JP2005321637A - 一眼レフカメラ及びカメラシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】レリーズタイムラグを撮影者の所望のタイミングに遅らせることが可能な一眼レフカメラ及びカメラシステムを提供することである。
【解決手段】ファーストレリーズスイッチ1及びセカンドレリーズスイッチ2のオン、オフ状態がスイッチ検出回路3により検出される。このスイッチ検出回路3の出力は、ディレイ時間発生回路4に供給されて、ここでディレイ時間設定部6で設定されたディレイ時間が経過した後、露出部5に信号が供給されて露出動作が行われる。そして、ディレイ時間設定部6にて、このカメラのレリーズタイムラグのディレイ時間が設定される。
【選択図】 図1
【解決手段】ファーストレリーズスイッチ1及びセカンドレリーズスイッチ2のオン、オフ状態がスイッチ検出回路3により検出される。このスイッチ検出回路3の出力は、ディレイ時間発生回路4に供給されて、ここでディレイ時間設定部6で設定されたディレイ時間が経過した後、露出部5に信号が供給されて露出動作が行われる。そして、ディレイ時間設定部6にて、このカメラのレリーズタイムラグのディレイ時間が設定される。
【選択図】 図1
Description
本発明は一眼レフカメラに関し、より詳細には、露出タイミング調整機能を有してシャッタのレリーズタイムラグディレイ可能な一眼レフカメラ及びカメラシステムに関するものである。
一般に、一眼レフカメラは、シャッタレリーズ時等に発生するタイムラグを有している。このため、撮影者は、所望のタイミングにて撮影を行うために、とりわけ高速秒時ではタイムラグを考慮したシャッタタイミングで撮影している。
こうしたタイムラグに関して、レリーズスイッチのオンからミラーアップ完了までの検出時間を所定時間と比較してシャッタの走行時間を制御し、レリーズタイムラグのばらつきを抑制する技術や、絞りの駆動開始から駆動終了までに要する最大時間に合わせてレリーズタイムラグを常時一定となるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、電池の種類に応じて生じるバッテリチェックに要する時間変化を表示させて、レリーズタイムラグを撮影者に認識させる技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
更に、レリーズタイムラグの短い撮影モードが設定された場合はレリーズタイムラグが長いモードの設定を禁止し、レリーズタイムラグの長い撮影モードが設定された場合はレリーズタイムラグが短いモードの設定を禁止するカメラが知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開平6−75266号公報
特開2002−199288号公報
特開平7−281247号公報
特開2002−156678号公報
ところで、こうしたレリーズタイムラグはカメラによって異なっているので、例えば一人の撮影者が複数種類のカメラを所持している場合、カメラ毎に異なるレリーズタイムラグになれるまでとまどうことがある。また、レリーズタイムラグが最短のものが、撮影者が一番慣れているカメラであるとは限らない。つまり、単にレリーズタイムラグの短いカメラが使いやすいとは言えず、撮影者の意図した長さのレリーズタイムラグを有したカメラが、最も使いやすいカメラとなる。したがって、レリーズタイムラグを、撮影者の所望の遅さに合わせることのできるカメラが必要になってくる。
しかしながら、上述した特許文献1乃至4に記載の技術では、こうした撮影者の所望の遅さにレリーズタイムラグを合わせることはできないものであった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、レリーズタイムラグを撮影者の所望のタイミングに遅らせることが可能な一眼レフカメラ及びカメラシステムを提供することを目的とする。
すなわち請求項1に記載の発明は、フォーカルプレーンシャッタと、クイックリターンミラーを備える一眼レフカメラに於いて、シャッタレリーズを指示するシャッタレリーズスイッチと、上記シャッタレリーズスイッチのオン、オフを検出するシャッタレリーズスイッチ検出手段と、上記クイックリターンミラーを駆動するアクチュエータを制御するミラー制御手段と、上記フォーカルプレーンシャッタの走行を制御するシャッタ制御手段と、第1のディレイ時間と、第2のディレイ時間を設定するディレイ時間設定手段と、を具備し、上記シャッタレリーズスイッチ検出手段の出力を受けて、上記第1のディレイ時間経過後に上記ミラー制御手段により、上記クイックリターンミラーを撮影光路から退避させ、上記第2のディレイ時間経過後に上記シャッタ制御手段により上記フォーカルプレーンシャッタを動作させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、複数のディレイ時間を記憶するメモリ手段を更に具備し、上記ディレイ時間設定手段は、予め上記メモリ手段に記憶してあるディレイ時間値を読み込んで、上記第1及び第2のディレイ時間に設定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、上記ディレイ時間は、撮影者によりカメラのメニュー画面から設定可能であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明に於いて、上記メモリ手段に予め記憶されているディレイ時間は、他のカメラの実測値の代表値が記憶されているものであり、上記メニュー画面からカメラの機種情報により設定することが可能であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、上記ディレイ時間設定手段は、カメラ外部からの信号を受けて、上記第1のディレイ時間と、上記第2のディレイ時間を設定し、上記ミラー制御手段は、上記シャッタレリーズスイッチ検出手段の出力を受けて、上記第1のディレイ時間経過後に上記クイックリターンミラーを撮影光路から退避させ、上記シャッタ制御手段は、上記第2のディレイ時間経過後に上記フォーカルプレーンシャッタを動作させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明に於いて、上記カメラ外部からの信号は、別のカメラのシャッタレリーズスイッチのオンと、上記ミラー制御手段の動作開始若しくは上記シャッタ制御手段の動作開始のタイミングで出力される信号であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、クイックリターンミラーを備える一眼レフカメラに於いて、シャッタレリーズを指示するシャッタレリーズスイッチと、上記シャッタレリーズスイッチのオン、オフを検出するシャッタレリーズスイッチ検出手段と、上記クイックリターンミラーを駆動するアクチュエータを制御するミラー制御手段と、上記フォーカルプレーンシャッタの走行を制御するシャッタ制御手段と、上記シャッタレリーズスイッチのレリーズタイムラグを設定する設定手段と、を具備し、上記ミラー制御手段は、上記設定手段で設定されたレリーズタイムラグに応じて、上記アクチュエータに印加する電圧を変化させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、フォーカルプレーンシャッタと、クイックリターンミラーを備える一眼レフカメラに於いて、シャッタレリーズを指示するシャッタレリーズスイッチと、上記シャッタレリーズスイッチのオン、オフを検出するシャッタレリーズスイッチ検出手段と、上記クイックリターンミラーを駆動するアクチュエータを制御するミラー制御手段と、他のカメラと通信を行い、上記他のカメラのレリーズタイムラグと同じレリーズタイムラグを設定する設定手段と、上記設定手段で設定されたレリーズタイムラグに基づき、上記フォーカルプレーンシャッタの動作開始をディレイさせるシャッタ制御手段と、を具備することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、フォーカルプレーンシャッタと、クイックリターンミラーを備える一眼レフカメラに於いて、シャッタレリーズを指示するシャッタレリーズスイッチと、上記シャッタレリーズスイッチのオン、オフを検出するシャッタレリーズスイッチ検出手段と、上記クイックリターンミラーを駆動するアクチュエータを制御するミラー制御手段と、複数のカメラのレリーズタイムラグ情報を記憶するメモリ手段と、上記複数のレリーズタイムラグ情報を選択的に設定可能な設定手段と、上記設定手段で設定されたレリーズタイムラグに基づき、上記フォーカルプレーンシャッタの動作開始をディレイさせるシャッタ制御手段と、を具備することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、フォーカルプレーンシャッタと、クイックリターンミラーを備える一眼レフカメラに於いて、シャッタレリーズを指示するシャッタレリーズスイッチと、上記シャッタレリーズスイッチのオン、オフを検出するシャッタレリーズスイッチ検出手段と、第1のディレイ時間と、該第1のディレイ時間とは異なる第2のディレイ時間の設定を行うディレイ時間設定手段と、上記シャッタレリーズスイッチ検出手段の出力を受けて、上記第1のディレイ時間経過後に上記クイックリターンミラーを撮影光路から退避させるべく駆動するアクチュエータを制御するミラー制御手段と、上記シャッタレリーズスイッチ検出手段の出力を受けて、上記第2のディレイ時間経過後に上記フォーカルプレーンシャッタの走行を制御するシャッタ制御手段と、を具備することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明に於いて、上記ディレイ時間設定手段は、上記第1のディレイ時間及び第2のディレイ時間を設定変更可能であることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明に於いて、上記ディレイ時間設定手段は、上記第1のディレイ時間と第2のディレイ時間を所望の割合に従って設定可能であることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項10に記載の発明に於いて、複数のディレイ時間を記憶するメモリ手段を更に具備し、上記ディレイ時間設定手段は、予め上記メモリ手段に記憶されているディレイ時間値を読み込んで、上記第1及び第2のディレイ時間に設定することを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項10に記載の発明に於いて、上記ディレイ時間は、カメラのメニュー画面から設定可能であることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載の発明に於いて、上記メモリ手段に予め記憶されているディレイ時間は、他のカメラの実測値の代表値が記憶されているものであり、上記メニュー画面からカメラの機種情報により設定することが可能であることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、クイックリターンミラーを備える一眼レフカメラに於いて、シャッタレリーズを指示するシャッタレリーズスイッチと、上記シャッタレリーズスイッチのオン、オフを検出するシャッタレリーズスイッチ検出手段と、上記シャッタレリーズスイッチのレリーズタイムラグを設定する設定手段と、上記設定手段で設定されたレリーズタイムラグに応じて、上記クイックリターンミラーを駆動するアクチュエータに印加する電圧を変化させて制御するミラー制御手段と、上記フォーカルプレーンシャッタの走行を制御するシャッタ制御手段と、を具備することを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、フォーカルプレーンシャッタと、クイックリターンミラーを備えて通信可能な、少なくとも第1及び第2の一眼レフカメラを有するカメラシステムに於いて、上記第1のカメラは、シャッタレリーズを指示するシャッタレリーズスイッチと、上記シャッタレリーズスイッチのオン、オフを検出するシャッタレリーズスイッチ検出手段と、上記シャッタレリーズスイッチのレリーズタイムラグを設定する第1の設定手段と、上記設定手段で設定されたレリーズタイムラグに基づき、上記フォーカルプレーンシャッタの動作開始をディレイさせる第1のシャッタ制御手段と、を具備し、上記第2のカメラは、上記第1のカメラと通信を行い、上記第1のカメラのレリーズタイムラグと同じレリーズタイムラグを設定する第2の設定手段と、上記第2の設定手段で設定されたレリーズタイムラグに基づき、上記フォーカルプレーンシャッタの動作開始をディレイさせる第2のシャッタ制御手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、レリーズタイムラグを撮影者の所望のタイミングに遅らせることが可能な一眼レフカメラ及びカメラシステムを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一眼レフカメラの概念を示すブロック構成図である。
図1に於いて、ファーストレリーズスイッチ(1RSW)1及びセカンドレリーズスイッチ(2RSW)2のオン、オフ信号は、シャッタレリーズスイッチ検出手段であるスイッチ検出回路3で検出される。そして、このスイッチ検出回路3の出力は、ディレイ時間発生回路4を介して露出部5に供給される。一方、上記ディレイ時間発生回路4には、ディレイ時間設定手段であるディレイ時間設定部6により設定された時間が供給される。
上記ファーストレリーズスイッチ1及びセカンドレリーズスイッチ2は、図示されないレリーズ釦の半押し状態及び全押し状態に対応するもので、これらのスイッチのオン、オフ状態がスイッチ検出回路3により検出される。そして、このスイッチ検出回路3の出力がディレイ時間発生回路4に供給されて、ここでディレイ時間設定部6で設定されたディレイ時間が経過した後、露出部5に信号が供給されて露出動作が行われる。
ディレイ時間設定部6は、このカメラのレリーズタイムラグのディレイ時間を設定するもので、例えば詳細は後述する液晶モニタ上に表示されるメニュー画面によって設定が可能である。そして、このディレイ時間は、詳細を後述するボディ制御用マイクロコンピュータによって計測される。
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態について説明する。
次に、本発明の第1の実施形態について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る一眼レフカメラの電気系のシステム構成を示すブロック図である。
図2に於いて、このカメラ10は、ボディユニット11と、交換可能なレンズユニット(すなわちレンズ鏡筒)12と、通信コネクタ16を介して撮影した画像データを記録しておく記録メディア13と、ストロボ通信コネクタ17を介して外付けのストロボユニット14とを有して構成されている。
上記レンズユニット12は、上記ボディユニット11の前面に設けられた、図示されないレンズマウントを介して着脱自在に装着可能である。そして、上記レンズユニット12は、撮影レンズ21と、絞り22と、レンズ駆動機構23と、絞り駆動機構24と、レンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lμcomと略記する)25とから構成されている。
上記撮影レンズ21は、レンズ駆動機構23内に存在する図示されないDCモータによって、光軸方向に駆動される。絞り22は、絞り駆動機構24内に存在する図示されないステッピングモータによって駆動される。また、Lμcom25は、上記レンズ駆動機構23や絞り駆動機構24等、レンズユニット12内の各部を駆動制御する。このLμcom25は、通信コネクタ15を介して、後述するボディ制御用マイクロコンピュータ50と電気的に接続がなされ、該ボディ制御用マイクロコンピュータ50の指令に従って制御される。
一方、ボディユニット11は、以下のように構成されている。
レンズユニット12内の撮影レンズ21、絞り22を介して入射される図示されない被写体からの光束は、クイックリターンミラー31で反射されて、フォーカシングスクリーン32、ペンタプリズム33を介して接眼レンズ34に至る。
上記クイックリターンミラー31の中央部はハーフミラーになっており、該クイックリターンミラー31がダウン(図示の位置)した際に一部の光束が透過する。そして、この透過した光束は、クイックリターンミラー31に設置されたサブミラー35で反射され、自動測距を行うためのAFセンサユニット36に導かれる。尚、上記クイックリターンミラー31のアップ時には、サブミラー35は折り畳まれるようになっている。
上記クイックリターンミラー31の後方には、光軸上のフォーカルプレーン式のシャッタ39と、その周縁部に圧電素子40が配置された防塵フィルタ41と、光学系を通過した被写体像を光電変換するためのCCDユニット(撮像素子)42とを備えた撮像モジュールが設けられている。図示されないが、クイックリターンミラー31が光路より退避した場合、撮影レンズ21を通った光束は、撮像モジュール内のCCDユニット42に結像される。
このボディユニット11は、また、上記撮像モジュール内のCCDユニット40に接続されたCCDインターフェイス回路45と、記憶領域として設けられたSDRAM47及びFlashRom48と、液晶モニタ49及び上記通信コネクタ16を介して記録メディア13とが、画像処理を行うための画像処理コントローラ46に接続されている。これらは、電子撮像機能と共に電子記録表示機能を提供できるように構成されている。
上記記録メディア13は、各種のメモリカードや外付けのハードディスクドライブ(HDD)等の外部記録媒体であり、通信コネクタ16を介してボディユニット11と通信可能、且つ交換可能に装着される。
上記画像処理コントローラ46は、通信コネクタ15と、測光回路53と、ミラー駆動機構54と、AFセンサ駆動回路55と、シャッタチャージ機構56と、シャッタ制御手段であるシャッタ制御回路57と、防塵フィルタ駆動回路59と、温度測定回路60と、メモリ手段である不揮発性メモリ(EEPROM)61等と共に、このボディユニット11内の各部を制御するためのボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bμcomと略記する)50に接続されている。尚、このBμcom50は、シャッタレリーズスイッチ検出手段、ミラー制御手段、ディレイ時間設定手段としての機能を有している。
上記Bμcom50には、当該カメラの動作状態を表示出力によって撮影者へ告知するための動作表示用LCD63と、カメラ操作スイッチ(SW)64と、着脱検出スイッチ(SW)65と、電源回路67及び電圧検出回路68を介して電池69とが接続されている。上記カメラ操作スイッチ64は、ファーストレリーズスイッチ、セカンドレリーズスイッチにより構成されるシャッタレリーズスイッチ等を有すると共に、設定手段として、後述するキー83a〜83dから成る十字キー83、OK釦84等を有して構成される。
尚、上記Bμcom50とLμcom25とは、レンズユニット12の装着時に於いて、通信コネクタ15を介して通信可能に電気的接続がなされる。そして、カメラとしてLμcom25がBμcom50に従属的に協働しながら稼動するようになっている。
上記測光回路53は、上記ペンタプリズム33からの光束に基づいて測光処理する回路である。上記ミラー駆動機構54はクイックリターンミラー31を駆動制御する機構であり、AFセンサ駆動回路55は上記AFセンサユニット36を駆動制御するための回路である。また、シャッタ制御回路57は、上記シャッタ39の先幕と後幕の動きを制御すると共に、Bμcom50との間でシャッタの開閉動作を制御する信号とストロボと同調する信号の授受を行う。
上記防塵フィルタ駆動回路59は圧電素子40の駆動回路であり、圧電素子40が駆動されることによって防塵フィルタ41が共振されるようになっている。また、温度測定回路60は、CCDユニット42の近傍に設けられて該CCDユニット42の温度が測定される。
不揮発性メモリ61は、その他の記憶領域として、カメラ制御に必要な所定の制御パラメータを記憶する記憶手段であり、Bμcom50からアクセス可能に設けられている。
動作表示用LCD63は、当該カメラの動作状態を表示出力によって撮影者へ告知するためのものである。上記カメラ操作スイッチ64は、例えば撮影動作の実行を指示するレリーズスイッチ、撮影モードと画像表示モードを切り替えるモード変更スイッチ及びパワースイッチ等、当該カメラを操作するために必要な操作釦を含むスイッチ群で構成される。
更に、電源回路67は、電源としての電池69の電圧を、当該カメラの各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給するために設けられている。
ストロボユニット53は、閃光発光部71と、DC/DCコンバータ72と、ストロボ制御マイクロコンピュータ73及び電池74とから成っている。そして、このストロボユニット14は、ストロボ通信コネクタ17を介して、ボディユニット11と通信可能に装着可能である。
このように構成されたカメラの各部は、次のように稼動する。
先ず、画像処理コントローラ46により、Bμcom50の指令に従ってCCDインターフェイス回路45が制御されて、撮像モジュールから画像データが取り込まれる。この画像データは、一時保管用メモリであるSDRAM47に取り込まれる。このSDRAM47は、画像データが変換される際のワークエリア等に使用される。また、この画像データは、JPEGデータに変換された後には、記録メディア13に保管されるように設定されている。
ミラー駆動機構54は、上述したように、クイックリターンミラー31をアップ(UP)位置とダウン(DOWN)位置へ駆動するための機構である。ミラー駆動機構54によってクイックリターンミラー31がダウン位置にある時、撮影レンズ21からの光束は、AFセンサユニット36側とペンタプリズム33側へと分割されて導かれる。
AFセンサユニット36内のAFセンサからの出力は、AFセンサ駆動回路55を介してBμcom50へ送信されて、周知の測距処理が行われる。
一方、ペンタプリズム33に隣接する接眼レンズ34からは、撮影者が被写体を目視することができる。また、上記ペンタプリズム33を通過した光束の一部は、測光回路53内のホトセンサ(図示せず)へ導かれ、ここで検知された光量に基づいて周知の測光処理が行われる。
シャッタ制御回路57では、Bμcom50からシャッタを駆動制御するための信号が受取られると、その信号に基づいてシャッタ39が制御される。それと共に、シャッタ制御回路57から、所定のタイミングでBμcom50にストロボを発光させるためのストロボ同調信号が出力される。Bμcom50からは、このストロボ同調信号に基づいて、ストロボユニット14に通信により発光指令信号が出力される。
また、撮影者によって上述したカメラ操作スイッチ64の中のモード変更スイッチが操作されて、撮影モードから画像表示モードへ切り換えられると、記録メディア13に保管された画像データが読み出されて、液晶モニタ49に表示可能である。記録メディア13から読み出された画像データは、画像処理コントローラ46に於いてビデオ信号に変換され、液晶モニタ49にて出力表示される。
図3は、本実施形態に於けるカメラの外観を示すもので、カメラの背面側から見た斜視図である。
図3に於いて、このカメラ10は、上述したように、ボディユニット11と、このボディユニット11に装着されたレンズユニット12とから構成されている。尚、図3では、説明を容易にするため、ストロボユニット14は省略されている。
ボディユニット11のグリップ部の上面部には、上述したカメラ操作スイッチ64としてファーストレリーズスイッチ1及びセカンドレリーズスイッチ2に対応するレリーズ釦81が設けられている。
また、ボディユニット11の背面側には、接眼レンズ34と、液晶モニタ49と共に、この液晶モニタ49に表示される各種メニュー画面を走査するための、4方向に分割されたキー83a〜83dから成る十字キー83と、上記メニュー画面上での項目を選択(決定)するためのOK釦84とが設けられている。
尚、液晶モニタ49に表示されるメニュー画面とその操作例については後述する。
次に、第1の実施形態に於けるカメラの動作について、図4のタイミングチャート及び図5乃至図7のフローチャートを参照して説明する。
図4は第1の実施形態に於けるカメラの撮影時の動作を説明するタイミングチャートであり、図5は第1の実施形態に於けるカメラの撮影時の動作を説明するフローチャートである。尚、この撮影動作は、Bμcom50の制御により行われる。
カメラボディ1内に電池が装填されると、このカメラシステムの動作が開始される。すると、先ずステップS1にて、Bμcom50の初期化が行われる。次いで、ステップS2に於いて、図示されないパワースイッチの状態が判定される。ここで、パワースイッチがオンされるまで待機し、オンされるとステップS3へ移行する。
そして、ステップS3に於いて、ボディユニット11のレリーズ釦81の状態が判定される。ここで、レリーズ釦81が半押しの状態でない(ファーストレリーズスイッチ1がオフ)場合は、後述するステップS12へ移行する。一方、レリーズ釦81が半押しの状態(ファーストレリーズスイッチ1がオン)である場合は、続くステップS4及びS5にて、測光及び測距が行われる。
次いで、ステップS6に於いて、上記ステップS5の測距動作により算出されたレンズの駆動量により、合焦範囲内であるか否かが判定される。ここで、合焦範囲内でなければ、ステップS7へ移行して焦点調節用のレンズが調節されて合焦動作が行われる。その後、上記ステップS5へ移行する。そして、ステップS6にてレンズが合焦範囲内になるまでステップS5〜S7が繰り返される。
上記ステップS6にて合焦範囲内となれば、ステップS8に移行して、レリーズ釦81が全押しされた状態であるか否かが判定される。ここで、レリーズ釦81が全押し状態でなければ(セカンドレリーズスイッチ2がオフ)、上記ステップS3へ移行する。一方、レリーズ釦81が全押し状態(セカンドレリーズスイッチ2がオン)になったならば、ステップS9へ移行して、サブルーチン「露出処理」が実行、すなわちCCDユニット45による被写体像の読み込みが行われる。
図6は、図5のフローチャートのステップS9に於けるサブルーチン「露出処理」の動作を説明するフローチャートである。
本サブルーチンに入ると、先ずステップS21にて、シャッタ39の先幕保持マグネットの通電が開始される。続いて、ステップS22にて、シャッタ39の後幕保持マグネットの通電が開始される。そして、ステップS23に於いて、サブルーチン「レリーズタイムラグ調整時間待ち」が実行される。尚、このステップS23に於いては、レリーズタイムラグT1についての調整時間待ちの処理が行われるもので、後述するステップS28のレリーズタイムラグT2についての処理とは調整時間が異なっている。
図7は、図6のフローチャートのステップS23及びS28に於けるサブルーチン「レリーズタイムラグ調整時間待ち」の動作を説明するフローチャートである。
本サブルーチンに入ると、先ず、ステップS41にて、予め設定されているタイマ値の設定値が判定される。このタイマ値は、上述した図6のフローチャートのステップS23のサブルーチンであればT1であり、同図6のフローチャートのステップS28のサブルーチンであればT2である。ここで、上記タイマ値の設定が“0”であれば本ルーチンを抜ける。これに対し、タイマ値の設定が“0”でなければ、続くステップS42にて、そのタイマ値(例えば10msec)がレジスタ(reg)にセットされる。
次いで、ステップS43にて所定時間、この場合1msecだけ待機される。そして、ステップS44にてレジスタの値がデクリメントされると、ステップS45に於いて、レジスタの値が“0”になったか否かが判定される。ここで、レジスタが“0”になるまでステップS43〜S45の処理が繰り返され、“0”になったならば、本ルーチンを抜けて上記調整時間(T1またはT2)に応じて図6のフローチャートのステップS24またはS29に移行する。
図6のフローチャートに戻って、ステップS24では、マグネット通電安定時間だけ待機される。この時間は、上記ステップS23にてレリーズタイムラグ調整時間が“0”であった場合を考慮して、ここで所定時間だけ待機するように設定されたものである。
ステップS25では、クイックリターンミラー31を撮影光路より退避させるための図示されないミラーアップ(MS)モータの通電が開始される。次いで、ステップS26に於いて、図示されないミラーアップスイッチ(SW)の状態が判定される。ここで、ミラーアップスイッチが検出されると、続くステップS27にてクイックリターンミラー31の動きを停止させるべく、MSモータの通電が停止される。
そして、ステップS28にて、再びサブルーチン「レリーズタイムラグ調整時間待ち」が実行される。尚、このステップS28に於いては、レリーズタイムラグT2についての調整時間待ちの処理が行われるもので、上述したステップS23のレリーズタイムラグT1についての処理とは調整時間が異なっているだけで、その処理動作は同じであるので、ここでは説明を省略する。
上記ステップS28でサブルーチン「レリーズタイムラグ調整時間待ち」が実行されると、続くステップS29にて露出時間がタイマに設定され、更にステップS30にて該タイマの計時が開始される。ステップS31では、先幕保持マグネットの通電が停止される。そして、ステップS32にて、上記ステップS30で開始されたタイマの計時が完了したか否かが判定される。
ここで、タイマの計時が完了したならば、ステップS33へ移行して後幕保持マグネットの通電が停止される。そして、ステップS34にて後幕走行時間待ちが行われると、ステップS35にて、クイックリターンミラー31を退避位置より撮影光路内に挿入させるためのミラーアップ(MS)モータの通電が開始される。
次いで、ステップS36に於いて、図示されないシャッタチャージスイッチ(SW)の状態が判定される。ここで、シャッタチャージスイッチが検出されると、続くステップS37にてクイックリターンミラー31の動きを停止させるべく、MSモータの通電が停止される。これにより、露出処理が終了して本ルーチンを抜ける。
図5のフローチャートに戻って、ステップS10では、画像データの読み出しが行われる。そして、この読出された画像データが、ステップS11にてメディアに記録される。
その後、ステップS12に於いて、図示されないメニュー釦が操作されたか否かが判定される。ここで、メニュー釦が操作された場合は、ステップS13へ移行して、後述するサブルーチン「メニュー処理」が実行される。その後、上記ステップS2へ移行する。一方、上記ステップS12にてメニュー操作釦が操作されない場合は、ステップS13をスキップして上記ステップS2へ移行する。
ここで、メニュー処理について、図8乃至図10を参照して説明する。
図8は、メニュー処理の一例として、メニュー画面にてレリーズタイムラグT1を設定する例を説明する図である。
ボディユニット11の背面に設けられた液晶モニタ49に図示されないメニュー画面が表示されている状態で、上述した十字キー83、OK釦84が操作されることによって、撮影者が所望とする項目が表示される。この場合、レリーズタイムラグT1の設定を行う画面が、液晶モニタ49に表示される。図8に示される表示画面は、例えば、設定項目91aと、切り替え表示部92aと、切り替えマーク931 、932 と、ガイド表示部94とから構成されている。
この表示画面の設定項目91aは、上述した十字キー83、OK釦84が操作されることによって、表示される設定項目の選択、決定が行われるようになっている。そして、例えば、図8に示されるように、レリーズタイムラグT1の設定を行う表示画面の場合、ガイド表示部94に示されるように、表切り替えマーク931 、932 に対応した十字キー83の上下キー83a、83dが操作され、OK釦84が操作されることによって決定される。
いま、切り替え表示部92aに、設定されるレリーズタイムラグT1の時間が、「20」msecと表示されている。この状態で切り替えマーク931 に対応したキー83aが操作されると、切り替え表示部92aの表示が「21」に切り替わる。一方、表示されている数字が「20」の状態から切り替えマーク932 に対応したキー83dが操作されると、切り替え表示部92aの表示が「19」に切り替わる。
つまり、切り替え表示部92aに表示されている数字に対して、切り替えマーク931 に対応したキー83aが操作されると当該数字が「1」だけ増加し、切り替えマーク932 に対応したキー83dが操作されると当該数字が「1」だけ減少するようになっている。そして、このような操作が行われた後、OK釦84がオンされることによって、切り替え表示部92aに表示されている数値が決定される。
このようにして、メニュー処理が行われる。
尚、上述したキー83a、83dによって切り替えられる切り替え表示部92aの数値は、「1」ずつ表示が変更されるとしたが、これに限られるものではない。
図9は、レリーズタイムラグの他の設定例を示すもので、メニュー画面にてレリーズタイムラグT1とT2の設定を行う例を説明する図である。
上述したように、レリーズタイムラグはT1とT2が存在するので、図9に示されるように、レリーズタイムラグTの設定を行う設定項目91bに於いて、T1とT2の比を選択するようにすることも可能である。この場合、切り替え表示部92bに表示されている数値(時間)に対して、選択表示部951 〜954 に表示されている比でレリーズタイムラグT1、T2が決定されるようになっている。
例えば、合計したレリーズタイムラグTが「30」msecであり、図9に斜線部で表示されている選択表示部954 の比が、十字キー83及びOK釦84で選択、決定される。すると、Bμcom50にて、T1:T2が2:1の比率であることが自動的に計算され、レリーズタイムラグT1が20msec、T2が10msecとなる。
勿論、このレリーズタイムラグT1、T2の比の設定は、図9に示される例に限られるものではない。また、キー83a、83dによって切り替えられる切り替え表示部92aの数値の切り替えも、「1」ずつの変更に限られるものではない。
図10は、更に別のレリーズタイムラグの設定例を示すもので、メニュー画面にてレリーズタイムラグT1を視覚的に捉えて設定を行う例を説明する図である。
図10に示されるように、このメニュー処理画面では、レリーズタイムラグT1の設定項目91aに対し、時間そのものの表示ではなく、T1が“0”から長時間を表す“Slow”と記されたスケール96が表示されるようにしている。そして、撮影者は、スケール96の下方に表示される設定指示マーク97を、スケール96に沿って移動させるべくガイド表示部94に表示されているように、十字キー83の左右キー83b、83cを操作する。そして、所望の位置に設定指示マーク97が設定された時点でOK釦84がオンされると、レリーズタイムラグT1が決定される。
このように、数値ではなく視覚的に捉えてレリーズタイムラグを設定することも可能である。
以上のように、第1の実施形態によれば、撮影者が所望とするタイミングに遅らせてレリーズタイムラグを設定することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態他では、撮影者がレリーズタイムラグの数値を設定しているが、この第2の実施形態では、予め定められたレリーズタイムラグの数値を使用するようにしている。
尚、この第2の実施形態に於ける一眼レフカメラの構成及び動作は、基本的に図1乃至図7に示された第1の実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の参照番号またはステップ番号を付してその図示及び説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図11は、第2の実施形態に於けるレリーズタイムラグを設定する例を説明する図である。
上述した第1の実施形態と同様にして、メニュー画面から十字キー83及びOK釦84の操作によって、レリーズタイムラグの設定画面が液晶モニタ49に表示される。そして、図11に示されるように、ガイド表示部94と共に、選択項目98a及び98bが表示された状態で、撮影者は設定指示マーク99を所望の選択項目に合わせることで、所望の情報を得ることができる。
例えば、複数(この場合5つ)の選択項目98aが表示されている状態で、撮影者によりキー83a、83dが操作されて、「タイムラグ」に設定指示マーク99が合わされてOK釦84がオンされる。すると、選択項目98bにレリーズタイムラグに関する複数(この場合6つ)の項目が表示される。
ここで、キー83a、83c、83dが撮影者によって操作され、例えば図11に斜線部で示される「A社TYPE YY」の項目が選択されたとする。すると、下記表1に示されるように、予め登録されている「A社TYPE YY」のレリーズタイムラグのデータが読み出されて、それぞれのT1、T2が設定される。
同様に、図11に示される選択項目98bから、「ユーザ1」、「ユーザ2」、「ユーザ3」が選択された場合は、上述した第1の実施形態のようにして予め登録されたレリーズタイムラグT1、T2が設定される。また、選択項目98bで「オフ」が選択された場合は、T1、T2には“0”が設定される。
このように、第2の実施形態によれば、予め登録された値を選択してレリーズタイムラグとして設定することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。
上述した第1及び第2の実施形態は、調整時間を設けてレリーズタイムラグの時間を直接変更するようにしていたが、この第3の実施形態では、クイックリターンミラー31を駆動するミラー駆動機構54内のMSモータに印加される電圧を変化させてレリーズタイムラグを調整しようとするものである。
尚、この第3の実施形態に於ける一眼レフカメラの構成及び動作は、基本的に図1乃至図7に示された第1の実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の参照番号またはステップ番号を付してその図示及び説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図12は、図2のミラー駆動機構54の主要部を示す回路構成図である。
このミラー駆動機構54は、MSモータM1と、このMSモータM1にブリッジ回路を構成して接続されるトランジスタQ11〜Q14と、制御トランジスタQ10と、オペアンプU1と、抵抗器R10〜R12とから、図示の如く構成されている。
いま、オペアンプU1のプラス入力(Bμcom50からのDA出力)に2.25〜3.25Vの電圧が加わると、制御トランジスタQ10のコレクタ側に4.5〜6.5V、すなわちDAの2倍の電圧が得られる。したがって、オペアンプU1の入力電圧を変化させることによって、MSモータM1の印加電圧を変化させることができる。
下記表2は、上述したブリッジ回路のトランジスタQ11〜Q14のオン、オフ状態とMSモータM1の状態との関係を表したものである。これは、例えば、図12に矢印方向に示される正転方向にMSモータM1を回転させる場合は、トランジスタQ11及びQ14がオン状態、トランジスタQ12及びQ13がオフ状態であることを表している。
図13は、第3の実施形態に於けるレリーズタイムラグの設定例を説明する図である。
図13に示されるように、このメニュー処理画面では、レリーズタイムラグT1の設定項目91cに対し、レリーズタイムラグが「早」から「遅」までの5段階の速度を表したスケール101が表示される。そして、撮影者は、スケール101の下方に表示される設定指示マーク102を、スケール101に沿って移動させるべくガイド表示部94に表示されているように、十字キー83の左右キー83b、83cを操作する。そして、所望の位置に設定指示マーク97が設定された時点でOK釦84がオンされると、レリーズタイムラグが決定される。
そして、この割り当てられた駆動電圧でMSモータM1が駆動されることによって、クイックリターンミラー31のアップに要する時間が変化されて、レリーズタイムラグが調整される。
図14は第3の実施形態に於けるカメラの撮影時の動作を説明するもので、(a)はミラーアップ時のMSモータM1の印加電圧が6.5Vの場合のタイミングチャート、(b)はミラーアップ時のMSモータM1の印加電圧が4.5Vの場合のタイミングチャートである。
尚、図14(a)、(b)のタイミングチャートに於いて、シャッタ秒時は同一のものである。
図14(a)及び(b)からわかるように、セカンドレリーズスイッチがオンされた後のミラーアップに要する時間tmuは、上記モータ駆動電圧が6.5Vの場合に比べて4.5Vの方が長いものとなっている。
ここで、図4のタイミングチャートで表される上述した第1の実施形態、或いは第2の実施形態では、ミラーアップ時間は変化せず、且つレリーズタイムラグの調整時間をミラーアップ時間とは別に設けていた。しかしながら、この第3の実施形態では、ミラーアップ時間そのものを変化させることが可能であるため、ミラーアップ時間そのものをレリーズタイムラグの調整時間としている。したがって、ミラーアップ時間が短ければレリーズタイムラグは短く、ミラーアップ時間が長ければレリーズタイムラグは長いものとなる。
図15は、第3の実施形態に於けるカメラの露出処理の動作を説明するフローチャートである。
上述した第1の実施形態に於いては、上述した図5のフローチャートに於けるステップS9のサブルーチン「露出処理」は、図6のフローチャートに従って行われたが、本第3の実施形態では、図6のフローチャートに代えて図15のフローチャートに従って行われる。
尚、この動作は、Bμcom50の制御により行われる。
本サブルーチンに入ると、先ずステップS51にてシャッタ39の先幕保持マグネットの通電が開始され、続くステップS52にてシャッタ39の後幕保持マグネットの通電が開始される。更に、ステップS53にて、マグネット通電安定時間だけ待機される。
そして、ステップS54に於いて、サブルーチン「モータ電圧設定」が実行される。
図16は、図15のフローチャートに於けるステップS54のサブルーチン「モータ電圧設定」の動作を説明するフローチャートである。
本ルーチンに入ると、先ず、ステップS71に於いて、レリーズタイムラグの設定値が判定される。この設定値とは、上記表3に示された値であり、この場合クイックリターンミラー31のミラーアップ時間に応じて“0”〜“4”の5段階に分かれている。そして、設定値が“0”の場合は、ステップS72へ移行して、DA出力が3.25Vに設定される。上述したように、ミラー駆動機構54内の制御トランジスタQ10のコレクタ側はD/A出力の2倍の電圧値となるので、MSモータM1には6.5Vの電圧が印加されることとなる。その後、後述するステップS80へ移行する。
上記ステップS71にて、レリーズタイムラグの設定値が“0”でない場合は、ステップS73へ移行して、今度はレリーズタイムラグの設定値が“1”であるか否かが判定される。ここで、設定値が“1”である場合は、ステップS74へ移行してDA出力が3.00Vに設定され、その後、後述するステップS80へ移行する。
一方、上記ステップS73にて、レリーズタイムラグの設定値が“1”でない場合は、ステップS75へ移行して、レリーズタイムラグの設定値が“2”であるか否かが判定される。ここで、設定値が“2”である場合は、ステップS76へ移行してDA出力が2.75Vに設定される。その後、後述するステップS80へ移行する。
上記ステップS75にて、レリーズタイムラグの設定値が“2”でない場合は、ステップS77へ移行して、レリーズタイムラグの設定値が“3”であるか否かが判定される。ここで、設定値が“3”である場合は、ステップS78へ移行してDA出力が2.50Vに設定され、その後、後述するステップS80へ移行する。
一方、上記ステップS77にて、レリーズタイムラグの設定値が“3”でない場合、すなわち設定値が“4”である場合は、ステップS79へ移行して、DA出力が2.25Vに設定される。その後、ステップS80へ移行する。
ステップS80では、上述したステップS72、S74、S76、S78及びS79で設定された値のDA出力が、ミラー駆動機構54内のオペアンプU1に供給される。これにより、ステップS72、S74、S76、S78及びS79で設定された値の2倍の電圧が、MSモータM1に印加される。その後、本ルーチンを抜ける。
図15のフローチャートに戻って、ステップS55では、クイックリターンミラー31を撮影光路より退避させるためのMSモータの通電が開始される。次いで、ステップS56に於いて、ミラーアップスイッチ(SW)の状態が判定される。ここで、ミラーアップスイッチが検出されると、続くステップS57にてクイックリターンミラー31の動きを停止させるべく、MSモータの通電が停止される。
そして、ステップS58にて露出時間がタイマに設定され、更にステップS59にて該タイマの計時が開始される。ステップS60では、先幕保持マグネットの通電が停止される。ステップS61では、上記ステップS59で開始されたタイマの計時が完了したか否かが判定される。
ここで、タイマの計時が完了したならば、ステップS62へ移行して後幕保持マグネットの通電が停止される。そして、ステップS63にて後幕走行時間待ちが行われると、ステップS64にて、MSモータM1の電圧が6.5Vに設定される。この電圧値が6.5Vに設定されているのは、クイックリターンミラー31のダウン時は、シャッタ39の後幕走行後であるので、レリーズタイムラグを考慮する必要がないからである。したがって、クイックリターンミラー31のダウン時は動作時間が最も短い、すなわち最も高い駆動電圧に設定される。
次いで、ステップS65にて、クイックリターンミラー31を退避位置より撮影光路内に挿入させるため、MSモータM1の通電が開始される。その後、ステップS66に於いて、図示されないシャッタチャージスイッチ(SW)の状態が判定される。ここで、シャッタチャージスイッチが検出されると、続くステップS67にてクイックリターンミラー31の動作を停止させるべく、MSモータM1の通電が停止される。これにより、露出処理が終了して本ルーチンを抜ける。
このように、第3の実施形態によれば、クイックリターンミラー31を駆動するミラー駆動機構54内のMSモータに印加される電圧を変化させてレリーズタイムラグを調整することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
この第4の実施形態は、複数のカメラ、例えば2つのカメラを使用して、両者のカメラを信号線で接続することにより、一方のカメラの情報を他方のカメラで検出して、自動的にレリーズタイムラグを合わせ込むものである。
図17は、第4の実施形態に於けるカメラのシステム構成を示すもので、2つのカメラ本体10a及び10bとが、コネクタ105a及び105bを介して信号ケーブル106によって接続されている。
図18は、カメラ本体の一部を上面から見た外観図である。
このカメラ本体10の上面部には、外部閃光発光装置等の外部機器を接続するためのホットシュー110が設けられている。そして、このホットシュー110は、後述する信号A、信号B、信号Cに対応した接続接点111a、111b、111cと共に、グラウンド部112を有して構成されている。このホットシュー110に、上述した図17に示される信号ケーブルのコネクタ105a(105b)が接続されることにより、2つのカメラが電気的に接続される。
図19は、第4の実施形態に於いてマスタ側の(第1の)カメラ10aとスレーブ側の(第2の)カメラ10b間の信号を説明するための図である。
図19に於いて、カメラ10a及び10bのそれぞれのCPU114a及び114b内には、計時回路115a及び115bを有している。そして、マスタ側のレリーズスイッチ116a(または116b)の全押し状態、すなわちセカンドレリーズスイッチがオンになると出力される信号Aと、CPU114a(または114b)から出力される信号B、信号Cが、上述して接続された相手側、すなわちスレーブ側のカメラ10b(または10a)に向けて出力される。
ケーブル16を介してスレーブ側のカメラ10b(または10a)で受信された信号A、信号B、信号Cは、計時回路115b(または115a)に入力される。この計時回路115b(または115a)では、露出時間が計測される。
次に、第4の実施形態に於けるメニュー処理の動作について、図20のタイミングチャートと、図21及び図22のフローチャートを参照して説明する。
図20は第4の実施形態に於けるカメラの撮影時の動作を説明するタイミングチャートであり、図21及び図22は上述した図5のフローチャートのステップS13に於けるサブルーチン「メニュー処理」の動作を説明するフローチャートである。
本サブルーチンに入ると、先ずステップS91にて、カメラのマスタ/スレーブについての設定が入力される。ここで、マスタ側のカメラとは信号を出力する側のカメラ(ここでは10aとする)であり、スレーブ側のカメラとはマスタ側のカメラ10aから出力される信号を受信して計測し、マスタ側に合わせるカメラ(ここでは10bとする)である。尚、このマスタ/スレーブの設定は、液晶モニタ49に表示されるメニュー画面に従って操作される。
ステップS92では、いま操作しようとするカメラがマスタ側のカメラ10aであるのかスレーブ側10bの何れであるのかが判定される。ここで、スレーブ側のカメラ10bである場合は、後述するステップS115へ移行する。一方、マスタ側のカメラ10aであれば、ステップS93に移行して、スレーブ側のカメラ10bに対して、現在操作しているカメラがマスタ側のカメラ10aであり、通信先のカメラがスレーブ側のカメラ10bである旨の通信が行われる。
次いで、ステップS94にてレリーズ釦81が半押し(ファーストレリーズスイッチがオン)の状態であるか否かが判定される。ここで、レリーズ釦81が半押し状態でなければ後述するステップS113へ移行し、半押し状態であれば、続くステップS95にてレリーズ釦81が全押し(セカンドレリーズスイッチがオン)の状態であるか否かが判定される。ここで、レリーズ釦81が全押し状態でなければ、上記ステップS94へ移行する。
ステップS95でレリーズ釦81が全押し状態であれば(信号A出力)、ステップS96にて出力信号B及びCが切り替わる。これにより、ステップS97にて、先幕保持マグネットの通電が開始される。続いて、ステップS98にて、後幕保持マグネットの通電が開始される。
ステップS99では、マグネット通電安定時間だけ待機される。そして、ステップS100にて、クイックリターンミラー31を撮影光路より退避させるためのMSモータの通電が開始される。その後、ステップS101に於いて、図示されないミラーアップスイッチ(SW)の状態が判定される。ここで、ミラーアップスイッチが検出されると、続くステップS102にてクイックリターンミラー31の動きを停止させるべく、MSモータの通電が停止される。
ステップS103では露出時間がタイマに設定され、ステップS104では出力信号Cが“H”から“L”に切り替わる。その後、ステップS105にて上記タイマの計時が開始される。ステップS106では、先幕保持マグネットの通電が停止される。そして、ステップS107にて、上記ステップS105で開始されたタイマの計時が完了したか否かが判定される。
ここで、タイマの計時が完了したならば、ステップS108へ移行して後幕保持マグネットの通電が停止される。そして、ステップS109にて後幕走行時間待ちが行われると、ステップS110にて、クイックリターンミラー31を退避位置より撮影光路内に挿入させるためのMSモータの通電が開始される。
更に、ステップS111に於いて、図示されないシャッタチャージスイッチ(SW)の状態が判定される。ここで、シャッタチャージスイッチが検出されると、続くステップS112にてクイックリターンミラー31の動きを停止させるべく、MSモータの通電が停止される。
そして、ステップS113に於いて、マスタ側のカメラ10aの終了釦(OK釦84)が押されたか、或いはスレーブ側のカメラ10bから終了の通信が受信されたか否かが判定される。その結果、終了釦の押下、或いは終了の通信が受信されたならばステップS114へ移行し、そうでなければ上記ステップS94へ移行する。
ステップS114では、スレーブ側のカメラ10bにメニュー処理の終了の旨が通信される。その後、本ルーチンを抜ける。
一方、上記ステップS92にてスレーブ側のカメラ10bであると判定された場合は、ステップS115にて、マスタ側のカメラ10aに対して、現在操作しているカメラがスレーブ側のカメラ10bであり、通信先のカメラがマスタ側のカメラ10aである旨の通信が行われる。
そして、ステップS116にてメモリがクリアされると、続くステップS117に於いて、信号A、B、Cが検出されたか否かが判定される。ここで、上記信号が検出されない場合は後述するステップS121へ移行し、検出された場合はステップS118へ移行する。
ステップS118では、出力信号Aが“H”から“L”に切り替わってからの時間t1、t2が測定される。この時間t1は、セカンドレリーズスイッチがオンされてから、ミラーアップが開始されるまでの時間、すなわち、先幕保持マグネット及び後幕保持マグネットの通電が開始されるまでの時間である。また、時間t2は、セカンドレリーズスイッチがオンされてから、ミラーアップが終了するまでの時間、すなわち、先幕保持マグネットの通電が停止されるまでの時間である。
次いで、ステップS119にて、測定された時間t1、t2がメモリに保管されて、それぞれの平均値が算出される。これより、ステップS120にて、レリーズタイムラグ調整時間T1、T2が算出される。
そして、ステップS121に於いて、スレーブ側のカメラ10bの終了釦(OK釦84)が押されたか、或いはマスタ側のカメラ10aから終了の通信が受信されたか否かが判定される。その結果、終了釦の押下、或いは終了の通信が受信されたならばステップS122へ移行し、そうでなければ上記ステップS117へ移行する。
ステップS122では、マスタ側のカメラ10aにメニュー処理の終了の旨が通信される。その後、ステップS123にてレリーズタイムラグ調整時間T1、T2が記憶されると、本ルーチンを抜ける。
このように動作することによって、マスタ側のカメラと同じレリーズタイムラグの調整時間を、ケーブルによって接続したスレーブカメラにも適用することができる。
尚、上述した実施形態では、一眼レフカメラについてのみ説明したが、これに限られるものではない。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能であるのは勿論である。
1…ファーストレリーズスイッチ(1RSW)、2…セカンドレリーズスイッチ(2RSW)、3…スイッチ検出回路、4…ディレイ時間発生回路、5…露出部、6…ディレイ時間設定部、10…カメラ、11…ボディユニット、12…レンズユニット(レンズ鏡筒)、13…記録メディア、14…ストロボユニット、21…撮影レンズ、22…絞り、25…レンズ制御用マイクロコンピュータ(Lμcom)、31…クイックリターンミラー、32…フォーカシングスクリーン、33…ペンタプリズム、34…接眼レンズ、35…サブミラー、36…AFセンサユニット、39…シャッタ、40…圧電素子、41…防塵フィルタ、42…CCDユニット(撮像素子)、45…CCDインターフェイス回路、49…液晶モニタ、50…ボディ制御用マイクロコンピュータ(Bμcom)、53…測光回路、54…ミラー駆動機構、55…AFセンサ駆動回路、56…シャッタチャージ機構、57…シャッタ制御回路、59…防塵フィルタ駆動回路、60…温度測定回路、61…不揮発性メモリ(EEPROM)、63…動作表示用LCD、64…カメラ操作スイッチ(SW)、65…着脱検出スイッチ(SW)、67…電源回路、71…閃光発光部、73…ストロボ制御マイクロコンピュータ、81…レリーズ釦、83十字キー、83a〜83d…キー、84…OK釦。
Claims (17)
- フォーカルプレーンシャッタと、クイックリターンミラーを備える一眼レフカメラに於いて、
シャッタレリーズを指示するシャッタレリーズスイッチと、
上記シャッタレリーズスイッチのオン、オフを検出するシャッタレリーズスイッチ検出手段と、
上記クイックリターンミラーを駆動するアクチュエータを制御するミラー制御手段と、
上記フォーカルプレーンシャッタの走行を制御するシャッタ制御手段と、
第1のディレイ時間と、第2のディレイ時間を設定するディレイ時間設定手段と、
を具備し、
上記シャッタレリーズスイッチ検出手段の出力を受けて、上記第1のディレイ時間経過後に上記ミラー制御手段により、上記クイックリターンミラーを撮影光路から退避させ、上記第2のディレイ時間経過後に上記シャッタ制御手段により上記フォーカルプレーンシャッタを動作させることを特徴とする一眼レフカメラ。 - 複数のディレイ時間を記憶するメモリ手段を更に具備し、
上記ディレイ時間設定手段は、予め上記メモリ手段に記憶してあるディレイ時間値を読み込んで、上記第1及び第2のディレイ時間に設定することを特徴とする請求項1に記載の一眼レフカメラ。 - 上記ディレイ時間は、撮影者によりカメラのメニュー画面から設定可能であることを特徴とする請求項1に記載の一眼レフカメラ。
- 上記メモリ手段に予め記憶されているディレイ時間は、他のカメラの実測値の代表値が記憶されているものであり、上記メニュー画面からカメラの機種情報により設定することが可能であることを特徴とする請求項2に記載の一眼レフカメラ。
- 上記ディレイ時間設定手段は、カメラ外部からの信号を受けて、上記第1のディレイ時間と、上記第2のディレイ時間を設定し、
上記ミラー制御手段は、上記シャッタレリーズスイッチ検出手段の出力を受けて、上記第1のディレイ時間経過後に上記クイックリターンミラーを撮影光路から退避させ、上記シャッタ制御手段は、上記第2のディレイ時間経過後に上記フォーカルプレーンシャッタを動作させることを特徴とする請求項1に記載の一眼レフカメラ。 - 上記カメラ外部からの信号は、別のカメラのシャッタレリーズスイッチのオンと、上記ミラー制御手段の動作開始若しくは上記シャッタ制御手段の動作開始のタイミングで出力される信号であることを特徴とする請求項5に記載の一眼レフカメラ。
- クイックリターンミラーを備える一眼レフカメラに於いて、
シャッタレリーズを指示するシャッタレリーズスイッチと、
上記シャッタレリーズスイッチのオン、オフを検出するシャッタレリーズスイッチ検出手段と、
上記クイックリターンミラーを駆動するアクチュエータを制御するミラー制御手段と、
上記フォーカルプレーンシャッタの走行を制御するシャッタ制御手段と、
上記シャッタレリーズスイッチのレリーズタイムラグを設定する設定手段と、
を具備し、
上記ミラー制御手段は、上記設定手段で設定されたレリーズタイムラグに応じて、上記アクチュエータに印加する電圧を変化させることを特徴とする一眼レフカメラ。 - フォーカルプレーンシャッタと、クイックリターンミラーを備える一眼レフカメラに於いて、
シャッタレリーズを指示するシャッタレリーズスイッチと、
上記シャッタレリーズスイッチのオン、オフを検出するシャッタレリーズスイッチ検出手段と、
上記クイックリターンミラーを駆動するアクチュエータを制御するミラー制御手段と、
他のカメラと通信を行い、上記他のカメラのレリーズタイムラグと同じレリーズタイムラグを設定する設定手段と、
上記設定手段で設定されたレリーズタイムラグに基づき、上記フォーカルプレーンシャッタの動作開始をディレイさせるシャッタ制御手段と、
を具備することを特徴とする一眼レフカメラ。 - フォーカルプレーンシャッタと、クイックリターンミラーを備える一眼レフカメラに於いて、
シャッタレリーズを指示するシャッタレリーズスイッチと、
上記シャッタレリーズスイッチのオン、オフを検出するシャッタレリーズスイッチ検出手段と、
上記クイックリターンミラーを駆動するアクチュエータを制御するミラー制御手段と、
複数のカメラのレリーズタイムラグ情報を記憶するメモリ手段と、
上記複数のレリーズタイムラグ情報を選択的に設定可能な設定手段と、
上記設定手段で設定されたレリーズタイムラグに基づき、上記フォーカルプレーンシャッタの動作開始をディレイさせるシャッタ制御手段と、
を具備することを特徴とする一眼レフカメラ。 - フォーカルプレーンシャッタと、クイックリターンミラーを備える一眼レフカメラに於いて、
シャッタレリーズを指示するシャッタレリーズスイッチと、
上記シャッタレリーズスイッチのオン、オフを検出するシャッタレリーズスイッチ検出手段と、
第1のディレイ時間と、該第1のディレイ時間とは異なる第2のディレイ時間の設定を行うディレイ時間設定手段と、
上記シャッタレリーズスイッチ検出手段の出力を受けて、上記第1のディレイ時間経過後に上記クイックリターンミラーを撮影光路から退避させるべく駆動するアクチュエータを制御するミラー制御手段と、
上記シャッタレリーズスイッチ検出手段の出力を受けて、上記第2のディレイ時間経過後に上記フォーカルプレーンシャッタの走行を制御するシャッタ制御手段と、
を具備することを特徴とする一眼レフカメラ。 - 上記ディレイ時間設定手段は、上記第1のディレイ時間及び第2のディレイ時間を設定変更可能であることを特徴とする請求項10に記載の一眼レフカメラ。
- 上記ディレイ時間設定手段は、上記第1のディレイ時間と第2のディレイ時間を所望の割合に従って設定可能であることを特徴とする請求項11に記載の一眼レフカメラ。
- 複数のディレイ時間を記憶するメモリ手段を更に具備し、
上記ディレイ時間設定手段は、予め上記メモリ手段に記憶されているディレイ時間値を読み込んで、上記第1及び第2のディレイ時間に設定することを特徴とする請求項10に記載の一眼レフカメラ。 - 上記ディレイ時間は、カメラのメニュー画面から設定可能であることを特徴とする請求項10に記載の一眼レフカメラ。
- 上記メモリ手段に予め記憶されているディレイ時間は、他のカメラの実測値の代表値が記憶されているものであり、上記メニュー画面からカメラの機種情報により設定することが可能であることを特徴とする請求項13に記載の一眼レフカメラ。
- クイックリターンミラーを備える一眼レフカメラに於いて、
シャッタレリーズを指示するシャッタレリーズスイッチと、
上記シャッタレリーズスイッチのオン、オフを検出するシャッタレリーズスイッチ検出手段と、
上記シャッタレリーズスイッチのレリーズタイムラグを設定する設定手段と、
上記設定手段で設定されたレリーズタイムラグに応じて、上記クイックリターンミラーを駆動するアクチュエータに印加する電圧を変化させて制御するミラー制御手段と、
上記フォーカルプレーンシャッタの走行を制御するシャッタ制御手段と、
を具備することを特徴とする一眼レフカメラ。 - フォーカルプレーンシャッタと、クイックリターンミラーを備えて通信可能な、少なくとも第1及び第2の一眼レフカメラを有するカメラシステムに於いて、
上記第1のカメラは、
シャッタレリーズを指示するシャッタレリーズスイッチと、
上記シャッタレリーズスイッチのオン、オフを検出するシャッタレリーズスイッチ検出手段と、
上記シャッタレリーズスイッチのレリーズタイムラグを設定する第1の設定手段と、
上記設定手段で設定されたレリーズタイムラグに基づき、上記フォーカルプレーンシャッタの動作開始をディレイさせる第1のシャッタ制御手段と、
を具備し、
上記第2のカメラは、
上記第1のカメラと通信を行い、上記第1のカメラのレリーズタイムラグと同じレリーズタイムラグを設定する第2の設定手段と、
上記第2の設定手段で設定されたレリーズタイムラグに基づき、上記フォーカルプレーンシャッタの動作開始をディレイさせる第2のシャッタ制御手段と、
を具備することを特徴とするカメラシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004139969A JP2005321637A (ja) | 2004-05-10 | 2004-05-10 | 一眼レフカメラ及びカメラシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004139969A JP2005321637A (ja) | 2004-05-10 | 2004-05-10 | 一眼レフカメラ及びカメラシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005321637A true JP2005321637A (ja) | 2005-11-17 |
Family
ID=35468974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004139969A Withdrawn JP2005321637A (ja) | 2004-05-10 | 2004-05-10 | 一眼レフカメラ及びカメラシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005321637A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007336452A (ja) * | 2006-06-19 | 2007-12-27 | Ricoh Co Ltd | 撮像装置及び撮像方法 |
-
2004
- 2004-05-10 JP JP2004139969A patent/JP2005321637A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007336452A (ja) * | 2006-06-19 | 2007-12-27 | Ricoh Co Ltd | 撮像装置及び撮像方法 |
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Legal Events
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