JP2004046142A - 正帯電性荷電制御剤及び静電荷像現像用トナー - Google Patents

正帯電性荷電制御剤及び静電荷像現像用トナー Download PDF

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Abstract

【課題】帯電特性、帯電安定性及び耐環境性に優れ、現像された画像品質が優れている静電荷像現像用正帯電性トナーを得るためにトナーに十分な帯電性を発現させる荷電制御剤を提供する。
【解決手段】中心原子のケイ素に、有機基に結合したヒドロキシル基由来の酸素が共有結合し、かつその酸素と当量のカルボニル基が配位結合したケイ素錯体化合物であって、当該ケイ素の1原子に対する該酸素ならびに該カルボニル基の当量が1〜3である3〜1価のカチオンと、3〜1価のアニオンとからなるケイ素錯体化合物を含有するものである。
【選択図】     なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電荷像現像用トナーや粉体塗料に使用される正帯電性荷電制御剤、およびその荷電制御剤を含む静電荷像現像用トナー、該トナーの荷電制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンター、ファックシミリなどに利用されている電子写真は、摩擦帯電させたトナーにより感光体上の静電荷像を現像し、記録紙上に転写して定着させて、複写や印刷をするものである。
【0003】
トナーの帯電性は、電子写真の現像スピードを高め、鮮明な画像を形成する上で重要な因子である。そこでトナーの帯電量を適切に制御して安定化し、帯電の立ち上がり速度を速めたりするために、トナーに荷電制御剤が添加されている。荷電制御剤には正帯電用のものと、負帯電用のものがある。正帯電用荷電制御剤としては、例えば特許文献1、特許文献2に開示され、負帯電用荷電制御剤は、例えば特許文献3に開示されている。これら公報に開示された荷電制御剤は、いずれも中心原子としてアルミニウム、錫、鉛、コバルト、鉄、ニッケル、亜鉛、クロム、銅、バリウム、ベリリウムなど金属原子に有機配位子が配位した有機金属錯体化合物である。その点、特許文献4に開示されている荷電制御剤は中心原子としてのケイ素に有機配位子が配位したものであり、負帯電用である。
【特許文献1】特開昭63−206768号公報
【特許文献2】特開昭62−62369号公報
【特許文献3】特開平3−276166号公報
【特許文献4】特開平4−293057号公報
【0004】
複写や印刷の速度を高速化しつつ高画質化も実現するために、従来のトナーよりも帯電特性や帯電安定性の優れたトナーが求められている。のみならずトナーおよびそこに含まれる荷電制御剤は、保存安定性、さらに最近の傾向として環境に対する安全性をも要求されている。
【0005】
一方、構造体表面の電荷に、静電気帯電した粉体塗料をひきつけ、焼き付ける静電粉体塗装に使用される粉体塗料にあっても、適度な帯電特性や、帯電安定性を持つ荷電制御剤が望まれている。
【0006】
特許文献5に開示されている荷電制御剤は、トナーとして帯電特性や帯電安定性を発現し、保存安定性、環境に対する安全性でもすぐれているものではあるが、負帯電性であるためこれを使用したトナーは負帯電トナーとなり、感光体上に正帯電した静電荷像の現像に用いられるものである。
【特許文献5】特開平4−293057号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、静電荷像現像用トナーや粉体塗料に良好な正帯電性を発現させる荷電制御剤、およびこの荷電制御剤を含み、帯電安定性、保存安定性、耐環境性に優れ、現像された画像品質が優れている静電荷像現像用トナーを提供することを目的とする。さらにはこのトナーを使用した荷電制御方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するためになされた本発明の正帯電性荷電制御剤は、中心原子のケイ素に、有機基に結合したヒドロキシル基由来の酸素が共有結合し、かつその酸素と当量のカルボニル基が配位結合したケイ素錯体化合物であって、当該ケイ素の1原子に対する該酸素ならびに該カルボニル基の当量が1〜3である3〜1価のカチオンと、3〜1価のアニオンとからなるケイ素錯体化合物が含まれている。
【0009】
ケイ素錯体化合物が下記化学式(I)
【化4】
Figure 2004046142
(式(I)中、mおよびjは1〜3の数、nは3+〜1+、Dは1価〜3価のアニオン、Aは有機鎖状あるいは有機環状残基、Bは炭素原子または窒素原子、p=0または1)
で示されるものである。
【0010】
前記式(I)中、
【化5】
Figure 2004046142
基は、例えば下記式(II)
【化6】
Figure 2004046142
である。
【0011】
化学式(II)中、R〜R、R13〜R17及びR19〜R22は、水素原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、ホルミル基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アシル基、アルケニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、置換基を有していてもよいアリサイクリック基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基から選ばれる同一または異なる基、または、隣接基同士により、置換基を有していてもよい飽和または不飽和で縮合した炭素数3〜7の環を形成している基;R及びR18は酸素原子、カルボニル基、イミノ基;R〜R11及びR23〜R25は水素原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、ホルミル基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アシル基、アルケニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、置換基を有していてもよいアリサイクリック基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基;R12は、メチン、窒素原子;R26は、窒素原子、置換基を有していてもよい炭素原子である。
【0012】
化学式(II)において、ハロゲン原子としては、例えばCl、Br、I、Fが挙げられる。アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、tert‐ブチル基のような炭素数1〜18のアルキル基が挙げられる。アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基のような炭素数1〜18のアルコキシ基が挙げられる。アシル基としては、例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ベンゾイル基が挙げられる。アルケニル基としては、例えばアリル基(−CHCH=CH)、−C(CH)=CHが挙げられる。Cl、Br、I、Fで例示されるハロゲン原子や炭素数1〜18のアルキル基のような置換基を有していてもよく、置換基を有していなくてもよいアリール基としては、例えばフェニル基、トルイル基、ナフチル基が挙げられる。置換基を有していてもよく、置換基を有していなくてもよいアリサイクリック基としては、例えばシクロプロペニル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基のような炭素数3〜7のシクロアルキル基が挙げられる。置換基を有していてもよく、置換基を有していなくてもよいアラルキル基としては、例えばベンジル基、α,α’‐ジメチルベンジル基が挙げられる。
【0013】
また、隣接基同士により、置換基を有していてもよい飽和または不飽和で縮合した炭素数3〜7の環を形成している基としては、例えばシクロプロペン環、シクロプロパン環、シクロブタジエン環、シクロブタン環、シクロペンタジエン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタトリエン環、ベンゼン環が挙げられ、縮合した環が有していてもよい置換基としては、例えばアルキル基、アルコキシ基、アシル基、アラルキル基、アリサイクリック基、アルケニル基のような炭素数3〜7の基が挙げられる。
【0014】
前記化学式(I)中、Dの1〜3価のアニオンとしては、ハロゲン化物イオン;スルホン酸アニオンやカルボン酸アニオンのような有機酸アニオン;脂肪酸系アニオン;有機系アニオン;OH、SO 2−、NO のような無機アニオンが挙げられる。
【0015】
本発明の静電荷像現像用正帯電性トナーは、前記の荷電制御剤を含むものである。
【0016】
静電荷像現像用正帯電性トナーは、荷電制御剤を0.1〜10重量部と、トナー用樹脂を100重量部とを含んでいることが好ましく、着色剤を含んでいてもよい。荷電制御剤が0.5〜5重量部であるとより好ましい。
【0017】
静電荷像現像用正帯電性トナーは、トナー用樹脂に、荷電制御剤と、着色剤とが、練り込まれ内添されたものであってもよい。またはトナー用樹脂と着色剤とを含む母粒子の表面に、荷電制御剤を含む子粒子を付着したものであってもよい。母粒子が荷電制御剤を含んでいてもよく、子粒子がトナー用樹脂を含んでいてもよい。
【0018】
本発明の静電荷像現像用正帯電性トナーの荷電制御方法は、前記のトナーを摩擦することにより、正に帯電させるというものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の正帯電性荷電制御剤は、ケイ素錯体カチオンとアニオンとの塩であるケイ素錯体化合物(前記化学式(I)参照)を有効成分とするものである。例えば四塩化ケイ素、テトラエトキシシランに、ヒドロキシル基とカルボニル基を有する下記化学式(III)
【化7】
Figure 2004046142
(式(III)中、Aは有機鎖状あるいは有機環状残基、Bは炭素または窒素原子、p=0または1)の化合物を反応させることで、四塩化ケイ素等に由来のケイ素を中心原子に、ヒドロキシル基由来の酸素が共有結合し、かつカルボニル基が配位結合し、前記化学式(I)のケイ素錯体化合物が得られる。
【0020】
化学式(I)のケイ素錯体化合物でm=1の化合物は、下記式(IV)
【化8】
Figure 2004046142
で表される。式(IV)のEは(1価アニオン)または(3価アニオン)を示す。
【0021】
同じく化学式(I)でm=2の化合物は、下記式(V)
【化9】
Figure 2004046142
で表される。式(V)のFは(1価アニオン)または(2価アニオン)を示す。
【0022】
具体的には、下記化学式に示す化合物例1〜4のものが挙げられる。
【0023】
【化10】
Figure 2004046142
【0024】
同じく化学式(I)でm=3の化合物は、下記式(VI)
【化11】
Figure 2004046142
で表される。式(V)のGは1価のアニオンを示す。
【0025】
具体的には、下記化学式に示す化合物例5〜24のものが挙げられる。
【0026】
【化12】
Figure 2004046142
【0027】
【化13】
Figure 2004046142
【0028】
【化14】
Figure 2004046142
【0029】
荷電制御剤は、これらのケイ素錯体化合物のなかの単一の化合物でも、異なる構造の化合物を複数含んでいてもよい。さらに、従来の荷電制御剤と共存させてもよい。
【0030】
本発明の静電荷像現像用トナーは、この荷電制御剤、トナー用樹脂、着色剤、および、トナーの品質を向上させるために必要に応じて適宜使用される磁性材料や流動性改質剤やオフセット防止剤を含むものである。
【0031】
トナー用樹脂は、市販の結着樹脂、例えばスチレン樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、スチレン−ビニルメチルエーテル樹脂、スチレン−メタアクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂のような熱可塑性樹脂;フェノール樹脂、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂が挙げられる。これらの樹脂を単独で用いてもよく、複数種ブレンドして用いてもよい。
【0032】
このトナー用樹脂を、減法混色によるフルカラー用トナー、またはオーバーヘッドプロジェクタ(OHP)用トナーに混合して用いるためには、トナー用樹脂が、透明性を有すること、トナー像に色調障害を生じない程度のほぼ無色であること、荷電制御剤との相溶性が良好であること、適当な熱または圧力下で流動性を有すること、微粒化が可能であることが要求される。そのようなトナー用樹脂として、スチレン樹脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−メタアクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂であることが好ましい。
【0033】
また、本発明の荷電制御剤を静電粉体塗料に含有させて、塗料中の樹脂粉体の電荷を制御したり増強したりする場合、塗料中の樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂のような熱可塑性樹脂;フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂のような熱硬化性樹脂が挙げられる。これらの樹脂を、単独で用いてもよく、複数種ブレンドして用いてもよい。
【0034】
カラー用トナーの着色剤あるいは静電粉体塗料用の着色剤として、染料、顔料を、単独で用いてもよく、複数種配合して用いてもよい。
【0035】
カラー用トナーのための着色剤として、例えばキノフタロンイエロー、ハンザイエロー、イソインドリノンイエロー、ベンジジンイエロー、ペリノンオレジン、ペリノンレッド、ペリレンマルーン、ローダミン6Gレーキ、キナクリドンレッド、ローズベンガル、銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン、ジケトピロロピロール系顔料のような有機顔料;カーボンブラック、チタンホワイト、チタンイエロー、群青、コバルトブルー、べんがら、アルミニウム粉、ブロンズのような、無機顔料や金属粉;アゾ系染料、キノフタロン系染料、アントラキノン系染料、キサンテン系染料、トリフェニルメタン系染料、フタロシアニン系染料、インドフェノール系染料、インドアニリン系染料のような、油溶性染料や分散染料;ロジン、ロジン変性フェノール、ロジン変性マレイン酸のような樹脂により変性されたトリアリールメタン系染料;高級脂肪酸や樹脂などで加工された、染料や顔料が挙げられる。カラー用トナーには、これら着色剤を、単独で配合していてもよく、複数種配合していてもよい。フルカラー用の三原色トナーの調整に好適に使用できるのは、分光特性が良好な染料や顔料である。
【0036】
また、有彩色のモノカラー用トナーのための着色剤として、同色系の顔料と染料、例えばローダミン系の顔料と染料、キノフタロン系の顔料と染料、フタロシアニン系の顔料と染料を適宜配合して用いることができる。
【0037】
磁性材料として、例えば鉄、コバルト、フェライトで例示される強磁性材料製微粉体が挙げられる。流動性改質剤として例えば、シリカ、酸化アルミニウム、酸化チタンが挙げられる。オフセット防止剤として例えば、ワックス、低分子量のオレフィンワックスが挙げられる。
【0038】
静電荷像現像用トナーは、以下のようにして製造される。荷電制御剤、トナー用樹脂、着色剤、および必要に応じ磁性材料や流動性改質剤やオフセット防止剤を、ボールミルのような混合機により十分混合した後、その混合物を加熱ロール、ニーダー、エクストルーダーのような熱混練機を用いて溶融混練する。その混練物を冷却固化させた後、その固化物を粉砕および分級することにより、粉砕法トナー粒子である平均粒径5〜20μmの一成分トナーが得られる。
【0039】
この他、各成分の溶液を噴霧乾燥してトナー粒子を得る方法や、懸濁重合法、乳化重合法なども採用できる。懸濁重合法は、トナー用樹脂の単量体、荷電制御剤、着色剤、および必要に応じ磁性材料や流動性改質剤やオフセット防止剤と重合開始剤や架橋剤や離型剤のような添加剤とを均一に溶解または分散させて、単量体組成物とした後、この単量体組成物を、分散安定剤を含有する連続層中、例えば水相中に、適当な分散機を用いて分散させながら重合反応を行わせることにより、所望の粒径を有するトナーの粒子を得る。
【0040】
このような重合性単量体として、例えばスチレン、メチルスチレンのようなスチレン誘導体;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸n−ブチルのような(メタ)アクリル酸エステル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドのようなビニル系単量体が挙げられる。
【0041】
分散安定剤として、界面活性剤例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム;有機分散剤例えばポリビニルアルコール、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース;無機分散剤例えば、リン酸カルシウムやリン酸マグネシウムやリン酸アルミニウムのようなリン酸多価金属塩微粉体、炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムのような炭酸塩微粉体、メタ珪酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウムが挙げられる。
【0042】
重合開始剤として例えば、2,2’−アゾイソブチロニトリルやアゾビスブチロニトリルのようなアゾ系またはジアゾ系重合開始剤;ベンゾイルペルオキシドのような過酸化物系重合開始剤が挙げられる。
【0043】
また、静電荷像現像用トナーは、次のようにしても製造できる。荷電制御剤を含む前記の粉砕法トナー粒子または重合法トナー粒子を母粒子とし、この母粒子の表面に、荷電制御剤の粒子のみからなる子粒子、または荷電制御剤分散性の樹脂に10〜90重量%の荷電制御剤が分散した粒子からなる子粒子を、付着させることにより、トナーが得られる。
【0044】
子粒子を母粒子表面に付着させる方法として例えば、外添方法、またはハイブリダイゼーションシステムにより子粒子を母粒子に打ち込む方法が挙げられる。荷電制御剤分散性の樹脂として、例えばスチレン樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレン−マレイン樹脂、スチレン−ビニルメチルエーテル樹脂、スチレン−メタアクリル酸エステル共重合体、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、パラフィンワックス、アクリル樹脂、ポリエステル系樹脂が挙げられる。これらの樹脂を、単独で用いてもよく、複数種ブレンドして用いてもよい。
【0045】
荷電制御剤を含んだ粉砕法トナー粒子または重合法トナー粒子を母粒子とする例について示したが、荷電制御剤を含まない粉砕法トナー粒子または重合法トナー粒子を母粒子としてもよい。
【0046】
この静電荷像現像用トナーを用いた2成分現像剤は、このトナーとキャリアとを混合し調製したもので、2成分磁気ブラシ現像法等により現像する際に使用される。このキャリヤとして、例えば、粒径50〜200μm程度の鉄粉、ニッケル粉、マグネタイト粉、フェライト粉、ガラスビーズ、およびこれらの表面をアクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、またはフッ化エチレン系樹脂でコーティングしたものが挙げられる。
【0047】
この静電荷像現像用トナーを用いた1成分現像剤は、このトナーの調製の際に、例えば鉄粉、ニッケル粉、フェライト粉のような強磁性材料の微粉体を適量添加分散させたもので、接触現像法、ジャンピング現像法等により現像する際に使用される。
【0048】
【実施例】
以下、本発明の実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0049】
以下の合成例1〜4は、本発明を適用する荷電制御剤に使用するケイ素錯体化合物の合成例をしめすものである。
【0050】
(合成例1:化合物例5の合成)
トロポロン5.00g(40.9mmol)を四塩化炭素20mlに溶解した。これに、四塩化ケイ素2.32g(13.6mmol)を四塩化炭素20mlに溶解させた溶液を室温で滴下した。1時間加熱還流後、放冷し、析出した白色結晶を濾過し、四塩化炭素200mlで洗浄後、80℃で24時間乾燥することにより、化合物例5が5.55g(13.0mmol)得られた。
【0051】
化合物例5についてM−8000形 LC/3DQMSシステム(株式会社 日立製作所の商品名)を用いて、液体クロマトグラフィー質量分析(LC/MS)を行ったデータを図1に示す。図1のとおり、実測値m/zが391であり、理論値426.88からClイオンが脱離した理論値391.4とほぼ一致しているので、所望の化合物であると同定された。
【0052】
(合成例2:化合物例6の合成)
ヒノキチオール5.00g(30.5mmol)をヘキサン300mlに溶解した。これに、四塩化ケイ素1.72g(10.2mmol)をヘキサン50mlに溶解させた溶液を滴下した。1時間加熱還流後、放冷し、析出した白色結晶を濾過し、ヘキサン300mlで洗浄後、70℃で24時間減圧乾燥することにより、化合物例6が5.49g(9.9mmol)得られた。
【0053】
化合物例6についてJMS−AX505HA(JEOL社製の商品名)を用いて電界脱離型イオン化法質量分析(FD/MS)を行ったデータを図2に示す。図2のとおり、実測値m/zが517.2であり、理論値553.12からClイオンが脱離した理論値517.6とほぼ一致しているので、所望の化合物であると同定された。
【0054】
(合成例3:化合物例10の合成)
N−ベンジル−N−フェニルヒドロキシアミン4.00g(18.8mmol)をトルエン20mlに溶解した。これに、四塩化ケイ素1.06g(6.25mmol)をトルエン20mlに溶解させた溶液を室温で滴下した。2時間加熱還流後、放冷し、析出した白色結晶を濾過し、トルエン300mlで洗浄後、70℃で24時間減圧乾燥することにより、化合物例10が3.87g(5.53mmol)得られた。
【0055】
化合物例10についてM−8000形 LC/3DQMSシステム(株式会社 日立製作所の商品名)を用いて、液体クロマトグラフィー質量分析(LC/MS)を行ったデータを図3に示す。図3のとおり、実測値m/zが664であり、理論値700.21からClイオンが脱離した理論値664.71とほぼ一致しているので、所望の化合物であると同定された。
【0056】
(合成例4:化合物例17の合成)
アセチルアセトン5.00g(49.94mmol)をTHF50mlに溶解した。これに、テトラエトキシシラン3.47g(16.65mmol)をTHF50mlに溶解させた溶液を室温で滴下した。30分間加熱還流後、放冷し、析出した白色結晶を濾過し、THF200mlで洗浄後、70℃で24時間減圧乾燥することにより、化合物例17が4.47g(12.07mmol)得られた。
【0057】
化合物例17についてM−8000形 LC/3DQMSシステム(株式会社 日立製作所の商品名)を用いて、液体クロマトグラフィー質量分析(LC/MS)を行ったデータを図4に示す。図4のとおり、実測値m/zが325であり、理論値370.47からClイオンが脱離した理論値325.47とほぼ一致しているので、所望の化合物であると同定された。
【0058】
これらと類似の合成処方により、本発明の種々のケイ素錯体化合物の合成が可能である。
【0059】
上記で得られたケイ素錯体化合物を荷電制御剤として含む静電荷像現像用トナーの調製、およびこのトナーを用いた記録紙への画像の形成について実施例1〜7に示す。
【0060】
(実施例1)
スチレン−アクリル共重合樹脂(CPR−600B:三井化学社製の商品名)を100重量部と、低分子量ポリプロピレン(ビスコール550−P:三洋化成社製の商品名)を3重量部と、油溶性マゼンタ色染料(オイルピンク#312:オリヱント化学工業社製の商品名)を5重量部と、荷電制御剤(化合物例5)を1重量部とを高速ミキサーで均一にプレミキシングした。次いで、エクストルーダーで溶融混練し、冷却後振動ミルで粗粉砕した。得られた粗砕物を分級機付きのエアージェットミルを用いて微粉砕して、粒径10μmのマゼンタトナーを得た。
【0061】
得られたトナー5重量部に対して、鉄粉キャリア(TEFV200/300:パウダーテック社製の商品名)95重量部を混合して現像剤を調整した。
【0062】
本現像剤をポリ瓶中に計量し、回転数100rpmのボールミルにより攪拌して現像剤を帯電させ、標準条件(20℃、相対湿度60%)で経時帯電量を測定した。攪拌時間(分)毎の摩擦帯電量の測定結果を表1に示す。また、低温低湿(5℃、相対湿度30%)及び高温高湿(35℃、相対湿度90%)の各条件下で同様にして初期ブローオフ帯電量を測定した結果、すなわち帯電量環境安定性の測定結果を表2に示す。
【0063】
なお、帯電量の測定は、ブローオフ帯電量測定機TB−200(東芝ケミカル社製の商品名)により行った。
【0064】
本現像剤を用いて市販の複写機(有機光導電体(OPC)ドラム使用の機種)にてトナーの画像を形成した。得られたトナー画像について、カブリ、細線再現性、帯電安定性及び持続性、オフセット現象について目視で観察した。
【0065】
カブリについては、カブリがないものを○、あるものを×として、細線再現性については、細線再現性が良好ないものを○、悪いものを×として、帯電安定性及び持続性については、帯電安定性及び持続性が良いものを○、悪いものを×として、オフセット現象について、オフセット現象が観測されなかったものを○、観測されたものを×として、それぞれ2段階で評価した。トナー画像の評価結果を表3に示す。
【0066】
(実施例2)
スチレン−アクリル共重合樹脂(CPR−600B:三井化学社製の商品名)を100重量部と、ハンザ系イエロー(C.I.ピグメントイエロー97)を5重量部と、低分子量ポリプロピレン(ビスコール550−P:三洋化成社製の商品名)を3重量部と、荷電制御剤(化合物例6)を1重量部とを実施例1と同様に処理して平均粒径10μmのイエロートナー及び現像剤を調製し、実施例1と同様に測定した経時帯電量及び帯電量環境安定性をそれぞれ表1及び表2に示す。
【0067】
本現像剤を用いて実施例1と同様にトナーの画像を形成した。トナー画像の評価結果を表3に示す。
【0068】
(実施例3)
ポリエステル樹脂(HP313:日本合成化学社製の商品名)を100重量部と、低重合ポリプロピレン(ビスコール550−P:三洋化成社製の商品名)を3重量部と、カーボンブラック(MA−100:三菱化学社製の商品名)を6重量部と、荷電制御剤(化合物例8)を1重量部とを実施例1と同様に処理して平均粒径10μmの黒色トナー及び現像剤を調製し、実施例1と同様に測定した経時帯電量及び帯電量環境安定性をそれぞれ表1及び表2に示す。
【0069】
本現像剤を用いて実施例1と同様にトナーの画像を形成した。トナー画像の評価結果を表3に示す。
【0070】
(実施例4)
スチレンモノマーを80重量部と、n−ブチルアクリレートモノマーを20重量部と、ハンザ系イエロー(C.I.ピグメントイエロー97)を5重量部と、2,2’−アゾイソブチロニトリルを1.8重量部と、荷電制御剤(化合物例10)を1重量部とを高速ミキサーで均一にプレミキシングして重合性単量体組成物を得た。
【0071】
一方、濃度0.1モル%の第三リン酸ナトリウム水溶液100mlを蒸留水600mlにより希釈し、この液を撹拌しながらこれに濃度1.0モル/Lの塩化カルシウム水溶液18.7mlを徐々に加え、次いで濃度20%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液0.15gを加えて分散液を調整した。
【0072】
この分散液を前記重合性単量体組成物に加えて、TK式ホモミキサー(特殊機化工社製)により高速撹拌しながら温度65℃に昇温せしめ、昇温後30分間撹拌した後、更に、80℃まで昇温させ、通常の撹拌機による回転数100rpmの撹拌に切り換え、温度80℃のまま6時間重合させた。
【0073】
重合終了後、反応混合物を冷却して固形物を濾別し、その濾取物を濃度5重量%の塩酸水溶液中に浸漬して分散剤として利用したリン酸カルシウムを分解した後、その固形物を洗浄液が中性となるまで水洗し、脱水、乾燥させることにより平均粒径10μmのイエロートナーを得た。
【0074】
得られたトナー5重量部に対して、鉄粉キャリア(TEFV200/300:パウダーテック社製の商品名)95重量部を混合して現像剤を調整し、実施例1と同様に測定した経時帯電量及び帯電量環境安定性をそれぞれ表1及び表2に示す。
【0075】
本現像剤を用いて実施例1と同様にトナーの画像を形成した。トナー画像の評価結果を表3に示す。
【0076】
(実施例5)
スチレンモノマーを80重量部と、n−ブチルアクリレートモノマーを20重量部と、カーボンブラック(MA−100:三菱化学社製の商品名)を5重量部と、2,2’−アゾイソブチロニトリルを1.8重量部と、荷電制御剤(化合物例17)を1重量部とを実施例4と同様に処理して平均粒径13μmの黒色重合トナー及び現像剤を調製し、実施例1と同様に測定した経時帯電量及び帯電量環境安定性をそれぞれ表1及び表2に示す。
【0077】
本現像剤を用いて実施例1と同様にトナーの画像を形成した。トナー画像の評価結果を表3に示す。
【0078】
(実施例6)
スチレン−アクリル共重合樹脂(CPR−600B:三井化学社製の商品名)を100重量部と、低分子量ポリプロピレン(ビスコール550−P:三洋化成社製の商品名)を3重量部と、油溶性マゼンタ色染料(オイルピンク#312:オリヱント化学工業社製の商品名)を5重量部とを高速ミキサーで均一にプレミキシングした。次いで、エクストルーダーで溶融混練し、冷却後振動ミルで粗粉砕した。得られた粗砕物を分級機付きのエアージェットミルを用いて微粉砕して、粒径10μmのマゼンタトナーの母粒子を得た。
【0079】
得られた母粒子108重量部に対して、荷電制御剤(化合物例6)を1重量部とする子粒子を外添しトナーを得た。
【0080】
このトナー5重量部に対して、鉄粉キャリア(TEFV200/300:パウダーテック社製の商品名)95重量部を混合して現像剤を調整した。
【0081】
本現像剤をポリ瓶中に計量し、回転数100rpmのボールミルにおいて撹拌して、現像剤を帯電させ経時帯電量を測定した。実施例1と同様に測定した経時帯電量及び帯電量環境安定性をそれぞれ表1及び表2に示す。
【0082】
本現像剤を用いて実施例1と同様にトナーの画像を形成した。トナー画像の評価結果を表3に示す。
【0083】
(実施例7)
スチレン−アクリル共重合樹脂(CPR−600B:三井化学社製の商品名)を100重量部と、低分子量ポリプロピレン(ビスコール550−P:三洋化成社製の商品名)を3重量部と、油溶性マゼンタ色染料(オイルピンク#312:オリヱント化学工業社製の商品名)を5重量部と、荷電制御剤(BONTRON P−51:オリヱント化学工業社製の商品名)を0.5重量部と、荷電制御剤(化合物例5)を0.5重量部とを実施例1と同様に処理して平均粒径10μmのマゼンタトナー及び現像剤を調製し、実施例1と同様に測定した経時帯電量及び帯電量環境安定性をそれぞれ表1及び表2に示す。
【0084】
本現像剤を用いて実施例1と同様にトナーの画像を形成した。トナー画像の評価結果を表3に示す。
【0085】
【表1】
Figure 2004046142
【0086】
【表2】
Figure 2004046142
【0087】
【表3】
Figure 2004046142
【0088】
表1〜3から明らかなように、実施例1〜7のトナーは、帯電立上がり速度が速く、十分に正に帯電しており、帯電特性の経時安定性や温度湿度変化に対する安定性に優れていた。これらのトナーを使用して現像されたトナー像は、カブリがなく、細線再現性、帯電安定性及び持続性が良好で、画像の濃度低下のない良質な画像が得られた。オフセット現象も全く観測されなかった。カラートナー像は、分光特性に優れた鮮明な画像が得られた。
【0089】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明のケイ素錯体化合物を含む荷電制御剤は、静電荷像現像用トナーや粉体塗料に良好な正帯電性を発現させるものである。剤としての保存安定性、環境に対する安全性の面でもすぐれている。この荷電制御剤は、モノクロのトナーのみならず、幅広く種々の有彩色のトナーに添加して使用される。
【0090】
この荷電制御剤を含む本発明の静電荷像現像用トナーは、帯電の立上がり速度が速く、温度や湿度が変化しても長時間優れた帯電安定性を示す。また、荷電制御剤のトナー用樹脂に対する分散性が良好であるため、得られたトナー粒子間での帯電特性は極めてばらつきの少ないものとなる。この静電荷像現像用トナーは、無機、有機を問わずあらゆる種類の感光体上の静電荷像の現像に適し、さらに転写記録媒体としては普通紙のみならず加工紙、加工フィルムなどにも適している。さらに、この静電荷像現像用トナーで現像されたトナー像は、広範な温度域における定着性を持ち、定着された画像は明瞭であり地かぶりを生じることなく、非オフセット性を有し、長時間劣化することない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するケイ素錯体化合物の一例の液体クロマトグラフィー質量分析(LC/MS)の測定結果を示す図である。
【図2】本発明を適用するするケイ素錯体化合物の一例の電界脱離型イオン化法質量分析(FD/MS)の測定結果を示す図である。
【図3】本発明を適用するするケイ素錯体化合物の一例の液体クロマトグラフィー質量分析(LC/MS)の測定結果を示す図である。
【図4】本発明を適用するするケイ素錯体化合物の一例の液体クロマトグラフィー質量分析(LC/MS)の測定結果を示す図である。

Claims (6)

  1. 中心原子のケイ素に、有機基に結合したヒドロキシル基由来の酸素が共有結合し、かつその酸素と当量のカルボニル基が配位結合したケイ素錯体化合物であって、当該ケイ素の1原子に対する該酸素ならびに該カルボニル基の当量が1〜3である3〜1価のカチオンと、3〜1価のアニオンとからなるケイ素錯体化合物を有効成分とする正帯電性荷電制御剤。
  2. 前記ケイ素錯体化合物が下記化学式(I)
    Figure 2004046142
    (式(I)中、mおよびjは1〜3の数、nは3+〜1+、Dは1価〜3価のアニオン、Aは有機鎖状あるいは有機環状残基、Bは炭素原子または窒素原子、p=0または1)で示されることを特徴とする請求項1に記載の正帯電性荷電制御剤。
  3. 前記式(I)中の
    Figure 2004046142
    基が、下記式(II)
    Figure 2004046142
    (式(II)中、R〜R、R13〜R17及びR19〜R22は水素原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、ホルミル基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アシル基、アルケニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、置換基を有していてもよいアリサイクリック基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基から選ばれる同一または異なる基、または隣接基同士により置換基を有していてもよい飽和または不飽和で縮合した炭素数3〜7の環を形成している基;R及びR18は酸素原子、カルボニル基、イミノ基;R〜R11及びR23〜R25は水素原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、ホルミル基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アシル基、アルケニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、置換基を有していてもよいアリサイクリック基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基から選ばれる同一または異なる基;R12はメチンまたは窒素原子;R26は窒素原子、または置換基を有していてもよい炭素原子)
    で示される基であることを特徴とする請求項3記載の正帯電性荷電制御剤。
  4. 請求項1に記載の正帯電性荷電制御剤を成分として含むことを特徴とする静電荷像現像用トナー。
  5. 該正帯電性荷電制御剤0.1〜10重量部と、トナー用樹脂100重量部とを含むことを特徴とする請求項4記載の静電荷像現像用トナー。
  6. 請求項4に記載のトナーを摩擦により、正に帯電させることを特徴とする静電荷像現像用トナーの荷電制御方法。
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