JP2004059009A - ヒンジキャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スカート7を有するキャップ本体1と上蓋25とをヒンジ20結合したキャップkにおいて;前記ヒンジ20が、弾性支持板14を介して前記キャップ本体1に連結されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、容器に打栓装着される、ヒンジキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のヒンジキャップは、キャップ本体と上蓋とがヒンジを介して連結されている。このヒンジの取付部は、キャップ本体のスカートの上端部に固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来例では、キャップ本体と上蓋との中心がずれ、偏心していると、閉蓋時にヒンジの取付部やヒンジ中央部のフイルムヒンジに応力が集中する。そのため、前記蓋の開閉動作を繰り返すと、ヒンジが切れる、所謂ヒンジ切れを起こすことがある。
【0004】
この発明は、上記事情に鑑み、ヒンジ切れが発生しないようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、スカートを有するキャップ本体と上蓋とをヒンジ結合したキャップにおいて;前記ヒンジが、弾性支持板を介して前記キャップ本体に連結されていることを特徴とする。
【0006】
この発明の弾性支持板は、スカートの段部に立設した、内方、又は、外方に変位可能な円弧状板であることを特徴とする。又、この弾性支持板の上側にヒンジが固定され、その下側に弾性バンドが固定されていることを特徴とする。前記弾性支持板の背面側の段部には、スリットが設けられ、該スリットの一端に縦スコアが連続し、その他端に円周方向スコアが連続していることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明者は、ヒンジ切れの原因を究明したところ、次のことがわかった。即ち、キャップ本体と上蓋が偏心している場合に位置ずれを直しながら閉蓋されるが、この位置ずれを直す際に、フイルムヒンジ部や取付部に大きな力がかかるので、開閉動作を繰り返すと、破損することがある。
そこで、キャップ本体に弾性支持板を設け、この弾性支持板にヒンジを固定し、上蓋の開閉時にヒンジにかかる力を、該弾性支持板の内方又は外方の変位により緩和し、ヒンジのフイルムヒンジ部又は取付部にできるだけ大きな力がかからないようにした。
【0008】
【実施例】
この発明の実施例を図1〜図3により説明する。
ヒンジキャップKは、射出成形により形成された合成樹脂製キャップであり、キャップ本体1と、上蓋25と、前記両者1、25を連結するヒンジ20と、を備えている。
【0009】
前記本体1には、その上端面をなす頂壁2が設けられている。該頂壁2の上面には、注出筒3が立設され、該注出筒3の内側には、開口を形成するためのプルリング5が設けられている。前記注出筒3の外側には、係合筒4が立設されているが、この係合筒4は、上蓋25の環状突条29と係止可能な位置に配設されている。
【0010】
前記頂壁2の周縁部は、スカート7に連続しており、該スカート7の内側にはインナリング8が設けられている。スカート7の外周面には、段部7aが設けられており、その内周面には、嵌合突起9が設けられている。前記段部7aの背面側の内周面には、周方向に伸びる円周方向スコア12が設けられている。この円周方向スコア12は、他の部分より強度が弱い部分であり、例えば、薄肉部、ミシン目、又は、スリット等により形成される。
【0011】
段部7aには、スリット13が設けられ、このスリット13の一端は、前記円周方向スコア12に連続している。このスリット13の外側には、弾性支持板14が設けられている。この弾性支持板14は、円弧状弾性片であり、その側壁14aは、垂直状に形成されている。この支持板14は、その内方又は外方に弾性変形可能であり、弾性部材、例えば、キャップ本体1と同一材料の合成樹脂により形成されている。
【0012】
弾性支持板14には、ヒンジ20の取付部20aが固定されている。この取付部20aは、ヒンジ20の中央部に位置する、フイルムヒンジ部より肉厚に形成されている。前記ヒンジ20の幅、即ち、キャップ本体1の円周方向に対応する長さは、弾性支持板14の幅、即ち、キャップ本体1の円周方向に対応する長さより小さく形成されているが、その長さは、必要に応じて適宜選択される。
【0013】
弾性支持板14の側壁14aの延長線上のスカート7の外周面には、縦スコア18が設けられているが、この縦スコア18は、前記スリット13の他端に連続している。この縦スコア18は、例えば、内周面に形成されたV字状の薄肉部であり、弾性支持板14の側壁下端からスカート7の下端まで伸びている。
この縦スコア18は、必ずしも薄肉部により形成する必要がなく、例えば、ミシン目、又は、スリット等により形成してもよい。
【0014】
弾性支持板14下部の両側には、弾性バンド16が設けられている。
この弾性バンド16は、帯状板であり、ヒンジ20の下方に、互いに並行に配置されている。
【0015】
上蓋25の天板26の内面には、注出筒3に圧接するシールリング27が設けられ、又、周壁28の内面には、環状突起29が設けられ、該周壁28のヒンジと反対側の外周面には、摘み片30が設けられている。
【0016】
次に、本実施例の作動について説明する。
閉蓋状態のヒンジキャップkを、図示しない打栓装置により容器口部に打栓し、嵌合突起9を前記容器口部の嵌合凹部に係止させる。
【0017】
この時、ヒンジキャップkは、容器口部の所定位置に装着して、摘み片30を所定方向に向かせなければならないが、この位置合わせには、弾性支持板14の側壁14aが利用される。即ち、図示しない打栓装置の位置決め係止部を側壁14aに係止させながら打栓することにより、設計位置に正確に装着することが出来る。
【0018】
ヒンジキャップkを開蓋する時には、摘み片30を指で押し上げ回動させる。この時、ヒンジ20のフイルムヒンジ部及び取付部20aに引っ張り力がかかるが、該ヒンジ20は弾性支持板14に固定されているので、該弾性支持板14が外方又は内方に撓んで変位する。そのため、ヒンジ20のフイルムヒンジ部及び取付部20aにかかる荷重は、緩和される。なお、弾性支持板14の下側に連結されている弾性バンド16は、上蓋25の開閉を円滑に行わせるための、ばねとして機能する。
【0019】
開蓋状態のヒンジキャップkを閉める時には、上蓋25を手で掴み、前記と逆方向に回動させ、環状突起29を嵌合筒4に係止させる。
【0020】
この時、ヒンジ20は、弾性支持板14に固定されているので、回動時には、この弾性支持板14が内方又は外方に撓みながら変位することができる。そのため、上蓋25とキャップ本体1とが偏心していても、ヒンジが大きな力がかかることはないので、ヒンジ切れを起こすことはない。
【0021】
容器の内容物を消費した後、該容器とキャップとを分別回収する時には、開蓋状態の上蓋25を手で掴み、下方に引くと、縦スコア18が切れる。その後、該上蓋25を円周方向に引くと、円周方向スコア12が切れた後、ヒンジキャップkが容器口部から外れる。
この様に、上蓋25を引っ張るだけで簡単に分別回収することが出来る。
【0022】
なお、キャップ本体1のスカート7には、段部7aが設けられ、その段部7aの背面側内周面には、円周方向スコア12が設けられている。
そのため、同一肉厚の円周方向スコアを形成する場合には、スカートに段部がある方が、それがない場合に比べて、切り込み量を浅くすることができる。
従って、該ヒンジキャップkを金型を用いて射出成形する場合には、スカートに段部がない場合に比べ、円周方向スコア形成用のコア金型の突出量を少なくすることができるので、離型が容易となる。
【0023】
【発明の効果】
この発明は、ヒンジが弾性支持板を介してキャップ本体に連結されているので、上蓋の開閉の際に弾性支持板が内方又は外方に撓んで変位する。そのため、ヒンジには、大きな力がかからないので、ヒンジ切れが発生するのを防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】ヒンジキャップの斜視図である。
【符号の説明】
1 キャップ本体
7 スカート
7a 段部
12 円周方向スコア
14 弾性支持板
20 ヒンジ
Claims (4)
- スカートを有するキャップ本体と上蓋とをヒンジ結合したキャップにおいて;
前記ヒンジが、弾性支持板を介して前記キャップ本体に連結されていることを特徴とするヒンジキャップ。 - 弾性支持板が、スカートの段部に立設した、内方、又は、外方に変位可能な円弧状板であることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
- 弾性支持板の上側にヒンジが固定され、該ヒンジの下側に弾性バンドが固定されていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
- 弾性支持板の背面側の段部にスリットが設けられ、
該スリットの一端に縦スコアが連続して、その他端に円周方向スコアが連続していることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002216302A JP2004059009A (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | ヒンジキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002216302A JP2004059009A (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | ヒンジキャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004059009A true JP2004059009A (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=31938098
Family Applications (1)
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JP2002216302A Pending JP2004059009A (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | ヒンジキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004059009A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006070657A1 (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-06 | Nihon Yamamura Glass Co., Ltd. | ヒンジキャップ |
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-
2002
- 2002-07-25 JP JP2002216302A patent/JP2004059009A/ja active Pending
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