JP2004052245A - 建造物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】断熱を施す発泡プラスチック系断熱層5の屋外側に外側通気層2を有するとともに、断熱層5の屋内側に壁体内通路(内側通気層)3を有する建物1を前提とする。外側ファイアーストップ材41で断熱層5を上下方向に区切る。このストップ材は発泡剤(閉塞要素)42を有する。発泡剤42は、所定温度以下では外側通気層2の通気を可能とする未発泡状態を維持し、所定温度を超える温度では外側通気層2の通気を断つように発泡膨張する。内側通気層3に内側ファイアーストップ材となる横架材22を設け、この横架材は発泡剤33を有する。発泡剤33は、所定温度以下では通路3の通気を可能とする未発泡状態を維持し、所定温度を超える温度では通路3の通気を断つように発泡膨張する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、断熱を施す断熱層の外側に通気層を有する建物等の建造物に関する。
【0002】
【従来の技術】
壁体の例えば外側に断熱層を設けて外断熱を施した木造住宅等では、屋外側からの防水・防湿性及び防火性を確保するために設けられる外装材と断熱層との間に、屋外側の通気層が設けられることがある。
【0003】
このような建物で、壁体内に配置される横架材の幅を壁体の幅と同じとすることは、この横架材をファイアーストップ材として機能させることができる。又、壁体が有する桁や胴差などの横架材の上面に、階上用床体の縁部を重ねて固定する構成では、この固定部分により壁体内の通気が断たれる。
【0004】
建物躯体内部に湿気又は熱気が滞留しないように壁体内での通気を維持しつつ、火災時にはファイアーストップ機能を発揮できるようにするために、壁体内通気路を通して火炎の上方への広がりを抑制できる防火遮断板が、特開平8−135038号公報で提案されている。この防火遮断板は、木材又は金属製その他各種材質の板材に設けた複数の通気孔の内面に、火災時の熱により発泡膨張して通気孔を塞ぐパイプ状の耐火性発泡剤を配設してなる。
【0005】
実開平6−78414号公報には、建物の内壁材と外壁材との間に形成される通気空間の出入り部分に未発泡の耐火性発泡剤を有したシートを貼着して、その発泡剤を火災時の熱により発泡膨張させ、通気空間の通気を遮断して延焼を防止する技術が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
建物の壁体での通気が閉ざされている場合や、火災時に閉ざされる場合には、ファイアーストップ材で塞き止められた火炎は断熱層に波及し易くなる。断熱層にはプラスチック系断熱層が採用されているため、この断熱層が前記塞き止められた火炎によって溶けるに伴い、断熱層と外装材との間の通気層を通って、前記ファイアーストップ材の上方に火がまわる恐れがある。
【0007】
このような恐れを解消することは実開平6−78414号公報では教示されていない。この公報に記載の技術を、前記外断熱を施す断熱層の外側に通気層を設けた建物に適用できるとしても、通気層の出入り部分に火災時に通気を断つ構成が付加されるに過ぎない。この付加構成では、断熱層の外側に在る通気層の中間部分を通って、火がファイアーストップ材を迂回し上方にまわることは妨げられない。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、断熱を施す断熱層が溶けた場合にも上方への火のまわりを抑制できる建造物を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明の建造物は、断熱を施す発泡プラスチック系断熱層の屋外側に通気層を有する建造物において、所定温度以下では前記通気層の通気を可能とする状態を維持し、かつ、所定温度を超える温度では前記通気層の通気を断つように機能する閉塞要素を有するファイアーストップ材で、前記断熱層を上下方向に区切っている。
【0010】
この請求項1の発明において、断熱層を上下方向に区切ったファイアーストップ材の閉塞要素は、非火災時、通気層の通気を可能とする状態にある。火災時に断熱層が溶けた場合に、その部分を通る火炎や熱風の熱が前記閉塞要素に作用するので、この閉塞要素が所定温度で通気層の通気を閉じるようになり、通気層の通気を抑制する。これとともに、ファイアーストップ材でそれより上方の断熱層が溶けることを抑制する。
【0011】
又、前記課題を解決するために、請求項2に係る発明の壁体は、断熱を施す発泡プラスチック系断熱層の屋外側に外側通気層を有するとともに、前記断熱層の屋内側に内側通気層を有する建造物において、所定温度以下では前記外側通気層の通気を可能とする状態を維持し、かつ、所定温度を超える温度では前記外側通気層の通気を断つように機能する閉塞要素を有する外側ファイアーストップ材で、前記断熱層を上下方向に区切っているともに、所定温度以下では前記内側通気層の通気を可能とする状態を維持し、かつ、所定温度を超える温度では前記内側通気層の通気を断つように機能する閉塞要素を有する内側ファイアーストップ材を、前記内側通気層に設けている。
【0012】
この請求項2の発明において、内側ファイアーストップ材の閉塞要素は、非火災時、内側通気層の通気を可能とする状態にあるとともに、断熱層を上下方向に区切った外側ファイアーストップ材の閉塞要素も、非火災時には外側通気層の通気を可能とする状態にある。火災時には、内側ファイアーストップ材の閉塞要素が所定温度で内側通気層の通気を閉じるようになって、内側通気層の通気を抑制するとともに、内側ファイアーストップ材でそれより上方の延焼を抑制する。そして、この延焼抑制に伴い断熱層が溶けた場合には、溶けた部分を通る火炎や熱風の熱が外側ファイアーストップ材の閉塞要素に作用するので、この閉塞要素が所定温度で外側通気層の通気を閉じるようになって、外側通気層の通気を抑制するとともに、外側ファイアーストップ材でそれより上方の断熱層が溶けることを抑制する。
【0013】
この請求項2の発明において、建造物の壁体に含まれる横架材で前記内側ファイアーストップ材の基材を兼ねることができる。又、請求項1又は2の発明において、建造物の壁体に含まれる横架材に、前記断熱層を仕切っている前記ファイアーストップ材を固定するとよいとともに、前記断熱層を仕切っている前記ファイアーストップ材の閉塞要素以外は木製とすることができ、又、建造物の壁体に含まれる横架材に、前記断熱層を仕切っている前記ファイアーストップ材を介して前記断熱層との間に前記屋外側の通気層を形成する外装材を連結してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
【0015】
図1中符号1で示す建造物例えば建物は、外断熱を施した木造住宅であるとともに、屋外通気層としての外側通気層2と、屋内側通気層(又は内側通気層とも称する。)としての壁体内通気路3とを備えている。
【0016】
外断熱を施すとともに外側通気層2を設けるために、建物1の躯体をなす壁体4の外側に断熱層5(第1の外壁)が外張りされているとともに、更に、この断熱層5の外面との間に所定の隙間を設けて外装材6(第2の外壁)が外張りされている。断熱層5には、プラスチック系断熱材例えば独立発泡された発泡ポリスチレンを一層又は複層としたボードを好適に使用できる。この断熱層5と外装材6との間には上下方向に延びる図示しない胴縁が挟まれていて、これらの部材によって壁体4の外側に外側通気層2を形成する前記隙間が確保されている。なお、図1及び図2中符号5aは断熱層5の取扱いを容易にするためのベニヤ板や木ずりなどの内張りパネルを示しているが、これは省略することができる。
【0017】
外側通気層2の下端は雨仕舞のための水切りまわりで大気中に連通されている。建物1の小屋裏空間7も外断熱を施されている。そのために、図1に示すように外装材をなす屋根材8の裏側に小屋裏断熱層9が配設され、これらの間に屋根部外側通気層10が形成されている。小屋裏断熱層9と断熱層5とは連続している。外側通気層10の下側に壁体4まわりの前記外側通気層2の上端が連通されているとともに、外側通気層10の上部は屋根部に設けた図示しない排気口に連通されている。
【0018】
建物1の上部に小屋裏空間7を区画する小屋裏断熱層9には、前記断熱層5と同種の断熱層を使用できる。建物1の上部には、小屋裏換気部として例えば小屋裏空間7と屋外との連通を任意に開閉できる1以上の小屋裏ダンパ11が取付けられている。このダンパ11は、手動又は電動により開閉できるものであって、ドレーキップ窓や天窓等の開口部開閉用の通常の建具を包含し、又、電動ファンを備える換気扇も包含する。
【0019】
図1中符号12は建物1の基礎コンクリート13によって区画された床下空間を示している。基礎コンクリート13は所定箇所に1以上の換気口14を有している。基礎コンクリート13には、床下換気部として例えば換気口14を手動又は電動により任意に開閉できる床下ダンパ15が取付けられている。
【0020】
基礎コンクリート13上には土台16が固定されている。この土台16上には壁体内通気路3を有する軸組構造の壁体4が設けられている。壁体4は、上端部が小屋裏空間7に臨む柱21、この柱21に横架されてファイアーストップ材として機能する横架材22、23、及び図示しない筋交いなどを軸組に緊結して構成されている。図示の横架材23は梁としても機能し、横架材22は端根太としても機能する。
【0021】
各横架材22、23は、いずれも壁体4の幅と同じ幅の木材で作られている。この木材としては、杉、松、米つがなどの無垢材又は構造用集成材といったものを例示できる。壁体4の居住空間側の面には壁用内装材24、25が釘打ちや接着等により取付けられている。内装材24、25は、内装下地材およびこの表面に張られて居住空間に臨む石膏ボードなどからなる。
【0022】
階下に配設される内装材24の下端には床体を構成する階下用耐力面材26が連結されている。床下空間12に臨んだ耐力面材26は、土台16上に縁部27aを支持された階下用床根太27上に取付けられている。そのため、床根太27の厚み分の隙間からなる通気の出入り部分28が、縁部27aと土台16との間に設けられ、この部分28を介して壁体4の最も下側の壁体内空間4aと床下空間12とが連通されている。
【0023】
階上に配設される壁用内装材25の下端には床体を構成する階上用耐力面材29が連結されている。この耐力面材29の縁部29aは横架材22上に直接支持されている。これにより、階上用耐力面材29に臨んだ階上用床下空間30と壁体4の最も上側の壁体内空間4bとは仕切られている。壁体内空間4aは、土台16と、横架材22と、階下側の壁用内装材24と、断熱層5とで区画されている。この上側の壁体内空間4bは、横架材22及び23と、階上側の壁用内装材25と、断熱層5とで区画されている。なお、図1中符号35は耐力面材29を支持する階上用の床根太を示している。
【0024】
横架材22、23には、これらの上下両面に夫々開放する切欠き又は通孔等からなる通気部22a、23aが個別に設けられている。通気部22aは横架材22の長手方向に間隔的に設けられ、同様に通気部23aは横架材23の長手方向に間隔的に設けられている。これらの通気部22a、23aの寸法、形状、相互間隔、位置等は、必要な構造強度を損なわない範囲で任意に設定できる。
【0025】
各通気部22aを介して上下に隣接する壁体内空間4a、4bが連通され、各通気部23aを介して壁体内空間4bと小屋裏空間7とが連通されている。そのため、結果的に床下空間12と小屋裏空間7とは、内側通気層をなす壁体内通気路3によって連通されている。したがって、1階の床下空間12から壁体内通気路3をへて小屋裏空間7に至る内側通気により、壁体4内の排熱や排湿ができるとともに、1階の床下空間12と小屋裏空間7の温度差による空気密度差で生じる対流によって、居住者に与える住み心地を向上させることができる。
【0026】
図1中符号31、32は、居住空間の天井をなす内装材を示し、壁用内装材24又は25の上部にほぼ直角に連なって配設されている。これらの天井用内装材31、32は、内装下地材、この表面に張られて居住空間に臨む石膏ボードなどからなる。
【0027】
前記横架材22、23は、その通気部22a、23aを非火災時には開放し、火災時には閉じるように機能する閉塞要素として例えば未発泡の耐火性発泡剤33を有している。この発泡剤33は、塗膜、又はテープ基材に耐火性塗料を塗布した接着テープ、或いは発泡剤33そのものからなるテープとして、各通気部22a、23aの内面に取付けられている。
【0028】
横架材22とこれに取付けられた発泡剤33とは内側ファイアーストップ材を形成し、同様に横架材23とこれに取付けられた発泡剤33も内側ファイアーストップ材を形成する。したがって、横架材22、23は内側ファイアーストップ材の基材として機能する。そのため、横架材22、23の他に専用の内側ファイアーストップ材の基材を用意する必要がなく、壁体4の構成及び組立が複雑とはならない。
【0029】
発泡剤33としては、炭化成分、炭化促進剤、発泡主剤、及びバインダ、そして必要に応じて添加される可塑剤、並びに充填剤を含む耐熱性樹脂塑性物を例示できる。炭化成分はカーボンを生成させる主成分である。炭化促進剤は炭化成分のカーボン化を促進させる成分である。発泡主剤は発泡を担う主成分である。バインダは前記各材料を結合して耐熱性樹脂塑性物の物性を改善するものである。そして、可塑剤は、耐熱性樹脂塑性物に柔軟性を付与して塗膜の成形性を高める機能を有し、充填剤は、耐熱性樹脂塑性物の不燃性を高めかつ発泡密度を高める機能を有する。
【0030】
この発泡剤33は、木材の耐熱温度以下の所定温度で高倍率発泡(例えば20倍発泡)する性能を有している。前記発泡を開始する温度は、例えば60℃〜250℃、好ましくは200℃〜250℃であり、この温度を超える温度では発泡が完了して、この発泡により、壁体内空間4aから壁体内空間4bに向けて通気部22aを通る通気、又は壁体内空間4bから小屋裏空間7に向けて通気部23aを通る通気を、実質的に遮断できるようになっている。そのための発泡剤33の厚みは1mm程度とすることが可能である。このため、未発泡状態の発泡剤33によって通気部22a、23aの流路断面積が減ることは実質的に無視でき、通気部22a、23aには壁体4内の通気に必要な流路断面積を確保できる。なお、発泡剤33には、前記例示のものの他に、熱で燃えて、膨らんで、この膨らみ状態で固体となる一般市販品を用いることができる。
【0031】
壁体4の屋外側に設けられる外側ファイアーストップ材41で前記断熱層5は上下方向に仕切られている。ファイアーストップ材41は、壁体4の横方向に連続して延びるように複数連ねて使用されて、上下に隣接する断熱層部分間に配置されている。なお、図1及び図2では説明の都合上、断熱層5の内でファイアーストップ材41の上側の断熱層部分を符号5bで示し、ファイアーストップ材41の下側の断熱層部分を符号5cで示した。
【0032】
ファイアーストップ材41を作る材料としては、木材又は金属或いはALC(軽量発泡コンクリート)若しくは耐熱性合成樹脂等を例示できる。本実施形態では、金属に比して断熱性能に優れ、それゆえに、ファイアーストップ材41が配置される箇所での断熱層5の断面欠損を抑制するのに好適な木材で、ファイアーストップ材41が作られている。木製ファイアーストップ材41の形状を図3(A)又は(B)或いは(C)に例示する。
【0033】
図3(A)のファイアーストップ材41は、その一側部に上下両面に夫々開放する溝からなる通気部41aが、長手方向に間隔的に設けられている。図3(B)のファイアーストップ材41では、その一側部に上下両面に夫々開放する例えば長円状の通孔からなる通気部41aが、長手方向に間隔的に設けられている。図3(C)のファイアーストップ材41では、その一側部に上下両面に夫々開放する溝からなる通気部41aが、長手方向に間隔的に設けられ、かつ、他側部にも上下両面に夫々開放する溝が長手方向に間隔的に設けられている。
【0034】
ファイアーストップ材41には、その通気部41aを非火災時には開放し、火災時には閉じるように機能する未発泡の耐火性発泡剤42を有している。発泡剤42には既述の発泡剤33と同種のものが使用され、この発泡剤42は、塗膜、又はテープ基材に耐火性塗料を塗布した接着テープとして、各通気部41aの内面に取付けられている。この取付けにおいて、耐火性発泡剤33、42とこれが設けられる木材などの基材との間に金属層を挟むようにして、発泡剤33、42の接着の安定性を図ることは好ましい。
【0035】
ファイアーストップ材41は、これに取付けた発泡剤42を外側通気層2に臨ませて、壁体4の上下方向中間部に位置する例えば横架材22に固定されている。この固定のために本実施形態では、外装材6からファイアーストップ材41及び内張りパネル5aを通って横架材22に固定部品例えば釘43を打ち込んでいる。こうしてファイアーストップ材41を介して横架材22と外装材6とを釘43で連結したことにより、外装材6を通常の支持箇所以外に支持することができるから、火災時に通常の支持個所の支持性能が低下することがあっても、外装材6が万が一にも脱落しないようにできる。又、釘43の打付けにより、外装材6の屋内側面とファイアーストップ材41の屋外側面との密接性を高めることができる。
【0036】
図1中符号45は外側通気層2の入口部分に配置されたファイアーストップ材を示しているとともに、符号46は外側通気層2の出口部分に配置されたファイアーストップ材を示している。ファイアーストップ材45、46は、外装材6を通る釘で土台16又は梁としての横架材23に固定されている点以外は、ファイアーストップ材41と同じであるので、同一部分には同じ符号を付して説明を省略する。ファイアーストップ材45、46を設けることは、外装材6の支持性能を高めることができ、更に外側通気層2の入口部に配設されたファイアーストップ材45により屋外からの断熱層5への放火等に伴う外側通気層2を通しての上方への延焼を抑制できる点で好ましい。しかし、これらのファイアーストップ材45、46は省略することも可能である。
【0037】
以上の構成を備えた建物1において、壁体内通気路3を有する枠組構造の壁体4の横架材22、23は、いずれもファイアーストップ材として機能する。壁体4に火災による火炎が波及した場合、その火炎や熱風は壁体内通気路3内の通気部22a、23aの上方に通過しようとする。
【0038】
しかし、通気部22a、23aに設けられている未発泡の耐熱性発泡剤33は、火災時に主に下方から作用する火炎や熱風の熱により、横架材22、23が発火温度に達する以前に、所定温度以上に昇温されて発泡膨張して、通気部22a、23aを実質的に閉塞できる。これにより、壁体内通気路3での通気を断って火炎が上方に延焼することを抑制できる。
【0039】
こうした壁体内通気路3での延焼抑制に伴って、横架材22で塞き止められた火炎は、より多く断熱層5の断熱層部分5cに作用するようになる。この場合、本実施形態では内張りパネル5aを有しているので、このパネル5aで断熱層部分5cに直接作用する火炎を遮って、この断熱層部分5cが溶けることを遅延させることができる。それにも拘らず、内張りパネル5aが焼けて断熱層部分5cが溶けるようになると、壁体内通気路3の壁体内空間4aと外側通気層2のファイアーストップ材41より下側通路部分とが連通する。
【0040】
しかし、この連通により外側通気層2に流入した火炎及び熱気でファイアーストップ材41が加熱されるので、木製のファイアーストップ材41が発火温度に達する以前に、耐火性発泡剤42が所定温度以上に昇温されて発泡膨張して、通気部41aを実質的に閉塞できる。これにより、外側通気層2での通気を断って火炎が上方の断熱層部分5bに延焼することを抑制できる。この場合、内外通気層を火炎が延焼しようとする方向に対して、これを遮るファイアーストップ材41と横架材22とは横方向に連続して設けられているので、これら両者によって外側通気層2を経由して横架材22の上方へ火が回り込むことを抑制できる。
【0041】
なお、高さ方向中間位置のファイアーストップ材41と横架材22とが燃えて、そのファイアーストップ機能が消失した場合には、これと同等の機能が、横方向に連続して設けられている上方位置のファイアーストップ材46と横架材23とで行われる。
【0042】
以下、第2〜第5の各実施形態を説明する。これらの実施形態は基本的には第1実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には第1実施形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、異なる部分について説明する。
【0043】
図4に示す本発明の第2実施形態は、断熱層5を上下方向に区切るファイアーストップ材41に、溝や通孔等の通気部を有さない木製角材を用いている。このストップ材41が有する耐火性発泡剤42は、ファイアーストップ材41の外側通気層2寄りの側面に、その長手方向全長に渡り取付けられている。ファイアーストップ材41は、外装材6との結合関係を持つことなく、すなわち、外装材6を通らない釘43によって横架材22の屋外側面に固定されている。この固定により、発泡剤42は外側通気層2に臨んで配置され、この発泡剤42と外装材6の内面との間には通気部としての通気隙間Gが形成されている。
【0044】
以上の説明以外の構成は、図示されない部分を含めて第1実施形態と同じである。よって、この第2実施形態でも、発泡剤42が取付けられたファイアーストップ材41を横架材22の屋外側に連続して固定し、このファイアーストップ材41で断熱層5を上下方向に区切ったことにより、壁体4のファイアーストップ機能で断熱材層部分5cが溶けた場合に、第1実施形態と同様な作用によって外側通気層2を通して火が上方へ回り込むことを抑制できる。しかも、第2実施形態では、ファイアーストップ材41の加工及びそれへの発泡剤33の取付けが容易であり、コストを低減できる。
【0045】
図5に示す本発明の第3実施形態では、階上用床体をなす耐力面材29は階上用木製床根太51上に取付けられ、この床根太51の端部が横架材22上に連結されている。この2階(3階も同じ)の階上用床体を耐火構造とするためには、強化石膏ボードを貼り付けるとよい。床根太51を用いることから、この根太51の厚み分の隙間からなる通気の出入り部分52が、耐力面材29の縁部と横架材22との間に設けられ、この部分52を介して階上用床下空間30と壁体4の壁体内空間4bとが連通されている。
【0046】
又、第3実施形態では横架材22の屋外側の側面は平坦であり、この側面は断熱層5の屋内側面(例えば内張りパネル5a)に密接されている。横架材22の屋内側面と階下の壁用内装材24の上端部との間には、図3(A)で示すファイアーストップ材41と同様な構成の屋内用の内側ファイアーストップ材54が挟設されている。このため、図5では通気部および発泡剤については第1実施形態と同一符号が付されている。なお、これに代えて図3(B)で示すファイアーストップ材41と同様な構成のファイアーストップ材54を設けることもできる。このため、ファイアーストップ材54の通気部41aを介して階上用床下空間30と壁体4の壁体内空間4aとが連通されている。又、前記通気の出入り部分52にもファイアーストップ材54を配置することが望ましい。
【0047】
以上の説明以外の構成は、図示されない部分を含めて第1実施形態と同じである。よって、この第3実施形態でも、発泡剤42が取付けられたファイアーストップ材41を横架材22の屋外側に連続して固定し、このファイアーストップ材41で断熱層5を上下方向に区切ったことにより、壁体4のファイアーストップ機能で断熱層部分5cが溶けた場合に、第1実施形態と同様な作用によって外側通気層2を通して火が上方へ回り込むことを抑制できる。
【0048】
図6に示す本発明の第4実施形態では、断熱層5を上下方向に区切るファイアーストップ材41の通気層2に臨んだ部分に、複数の通孔41dをファイアーストップ材41の長手方向に沿って所定間隔ごとに設けている。これらの通孔41dの夫々には、閉塞要素として例えば防炎通気筒状体142が上下方向に貫通して取付けられている。
【0049】
この筒状体142は、上端に孔塞ぎ凸部142aを一体に張出した筒状部142bで作られている。孔塞ぎ凸部142aは通孔41dを上方から塞ぐ大きさであって、好ましくは筒状部142bの周方向に連続するフランジで作られている。なお、この孔塞ぎ凸部142aは筒状体142bとは別に形成されたパイプやワッシャー等を筒状体142bに取付けてもよい。
【0050】
筒状体142bは、形状記憶金属などの難燃性若しくは不燃性の形状記憶材料で形成されている。この筒状部142bは、所定温度に達するまでは、図6(C)中実線で示す直管形態を維持する。そして、ファイアーストップ材41の防炎通気筒状体142以外の部分をなす例えば木部の耐熱温度(前記所定温度)である着化温度を超える温度では、図6(C)中実線で示すように、筒状部142bは内側に縮径してその内面が互いに合わさる記憶形状に変形するようになっている。この記憶形状に変形することにより、通気部をなす筒状部142bの内側通路142cは閉じ状態に維持される。そのため、筒状体142bは通気層2の通気を所定温度を超える温度で断つ閉塞要素として機能することができる。
【0051】
以上の説明以外の構成は、図示されない部分を含めて第1実施形態と同じである。よって、この第4実施形態でも、形状記憶材料からなる防炎通気筒状体4242を有するファイアーストップ材41を横架材22の屋外側に連続して固定し、このファイアーストップ材41で断熱層5を上下方向に区切ったことにより、壁体4のファイアーストップ機能で断熱材層部分5cが溶けた場合に、第1実施形態と同様な作用によって外側通気層2を通して火が上方へ回り込むことを抑制できる。
【0052】
図7に示す本発明の第5実施形態では、断熱層5を上下方向に区切るファイアーストップ材41の通気層2に臨んだ部分に、複数の支え凸部41eがファイアーストップ材41の長手方向に沿って所定間隔ごとに突設されている。図7(B)に例示するように凸部41eは平面視略T字状をなしており、その先端面は外装材6の裏面に当接されている。ファイアーストップ材41の長手方向に隣接する支え凸部41e間の空間は通気部としての通気間隙Gを形成する。外装材6の裏面には各支え凸部41eに対応して下向きのフック6aが設けられている。これらフック6aは対応する支え凸部41eにその上方から引掛けられ、この引掛けにより外装材6がファイアーストップ材41に支持されている。なお、釘43やねじなどの固定部品は、例えば支え凸部41e間において耐火性発泡剤42及びファイアーストップ材41の木部(基材)を通って梁等の横架材22のファイアーストップ材41を緊結(固定)している。
【0053】
以上の説明以外の構成は、図示されない部分を含めて第1実施形態と同じである。よって、この第5実施形態でも、閉塞要素としての耐火性発泡材42を有するファイアーストップ材41を横架材22の屋外側に連続して固定し、このファイアーストップ材41で断熱層5を上下方向に区切ったことにより、壁体4のファイアーストップ機能で断熱材層部分5cが溶けた場合に、第1実施形態と同様な作用によって外側通気層2を通して火が上方へ回り込むことを抑制できる。しかも、この第5実施形態では、横架材22に固定されたファイアーストップ材41に外装材6を引掛け支持したので、外装材6の取付け強度を高めることができる点で優れている。
【0054】
なお、第1及び第3の実施形態において、外装材6の屋内側面とファイアーストップ材41の屋外側面とは単に接触しているだけでもよく、又、断熱層5を1以上の箇所で上下に区切るファイアーストップ材41は、外装材6のみに連結するとともに横架材22等の屋外側面に接触させて配置することもできる。又、本発明は、いわゆるツーバイ工法で作られる枠組構造の壁体を備えた木造住宅にも適用可能であり、又、壁体構造の一部を軽量型鋼に置換していわゆるスチールハウスとした建物にも適用可能である。更に、本発明は、外断熱を施した住宅(木造系及び鉄骨系等を含む)の全てに適用できる。又、本発明は、外断熱ではなく、断熱を施す断熱材(断熱層)を壁体内に配置するとともに、その断熱層の屋外側に通気層を有したた住宅(木造系及び鉄骨系等を含む)にも適用できる。しかも、本発明は建物以外に例えば船などの建造物にも適用できる。
【0055】
【発明の効果】
断熱を施す断熱層の屋外側に通気層を有した建物に係る請求項1の発明、及び断熱を施す断熱層の屋外側と屋内側との夫々に通気層を有した請求項2の発明によれば、火災時に断熱層が溶けた場合に、断熱層を上下方向に区切ったファイアーストップ材が有する閉塞要素が、断熱層の外側の通気層の通気を閉じるように機能するとともに、このファイアーストップ材でそれより上方の断熱層が溶けることを抑制するので、上方への火のまわりを抑制できる建物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の建物が備える壁体まわりを示す断面図。
【図2】図1の壁体の2階床下まわりを示す断面図。
【図3】(A)(B)(C)は図1の建物に備えられる夫々異なる屋外側ファイヤーストップ材の一部を示す斜視図。
【図4】本発明の第2実施形態の建物が備える壁体の2階床下まわりを示す断面図。
【図5】本発明の第3実施形態の建物が備える壁体の2階床下まわりを示す断面図。
【図6】(A)は本発明の第4実施形態の建物が備える壁体の2階床下まわりを示す断面図。(B)は図6(A)中Z−Z線に沿う断面図。(C)は図6(A)中Y−Y線に沿う断面図。
【図7】(A)は本発明の第5実施形態の建物が備える壁体の2階床下まわりを示す断面図。(B)は図7(A)中X−X線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…建物(建造物)
2…外側通気層(屋外側の通気層)
3…壁体内通気路(内側通気層)
4…壁体
4a、4b…壁体内空間(通気空間)
5…断熱層
5a、5b…上下の断熱層部分
6…外装材
7…小屋裏空間
12…床下空間
22、23…横架材(外側ファイアーストップ材)
22a、23a…通気部
33…耐火性発泡剤(閉塞要素)
41…外側ファイアーストップ材
41a…通気部
42…耐火性発泡剤(閉塞要素)
142…防炎通気筒状体(閉塞要素)
Claims (6)
- 断熱を施す発泡プラスチック系断熱層の屋外側に通気層を有する建物において、所定温度以下では前記通気層の通気を可能とする状態を維持し、かつ、所定温度を超える温度では前記通気層の通気を断つように機能する閉塞要素を有するファイアーストップ材で、前記断熱層を上下方向に区切っている建造物。
- 断熱を施す発泡プラスチック系断熱層の屋外側に外側通気層を有するとともに、前記断熱層の屋内側に内側通気層を有する建造物において、所定温度以下では前記外側通気層の通気を可能とする状態を維持し、かつ、所定温度を超える温度では前記外側通気層の通気を断つように機能する閉塞要素を有する外側ファイアーストップ材で、前記断熱層を上下方向に区切っているともに、所定温度以下では前記内側通気層の通気を可能とする状態を維持し、かつ、所定温度を超える温度では前記内側通気層の通気を断つように機能する閉塞要素を有する内側ファイアーストップ材を、前記内側通気層に設けた建造物。
- 請求項2に記載の建造物において、この建造物の壁体に含まれる横架材が前記内側ファイアーストップ材の基材を兼ねている。
- 請求項1から3の内のいずれか1項に記載の建造物において、この建造物の壁体に含まれる横架材に、前記断熱層を仕切っている前記ファイアーストップ材が固定されている。
- 請求項1から4の内のいずれか1項に記載の建造物において、前記断熱層を仕切っている前記ファイアーストップ材の前記閉塞要素以外は木製である。
- 請求項1から5の内のいずれか1項に記載の建造物において、この建造物の壁体に含まれる横架材に、前記断熱層を仕切っている前記ファイアーストップ材を介して前記断熱層との間に屋外側の通気層を形成する外装材が連結されている。
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