JP2004052921A - 油圧式ダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】コントローラ等を必要とせず、セミアクティブ方式と同様の効率を有する油圧式ダンパを提供すること。
【解決手段】メインシリンダ3内にピストン5が移動可能に設けられる。ピストン5の一面にはピストンロッド7が設けられる。ピストン5によりメインシリンダ3内に第1油室9、第2油室11が形成される。ピストン5内にはリリーフ弁15、チェック弁17、オリフィス19が設けられる。メインシリンダ3の外部にサブシリンダ31が設けられ、サブシリンダ31内に第2ピストン35が設けられる。第2ピストン35はピストン5と連動する。第1油室9と第2油室11とをつなぐ流路23に開閉弁25が設けられる。サブシリンダ31の第4室36は、チェック弁43を介して第1アキュムレータ21と接続され、またチェック弁53を介して開閉弁25と接続される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物等に用いられる油圧式ダンパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、地震や風等による建築物の揺れを低減させるために油圧式ダンパが用いられていた。油圧式ダンパには、パッシブ式、セミアクティブ式等の油圧式ダンパが存する。
【0003】
パッシブ式はシリンダ内にピストンを設けて、このシリンダ及びピストンロッドを構造物に固定する。シリンダ内には作動油が充填されており、構造物が揺れるとシリンダ内の作動油が圧縮され、外力に対する抵抗力が生じ、振動を減衰させる。
【0004】
図10の点線部301は、パッシブ式の油圧式ダンパの特性を示すものであり、ダンパの変位とダンパに生じる減衰力(即ち外力に対する抵抗力)との関係を表す。
【0005】
セミアクティブ式油圧式ダンパには、油圧や変位をセンサで測定し、測定値に応じてコントローラが弁の開閉等を行い、外力に対する抵抗を生じさせ、振動を減衰させる。そして、シリンダ内をピストンが移動して反転する際、圧縮された作動油の圧縮力を電気制御により解放させるものがある。
【0006】
図10の実線部302は、セミアクティブ式の油圧式ダンパの変位と減衰力との関係を示す。図10に示すように、一般的に、セミアクティブ式の油圧ダンパの減衰力特性は、パッシブ式の油圧ダンパに勝る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、セミアクティブ式の油圧式ダンパは、パッシブ式より効率がよいものの、電気制御を行う必要があり、センサやコントローラ等が必要となる。
【0008】
本発明は、このような問題を鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コントローラ等を必要とせず、セミアクティブ方式と同様の効率を有する油圧式ダンパを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するための第1の発明は、作動油が充填されたメインシリンダと、前記メインシリンダ内を移動し、前記メインシリンダ内をヘッド側油室とロッド側油室に区分するピストンと、一端が前記ピストンの片側に設けられ、他端が前記メインシリンダを介して外部に突出するように設けられたピストンロッドと、前記ピストンが反転する際に、前記ヘッド側油室又は前記ロッド側油室の圧縮された作動油の圧力を解放する圧力解放機構と、を具備する油圧式ダンパである。
【0010】
前記ヘッド側油室と前記ロッド側油室を結ぶ流路に、前記ピストンが移動する時に、作動油が圧縮される油室から、他方の油室にのみ前記作動油の流れを許容するリリーフ弁と、前記ピストンが移動しても作動油が圧縮されない油室から、他方の油室にのみ前記作動油の流れを許容するチェック弁とを設ける。
また、前記ヘッド側油室と前記ロッド側油室を結ぶ流路に、オリフィスを設けてもよい。
【0011】
前記リリーフ弁、前記チェック弁、前記オリフィスのうち、全部又はいずれかを、前記ピストンに設けてもよい。
前記ピストン及び前記ピストンロッドを付勢するばねを設け、前記ピストンロッドの端部が構造物に接触しているようにする。このばねのばね定数は、前記ピストンロッドが前記構造物の応答に対して追従するような定数とする。
【0012】
前記圧力解放機構は、前記ヘッド側油室と前記ロッド側油室を連結する流路に設けられた開閉弁と、前記開閉弁の開閉を制御する制御機構と、を具備する。
【0013】
前記制御機構は、前記メインシリンダの外部に固定されるサブシリンダと、前記サブシリンダ内を移動し、前記サブシリンダ内に、作動油が充填された第3油室を形成し、前記ピストンと連動して運動する第2ピストンと、前記サブシリンダの前記第3油室及び前記メインシリンダの前記ロッド側油室に接続されるアキュムレータと、前記アキュムレータと前記第3油室を接続する流路に設けられ、前記アキュムレータ側から前記第3油室にのみ作動油を流す第2チェック弁と、前記開閉弁と前記第3油室を接続する流路に設けられ、前記第3油室から前記開閉弁側にのみ作動油を流す第3チェック弁と、を具備する。
【0014】
前記開閉弁と前記メインシリンダの前記ロッド側油室間の流路に、第2アキュムレータが接続され、前記へッド側油室と前記ロッド側油室を連結する前記流路に可変しぼりを設けてもよい。
【0015】
前記開閉弁には、前記サブシリンダの前記第2ピストンが、ヘッド側からロッド側に移動する移動量が所定値に達しない場合には前記開閉弁が開かないように、弁が開くまでの距離Δを設ける。
【0016】
前記開閉弁と前記メインシリンダの前記ロッド側油室間の流路に、オリフィス、又はリリーフ弁を設ける。
【0017】
第1の発明では、前記ピストンが反転する際に、前記ヘッド側油室又は前記ロッド側油室の圧縮された作動油の圧力が解放される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る油圧式ダンパ1の概略構成図である。
【0019】
円筒状のメインシリンダ3内にピストン5が移動可能に設けられる。ピストン5の片面には、円柱状のピストンロッド7が設けられ、このピストンロッド7はメインシリンダ3を介して外部に突出している。このピストンロッド7の先端が構造物に接する。たとえば、図8、図9に示すように、ピストンロッド7の先端がブレース137に接する。なお、メインシリンダ3は構造物に固定される。
【0020】
ピストン5によって、メインシリンダ3内は第1油室(ヘッド側油室)9と第2油室(ロッド側油室)11に区分される。ここで、ロッド側とはピストン5に対してピストンロッド7が取り付けられた側であり、ヘッド側とはピストン5に対してピストンロッド7が取り付けられてない側である。メインシリンダ3、ピストン5、ピストンロッド7等は金属で構成される。
【0021】
第1油室9と、第2油室11には作動油が充填される。
ピストン5内には、いくつかの流路が設けられ、その流路にリリーフ弁15、チェック弁17、オリフィス19が設けられる。
【0022】
チェック弁17は、作動油が第2油室11から第1油室9側に流れようとすると開き、作動油が第2油室11から第1油室9側に流れることを許容するが、作動油が逆方向に流れようとすると閉じて、作動油の逆方向の流れを阻止する。すなわち、作動油はチェック弁17を介して、図中B方向にのみ流れる。
【0023】
リリーフ弁15は、第1油室9内の作動油の圧力がリリーフ荷重を超えると開き、作動油が第1油室9側から第2油室11側に流れることを許容する。そして、作動油が第1油室9側から第2油室11側に流れることにより、第1油室9内の圧力が前述したリリーフ荷重より低くなるとリリーフ弁15は閉じて、作動油が第1油室9側から第2油室11側には流れなくなる。また、作動油が第2油室11側から第1油室9側に流れようとする場合、リリーフ弁15は閉じて、このような流れを阻止する。
【0024】
従って、第1油室9の作動油の圧力がリリーフ荷重を超えている場合のみリリーフ弁15は開き、作動油が図中C方向に流れる。
第1油室9内にはばね13が設けられる。このばね13の一端はメインシリンダ3に固定され、他端がピストン5に固定される。このばね13により、ピストン5はA方向の力を受け、ピストンロッド7はブレース137に接触している。
【0025】
ばね13は、第1油室9内に設けずに、メインシリンダ3の外部等に設けてもよい。この場合でも、ピストンロッド7にA方向の力を与えるようにばねを設置すればよい。
第1油室9と、第2油室11とを連結する流路23がメインシリンダ3の外部に設けられる。流路23は、例えば管である。流路23の途中には、開閉弁25および可変しぼり27が設けられる。
【0026】
開閉弁25は、ばね26の働きにより、通常時は閉じており、流路23を介して作動油が第1油室9と第2油室11の間を移動することはない。流路51から送られる作動油の圧力が高くなると、開閉弁25が開き、流路23を介して作動油が第1油室9と第2油室11の間を移動できる。可変しぼり27は、流路23を流れる作動油の量等を可変する。この流路23に第1アキュムレータ21が設けられる。
【0027】
また、後述するが開閉弁25には流路51からの作動油の圧力が微小である場合に、開閉弁25が開かないように、距離Δが設けられている。
【0028】
メインシリンダ3の外部に、サブシリンダ31が固定部33によって固定される。
サブシリンダ31内に、第2ピストン35が設けられ、第2ピストン35には、第2ピストンロッド37が設けられ、この第2ピストンロッド37の他端が連結部39に設けられる。連結部39は、ピストンロッド7に固定されている。従って、ピストン5と第2ピストン35は連動する。
【0029】
サブシリンダ31は、第2ピストン35により第3室34、第4室(ロッド側油室)36に分割される。尚、第4室(ロッド側油室)36の内部には作動油が充填される。第3室34には作動油は充填せず空室である。
第1アキュムレータ21と、第4室36をつなぐ流路41に、第2チェック弁43が設けられる。
開閉弁25と第4室36をつなぐ流路51に、第3チェック弁53が設けられる。
【0030】
第2チェック弁43は、作動油が第1アキュムレータ21側から第4室36側に流れる場合のみ開き、作動油はこの方向には流れるが、逆方向には流れない。第3チェック弁53は、作動油が第4室36側から開閉弁25側に流れる場合にのみ開き、作動油はこの方向には流れるが、逆方向には流れない。
【0031】
第1アキュムレータ21と流路23をつなぐ流路29から分岐して、開閉弁25側に流路40が設けられ、この流路40にオリフィス57が設けられる。また、オリフィス57の代わりに、開閉弁25側から流路29側に作動油の流れを許容するリリーフ弁を設けてもよい。
【0032】
第2ピストン35が、ピストン5とともにA方向に移動する場合、第4室36内にある作動油は、流路51を介して開閉弁25側に流れる。オリフィス57の抵抗により、流路51の圧力が上昇し、開閉弁25がばね26の力に勝って開く。開閉弁25が開くことで流路23が確保され、メインシリンダ3内の第1油室9から第2油室11へ作動油が流れて第1油室9の圧力が解放される。尚、作動油の一部はオリフィス57を介して第1アキュムレータ21側に流れる。
【0033】
第2ピストン35が、図3に示すようにピストン5とともにD方向に移動する場合、第1アキュムレータ21から流路41を介して第4室36内に作動油が送られる。
【0034】
次に、図1から図5、及び図6を用いて、この油圧式ダンパ1の動作を説明する。図1から図5は、油圧式ダンパ1の動作状態を示し、図6は油圧式ダンパ1の動作状態による、変位と減衰力との関係を示す図である。後述するが、この油圧式ダンパ1のメインシリンダ3は、図9に示すように、構造物に固定され、ピストンロッド7の端部がブレース137に接触する。構造物に地震力等が加わり、構造物に振動が生じる場合を想定する。
【0035】
尚、
1.構造物にA方向の力が働いている・・・図1、図6の105部
2.A方向の力が、逆方向(D方向)に切り替わる瞬間・・・図2、図6の106部
3.構造物にD方向の力が働いている・・・図3、図6の101部
4.D方向の力が、逆方向(A方向)に切り替わる瞬間・・・図4、図6の103部
5.A方向に力が働き、ヘッド側油室の圧力を解放・・・図5、図6の104部の手順に従って説明する。
また、図6の横軸はピストン5の変位であり、図6ではD方向への変位を正方向としている。また、減衰力とは、ヘッド側油室(第1油室9)に充填された作動油の圧力により、ピストン5をA方向に押し戻そうとする反力である。
【0036】
(1.構造物にA方向の力が働いている)
図1では、地震等により構造物にはA方向に外力が加わり、ピストン5及びピストンロッド7も図中A方向に移動している。このとき、第2油室11と、第1油室9の作動油の圧力は等しいので、第2油室11内の作動油はピストンロッド7のA方向への移動に伴い、チェック弁17を介して第1油室9側に流れる。従って、第2油室11内の作動油が圧縮されることはない。
【0037】
このとき、リリーフ弁15は閉じており、リリーフ弁15を介して作動油が第2油室11から第1油室9に流れることはない。また、ピストン5は、ばね13によってA方向に向かいブレース137に接触する力を受ける。図1でピストン5は、ヘッド側油室(第1油室9)に充填された作動油が圧縮されることはないので、ピストン5を逆方向に押し戻そうとする減衰力は受けない。
【0038】
図6では、105部に相当する。即ちピストン5の変位は、負方向(即ちA方向)に向かい、その間、ピストン5は圧力を受けないため、油圧式ダンパ1には減衰力が発生しない。
【0039】
一方、サブシリンダ31では、第2ピストン35がA方向に移動し、第4室36内の作動油が圧縮され、チェック弁53が開くので、この作動油は流路51を流れて開閉弁25を開く。ただし作動油の圧力が、ばね26の圧力に勝っている間のみ開閉弁25は開く。
【0040】
(2.A方向の力が、逆方向(D方向)に切り替わる瞬間)
図1の状態から、構造物にA方向の力が働いて、構造物及びピストン5はA方向に移動し、図2の状態となる。図2は、揺れの方向が逆転する(即ち揺れがD方向に変わる)瞬間であり、図6の106部に相当する。このとき、チェック弁17は閉じる。リリーフ弁15は当初は閉じている。
【0041】
また、サブシリンダ31の第2ピストン35もD方向に移動しようとするので、流路51の第3チェック弁53が閉じ、従って開閉弁25も閉じる。
【0042】
(3.構造物にD方向の力が働いている)
図3は、構造物にD方向の力が働いている状態の油圧式ダンパ1を示す。ピストン5がD方向に移動すると、第1油室9内の作動油が圧縮されてくる。なお、オリフィス19を介して作動油は第1油室9から第2油室11側に少量流れている。
【0043】
第1油室9内の作動油が圧縮されるので、ピストン5には、この作動油による反力が加わり、この力がA方向の力を打ち消す方向に働くので振動が減衰する。このときのピストン5のD方向への変位と、第1油室9で圧縮された作動油により発生する油圧式ダンパ1の減衰力との関係は、図6の101部に示される。
【0044】
ピストン5がD方向に更に移動し、第1油室9内の作動油が更に圧縮されると、第1油室9内の作動油の圧力がリリーフ荷重を超えるので、リリーフ弁15が開となり、第1油室9側から第2油室11側に作動油が流れる。これに伴い、第1油室9内の作動油の圧力が一定に保たれる。リリーフ弁15が開く瞬間は、図6の102部に示される。
【0045】
即ち、ピストン5及びピストンロッド7がD方向に移動する場合には、第1油室9内の作動油が圧縮されることにより、この作動油からピストン5に対して反力が加わる。
【0046】
一方、第2ピストン35もD方向に移動する。チェック弁53は閉じているので、第4室36内の作動油が開閉弁25側に流れることはなく、第4室36にアキュムレータ21から作動油が送られる。このとき、開閉弁25には油圧が加わらず、開閉弁25は閉じたままである。
【0047】
(4.D方向の力が、逆方向(A方向)に切り替わる瞬間)
ピストン5が図4に示す位置まで移動したとき、構造物への揺れの方向が変わったとする。即ちピストン5の移動方向が変わり、ピストン5及びピストンロッド7はA方向に移動する。揺れの方向がA方向に変わった瞬間を図6の103部に示す。
【0048】
(5.A方向に力が働き、ヘッド側油室の圧力を解放)
図4に示す状態から、ピストン5及び第2ピストン35がA方向に移動すると、サブシリンダ31の第4室36内の作動油が圧縮され、この作動油は流路51を介して、開閉弁25側に流れ、作動油の油圧により開閉弁25が押される。
【0049】
即ち、開閉弁25に油圧が加わり、ばね26の圧力に勝ると開閉弁25が開く。尚、開閉弁25は、開くまでの距離Δ(図4に示す)を有しているので、油圧が加わってもすぐに開くことはない。流路40に急激に流れ込む作動油の一部は第2アキュムレータ55に吸収される。
【0050】
図7は、縦軸正方向に第2ピストン35のD方向への変位(負方向がA方向への変位)を示す。図7の201部は、第2ピストン35がD方向に変位している場合であり、開閉弁25は閉じている。しかしながら、第2ピストン35は微小に変位しており、例えばD方向に変位しているとき(図7の201部)の揺れ戻し(A方向)の変位y1により、開閉弁25が開かないように、開閉弁25が開くまでの距離Δの余裕を備えている。図7の202部は、揺れの方向がA方向に変わった瞬間(即ち図6の103部)であり、このときの第2ピストン35のA方向への変位y2は、開閉弁25が開く距離Δよりも大きいので、開閉弁25は開く。尚、図7の203部では開閉弁25は開き、204部(揺れの方向がA方向からD方向に変わる瞬間)では開閉弁25は閉じる。
【0051】
図5に示すように、開閉弁25が開くと、メインシリンダ3内の圧縮された作動油が流路23を介して第2油室11側に流れ、第1油室9内の圧縮力が解放される。第1油室9と第2油室11の圧力が等しくなって初めて、チェック弁17は開き、ピストン5のA方向への移動に伴い、第2油室11から第1油室9側に作動油が流れる。第1油室9内の作動油による圧縮力が解放される状態は、図6の104部に示す。
【0052】
尚、図6の107部は、第1油室9内の作動油の圧力がリリーフ荷重に達しないうちに外力の方向がD方向からA方向に変わり、圧縮力が解放される状態を示す。即ち、リリーフ弁15は閉じたままの状態である。
【0053】
第1油室9内の作動油による圧縮力が解放された後、図1及び図6の106部の状態に戻り、以下、同様の動作を繰り返す。
【0054】
このように、油圧式ダンパ1が構造物に取り付けられ、地震等により外力が加わると、図1から図5に示すように、油圧式ダンパ1では、ピストン5がA方向に移動する場合には、外力に対する抵抗力は発生しないが、図3に示すように、ピストン5及びピストンロッド7がD方向に移動するときには、第1油室9内の作動油が圧縮されるので、ピストン5に反力が加わり、この反力は地震等の外力を打ち消す方向に働くので振動が減衰する。
【0055】
そして、図4、図5に示すように、ピストン5の移動方向がD方向からA方向に反転する際に第1油室9内の作動油の圧縮力は開閉弁25の動作により解放される。
【0056】
従って、この油圧式ダンパ1の特性は、図10に示すセミアクティブ式のダンパと同様の特性(302部)を有することになる。
【0057】
次に、この油圧式ダンパ1が実際に建築物に取り付けられる例を示す。
図8は、この油圧式ダンパ1が取り付けられた高層ビル131を示し、図7は、油圧式ダンパ1の取り付け部分の拡大図である。
【0058】
高層ビル131は、多数の梁133と柱135等を有する。図9に示すように、梁133aから下側斜め方向にブレース137a、137bが設けられる。梁133bには、基台139a、139bが設けられ、基台139aには油圧式ダンパ1aのシリンダ部分が固定され、油圧式ダンパ1aのピストンロッド7aは、ブレース137aの端部141aに接触する。同様に、基台139bには油圧式ダンパ1bのシリンダ部分が固定され、油圧式ダンパ1bのピストンロッド7bは、ブレース137bの端部141bに接触する。
【0059】
油圧式ダンパ1aは、そのシリンダ部分を基台139aに固定し、ピストンロッド7aは、ブレース137aの端部141aに接触している。すなわち、ばね13aによりピストンロッド7aは、ブレース137aの端部141a側に押されているので、ピストンロッド7aが端部141aと接触している。同様に、ばね13bによりピストンロッド7bは、ブレース137bの端部141b側に押されているので、ピストンロッド7bが端部141bと接触している。
【0060】
高層ビル131に地震力等が加わった場合、梁133、柱135、ブレース137a、137bも振動するが、ばね13の働きによりピストンロッド7aは、ブレース137aの端部147aとの接触を保持している。
【0061】
そして、高層ビル131がA方向に移動する場合、油圧式ダンパ1bによる抵抗力がブレース137bに加わり、高層ビル131がD方向に移動する場合、油圧式ダンパ1aによる抵抗力がブレース137aに加わり、高層ビル131の振動が低減する。
【0062】
このように本実施の形態では、センサやコントローラ等を用いることなく、セミアクティブ方式のダンパとほぼ同様の機能を有する油圧式ダンパを提供することができる。
【0063】
本実施の形態で説明した、減衰力特性(図6に示す)を持つ油圧式ダンパ1は、前述したように、高層ビル131の柱135aとブレース137a間、及び柱135bとブレース137b間にバランスよく配置することにより、高層ビル131全体として図10の実線部302に示すような外力に対する減衰力特性を示す。
【0064】
また、油圧式ダンパ1a、1bを高層ビル131に取り付ける場合、シリンダ部分を基台139a、139bに取り付ければよく、ピストンロッド7a、7bはブレース137a、137bに固定する必要がないので、油圧式シリンダ1a、1bの取り付け作業は容易なものとなる。
【0065】
また、ピストンロッド7a、7bは地震変形に追従する。この為、ばね13のばね定数を高層ビル131等の構造物の応答にピストンロッド7a、7bが追従する程度のものとする。具体的には、ばね13のばね定数を高層ビル131の固有振動数の例えば2〜3倍程度のものとする。
【0066】
尚、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
たとえば、メインシリンダ3外に管等で流路を構成し、この流路にリリーフ弁15、チェック弁17、オリフィス19を設けるようにしてもよい。
【0067】
また、油圧式ダンパ1を建築物と建築物との間に取り付けてもよい。
【0068】
本発明では、ヘッド側油室(第1油室9)の圧縮された作動油を一気に解放する機構について説明したが、ロッド側油室(第2油室11)の圧縮された作動油を一気に解放する構成とすることもできる。
【0069】
本発明では、メインシリンダ3とサブシリンダ31を、連結部39に対して同一方向に設け、メインシリンダ3のピストンロッド7がヘッド側からロッド側に揺れ戻す時に、サブシリンダ31のロッド側油室に充填された作動油が開閉弁25を開き、ヘッド側油室の圧縮された作動油を一気に解放する構成を示したが、メインシリンダ3とサブシリンダ31を連結部39に対して逆方向に設置したり、メインシリンダ3を異なる構成とすることもできる。
【0070】
例えば以下3つの例を上げる。
例1.サブシリンダ31を、連結部39に対してメインシリンダ3と逆方向に設け、サブシリンダ31の第2ピストン35のヘッド側に油室を設ける。ピストンロッド7が、ヘッド側からロッド側に揺れ戻す時に、サブシリンダ31のヘッド側油室に充填された作動油が開閉弁25を開き、メインシリンダ3のヘッド側油室の圧縮された作動油を一気に解放する。尚、メインシリンダ3の、リリーフ弁15とチェック弁17の向きは本実施の形態と同じである。
【0071】
例2.メインシリンダ3のピストンロッド7と連結部39とを、構造物のブレース137に固定し、リリーフ弁15及びチェック弁17の向きを本実施の形態とは逆方向にする。メインシリンダ3とサブシリンダ31を、連結部39に対して同一方向に設け、サブシリンダ31の第2ピストン35のヘッド側に油室を設ける。ピストンロッド7が、ロッド側からヘッド側に揺れ戻す時に、サブシリンダ31のヘッド側油室に充填された作動油が開閉弁25に流れることで、メインシリンダ3のロッド側油室の圧縮された作動油を一気に解放する。
【0072】
例3.メインシリンダ3のピストンロッド7と連結部39とを、構造物のブレース137に固定し、リリーフ弁15及びチェック弁17の向きを本実施の形態とは逆方向にする。サブシリンダ31を、連結部39に対してメインシリンダ3と逆方向に設け、サブシリンダ31の第2ピストン35のロッド側に油室を設ける。ピストンロッド7が、ロッド側からヘッド側に揺れ戻す時に、サブシリンダ31のロッド側油室に充填された作動油が開閉弁25に流れることで、メインシリンダ3のロッド側油室の圧縮された作動油を一気に解放する。
【0073】
上記の例に限定されることなく、他の変形も可能である。
【0074】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明によれば、コントローラ等を必要とせず、セミアクティブ方式と同様の効率を有する油圧式ダンパを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧式ダンパ1の概略構成図
【図2】油圧式ダンパ1の動作を示す図
【図3】油圧式ダンパ1の動作を示す図
【図4】油圧式ダンパ1の動作を示す図
【図5】油圧式ダンパ1の動作を示す図
【図6】油圧式ダンパ1の変位と減衰力の特性を示す図
【図7】第2ピストン35の変位を示す図
【図8】高層ビル131の概略構成図
【図9】油圧式ダンパの取り付け部分の拡大図
【図10】セミアクティブ式、及びパッシブ式の油圧式ダンパの特性を示す図
【符号の説明】
1、51……油圧式ダンパ
3………メインシリンダ
5………ピストン
7………ピストンロッド
9………第1油室
11………第2油室
13………ばね
15………リリーフ弁
17………チェック弁
19………オリフィス
21………アキュムレータ
23………流路
25………開閉弁
27………可変しぼり
29………流路
31………サブシリンダ
34………第3室
35………第2ピストン
36………第4室
37………第2ピストンロッド
39………連結具
40、41………流路
43………第2チェック弁
51………流路
53………第3チェック弁
55………第2アキュムレータ
57………オリフィス
131………高層ビル
133………梁
135………柱
137………ブレース
139………基台
141………端部

Claims (12)

  1. 作動油が充填されたメインシリンダと、
    前記メインシリンダ内を移動し、前記メインシリンダ内をヘッド側油室とロッド側油室に区分するピストンと、
    一端が前記ピストンの片側に設けられ、他端が前記メインシリンダを介して外部に突出するように設けられたピストンロッドと、
    前記ピストンが反転する際に、前記ヘッド側油室又は前記ロッド側油室の圧縮された作動油の圧力を解放する圧力解放機構と、
    を具備する油圧式ダンパ。
  2. 前記ヘッド側油室と前記ロッド側油室を結ぶ流路に、
    前記ピストンが移動する時に、作動油が圧縮される油室から、他方の油室にのみ前記作動油の流れを許容するリリーフ弁と、
    前記ピストンが移動しても作動油が圧縮されない油室から、他方の油室にのみ前記作動油の流れを許容するチェック弁と、
    を、具備することを特徴とする請求項1記載の油圧式ダンパ。
  3. 前記ヘッド側油室と前記ロッド側油室を結ぶ流路に、オリフィスが設けられることを特徴とする請求項1記載の油圧式ダンパ。
  4. 前記リリーフ弁、前記チェック弁、前記オリフィスのうち、全部又はいずれかが、前記ピストンに収装されることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の油圧式ダンパ。
  5. 前記ピストン及び前記ピストンロッドを付勢するばねを設け、
    前記ピストンロッドの端部が構造物に接触しているようにしたことを特徴とする請求項1記載の油圧式ダンパ。
  6. 前記ばねのばね定数は、
    前記ピストンロッドが前記構造物の応答に対して追従するような定数であることを特徴とする請求項5記載の油圧式ダンパ。
  7. 前記圧力解放機構は、
    前記ヘッド側油室と前記ロッド側油室を連結する流路に設けられた開閉弁と、
    前記開閉弁の開閉を制御する制御機構と、
    を具備することを特徴とする請求項1記載の油圧式ダンパ。
  8. 前記制御機構は、
    前記メインシリンダの外部に固定されるサブシリンダと、
    前記サブシリンダ内を移動し、前記サブシリンダ内に、作動油が充填された第3油室を形成し、前記ピストンと連動して運動する第2ピストンと、
    前記サブシリンダの前記第3油室、及び前記メインシリンダの前記ロッド側油室に接続されるアキュムレータと、
    前記アキュムレータと前記第3油室を接続する流路に設けられ、前記アキュムレータ側から前記第3油室にのみ作動油を流す第2チェック弁と、
    前記開閉弁と前記第3油室を接続する流路に設けられ、前記第3油室から前記開閉弁側にのみ作動油を流す第3チェック弁と、
    を具備することを特徴とする請求項7記載の油圧式ダンパ。
  9. 前記開閉弁と前記メインシリンダの前記ロッド側油室間の流路に、第2アキュムレータが接続されることを特徴とする請求項7記載の油圧式ダンパ。
  10. 前記へッド側油室と前記ロッド側油室を連結する前記流路に可変しぼりを設けることを特徴とする請求項7記載の油圧式ダンパ。
  11. 前記開閉弁には、
    前記サブシリンダの前記第2ピストンが、ヘッド側からロッド側に移動する移動量が所定値に達しない場合は前記開閉弁が開かないように、弁が開くまでの距離Δを設けたことを特徴とする請求項8記載の油圧式ダンパ。
  12. 前記開閉弁と前記メインシリンダの前記ロッド側油室間の流路に、オリフィス又はリリーフ弁を設けることを特徴とする請求項8記載の油圧式ダンパ。
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