以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はデジタルカメラシステムの全体構成図を示す。このデジタルカメラシステムは、無線通信機能を有する複数のデジタルカメラ、例えば6台のデジタルカメラ1〜6と、これらデジタルカメラ1〜6との間で撮像画像データなどの各種データ等の送受信が可能な操作制御装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)7と、これらデジタルカメラ1〜6とパーソナルコンピュータ7との間での撮像画像データなどの各種データ等のデータ通信を行う無線通信ネットワーク8とを有する。無線通信ネットワーク8は、通信ネットワーク9に複数のアクセスポイント(AP)、例えば2つのアクセスポイント10、11が接続されている。
パーソナルコンピュータ7は、各デジタルカメラ1〜6のそれぞれに対する各撮像動作プログラムを作成し、無線通信ネットワーク8を介して各デジタルカメラ1〜6にそれぞれに各撮像動作プログラムを送信する。
各デジタルカメラ1〜6は、それぞれ無線通信ネットワーク8を介してパーソナルコンピュータ7から送信された各撮像動作プログラムを受信し、これら撮像動作プログラムに従って撮像動作を実行する。
図2は一眼レフのデジタルカメラ1の機能ブロック図を示す。なお、各デジタルカメラ1〜6は、それぞれ同一構成を有するものであり、他のデジタルカメラ2〜6の説明は省略する。デジタルカメラ1は、ボディユニット(カメラ本体)20と、アクセサリ装置としてのレンズユニット(レンズ鏡筒)21、記録メディア22及びストロボユニット23とを有する。レンズユニット21は、ボディユニット20に対して交換可能である。記録メディア22は、通信コネクタ24に対して着脱可能であり、この通信コネクタ24を通して撮像画像データを記録する。ストロボユニット23は、ボディユニット20に対してストロボ通信コネクタ25を介して外付けされる。
レンズユニット21は、ボディユニット20の前面に対して図示しないレンズマウントを介して着脱可能に装着されている。このレンズユニット21は、各撮像レンズ26、27と、絞り28と、レンズ駆動機構29と、絞り駆動機構30と、レンズ制御用マイクロコンピュータ31とから構成される。
各撮像レンズ26、27は、レンズ駆動機構29内に存在する図示しないDCモータの駆動によって光軸方向にそれぞれ移動する。絞り28は、絞り駆動機構30内に存在する図示しないステッピングモータの駆動によって絞り径が変化する。
レンズ制御用マイクロコンピュータ31は、レンズ駆動機構29、絞り駆動機構30等のレンズユニット21内に収納されている各機能を駆動制御する。このレンズ制御用マイクロコンピュータ31は、レンズ通信コネクタ32を介して後述するボディ制御用マイクロコンピュータ33との間で相互にデータ授受が可能となり、ボディ制御用マイクロコンピュータ33から発せられた指令に従って制御される。
ボディユニット20内には、クイックリターンミラー34が設けられている。このクイックリターンミラー34は、レンズユニット21内の各撮像レンズ26、27、絞り28を介して入射される図示しない被写体からの光束上に設けられている。このクイックリターンミラー34の反射光束上には、フォーカシングスクリーン35、ペンタプリズム36が設けられ、さらにペンタプリズム36から出射される光束上に接眼レンズ37が設けられている。これにより、レンズユニット21内の各撮像レンズ26、27、絞り28を介して入射された被写体からの光束は、クイックリターンミラー34の上面側で反射され、フォーカシングスクリーン35、ペンタプリズム36を介して接眼レンズ37に至る。
クイックリターンミラー34の中央部は、ハーフミラーに形成されている。このクイックリターンミラー34の下面側には、サブミラー38が略垂直方向に設けられている。このクイックリターンミラー34は、アップダウン移動可能に設けられている。なお、図2に示すクイックリターンミラー34は、ダウンした位置にある。このダウンした位置にクイックリターンミラー34がある場合、レンズユニット21内の各撮像レンズ26、27、絞り28を介して入射された被写体からの光束の一部がクイックリターンミラー34を透過する。この透過した光束は、サブミラー38で反射し、自動測距を行うためのAF(オートフォーカス)センサユニット39に入射する。なお、クイックリターンミラー34のアップ時には、サブミラー38は折り畳まれる。
クイックリターンミラー34を透過した光束上には、フォーカルプレーン式のシャッタユニット40と撮像モジュール41とが設けられている。撮像モジュール41は、光学系を通過した被写体像を光電変換する固体撮像素子(CCD)42を収容した撮像ユニット43を備えている。なお、クイックリターンミラー34が光束上から退避した場合、各撮像レンズ26、27を通った光束は、撮像モジュール41内の固体撮像素子(CCD)42に結像される。
ボディユニット20内には、画像処理を行う画像処理コントローラ44が内蔵されている。この画像処理コントローラ44には、撮像素子インターフェイス回路45と、SDRAM46と、液晶モニタ47と、通信コネクタ24を介して記録メディア22とが接続されている。撮像素子インターフェイス回路45は、撮像モジュール41内の撮像素子40に接続されている。SDRAM46は、データ等の記憶領域として設けられている。
記録メディア22は、例えば各種のメモリカードや外付けのハードディスクドライブ(HDD)等の外部記録媒体であり、通信コネクタ24を介してカメラボディ20と通信可能で、かつ交換可能に装着されている。
ボディ制御用マイクロコンピュータ33には、レンズ通信コネクタ32と、測光回路48と、ミラー駆動機構49と、AFセンサ駆動回路50と、シャッタ駆動制御回路51と、不揮発性メモリ(EEPROM)52等が接続されると共に、ボディユニット20内の各部を制御するためのボディ制御用マイクロコンピュータ33が接続されている。
測光回路48は、ペンタプリズム36からの光束に基づいて測光処理を行う。ミラー駆動機構49は、クイックリターンミラー34を駆動制御する。AFセンサ駆動回路50は、AFセンサユニット39を駆動制御する。シャッタ駆動制御回路51は、シャッタユニット40の先幕と後幕との動きを制御すると共に、ボディ制御用マイクロコンピュータ33との間でシャッタユニット40の開閉動作を制御する信号とストロボと同調する信号の授受を行う。
不揮発性メモリ52は、デジタルカメラ制御に必要な所定の制御パラメータを記憶するもので、ボディ制御用マイクロコンピュータ33からアクセス可能である。このボディ制御用マイクロコンピュータ33には、当該デジタルカメラの動作状態を表示出力することによって撮像者へ告知するためのカラー液晶TFT(Tine Film Transistor)ディスプレイ(以下、TFT液晶ディスプレイと称する)53と、カメラ操作スイッチ(SW)54と、図示しない電源回路を介して電池とが接続されている。
TFT液晶ディスプレイ53は、当該デジタルカメラの動作状態を表示出力によって撮像者へ告知するためのものである。カメラ操作スイッチ54は、例えば撮像動作の実行を指示するレリーズスイッチと、撮像モードと画像表示モードを切り替えるモード変更スイッチと、パワースイッチ等の当該デジタルカメラを操作するためスイッチ群で構成される。なお、カメラ操作スイッチ54は、必要な操作釦を含む。電源回路は、電池の出力電圧値を、当該デジタルカメラで必要とする所定の電圧値に変換して供給する。
ボディ制御用マイクロコンピュータ33とレンズ制御用マイクロコンピュータ31とは、レンズユニット21の装着時に、レンズ通信コネクタ32を介してデータ通信可能に電気的に接続される。そして、デジタルカメラとしてレンズ制御用マイクロコンピュータ31は、ボディ制御用マイクロコンピュータ33に対して従属的に協働しながら稼動する。
ストロボユニット23は、閃光発光部55と、ストロボ発光回路56と、ストロボ制御用マイクロコンピュータ57及び図示しない電池とから構成される。このストロボユニット23は、ストロボ通信コネクタ57を介してボディユニット20と通信可能でかつ着脱可能に装着されている。
無線通信回路58がボディ制御用マイクロコンピュータ33に接続されている。この無線通信回路58は、アンテナ59が接続され、無線通信ネットワーク8を介して各デジタルカメラ1〜6との間でデータ通信を行う。
ボディ制御用マイクロコンピュータ33は、それぞれパーソナルコンピュータ7から設定された撮像動作プログラムに従って撮像動作を実行し、この撮像動作によりそれぞれ取得された各撮像画像データを無線通信ネットワーク8を介してパーソナルコンピュータ7に送信する。
又、ボディ制御用マイクロコンピュータ33は、それぞれパーソナルコンピュータ7から自身を含む各デジタルカメラ1〜6の撮像動作によって取得された各撮像画像データの保存先の指定を受けた場合、無線通信ネットワーク8を介して自身を含む各デジタルカメラ1〜6からそれぞれ送信されてきた各撮像画像データを保存する。
一方、パーソナルコンピュータ7は、CPU、RAM、RAM等を有するコンピュータ本体60と、キーボードやマウス等の操作部61と、液晶ディスプレイ等のモニタ62とを有するもので、撮像者の操作を受けて各デジタルカメラ1〜6のそれぞれに対する各撮像動作プログラム、例えば各デジタルカメラ1〜6毎の各撮像スケジュール及び撮像条件の情報、さらには個別の各デジタルカメラ1〜6毎や後述するグループ化された各デジタルカメラ1〜6毎の撮像動作によって取得された各撮像画像データの保存先の情報、個別のデジタルカメラ1〜6毎又はグループ化された各デジタルカメラ1〜6毎に無線通信ネットワーク8への接続、切断の期間(スリープ期間)を示す情報を有する各撮像動作プログラムを作成し、これら撮像動作プログラムをそれぞれ無線通信ネットワーク8を介して各デジタルカメラ1〜6に送信する。
このパーソナルコンピュータ7は、撮像者の操作を受けて以下の動作を実行する。すなわち、パーソナルコンピュータ7は、各デジタルカメラ1〜6を複数にグループ化、例えば図3に示すように1台からなる個別グループ(以下、個別と省略する)のデジタルカメラ1と、2つのデジタルカメラ2、3から成る第1のカメラグループG1と、3つのデジタルカメラ4〜6から成る第2のカメラグループG2とにグループ化し、これらデジタルカメラ1と第1及び第2のカメラグループG1、G2の各デジタルカメラ2、3、4〜6と毎に同一の各撮像動作プログラムを作成する。なお、各デジタルカメラ1〜6のグループ化は、各デジタルカメラ1〜6を任意に組み合わせて複数のカメラグループを形成してよい。
パーソナルコンピュータ7は、同一の各カメラグループG1、G2内に属する少なくとも1つのデジタルカメラ2、3、4〜6に対して同一の各撮像動作プログラムを同時に送信すること、例えば、第1のカメラグループG1内において各デジタルカメラ2、3に対して同一の各撮像動作プログラムを同時に送信可能である。
パーソナルコンピュータ7は、図4に示すようにモニタ62の表示画面上に第1のスケジュール設定画面SV1の選択スイッチ63、第2のスケジュール設定画面SV2の選択スイッチ64、スケジュール確認画面CVの選択スイッチ65を表示する。
この状態で、撮像者の操作によって第1のスケジュール設定画面SV1の選択スイッチ63が選択されると、パーソナルコンピュータ7は、図5に示す第1のスケジュール設定画面SV1をモニタ62の表示画面上に表示する。同様に、第2のスケジュール設定画面SV2の選択スイッチ64が選択されると、パーソナルコンピュータ7は、図6に示す第2のスケジュール設定画面SV2をモニタ62の表示画面上に表示す。スケジュール確認画面CVの選択スイッチ65が選択されると、パーソナルコンピュータ7は、図7に示すスケジュール確認画面CVをモニタ62の表示画面上に表示する。
図5に示す第1のスケジュール設定画面SV1は、各デジタルカメラ1〜6の各個別毎、第1及び第2のカメラグループG1、G2毎の各撮像スケジュールをタイムチャートに従ってビジュアル表示するもので、この設定画面66上で個別のデジタルカメラ1〜6毎や第1及び第2のカメラグループG1、G2毎の各撮像スケジュールを設定可能としている。この第1のスケジュール設定画面SV1は、横軸に時間経過を設定し、長方形状の枠内に個別のデジタルカメラ1〜6及び第1及び第2のカメラグループG1、G2を記載した各設定用ボタンを各撮像時刻上に表示する。
この第1のスケジュール設定画面SV1は、一例として撮像時刻00:00にデジタルカメラ1が撮像動作し、次に撮像時刻00:10に第1のカメラグループG1が撮像動作し、次に撮像時刻00:20にデジタルカメラ3が撮像動作し、次に撮像時刻00:30にデジタルカメラ2が撮像動作し、次に撮像時刻00:33に再び第2のカメラグループG1が撮像動作し、というように個別のデジタルカメラ1〜6及び第1及び第2のカメラグループG1、G2の各撮像時刻を設定した撮像スケジュールを表示している。
パーソナルコンピュータ7は、図5に示す第1のスケジュール設定画面SV1をモニタ62の表示画面上に表示している状態で、撮像者が操作部61を操作してモニタ62の表示画面上のポインタPを各デジタルカメラ1〜6又は第1及び第2のカメラグループG1、G2の設定用ボタン上、例えば第1のカメラグループG2の設定用ボタン上に移動し、当該設定用ボタンをクリックすると、第2のカメラグループG2の設定ウィンドウW1をモニタ62の表示画面上に表示する。
この設定ウィンドウW1は、個別のデジタルカメラ1〜6毎又は第1、第2のカメラグループG1、G2毎の各撮像スケジュール及び撮像条件の情報などを設定するもので、例えば撮像者が操作部61を操作することにより撮像スケジュールとして撮像時間、撮像条件の情報としてマニュアル又はオートの撮像モード、露出、シャッタスピード、F値が設定される。又、設定ウィンドウW1は、撮像者が操作部61を操作することにより各デジタルカメラ1〜6毎の撮像動作によって取得された各撮像画像データの保存先の情報として例えばパーソナルコンピュータ7又は各デジタルカメラ1〜6が設定され、さらに個別のデジタルカメラ1〜6毎に無線通信ネットワーク8への接続、切断の期間(スリープ期間)を示す情報が設定される。
図6に示す第2のスケジュール設定画面SV2は、縦軸に時間経過を設定し、長方形状の枠内に個別のデジタルカメラ1〜6及び第1及び第2のカメラグループG1、G2を記載した各設定用ボタンを各撮像時刻上に表示する。この第2のスケジュール設定画面SV2に表示されている撮像スケジュールは、図5に示す第1のスケジュール設定画面SV1に表示されている撮像スケジュールと同一内容である。
パーソナルコンピュータ7は、図6に示す第2のスケジュール設定画面SV2をモニタ62の表示画面上に表示している状態で、撮像者が操作部61を操作してモニタ62の表示画面上のポインタPを個別のデジタルカメラ1〜6又は第1及び第2のカメラグループG1、G2の設定用ボタン上、例えば個別のデジタルカメラ3の設定用ボタン上に移動し、当該設定用ボタンをクリックすると、このデジタルカメラ3の設定ウィンドウW2をモニタ62の表示画面上に表示する。
この設定ウィンドウW1は、個別のデジタルカメラ1〜6毎又は第1、第2のカメラグループG1、G2毎の各撮像スケジュール及び撮像条件の情報などを設定するもので、例えば撮像者が操作部61を操作することにより撮像条件の情報として撮像モード、露出、シャッタスピード、F値、個別のデジタルカメラ1〜6毎又は第1及び第2のカメラグループG1、G2毎の撮像動作によって取得された各撮像画像データの保存先の情報、個別のデジタルカメラ1〜6毎又は第1、第2のカメラグループG1、G2毎に無線通信ネットワーク8への接続、切断の期間(スリープ期間)を示す情報が設定される。
図7に示すスケジュール確認画面CVは、個別のデジタルカメラ1〜6毎又は第1及び第2のカメラグループG1、G2毎の各撮像スケジュールを確認するためのもので、撮像スケジュールを確認するの個別のデジタルカメラ1〜6及び第1及び第2のカメラグループG1、G2毎の種別の表示欄Cと、時間と、各設定の欄とが表示されている。
パーソナルコンピュータ7は、図7に示すスケジュール確認画面CVをモニタ62の表示画面上に表示している状態で、撮像者が操作部61を操作してモニタ62の表示画面上のポインタPを設定の欄上、例えば時間01:00と設定「1」の欄上に移動し、当該設定「1」をクリックすると、個別のデジタルカメラ1の時間01:00における撮像動作の設定「1」の確認ウィンドウW3を表示する。この確認ウィンドウW3には、撮像モード、露出、シャッタスピード、F値、撮像画像データの保存先の情報、個別のデジタルカメラ1又は第1及び第2のカメラグループG1、G2毎の無線通信ネットワーク8への接続、切断の期間(スリープ期間)を示す情報が表示される。
パーソナルコンピュータ7は、無線通信ネットワーク8を介して個別のデジタルカメラ1〜6又は第1及び第2のカメラグループG1、G2毎からそれぞれから送信されてきた各撮像画像データをRAM等に保存する。
次に、上記の如く構成されたデジタルカメラシステムの動作について図8に示すカメラコントロールスケジュールの動作タイミング図に従って説明する。なお、同図に示す動作タイミング図では、全ての個別のデジタルカメラ1〜6と、全ての第1及び第2のカメラグループG1、G2の各デジタルカメラ2〜6とに対して撮像スケジュールのコントロールを行っているが、その全ての動作タイミングを示すと煩雑になることから、個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3との動作タイミングのみを取り上げて示す。
パーソナルコンピュータ7は、ステップ#1において、電源投入される。同様に、デジタルカメラ1においてもステップ#1−1において電源投入され、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3においても各ステップ#1−2、#1−3において電源投入される。
次に、パーソナルコンピュータ7は、ステップ#2において、カメラシステムのソフトウエアを起動する。このソフトウエアの起動によりパーソナルコンピュータ7は、全てのデジタルカメラ1〜6に対してそれぞれ無線通信ネットワーク8を介して所定の無線コネクション動作を行い、各デジタルカメラ1〜6からの各デバイスの通知(Device Inform)を受け取る。なお、この時点では、第1及び第2のカメラグループG1、G2の設定がされていないので、全てのデジタルカメラ1〜6に対する無線コネクション動作を行う。
次に、パーソナルコンピュータ7は、ステップ#3において、各デジタルカメラ1〜6からの各デバイスの通知から当該デジタルカメラ1〜6の各カメラ情報を登録し、かつこれらカメラ情報のリストをモニタ62に表示する。
次に、パーソナルコンピュータ7は、ステップ#4において、例えば図3に示すように各デジタルカメラ2、3により第1のカメラグループG1を形成し、かつ各デジタルカメラ4〜6により第2のカメラグループG2を形成するグループ化の設定を行う。すなわち、パーソナルコンピュータ7は、例えば図9に示すようにグループ設定用ウィンドウW4をモニタ62に表示する。このグループ設定用ウィンドウW4を表示している状態で、例えば撮像者が操作部61を操作することによりパーソナルコンピュータ7は、各デジタルカメラ2、3から成る第1のカメラグループG1と、各デジタルカメラ4〜6から成る第2のカメラグループG2とを設定する。
次に、パーソナルコンピュータ7は、設定した第1のカメラグループG1のデジタルカメラ2に対してカメラコントロールコマンドを送信すると共に、同カメラグループG1のデジタルカメラ3に対してカメラコントロールコマンドを送信する。
次に、パーソナルコンピュータ7は、ステップ#5において、カメラスケジュールプログラムを起動し、続くステップ#6において、各撮像動作プログラムを作成するための例えば図4に示すような第1のスケジュール設定画面SV1の選択スイッチ63、第2のスケジュール設定画面SV2の選択スイッチ64、スケジュール確認画面CVの選択スイッチ65をモニタ62の表示画面上に表示する。
撮像者の操作によって第1のスケジュール設定画面SV1の選択スイッチ63が選択されると、パーソナルコンピュータ7は、図10に示す第1のスケジュール設定画面SV1をモニタ62の表示画面上に表示する。この第1のスケジュール設定画面SV1は、個別のデジタルカメラ1及び第1、第2のカメラグループG1、G2の各撮像スケジュールを全く設定していない状態であり、従って、撮像者が個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1のデジタルカメラ2と、同カメラグループG1のデジタルカメラ3とを記載した各設定用ボタンを撮像時間に従って第1のスケジュール設定画面SV1に配置すると、パーソナルコンピュータ7は、例えば図5に示すような各撮像スケジュールをタイムチャートに従ってビジュアル表示する。
この状態で、撮像者が操作部61を操作してモニタ62の表示画面上のポインタPを例えば第2のカメラグループG2の設定用ボタン上に移動してクリックすると、パーソナルコンピュータ7は、第2のカメラグループG2の設定ウィンドウW1をモニタ62の表示画面上に表示する。この設定ウィンドウW1内において撮像者が操作部61を操作することにより、パーソナルコンピュータ7は、撮像時間、撮像条件の情報として撮像モード、露出、シャッタスピード、F値、撮像画像データの保存先を設定変更ができる。
撮像スケジュールの設定は、図5に示す第1のスケジュール設定画面SV1上に限らず、図6に示す第2のスケジュール設定画面SV2上でも可能である。すなわち、撮像者が撮像時間及び当該撮像時間に撮像動作するデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1と、第2のカメラグループG2となどを操作入力すると、パーソナルコンピュータ7は、例えば図6に示すような撮像スケジュールをタイムチャートに従ってビジュアル表示する。
この状態で、撮像者が操作部61を操作してモニタ62の表示画面上のポインタPを例えば個別のデジタルカメラ3の設定用ボタン上に移動してクリックすると、パーソナルコンピュータ7は、個別のデジタルカメラ3の設定ウィンドウW2をモニタ62の表示画面上に表示する。この設定ウィンドウW2内において撮像者が操作部61を操作することにより、パーソナルコンピュータ7は、撮像モード、露出、シャッタスピード、F値、撮像画像データの保存先を設定変更ができる。
撮像者が設定した撮像スケジュールを確認したい場合、撮像者が図4に示すスケジュール確認画面CVの選択スイッチ65を選択すると、パーソナルコンピュータ7は、図7に示すスケジュール確認画面CVをモニタ62の表示画面上に表示する。このスケジュール確認画面CVを表示している状態で、撮像者が操作部61を操作してモニタ62の表示画面上のポインタPを設定の欄上、例えば時間01:00と設定「1」の欄上に移動し、当該設定「1」をクリックすると、パーソナルコンピュータ7は、個別のデジタルカメラ1の時間01:00における撮像動作の設定「1」の確認ウィンドウW3を表示する。撮像者は、この確認ウィンドウW3から撮像モード、露出、シャッタスピード、F値、撮像画像データの保存先の情報の確認ができる。
次に、パーソナルコンピュータ7は、撮像者が操作部61に対して撮像スケジュール作成終了の指示を操作すると、ステップ#7において、個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1のデジタルカメラ2と、第2のカメラグループG2のデジタルカメラ3とにそれぞれ各撮像スケジュールの各撮像動作プログラム(カメラコントロールスケジュール)を無線通信ネットワーク8を介して送信する。
個別のデジタルカメラ1は、ステップ#8において、図2に示すアンテナ59を介して無線通信回路58で撮像動作プログラムを受信する。このデジタルカメラ1のボディ制御用マイクロコンピュータ33は、受信した撮像動作プログラムを例えば内部メモリに保存し、これにより撮像時間、撮像モード、露出、シャッタスピード、F値、撮像画像データの保存先を設定変更する。
同様に、第1と第2のカメラグループG1、G2の各デジタルカメラ2、3の各ボディ制御用マイクロコンピュータ33は、それぞれ受信した撮像動作プログラムを例えば内部メモリに保存し、撮像時間、撮像モード、露出、シャッタスピード、F値、撮像画像データの保存先を設定変更する。
次に、個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3とは、それぞれステップ#9において、設定変更された撮像時間、撮像モード、露出、シャッタスピード、F値等に従って撮像動作を行う。
ここで、個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3との各撮像動作について説明する。
先ず、ボディ制御用マイクロコンピュータ33は、画像処理コントローラ44に対して動作指示を与える。この画像処理コントローラ44は、撮像素子インターフェイス回路45を制御し、撮像モジュール41から撮像素子インターフェイス回路45を介して画像データを取り込み、この撮像画像データを一時保管用メモリであるSDRAM46に一時保存する。画像処理コントローラ44は、SDRAM46に一時保存された撮像画像データを例えばJPEGデータに変換し、通信コネクタ24を介して記録メディア22に保管する。
クイックリターンミラー34がミラー駆動機構49によってダウン位置にあるとき、各撮像レンズ26及び27からの光束は、AFセンサユニット39側とペンタプリズム36側へとそれぞれ分割されて導かれる。
AFセンサユニット39内のAFセンサは、各撮像レンズ26及び27からの光束を受光してAFセンサ信号を出力する。このAFセンサ信号は、AFセンサ駆動回路50を介してボディ制御用マイクロコンピュータ33へ送信される。このボディ制御用マイクロコンピュータ33は、AFセンサユニット39の出力を取り込んで周知の測距処理を行う。
ペンタプリズム36側に導かれた光束は、ペンタプリズム36内を通って接眼レンズ37に導かれる。これにより、撮像者は、接眼レンズ37を通して被写体を目視できる。これと共にペンタプリズム36を通過した光束の一部は、測光回路48内のホトセンサ(図示せず)へ導かれ、ここで検知された光量に基づいて周知の測光処理が行われる。
ボディ制御用マイクロコンピュータ33は、設定変更された撮像時間、撮像モード、露出、シャッタスピード、F値に従ってシャッタ駆動制御回路51、絞り駆動制御回路30などを動作制御する。
シャッタ駆動制御回路51は、ボディ制御用マイクロコンピュータ33からシャッタを駆動制御するための信号を受取ると、この信号に基づいてシャッタユニット40を制御する。それと共に、シャッタ駆動制御回路51から図示しない検出回路を介してフォトリフレクタが通電され、このフォトリフレクタの検出出力が検出回路、シャッタ駆動制御回路51を介して検出信号として所定のタイミングでボディ制御用マイクロコンピュータ33に送られる。シャッタ駆動制御回路51は、ボディ制御用マイクロコンピュータ33からシャッタユニット40を駆動制御するための信号を受取ると、この信号に基づいてシャッタユニット40を駆動制御する。
それと共に、シャッタ駆動制御回路51は、所定のタイミングでボディ制御用マイクロコンピュータ33に対してストロボを発光させるためのストロボ同調信号を出力する。ボディ制御用マイクロコンピュータ33は、このストロボ同調信号に基づいてストロボユニット23に通信により発光指令信号を出力する。これにより、閃光発光部55は、閃光を発する。
この結果、シャッタユニット40が開放されたときに撮像モジュール41から出力された撮像画像データは、画像処理コントローラ44によってSDRAM46に一時保存され、例えばJPEGデータに変換され、通信コネクタ24を介して記録メディア22に保管される。
なお、撮像者によってカメラ操作スイッチ54中のモード変更スイッチが操作されて、撮像モードから画像表示モードへ切り換えられると、ボディ制御用マイクロコンピュータ33は、記録メディア22に保管された画像データを読み出し、画像処理コントローラ44においてビデオ信号に変換し、TFT液晶ディスプレイ53に表示する。
デジタルカメラ1で撮像動作が終了すると、当該デジタルカメラ1のボディ制御用マイクロコンピュータ33は、記録メディア22に保管されている撮像画像データを読み出し、この撮像画像データをパーソナルコンピュータ7に向けて無線通信回路58を介してアンテナ59から送信する。
パーソナルコンピュータ7は、ステップ#10において、デジタルカメラ1から送信されてきた撮像画像データを無線通信ネットワーク8を介して受信し、例えばRAMに保存する。なお、パーソナルコンピュータ7は、撮像画像データを外部記憶装置に保存してもよい。
第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3において撮像動作が終了すると、これらデジタルカメラ2、3の各ボディ制御用マイクロコンピュータ33は、それぞれ記録メディア22に保管されている撮像画像データを読み出し、この撮像画像データをパーソナルコンピュータ7に向けて無線通信回路58を介してアンテナ59から送信する。
パーソナルコンピュータ7は、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3からそれぞれ送信されてきた各撮像画像データを無線通信ネットワーク8を介して受信し、例えばRAMに保存する。
以上のような個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3との撮像動作が各撮像スケジュールに従って繰り返される。
撮像スケジュールが終了すると、パーソナルコンピュータ7は、ステップ#11において、カメラシステムのソフトウエアを終了し、デジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3に対してそれぞれ無線通信ネットワーク8を介して無線コネクションを閉じる。
この後、パーソナルコンピュータ7は、ステップ#12において、電源が遮断される。同様に、デジタルカメラ1は、ステップ#12−1において電源が遮断され、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3も各ステップ#12−2、#12−3においてそれぞれ電源が遮断される。
次に、図11に示す撮像画像データの保存先を変更設定した場合のカメラコントロールスケジュールの動作タイミング図に従って説明する。なお、図8に示す動作タイミング図と同一ステップの説明は省略する。
パーソナルコンピュータ7は、ステップ#5において、カメラスケジュールプログラムを起動し、例えば図4に示すような各選択スイッチ63、64、65をモニタ62の表示画面上に表示する。撮像者の操作によって第1のスケジュール設定画面SV1の選択スイッチ63が選択されると、パーソナルコンピュータ7は、図10に示す第1のスケジュール設定画面SV1をモニタ62の表示画面上に表示する。ここで、撮像者が個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3とを記載した各設定用ボタンを撮像時間に従って第1のスケジュール設定画面SV1に配置すると、パーソナルコンピュータ7は、例えば図5に示すような各撮像スケジュールをタイムチャートに従ってビジュアル表示する。
この状態で、撮像者が操作部61を操作してモニタ62の表示画面上のポインタPを例えば第2のカメラグループG2の設定用ボタン上に移動してクリックすると、パーソナルコンピュータ7は、第2のカメラグループG2の設定ウィンドウW1をモニタ62の表示画面上に表示するので、撮像者が操作部61を操作することにより撮像時間、撮像モード、露出、シャッタスピード、F値、撮像画像データの保存先を設定変更ができる。
例えば、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3の設定用ボタンをクリックすることにより、これらデジタルカメラ2、3の設定ウィンドウW1をモニタ62の表示画面上に表示し、図12に示すように撮像画像データの保存先を例えば個別のデジタルカメラ1に設定変更できる。
撮像スケジュールの設定は、図5に示す第1のスケジュール設定画面SV1上に限らず、上記同様に、図6に示す第2のスケジュール設定画面SV2上でも可能である。この第2のスケジュール設定画面SV2において第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3の設定ウィンドウW2をモニタ62の表示画面上に表示すれば、当該各デジタルカメラ2、3の各撮像画像データの保存先を例えば個別のデジタルカメラ1に設定変更できる。
撮像者が設定した撮像スケジュールを確認したい場合は、上記同様に、撮像者が図4に示すスケジュール確認画面CVの選択スイッチ65を選択することによりパーソナルコンピュータ7は、図7に示すスケジュール確認画面CVをモニタ62の表示画面上に表示するので、同スケジュール確認画面CVから撮像スケジュールの確認ができる。
次に、パーソナルコンピュータ7は、撮像者が操作部61に対して撮像スケジュール作成終了の指示を操作すると、ステップ#7において、個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3とにそれぞれ各撮像動作プログラムを無線通信ネットワーク8を介して送信する。
個別のデジタルカメラ1は、ステップ#8において、図2に示すアンテナ59を介して無線通信回路58で撮像動作プログラムを受信する。このデジタルカメラ1のボディ制御用マイクロコンピュータ33は、受信した撮像動作プログラムを例えば内部メモリに保存し、これにより撮像時間、撮像モード、露出、シャッタスピード、F値、撮像画像データの保存先を設定変更する。
同様に、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3の各ボディ制御用マイクロコンピュータ33は、それぞれ受信した撮像動作プログラムを例えば内部メモリに保存し、撮像時間、撮像モード、露出、シャッタスピード、F値、撮像画像データの保存先を設定変更する。
次に、デジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3とは、ステップ#9において、それぞれ設定変更された撮像時間、撮像モード、露出、シャッタスピード、F値等に従って撮像動作を行う。
個別のデジタルカメラ1で撮像動作が終了すると、当該デジタルカメラ1のボディ制御用マイクロコンピュータ33は、記録メディア22に保管されている撮像画像データを読み出し、この撮像画像データをパーソナルコンピュータ7に向けて無線通信回路58を介してアンテナ59から送信する。パーソナルコンピュータ7は、ステップ#10において、デジタルカメラ1から送信されてきた撮像画像データを無線通信ネットワーク8を介して受信し、例えばRAMに保存する。
一方、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3とにおいて撮像動作が終了すると、当該各デジタルカメラ2、3の各ボディ制御用マイクロコンピュータ33は、それぞれ記録メディア22に保管されている撮像画像データを読み出し、この撮像画像データをデジタルカメラ1に向けて無線通信回路58を介してアンテナ59から送信する。
デジタルカメラ1は、ステップ#21において、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3からそれぞれ送信されてきた各撮像画像データを無線通信ネットワーク8を介し、さらにアンテナ59から無線通信回路58を介して受信する。このデジタルカメラ1のボディ制御用マイクロコンピュータ33は、受信した各デジタルカメラ2、3の各撮像画像データを例えば通信コネクタ24を介して記録メディア22に保管する。
次に、個別のデジタルカメラ1、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3に無線通信ネットワーク8への接続、切断の期間(スリープ期間)を設定した場合について図13に示すカメラコントロールスケジュールの動作タイミング図に従って説明する。なお、図8に示す動作タイミング図と同一ステップの説明は省略する。
次に、パーソナルコンピュータ7は、ステップ#5において、カメラスケジュールプログラムを起動し、例えば図4に示すような各選択スイッチ63、64、65をモニタ62の表示画面上に表示する。撮像者の操作によって第1のスケジュール設定画面SV1の選択スイッチ63が選択されると、パーソナルコンピュータ7は、図10に示す第1のスケジュール設定画面SV1をモニタ62の表示画面上に表示する。ここで、撮像者が個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3とを記載した各設定用ボタンを撮像時間に従って第1のスケジュール設定画面SV1に配置すると、パーソナルコンピュータ7は、例えば図5に示すような各撮像スケジュールをタイムチャートに従ってビジュアル表示する。
この状態で、撮像者が操作部61を操作してモニタ62の表示画面上のポインタPを例えば第2のカメラグループG2の設定用ボタン上に移動してクリックすると、パーソナルコンピュータ7は、第2のカメラグループG2の設定ウィンドウW1をモニタ62の表示画面上に表示するので、撮像者が操作部61を操作することにより撮像時間、撮像モード、露出、シャッタスピード、F値、撮像画像データの保存先、個別のデジタルカメラ1又は第1及び第2のカメラグループG1、G2毎の無線通信ネットワーク8への接続、切断の期間(スリープ期間)を示す情報を設定変更ができる。
例えば、個別のデジタルカメラ1及び第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3の各スリープ期間が設定されると共に、個別のデジタルカメラ1が無線通信ネットワーク8に接続されて撮像動作を行い、この後に無線通信ネットワーク8から切断される各時間と、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3が無線通信ネットワーク8に接続されて撮像動作を行い、この後に無線通信ネットワーク8から切断される各時間とが設定される。なお、これら時間の設定は、個別のデジタルカメラ1の設定ウィンドウW1、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3の設定ウィンドウW1をそれぞれ開くことにより行われる。
撮像スケジュールの設定は、図5に示す第1のスケジュール設定画面SV1上に限らず、上記同様に、図6に示す第2のスケジュール設定画面SV2上でも可能である。この第2のスケジュール設定画面SV2において第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3の設定ウィンドウW2をモニタ62の表示画面上に表示すれば、個別のデジタルカメラ1又は第1及び第2のカメラグループG1、G2毎の無線通信ネットワーク8への接続、切断の期間(スリープ期間)を示す情報を設定変更ができる。
次に、パーソナルコンピュータ7は、撮像者が操作部61に対して撮像スケジュール作成終了の指示を操作すると、ステップ#7において、個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3とにそれぞれ各撮像動作プログラムを無線通信ネットワーク8を介して送信する。
次に、パーソナルコンピュータ7は、撮像スケジュールに従い、個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3とに対して無線通信ネットワーク8を介しての無線コネクションを閉じる。これにより、個別のデジタルカメラ1及び第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3は、ステップ#31において、スリープ状態になる。
次に、個別のデジタルカメラ1は、ステップ#32において起動し、パーソナルコンピュータ7との間で無線通信ネットワーク8を介しての無線コネクションが行われる。これにより、個別のデジタルカメラ1は、ステップ#33において、設定変更された撮像時間、撮像モード、露出、シャッタスピード、F値等に従って撮像動作を行う。
この個別のデジタルカメラ1で撮像動作が終了すると、当該デジタルカメラ1のボディ制御用マイクロコンピュータ33は、記録メディア22に保管されている撮像画像データを読み出し、この撮像画像データをパーソナルコンピュータ7に向けて無線通信回路58を介してアンテナ59から送信する。パーソナルコンピュータ7は、ステップ#10において、デジタルカメラ1から送信されてきた撮像画像データを無線通信ネットワーク8を介して受信し、例えばRAMに保存する。
この個別のデジタルカメラ1は、再び、パーソナルコンピュータ7との間の無線コネクションを閉じ、ステップ#34において、スリープ状態になる。
次に、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3は、ステップ#35において起動し、パーソナルコンピュータ7との間で無線通信ネットワーク8を介しての無線コネクションが行われる。これにより、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3は、ステップ#36において、設定変更された撮像時間、撮像モード、露出、シャッタスピード、F値等に従って撮像動作を行う。
第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3で撮像動作が終了すると、当該デジタルカメラ2、3の各ボディ制御用マイクロコンピュータ33は、記録メディア22に保管されている各撮像画像データをそれぞれ読み出し、これら撮像画像データをパーソナルコンピュータ7に向けて無線通信回路58を介してアンテナ59から送信する。パーソナルコンピュータ7は、ステップ#37において、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3から送信されてきた各撮像画像データを無線通信ネットワーク8を介して受信し、例えばRAMに保存する。
第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3は、再び、パーソナルコンピュータ7との間の無線コネクションを閉じ、ステップ#38において、スリープ状態になる。
このように上記第1の実施の形態によれば、パーソナルコンピュータ7によって各デジタルカメラ1〜6のそれぞれに対する各撮像動作プログラムを作成し、無線通信ネットワーク8を介して各デジタルカメラ1〜6にそれぞれに各撮像動作プログラムを送信し、これらデジタルカメラ1〜6は、それぞれ無線通信ネットワーク8を介して受信した各撮像動作プログラムに従って撮像動作を実行する。これにより、無線通信による複数のデジタルカメラ1〜6の高度な撮像動作の制御を簡単な構成で実現することができる。
すなわち、第1のスケジュール設定画面SV1又は第2のスケジュール設定画面SV2をモニタ62の表示画面上に表示し、撮像者が個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1のデジタルカメラ2と、同カメラグループG1のデジタルカメラ3とを記載した各設定用ボタンを第1のスケジュール設定画面SV1に配置することにより、所望する撮像時間に従った撮像スケジュールを作成することができ、かつその撮像スケジュールの撮像動作プログラムを個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3とに送信して設定することができる。
又、個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1のデジタルカメラ2と、同カメラグループG1のデジタルカメラ3とにおける各撮像時間、各撮像モード、各露出、各シャッタスピード、各F値、各撮像画像データの保存先、さらには個別のデジタルカメラ1又は第1及び第2のカメラグループG1、G2毎の無線通信ネットワーク8への接続、切断の期間(スリープ期間)をそれぞれ任意に設定変更できる。
さらに、各デジタルカメラ1〜6を所望のグループに分割し、これらグループ単位で撮像動作プログラムを設定することができ、この場合、同一グループ内の各デジタルカメラに対する各撮像時間、各撮像モード、各露出、各シャッタスピード、各F値、各撮像画像データの保存先、無線通信ネットワーク8へのスリープ期間を全て同一にして撮像動作を制御できる。
さらに、個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3等に対して各撮像動作プログラムを設定したとしても、再度、第1のスケジュール設定画面SV1又は第2のスケジュール設定画面SV2をモニタ62の表示画面上に表示することにより、容易に各撮像動作プログラムの変更ができる。
第1のスケジュール設定画面SV1又は第2のスケジュール設定画面SV2は、各撮像スケジュールをビジュアル表示するので、撮像者が視覚的に個別のデジタルカメラ1と、第1のカメラグループG1の各デジタルカメラ2、3などの各撮像スケジュールを一目で掴むことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
図14はデジタルカメラシステムの全体構成図を示す。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
このデジタルカメラシステムは、複数のデジタルカメラ1〜6、70を備え、このうちデジタルカメラ70がホストとして機能する。このホストデジタルカメラ70は、他の各デジタルカメラ1〜6との間で撮像画像などの各種データ等の送受信が可能な操作制御装置としての上記第1の実施の形態で説明したパーソナルコンピュータ7と同一の機能を備えている。
すなわち、ホストデジタルカメラ70は、撮像者の操作を受けて自身及び他の各デジタルカメラ1〜6のそれぞれに対する各撮像動作プログラム、例えば自身及び各デジタルカメラ1〜6毎の各撮像スケジュール及び撮像条件の情報、さらには自身及び個別の各デジタルカメラ1〜6毎やグループ化された自身及び各デジタルカメラ1〜6毎の撮像動作によって取得された各撮像画像データの保存先の情報、自身及び個別のデジタルカメラ1〜6毎又はグループ化された各デジタルカメラ1〜6毎に無線通信ネットワーク8への接続、切断の期間(スリープ期間)を示す情報を有する各撮像動作プログラムを作成し、これら撮像動作プログラムをそれぞれ無線通信ネットワーク8を介して各デジタルカメラ1〜6に送信する。
ホストデジタルカメラ70は、無線通信ネットワーク8を介して個別のデジタルカメラ1〜6又は第1及び第2のカメラグループG1、G2毎からそれぞれから送信されてきた各撮像画像データをRAM等に保存する。
このようなシステムの構成であれば、ホストデジタルカメラ70は、上記第1の実施の形態で説明したパーソナルコンピュータ7と同一の動作を実行する。なお、その動作の説明は、上記第1の実施の形態と重複するので省略する。
従って、上記第2の実施の形態によれば、ホストデジタルカメラ70によって各デジタルカメラ1〜6のそれぞれに対する各撮像動作プログラムを作成し、無線通信ネットワーク8を介して各デジタルカメラ1〜6にそれぞれに各撮像動作プログラムを送信し、これらデジタルカメラ1〜6は、それぞれ無線通信ネットワーク8を介して受信した各撮像動作プログラムに従って撮像動作を実行するので、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができ、さらにホストデジタルカメラ70の自身の撮像動作プログラムを作成し、自身の撮像動作プログラムに従って撮像を行うことができる。
なお、本発明は、上記第1及び第2の実施の形態に限定されるものではなく、次のように変形してもよい。
上記第1及び第2の実施の形態で説明した各デジタルカメラ1〜6、70は、図2に示すように無線通信回路58をボディユニット20に内蔵した構成となっているが、これに限らず、図15に示すようにボディユニット20に対して着脱可能な無線装置71として設けた構造にしてもよい。この無線装置71は、ボディユニット20に設けられた無線装置通信コネクタ72に対して着脱し、かつ電気的に接続又は切り離される。この無線装置71は、無線装置制御用マイクロコンピュータ73に対してSDRAM74及び無線通信回路75を接続したものとなっている。無線通信回路75には、アンテナ76が接続されている。
無線装置制御用マイクロコンピュータ73は、アンテナ76から無線通信回路75を通して受信した撮像時間、撮像モード、露出、シャッタスピード、F値、撮像画像データの保存先などを有する撮像動作プログラムを一時SDRAM74に保存し、この撮像動作プログラムを無線装置通信コネクタ72を通してボディユニット20内のボディ制御用マイクロコンピュータ33に渡す。
無線装置制御用マイクロコンピュータ73は、ボディ制御用マイクロコンピュータ33から無線装置通信コネクタ72を通して受取った撮像画像データ等を一時SDRAM74に保存し、この撮像画像データ等を無線通信回路75を通してアンテナ76からパーソナルコンピュータ7に向かって送信する。
操作制御装置としては、パーソナルコンピュータ7を用いたが、マイクロコンピュータを利用することもできる。
又、操作制御装置としては、パーソナルコンピュータ7等は、1台に限らず、複数台設け、これらパーソナルコンピュータ7でそれぞれ複数のデジタルカメラ1〜6の各撮像動作プログラムを作成し、これら撮像動作プログラムを無線通信ネットワーク8を介して複数のデジタルカメラ1〜6にそれぞれに送信するようにしてもよい。これにより、複数のデジタルカメラ1〜6は、それぞれ無線通信ネットワーク8を介して受信した各撮像動作プログラムのいずれかの撮像動作プログラム又は各撮像動作プログラムを時系列に実行して撮像動作を行うことができる。
1〜6:デジタルカメラ、7:パーソナルコンピュータ、8:無線通信ネットワーク、9:通信ネットワーク、10,11:アクセスポイント(AP)、20:ボディユニット、21:レンズユニット(レンズ鏡筒)、22:記録メディア、23:ストロボユニット、24:通信コネクタ、25:ストロボ通信コネクタ、26,27:撮像レンズ、28:絞り、29:レンズ駆動機構、30:絞り駆動機構、31:レンズ制御用マイクロコンピュータ、32:レンズ通信コネクタ、33:ボディ制御用マイクロコンピュータ、34:クイックリターンミラー、35:フォーカシングスクリーン、36:ペンタプリズム、37:接眼レンズ、38:サブミラー、39:AF(オートフォーカス)センサユニット、40:シャッタユニット、41:撮像モジュール、42:固体撮像素子(CCD)、43:撮像ユニット、44:画像処理コントローラ、45:撮像素子インターフェイス回路、46:SDRAM、47:液晶モニタ、48:測光回路、49:ミラー駆動機構、50:AFセンサ駆動回路、51:シャッタ駆動制御回路、52:不揮発性メモリ(EEPROM)、53:TFT液晶ディスプレイ、54:カメラ操作スイッチ(SW)、55:閃光発光部、56:ストロボ発光回路、57:ストロボ制御用マイクロコンピュータ、58:無線通信回路、59:アンテナ、60:コンピュータ本体、61:操作部、62:モニタ、G1:第1のカメラグループ、G2:第2のカメラグループ、63:第1のスケジュール設定画面の選択スイッチ、64:第2のスケジュール設定画面の選択スイッチ、65:スケジュール確認画面の選択スイッチ、70:ホストデジタルカメラ、71:無線装置、72:無線装置通信コネクタ、73:無線装置制御用マイクロコンピュータ、74:SDRAM、75:無線通信回路、76:アンテナ。