JP2004062201A - ゲートｐｃｂ及びｆｐｃがない液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】ＬＯＧ配線の抵抗に起因された画面品質の低下を防止できるゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない液晶表示装置を提供する。
【解決手段】アレイ基板とカラーフィルター基板とそれらの間に液晶層を介在させて合着形成された液晶パネル、液晶パネルのソース部及びゲート部に付着されゲート及びソースドライバーＩＣが搭載された復数個のソースＴＣＰ及びゲートＴＣＰ、ソースドライバーＩＣに駆動信号を印加するソースＰＣＢ、ソースＰＣＢからの信号をゲートＴＣＰの駆動信号の配線を経てゲートドライバーＩＣに印加するため形成されたＬＯＧ配線を備え、液晶パネル縁部のアレイ基板カラーフィルター基板間にトランスファーが形成されカラーフィルター基板にコモン電圧が印加されるようにしたゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない液晶表示装置であり、ＬＯＧ配線はトランスファーが相互連結するコモン配線がなく、ゲートドライバーＩＣの駆動信号配線で構成する。
【選択図】図５

Description

　本発明は液晶表示装置に関するものであり、特に、ゲートＰＣＢ（Ｐｒｉｎｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔ　Ｂｏａｒｄ）及びＦＰＣ（Ｆｌｅｘｉｂｌｅ　Ｐｒｉｎｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔ）がない液晶表示装置でのＶｃｏｍ配線設計に関するものである。

　液晶表示装置（Ｌｉｑｕｉｄ　Ｃｒｙｓｔａｌ　Ｄｉｓｐｌａｙ）はＣＲＴの代わりに開発されてきたものであり、軽量、薄型及び低消費電力を実現することができて次世代の画像表示器具として脚光を浴びており、現在、表示性能を向上させるための多様な研究が行われている。

　このような液晶表示装置は、実質的な表示部品である液晶パネルと、液晶パネルに所定信号を印加するための駆動回路としてのゲート及びソースＰＣＢ（Ｐｒｉｎｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔ　Ｂｏａｒｄ）と、ゲート及びソースＰＣＢ間を相互に連結するＦＰＣ（Ｆｌｅｘｉｂｌｅ　Ｐｒｉｎｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔ）と、液晶パネルとゲート及びソースＰＣＢ間を連結しドライバーＩＣを搭載したＴＣＰ（Ｔａｐｅ　Ｃａｒｒｉｅｒ　Ｐａｃｋａｇｅ）またはＣＯＦ（Ｃｈｉｐ　Ｏｎ　Ｆｉｌｍ）と、液晶パネルの下部に配置されて光源として機能するバックライトユニット、及び上記部品の組立のための手段を備える。

　一方、液晶表示装置の費用削減及び軽量化のために、近年、ゲートＰＣＢとＦＰＣを省略したまま液晶パネル、正確には液晶パネルのアレイ基板にＬＯＧ（Ｌｉｎｅ　Ｏｎ　Ｇｌａｓｓ）配線を形成し、このＬＯＧ配線をソースＰＣＢと連結させてゲートドライバーＩＣを駆動するための所定信号が供給されるようにした液晶表示装置構造が提案された（例えば、特許文献１参照）。

　図１乃至図３は、従来の液晶表示装置を示した平面図であり、ここで、図１はゲートＰＣＢ及びＦＰＣがある構造を、図２はＦＰＣがない構造、そして、図３はゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない構造を各々示したものである。

　図１乃至図３で、図面符号１はソースＰＣＢを、２はゲートＰＣＢを、３はＦＰＣを、４はソースＴＣＰを、５はゲートＴＣＰを、６はアレイ基板を、７はカラーフィルター基板を、８は表示領域を、９はＬＯＧ配線を、１０はコモン（Ｃｏｍｍｏｎ）配線を、そして、１１はトランスファー（Ｔｒａｎｓｆｅｒ）を各々示す。

　図２を参照すると、ＦＰＣ３がない液晶表示装置の場合、ゲートドライバーＩＣへの駆動信号の伝達のために液晶パネルのアレイ基板６にＬＯＧ配線９がさらに形成される。この時、駆動信号は、例えば、ゲートロー電圧、ゲートハイ電圧、ＳＴＶ、ＣＰＶ、ＯＥ、ＧＮＤ、Ｖｄｄ及びコモン電圧などであり、コモン電圧はカラーフィルター基板にコモン電圧を伝達するための信号である。

　図３を参照すると、ゲートＰＣＢ２及びＦＰＣ３がない液晶表示装置の場合、ＦＰＣ３がない液晶表示装置と同様に液晶パネルのアレイ基板６にＬＯＧ配線９がさらに形成され、この時、ＬＯＧ配線９はゲートＴＣＰ５の間にも形成される。また、液晶パネルの左側上端及び下端に形成されるトランスファー１１にコモン信号を伝達するためにコモン配線（Ｃｏｍｍｏｎ　ｌｉｎｅ）１０が形成される。

特開２００２−０２３１９０号公報

　しかし、上述したような従来のゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない液晶表示装置において、アレイ基板にさらに形成されるＬＯＧ配線は抵抗を低くして形成しなければならないが、空間的制約を受けるようになり、これによって、画面品質に問題が発生する。

　すなわち、ＦＰＣを省略しながら画面品質に異常がないようにするためにはＬＯＧ配線の抵抗調節が非常に重要であるが、空間的制約によりＬＯＧ配線の抵抗を適正レベルに合わせることが難しいために、ゲートドライバーＩＣの出力に問題が引き起こされ、それにより、画面品質に問題が発生した。

　特に、ＬＯＧ配線でのコモン配線の場合、ゲートパッド部の領域にトランスファーが形成されると、コモン配線が形成される領域が決定され、この領域を除外した残りの領域にコモン配線以外の配線を形成しなければならなくなり、これにより、空間的制約が厳しくなる。ここで、トランスファーは通常、０．５〜１．５ｍｍ程度の大きさを持つように形成され、さらに、ドライバーＩＣにおけるピン配列のスペック（ｓｐｅｃ）が限定されているために、このような問題はさらに厳しくなる。

　そこで、本発明は上記従来のゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない液晶表示装置における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ＬＯＧ配線の抵抗に起因された画面品質の低下を防止できるゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない液晶表示装置を提供することにある。

　上記目的を達成するためになされた本発明によるゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない液晶表示装置は、アレイ（ａｒｒａｙ）基板とカラーフィルター基板とが、それらの間に液晶層を介在させて合着し形成された液晶パネルと、前記液晶パネルのソース（ｓｏｕｒｃｅ）部及びゲート（ｇａｔｅ）部に各々付着されゲート及びソースドライバーＩＣが搭載された復数個のソースＴＣＰ（Ｔａｐｅ　Ｃａｒｒｉｅｒ　Ｐａｃｋａｇｅ）及びゲートＴＣＰと、前記ソースＴＣＰと連結されてソースドライバーＩＣに所定の駆動信号を印加するソースＰＣＢ（Ｐｒｉｎｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔ　Ｂｏａｒｄ）と、前記ソースＰＣＢからの信号を前記ゲートＴＣＰに具備された駆動信号の配線を経てゲートドライバーＩＣに印加するために前記液晶パネルに形成されたＬＯＧ（Ｌｉｎｅ　Ｏｎ　Ｇｌａｓｓ）配線とを備え、前記液晶パネル縁部の前記アレイ基板カラーフィルター基板間にトランスファー（ｔｒａｎｓｆｅｒ）が形成されてカラーフィルター基板にコモン（ｃｏｍｍｏｎ）電圧が印加されるようにしたゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない液晶表示装置であって、前記ＬＯＧ配線はトランスファーが相互に連結するためのコモン配線がなく、前記ゲートドライバーＩＣの駆動信号配線で構成することを特徴とする。

　本発明によれば、ゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない液晶表示装置において、ＬＯＧ配線でのコモン配線を除去することによりＬＯＧ配線設計に余裕を持つことができ、ＬＯＧ配線の抵抗を適正レベルで低くすることができ、これにより、ゲートドライブＩＣの出力を安定化させることができ、特に、各信号ラインの遅延を低くすることができて液晶表示装置の画面品質を向上させる効果がある。

　次に、本発明に係るゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない液晶表示装置を実施するための最良の形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
　まず、図４は、従来技術に従った液晶表示装置のコモン配線を説明するための平面図であり、図４に示すように、従来の液晶表示装置液晶では、液晶パネルの左側下端に形成された第１トランスファー（Ａ）にコモン信号（Ｖｃｏｍ）を伝達するためにゲートＰＣＢ２と液晶パネル内のコモン配線１０とを利用する。この時、カラーフィルター基板８にコモン電圧を印加するためにコモン信号（Ｖｃｏｍ）が第１トランスファー（Ａ）に伝達される。

　このゲートＰＣＢがない構造では、ゲートＰＣＢ２を通じて入力されるコモン信号は液晶パネル内にコモン配線をさらに形成してこそ、第１トランスファー（Ａ）への印加が可能である。ところが、液晶パネル左側上端に形成された第２トランスファー（Ｂ）はＬＯＧ配線内でも大きい面積を占めるために、残りのＬＯＧ配線の抵抗は、第２トランジスターがなくコモン配線が存在しない場合と比較して増加するようになり、特に、トランスファーがゲートパッド間に形成される場合は、ＬＯＧ配線はさらに抵抗が増加する。

　図５は、本発明によるゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない液晶表示装置及びコモン配線を示した平面図である。上述のことより、本発明はこのようにＬＯＧ配線の抵抗が大きくなることを防止するために、図５に示すように、パネル左側上端にはトランスファーを形成しないし、合わせて、パネル左側上、下端のトランスファー間を連結するためのＬＯＧ配線９内のコモン配線１０も形成しない。

　すなわち、本発明の液晶表示装置は、アレイ基板６とカラーフィルター基板７とが、それらの間に液晶層を介在させて合着し形成された液晶パネルと、液晶パネルのソース部及びゲート部に各々付着されてゲート及びソースドライバーＩＣが搭載された復数個のソースＴＣＰ４及びゲートＴＣＰ５と、ソースＴＣＰ４と連結されてソースドライバーＩＣに所定の駆動信号を印加するソースＰＣＢ１と、ソースＰＣＢ１からの信号をゲートＴＣＰ５に具備された駆動信号の配線を経てゲートドライバーＩＣに印加するために液晶パネルに形成されたＬＯＧ配線９とを備え、液晶パネル縁部のアレイ基板６カラーフィルター基板７間にトランスファー１１が形成されてカラーフィルター基板７にコモン電圧が印加されるようにし、特に、ＬＯＧ配線９はトランスファー１１が相互に連結するためのコモン配線がなく、ゲートドライバーＩＣの駆動信号配線で構成された構造である。合わせて、ゲートＴＣＰ５もコモン配線がなく駆動信号配線で構成される。

　このような本発明の液晶表示装置によれば、トランスファー１１及びＬＯＧ配線９でのコモン配線１０の領域が占める面積を他の信号配線の形成に割り当てることができ、ゲートドライバーのＩＣ駆動信号ラインの抵抗が減少するようになって、したがって、各信号ラインの遅延（ｄｅｌａｙ）が小さくなり良好な画面品質を得ることができるようになる。

　また、ゲートＴＣＰ５においてもコモン配線の形成を除去できるために配線形成を簡素化させることができる。

　図６及び図７は本発明による液晶表示装置のフリッカ（Ｆｌｉｃｋｅｒ）及びクロストーク（Ｃｒｏｓｓｔａｌｋ）特性を説明するグラフであり、これらを説明すると以下のようである。

　図６を参照すると、従来のＬＯＧ配線にコモン配線を備えながら正常にコモン信号が入力された場合と本発明でのコモン配線が除去されてコモン信号が入力されない場合とを各階調でのフリッカ特性で比較してみる時、コモン配線が除去された本発明の液晶表示装置の方がさらに良好な特性を示している。

　図７を参照すると、クロストーク特性の場合、水平及び垂直クロストークの両方で実質的に同等の特性結果を見せており、したがって、コモン配線を除去してもクロストーク特性には影響を及ぼさないことが分かる。

　尚、本発明は、上述の実施例に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。

従来の液晶表示装置でゲートＰＣＢ及びＦＰＣがある構造のものを示した平面図である。 従来の液晶表示装置でＦＰＣがない構造のものを示した平面図である。 従来の液晶表示装置でゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない構造のものを示した平面図である。 従来の液晶表示装置のコモン配線を説明するための平面図である。 本発明によるゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない液晶表示装置及びコモン配線を示した平面図である。 本発明による液晶表示装置のフリッカ特性を説明するためのグラフである。 本発明による液晶表示装置のクロストーク特性を説明するためのグラフである。

符号の説明

　１　　　　ソースＰＣＢ
　２　　　　ゲートＰＣＢ
　３　　　　ＦＰＣ
　４　　　　ソースＴＣＰ
　５　　　　ゲートＴＣＰ
　６　　　　アレイ基板
　７　　　　カラーフィルター基板
　８　　　　表示領域
　９　　　　ＬＯＧ配線
　１０　　　コモン配線
　１１　　　トランスファー

Claims (2)

1. 　アレイ（ａｒｒａｙ）基板とカラーフィルター基板とが、それらの間に液晶層を介在させて合着し形成された液晶パネルと、
   　前記液晶パネルのソース（ｓｏｕｒｃｅ）部及びゲート（ｇａｔｅ）部に各々付着されゲート及びソースドライバーＩＣが搭載された復数個のソースＴＣＰ（Ｔａｐｅ　Ｃａｒｒｉｅｒ　Ｐａｃｋａｇｅ）及びゲートＴＣＰと、
   　前記ソースＴＣＰと連結されてソースドライバーＩＣに所定の駆動信号を印加するソースＰＣＢ（Ｐｒｉｎｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔ　Ｂｏａｒｄ）と、
   　前記ソースＰＣＢからの信号を前記ゲートＴＣＰに具備された駆動信号の配線を経てゲートドライバーＩＣに印加するために前記液晶パネルに形成されたＬＯＧ（Ｌｉｎｅ　Ｏｎ　Ｇｌａｓｓ）配線とを備え、
   　前記液晶パネル縁部の前記アレイ基板カラーフィルター基板間にトランスファー（ｔｒａｎｓｆｅｒ）が形成されてカラーフィルター基板にコモン（ｃｏｍｍｏｎ）電圧が印加されるようにしたゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない液晶表示装置であって、
   　前記ＬＯＧ配線はトランスファーが相互に連結するためのコモン配線がなく、前記ゲートドライバーＩＣの駆動信号配線で構成することを特徴とするゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない液晶表示装置。
2. 　前記ゲートＴＣＰは、コモン配線がなく、駆動信号の配線で構成することを特徴とする請求項１に記載のゲートＰＣＢ及びＦＰＣがない液晶表示装置。

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