４６】
画像表示領域１３１ｄ−１〜１３１ｄ−４は、撮影された医用画像を表示するための領域である。各画像表示領域１３１ｄ−１〜１３１ｄ−４の下には、撮影予約ボタン１３１ｅ−１〜１３１ｅ−４が配置されている。この撮影予約ボタン１３１ｅ−１〜１３１ｅ−４には、予約されている撮影に関する撮影条件等の情報がアイコン表示されており、放射線技師により撮影の内容が確認できるようになっている。撮影予約ボタン１３１ｅ−１〜１３１ｅ−４は、次に行う撮影を選択するためのボタンであり、この撮影予約ボタン１３１ｅ−１〜１３１ｅ−４のうちの何れかが押下されることにより撮影が選択されると、選択された撮影における撮影部位で撮影可能な機種の機種ボタン１３１ｂ−１、１３１ｂ−２、１３１ｂ−１が識別表示される。図６においては、撮影部位が「胸部臥位正面」と表示された撮影予約ボタンが選択状態となっているので、「胸部臥位正面」を撮影可能な「臥位（リーダ４）」及び「カセッテ（リーダ５）」に対応する機種ボタン１３１ｂ−２、１３１ｂ−３が識別表示される。
【００４７】
以上説明した様に、コントローラ１によれば、撮影指示画面上で撮影が選択されると、制御部１１は撮影条件パラメータファイル１７３を参照して、選択された撮影の撮影予約情報における撮影部位コードを含む処理パラメータ名を検索することにより、当該撮影の撮影部位を撮影可能な機種を検出し、撮影可能な機種に応じた機種ボタンを表示させる。そして、入力部１２により機種ボタンが選択押下されると、制御部１１は、押下された機種ボタンに応じた機種により撮影予約情報ファイル１７４の当該撮影の撮影予約情報の内容を変更することにより、当該撮影を行う医用画像読取装置の機種の設定を変更する。
【００４８】
従って、撮影部位を撮影可能な機種を検出して表示画面上で通知するので、機種変更が必要になった場合、簡単な操作で容易に変更することができる。
【００４９】
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明における好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、機種コードテーブル１７１、撮影部位コードテーブル１７２、撮影条件パラメータファイル１７３の内容は、一例として表示したものであり、これに限定されない。例えば、上記実施の形態においては、撮影条件パラメータファイル１７３の処理パラメータ名は撮影部位コード＋機種コードとしたが、撮影部位コード＋機種コードが含まれるものであればこれに限定されない。
【００５０】
その他、医用画像撮影システム１００及び医用画像システム１００を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【００５１】
【発明の効果】
請求項１、４、５に記載の発明によれば、撮影を行う医用画像読取装置の機種の変更が必要になった場合、簡単な操作で容易に変更することができる。
【００５２】
請求項２記載の発明によれば、撮影部位や機種がコード化されているので、機種を変更するための処理を迅速に行うことができる。
【００５３】
請求項３記載の発明によれば、検出された機種が識別表示されるので、操作者により機種を選択する際に、選択できる機種を明確にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る医用画像撮影システム１００の全体構成を概念的に示す図である。
【図２】図１のコントローラ１の機能的構成を示すブロック図である。
【図３】図２の機種コードテーブル１７１内部のデータ格納例を示す図である。
【図４】図２の撮影部位コードテーブル１７２内部のデータ格納例を示す図である。
【図５】図２の撮影条件パラメータテーブル１７３内部のデータ格納例を示す図である。
【図６】図２の制御部１１により実行される機種設定変更処理を示すフローチャートである。
【図７】図６のステップＳ１で表示部１３に表示される撮影指示画面１３１の一例を示す図である。
【図８】従来技術における条件修正画面１３２の一例を示す図である。
【符号の説明】
１ コントローラ
２ 予約装置
３、４、５ リーダ
３Ａ、４Ａ、５Ａ Ｘ線照射部
５Ｂ カセッテ
１１ 制御部
１２ 入力部
１３ 表示部
１４ Ｉ／Ｆ
１５ 通信制御部
１６ ＲＡＭ
１７ 記憶部
１８ 画像処理部
１９ バス
１００ 医用画像撮影システム
Ｃ３、Ｃ４、Ｃ５ ケーブル
Ｎ ネットワーク
Claims (5)
- 接続された複数の機種の医用画像読取装置の中から撮影予約情報に応じた医用画像読取装置を選択的に制御して医用画像の撮影を行う医用画像撮影装置において、
前記医用画像読取装置の機種及び撮影部位を組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記撮影予約情報を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された撮影予約情報における撮影部位を含む撮影条件を前記記憶手段から検索し、この撮影部位が撮影可能な機種を検出する機種検出手段と、
前記機種検出手段により検出された機種の中から、撮影に用いる機種を選択する機種選択手段と、
前記機種選択手段により選択された機種及び前記指定された撮影予約情報における撮影部位を撮影条件とし、この撮影条件に対応する処理パラメータを前記記憶手段から読み出して撮影を制御する撮影制御手段と、
を備えたことを特徴とする医用画像撮影装置。 - 前記撮影部位と撮影部位コードとを対応付けて記憶し、前記医用画像読取装置の機種と機種コードとを対応付けて記憶するコード記憶手段を備え、
前記記憶手段は、前記コード記憶手段に記憶された機種コード及び撮影部位コードを組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶し、
前記機種検出手段は、前記指定手段により指定された撮影予約情報における撮影部位コードが含まれる撮影条件を前記記憶手段から検索することにより、この撮影部位が撮影可能な機種を検出することを特徴とする請求項１に記載の医用画像撮影装置。 - 前記機種検出手段により検出された機種を識別表示する機種表示手段を備え、前記機種選択手段は、前記機種表示手段により表示された機種の中から撮影に用いる機種を選択することを特徴とする請求項１又は２に記載の医用画像撮影装置。
- 接続された複数の機種の医用画像読取装置の中から撮影予約情報に応じた医用画像読取装置を選択的に制御して医用画像の撮影を行う医用画像撮影装置における医用画像撮影方法において、
前記医用画像読取装置の機種及び撮影部位を組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶手段に記憶する工程と、
前記撮影予約情報を指定させる工程と、
前記指定された撮影予約情報における撮影部位を含む撮影条件を前記記憶手段から検索し、この撮影部位が撮影可能な機種を検出する工程と、
前記検出された機種の中から、撮影に用いる機種を選択させる工程と、
前記選択された機種及び前記指定された撮影予約情報における撮影部位を撮影条件とし、この撮影条件に対応する処理パラメータを前記記憶手段から読み出して撮影を制御する工程と、
を含むことを特徴とする医用画像撮影方法。 - 接続された複数の機種の医用画像読取装置の中から撮影予約情報に応じた医用画像読取装置を選択的に制御して医用画像の撮影を行う医用画像撮影装置を制御するためのコンピュータに、
前記医用画像読取装置の機種及び撮影部位を組み合わせた撮影条件と、この撮影条件において用いる処理パラメータとを対応付けて記憶手段に記憶させる機能と、
前記撮影予約情報を指定させる機能と、
前記指定された撮影予約情報における撮影部位を含む撮影条件を前記記憶手段から検索し、この撮影部位が撮影可能な機種を検出する機能と、
前記検出された機種の中から、撮影に用いる機種を選択させる機能と、
前記選択された機種及び前記指定された撮影予約情報における撮影部位を撮影条件とし、この撮影条件に対応する処理パラメータを前記記憶手段から読み出して撮影を制御する機能と、
を実現させるためのプログラム。
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