JP2004059082A - 中栓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スカート2の内周面に設けられ、容器口部の環状凹部に嵌合する環状凸部9と、前記スカート2に設けられた縦スコア20と、前記縦スコア20に連続して切り裂かれる円周方向スコア10と、を備えた中栓において;前記縦スコア20が、打栓時に破断するのを防止するための補強連結部22を備えている。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、容器口部に打栓装着される中栓に関するものであり、更に述べると、分別回収可能な中栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
容器口部に装着された中栓は、分別回収の際、タブを摘んで円周方向に引っ張ると、スカートに形成した縦スコアが破断し、更に同方向に引っ張ると、円周方向スコアが破断する。この状態で、タブを上方に引き上げると、中栓は容易に容器口部から外れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記中栓は、容器口部に打栓装着されるが、この打栓装着時には環状凸部が容器口部の抵抗を受けるので、スカートが外方に押し広げられる。そのため、縦スコアに大きな拡径力が働き、破断することがある。
そこで、縦スコアの溝の深さを浅くし、縦スコアの肉厚を厚くすることが考えられる。しかし、このように縦スコアを肉厚にすると、分別回収の際、破断しにくいので、縦スコアとしての役割を果たせなくなる。
【0004】
この発明は、上記事情に鑑み、打栓時における縦スコアの破断を防止することを目的とする。他の目的は、分別回収時に縦スコアを破断しやすくすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、スカートの内周面に設けられ、容器口部の環状凹部に嵌合する環状凸部と、前記スカートに設けられた縦スコアと、を備えた中栓において;前記縦スコアが、打栓時に破断するのを防止するための補強連結部を備えていることを特徴とする。
【0006】
この発明の補強連結部は、その始端から終端に向かって次第に肉厚になっていることを特徴とする。この発明の補強連結部の始端は、縦スコアの前縁の外側に位置していること特徴とする。この発明の縦スコアの近傍には、タブ、又は、上蓋と連続するヒンジ、が設けられていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明は、打栓装着時に縦スコアにかかる拡径力を緩和するために、補強連結部を設けたものである。この補強連結部は、分別回収時に裂き切りやすくするため、始端から終端に向かって次第に肉厚に形成されている。なお、この補強連結部は、打栓時に縦スコアの破断を防止でき、又、分別回収時には破断しやすいものであれば良いので、その形状等は、必要に応じて適宜選択することができる。
【0008】
【実施例】
この発明の実施例を図1〜図4により説明する。
中栓1は、合成樹脂により形成され、スカート2と、該スカート2にねじ部4を介して連続する注出筒5と、該注出筒5の遮断壁6に立設されたプルリング7と、を備えている。
【0009】
スカート2のに内周面には、環状凸部9と円周方向スコア10とが設けられている。この環状凸部9は、図示しない容器口部の環状凹部に嵌着される。
このスカート2の外周面には、段部11が設けられている。前記環状凸部9は、この段部11より下方に位置し、又、円周方向スコア10は、前記段部11と面一に位置している。
【0010】
前記段部11には、タブ15と、縦スコア20とが設けられている。タブ15は、下段部11aに設けられ、該下段部11aの外周円と同一円周上に位置している。このタブ15の内周面15a及び先端部15bは、スカート2から離間しており、又、前記内周面15aは、連結部16を介してスカート2に固定されている。
【0011】
縦スコア20は、スカート2の内側に、縦方向に形成された薄肉部であり、例えば、断面V字状に形成されている。
【0012】
縦スコア20は、補強連結部22により固定されている。この補強連結部22は、合成樹脂により中栓1と一体に形成され、その始端22aは縦スコア20の前縁20a側のタブ15内側上に位置し、その終端22bは縦スコア20の後縁20b側上に位置している。
【0013】
この補強連結部22は、始端22aから終端22bに向かって次第に肉厚になっており、例えば、始端22aの肉厚t1は0.2mm、終端22bの肉厚t2は0.8mmであり、該始端22aの肉厚t1は、終端22bの肉厚t2の1/4となっている。
前記縦スコア20及び該縦スコア20近傍の縦断面拡大図を図2〜図4に示す。
図2は、図1のAーA線断面図、図3は、図1のCーC線断面図、図4は、図1のDーD線断面図、である。
【0014】
なお、図において、25はスカート2と対向するインナリング 、26は遮断壁6に設けた切裂溝、をそれぞれ示す。
【0015】
次に、本実施例の作動について説明する。
中栓1に図示しない上蓋を螺着した後、該中栓1を図示しない打栓装置を用いて、内容物の充填されている容器の口部に打栓装着する。
【0016】
この時、環状凸部9は、容器の口部の抵抗を受けながら環状凹部に嵌着されるので、スカート2には外方向の力(拡径力)が働く。そのため、縦スコア20に切り裂き力が働こうとするが、この縦スコア20には、補強連結部22が設けられているため、その力は緩和されるので、破断することはない。
【0017】
容器内の内容物を使い尽くし、分別回収する際には、タブ15を指で摘んで円周方向に引っ張る。そうすると、連結部16が切れ、縦スコア20に引っ張り力が加わるので、破断する。
【0018】
この時、補強連結部22は、始端22aから終端22bに向かって次第に肉厚に形成されているので、終端22b側になるほど裂きにくくなる。
即ち、始端22a側が、終端22b側より裂き切れやすくなっているので、縦スコア20を容易に破断することができる。
【0019】
縦スコア20を破断した後、タブ15を更に同方向に引っ張ると、円周方向スコア10が破断し、環状凹部と環状凸部9との嵌合力は大幅に小さくなり、外れやすい状態となる。そのため、タブ15を上方に引っ張ると、中栓1は、容易に容器口部から外れる。
【0020】
この発明は、前記スクリュー式キャップの中栓のみならず、ヒンジ式キャップ、即ち、スカートに縦スコアを設け、該縦スコアの近傍に、上蓋と連続するヒンジを設けたキャップ、の中栓、にも利用できることは勿論である。
又、補強連結部は、打栓時に縦スコアの破断を防止でき、又、分別回収時には破断しやすいものであれば良いので、その形状等は、必要に応じて適宜選択することができる。
【0021】
【発明の効果】
この発明は、縦スコアが、打栓時に破断するのを防止するための補強連結部を備えているので、打栓装着時における縦スコアの破断を防止することが出来る。又、前記補強連結部は、その始端から終端に向かって次第に肉厚になっているので、分別回収時には、容易に縦スコアを破断することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す平面図である。
【図2】左半分は正面図の一部を示し、右半分は図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のC−C線断面図である。
【図4】図1のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 中栓
2 スカート
15 タブ
20 縦スコア
22 補強連結部
Claims (5)
- スカートの内周面に設けられ、容器口部の環状凹部に嵌合する環状凸部と、前記スカートに設けられた縦スコアと、を備えた中栓において;
前記縦スコアが、打栓時に破断するのを防止するための補強連結部を備えていることを特徴とする中栓。 - 補強連結部が、その始端から終端に向かって次第に肉厚になってることを特徴とする請求項1記載の中栓。
- 補強連結部の始端が、縦スコアの前縁の外側に位置していること特徴とする請求項2記載の中栓。
- 縦スコアの近傍に、タブが設けられていることを特徴とする請求項1記載の中栓。
- 縦スコアの近傍に、上蓋と連続するヒンジが設けられていることを特徴とする請求項1記載の中栓。
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JP2008184207A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-14 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 分別廃棄可能な注出栓 |
JP2010000602A (ja) * | 2008-06-18 | 2010-01-07 | Mikasa Sangyo Kk | 合成樹脂製キャップ及びその製造方法並びにそれに用いるキャップ製造用成形型 |
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2002
- 2002-07-30 JP JP2002220839A patent/JP4430856B2/ja not_active Expired - Fee Related
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