JP2004051247A - 宅配サーバ装置及び宅配管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】宅配サービスの依頼人及び受取人双方のユーザの負担を軽減し、且つ宅配業者側での業務効率を向上して無駄な配達作業を低減させる。
【解決手段】配送荷物の受取人となるユーザの少なくとも氏名、住所、電話番号及び電子メールアドレスを荷物顧客データベース7に登録し、登録したユーザを届け先とする荷物の配送をジョブとして受付けて管理し、受付けた荷物の届け先である上記ユーザへ配送条件を含んだ電子メールを作成して送信し、電子メールを送信したユーザからの荷物の配送条件の変更を受付けるウェブサーバ装置4を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】配送荷物の受取人となるユーザの少なくとも氏名、住所、電話番号及び電子メールアドレスを荷物顧客データベース7に登録し、登録したユーザを届け先とする荷物の配送をジョブとして受付けて管理し、受付けた荷物の届け先である上記ユーザへ配送条件を含んだ電子メールを作成して送信し、電子メールを送信したユーザからの荷物の配送条件の変更を受付けるウェブサーバ装置4を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、宅配業者における業務効率を向上可能な宅配サーバ装置及び宅配管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からの一般的な宅配サービスでは、受取人が不在で、且つ大規模なマンションなどのように不在時の一時預かりコーナーが常備されていない場合には、宅配業者が受取人に不在通知票を発行した上で荷物を最寄の営業所まで持ち帰り、受取人からの連絡を待って再度配達を行なうようにしていた。
【0003】
また、一部の宅配業者では、インターネット上で再配達を受付けるウェブサイトを開設し、不在通知票に記載されている伝票番号等を入力することで再配達の日時や場所指定を受付けるサービスを行なっている者もある。
【0004】
この場合、再配達を依頼する受取人は、当該サイト上で、氏名、自宅住所、電話番号、ID番号、及びパスワード等と合わせて電子メールアドレスの項目を入力して会員登録を行なうことにより、再配達の内容を確認する電子メールを受信することになる。
【0005】
さらに、ある宅配業者では、荷物を持込んで宅配を依頼する依頼者の側で、受取人に対して配達の予定日と時間帯と宅配番号等を電子メールで通知し、受取人側の都合が悪い場合には配達日時や場所の変更をインターネット上のウェブサイトで受付けるようにしたサービスを開始している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した不在通知に対応して受取人がなんらかのアクションを行ない、受取人の都合に合わせて再配達を行なう方法は、いずれにしても宅配業者が配達を複数回にわたって行わなくてはならず、業務上の効率が極めて悪く、コストを悪化させる要因となる。
【0007】
この方法では、受取人側にとっても、例えば平日の宅配業者の営業時間帯には自宅にいられない受取人が週の始めに不在通知を受取った場合には、その週の週末になるまで荷物を受取ることができないなど、受取りの時間や場所を制限されるという不具合がある。
【0008】
また、上記依頼人が予め受取人に対して配達の予定日と時間帯等を電子メールで通知するサービスでは、依頼人が受取人に通知することになるため、特に依頼人が業務で多数の荷物を発送したい場合などで、依頼人側の負担が大きく、且つ全ての受取人の電子メールアドレスを予め知っていなければならないという不具合があった。
【0009】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、宅配サービスを利用する依頼人及び受取人双方のユーザに負担を強いることなく、また宅配業者の側においても業務効率を向上して無駄な配達作業を低減させることが可能な宅配サーバ装置及び宅配管理方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、配送荷物の受取人となるユーザの少なくとも氏名、住所、電話番号及び電子メールアドレスを受取人情報として登録しておく登録手段と、この登録手段に登録したユーザを届け先とする荷物の配送をジョブとして受付けて管理するジョブ管理手段と、このジョブ管理手段で受付けた荷物の届け先である上記受取人となった当該ユーザへ配送条件を含んだ電子メールを作成して送信するメール送信手段と、このメール送信手段で電子メールを送信した受取人からの荷物の配送条件の変更を受付ける変更受付け手段とを具備したことを特徴とする。
【0011】
このような構成とすれば、予め配送荷物の受取人となるユーザが配達と電子メール通知に必要な事項を宅配業者が運営管理するサーバ装置に受取人情報として登録しておけば、当該ユーザ宛ての荷物を受付けた時点で配送条件を含んだ電子メールで配送予定を通知し、必要により上記受取人となった当該ユーザから配送条件の変更を受付けて確実に配送することが可能となる。
【0012】
したがって、宅配サービスを利用する依頼人及び受取人双方のユーザに負担を強いることなく、また宅配業者の側においても業務効率を向上して無駄な配達作業を低減させることが可能となる。
【0013】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記ジョブ管理手段は、配送すべき荷物に添付されたICタグまたは配送すべき荷物に添付されたバーコードから上記登録手段に登録したユーザの受取人情報を読出すことでジョブを受付けることを特徴とする。
【0014】
このような構成とすれば、上記請求項1記載の発明において、宅配荷物の受付け時に上記登録手段に登録した受取人としてのユーザの識別情報をICタグとして帳票または荷物に直接添付し、この添付されたICタグから受取人の識別情報を読取ることで、受取人となった当該ユーザへの電子メールの通知を始めとして配送業務の個々の段階で受取人を特定するデータ入力に代えるものとする。
【0015】
したがって、配送業務中のデータ入力に要する手間を簡便化し、業務効率をさらに向上できる。
【0016】
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、変更受付け手段は、上記受取人に予め設定された複数の配送場所を提示していずれかの選択を促し、選択された配送場所を受付けることを特徴とする。
【0017】
このような構成とすれば、上記請求項1記載の発明において、例えば受取人の自宅と宅配業者の最寄りの営業所など、予め設定された複数の配送場所中から一つを選択してもらうことで配送場所を受付けるものとする。
【0018】
したがって、簡単な選択操作で受取人の都合に対応した配送場所を指定してもらうことができる。
【0019】
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明において、上記複数の配送場所のうちの少なくとも一つは、当該宅配業者と提携した店舗であることを特徴とする。
【0020】
このような構成とすれば、上記請求項3記載の発明において、例えば24時間営業のコンビニエンスストアなどと提携してその店舗を配送場所に選択できるものとする。
【0021】
したがって、宅配業者の営業所の所在地や同所の営業時間などに制限されることなく、より受取人の都合に合せた配送を実現できると共に、当該店舗にとっても集客率を上げることができ、提携した宅配業者と店舗の双方で相乗的に営業効果を高めることができる。
【0022】
請求項5記載の発明は、配送荷物の受取人となるユーザの少なくとも氏名、住所、電話番号及び電子メールアドレスを受取人情報として登録しておく登録工程と、この登録工程で登録したユーザを届け先とする荷物の配送をジョブとして受付けて管理するジョブ管理工程と、このジョブ工程手段で受付けた荷物の届け先である上記受取人となった当該ユーザへ配送条件を含んだ電子メールを作成して送信するメール送信工程と、このメール送信工程で電子メールを送信した受取人からの荷物の配送条件の変更を受付ける変更受付け工程とを有したことを特徴とする。
【0023】
このような方法とすれば、予め配送荷物の受取人となるユーザが配達と電子メール通知に必要な事項を宅配業者が運営管理するサーバ装置に受取人情報として登録しておけば、当該ユーザ宛ての荷物を受付けた時点で配送条件を含んだ電子メールで配送予定を通知し、必要により上記受取人となった当該ユーザから配送条件の変更を受付けて確実に配送することが可能となる。
【0024】
したがって、宅配サービスを利用する依頼人及び受取人双方のユーザに負担を強いることなく、また宅配業者の側においても業務効率を向上して無駄な配達作業を低減させることが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下本発明を宅配サービスシステムに適用した場合の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0026】
図1は、主にデータの流れから見たシステム全体の構成を例示するものである。同図で、1は宅配依頼人が宅配業者の集配を行なう営業所に持込んで宅配を依頼した荷物であり、この荷物1が持込まれた営業所に設置されている営業所端末2が、ネットワーク3を介して上記宅配業者の運営管理するウェブサーバ装置4、同宅配業者の他の営業所に設置されている営業所端末5、及び荷物1の届け先であるこのシステムの登録ユーザが所有するメール端末6に接続されているものとする。
【0027】
なお、ここでは説明を容易にするためにネットワーク3として一括して総称しているが、実際には公衆回線網、無線回線網、インターネット、及び宅配業者のPOS(Point Of Sales)システムの専用回線網を含むものとする。
【0028】
ウェブサーバ装置4は、宅配業者がインターネット上でウェブサイトを開設し、そのウェブサイトにおいて後述するユーザ登録や配送条件の変更設定等を行なうためのものであり、ジョブとしての各荷物の宅配に関するデータと登録ユーザの受取人情報とを記憶する荷物顧客データベース(DB)7を備えている。
【0029】
ウェブサーバ装置4は、荷物の配送をジョブとして受付けて管理するジョブ管理手段、受取人への荷物の配送条件を含む電子メールを作成して送信するメール送信手段、受取人からの荷物の配送条件の変更を受付ける変更受付け手段、及びユーザの受取人情報を上記荷物顧客データベース7に登録する登録手段の機能を備えている。
【0030】
営業所端末5が設置されている営業所は、荷物1を受取る受取人であって、メール端末6を所有する上記登録ユーザの自宅の最寄りの営業所であり、その営業所で最終的に荷物1を該登録ユーザに配達するものとする。
【0031】
メール端末6は、例えばパーソナルコンピュータやモバイルPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)などで構成され、登録ユーザがインターネット接続環境下で上記ウェブサーバ装置4の開設するウェブサイトにアクセス可能で、且つ電子メールの送受信が可能な機器であるものとする。
【0032】
次に上記実施の形態の動作について説明する。
【0033】
図2は、メール端末6の所有者(後の受取人)がメール端末6を用いてウェブサーバ装置4と接続し、この宅配業者にユーザ登録を行なう際の処理内容を示すものである。
【0034】
その当初には、所有者がメール端末6がインストールしてあるブラウザを用いてURLを指定することでウェブサーバ装置4の開設しているウェブサイトに接続し(ステップA01)、受取人としてのユーザ登録を選択する(ステップA02)。
【0035】
ユーザ登録を選択することで、メール端末6の画面上にはユーザ登録に必要な入力事項が一覧表示されるもので、メール端末6の所有者はそれらの項目をすべて入力していく(ステップA03)。
【0036】
ここで、必要な入力項目とは、例えば氏名、郵便番号を含む住所、電話番号、任意に設定するユーザID及びパスワード、メール端末6に設定されているメールアドレスと、その他配送時間帯の制限など特定の配送条件があればその内容、などからなる。
【0037】
しかるに、メール端末6ですべての項目について入力を行ない、これに対応してウェブサーバ装置4側で入力されたすべての項目を受取人情報として荷物顧客データベース7へのユーザ登録を終了すると(ステップA04)、登録を終了した旨のメッセージデータがメール端末6側へ送信され(ステップA05)、これによりメール端末6側ではユーザ登録を終えたことを認識してウェブサーバ装置4との接続を断つ(ステップA06)。
【0038】
その後、ウェブサーバ装置4は、ユーザ登録を行なったメール端末6に対して入力された各項目の内容を列記したメール本文を作成して、メール端末6のメールアドレスを宛先とするユーザ登録確認のための電子メールを通知し(ステップA07)、以上で一連のユーザ登録の処理を終了する。
【0039】
次に、メール端末6の所有者である登録ユーザとなった受取人(以下単に「受取人」と称する)を届け先とする荷物1が発生した場合の動作について説明する。
【0040】
図3は、荷物1が持込まれる配送受付時と受取り条件変更時の営業所端末2とウェブサーバ装置4、及び登録ユーザの所有するメール端末6での処理内容を示すものである。
【0041】
荷物1が持込まれ、その配送が依頼された営業所の営業所端末2では、まず荷物1を持込んだ宅配依頼人に記入してもらった帳票の内容に基づいてその配送を一つのジョブとして受付けて(ステップB01)、まず帳票に記入されている各項目の情報(帳票情報)をウェブサーバ装置4に送信する(ステップB02)。
【0042】
この場合、送信される帳票情報の項目の内容は、例えば届け先(受取人)の氏名、郵便番号を含む住所、及び電話番号と、送り主(宅配依頼人)の同じく氏名、郵便番号を含む住所、及び電話番号、配送料金の先払いと着払いの別、配送の日時や時間帯の指定がある場合はその指定内容、帳票番号等からなる。
【0043】
その後、営業所端末2を設置した営業所では、受付けた荷物1を配送ルートに乗せることで、発送側の営業所としての業務を終了する。
【0044】
一方、この帳票情報を受けたウェブサーバ装置4では、届け先の電話番号に基づいて荷物顧客データベース7をサーチして、その届け先が受取人としてユーザ登録されているか否かを確認する(ステップB04)。
【0045】
その届け先が受取人としてユーザ登録されていた場合、さらにその届け先に配送できる予定日時を、特に配送の日時や時間帯の指定が荷物顧客データベース7の受取人情報に含まれているある場合はその指定内容を勘案して算出し(ステップB05)、算出した予定日時を帳票の各項目内容(帳票情報)とを配送に関する一つのジョブデータとして管理するべく、上記帳票の帳票番号等と共に荷物顧客データベース7に登録すると共に(ステップB06)、届け先とされた受取人の受取人情報のメールアドレスを用いて配送できる予定日時に配送があることを電子メールにて通知する(ステップB07)。
【0046】
この場合、通知する電子メールの本文には、届け先である受取人の氏名、電話番号、ユーザIDと共に、その荷物1の配送に関するジョブの帳票番号を荷物ID情報として記載した上で、上記算出した配送の予定日時を記載し、さらに配送日時の変更を希望する場合にはウェブサーバ装置4の開設しているウェブサイトをアクセスする旨のメッセージを当該サイトのURLと共に併記しておく。
【0047】
なお、上記ステップB04で届け先が受取人としてユーザ登録されていなかった場合には、電子メールの通知は行なわず、通常通りの配送を行なうものとする。
【0048】
しかして、上記電子メールの通知を受けたメール端末6を所有する受取人の側では、通知された配送内容に異存がない場合にはそのまま何もせず届け先となっている場所で荷物1の配送を待つ。
【0049】
また、配送内容に異存がある場合に受取人は、メール本文に記載されているメッセージとURLとに基づいてウェブサーバ装置4の開設しているウェブサイトに接続し(ステップB08)、ユーザ登録している受取人として、荷物1の配送条件の変更を選択する(ステップB09)。
【0050】
配送条件の変更を選択することで、メール端末6の画面上には正当な荷物1の受取人であることを確認するための入力事項が一覧表示されるもので、メール端末6の所有者(受取人)はそれらの項目をすべて入力していく。
【0051】
ここで、必要な入力項目とは、例えば電話番号、ユーザID、パスワード、及び荷物ID情報であり、この項目入力により受取人が登録ユーザであることの確認がとれると、あらためて配送条件の変更項目を入力する画面に移行し、変更を希望する項目のみ、その内容を変更設定する(ステップB10)。
【0052】
ここで、変更が可能な具体的な項目としては、例えば配送日時と届け先とがある。配送日時は、メール端末6の受取人が変更を求めた日時以降で、営業所端末5を設置している営業所の営業時間内であればいつでもよいものとする。
【0053】
また、届け先は、本来の届け先か、あるいはこのメール端末6の所有者である受取人の自宅か、あるいは宅配業者が設置した、例えば上記営業所端末5を設置している営業所自体を選択可能であるものとする。
【0054】
こうして配送条件の変更項目に関する入力を終えると、ウェブサーバ装置4から変更入力を終了した旨のメッセージデータがメール端末6側のブラウザに送信され(ステップB11)、これによりメール端末6側では配送条件の変更を終えたことを認識してウェブサーバ装置4との接続を断つ(ステップB12)。
【0055】
その後、ウェブサーバ装置4は、荷物ID情報により荷物顧客データベース7に記憶されている荷物1のジョブデータを特定し、変更された項目の内容に基づいて荷物1のジョブデータの内容を更新設定した上で(ステップB13)、該変更設定を行なった受取人のメールアドレスに対して、変更設定した内容を含む各項目の内容を列記したメール本文を作成して、メール端末6のメールアドレスを宛先とする変更確認のための電子メールを通知し(ステップB14)、以上で一連の処理を終了する。
【0056】
また、ここでは示さないが、実際の荷物1は、定められた配送ルートに乗ってこの宅配業者の営業所端末5を設置した営業所まで配送された後、荷物顧客データベース7に記録されている荷物1のジョブデータの内容通りに、荷物顧客データベース7にユーザ登録をしている受取人の希望する配送条件で届け先に配送される。
【0057】
このように、予め荷物1の受取人となるユーザがメール端末6により配送と電子メールの通知に必要な事項を宅配業者が運営管理するウェブサーバ装置4を介して荷物顧客データベース7に登録しておけば、当該受取人宛ての荷物1を受付けた時点で、ウェブサーバ装置4から受取人のメールアドレスで特定されるメール端末6に対して配送条件を含んだ電子メールで配送予定を通知し、必要により当該受取人からメール端末6により配送条件の変更を受付けて、確実に配送することが可能となる。
【0058】
したがって、宅配サービスを利用する宅配依頼人及び受取人双方のユーザに負担を強いることなく、また宅配業者の側においても配送時に届け先が不在である確率を確実に下げることにより業務効率を向上して、無駄な配達作業を低減させることが可能となる。
【0059】
また、荷物1の配送を依頼した宅配依頼人側からの指定がない限り、原則的には届け先の登録ユーザである受取人の自宅まで荷物1を配送するものとして説明したが、上記配送条件の変更に際しては、該受取人の自宅のみならず最寄りの営業所も選択できるものとした。
【0060】
このように、予め設定された複数の配送場所中から一つを選択してもらうことで配送場所を受付けることにより、簡単な選択操作で受取人の都合に対応した希望する配送場所を指定してもらうことができ、宅配サービスとしての利便性をより向上できる。
【0061】
(第2の実施の形態)
以下本発明を宅配サービスシステムに適用した場合の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0062】
図4は、主にデータの流れから見たシステム全体の構成を示すものであり、基本的には上記図1に示した内容とほぼ同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0063】
しかして、上記ネットワーク3にはまた、メール端末6の所有者である登録ユーザ(受取人)の自宅近傍に所在する店舗である24時間営業のコンビニエンスストア8も接続されており、このコンビニエンスストア8が宅配業者と業務提携することによって、コンビニエンスストア8を荷物1の受取り場所として指定することもできるものとする。
【0064】
次に上記実施の形態の動作について説明する。
【0065】
なお、メール端末6の所有者(後の受取人)がメール端末6を用いてウェブサーバ装置4と接続し、この宅配業者のユーザ登録を行なう際の処理内容については上記図2で説明した内容と同一であるものとし、その図示及び説明を省略する。
【0066】
次に、メール端末6の所有者である登録ユーザを届け先とする荷物1が発生した場合の動作について説明する。
【0067】
図5は、荷物1が持込まれる配送受付時と受取り条件変更時の営業所端末2とウェブサーバ装置4、及び受取人の所有するメール端末6での処理内容を示すものである。
【0068】
宅配依頼人から荷物1が持込まれ、その配送が依頼された営業所の営業所端末2では、まず荷物1を持込んだ宅配依頼人に記入してもらった帳票の内容に基づいてその配送を一つのジョブとして受付けて(ステップC01)、まず帳票に記入されている各項目からなる帳票情報をウェブサーバ装置4に送信する(ステップC02)。
【0069】
この場合、送信される帳票情報の項目の内容は、例えば届け先の氏名、郵便番号を含む住所、及び電話番号と、送り主の同じく氏名、郵便番号を含む住所、及び電話番号、配送料金の先払いと着払いの別、配送の日時や時間帯の指定がある場合はその指定内容、帳票番号、等からなる。
【0070】
この帳票情報を受けたウェブサーバ装置4では、その内容を配送に関する一つのジョブデータとして管理するべく、上記帳票の帳票番号と共に荷物顧客データベース7に登録すると共に、届け先の電話番号に基づいて荷物顧客データベース7をサーチして、その届け先が受取人としてユーザ登録されているか否かを確認する(ステップC03)。
【0071】
ここで届け先が受取人としてユーザ登録されていた場合、ウェブサーバ装置4は営業所端末2にその受取人の受取人情報からユーザIDを直ちに返送する(ステップC04)。
【0072】
営業所端末2を設置した営業所では、ウェブサーバ装置4からユーザIDの返送があった場合にのみ、ICタグライタを用いて該ユーザIDをICタグに書込み、そのユーザIDを書込んだICタグを荷物1に貼付した上記帳票に添付して(ステップC05)、それから荷物1を配送ルートに乗せることで(ステップC06)、発送側の営業所としての業務を終了する。
【0073】
以後、配送ルートに乗せられた荷物1は、該ルート上の各ポイントでICタグに書込まれているユーザIDが自動的に読取られることで、荷物顧客データベース7に登録されている届け先である受取人の情報が活用されて、容易に配送先を判断できるようになる。
【0074】
一方、ウェブサーバ装置4では、さらにその荷物1の届け先に配送できる予定日時を、特に配送の日時や時間帯の指定が荷物顧客データベース7の受取人情報に含まれている場合はその指定内容を勘案して算出し(ステップC07)、算出した予定日時を帳票の各項目内容(帳票情報)とを配送に関する一つのジョブデータとして管理するべく、上記帳票の帳票番号と共に荷物顧客データベース7に登録すると共に(ステップC08)、届け先とされた受取人の受取人情報のメールアドレスを用いて配送できる予定日時に配送があることを電子メールにて通知する(ステップC09)。
【0075】
この場合、通知する電子メールの本文には、届け先である受取人の氏名、電話番号、ユーザIDと共に、その荷物1の配送に関するジョブの帳票番号を荷物ID情報として記載した上で、上記算出した配送の予定日時を記載し、さらに配送日時の変更を希望する場合にはウェブサーバ装置4の開設しているウェブサイトをアクセスする旨のメッセージを当該サイトのURLと共に併記しておく。
【0076】
なお、上記ステップC03で届け先が受取人としてユーザ登録されていなかった場合には、電子メールの通知は行なわず、通常通りの配送を行なうものとする。
【0077】
しかして、上記電子メールの通知を受けたメール端末6を所有する受取人の側では、通知された配送内容に異存がない場合にはそのまま何もせずに届け先となっている場所で荷物1の配送を待つ。
【0078】
また、配送内容に異存がある場合に受取人は、メール本文に記載されているメッセージとURLとに基づいてウェブサーバ装置4の開設しているウェブサイトに接続し(ステップC10)、ユーザ登録している受取人として、荷物1の配送条件の変更を選択する(ステップC11)。
【0079】
配送条件の変更を選択することで、メール端末6の画面上には正当な荷物1の受取人であることを確認するための入力事項が一覧表示されるもので、メール端末6の所有者(受取人)はそれらの項目をすべて入力していく。
【0080】
ここで、必要な入力項目とは、例えば電話番号、ユーザID、パスワード、及び荷物ID情報であり、この項目入力により受取人が登録ユーザであることの確認がとれると、あらためて配送条件の変更項目を入力する画面に移行し、変更を希望する項目のみその内容を変更設定する(ステップC12)。
【0081】
ここで、変更が可能な具体的な項目としては、例えば配送日時と届け先とがある。配送日時は、配送場所(届け先)がこのメール端末6の所有者である受取人の自宅か、あるいは宅配業者の営業所、例えば上記営業所端末5を設置している営業所自体であれば、メール端末6の受取人が変更を求めた日時以降で、営業所端末5を設置している営業所の営業時間内であればいつでもよいものとし、さらに配送場所にコンビニエンスストア8を指定した場合には、メール端末6の受取人が変更を求めた日時以降であれば営業所端末5を設置している営業所の営業時間に関係なく24時間いつでもよいものとする。
【0082】
また、届け先は、本来の届け先、あるいはメール端末6の所有者である受取人の自宅か、あるいは宅配業者の営業所あるいはコンビニンスストア8を選択可能である。
【0083】
こうして配送条件の変更項目に関する入力を終えると、ウェブサーバ装置4から変更入力を終了した旨のメッセージデータがメール端末6側のブラウザに送信され(ステップC13)、これによりメール端末6側では配送条件の変更を終えたことを認識してウェブサーバ装置4との接続を断つ(ステップC14)。
【0084】
その後、ウェブサーバ装置4は、荷物ID情報により荷物顧客データベース7に記憶されている荷物1のジョブデータを特定し、変更された項目の内容に基づいて荷物1のジョブデータの内容を更新設定し(ステップC15)、特に届け先としてコンビニエンスストア8が指定された場合にのみ、そのコンビニエンスストア8で荷物1を受取ってもらうための商品情報を作成して(ステップC16)、この商品情報をコンビニエンスストア8へ送信する(ステップC18)。
【0085】
なお、この商品情報は、例えば荷物ID情報、予定受取日時、受取人名、そして荷物1のコンビニエンスストア8への配送予定日時からなる。
【0086】
受取人は、自身が選択したコンビニエンスストア8に出向き、荷物ID情報と、受取人名が記載された運転免許証などの身分証明書を店員に提示する。コンビニエンスストア8の店員は、予め送信された商品情報や荷物1の帳票に基づいて確認を行ない、荷物1を受取人に引渡すこととなる。
【0087】
それから、上記変更設定を行なった受取人のメールアドレスに対して、変更設定した内容を含む各項目の内容を列記したメール本文を作成して、メール端末6のメールアドレスを宛先とする変更確認のための電子メールを通知し(ステップC18)、以上で一連の処理を終了する。
【0088】
このように、荷物1の受取り場所として選択可能な複数の配送場所のうちの一つを、当該宅配業者と提携した店舗、特に一般的に営業時間の長いコンビニエンスストア8などとすることで、宅配業者の営業所の所在地や同所の営業時間などに制限されることなく、より受取人の都合に合せた配送を実現できると共に、当該店舗にとっても集客率を上げることができ、提携した宅配業者と店舗の双方で相乗的に営業効果及び営業効率を高めることができる。
【0089】
なお、上記第2の実施の形態では、予め当該宅配業者と業務提携した店舗を受取り場所の一つとして選択可能としたが、受取人であるメール端末6の所有者が任意に配送場所を入力してこれを受付けることも考えられる。
【0090】
その場合、受取人であるメール端末6の所有者の自宅周辺のみならず、勤務先や出張先などを任意に入力して配送場所として指定できることになるので、さらに受取人側の都合に合わせてより早く荷物の配送を受けることができるようになる。
【0091】
また、上記第2の実施の形態では、はじめに荷物1の配送を受付けた営業所で、ウェブサーバ装置4から返送されてくるユーザIDを書込んだICタグを、荷物1に貼付した上記帳票に添付するものとして、配送ルートに乗せられた荷物1から容易に配送先を判断できるものとしたが、ICタグに代えて、ユーザIDをバーコード化して帳票の一部に貼付するものとし、光学的にその内容を読み取るものとしてもよく、いずれにおいても配送業務の個々の段階でデータ入力に要する手間を簡便化し、業務効率を向上できる。
【0092】
さらに上記第1及び第2の各実施の形態では、1台のメール端末6でインターネットに接続してウェブサーバ装置4のウェブサイトの閲覧を行なうと共に、電子メールの送受信も行なうものとして説明したが、例えばインターネット接続は登録ユーザ(受取人)の自宅や勤務先に設置されているパーソナルコンピュータで行なう一方、電子メールの送受信は登録ユーザが普段携帯している携帯電話機で行なうものとして、その機能を2台に分けて実行するものとしてもよい。
【0093】
さらに、登録ユーザ(受取人)に関しては、荷物の発送と受取りの双方を合せた頻度情報を使用履歴として荷物顧客データベース7に更新記録することでその頻度に応じたポイントを発行し、そのポイント値に応じた特典を登録ユーザに還元するようなシステムとすることで、この登録ユーザへの電子メール通知を行なうサービスと併せて当該宅配業者をより積極的に利用してもらえるようになる。
【0094】
なお、上記第1及び第2の実施の形態はいずれも、本発明を宅配サービスシステムに適用した場合について例示したものであるが、本発明は上記実施の形態に限らず、同様のサービスを行なうための主としてウェブサーバ装置4を構成するコンピュータを実行動作させるプログラム、あるいはそのようなプログラムを記録した記録媒体についても同様に適用可能であることは勿論である。
【0095】
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
【0096】
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0097】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、宅配サービスを利用する依頼人及び受取人双方のユーザに負担を強いることなく、また宅配業者の側においても業務効率を向上して無駄な配達作業を低減させることが可能となる。
【0098】
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、配送業務中のデータ入力に要する手間を簡便化し、業務効率をさらに向上できる。
【0099】
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、簡単な選択操作で受取人の都合に対応した配送場所を指定してもらうことができる。
【0100】
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明の効果に加えて、宅配業者の営業所の所在地や同所の営業時間などに制限されることなく、より受取人の都合に合せた配送を実現できると共に、当該店舗にとっても集客率を上げることができ、提携した宅配業者と店舗の双方で相乗的に営業効果を高めることができる。
【0101】
請求項5記載の発明によれば、宅配サービスを利用する依頼人及び受取人双方のユーザに負担を強いることなく、また宅配業者の側においても業務効率を向上して無駄な配達作業を低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る宅配サービスシステム全体の構成を示す図。
【図2】同実施の形態に係るユーザ登録時のメール端末とウェブサーバ装置での処理内容を示すシーケンス図。
【図3】同実施の形態に係る配送受付時と受取り条件変更時の営業所端末とウェブサーバ装置、及び登録ユーザのメール端末での処理内容を示すシーケンス図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る宅配サービスシステム全体の構成を示す図。
【図5】同実施の形態に係る配送受付時と受取り条件変更時の営業所端末とウェブサーバ装置、及び登録ユーザのメール端末での処理内容を示すシーケンス図。
【符号の説明】
1…配送荷物
2…営業所端末
3…ネットワーク
4…ウェブサーバ装置
5…営業所端末
6…メール端末
7…荷物顧客データベース(DB)
8…コンビニエンスストア
【発明の属する技術分野】
本発明は、宅配業者における業務効率を向上可能な宅配サーバ装置及び宅配管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からの一般的な宅配サービスでは、受取人が不在で、且つ大規模なマンションなどのように不在時の一時預かりコーナーが常備されていない場合には、宅配業者が受取人に不在通知票を発行した上で荷物を最寄の営業所まで持ち帰り、受取人からの連絡を待って再度配達を行なうようにしていた。
【0003】
また、一部の宅配業者では、インターネット上で再配達を受付けるウェブサイトを開設し、不在通知票に記載されている伝票番号等を入力することで再配達の日時や場所指定を受付けるサービスを行なっている者もある。
【0004】
この場合、再配達を依頼する受取人は、当該サイト上で、氏名、自宅住所、電話番号、ID番号、及びパスワード等と合わせて電子メールアドレスの項目を入力して会員登録を行なうことにより、再配達の内容を確認する電子メールを受信することになる。
【0005】
さらに、ある宅配業者では、荷物を持込んで宅配を依頼する依頼者の側で、受取人に対して配達の予定日と時間帯と宅配番号等を電子メールで通知し、受取人側の都合が悪い場合には配達日時や場所の変更をインターネット上のウェブサイトで受付けるようにしたサービスを開始している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した不在通知に対応して受取人がなんらかのアクションを行ない、受取人の都合に合わせて再配達を行なう方法は、いずれにしても宅配業者が配達を複数回にわたって行わなくてはならず、業務上の効率が極めて悪く、コストを悪化させる要因となる。
【0007】
この方法では、受取人側にとっても、例えば平日の宅配業者の営業時間帯には自宅にいられない受取人が週の始めに不在通知を受取った場合には、その週の週末になるまで荷物を受取ることができないなど、受取りの時間や場所を制限されるという不具合がある。
【0008】
また、上記依頼人が予め受取人に対して配達の予定日と時間帯等を電子メールで通知するサービスでは、依頼人が受取人に通知することになるため、特に依頼人が業務で多数の荷物を発送したい場合などで、依頼人側の負担が大きく、且つ全ての受取人の電子メールアドレスを予め知っていなければならないという不具合があった。
【0009】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、宅配サービスを利用する依頼人及び受取人双方のユーザに負担を強いることなく、また宅配業者の側においても業務効率を向上して無駄な配達作業を低減させることが可能な宅配サーバ装置及び宅配管理方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、配送荷物の受取人となるユーザの少なくとも氏名、住所、電話番号及び電子メールアドレスを受取人情報として登録しておく登録手段と、この登録手段に登録したユーザを届け先とする荷物の配送をジョブとして受付けて管理するジョブ管理手段と、このジョブ管理手段で受付けた荷物の届け先である上記受取人となった当該ユーザへ配送条件を含んだ電子メールを作成して送信するメール送信手段と、このメール送信手段で電子メールを送信した受取人からの荷物の配送条件の変更を受付ける変更受付け手段とを具備したことを特徴とする。
【0011】
このような構成とすれば、予め配送荷物の受取人となるユーザが配達と電子メール通知に必要な事項を宅配業者が運営管理するサーバ装置に受取人情報として登録しておけば、当該ユーザ宛ての荷物を受付けた時点で配送条件を含んだ電子メールで配送予定を通知し、必要により上記受取人となった当該ユーザから配送条件の変更を受付けて確実に配送することが可能となる。
【0012】
したがって、宅配サービスを利用する依頼人及び受取人双方のユーザに負担を強いることなく、また宅配業者の側においても業務効率を向上して無駄な配達作業を低減させることが可能となる。
【0013】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記ジョブ管理手段は、配送すべき荷物に添付されたICタグまたは配送すべき荷物に添付されたバーコードから上記登録手段に登録したユーザの受取人情報を読出すことでジョブを受付けることを特徴とする。
【0014】
このような構成とすれば、上記請求項1記載の発明において、宅配荷物の受付け時に上記登録手段に登録した受取人としてのユーザの識別情報をICタグとして帳票または荷物に直接添付し、この添付されたICタグから受取人の識別情報を読取ることで、受取人となった当該ユーザへの電子メールの通知を始めとして配送業務の個々の段階で受取人を特定するデータ入力に代えるものとする。
【0015】
したがって、配送業務中のデータ入力に要する手間を簡便化し、業務効率をさらに向上できる。
【0016】
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、変更受付け手段は、上記受取人に予め設定された複数の配送場所を提示していずれかの選択を促し、選択された配送場所を受付けることを特徴とする。
【0017】
このような構成とすれば、上記請求項1記載の発明において、例えば受取人の自宅と宅配業者の最寄りの営業所など、予め設定された複数の配送場所中から一つを選択してもらうことで配送場所を受付けるものとする。
【0018】
したがって、簡単な選択操作で受取人の都合に対応した配送場所を指定してもらうことができる。
【0019】
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明において、上記複数の配送場所のうちの少なくとも一つは、当該宅配業者と提携した店舗であることを特徴とする。
【0020】
このような構成とすれば、上記請求項3記載の発明において、例えば24時間営業のコンビニエンスストアなどと提携してその店舗を配送場所に選択できるものとする。
【0021】
したがって、宅配業者の営業所の所在地や同所の営業時間などに制限されることなく、より受取人の都合に合せた配送を実現できると共に、当該店舗にとっても集客率を上げることができ、提携した宅配業者と店舗の双方で相乗的に営業効果を高めることができる。
【0022】
請求項5記載の発明は、配送荷物の受取人となるユーザの少なくとも氏名、住所、電話番号及び電子メールアドレスを受取人情報として登録しておく登録工程と、この登録工程で登録したユーザを届け先とする荷物の配送をジョブとして受付けて管理するジョブ管理工程と、このジョブ工程手段で受付けた荷物の届け先である上記受取人となった当該ユーザへ配送条件を含んだ電子メールを作成して送信するメール送信工程と、このメール送信工程で電子メールを送信した受取人からの荷物の配送条件の変更を受付ける変更受付け工程とを有したことを特徴とする。
【0023】
このような方法とすれば、予め配送荷物の受取人となるユーザが配達と電子メール通知に必要な事項を宅配業者が運営管理するサーバ装置に受取人情報として登録しておけば、当該ユーザ宛ての荷物を受付けた時点で配送条件を含んだ電子メールで配送予定を通知し、必要により上記受取人となった当該ユーザから配送条件の変更を受付けて確実に配送することが可能となる。
【0024】
したがって、宅配サービスを利用する依頼人及び受取人双方のユーザに負担を強いることなく、また宅配業者の側においても業務効率を向上して無駄な配達作業を低減させることが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下本発明を宅配サービスシステムに適用した場合の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0026】
図1は、主にデータの流れから見たシステム全体の構成を例示するものである。同図で、1は宅配依頼人が宅配業者の集配を行なう営業所に持込んで宅配を依頼した荷物であり、この荷物1が持込まれた営業所に設置されている営業所端末2が、ネットワーク3を介して上記宅配業者の運営管理するウェブサーバ装置4、同宅配業者の他の営業所に設置されている営業所端末5、及び荷物1の届け先であるこのシステムの登録ユーザが所有するメール端末6に接続されているものとする。
【0027】
なお、ここでは説明を容易にするためにネットワーク3として一括して総称しているが、実際には公衆回線網、無線回線網、インターネット、及び宅配業者のPOS(Point Of Sales)システムの専用回線網を含むものとする。
【0028】
ウェブサーバ装置4は、宅配業者がインターネット上でウェブサイトを開設し、そのウェブサイトにおいて後述するユーザ登録や配送条件の変更設定等を行なうためのものであり、ジョブとしての各荷物の宅配に関するデータと登録ユーザの受取人情報とを記憶する荷物顧客データベース(DB)7を備えている。
【0029】
ウェブサーバ装置4は、荷物の配送をジョブとして受付けて管理するジョブ管理手段、受取人への荷物の配送条件を含む電子メールを作成して送信するメール送信手段、受取人からの荷物の配送条件の変更を受付ける変更受付け手段、及びユーザの受取人情報を上記荷物顧客データベース7に登録する登録手段の機能を備えている。
【0030】
営業所端末5が設置されている営業所は、荷物1を受取る受取人であって、メール端末6を所有する上記登録ユーザの自宅の最寄りの営業所であり、その営業所で最終的に荷物1を該登録ユーザに配達するものとする。
【0031】
メール端末6は、例えばパーソナルコンピュータやモバイルPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)などで構成され、登録ユーザがインターネット接続環境下で上記ウェブサーバ装置4の開設するウェブサイトにアクセス可能で、且つ電子メールの送受信が可能な機器であるものとする。
【0032】
次に上記実施の形態の動作について説明する。
【0033】
図2は、メール端末6の所有者(後の受取人)がメール端末6を用いてウェブサーバ装置4と接続し、この宅配業者にユーザ登録を行なう際の処理内容を示すものである。
【0034】
その当初には、所有者がメール端末6がインストールしてあるブラウザを用いてURLを指定することでウェブサーバ装置4の開設しているウェブサイトに接続し(ステップA01)、受取人としてのユーザ登録を選択する(ステップA02)。
【0035】
ユーザ登録を選択することで、メール端末6の画面上にはユーザ登録に必要な入力事項が一覧表示されるもので、メール端末6の所有者はそれらの項目をすべて入力していく(ステップA03)。
【0036】
ここで、必要な入力項目とは、例えば氏名、郵便番号を含む住所、電話番号、任意に設定するユーザID及びパスワード、メール端末6に設定されているメールアドレスと、その他配送時間帯の制限など特定の配送条件があればその内容、などからなる。
【0037】
しかるに、メール端末6ですべての項目について入力を行ない、これに対応してウェブサーバ装置4側で入力されたすべての項目を受取人情報として荷物顧客データベース7へのユーザ登録を終了すると(ステップA04)、登録を終了した旨のメッセージデータがメール端末6側へ送信され(ステップA05)、これによりメール端末6側ではユーザ登録を終えたことを認識してウェブサーバ装置4との接続を断つ(ステップA06)。
【0038】
その後、ウェブサーバ装置4は、ユーザ登録を行なったメール端末6に対して入力された各項目の内容を列記したメール本文を作成して、メール端末6のメールアドレスを宛先とするユーザ登録確認のための電子メールを通知し(ステップA07)、以上で一連のユーザ登録の処理を終了する。
【0039】
次に、メール端末6の所有者である登録ユーザとなった受取人(以下単に「受取人」と称する)を届け先とする荷物1が発生した場合の動作について説明する。
【0040】
図3は、荷物1が持込まれる配送受付時と受取り条件変更時の営業所端末2とウェブサーバ装置4、及び登録ユーザの所有するメール端末6での処理内容を示すものである。
【0041】
荷物1が持込まれ、その配送が依頼された営業所の営業所端末2では、まず荷物1を持込んだ宅配依頼人に記入してもらった帳票の内容に基づいてその配送を一つのジョブとして受付けて(ステップB01)、まず帳票に記入されている各項目の情報(帳票情報)をウェブサーバ装置4に送信する(ステップB02)。
【0042】
この場合、送信される帳票情報の項目の内容は、例えば届け先(受取人)の氏名、郵便番号を含む住所、及び電話番号と、送り主(宅配依頼人)の同じく氏名、郵便番号を含む住所、及び電話番号、配送料金の先払いと着払いの別、配送の日時や時間帯の指定がある場合はその指定内容、帳票番号等からなる。
【0043】
その後、営業所端末2を設置した営業所では、受付けた荷物1を配送ルートに乗せることで、発送側の営業所としての業務を終了する。
【0044】
一方、この帳票情報を受けたウェブサーバ装置4では、届け先の電話番号に基づいて荷物顧客データベース7をサーチして、その届け先が受取人としてユーザ登録されているか否かを確認する(ステップB04)。
【0045】
その届け先が受取人としてユーザ登録されていた場合、さらにその届け先に配送できる予定日時を、特に配送の日時や時間帯の指定が荷物顧客データベース7の受取人情報に含まれているある場合はその指定内容を勘案して算出し(ステップB05)、算出した予定日時を帳票の各項目内容(帳票情報)とを配送に関する一つのジョブデータとして管理するべく、上記帳票の帳票番号等と共に荷物顧客データベース7に登録すると共に(ステップB06)、届け先とされた受取人の受取人情報のメールアドレスを用いて配送できる予定日時に配送があることを電子メールにて通知する(ステップB07)。
【0046】
この場合、通知する電子メールの本文には、届け先である受取人の氏名、電話番号、ユーザIDと共に、その荷物1の配送に関するジョブの帳票番号を荷物ID情報として記載した上で、上記算出した配送の予定日時を記載し、さらに配送日時の変更を希望する場合にはウェブサーバ装置4の開設しているウェブサイトをアクセスする旨のメッセージを当該サイトのURLと共に併記しておく。
【0047】
なお、上記ステップB04で届け先が受取人としてユーザ登録されていなかった場合には、電子メールの通知は行なわず、通常通りの配送を行なうものとする。
【0048】
しかして、上記電子メールの通知を受けたメール端末6を所有する受取人の側では、通知された配送内容に異存がない場合にはそのまま何もせず届け先となっている場所で荷物1の配送を待つ。
【0049】
また、配送内容に異存がある場合に受取人は、メール本文に記載されているメッセージとURLとに基づいてウェブサーバ装置4の開設しているウェブサイトに接続し(ステップB08)、ユーザ登録している受取人として、荷物1の配送条件の変更を選択する(ステップB09)。
【0050】
配送条件の変更を選択することで、メール端末6の画面上には正当な荷物1の受取人であることを確認するための入力事項が一覧表示されるもので、メール端末6の所有者(受取人)はそれらの項目をすべて入力していく。
【0051】
ここで、必要な入力項目とは、例えば電話番号、ユーザID、パスワード、及び荷物ID情報であり、この項目入力により受取人が登録ユーザであることの確認がとれると、あらためて配送条件の変更項目を入力する画面に移行し、変更を希望する項目のみ、その内容を変更設定する(ステップB10)。
【0052】
ここで、変更が可能な具体的な項目としては、例えば配送日時と届け先とがある。配送日時は、メール端末6の受取人が変更を求めた日時以降で、営業所端末5を設置している営業所の営業時間内であればいつでもよいものとする。
【0053】
また、届け先は、本来の届け先か、あるいはこのメール端末6の所有者である受取人の自宅か、あるいは宅配業者が設置した、例えば上記営業所端末5を設置している営業所自体を選択可能であるものとする。
【0054】
こうして配送条件の変更項目に関する入力を終えると、ウェブサーバ装置4から変更入力を終了した旨のメッセージデータがメール端末6側のブラウザに送信され(ステップB11)、これによりメール端末6側では配送条件の変更を終えたことを認識してウェブサーバ装置4との接続を断つ(ステップB12)。
【0055】
その後、ウェブサーバ装置4は、荷物ID情報により荷物顧客データベース7に記憶されている荷物1のジョブデータを特定し、変更された項目の内容に基づいて荷物1のジョブデータの内容を更新設定した上で(ステップB13)、該変更設定を行なった受取人のメールアドレスに対して、変更設定した内容を含む各項目の内容を列記したメール本文を作成して、メール端末6のメールアドレスを宛先とする変更確認のための電子メールを通知し(ステップB14)、以上で一連の処理を終了する。
【0056】
また、ここでは示さないが、実際の荷物1は、定められた配送ルートに乗ってこの宅配業者の営業所端末5を設置した営業所まで配送された後、荷物顧客データベース7に記録されている荷物1のジョブデータの内容通りに、荷物顧客データベース7にユーザ登録をしている受取人の希望する配送条件で届け先に配送される。
【0057】
このように、予め荷物1の受取人となるユーザがメール端末6により配送と電子メールの通知に必要な事項を宅配業者が運営管理するウェブサーバ装置4を介して荷物顧客データベース7に登録しておけば、当該受取人宛ての荷物1を受付けた時点で、ウェブサーバ装置4から受取人のメールアドレスで特定されるメール端末6に対して配送条件を含んだ電子メールで配送予定を通知し、必要により当該受取人からメール端末6により配送条件の変更を受付けて、確実に配送することが可能となる。
【0058】
したがって、宅配サービスを利用する宅配依頼人及び受取人双方のユーザに負担を強いることなく、また宅配業者の側においても配送時に届け先が不在である確率を確実に下げることにより業務効率を向上して、無駄な配達作業を低減させることが可能となる。
【0059】
また、荷物1の配送を依頼した宅配依頼人側からの指定がない限り、原則的には届け先の登録ユーザである受取人の自宅まで荷物1を配送するものとして説明したが、上記配送条件の変更に際しては、該受取人の自宅のみならず最寄りの営業所も選択できるものとした。
【0060】
このように、予め設定された複数の配送場所中から一つを選択してもらうことで配送場所を受付けることにより、簡単な選択操作で受取人の都合に対応した希望する配送場所を指定してもらうことができ、宅配サービスとしての利便性をより向上できる。
【0061】
(第2の実施の形態)
以下本発明を宅配サービスシステムに適用した場合の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0062】
図4は、主にデータの流れから見たシステム全体の構成を示すものであり、基本的には上記図1に示した内容とほぼ同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0063】
しかして、上記ネットワーク3にはまた、メール端末6の所有者である登録ユーザ(受取人)の自宅近傍に所在する店舗である24時間営業のコンビニエンスストア8も接続されており、このコンビニエンスストア8が宅配業者と業務提携することによって、コンビニエンスストア8を荷物1の受取り場所として指定することもできるものとする。
【0064】
次に上記実施の形態の動作について説明する。
【0065】
なお、メール端末6の所有者(後の受取人)がメール端末6を用いてウェブサーバ装置4と接続し、この宅配業者のユーザ登録を行なう際の処理内容については上記図2で説明した内容と同一であるものとし、その図示及び説明を省略する。
【0066】
次に、メール端末6の所有者である登録ユーザを届け先とする荷物1が発生した場合の動作について説明する。
【0067】
図5は、荷物1が持込まれる配送受付時と受取り条件変更時の営業所端末2とウェブサーバ装置4、及び受取人の所有するメール端末6での処理内容を示すものである。
【0068】
宅配依頼人から荷物1が持込まれ、その配送が依頼された営業所の営業所端末2では、まず荷物1を持込んだ宅配依頼人に記入してもらった帳票の内容に基づいてその配送を一つのジョブとして受付けて(ステップC01)、まず帳票に記入されている各項目からなる帳票情報をウェブサーバ装置4に送信する(ステップC02)。
【0069】
この場合、送信される帳票情報の項目の内容は、例えば届け先の氏名、郵便番号を含む住所、及び電話番号と、送り主の同じく氏名、郵便番号を含む住所、及び電話番号、配送料金の先払いと着払いの別、配送の日時や時間帯の指定がある場合はその指定内容、帳票番号、等からなる。
【0070】
この帳票情報を受けたウェブサーバ装置4では、その内容を配送に関する一つのジョブデータとして管理するべく、上記帳票の帳票番号と共に荷物顧客データベース7に登録すると共に、届け先の電話番号に基づいて荷物顧客データベース7をサーチして、その届け先が受取人としてユーザ登録されているか否かを確認する(ステップC03)。
【0071】
ここで届け先が受取人としてユーザ登録されていた場合、ウェブサーバ装置4は営業所端末2にその受取人の受取人情報からユーザIDを直ちに返送する(ステップC04)。
【0072】
営業所端末2を設置した営業所では、ウェブサーバ装置4からユーザIDの返送があった場合にのみ、ICタグライタを用いて該ユーザIDをICタグに書込み、そのユーザIDを書込んだICタグを荷物1に貼付した上記帳票に添付して(ステップC05)、それから荷物1を配送ルートに乗せることで(ステップC06)、発送側の営業所としての業務を終了する。
【0073】
以後、配送ルートに乗せられた荷物1は、該ルート上の各ポイントでICタグに書込まれているユーザIDが自動的に読取られることで、荷物顧客データベース7に登録されている届け先である受取人の情報が活用されて、容易に配送先を判断できるようになる。
【0074】
一方、ウェブサーバ装置4では、さらにその荷物1の届け先に配送できる予定日時を、特に配送の日時や時間帯の指定が荷物顧客データベース7の受取人情報に含まれている場合はその指定内容を勘案して算出し(ステップC07)、算出した予定日時を帳票の各項目内容(帳票情報)とを配送に関する一つのジョブデータとして管理するべく、上記帳票の帳票番号と共に荷物顧客データベース7に登録すると共に(ステップC08)、届け先とされた受取人の受取人情報のメールアドレスを用いて配送できる予定日時に配送があることを電子メールにて通知する(ステップC09)。
【0075】
この場合、通知する電子メールの本文には、届け先である受取人の氏名、電話番号、ユーザIDと共に、その荷物1の配送に関するジョブの帳票番号を荷物ID情報として記載した上で、上記算出した配送の予定日時を記載し、さらに配送日時の変更を希望する場合にはウェブサーバ装置4の開設しているウェブサイトをアクセスする旨のメッセージを当該サイトのURLと共に併記しておく。
【0076】
なお、上記ステップC03で届け先が受取人としてユーザ登録されていなかった場合には、電子メールの通知は行なわず、通常通りの配送を行なうものとする。
【0077】
しかして、上記電子メールの通知を受けたメール端末6を所有する受取人の側では、通知された配送内容に異存がない場合にはそのまま何もせずに届け先となっている場所で荷物1の配送を待つ。
【0078】
また、配送内容に異存がある場合に受取人は、メール本文に記載されているメッセージとURLとに基づいてウェブサーバ装置4の開設しているウェブサイトに接続し(ステップC10)、ユーザ登録している受取人として、荷物1の配送条件の変更を選択する(ステップC11)。
【0079】
配送条件の変更を選択することで、メール端末6の画面上には正当な荷物1の受取人であることを確認するための入力事項が一覧表示されるもので、メール端末6の所有者(受取人)はそれらの項目をすべて入力していく。
【0080】
ここで、必要な入力項目とは、例えば電話番号、ユーザID、パスワード、及び荷物ID情報であり、この項目入力により受取人が登録ユーザであることの確認がとれると、あらためて配送条件の変更項目を入力する画面に移行し、変更を希望する項目のみその内容を変更設定する(ステップC12)。
【0081】
ここで、変更が可能な具体的な項目としては、例えば配送日時と届け先とがある。配送日時は、配送場所(届け先)がこのメール端末6の所有者である受取人の自宅か、あるいは宅配業者の営業所、例えば上記営業所端末5を設置している営業所自体であれば、メール端末6の受取人が変更を求めた日時以降で、営業所端末5を設置している営業所の営業時間内であればいつでもよいものとし、さらに配送場所にコンビニエンスストア8を指定した場合には、メール端末6の受取人が変更を求めた日時以降であれば営業所端末5を設置している営業所の営業時間に関係なく24時間いつでもよいものとする。
【0082】
また、届け先は、本来の届け先、あるいはメール端末6の所有者である受取人の自宅か、あるいは宅配業者の営業所あるいはコンビニンスストア8を選択可能である。
【0083】
こうして配送条件の変更項目に関する入力を終えると、ウェブサーバ装置4から変更入力を終了した旨のメッセージデータがメール端末6側のブラウザに送信され(ステップC13)、これによりメール端末6側では配送条件の変更を終えたことを認識してウェブサーバ装置4との接続を断つ(ステップC14)。
【0084】
その後、ウェブサーバ装置4は、荷物ID情報により荷物顧客データベース7に記憶されている荷物1のジョブデータを特定し、変更された項目の内容に基づいて荷物1のジョブデータの内容を更新設定し(ステップC15)、特に届け先としてコンビニエンスストア8が指定された場合にのみ、そのコンビニエンスストア8で荷物1を受取ってもらうための商品情報を作成して(ステップC16)、この商品情報をコンビニエンスストア8へ送信する(ステップC18)。
【0085】
なお、この商品情報は、例えば荷物ID情報、予定受取日時、受取人名、そして荷物1のコンビニエンスストア8への配送予定日時からなる。
【0086】
受取人は、自身が選択したコンビニエンスストア8に出向き、荷物ID情報と、受取人名が記載された運転免許証などの身分証明書を店員に提示する。コンビニエンスストア8の店員は、予め送信された商品情報や荷物1の帳票に基づいて確認を行ない、荷物1を受取人に引渡すこととなる。
【0087】
それから、上記変更設定を行なった受取人のメールアドレスに対して、変更設定した内容を含む各項目の内容を列記したメール本文を作成して、メール端末6のメールアドレスを宛先とする変更確認のための電子メールを通知し(ステップC18)、以上で一連の処理を終了する。
【0088】
このように、荷物1の受取り場所として選択可能な複数の配送場所のうちの一つを、当該宅配業者と提携した店舗、特に一般的に営業時間の長いコンビニエンスストア8などとすることで、宅配業者の営業所の所在地や同所の営業時間などに制限されることなく、より受取人の都合に合せた配送を実現できると共に、当該店舗にとっても集客率を上げることができ、提携した宅配業者と店舗の双方で相乗的に営業効果及び営業効率を高めることができる。
【0089】
なお、上記第2の実施の形態では、予め当該宅配業者と業務提携した店舗を受取り場所の一つとして選択可能としたが、受取人であるメール端末6の所有者が任意に配送場所を入力してこれを受付けることも考えられる。
【0090】
その場合、受取人であるメール端末6の所有者の自宅周辺のみならず、勤務先や出張先などを任意に入力して配送場所として指定できることになるので、さらに受取人側の都合に合わせてより早く荷物の配送を受けることができるようになる。
【0091】
また、上記第2の実施の形態では、はじめに荷物1の配送を受付けた営業所で、ウェブサーバ装置4から返送されてくるユーザIDを書込んだICタグを、荷物1に貼付した上記帳票に添付するものとして、配送ルートに乗せられた荷物1から容易に配送先を判断できるものとしたが、ICタグに代えて、ユーザIDをバーコード化して帳票の一部に貼付するものとし、光学的にその内容を読み取るものとしてもよく、いずれにおいても配送業務の個々の段階でデータ入力に要する手間を簡便化し、業務効率を向上できる。
【0092】
さらに上記第1及び第2の各実施の形態では、1台のメール端末6でインターネットに接続してウェブサーバ装置4のウェブサイトの閲覧を行なうと共に、電子メールの送受信も行なうものとして説明したが、例えばインターネット接続は登録ユーザ(受取人)の自宅や勤務先に設置されているパーソナルコンピュータで行なう一方、電子メールの送受信は登録ユーザが普段携帯している携帯電話機で行なうものとして、その機能を2台に分けて実行するものとしてもよい。
【0093】
さらに、登録ユーザ(受取人)に関しては、荷物の発送と受取りの双方を合せた頻度情報を使用履歴として荷物顧客データベース7に更新記録することでその頻度に応じたポイントを発行し、そのポイント値に応じた特典を登録ユーザに還元するようなシステムとすることで、この登録ユーザへの電子メール通知を行なうサービスと併せて当該宅配業者をより積極的に利用してもらえるようになる。
【0094】
なお、上記第1及び第2の実施の形態はいずれも、本発明を宅配サービスシステムに適用した場合について例示したものであるが、本発明は上記実施の形態に限らず、同様のサービスを行なうための主としてウェブサーバ装置4を構成するコンピュータを実行動作させるプログラム、あるいはそのようなプログラムを記録した記録媒体についても同様に適用可能であることは勿論である。
【0095】
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
【0096】
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0097】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、宅配サービスを利用する依頼人及び受取人双方のユーザに負担を強いることなく、また宅配業者の側においても業務効率を向上して無駄な配達作業を低減させることが可能となる。
【0098】
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、配送業務中のデータ入力に要する手間を簡便化し、業務効率をさらに向上できる。
【0099】
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、簡単な選択操作で受取人の都合に対応した配送場所を指定してもらうことができる。
【0100】
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明の効果に加えて、宅配業者の営業所の所在地や同所の営業時間などに制限されることなく、より受取人の都合に合せた配送を実現できると共に、当該店舗にとっても集客率を上げることができ、提携した宅配業者と店舗の双方で相乗的に営業効果を高めることができる。
【0101】
請求項5記載の発明によれば、宅配サービスを利用する依頼人及び受取人双方のユーザに負担を強いることなく、また宅配業者の側においても業務効率を向上して無駄な配達作業を低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る宅配サービスシステム全体の構成を示す図。
【図2】同実施の形態に係るユーザ登録時のメール端末とウェブサーバ装置での処理内容を示すシーケンス図。
【図3】同実施の形態に係る配送受付時と受取り条件変更時の営業所端末とウェブサーバ装置、及び登録ユーザのメール端末での処理内容を示すシーケンス図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る宅配サービスシステム全体の構成を示す図。
【図5】同実施の形態に係る配送受付時と受取り条件変更時の営業所端末とウェブサーバ装置、及び登録ユーザのメール端末での処理内容を示すシーケンス図。
【符号の説明】
1…配送荷物
2…営業所端末
3…ネットワーク
4…ウェブサーバ装置
5…営業所端末
6…メール端末
7…荷物顧客データベース(DB)
8…コンビニエンスストア
Claims (5)
- 配送荷物の受取人となるユーザの少なくとも氏名、住所、電話番号及び電子メールアドレスを受取人情報として登録しておく登録手段と、
この登録手段に登録したユーザを届け先とする荷物の配送をジョブとして受付けて管理するジョブ管理手段と、
このジョブ管理手段で受付けた荷物の届け先である上記受取人となった当該ユーザへ配送条件を含んだ電子メールを作成して送信するメール送信手段と、
このメール送信手段で電子メールを送信した受取人からの荷物の配送条件の変更を受付ける変更受付け手段と
を具備したことを特徴とする宅配サーバ装置。 - 上記ジョブ管理手段は、配送すべき荷物に添付されたICタグまたは配送すべき荷物に添付されたバーコードから上記登録手段に登録したユーザの受取人情報を読出すことでジョブを受付けることを特徴とする請求項1記載の宅配サーバ装置。
- 変更受付け手段は、上記受取人に予め設定された複数の配送場所を提示していずれかの選択を促し、選択された配送場所を受付けることを特徴とする請求項1記載の宅配サーバ装置。
- 上記複数の配送場所のうちの少なくとも一つは、当該宅配業者と提携した店舗であることを特徴とする請求項3記載の宅配サーバ装置。
- 配送荷物の受取人となるユーザの少なくとも氏名、住所、電話番号及び電子メールアドレスを受取人情報として登録しておく登録工程と、
この登録工程で登録したユーザを届け先とする荷物の配送をジョブとして受付けて管理するジョブ管理工程と、
このジョブ工程手段で受付けた荷物の届け先である上記受取人となった当該ユーザへ配送条件を含んだ電子メールを作成して送信するメール送信工程と、
このメール送信工程で電子メールを送信した受取人からの荷物の配送条件の変更を受付ける変更受付け工程と
を有したことを特徴とする宅配管理方法。
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- 2002-07-16 JP JP2002207445A patent/JP2004051247A/ja active Pending
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