JP2004045525A - カメラシステム、カメラ及び交換レンズの判定制御方法 - Google Patents
カメラシステム、カメラ及び交換レンズの判定制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】本発明は、不適正な交換レンズが装着された場合に、そのレンズが不適正レンズであることをカメラ側で認識できるカメラシステム提供する。
【解決手段】本発明の一態様によると、カメラ本体と、該カメラ本体に着脱可能な交換レンズとを具備するカメラシステムにおいて、上記カメラ本体に設けられ、所定の演算を行うための演算式を有するカメラ側演算手段と、上記交換レンズに設けられ、上記カメラ側演算手段と共通の演算式を有するレンズ側演算手段と、上記カメラ本体側に設けられ、上記カメラ側演算手段及びレンズ側演算手段に対して共通の演算用データを出力する演算用データ出力手段と、上記カメラ本体側に設けられ、上記カメラ側演算手段とレンズ側演算手段にて演算された結果とを比較し、両演算結果が一致する場合に上記カメラ本体に適正な交換レンズが装着されていると判定する判断手段とを具備することを特徴とするカメラシステムが提供される。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の一態様によると、カメラ本体と、該カメラ本体に着脱可能な交換レンズとを具備するカメラシステムにおいて、上記カメラ本体に設けられ、所定の演算を行うための演算式を有するカメラ側演算手段と、上記交換レンズに設けられ、上記カメラ側演算手段と共通の演算式を有するレンズ側演算手段と、上記カメラ本体側に設けられ、上記カメラ側演算手段及びレンズ側演算手段に対して共通の演算用データを出力する演算用データ出力手段と、上記カメラ本体側に設けられ、上記カメラ側演算手段とレンズ側演算手段にて演算された結果とを比較し、両演算結果が一致する場合に上記カメラ本体に適正な交換レンズが装着されていると判定する判断手段とを具備することを特徴とするカメラシステムが提供される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラシステム、カメラ及び交換レンズの判定制御方法に係り、特に、不適正な交換レンズが装着された場合に、そのレンズが不適正レンズであることをカメラ側で認識できるようにしたカメラシステム、カメラ及び交換レンズの判定制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、多機能化されたレンズ交換可能なカメラにおいては、カメラボディに適合した交換レンズを装着しないと撮影者の所望の機能を実現することはできない。
【0003】
そこで、例えば、特開平1−221728号公報には、多数の交換レンズを選択的に使用可能なカメラにおいて、交換レンズ内にその交換レンズが属するレンズ群の識別データやレンズ種類データを記憶する記憶手段を設け、カメラ側はそのデータに基づいて装着されたレンズに適した制御を行うようにしたカメラシステムが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上述したような従来技術では、単に、交換レンズが属するレンズ群の識別データやレンズ種類データをROM等の記憶手段に記憶するだけであるため、不正なコピーが容易であるという問題を有している。
【0005】
ところで、この種のレンズ交換可能なカメラにおいては、近年、所定の性能を満足しない粗悪な模造品が製造・販売される事例が多発している。
【0006】
すなわち、この種の模造品の中には、模造レンズの有している機能とは無関係に、正規品の識別データや種類データをデッドコピーしたものもある。
【0007】
そのような模造レンズの場合、カメラボディに装着しても適正な動作をしないものがあるばかりでなく、カメラボディを破壊してしまう虞もある。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、カメラ側、レンズ側のそれぞれに同じ演算アルゴリズムの演算手段を設け、共通の演算データでそれぞれ演算した結果が一致したか否かで、適正な交換レンズであるか否かを判定することにより、不適正な交換レンズが装着された場合に、そのレンズが不適正レンズであることをカメラ側で認識できるようにしたカメラシステム、カメラ及び交換レンズの判定制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明では、カメラ側と交換レンズ側でそれぞれ共通の演算式を有しており、カメラ側で指定データに加えて複数の数値データを含む演算用データを作成してレンズ側に送信し、該演算用データに基づいて行われる交換レンズ側の演算結果をカメラ側に送信し、カメラ側では自らの演算結果と交換レンズ側の演算結果とが一致していれば、その交換レンズは正規品であると判断する。
【0010】
この場合、演算用データには、複数の演算式を有しており、その中から所定の演算式を指定するようにしても良い。
【0011】
具体的には、本発明によると、上記課題を解決するために、
(1) カメラ本体と、該カメラ本体に着脱可能な交換レンズとを具備するカメラシステムにおいて、
上記カメラ本体に設けられ、所定の演算を行うための演算式を有するカメラ側演算手段と、
上記交換レンズに設けられ、上記カメラ側演算手段と共通の演算式を有するレンズ側演算手段と、
上記カメラ本体側に設けられ、上記カメラ側演算手段及びレンズ側演算手段に対して共通の演算用データを出力する演算用データ出力手段と、
上記カメラ本体側に設けられ、上記カメラ側演算手段とレンズ側演算手段にて演算された結果とを比較し、両演算結果が一致する場合に上記カメラ本体に適正な交換レンズが装着されていると判定する判断手段と、
を具備することを特徴とするカメラシステムが提供される。
【0012】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(2) 上記演算用データ出力手段は複数の数値データを出力し、上記カメラ側演算手段とレンズ側演算手段とは上記複数の数値データのうちの同じデータを用いて演算を実行するようにしたことを特徴とする(1)に記載のカメラシステムが提供される。
【0013】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(3) 上記演算用データは、演算用データとダミーデータとを含むことを特徴とする(1)に記載のカメラシステムが提供される。
【0014】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(4) 上記演算用データは複数の数値データで構成され、演算に使用するデータを指定するデータと、演算用データと、ダミーデータとで構成されていることを特徴とする(1)に記載のカメラシステムが提供される。
【0015】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(5) 上記演算用データは複数の数値データで構成され、上記カメラ側演算手段及びレンズ側演算手段は、複数の共通の演算式を有しており、上記演算用データ出力手段から出力された複数の数値データのうちの特定のデータを用いて、上記複数の演算式の1つを選択するようにしたことを特徴とする(1)に記載のカメラシステムが提供される。
【0016】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(6) 上記複数の数値データは、演算式を指定するデータと、演算に使用するデータを指定するデータと、演算用データと、ダミーデータとで構成されていることを特徴とする(5)に記載のカメラシステムが提供される。
【0017】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(7) 上記演算用データ出力手段は乱数発生手段を含み、該乱数発生手段から発生された乱数に基づいて上記演算用データを出力することを特徴とする(1)に記載のカメラシステムが提供される。
【0018】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(8) 所定の演算式を有するレンズ側演算手段を具備する交換レンズを着脱可能なカメラにおいて、
上記交換レンズ内のレンズ側演算手段と共通の演算式を有するカメラ側演算手段と、
上記レンズ側演算手段、及び、上記カメラ側演算手段に対し、演算用データを出力する演算用データ出力手段と、
上記カメラ側演算手段の演算結果と上記レンズ側演算手段の演算結果とを受け、両者を比較することによって上記交換レンズが適正な交換レンズであるか否かを判定する判断手段と、
を具備することを特徴とするカメラが提供される。
【0019】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(9) 上記カメラは、上記判断手段によって上記交換レンズが適正でないと判断された場合に、不作動状態になることを特徴とする(8)に記載のカメラシステムが提供される。
【0020】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(10) カメラ本体に着脱可能な交換レンズの判定制御方法であって、
上記交換レンズ側において、上記カメラ本体から複数の数値データを受信する第1のステップと、
上記複数の数値データの中から上記交換レンズの判定制御演算に使用するデータを選択する第2のステップと、
上記選択したデータを用いて上記交換レンズの判定制御演算を実行する第3のステップと、
上記第3のステップで演算した結果を上記カメラ本体に送信する第4のステップと、
を具備することを特徴とする交換レンズの判定制御方法が提供される。
【0021】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(11) カメラ本体に着脱可能な交換レンズの判定制御方法であって、
上記交換レンズ側において、上記カメラ本体から複数の数値データを受信する第1のステップと、
上記複数の数値データのうちの特定のデータにしたがって、上記複数の数値データの中から上記交換レンズの判定制御演算に使用するデータを選択する第2のステップと、
上記選択したデータを用いて上記交換レンズの判定制御演算を実行する第3のステップと、
上記第3のステップで演算した結果を上記カメラ本体に送信する第4のステップと、
を具備することを特徴とする交換レンズの判定制御方法が提供される。
【0022】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(12) カメラ本体に着脱可能な交換レンズの判定制御方法であって、
上記交換レンズ側において、上記カメラ本体から複数のデータを受信する第1のステップと、
上記複数のデータのうちの第1データにしたがって、上記交換レンズの判定制御演算式を決定する第2のステップと、
上記複数のデータのうちの第2データにしたがって、上記複数のデータのうちの第3データを選択する第3のステップと、
上記選択した演算式、及び、第3データを用いて上記交換レンズの判定制御演算を実行する第4のステップと、
上記第4のステップで演算した結果を上記カメラ本体に送信する第5のステップと、
を具備することを特徴とする交換レンズの判定制御方法が提供される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0024】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態によるカメラシステムの概略構成を示す信号の流れに基いた機能ブロック図である。
【0025】
すなわち、図1に示すように、このカメラシステムは、カメラボディ(カメラ本体)1と、このカメラボディ1に着脱自在なカメラアクセサリとしての交換レンズ2とから構成されている。
【0026】
上記カメラボディ1は、交換レンズ2とのデータ通信を行うための通信部11と、演算用データ出力部12と、カメラ側演算部13と、判別部14と、制御部15と、レンズ着脱スイッチ(SW)16とを有して構成される。
【0027】
一方、上記交換レンズ2は、カメラボディ1に着脱自在に構成されるもので、カメラボディ1側との通信を行うための通信部21と、レンズ側演算部22とを有して構成されている。
【0028】
そして、カメラボディ1及び交換レンズ2のそれぞれの装着部には、接続端子18、24が設けられており、両者が合体した状態ではこれらの接続端子18、24端子が接触することによつて、カメラ側の通信部11とレンズ側の通信部21が電気的に接続される。
【0029】
上記カメラボディ1側の通信部11及びレンズ側の通信部21は、カメラボディ1と交換レンズ2との間でデータの授受を行うためのものである。
【0030】
上記カメラボディ1内の演算用データ出力部12は、複数の数値データを出力する。
【0031】
これらの複数の数値データは、カメラボディ1内のカメラ側演算部13に送られる。
【0032】
また、上記複数の数値データは、カメラボディ1側の通信部11とレンズ側の通信部21とを介してレンズ側演算部22に送られる。
【0033】
上記カメラボディ1内のカメラ側演算部13、及び、レンズ側演算部22は、共通の演算式を保有しており、それぞれ送られくる複数の数値データを用いて所定の演算を実行する。
【0034】
そして、カメラ側演算部13の演算結果は上記カメラボディ1内の判別部14に送られ、レンズ側演算部22の演算結果はレンズ側の通信部21とカメラ側の通信部11を介して上記カメラボディ1内の判別部14に送られる。
【0035】
上記カメラボディ1内の判別部14においては、2つの演算部13、22からの演算結果を比較し、両者が一致する場合には、装着された交換レンズが適正なものであると判断する。
【0036】
上記カメラボディ1内の制御部15は、判別部14からの判別結果に基いて、カメラの動作を制御するものである。
【0037】
また、この制御部15には、交換レンズ2の着脱を検知するためのレンズ着脱スイッチ(SW)16が接続されている。
【0038】
これにより、交換レンズ2の着脱のタイミングが制御部15に伝達される。
【0039】
ここで、演算用データ出力部12から出力されるデータの詳細、及び、それを用いた演算方法について説明する。
【0040】
演算用データは、図5に示すように、1番目から6番目までの6つの数値データから構成されている。
【0041】
このうち、1番目のデータ(データ番号No.1)は、それに続く5つのデータ(データ番号No.2〜No.6)のうち、何番目のデータが演算に使用するデータであるかを示すデータである。
【0042】
つまり、この5つのデータのうちの1つは演算用データであり、残りはダミーデータである。
【0043】
図5の具体例を用いて説明すると、1番目のデータである「3」は、それに続く5つのデータのうちの3番目のデータ、つまり、データ番号No.4の「9」を指定していることになる。
【0044】
なお、この6つの数値データは、演算用データ出力部12内にある不図示の乱数発生部から出力されるデータであり、毎回異なるデータ列が出力される。
【0045】
そして、上記カメラボディ1内のカメラ側演算部13、及び、レンズ側演算部22は、共通の演算式を用いて演算を実行する。
【0046】
その演算式を便宜的に、次式(1)で表す
f(x)=ax+b …(1)
ここで、xは演算用データ、a、bは定数である。
【0047】
上述のように、適正な交換レンズであれば、製造時にカメラ側の演算式と共通の演算式が記憶されているので、同じデータを用いた演算結果は同じ値になるはずである。
【0048】
しかしながら、模造品メーカには演算式、及び、演算用データ選択アルゴリズムが公開されないため、カメラ側演算部13で演算した結果と同じ値を返すことができない。
【0049】
したがって、カメラ側では、交換レンズ側から同じ演算結果が返ってこない場合には、その交換レンズは適正なものではないと判断することができるわけである。
【0050】
カメラ側演算部13とレンズ側演算部22においては、その6つのデータを受信したら、まずはデータ番号No.1のデータを参照して演算用データを抽出する。
【0051】
次に、図2を用いて、本発明を適用したレンズ交換式デジタルー眼レフレックスカメラの構成を説明する。
【0052】
このカメラシステムは、図1のカメラボディ1に相当するカメラ本体110と、交換レンズ2に相当するレンズ鏡筒120とから主に構成され、カメラ本体110の前面に対して所望のレンズ鏡筒120が着脱自在に設定されている。
【0053】
ここで、レンズ鏡筒120の制御は、レンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lucomと称する)205が行い、図1の通信部21とレンズ演算部22はこのLucom205の中に含まれる。
【0054】
また、カメラ本体110の制御は、ボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bucomと称する)150が行い、図1の通信部11と、演算用データ出力部12と、カメラ側演算部13と、判別部14と、制御部15はこのBucom150中に含まれる。
【0055】
なお、これらLucom205とBucom150とは、合体時において通信コネクタ206を介して通信可能に電気的接続がなされ、これは図1の接続端子18及び24に相当する。
【0056】
そして、カメラシステムとしてLucom205がBucom150に従属的に協働しながら稼動するようになっている。
【0057】
また、レンズ鏡筒120内には、撮影光学系12aと、絞り203とが設けられている。
【0058】
この撮影光学系12aは、レンズ駆動機構202内に在る図示しないDCモータによって駆動されるようになされている。
【0059】
また、絞り203は、絞り駆動機構204内に在る図示しないステッピングモータによって駆動されるようになされている。
【0060】
Lucom205は、Bucom150の指令に従ってこれら各モータを制御する。
【0061】
カメラ本体110内には、次の構成部材が図示のように配設されている。
【0062】
例えば、光学系としての一眼レフレックス方式の構成部材(ぺンタプリズム13a、反射鏡13b、接眼レンズ13c、サブミラ−114)と、光軸上のフォーカルプレーン式のシャッタ140と、上記サブミラ−114からの反射光束を受けて自動測距するためのAFセンサユニット116が設けられている。
【0063】
また、上記AFセンサユニット116を駆動制御するAFセンサ駆動回路117と、上記反射鏡13bを駆動制御するミラー駆動機構118と、上記シャッタ140の先幕と後幕を駆動するばねをチャージするシャッタチャージ機構119と、それら先幕と後幕の動きを制御するシャッタ制御回路122と、上記ペンタプリズム13aからの光束に基づき測光処理する測光回路121が設けられている。
【0064】
光軸上には、上記光学系を通過した被写体像を光電変換するための撮像素子27が光電変換素子として設けられている。
【0065】
このカメラシステムにはまた、撮像素子27に接続したインターフェイス回路123、液晶モニタ124、記憶領域として設けられたSDRAM125、FlashROM126及び記録メディア127などを利用して画像処理する画像処理コントローラ128とが設けられ、電子撮像機能と共に電子記録表示機能を提供できるように構成されている。
【0066】
その他の記憶領域としては、カメラ制御に必要な所定の制御パラメータを記憶する不揮発性記憶手段として、例えば、EEPROMからなる不揮発性メモリ129が、Bucom150からアクセス可能に設けられている。
【0067】
また、Bucom150には、当該カメラの動作状態を表示出力によってユーザヘ告知するための動作表示用LCD151と、カメラ操作SW152とが設けられている。
【0068】
上記カメラ操作SW152は、例えばレリーズSW)モード変更SW及びパワーSWなどの、当該カメラを操作するために必要な操作釦を含むスイッチ群である。
【0069】
さらに、電源としての電池154と、この電源の電圧を、当該カメラシステムを構成する各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給する電源回路153が設けられている。
【0070】
そして、上述したように構成されたカメラシステムでは、各部が次のように稼動する。
【0071】
画像処理コントローラ128は、Bucom150の指令に従ってインターフェイス回路123を制御して撮像素子27から画像データを取り込む。
【0072】
この画像データは、画像処理コントローラ128でビデオ信号に変換され、液晶モニタ124にて出力表示される。
【0073】
ユーザは、この液晶モニタ124の表示画像から、撮影した画像イメージを確認することができる。
【0074】
SDRAM125は画像データの一時的保管用メモリであり、画像データが変換される際のワークエリアなどに使用される。
【0075】
また、この画像データはJPEGデータに変換された後には、記録メディア127に保管されるように設定されている。
【0076】
ミラー駆動機構118は、反射鏡13bをUP位置とDOWN位置へ駆動するための機構であり、この反射鏡13bがDOWN位置にある時、撮影光学系12aからの光束はAFセンサユニット116側とペンタプリズム13a側へと分割されて導かれる。
【0077】
AFセンサユニット116内のAFセンサからの出力は、AFセンサ駆動回路117を介してBucom150へ送信されて周知の測距処理が行われる。
【0078】
また、ぺンタプリズム13aに隣接する接眼レンズ13cからはユーザが被写体を目視できる一方、このペンタプリズム13aを通過した光束の一部は測光回路121内のフォトセンサ(不図示)へ導かれ、ここで検知された光量に基づき周知の測光処理が行われる。
【0079】
次に、図3を用いて、カメラ本体110側の動作について説明する。
【0080】
図3は、カメラ本体110側の動作シーケンスを説明するために示すフローチャートである。
【0081】
カメラ本体11に電源が投入される等の操作により、本シーケンスが実行されると、先ず、ステップS1にて、ポート設定等、通常のカメラ動作の初期設定が行われる。
【0082】
次いで、ステップS2では現在のカメラ本体110にレンズ鏡筒120が装着されているか否かが判別される。
【0083】
この判別は、レンズ着脱スイッチ16を含むカメラ操作SW152からの検知信号により行われる。
【0084】
ここで、カメラ本体110にレンズ鏡筒120が装着されていない場合は、ステップS3へ移行して、レンズなし処理が実行される。
【0085】
その後、上記ステップS2へ移行する。
【0086】
一方、カメラ本体110にレンズ鏡筒120が装着されている場合には、ステップS4へ移行する。
【0087】
このステップS4では、レンズ鏡筒120が新たにカメラ本体110に装着されたものであるか(すなわち、交換されたか)、前もって装着されていたものであるのかが判別される。
【0088】
レンズ鏡筒12が交換されたものである場合には、ステップS5以降のレンズ識別処理が開始される。
【0089】
一方、レンズ鏡筒12は新たに装着されたものではない場合には、ステップS14へ移行する。
【0090】
そして、ステップS5において、カメラ本体110内の演算用データ出力部12によって、演算用データが出力される。
【0091】
次いで、ステップS6にて、上記ステップS5で出力された演算用データがカメラ本体110からレンズ鏡筒120へ送信される。
【0092】
次いで、ステップS7では、上記演算用データを用いた所定の演算が実行される。
【0093】
なお、ステップS7と同様の演算処理が、レンズ鏡筒120のLucom205内でも行われている。
【0094】
ステップS8では、上述したステップS6で送信された演算用データに基いて、レンズ鏡筒120側からの演算結果が受信される。
【0095】
これを受けて、ステップS9では、演算結果の評価が行われる。
【0096】
すなわち、カメラ本体110内のカメラ側演算部13で演算された結果と、上記ステップS8で受信されたレンズ鏡筒120から送られた演算結果データとが比較される。
【0097】
そして、ステップS10において、両者のデータが一致したか否かが判別される。
【0098】
その結果、両データが一致しない場合は、ステップS11へ移行して、レンズNG判断がなされる。
【0099】
これにより、続くステップS12でカメラ動作が禁止される。
【0100】
その後、ステップS13に移行して、ユーザの処理を受け付けない等のダメージ処理が実行される。
【0101】
なお、この場合、レンズ鏡筒120に関わる処理のみを禁止しても良い。
【0102】
また、上記ステップS10にて両データが一致した場合には、ステップS11へ移行してレンズOKの判断がなされる。
【0103】
これにより、続くステップS15にてカメラの正常動作(撮影動作等を含む通常のカメラ動作)が実行される。
【0104】
次いで、ステップS16において、レンズ鏡筒120の取り外しが行われたか否かが判別される。
【0105】
その結果、レンズ鏡筒120が取り外された場合には上記ステップS2へ移行し、外されていない場合にはステップS17へ移行する。
【0106】
次いで、ステップS17では、レンズ鏡筒120の識別処理を行うか否かが判定される。
【0107】
ここでは、ユーザの操作、例えば、パワースイッチ、レリーズスイッチ等の操作によって、レンズ識別処理に移行する。
【0108】
その結果、上記レンズ識別処理が実行される場合には、上記ステップS5へ移行して、以降の処理が実行される。
【0109】
一方、レンズ識別処理が行われない場合には、ステップS15へ移行して通常処理が実行される。
【0110】
その後、上記ステップS16へ移行して、ステップS16またはS17でレンズ取り外しまたはレンズチェック処理に移行する場合を除いて、通常処理ループが繰り返される。
【0111】
一方、上述のステップS6に対応してレンズ鏡筒120のLucom205は、カメラ本体110から6つの数値データを受信したら、その数値データの中から演算に使用するデータを選択する。
【0112】
そして、上記選択したデータを用いて所定の演算を実行し、その演算結果を上記カメラ本体110に送信する。
【0113】
データの選択について、さらに詳しく説明すると、上記6つの数値データのうちの特定のデータ(1番目のデータ)にしたがって、残りの数値データの中から演算に使用するデータを選択するものである。
【0114】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態によるカメラシステムの概略構成を示す信号の流れに基いた機能ブロック図である。
【0115】
図4において、前述した第1の実施形態の図1と同様に構成される部分については同一の参照符号を付して、それらの説明を省略し、以下では、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明するものとする。
【0116】
すなわち、前述した第1の実施形態においては、カメラ側、レンズ側ともに1つの演算式しか用意されていなかったが、この第2の実施形態においては、それぞれの側に複数個の演算式が同じように用意されている点が異なる。
【0117】
つまり、カメラ側演算部13の中には、複数の演算式を記憶しているカメラ側演算式記億部17が設けられている。
【0118】
一方、レンズ側演算部22の中には、カメラ側演算式記憶部17に記憶されている複数の演算式と同じ複数の演算式を記憶しているレンズ側演算式記億部23が設けられている。
【0119】
したがって、演算用データ出力部12から出力される複数の数値データには、さらに複数の演算式の中の1つを指定するデータが含まれている。
【0120】
この点に関し、具体的な例を図6を用いて説明する。
【0121】
はじめに、カメラ側演算式記億部17、及び、レンズ側演算式記憶部23には、共通の演算式として、以下の3つの演算式(2)、(3)、(4)が記憶されているものとする。
【0122】
f(x)=ax+b …(2)
f(x)=cx+d …(3)
f(x)=ex+f …(4)
ここで、xは演算用データ、a、b、c、d、e及びfは定数である。
【0123】
演算用データ出力部12から出力される演算用データは、1番目から7番目までの7つの数値データから構成されている。
【0124】
このうち、1番目のデータ(データ番号No.1)は、カメラ側演算式記憶部17とレンズ側演算式記憶部23のそれぞれに記億されている複数の演算式のうち、何番目の演算式を使用するかを指定するためのデータである。
【0125】
次のデータ(データ番号No.2)は、第1の実施形態の場合と同様にそれに続く5つのデータ(データ番号No.3〜No.7)のうち、何番目のデータが演算に使用するデータであるかを示すデータである。
【0126】
具体例を使って説明すると、1番目のデータである「3」は3番目の演算式を使用することを示し、2番目のデータである「2」はそれに続く5つのデータのうちの2番目のデータ、つまり、データ番号No.4の「9」を指定していることになる。
【0127】
一方、レンズ鏡筒12のLucom205は、カメラ本体から7つのデータを受信したら、上記7つのデータのうちの1番目のデータにしたがって演算式を選択的に決定し、上記7つのデータのうちの2番目のデータにしたがつて残りのデータの中から演算用データを選択する。
【0128】
そして、上記選択した演算式、及び、演算用データを用いて演算を実行し、その演算結果を上記カメラ本体に送信する。
【0129】
このようにすることにより、純正の適正交換レンズと非純正の不適性交換レンズとをより的確に、かつ、厳しく認識することができるようになる。
【0130】
【発明の効果】
従って、以上詳述したように、本発明の請求項1乃至7によれば不適正な交換レンズが装着された場合に、そのレンズが不適正レンズであることをカメラ側で認識できるようにしたカメラシステムを提供することができる。
【0131】
また、以上詳述したように、本発明の請求項8及び9によれば不適正な交換レンズが装着された場合に、そのレンズが不適正レンズであることをカメラ側で認識できるようにしたカメラを提供することができる。
【0132】
また、以上詳述したように、本発明の請求項10乃至12によれば不適正な交換レンズが装着された場合に、そのレンズが不適正レンズであることをカメラ側で認識できるようにした交換レンズの判定制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態によるカメラシステムの概略構成を示す信号の流れに基いた機能ブロック図である。
【図2】図2は、本発明を適用したレンズ交換式デジタルー眼レフレックスカメラの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、図2のカメラ本体11側の動作シーケンスを説明するために示すフローチャートである。
【図4】図4は、本発明の第2の実施の形態によるカメラシステムの概略構成を示す信号の流れに基いた機能ブロック図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態に用いられる演算用データの構成をテーブル形式で示す図である。
【図6】図6は、本発明の第2の実施の形態に用いられる演算用データの構成をテーブル形式で示す図である。
【符号の説明】
1…カメラボディ(カメラ本体)、
2…交換レンズ、
11…通信部、
12…演算用データ出力部、
13…カメラ側演算部、
14…判別部、
15…制御部、
16…レンズ着脱スイッチ(SW)、
21…通信部、
22…レンズ側演算部、
17…カメラ側演算式記億部、
23…レンズ側演算式記億部。
110…カメラ本体、
120…レンズ鏡筒、
205…レンズ制御用マイクロコンピュータ(Lucom)、
150…ボディ制御用マイクロコンピュータ(Bucom)、
206…通信コネクタ、
12a…撮影光学系、
203…絞り、
202…レンズ駆動機構、
204…絞り駆動機構、
13a…ぺンタプリズム、
13b…反射鏡、
13c…接眼レンズ、
114…サブミラ−、
140…シャッタ、
116…AFセンサユニット、
117…AFセンサ駆動回路、
118…駆動制御するミラー駆動機構、
119…シャッタチャージ機構、
122…シャッタ制御回路、
121…測光回路、
27…撮像素子、
123…インターフェイス回路、
124…液晶モニタ、
125…SDRAM、
126…FlashROM、
127…記録メディア、
128…画像処理コントローラ、
129…不揮発性メモリ、
151…動作表示用LCD、
152…カメラ操作スイッチ(SW)、
154…電源としての電池。
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラシステム、カメラ及び交換レンズの判定制御方法に係り、特に、不適正な交換レンズが装着された場合に、そのレンズが不適正レンズであることをカメラ側で認識できるようにしたカメラシステム、カメラ及び交換レンズの判定制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、多機能化されたレンズ交換可能なカメラにおいては、カメラボディに適合した交換レンズを装着しないと撮影者の所望の機能を実現することはできない。
【0003】
そこで、例えば、特開平1−221728号公報には、多数の交換レンズを選択的に使用可能なカメラにおいて、交換レンズ内にその交換レンズが属するレンズ群の識別データやレンズ種類データを記憶する記憶手段を設け、カメラ側はそのデータに基づいて装着されたレンズに適した制御を行うようにしたカメラシステムが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上述したような従来技術では、単に、交換レンズが属するレンズ群の識別データやレンズ種類データをROM等の記憶手段に記憶するだけであるため、不正なコピーが容易であるという問題を有している。
【0005】
ところで、この種のレンズ交換可能なカメラにおいては、近年、所定の性能を満足しない粗悪な模造品が製造・販売される事例が多発している。
【0006】
すなわち、この種の模造品の中には、模造レンズの有している機能とは無関係に、正規品の識別データや種類データをデッドコピーしたものもある。
【0007】
そのような模造レンズの場合、カメラボディに装着しても適正な動作をしないものがあるばかりでなく、カメラボディを破壊してしまう虞もある。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、カメラ側、レンズ側のそれぞれに同じ演算アルゴリズムの演算手段を設け、共通の演算データでそれぞれ演算した結果が一致したか否かで、適正な交換レンズであるか否かを判定することにより、不適正な交換レンズが装着された場合に、そのレンズが不適正レンズであることをカメラ側で認識できるようにしたカメラシステム、カメラ及び交換レンズの判定制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明では、カメラ側と交換レンズ側でそれぞれ共通の演算式を有しており、カメラ側で指定データに加えて複数の数値データを含む演算用データを作成してレンズ側に送信し、該演算用データに基づいて行われる交換レンズ側の演算結果をカメラ側に送信し、カメラ側では自らの演算結果と交換レンズ側の演算結果とが一致していれば、その交換レンズは正規品であると判断する。
【0010】
この場合、演算用データには、複数の演算式を有しており、その中から所定の演算式を指定するようにしても良い。
【0011】
具体的には、本発明によると、上記課題を解決するために、
(1) カメラ本体と、該カメラ本体に着脱可能な交換レンズとを具備するカメラシステムにおいて、
上記カメラ本体に設けられ、所定の演算を行うための演算式を有するカメラ側演算手段と、
上記交換レンズに設けられ、上記カメラ側演算手段と共通の演算式を有するレンズ側演算手段と、
上記カメラ本体側に設けられ、上記カメラ側演算手段及びレンズ側演算手段に対して共通の演算用データを出力する演算用データ出力手段と、
上記カメラ本体側に設けられ、上記カメラ側演算手段とレンズ側演算手段にて演算された結果とを比較し、両演算結果が一致する場合に上記カメラ本体に適正な交換レンズが装着されていると判定する判断手段と、
を具備することを特徴とするカメラシステムが提供される。
【0012】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(2) 上記演算用データ出力手段は複数の数値データを出力し、上記カメラ側演算手段とレンズ側演算手段とは上記複数の数値データのうちの同じデータを用いて演算を実行するようにしたことを特徴とする(1)に記載のカメラシステムが提供される。
【0013】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(3) 上記演算用データは、演算用データとダミーデータとを含むことを特徴とする(1)に記載のカメラシステムが提供される。
【0014】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(4) 上記演算用データは複数の数値データで構成され、演算に使用するデータを指定するデータと、演算用データと、ダミーデータとで構成されていることを特徴とする(1)に記載のカメラシステムが提供される。
【0015】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(5) 上記演算用データは複数の数値データで構成され、上記カメラ側演算手段及びレンズ側演算手段は、複数の共通の演算式を有しており、上記演算用データ出力手段から出力された複数の数値データのうちの特定のデータを用いて、上記複数の演算式の1つを選択するようにしたことを特徴とする(1)に記載のカメラシステムが提供される。
【0016】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(6) 上記複数の数値データは、演算式を指定するデータと、演算に使用するデータを指定するデータと、演算用データと、ダミーデータとで構成されていることを特徴とする(5)に記載のカメラシステムが提供される。
【0017】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(7) 上記演算用データ出力手段は乱数発生手段を含み、該乱数発生手段から発生された乱数に基づいて上記演算用データを出力することを特徴とする(1)に記載のカメラシステムが提供される。
【0018】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(8) 所定の演算式を有するレンズ側演算手段を具備する交換レンズを着脱可能なカメラにおいて、
上記交換レンズ内のレンズ側演算手段と共通の演算式を有するカメラ側演算手段と、
上記レンズ側演算手段、及び、上記カメラ側演算手段に対し、演算用データを出力する演算用データ出力手段と、
上記カメラ側演算手段の演算結果と上記レンズ側演算手段の演算結果とを受け、両者を比較することによって上記交換レンズが適正な交換レンズであるか否かを判定する判断手段と、
を具備することを特徴とするカメラが提供される。
【0019】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(9) 上記カメラは、上記判断手段によって上記交換レンズが適正でないと判断された場合に、不作動状態になることを特徴とする(8)に記載のカメラシステムが提供される。
【0020】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(10) カメラ本体に着脱可能な交換レンズの判定制御方法であって、
上記交換レンズ側において、上記カメラ本体から複数の数値データを受信する第1のステップと、
上記複数の数値データの中から上記交換レンズの判定制御演算に使用するデータを選択する第2のステップと、
上記選択したデータを用いて上記交換レンズの判定制御演算を実行する第3のステップと、
上記第3のステップで演算した結果を上記カメラ本体に送信する第4のステップと、
を具備することを特徴とする交換レンズの判定制御方法が提供される。
【0021】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(11) カメラ本体に着脱可能な交換レンズの判定制御方法であって、
上記交換レンズ側において、上記カメラ本体から複数の数値データを受信する第1のステップと、
上記複数の数値データのうちの特定のデータにしたがって、上記複数の数値データの中から上記交換レンズの判定制御演算に使用するデータを選択する第2のステップと、
上記選択したデータを用いて上記交換レンズの判定制御演算を実行する第3のステップと、
上記第3のステップで演算した結果を上記カメラ本体に送信する第4のステップと、
を具備することを特徴とする交換レンズの判定制御方法が提供される。
【0022】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(12) カメラ本体に着脱可能な交換レンズの判定制御方法であって、
上記交換レンズ側において、上記カメラ本体から複数のデータを受信する第1のステップと、
上記複数のデータのうちの第1データにしたがって、上記交換レンズの判定制御演算式を決定する第2のステップと、
上記複数のデータのうちの第2データにしたがって、上記複数のデータのうちの第3データを選択する第3のステップと、
上記選択した演算式、及び、第3データを用いて上記交換レンズの判定制御演算を実行する第4のステップと、
上記第4のステップで演算した結果を上記カメラ本体に送信する第5のステップと、
を具備することを特徴とする交換レンズの判定制御方法が提供される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0024】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態によるカメラシステムの概略構成を示す信号の流れに基いた機能ブロック図である。
【0025】
すなわち、図1に示すように、このカメラシステムは、カメラボディ(カメラ本体)1と、このカメラボディ1に着脱自在なカメラアクセサリとしての交換レンズ2とから構成されている。
【0026】
上記カメラボディ1は、交換レンズ2とのデータ通信を行うための通信部11と、演算用データ出力部12と、カメラ側演算部13と、判別部14と、制御部15と、レンズ着脱スイッチ(SW)16とを有して構成される。
【0027】
一方、上記交換レンズ2は、カメラボディ1に着脱自在に構成されるもので、カメラボディ1側との通信を行うための通信部21と、レンズ側演算部22とを有して構成されている。
【0028】
そして、カメラボディ1及び交換レンズ2のそれぞれの装着部には、接続端子18、24が設けられており、両者が合体した状態ではこれらの接続端子18、24端子が接触することによつて、カメラ側の通信部11とレンズ側の通信部21が電気的に接続される。
【0029】
上記カメラボディ1側の通信部11及びレンズ側の通信部21は、カメラボディ1と交換レンズ2との間でデータの授受を行うためのものである。
【0030】
上記カメラボディ1内の演算用データ出力部12は、複数の数値データを出力する。
【0031】
これらの複数の数値データは、カメラボディ1内のカメラ側演算部13に送られる。
【0032】
また、上記複数の数値データは、カメラボディ1側の通信部11とレンズ側の通信部21とを介してレンズ側演算部22に送られる。
【0033】
上記カメラボディ1内のカメラ側演算部13、及び、レンズ側演算部22は、共通の演算式を保有しており、それぞれ送られくる複数の数値データを用いて所定の演算を実行する。
【0034】
そして、カメラ側演算部13の演算結果は上記カメラボディ1内の判別部14に送られ、レンズ側演算部22の演算結果はレンズ側の通信部21とカメラ側の通信部11を介して上記カメラボディ1内の判別部14に送られる。
【0035】
上記カメラボディ1内の判別部14においては、2つの演算部13、22からの演算結果を比較し、両者が一致する場合には、装着された交換レンズが適正なものであると判断する。
【0036】
上記カメラボディ1内の制御部15は、判別部14からの判別結果に基いて、カメラの動作を制御するものである。
【0037】
また、この制御部15には、交換レンズ2の着脱を検知するためのレンズ着脱スイッチ(SW)16が接続されている。
【0038】
これにより、交換レンズ2の着脱のタイミングが制御部15に伝達される。
【0039】
ここで、演算用データ出力部12から出力されるデータの詳細、及び、それを用いた演算方法について説明する。
【0040】
演算用データは、図5に示すように、1番目から6番目までの6つの数値データから構成されている。
【0041】
このうち、1番目のデータ(データ番号No.1)は、それに続く5つのデータ(データ番号No.2〜No.6)のうち、何番目のデータが演算に使用するデータであるかを示すデータである。
【0042】
つまり、この5つのデータのうちの1つは演算用データであり、残りはダミーデータである。
【0043】
図5の具体例を用いて説明すると、1番目のデータである「3」は、それに続く5つのデータのうちの3番目のデータ、つまり、データ番号No.4の「9」を指定していることになる。
【0044】
なお、この6つの数値データは、演算用データ出力部12内にある不図示の乱数発生部から出力されるデータであり、毎回異なるデータ列が出力される。
【0045】
そして、上記カメラボディ1内のカメラ側演算部13、及び、レンズ側演算部22は、共通の演算式を用いて演算を実行する。
【0046】
その演算式を便宜的に、次式(1)で表す
f(x)=ax+b …(1)
ここで、xは演算用データ、a、bは定数である。
【0047】
上述のように、適正な交換レンズであれば、製造時にカメラ側の演算式と共通の演算式が記憶されているので、同じデータを用いた演算結果は同じ値になるはずである。
【0048】
しかしながら、模造品メーカには演算式、及び、演算用データ選択アルゴリズムが公開されないため、カメラ側演算部13で演算した結果と同じ値を返すことができない。
【0049】
したがって、カメラ側では、交換レンズ側から同じ演算結果が返ってこない場合には、その交換レンズは適正なものではないと判断することができるわけである。
【0050】
カメラ側演算部13とレンズ側演算部22においては、その6つのデータを受信したら、まずはデータ番号No.1のデータを参照して演算用データを抽出する。
【0051】
次に、図2を用いて、本発明を適用したレンズ交換式デジタルー眼レフレックスカメラの構成を説明する。
【0052】
このカメラシステムは、図1のカメラボディ1に相当するカメラ本体110と、交換レンズ2に相当するレンズ鏡筒120とから主に構成され、カメラ本体110の前面に対して所望のレンズ鏡筒120が着脱自在に設定されている。
【0053】
ここで、レンズ鏡筒120の制御は、レンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lucomと称する)205が行い、図1の通信部21とレンズ演算部22はこのLucom205の中に含まれる。
【0054】
また、カメラ本体110の制御は、ボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bucomと称する)150が行い、図1の通信部11と、演算用データ出力部12と、カメラ側演算部13と、判別部14と、制御部15はこのBucom150中に含まれる。
【0055】
なお、これらLucom205とBucom150とは、合体時において通信コネクタ206を介して通信可能に電気的接続がなされ、これは図1の接続端子18及び24に相当する。
【0056】
そして、カメラシステムとしてLucom205がBucom150に従属的に協働しながら稼動するようになっている。
【0057】
また、レンズ鏡筒120内には、撮影光学系12aと、絞り203とが設けられている。
【0058】
この撮影光学系12aは、レンズ駆動機構202内に在る図示しないDCモータによって駆動されるようになされている。
【0059】
また、絞り203は、絞り駆動機構204内に在る図示しないステッピングモータによって駆動されるようになされている。
【0060】
Lucom205は、Bucom150の指令に従ってこれら各モータを制御する。
【0061】
カメラ本体110内には、次の構成部材が図示のように配設されている。
【0062】
例えば、光学系としての一眼レフレックス方式の構成部材(ぺンタプリズム13a、反射鏡13b、接眼レンズ13c、サブミラ−114)と、光軸上のフォーカルプレーン式のシャッタ140と、上記サブミラ−114からの反射光束を受けて自動測距するためのAFセンサユニット116が設けられている。
【0063】
また、上記AFセンサユニット116を駆動制御するAFセンサ駆動回路117と、上記反射鏡13bを駆動制御するミラー駆動機構118と、上記シャッタ140の先幕と後幕を駆動するばねをチャージするシャッタチャージ機構119と、それら先幕と後幕の動きを制御するシャッタ制御回路122と、上記ペンタプリズム13aからの光束に基づき測光処理する測光回路121が設けられている。
【0064】
光軸上には、上記光学系を通過した被写体像を光電変換するための撮像素子27が光電変換素子として設けられている。
【0065】
このカメラシステムにはまた、撮像素子27に接続したインターフェイス回路123、液晶モニタ124、記憶領域として設けられたSDRAM125、FlashROM126及び記録メディア127などを利用して画像処理する画像処理コントローラ128とが設けられ、電子撮像機能と共に電子記録表示機能を提供できるように構成されている。
【0066】
その他の記憶領域としては、カメラ制御に必要な所定の制御パラメータを記憶する不揮発性記憶手段として、例えば、EEPROMからなる不揮発性メモリ129が、Bucom150からアクセス可能に設けられている。
【0067】
また、Bucom150には、当該カメラの動作状態を表示出力によってユーザヘ告知するための動作表示用LCD151と、カメラ操作SW152とが設けられている。
【0068】
上記カメラ操作SW152は、例えばレリーズSW)モード変更SW及びパワーSWなどの、当該カメラを操作するために必要な操作釦を含むスイッチ群である。
【0069】
さらに、電源としての電池154と、この電源の電圧を、当該カメラシステムを構成する各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給する電源回路153が設けられている。
【0070】
そして、上述したように構成されたカメラシステムでは、各部が次のように稼動する。
【0071】
画像処理コントローラ128は、Bucom150の指令に従ってインターフェイス回路123を制御して撮像素子27から画像データを取り込む。
【0072】
この画像データは、画像処理コントローラ128でビデオ信号に変換され、液晶モニタ124にて出力表示される。
【0073】
ユーザは、この液晶モニタ124の表示画像から、撮影した画像イメージを確認することができる。
【0074】
SDRAM125は画像データの一時的保管用メモリであり、画像データが変換される際のワークエリアなどに使用される。
【0075】
また、この画像データはJPEGデータに変換された後には、記録メディア127に保管されるように設定されている。
【0076】
ミラー駆動機構118は、反射鏡13bをUP位置とDOWN位置へ駆動するための機構であり、この反射鏡13bがDOWN位置にある時、撮影光学系12aからの光束はAFセンサユニット116側とペンタプリズム13a側へと分割されて導かれる。
【0077】
AFセンサユニット116内のAFセンサからの出力は、AFセンサ駆動回路117を介してBucom150へ送信されて周知の測距処理が行われる。
【0078】
また、ぺンタプリズム13aに隣接する接眼レンズ13cからはユーザが被写体を目視できる一方、このペンタプリズム13aを通過した光束の一部は測光回路121内のフォトセンサ(不図示)へ導かれ、ここで検知された光量に基づき周知の測光処理が行われる。
【0079】
次に、図3を用いて、カメラ本体110側の動作について説明する。
【0080】
図3は、カメラ本体110側の動作シーケンスを説明するために示すフローチャートである。
【0081】
カメラ本体11に電源が投入される等の操作により、本シーケンスが実行されると、先ず、ステップS1にて、ポート設定等、通常のカメラ動作の初期設定が行われる。
【0082】
次いで、ステップS2では現在のカメラ本体110にレンズ鏡筒120が装着されているか否かが判別される。
【0083】
この判別は、レンズ着脱スイッチ16を含むカメラ操作SW152からの検知信号により行われる。
【0084】
ここで、カメラ本体110にレンズ鏡筒120が装着されていない場合は、ステップS3へ移行して、レンズなし処理が実行される。
【0085】
その後、上記ステップS2へ移行する。
【0086】
一方、カメラ本体110にレンズ鏡筒120が装着されている場合には、ステップS4へ移行する。
【0087】
このステップS4では、レンズ鏡筒120が新たにカメラ本体110に装着されたものであるか(すなわち、交換されたか)、前もって装着されていたものであるのかが判別される。
【0088】
レンズ鏡筒12が交換されたものである場合には、ステップS5以降のレンズ識別処理が開始される。
【0089】
一方、レンズ鏡筒12は新たに装着されたものではない場合には、ステップS14へ移行する。
【0090】
そして、ステップS5において、カメラ本体110内の演算用データ出力部12によって、演算用データが出力される。
【0091】
次いで、ステップS6にて、上記ステップS5で出力された演算用データがカメラ本体110からレンズ鏡筒120へ送信される。
【0092】
次いで、ステップS7では、上記演算用データを用いた所定の演算が実行される。
【0093】
なお、ステップS7と同様の演算処理が、レンズ鏡筒120のLucom205内でも行われている。
【0094】
ステップS8では、上述したステップS6で送信された演算用データに基いて、レンズ鏡筒120側からの演算結果が受信される。
【0095】
これを受けて、ステップS9では、演算結果の評価が行われる。
【0096】
すなわち、カメラ本体110内のカメラ側演算部13で演算された結果と、上記ステップS8で受信されたレンズ鏡筒120から送られた演算結果データとが比較される。
【0097】
そして、ステップS10において、両者のデータが一致したか否かが判別される。
【0098】
その結果、両データが一致しない場合は、ステップS11へ移行して、レンズNG判断がなされる。
【0099】
これにより、続くステップS12でカメラ動作が禁止される。
【0100】
その後、ステップS13に移行して、ユーザの処理を受け付けない等のダメージ処理が実行される。
【0101】
なお、この場合、レンズ鏡筒120に関わる処理のみを禁止しても良い。
【0102】
また、上記ステップS10にて両データが一致した場合には、ステップS11へ移行してレンズOKの判断がなされる。
【0103】
これにより、続くステップS15にてカメラの正常動作(撮影動作等を含む通常のカメラ動作)が実行される。
【0104】
次いで、ステップS16において、レンズ鏡筒120の取り外しが行われたか否かが判別される。
【0105】
その結果、レンズ鏡筒120が取り外された場合には上記ステップS2へ移行し、外されていない場合にはステップS17へ移行する。
【0106】
次いで、ステップS17では、レンズ鏡筒120の識別処理を行うか否かが判定される。
【0107】
ここでは、ユーザの操作、例えば、パワースイッチ、レリーズスイッチ等の操作によって、レンズ識別処理に移行する。
【0108】
その結果、上記レンズ識別処理が実行される場合には、上記ステップS5へ移行して、以降の処理が実行される。
【0109】
一方、レンズ識別処理が行われない場合には、ステップS15へ移行して通常処理が実行される。
【0110】
その後、上記ステップS16へ移行して、ステップS16またはS17でレンズ取り外しまたはレンズチェック処理に移行する場合を除いて、通常処理ループが繰り返される。
【0111】
一方、上述のステップS6に対応してレンズ鏡筒120のLucom205は、カメラ本体110から6つの数値データを受信したら、その数値データの中から演算に使用するデータを選択する。
【0112】
そして、上記選択したデータを用いて所定の演算を実行し、その演算結果を上記カメラ本体110に送信する。
【0113】
データの選択について、さらに詳しく説明すると、上記6つの数値データのうちの特定のデータ(1番目のデータ)にしたがって、残りの数値データの中から演算に使用するデータを選択するものである。
【0114】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態によるカメラシステムの概略構成を示す信号の流れに基いた機能ブロック図である。
【0115】
図4において、前述した第1の実施形態の図1と同様に構成される部分については同一の参照符号を付して、それらの説明を省略し、以下では、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明するものとする。
【0116】
すなわち、前述した第1の実施形態においては、カメラ側、レンズ側ともに1つの演算式しか用意されていなかったが、この第2の実施形態においては、それぞれの側に複数個の演算式が同じように用意されている点が異なる。
【0117】
つまり、カメラ側演算部13の中には、複数の演算式を記憶しているカメラ側演算式記億部17が設けられている。
【0118】
一方、レンズ側演算部22の中には、カメラ側演算式記憶部17に記憶されている複数の演算式と同じ複数の演算式を記憶しているレンズ側演算式記億部23が設けられている。
【0119】
したがって、演算用データ出力部12から出力される複数の数値データには、さらに複数の演算式の中の1つを指定するデータが含まれている。
【0120】
この点に関し、具体的な例を図6を用いて説明する。
【0121】
はじめに、カメラ側演算式記億部17、及び、レンズ側演算式記憶部23には、共通の演算式として、以下の3つの演算式(2)、(3)、(4)が記憶されているものとする。
【0122】
f(x)=ax+b …(2)
f(x)=cx+d …(3)
f(x)=ex+f …(4)
ここで、xは演算用データ、a、b、c、d、e及びfは定数である。
【0123】
演算用データ出力部12から出力される演算用データは、1番目から7番目までの7つの数値データから構成されている。
【0124】
このうち、1番目のデータ(データ番号No.1)は、カメラ側演算式記憶部17とレンズ側演算式記憶部23のそれぞれに記億されている複数の演算式のうち、何番目の演算式を使用するかを指定するためのデータである。
【0125】
次のデータ(データ番号No.2)は、第1の実施形態の場合と同様にそれに続く5つのデータ(データ番号No.3〜No.7)のうち、何番目のデータが演算に使用するデータであるかを示すデータである。
【0126】
具体例を使って説明すると、1番目のデータである「3」は3番目の演算式を使用することを示し、2番目のデータである「2」はそれに続く5つのデータのうちの2番目のデータ、つまり、データ番号No.4の「9」を指定していることになる。
【0127】
一方、レンズ鏡筒12のLucom205は、カメラ本体から7つのデータを受信したら、上記7つのデータのうちの1番目のデータにしたがって演算式を選択的に決定し、上記7つのデータのうちの2番目のデータにしたがつて残りのデータの中から演算用データを選択する。
【0128】
そして、上記選択した演算式、及び、演算用データを用いて演算を実行し、その演算結果を上記カメラ本体に送信する。
【0129】
このようにすることにより、純正の適正交換レンズと非純正の不適性交換レンズとをより的確に、かつ、厳しく認識することができるようになる。
【0130】
【発明の効果】
従って、以上詳述したように、本発明の請求項1乃至7によれば不適正な交換レンズが装着された場合に、そのレンズが不適正レンズであることをカメラ側で認識できるようにしたカメラシステムを提供することができる。
【0131】
また、以上詳述したように、本発明の請求項8及び9によれば不適正な交換レンズが装着された場合に、そのレンズが不適正レンズであることをカメラ側で認識できるようにしたカメラを提供することができる。
【0132】
また、以上詳述したように、本発明の請求項10乃至12によれば不適正な交換レンズが装着された場合に、そのレンズが不適正レンズであることをカメラ側で認識できるようにした交換レンズの判定制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態によるカメラシステムの概略構成を示す信号の流れに基いた機能ブロック図である。
【図2】図2は、本発明を適用したレンズ交換式デジタルー眼レフレックスカメラの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、図2のカメラ本体11側の動作シーケンスを説明するために示すフローチャートである。
【図4】図4は、本発明の第2の実施の形態によるカメラシステムの概略構成を示す信号の流れに基いた機能ブロック図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態に用いられる演算用データの構成をテーブル形式で示す図である。
【図6】図6は、本発明の第2の実施の形態に用いられる演算用データの構成をテーブル形式で示す図である。
【符号の説明】
1…カメラボディ(カメラ本体)、
2…交換レンズ、
11…通信部、
12…演算用データ出力部、
13…カメラ側演算部、
14…判別部、
15…制御部、
16…レンズ着脱スイッチ(SW)、
21…通信部、
22…レンズ側演算部、
17…カメラ側演算式記億部、
23…レンズ側演算式記億部。
110…カメラ本体、
120…レンズ鏡筒、
205…レンズ制御用マイクロコンピュータ(Lucom)、
150…ボディ制御用マイクロコンピュータ(Bucom)、
206…通信コネクタ、
12a…撮影光学系、
203…絞り、
202…レンズ駆動機構、
204…絞り駆動機構、
13a…ぺンタプリズム、
13b…反射鏡、
13c…接眼レンズ、
114…サブミラ−、
140…シャッタ、
116…AFセンサユニット、
117…AFセンサ駆動回路、
118…駆動制御するミラー駆動機構、
119…シャッタチャージ機構、
122…シャッタ制御回路、
121…測光回路、
27…撮像素子、
123…インターフェイス回路、
124…液晶モニタ、
125…SDRAM、
126…FlashROM、
127…記録メディア、
128…画像処理コントローラ、
129…不揮発性メモリ、
151…動作表示用LCD、
152…カメラ操作スイッチ(SW)、
154…電源としての電池。
Claims (12)
- カメラ本体と、該カメラ本体に着脱可能な交換レンズとを具備するカメラシステムにおいて、
上記カメラ本体に設けられ、所定の演算を行うための演算式を有するカメラ側演算手段と、
上記交換レンズに設けられ、上記カメラ側演算手段と共通の演算式を有するレンズ側演算手段と、
上記カメラ本体側に設けられ、上記カメラ側演算手段及びレンズ側演算手段に対して共通の演算用データを出力する演算用データ出力手段と、
上記カメラ本体側に設けられ、上記カメラ側演算手段とレンズ側演算手段にて演算された結果とを比較し、両演算結果が一致する場合に上記カメラ本体に適正な交換レンズが装着されていると判定する判断手段と、
を具備することを特徴とするカメラシステム。 - 上記演算用データ出力手段は複数の数値データを出力し、上記カメラ側演算手段とレンズ側演算手段とは上記複数の数値データのうちの同じデータを用いて演算を実行するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
- 上記演算用データは、演算用データとダミーデータとを含むことを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
- 上記演算用データは複数の数値データで構成され、演算に使用するデータを指定するデータと、演算用データと、ダミーデータとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
- 上記演算用データは複数の数値データで構成され、上記カメラ側演算手段及びレンズ側演算手段は、複数の共通の演算式を有しており、上記演算用データ出力手段から出力された複数の数値データのうちの特定のデータを用いて、上記複数の演算式の1つを選択するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
- 上記複数の数値データは、演算式を指定するデータと、演算に使用するデータを指定するデータと、演算用データと、ダミーデータとで構成されていることを特徴とする請求項5に記載のカメラシステム。
- 上記演算用データ出力手段は乱数発生手段を含み、該乱数発生手段から発生された乱数に基づいて上記演算用データを出力することを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
- 所定の演算式を有するレンズ側演算手段を具備する交換レンズを着脱可能なカメラにおいて、
上記交換レンズ内のレンズ側演算手段と共通の演算式を有するカメラ側演算手段と、
上記レンズ側演算手段、及び、上記カメラ側演算手段に対し、演算用データを出力する演算用データ出力手段と、
上記カメラ側演算手段の演算結果と上記レンズ側演算手段の演算結果とを受け、両者を比較することによって上記交換レンズが適正な交換レンズであるか否かを判定する判断手段と、
を具備することを特徴とするカメラ。 - 上記カメラは、上記判断手段によって上記交換レンズが適正でないと判断された場合に、不作動状態になることを特徴とする請求項8に記載のカメラ。
- カメラ本体に着脱可能な交換レンズの判定制御方法であって、
上記交換レンズ側において、上記カメラ本体から複数の数値データを受信する第1のステップと、
上記複数の数値データの中から上記交換レンズの判定制御演算に使用するデータを選択する第2のステップと、
上記選択したデータを用いて上記交換レンズの判定制御演算を実行する第3のステップと、
上記第3のステップで演算した結果を上記カメラ本体に送信する第4のステップと、
を具備することを特徴とする交換レンズの判定制御方法。 - カメラ本体に着脱可能な交換レンズの判定制御方法であって、
上記交換レンズ側において、上記カメラ本体から複数の数値データを受信する第1のステップと、
上記複数の数値データのうちの特定のデータにしたがって、上記複数の数値データの中から上記交換レンズの判定制御演算に使用するデータを選択する第2のステップと、
上記選択したデータを用いて上記交換レンズの判定制御演算を実行する第3のステップと、
上記第3のステップで演算した結果を上記カメラ本体に送信する第4のステップと、
を具備することを特徴とする交換レンズの判定制御方法。 - カメラ本体に着脱可能な交換レンズの判定制御方法であって、
上記交換レンズ側において、上記カメラ本体から複数のデータを受信する第1のステップと、
上記複数のデータのうちの第1データにしたがって、上記交換レンズの判定制御演算式を決定する第2のステップと、
上記複数のデータのうちの第2データにしたがって、上記複数のデータのうちの第3データを選択する第3のステップと、
上記選択した演算式、及び、第3データを用いて上記交換レンズの判定制御演算を実行する第4のステップと、
上記第4のステップで演算した結果を上記カメラ本体に送信する第5のステップと、
を具備することを特徴とする交換レンズの判定制御方法。
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