JP2005120799A - 木造建築物の壁断熱構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 断熱性能を向上させ結露の発生を抑制する、木造建築物の壁の断熱構造を提供する。
【解決手段】 柱2と間柱7間の室内側の壁空間に、充填断熱材3による断熱を行い、充填断熱の屋外側に構造用合板を配し、その屋外側には木材繊維の断熱材である外断熱材5を釘着し、充填断熱と外断熱を併用する。この外断熱材5は調湿性の高い自然素材の断熱材であり、更に構造用合板の代わりに透湿性能の高い無垢の木材4を採用する。
【選択図】 図1
【解決手段】 柱2と間柱7間の室内側の壁空間に、充填断熱材3による断熱を行い、充填断熱の屋外側に構造用合板を配し、その屋外側には木材繊維の断熱材である外断熱材5を釘着し、充填断熱と外断熱を併用する。この外断熱材5は調湿性の高い自然素材の断熱材であり、更に構造用合板の代わりに透湿性能の高い無垢の木材4を採用する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、木造建築の壁断熱構造に関するものである。
上記、特許文献1は屋内の湿気の透過を防止する防湿層を有する内壁と、断熱材を有する中間部と前記防湿層で防止し得ずに中間部内に侵入した湿気を、屋外へ放出させる防水透湿層を有する外壁とからなる結露防止構造。
上記、特許文献2は建築物の壁、屋根に取付けられ複数の透湿孔が穿設された断熱材であって、前記断熱材が無機充填材を含有する塩化ビニル系樹脂を主成分とする発泡体から成る純不燃性以上の材料で構成されることを特徴とし、その屋内側には他の屋内側断熱材が設けられ、これら断熱材の透湿率を略等しくするように前記断熱材に前記透湿孔が穿設されていることを特徴とする断熱構造。
上記、特許文献3は室内空間に面する防湿性を有する内装材と、該内装材の屋外側に配する内装下地材と、該内装下地材の屋外側に配する調湿層を有する調湿層と該調湿層の屋外側に配し柱間に断熱材を充填して形成する断熱層と、該断熱層の屋外側に配する透湿性を有する透湿シートの屋外側に設けた通気層と、該通気層の屋外側に配した断熱性を有する外装材とから構成され、前記断熱材を羊毛を主材として、これにポリエステル繊維を混合し、マット状に形成したものとしたことを特徴とする壁構造。
上記、特許文献4は柱間、梁間や枠組板間の壁内空間や天井部空間及び、建築物内の仕切り壁の柱間の壁空間の表裏又は、枠組壁の開口面を適宜な手段で塞ぎ、塞がれた空間内にトルマリン微粉末を混合した繊維状断熱材を充填してなる木造建築物の壁構造。又、建築物の外壁となる柱間の壁空間の室内側をトルマリン含有ペイントを塗布した炭素含有シートで塞ぎ、板状断熱材で塞がれた壁空間内にトルマリン微粉末を混合した繊維状断熱材を充填してなる木造建築の壁構造。
なお、特許文献5、6、7にもほぼ同様のものが記載されている。
一般的に木造建築物は断熱工法を採用しているが、断熱工法としては壁体内(室内側の壁板と、屋外側の外壁板や構造用合板の間)に断熱材を充填する工法の内断熱と称される充填断熱や、柱の外壁側に断熱材を取付ける外断熱と称される工法がある。
上記の公開文献には、柱や内装下地材等の部分に断熱材が設けておらず、非断熱部分となる、その柱や内装下地材部分から結露が発生する恐れがある。又、調湿層や透湿層などの層を設け、その部分に外壁専用の下地材を設ける事により、壁の厚みが増して重量化につながる。
このように壁体内の結露の発生とコストを懸念する事から、どちらか一方の工法が採用されてきた。
そこで本発明は、断熱性能を向上させる事により結露の発生を抑制する木造建築の壁の断熱構造を提案したものである。
本発明に係る木造建築物の壁断熱構造は、柱間、梁間の壁の室内側に断熱材による充填断熱と、充填断熱の屋外側に構造用合板を配し、その構造用合板の屋外側に自然素材の断熱材による外断熱の併用を特徴とするものである。
また本発明は、構造用合板の屋外側に外断熱材として、調湿性の高い自然素材である間伐材を粉砕し、木材繊維にして圧縮した断熱材を採用したものである。
さらに構造用合板の代わりに無垢材を採用し、充填断熱材としてロックウールによる断熱材を採用した壁断熱構造である。
従って屋外と室内の間の断熱を、充填断熱と外断熱とで併用することにより、断熱性の高い建築物を完成する事が可能になる。
本発明の効果は、柱間、梁間の壁の室内側の断熱材をロックウールによる充填断熱と構造用合板の屋外側に自然素材である木材繊維の断熱材による外断熱を併用することにより、断熱性の高い建物を完成させ結露の発生を抑制する。
これは、構造用合板の屋外側に配した、自然素材である木材繊維の断熱材が透湿抵抗の低いものである為、温度差により発生した水蒸気が断熱材を通り屋外に排出されるため、壁体内への結露の発生を抑制するのである。
また、充填断熱材と外断熱材の間の構造用合板に、パイン材等の無垢の木材を採用する事により、さらに透湿性能を向上させる事が可能である。
さらに、この外断熱材は下地材を設けることなく直接に外部仕上げ材を施工できるため、コストダウンが可能であると同時に、外壁全体の軽量化も可能である。
図1には、本発明の軸組工法を採用した建物での、屋外側の仕切りとなる壁の構造を断面図として示した例である。
図2には、本発明の軸組工法を採用した建物での、屋外側の仕切りとなる壁の構造を斜視図として示した例である。
外壁の構造は、基本的に従前の軸組工法であり、柱2間に適宜、間柱7を組み込み、これに壁板や構造用合板の代わりに無垢の木材4を釘着する。
更に、無垢の木材4の外側に、自然素材である外断熱材5で全て、覆うように釘着する。
そして外断熱材5に直接、外壁仕上げ材6を施工する。
また、室内側には柱2間に、適宜に組み込まれた間柱7の間に断熱材であるロックウールによる充填断熱3を施工し、更に室内側に内部仕上げ材を施工する。
木造建築は軸組工法と枠組壁工法とが一般的であるが、本発明はいずれの壁構造にも採用できるものである。
1 内部仕上げ材
2 柱
3 充填断熱材
4 無垢の木材
5 外断熱材
6 外部仕上げ材
7 間柱
2 柱
3 充填断熱材
4 無垢の木材
5 外断熱材
6 外部仕上げ材
7 間柱
Claims (4)
- 柱間、梁間の壁の室内側に断熱材による充填断熱と、充填断熱の屋外側に構造用合板を配し、その構造用合板の屋外側に自然素材の断熱材による外断熱の併用を特徴とする、木造建築の壁断熱構造。
- 構造用合板の屋外側の外断熱の自然素材の断熱材に、調湿性の高い素材を採用した、請求項1記載の木造建築の壁断熱構造。
- 充填断熱材と外断熱材の間の構造用合板に、無垢の木材を採用した、請求項1記載の木造建築の壁断熱構造。
- 外断熱材に直接外部仕上げ材が、施工可能である自然素材の断熱材を採用した、請求項1記載の木造建築の壁断熱構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003387236A JP2005120799A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 木造建築物の壁断熱構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003387236A JP2005120799A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 木造建築物の壁断熱構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005120799A true JP2005120799A (ja) | 2005-05-12 |
Family
ID=34616145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003387236A Pending JP2005120799A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 木造建築物の壁断熱構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005120799A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2430208A (en) * | 2005-09-15 | 2007-03-21 | Proctor Group Ltd A | Thermally insulated wall construction |
GB2447562A (en) * | 2007-03-14 | 2008-09-17 | Proctor Group Ltd A | Racking panel |
CN102787680A (zh) * | 2012-07-31 | 2012-11-21 | 长沙远大住宅工业有限公司 | 单元式装配混凝土外墙体系 |
CN103306398A (zh) * | 2013-07-10 | 2013-09-18 | 嘉兴市博宏新型建材有限公司 | 利废环保砌筑砂浆 |
CN104533089A (zh) * | 2014-12-08 | 2015-04-22 | 北新绿色住宅有限公司 | 钢木混合结构移动组合房屋建造方法 |
CN105507433A (zh) * | 2016-01-12 | 2016-04-20 | 中冶建筑研究总院有限公司 | 保温墙面体系及养殖房 |
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2003
- 2003-10-14 JP JP2003387236A patent/JP2005120799A/ja active Pending
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