JP2005060938A - 外張り断熱建物の胴差部防火構造 - Google Patents

外張り断熱建物の胴差部防火構造 Download PDF

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Abstract

【課題】材料コスト、施工コストを増加させない容易な方法で、隣棟火災による外壁材からのふく射熱および火炎の屋内への伝播を抑え、また内部火災時にも壁内の熱や煙が屋内側に拡大するのを抑えることができるとともに、従来と同様の通気量を得ることができる外張り断熱建物の胴差部防火構造を提供する。
【解決手段】屋内側被覆材を胴差の屋内側縦側面の下縁部にかかるように取付けて、壁内空気層と天井裏空間とを面的に区画することで、下階の壁内通気層から天井裏空間へのふく射熱の伝播、火炎の侵入を抑える。また第1連通部を胴差の屋外側に設けて上下階の壁内空気層を連通し、胴差の上面に設けた第2連通部によって天井裏空間と壁内空気層とを連通させる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
外張り断熱建物の胴差部防火構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
木造または鉄骨造の建物において、構造材の外側に断熱材を張設した外張り断熱構造は、断熱気密性の確保が容易であるため、省エネルギー性、防露性といった建物の基本性能の高さで注目を集めている。また外張り断熱構造では、断熱材の屋内側と屋内側被覆材との間に空気層が形成されるため、隣り合う空気層同士を連通して空気流通を図る、さらには外気と通じた小屋裏や床下などと空気層とを連通させて、壁内の排熱、排湿および揮発性有機物質の排出などを可能とした壁内通気工法を採用する例が多く見られる(例えば特許文献1、2参照)。
【0003】
また、このような外張り断熱建物の防火方法としては、火熱を感知して空気層を自動閉鎖するダンパーや熱膨張性の発泡剤を塗布する方法、さらには火災時には壁内が酸欠状態になる程度の小さな通気孔を設けた木片でできたファイアストッパーによって空気層の水平方向断面を塞ぐ方法などが考案されている(例えば特許文献3、4、5参照)。
【0004】
【特許文献1】実開平2―5513(第1図)
【0005】
【特許文献2】特開平10−46694(第6図)
【0006】
【特許文献3】特開平8−135038(第3図)
【0007】
【特許文献4】実開平6−22416(第2図)
【0008】
【特許文献5】実開平4−78449(第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記外張り断熱構造による通気工法を用いた建物の防火構造では、防火壁内の柱間や梁間にダンパーやファイアストッパーを各々取り付ける手間の問題、長期的な動作保証の問題、さらにはダンパーやファイアストッパーなどを保持させるための材料コスト、施工コストが増加する問題がある。そのため、従来のように壁面に多数の空気層を設けて空気流通量を確保することが難しくなっている。また最近では、屋内側被覆材を胴差部の高さまで施工するよう建築確認申請時に建築主事から指導される場合が増えており、従来のような胴差部下を通り、天井懐への通気が確保できなくなる場合がある。
【0010】
以上の問題を鑑み、本発明では材料コスト、施工コストを増加させない容易な方法で、隣棟火災による外壁材からのふく射熱および火炎の屋内への伝播を抑え、また内部火災時にも壁内の熱や煙が屋内側に拡大するのを抑えることができるとともに、従来と同様の通気量を得ることができる外張り断熱建物の胴差部防火構造を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、以下の構成からなる外張り断熱建物の胴差部防火構造である。
【0012】
すなわち、軸組み部材の屋外側に断熱材が付設された外張り断熱構造を形成する建物において、外周部横架材の屋内側の縦側面の、少なくとも下縁部にかかるように屋内側被覆材が着設されるとともに、該断熱材の屋外側には基礎上部から縦方向に壁を連通する外側通気層と外側被覆材が設けられており、該断熱材と該横架材の屋外側の縦側面との間には、該横架材で上下に仕切られた壁内空間を連通可能とする第1連通部が設けられていることを特徴とする外張り断熱建物の胴差部防火構造。(請求項1)
前記外周部横架材の上面と床板との間には、床裏空間と前記外周部横架材の上部の壁内空間とを連通可能とする第2連通部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の外張り断熱建物の胴差部防火構造。(請求項2)
前記第1連通部は、前記断熱材に形成した溝部からなり、溝部が形成された該断熱材の反対側の面には凸部を設けて、溝部の断熱欠損を補強する形状とした断熱材をもちいたことを特徴とする請求項1から請求項2のいずれかに記載の外張り断熱建物の胴差部防火構造。(請求項3)
通気を可能とする溝または開口を有する棒状体を、第1連通部および、または第2連通部に設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の外張り断熱建物の胴差部防火構造。(請求項4)
前記第1通気部、第2通気部は、床下および、または小屋裏が外気と連通可能である壁内通気建物の連通路であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の外張り断熱建物の胴差部防火構造。(請求項5)
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明による外張り断熱建物の胴差部防火構造を採用した、木造建物の胴差部周辺を示す断面図である。なお図中の矢印は、気流の流れを示したものであるが、固定的な気流方向を示したものではなく、通気が可能であることを示している。
【0014】
(実施例1)
本発明の第1の実施例を示す図1は、胴差4の屋外側に断熱材1を配した外張り断熱構造であり、この断熱材1を挟むように、屋外側に外側被覆材6、屋内側に屋内側被覆材2が設けられている。この外張り断熱構造に適した断熱材1としては、ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォームやイソシアネートフォームなどの板上の発泡プラスチック系断熱材が最適であるが、グラスウール、ロックウールなどで高密度の繊維系断熱材でも良い。また外側被覆材6は、不燃性の被覆面を形成するものであればよく、例えば鉄網入りモルタルや、木毛セメント板または石膏ボードとモルタル、または、しっくいの複合体、その他タイルや繊維補強セメント板など、いずれも厚みが10mm以上のものが例示できる。屋内側被覆材2についても、同様に不燃性の被覆面を形成するものであればよく、例えば居住室の内装下地材として通常使用される石膏ボードや火山性ガラス質複層板などで厚みが9mm以上のものが例示できる。
【0015】
これら断熱材1と屋内側被覆材2との間には壁内空気層11、13が形成されている。また下階の屋内側被覆材2は胴差4の縦側面の下縁部にかかるように取り付けられており、天井裏空間14と下階の壁内空気層11とが連通しないように区画されている。なお真壁のように胴差の側面に屋内側被覆材が取り付けられない場合は、胴差下面に角材を設け、この角材の側面に取り付けてもよい。またこのように胴差などの側面でなく、胴差下面に内部被覆材2の端部を付きつけるように取付けしても良いが、胴差との間に隙間なく施工する精度を確保するためには、胴差などの側面に取り付ける方が良い。これにより壁内空気層11,13を介した隣棟火災による外部からの火熱に対し、より居室内を安全にすることが可能となる。
【0016】
一方、胴差4と断熱材1の間には、下階の壁内空気層11と上階の壁内空気層13とを連通可能とする第1連通部12を設けている。
【0017】
この第1連通部12は、図1に示すように、胴差付近の断熱材1の厚みを薄くして、胴差4の屋外面に形成してもよいが、断熱材1の厚みが薄くなることで、熱損失性、防露性に問題が生じるような場合には、図3に示す凹凸を有する通気部断熱材21を用いる方が好ましい。この図3に示す通気部断熱材21は、屋内側の面に空気が流通する凹部22が適宜間隔を開けて形成されており、通気部断熱材21の屋外側の面であって凹部22の裏面に相当する部分に、凹部22によって断熱材の厚みが薄くなる部分を補強するように凸部23を形成したものが例示できる。なおこの凸部23の厚みは、通気部断熱材21と外側被覆材6との間に形成される外側通気層16と同じ厚みまで形成することができる。また図4に示すように、外側通気層16を形成するために断熱材1、通気部断熱材21の屋外面には外側被覆材6を固定する縦胴縁8が、上下方向に伸びて設けられており、凸部23は、この縦胴縁8の取付け間隔の間に、外側通気層16を確保可能な程度の幅に形成して、適宜設けることができる。通常、縦胴縁8の厚みは18mm以上、取付け間隔は455mmから500mm程度であるので、凸部23も、少なくとも縦胴縁8と同程度の間隔で形成する。従って凹部22も、少なくとも455mmから500mm程度の間隔で形成可能となるが、壁内の通気量を多く確保するために、好ましくは縦胴縁間隔の半分である227.5mmから250mm程度の間隔として、相対する凸部23も同様に形成する。
【0018】
また図1に示すように、本実施例では胴差4の上面には床板3が接するように固定され、床の水平面の面内せん断耐力を確保するとともに、上階の屋内側被覆材7は床板3の上面から上に取付ける。この場合、床板3と胴差4との間には、天井裏空間14と上階の壁内空気層13とを連通可能とする第2連通部15が設けられている。この第2連通部15は胴差4の上面を巾方向に切欠いて溝を形成する、または床板の厚みが大きければ、床板の胴差と接する面に溝を形成しても良く、また胴差4、床板3の両方に形成しても良い。この溝の形状、大きさ、間隔は、空気の流通が可能であれば、特に限定されるものではないが、例えば深さは8mmから45mm程度、巾は25mmから50mm程度とし、これらを100mmから500mm程度の間隔で形成すればよい。なお空気の流通を多くする為に数多く形成する方が望ましいが、胴差の曲げ強度の低下にならない許容範囲のなかで、適宜設計すれば良い。
【0019】
また外側被覆材6が万一破損した場合に火炎が侵入し難いように、第2連通部15は、外側被覆材6から可能な範囲で離して設ける方がよく、火炎が上昇する角度を考慮して、例えば第2連通部15の深さと同じ距離以上胴差の屋外側から離すと、床板3と胴差4との火災時の固定力の低下を招かず、好ましい。
【0020】
(実施例2)
図2は本発明による第2の実施形態を示す胴差部の断面図である。図2に示すように床の高さ調整などで床板3を胴差4から上方に離して取り付ける必要がある場合には、床板3と胴差4との間に棒状部材40を挟んで、床板3と胴差4とを一体化し、床の面内せん断耐力を確保するとともに、この棒状部材40には、天井裏空間14と上階の壁内空気層13とを連通可能とする開口または溝を設ける。図5は、棒状部材40として溝をつけた例を示す。この棒状部材40は、床板3を取付ける釘ビスが固定できる木材などの材料であればよく、接着剤で積層した合板などの木質材料、金属、無機質材料でもよい。厚みは床板3と胴差4との間隔によるが、第2連通路を確保する観点から、通常は8mm以上、好ましくは30mm以上で形成する。巾は、胴差の巾を最大として、最小は床板3を床板を固定する釘、ビスが必要な固定強度を満たすように、床板端部からの端あき距離より大きくする必要があり、通常は10mm以上、好ましくは30mm以上で形成するのが一般的である。
なお床の水平面の面内せん断耐力を多く必要としない建物の設計であれば、この棒状部材40は必須ではないが、この場合は、外側被覆材6が火災で破損した場合に火炎が第2連通部に入らないよう、第2連通部の高さを、外側被覆材6に最も近い部分までの距離以内に調整することが好ましい。なお、設計的な理由で床板3の高さをより高くする必要がある場合には、棒状部材40を厚くして、第2連通部15をこの棒状部材40の胴差4の上面に近い部分に形成することで、天井裏空間14に対して、ふく射熱、火炎の進入を抑えることが可能である。
【0021】
この棒状部材40は、胴差4の屋外側側面に取り付けることで、外側被覆材6を固定する縦胴縁の胴差4への固定力を高めることにも利用可能である。図4は前述の通気部断熱材21とあわせて用いた例を示している。棒状部材40の溝部41(図5参照)を胴差4の縦側面側に向けて取付け、また通気部断熱材21は、この棒状部材40の上下に分かれて取り付ける。このとき通気部断熱材21の凹部22と棒状部材40の溝部41との位置をあわせて、胴差4の縦側面との間に第1連通部を形成する構造となる。この後、棒状部材40の屋外側に縦胴縁8を重ね、釘やビスで、縦胴縁を棒状部材40に固定する。これにより屋外被覆材6の荷重を縦胴縁8および棒状部材40を介して、胴差4に確実に伝えることが可能となる。なお棒状部材40の厚みは、通気部断熱材21にあわせて適宜調整するとともに、巾は胴縁8を固定する釘、ビスの太さにあわせて適宜調整すれば良い。もちろん棒状部材40を複数本並べて取付けても良い。溝部41の形状は、通気部断熱材21の凹部22にあわせるか、第2連通部での形状と第1連通部での形状を共通化しておけば、品種を減らすことも可能である。
【0022】
このように本発明によれば、屋内側被覆材2を胴差4の下縁部にかかるように取付けるので、壁内空気層11と天井裏空間14とが空気連通および面的にも区画されて、隣棟火災時には下階の壁内通気層11から天井裏空間14への火災による外側被覆材6からのふく射熱の伝播、および外側被覆材6が損傷した場合の火炎の侵入を容易に抑えることが可能となる。また第1連通部12によって壁内空気層11、13が連通するとともに、第2連通部によって天井裏空間14と壁内空気層13とを連通させることが可能なので、日常的には防火性への配慮から壁内の空気流通のための開口を少なくすることなく、従来と同様に壁内の空気流通を十分に確保することが可能となる。
【0023】
さらに本発明による防火構造を採用した外張り断熱・壁内通気建物では、建物の内部火災に対しても有効である。この場合を図2を用いて説明する。内部火災時は、まず不燃性の屋内側被覆材2、天井材5が防火被覆として火災の拡大を防ぐ。この場合の天井材5は屋内側被覆材と同様に不燃性の石膏ボードなどを用いる。そして壁内空気層11、13が高温空気や煙で充満し始めた段階では、これら空気や煙は天井裏空間14に入らずに外周壁側に排出される。また天井裏空間14も同様に第2連通部から建物外周に高温空気および煙が排出され、建物の居住室内部に向かう熱、煙の量を抑えることが可能となる。なお床板3の天井裏空間14に面する側には、図示しない不燃性の石膏ボードなどを用いることが好ましい。また屋内側被覆材2および天井材5ともに、内部火災による燃え抜けを防ぐために、石膏ボードなどを2重にするのが好ましい。
【0024】
なお隣棟火災時、内部火災時のいずれの場合においても、屋内側被覆材2や床板3、天井材5などの目地部は隙間が生じないように、施工するか、シール材、ガスケット、木材などで目地部を塞ぐと、より防火性が向上するので好ましい。
【0025】
(実施例3)
本発明は外張り断熱構造の建物に適した防火構造であるが、図5に示すような外気と連通可能な小屋裏空間と床下空間とを有する外張り断熱構造の建物に採用してもよい。図5は、そのような建物に本発明の防火構造を適用した外張り断熱建物の縦断面を模式的に示した断面図である。
【0026】
図中、断熱材1は、少なくとも基礎の立ち上がり部、壁部、屋根部に設けて、建物の構造を外側から囲む形態となっており、壁部、屋根部の断熱材と外側被覆材との間には外側通気層が設けられている。この基礎立ち上がり部の断熱材は屋外側でも屋内側でも良い。また屋根部の断熱材も屋根面だけでなく、桁上などに敷設した桁上断熱でもよい。
【0027】
この外張り断熱構造である建物の床下空間18には、外気と連通可能となる開閉可能な床下換気口30が設けられており、小屋裏空間17にも外気と連通可能となるように電動ファン31または図示しない開閉可能な小屋裏換気口や天窓等が設けられている。これら小屋裏空間17、床下空間18と壁内空気層11、13および天井裏空間14とは互いに連通し、断熱材で外気と区画して形成された屋内空間の隅々まで外気が導入できるようになっている。このような壁内通気建物は、中間期から夏期にかけて床下換気口や小屋裏換気口を開放することで、断熱空間内に外気を取り込み、熱ごもりを緩和したり、冬季には、これら換気口などを閉鎖し、壁内に暖気を循環させて断熱空間内の温度を均質化させるなどの効果がある。
【0028】
以上、本発明にかかる外張り断熱・壁内通気建物の防火構造について、木造建物の実施例にもとづき説明したが、木造だけでなく、鉄骨造にも適用可能である。また外張り断熱構造として、屋根部に断熱した例で説明したが、桁上に断熱をしてもよく、この場合は、桁の上面よりも断熱材を高くして設ける。また基礎立ち上がり部についても、外側だけでなく内側に断熱をしたものであっても適用できる。
【0029】
【発明の効果】
屋内側被覆材を胴差の下縁部にかかるように取付けるので、壁内空気層と天井裏空間とが空気連通および面的にも区画されて、隣棟火災時に下階の壁内通気層から天井裏空間への火災による外側被覆材からのふく射熱の伝播、および外側被覆材が損傷した場合の火炎の侵入を容易に抑えることができる。また第1連通部によって上下階の壁内空気層が連通するとともに、第2連通部によって天井裏空間と壁内空気層とを連通させることができるので、日常的には防火性への配慮から壁内の空気流通のための開口を少なくすることなく、従来例と同様に壁内の空気流通を十分に確保した壁内通気工法とすることが可能となる。また内部火災時にも第1連通部と第2連通部から建物外周側に高温空気や煙が排出でき、建物の居住室内部に向かう熱、煙の量を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施形態を示す建物の胴差部の断面図である。
【図2】本発明による第2の実施形態を示す建物の胴差部の断面図で、胴差部に棒状部材を取り付けた時の胴差部の断面図である。
【図3】連通路を形成した断熱材の実施形態を示す正面図および横断面図である。
【図4】本発明による第2の実施形態の建物の胴差部に、棒状部材を上面と側面につけた時の胴差部の形態を示す斜視図である。
【図5】棒状部材の実施形態を示す正面図および横断面図である。
【図6】本発明の防火構造を採用した壁内通気建物の断面図である。
【図7】従来の外張り断熱・壁内通気建物の胴差部を示す断面図である。
【図8】充填断熱建物の胴差部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 断熱材
2、7 屋内側被覆材
3 床板
4 胴差
5 天井材
6 外側被覆材
8 縦胴縁
11、13 壁内空気層
12 第1連通部
14 天井裏空間
15 第2連通部
16 外側通気層
17 小屋裏空間
18 床下空間
19 居住室
21 通気部断熱材
22 凹部
23 凸部
30 床下換気口
31 電動ファン
40 棒状部材
41 溝部
50 外張り断熱・壁内通気建物
60 繊維系断熱材
61 防湿気密シート

Claims (5)

  1. 軸組み部材の屋外側に断熱材が付設された外張り断熱構造を形成する建物において、外周部横架材の屋内側の縦側面の、少なくとも下縁部にかかるように屋内側被覆材が着設されるとともに、該断熱材の屋外側には基礎上部から縦方向に壁を連通する外側通気層と外側被覆材が設けられており、該断熱材と該横架材の屋外側の縦側面との間には、該横架材で上下に仕切られた壁内空間を連通可能とする第1連通部が設けられていることを特徴とする外張り断熱建物の胴差部防火構造。
  2. 前記外周部横架材の上面と床板との間には、床裏空間と前記外周部横架材の上部の壁内空間とを連通可能とする第2連通部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の外張り断熱建物の胴差部防火構造。
  3. 前記第1連通部は、前記断熱材に形成した溝部からなり、溝部が形成された該断熱材の反対側の面には凸部を設けて、溝部の断熱欠損を補強する形状とした断熱材をもちいたことを特徴とする請求項1から請求項2のいずれかに記載の外張り断熱建物の胴差部防火構造。
  4. 通気を可能とする溝または開口を有する棒状体を、第1連通部および、または第2連通部に設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の外張り断熱建物の胴差部防火構造。
  5. 前記第1通気部、第2通気部は、床下および、または小屋裏が外気と連通可能である壁内通気建物の連通路であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の外張り断熱建物の胴差部防火構造。
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