JP3834518B2 - 搬送装置 - Google Patents

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正 三間
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9乃至図12は近年提案されている搬送装置の一例であり、この搬送装置は、一方の面に利用者が搭乗する無端状の搬送ベルト1と、該搬送ベルト1の他方の面の幅方向中央部分に延び且つ搬送ベルト1に装着した無端状のチェーン2と、該チェーン2を介して搬送ベルト1を周回させるための駆動装置3とを備えている。
【0003】
搬送ベルト1は、ゴム系材料によって形成され且つ利用者が搭乗する一方の面にベルト周回方向に延びる複数の溝4をベルト幅方向に等間隔に設けた可撓層5と、それぞれがベルト幅方向に延び且つチェーン2に対峙するようにベルト周回方向へ所定の間隔で可撓層5に埋め込んだ金属製の横剛性部材6とで構成されている。
【0004】
また、可撓層5の他方の面に、その左右の周縁部分から中心部分近傍へ延びる切り欠き7を前後に隣接する横剛性部材6の間に設けて、搬送ベルト1の左右への屈曲性の向上を図っている。
【0005】
チェーン2は、それぞれ周回方向に並んだ左右一対の内側プレート8と、左右の内側プレート8間の前端寄り部分及び後端寄り部分に配置したローラ9と、該ローラ9を左右の内側プレート8に枢支するピン10と、前端部が内側プレート8後端寄り部分に重なるようにピン10に係止され且つ後端部が内側プレート8前端寄り部分に重なるようにピン10に係止された左右一対の外側プレート11とで構成されている。
【0006】
内側プレート8に穿設したピン孔の内周面と、このピン孔に挿通するピン10の外周面との間には、予めクリアランスが設定されており、チェーン2が左右へ屈曲できるようになっている。
【0007】
周回方向に並ぶ外側プレート11には、これらの1つおきに、横剛性部材6に当接してボルト締結される取付座12を設けている。
【0008】
搬送ベルト1及びチェーン2は、下側乗降位置Aから上側乗降位置Bへ向かう螺旋状の上り側搬送経路を形成し、また、上側乗降位置Bから下側乗降位置Aへ向かう螺旋状の下り側搬送経路を形成するように、多数のローラなどで構成した案内手段(図示せず)で導かれる。
【0009】
駆動装置3は、下側乗降位置A、上側乗降位置Bごとに設置され、チェーン2をその反ベルト寄り縁部が噛合するように上方から巻き掛けた駆動スプロケット13及び上部ベンドスプロケット14と、これらのスプロケット13,14の間に配置され且つ搬送ベルト1をその一方の面が下方から接するように巻き掛けた下部ベンドプーリ15,16と、駆動スプロケット13を回転させるモータ17とで構成されている。
【0010】
上述した搬送装置では、モータ17によって回転する駆動スプロケット13がチェーン2を矢印S方向へ送出し、当該チェーン2にとともに搬送ベルト1が、下側乗降位置Aから上側乗降位置Bへ至る上り側搬送経路、及び上側乗降位置Bから下側乗降位置Aへ至る下り側搬送経路を周回することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9乃至図12に示す搬送装置では、可撓層5及びチェーン2の構成材料の物性の相違や製作精度に起因して、周回方向に並んだ横剛性部材6と取付座12の間隔を合致させにくく、このため、チェーン2で搬送ベルト1を牽引する構成が成立しなくなることが懸念される。
【0012】
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、搬送ベルトをチェーンによって確実に牽引できる搬送装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の搬送装置では、可撓性を有し且つ一方の面に搬送対象物が載る無端状の搬送ベルトと、当該搬送ベルトの搬送対象物が載らない他方の面の全長にわたって沿い且つ周回可能な無端状のチェーンと、所定の間隔でベルト周回方向に並び且つチェーンに向き合うように搬送ベルトに装着した多数の従動ラックと、当該従動ラックに対応する間隔でチェーン周回方向に並び且つ従動ラックに噛合し得るようにチェーンに装着した多数の駆動ラックとを備えている。
【0014】
本発明の請求項2に記載の搬送装置では、可撓性を有し且つ一方の面に搬送対象物が載る無端状の搬送ベルトと、当該搬送ベルトの搬送対象物が載らない他方の面の全長にわたって沿い且つ周回可能な無端状のチェーンと、所定の間隔でベルト周回方向に並び且つチェーンに向き合うように搬送ベルトに装着した多数の従動板と、該従動板にチェーン側へ所定の密度で突出するように複数設けた線状の従動突起部と、前記の従動板に対応する間隔でチェーン周回方向に並び且つ従動板に向き合うようにチェーンに装着した駆動板と、該駆動板に搬送ベルト側へ従動突起部と略等しい密度で突出するように複数設けられ且つ従動突起部に係合し得る線状の駆動突起部とを備えている。
【0015】
本発明の請求項3に記載の搬送装置では、従動板と従動突起部、並びに駆動板と駆動突起部のそれぞれを、一体的に形成している。
【0016】
本発明の請求項4に記載の搬送装置では、搬送ベルトとチェーンの間に配置され且つ搬送ベルトをその他方の面が接するように巻き掛けた一対の上部ベンドプーリと、当該両上部ベンドプーリの間に配置され且つ搬送ベルトをその一方の面が接するように巻き掛けたテークアッププーリ及び下部ベンドプーリと、前記の上部ベンドプーリの至近に配置され且つチェーンをその反ベルト寄り縁部が噛合するように巻き掛けた駆動スプロケット及び上部ベンドスプロケットと、当該スプロケットの間に配置され且つチェーンをそのベルト寄り縁部が噛合するように巻き掛けた下部ベンドスプロケット及びテークアップスプロケットとを付加している。
【0017】
本発明の請求項5に記載の搬送装置では、チェーンの側面に向き合う案内面を有する側部レールを、チェーン周回経路の所定範囲に沿って設け、所定の間隔でチェーン周回方向に並び且つ側部レールの案内面を転動可能な多数のローラを、チェーンに装着している。
【0018】
本発明の請求項6に記載の搬送装置では、チェーンの反ベルト寄り縁部に向き合う案内面を有する下部レールを、チェーン周回経路の所定範囲に沿って設け、所定の間隔でチェーン周回方向に並び且つ下部レールの案内面に対向する多数の被案内部を、チェーンに設けている。
【0019】
本発明の請求項1に記載の搬送装置においては、チェーンに装着した駆動ラックに、搬送ベルトに装着した従動ラックを噛合させて、チェーンの移動を搬送ベルトに伝達する。
【0020】
本発明の請求項2に記載の搬送装置においては、チェーンに装着した駆動板から突出する駆動突起部に、搬送ベルトに装着した従動板から突出する従動突起部を係合させて、チェーンの移動を搬送ベルトに伝達する。
【0021】
本発明の請求項3に記載の搬送装置においては、相互に係合する駆動突起部と従動突起部を、チェーンに装着される駆動板、及び搬送ベルトに装着される従動板に対して一体的に形成することにより、駆動力伝達機構の強度向上を図る。
【0022】
本発明の請求項4に記載の搬送装置においては、搬送ベルトを、上部ベンドプーリ、テークアッププーリ、下部ベンドプーリに巻き掛け、また、チェーンを、駆動スプロケット、上部ベンドスプロケット、下部ベンドスプロケット、テークアップスプロケットに巻き掛けて、搬送ベルト及びチェーンの周回経路の分離を図る。
【0023】
本発明の請求項5に記載の搬送装置においては、チェーン周回経路に沿うように設けた側部レールの案内面を、チェーンに装着した多数のローラが転動して、チェーンの搬送ベルト幅への変位を抑止する。
【0024】
本発明の請求項6に記載の搬送装置においては、チェーン周回経路に沿うように設けた下部レールの案内面の上を、チェーンに設けた被案内部が通過して、チェーンの下方向への変位を抑止する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示例とともに説明する。
【0026】
図1乃至図3は本発明の搬送装置の実施の形態の第1の例であり、図中、図9乃至図12と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0027】
この搬送装置は、可撓性を有する無端状の搬送ベルト1と、該搬送ベルト1の他方の面に沿って周回可能な無端状のチェーン18と、所定の間隔でベルト周回方向に並び且つ搬送ベルト1に装着した多数の従動ラック19と、該従動ラック19に対応した間隔でチェーン周回方向に並び且つ従動ラック19に噛合し得るようにチェーン18に装着した多数の駆動ラック20と、チェーン18を介して搬送ベルト1を周回移動させるための駆動装置21とを備えている。
【0028】
チェーン18は、内側プレート8、ローラ9、ピン10、外側プレート11により構成され、チェーン2(図11、図12参照)と同様に、左右へ屈曲できるようになっている。
【0029】
周回方向に並ぶ外側プレート11には、これらの1つおきに、搬送ベルト1側へ突出し且つ横剛性部材6に向き合う取付座22、及び搬送ベルト1から離れる方向へ突出し且つ取付座22に対して平行な摺動座23が、それぞれ側方へ突出するように設けられている。
【0030】
従動ラック19は、噛合歯が左右の外側プレート11の取付座22に対峙するように、搬送ベルト1の横剛性部材6にボルト締結され、また、駆動ラック20は、噛合歯が搬送ベルト1側を向いて従動ラック19に噛合し得るように、外側プレート11の各取付座22ごとにボルト締結され、搬送ベルト1及びチェーン18が駆動装置21を通過するとき以外は、従動ラック19に駆動ラック20が噛合している。
【0031】
この駆動ラック20のチェーン18移動方向の長さ寸法は、従動ラック19の約3倍程度に設定され、搬送ベルト1の可撓層5及びチェーン18の構成材料の物性の相違や製作精度を考慮しても、駆動装置21を通過するとき以外は、従動ラック19が駆動ラック20に確実に噛合できるようになっている。
【0032】
駆動装置21は、下側乗降位置A、上側乗降位置B(図9参照)などのような搬送ベルト1及びチェーン18の周回経路の所定箇所に設置され、搬送ベルト1とチェーン18の間に配置され且つ搬送ベルト1をその他方の面が接するように上方から巻き掛けた一対の上部ベンドプーリ24と、当該ベンドプーリ24の間に配置され且つ搬送ベルト1をその一方の面が接するように下方から巻き掛けたテークアッププーリ25及び下部ベンドプーリ26と、前記の上部ベンドプーリ24の至近に配置され且つチェーン18をその反ベルト寄り縁部が噛合するように上方から巻き掛けた駆動スプロケット27及び上部ベンドスプロケット28と、これらスプロケット27,28の間に配置され且つチェーン18をそのベルト寄り縁部が噛合するように下方から巻き掛けた下部ベンドスプロケット29及びテークアップスプロケット30とで構成されている。
【0033】
駆動スプロケット27は、モータ(図示せず)により回転し、チェーン18を矢印S方向へ送出して周回させるようになっている。
【0034】
すなわち、チェーン18は、駆動スプロケット27、下部ベンドスプロケット29、テークアップスプロケット30、及び上部ベンドスプロケット28の順で、駆動装置21を通過する。
【0035】
これに対して、搬送ベルト1は、前後の上部ベンドプーリ24、その間に配置したテークアッププーリ25、及び下部ベンドプーリ26に巻き掛けられているので、搬送ベルト1及びチェーン18の周回経路の分離が図られ、よって、従動ラック19と駆動ラック20の噛合が解除される。
【0036】
一方、駆動装置21を通過するとき以外は、搬送ベルト1が屈曲していても、従動ラック19に駆動ラック20が噛合しており、チェーン18の移動が、駆動ラック20及び従動ラック19を介して搬送ベルト1に伝達され、チェーン18と等速で搬送ベルト1が周回する。
【0037】
また、駆動装置21外の数個所で、可撓層5の伸びなどにより従動ラック19と駆動ラック20が噛合していない場合でも、その他の大多数の従動ラック19と駆動ラック20が噛合しているため、チェーン18の移動は、搬送ベルト1に確実に伝達される。
【0038】
駆動装置21を除いた搬送ベルト1の周回経路には、搬送ベルト1の一方の面の左右両縁寄り部分に接する支持ローラ31と、搬送ベルト1の他方の面の左右両縁寄り部分に接する支持ローラ32とが、ベルト周回方向に所定の間隔で設置されており、これらの支持ローラ31,32によって、搬送ベルト1が周回するときの上下方向への変位を抑止している。
【0039】
チェーン18周回経路曲り部分(特に、図9に示す螺旋状の上り側搬送経路や下り側搬送経路など)に、チェーン18側面に向き合う案内面33を有する側部レール34を設置し、更に、案内面33を転動可能なローラ35を、側部レール34に対峙するほうの外側プレート11の取付座22と摺動座23に支持軸36を介して枢支し、チェーン18が周回するときの周回経路曲り部分内方への変位を側部レール34によって抑制している。
【0040】
また、側部レール34の反チェーン周回経路側に、側部レール34をチェーン周回経路側へ押圧する位置決めボルト43を具備した位置調整機構44を設け、装置台盤45への側部レール34のボルト締結を緩めた状態で、位置決めボルト43の突出量を適宜増減することにより、側部レール34の位置調整を行なえるようにしている。
【0041】
これに加えて、駆動装置21を除いたチェーン18周回経路に、外側プレート11の摺動座23に微小な空隙を隔てて向き合う案内面37を有する下部レール38と、該下部レール38に沿って反搬送ベルト側(下側)を向く案内面39を有する上部レール40を、ローラ35を枢支していないほうの外側プレート11の摺動座23が、下部レール38と上部レール40との間をチェーン周回方向へ通過し得るように設置し、更に、当該摺動座23に上部レール40の案内面39に摺接可能な滑り材41を取り付けて、チェーン18が周回するときの上下方向への変位を、両レール38,40によって抑止している。
【0042】
下部レール38は、装置台盤45に位置決めボルト46により締結され、上下位置を調整できるようになっている。
【0043】
また、搬送ベルト1に過大な荷重が作用した際には、その荷重を、従動ラック19、駆動ラック20、チェーン18、下部レール38を介して装置台盤45に負担させ、搬送ベルト1の沈み込みを回避する。
【0044】
更にまた、駆動ラック20の側面には、ストッパ42が搬送ベルト1側へ突出するように取り付けられており、当該ストッパ42によって、駆動ラック20と従動ラック19の搬送ベルト1幅方向経の相対変位を抑制している。
【0045】
このように、図1乃至図3に示す搬送装置では、チェーン18に装着した駆動ラック20に、搬送ベルト1に装着した従動ラック19を噛合させて、チェーン18の移動を搬送ベルト1に伝達するので、チェーン18で搬送ベルト1を確実に牽引することができ、また、搬送ベルト1に過大な張力が作用しない。
【0046】
更に、駆動装置21を通過する搬送ベルト1及びチェーン18の周回経路を、分離独立させるので、搬送ベルト1及びチェーン18の構成材料の物性の相違や製作精度の影響を受けずに、搬送ベルト1及びチェーン18を確実に周回させることができる。
【0047】
図4乃至図8は本発明の搬送装置の実施の形態の第2の例であり、図中、図1乃至図3と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0048】
この搬送装置では、先述した従動ラック19、駆動ラック20(図1及び図2参照)に代えて、所定の間隔でベルト周回方向に並び且つ搬送ベルト1の横剛性部材6にそれぞれボルト締結した多数の従動板47と、該従動板47にチェーン18側へ所定の密度で突出するように複数設けた線状の従動突起部48と、従動板47に対応する間隔でチェーン周回方向に並び且つ従動板47に向き合うように外側プレート11の各取付座22ごとにボルト締結した多数の駆動板49と、該駆動板49に搬送ベルト1側へ従動突起部48と略等しい密度で突出するように複数設けた駆動突起部50とを備えている。
【0049】
また、従動板47と従動突起部48、並びに駆動板49と駆動突起部50は、それぞれ一体的に形成されている。
【0050】
前後左右に隣接する各従動突起部48の間には、駆動突起部50が嵌入可能な空隙が設定され、前後左右に隣接する駆動突起部50の間には、従動突起部48が嵌入可能な空隙が設定されており、搬送ベルト1及びチェーン18が駆動装置21(図3参照)を通過するとき以外は、搬送ベルト1が屈曲していても、従動突起部48に駆動突起部50が係合している。
【0051】
これにより、矢印S方向へのチェーン18の移動が、駆動板49、駆動突起部50、従動突起部48、従動板47を介して搬送ベルト1に伝達され、チェーン18と等速で搬送ベルト1が周回する。
【0052】
駆動装置21では、先に述べたように、搬送ベルト1及びチェーン18の周回経路の分離が図られるため、両突起部48,50相互の係合が解除される。
【0053】
また、駆動装置21外の数個所で、可撓層5の伸びなどにより従動突起部48と駆動突起部50が係合していない場合でも、その他の大多数の従動突起部48と駆動突起部50が噛合しているため、チェーン18の移動は、搬送ベルト1に確実に伝達される。
【0054】
このように、図4乃至図8に示す搬送装置では、チェーン18に装着した駆動板49から突出する駆動突起部50に、搬送ベルト1に装着した従動板47から突出する従動突起部48を係合させて、チェーン18の移動を搬送ベルト1に伝達するので、チェーン18で搬送ベルト1を確実に牽引することができ、また、搬送ベルト1に過大な張力が作用しない。
【0055】
更に、駆動装置21を通過する搬送ベルト1及びチェーン18の周回経路を、分離独立させるので、搬送ベルト1及びチェーン18の構成材料の物性の相違や製作精度の影響を受けずに、搬送ベルト1及びチェーン18を確実に周回させることができる。
【0056】
これに加えて、相互に係合する駆動突起部50と従動突起部48を、チェーン18に外側プレート11を介して装着される駆動板49、並びに搬送ベルト1の横剛性部材6に装着される従動板47に対して一体的に形成しているので、駆動力伝達機構の強度向上を図ることができる。
【0057】
なお、本発明の搬送装置は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、上部レールを設けずに下部レールだけでチェーンの下方への変位の抑止を図るようにすること、下部レールの案内面に摺接可能な滑り材を摺動座に設けること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加え得ることは勿論である。
【0058】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の搬送装置によれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0059】
(1)本発明の請求項1の記載の搬送装置においては、チェーンに装着した駆動ラックに、搬送ベルトに装着した従動ラックを噛合させて、チェーンの移動を搬送ベルトに伝達するので、搬送ベルトの周回経路が左右へ屈曲していても、搬送ベルトをチェーンによって牽引することができ、また、搬送ベルトに過大な張力が作用しない。
【0060】
(2)本発明の請求項2に記載の搬送装置においては、チェーンに装着した駆動板から突出する駆動突起部に、ベルトに装着した従動板から突出する従動突起部を係合させて、チェーンの移動を搬送ベルトに伝達するので、搬送ベルトの周回経路が左右へ屈曲していても、搬送ベルトをチェーンによって牽引することができ、また、搬送ベルトに過大な張力が作用しない。
【0061】
(3)本発明の請求項3に記載の搬送装置においては、相互に係合する駆動突起部と従動突起部を、チェーンに装着される駆動板、及び搬送ベルトに装着される従動板に対して一体的に形成しているので、駆動力伝達機構の強度向上を図ることができる。
【0062】
(4)本発明の請求項4に記載の搬送装置においては、上部ベンドプーリ、テークアッププーリ、下部ベンドプーリに、搬送ベルトを巻き掛け、駆動スプロケット、上部ベンドスプロケット、下部ベンドスプロケット、テークアップスプロケットにチェーンを巻き掛けて、搬送ベルト及びチェーンの周回経路の分離を図るので、搬送ベルト及びチェーンの構成材料の物性の相違や製作精度などの影響を受けずに、搬送ベルト及びチェーンを確実に周回させることができる。
【0063】
(5)本発明の請求項5に記載の搬送装置においては、チェーン周回経路に沿うように設けた側部レールの案内面を、チェーンに装着した多数のローラが転動するので、チェーンの搬送ベルト幅への変位を抑止できる。
【0064】
(6)本発明の請求項6に記載の搬送装置においては、チェーン周回経路に沿うように設けた下部レールの案内面と、該下部レールに沿うように設けた上部レールの案内面との間を、チェーンに設けた被案内部が通過するので、チェーンの上下方向への変位を抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送装置の実施の形態の第1の例における搬送ベルト及びチェーンの周回経路を示す横断面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】本発明の搬送装置の実施の形態の第1の例における駆動装置を示す概念図である。
【図4】本発明の搬送装置の実施の形態の第2の例における搬送ベルト及びチェーンの周回経路を示す縦断面図である。
【図5】図4における従動板及び従動突起部の側面図である。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】図4における駆動板及び駆動突起部の側面図である。
【図8】図7のVIII−VIII矢視図である。
【図9】近年提案されている搬送装置の一例の主要構成を示す概念図である。
【図10】図9における搬送ベルト及びチェーンを示す横断面図である。
【図11】図10のXI−XI矢視図である。
【図12】図11におけるチェーンを示す平面図である。
【符号の説明】
1 搬送ベルト
18 チェーン
19 従動ラック
20 駆動ラック
23 摺動座(被案内部)
24 上部ベンドプーリ
25 テークアッププーリ
26 下部ベンドプーリ
27 駆動スプロケット
28 上部ベンドスプロケット
29 下部ベンドスプロケット
30 テークアップスプロケット
33 案内面
34 側部レール
35 ローラ
37 案内面
38 下部レール
39 案内面
40 上部レール
47 従動板
48 従動突起部
49 駆動板
50 駆動突起部

Claims (6)

  1. 一方の面に搬送対象物が載り且つ平面視において無端状に周回する可撓性の搬送ベルトと、当該搬送ベルトの搬送対象物が載らない他方の面の全長にわたって沿い且つ周回可能な無端状のチェーンと、所定の間隔でベルト周回方向に並び且つチェーンに向き合うように搬送ベルトに装着した多数の従動ラックと、当該従動ラックに対応する間隔でチェーン周回方向に並び且つ従動ラックに噛合し得るようにチェーンに装着した多数の駆動ラックとを備えてなることを特徴とする搬送装置。
  2. 一方の面に搬送対象物が載り且つ平面視において無端状に周回する可撓性の搬送ベルトと、当該搬送ベルトの搬送対象物が載らない他方の面の全長にわたって沿い且つ周回可能な無端状のチェーンと、所定の間隔でベルト周回方向に並び且つチェーンに向き合うように搬送ベルトに装着した多数の従動板と、該従動板にチェーン側へ所定の密度で突出するように複数設けた線状の従動突起部と、前記の従動板に対応する間隔でチェーン周回方向に並び且つ従動板に向き合うようにチェーンに装着した駆動板と、該駆動板に搬送ベルト側へ従動突起部と略等しい密度で突出するように複数設けられ且つ従動突起部に係合し得る線状の駆動突起部とを備えてなることを特徴とする搬送装置。
  3. 従動板と従動突起部、並びに駆動板と駆動突起部のそれぞれを、一体的に形成した請求項2に記載の搬送装置。
  4. 搬送ベルトとチェーンの間に配置され且つ搬送ベルトをその他方の面が接するように巻き掛けた一対の上部ベンドプーリと、当該両上部ベンドプーリの間に配置され且つ搬送ベルトをその一方の面が接するように巻き掛けたテークアッププーリ及び下部ベンドプーリと、前記の上部ベンドプーリの至近に配置され且つチェーンをその反ベルト寄り縁部が噛合するように巻き掛けた駆動スプロケット及び上部ベンドスプロケットと、当該スプロケットの間に配置され且つチェーンをそのベルト寄り縁部が噛合するように巻き掛けた下部ベンドスプロケット及びテークアップスプロケットとを付加した請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の搬送装置。
  5. チェーンの側面に向き合う案内面を有する側部レールを、チェーン周回経路の所定範囲に沿って設け、所定の間隔でチェーン周回方向に並び且つ側部レールの案内面を転動可能な多数のローラを、チェーンに装着したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. チェーンの反ベルト寄り縁部に向き合う案内面を有する下部レールを、チェーン周回経路の所定範囲に沿って設け、所定の間隔でチェーン周回方向に並び且つ下部レールの案内面に対向する多数の被案内部を、チェーンに設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の搬送装置。
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