JP2004055144A - 細径同軸ケーブルおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】細径同軸ケーブル10は、中心導体12と、被覆層14と、外部シールド導体層16とを備えている。被覆層14は、電気絶縁性のものであって、環状部18と、柱状部20とを有している。柱状部20は、横断面内において等角度間隔(90°)で放射状に伸びており、細径同軸ケーブル10の長手軸方向に沿って、この間隔を維持しながら延設されている。外部シールド導体層16は、被覆層14の柱状部20の外周に接するようにして設けられていて、外部シールド導体層16の内部には、柱状部20で区画され、細径同軸ケーブル10の長手方向に連続した4個の空隙部22が設けられてる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、良好な電気特性、高周波特性を有する細径同軸ケーブルおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
情報量の増大化や高速伝送化の流れを受けて、携帯情報端末のアンテナ配線や、LCDとCPUを結ぶ配線等に、最近同軸ケーブルが使われつつある。
【0003】
また、情報端末やノートパソコンの小型化、薄型化により、同軸ケーブルにも細径化が要求されている。一般に良好な高周波特性(伝送損失が小さく、遅延時間が小さい)を持つ同軸ケーブルを得るためには、中心導体と外部シールド層の間に形成される電気絶縁性の被覆層の誘電率をできるだけ小さくすることが重要である。
【0004】
そのために、絶縁被覆層には、ふっ素樹脂やポリオレフィン樹脂などの低誘電率樹脂が用いられることが多く、また見掛けの誘電率を下げるために発泡化する場合も多い。
【0005】
一方、同軸ケーブルを細径化するためには、絶縁被覆層の外周に形成される外部シールド層を編組金属線から金属メッキ層に変更にすることが有効である。
【0006】
ところが、絶縁被覆層にフッ素樹脂やポリオレフィン樹脂などの低誘電率樹脂を用いた場合には、無電解メッキなどでの金属メッキ層の形成が難しくなるという問題点を有していた。
【0007】
また、メッキ処理をするためには、中心導体の周囲に、メッキ層の支持部が必要であり、この支持部は、中心導体の周囲を継ぎ目無く円環状などに囲む部分が必要である。
【0008】
このような支持部は、所定の厚みが必要となり、支持部を形成すると、外径がアップする要因の一つになる。一方、見掛けの誘電率を下げるために、絶縁被覆層を発泡化させた場合には、メッキ処理液が発泡部分の空隙に入り込み見掛けの誘電率を上げてしまったり、空隙に入り込んだメッキ処理液が、外部導体を腐食させて同軸ケーブルの電気特性を阻害するという問題があった。当然のことながら、このようなメッキ処理の場合には、表面処理薬剤、メッキ薬剤、廃液の処理の問題が付随している。
【0009】
また、発泡押出加工技術は、押出安定性の確保が難しく、特に、細径品を押し出す場合、微妙に絶縁被覆層の外径が変動してしまうので、これも電気特性阻害要因の一つとなっていた。
【0010】
さらに、独立気泡発泡層を形成する場合には、気泡が独立しているため、ハンダ付け時などの熱の影響で、気泡が膨張することがある。他方、連続気泡発泡では、圧縮強度が弱いと言った問題を有していた。
【0011】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、良好でかつ安定した高周波特性を有する細径同軸ケーブルを得ることを目的とする。
【0012】
また、本発明は、メッキではなく、金属導体にてシールド層を形成した場合でも、充分に細径化できる同軸ケーブルおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、中心導体と、前記中心導体の外周を覆う電気絶縁性の被覆層と、前記被覆層の外周に設けられた外部シールド導体層とを備えた細径同軸ケーブルにおいて、前記被覆層は、中心から外方に延びる1ヶ以上の柱状部を有し、前記外部シールド導体層を前記柱状部の外周に接するようにして設け、前記外部シールド導体層の内部に、長手方向に連続した1つ以上の空隙部を設けた。
【0014】
このように構成した細径同軸ケーブルによれば、外部シールド導体層の内部に、長手方向に連続した1つ以上の空隙部を設けているので、中心導体と外部シールド導体層の間の誘電率を小さくすることができる。
【0015】
前記柱状部は、横断面内において等角度間隔で放射状に伸びる複数から構成され、前記細径同軸ケーブルの長手軸方向に沿って、前記間隔を維持しながら延設することができる。
【0016】
前記柱状部は、長手方向に沿って螺旋状に形成することができる。
前記空隙部は、その横断面において、前記中心導体と外部シールド導体層を除いた部分の面積に対し、面積比で10%以上を占めるようにすることができる。
【0017】
前記空隙部は、前記中心導体を中心として、複数が周方向に均等配置することができる。
【0018】
前記外部シールド導体層は、中空状の圧縮撚り線により形成することができる。
【0019】
前記外部シールド導体層は、銅などの電気伝導性に優れた金属テープないしは金属箔、或いはこれらの金属テープないしは金属箔をプラスチックフィルムとラミネートした金属ラミネートフィルムを、前記柱状部の外周に巻き付けて形成することができる。
【0020】
前記外部シールド導体層は、銅などの電気伝導性に優れた金属パイプで構成し、前記中心導体の外周に、前記柱状部を備えた被覆層を形成した半製品を、前記金属パイプ内に挿入しながらダイスにて、前記金属パイプを引き抜き延伸して形成することができる。
【0021】
前記被覆層は、FEP、PFA等のふっ素系樹脂、或いはアモルファスポリオレフィン樹脂、PEN(ポリエチレンナフタレート)等の合成樹脂を押し出し成形して形成することができる。
【0022】
本発明の細径同軸ケーブルは、最外径が1mm以下とすることができる。
【0023】
前記外部シールド導体層の外周に電気絶縁性の保護被覆層を設けることができる。
【0024】
また、本発明は、細径同軸ケーブルの製造方法において、中心導体の外周に、前記中心導体を覆う環状部と、この環状部の外方に突出する柱状部とを備えた被覆部を押し出し成形し、これを連続的に供給して、前記柱状部の外周に中空状の圧縮撚り線被覆、金属箔,ラミネートフィルムなどを巻付け、或いは、銅パイプの延伸被覆の何れかの方法により外部シールド導体層を形成し、しかる後、前記外部シールド導体層の外周に外部被覆層を必要に応じて形成するようにした。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態について、実施例に基づいて詳細に説明する。
図1および図2は、本発明に係る細径同軸ケーブル第1実施例を示している。同図に示した細径同軸ケーブル10は、中心導体12と、被覆層14と、外部シールド導体層16とを備えている。
【0026】
中心導体12は、例えば、円形断面の銅線から構成されている。被覆層14は、電気絶縁性のものであって、本実施例の場合には、中心導体12の外周を覆う環状部18と、環状部18の外周に突設された柱状部20とを有している。
【0027】
被覆層14は、例えば、FEP、PFA等の弗素系樹脂、或いはアモルファスポリオレフィン樹脂、PEN(ポリエチレンナフタレート)等の合成樹脂を、中心導体12の外周に押し出し成形して、環状部18と柱状部20とを一体に形成することができる。
【0028】
本実施例の場合、被覆層12は、中心から外方に延びる4ヶの柱状部20を有していて、その横断面形状が、略十字状になっている。各柱状部20は、横断面内において等角度間隔(90°)で放射状に伸びており、細径同軸ケーブル10の長手軸方向に沿って、この間隔を維持しながら、直線状に延設されている。
【0029】
外部シールド導体層16は、被覆層14の柱状部20の外周に接するようにして設けられていて、外部シールド導体層16の内部には、柱状部20で区画され、細径同軸ケーブル10の長手方向に連続した4個の空隙部22が設けられてる。
【0030】
この場合、空隙部22は、中心導体12を中心として、4個が周方向に均等配置されており、横断面において、中心導体12と外部シールド導体層16を除いた部分の面積に対し、面積比で10%以上を占めるようにすることが望ましい。
【0031】
外部シールド導体層16は、本実施例の場合、中空状の圧縮撚り線により形成されている。このような圧縮撚り線は、複数本の素線24を同一円周上に配置し、各素線24を一方向に撚り掛けながら圧縮ダイスを通過させることにより、中空状に形成されて、その形状が崩れることなく維持される。なお、本実施例の細径同軸ケーブル10は、最外径が1mm以下とすることができる。
【0032】
以上のように構成した細径同軸ケーブル10によれば、外部シールド導体層16の内部に、長手方向に連続した4個の空隙部22を設けているので、中心導体12と外部シールド導体層16の間の誘電率を小さくすることができる。
【0033】
図3は、本発明に係る細径同軸ケーブルの第2実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、同一符号を付してその説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明する。
【0034】
同図に示した実施例は、第1実施例の変形例であって、第1実施例の中空撚り線で構成した外部シールド導体層16の外周に、電気絶縁性の保護被覆層26を設けている。
【0035】
この保護被覆層26は、被覆層14と同様に、例えば、FEP、PFA等の弗素系樹脂、或いはアモルファスポリオレフィン樹脂、PEN(ポリエチレンナフタレート)等の合成樹脂を、外部シールド導体層16の外周に押し出し成形して、形成することができる。
【0036】
このように構成した細径同軸ケーブル10aでも第1実施例と同等の作用効果が得られる。
【0037】
図4は、本発明に係る細径同軸ケーブルの第3実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、同一符号を付してその説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明する。
【0038】
同図に示した実施例では、上記第1実施例と同じ構成の中心導体12および被覆層14を備えているが、外部シールド導体層16bに特徴がある。
【0039】
すなわち、本実施例の場合には、外部シールド導体層16bは、銅などの電気伝導性に優れた金属テープないしは金属箔、或いはこれらの金属テープないしは金属箔をプラスチックフィルムとラミネートした金属ラミネートフィルムから構成されていて、これらから選択された部材を、柱状部14bの外周に巻き付けて形成している。
【0040】
この場合、テープなどは、ケーブル10bの長手軸方向で隙間が生じないように巻き付けられる。このように構成した細径同軸ケーブル10bでも第1実施例と同等の作用効果が得られる。
【0041】
図5は、本発明に係る細径同軸ケーブルの第4実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、同一符号を付してその説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明する。
【0042】
同図に示した実施例では、上記第1実施例と同じ構成の中心導体12および被覆層14を備えているが、外部シールド導体層16cに特徴がある。
【0043】
すなわち、本実施例の場合には、外部シールド導体層16cは、銅などの電気伝導性に優れた金属パイプで構成し、中心導体12の外周に、柱状部14bを備えた被覆層14を形成した半製品を、金属パイプ内に挿入しながらダイスにて、金属パイプを引き抜き延伸して形成している。このように構成した細径同軸ケーブル10cでも第1実施例と同等の作用効果が得られる。
【0044】
なお、図4,5に示した第3および第4実施例の場合には、各シールド導体層16b,16cの外周に、第2実施例で示した保護被覆層26を形成することができる。
【0045】
図6は、本発明に係る細径同軸ケーブルの第5実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、同一符号を付してその説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明する。
【0046】
同図に示した実施例は、中心導体12の外周に被覆層14dを形成した半製品の外観図であり、被覆層14dは、環状部18dと柱状部20dとを有している。
【0047】
環状部18dは、上記第1実施例と同様に中心導体12の外周をリング状に覆っているが、柱状部20dは、中心から外方に延設された実質的に1本の構造体であって、この柱状部20dが、環状部18dの外周において、所定ピッチで螺旋状に周回するように形成されている。このような柱状部20dは、合成樹脂を押出しながらダイスを一方向に回転させることで形成することができる。
【0048】
この実施例の場合には、柱状部20dの外周には、上記実施例で示した外部シールド導体層16,16b,16cのいずれかが形成されると、その内部に螺旋状の空隙部22dが形成されるので、上記実施例と同等の作用効果が得られる。
【0049】
次に、本発明に係る細径同軸ケーブルの製造方法について説明する。以下に説明する製造方法では、図3に示した断面形状の細径同軸ケーブル10aを製造する際の具体例であり、この製造方法では、まず、図7に示す断面形状の半製品が作製される。
【0050】
この半製品は、0.1mmの中心導体12をクロスヘッドダイに導き、図8に示す形状のノズルに通過させ、引き取り速度11m/minの速度で引き取りながら350℃の押出温度にてFEP樹脂(NP−100:商品名,ダイキン工業製、比誘電率2.1)の押出絶縁層被覆を行って、半製品を得た。
【0051】
この場合、被覆後の冷却は、特に行わなかった。被覆後の断面形状は、中心導体12の外周に環状部18と、リブ(柱状部20に相当する)とを設けた図7に示す十字形状であり、リブ厚みが0.06mm、リブ先端を頂点とした最大幅が0.28mm、又リブ頂点を結ぶ仮想円内に占める中空部の比率は50%となった。
【0052】
次に、得られた半製品に0.03mmの銀メッキ銅線37本を、リブの頂点を結ぶ仮想円周上に配置し、更に、径0.34mmのダイスに引き取り速度20m/minで引き取りながら、外部シールド導体層16となる銅線の圧縮成型(圧縮撚り線を得る成型方法)を行った。
【0053】
その結果、図1に示す様な外部シールド導体層16の径が0.34mmの中心導体12、被覆層14、外部シールド導体層16の三層構造を持つ同軸ケーブルを得た。
【0054】
次に、得られたケーブルをクロスヘッドダイに導き、引き取り速度11m/minの速度で引き取りながら径3φの丸ダイスにてFEP樹脂(NP−100:商品名,ダイキン工業製)を樹脂厚み0.04mmで保護被覆26を成形し、図3に示す最終外径0.42mmの細径同軸ケーブル10aを得た。
【0055】
得られた細径同軸ケーブル10aの特性インピーダンスを測定した結果、50Ωであることが分かり、また、被覆層14の等価誘電率は、1.55であった。また、単位重量は0.468g/mとなった。
本実施例の製造方法の効果を確認するために、以下に説明する手順(比較例)で同軸ケーブルを製造した。
【0056】
比較例
上記製造方法と同様に中心導体として0.1mm銀メッキ銅線を使用した場合は、特性インピーダンスを50Ωとするためには、被覆層形成後の径は、FEP樹脂(比誘電率2.1)で0.33mmとしなければいけない。
【0057】
そこで、このような仕様を満足させるために、0.1mmの中心導体をクロスヘッド台に導き、引き取り速度11m/minの速度で、径3φの丸ダイスを通過させ350℃の押出温度にてFEP樹脂(NP−100:商品名,ダイキン工業製、比誘電率2.1)の押出絶縁層被覆を0.33mmとなるように調整して行った。
【0058】
次に、得られた外径0.33mmの絶縁被覆導体をシールド横巻き機に導き引き取り速度20m/minの速度で0.03mm銀メッキ銅線38本による外部導体の被覆を行った結果、0.39mmの中心導体、被覆層、外部シールド導体層の三層構造を持つケーブルを得た。
【0059】
次に、得られたケーブルをクロスヘッドダイに導き、引き取り速度11m/minの速度で引き取りながら、径3φの丸ダイスにてFEP樹脂(NP−100:商品名,ダイキン工業製、比誘電率2.1)を樹脂厚み0.04mmで保護被覆を成形した結果、最終外径0.47mmの同軸ケーブルを得た。この同軸ケーブルの特性インピーダンスを測定した結果50Ωであった。又、絶縁層の等価誘電率は2.1となっていた。
【0060】
また、単位重量は0.586g/mで実施例より高重量となる。
この比較例から判るように、被覆層に中空構造を有さない場合、同じ特性インピーダンス50Ωを実現させるには、被覆層として同じ樹脂を使用した場合であっても、必然的に同軸ケーブル外径が大きく、かつ高重量となることが確認できた。
【0061】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明にかかる細径同軸ケーブルおよびその製造方法によれば、良好でかつ安定した高周波特性を有しているとともに、メッキではなく、金属導体にてシールド層を形成した場合でも、充分に細径化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる細径同軸ケーブルの第1実施例を示す横断面図である。
【図2】図1に示した細径同軸ケーブルの外観説明図である。
【図3】本発明にかかる細径同軸ケーブルの第2実施例を示す横断面図である。
【図4】本発明にかかる細径同軸ケーブルの第3実施例を示す横断面図である。
【図5】本発明にかかる細径同軸ケーブルの第4実施例を示す横断面図である。
【図6】本発明にかかる細径同軸ケーブルの第5実施例を示す外観説明図である。
【図7】本発明にかかる細径同軸ケーブルの製造方法で中間的に得られる半製品の横断面図である。
【図8】本発明にかかる細径同軸ケーブルの製造方法で用いるダイスの説明図である。
【符号の説明】
10,10a,10b,10c 細径同軸ケーブル
12 中心導体
14 被覆層
16 外部シールド導体層
18 環状部
20 柱状部
22 空隙部
26 保護被覆層
Claims (12)
- 中心導体と、前記中心導体の外周を覆う電気絶縁性の被覆層と、前記被覆層の外周に設けられた外部シールド導体層とを備えた細径同軸ケーブルにおいて、
前記被覆層は、中心から外方に延びる1ヶ以上の柱状部を有し、
前記外部シールド導体層を前記柱状部の外周に接するようにして設け、前記外部シールド導体層の内部に、長手方向に連続した1つ以上の空隙部を設けたことを特徴とする細径同軸ケーブル。 - 前記柱状部は、横断面内において等角度間隔で放射状に伸びる複数から構成され、前記細径同軸ケーブルの長手軸方向に沿って、前記間隔を維持しながら延設されることを特徴とする請求項1記載の細径同軸ケーブル。
- 前記柱状部は、長手方向に沿って螺旋状に形成されることを特徴とする請求項1記載の細径同軸ケーブル。
- 前記空隙部は、その横断面において、前記中心導体と外部シールド導体層を除いた部分の面積に対し、面積比で10%以上を占めることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の細径同軸ケーブル。
- 前記空隙部は、前記中心導体を中心として、複数が周方向に均等配置されていることを特徴とする請求項1ないしは4に記載の細径同軸ケーブル。
- 前記外部シールド導体層は、中空状の圧縮撚り線により形成することを特徴とする請求項1ないしは5記載の細径同軸ケーブル。
- 前記外部シールド導体層は、銅などの電気伝導性に優れた金属テープないしは金属箔、或いはこれらの金属テープないしは金属箔をプラスチックフィルムとラミネートした金属ラミネートフィルムを、前記柱状部の外周に巻き付けて形成することを特徴とする請求項1ないしは5記載の細径同軸ケーブル。
- 前記外部シールド導体層は、銅などの電気伝導性に優れた金属パイプで構成し、前記中心導体の外周に、前記柱状部を備えた被覆層を形成した半製品を、前記金属パイプ内に挿入しながらダイスにて、前記金属パイプを引き抜き延伸して形成されることを特徴とする請求項1ないしは5記載の細径同軸ケーブル。
- 前記被覆層は、FEP、PFA等のふっ素系樹脂、或いはアモルファスポリオレフィン樹脂、PEN(ポリエチレンナフタレート)等の合成樹脂を押し出し成形して形成することを特徴とする請求項1ないしは8記載の細径同軸ケーブル。
- 請求項1ないしは9記載の細径同軸ケーブルは、最外径が1mm以下であることを特徴とする細径同軸ケーブル。
- 前記外部シールド導体層の外周に電気絶縁性の保護被覆層を設けたことを特徴とする請求項1ないしは10記載の細径同軸ケーブル。
- 中心導体の外周に、前記中心導体を覆う環状部と、この環状部の外方に突出する柱状部とを備えた被覆部を押し出し成形し、これを連続的に供給して、前記柱状部の外周に中空状の圧縮撚り線被覆、金属箔,ラミネートフィルムなどを巻付け、或いは、銅パイプの延伸被覆の何れかの方法により外部シールド導体層を形成し、しかる後、前記外部シールド導体層の外周に外部被覆層を必要に応じて形成することを特徴とする細径同軸ケーブルの製造方法。
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