JP2004067320A - 搬送用のローラチェーン - Google Patents

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Abstract

【課題】内外リンクプレート間に、フランジが異なった側に位置するように片側フランジ付きローラが設けられたローラチェーンにおいて、レールの強度低下を防止するためにレール幅を拡大しても、片側フランジ付きローラを大きくしないようにすることができ、フランジが同じ側に位置するローラチェーンの片側フランジ付きローラをそのまま共用化して使用できるようにすること。
【解決手段】内外リンクプレート12、13間に、フランジ15aが異なった側に位置するように長手方向に亘って片側フランジ付きローラ15が設けられ、少なくともフランジ15aが形成されていない側のローラ端面15cと内リンクプレート12との間にスペーサ18が回転可能に挿入される。スペーサ18の介在により、フランジ15aが同じ側に位置するローラチェーンの片側フランジ付きローラを共用化して使用することができる。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンベヤなど物品搬送用に用いられるローラチェーンに関し、例えば、チェーンのリンクプレートに設けられたアタッチメントにより直接搬送物を支持して搬送する場合に使用されたり、スラットコンベヤ、スクレーパコンベヤ、バケットエレベータ、立体駐車場用チェーン等を構成する場合に使用する搬送用のローラチェーンに関する。
【0002】
【従来の技術】
搬送用のローラチェーンは、アタッチメントを備えない場合もあるが、一般的に、チェーンのリンクプレートの端部を直角に折り曲げたり、リンクプレートの端部を延長させたり、リンクプレートの側面に垂直に取り付けたりするなど、種々様々な形状、態様でアタッチメントが設けられている。このアタッチメントには、離間対向するローラチェーン間に掛け渡されたスラット、スクレーパ、バケットなどが取り付けられるなどしてコンベヤとして構成される。
【0003】
図4には、一般的に搬送用として使用されるローラチェーンの斜視図が示されている。このローラチェーン1は、長手方向に亘って対峙する複数組の内外リンクプレート2,3と、この対峙する内外リンクプレート2,3を連結する連結ピン4と、対峙する内外リンクプレート2,3の内リンクプレート2、2間にブシュ6を介して回転可能に設けられた片側フランジ付きローラ5とからなる。この片側フランジ付きローラ5は、ローラの一方端部にフランジ5aを形成したものである。以下、この片側フランジ付きローラ5を便宜上適宜にローラ5という。
【0004】
ローラ5は、内リンクプレート2、2に固定されたブシュ6に遊嵌され、このブシュ6内に連結ピン4が遊嵌され、連結ピン4の両端部が外リンクプレート3に固定されている。
【0005】
ローラチェーン1を構成する内外リンクプレート2,3は、図4に示されるように、上縁にアタッチメント2a、3aが設けられたもので、例えば、このアタッチメント2a、3aにスラットなどが取り付けられてスラットコンベヤが形成される。この場合、アタッチメントは、内外リンクプレート2,3のいずれか一方にだけ設けられることもある。
【0006】
このローラチェーン1は、図4あるいは図6にその一部が示されるように、フランジ5aが同じ側に位置するように内リンクプレート2、2間にローラ5が設けられたものであり、この場合、ローラチェーン1の全長に亘って設けられているローラ5は、全てフランジ5aが同じ側に位置するように設けられ、図5に示すように、レール7表面に沿って走行し、このローラ5のフランジ5aにより脱線が防止される。
【0007】
上記のように構成されたローラチェーン1は、チェーン1に加わる荷重が全周に亘って均一な場合は、脱線するようなことはない。しかし、チェーン全周の数カ所で部分的に集中して負荷が加わる場合、例えば、立体駐車場用チェーン(実公平3−31794号公報参照)のように、車輌を搭載するケージが間隔を空けて数カ所に設けられ、ケージ取り付け箇所で負荷が加わる場合、その取り付け箇所でローラチェーンが傾きレールから脱線する危険性があるという問題がある。
【0008】
かかる問題の解決手段として、図7に示されるように、内リンクプレート2、2間に、フランジ5aが異なった側に位置するようにローラ5を設けたローラチェーン8が考えられている。この場合、ローラチェーン8の内外リンクプレート2,3間に長手方向に亘って複数設けられるローラ5は、隣接するローラ5のフランジ5aが交互に反対側に位置する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記ローラチェーン8のように、内リンクプレート2、2間に、フランジ5aが異なった側に位置するようにローラ5を設ける場合、図6に示すローラチェーン1のように、フランジ5aが同じ側に位置するように設けられていたローラ5をそのまま共用して使用すると、以下詳述するが、図7に示すように、接触幅8Wが小さくなるため、レール9の幅9Wを狭くし、それと同時にチェーンが懸回されるスプロケットの厚さも薄くしなければならない。その結果、レール及びスプロケットが強度的に低下するという問題がある。
【0010】
すなわち、図6に示すように、ローラ5をフランジ5aが同じ側に位置するように内リンクプレート2、2間に設けているローラチェーン1の場合、ローラ5とレール7との接触幅1Wは、レール7の幅7Wと同じで、この寸法は、ローラ5の本体部分5bの長さ5Lと同等程度まで広げることが可能である。この場合は、強度的に問題は生じない。
【0011】
ところが、図7に示すように、内リンクプレート2、2間に、フランジ5aが異なった側に位置するようにローラ5が設けられているローラチェーン8の場合、フランジ5aが交互に反対側にあるため、前記ローラチェーン1のローラ5をそのまま使用すると、ローラ5とレール9との接触幅8Wが小さくなり、必然的に、レール9の幅9Wがローラ5の本体部分5bの長さ5Lより小さい幅の狭いものとなる。それに伴って、チェーンが懸回されるスプロケットの厚さも薄いものとなる。
【0012】
そのため、フランジ5aが同じ側に位置するローラチェーン1とフランジ5aが異なった側に位置するローラチェーン8とでローラ5を共用して使用すると、レール及びスプロケットが強度的に劣ったものとなるという問題がある。
【0013】
上記のように、フランジ5aが異なった側に位置するようにローラ5を設けたローラチェーン8を採用した上で、レール及びスプロケットの強度的な問題を解決しようとする場合、レール9の幅9Wを、例えば、図6に示すレール7の幅7Wくらいに拡大したものとする必要があり、それに伴って、ローラ5の本体部分5bの長さ5Lを拡大して大きくする必要がある。図示は省略するが、このようにすると、拡大したローラ(5)と拡大したレール(9)との接触幅は、拡大したレール(9)の幅(7Wくらい)と同じにできるが、ローラ5は本体部分5bが長い大きなものとなる。
【0014】
しかし、このようにローラ5を大きくすると、フランジ5aが同じ側に位置するようにしたローラチェーン1のローラ5と異なった寸法のものとなって、共用化ができなくなるという問題がある。その結果、異なった寸法の片側フランジ付きローラを大量生産する場合、金属製ローラでは異なった大きさの鋳型、合成樹脂製ローラでは異なった大きさの成形金型がそれぞれ2種類必要となり、コスト的に不利になるという問題がある。
【0015】
そこで、本発明は、前述したような従来技術が有していた問題を解決するもので、フランジが異なった側に位置するように内外リンクプレート間に片側フランジ付きローラが設けられたローラチェーンにおいて、レールの強度低下を防止するためにレール幅を拡大したものとしても、それに伴って片側フランジ付きローラを大きくしないようにすることができ、フランジが同じ側に位置するように内外リンクプレート間に片側フランジ付きローラが設けられたローラチェーン、及びフランジが異なった側に位置するように内外リンクプレート間に片側フランジ付きローラが設けられたローラチェーンのいずれにも片側フランジ付きローラを共用化して使用することができると共に、レール、スプロケットも共用化することができる搬送用のローラチェーンを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、上記問題点の解決手段として、長手方向に亘って対峙する複数組の内外リンクプレートが連結ピンで連結されると共に、内外リンクプレート間に複数の片側フランジ付きローラが回転可能に設けられてなる搬送用のローラチェーンにおいて、前記内外リンクプレート間に、フランジが異なった側に位置するように長手方向に亘って片側フランジ付きローラが設けられていると共に、少なくともフランジが形成されていない側のローラ端面と内リンクプレートとの間にスペーサが回転可能に挿入されている搬送用のローラチェーン、という構成としたものである。
【0017】
【作用】
上記ローラチェーンは、内外リンクプレート間にフランジが異なった側に位置するように片側フランジ付きローラが長手方向に亘って設けられていることにより、部分的に負荷が加わった場合でも、レールから脱線しないようになる。また、フランジが形成されていない側のローラ端面と内リンクプレートとの間にスペーサが回転可能に挿入されていることにより、ローラ端面の摩耗が抑制される。それと共に、レールの強度が低下しないように幅の広いレールとしても、それに伴って、フランジの介在により片側フランジ付きローラを大きくする必要がなくなり、フランジが同じ側に位置するように片側フランジ付きローラが設けられたローラチェーン、及びフランジが異なった側に位置するように片側フランジ付きローラが設けられたローラチェーンのいずれにも片側フランジ付きローラを共用化して使用することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例1を図1、図2に基づき説明する。図1に、搬送用のローラチェーン11の要部平面図、図2にその側面図を示す。ローラチェーン11は、以下詳述するが、内外リンクプレート12,13、連結ピン14、片側フランジ付きローラ15、ブシュ16、スペーサ18等で構成されている。
【0019】
片側フランジ付きローラ15は、ローラの一方端部にフランジ15aを形成したものであり(以下、便宜上適宜に片側フランジ付きローラ15を単にローラ15という。)、このローラ15は、内リンクプレート12に固定されたブシュ16に遊嵌されることにより回転可能に設けられる。
【0020】
このブシュ16内に連結ピン14が遊嵌され、連結ピン14の両端部が外リンクプレート13に固定されていることにより、内リンクプレート12と外リンクプレート13とが相対的に回動自在となり、ローラチェーン11が屈曲自在となる。この場合、内外リンクプレート12,13には、必要に応じて、上縁にアタッチメント(図示略)が形成されていてもよい。
【0021】
ローラチェーン11は、内リンクプレート12、外リンクプレート13を組とする内外リンクプレート12,13が長手方向に亘って対峙して配置され、この内外リンクプレート12,13の複数組が連結ピン14で連結されて形成される。そして、内リンクプレート12,12間にフランジ15aが異なった側に位置するようにローラ15が配置されてブシュ16を介して回転可能に設けられると共に、フランジ15aが形成されていない側のローラ端面15cと内リンクプレート12との間にスペーサ18が回転可能に挿入されている。この場合、スペーサ18はブシュ16に遊嵌される。
【0022】
上記のように構成されたローラチェーン11は、内リンクプレート12,12間にローラ15がフランジ15aを異なった側になるように配置され、この配置態様で内外リンクプレート12,13を連結ピン14で連結して形成されるが、このようにすると、ローラチェーン11は、長手方向に亘って、内外リンクプレート12,13間で隣接するローラ15のフランジ15aが交互に並んだものとなり、レールからの脱線が防止される。
【0023】
フランジ15aが形成されていない側のローラ端面15cと内リンクプレート12との間にスペーサ18が挿入されていることにより、図1に示すように、ローラ15とレール17との接触幅11Wは、レール17の幅17Wと等しく、この寸法は、ローラ15の本体部分15bの長さ15Lと同等程度まで広げることが可能である。
【0024】
このようにスペーサ18がローラ端面15c側に介在するため、レール17を幅の狭いものとする必要がなくなり、その一方でレール17を幅の広いものとしても、ローラ15の本体部分15bを長くして大きいローラとする必要がなくなるので、レール幅を拡大したものとしても、ローラ15を大きくしないようにすることができる。
【0025】
その結果、フランジ15aが同じ側に位置するローラチェーン(従来技術として説明した図6参照。)で用いる片側フランジ付きローラをそのまま使用することができるようになり、フランジ15aが同じ側に位置するローラチェーンとフランジ15aが異なった側に位置するローラチェーンとで、ローラ15を共用化することができる。それに伴って、片側フランジ付きローラの鋳型あるいは成形金型が1種類となり、コストの削減を図ることができる。
【0026】
スペーサ18が挿入されていることにより、レール17の幅17W及びスプロケットの厚さを薄くする必要がなくなるので、レール及びスプロケットの強度低下を防止でき、フランジが同じ側に位置するローラチェーンとフランジが異なった側に位置するローラチェーンとで、レール及びスプロケットを共用化して使用することができる。
【0027】
また、ローラ15は、スペーサが介在しないと、フランジ15aが形成されていない側(すなわち、ローラ端面15c)がフランジ側より内リンクプレートとの接触面積が小さく摩耗しやすいが、スペーサ18が回転可能に挿入されていることにより、摺動摩擦が小さくなり、ローラ端面15cの摩耗を防止することができる。
【0028】
実施例2を図3に基づき説明する。図3に、搬送用のローラチェーン21の要部平面図を示す。この実施例2のローラチェーン21は、前記実施例1のローラチェーン11において、さらに片側フランジ付きローラのフランジ側と内リンクプレートとの間にもスペーサを設けたものであり、以下、実施例1のローラチェーンと共通する部材には同一符号を付して説明する。
【0029】
ローラチェーン21は、以下詳述するが、内外リンクプレート12,13、連結ピン14、片側フランジ付きローラ15、ブシュ16、スペーサ22、スペーサ23等で構成されている。
【0030】
前記実施例1と同様に、片側フランジ付きローラ15は、ローラの一方端部にフランジ15aを形成したものであり(以下、便宜上適宜に片側フランジ付きローラ15を単にローラ15という。)、このローラ15は、内リンクプレート12に固定されたブシュ16に遊嵌されることにより回転可能に設けられる。
【0031】
ローラチェーン21は、内リンクプレート12、外リンクプレート13を組とする内外リンクプレート12,13が長手方向に亘って対峙して配置され、この内外リンクプレート12,13の複数組が連結ピン14で連結して形成される。そして、この内リンクプレート12,12間に、フランジ15aが異なった側に位置するように配置されたローラ15がブシュ16を介して回転可能に設けられると共に、フランジ15aが形成されていない側のローラ端面15cと内リンクプレート12との間にスペーサ22が回転可能に挿入され、さらに、ローラ15のフランジ15a側端面と内リンクプレート12との間にもスペーサ23が回転可能に挿入される。この場合、スペーサ22,23はブシュ16に遊嵌される。
【0032】
上記のように構成されたローラチェーン21は、内リンクプレート12,12間にフランジ15aが異なった側になるようにローラ15が配置され、この配置態様で内外リンクプレート12,13を連結ピン14で連結して形成しているので、ローラチェーン21は、長手方向に亘って、隣接するローラ15のフランジ15aが交互に反対側になり、レールからの脱線を防止することができる。
【0033】
また、フランジ15aが形成されていない側のローラ端面15cと内リンクプレート12との間にスペーサ22が挿入されていることにより、ローラ15のフランジ15a側端面と内リンクプレート12との間にスペーサ23が回転可能に挿入されている場合であっても、ローラ15とレール17との接触幅21Wは、レール17の幅17Wと等しく、この寸法は、ローラ15の本体部分15bの長さ15Lと同等程度まで広げることが可能である。
【0034】
このようにスペーサ22がローラ端面15c側に介在するため、ローラ15のフランジ15a側端面と内リンクプレート12との間にスペーサ23が介在していても、レール17を幅の狭いものとする必要がなくなり、その一方でレール17を幅の広いものとしても、ローラ15の本体部分15bを長くして大きいローラとする必要がなくなるので、レール幅を拡大したものとしても、ローラ15を大きくしないようにすることができる。
【0035】
その結果、フランジが同じ側に位置するローラチェーン(従来技術として説明した図6参照。)で用いる片側フランジ付きローラをそのまま使用することができ、フランジが同じ側に位置するローラチェーンとフランジが異なった側に位置するローラチェーンとで片側フランジ付きローラを共用化して使用することができる。それに伴って、片側フランジ付きローラの鋳型あるいは成形金型が1種類となり、コストの削減を図ることができる。
【0036】
さらに、ローラ端面15cと内リンクプレート12との間にスペーサ22が挿入されていることにより、レール17の幅17W及びスプロケットの厚さを薄くする必要がなくなり、レール及びスプロケットの強度低下を防止できる。また、フランジが同じ側に位置するローラチェーンとフランジが異なった側に位置するローラチェーンとで、レール及びスプロケットを共用化して使用することができる。
【0037】
内リンクプレート12、12とローラ15の両端部との間にスペーサ22、23が回転可能に設けられているので、ローラ15とスペーサ22、23が速度差を以て回転可能となり、ローラ15両端部の摩耗を抑制することができる。
【0038】
以上、実施例1,2を所謂ブシュ付きのローラチェーンとして説明したが、ローラチェーンとしては、連結ピンに直接片側フランジ付きローラを遊嵌するタイプのブシュ無しのローラチェーンとしてもよい。
【0039】
実施例1、2として、対峙する内リンクプレート間にフランジが異なった側に位置するように片側フランジ付きローラを配置し、長手方向に亘って隣接するローラ毎にフランジが交互に反対側になるようにしたローラチェーンについて説明したが、対峙する内リンクプレート間にフランジが同じ側に位置するように片側フランジ付きローラを配置し、隣接する内リンクプレート単位でフランジが反対側になるようにローラチェーンを構成してもよい。この場合、ローラチェーンは、2個のローラ単位毎にフランジが交互に反対側に位置するようになる。
【0040】
上記のように2個のローラ単位毎にフランジが交互に反対側に位置するようにする手段としては、対峙する内リンクプレート間にフランジが異なった側に位置するように片側フランジ付きローラを配置し、隣接する内リンクプレート毎のローラのフランジが同じ側に位置するようにしてもよい。
【0041】
片側フランジ付きローラとスペーサとは、同じ材質のものとしてもよいが、両者の摺動摩耗を抑制するために、材質の組み合わせは、片側フランジ付きローラがスチールの場合はスペーサを合成樹脂、片側フランジ付きローラが合成樹脂の場合はスペーサをスチールとすることが好ましい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、内外リンクプレート間に、フランジが異なった側に位置するように長手方向に亘って片側フランジ付きローラが設けられているので、ローラチェーンに部分的に負荷が加わった場合でも、レールからの脱線を防止できる。
【0043】
フランジが形成されていない側のローラ端面と内リンクプレートとの間にスペーサが回転可能に挿入されているので、ローラ端面の摩耗を抑制することができると共に、レールの強度が低下しないように幅の広いものとしても、片側フランジ付きローラを大きくしないようにすることができる。
【0044】
その結果、フランジが同じ側に位置するように内外リンクプレート間に片側フランジ付きローラが設けられたローラチェーン、及びフランジが異なった側に位置するように内外リンクプレート間に片側フランジ付きローラが設けられたローラチェーンのいずれにも片側フランジ付きローラを共用化して使用することができる。それに伴って、片側フランジ付きローラの鋳型あるいは成形金型が1種類となり、コストの削減を図ることができる。
【0045】
また、フランジが形成されていない側のローラ端面と内リンクプレートとの間にスペーサが挿入されているので、従来技術のフランジが異なった側に位置するように内外リンクプレート間に片側フランジ付きローラが設けられた場合(図7参照)のように、レールの幅を小さくしたり、スプロケットの厚さを薄くする必要がなくなり、レール及びスプロケットの強度低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示し、ローラチェーンの要部平面図である。
【図2】同上、ローラチェーンの側面図である。
【図3】本発明の実施例2を示し、ローラチェーンの要部平面図である。
【図4】従来のローラチェーンの要部斜視図である。
【図5】従来のローラチェーンとレールとの接輪状態を示す説明図である。
【図6】従来のローラチェーンの要部平面図である。
【図7】従来の他のローラチェーンの要部平面図である。
【符号の説明】
11 ローラチェーン
11W 接触幅
12 内リンクプレート
13 外リンクプレート
14 連結ピン
15 片側フランジ付きローラ
15a フランジ
15b ローラの本体部分
15c ローラ端面
15L ローラの本体部分の長さ
16 ブシュ
17 レール
17W レールの幅
18 スペーサ
21 ローラチェーン
22,23 スペーサ

Claims (1)

  1. 長手方向に亘って対峙する複数組の内外リンクプレートが連結ピンで連結されると共に、内外リンクプレート間に複数の片側フランジ付きローラが回転可能に設けられてなる搬送用のローラチェーンにおいて、
    前記内外リンクプレート間に、フランジが異なった側に位置するように長手方向に亘って片側フランジ付きローラが設けられていると共に、少なくともフランジが形成されていない側のローラ端面と内リンクプレートとの間にスペーサが回転可能に挿入されていることを特徴とする搬送用のローラチェーン。
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