JP2004072020A - 熱電変換装置及びその製造方法 - Google Patents

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折橋 正樹
Seiichi Miyai
宮井 清一
Keiichi Kimura
木村 景一
Shinji Takahashi
高橋 伸司
Tadashi Saito
斎藤 正
Seiji Kumagai
熊谷 静似
Atsushi Sato
佐藤 敦
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Abstract

【課題】熱電変換モジュールを小型化する場合においても、加工を容易かつ確実に行い、上記したような品質上の問題を確実に防止し、しかも高能率化、高効率化、低コスト化、更には高密度化を達成することが可能な熱電変換装置と、その製造方法を提供すること。
【解決手段】複数のn型熱電半導体エレメント1−1間及び複数のp型熱電半導体エレメント2−2間が分割されており、この分割位置にてこの分割幅と一致する幅の溝47、50が下部支持体44に存在している熱電変換装置11。予め比較的厚め(厚さT)の各熱電エレメント材1A、2Aの接合体ブロック32を分割して各熱電エレメント材1B、2Bのブロック34を作製し、これを支持体44に支持した状態で下部電極材料層42及び支持体44の一部と共に所定幅で切断、分割することによって、目的とする幅(t)の各熱電エレメント1、2を容易かつ高効率に形成することができる。
【選択図】     図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばペルチェ素子等の熱電変換素子を使用した熱電変換装置及びその製造方法に関するものである。
【従来の技術】
【0002】
従来、ペルチェ効果を利用したペルチェ冷却素子は、熱電(変換)半導体を利用したヒートポンプの一種として知られており、直流電圧を印加することにより、素子の一方の面においては発熱し、他方の面においては吸熱するという特徴を持っており、この原理を活用して、半導体プロセス用恒温プレート、保温庫及びCPU(Central Processing Unit)クーラー等への応用が拡大している。このペルチェ冷却素子は、発熱側と吸熱側との温度差が小さいほど、冷却効果が高くなる。
【0003】
これとは別に、ゼーベック効果を利用したゼーベック発電素子も知られており、素子の片面に熱を加え、素子の上部と下部とで温度差をつけることにより、効率は低いが発電することができ、この原理は発電式の腕時計等に活用されている。このゼーベック発電素子は、素子の上部と下部との温度差が大きくなるほど、発生する起電力(熱起電力)が大きくなる。
【0004】
ここで、上記のペルチェ効果及びゼーベック効果等を総称して熱電変換効果と称し、これらの効果を利用したペルチェ冷却素子及びゼーベック発電素子を熱電変換素子と称する。
【0005】
上記のペルチェ冷却素子とゼーベック発電素子とは、動作方法が異なるが、全く同じ構造を有している。
【0006】
図20について、一般的な熱電変換素子(例えば、ペルチェ冷却素子)の構造を説明する。
【0007】
熱電変換素子57を具備した熱電変換装置80においては、板状の金属電極53をそれぞれ形成したアルミナ、窒化アルミニウム等の一対のセラミックス基板74の間に、SbTe−BiTe合金等で構成されるp型熱電半導体エレメント(以下、p型エレメント又は単にエレメントと称することがある。)52と、BiTe−BiSe合金等で構成されるn型熱電半導体エレメント(以下、n型エレメント又は単にエレメントと称することがある。)51とを交互に配列し、それぞれの熱電半導体のエレメントを金属電極53にはんだ付けした構造となっている。
【0008】
片方のセラミックス基板74上には半導体発熱部品等の発熱体58が接触して固定されており、対向する他方のセラミックス基板74の電極53には、熱電変換素子57に直流電圧を印加するためのリード線55が接続されている。
【0009】
そして、一方の基板面側ではn型熱電半導体エレメント51からp型熱電半導体エレメント52へと通電することにより吸熱を行い、他方の基板面側ではp型熱電半導体エレメント52からn型熱電半導体エレメント51へと通電することにより発熱を行うようになっている。
【0010】
ここで、n型熱電半導体エレメント51及びp型熱電半導体エレメント52の材質としての熱電変換材料には、一般に、下記の式で表される性能指数Zが高い材料が用いられる。
【0011】
Z=α・σ/κ
(但し、αは、熱電半導体材料に1K(ケルビン温度)の温度差が生じた時に得られる起電力のことであって、ゼーベック係数と呼ばれ、またσは熱電半導体材料の電気伝導率を表し、κは熱電半導体材料の熱伝導率を表す。)
【0012】
従って、性能指数Zの値を大きくするには、電気的な性能を表すα・σの値を大きくするだけでなく、熱伝導率κの値を小さくしなければならない。
【0013】
しかし、一般に、熱電半導体材料においては、σの値が大きくなると、αの値が小さくなる傾向がある。
【0014】
現在、一般にペルチェ冷却素子として用いられている熱電半導体材料の材質はBiTe系の材料であり、その性能指数Zは3.0×10−3−1程度である。
【0015】
他方、図21のように、熱電変換素子57の発熱体に対する熱吸収効率を高くするために、セラミックス基板74を除いたスケルトン構造の熱電変換素子57が提案されている。
【0016】
このスケルトン構造は、n型熱電半導体エレメント51及びp型熱電半導体エレメント52が金属電極53によって連結されたもの(この連結状態は、図20に示した装置でも同様である。)であり、各エレメントが、同一形状で向きの同じ2列の上部電極53aと、折り返し位置で向きの変更された3列の下部電極53bとにより、蛇行状に直列接続されたものである。
【0017】
上記した如き熱電変換装置は、n型エレメント及びp型エレメント51、52が電極53を経由し、直列に繋がれているが、エレメントの本数が多いほどペルチェ素子としては吸熱量が大きくなり、ゼーベック発電素子としては発生する起電力が大きくなる。そのため、単位面積あたりのエレメントの本数を多くするようにエレメントの断面積が決められる。なお、現状の細いエレメントのサイズは0.5mm×0.5mm×1.0mm程度である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような熱電変換装置(モジュール)を製造するには、例えば図22のように、セラミックス基板74に配線パターン(金属電極)53を形成し、セラミックス基板74にn型熱電半導体エレメント51とp型熱電半導体エレメント52を手作業もしくはロボット81を用いて配置し、各エレメントを上下から挟持した状態ではんだ付けすることにより、図20に示したような熱電変換モジュールを組立てる。この場合、n型熱電半導体エレメント51とp型熱電半導体エレメント52は交互に配置し、電極53により直列接続する。
【0019】
ところで、熱電変換素子を小型化しようとすると、その分だけ各エレメント51、52を小型にする必要がある。しかしながら、上記したBiTe系材料はへき開性があり、脆いために、微細加工は困難となる。また、同形状、同色のn型熱電半導体エレメント51とp型熱電半導体エレメント52を交互に配置しなければならないので、各エレメントを誤った位置に配置したり、小型化したエレメントを扱うために、エレメントの割れや欠けなどの品質上の問題が生じ、組立作業に多大の手数と困難さを伴なうという欠点が生じる。
【0020】
そして、エレメント51、52の配置に上記したようにロボットを用いた場合、エレメント間の間隔がロボットのアームの寸法に依存するために、高密度実装には不向きである。逆に、p型およびn型エレメント間の間隔dが狭いと、電極にはんだ付けした時に、本来は接続されてはならない電極間ではんだのブリッジが生じる可能性がある。
【0021】
これらの問題を解決するために、特許第2893258号や特開平11−251649に示されているように、各基板上にp型及びn型熱電半導体ブロックを接合してそれぞれダイシングを行うことにより、p型熱電半導体エレメントが配列されている基板とn型熱電半導体エレメントが配列されている基板とを作製し、これらの両基板をエレメントの側で合わせる方法がある。また、特許第3224135号、第3225049号に示されているように、n型とp型の熱電半導体ブロックにそれぞれ、細かいピッチで細い溝加工を施して、n型溝入ブロックとp型溝入ブロックを作成し、これらの溝入加工部同士を垂直にはめ合わせてから接着層で固着一体化し、熱電変換素子を作製する方法も提案されている。
【0022】
しかし、これらの方法は、半導体ブロックに溝を形成したり、溝入後に連結部を削り落とすことなどのため、材料のロスがかなり大きい。
【0023】
これに対し、図23〜図28に示す方法が考えられる。即ち、まず、図23のように、エレメント51、52に相当する厚さtのn型及びp型熱電半導体の薄板51Aと52Aを高分子材で貼り合わせてブロック82となした後、図24のように、ブロック82を切断ライン83に沿って切断して、棒状のn型及びp型熱電半導体51B、52Bの接合体からなる分割ブロック84とする。
【0024】
次に、図25のように、各分割ブロックを切断ライン85に沿って切断して、n型及びp型熱電半導体エレメント51、52が交互に配置された棒状エレメント接合体86を作成し、これらを図26のように、導電型が交互となるパターンで貼り合わせて、平板状エレメント接合体87を得る。
【0025】
次に、図27のように、平板状エレメント接合体87の上、下面に電極材料を蒸着し、パターニングして、図21に示したと同様のパターンに上部電極53aと下部電極53bとをそれぞれ形成した後、図28のように、用途に応じてエレメント接合体87の上、下面に支持体(保護板)74を接着し、リード線55を接続して、熱電変換装置90を完成する。
【0026】
しかしながら、この製造方法では、図23の工程において、最終的なエレメント厚と同等の厚さ(t=0.5mm以下)の熱電半導体薄板51A、52Aを接合する必要があるため、こうした非常に薄い薄板にBiTe系材料を加工すること自体が、切断時等の材料のブレや切断誤差の影響などにより、困難となる。
【0027】
本発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、熱電変換モジュールを小型化する場合においても、加工を容易かつ確実に行い、上記したような品質上の問題を確実に防止し、しかも高能率化、高効率化、低コスト化、更には高密度化を達成することが可能な熱電変換装置と、その製造方法を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、第1導電型の複数の第1熱電エレメント(例えばn型熱電半導体エレメント:以下、同様)と第2導電型の複数の第2熱電エレメント(例えばp型熱電半導体エレメント:以下、同様)とが支持体に支持されている熱電変換装置において、前記複数の第1熱電エレメント間及び前記複数の第2熱電エレメント間、及び/又は、前記第1熱電エレメントと前記第2熱電エレメントとの間が分割されており、この分割位置にてこの分割幅と一致する幅の溝が前記支持体に存在していることを特徴とする熱電変換装置に係るものである。
【0029】
本発明はまた、第1導電型の第1熱電エレメント材と第2導電型の第2熱電エレメント材との接合体を作製する工程と;この接合体を支持体に接着する工程と;前記第1熱電エレメント材及び前記第2熱電エレメント材をそれぞれ切断するか、或いは前記第1熱電エレメント材と前記第2熱電エレメント材との間を切断する工程と;この切断方向と交差する方向において前記第1熱電エレメント材及び前記第2熱電エレメント材を切断する工程と;を有する、熱電変換装置の製造方法も提供するものである。
【0030】
本発明によれば、前記複数の第1熱電エレメント間及び前記複数の第2熱電エレメント間、及び/又は、前記第1熱電エレメントと前記第2熱電エレメントとの間が分割されており、この分割位置にてこの分割幅と一致する幅の溝が前記支持体に存在しているので、予め比較的厚めの各熱電エレメント材を用い、これらの接合体を前記支持体に支持した状態で前記支持体の一部と共に所定幅で切断、分割することによって、目的とする幅の各熱電エレメントを容易かつ高効率に形成することができる。
【0031】
従って、従来のようにチップ状に加工したエレメントを個々に組立、接合する場合や薄い熱電エレメント材の接合体を切断する場合に比べて、小型化したエレメントを用いた組立の作業性が格段に向上し、その製造能率が大幅に向上し、かつ切断、分割前に各熱電エレメント材を位置決めして接合すればよいことから、位置決めを確実に簡素かつ安価に行え、またエレメント材の接合体は強度的にも十分であって十分な厚さも有しているために、切断時の割れや欠けがなくなると共に切断を容易かつ確実に行え、高密度のエレメント実装が可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の熱電変換装置においては、互いに隣接する前記第1熱電エレメントと前記第2熱電エレメントとが絶縁材を介して接合されていると共に、このエレメント接合体の複数個が前記分割によってそれぞれ島状に設けられ、各エレメント接合体において前記支持体との間に前記第1熱電エレメントと前記第2熱電エレメントとに共通の第1電極が設けられ、かつこの電極とは反対側の面において互いに対向したエレメント接合体の前記第1熱電エレメントと前記第2熱電エレメントとを接続する第2電極が設けられているのがよい。
【0033】
本発明の製造方法においては、板状の第1熱電エレメント材と板状の第2熱電エレメント材とを絶縁材を介して接着し、これを分割して前記接合体を作製し、この接合体又は前記支持体に第1熱電エレメントと第2熱電エレメントとに共通の第1電極となる電極材を設け、この状態で前記切断を行なって、前記第1熱電エレメントと前記第2熱電エレメントとのエレメント接合体に分割し、更に前記第1電極とは反対側の面において互いに対向した前記エレメント接合体の前記第1熱電エレメントと前記第2熱電エレメントとを接続する第2電極を設けるのがよい。
【0034】
また、本発明の熱電変換装置及びその製造方法においては、前記熱電エレメント材を前記第1電極と共に、互いに交差する方向において切断し、また前記エレメント接合体を複数列に配列し、互いに隣接するエレメント接合体列の端部において前記第2電極の側で、一方の列の前記第1熱電エレメントと他方の列の前記第2熱電エレメントとを、前記第1又は第2熱電エレメントの列を越えて接続するのがよい。
【0035】
ここで、前記熱電エレメント材としては、ペルチェ材料の代表的な例として知られるSbTe−BiTe合金、BiTe−BiSe合金等のペルチェ材料や、Si−Ge合金、CoSb系合金、FeSi系合金、YbAl系合金、NaCo、Pb−Te系合金などの合金又は酸化物熱電変換材料及び導電性ポリマーからなる有機物熱電変換材料が挙げられるが、これに限定されるものではない(以下、同様)。
【0036】
また、前記第1電極又は第2電極と前記熱電エレメントとの間に反応防止層を設けると、電極形成時の熱で電極材料と熱電エレメント材料とが反応して変質することを防止できる。例えば、熱電エレメント上に電極層をスパッタ、蒸着等により被着する場合は、電極層となる銅又はアルミ金を熱電エレメント材料と反応させないために、金、ニッケル、モリブデンやタングステン等の反応防止層を設けることが望ましい。
【0037】
また、少なくとも、直列接続を行う熱電エレメントへの通電ロスを抑えるために、電極上にニッケルめっき、金めっき、はんだバンプ等を施しても良い。
【0038】
また、熱電エレメント上に電極を設けて支持体を接着してよいが、これ以外にも、セラミックス等の支持体上に電極をめっき、ペースト印刷で形成したり、メタライズやDBC(Direct Bonding−Copper)等で形成し、これを熱電エレメントと接着してもよい(この場合も、前記反応防止層を電極の上に設けることが望ましい)。
【0039】
また、前記分割又は切断位置に絶縁物質を充填すると、各エレメント接合体間が補強され、強度的に有利であり、また断熱効果も得られる。
【0040】
なお、前記支持体は、セラミックス、例えばアルミナ、ジルコニア、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素等の良熱伝導性材料が望ましい。
【0041】
また、これに代えて、高分子体、又は高熱伝導体を一体化した前記高分子体からなる支持体を、前記熱電エレメントの少なくとも前記第2電極の側に配すると、装置の安定保持及び均一な熱電変換効果の点で望ましく、特に、前記高分子体のフィルムのほぼ全面に亘って、前記高熱伝導体のシートを設けるのがよい。
【0042】
この場合、前記高分子体の材質として、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート及びポリエーテルサルホンからなる群から選ばれた少なくとも一種、又は高熱伝導性のフィラーが充填された熱伝導性シリコーンゴムを用いることが熱電変換装置に可撓性を持たせる点で望ましい。また、前記高熱伝導体として、グラファイトシート、アルミニウム箔又は銅箔が被着されていることが、面内に熱が分散し易いため、面内の熱分布を均一にして熱電変換効率を高める点で望ましい。
【0043】
そして、一方の面側に発熱体を配置し、他方の面側を放熱側とする熱電変換装置、特にペルチェ素子又はゼーベック発電素子を用いた装置を構成することができる。
【0044】
次に、本発明の好ましい実施の形態を図面参照下に具体的に説明する。
【0045】
実施の形態1
図1〜図11は、本発明の第1の実施の形態による熱電変換装置をその製造方法と共に説明するものである。
【0046】
本実施の形態による熱電変換装置の全体は図10に示すが、その製造方法を例示する。
【0047】
まず、図1(a)のように、例えば横5.0mm×縦4.25mm×厚さ(T)0.95mmの寸法を持つn型熱電半導体薄板(エレメント材)1Aとp型熱電半導体薄板(エレメント材)2Aとを予め作製し、これらを図1(b)のように、カプトン(登録商標)フィルム等の厚さ150μmの高分子材3を介して貼り合わせて、接合体ブロック32とする。この際、後述の理由から、半導体薄板の厚さTは、最終的な熱電半導体エレメントの厚さtの2倍以上としておく。なお、両端の半導体薄板1Aの厚さT’はTよりも薄くてもよいし、或いは厚くてもよい。
【0048】
ここで、n型熱電半導体として例えばSbTe−BiTe合金を用い、p型熱電半導体として例えばBiTe−BiSe合金を用いる。
【0049】
次に、図2(a)のように、ブロック32を薄板の厚みT方向にダイシングカッター等により切断し、所定幅w、例えば1mm幅の分割ブロック34を作製する。この分割ブロック34は、厚さ(T)0.95mmのn型熱電半導体エレメント材1Bとp型熱電半導体エレメント材2Bとが高分子材3で接合されたものである。
【0050】
次に、図3のように、ブロック34の片面に金の保護膜(反応防止膜)40と銅の電極層41からなる下部電極材料層42を形成する。
【0051】
次に、図4のように、そのブロック34を例えば横5.0mm×縦5.0mm×厚さ0.3mmの寸法を持つ保護板としての窒化ケイ素セラミックスからなる下部支持体44に接着する。
【0052】
次に、図5(a)のように、厚さTのn型及びp型熱電半導体エレメント材1B、2Bの厚さ中央位置を電極材料層42と共にそれぞれ、X方向(長さ方向)に切断具45によって切断する。この切断は、各エレメント材1B、2Bが高分子材3で強固に接合されているために、ブレ等なしに良好に行える。これによって、図5(b)のように、目的とする厚さ(t)の各エレメント材1C、2Cに分割する。
【0053】
即ち、この分割によって、n型エレメント材1C及びp型エレメント材2Cの対が高分子材3を介して一体化された各エレメント材接合体46を作製し、各接合体46間90は、切断具である切断刃の刃厚に相当する間隔uを置いて互いに分離される。このとき、切断刃は電極材料層42も同時に分割すると共に、支持体44には切断刃による溝47がその刃厚相当幅で形成される。
【0054】
この場合、切断刃の刃厚uを0.15mmとし、切断後のエレメント材1C、2Cの幅tは、(T−u)/2=(0.95mm−0.15mm)/2=0.4mmとなる。そして、両端のエレメント材1Cは予め約T/2としておくのがよいが、これが困難であるときには、図11(a)に示すように、ブロック34を支持体44に接着した後に、支持体44よりはみ出た部分をグラインド若しくはカッティングして削り取ることにより、厚さtに加工してもよい。
【0055】
また、図11(b)に示すように、ブロック34の熱電変換材料1B、2Bの一枚の板厚を2t+u(2t=T)とすると、p型とn型のエレメント材を接続する高分子材3の厚さはuであるから、カッターでダイシングした後のエレメント材1C、2Cの厚さはtであり、ダイシングされた溝の幅もuであることが望ましい。即ち、得られたエレメント材1B、2Bの各断面寸法はt×wとなり(w:エレメントの高さ)、例えば上記した0.4mm×1mmとなる。
【0056】
次に、図6(a)のように、刃厚u=0.15mmの切断具48によって接合体46を上記したX方向と直交する方向(Y方向)に切断する。この切断も、各エレメント材1C、2Cが高分子材3で強固に接合されているために、良好に行える。これによって、図6(b)のように、接合体46は、例えば0.4mmの幅tで分離溝91によって目的とする寸法の各n型熱電半導体エレメント1及びp型熱電半導体エレメント2に電極材料層42と共に分割され、かつこれらのエレメントが高分子材3で接合一体化されかつ下部電極42bで互いに接続された各エレメント接合体49が得られる。そして、支持体44には、切断刃によりY方向の溝50が形成される。
【0057】
こうして、各エレメント接合体49は、目的とする寸法で互いに分離された状態で得られる。例えば、エレメント材のY方向に切断された部分の間隔uはu=0.15mmであり、t=0.4mmピッチで切断されたとすると、エレメント1、2のサイズはt×t×w=0.4mm×0.4mm×1.0mm(t=0.4mm、w=1.0mm)であり、得られたエレメント接合体49の数は32個(p型エレメント:32個、n型エレメント:32個)となる。勿論、各接合体49の寸法は、t×t×wに限らず、t×t×w(t≠t)であってもよい。
【0058】
次に、図7のように、所定のエレメント接合体49の下部電極42bにそれぞれリード線60を接続する。
【0059】
次に、図8のように、例えば、5.0mm×5.0mm×0.3mmの寸法を持つ窒化ケイ素セラミックスからなる上部支持体61に所定パターンの上部電極42aを形成しておく。この電極パターンは、ドライエッチング、スクリーン印刷、めっき等で形成してよい(但し、図面では理解容易のために、支持体61を透視して電極42aが示されている:以下、同様)。
【0060】
次に、図9(a)に示すように、電極パターン42aを形成した上部支持体61を下部支持体44のエレメント接合体49と接続して、図10のように熱電変換素子10を組み立て、熱電変換装置11を作製する。この電極42aはめっき等で形成してよく、またエレメント1、2への電極の接続は、リフローによるはんだ接続、導電性接着剤、メタライズされた電極面の熱拡散接合、超音波接合等によって行ってよい。
【0061】
上下の両電極42a、42bのパターンを図9(b)に示すが、図示の状態で上部電極42aを下部電極42b上に各エレメントに対応して重ね合せ、エレメントに接続すれば、ペルチェ素子として、電流の向きが上部支持体61の側(発熱体側)ではn型熱電半導体エレメント1からp型熱電半導体エレメント2へと流れて吸熱し、下部支持体44の側(放熱側)ではp型熱電半導体エレメント2からn型熱電半導体エレメント1へと流れて発熱する。
【0062】
なお、上部電極42aにおいて、互いに隣接するエレメント接合体の列の端部で、一方の列のエレメント1と他方の列のエレメント2とを、前者又は後者のエレメント2又は1の列を越えて接続する電極パターン42a’を設けるのが、各列間でのエレメント同士の接続を行う上で望ましい。
【0063】
上記したように、本実施の形態によれば、複数のn型熱電半導体エレメント1−1間及び複数のp型熱電半導体エレメント2−2間が分割されており、この分割位置にてこの分割幅と一致する幅の溝47、50が下部支持体44に存在していることが特徴的である。
【0064】
このような構造を作製するには、予め比較的厚め(厚さT)の各熱電エレメント材1A、2Aの接合体ブロック32を加工して各熱電エレメント材1B、2B(図2参照)の接合体の分割ブロック34を得、これを支持体44に支持した状態で下部電極材料層42及び支持体44の一部と共に所定幅で切断、分割すること(図5及び図6参照)によって、目的とする幅(t)の各熱電エレメント1、2を容易かつ高効率に形成することができる。
【0065】
従って、従来のように、チップ状に加工したエレメントをロボット又は手作業で1つ1つ配列して個々に組立、接合する場合や、薄い熱電エレメント材の接合体を切断する場合に比べて、小型化したエレメントを用いた組立の作業性が格段に向上し、その製造能率が大幅に向上し、かつ切断、分割前に各熱電エレメント材1、2(実際には各熱電半導体薄板1A、2A)を位置決めして接合すればよいことから、異なる種類のエレメントを誤って配置してしまうことがなく、位置決めを確実に簡素かつ安価に行える。また、エレメント材の接合体46は強度的にも十分であって十分な厚さも有しているために、切断時の割れや欠けがなくなると共に切断を容易かつ確実に行なえ、高密度のエレメント実装が可能となる。
【0066】
実施の形態2
図12〜図19は、本発明の第2の実施の形態による熱電変換装置をその製造方法と共に説明するものである。
【0067】
本実施の形態による熱電変換装置を製造するには、上記した第1の実施の形態における図1の工程(半導体薄板の接合)及び図2の工程(接合体ブロックの分割)を同様に行った後に、図12のように、下部支持体44の片面に銅の電極層41と金の保護膜40を積層し、下部電極材料層42を形成する。
【0068】
次に、図13のように、図2に示した接合体ブロック34を支持体44の電極材料層42に接着する。
【0069】
次に、図14(a)のように、図5(a)と同様に、厚さTのn型及びp型熱電半導体エレメント材1B、2Bの厚さ中央位置を電極材料層42と共にそれぞれ、X方向(長さ方向)に切断具45によって切断する。この切断は、各エレメント材1B、2Bが高分子材3で強固に接合されているために、ブレ等なしに良好に行える。これによって、図14(b)のように、目的とする厚さ(t)の各エレメント材1C、2Cに分割する。
【0070】
即ち、この分割によって、n型エレメント材1C及びp型エレメント材2Cの対が高分子材3を介して一体化された各エレメント材接合体46を作製し、各接合体46間90は、切断具である切断刃の刃厚に相当する間隔uを置いて互いに分離される。このとき、切断刃は電極材料層42も同時に分割すると共に、支持体44には切断刃による溝47がその刃厚相当幅で形成される。
【0071】
この場合、切断刃の刃厚uを0.15mmとし、切断後のエレメント材1C、2Cの幅tは、(T−u)/2=(0.95mm−0.15mm)/2=0.4mmとなる。そして、両端のエレメント材1Cは予め約T/2としておくのがよいが、これが困難であるときには、図11(a)に示したと同様に、ブロック34を支持体44に接着した後に、支持体44よりはみ出た部分をグラインド若しくはカッティングして削り取ることにより、厚さtに加工してもよい。
【0072】
また、図11(b)に示したと同様に、ブロック34の熱電変換材料1B、2Bの一枚の板厚を2t+u(2t=T)とすると、p型とn型のエレメント材を接続する高分子材3の厚さはuであるから、カッターでダイシングした後のエレメント材1C、2Cの厚さはtであり、ダイシングされた溝の幅もuであることが望ましい。即ち、得られたエレメント材1B、2Bの各断面寸法はt×wとなり(w:エレメントの高さ)、例えば上記した0.4mm×1mmとなる。
【0073】
次に、図15(a)のように、図6(a)と同様に、刃厚u=0.15mmの切断具48によって接合体46を上記したX方向と直交する方向(Y方向)に切断する。この切断も、各エレメント材1C、2Cが高分子材3で強固に接合されているために、良好に行える。これによって、図15(b)のように、接合体46は、例えば0.4mmの幅tで分離溝91によって目的とする寸法の各n型熱電半導体エレメント1及びp型熱電半導体エレメント2に電極材料層42と共に分割され、かつこれらのエレメントが高分子材3で接合一体化されかつ下部電極42bで互いに接続された各エレメント接合体49が得られる。そして、支持体44には、切断刃によりY方向の溝50が形成される。
【0074】
こうして、各エレメント接合体49は、目的とする寸法で互いに分離された状態で得られる。例えば、エレメント材のY方向に切断された部分の間隔uはu=0.15mmであり、t=0.4mmピッチで切断されたとすると、エレメント1、2のサイズはt×t×w=0.4mm×0.4mm×1.0mm(t=0.4mm、w=1.0mm)であり、得られたエレメント接合体49の数は32個(p型エレメント:32個、n型エレメント:32個)となる。勿論、各接合体49の寸法は、t×t×wに限らず、t×t×w(t≠t)であってもよいし、エレメント接合体の分割個数も24個等、様々であってよい。
【0075】
次に、図16のように、所定のエレメント接合体49の下部電極42bにそれぞれリード線60を接続する。
【0076】
次に、図17のように、エレメント接合体49間の分離溝90、91にエポキシ樹脂等の樹脂92を埋め、各エレメント接合体を埋め込む。この場合、樹脂92の上面には、各エレメント1、2の端面を露出させておく。
【0077】
次に、図18のように、樹脂92上に上部電極材料、例えばCuをスパッタ又は蒸着法で被着後にパターニングして、図8及び図9で示したパターンと同じパターンで各エレメント1、2に接続された上部電極42aを形成する。
【0078】
なお、下部支持体44上には、上記したと同様に、下部電極と反応防止層をめっき等のメタライズやDBC(Direct Bonding−Copper)等で設けてもよいし、また熱電変換素子ブロック上に下部電極を設けてもよい(図3参照)。
【0079】
上記したように、本実施の形態では、下部電極材料層42を下部支持体44に設けているため、熱電半導体ブロック上に設ける場合(図3)と比べて成膜時での電極材料と半導体材料との反応防止を考慮しなくてもよい。
【0080】
また、図17に示したように、エレメント間の分離溝90、91に樹脂92を埋めて、エレメント全体を樹脂92で固めているため、熱電変換素子としての強度が向上し、かつエレメント間の断熱性も確保できる。
【0081】
そして、樹脂92上に露出した各エレメント端面に上部電極42aを形成することができるので、樹脂92が電極形成の基板としても機能し、また上述した如き上部支持体も不要となるために、熱電変換装置の全厚を減らしてより薄型化することができる。また、上部電極42a上に発熱体(図示せず)を配置できるため、吸熱効率が向上する。更に、下部電極42bは、エレメント接合体から支持体44上にはみ出ているので、この部分にリード線60を接続し易くなる。
【0082】
その他は、上述した第1の実施の形態と同様の作用効果が得られることが容易に理解されよう。
【0083】
なお、図18に示す熱電変換素子の上部を発熱体に接触させるときに、熱電変換素子と発熱部との間を絶縁する必要がある場合、熱電変換素子の上部に上記したアルミナなどのセラミックス板を設けてもよいし、ポリエチレンテレフタレートやポリイミド等の高分子シートを一体化してもよい。
【0084】
高分子シートはフレキシブルであるが、熱伝導率が悪いために熱電変換素子の面内で熱分布が不均一となる場合、その面内で熱を均一に奪う目的で、図19のように、熱伝導性が良いグラファイトシートや銅箔やアルミ箔などの高熱伝導性シート93を高分子シート94のほぼ全面に亘って高分子シート94の間に挟んだ構造の支持体61を設けるのがよい(但し、この構造は、上記した第1の又は他の実施の形態においても採用可能である)。
【0085】
上述した各実施の形態は、本発明の技術的思想に基づいて種々に変形することができる。
【0086】
例えば、上述の例では、n型熱電半導体とp型熱電半導体とを貼りあわせているが、これらの熱電半導体の配列順序を上述したものと逆にしても、全く同様に実施が可能である。また、発熱側の支持体や吸熱側の支持体に形成する電極のパターンも種々変更してよいし、熱電エレメントのサイズや対の数も様々であってよい。
【0087】
また、支持体や熱電半導体の板をより薄くしたり、厚くしたりしてもよいし、切断による溝の幅も小さくしたり、大きくしてもよい。熱電半導体をより薄くし、切断刃の刃厚も薄くすれば、一層微細に加工された小型の熱電変換装置を作製することができる。
【0088】
また、熱電変換装置の各構成部分、例えば熱電エレメントは勿論、各エレメント間を接着する接着材、電極材等の材質や形状、及び電極の熱電エレメント又は支持体への形成方法、熱電エレメント材の切断手段や切断方法等も変更してよい。
【0089】
また、上述した実施の形態とは異なり、各n型エレメント材1Bとp型エレメント材2Bとの間(即ち、高分子材3の位置)をX方向に切断した後、Y方向にも切断分離すれば、Y方向では隣接する各エレメント接合体49間は導電型の異なるエレメント同士が対向した構造となる。
【0090】
また、熱電変換装置の表面側に高熱伝導性シートを有する高分子シートを設けた上述の例において、高分子シートのみを設けることも可能であり、或いは高分子シートは設けなくてもよい。
【0091】
なお、上述した例では、ヒートポンプ等として好適なペルチェ素子について説明したが、発電素子としてのゼーベック素子にも勿論適用可能である。
【0092】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、予め比較的厚めの各熱電エレメント材を用い、これらの接合体を前記支持体に支持した状態で前記支持体の一部と共に所定幅で切断、分割することによって、目的とする幅の各熱電エレメントを容易かつ高効率に形成することができるので、従来のようにチップ状に加工したエレメントを個々に組立、接合する場合や薄い熱電エレメント材の接合体を切断する場合に比べて、小型化したエレメントを用いた組立の作業性が格段に向上し、その製造能率が大幅に向上し、かつ切断、分割前に各熱電エレメント材を位置決めして接合すればよいことから、位置決めを確実に簡素かつ安価に行え、またエレメント材の接合体は強度的にも十分であって十分な厚さも有しているために、切断時の割れや欠けがなくなると共に切断を容易かつ確実に行え、高密度のエレメント実装が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による熱電変換装置の製造方法の一工程を示す斜視図である。
【図2】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図3】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図4】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図5】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図6】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図7】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図8】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図9】同、他の一工程を示す斜視図及び平面図である。
【図10】同、完成された熱電変換装置の斜視図である。
【図11】同、熱電半導体エレメント材の切断状況を示す斜視図及び正面図である。
【図12】本発明の実施の形態2による熱電変換装置の製造方法の一工程を示す斜視図である。
【図13】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図14】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図15】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図16】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図17】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図18】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図19】同、発熱体側の構造例を示す要部断面図である。
【図20】従来例による熱電変換装置の斜視図である。
【図21】同、他の熱電変換素子の概略図(斜視、正面、側面、上面、下面)である。
【図22】同、熱電変換素子の組立て時の熱電エレメント配置方法を示す要部正面図である。
【図23】同、更に他の熱電変換装置の製造方法の一工程を示す斜視図である。
【図24】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図25】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図26】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図27】同、他の一工程を示す斜視図である。
【図28】同、他の一工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、51…n型熱電半導体エレメント、1A、51A…n型熱電半導体薄板、
1B、1C…n型熱電半導体エレメント材、
2、52…p型熱電半導体エレメント、2A、52A…p型熱電半導体薄板、
2B、2C…p型熱電半導体エレメント材、3…高分子材、
10、57…熱電変換素子、11、80…熱電変換装置、
32、82…接合体ブロック、34、84…(分割)接合体ブロック、
40…保護膜、41…電極層、42…下部電極材料層、
42a、53a…上部電極、42a’…接続パターン、
42b、53、53b…下部電極、44…下部支持体、45、48…切断具、
46…接合体、47、50…溝、49、86…エレメント接合体、
58…発熱体、60…リード線、61…上部支持体、74…基板、
86…棒状エレメント接合体、87…平板状エレメント接合体、
90、91…分離溝、92…樹脂、93…高熱伝導性シート、
94…高分子シート

Claims (22)

  1. 第1導電型の複数の第1熱電エレメントと第2導電型の複数の第2熱電エレメントとが支持体に支持されている熱電変換装置において、前記複数の第1熱電エレメント間及び前記複数の第2熱電エレメント間、及び/又は、前記第1熱電エレメントと前記第2熱電エレメントとの間が分割されており、この分割位置にてこの分割幅と一致する幅の溝が前記支持体に存在していることを特徴とする熱電変換装置。
  2. 互いに隣接する前記第1熱電エレメントと前記第2熱電エレメントとが絶縁材を介して接合されていると共に、このエレメント接合体の複数個が前記分割によってそれぞれ島状に設けられ、各エレメント接合体において前記支持体との間に前記第1熱電エレメントと前記第2熱電エレメントとに共通の第1電極が設けられ、かつこの電極とは反対側の面において互いに対向したエレメント接合体の前記第1熱電エレメントと前記第2熱電エレメントとを接続する第2電極が設けられている、請求項1に記載した熱電変換装置。
  3. 前記熱電エレメント間が前記第1電極と共に、互いに交差する方向において分割されている、請求項2に記載した熱電変換装置。
  4. 前記エレメント接合体が複数列に配列され、互いに隣接するエレメント接合体列の端部において前記第2電極の側で、一方の列の前記第1熱電エレメントと他方の列の前記第2熱電エレメントとが、前記第1又は第2熱電エレメントの列を越えて接続されている、請求項2に記載した熱電変換装置。
  5. 前記第1電極又は第2電極と前記熱電エレメントとの間に反応防止層が設けられている、請求項2に記載した熱電変換装置。
  6. 前記分割位置に絶縁物質が充填されている、請求項1に記載した熱電変換装置。
  7. 高分子体、又は高熱伝導体を一体化した前記高分子体からなる支持体が、前記熱電エレメントの少なくとも前記第2電極の側に配されている、請求項2に記載した熱電変換装置。
  8. 前記高分子体のフィルムのほぼ全面に亘って、前記高熱伝導体のシートが設けられている、請求項7に記載した熱電変換装置。
  9. 一方の面側に発熱体を配置し、他方の面側を放熱側とする、請求項1に記載した熱電変換装置。
  10. 前記熱電エレメントがn型又はp型熱電半導体からなっている、請求項1に記載した熱電変換装置。
  11. 前記熱電エレメントがペルチェ素子又はゼーベック発電素子を構成する、請求項1に記載した熱電変換装置。
  12. 第1導電型の第1熱電エレメント材と第2導電型の第2熱電エレメント材との接合体を作製する工程と;この接合体を支持体に接着する工程と;前記第1熱電エレメント材及び前記第2熱電エレメント材をそれぞれ切断するか、或いは前記第1熱電エレメント材と前記第2熱電エレメント材との間を切断する工程と;この切断方向と交差する方向において前記第1熱電エレメント材及び前記第2熱電エレメント材を切断する工程と;を有する、熱電変換装置の製造方法。
  13. 板状の第1熱電エレメント材と、板状の第2熱電エレメント材とを絶縁材を介して接着し、これを分割して前記接合体を作製し、この接合体又は前記支持体に第1熱電エレメントと第2熱電エレメントとに共通の第1電極となる電極材を設け、この状態で前記切断を行なって、前記第1熱電エレメントと前記第2熱電エレメントとのエレメント接合体に分割し、更に前記第1電極とは反対側の面において互いに対向した前記エレメント接合体の前記第1熱電エレメントと前記第2熱電エレメントとを接続する第2電極を設ける、請求項12に記載した熱電変換装置の製造方法。
  14. 前記熱電エレメント材を前記第1電極と共に、互いに交差する方向において切断する、請求項13に記載した熱電変換装置の製造方法。
  15. 前記エレメント接合体を複数列に配列し、互いに隣接するエレメント接合体列の端部において前記第2電極の側で、一方の列の前記第1熱電エレメントと他方の列の前記第2熱電エレメントとを、前記第1又は第2熱電エレメントの列を越えて接続する、請求項13に記載した熱電変換装置の製造方法。
  16. 前記第1電極又は第2電極と前記熱電エレメントとの間に反応防止層を設ける、請求項13に記載した熱電変換装置の製造方法。
  17. 前記切断後にこの切断位置に絶縁物質を充填する、請求項12に記載した熱電変換装置の製造方法。
  18. 高分子体、又は高熱伝導体を一体化した前記高分子体からなる支持体を、前記熱電エレメントの少なくとも前記第2電極の側に配する、請求項13に記載した熱電変換装置の製造方法。
  19. 前記高分子体のフィルムのほぼ全面に亘って、前記高熱伝導体のシートを設ける、請求項18に記載した熱電変換装置の製造方法。
  20. 一方の面側に発熱体を配置し、他方の面側を放熱側とする熱電変換装置を製造する、請求項12に記載した熱電変換装置の製造方法。
  21. 前記熱電エレメントをn型又はp型熱電半導体によって形成する、請求項12に記載した熱電変換装置の製造方法。
  22. 前記熱電エレメントによってペルチェ素子又はゼーベック発電素子を構成する、請求項12に記載した熱電変換装置の製造方法。
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