以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の通知システムの第1の実施の形態が適用されたシステム環境の一例を示す図である。
本例は図1に示すように、携帯端末10と、データベースサーバ30と、管理サーバ20と、印刷システム40とから構成されており、送付体として、物品が内包された送付物を発送するものである。
携帯端末10は、本願発明における情報表示端末となるものであって、ネットワーク50を介して管理サーバ20に接続可能に構成され、印刷システム40にて送付状が作製されて発送された送付物の受取人が操作可能なものである。例えば、携帯電話やスマートフォン等が考えられる。
データベースサーバ30は、印刷提供データベース31と、顧客データベース32と、URLデータベース33と、コンテンツデータベース34と、発送日データベース35とを有している。
印刷提供データベース31には、印刷システム40にて作製される送付状に印刷されるデータが登録されている。
顧客データベース32には、顧客の氏名や住所、電子メールアドレス等の属性情報等からなる顧客データが登録されている。
URLデータベース33には、顧客にサービスを提供するための情報画面のアクセス情報となるURLが、印刷システム40にて作製される送付状毎、すなわち、印刷システム40から発送される送付物毎に設定されたものが登録されている。
コンテンツデータベース34には、印刷システム40にて作製された送付状に記載された識別情報が携帯端末10を介して入力された場合に携帯端末10に送信される画面情報が登録されている。
発送日データベース35には、印刷システム40から受取人に送付物が発送される日を特定するデータが登録されている。
管理サーバ20は、本形態の通知システムを用いたサービスの提供側が運営するものであって、データ取得部21と、メッセージ作成部22と、メッセージ送信部23と、タイマ24と、アクセス受付部25と、入力画面送信部26と、開封認識部27と、コンテンツ取得部28と、コンテンツ画面送信部29とを有している。
データ取得部21は、顧客データベース32から顧客データを取得し、取得した顧客データに対応する印刷提供データを印刷提供データベース31から取得するとともに、取得した印刷提供データを用いて作製される送付状に対応するURLデータをURLデータベース33とからそれぞれ取得する。
メッセージ作成部22は、本願発明におけるメッセージ作成手段となるものであって、データ取得部21にて取得された顧客データ、印刷提供データ及びURLデータを用いて、携帯端末10において予告電子通知画面に表示されるメッセージを作成する。
メッセージ送信部23は、本願発明における情報送信手段となるものであって、メッセージ作成部22にて作成されたメッセージを、ネットワーク50を介してその送信先に送信する。
タイマ24は、メッセージ送信部23にてメッセージが送信されてからの時間を計測する。
アクセス受付部25は、メッセージ作成部22にて作成されたメッセージに埋め込まれたリンク情報を用いての携帯端末10からのアクセスを受け付ける。
入力画面送信部26は、本願発明における入力画面送信手段となるものであって、アクセス受付部25にてアクセスが受け付けられた場合、識別情報となるIDを入力するための入力画面を携帯端末10に送信する。
開封認識部27は、入力画面送信部26から送信された入力画面にIDが入力された場合に、印刷システム40から発送された送付物が開封された旨の情報を受信し、送付物が開封された旨を認識する。
コンテンツ取得部28は、開封認識部27にて送付物が開封された旨が認識された場合に、コンテンツデータベース34から対応するコンテンツデータを取得する。
コンテンツ画面送信部29は、コンテンツ取得部28にて取得されたコンテンツデータが記載されたコンテンツ画面を携帯端末10に送信する。これらコンテンツ取得部28とコンテンツ画面送信部29とから、本願発明における情報提供手段が構成される。
印刷システム40は、データ取得部41と、印刷物作製部42と、発送日管理部43と、発送部44とを有している。
データ取得部41は、印刷システム40から発送される送付物の送付先の顧客データを顧客データベース32から取得するとともに、印刷システム40にて作製される送付状に印刷する印刷提供データを印刷提供データベース31から取得する。
印刷物作製部42は、データ取得部41にて取得された顧客データと印刷提供データを用いて送付状を作製する。
発送日管理部43は、発送日データベース35を参照し、印刷物作製部42にて作製された送付状を含む送付物が受取人に発送される日を特定する。
発送部44は、印刷物作製部42にて作製された送付状を含む送付物を、発送日管理部43にて特定された日に発送する。
以下に、上記のように構成されたシステム環境において印刷システム40にて送付物を発送してから管理サーバ20から追加サービスを提供するまでの処理について説明する。
まず、印刷システム40にて送付物を発送する際の処理について説明する。
図2は、図1に示したシステム環境において印刷システム40にて送付物を発送する際の処理を説明するためのフローチャートである。
図1に示したシステム環境において印刷システム40にて送付物を発送する場合は、まず、印刷システム40において、発送される送付物及びその送付先が指定されると、データ取得部41にて、印刷システム40から発送される送付物の送付先の顧客データが顧客データベース32から取得されるとともに、印刷システム40にて発送される送付物に内包される送付状に印刷される印刷提供データが印刷提供データベース31から取得される(ステップ1)。
次に、印刷物作製部42において、データ取得部41にて取得された印刷提供データを用いて配送ラベルや送付状が作製され(ステップ2)、送付状が物品とともに送付物に内包され、また、配送ラベルが送付物に貼付される。
次に、発送日管理部43において、発送日データベース35が参照され、送付物が受取人に発送される日が特定される(ステップ3)。ここで、発送日データベース35には、送付物が受取人に発送される日を特定するデータが送付物毎に登録されており、発送日管理部43において、発送日データベース35に登録されたデータに基づいて、送付物が受取人に発送される日が特定されることになる。なお、印刷物作製部42にて作製された送付状が物品とともに送付物に内包され、また、配送ラベルが送付物に貼付された後に、その発送日を発送日データベース35に登録する構成としてもよい。
その後、発送部44において、印刷物作製部42にて作製された送付状が物品とともに内包され、配送ラベルが貼付された送付物が、発送日管理部43にて特定された日に発送される(ステップ4)。
図3は、図1に示した印刷システム40から発送される送付物を示す図であり、(a)は全体の外観を示す図、(b)は送付物に内包された送付状の構成を示す図である。
図1に示した印刷システム40から発送される送付物としては、図3に示すように、箱体1a内に物品となるゲーム機2とともに送付状3が内包されてなる送付物1が考えられる。
ゲーム機2とともに箱体1aに内包される送付状3には、送付物1の送付先の氏名等の宛先情報3aと、ゲーム機2の追加アイテムを取得するための案内情報3bと、識別情報となるID3cとが記載されている。このように、ID3cは、送付物1に内包される送付状3に記載されることにより、送付物1の送付途中においては隠蔽された状態となって送付物1に帯同し、送付物1が開封された際に閲覧可能な領域に記載されたものとなっている。
次に、管理サーバ20にてメッセージを作成して送信する際の処理について説明する。
図4は、図1に示したシステム環境において管理サーバ20にてメッセージを作成して送信する際の処理を説明するためのフローチャートである。
上記のように印刷システム40にて送付物1が発送される一方、管理サーバ20においては、まず、データ取得部21において、送付物1の送付先の顧客データが顧客データベース32から取得されるとともに、取得した顧客データに対応する印刷提供データが印刷提供データベース31から取得され、さらに、取得した印刷提供データを用いて作製された送付状に対応するURLデータがURLデータベース33から取得される(ステップ11)。ここで、印刷提供データベース31には、印刷システム40から発送される送付物毎に、送付状に印刷されるデータに関連して、管理サーバ20にて作成されるメッセージに表示されるデータが登録されている。そのため、データ取得部41においては、印刷システム40から発送される送付物に対応する印刷提供データを印刷提供データベース31から取得することとなる。また、URLデータベース33には、印刷システム40から発送される送付物毎に、管理サーバ20にて作成されるメッセージに埋め込まれるURLが登録されている。そのため、データ取得部41においては、印刷システム40から発送される送付物に対応するURLをURLデータベース32から取得することとなる。
次に、メッセージ作成部22において、データ取得部21にて取得された顧客データ、印刷提供データ及びURLデータを用いて、携帯端末10において予告電子通知画面にて表示されるソースコード等からなるメッセージが作成される(ステップ12)。
次に、メッセージ送信部23において、発送日データベース35が参照され、作成されたメッセージの送信先に発送される送付物1の発送日が確認される(ステップ13)。これは、発送日データベース35において、送付物1の発送日を顧客毎に予め付与された識別情報や送付物1の種類毎に登録しておき、これら識別情報や種類をキーワードとして検索することが考えられる。
次に、メッセージ送信部23において、メッセージ作成部22にて作成されたメッセージが、データ取得部21にて顧客データベース32から取得されたアドレスを宛先としてネットワーク50を介して携帯端末10に送信される(ステップ14)。この際、ステップ13にて確認された送付物1の発送日に基づいて、送付物1が受取人に届く日時より前の送信タイミングが決定され、その送信タイミングにおいて、メッセージ作成部22にて作成されたメッセージが送信されることになる。例えば、ステップ13にて確認された送付物1の発送日をメッセージの送信タイミングとすることが考えられる。
その後、管理サーバ20から送信されたメッセージは、ネットワーク50を介して携帯端末10にて受信され、インストールされているアプリによってメッセージを用いて予告電子通知画面が組み立てられて表示されることとなる(ステップ15)。
図5は、図1に示した管理サーバ20から送信されたメッセージを用いて携帯端末10にて組み立てられて表示される予告電子通知画面の一例を示す図である。
図1に示した管理サーバ20から送信されたメッセージが携帯端末10にて受信されると、携帯端末10において、図5に示すように、データ取得部21にて顧客データベース32から取得された顧客の氏名からなる宛先情報8と、データ取得部21にて印刷提供データベース31から取得されたデータに応じた追加サービス情報6とが表示されているとともに、データ取得部21にてURLデータベース33から取得されたURLによるリンク情報7が埋め込まれたメッセージ11が表示されたメッセージウィンドウ14が予告電子通知画面として組み立てられて表示される。追加サービス情報6は、リンク情報7を指定することによって携帯端末10に提供される情報入力画面に、送付状3に印刷されたID3cを入力することで、印刷システム40から発送された送付物1に内包されたゲーム機2の利用における追加コンテンツとなる追加アイテムを取得するためのIDを取得できる旨を示している。また、メッセージ11には、携帯端末10に提供される情報入力画面にID3cを入力するための期限を示す入力期限情報13が表示されている。
このようにして、印刷システム40から発送された送付物1の受取人は、携帯端末10にてメッセージウィンドウ14に表示されたメッセージ11を閲覧することで、送付物1が送付されてくることを知ることができる。
次に、印刷システム40から発送された送付物1の受取人が、管理サーバ20から送信されて携帯端末10にて受信されたメッセージ11を用いて、送付物1に関する追加サービスを受ける際の処理について説明する。
図6は、図1に示した印刷システム40から発送された送付物1の受取人が管理サーバ20にアクセスする際の処理を説明するためのフローチャートである。
上述したように管理サーバ20から送信されたメッセージが携帯端末10にて受信され、印刷システム40から発送された送付物1が受取人に届けられた後、送付物1の受取人によって、携帯端末10にてメッセージウィンドウ14に表示されたメッセージ11に埋め込まれたリンク情報7が指定されると、管理サーバ20へのアクセスが行われる(ステップ21)。この際、送付物1が送付されてきたことで、リンク情報7が埋め込まれたメッセージ11を受信しただけの場合と比べて、送付物1の受取人におけるサービスに対する信頼性が高まり、管理サーバ20へのアクセスが行われる可能性が高まる。また、管理サーバ20へのアクセスをするためのリンク情報7がメッセージ11に埋め込まれていることで、送付物1に記載されたURLを入力したり、二次元コードを読み取ってアクセスしたりする等の手間をかけることなく、送付物1に内包された送付状3という書面では表せない追加のサービスを、送付物1の受取人に提供することができる。
すると、管理サーバ20のアクセス受付部25において、携帯端末10からのアクセスが受け付けられ、入力画面送信部26において、送付物1に内包された送付状3に記載されたID3cを入力するための入力画面がネットワーク50を介して携帯端末10に送信される(ステップ22)。
図7は、図1に示した管理サーバ20から携帯端末10に送信される入力画面を示す図である。
管理サーバ20の入力画面送信部26から送信される入力画面は、図7に示すように、送付状3に記載されたID3cを入力するためのID入力エリア9aと、ID入力エリア9aに入力されたIDを管理サーバ20に送信するための送信ボタン9bとが設けられており、このように構成された入力画面が携帯端末10にて受信されて表示される(ステップ23)。
送付物1の受取人は、携帯端末10に表示された入力画面のID入力エリア9aに、送付物1に内包された送付状3に記載されたID3cを入力するためには、送付状3を取り出す必要があり、それにより、送付物1が開封されることになる。また、携帯端末10に表示されたメッセージ11に、ID入力エリア9aにID3cを入力することでゲーム機2の利用における追加アイテムを取得するためのIDを取得できる旨が表示されていることにより、送付物1の開封意欲が高まることになる。
さらに本形態においては、携帯端末10に表示されたメッセージ11に、送付状3に記載されたID3cをID入力エリア9aに入力するための期限を示す入力期限情報13が記載されているため、送付物1の早期の開封を促すことができる。
そして、携帯端末10に表示された入力画面におけるID入力エリア9aに、送付物1に内包された送付状3に記載されたID3cが入力され、送信ボタン9bが押下されることでID3cが携帯端末10から送信されると(ステップ24)、送信されたID3cは、ネットワーク50を介して管理サーバ20の開封認識部27にて受信される(ステップ25)。
開封認識部27においては、携帯端末10から送信されたID3cが受信された場合、受信されたID3cが、送付物1に内包された送付状3に記載されたものであることから、ID3cが送付物1が開封された旨の情報として受信され、送付物1が開封された旨が認識される(ステップ26)。そして、開封認識部27においては、送付物1が開封された旨が開封履歴として登録される。このようにして、送付物1が開封されたかどうかの履歴を管理サーバ20側で回収することができる。この際、ID3cを、送付物1の送付先毎に設定しておけば、送付物1が開封されたかどうかの履歴を、送付物1の送付先毎に把握することができる。
次に、コンテンツ取得部28において、コンテンツデータベース34から対応するコンテンツデータが取得される(ステップ27)。コンテンツデータベース34には、印刷提供データベース31と同様に、携帯端末10に送信されるコンテンツが、印刷システム40から発送される送付物毎に登録されており、印刷システム40から発送される送付物1のゲーム機2においては、ゲーム機2の利用における追加アイテムを取得するためのIDが表示されたコンテンツ画面が登録されている。コンテンツ取得部28においては、URLデータベース33に登録されたURLが、上述したように、印刷システム40から発送される送付物毎に設定されたものであるため、携帯端末10から送信されてきたIDが入力された入力画面を認識することで、送付物1に内包されたゲーム機2に対応するコンテンツ画面を検索することができる。
コンテンツ取得部28にて取得された、ゲーム機2の利用における追加アイテムを取得するためのIDが表示されたコンテンツ画面は、コンテンツ画面送信部29から送信され(ステップ28)、ネットワーク50を介して携帯端末10にて受信されて表示されることになる(ステップ29)。
携帯端末10にてコンテンツ画面が表示された後、送付物1の受取人は、このコンテンツ画面に表示されたIDをゲーム機2に入力することで、ゲーム機2の利用における追加アイテムを取得することができる。
このように、送付物1の受取人が、送付物1を受け取る前に、携帯端末10に送信されたメッセージ11が表示されることで、送付物1が送付されてくる旨を知ることができる。またその後、メッセージ11に埋め込まれたリンク情報7が指定されることで携帯端末10に送信された入力画面に、送付物1に内包されて通知された送付状3に記載されたID3cが入力された場合に、送付物1のゲーム機2の利用における追加アイテムを取得するためのIDが携帯端末10に送信されることにより、送付物1の受取人が送付物1を受け取った後でも、送付物1が送付されてくる旨を示すメッセージによる事前通知を利用したサービスを受けることができる。また、送付物1の受取人は、ゲーム機2を受け取った際、ゲーム機2の利用における追加アイテムを取得するためのメッセージを既に携帯端末10にて受信しており、そのメッセージを用いて送付状3に記載されたID3cを管理サーバ20に送信することで追加アイテムを取得できるため、送付物1の受取人がゲーム機2を受け取ってからすぐに追加アイテムを取得することができ、送付物1の受取人がイライラしてしまうことを回避できる。
また、不特定多数にメッセージが送信されるのではなく、本形態のように、ゲーム機2を購入した受取人にメッセージが送信されるもののように、メッセージの受取人が一定の者に特定されている場合は、メッセージが迷惑メールとして処理されてしまうことが回避される。さらに、購入したゲーム機2に関するメッセージがその受取人に送信されるので、受取人に送信されるメッセージが受取人にとって身に覚えがないものではなく、メッセージが読まれずに削除されてしまうことがない。
なお、本形態においては、管理サーバ20の入力画面送信部26から送信された入力画面に、送付物1に内包された送付状3に記載されたID3cが入力された場合に、ゲーム機2の利用における追加アイテムを取得するためのIDが表示されたコンテンツ画面が携帯端末10に送信される構成となっているが、管理サーバ20の入力画面送信部26から送信された入力画面に、ゲーム機2に表示された製造番号が入力される等、ゲーム機2が受取人に届いたことが認識できる情報が管理サーバ20にて得られた場合に、ゲーム機2の利用における追加アイテムを取得するためのIDが表示されたコンテンツ画面が携帯端末10に送信される構成としてもよい。
また、送付物1が同じゲーム機2であっても、その発送元に応じて異なるURLを設定し、そのURLをリンク情報7としてメッセージに埋め込んでおくことで、送付物1の発送元毎に異なる追加アイテムを提供することもできる。
また、送付物1の受取人に提供するサービスとして、追加アイテムの提供に限らず、ゲーム機2に関するポスター等の送付を行うことも考えられる。その場合、印刷システム41のデータ取得部41において、コンテンツ取得部28にてコンテンツデータベース34から取得されたコンテンツデータが取得され、印刷物作製部42において、取得されたコンテンツデータを用いてポスターが作製されて発送部44から発送されることが考えられる。この場合も、送付物1の発送元毎に異なる絵柄のポスターを提供することができる。
また、管理サーバ20から携帯端末10に送信されるメッセージとしては、LINE(登録商標)や電子メール、さらには、電話番号を宛先として使用するメッセージ等を利用することができる。
(第2の実施の形態)
図8は、本発明の通知システムの第2の実施の形態が適用されたシステム環境の一例を示す図である。
本例は図8に示すように、図1に示したものに対して、開封認識部27において、入力画面送信部26から送信された入力画面にIDが入力された時刻が認識される点が異なるものである。
以下に、上記のように構成されたシステム環境において印刷システム40にて送付物を発送してから管理サーバ120から追加サービスを提供するまでの処理について説明する。
まず、印刷システム40にて送付物を発送する際の処理について説明する。
図9は、図8に示したシステム環境において印刷システム40にて送付物を発送する際の処理を説明するためのフローチャートである。
図8に示したシステム環境において印刷システム40にて送付物を発送する場合は、まず、印刷システム40において、発送される送付物及びその送付先が指定されると、データ取得部41にて、印刷システム40から発送される送付物の送付先の顧客データが顧客データベース32から取得されるとともに、印刷システム40にて発送される送付物に内包される送付状に印刷される印刷提供データが印刷提供データベース31から取得される(ステップ101)。
次に、印刷物作製部42において、データ取得部41にて取得された印刷提供データを用いて配送ラベルや送付状が作製され(ステップ102)、送付状が物品とともに送付物に内包され、また、配送ラベルが送付物に貼付される。
次に、発送日管理部43において、発送日データベース35が参照され、送付物が受取人に発送される日が特定される(ステップ103)。ここで、発送日データベース35には、送付物が受取人に発送される日を特定するデータが送付物毎に登録されており、発送日管理部43において、発送日データベース35に登録されたデータに基づいて、送付物が受取人に発送される日が特定されることになる。
その後、発送部44において、印刷物作製部42にて作製された送付状が物品とともに内包され、配送ラベルが貼付された送付物が、発送日管理部43にて特定された日に発送される(ステップ104)。
図10は、図8に示した印刷システム40から発送される送付物を示す図であり、(a)は全体の外観を示す図、(b)は送付物に内包された送付状の構成を示す図である。
図8に示した印刷システム40から発送される送付物としては、図10に示すように、箱体101a内に物品となる商品サンプル102a,102bとともに送付状103が内包されてなる送付物101が考えられる。
商品サンプル102a,102bとともに箱体101aに内包される送付状103には、送付物101の送付先の氏名等の宛先情報103aと、商品サンプル102a,102bの効果的な使用方法を取得するための案内情報103bと、識別情報となるID103cとが印刷されている。このように、ID103cは、送付物101に内包される送付状103に印刷されることにより、送付物101の送付途中においては隠蔽された状態となって送付物101に帯同し、送付物101が開封された際に閲覧可能な領域に記載されたものとなっている。
次に、管理サーバ120にてメッセージを作成して送信する際の処理について説明する。
図11は、図8に示したシステム環境において管理サーバ120にてメッセージを作成して送信する際の処理を説明するためのフローチャートである。
上記のように印刷システム40にて送付物101が発送される一方、管理サーバ120においては、まず、データ取得部21において、送付物101の送付先の顧客データが顧客データベース32から取得されるとともに、取得した顧客データに対応する印刷提供データが印刷提供データベース31から取得され、さらに、取得した印刷提供データを用いて作製された送付状に対応するURLデータがURLデータベース33から取得される(ステップ111)。ここで、印刷提供データベース31には、印刷システム40から発送される送付物毎に、送付状に印刷されるデータに関連して、管理サーバ120にて作成されるメッセージに表示されるデータが登録されている。そのため、データ取得部41においては、印刷システム40から発送される送付物に対応する印刷提供データを印刷提供データベース31から取得することとなる。また、URLデータベース33には、印刷システム40から発送される送付物毎に、管理サーバ120にて作成されるメッセージに埋め込まれるURLが登録されている。そのため、データ取得部41においては、印刷システム40から発送される送付物に対応するURLをURLデータベース32から取得することとなる。
次に、メッセージ作成部22において、データ取得部21にて取得された顧客データ、印刷提供データ及びURLデータを用いて、携帯端末10において予告電子通知画面にて表示されるソースコード等からなるメッセージが作成される(ステップ112)。
次に、メッセージ送信部23において、発送日データベース35が参照され、作成されたメッセージの送信先に発送される送付物101の発送日が確認される(ステップ113)。これは、発送日データベース35において、送付物101の発送日を顧客毎に予め付与された識別情報や送付物101の種類毎に登録しておき、これら識別情報や種類をキーワードとして検索することが考えられる。
次に、メッセージ送信部23において、メッセージ作成部22にて作成されたメッセージが、データ取得部21にて顧客データベース32から取得されたアドレスを宛先としてネットワーク50を介して携帯端末10に送信される(ステップ114)。この際、ステップ113にて確認された送付物101の発送日に基づいて、送付物101が受取人に届く日時より前の送信タイミングが決定され、その送信タイミングにおいて、メッセージ作成部22にて作成されたメッセージが送信されることになる。
その後、管理サーバ120から送信されたメッセージは、ネットワーク50を介して携帯端末10にて受信され、インストールされているアプリによってメッセージを用いて予告電子通知画面が組み立てられて表示されることとなる(ステップ115)。
図12は、図8に示した管理サーバ120から送信されたメッセージを用いて携帯端末10にて組み立てられて表示される予告電子通知画面の一例を示す図である。
図8に示した管理サーバ120から送信されたメッセージが携帯端末10にて受信されると、携帯端末10において、図12に示すように、データ取得部21にて顧客データベース32から取得された顧客の氏名からなる宛先情報108と、データ取得部21にて印刷提供データベース31から取得されたデータに応じたキャンペーン情報106とが表示されているとともに、データ取得部21にてURLデータベース33から取得されたURLによるリンク情報107が埋め込まれたメッセージ111が表示されたメッセージウィンドウ114が予告電子通知画面として組み立てられて表示される。キャンペーン情報106は、リンク情報107を指定することによって携帯端末10に提供される情報入力画面に、送付状103に印刷されたID103cを入力することで、印刷システム40から発送された送付物101に内包された商品サンプル102a,102bの効果的な使用方法を取得できる旨を示している。また、メッセージ111には、携帯端末10に提供される情報入力画面にID103cを入力して商品サンプル102a,102bの効果的な使用方法を取得できる期間を示す入力可能期間となる入力期限情報113が表示されている。
このようにして、印刷システム40から発送された送付物101の受取人は、携帯端末10にてメッセージウィンドウ114に表示されたメッセージ111を閲覧することで、送付物101が送付されてくることを知ることができる。
次に、印刷システム40から発送された送付物101の受取人が、管理サーバ120から送信されて携帯端末10にて受信されたメッセージ111を用いて、送付物101に関する追加サービスを受ける際の処理について説明する。
図13は、図8に示した印刷システム40から発送された送付物101の受取人が管理サーバ120にアクセスする際の処理を説明するためのフローチャートである。
上述したように管理サーバ120から送信されたメッセージが携帯端末10にて受信され、印刷システム40から発送された送付物101が受取人に届けられた後、送付物101の受取人によって、携帯端末10にてメッセージウィンドウ114に表示されたメッセージ111に埋め込まれたリンク情報107が指定されると、管理サーバ120へのアクセスが行われる(ステップ121)。この際、送付物101が送付されてきたことで、リンク情報107が埋め込まれたメッセージ111を受信しただけの場合と比べて、送付物101の受取人におけるサービスに対する信頼性が高まり、管理サーバ120へのアクセスが行われる可能性が高まる。また、管理サーバ120へのアクセスをするためのリンク情報107がメッセージ111に埋め込まれていることで、送付物101に記載されたURLを入力したり、二次元コードを読み取ってアクセスしたりする等の手間をかけることなく、送付物101に内包された送付状103という書面では表せない追加のサービスを、送付物101の受取人に提供することができる。
すると、管理サーバ120のアクセス受付部25において、携帯端末10からのアクセスが受け付けられ、入力画面送信部26において、送付物101に内包された送付状103に記載されたID103cを入力するための入力画面がネットワーク50を介して携帯端末10に送信される(ステップ122)。
図14は、図8に示した管理サーバ120から携帯端末10に送信される入力画面を示す図である。
管理サーバ120の入力画面送信部26から送信される入力画面は、図14に示すように、送付状103に記載されたID103cを入力するためのID入力エリア109aと、ID入力エリア109aに入力されたIDを管理サーバ120に送信するための送信ボタン109bとが設けられており、このように構成された入力画面が携帯端末10にて受信されて表示される(ステップ123)。
送付物101の受取人は、携帯端末10に表示された入力画面のID入力エリア109aに、送付物101に内包された送付状103に記載されたID103cを入力するためには、送付状103を取り出す必要があり、それにより、送付物101が開封されることになる。また、携帯端末10に表示されたメッセージ111に、ID入力エリア109aにID103cを入力することで商品サンプル102a,102bの効果的な使用方法を取得できる旨が表示されていることにより、送付物101の開封意欲が高まることになる。
さらに本形態においては、携帯端末10に表示されたメッセージ111に、携帯端末10に提供される情報入力画面にID103cを入力して商品サンプル102a,102bの効果的な使用方法を取得できる期間を示す入力期限情報113が表示されているため、予め決められた期間内における送付物101の開封を促すことができる。
そして、携帯端末10に表示された入力画面におけるID入力エリア109aに、送付物101に内包された送付状103に記載されたID103cが入力され、送信ボタン109bが押下されることでID103cが携帯端末10から送信されると(ステップ124)、送信されたID103cは、ネットワーク50を介して管理サーバ120の開封認識部27にて受信される(ステップ125)。
開封認識部27においては、携帯端末10から送信されたID103cが受信された場合、受信されたID103cが、送付物101に内包された送付状103に記載されたものであることから、ID103cが送付物101が開封された旨の情報として受信され、送付物101が開封された旨が認識される(ステップ126)。そして、開封認識部27においては、送付物101が開封された旨が開封履歴として登録される。このようにして、送付物101が開封されたかどうかの履歴を管理サーバ120側で回収することができる。
次に、開封認識部27において、送付状101が開封されたと認識された日時が、携帯端末10に送信されたメッセージ111に表示された入力期限情報113によるキャンペーン期間中であるかどうかが判断され(ステップ127)、キャンペーン期間中である場合、コンテンツ取得部28において、コンテンツデータベース34から対応するコンテンツデータが取得される(ステップ128)。コンテンツデータベース34には、印刷提供データベース31と同様に、携帯端末10に送信されるコンテンツが、印刷システム40から発送される送付物毎に登録されており、印刷システム40から発送される送付物101の商品サンプル102a,102bにおいては、商品サンプル102a,102bの使用方法を示す動画データが登録されている。コンテンツ取得部28においては、URLデータベース33に登録されたURLが、上述したように、印刷システム40から発送される送付物毎に設定されたものであるため、携帯端末10から送信されてきたIDが入力された入力画面を認識することで、送付物101に内包された商品サンプル102a,102bに対応するコンテンツとなる動画データを検索することができる。
コンテンツ取得部28にて取得された、商品サンプル102a,102bの使用方法を示す動画データは、コンテンツ画面送信部29から送信され(ステップ129)、ネットワーク50を介して携帯端末10にて受信されて再生出力されることになる(ステップ130)。
また、送付状101が開封されたと認識された日時がキャンペーン期間中ではない場合は、キャンペーン期間を過ぎている旨のメッセージがコンテンツ画面送信部29から送信され(ステップ131)、携帯端末10にて表示されることになる(ステップ132)。
このように、送付物101の受取人が、送付物101を受け取る前に、携帯端末10に送信されたメッセージ111が表示されることで、送付物101が送付されてくる旨を知ることができる。またその後、メッセージ111に埋め込まれたリンク情報107が指定されることで携帯端末10に送信された入力画面に、送付物101に内包されて通知された送付状103に記載されたID103cが入力された場合に、送付物101の商品サンプル102a,102bの効果的な使用方法を示す動画データが携帯端末10に送信されることにより、送付物101の受取人が送付物101を受け取った後でも、送付物101が送付されてくる旨を示すメッセージによる事前通知を利用したサービスを受けることができる。また、送付物101の受取人が所定のサイトにアクセスしたり、CDを送付体に同封したりすることなく、商品サンプル102a,102bの使用方法を取得することができる。
なお、本形態においては、予め決められたキャンペーン期間中のみ、商品サンプル102a,102bの効果的な使用方法を取得できるものとなっているが、商品サンプル102a,102bの効果的な使用方法を示す動画データが携帯端末10に送信されてから、所定の期間中のみ動画を再生できる構成とすることも考えられる。
ここで、開封認識部27にて送付物101が開封された旨が認識されない場合に、管理サーバ120にて送付物101の開封を督促する構成も考えられる。
図15は、図8に示した管理サーバ120において送付物101が開封された旨が認識されない場合に送付物101の開封を督促する処理を説明するためのフローチャートである。
上記のようにメール作成部22にて作成されたメッセージがメール送信部23から、送付物101の受取人が操作する携帯端末10に送信された後(ステップ141)、タイマ24において、表示情報が送信されてからの時間が計測されており、開封認識部27において送付物101が開封された旨が認識されない時間が一定時間経過した場合(ステップ142,143)、メール送信部23から携帯端末10にメッセージが再度送信される。この処理は、開封認識部27にて送付物101が開封された旨が認識されるか、携帯端末10への表示情報の送信回数が所定回数に達するまで行われる(ステップ144)。
このようにして、開封認識部27において送付物101が開封された旨が認識されるまで、送付物101の受取人が操作する携帯端末10にメッセージを所定回数送信することで、送付物101の開封を督促することができる。その際、携帯端末10に送信するメッセージを、同一のアプリケーションを利用するものとすることで、送付物101の受取人は、携帯端末10にて表示される複数のメッセージが同一の通知であることを認識することができる。特に、予告電子通知画面として、LINE(登録商標)を用い、管理サーバ120から送信されるメッセージによる複数の通知が携帯端末10の1つの画面内に表示されれば、同一の通知であることがわかりやすい。
図16は、送付物101の開封を督促するために管理サーバ120から送信されたメッセージを用いた予告通知画面の一例を示す図である。
図16に示すように、図12に示した、宛先情報108やキャンペーン情報106、リンク情報107等からなるメッセージ111を、開封認識部27にて送付物101が開封された旨が認識されるか、携帯端末10への予告通知画面の送信回数が所定回数に達するまで一定時間毎に繰り返し送信され、その受信時刻を示す時刻情報112とともに、携帯端末10の1つのメッセージウィンドウ114内に表示することが考えられる。
これにより、上述したように、一定時間毎に送信されてくるメッセージ111が同一の通知であることがわかりやすくなる。
(第3の実施の形態)
図17は、本発明の通知システムの第3の実施の形態が適用されたシステム環境の一例を示す図である。
本例は図17に示すように、図1に示したものに対して、管理サーバ220が、情報提供手段として、コンテンツ取得部28及びコンテンツ画面送信部29の代わりに、開封状況管理部61及び追加情報通知部62を有するとともに、データベースサーバ230が、コンテンツデータベース34の代わりに、開封状況データベース36を有する点が異なるものである。また、本例における印刷システム40は、送付体として印刷物を作製して発送する。
以下に、上記のように構成されたシステム環境において印刷システム40にて印刷物を発送してから管理サーバ220から追加サービスを提供するまでの処理について説明する。
まず、印刷システム40にて印刷物を発送する際の処理について説明する。
図18は、図17に示したシステム環境において印刷システム40にて印刷物を発送する際の処理を説明するためのフローチャートである。
図17に示したシステム環境において印刷システム40にて印刷物を発送する場合は、まず、印刷システム40において、発送される印刷物及びその送付先が指定されると、データ取得部41にて、印刷システム40から発送される印刷物の送付先の顧客データが顧客データベース32から取得されるとともに、印刷システム40にて発送される印刷物に印刷される印刷提供データが印刷提供データベース31から取得される(ステップ201)。
次に、印刷物作製部42において、データ取得部41にて取得された印刷提供データを用いて印刷物が作製される(ステップ202)。
図19は、図17に示した印刷システム40にて作製される印刷物を示す図であり、(a)は表面図、(b)は見開いた状態の内側の面を示す図である。
図17に示した印刷システム40にて作製される印刷物としては、図19に示すように、折り部201cを介して連接した表面紙片201aと裏面紙片201bとが、折り部201cを中心に折り畳まれて剥離可能に貼着された督促状201が考えられる。
表面紙片101aには、折り畳まれた状態における外側の面に、督促状201の送付先の氏名や住所からなる宛先情報202が印刷されている。また、表面紙片201aの折り畳まれた状態における内側の面には、督促状201の送付先の氏名からなる宛先情報203aが印刷されているとともに、督促情報203bが印刷されている。
裏面紙片201bには、折り畳まれた状態における内側の面に、識別情報となるID203cが印刷されている。ID203cは、督促状201の送付先毎に設定されており、印刷提供データベース31に登録されているとともに、顧客データベース32にも登録されている。
上記のように構成された督促状201は、宛先情報202,203aが印刷されるとともに、督促情報203b及びID203cが印刷された後、宛先情報203a、督促情報203b及びID203cが印刷された面が内側となるように、表面紙片201aと裏面紙片201bとが折り部201cを中心に折り畳まれて剥離可能に貼着された状態で発送されることになる。そのため、督促状201の送付途中においては、宛先情報203a、督促情報203b及びID203cが閲覧不可能となっており、ID203cが、督促状201によって隠蔽された状態で帯同し、督促状201が送付されていくことになる。
次に、発送日管理部43において、発送日データベース35が参照され、督促状201が受取人に発送される日が特定される(ステップ203)。ここで、発送日データベース35には、督促状201が受取人に発送される日を特定するデータが督促状201毎に登録されており、発送日管理部43において、発送日データベース35に登録されたデータに基づいて、督促状201が受取人に発送される日が特定されることになる。
その後、発送部44において、印刷物作製部42にて作製された督促状201が、発送日管理部43にて特定された日に発送される(ステップ204)。
次に、管理サーバ220にてメッセージを作成して送信する際の処理について説明する。
図20は、図17に示したシステム環境において管理サーバ220にてメッセージを作成して送信する際の処理を説明するためのフローチャートである。
上記のように印刷システム40にて督促状201が発送される一方、管理サーバ220においては、まず、データ取得部21において、督促状201の送付先の顧客データが顧客データベース32から取得されるとともに、取得した顧客データに対応する印刷提供データが印刷提供データベース31から取得され、さらに、取得した印刷提供データを用いて作製された督促状201に対応するURLデータがURLデータベース33から取得される(ステップ211)。ここで、印刷提供データベース31には、印刷システム40から発送される督促状201毎に、督促状201に印刷されるデータに関連して、管理サーバ220にて作成される電子メールに表示されるデータが登録されている。そのため、データ取得部41においては、印刷システム40から発送される督促状201に対応する印刷提供データを印刷提供データベース31から取得することとなる。また、URLデータベース33には、印刷システム40から発送される督促状201毎に、管理サーバ220にて作成される電子メールに埋め込まれるURLが登録されている。そのため、データ取得部41においては、印刷システム40から発送される督促状201に対応するURLをURLデータベース32から取得することとなる。
次に、メッセージ作成部22において、データ取得部21にて取得された顧客データ、印刷提供データ及びURLデータを用いて、携帯端末10において予告電子通知画面にて表示されるソースコード等からなるメッセージが作成される(ステップ212)。
次に、メッセージ送信部23において、発送日データベース35が参照され、作成されたメッセージの送信先に発送される督促状201の発送日が確認される(ステップ213)。これは、発送日データベース35において、督促状201の発送日を顧客毎に予め付与された識別情報や督促状201の種類毎に登録しておき、これら識別情報や種類をキーワードとして検索することが考えられる。
次に、メッセージ送信部23において、メッセージ作成部22にて作成されたメッセージが、データ取得部21にて顧客データベース32から取得されたアドレスを宛先としてネットワーク50を介して携帯端末10に送信される(ステップ214)。この際、ステップ213にて確認された督促状201の発送日に基づいて、督促状201が受取人に届く日時より前の送信タイミングが決定され、その送信タイミングにおいて、メッセージ作成部22にて作成されたメッセージが送信されることになる。
その後、管理サーバ220から送信されたメッセージは、ネットワーク50を介して携帯端末10にて受信され、インストールされているアプリによってメッセージを用いて予告電子通知画面が組み立てられて表示されることとなる(ステップ215)。
図21は、図17に示した管理サーバ220から送信されたメッセージを用いて携帯端末10にて組み立てられて表示される電子予告通知画面の一例を示す図である。
図17に示した管理サーバ220から送信されたメッセージが携帯端末10にて受信されると、携帯端末10において、図21に示すように、データ取得部21にて顧客データベース32から取得された顧客の氏名からなる宛先情報208と、データ取得部21にて印刷提供データベース31から取得されたデータに応じた督促情報206とが表示されているとともに、データ取得部21にてURLデータベース33から取得されたURLによるリンク情報207が埋め込まれたメッセージ211が表示されたメールウィンドウ214が予告電子通知画面として組み立てられて表示される。督促情報206は、リンク情報207を指定することによって携帯端末10に提供される情報入力画面に、督促状201に印刷されたID203cを入力することで、その後の手続き等の情報を取得できる旨を示している。
このようにして、印刷システム40から発送された督促状201の受取人は、携帯端末10にてメールウィンドウ214に表示されたメッセージ211を閲覧することで、督促状201が送付されてくることを知ることができる。その際、メッセージ211には、上述したように、リンク情報207を指定することによって携帯端末10に提供される情報入力画面に、督促状201に印刷されたID203cを入力することでその後の手続き等の情報を取得できる旨が表示されているため、督促状201の開封率を向上させることができる。
次に、印刷システム40から発送された督促状201の受取人が、管理サーバ220から送信されて携帯端末10にて受信されたメッセージ211を用いて、督促状201に関する追加サービスを受ける際の処理について説明する。
図22は、図17に示した印刷システム40から発送された督促状201の受取人が管理サーバ220にアクセスする際の処理を説明するためのフローチャートである。
上述したように管理サーバ220から送信されたメッセージが携帯端末10にて受信され、印刷システム40から発送された督促状201が受取人に届けられた後、督促状201の受取人によって、携帯端末10にてメールウィンドウ214に表示されたメッセージ211に埋め込まれたリンク情報207が指定されると、管理サーバ220へのアクセスが行われる(ステップ221)。この際、督促状201が送付されてきたことで、リンク情報が埋め込まれたメッセージを受信しただけの場合と比べて、督促状201の受取人におけるサービスに対する信頼性が高まり、管理サーバ220へのアクセスが行われる可能性が高まる。また、管理サーバ220へのアクセスをするためのリンク情報207がメッセージ211に埋め込まれていることで、督促状201に記載されたURLを入力したり、二次元コードを読み取ってアクセスしたりする等の手間をかけることなく、督促状201という書面では表せない追加のサービスを、督促状201の受取人に提供することができる。
すると、管理サーバ220のアクセス受付部25において、携帯端末10からのアクセスが受け付けられ、入力画面送信部26において、督促状201に記載されたID203cを入力するための入力画面がネットワーク50を介して携帯端末10に送信される(ステップ222)。
図23は、図17に示した管理サーバ220から携帯端末10に送信される入力画面を示す図である。
管理サーバ220の入力画面送信部26から送信される入力画面は、図23に示すように、督促状201に記載されたID203cを入力するためのID入力エリア209aと、ID入力エリア209aに入力されたIDを管理サーバ220に送信するための送信ボタン209bとが設けられており、このように構成された入力画面が携帯端末10にて受信されて表示される(ステップ223)。
督促状201の受取人は、携帯端末10に表示された入力画面のID入力エリア209aに、督促状201に記載されたID203cを入力するためには、督促状201を開封する必要があるが、携帯端末10にてメールウィンドウ214に表示されたメッセージ211に、ID入力エリア209aにID203cを入力することでその後の手続き等の情報を取得できる旨が表示されていることにより、督促状201の開封意欲が高まることになる。
そして、携帯端末10に表示された入力画面におけるID入力エリア209aに、督促状201記載されたID203cが入力され、送信ボタン209bが押下されることでID203cが携帯端末10から送信されると(ステップ224)、送信されたID203cは、ネットワーク50を介して管理サーバ220の開封認識部27にて受信される(ステップ225)。
開封認識部27においては、携帯端末10から送信されたID203cが受信された場合、受信されたID203cが、督促状201に記載されたものであることから、ID103cが督促状201が開封された旨の情報として受信され、督促状201が開封された旨が認識される(ステップ226)。
そして、開封状況管理部61において、督促状201が開封された旨が開封履歴として開封状況データベース36に登録されて管理される(ステップ227)。この際、開封認識部27にて受信されたID203cによって督促状201が区別され、上述したようにID203cが、顧客データベース32にも登録されているため、ID203cによって督促状201の受取人が特定可能となる。このようにして、督促状201が開封されたかどうかの履歴を管理サーバ220側で回収することができる。
その後、追加情報通知部62において、開封状況データベース36に登録されて開封状況管理部61にて管理されている開封状況に基づいて、督促状201が開封された順番に、その後の手続き等が通知されることになる(ステップ228,229)。
このように、督促状201の受取人が、督促状201を受け取る前に、携帯端末10に送信されたメッセージ211が表示されることで、督促状201が送付されてくる旨を知ることができる。またその後、メッセージ211に埋め込まれたリンク情報207が指定されることで携帯端末10に送信された入力画面に、督促状201に記載されたID203cが入力された場合に、その後の手続き等が通知されることにより、督促状201の受取人が督促状201を受け取った後でも、督促状201が送付されてくる旨を示す電子メールによる事前通知を利用したサービスを受けることができる。
なお、上述した実施の形態においては、識別情報となるID3c,103c,203cが、送付物1,101や督促状201の送付途中においては、これら送付物1,101や督促状201によって隠蔽された状態となっているが、識別情報が送付体に帯同して通知されるものであれば、送付体によって隠蔽されたものでなくてもよい。