JP2004066903A - 車両の盗難防止装置 - Google Patents

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滝下 竜夫
Takeshi Yamaguchi
山口 毅
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Abstract

【課題】特別のセンサを別途用いることなく、盗難を確実に防止できる車両の盗難防止装置を提供する。
【解決手段】液体燃料を用いて駆動されるエンジン20と、液体燃料を貯留する燃料タンク21と、液体燃料の液面位置hを計測する液面計25とを備えた車両に設けられる車両の盗難防止装置において、エンジン20の起動状態を例えばキースイチ22からの操作信号入力等により検出し、エンジン20の起動状態を検出していない状態で、かつ液面計25で液面位置hが変動したことを検出した場合に、これに応じた制御信号を出力するコントローラ27と、この制御信号に応じて駆動され警報を発するホーン36と、コントローラ27からの制御信号に応じてエンジン20を起動させないように例えばエンジン起動回路23の配線31a,31bを遮断するスタータ制御リレー32を有する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば建設機械等を含む車両の盗難防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建設機械等を含む車両は屋外で使用されるものであり、使用されない場合も、屋外に例えば運転席をロックした状態で駐車(留置)される。
このような車両の盗難を防止するために、従来より種々の技術が提唱されており、公知技術例としては、例えば特開2000−127904号公報や、特開昭61−84514号公報に記載のものがある。
【0003】
特開2000−127904号公報には、車両に設けた傾斜センサで傾斜角を検出し、この感知信号に基づきエンジンへの燃料供給配管に設けた燃料遮断電磁弁を閉弁させ、これによってエンジンを強制的に停止させる盗難防止装置が開示されている。
【0004】
特開昭61−84514号公報には、車両に停止中は固定される第1の振り子とこの第1の振り子に傾動自在に接続される第2の振り子とを設け、第1の振り子が停止時に固定された停止状態でさらに第1の振り子と第2の振り子との間の相対角度をマイクロスイッチで検出し、相対角度が生じた場合に警報器を鳴らして周囲に盗難を報知する盗難防止装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術には以下の課題が存在する。
すなわち、上記従来技術では、盗難時には車両を自走させてトレーラー等の運搬手段に別途載せ換えるか、いずれか一方側(例えば前輪側又は後輪側)を吊り上げた状態とする必要があるという前提のもと、上記いずれの場合でも盗難時における車両傾斜発生又は車両傾斜増大を検出するようになっている。
【0006】
このため、例えば、比較的車体重量が比較的軽い軽車両(例えば建設機械においてはいわゆるミニショベル等)では、クレーン等で水平状態を維持したまま吊り上げ盗難を行うことも可能である。このような場合、盗難時に傾斜が発生しないため、盗難を検出することが難しい。
また、傾斜検出用の特別のセンサが別途必要となるため、コスト高を招く。
【0007】
本発明の目的は、特別のセンサを別途用いることなく、盗難を確実に防止できる車両の盗難防止装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、液体燃料を用いて駆動される原動機と、前記液体燃料のタンクと、前記液体燃料の液面位置を計測する液面計測手段とを備えた車両に設けられる車両の盗難防止装置において、前記原動機の起動状態を検出する起動検出手段と、この起動検出手段で前記原動機の起動状態を検出していない状態で、かつ前記液面計測手段で前記液面位置が変動したことを検出した場合に、これに応じた電気信号を出力する信号出力手段とを有する。
【0009】
ガソリンや軽油等の液体燃料で駆動する原動機を搭載した車両では、通常、燃料の残量を表示するために、その液体燃料のタンク内に、液体燃料の液面位置を計測する液面計測手段が備えられている。本発明はこの従来より備えられている液面計測手段を盗難検出用のセンサとして利用する。すなわち、原動機が起動状態でないのに液面位置が変動した場合には、信号出力手段がこれに応じて電気信号を出力する。これにより、この電気信号に応じて例えば警告手段で警告を発報するように構成することができる。この場合、車両をトレーラー等の運搬手段に別途載せ換えたり、いずれか一方側(例えば前輪側又は後輪側)を吊り上げた状態とするような車両に傾斜又は傾斜増大が生じる場合にも液面変動によって盗難を検出できるし、さらにクレーン等で水平状態を維持したまま吊り上げた場合でも、液面位置が全く変動しないようにすることは事実上不可能であるので、盗難を検出することができる。以上のようにして、本発明においては、従来技術のように別途特別のセンサを設けることなく、盗難を確実に検出することができる。
【0010】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記原動機を起動させる起動手段と、前記信号出力手段からの前記電気信号に応じて前記起動手段による原動機起動制御を禁止する禁止制御手段とを備える。
【0011】
これにより、盗難検出時には原動機が起動できなくなるので、さらに確実な盗難防止効果を得ることができる。
【0012】
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記信号出力手段からの前記電気信号に応じて駆動され警告を発報する警告手段を備える。
【0013】
(4)上記(3)において、好ましくは、前記警告手段は、ホーンである。
【0014】
(5)上記(3)において、好ましくは、操作者の操作入力に応じて、前記信号出力手段の前記電気信号出力機能又は前記警告手段の前記警告機能を無効化する無効化制御手段を備える。
【0015】
これにより、例えば本来の使用者である操作者が稼動現場まで車両を運搬するため吊り上げようとする場合に、操作者の操作入力に応じて無効化制御手段で信号出力手段の電気信号出力機能か若しくは警告手段の警告機能を無効化することで、盗難であると誤検出するのを防止できる。
【0016】
(6)上記(5)において、好ましくは、外部からの無線信号を受信する受信手段を備え、前記無効化制御手段は、その受信した前記無線信号に応じて前記無効化を行う。
【0017】
これにより、上記(5)で述べた誤検出防止操作を、例えば外部からのリモコン装置を用いて無線信号にて遠隔で行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車両の盗難防止装置の一実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態による車両の盗難防止装置の適用対象の一例である小型油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。なお、以降、油圧ショベルが図1に示す状態にて操作者が運転席に着座した場合における操作者の前側(図1中右側)、後側(図1中左側)、左側(図1中紙面に向かって奥側)、右側(図1中紙面に向かって手前側)を、単に前側、後側、左側、右側と称する。
【0019】
図1において、この油圧ショベルは、比較的小型のいわゆるオフセットタイプの油圧ショベルであり、走行手段としての左・右の無限軌道履体(クローラ)1L,1R(但し1Rのみ図1に図示)を備えた下部走行体2と、この下部走行体2の上部に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、この上部旋回体3の基礎下部構造をなす旋回フレーム4に取り付けられた多関節型の作業装置5と、旋回フレーム4上に設けられたいわゆるキャブタイプの運転室6と、旋回フレーム4上の運転室6以外の大部分を覆う上部カバー7とを備えている。
【0020】
下部走行体2は、略H字形状のトラックフレーム8と、このトラックフレーム8の左・右両側の後端近傍に回転自在に支持された駆動輪9L,9R(但し9Rのみ図1に図示)と、駆動輪9L,9Rをそれぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ(図示せず)と、トラックフレーム8の左・右両側の前端近傍に回転自在に支持され、無限軌道履体1L,1Rを介し駆動輪9L,9Rの駆動力でそれぞれ回転される従動輪(アイドラ)10L,10R(但し10Rのみ図1に図示)とを備えている。また、下部走行体2の中央部には旋回台軸受(旋回輪)11が配置され、この旋回輪11の中心近傍に下部走行体2に対し旋回フレーム4を旋回させる旋回用油圧モータ(図示せず)が内蔵されている。
【0021】
作業装置5は、旋回フレーム4に上下方向に回動可能に(俯仰可能に)結合されたロアブーム12と、このロアブーム12の先端部に左右方向に回動可能に結合されたアッパーブーム13と、このアッパーブーム13の先端部に左右方向に回動可能に接続されたアームシリンダブラケット14と、このアームシリンダブラケット14の先端部に上下方向に回動可能に結合されたアーム15と、このアーム15の先端部に上下方向に回動可能に結合されたバケット16と、ロアブーム12及びアームシリンダブラケット14を連結するステー(図示せず)と、ロアブーム12を駆動するブーム用油圧シリンダ17と、アッパーブーム13とともにロアブーム12に左右方向に回動可能に接続されアッパーブーム13を駆動するオフセット用油圧シリンダ(図示せず)と、アーム15を駆動するアーム用油圧シリンダ18と、バケット16を駆動するバケット用油圧シリンダ19とを備えている。
【0022】
このように構成された作業装置5は、上記オフセット用油圧シリンダが伸張すると、上記ステーによりアームシリンダブラケット14が常に油圧ショベルの前方を向いたままの状態でアッパーブーム13が旋回するようになっている。つまり、アームシリンダブラケット14、アーム15、及びバケット16を前方に向けた状態でアッパーブーム13を左右方向に旋回するようになっている。
【0023】
上部カバー7は、その内部に、エンジン20(後述の図2参照)、このエンジン20の液体燃料を貯留する燃料タンク21(後述の図2参照)、エンジン20によって駆動され複数の油圧アクチュエータ(詳細には上記左・右走行用油圧モータ、上記旋回用油圧モータ、上記ブーム用油圧シリンダ17、上記オフセット用油圧シリンダ、上記アーム用油圧シリンダ18、上記バケット用油圧シリンダ19等)を駆動させる圧油を吐出する複数の油圧ポンプ(図示せず)、これら油圧ポンプの圧油源となる作動油タンク(図示せず)等の機器を収納している。
【0024】
図2は、上記エンジン20駆動に係わる要部構成を本発明の警報装置の一実施形態とともに表す回路図である。
【0025】
この図2において、上記エンジン20と、運転室6内に設けられエンジン20の起動及び停止を指示するキースイッチ22と、このキースイッチ22の操作によりエンジン20を起動するエンジン起動回路23と、エンジン20に燃料供給配管24を介し液体燃料を供給する上記燃料タンク21と、この燃料タンク21内に設けられ液体燃料の液面位置(高さ)hを計測する液面計25と、運転室6内に設けられ燃料タンク21内の燃料残量を表示する燃料計26と、コントローラ27と、このコントローラ27の盗難防止機能(詳細は後述)を有効とするか無効とするかの選択指示を例えば無線信号等で受信する、この種のものとして公知の受信装置28と、コントローラ27の盗難防止機能が有効となったときに点灯する表示ランプ29とが設けられている。
【0026】
エンジン起動回路23は、エンジン20を例えば電動モータ等で起動するスタータ30と、このスタータ30に配線31aを介し接続されるスタータ制御リレー32と、このスタータ制御リレー32に配線31bを介し接続されるキースイッチスタートリレー33と、このキースイッチスタートリレー33に配線31cを介し接続される電源(バッテリ)34とで構成される。そして、上記キースイッチ22がON状態に操作されると、その操作信号がコントローラ27及びキースイッチスタートリレー33に出力されてキースイッチスタートリレー33の接点が閉じ状態となり、またスタータ制御リレー32の接点は通常閉じ状態となっている(後述を参照)から、スタータ30は配線31a,31b,31cを介しバッテリ34から給電されエンジン20を起動するようになっている。
【0027】
液面計25は例えばフロート(浮き)25a及び抵抗体(図示せず)等で構成されており、フロート25aにより測定した液体燃料の液面位置hを電流値に変換してコントローラ27に出力するようになっている。コントローラ27は、入力された液体燃料の液面位置hに対し演算処理を行い、算出した燃料残量を燃料計26に出力してその数値を表示させるようになっている。
【0028】
受信装置28は、油圧ショベルとは別体のこの種のものとして公知の送信装置(リモコン)35からの無線信号を受信するようになっている。送信装置35は少なくとも1つの操作ボタン(図示せず)を備えており、この操作ボタンの操作入力により例えば特定の無線信号(予め設定された電子的コード又はその都度入力する電子的コード)を送信するようになっている。そして、この特定の無線信号が受信装置28を介してコントローラ27に入力された場合のみ、コントローラ27は後述の盗難防止機能を有効又は無効に切り換えるようになっている。
【0029】
ここで、本実施形態の大きな特徴として、コントローラ27は、キースイッチ22からの操作信号がOFF状態である(言い換えればエンジン20の起動状態が検出されない)とき、液面計25からの検出信号(例えば液体燃料の液面位置h1、所定時間t後の液面位置h2)に対し演算処理を行って液体燃料の液面位置の時間変化Δh(=|(h2−h1)/t|)を算出し、この液面位置変化Δhが所定のしきい値以上であるかどうかを判断することで、油圧ショベルの傾斜及び揺れ等を検知するようになっている。そして、液面位置変化Δhが所定のしきい値以上となった場合には、コントローラ27は盗難防止機能として、上記スタータ制御リレー32及び上部旋回体3の適宜部位に設けられたホーン36に制御信号を出力し、これら制御信号によりスタータ制御リレー32の接点が開き状態となるとともにホーン36が吹鳴するようになっている。このようなコントローラ27の制御手順を図3により説明する。図3は、コントローラ27の上記制御処理内容を表すフローチャートである。
【0030】
この図3において、まずステップ100で、液体燃料の液面位置変化Δhが所定のしきい値以上となる場合を検出した状態かどうかを表す警報フラグFを0に初期化する。その後、ステップ110に進んで、送信装置35からの特定の無線操作信号が受信装置28を介しコントローラ27に入力する。そして、ステップ120に進み、上記ステップ110で入力した送信装置35からの無線操作信号が、コントローラ27の盗難防止機能を有効状態とする信号であるかどうかを判定する。
【0031】
盗難防止機能を有効状態とする無線操作信号であった場合は、ステップ120の判定が満たされて、コントローラ27の盗難防止機能を有効状態とし、ステップ130に移る。ステップ130では、表示ランプ29への制御信号をON状態とし、表示ランプ29が点灯する。その後、ステップ140に進んで、エンジン20が起動していない状態であるかどうかを判断するために、キースイッチ22からの操作信号がOFF状態であるかどうかを判定する。
【0032】
キースイッチ22からの操作信号がON状態であった(エンジン20が起動している状態である)場合は、ステップ140の判定が満たされず、ステップ150に移る。ステップ150では、警報フラグF=1であるかどうかを判定する。最初は警報フラグF=0であるから、ステップ150の判定が満たされず、ステップ160に移る。ステップ160では、スタータ制御リレー32への制御信号をON状態とし、スタータ制御リレー32の接点は閉じ状態を維持する。このとき、キースイッチ22の操作信号はON状態でありキースイッチスタートリレー33の接点は閉じ状態となっているから、スタータ30は配線31a,31b,31cを介しバッテリ34から給電される。ステップ160が終了すると、ステップ110に戻って上記同様の手順を繰り返す。
【0033】
一方、キースイッチ22からの操作信号がOFF状態である(エンジン20が起動していない状態である)場合は、ステップ140の判定が満たされて、ステップ170に移る。ステップ170では、液面計25で測定した液体燃料の液面位置hに対しコントローラ27で所定の演算処理が行われ、液体燃料の液面位置の時間変化Δhを算出する。そして、ステップ180に進み、液面位置変化Δhが所定のしきい値以上であるかどうかを判定する。液面位置変化Δhが所定のしきい値未満である場合は、ステップ180の判定が満たされず、ステップ110に戻って上記同様の手順を繰り返す。
【0034】
一方、液面位置変化Δhが所定のしきい値以上となった場合は、ステップ180の判定が満たされて、ステップ190に移る。ステップ190では、ホーン36への制御信号をON状態とし、ホーン36が例えば一定時間吹鳴する。その後、ステップ200に進んで、警報フラグFを、液面位置変化Δhが所定のしきい値以上となった場合を検出した状態を表すF=1とした後、ステップ110へ戻って上記同様の手順を繰り返す。
【0035】
その後、キースイッチ22がON状態となった場合は、ステップ140の判定が満たされず、ステップ150に進み、再び警報フラグF=1かどうかを判定するが、上記ステップ200にて警報フラグF=1となっていることから今度は判定が満たされて、ステップ210に移る。ステップ210では、スタータ制御リレー32への制御信号をOFF状態とし、スタータ制御リレー32の接点を開き状態とする。これにより、スタータ30にバッテリ34からの通電が行われず遮断される。ステップ210が終了すると、ステップ110に戻って上記同様の手順を繰り返す。
【0036】
一方、ステップ110で入力した送信装置35からの無線操作信号が盗難防止機能を無効状態とする信号であった場合は、ステップ120の判定が満たされず、コントローラ27の盗難防止機能を無効状態に切り換え、ステップ220に移る。ステップ220では、表示ランプ29への制御信号をOFF状態とし、表示ランプ29を消灯状態とする。そして、ステップ230に進み、ホーン36の制御信号をOFF状態とし、ホーン36を吹鳴停止状態とする。その後、ステップ240に進んで警報フラグをF=0に初期化し、ステップ160に進み、スタータ制御リレー32への制御信号をON状態とし、スタータ制御リレー32の接点を閉じ状態とする。ステップ160が終了すると、ステップ110に戻って上記同様の手順を繰り返す。
【0037】
なお、上記において、液面計25は各請求項記載の液体燃料の液面位置を計測する液面位置計測手段を構成し、キースイッチ22及びコントローラ27で行う図3のステップ140は原動機の起動状態を検出する起動検出手段を構成する。また、コントローラ27で行う図3のステップ190及び210は、起動検出手段で原動機の起動状態を検出していない状態で、かつ液面計測手段で液面位置が変動したことを検出した場合に、これに応じた電気信号を出力する信号出力手段を構成する。
【0038】
また、スタータ30は原動機を起動させる起動手段を構成し、スタータ制御リレー32は信号出力手段からの電気信号に応じて起動手段による原動機起動制御を禁止する禁止制御手段を構成する。また、受信装置28及びコントローラ27で行う図3のステップ110が外部からの無線信号を受信する受信手段を構成し、コントローラ27で行う図3のステップ230が、操作者の操作入力に応じて、信号出力手段の電気信号出力機能又は警告手段の警告機能を無効化する無効化制御手段を構成する。
【0039】
次に、本実施形態の動作及び作用効果を以下に説明する。
操作者が例えば掘削作業等を終了又は中止する場合、キースイッチ22をOFF状態に操作してエンジン制御の電気系統をOFF状態としエンジン20を停止させる。その後、操作者がコントローラ27の盗難防止機能を有効状態とするように送信装置35の操作ボタンを操作入力すると、ステップ100を経てステップ110で送信装置35から受信装置28を介しコントローラ27に盗難防止機能を有効状態にする無線操作信号が入力される。これにより、ステップ120の判定が満たされ、ステップ130で表示ランプ29への制御信号がON状態になり表示ランプ29は点灯する。このとき、キースイッチ22をOFF状態に操作してエンジン制御の電気系統をOFF状態としエンジン20を停止させるとともに、その操作信号がコントローラ27に入力されていることから、ステップ140の判定が満たされ、ステップ170において液面計25で測定した燃料タンク21内の液体燃料の液面位置の時間変化Δhを算出する。通常の停止留置状態の間は液面位置変化Δhは0かわずかでありステップ180が満たされない。
【0040】
しかしながら、その後、油圧ショベルが例えば吊り上げられ盗難されようとした場合には、油圧ショベルの傾斜又は揺れ等により液体燃料の液面位置変化Δhが所定のしきい値以上となる。これにより、ステップ180の判定が満たされ、ステップ190においてコントローラ27でホーン36の制御信号をON状態とし、ホーン36が一定時間吹鳴し、盗難者及び周囲環境に盗難検知の音を警報する。また、仮にこのような警報にも係わらず盗難された場合であっても、盗難された後に本来の使用者ではない操作者が例えば偽造キー、スペアキー等を用いて(或いはキーつきのまま盗まれて正しいキーで)キースイッチ22をON状態に操作すると、ステップ140の判定が満たされステップ150の判定が満たされず、ステップ210においてコントローラ27でスタータ制御リレー32の制御信号をOFF状態とし、スタータ制御リレー32の接点が開き状態となる。これにより、スタータ30はバッテリ34からの通電が停止され、エンジン20を起動できない状態にする。
【0041】
このように本実施形態においては、燃料タンク21内の液体燃料の液面位置の時間変化Δhをコントローラ27で検出し、この液面位置変化Δhが所定のしきい値以上となる場合にホーン36で警告を発報するとともに、スタータ30へのバッテリ34からの通電を停止してエンジン20を起動させないようにする。これにより、油圧ショベルをトレーラー等の運搬手段に別途載せ換えたり、いずれか一方側(例えば前輪側又は後輪側)を吊り上げた状態とする油圧ショベルに傾斜又は傾斜増大が生じる場合に液面位置変化Δhによって盗難を検出できる。また、クレーン等で水平状態を維持したまま吊り上げた場合であっても、液面位置変化Δhが全くないようにすることは事実上不可能であるので、この場合も確実に盗難を検出することができる。この結果、従来技術のように別途特別のセンサを設けることなく、既設の液面計25を利用することで盗難を確実に検出することができる。また、盗難検出時にはエンジン20を起動できない状態にするので、さらに確実な盗難防止効果を得ることができる。
【0042】
また、本実施形態の構成においては、上述したコントローラ27の盗難防止機能の有効化・無効化の選択切換を外部からの送信装置35を用いて無線信号にて遠隔で行うことができる。このとき、例えば本来の使用者である操作者が稼動現場まで油圧ショベルを運搬するため吊り上げようとするような場合にも、操作者が送信装置35の操作ボタンを操作入力してコントローラ27の盗難防止機能を無効化することで、盗難であると誤検出するのを未然かつ容易に防止できる。
【0043】
なお、上記実施形態では、原動機の起動状態を検出する起動検出手段として、キースイッチ22からの操作信号をコントローラ27に出力する構成を例に取り説明したが、これに限らない。すなわち、例えばエンジンの駆動力を電力に変換するオルタネータからの電流信号をコントローラに出力する構成としてもよい。この場合も上記同様の効果を得ることができる。
【0044】
また、上記実施形態では、液体燃料の液面位置を計測する液面計測手段として、フロート25a及び抵抗体等で構成される液面計25を例に取り説明したが、これに限らない。すなわち、例えば、フロート及び磁石体等で構成される磁気式液面計、超音波の液面反射信号により計測する超音波式液面計、静電容量により計測する液面計、圧搾空気を送る際の圧力値により計測する気泡式液面計等でもよい。これらの場合も上記同様の効果を得ることができる。
【0045】
また、上記実施形態では、信号出力手段からの電気信号に応じて起動手段による原動機起動制御を禁止する禁止制御手段として、コントローラ27からの制御信号に応じてスタータ制御リレー32の接点を開き状態にしスタータ30がバッテリ34から通電されなくなる構成を例に取り説明したが、これに限らない。すなわち、例えば燃料供給配管24途中に燃料遮断電磁弁を設け、この燃料遮断電磁弁がコントローラからの制御信号に応じて燃料供給配管を遮断するような構成としてもよい。この場合も上記同様の効果を得ることができる。
【0046】
また、上記実施形態では、信号出力手段の電気信号出力機能又は警告手段の警告機能を無効化する無効化制御手段として、送信装置35からの特定の無線信号が受信装置28を介しコントローラ27に入力されてコントローラ27の盗難防止機能を無効状態に切り換える制御を例に取り説明したが、これに限らない。すなわち、例えば本来の使用者である操作者のみがその場所を知っている油圧ショベルに設けたスイッチ等からの操作信号がコントローラに入力されてコントローラの盗難防止機能を無効状態に切り換える制御としてもよい。この場合も上記同様の効果を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、特別のセンサを別途用いることなく、例えばクレーン等で水平状態を維持したまま吊り上げられ盗まれようとした場合であっても、確実に盗難を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両の盗難防止装置の一実施形態の適用対象である小型油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の車両の盗難防止装置の一実施形態とともにエンジン駆動に係わる要部構成を表す回路図である。
【図3】本発明の車両の盗難防止装置の一実施形態を構成するコントローラの制御処理内容を表すフローチャートである。
【符号の説明】
20 エンジン(原動機)
21 燃料タンク
22 キースイッチ(起動検出手段)
25 液面計(液面位置計測手段)
27 コントローラ(起動検出手段、信号出力手段、無効化制御手段)
28 受信装置(受信手段)
30 スタータ(起動手段)
32 スタータ制御リレー(禁止制御手段)
36 ホーン(警告手段)
h  液体燃料の液面位置
Δh 液体燃料の液面位置の時間変化

Claims (6)

  1. 液体燃料を用いて駆動される原動機と、前記液体燃料のタンクと、前記液体燃料の液面位置を計測する液面計測手段とを備えた車両に設けられる車両の盗難防止装置において、
    前記原動機の起動状態を検出する起動検出手段と、
    この起動検出手段で前記原動機の起動状態を検出していない状態で、かつ前記液面計測手段で前記液面位置が変動したことを検出した場合に、これに応じた電気信号を出力する信号出力手段とを有することを特徴とする車両の盗難防止装置。
  2. 請求項1記載の車両の盗難防止装置において、前記原動機を起動させる起動手段と、前記信号出力手段からの前記電気信号に応じて前記起動手段による原動機起動制御を禁止する禁止制御手段とを備えることを特徴とする車両の盗難防止装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両の盗難防止装置において、前記信号出力手段からの前記電気信号に応じて駆動され警告を発報する警告手段を備えることを特徴とする車両の盗難防止装置。
  4. 請求項3記載の車両の盗難防止装置において、前記警告手段は、ホーンであることを特徴とする車両の盗難防止装置。
  5. 請求項3記載の車両の盗難防止装置において、操作者の操作入力に応じて、前記信号出力手段の前記電気信号出力機能又は前記警告手段の前記警告機能を無効化する無効化制御手段を備えることを特徴とする車両の盗難防止装置。
  6. 請求項5記載の車両の盗難防止装置において、外部からの無線信号を受信する受信手段を備え、前記無効化制御手段は、その受信した前記無線信号に応じて前記無効化を行うことを特徴とする車両の盗難防止装置。
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