JP3461045B2 - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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JP3461045B2
JP3461045B2 JP24673994A JP24673994A JP3461045B2 JP 3461045 B2 JP3461045 B2 JP 3461045B2 JP 24673994 A JP24673994 A JP 24673994A JP 24673994 A JP24673994 A JP 24673994A JP 3461045 B2 JP3461045 B2 JP 3461045B2
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里恵 村上
裕司 松浦
修 椋代
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の化合物を含有す
る静電荷像現像用トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式による画像形成プロセスで
は、セレン、セレン合金、硫化カドミウム、アモルファ
スシリコン等の無機感光体や、電荷発生剤と電荷輸送剤
を用いた有機感光体に静電潜像を形成し、これをトナー
により現像、紙やプラスチックフィルムに転写、定着し
て可視画像を得る。
【0003】感光体には、その構成により正帯電性と負
帯電性が有り、露光により印字部を静電潜像として残す
場合は逆符号帯電性トナーにより現像し、一方、印字部
を除電して反転現像を行なう場合は同符号帯電性トナー
により現像する。トナーはバインダー樹脂と着色剤及び
その他添加剤により構成されるが、望ましい摩擦帯電特
性(帯電速度、帯電レベル、帯電安定性等)や経時安定
性、環境安定性を付与するため、一般に電荷制御剤が使
用される。この電荷制御剤によりトナーの特性は大きく
影響を受ける。
【0004】正帯電性感光体を用いて逆符号帯電性トナ
ーで現像する場合、及び負帯電性感光体を用いて反転現
像する場合には負帯電性トナーが使用され、この場合に
は負帯電性電荷制御剤が使用されている。
【0005】更にカラートナーの場合においては、色相
に影響を与えない淡色、望ましくは無色の電荷制御剤が
必要である。これら淡色、あるいは無色の電荷制御剤と
しては、例えば、特公昭55−42752号、特開昭6
1−69073号、特開昭61−221756号公報等
に記載されたヒドロキシ安息香酸誘導体の金属錯塩化合
物、特開昭57−111541号公報等に記載された芳
香族ジカルボン酸金属塩化合物、特開昭61−1414
53号、特開昭62−94856号公報等に記載された
アントラニル酸誘導体の金属錯塩化合物、USP−47
67688、特開平1−306861号公報等に記載さ
れた有機ホウ素化合物、及び特開昭61−3149号公
報に記載されたビフェノール化合物等がある。
【0006】しかしながら、これらの電荷制御剤は環境
問題の懸念されるクロム化合物であったり、完全に無色
になり得ない物であったり、又は、帯電付与効果が低
い、逆帯電トナーが多い、あるいは分散性や化合物の安
定性に乏しい等の欠点があり、帯電制御剤として満足す
る性能を有すものはなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、化合物とし
て安定性が良く、バインダー樹脂に対する分散性が良好
であり、トナー製造時の劣化がなく、さまざまな環境条
件下でも、摩擦による帯電特性が良好で、高画質の画像
を常に安定して与えるトナーを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、環境問題
の懸念されるクロム等の金属を含有せず、バインダー樹
脂との分散性が良好で、トナーに良好な帯電特性を付与
する事ができる無色の安定な化合物を見出し、これを電
荷制御剤として使用する事により優れたトナーを発明す
るに到った。
【0009】すなわち本発明は、1.下記一般式(1)
【0010】
【化19】 ・・・(1)
【0011】〔式中Xは、下記一般式(2)
【0012】
【化20】 ・・・(2)
【0013】(式中Dは、水素原子、ヒドロキシ基、ア
ルキル基、アルコキシ基、ジアルキルアミノ基、または
ジアラルキルアミノ基を表し、R1,R2は各々独立に水
素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ
基、アリール基、アラルキル基、ヒドロキシ基、アミノ
基、ジアルキルアミノ基、ジアリールアミノ基、ジアラ
ルキルアミノ基、ハロゲン原子、ハロゲン置換アルキル
基、ハロゲン置換アリール基、シアノ基、ホルミル基、
カルボキシル基、カルバモイル基、N−置換カルバモイ
ル基、アルコキシカルボニル基、アシロキシ基、アシル
基、アリールカルボニル基、ニトロ基、スルホン酸基、
アルキルスルホニル基、置換スルホニル基、スルファモ
イル基、N−置換スルファモイル基、置換スルフィニル
基を表す。但し、Dが、水素原子の時、R、及びR
は同時に水素原子でなく、少なくとも水素原子でない置
換基が1つは、2位に置換している。)、あるいは、下
記一般式(3)
【0014】
【化21】 ・・・(3)
【0015】(式中Dは、水素原子、アルキル基、アル
コキシ基、またはジアリールアミノ基を表し、R1,R2
は前記と同じ意味を表す。但し、Dが水素原子の時、R
、及びRは同時に水素原子ではなく、少なくとも水
素原子でない置換基が1つは、2位に置換してい
る。)、あるいは、下記一般式(4)
【0016】
【化22】 ・・・(4)
【0017】(式中Dは、水素原子、ヒドロキシ基、ア
ルキル基、またはアルコキシ基を表し、R1,R2は前記
と同じ意味を表す。但し、Dが水素原子の時、R、及
びRは同時に水素原子ではなく、少なくとも水素原子
でない置換基が1つは、3位に置換している。)、ある
いは、下記一般式(5)
【0018】
【化23】 ・・・(5)
【0019】(式中Dは、水素、またはアルキル基を表
す。)を表し、Yは、炭素数2〜8のアルキレン基で、
各々の炭素原子は、アルキル基、ハロゲン置換アルキル
基、アリール基、ハロゲン置換アリール基で置換されて
も良い。〕で表される化合物を含有する事を特徴とする
静電荷像現像用トナーに関する。
【0020】また、本発明は、 2.下記一般式(1)
【0021】
【化24】 ・・・(1)
【0022】〔式中Xは、下記一般式(2)
【0023】
【化25】 ・・・(2)
【0024】(式中Dは、水素原子、ヒドロキシル基、
メチル基、ヘプチル基、tert−ブチル基、メトキシ基、
ジメチルアミノ基、またはジベンジルアミノ基を表し、
1,R2は各々独立に水素原子、アルキル基、シクロア
ルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基、
ヒドロキシ基、アミノ基、ジアルキルアミノ基、ジアリ
ールアミノ基、ジアラルキルアミノ基、ハロゲン原子、
ハロゲン置換アルキル基、ハロゲン置換アリール基、シ
アノ基、ホルミル基、カルボキシル基、カルバモイル
基、N−置換カルバモイル基、アルコキシカルボニル
基、アシロキシ基、アシル基、アリールカルボニル基、
ニトロ基、スルホン酸基、アルキルスルホニル基、置換
スルホニル基、スルファモイル基、N−置換スルファモ
イル基、置換スルフィニル基を表す。但し、Dが、水素
原子の時、R、及びRは同時に水素原子でなく、少
なくとも水素原子でない置換基が1つは、2位に置換し
ている。)、あるいは、下記一般式(3)
【0025】
【化26】 ・・・(3)
【0026】(式中Dは、水素原子、メチル基、エチル
基、メトキシ基、または4−メチルジフェニルアミノ基
を表し、R1,R2は前記と同じ意味を表す。但し、Dが
水素原子の時、R、及びRは同時に水素原子ではな
く、少なくとも水素原子でない置換基が1つは、2位に
置換している。)、あるいは、下記一般式(4)
【0027】
【化27】 ・・・(4)
【0028】(式中Dは、水素原子、ヒドロキシル基、
エチル基、ヘプチル基、またはメトキシ基を表し、
1,R2は前記と同じ意味を表す。但し、Dが水素原子
の時、R、及びRは同時に水素原子ではなく、少な
くとも水素原子でない置換基が1つは、3位に置換して
いる。)、あるいは、下記一般式(5)
【0029】
【化28】 ・・・(5)
【0030】(式中Dは、水素、またはメチル基を表
す。)を表し、Yは、炭素数2〜8のアルキレン基で、
各々の炭素原子は、アルキル基、ハロゲン置換アルキル
基、アリール基、ハロゲン置換アリール基で置換されて
も良い。〕で表される化合物を含有する事を特徴とする
前記1記載の静電荷像現像用トナーに関するものであ
り、
【0031】また、本発明は、3.下記一般式(1)
【0032】
【化29】 ・・・(1)
【0033】〔式中Xは、下記一般式(2)
【0034】
【化30】 ・・・(2)
【0035】(式中Dは、水素原子、ヒドロキシル基、
アルキル基またはジアラルキルアミノ基を表し、R1
2は各々独立に水素原子、アルキル基、シクロアルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基、ヒド
ロキシ基、アミノ基、ジアルキルアミノ基、ジアリール
アミノ基、ジアラルキルアミノ基、ハロゲン原子、ハロ
ゲン置換アルキル基、ハロゲン置換アリール基、シアノ
基、ホルミル基、カルボキシル基、カルバモイル基、N
−置換カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アシ
ロキシ基、アシル基、アリールカルボニル基、ニトロ
基、スルホン酸基、アルキルスルホニル基、置換スルホ
ニル基、スルファモイル基、N−置換スルファモイル
基、置換スルフィニル基を表す。但し、Dが、水素原子
の時、R、及びRは同時に水素原子でなく、少なく
とも水素原子でない置換基が1つは、2位に置換してい
る。)、あるいは、下記一般式(3)
【0036】
【化31】 ・・・(3)
【0037】(式中Dは、水素原子、またはジアリール
アミノ基を表し、R1,R2は前記と同じ意味を表す。但
し、Dが水素原子の時、R、及びRは同時に水素原
子ではなく、少なくとも水素原子でない置換基が1つ
は、2位に置換している。)、あるいは、下記一般式
(4)
【0038】
【化32】 ・・・(4)
【0039】(式中Dは、アルキル基を表し、R1,R2
は前記と同じ意味を表す。但し、Dが水素原子の時、R
、及びRは同時に水素原子ではなく、少なくとも水
素原子でない置換基が1つは、3位に置換している。)
を表し、Yは、炭素数2〜8のアルキレン基で、各々の
炭素原子は、アルキル基、ハロゲン置換アルキル基、ア
リール基、ハロゲン置換アリール基で置換されても良
い。〕で表される化合物を含有する事を特徴とする前記
1記載の静電荷像現像用トナー関するものであり、
【0040】更に、本発明は、 4.下記一般式(1)
【0041】
【化33】 ・・・(1)
【0042】〔式中Xは、下記一般式(2)
【0043】
【化34】 ・・・(2)
【0044】(式中Dは、水素原子、ヒドロキシル基、
メチル基、またはジベンジルアミノ基を表し、R1,R2
は各々独立に水素原子、アルキル基、シクロアルキル
基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基、ヒドロ
キシ基、アミノ基、ジアルキルアミノ基、ジアリールア
ミノ基、ジアラルキルアミノ基、ハロゲン原子、ハロゲ
ン置換アルキル基、ハロゲン置換アリール基、シアノ
基、ホルミル基、カルボキシル基、カルバモイル基、N
−置換カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アシ
ロキシ基、アシル基、アリールカルボニル基、ニトロ
基、スルホン酸基、アルキルスルホニル基、置換スルホ
ニル基、スルファモイル基、N−置換スルファモイル
基、置換スルフィニル基を表す。但し、Dが、水素原子
の時、R、及びRは同時に水素原子でなく、少なく
とも水素原子でない置換基が1つは、2位に置換してい
る。)、あるいは、下記一般式(3)
【0045】
【化35】 ・・・(3)
【0046】(式中Dは、水素原子または、4−メチル
ジフェニルアミノ基を表し、R1,R2は前記と同じ意味
を表す。但し、Dが水素原子の時、R、及びRは同
時に水素原子ではなく、少なくとも水素原子でない置換
基が1つは、2位に置換している。)、あるいは、下記
一般式(4)
【0047】
【化36】 ・・・(4)
【0048】(式中Dは、エチル基を表し、R1,R2
前記と同じ意味を表す。但し、Dが水素原子の時、
、及びRは同時に水素原子ではなく、少なくとも
水素原子でない置換基が1つは、3位に置換してい
る。)を表し、Yは、炭素数2〜8のアルキレン基で、
各々の炭素原子は、アルキル基、ハロゲン置換アルキル
基、アリール基、ハロゲン置換アリール基で置換されて
も良い。〕で表される化合物を含有する事を特徴とする
前記1記載の静電荷像現像用トナーに関するものであ
る。
【0049】本発明は、基本的にバインダー樹脂と着色
剤及び本発明にかかる一般式(1)に示す化合物とによ
り構成されるが、本発明のトナーを製造する方法として
は、これらの混合物を加熱混合装置によりバインダー樹
脂の溶融下、混練し、冷却後、粗粉砕、微粉砕、分級し
て得る方法、これらの混合物を溶媒に溶解し、噴霧によ
り微粒化、乾燥し、分級して得る方法や懸濁させたモノ
マー粒子中に着色剤や一般式(1)に示す化合物を分散
させ、重合法により得る方法等がある。本発明の電荷制
御剤のトナー中における含有量は、一般的には0.1〜7重
量%、好ましくは0.3〜5重量%である。
【0050】バインダー樹脂としては、ポリスチレン、
スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−
プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、
アクリル樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、オレフ
ィン樹脂、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリビニルブチラール等を単独又は、混合して使
用する事が出来る。
【0051】又、着色剤としては、黒色トナー用には一
般的にカーボンブラックが使用されており、カラートナ
ー用には次のような着色剤が使用できる。イエロー着色
剤としては、CIピグメントイエロー1、CIピグメン
トイエロー5、CIピグメントイエロー12、CIピグ
メントイエロー17等のアゾ系有機顔料や黄土のような
無機顔料又はCIソルベントイエロー2、CIソルベン
トイエロー6、CIソルベントイエロー14、CIソル
ベントイエロー19等の油溶性染料等、
【0052】マゼンタ着色剤としては、CIピグメント
レッド57、CIピグメントレッド57:1等のアゾ顔
料、CIピグメントバイオレット1、CIピグメントレ
ッド81等のキサンテン顔料、CIピグメントレッド8
7、CIバットレッド1、CIピグメントバイオレット
38等のチオインジゴ顔料又はCIソルベントレッド1
9、CIソルベントレッド49、CIソルベントレッド
52等の油溶性染料等、
【0053】シアン着色剤としては、CIピグメントブ
ルー1等のトリフェニルメタン顔料、CIピグメントブ
ルー15、CIピグメントブルー17等のフタロシアニ
ン顔料又はCIソルベントブルー25、CIソルベント
ブルー40、CIソルベントブルー70等の油溶性染料
等、それぞれ公知の着色剤を使用する事ができる。
【0054】本発明の化合物は、公知の方法によって容
易に製造することができる。電荷制御剤として使用でき
る本発明にかかる化合物の具体的な例としては次のよう
なものが挙げられる。
【0055】化合物No(1)
【化37】
【0056】化合物No(2)
【化38】
【0057】化合物No(3)
【化39】
【0058】化合物No(4)
【化40】
【0059】化合物No(5)
【化41】
【0060】化合物No(6)
【化42】
【0061】化合物No(7)
【化43】
【0062】化合物No(8)
【化44】
【0063】化合物No(9)
【化45】
【0064】化合物No(10)
【化46】
【0065】化合物No(11)
【化47】
【0066】化合物No(12)
【化48】
【0067】化合物No(13)
【化49】
【0068】化合物No(14)
【化50】
【0069】化合物No(15)
【化51】
【0070】化合物No(16)
【化52】
【0071】化合物No(17)
【化53】
【0072】化合物No(18)
【化54】
【0073】化合物No(19)
【化55】
【0074】化合物No(20)
【化56】
【0075】化合物No(21)
【化57】
【0076】化合物No(22)
【化58】
【0077】化合物No(23)
【化59】
【0078】化合物No(24)
【化60】
【0079】化合物No(25)
【化61】
【0080】化合物No(26)
【化62】
【0081】化合物No(27)
【化63】
【0082】化合物No(28)
【化64】
【0083】化合物No(29)
【化65】
【0084】化合物No(30)
【化66】
【0085】化合物No(31)
【化67】
【0086】又、トナーには、添加剤として、感光体・
キャリアーの保護、トナーの流動性向上、熱特性・電気
特性・物理特性の調整、抵抗調整、軟化点調整、定着性
向上等を目的として、疎水性シリカ、金属石ケン、フッ
素系界面活性剤、フタル酸ジオクチル、ワックス、酸化
スズ、導電性酸化亜鉛等が必要により使用される。
【0087】二成分現像剤に本発明のトナーを用いた場
合、キャリアとしては、微小なガラスビーズ、鉄粉、フ
ェライト粉、磁性粒子を分散した樹脂粒子のバインダ型
キャリアや表面をポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、
アクリル系樹脂、シリコン系樹脂等で被覆した樹脂コー
トキャリア等が用いられる。又、本発明のトナーは一成
分トナーとして用いても優れた性能を示す。
【0088】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によって限定されるもの
ではない。なお、実施例中の部は重量部を表わす。
【0089】実施例1 化合物No(1)1部、カーボンブラック5部、スチレ
ン−エチルヘキシルメタクリレート共重合体94部を加
熱混合装置により混練し、冷却後、ハンマーミルで粗粉
砕した。ジェットミルで微粉砕したのち分級して10〜
12μmの黒色トナーを得た。このトナーを鉄粉キャリ
アと4対100の重量比で混合し、振盪したところトナ
ーは負に帯電し、ブローオフ粉体帯電量測定装置で測定
したところ帯電量は−35μc/gであった。本トナー
を使用し、改造市販複写機で画像を出したところ、初期
及び一万枚コピー後でも鮮明な画質の像を得る事ができ
た。
【0090】実施例2 化合物No(2)1部、カーボンブラック5部、スチレ
ン−エチルヘキシルメタクリレート共重合体94部を加
熱混合装置により混練し、冷却後、ハンマーミルで粗粉
砕した。ジェットミルで微粉砕したのち分級して10〜
12μmの黒色トナーを得た。このトナーを鉄粉キャリ
アと4対100の重量比で混合し、振盪したところトナ
ーは負に帯電し、ブローオフ粉体帯電量測定装置で測定
したところ帯電量は−27μc/gであった。本トナー
を使用し、改造市販複写機で画像を出したところ、初期
及び1万枚コピー後でも鮮明な画質の像を得る事ができ
た。
【0091】実施例3 化合物No(1)1部、銅フタロシアニン系油溶性染料
であるSpilonBlue 2BNH(保土谷化学工
業株式会社製品)5部、スチレン−ブチルメタクリレー
ト共重合体94部を加熱混合装置により混練し、冷却
後、ハンマーミルで粗粉砕した。ジェットミルで微粉砕
したのちに分級して10〜12μmの青色トナーを得
た。このトナーを鉄粉キャリアと4対100の重量比で
混合し、振盪したところトナーは負に帯電し、ブローオ
フ粉体帯電量測定装置で測定したところ帯電量は−28
μc/gであった。本トナーを使用し、改造市販複写機
で画像を出したところ、初期及び1万枚コピー後でも鮮
明な画質の像を得る事ができた。
【0092】実施例4 化合物No(4)1部、カーボンブラック5部、スチレ
ン−エチルヘキシルメタクリレート共重合体94部を加
熱混合装置により混練し、冷却後、ハンマーミルで粗粉
砕した。ジェットミルで微粉砕したのち分級して10〜
12μmの黒色トナーを得た。このトナーをシリコンコ
ーティングキャリアと4対100の重量比で混合し、振
盪したところトナーは負に帯電し、ブローオフ粉体帯電
量測定装置で測定したところ帯電量は−19μc/gで
あった。本トナーを使用し、改造市販複写機で画像を出
したところ、初期及び1万枚コピー後でも鮮明な画質の
像を得る事ができた。
【0093】実施例5 化合物No(1)1部、磁性鉄粉40部、スチレン−エ
チルヘキシルメタクリレート共重合体59部を加熱混合
装置により混練し、冷却後、ハンマーミルで粗粉砕し
た。ジェットミルで微粉砕したのち、分級して10〜1
2μmの黒色トナーを得た。このトナーをフェライトキ
ャリアと混合し、振盪したところトナーは負に帯電し
た。このトナーを改造複写機の一成分トナー用現像機に
入れ画像を出したところ鮮明な画質の像を得る事ができ
た。
【0094】実施例6〜11 実施例1の化合物例(1)の代わりに表1に示した化合
物を用いた他は、実施例1と同様に行なって表1に示す
結果を得た。
【0095】
【表1】
【0096】
【発明の効果】本発明の化合物を電荷制御剤として含有
するトナーは、良好な耐環境性、経時安定性を有してい
る。その結果、コピー汚れ等の発生しない高品質の静電
荷像現像用トナーである。また、電荷制御剤自身白色あ
るいは実質的に無色であり、着色剤の彩色に影響しない
ことから、カラートナーに要求される色相に合わせて任
意の着色剤を選定することが可能であり、染料、顔料が
有する本来の色相をなんら阻害する事が無いことも特徴
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−119535(JP,A) 特開 平2−201378(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 ・・・(1) 〔式中Xは、下記一般式(2) 【化2】 ・・・(2) (式中Dは、水素原子、ヒドロキシ基、アルキル基、ア
    ルコキシ基、ジアルキルアミノ基、またはジアラルキル
    アミノ基を表し、R1,R2は各々独立に水素原子、アル
    キル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アリール
    基、アラルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基、ジアルキ
    ルアミノ基、ジアリールアミノ基、ジアラルキルアミノ
    基、ハロゲン原子、ハロゲン置換アルキル基、ハロゲン
    置換アリール基、シアノ基、ホルミル基、カルボキシル
    基、カルバモイル基、N−置換カルバモイル基、アルコ
    キシカルボニル基、アシロキシ基、アシル基、アリール
    カルボニル基、ニトロ基、スルホン酸基、アルキルスル
    ホニル基、置換スルホニル基、スルファモイル基、N−
    置換スルファモイル基、置換スルフィニル基を表す。但
    し、Dが、水素原子の時、R、及びRは同時に水素
    原子でなく、少なくとも水素原子でない置換基が1つ
    は、2位に置換している。)、あるいは、下記一般式
    (3) 【化3】 ・・・(3) (式中Dは、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ま
    たはジアリールアミノ基を表し、R1,R2は前記と同じ
    意味を表す。但し、Dが水素原子の時、R、及びR
    は同時に水素原子ではなく、少なくとも水素原子でない
    置換基が1つは、2位に置換している。)、あるいは、
    下記一般式(4) 【化4】 ・・・(4) (式中Dは、水素原子、ヒドロキシ基、アルキル基、ま
    たはアルコキシ基を表し、R1,R2は前記と同じ意味を
    表す。但し、Dが水素原子の時、R、及びRは同時
    に水素原子ではなく、少なくとも水素原子でない置換基
    が1つは、3位に置換している。)、あるいは、下記一
    般式(5) 【化5】 ・・・(5) (式中Dは、水素、またはアルキル基を表す。)を表
    し、Yは、炭素数2〜8のアルキレン基で、各々の炭素
    原子は、アルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アリー
    ル基、ハロゲン置換アリール基で置換されても良い。〕
    で表される化合物を含有する事を特徴とする静電荷像現
    像用トナー。
  2. 【請求項2】下記一般式(1) 【化6】 ・・・(1) 〔式中Xは、下記一般式(2) 【化7】 ・・・(2) (式中Dは、水素原子、ヒドロキシル基、メチル基、ヘ
    プチル基、tert−ブチル基、メトキシ基、ジメチルアミ
    ノ基、またはジベンジルアミノ基を表し、R1,R2は各
    々独立に水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、ア
    ルコキシ基、アリール基、アラルキル基、ヒドロキシ
    基、アミノ基、ジアルキルアミノ基、ジアリールアミノ
    基、ジアラルキルアミノ基、ハロゲン原子、ハロゲン置
    換アルキル基、ハロゲン置換アリール基、シアノ基、ホ
    ルミル基、カルボキシル基、カルバモイル基、N−置換
    カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アシロキシ
    基、アシル基、アリールカルボニル基、ニトロ基、スル
    ホン酸基、アルキルスルホニル基、置換スルホニル基、
    スルファモイル基、N−置換スルファモイル基、置換ス
    ルフィニル基を表す。但し、Dが、水素原子の時、
    、及びRは同時に水素原子でなく、少なくとも水
    素原子でない置換基が1つは、2位に置換してい
    る。)、あるいは、下記一般式(3) 【化8】 ・・・(3) (式中Dは、水素原子、メチル基、エチル基、メトキシ
    基、または4−メチルジフェニルアミノ基を表し、
    1,R2は前記と同じ意味を表す。但し、Dが水素原子
    の時、R、及びRは同時に水素原子ではなく、少な
    くとも水素原子でない置換基が1つは、2位に置換して
    いる。)、あるいは、下記一般式(4) 【化9】 ・・・(4) (式中Dは、水素原子、ヒドロキシル基、エチル基、ヘ
    プチル基、またはメトキシ基を表し、R1,R2は前記と
    同じ意味を表す。但し、Dが水素原子の時、R、及び
    は同時に水素原子ではなく、少なくとも水素原子で
    ない置換基が1つは、3位に置換している。)、あるい
    は、下記一般式(5) 【化10】 ・・・(5) (式中Dは、水素、またはメチル基を表す。)を表し、
    Yは、炭素数2〜8のアルキレン基で、各々の炭素原子
    は、アルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アリール
    基、ハロゲン置換アリール基で置換されても良い。〕で
    表される化合物を含有する事を特徴とする請求項1記載
    の静電荷像現像用トナー。
  3. 【請求項3】下記一般式(1) 【化11】 ・・・(1) 〔式中Xは、下記一般式(2) 【化12】 ・・・(2) (式中Dは、水素原子、ヒドロキシル基、アルキル基ま
    たはジアラルキルアミノ基を表し、R1,R2は各々独立
    に水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキ
    シ基、アリール基、アラルキル基、ヒドロキシ基、アミ
    ノ基、ジアルキルアミノ基、ジアリールアミノ基、ジア
    ラルキルアミノ基、ハロゲン原子、ハロゲン置換アルキ
    ル基、ハロゲン置換アリール基、シアノ基、ホルミル
    基、カルボキシル基、カルバモイル基、N−置換カルバ
    モイル基、アルコキシカルボニル基、アシロキシ基、ア
    シル基、アリールカルボニル基、ニトロ基、スルホン酸
    基、アルキルスルホニル基、置換スルホニル基、スルフ
    ァモイル基、N−置換スルファモイル基、置換スルフィ
    ニル基を表す。但し、Dが、水素原子の時、R、及び
    は同時に水素原子でなく、少なくとも水素原子でな
    い置換基が1つは、2位に置換している。)、あるい
    は、下記一般式(3) 【化13】 ・・・(3) (式中Dは、水素原子、またはジアリールアミノ基を表
    し、R1,R2は前記と同じ意味を表す。但し、Dが水素
    原子の時、R、及びRは同時に水素原子ではなく、
    少なくとも水素原子でない置換基が1つは、2位に置換
    している。)、あるいは、下記一般式(4) 【化14】 ・・・(4) (式中Dは、、アルキル基を表し、R1,R2は前記と同
    じ意味を表す。但し、Dが水素原子の時、R、及びR
    は同時に水素原子ではなく、少なくとも水素原子でな
    い置換基が1つは、3位に置換している。)を表し、Y
    は、炭素数2〜8のアルキレン基で、各々の炭素原子
    は、アルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アリール
    基、ハロゲン置換アリール基で置換されても良い。〕で
    表される化合物を含有する事を特徴とする請求項1記載
    の静電荷像現像用トナー。
  4. 【請求項4】下記一般式(1) 【化15】 ・・・(1) 〔式中Xは、下記一般式(2) 【化16】 ・・・(2) (式中Dは、水素原子、ヒドロキシル基、メチル基、ま
    たはジベンジルアミノ基を表し、R1,R2は各々独立に
    水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ
    基、アリール基、アラルキル基、ヒドロキシ基、アミノ
    基、ジアルキルアミノ基、ジアリールアミノ基、ジアラ
    ルキルアミノ基、ハロゲン原子、ハロゲン置換アルキル
    基、ハロゲン置換アリール基、シアノ基、ホルミル基、
    カルボキシル基、カルバモイル基、N−置換カルバモイ
    ル基、アルコキシカルボニル基、アシロキシ基、アシル
    基、アリールカルボニル基、ニトロ基、スルホン酸基、
    アルキルスルホニル基、置換スルホニル基、スルファモ
    イル基、N−置換スルファモイル基、置換スルフィニル
    基を表す。但し、Dが、水素原子の時、R、及びR
    は同時に水素原子でなく、少なくとも水素原子でない置
    換基が1つは、2位に置換している。)、あるいは、下
    記一般式(3) 【化17】 ・・・(3) (式中Dは、水素原子または、4−メチルジフェニルア
    ミノ基を表し、R1,R2は前記と同じ意味を表す。但
    し、Dが水素原子の時、R、及びRは同時に水素原
    子ではなく、少なくとも水素原子でない置換基が1つ
    は、2位に置換している。)、あるいは、下記一般式
    (4) 【化18】 ・・・(4) (式中Dは、エチル基を表し、R1,R2は前記と同じ意
    味を表す。但し、Dが水素原子の時、R、及びR
    同時に水素原子ではなく、少なくとも水素原子でない置
    換基が1つは、3位に置換している。)を表し、Yは、
    炭素数2〜8のアルキレン基で、各々の炭素原子は、ア
    ルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アリール基、ハロ
    ゲン置換アリール基で置換されても良い。〕で表される
    化合物を含有する事を特徴とする請求項1記載の静電荷
    像現像用トナー。
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