JP2004059239A - 鉄筋搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】横姿勢の鉄筋1をその径方向に沿って斜め前方へ迫り上げ搬送する迫り上げ機構Uを設けてある鉄筋搬送装置であって、
、迫り上げ機構Uを構成するに、鉄筋1の迫り上げ搬送時に鉄筋1を迫り上げ斜面Sに沿ってガイドするガイド部10を設け、一本の鉄筋1を載置自在な載置部14を備え、迫り上げ斜面Sに沿って載置部14を上下駆動自在な迫り上げ本体11を設け、載置部14の鉄筋径方向に沿った載置幅寸法Lを変更自在な載置幅変更機構Wを設けてある。
【選択図】 図7
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の鉄筋が搬送経路を移動する中で、一本ずつ間をおいて送るべく調整することができる鉄筋搬送装置に関し、さらに詳しくは、横姿勢の鉄筋をその径方向に沿って斜め前方へ迫り上げ搬送する迫り上げ機構を設けてある鉄筋搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の鉄筋搬送装置としては、図12に示すように、チェーンコンベア等の搬送機構から群をなす状態で搬送されてきた鉄筋を、迫り上げ機構Uによって一本ずつ斜め前方へ迫り上げながら、鉄筋1どうしの縺れの無い状態にして下流側へ送るように構成してあるものがあり、具体的な構成としては、前記迫り上げ機構Uを構成するに、前記鉄筋1の迫り上げ搬送時に前記鉄筋1を迫り上げ斜面Sに沿ってガイドするガイド部10を設け、前記迫り上げ斜面Sに沿って上下駆動自在な迫り上げ板11を設けて構成してあった。そして、前記迫り上げ板11の上端面が、前記鉄筋1を載置自在な載置部14となり、一定の幅寸法に形成してあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の鉄筋搬送装置によれば、前記載置部の幅寸法が一定に形成してあるから、標準的な外径寸法の鉄筋を搬送している時には、問題なく前記載置部上に一本ずつ載置しながら迫り上げることができるものの、例えば、標準的な外径寸法より小径の鉄筋を搬送する場合には、前記載置部上に複数の鉄筋が一度に載置された状態で迫り上がる危険性がある一方、標準的な外径寸法より大径の鉄筋を搬送する場合には、前記載置部上に鉄筋が載りきらずに転落してしまう危険性がある。即ち、搬送する鉄筋の太さの大小によって搬送状態が乱れ易いと言った問題点があった。
【0004】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、色々な太さの鉄筋を安定した状態で搬送することができる鉄筋搬送装置を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の特徴構成は、横姿勢の鉄筋をその径方向に沿って斜め前方へ迫り上げ搬送する迫り上げ機構を設けてある鉄筋搬送装置において、前記迫り上げ機構を構成するに、前記鉄筋の迫り上げ搬送時に前記鉄筋を迫り上げ斜面に沿ってガイドするガイド部を設け、一本の前記鉄筋を載置自在な載置部を備え、前記迫り上げ斜面に沿って前記載置部を上下駆動自在な迫り上げ本体を設け、前記載置部の前記鉄筋径方向に沿った載置幅寸法を変更自在な載置幅変更機構を設けてあるところにある。
【0006】
請求項1の発明の特徴構成によれば、載置幅変更機構を設けてあるから、搬送する鉄筋の太さに応じて前記載置部の前記鉄筋径方向に沿った載置幅寸法を変更することができる。従って、標準的な外径寸法より小径の鉄筋を搬送する場合には、前記載置幅変更機構によって前記載置部の載置幅寸法を小さく変更することによって、その小径の鉄筋を、幅狭に変更された載置部で一本ずつ載置して迫り上げ搬送することができると共に、標準的な外径寸法より大径の鉄筋を搬送する場合には、前記載置幅変更機構によって前記載置部の載置幅寸法を大きく変更することによって、その大径の鉄筋を、幅広に変更された載置部で一本ずつ載置して迫り上げ搬送することができる。勿論、標準的な外径寸法の鉄筋を搬送する場合には、その鉄筋の太さに合わせた載置部の載置幅寸法にして安定した搬送を行うことが可能となる。
即ち、載置部の載置幅寸法を、搬送する鉄筋の太さの大小に合わせて変更することが可能となり、色々な太さの鉄筋を安定した状態で搬送することができるようになる。
【0007】
請求項2の発明の特徴構成は、前記載置幅変更機構を構成するに、前記迫り上げ本体の上縁部に第一載置部を設け、上端側への揺動によって前記第一載置部と並んで前記鉄筋の載置幅を増加させる第二載置部を端部に備えた揺動部材を、前記迫り上げ本体に上下揺動自在に取り付けて構成してあるところにある。
【0008】
請求項2の発明の特徴構成によれば、請求項1の発明による作用効果を叶えることができるのに加えて、前記揺動部材を上端側へ揺動させるだけで、第一載置部と第二載置部とが並設状態となり、実質上の載置部の前記載置幅寸法を増加させることが可能となる。また、揺動部材を下端側へ揺動退避させれば、第一載置部のみによって鉄筋を載置搬送することが可能となる。即ち、簡単な機構によって載置幅変更を果たすことができ、また、その駆動操作も単純なもので実施し易いから、装置のオートメーション化を叶えることが可能となる。
【0009】
請求項3の発明の特徴構成は、横姿勢の鉄筋をその径方向に沿って斜め前方へ迫り上げ搬送する迫り上げ機構を設けてある鉄筋搬送装置において、前記迫り上げ機構を構成するに、前記鉄筋の迫り上げ搬送時に前記鉄筋を迫り上げ斜面に沿ってガイドするガイド部を設け、一本の前記鉄筋を載置自在な載置部を備え、前記迫り上げ斜面に沿って前記載置部を上下駆動自在な迫り上げ本体を設け、前記載置部と前記ガイド部との離間距離を変更自在な離間距離変更機構を設けてあるところにある。
【0010】
請求項3の発明の特徴構成によれば、離間距離変更機構を設けてあるから、搬送する鉄筋の太さに応じて前記載置部とガイド部との離間距離を変更することができる。従って、標準的な外径寸法より小径の鉄筋を搬送する場合には、図10(イ)に示すように、前記離間距離変更機構によって前記載置部14とガイド部10との離間距離dを小さく変更することによって、載置部14をガイド部10に近接配置することができ、その小径の鉄筋1を、載置部14で一本ずつ載置して迫り上げ搬送することができる。また、標準的な外径寸法より大径の鉄筋を搬送する場合には、図10(ロ)に示すように、前記離間距離変更機構Rによって前記載置部14とガイド部10との離間距離dを大きく変更することによって、載置部14をガイド部10から離間配置することができ、その大径の鉄筋1を、ガイド部10から離れた載置部14で一本ずつ載置して迫り上げ搬送することができる。勿論、標準的な外径寸法の鉄筋を搬送する場合には、その鉄筋の太さに合わせた載置部とガイド部との相対位置に変更することで安定した搬送を行うことが可能となる。
即ち、載置部上の好ましい位置に鉄筋が載るようにガイド部と載置部との離間距離を調整することによって、搬送する鉄筋の太さの大小に拘わらずその鉄筋を安定した状態で搬送することができるようになる。
【0011】
請求項4の発明の特徴構成は、横姿勢の鉄筋をその径方向に沿って斜め前方へ迫り上げ搬送する迫り上げ機構を設けてある鉄筋搬送装置において、前記迫り上げ機構を構成するに、前記鉄筋の迫り上げ搬送時に前記鉄筋を迫り上げ斜面に沿ってガイドするガイド部を設け、一本の前記鉄筋を載置自在な載置部を備え、前記迫り上げ斜面に沿って前記載置部を上下駆動自在な迫り上げ本体を設け、前記迫り上げ斜面の傾斜を変更自在な傾斜変更機構を設けてあるところにある。
【0012】
請求項4の発明の特徴構成によれば、傾斜変更機構を設けてあるから、搬送する鉄筋の太さに応じて前記迫り上げ斜面の傾斜を変更することができる。
従って、標準的な外径寸法より大径の鉄筋を搬送する場合には、図11(ハ)に示すように、前記傾斜変更機構によって水平面に対する前記迫り上げ斜面Sの角度が小さくなるようにすることによって、載置部14から転落しない状態で一本ずつ迫り上げ搬送することができる。即ち、図11(イ)に示すように、ガイド部10に接した状態で上下駆動する迫り上げ本体11を例に挙げて説明すると、載置搬送される鉄筋1の半径hは、迫り上げ本体11の載置部14の前記鉄筋径方向に沿った載置幅寸法L以下に設定されている場合には、机上論的には載置部14から転落することは無い。しかし、図11(ロ)に示すように、前記載置部14の載置幅寸法Lを超える半径の鉄筋1を搬送する場合には、鉄筋1の重心を通る鉛直線が載置部14の外側に位置することとなり、鉄筋1は重力の作用で載置部14から転落し易くなる。そこで、図11(ハ)に示すように、前記傾斜変更機構Kによって水平面に対する前記迫り上げ斜面Sの角度fが小さくなるようにすることによって、前記載置幅寸法Lを越える半径の鉄筋1であっても、その重心が載置部14上に作用するようになり、転落しない状態で一本ずつ迫り上げ搬送することができるようになる。
即ち、迫り上げ斜面の角度を変更調整することによって、搬送する鉄筋の太さの大小に拘わらずその鉄筋を安定した状態で搬送することができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
【0014】
図1、図2は、本発明の鉄筋搬送装置の一実施品(以後、単に迫り上げ装置T2と言う)を組み込んだ鉄筋搬送設備Tを示すものである。
【0015】
当該鉄筋搬送設備Tによって搬送される鉄筋1は、丸鉄筋や異形鉄筋で構成され、鉄筋を所定の設計長さに切断する切断装置(不図示)や、所定の形状に曲げ加工する鉄筋曲げ装置(不図示)等に供給される前の棒状形状を呈し、長尺(例えば、10〜15m)に切りそろえられている。そして、それらの多数が群をなして鉄筋群Gが構成されている。
この鉄筋群Gは、例えば、チェーンやワイヤー等でひとまとめにして吊り下げられた状態で、当該鉄筋搬送設備T上に持ち込まれ、荷下ろしされる。従って、前記チェーンやワイヤーを外した状態では、多数の鉄筋どうしが縺れた状態となっていることもある。
【0016】
前記鉄筋搬送設備Tは、図2に示すように、設備基台2上に、横搬送装置T1と、前記迫り上げ装置T2と、整列装置T3とを前記鉄筋1の搬送方向に沿った順番となるように取り付けて構成してある。
従って、鉄筋搬送設備Tは、平面視においては、細長形状で、長手方向に沿って前記鉄筋群Gが載置され、その鉄筋群Gは、径方向に沿って移動搬送される。即ち、鉄筋群Gの搬送経路3は、鉄筋搬送設備Tの平面視における幅方向の一端(横搬送装置T1)側から他端(整列装置T3)側にかけて設定されている。
【0017】
前記横搬送装置T1は、並列状態の複数の鉄筋1からなる鉄筋群Gを、前記鉄筋1の幅方向に沿って搬送する二つのチェーンコンベア4、前記チェーンコンベア4の搬送経路3Aにおいて前記鉄筋群Gに下方から分け入ることで前記搬送経路3Aの前方側と後方側とに鉄筋1を離間させて鉄筋群Gを分割自在な鉄筋群分割機構5、鉄筋群分割機構5による鉄筋群Gへの分割作用部に前記鉄筋群Gが差し掛かるのを検知する検知手段6、検知手段6からの情報をもとにして前記チェーンコンベア4及び鉄筋群分割機構5の駆動制御を行うマイクロコンピュータからなる搬送制御機構7を設けて構成してある(図3、図4参照)。
【0018】
前記二つのチェーンコンベア4は、前記搬送経路3Aの前半において前記鉄筋群Gを搬送する第一チェーンコンベア4Aと、前記搬送経路3Aの後半において前記鉄筋群Gを搬送する第二チェーンコンベア4Bとを、個別に駆動操作自在に設けて構成してある。具体的には、両チェーンコンベア4A、4Bとも、装置長手方向に間隔をあけて複数のチェーン搬送部4aを設け、それらチェーン搬送部4aを回転駆動する駆動モータ4bを設けて構成してある。従って、第一チェーンコンベア4A側の駆動モータ4bを駆動させると、第一チェーンコンベア4Aの各チェーン搬送部4aが一斉に搬送経路3Aに沿って動く。この動作は、第二チェーンコンベア4B側においても同様に実施することができる。従って、前記搬送制御機構7によって駆動させる対象の駆動モータ4bを選択することで、第一チェーンコンベア4A、第二チェーンコンベア4Bを個別に駆動制御することができる。
【0019】
前記鉄筋群分割機構5は、図3、図4に示すように、装置長手方向に間隔をあけて複数箇所に設けてあり、前記搬送経路3Aでの前方側と後方側とにそれぞれ傾斜した分割作用部8a,8bを備えたる分割刃8と、その分割刃8を前記搬送経路3A中の鉄筋群Gに下方から出退駆動させる油圧シリンダ機構9とを設けて構成してある。前記油圧シリンダ機構9を伸長駆動させることによって、前記分割刃8が搬送経路3A上の鉄筋群Gに下方から分け入り、前記分割作用部8a,8bの傾斜で鉄筋1を搬送経路3Aの前方側と後方側とに転ばせながら離間させて鉄筋群の分割を図ることができる。
また、当該実施形態においては、各鉄筋群分割機構5による分割駆動は、前記鉄筋群Gの長手方向での中間に位置する鉄筋群分割機構5から始動し、続いて順次両端側の鉄筋群分割機構5が駆動するように、前記搬送制御機構7で制御している。こうすることによって、鉄筋群Gを中間から端部へ裂きながら分割することができ、より確実に且つ効率よく鉄筋どうしの絡み合いを解くことが可能となる。前記搬送制御機構7の内、このように、各鉄筋群分割機構5を個別に駆動させる機能部を、出退切替機構7aという(図2参照)。
尚、前記分割刃8の突出位置は、前記第一チェーンコンベア4Aと第二チェーンコンベア4Bとの鉄筋群受け渡し部分近傍に設定してある。
【0020】
前記検知手段6は、光学式の近接センサで構成してあり、前記分割刃8の突出位置近傍に設置してある。そして、該当位置に鉄筋群Gが差し掛かると、前記搬送制御機構7に信号を送信するように構成してある。
【0021】
前記搬送制御機構7は、前記検知手段6からの検知信号を受けると、前記鉄筋群分割機構5を分割駆動させると共に、稼働中の第一チェーンコンベア4Aと第二チェーンコンベア4Bの内、始端側の第一チェーンコンベア4Aを停止させる制御を行う。これによって、搬送経路3Aの終端側へ余分な鉄筋1が移動するのを防止し、より鉄筋群Gの分割効率を向上させることができる。
【0022】
次に、迫り上げ装置T2と、整列装置T3とについて簡単に説明する。
前記迫り上げ装置T2は、前記搬送経路3Aの終端部において鉄筋1を一本ずつ後続の整列装置T3に対して迫り上げて搬送するように構成してあり、図5に示すように、斜めに傾斜した鉄筋ガイド(ガイド部に相当)10と、前記鉄筋ガイド10のガイド面に沿って下方から上方へ鉄筋1を迫り上げ駆動する迫り上げ板(迫り上げ本体に相当)11と、迫り上げ用の駆動モータ12と、その駆動モータ12の回転力を前記迫り上げ板11の上下駆動力に変換するクランク機構13とを設けて構成してある。尚、前記鉄筋ガイド10のガイド面を含む平面を迫り上げ斜面Sと言うと共に、前記迫り上げ板11と駆動モータ12とクランク機構13とによって迫り上げ機構Uが構成されている。
従って、前記駆動モータ12を回転駆動させることによって、前記クランク機構13で回転運動が上下往復運動に変換され、前記迫り上げ板11を上下駆動させることができる。その際、前記第二チェーンコンベア4Bで搬送された鉄筋1は、前記迫り上げ板11の上縁部で持ち上げられながら、前記鉄筋ガイド10に沿って上昇し、前記整列装置T3に転動しながら移動する。
前記迫り上げ板11の上縁部を第一載置部14aという。また、前記迫り上げ板11の傾斜表面には、図6、図7に示すように、表面に沿って上下揺動自在に揺動部材15を取り付けてある。そして、この揺動部材15は、前記迫り上げ板11の上下に沿う姿勢に揺動した状態では、その上端部が、前記第一載置部14aと面一になり鉄筋1を載置することができるようになる。この揺動部材15の上端部を第二載置部14bと言う。従って、図7(イ)に示すように、揺動部材15が縦姿勢になっている状態においては、鉄筋1が載置可能な載置部14は、前記第一載置部14aと第二載置部14bとの両方が合わさったものであり、図7(ロ)に示すように、揺動部材15が横姿勢になっている状態においては、鉄筋1の載置部14は、前記第一載置部14aのみとなる。前記第一載置部14aと第二載置部14bと揺動部材15とによって載置幅変更機構Wが構成されている。
従って、搬送する鉄筋1の太さが大きい場合には、図7(イ)に示すように、前記揺動部材15を縦姿勢に揺動させることで、載置部14の載置幅寸法Lが第一載置部14aと第二載置部14bとの合わさった広幅となるから、安定した状態で太い鉄筋1を載置して迫り上げることが可能となる。また、鉄筋1が細い場合には、図7(ロ)に示すように、揺動部材15を横姿勢に揺動させることで、載置部14の載置幅寸法Lを第一載置部14aのみの幅にでき、複数の鉄筋1が一度に載置部上に載らないようにしながら、確実に安定した状態で迫り上げ搬送することができる。
【0023】
前記整列装置T3は、図8に示すように、なだらかな傾斜ガイド16を主要部として構成してあり、傾斜ガイド16上に突出駆動自在なストッパ17を、傾斜ガイド16の傾斜方向の中間部の複数箇所に設けてある。このストッパ17を突出駆動させることによって、前記迫り上げ装置T2から送られてきた鉄筋1を堰き止めて整列させることができる。この整列装置T3で鉄筋1を整列させることで、所定本数ずつ後続に鉄筋1を受け渡し易くなる。
【0024】
本実施形態の横搬送装置T1によれば、載置幅変更機構Wを設けてあるから、搬送する鉄筋1の太さに応じて前記載置部14の前記鉄筋径方向に沿った載置幅寸法Lを変更することができ、色々な太さの鉄筋1を安定した状態で搬送することができるようになる。
【0025】
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
【0026】
〈1〉 前記載置幅変更機構Wは、先の実施形態では揺動部材15を備えた構成のものを説明したが、この構成に限るものではなく、例えば、図9に示すように、迫り上げ本体11に対して着脱自在で、取り付けた状態において載置部14の載置幅寸法Lが増加するように形成したアタッチメント18で構成してあってもよい。この場合、幅寸法を替えた複数種のアタッチメント18を用意しておけば、より細かな載置幅寸法Lに対応することができる。
それらを含めて載置幅変更機構Wと言う。
〈2〉 また、色々な太さの鉄筋1に対応した搬送を叶えられる構成として、先の実施形態では載置幅変更機構Wについて説明したが、この構成に限るものではなく、例えば、図10に示すように、載置部14とガイド部10との離間距離を変更自在な離間距離変更機構Rによって実現するものであってもよい。この実施形態を説明すると、迫り上げ本体11に対して、その裏面側に出退量を調整でき且つ調整した状態で固定できるようにローラ19を設け、このローラ19を前記ガイド部10に対して出退調整することによって、迫り上げ本体11とガイド部との離間距離dを大小調整できるようにしてあり、この調整によって、図に示すように、大径〜小径の鉄筋1それぞれを、迫り上げ本体11の載置部14上に一本ずつ載置して迫り上げ搬送することができるものである。この実施形態においては、前記ローラ19によって離間距離変更機構Rが構成されているが、他の手段によって離間距離変更機構Rを構成することも可能である。尚、前記ローラ19の採用により、迫り上げ本体11の上下駆動の際のガイド部10との摩擦低減を図ることが可能となる。
また、上述の離間距離変更機構Rに替えて、図11に示すように、迫り上げ斜面Sの傾斜を変更自在な傾斜変更機構Kによって『色々な太さの鉄筋1に対応した搬送を叶える』ことを実現するものであってもよい。この実施形態を説明すると、前記ガイド部10及び迫り上げ本体11を、設備基台2に枢支取付部(不図示)を介して取り付けてあり、枢支取付部の枢支軸芯周りに前記ガイド部10及び迫り上げ本体11を回転させることによって、両者が沿った状態で水平に対する角度fが変更できるように構成してある。従って、前記角度fを小さく調整することによって、図11(ハ)に示すように、大径の鉄筋1でも迫り上げ本体11の載置部14上に一本ずつ載置して迫り上げ搬送することができる一方、前記角度fを大きく調整することによって、図11(イ)に示すように、小径の鉄筋1を迫り上げ本体11の載置部14上に一本ずつ載置して迫り上げ搬送することができる。この実施形態においては、前記枢支取付部によって前記傾斜変更機構Kが構成されているが、他の手段によって傾斜変更機構Kを構成することも可能である。
【0027】
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄筋搬送設備を示す斜視図
【図2】鉄筋搬送設備を示す長手方向視説明図
【図3】分割刃の作用を示す説明図
【図4】分割刃の作用を示す説明図
【図5】迫り上げ装置を示す説明図
【図6】迫り上げ板の正面図
【図7】迫り上げ装置の作用を示す説明図
【図8】整列装置を示す説明図
【図9】別実施形態の迫り上げ装置を示す作用説明図
【図10】別実施形態の迫り上げ装置を示す作用説明図
【図11】別実施形態の迫り上げ装置を示す作用説明図
【図12】従来の迫り上げ装置を示す説明図
【符号の説明】
1 鉄筋
10 ガイド部
11 迫り上げ本体
14 載置部
14a 第一載置部
14b 第二載置部
15 揺動部材
K 傾斜変更機構
L 載置幅寸法
R 離間距離変更機構
S 迫り上げ斜面
U 迫り上げ機構
W 載置幅変更機構
Claims (4)
- 横姿勢の鉄筋をその径方向に沿って斜め前方へ迫り上げ搬送する迫り上げ機構を設けてある鉄筋搬送装置であって、
前記迫り上げ機構を構成するに、前記鉄筋の迫り上げ搬送時に前記鉄筋を迫り上げ斜面に沿ってガイドするガイド部を設け、一本の前記鉄筋を載置自在な載置部を備え、前記迫り上げ斜面に沿って前記載置部を上下駆動自在な迫り上げ本体を設け、前記載置部の前記鉄筋径方向に沿った載置幅寸法を変更自在な載置幅変更機構を設けてある鉄筋搬送装置。 - 前記載置幅変更機構を構成するに、前記迫り上げ本体の上縁部に第一載置部を設け、上端側への揺動によって前記第一載置部と並んで前記鉄筋の載置幅を増加させる第二載置部を端部に備えた揺動部材を、前記迫り上げ本体に上下揺動自在に取り付けて構成してある請求項1に記載の鉄筋搬送装置。
- 横姿勢の鉄筋をその径方向に沿って斜め前方へ迫り上げ搬送する迫り上げ機構を設けてある鉄筋搬送装置であって、
前記迫り上げ機構を構成するに、前記鉄筋の迫り上げ搬送時に前記鉄筋を迫り上げ斜面に沿ってガイドするガイド部を設け、一本の前記鉄筋を載置自在な載置部を備え、前記迫り上げ斜面に沿って前記載置部を上下駆動自在な迫り上げ本体を設け、前記載置部と前記ガイド部との離間距離を変更自在な離間距離変更機構を設けてある鉄筋搬送装置。 - 横姿勢の鉄筋をその径方向に沿って斜め前方へ迫り上げ搬送する迫り上げ機構を設けてある鉄筋搬送装置であって、
前記迫り上げ機構を構成するに、前記鉄筋の迫り上げ搬送時に前記鉄筋を迫り上げ斜面に沿ってガイドするガイド部を設け、一本の前記鉄筋を載置自在な載置部を備え、前記迫り上げ斜面に沿って前記載置部を上下駆動自在な迫り上げ本体を設け、前記迫り上げ斜面の傾斜を変更自在な傾斜変更機構を設けてある鉄筋搬送装置。
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