JP5061084B2 - 現場内監視システム - Google Patents

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本発明は、作業機械の周辺で作業を行う作業員の安全を確保するための現場内監視システムに関する。
作業機械の周辺で作業を行う作業員の安全を確保するために、たとえば、油圧ショベルの周囲に設定した危険領域内に作業員が存在する場合に、当該作業員に警告を発するとともに、油圧ショベルの動作を制動するという作業安全監視システムが知られている(特許文献1参照)。
特開2002−138518号公報
しかし、上述した特許文献に記載の作業安全監視システムでは、油圧ショベルとともに作業を行う作業員が危険領域内で作業を行わなくてはならない場合であっても、作業員が危険領域内に侵入する都度、当該作業員に警告が発せられため煩わしい。
(1) 請求項1の発明による現場内監視システムは、作業員の位置を検出する作業員位置検出手段と、一の作業機械とともに作業を行う作業員を登録する作業員登録手段と、作業員位置検出手段で位置が検出された作業員が一の作業機械とともに作業を行う作業員として作業員登録手段で登録されているか否かを判断する作業員登録有無判断手段と、一の作業機械の位置を検出する第1の作業機械位置検出手段と、一の作業機械の位置を基準として一の作業機械の周囲で作業員の立ち入りを制限する範囲(第1の立ち入り制限範囲)を記憶する第1の立ち入り制限範囲記憶手段と、第1の作業機械位置検出手段で検出した一の作業機械の位置と、第1の立ち入り制限範囲記憶手段で記憶した第1の立ち入り制限範囲とに基づいて、一の作業機械に関して作業員の立ち入りを制限する領域(第1の立ち入り制限領域)を算出する第1の立ち入り制限領域算出手段と、第1の立ち入り制限領域算出手段で算出した第1の立ち入り制限領域と、作業員位置検出手段で算出した作業員の位置とに基づいて、第1の立ち入り制限領域に作業員が存在するか否かを判断する第1の作業員有無判断手段と、第1の作業員有無判断手段で第1の立ち入り制限領域に作業員が存在すると判断され、かつ、第1の立ち入り制限領域に存在する当該作業員が作業員登録手段で登録されていない作業員であると第1の作業員登録有無判断手段で判断されると、当該作業員に対して警報を発する、一の作業機械に設けられた第1の警報手段と、第1の作業員有無判断手段で第1の立ち入り制限領域に作業員が存在すると判断され、かつ、第1の立ち入り制限領域に存在する当該作業員が作業員登録手段で登録された作業員でないと作業員登録有無判断手段で判断されると、一の作業機械のオペレータに対して警報を発する対オペレータ警報手段と、一の作業機械とは異なる他の作業機械の位置を検出する第2の作業機械位置検出手段と 他の作業機械の位置を基準として他の作業機械の周囲で作業員の立ち入りを制限する範囲(第2の立ち入り制限範囲)を記憶する第2の立ち入り制限範囲記憶手段と、第2の作業機械位置検出手段で検出した他の作業機械の位置と、第2の立ち入り制限範囲記憶手段で記憶した第2の立ち入り制限範囲とに基づいて、他の作業機械に関して作業員の立ち入りを制限する領域(第2の立ち入り制限領域)を算出する第2の立ち入り制限領域算出手段と、第2の立ち入り制限領域算出手段で算出した第2の立ち入り制限領域と、作業員位置検出手段で算出した作業員の位置とに基づいて、第2の立ち入り制限領域に作業員が存在するか否かを判断する第2の作業員有無判断手段と、第2の作業員有無判断手段で第2の立ち入り制限領域に作業員が存在すると判断され、かつ、第2の立ち入り制限領域に存在する当該作業員が作業員登録手段で登録された作業員であると第2の作業員登録有無判断手段で判断されると、当該作業員に対して警報を発する、一の作業機械に設けられた第2の警報手段とを備えることを特徴とする現場内監視システム。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の現場内監視システムにおいて、一の作業機械は、監視手段をさらに備え、監視手段は、作業員位置検出手段と、作業員登録手段と、作業員登録有無判断手段と、第1の作業機械位置検出手段と、第1の立ち入り制限範囲記憶手段と、第1の立ち入り制限領域算出手段と、第1の作業員有無判断手段と、第1の警報手段と、対オペレータ警報手段と、第2の作業機械位置検出手段と、第2の立ち入り制限範囲記憶手段と、第2の立ち入り制限領域算出手段と、第2の作業員有無判断手段と、第2の警報手段とを有することを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項1に記載の現場内監視システムにおいて、
サーバ手段をさらに備え、サーバ手段は、作業員位置検出手段と、作業員登録手段と、作業員登録有無判断手段と、第1の作業機械位置検出手段と、第1の立ち入り制限範囲記憶手段と、第1の立ち入り制限領域算出手段と、第1の作業員有無判断手段と、第2の作業機械位置検出手段と、第2の立ち入り制限範囲記憶手段と、第2の立ち入り制限領域算出手段と、第2の作業員有無判断手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、作業員の安全を確保できる。
図1〜6を参照して、本発明による現場内監視システムの一実施の形態を説明する。図1は、本実施の形態の現場内監視システムを適用する作業現場の一例を示す図である。この作業現場では、移動体として、たとえば吊り荷作業や法面仕上げ作業を行う油圧ショベル1と、たとえば掘削や積み込みを行う油圧ショベル2と、敷き均しを行うブルドーザ3と、土砂を運搬するダンプトラック4とが稼働している。また、この作業現場では、たとえば油圧ショベル1とともに移動して、油圧ショベル1の周囲で玉掛け作業や作業指示などを行う2人の作業員11,12と、たとえば油圧ショベル2とともに移動して掘削位置の指示などを行う作業員21と、たとえば特定の移動体と移動をともにはしないが作業現場内で現場監督を行う作業員51と、たとえばダンプトラックの誘導を行う作業員52とが存在している。
本実施の形態の現場内監視システムでは、各移動体に搭載される移動体用監視装置9(図2)と、各作業員に携行させる作業員用監視装置8(図3)とを含んでいる。図2は、移動体用監視装置9の構成を示す図であり、図3は、作業員用監視装置8の構成を示す図である。図2に示すように、移動体用監視装置9は、CPU90と、メモリ91と、GPS受信機92と、入力装置93と、無線機94と、表示部95と、警報装置96とを備えている。CPU90は、各部から出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づく信号を各部へ出力する。メモリ91は、制御プログラムを格納するROM、作業エリアのRAM、および各種設定値などを記憶する不揮発メモリを含むメモリである。
GPS受信機92は、GPS衛星からのGPS信号を受信して、現在位置に関する情報をCPU90に出力する。入力装置93は、後述するように作業員に関する情報などを入力するための、たとえばキーボードなどの入力装置である。無線機94は、他の移動体に搭載された移動体用監視装置9や、各作業員が携行する作業員用監視装置8との間で各種情報の送受信を行うための無線機であり、アンテナ94aが接続されている。表示部95は、たとえば他の移動体や各作業員の位置などを表示するための表示装置であるが、移動体のエンジン回転数や冷却水温など移動体の各部の状態などを表示するために移動体にあらかじめ設けられている表示装置を利用してもよい。警報装置96は、移動体の外部に取り付けられて、後述するように各作業員に対して警報を発するための装置であり、たとえば、光を発して注意を促す回転灯などである。
図3に示すように、作業員用監視装置8は、CPU80と、メモリ81と、GPS受信機82と、無線機84とを備えている。CPU80は、各部から出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づく信号を各部へ出力する。メモリ81は、制御プログラムを格納するROM、作業エリアのRAM、および各種設定値などを記憶する不揮発メモリを含むメモリである。GPS受信機82は、GPS衛星からのGPS信号を受信して、現在位置に関する情報をCPU80に出力する。無線機84は、各移動体に搭載された移動体用監視装置9に対して現在位置に関する情報を送信するための無線機であり、アンテナ84aが接続されている。
このように構成される現場内監視システムでは、移動体用監視装置9および作業員用監視装置8は次のように動作する。各作業員用監視装置8のメモリ81には、作業員用監視装置8毎に定められた固有の識別子(ID番号)が格納されている。各作業員用監視装置8の不図示の電源スイッチがオンされると、CPU80は、GPS受信機82から出力される現在位置に関する情報と、メモリ81に格納されたID番号とを所定周期毎に無線機84を介して外部に送信する。
各移動体用監視装置9のメモリ91には、移動体用監視装置9毎に定められた固有の識別子(ID番号)と、移動体監視装置9が搭載される移動体の大きさの情報と、移動体監視装置9が搭載される移動体の危険範囲の情報とが格納されている。ここで、移動体の大きさの情報とは、移動体の外観の大きさに関する情報であり、油圧ショベルの作業腕のように、可動部分がある移動体に関しては、可動部分の可動範囲の情報も含む。危険範囲の情報とは、移動体監視装置9が搭載される移動体の周囲で、他の移動体の侵入や作業者の立ち入りを制限する範囲(立ち入り制限範囲、または危険範囲とも呼ぶ)についての情報である。
移動体用監視装置9のCPU90で行われる処理の概要について、図4に示したフローチャートに基づいて説明する。不図示の電源スイッチがオンされると、図4に示した処理を行うプログラムが起動されて、CPU90で実行される。ステップS101において、移動体用監視装置9が搭載された移動体とともに移動する作業員を登録する処理を行う。具体的には、「移動体用監視装置9が搭載された移動体」とともに移動する作業員が携行する作業員用監視装置8のID番号が入力装置93から入力されると、CPU90が入力されたID番号をメモリ91に記憶させる。これによって、対象となる移動体(作業機械)と関連づけて作業員が登録される。
ステップS101が実行されるとステップS110へ進み、GPS受信機92から出力される現在位置に関する情報に基づいて、移動体の中心位置の緯度および経度を求め、任意の座標系に変換する。変換する座標系として、たとえば国土交通省告示第九号で定める平面直角座標系(X,Y)を採用することもできる。以下、緯度および経度で表される位置を平面直角座標系に変換するものとして説明する。ステップS110が実行されるとステップS120へ進み、各作業員用監視装置8の(すなわち各作業者の)現在位置に関する情報とID番号とを無線機94を介して受信して、各作業員の現在位置(緯度および経度)を検出し、検出した位置を上述した平面直角座標系に変換する。
ステップS120が実行されるとステップS130へ進み、移動体に搭載された移動体用監視装置9のID番号と、移動体の大きさの情報と、移動体の危険範囲の情報と、ステップS110で検出した移動体の位置と、ステップS120で検出した作業員のID番号および位置とを無線機94を介して送信する。ステップS130が実行されるとステップS140へ進み、他の移動体に備えられた移動体用監視装置9の無線機94から送信されたデータを受信してステップS160へ進む。ステップS160において、ステップS120で検出されなかった作業員の位置をステップS140で受信したデータを元にして、取得する。
ステップS160が実行されるとステップS170へ進み、移動体の位置を中心とし、移動体の危険範囲で規定される平面直角座標系上の領域(すなわち、他の移動体の侵入や作業者の立ち入りを制限する領域であり、立ち入り制限領域、または危険領域とも呼ぶ)
内に他の移動体が存在するか否かを判断する、もしくは次の演算時までに危険領域に他の移動体が到達するかを予測して判断する。なお、ここで他の移動体との距離を移動体の位置に基づいて演算する際には、GPS受信機92から出力される現在位置に関する情報の精度(誤差)を考慮するものとする。ステップS170が肯定判断されるとステップS180へ進み、1周期前の演算時(前回の演算時)の位置と、今回の演算時の位置とに基づいて、ステップS170で危険領域に存在すると判断された他の移動体、および、次の演算時までに危険領域に到達すると予測される他の移動体が、こちら側に近づいてきているのか否か、または、これら他の移動体にこちらから近づいていっているのか否かを判断する。
ステップS180が肯定判断されると、すなわち、危険領域内に存在すると判断される、もしくは1周期演算後には危険領域に到達(侵入)する可能性があると判断され、かつ、他の移動体がこちら側の危険領域に近づいてきていると判断された場合、ステップS185に進み、移動体オペレータに他の移動体が近づいてきており、他の移動体が危険領域内に存在している、もしくは1周期演算の後には危険領域に侵入する可能性がある旨を表示部95に表示するとともに、不図示のブザーにより警報音を発するよう各部を制御する。なお、ステップS180では、他の移動体が危険領域内に侵入しているであっても、こちら側から他の移動体に近づいていった場合にはステップS180が否定判断されるので、上述したステップS185の報知は行われない。
ステップS170が否定判断されるか、ステップS180が否定判断されるか、ステップS185が肯定判断されるとステップS190へ進み、ステップS101で登録されていない作業員、つまり、他の移動体とともに移動する作業員または特定の移動体と移動をともにはしない作業員が、危険領域内に存在するか否か、もしくは次の演算周期までに危険領域に到達するか否かを予測して判断する。なお、ここで作業員との距離を移動体および作業員の位置に基づいて演算する際には、GPS受信機82,92から出力される現在位置に関する情報の精度(誤差)を考慮するものとする。
ステップS190が肯定判断されると、すなわち、他の移動体とともに移動する作業員または特定の移動体と移動をともにはしない作業員が、危険領域内に存在するか、もしくは次の演算周期までに危険領域に到達すると判断した場合には、ステップS200に進み、他の移動体とともに移動する作業員または特定の移動体と移動をともにはしない作業員が、危険領域内に存在するか、もしくは次の演算周期までに危険領域に到達する可能性がある旨を表示部95に表示するとともに、不図示のブザーにより警報音を発するよう各部を制御する。なお、ステップS190では、ステップS101で登録されていない作業員の危険領域への侵入もしくは侵入可能性の有無のみを判断するので、移動体が当該作業員に近づいていったのか、当該作業員が移動体に近づいてきたのかは考慮せず、ステップS200において常にオペレータに警報が与えられることとなる。
ステップS190が否定判断されるか、ステップS200が実行されるとステップS210へ進み、ステップS101で登録されている作業員が他の移動体の危険領域内に存在しているか否か、もしくは次の演算周期までに他の移動体の危険領域内に到達する可能性があるか否かを判断する。なお、ここで作業員と他の移動体との距離を作業員および他の移動体の位置に基づいて演算する際には、GPS受信機82,92から出力される現在位置に関する情報の精度(誤差)を考慮するものとする。
ステップS210が肯定されると、すなわち、ステップS101で登録されている作業員が他の移動体の危険領域内に存在している、もしくは次の演算周期までに他の移動体の危険領域内に到達する可能性があると判断された場合には、ステップS220に進み、移動体の外部に取り付けられた警報装置96を作動させる。これにより、移動体とともに移動する作業員に対し、他の移動体との距離が近いことを報知できる。移動体とともに移動する作業員は、移動をともにする移動体については注意を払ってよく見ている傾向にあるが、当該移動体に比べて他の移動体については注意不足になりがちである。したがって、移動体とともに移動する作業員に対して当該移動体から報知を行うことで、作業員に効果的に注意を促すことができる。
ステップS220が実行されるとステップS230へ進み、表示部95に各移動体および各作業員の位置を表示する。ステップS230では、各移動体および各作業員の位置の他に、各移動体の危険領域、大きさ(可動範囲)、各移動体の移動の軌跡を表示部95に表示する。移動体の移動軌跡は、今回の演算の数周期前の時点のものから表示するようにしてもよい。各移動体の移動軌跡を表示することにより、移動体のオペレータは、他の移動体(作業機械)がどのような移動をしているのか、他の作業機械の作業のおおまかな進捗状況を把握できる。
以上を演算の1サイクル(1周期)として、ステップS240において、終了しないと判断した場合には、たとえば、不図示のイグニションスイッチがオンとされたままである場合には、上述したS110から繰り返し演算を行う。演算周期はたとえば5秒とする。ステップS240が肯定判断されると、本プロクラムを終了する。
このように動作する、移動体用監視装置9および作業員用監視装置8では、図1に構成の一例を示した作業現場の各移動体および各作業員の位置や移動に応じて、具体的には次のように動作する。図5は、図1の作業現場の模式的な平面図である。上述したように、この作業現場には、移動体として、油圧ショベル1,2と、ブルドーザ3と、ダンプトラック4とが存在し、作業員として、油圧ショベル1とともに移動する作業員11,12と、油圧ショベル2とともに移動する作業員21と、特定の移動体と移動をともにしない作業員51,52とが存在する。なお、図5において各移動体の周囲の円19,29,39,49は、それぞれの移動体の危険領域を示している。以下の説明では油圧ショベル1に搭載された移動体用監視システム9の動作を中心に説明する。
図4のステップS101において、油圧ショベル1とともに移動する作業員11,12の登録処理を行う。具体的には、作業員11,12が携行する作業員用監視装置8のID番号が入力装置93から入力されると、CPU90が入力されたID番号をメモリ91に記憶させる。次に、ステップS110において、GPS受信機92から出力される現在位置に関する情報に基づいて、油圧ショベル1の中心位置の緯度および経度を求め、平面直角座標系に変換する。油圧ショベル1の中心位置の座標を平面直角座標系の(X1,Y1)とする。
次いで、ステップS120において、作業員の位置を検出する。すなわち、各作業員用監視装置8の現在位置に関する情報とID番号とを無線機94を介して受信して、各作業員の現在位置(緯度および経度)を検出し、検出した位置を上述した平面直角座標系に変換する。ここでは、油圧ショベル1付近の作業員11,12,52が検出されたものとする。作業員11,12,52の位置の座標は、平面直角座標系で、それぞれ(X11,Y11)、(X12,Y12)、(X52,Y52)とする。
ステップS130において、油圧ショベル1に搭載された移動体用監視装置9のID番号と、油圧ショベル1の大きさの情報と、油圧ショベル1の危険範囲の情報と、ステップS110で検出した油圧ショベル1の位置(座標(X1,Y1))と、ステップS120で検出した作業員のID番号および位置(座標(X11,Y11)、(X12,Y12)、(X52,Y52))とを無線機94を介して送信する。油圧ショベル1の大きさおよび危険範囲の情報については、たとえば油圧ショベル1の大きさおよび危険範囲を示す円の半径とされる。
なお、他の移動体に搭載された移動体用監視装置9でも同様に図4にフローチャートを示したプログラムが実行されるので、ステップS130でデータが送信されている。ステップS140では、他の移動体に搭載された移動体用監視装置9の無線機94から送信されたデータを受信する。
ステップS140では、たとえば油圧ショベル2からは、油圧ショベル2のID番号と、油圧ショベル2の位置座標(X2,Y2)と、油圧ショベル2の大きさの情報と、油圧ショベル2の危険範囲の情報と、作業員11,12,21のID番号と、作業員11,12,21の位置座標(X11,Y11)、(X12,Y12)、(X21,Y21)とを受信したこととする。たとえばブルドーザ3からは、ブルドーザ3のID番号と、ブルドーザ3の位置座標(X3,Y3)と、ブルドーザ3の大きさの情報と、ブルドーザ3の危険範囲の情報と、作業員52のID番号と、作業員52の位置座標(X52,Y52)とを受信したこととする。たとえばダンプトラック4からは、ダンプトラック4のID番号と、ダンプトラック4の位置座標(X4,Y4)と、ダンプトラック4の大きさの情報と、ダンプトラック4の危険範囲の情報と、作業員51のID番号と、作業員51の位置座標(X51,Y51)とを受信したこととする。
ステップS160において、ステップS120で検出されなかった作業員(作業員2
1,51)の位置の情報(位置座標)をステップS140で他の移動体から受信したデータから取得する。すなわち、ステップS140で、油圧ショベル2から受信した情報から作業員21の位置座標(X21,Y21)を取得し、ダンプトラック4から受信した情報から作業員51の位置座標(X51,Y51)を取得する。
ステップS170において、他の移動体(油圧ショベル2、ブルドーザ3、ダンプトラック4)が油圧ショベル1の危険領域19内に存在するか否かを判断する、もしくは次の演算周期までに油圧ショベル1の危険領域19に到達するかを予測して判断する。なお、他の移動体が次の演算周期までに油圧ショベル1の危険領域19に到達するか否かについては、次のように予測して判断する。
(a) 油圧ショベル1も含めて、各移動体の前回の演算時と今回の演算時との位置座標の変化から各移動体の移動方向および移動速度を算出し、次回の演算時までその移動方向と移動速度とが維持されたと仮定したときの次回の演算時の位置座標(予測位置座標)を算出する。
(b) (a)のようにして求めた油圧ショベル1の予測位置座標を中心として次回の演算時の危険領域(予測危険領域)を求め、他の移動体の予測位置座標が予測危険領域内にある場合には、他の移動体が次の演算周期までに油圧ショベル1の危険領域19に到達すると判断する。他の移動体の予測位置座標が予測危険領域内にない場合には、他の移動体が次の演算周期までに油圧ショベル1の危険領域19に到達しないと判断する。
ここでは、ステップS170で、図5における油圧ショベル2とブルドーザ3が次の演算周期までに油圧ショベル1の危険領域19に到達するものと判断されたこととして、以下の説明をおこなう。
ステップS180において、ステップS170で油圧ショベル1の危険領域19内に存在する、または、次の演算周期までに油圧ショベル1の危険領域19に到達すると判断された移動体(油圧ショベル2とブルドーザ3)が、油圧ショベル1に向かって近づいてきているのか、油圧ショベル1の方から油圧ショベル2やブルドーザ3に近づいて行っているのかを判断する。ここでは、図5における油圧ショベル2に対しては、油圧ショベル1が近づいて行っており、油圧ショベル1にはブルドーザ3が近づいてきていると判断されたこととする。
ステップS180でブルドーザ3が油圧ショベル1に近づいてきており、次回の演算時には油圧ショベル1の危険領域19に到達すると判断されたので、ステップS185において、移動体オペレータに他の移動体が近づいてきており、他の移動体が危険領域内に侵入している、もしくは1周期演算の後では危険領域に侵入する可能性がある旨を表示部95に表示するとともに、不図示のブザーにより警報音を発するよう各部を制御する。次に、ステップS190において、ステップS101で登録されていない作業員、すなわち作業員11,12以外の作業員が油圧ショベル1の危険領域19に存在しているか否か、または、次の演算時までに危険領域19に到達するか否かを判断する。ここでは、図5における作業員52が油圧ショベル1の危険領域19内に存在していると判断することとして以下の説明を行う。
ステップS190で危険領域19に作業員52が存在すると判断されたので、ステップS200において、油圧ショベル1のオペレータに対し、ステップS101で登録されていない作業員、すなわち作業員11,12以外の作業員が油圧ショベル1の危険領域19に存在しているか、または、次の演算時までに危険領域19に到達する旨を表示部95に表示するとともに、不図示のブザーにより警報音を発するよう各部を制御する。なお、図5において、作業員11も油圧ショベル1の危険領域19内に存在しているが、作業員11が携行する作業員用監視装置8のID番号がステップS101で登録されているため、仮に作業員11だけが油圧ショベル1の危険領域19に存在していた場合には、油圧ショベル1のオペレータに対する上記のような報知は行われない。
次に、ステップS210において、登録されている作業員(作業員11,12)が他の移動体(油圧ショベル2、ブルドーザ3、ダンプトラック4)の危険領域内に侵入しているか、または、次回の演算時に危険領域内に侵入するかを判断する。図5に示す場合では、作業員12が油圧ショベル2の危険領域29内に侵入しているものとして判断される。そのため、ステップS220において、油圧ショベル1の外部に設けられた警報装置96を作動させる。これにより、作業員12に対し、他の移動体との距離が近いことを報知できる。
ステップS230において、図6に示すように、表示部95に各移動体および各作業員の位置を表示する。たとえば、表示部95には、図6に示すように、各移動体の大きさと危険領域がわかるようにそれぞれを円で表示し、作業員は三角形で表示する。図6において、18は油圧ショベル1の大きさを示す円であり、28は油圧ショベル2の大きさを示す円であり、38はブルドーザ3の大きさを示す円であり、48はダンプトラック4の大きさを示す円である。また、図6において、17は油圧ショベル1の位置を示す円であり、27は油圧ショベル2の位置を示す円であり、37はブルドーザ3の位置を示す円であり、47はダンプトラック4の位置を示す円である。各移動体の位置を示す円17,27,37,47は、現時点の位置だけでなく、過去の所定時間毎の位置についても表示部95に表示されている。併せて、各移動体の軌跡を示す線も表示部95に表示されている。
たとえば、各移動体の位置を示す円17,27,37,47は、現時点の位置を示す円が最も濃く、過去に遡るにつれて薄くなるよう表示されている。このように、各移動体の移動軌跡が分かることにより、油圧ショベル1のオペレータは、たとえば油圧ショベル2の作業速度がどのくらいであるか、ブルドーザ3がどのような軌跡で敷き均しをしているのか、ダンプトラック4がどのくらいの頻度で運搬しているのか、というように、それぞれの作業の進捗状況を理解できる。また、表示部95では、各移動体や各作業者の位置関係を平面図として表示しているので、油圧ショベル1のオペレータはそれぞれの位置関係を容易に理解することができ、他の移動体が危険領域内ある旨などを表示部95に表示したり、不図示のブザーにより警報音を発することなどをしなくても、周囲の移動体や作業員の位置関係を把握できる。
上述した現場内監視システムでは、次の作用効果を奏する。
(1) 移動体とともに移動して作業を行う作業員については登録をしておき、登録されている作業員が当該移動体の危険領域に侵入しても、または侵入しそうになっても報知はしないが、当該登録されている作業員が他の移動体の危険領域に侵入すると、または侵入しそうになると、当該移動体の外部に設けられた警報装置96を作動させて報知するように構成した。これにより、当該作業員は、他の移動体との接近を認識できるので、安全に作業を行うことができる。さらに、他の移動体の危険領域内に侵入している、または侵入しそうになっていることを他の移動体から報知するのではなく、当該作業員の属する移動体から警告するため、他の移動体を見ていなくても、作業をともにする移動体を注視するのみで、他の移動体との接近を認識でき、作業効率の低下を抑制できる。また、作業をともにする移動体の危険領域に侵入しても当該登録されている作業員に対する報知は行われないので、作業上の必要があって、作業をともにする移動体の危険領域に侵入したときまでも報知されることはないので、必要性の低い報知がなされる煩わしさがなく、作業員の作業効率を低下させることがない。
(2) たとえば、作業員用監視装置8が警報音を発することなどによって作業員に対して移動体の接近を報知するように構成した場合には、作業環境によっては作業員が警報音を聞き取れないことも考えられる。たとえば、作業員用監視装置8の表示部に警告表示を行うことなどによって作業員に対して移動体の接近を報知するように構成した場合には、作業員が常に作業員用監視装置8の表示部を見ているわけではないので効果的に報知できない。これに対して、上述したように移動体の外部に設けられた警報装置96(回転灯)によって作業員へ報知を行うように構成したので、移動体の接近を作業員に対して効果的に報知できる。
(3) 移動体の危険領域に当該移動体とは異なる他の移動体が侵入した、または侵入しそうになっているときに当該移動体のオペレータに他の移動体が接近している旨を報知するように構成した。これにより、他の移動体との接触を未然に防止して安全を確保できる。
(4) 移動体の危険領域に当該移動体とは異なる他の移動体が侵入した、または侵入しそうになっているときであっても、当該移動体の方から他の移動体に接近している時には当該移動体のオペレータに他の移動体と接近している旨の報知を行わないように構成した。これにより、当該移動体が他の移動体に接近していく場合、つまり他の移動体の存在を当該移動体のオペレータが作業現場で容易に確認できるような場合には、上述したような報知は行わないので、常に警報等が行われる煩わしさがなく、当該移動体の作業効率を維持しながら、必要最低限の警告を与えることにより安全に作業を行うことができる。
(5) 移動体とともに移動して作業を行う作業員については登録をしておき、登録されている作業員が当該移動体の危険領域に侵入してもまたは侵入しそうになっても当該移動体のオペレータには報知をしないが、登録されていない作業員が当該移動体の危険領域内に侵入すると、または侵入しそうになると当該移動体のオペレータに対して登録されていない作業員の接近を報知するように構成した。これにより、危険領域内に予期しない作業員が存在しても、移動体のオペレータがすぐにその作業員の存在を認識できるので、安全に作業が行える。また、移動体の危険領域内に作業員が存在しても、あらかじめ設定した作業員であれば、移動体のオペレータに警報等を行わないので、常に警報等が行われる煩わしさがなく、作業効率を維持できる。
(6) 他の移動体や作業員の位置などを表示部95に表示するようにしたので、オペレータが他の移動体や作業員との位置関係を容易に把握することができ、安全に効率よく作業することができる。また、移動体の移動軌跡を表示するようにしたので、オペレータが他の移動体の作業の進捗状況を把握したり、移動ルートを把握したりすることができ、作業効率の向上が期待できる。
(7) 移動体間もしくは移動体と作業員間のみでデータの送受信を行うように構成したので、移動体や作業員の位置の検出、危険領域への作業員の接近の有無、他の移動体との接近の有無などを事務所に設けたサーバで管理するような管理用のシステム(管理事務所用システム)を必要としない。さらに移動体や作業員の位置の管理が必要な範囲内での移動体間もしくは移動体と作業員問で通信ができればよいので、無線機84,94として比較的出力の小さいものを使用することができ、管理事務所用システムなどを使用する場合に比べ、安価にシステムを構成、運用することができる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、移動体や作業員の位置の検出、危険領域への作業員の接近の有無、他の移動体との接近の有無などを移動体用監視装置9のCPU90における演算によって判断するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図7に示すように、作業現場等に設けられた管理事務所にサーバ100を設け、移動体や作業員の位置の検出、危険領域への作業員の接近の有無、他の移動体との接近の有無などをサーバ100で管理するような管理用のシステム(管理事務所用システム)を構築してもよい。ここで、サーバ100には、CPU110と、メモリ111と、入力装置113と、無線機114と、表示部115とが設けられている。
CPU110は、各部から出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づく信号を各部へ出力する。メモリ111は、制御プログラムを格納するROM、作業エリアのRAM、および各種設定値などを記憶する不揮発メモリを含むメモリである。入力装置113は、作業員用監視装置8や移動体用監視装置9のID番号、各移動体の大きさや危険範囲の情報、作業員がどの移動体とともに移動して作業を行うのかなどの各種の情報などを入力するための、たとえばキーボードなどの入力装置である。無線機114は、各移動体用監視装置9や各作業員用監視装置8との間で各種情報の送受信を行うための無線機であり、アンテナ114aが接続されている。表示部115は、入力装置113からの入力内容や、各移動体および各作業員の位置などを表示するための表示装置である。
上述した実施の形態の各移動体用監視装置9で行われている移動体や作業員の位置の検出、危険領域への作業員の接近の有無、他の移動体との接近の有無などをこのように構成されるサーバ100で管理するようにすればよい。そして、無線機114を介して、任意の移動体用監視装置9へ制御信号を送信することによって、各移動体用監視装置9の警報装置96を作動させたり、表示部95に図6に示すような他の移動体等との位置関係を示す表示を表示させたり、接近している旨の警報を表示させたりすればよい。
(2) 上述の説明では、たとえば油圧ショベル1の危険領域19内に他の移動体が侵入したときに油圧ショベル1に搭載された移動体用監視装置9の表示部95で報知するようにしたが、たとえば、油圧ショベル1の危険領域19と他の移動体の危険領域とが重なり合ったときに、油圧ショベル1に搭載された移動体用監視装置9の表示部95で報知するようにしてもよい。また、油圧ショベル1の危険領域19と他の移動体の大きさを示す円とが重なり合ったときに油圧ショベル1に搭載された移動体用監視装置9の表示部95で報知するようにしてよい。油圧ショベル1の大きさを示す円18と他の移動体の危険領域とが重なり合ったときに報知するようにしてもよい。
(3) 上述の説明では、移動体とともに移動して作業を行う作業員については登録をしておき、当該登録されている作業員が他の移動体の危険領域に侵入すると、または侵入しそうになると、当該移動体の外部に設けられた警報装置96を作動させて報知するように構成した。すなわち、当該登録されている作業員が他の移動体の危険領域に侵入すると、または侵入しそうになると、当該他の移動体の外部に設けられた警報装置96は作動しないように構成されている。しかし、本発明はこれに限定されない。たとえば、当該登録されている作業員が他の移動体の危険領域に侵入すると、または侵入しそうになると、当該他の移動体の外部に設けられた警報装置96が作動するように構成してもよい。
(4) 上述の説明では、警報装置96は光で報知する回転灯などであるとしたが、本発明はこれに限定されない。たとえば、警報装置96はブザーのように音、または音声で警報を発するような装置であっても良く、これら音や音声で警報を発する装置を回転灯などと併用するようにしてもよい。
(5) 上述の説明では、移動体のオペレータへの警報は、表示部95における表示や不図示のブザーの警報音によって行われるように構成したが、オペレータに報知できる手段であれば特に方法は問わず、たとえば、操作レバーへ振動を与えることなど、オペレータが何らかの報知があったことに気づくことができればよい。また、作業員への警報は、移動体に取り付けられた警報装置96により提示したが、本発明はこれに限定されず、たとえば作業員が携行している作業員用監視装置8へ無線で情報を送信し、作業員用監視装置8側で聴覚や視覚、触覚などに訴える何らかの方法によって報知するようにしてもよい。
(6) 上述の説明では、移動体の大きさや危険範囲の情報を無線機94を介して他の移動体用監視装置9に送信するように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、あらかじめ、個々の移動体用監視装置9に、作業現場内に存在する全ての移動体の大きさや危険範囲の情報を登録しておいてもよい。
(7) 上述の説明では、各移動体の軌跡を表示部95に表示する際に、各移動体の位置を示す円17,27,37,47を、現時点の位置を示す円が最も濃く、過去に遡るにつれて薄くなるように表示しているが、単に各移動体の位置を示す円17,27,37,47と、これらを結ぶ線とを表示するようにして、経過時間に応じで色の濃淡を変更しなくてもよく、各移動体の移動軌跡が把握できればよい。
(8) 上述の説明では、表示部95への表示に際し、移動体や作業員を円や三角形で表示したが、この表示形態は一例であり、本発明はこれに限定されない。なお、移動体や作業員の向きを検出する手段を備えている場合には、たとえば、図5に示したような実際の作業現場を上方から見た図に近い表示がなされるようにしてもよい。すなわち、移動体や作業員の向きが分かるように表示部95で表示するようにしてもよい。
(9) 上述の説明では、作業員の位置を検出し、移動体との位置関係が分かるように作業員の位置を表示部95に表示するように構成したが本発明はこれに限定されない。たとえば、移動体との位置関係が分かるように作業員の位置を表示部95に表示するのではなく、単に、作業員と移動体との間の距離を表示することであってもよい。
(10) 上述の説明では、作業員用監視装置8のGPS受信機82によって作業者の位置を特定するように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、移動体側に作業員の位置を検出できるようなセンサ(例えば、赤外線センサ)を取り付けて、作業員までの距離と方向を検出することで作業員の位置を特定するように構成しても良く、移動体と作業員の位置関係あるいは距離が把握できればその方法は問わない。
(11) 上述の説明では、作業員やオペレータに対する報知は、報知する必要があると判断されている間は報知が継続されるように構成しているが、報知する必要があると判断されている期間が継続したとしても、報知自体は一定時間だけ行われるように構成してもよい。
(12) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、作業員の位置を検出する作業員位置検出手段と、一の作業機械とともに作業を行う作業員を登録する作業員登録手段と、作業員位置検出手段で位置が検出された作業員が一の作業機械とともに作業を行う作業員として作業員登録手段で登録されているか否かを判断する作業員登録有無判断手段と、一の作業機械の位置を検出する第1の作業機械位置検出手段と、一の作業機械の位置を基準として一の作業機械の周囲で作業員の立ち入りを制限する範囲(第1の立ち入り制限範囲)を記憶する第1の立ち入り制限範囲記憶手段と、第1の作業機械位置検出手段で検出した一の作業機械の位置と、第1の立ち入り制限範囲記憶手段で記憶した第1の立ち入り制限範囲とに基づいて、一の作業機械に関して作業員の立ち入りを制限する領域(第1の立ち入り制限領域)を算出する第1の立ち入り制限領域算出手段と、第1の立ち入り制限領域算出手段で算出した第1の立ち入り制限領域と、作業員位置検出手段で算出した作業員の位置とに基づいて、第1の立ち入り制限領域に作業員が存在するか否かを判断する第1の作業員有無判断手段と、第1の作業員有無判断手段で第1の立ち入り制限領域に作業員が存在すると判断され、かつ、第1の立ち入り制限領域に存在する当該作業員が作業員登録手段で登録されていない作業員であると第1の作業員登録有無判断手段で判断されると、当該作業員に対して警報を発する、一の作業機械に設けられた第1の警報手段と、第1の作業員有無判断手段で第1の立ち入り制限領域に作業員が存在すると判断され、かつ、第1の立ち入り制限領域に存在する当該作業員が作業員登録手段で登録された作業員でないと作業員登録有無判断手段で判断されると、一の作業機械のオペレータに対して警報を発する対オペレータ警報手段と、一の作業機械とは異なる他の作業機械の位置を検出する第2の作業機械位置検出手段と 他の作業機械の位置を基準として他の作業機械の周囲で作業員の立ち入りを制限する範囲(第2の立ち入り制限範囲)を記憶する第2の立ち入り制限範囲記憶手段と、第2の作業機械位置検出手段で検出した他の作業機械の位置と、第2の立ち入り制限範囲記憶手段で記憶した第2の立ち入り制限範囲とに基づいて、他の作業機械に関して作業員の立ち入りを制限する領域(第2の立ち入り制限領域)を算出する第2の立ち入り制限領域算出手段と、第2の立ち入り制限領域算出手段で算出した第2の立ち入り制限領域と、作業員位置検出手段で算出した作業員の位置とに基づいて、第2の立ち入り制限領域に作業員が存在するか否かを判断する第2の作業員有無判断手段と、第2の作業員有無判断手段で第2の立ち入り制限領域に作業員が存在すると判断され、かつ、第2の立ち入り制限領域に存在する当該作業員が作業員登録手段で登録された作業員であると第2の作業員登録有無判断手段で判断されると、当該作業員に対して警報を発する、一の作業機械に設けられた第2の警報手段とを備えることを特徴とする各種構造の現場内監視システムを含むものである
本発明の現場内監視システムを適用する作業現場の一例を示す図である。 移動体用監視装置9の構成を示す図である。 作業員用監視装置8の構成を示す図である。 移動体用監視装置9のCPU90で行われる処理についてのフローチャートである。 図1の作業現場の模式的な平面図である。 表示部95の表示内容の一例である。 変形例を示す図である。
符号の説明
1,2 油圧ショベル 3 ブルドーザ
4 ダンプトラック 8 作業員用監視装置
9 移動体用監視装置 11,12,21,51,52 作業員
80,90,110 CPU 81,91,111 メモリ
82,92 GPS受信機 84,94,114 無線機
95 表示部 96 警報装置
100 サーバ

Claims (3)

  1. 作業員の位置を検出する作業員位置検出手段と、
    一の作業機械とともに作業を行う作業員を登録する作業員登録手段と、
    前記作業員位置検出手段で位置が検出された作業員が前記一の作業機械とともに作業を行う作業員として前記作業員登録手段で登録されているか否かを判断する作業員登録有無判断手段と、
    前記一の作業機械の位置を検出する第1の作業機械位置検出手段と、
    前記一の作業機械の位置を基準として前記一の作業機械の周囲で作業員の立ち入りを制限する範囲(第1の立ち入り制限範囲)を記憶する第1の立ち入り制限範囲記憶手段と、
    前記第1の作業機械位置検出手段で検出した前記一の作業機械の位置と、前記第1の立ち入り制限範囲記憶手段で記憶した第1の立ち入り制限範囲とに基づいて、前記一の作業機械に関して作業員の立ち入りを制限する領域(第1の立ち入り制限領域)を算出する第1の立ち入り制限領域算出手段と、
    前記第1の立ち入り制限領域算出手段で算出した第1の立ち入り制限領域と、前記作業員位置検出手段で算出した作業員の位置とに基づいて、前記第1の立ち入り制限領域に作業員が存在するか否かを判断する第1の作業員有無判断手段と、
    前記第1の作業員有無判断手段で第1の立ち入り制限領域に作業員が存在すると判断され、かつ、第1の立ち入り制限領域に存在する当該作業員が前記作業員登録手段で登録されていない作業員であると前記第1の作業員登録有無判断手段で判断されると、当該作業員に対して警報を発する、前記一の作業機械に設けられた第1の警報手段と
    前記第1の作業員有無判断手段で第1の立ち入り制限領域に作業員が存在すると判断され、かつ、第1の立ち入り制限領域に存在する当該作業員が前記作業員登録手段で登録された作業員でないと前記作業員登録有無判断手段で判断されると、前記一の作業機械のオペレータに対して警報を発する対オペレータ警報手段と、
    前記一の作業機械とは異なる他の作業機械の位置を検出する第2の作業機械位置検出手段と、
    前記他の作業機械の位置を基準として前記他の作業機械の周囲で作業員の立ち入りを制限する範囲(第2の立ち入り制限範囲)を記憶する第2の立ち入り制限範囲記憶手段と、
    前記第2の作業機械位置検出手段で検出した前記他の作業機械の位置と、前記第2の立ち入り制限範囲記憶手段で記憶した第2の立ち入り制限範囲とに基づいて、前記他の作業機械に関して作業員の立ち入りを制限する領域(第2の立ち入り制限領域)を算出する第2の立ち入り制限領域算出手段と、
    前記第2の立ち入り制限領域算出手段で算出した第2の立ち入り制限領域と、前記作業員位置検出手段で算出した作業員の位置とに基づいて、前記第2の立ち入り制限領域に作業員が存在するか否かを判断する第2の作業員有無判断手段と、
    前記第2の作業員有無判断手段で第2の立ち入り制限領域に作業員が存在すると判断され、かつ、第2の立ち入り制限領域に存在する当該作業員が前記作業員登録手段で登録された作業員であると前記第2の作業員登録有無判断手段で判断されると、当該作業員に対して警報を発する、前記一の作業機械に設けられた第2の警報手段とを備えることを特徴とする現場内監視システム。
  2. 請求項1に記載の現場内監視システムにおいて、
    前記一の作業機械は、監視手段をさらに備え、
    前記監視手段は、前記作業員位置検出手段と、前記作業員登録手段と、前記作業員登録有無判断手段と、前記第1の作業機械位置検出手段と、前記第1の立ち入り制限範囲記憶手段と、前記第1の立ち入り制限領域算出手段と、前記第1の作業員有無判断手段と、前記第1の警報手段と、前記対オペレータ警報手段と、前記第2の作業機械位置検出手段と、前記第2の立ち入り制限範囲記憶手段と、前記第2の立ち入り制限領域算出手段と、前記第2の作業員有無判断手段と、前記第2の警報手段とを有することを特徴とする現場内監視システム。
  3. 請求項1に記載の現場内監視システムにおいて、
    サーバ手段をさらに備え、
    前記サーバ手段は、前記作業員位置検出手段と、前記作業員登録手段と、前記作業員登録有無判断手段と、前記第1の作業機械位置検出手段と、前記第1の立ち入り制限範囲記憶手段と、前記第1の立ち入り制限領域算出手段と、前記第1の作業員有無判断手段と、前記第2の作業機械位置検出手段と、前記第2の立ち入り制限範囲記憶手段と、前記第2の立ち入り制限領域算出手段と、前記第2の作業員有無判断手段とを有することを特徴とする現場内監視システム。
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