JP4182794B2 - 医用画像表示方法及び医用画像表示システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医用画像表示方法及び医用画像表示システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
医療の分野においては、例えば、コンピュータ断層画像撮影装置(以下、「CT(Computed Tomography)」と記す)やコンピュータ放射線画像撮影装置(以下、「CR(Computed Radiography)」と記す)、核磁気共鳴イメージング装置(以下、「MRI(Magnetic Resonance Imaging)」と記す)等を備える医用画像撮影システムが利用されている。この医用画像撮影システムは、被験体である患者を撮影し、撮影した医用画像をデジタル画像データとして取得するシステムである。
【0003】
例えば、放射線画像撮影装置は、支持体上に輝尽性蛍光体層を形成した医用画像変換パネルを使用するもので、この変換パネルの輝尽性蛍光体層に被写体を透過した放射線を吸収させ、被写体各部の放射線透過度に対応する放射線エネルギーを蓄積させて潜像を形成する。その後、この蛍光体層を赤外線等の輝尽励起光で走査することにより蓄積された放射線エネルギーを蛍光として放射させてその蛍光を光電変換し、デジタル信号化した医用画像データを得るものである。このように取得された医用画像は、画像処理を施された後にフィルム、或いはCRT等の出力装置に出力されて可視化されたり、サーバ等のファイリング装置に患者の情報とともに保存され、医療活動に利用されている。
【0004】
一方、病院などの医療現場においては、通信技術の発達に伴い、病院内や病院間で構築されたLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して上記装置が接続され、情報や資源を一元的に管理、提供するサーバによりネットワーク全体が管理されている。例えば、上記各装置により取得された医用画像データを、医用画像DB(データベース)に送信して蓄積し、この医用画像DBから病院内に構築されたネットワークを介して、内科や外科等の各診療科に設置されている表示装置に医用画像を送信することができる。これにより、病院内に点在する各表示装置において必要な医用画像を表示させて、患者の病状確認や経過観察を行うことが可能となっている。
【0005】
このような医用画像撮影システムにおいて、医用画像を表示する場合、診断効率を向上させるため、複数の医用画像を視認性よく表示画面に表示させる画像収集装置が知られている(例えば、特許文献1)。図6を参照して、画像収集装置に表示される医用画像の表示画面例について説明する。図6に示すように、医用画像表示画面134には、読影を行うため、等倍又はそれに準ずる大きさの医用画像を表示する領域と、関連する複数の医用画像を縮小した参照画像を表示するための領域が設けられている。この構成によれば、読影を行いたい医用画像については、中央部に拡大して表示させ、他の関連する医用画像については、参照画像により表示させることにより、複数撮影された医用画像を同一画面内に効率良く表示させることが可能となる。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−139888号公報(第7頁、第2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の医用画像撮影システムにおいては、種々の表示装置が備えられているため、表示装置に備えられるモニタの表示性能に応じて、医用画像の画像特性にバラツキが生じてしまうという問題があった。つまり、表示装置に備えられるモニタの大きさ、解像度の違いにより、表示される医用画像のサイズが表示装置毎に異なるため、このような表示装置で医用画像を表示する場合、同じ条件で表示が行えないという問題があった。そこで、読影のために表示される医用画像については、画像サイズ、画像特性等を一致させて表示する処理が行われている。
【0008】
しかしながら、参照画像については、このような処理は行われないため、例えば、モニタが小さい表示装置に医用画像を表示させる場合、モニタの大きさに応じて小さいサイズに縮小された参照画像が表示される。これにより、参照画像の視認性が低下し、異常陰影等の有無を参照画像にて検出できず、診断精度が低下してしまうという問題があった。つまり、参照画像は、所定のサイズ以上の大きさが必要であるが、異なる表示装置において診断を行う場合、画像サイズの異なる参照画像がそれぞれの表示装置に表示されることにより、診断効率、診断精度が低下してしまう場合があった。
【0009】
本発明の課題は、表示性能の異なるモニタを備える複数の医用画像表示装置に、視認性よく参照画像を表示させることにより、診断効率、診断精度を向上させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
複数の医用画像表示装置に医用画像を表示させる医用画像表示方法であって、
前記複数の医用画像表示装置に共通する表示サイズを読影医毎に記憶する工程と、
読影医の識別情報を入力する工程と、
前記入力された読影医の識別情報に基づいて、医用画像を読影医毎の表示サイズに縮小した参照画像を生成する工程と、
前記生成された参照画像を前記医用画像表示装置に表示させる工程と、
を含むことを特徴とする。
【0011】
したがって、表示性能の異なる複数の医用画像表示装置を備える医用画像表示システムにおいて、医用画像表示装置に参照画像を表示させる場合、読影医毎の好みに応じた表示サイズにて、参照画像を表示させることができるため、医師は、好適に表示された参照画像に基づいて、適切な診断を行うことができ、診断効率、診断精度を向上させることができる。
【0016】
請求項2記載の発明は、
医用画像を表示する複数の医用画像表示装置を備える医用画像表示システムであって、
前記医用画像表示装置は、
医用画像を表示する表示手段と、
前記複数の医用画像表示装置に共通する表示サイズを読影医毎に記憶する記憶手段と、
読影医の識別情報を入力する入力手段と、
前記入力された読影医の識別情報に基づいて、医用画像を読影医毎の表示サイズに縮小した参照画像を生成する生成手段と、
前記生成された参照画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0020】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図1は、本発明に係る医用画像表示システム100のシステム構成を示す概念図である。図1に示すように、医用画像表示システム100は、医用画像を表示して画像処理を行う医用画像表示装置1と、患者に放射線を照射して医用画像の撮影を行う医用画像撮影装置2(例えば、X線撮影装置、CR装置)、放射線エネルギーを蓄積した輝尽性蛍光体から医用画像を読み取る医用画像読取装置3、取得された医用画像を撮影オーダ情報とともに管理する医用画像データベース4等から構成されている。
【0021】
医用画像表示システム100は、複数台の医用画像表示装置1と、医用画像撮影装置2と、医用画像読取装置3と、医用画像DB4と、がネットワークNを経由してデータの送受信及び入出力が可能となるように接続され、診療に利用する医用画像の取得、蓄積、利用、管理を行うシステムである。なお、各装置の設置台数は図示した例に限定されず、任意に設置可能である。
【0022】
ネットワークNは、病院等の建物内、又は病院間に構築されたLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の情報通信網である。具体的には、USB(Universal Serial Bus)、RS−232、SS(Single Star)無線、PHS回線等により構成されている。ここで、回線形態は、環形として図示したが線形としても良く、回線形態は任意である。また、各装置間の接続は有線、無線を問わない。ただし、情報管理の信頼性の観点から、特定の利用者のみがアクセス可能なセキュリティが確保されているネットワークであることが望ましい。
【0023】
図2は、本実施の形態における医用画像表示装置1の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、医用画像表示装置1は、CPU11、入力部12、表示部13、通信制御部14、RAM15、記憶装置16等を備えて構成され、各部はバス17により接続されている。
【0024】
CPU(Central Processing Unit)11は、記憶装置16に記憶されているシステムプログラムや各種制御プログラムを読み出し、RAM15に展開し、該制御プログラムに従って各部の動作を集中制御する。また、CPU11は、RAM15に展開したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM15に一時記憶させるとともに、表示部13に表示させる。
【0025】
具体的に、CPU11は、記憶装置16から医用画像表示処理プログラムを読み出して、後述する医用画像表示処理(図3参照)を実行する。
【0026】
入力部12は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードを含み、このキーボードで押下されたキーに対応する押下信号をCPU11に出力する。なお、入力部12は、必要に応じてマウス、タッチパネル等のポインティングデバイスや、その他の入力装置を備えることとしてもよい。
【0027】
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等により構成され、CPU11から入力される表示信号の指示に従って、入力部12からの入力指示やデータ等を表示する。
【0028】
通信制御部14は、LANアダプタやルータやTA(Terminal Adapter)等によって構成され、専用線、或いはISDN回線等の通信回線を介してネットワークNに接続された各装置との間の通信を制御する。
【0029】
RAM15は、CPU11により実行制御される各種処理において、記憶装置16から読み出されたCPU11で実行可能なシステムプログラム、制御プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等の一時的に記憶する記憶領域を形成する。例えば、RAM15は、表示部13に関連医用画像を表示させる際の表示サイズを格納している。この表示サイズは、医用画像表示システム100において共通のデータであり、予めユーザにより設定されるものである。
【0030】
また、RAM15には、表示性能メモリ151を有しており、表示性能メモリには、表示部13の表示性能に関する表示性能情報を格納している。具体的に、表示性能情報は、表示部13に備えるモニタの幅、高さ、解像度、輝度範囲、コントラスト等のデータを含んでいる。
【0031】
記憶装置16は、HDD(Hard Disc Drive)や不揮発性の半導体メモリ等により構成され、CPU11で実行されるシステムプログラム、当該システムプログラムに対応する各種処理プログラム、及び処理結果等を記憶する。また、プログラムやデータが予め記憶された記録媒体(図示省略)を有しており、この記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構成され、記憶装置16に固定的、或いは着脱自在に装着するものである。これらの各種プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、CPU11は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0032】
また、記憶装置16は、ネットワークNを介して、医用画像DB4から受信した医用画像及び撮影オーダ情報を対応付けて記憶する。この撮影オーダ情報には、例えば、撮影した患者の氏名、性別、患者ID等の患者に関する情報(以下、「患者情報」と記す)や、撮影日時、撮影部位、撮影方法等の撮影に関する情報(以下、「撮影情報」と記す)が含まれ、どの患者に対して、どのような撮影を行ったかという情報を示している。したがって、医用画像に対応付けて記憶される撮影オーダ情報に含まれる患者ID、撮影日時、撮影部位等に基づいて、一の医用画像に関連する医用画像を、関連医用画像として記憶装置16から抽出することができる。すなわち、関連画像は、一の医用画像に関連する同一患者の異なる部位(例えば、同一患者における胸部の斜位とP→A)、同一患者の異なる撮影日時(例えば、同一患者における当日と過去)、同一部位の異なる患者(例えば、同一部位における典型症例)等の医用画像を含むものとする。
【0033】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
なお、後述するフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムはコンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形態で医用画像表示装置1の記憶装置16に格納されており、医用画像表示装置1のCPU11は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0034】
図3は、医用画像表示装置1のCPU11により実行される医用画像表示処理を示すフローチャートである。図3に示すように、CPU11は、入力部12を介して、医用画像を表示する指示が入力されると(ステップS1;YES)、CPU11は、指定された医用画像及びこの医用画像に対応する撮影オーダ情報を記憶装置16から取得する(ステップS2)。
【0035】
次いで、CPU11は、取得した撮影オーダ情報と、記憶装置16に記憶されている医用画像に対応付けられた撮影オーダ情報とに基づいて、指定された医用画像に関連する医用画像が記憶装置16に記憶されているか否かを判別する(ステップS3)。ここで、関連する医用画像とは、例えば、撮影日時、患者ID、撮影部位等に基づいて判別されるものであり、撮影日時と患者IDが同一の医用画像や患者IDと撮影部位が同一の医用画像、或いは、複数の患者の撮影部位が共通する医用画像を関連する医用画像として抽出する。
【0036】
なお、これらの関連付けは、予めデフォルトにより設定されているか、ユーザにより設定される構成であってもよい。また、ユーザにより、任意の医用画像が関連する医用画像として指定される構成であってもよく、ユーザにより設定された対応関係を示す情報が撮影オーダ情報に含まれる構成であってもよい。
【0037】
続いて、関連医用画像がある場合(ステップS3;YES)、CPU11は、記憶装置16から関連医用画像を取得する(ステップS4)。次いで、CPU11は、予め設定された表示サイズとなるように、取得した関連医用画像を縮小して、参照画像を生成する(ステップS5)。ここで、参照画像は、例えば、縮小画像、縮小画像、インデックス画像、サムネールを含むものとする。
【0038】
また、CPU11は、RAM15の表示性能メモリ151から表示性能情報を取得する(ステップS6)。次いで、表示性能情報に含まれる表示部12のモニタサイズ(幅、高さ)に基づいて、生成した参照画像の表示可能枚数を算出する(ステップS7)。
【0039】
具体的に、表示部13のモニタサイズが、幅:1280ピクセル、高さ:1024ピクセルであり、参照画像の表示サイズが、幅:200ピクセル、150ピクセルに設定されている場合、表示可能な参照画像の枚数は、6枚(1280÷200=6.4)となる。なお、CPU11は、表示部13のモニタサイズに限らず、参照画像を表示可能な表示領域のサイズに基づいて、表示可能枚数を算出する構成であってもよい。すなわち、医用画像表示画面において、モニタの表示領域が複数の領域に分割されて医用画像が表示される場合、CPU11は、参照画像を表示するための領域のサイズを取得して、表示可能枚数を算出する。この場合、RAM15には、参照画像を表示するための領域のサイズが格納されているものとする。
【0040】
さらに、CPU11は、指定された医用画像を等倍又はそれに準ずるサイズにて画面中央部に配置させるとともに、算出された表示可能枚数に基づいて、生成した参照画像を画面下部に配置して、医用画像表示画面を生成する(ステップS8)。なお、関連医用画像の参照画像が表示可能枚数以上ある場合、医用画像表示画面には、表示可能な枚数のみを表示させ、残りの関連医用画像については、スクロール操作に応じて表示させる。そして、CPU11は、生成した医用画像表示画面を表示部13に表示させ(ステップS10)、本医用画像表示処理を終了する。
【0041】
また、ステップS3において、指定された医用画像に関連する医用画像が記憶装置16に記憶されていない場合(ステップS3;NO)、CPU11は、指定された医用画像を中央部に配置して、医用画像表示画面を生成する(ステップS9)。そして、生成した医用画像表示画面を表示部13に表示させて(ステップS10)、本医用画像表示処理を終了する。
【0042】
次に、図4を参照して、モニタサイズの異なる医用画像表示装置1に表示される医用画像表示画面について説明する。なお、予め参照画像の表示サイズが、幅:200ピクセル、150ピクセルに設定されている場合を例として説明する。
【0043】
図4(a)は、モニタサイズが1280×1024(ピクセル)の表示部13に表示される医用画像表示画面131を示す図である。図4(a)に示すように、医用画像表示画面131の中央部には、読影を行うため指定された医用画像が等倍又はそれに準ずるサイズにて表示されている。また、医用画像表示画面131の下部には、中央部に表示されている医用画像に関連する医用画像の参照画像が表示されている。ここで、参照画像の表示サイズは、200×150(ピクセル)に設定されているため、医用画像表示画面131には、6枚の参照画像が表示されている。
【0044】
図4(b)は、モニタサイズが1200×1600(ピクセル)の表示部13に表示される医用画像表示画面132を示す図である。図4(b)に示すように、医用画像表示画面132の中央部には、読影を行うため指定された医用画像が等倍又はそれに準ずるサイズにて表示され、その下部には、中央部に表示されている医用画像に関連する医用画像の参照画像が表示されている。また、参照画像の表示サイズは、200×150(ピクセル)に設定されているため、医用画像表示画面131には、5枚の参照画像が表示されている。
【0045】
なお、上述した参照画像には、カーソルAが表示され、カーソルAを所望の参照画像にあわせて選択指示することにより、選択された参照画像を中央部に拡大して表示させることが可能である。また、医用画像表示画面131、132に表示しきれない参照画像については、カーソルAを左右に移動させることにより、表示部13に表示させることが可能である。さらに、中央部に表示されている医用画像の参照画像も同時に表示されることが好ましい。
【0046】
以上のように、本実施の形態の医用画像表示システム100によれば、医用画像表示装置1のCPU11は、医用画像を表示部13に表示させる際に、表示指示が入力された医用画像に関連する医用画像を抽出し、当該抽出した医用画像を予め設定された表示サイズに縮小して参照画像を生成し、指定された一の医用画像と参照画像とを同一の表示画面に表示させる。
【0047】
したがって、医用画像表示装置1の表示部13に医用画像を表示して読影を行う場合、表示部13に備えられるモニタの大きさ等に依存することなく、一律のサイズにて参照画像を表示させることができる。このため、医用画像表示システム100に表示性能の異なる複数の医用画像表示装置1が備えられる場合であっても、各医用画像表示装置1において、同条件のサイズにて参照画像を表示させることができる。例えば、モニタの小さな医用画像表示装置1にて、医用画像を読影する場合であっても、モニタの大きさに合わせて、参照画像が縮小されてしまうことがなく、好適な大きさにて参照画像を閲覧することができる。
【0048】
これにより、医師は、病院内に点在して設置される医用画像表示装置1のいずれを利用してもほとんど差を生じない状態で参照画像を閲覧することができるため、均一に表示された参照画像に基づいて、適切な診断を行うことができ、診断効率、診断精度を向上させることができる。
【0049】
また、表示部13に表示された参照画像にカーソルを合わせて指示を入力することにより、指示された参照画像に対応する医用画像を医用画像表示画面の中央部に表示させることができるため、容易に関連する医用画像を選択して、表示部13に表示させることができ、操作性、利便性がよい。
【0050】
なお、上述した本実施の形態における記述は、本発明に係る好適な医用画像表示システムの一例であり、これに限定されるものではない。
【0051】
例えば、本実施の形態においては、医用画像表示画面の中央部には、一の医用画像が表示され、その下部に当該医用画像に関連する医用画像の参照画像が表示される構成を例として説明を行ったがこれに限らず、種々のレイアウトにより、医用画像を表示することが可能である。図5を参照して、他の医用画像表示画面例について説明する。
【0052】
図5は、同一の患者において、複数の医用画像を比較して読影を行う場合に、表示される医用画像表示画面の一例を示す図である。図5に示すように、医用画像表示画面133の中央部は、左右に分割され、等倍又はそれに準ずるサイズにて同一患者の医用画像が2枚表示されている。図5においては、左側に当日に撮影された医用画像、右側には過去に撮影された医用画像が表示されている。また、医用画像表示画面の133の下部は、上下に分割され、上段には当日に撮影された参照画像、下段には、過去に撮影された参照画像が表示される。なお、これらの参照画像は、例えば、撮影部位等に基づいてそれぞれが上下段で対応するように表示されている。
【0053】
この構成によれば、読影を行う医用画像については、左右に配置して表示させることにより、視認性が向上し、比較読影を楽に行うことができる。また、参照画像を画面下部に配置させ、当日と過去に撮影された参照画像を、撮影部位等に基づいて、それぞれ上下段に対応させて表示させることにより、参照画像の視認性を向上させて、比較読影を容易に行わせることができる。
【0054】
なお、当日と過去の医用画像を比較して読影する際に、比較読影の精度を向上させるため、読影時には医用画像のみを表示させ、読影医の指示に応じて、医用画像の下部に参照画像を表示させる構成であってもよい。
【0055】
また、表示される参照画像の表示位置は、画面下部に限らず、モニタ内の任意の位置に表示可能である。また、医用画像表示システム100において、共通する参照画像の表示サイズも任意に設定可能である。例えば、異常陰影の有無を判別することが可能な程度の大きさの表示サイズを設定し、参照画像のみで概要を認識させる構成であってもよい。これにより、参照画像のみで大まかな異常陰影の検出等を行うことが可能となり、医師の診断効率を向上させることができる。
【0056】
或いは、読影医毎に医用画像表示システムにおける表示サイズが設定される構成であってもよい。つまり、医用画像表示装置1のRAM15は、読影医IDに基づいて読影医毎の表示サイズを記憶し、読影医は、医用画像の診断を行う際に読影医IDを入力する。医用画像表示装置1のCPU11は、入力された読影医IDに基づいて、RAM15から該当する読影医の表示サイズを取得して、関連医用画像を取得した表示サイズに縮小して参照画像を生成し、表示部13に表示させる。
【0057】
これにより、病院内に点在して設置される医用画像表示装置1のいずれを利用しても、読影医毎の好みに応じた表示サイズにて、参照画像を閲覧することができるため、医師は、好適に表示された参照画像に基づいて、適切な診断を行うことができ、診断効率、診断精度を向上させることができる。
【0058】
その他、本実施の形態における医用画像表示システム100の各構成要素の細部構成、及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】
請求項1又は2記載の発明によれば、表示性能の異なる複数の医用画像表示装置を備える医用画像表示システムにおいて、医用画像表示装置に参照画像を表示させる場合、読影医毎の好みに応じた表示サイズにて、参照画像を表示させることができるため、医師は、好適に表示された参照画像に基づいて、適切な診断を行うことができ、診断効率、診断精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態における医用画像表示システム100のシステム構成を示す図である。
【図2】図1の医用画像表示装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2のCPU11により実行される医用画像表示処理を示すフローチャートである。
【図4】(a)表示部13に表示される医用画像表示画面131を示す図である。
(b)表示部13に表示される医用画像表示画面132を示す図である。
【図5】表示部13に表示される医用画像表示画面133を示す図である。
【図6】従来の医用画像表示装置に表示される医用画像の表示画面例を示す図である。
【符号の説明】
1 医用画像表示装置
11 CPU
12 入力部
13 表示部
14 通信制御部
15 RAM
16 記憶装置
17 バス
2 医用画像撮影装置
3 医用画像読取装置
4 医用画像データベース
N ネットワーク
Claims (2)
- 複数の医用画像表示装置に医用画像を表示させる医用画像表示方法であって、
前記複数の医用画像表示装置に共通する表示サイズを読影医毎に記憶する工程と、
読影医の識別情報を入力する工程と、
前記入力された読影医の識別情報に基づいて、医用画像を読影医毎の表示サイズに縮小した参照画像を生成する工程と、
前記生成された参照画像を前記医用画像表示装置に表示させる工程と、
を含むことを特徴とする医用画像表示方法。 - 医用画像を表示する複数の医用画像表示装置を備える医用画像表示システムであって、
前記医用画像表示装置は、
医用画像を表示する表示手段と、
前記複数の医用画像表示装置に共通する表示サイズを読影医毎に記憶する記憶手段と、
読影医の識別情報を入力する入力手段と、
前記入力された読影医の識別情報に基づいて、医用画像を読影医毎の表示サイズに縮小した参照画像を生成する生成手段と、
前記生成された参照画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする医用画像表示システム。
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