JP2020051133A - 建設機械の運搬時衝突防止システム - Google Patents

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Abstract

【課題】建設機械の運搬時に、通常の使用時に建設機械の本体から突出する構成部品と周囲の物体との接触リスクを低減する。【解決手段】コントローラ250と、建設機械の上に設けられた構成部品が所定の高さで保持される使用状態と、構成部品が所定の高さより低い位置で保持される運搬状態とのいずれの状態にあるかを検出し、検出結果をコントローラ250に出力する部品状態検出装置と、建設機械が稼働状態にあるか運搬状態にあるかを検出し、検出結果をコントローラ250に出力する機械状態検出装置と、コントローラ250から警報信号を受信すると警報を出力する警報装置230と、を備え、コントローラ250は、機械状態検出装置による検出結果が、建設機械が他車両に搭載されて運搬中であることを示し、かつ、部品状態検出装置による検出結果が、使用状態であることを示す場合、警報装置230に警報信号を出力する。【選択図】図3

Description

本発明は、建設機械の運搬時の安全確保技術に関する。特に、建設機械の車体上に取り付けられた構成部品の衝突を防止する技術に関する。
建設機械の稼働中、建設機械の車体上に取り付けられたハンドレールと建設機械のアタッチメントとの干渉を防止する技術がある。例えば、特許文献1には、「上部旋回体上に配置したエンジン、油圧機器等を被うハウスを設けた土木・建設機械において、該ハウスの外周上部に作業のためのハンドレールを設け、該ハンドレールを格納する格納場所を前記上部旋回体の一端側に設け、該ハンドレールを作業用位置と格納位置との間を自在に移動させるための油圧シリンダを設けた(要約抜粋)」建設機械が開示されている。
特許2003−20689号公報
特許文献1に開示の技術によれば、エンジンがONされた状態で、アタッチメントの位置に応じて駆動される油圧シリンダによりハンドレールの張り出しおよび格納を制御する。従って、アタッチメントとの干渉の回避は、建設機械の稼働中に限られる。
しかしながら、油圧ショベルのような履帯走行式の建設機械は、他の作業現場に移動させる場合、通常、一般の道路を自走せず、トレーラ等により運搬される。運搬中、建設機械自体は非稼働であるため、特許文献1の技術を用いたハンドレールの干渉の回避はできない。しかし、ハンドレール等の車体上の車体から突出した構成部品は、運搬中、周囲の物体と接触する可能性があり、対策が求められている。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、建設機械の運搬時に、通常の使用時に建設機械の本体から突出する構成部品と周囲の物体との接触リスクを低減する技術を提供することを目的とする。
本発明は、コントローラと、建設機械の上に設けられた構成部品が所定の高さで保持される使用状態と、前記構成部品が前記所定の高さより低い位置で保持される運搬状態とのいずれの状態にあるかを検出し、検出結果を前記コントローラに出力する部品状態検出装置と、前記建設機械が稼働状態にあるか運搬状態にあるかを検出し、検出結果を前記コントローラに出力する機械状態検出装置と、前記コントローラから警報信号を受信すると警報を出力する警報装置と、を備え、前記コントローラは、前記機械状態検出装置による検出結果が、前記建設機械が他車両に搭載されて運搬中であることを示し、かつ、前記部品状態検出装置による検出結果が、前記使用状態であることを示す場合、前記警報装置に前記警報信号を出力することを特徴とする。
本発明によれば、建設機械の運搬時に、常の使用時に建設機械の本体から突出する構成部品と周囲の物体との接触リスクを低減できる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
(a)は、本発明の実施形態に係る油圧ショベルの側面図。(b)は、本発明の実施形態に係る油圧ショベルの運搬状態を説明する図。 (a)は、本発明の実施形態に係るハンドレールの使用状態を、(b)は、同ハンドレールの非使用状態を、それぞれ説明する図。(c)は、本発明の実施形態に係るGNSSアンテナの使用状態を説明する図。 本発明の実施形態に係る運搬時衝突防止システムのブロック図。 本発明の実施形態に係る運搬時衝突防止処理のフローチャート。 本発明の実施形態の変形例の運搬時衝突防止システムのブロック図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一または関連する符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、本実施形態では、建設機械として油圧ショベルを例に説明する。
図1(a)に、本実施形態の油圧ショベル100の側面図を示す。
図1(a)に示すように、油圧ショベル100は、自走可能なクローラ式の下部走行体110と、この下部走行体110上に旋回可能に搭載され、下部走行体110とともに油圧ショベル100の車体を構成する上部旋回体120と、この上部旋回体120の前部側に俯仰動可能に設けられたフロント作業機130とを備える。この油圧ショベル100は、例えば、土砂の掘削作業等に用いられる。
上部旋回体120は、旋回の中心となる旋回フレーム121と、この旋回フレーム121の上側であって前方側に搭載されるキャブ122と、旋回フレーム121の上側であって後方側に搭載されるカウンタウエイト123と、キャブ122とカウンタウエイト123間に位置するエンジンとを備える。エンジンの外気吸込み側には、熱交換器が配置され、排気側には油圧ポンプユニットが配置される。エンジン等が配置されている部分は機械室を構成し、この機械室の一部は機械室カバー124で覆われる。一方、油圧ショベル100のキャブ122後方側の側面部は、建屋カバー125で覆われる。
また、上部旋回体120の上には、ハンドレール210およびGNSS(Global Navigation Satellite System)用のGNSSアンテナ220が設けられる。上部旋回体120内の、例えば、キャブ122内には、このGNSSアンテナ220で受信した電波を用いて自車両の位置情報を算出するGNSS受信装置247(図3参照)が設けられる。また、本実施形態では、回転灯等の警報装置230がさらに設けられる。
警報装置230は、カウンタウエイト123周辺に配置される。しかしながら、この位置に限定されない。後述のように、油圧ショベル100の運搬時に、当該油圧ショベル100が搭載されるトレーラ300の運転手が認知可能な場所であればよい。
また、警報装置230は、例えば、回転灯231(図3参照)、音声を出力するブザー232(図3参照)、点滅を繰り返すランプ等であってもよい。
さらに、油圧ショベル100は、図1(a)には図示しないが、運搬時衝突防止システム200(図3参照)を備える。運搬時衝突防止システム200は、油圧ショベル100の各部の状態を検出する検出装置と、検出装置からの信号を受信し、処理を行い、油圧ショベル100全体の動作を制御するコントローラ250(図3参照)と、警報装置230と、により実現される。運搬時衝突防止システム200については、後述する。
このような油圧ショベル100は、作業現場を移動する際、図1(b)に示すように、トレーラ300等の他車両に搭載され、輸送(運搬)される。このとき、ハンドレール210やGNSSアンテナ220等の、突出している構成部品は、予め定めた運搬時の状態とされる。運搬時の状態では、これらの構成部品は、上部旋回体120から突出して周囲の物体に衝突しないよう、使用状態での高さより低い位置に保持される状態である。
ハンドレール210は、例えば、作業者が油圧ショベル100の各部の点検や補修作業等のために上部旋回体120の上面に昇る際の転落防止のための保護柵である。ハンドレール210は、例えば、キャブ122の後方の建屋カバー125のほぼ上方に設けられ、鋼製のパイプを門型(Π字型)に折り曲げた形状を有し、横柵部と両脚部とを備える。本実施形態のハンドレール210は、使用中の状態である使用状態と、使用していない状態である非使用状態と、の2つの状態を有する。ハンドレール210は、運搬時、非使用状態とされる。
ハンドレール210の使用状態を、図2(a)に示す。また、非使用状態を、図2(b)に示す。
使用状態では、ハンドレール210は、図2(a)に示すように、横柵部が水平かつ両脚部が略垂直な状態に取り付けられる。ハンドレール210の一方の脚部は、上部旋回体120の左側の側面縁部であって、キャブ122の背面にわずかな隙間を持って位置している。ハンドレール210の他方の脚部は、本実施形態では、前後方向位置が機械室カバー124の前端に近い場所に位置している。ハンドレール210の根元部は、図示しないヒンジ等を介して折りたたみ可能に、固定手段で固定保持されている。
一方、非使用状態では、図2(b)に示すように、根元部に設けた固定手段の固定を解除し、ほぼ90度根元から倒して上部旋回体120の上面に保持される。このとき、例えば、ハンドレール210の横柵部に形成された貫通孔と上部旋回体120の天井板に形成した係止用穴とに止めピンを嵌合し、係止される。
本実施形態では、上部旋回体120の上面に、ハンドレール210の状態を検出する状態検出センサである検出スイッチ241を備える。検出スイッチ241は、例えば、非使用状態のハンドレール210の横柵部の真下に位置するよう配置される。これにより、非使用時にハンドレール210が倒された際、検出スイッチ241がON状態となる。検出スイッチ241は、ON状態となると、非使用検出信号をコントローラ250に出力する。すなわち、本実施形態の検出スイッチ241は、ハンドレール210が非使用状態であることを検出した場合、非使用検出信号を出力する。コントローラ250は、この非使用状態検出信号の有無で、ハンドレール210の状態を把握できる。
GNSSアンテナ220は、使用時は、図1(a)に示すように、例えば、カウンタウエイト123上に専用ポール221を立てて搭載される。非使用時は、専用ポール221から取りはずされる。運搬時、GNSSアンテナ220は、非使用時の状態とされる。
なお、専用ポール221の先端には、GNSSアンテナ220の着脱を検知するON/OFFスイッチ242が設けられる。ON/OFFスイッチ242は、GNSSアンテナ220が取り付けられている場合、ON状態となり、コントローラ250にON信号を出力する。すなわち、GNSSアンテナ220が使用状態である場合、ON信号がコントローラ250に出力される。コントローラ250は、このON信号の有無で、GNSSアンテナ220の状態を把握できる。なお、ON/OFFスイッチ242の代わりに、GNSSアンテナ220をGNSS受信装置247に電気的に接続するコネクタがコントローラ250に向けて出力する電気信号を、GNSSアンテナ220の状態把握に用いてもよい。
なお、上述のように、ハンドレール210およびGNSSアンテナ220は、運搬時、非使用時の状態に保持される。従って、以後、非使用時の状態を、運搬状態と呼ぶ。
次に、本実施形態の油圧ショベル100が備える運搬時衝突防止システム200について説明する。図3は、本実施形態の運搬時衝突防止システム200のブロック図である。本実施形態の運搬時衝突防止システム200は、コントローラ250と、構成部品の状態を検出し、検出結果をコントローラ250に出力する部品状態検出装置と、建設機械の状態を検出し、検出結果をコントローラ250に出力する機械状態検出装置と、警報装置230と、バッテリ260と、を備える。
部品状態検出装置は、上述の検出スイッチ241と、ON/OFFスイッチ242とを含む。また、機械状態検出装置は、油圧ショベル100に備えられるキースイッチ(イグニッションスイッチ;始動スイッチ)243と、加速度センサ244とを含む。
キースイッチ243は、キャブ122内の運転席近傍に設けられ、ONされることにより、油圧ショベル100のエンジンを始動させる。具体的には、油圧ショベル100が備えるバッテリ260から各種電装部品に通じる回路の接点を閉じる始動信号を出力する。本実施形態では、この始動信号を、コントローラ250に出力する。コントローラ250は、この始動信号を受信することにより、油圧ショベル100が稼働中であることを把握できる。すなわち、キースイッチ243は、本実施形態では、油圧ショベル100が稼働中であるか否かを検出する稼働検出装置として機能する。
加速度センサ244は、油圧ショベル100の加速度を検出する。例えば、上部旋回体120に設けられる。加速度センサ244は、検出した加速度を加速度信号にとしてコントローラ250に出力する。油圧ショベル100の車体が移動している場合、加速度信号が出力される。コントローラ250は、この加速度信号を受信することにより、油圧ショベル100が移動していることを把握できる。すなわち、加速度センサ244は、本実施形態では、油圧ショベル100が移動中であるか否かを検出する移動検出装置として機能する。
コントローラ250は、油圧ショベル100が運搬されている間、構成部品であるハンドレール210およびGNSSアンテナ220が、運搬状態であるか否かを判別し、少なくとも1つが運搬状態でなければ、警報装置230から警報を出力させる。なお、コントローラ250は、例えば、上部旋回体120内に配置される。
コントローラ250は、油圧ショベル100が運搬中であるか否かを、キースイッチ243および加速度センサ244からの出力を用いて判別する。また、構成部品が運搬状態であるか否かを、検出スイッチ241およびON/OFFスイッチ242からの出力を用いて判別する。また、油圧ショベル運搬時に少なくとも1つの構成部品が運搬状態でない場合、警報信号を生成し、警報装置230に出力する。このとき、コントローラ250等の稼働電力は、バッテリ260から得る。
なお、各センサ装置および警報装置230とコントローラ250とは、有線で接続されても、無線で接続されてもよい。
以下、コントローラ250による運搬時の衝突防止処理の流れを説明する。この運搬時の衝突防止処理は、上述のように、油圧ショベル100の運搬中に、ハンドレール210およびGNSSアンテナ220の少なくとも1つが運搬状態でない場合、警報装置230に警報を出力させる処理である。
図4は、本実施形態の衝突防止処理の処理フローである。本処理は、所定の時間間隔で実行される。
コントローラ250は、まず、油圧ショベル100が運搬されているか否かを判別する。油圧ショベル100は、エンジンは稼働していないが、車両本体が移動している場合、運搬されていると判別される。
コントローラ250は、まず、エンジンが稼働しているか否かを判別する(ステップS1101)。エンジンが稼働しているか否かは、キースイッチ243から始動信号を受信しているか否かで判別する。コントローラ250は、始動信号を受信している場合、エンジンが稼働していると判別する。一方、始動信号を受信していない場合、エンジンは非稼働と判別する。
エンジンが稼働していると判別された場合(S1101;Yes)、運搬中でないと判別し、そのまま処理を終了する。
一方、エンジンが非稼働と判別された場合(S1101;No)、コントローラ250は、車体が移動しているか否かを判別する(ステップS1102)。車体が移動しているか否かは、加速度センサ244からの出力で判断する。すなわち、コントローラ250は、加速度センサ244から加速度情報が出力されているか否かを判別する。出力されている場合、車体が移動していると判別する。
コントローラ250は、車体が移動していないと判別した場合(S1102;No)、運搬中でないと判別し、そのまま処理を終了する。
一方、車体が移動していると判別した場合(S1102;Yes),コントローラ250は、ハンドレール210等の構成部品が、運搬状態にあるか否かを判別する(ステップS1103)。本実施形態では、コントローラ250は、ハンドレール210およびGNSSアンテナ220の両方が運搬状態と判別された場合、構成部品が運搬状態であると判別する。すなわち、ハンドレール210およびGNSSアンテナ220の少なくとも一方が使用状態と判別された場合、構成部品は、運搬状態ではないと判別する。
なお、各構成部品が運搬状態であるか、使用状態であるかの判別は、以下の通りである。すなわち、検出スイッチ241から非使用信号が入力されている場合、ハンドレール210は、運搬状態にあると判別する。一方、非使用信号が入力されていない場合、ハンドレール210は、使用状態にあると判別する。また、ON/OFFスイッチ242からON信号が入力されている場合、GNSSアンテナ220は、使用状態であると判別する。一方、ON/OFFスイッチ242からON信号が入力されていない場合、運搬状態にあると判別する。
構成部品が運搬状態であると判別した場合(S1103;Yes)、コントローラ250は、そのまま処理を終了する。一方、運搬状態でないと判別した場合(S1103;No)、コントローラ250は、警報装置230に警報信号を出力し(ステップS1104)、処理を終了する。なお、警報装置230は、警報信号を受けて、警報を出力する。
以上説明したように、本実施形態の油圧ショベル100は、運搬時に構成部品の衝突を防止する運搬時衝突防止システム200を備える。そして、この運搬時衝突防止システム200は、コントローラ250と、部品状態検出装置と、機械状態検出装置と、コントローラ250から警報信号を受信すると警報を出力する警報装置230と、を備える。部品状態検出装置は、例えば、検出スイッチ241およびON/OFFスイッチ242であり、油圧ショベル100の上に設けられたハンドレール210やGNSSアンテナ220といった構成部品が、所定の高さで保持される使用状態と、この所定の高さより低い位置で持される運搬状態(非使用状態)のいずれの状態にあるかを検出し、検出結果をコントローラ250に出力する。機械状態検出装置は、例えば、キースイッチ243および加速度センサ244であり、油圧ショベル100の状態が、稼働中である稼働状態にあるか、他車両に搭載されて運搬中である運搬状態にあるかを検出し、検出結果をコントローラ250に出力する。コントローラ250は、機械状態検出装置による検出結果が、運搬状態であることを示し、かつ、前記部品状態検出装置による検出結果が、使用状態であることを示す場合、警報信号を出力する。
このように、本実施形態によれば、通常の使用時に油圧ショベル100の車体から突出した構成部品が、油圧ショベル100の運搬時に運搬状態にされていない場合、警報装置230から警報を出力する。これにより、例えば、油圧ショベル100を運搬するトレーラ300の運転手等の周囲の人が、構成部品が運搬中に周囲の物に接触するおそれがあることを容易に知ることができ、対策を講じることができる。これにより、運搬中、油圧ショベル100から突出した構成部品が周囲の物体と接触するリスクを低減できる。
なお、上記実施形態では、非使用時、ハンドレール210は、上部旋回体120の上面に倒されているが、これに限定されない。例えば、両脚部の長さを調整可能に構成し、上部旋回体120からの突出高を低減させたり、ハンドレール210自体を上部旋回体120内に格納可能に構成したりしてもよい。
また、上記実施形態では、油圧ショベル100の車体から突出した構成部品として、ハンドレール210とGNSSアンテナ220とを想定しているが、いずれか一方であってもよい。例えば、運搬時、GNSSアンテナ220を取り外さない場合は、油圧ショベル100の車体が移動しているか否かを検出する移動検出装置として、GNSS受信装置247を用いてもよい。この場合、GNSS受信装置247が算出する位置情報が経時的に変化した場合、車体が移動していると判別する。GNSSとして、例えば、GPSが用いられる。
また、構成部品は、ハンドレール210およびGNSSアンテナ220に限定されない。
また、運搬時衝突防止システム200において、運搬時にその状態を検出する対象は、構成部品に限定されない。さらに、フロント作業機130の姿勢が、運搬状態になっているか否かを判別してもよい。
この場合の運搬時衝突防止システム200のブロック図を図5に示す。ここでは、フロント作業機130の姿勢検出装置として、さらに、ストロークセンサ245および角度センサ246を備える。これらは、フロント作業機130の姿勢を検出するセンサとして、予めフロント作業機130に搭載されるセンサである。
コントローラ250は、姿勢検出装置から入力された信号に基づき、フロント作業機130の姿勢が、運搬時の姿勢(運搬状態)であるか否かを判別する。運搬時の姿勢は、例えば、フロント作業機130の高さが、所定の高さ以下である姿勢である。
コントローラ250は、上記警報出力処理のステップS1103において、さらに、フロント作業機130の姿勢が運搬状態であるか否かを判別する。そして、構成部品およびフロント作業機130の姿勢の、少なくとも1つが運搬状態にないと判別された場合、警報信号を出力する。
また、上記実施形態では、油圧ショベル100が運搬中であるか否かを、エンジンの稼働の有無と、車体の移動の有無との2条件で判定している。すなわち、キースイッチ243からの信号と、加速度センサ244からの信号とにより判定しているが、これに限定されない。一般に、トレーラ300等により運搬される場合、油圧ショベル100の通常の自走速度に比べ、移動速度が速くなる。この特性を用いて油圧ショベル100が運搬中であるか否かを判別してもよい。
この場合、コントローラ250は、加速度センサ244から入力される加速度信号から、実際の移動速度を算出し、その移動速度に基づいて、判定する。すなわち、予め所定の速度閾値を記憶装置(不図示)に記憶しておき、移動速度が速度閾値以上であれば、油圧ショベル100は、運搬中と判別する。速度閾値は、例えば、油圧ショベル100の自走時の最高速度とする。
このように構成することで、運搬時の衝突防止処理を行うために、コントローラ250で用いる信号を本実施形態での処理に比べ少なくすることができる。従って、簡易な構成で、運搬時の衝突防止処理を実現できる。
また、警報装置230を着脱自在とし、トレーラ300の運転手にわかりやすい位置に配置可能としてもよい。
以下の記載においては建設機械として油圧ショベル100を取り上げているが、建設機械は油圧ショベル100に限るものではなく、ホイールローダや各種の道路機械等、作業現場移動時に自走せず、運搬される各種の建設機械に適用できる。
なお、本発明は、上記の実施形態および変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例が含まれる。例えば、本発明は、上記の実施形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。
100:油圧ショベル、110:下部走行体、120:上部旋回体、121:旋回フレーム、122:キャブ、123:カウンタウエイト、124:機械室カバー、125:建屋カバー、130:フロント作業機、
200:運搬時衝突防止システム、210:ハンドレール、220:GNSSアンテナ、221:専用ポール、230:警報装置、231:回転灯、232:ブザー、241:検出スイッチ、242:ON/OFFスイッチ、243:キースイッチ、244:加速度センサ、245:ストロークセンサ、246:角度センサ、250:コントローラ、260:バッテリ、
300:トレーラ

Claims (5)

  1. コントローラと、
    建設機械の上に設けられた構成部品が所定の高さで保持される使用状態と、前記構成部品が前記所定の高さより低い位置で保持される運搬状態とのいずれの状態にあるかを検出し、検出結果を前記コントローラに出力する部品状態検出装置と、
    前記建設機械が稼働状態にあるか運搬状態にあるかを検出し、検出結果を前記コントローラに出力する機械状態検出装置と、
    前記コントローラから警報信号を受信すると警報を出力する警報装置と、を備え、
    前記コントローラは、前記機械状態検出装置による検出結果が、前記建設機械が他車両に搭載されて運搬中であることを示し、かつ、前記部品状態検出装置による検出結果が、前記使用状態であることを示す場合、前記警報装置に前記警報信号を出力することを特徴とする建設機械の運搬時衝突防止システム。
  2. 請求項1記載の建設機械の運搬時衝突防止システムにおいて、
    前記建設機械はフロント作業機を備え、
    前記フロント作業機の姿勢を検出し、検出結果を前記コントローラに出力する姿勢検出装置をさらに備え、
    前記コントローラは、さらに、前記機械状態検出装置による検出結果が前記運搬中であることを示し、かつ、前記姿勢検出装置の検出結果が、前記フロント作業機の姿勢が所定の高さより高いことを示す場合、前記警報信号を出力することを特徴とする建設機械の運搬時衝突防止システム。
  3. 請求項1または2記載の建設機械の運搬時衝突防止システムにおいて、
    前記機械状態検出装置は、
    前記建設機械が稼働中であるか否かを検出し、検出結果を前記コントローラに出力する稼働検出装置と、
    前記建設機械が移動中であるか否かを検出し、検出結果を前記コントローラに出力する移動検出装置と、を備え、
    前記コントローラは、前記移動検出装置の検出結果が、前記建設機械が稼働中でないことを示し、かつ、前記移動検出装置の検出結果が、前記建設機械が移動中であることを示す場合、前記建設機械が運搬中であることを示すと判別することを特徴とする建設機械の運搬時衝突防止システム。
  4. 請求項3記載の建設機械の運搬時衝突防止システムにおいて、
    前記稼働検出装置は、エンジンを始動させるキースイッチであり、
    前記移動検出装置は、加速度センサまたはGNSS受信装置であることを特徴とする建設機械の運搬時衝突防止システム。
  5. 請求項4記載の建設機械の運搬時衝突防止システムにおいて、
    前記コントローラは、前記加速度センサによる検出結果が、前記建設機械が所定の速度以上の速度で移動中であることを示す場合、前記運搬中であることを示すと判別することを特徴とする建設機械の運搬時衝突防止システム。
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