JP2011219965A - 建設機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で輸送時の手摺部分の高さを輸送限界の範囲内に納めることができる構造の手摺を備えた建設機械を提供する。
【解決手段】手摺22を、下端部が天板上面に固着される複数の下部支柱部及び下部中桟を有する下部手摺部材23と、下端部が前記下部支柱部の上端部に着脱可能に連結される複数の上部支柱部及びトップレール、上部中桟を有する上部手摺部材24とに分割形成するとともに、前記上部支柱部の下端部を着脱可能に保持する上部手摺保持部材を、前記複数の下部支柱部の下端部を天板上面に固着するための下部支柱固着部の天板上面内側に隣接させて設ける。
【選択図】図1
【解決手段】手摺22を、下端部が天板上面に固着される複数の下部支柱部及び下部中桟を有する下部手摺部材23と、下端部が前記下部支柱部の上端部に着脱可能に連結される複数の上部支柱部及びトップレール、上部中桟を有する上部手摺部材24とに分割形成するとともに、前記上部支柱部の下端部を着脱可能に保持する上部手摺保持部材を、前記複数の下部支柱部の下端部を天板上面に固着するための下部支柱固着部の天板上面内側に隣接させて設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、建設機械に関し、詳しくは、建設機械本体の天板上面に手摺が設けられている建設機械に関する。
杭打機や自走式クレーン、油圧ショベルなどの建設機械において、建設機械本体(上部旋回体)の点検や整備を行う際の安全性を確保するための手摺を建設機械本体の天板上面に設けるようにしている。大型の建設機械の場合、トレーラなどで建設機械本体を輸送する際に、手摺が輸送限界を超える高さになることが多いため、手摺を下側手摺部と上側手摺部とに分割形成し、下側手摺部に対して上側手摺部を上下動可能に連結したり、折り畳み可能に連結したりすることにより、輸送時の手摺部分の高さを輸送限界の範囲内に納めるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、特許文献1に記載されるように、下側手摺部に対して上側手摺部を上下動可能に連結したり、折り畳み可能に連結したりすると、手摺の構造が複雑になって製造コストが上昇するとともに、定期的な保守に要するコストも上昇するという問題がある。また、内側に折り畳むものでは、天板上面に設けられるエアクリーナや排気管と干渉して折り畳めないこともある。
そこで本発明は、簡単な構造で輸送時の手摺部分の高さを輸送限界の範囲内に納めることができる構造の手摺を備えた建設機械を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の建設機械は、建設機械の天板上面に手摺を備えた建設機械において、前記手摺を、下端部が天板上面に固着される複数の下部支柱部及び該複数の下部支柱部の高さ方向中間部にわたって設けられた下部中桟を有する下部手摺部材と、下端部が前記下部支柱部の上端部に着脱可能に連結される複数の上部支柱部及び該複数の上部支柱部の上部にわたって設けられたトップレール及び前記複数の上部支柱部の高さ方向中間部にわたって設けられた上部中桟を有する上部手摺部材とに分割形成するとともに、前記上部支柱部の下端部を着脱可能に保持する上部手摺保持部材を、前記複数の下部支柱部の下端部を前記天板上面に固着するための下部支柱固着部の天板上面内側に隣接させて設けたことを特徴としている。
本発明の建設機械によれば、建設機械の輸送時には、上部手摺部材を下部手摺部材から取り外し、天板上面に設けられた上部手摺保持部材に保持させた状態とすることにより、手摺部分の高さを輸送限界の範囲内に納めることができるとともに、取り外した上部手摺部材は、上部手摺保持部材に保持されているので、上部手摺部材を別に輸送したり、保管したりする必要がなくなる。さらに、上部手摺保持部材を下部支柱固着部に隣接させて設けることにより、上部手摺部材の下部手摺部材からの取り外しや下部手摺部材への取り付けを容易に行うことができる。
本形態例に示す建設機械は、主な構成要素として、下部走行体11と、該下部走行体11の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体(建設機械本体)12と、上部旋回体12の前部に設けられた運転室13と、上部旋回体12の両側部に配置された機器室14とを有するもので、機器室14の側面には複数の点検扉15や梯子16が設けられ、機器室14の天板17の上面には、エアクリーナや排気管18などが設けられている。
天板17の側端部には、手摺取付部材21を介して手摺22が取り付けられている。手摺22は、下端部が前記手摺取付部材21に固着される複数の下部支柱部23aと、該複数の下部支柱部23aの高さ方向中間部にわたって設けられた下部中桟23bとを有する下部手摺部材23と、下端部が前記下部支柱部23aの上端部に着脱可能に連結される複数の上部支柱部24aと、該複数の上部支柱部24aの上部にわたって設けられたトップレール24bと、前記複数の上部支柱部24aの高さ方向中間部にわたって設けられた上部中桟24cとを有する上部手摺部材24とに分割形成されている。下部手摺部材23及び上部手摺部材24の高さ寸法は、手摺の安全基準や輸送時の高さ制限を考慮してそれぞれ設定される。
下部支柱部23a及び上部支柱部24aは、所定長さの金属パイプでそれぞれ形成されており、上部支柱部24aには、下部支柱部23aの内径より僅かに小さな外径を有する金属パイプが用いられている。また、上部支柱部24aの下部には、下部支柱部23aの内径より大きな鍔部24dが設けられており、この鍔部24dによって上部支柱部24aの下端部を下部支柱部23aの上端内周に挿入して両支柱部材23a,24aを連結するときの上部支柱部24aの下端部の挿入量が規制されている。
さらに、上部支柱部24aの下端と前記鍔部24dとの間には、上部支柱部24aを径方向に貫通するピン挿通孔24eが十文字状に4箇所に設けられるとともに、下部支柱部23aの上部には、上部支柱部24aを連結したときに、前記上部支柱部24aのピン挿通孔24eと合致する位置に、下部支柱部23aを径方向に貫通するピン挿通孔23cが十文字状に設けられ、両支柱部材23a,24aを連結したときに、両支柱部材23a,24aの連結状態を保持するための固定ピン25を両ピン挿通孔24e,23cに挿通するように形成している。
前記手摺取付部材21は、天板上面に取り付けられる取付基板部21aと、該取付基板部21aの外端から上方に立ち上がった幅木部21bとを有するもので、手摺22の長さより僅かに長い寸法を有するアングル材又は板材を曲げ加工したものが用いられている。
この手摺取付部材21は、取付基板部21aが天板17の上面に固着されており、幅木部21bの両端部が前記下部支柱部23aの下端部が固着される下部支柱固着部となっている。さらに、下部支柱部23aの下端部が固着されている部分(下部支柱固着部)の幅木部21bの内側位置には、下部支柱部23aの下端部に隣接するようにして前記上部支柱部24aの下端部を着脱可能に保持する上部手摺保持部材26が設けられている。
上部手摺保持部材26は、下部支柱部23aと同じ内径の金属パイプを所定長さに切断した短管からなるものであって、下部支柱部23aの下端内側面にスペーサ27を介して固着されている。また、上部手摺保持部材26には、上部支柱部24aの下端部を上部手摺保持部材26内に挿入したときに、上部支柱部24aの前記ピン挿通孔24eに合致する位置にピン挿通孔26aが設けられており、上部手摺部材24を下部手摺部材23から取り外すときに前記ピン挿通孔24e,23cから抜き取った前記固定ピン25を、上部支柱部24aの下端部を上部手摺保持部材26内に挿入した状態で両ピン挿通孔24e,26aに挿通することにより、上部手摺保持部材26に保持した上部手摺部材24が振動で脱落したりすることを防止できる。
このように、手摺22を、天板17に固着される下部手摺部材23と、該下部手摺部材23の上端部に着脱可能に連結される上部手摺部材24とに分割形成するとともに、下部手摺部材23から取り外した上部手摺部材24を保持する上部手摺保持部材26を、下部手摺部材23の下端部を固着する部分の内側に隣接して設けたことにより、建設機械を輸送する際に下部手摺部材23から取り外した上部手摺部材24を、下部手摺部材23の内側に平行な状態に保持することができる。
これにより、手摺22を手摺本来の目的で使用するときには、図1の左端の手摺22に示すように、手摺としての安全基準を満たした形状にすることができるとともに、建設機械の輸送時などで手摺22が高さ制限を超える場合には、図1の中央及び右端の手摺22に示すように、上部手摺部材24を上部手摺保持部材26に保持させることで下部手摺部材23や上部手摺部材24の高さを、輸送限界Aの範囲内で最大高さに形成されている運転室13の屋根上面より低くすることができる。
さらに、手摺22の内側の天板17の上面に排気管18などが設けられていても、上部手摺部材24を排気管18などと干渉させることなく上部手摺保持部材26に保持させることができる。特に、上部手摺保持部材26を手摺取付部材21の下部手摺部材23を固着した位置の内側に隣接するように設けているので、上部手摺部材24の着脱を容易に行えるとともに、上部手摺部材24をクレーンで吊す作業も不要となり、安全性の向上も図れる。
また、上部手摺部材24を下部手摺部材23に固定する固定部材、及び、上部手摺部材24を上部手摺保持部材26に固定する固定部材として、同じ固定ピン25を共用することにより、固定ピン25を別途輸送・保管したりする必要がなく、紛失することもなくなり、特に、固定ピン25と上部手摺部材24とを鎖などで結びつけておくことにより、固定ピン25の紛失をより確実に防止できる。さらに、下部手摺部材23の下端部を手摺取付部材21に固着して一体化した状態で天板17の側端部上面に固着するようにしているので、下部手摺部材23の強度の向上が図れ、天板17への手摺22の取付作業も容易に行うことができるとともに、手摺取付部材21に幅木部21bを立設したので、天板17の上面からの物品の落下防止も図ることができる。
なお、本形態例では、上部手摺部材の支柱下端部を下部手摺部材の支柱内部や上部手摺保持部材の内部に挿入するように形成しているが、下部手摺部材の支柱上端部や上部手摺保持部材を上部手摺部材の支柱内部に挿入するようにして連結することもできる。また、支柱は3本以上設けることもでき、中桟の本数も任意であり、中桟をパネルなどにすることもできる。さらに、上部手摺部材を固定する固定部材は、βピンのような固定ピンの他、ボルト・ナットを用いることもできる。
11…下部走行体、12…上部旋回体、13…運転室、14…機器室、15…点検扉、16…梯子、17…天板、18…排気管、21…手摺取付部材、21a…取付基板部、21b…幅木部、22…手摺、23…下部手摺部材、23a…下部支柱部、23b…下部中桟、23c…ピン挿通孔、24…上部手摺部材、24a…上部支柱部、24b…トップレール、24c…上部中桟、24d…鍔部、24e…ピン挿通孔、25…固定ピン、26…上部手摺保持部材、26a…ピン挿通孔、27…スペーサ
Claims (1)
- 建設機械の天板上面に手摺を備えた建設機械において、前記手摺を、下端部が天板上面に固着される複数の下部支柱部及び該複数の下部支柱部の高さ方向中間部にわたって設けられた下部中桟を有する下部手摺部材と、下端部が前記下部支柱部の上端部に着脱可能に連結される複数の上部支柱部及び該複数の上部支柱部の上部にわたって設けられたトップレール及び前記複数の上部支柱部の高さ方向中間部にわたって設けられた上部中桟を有する上部手摺部材とに分割形成するとともに、前記上部支柱部の下端部を着脱可能に保持する上部手摺保持部材を、前記複数の下部支柱部の下端部を前記天板上面に固着するための下部支柱固着部の天板上面内側に隣接させて設けたことを特徴とする建設機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010089144A JP2011219965A (ja) | 2010-04-08 | 2010-04-08 | 建設機械 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010089144A JP2011219965A (ja) | 2010-04-08 | 2010-04-08 | 建設機械 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2010089144A Pending JP2011219965A (ja) | 2010-04-08 | 2010-04-08 | 建設機械 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020051133A (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | 日立建機株式会社 | 建設機械の運搬時衝突防止システム |
JP2020183655A (ja) * | 2019-05-08 | 2020-11-12 | 日本車輌製造株式会社 | 杭打機及び杭打機の使用方法 |
-
2010
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JP2020051133A (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | 日立建機株式会社 | 建設機械の運搬時衝突防止システム |
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