JP2004045278A - 電子機器、電圧監視装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

電子機器、電圧監視装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電池の残放電容量をより正確に算出する。
【解決手段】除算器167は、A/D変換器163において取得された電池部出力電圧(Vo)、A/D変換器164において取得された負荷電圧(Vd)、および、係数レジスタ166を介して供給された電源部71の初期電圧(Vini)よりレート係数Frを算出し、除算器171は、今回算出されたレート係数Fr1、前回算出されたレート係数Fr0、および、係数レジスタ173を介して供給された終止電圧に対応するレート係数Frendより残時間係数を算出し、出力レジスタ174を介して制御部65に供給する。制御部65のCPUは、供給された残時間係数より推定残り時間を算出する。本発明は、携帯電話機に適用できる。
【選択図】   図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器、電圧監視装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、電池の残放電容量をより正確に算出することができるようにした電子機器、電圧監視装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば携帯電話機や携帯型端末装置等に代表される携帯型の機器が普及している。これらの携帯型の機器において、その電源は、アルカリ乾電池やマンガン乾電池等の一次電池、または、ニッケルカドミウム蓄電池、ニッケル水素蓄電池、若しくは、リチウムイオン蓄電池等の二次電池が用いられる。
【0003】
電源となるこれらの一次電池または二次電池の放電容量は、例えば、それらの電池が電源として使用された装置の連続使用可能時間に大きく影響し、携帯型の機器における性能評価の重要な要素となる。
【0004】
これらの電池を電源とする携帯型の機器において、電池の全放電容量とともに重要であるのが放電容量の残量である。一般的な携帯型の機器においては、突然残容量が無くなって電源が切断されてしまわないように、電源である電池の残容量が常に監視されており、また、装置によっては、その残容量がディスプレイ等に表示され、ユーザに視覚的に認識させることができるようになっている。
【0005】
例えば、携帯電話機において、残容量が表示されることにより、ユーザは、残りの通話可能時間、または、充電作業若しくは電池の交換作業が必要な時期を推定することができる。
【0006】
この電池の残容量の測定方法として、使用中の電池の出力電圧を測定する方法がある。
【0007】
図1は、従来の残容量測定方法の原理を示す図である。
【0008】
図1において、電源部1は、例えば、アルカリ乾電池やマンガン乾電池等の一次電池、または、ニッケルカドミウム蓄電池、ニッケル水素蓄電池、若しくは、リチウムイオン蓄電池等の二次電池であり、本体回路等により構成される負荷2に接続され、電源を供給している。電源部1は、図1に示されるように、電圧源11および内部抵抗(RI)12により構成される。
【0009】
このような回路において、電源部1の出力電圧(Vo)3が測定され、その出力電圧3の値から、予め作成されている電源部1の放電特性のテーブルを用いて、電源部1の残容量が算出される。
【0010】
しかしながら、本体回路である負荷2においては各種の処理が行われており、その処理の内容によって負荷2の消費する消費電力は大幅に変化する。すなわち、電源部1と負荷2との間においては、負荷電流(If)4が流れており、負荷2の状態により負荷電流4の値が変化する。従って、内部抵抗(RI)12による電圧降下の量も変化し、測定された出力電圧(Vo)3の値が変化してしまうので、出力電圧(Vo)3より正確に残容量を算出することができない場合があった。
【0011】
これに対して、図1の負荷2が携帯電話機である場合等において、実行する処理により消費電力が変化する負荷2の各種の状態の内、負荷電流(If)4の値が既知である状態のときに、出力電圧(Vo)3を計測する方法がある。
【0012】
図2は、従来のTDMA同期型電圧検出方法の原理を示す図である。
【0013】
図2において、波形21は、送信用タイムスロット(TDMA(Time Division Multiple Access) TX Timeslot)の波形である。TDMAは、GSM(Global System for Mobile Communications)やPDC(Personal Digital Cellular)等の無線通信方式で使用されている無線通信技術であり、送信用タイムスロットは、送信時に出力されるバーストタイミング(Burst Timing)を示している。
【0014】
波形22は、電源部1の出力電圧(Vo)3(Battery Output Voltage)の波形を示しており、波形23は、電源部1の出力電圧(Vo)3を測定するタイミング(Sampling Timing)を示している。
【0015】
送信用タイムスロット(TDMA TX Timeslot)においてバーストが出力されるとき(T1,T2、およびT3)、図1に示される負荷電流(If)4が大きくなるので、図2の波形22に示されるように、電源部1の出力電圧(Vo)3の値は、降下している(V1,V2、およびV3)。このときの送信用タイムスロットにおいてバーストが出力されることによる負荷電流(If)4の値が予めデータとして保存されている。そして、出力電圧(Vo)3は、波形23に示されるようにこのタイミング(S1,S2、およびS3)で測定され、既知である負荷電流(If)4の値で補正された後、残容量の算出に用いられる。
【0016】
なお、負荷電流を算出する方法として、電波の送信出力を調整するパワークラス値(Power Class)を利用する方法がある。
【0017】
一般的な携帯電話機は、送信出力を制御するためのパワークラス値(Power Class)を、基地局から供給されており、制御信号や通話データ等を基地局に送信する場合、このパワークラス値を用いて、上述した送信用タイムスロットにおける送信出力を、他の携帯電話機より送信された制御信号や通話データ等に悪影響を与えないように、基地局における受信レベルが同じになるように調整する。
【0018】
このパワークラス値は、基地局から携帯電話機の距離に比例して増減される。すなわち、基地局と携帯電話機の距離が近いほど、送信出力が小さくなるようにパワークラス値が調整され、逆に、基地局と携帯電話機との距離が遠いほど、送信出力が大きくなるようにパワークラス値が調整される。従って、このパワークラス値から携帯電話機の送信部の増幅回路における消費電力が算出される。
【0019】
そして、算出された消費電力より負荷電流(If)4が算出され、残容量の補正に用いられる。
【0020】
しかしながら、他の処理動作によっても負荷電流(If)4は変化する。すなわち、図2の波形22において示されるように、送信用タイムスロット(TDMA TX Timeslot)においてバーストが出力されるタイミングであるT1に対応する、タイミングS1において測定された出力電圧V1、T2に対応するタイミングS2において測定された出力電圧V2、および、T3に対応するタイミングS3において測定された出力電圧V3は、互いに異なる値をとっている。
【0021】
具体的には、タイミングS1からS2にかけて、他の処理動作が少なくなって負荷電流が小さくなり、出力電圧3が上昇しており、出力電圧V2の値の方が出力電圧V1の値より大きくなっている。
【0022】
また、タイミングS2からS3にかけて、他の処理動作が増加して負荷電流が大きくなり、出力電圧3が下降しており、出力電圧V3の値の方が、出力電圧V2の値より小さくなっている。
【0023】
このように、負荷電流(If)4は、様々な処理によりその値を変化させるので、出力電圧(Vo)3の測定値には大きな誤差を含んでしまう場合があった。
【0024】
また、電源部1の充放電時の電流を全て積算して、残容量を算定する方法もある。この電流積算方法においては、電源部1の最大電流容量を何らかの方法により予め測定しておく必要がある。また、電源部1の最大電流容量は、温度特性や経時変化等により大きく変化する。従って、非常に複雑な補正計算処理が必要になる場合がある。さらに、電源部1の種類等に基づいて必要な補正計算処理も異なってくるので、電源部1を交換するたびに、電源部1に関する情報が予め必要になる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、上述したような方法を用いた場合、電池の残放電容量の算出において、負荷電流(If)4、温度特性、または経時変化等の影響を受けてしまい、正確に算出することができないという課題があった。
【0026】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、電池の残放電容量をより正確に算出することができるようにするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子機器は、電源の初期電圧を記憶する第1の記憶手段と、電源の出力電圧を測定する第1の測定手段と、抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定手段と、第1の記憶手段により記憶されている初期電圧、第1の測定手段により測定された電源の出力電圧、および、第2の測定手段により測定された抵抗の両端の電位差に基づいて、電源の残使用可能時間を算出するための係数を算出する第1の算出手段とを備えることを特徴とする。
【0028】
前記電源は、一次電池または二次電池であるようにすることができる。
【0029】
前記第2の測定手段は、負荷の現在の入力電圧を測定する第3の測定手段と、第1の測定手段により測定された電源の出力電圧と、第3の測定手段により測定された負荷の入力電圧の差分値を算出する第2の算出手段とを備えるようにすることができる。
【0030】
前記第1の算出手段は、第1の記憶手段により記憶されている初期電圧と第1の測定手段により測定された電源の出力電圧の差分を、第2の測定手段により測定された抵抗の両端の電位差で除算して係数を算出するようにすることができる。
【0031】
前記初期電圧を設定する初期電圧設定手段をさらに備えるようにすることができる。
【0032】
第1のテーブルを記憶する第2の記憶手段をさらに備え、第1の算出手段は、第2の記憶手段により記憶されている第1のテーブルを用いて、第1の測定手段により測定された電源の出力電圧、および、第2の測定手段により測定された抵抗の両端の電位差に基づいて係数を算出するようにすることができる。
【0033】
第2のテーブルを記憶する第3の記憶手段と、第3の記憶手段により記憶されている第2のテーブルを用いて、第1の算出手段により、第1のテーブルを用いて算出された係数の変化を補正する補正手段とをさらに備えるようにすることができる。
【0034】
前記第1の測定手段により測定された電源の出力電圧の所定の時間毎の平均値を算出する第2の算出手段と、第2の測定手段により測定された抵抗の両端の電位差の所定の時間毎の平均値を算出する第3の算出手段とをさらに備え、第1の算出手段は、第1の記憶手段により記憶されている初期電圧、第2の算出手段により算出された電源の出力電圧の平均値、および、第3の算出手段により算出された抵抗の両端の電位差の平均値に基づいて、係数を算出するようにすることができる。
【0035】
前記負荷が動作可能な最低の電圧である電源の終止電圧に対応する係数を記憶する第2の記憶手段と、第1の算出手段により算出された係数の所定の時間毎の変化量を算出する第2の算出手段と、第1の算出手段により算出された係数、第2の記憶手段により記憶されている終止電圧に対応する係数、および、第2の算出手段により算出された変化量に基づいて、電源の残使用可能時間を算出する第3の算出手段とをさらに備えるようにすることができる。
【0036】
前記第1の算出手段により算出された係数を記憶する第3の記憶手段をさらに備え、第2の算出手段は、第1の算出手段により算出された係数と、第3の記憶手段により記憶されている係数の差分を算出して変化量を算出するようにすることができる。
【0037】
前記第3の算出手段は、第2の記憶手段により記憶されている終止電圧に対応する係数と、第1の算出手段により算出された係数の差分を、第2の算出手段により算出された変化量で除算して、電源の残使用可能時間を算出するようにすることができる。
【0038】
前記終止電圧に対応する係数を設定する係数設定手段をさらに備えるようにすることができる。
【0039】
前記第1の算出手段により算出された係数の所定の時間毎の平均値を算出する第4の算出手段をさらに備え、第2の算出手段は、第4の算出手段により算出された係数の平均値の所定の時間毎の変化量を算出し、第3の算出手段は、第4の算出手段により算出された係数の平均値、第2の記憶手段により記憶されている終止電圧に対応する係数、および、第2の算出手段により算出された係数の平均値の変化量に基づいて、電源の残使用可能時間を算出するようにすることができる。
【0040】
前記第3の算出手段により算出された電源の残使用可能時間を表示する表示手段をさらに備えるようにすることができる。
【0041】
本発明の第1の電圧監視方法は、電源の初期電圧の記憶を制御する記憶制御ステップと、電源の出力電圧を測定する第1の測定ステップと、抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定ステップと、記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている初期電圧、第1の測定ステップの処理により測定された電源の出力電圧、および、第2の測定ステップの処理により測定された抵抗の両端の電位差に基づいて、電源の残使用可能時間を算出するための係数を算出する算出ステップとを含むことを特徴とする。
【0042】
本発明の第1の記録媒体のプログラムは、電源の初期電圧の記憶を制御する記憶制御ステップと、電源の出力電圧を測定する第1の測定ステップと、抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定ステップと、記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている初期電圧、第1の測定ステップの処理により測定された電源の出力電圧、および、第2の測定ステップの処理により測定された抵抗の両端の電位差に基づいて、電源の残使用可能時間を算出するための係数を算出する算出ステップとを含むことを特徴とする。
【0043】
本発明の第1のプログラムは、電源の初期電圧の記憶を制御する記憶制御ステップと、電源の出力電圧を測定する第1の測定ステップと、抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定ステップと、記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている初期電圧、第1の測定ステップの処理により測定された電源の出力電圧、および、第2の測定ステップの処理により測定された抵抗の両端の電位差に基づいて、電源の残使用可能時間を算出するための係数を算出する算出ステップとをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0044】
本発明の電圧監視装置は、電源供給装置が出力する初期電圧を記憶する第1の記憶手段と、電源供給装置の出力電圧を測定する第1の測定手段と、抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定手段と、第1の記憶手段により記憶されている初期電圧、第1の測定手段により測定された電源供給装置の出力電圧、および、第2の測定手段により測定された抵抗の両端の電位差に基づいて、電源供給装置の残使用可能時間を算出するための係数を算出する第1の算出手段とを備えることを特徴とする。
【0045】
前記電源供給装置は、一次電池または二次電池であるようにすることができる。
【0046】
前記第2の測定手段は、電子機器の現在の入力電圧を測定する第3の測定手段と、第1の測定手段により測定された電源供給装置の出力電圧と第3の測定手段により測定された電子機器の入力電圧の差分値を算出する第2の算出手段とを備えるようにすることができる。
【0047】
前記第1の算出手段は、第1の記憶手段により記憶されている初期電圧と第1の測定手段により測定された電源供給装置の出力電圧の差分を、第2の測定手段により測定された抵抗の両端の電位差で除算して係数を算出するようにすることができる。
【0048】
前記初期電圧を設定する初期電圧設定手段をさらに備えるようにすることができる。
【0049】
第1のテーブルを記憶する第2の記憶手段をさらに備え、第1の算出手段は、第2の記憶手段により記憶されている第1のテーブルを用いて、第1の測定手段により測定された電源供給装置の出力電圧、および、第2の測定手段により測定された抵抗の両端の電位差に基づいて係数を算出するようにすることができる。
【0050】
第2のテーブルを記憶する第3の記憶手段と、第3の記憶手段により記憶されている第2のテーブルを用いて、第1の算出手段により、第1のテーブルを用いて算出された係数の変化を補正する補正手段とをさらに備えるようにすることができる。
【0051】
前記第1の測定手段により測定された電源供給装置の出力電圧の所定の時間毎の平均値を算出する第2の算出手段と、第2の測定手段により測定された抵抗の両端の電位差の所定の時間毎の平均値を算出する第3の算出手段とをさらに備え、第1の算出手段は、第1の記憶手段により記憶されている初期電圧、第2の算出手段により算出された電源供給装置の出力電圧の平均値、および、第3の算出手段により算出された抵抗の両端の電位差の平均値に基づいて、係数を算出するようにすることができる。
【0052】
前記負荷が動作可能な最低の電圧である前記電源供給装置の終止電圧に対応する係数を記憶する第2の記憶手段と、第1の算出手段により算出された係数の所定の時間毎の変化量を算出する第2の算出手段と、第1の算出手段により算出された係数、第2の記憶手段により記憶されている終止電圧に対応する係数、および、第2の算出手段により算出された変化量に基づいて、電源供給装置の残使用可能時間を算出する第3の算出手段とをさらに備えるようにすることができる。
【0053】
前記第1の算出手段により算出された係数を記憶する第3の記憶手段をさらに備え、第2の算出手段は、第1の算出手段により算出された係数と、第3の記憶手段により記憶されている係数の差分を算出して変化量を算出するようにすることができる。
【0054】
前記第3の算出手段は、第2の記憶手段により記憶されている終止電圧に対応する係数と、第1の算出手段により算出された係数の差分を、第2の算出手段により算出された変化量で除算して、電源供給装置の残使用可能時間を算出するようにすることができる。
【0055】
前記終止電圧に対応する係数を設定する係数設定手段をさらに備えるようにすることができる。
【0056】
前記第1の算出手段により算出された係数の所定の時間毎の平均値を算出する第4の算出手段をさらに備え、第2の算出手段は、第4の算出手段により算出された係数の平均値の所定の時間毎の変化量を算出し、第3の算出手段は、第4の算出手段により算出された係数の平均値、第2の記憶手段により記憶されている終止電圧に対応する係数、および、第2の算出手段により算出された係数の平均値の変化量に基づいて、電源供給装置の残使用可能時間を算出するようにすることができる。
【0057】
前記第3の算出手段により算出された電源供給装置の残使用可能時間を表示する表示手段をさらに備えるようにすることができる。
【0058】
本発明の第2の電圧監視方法は、電源供給装置が出力する初期電圧の記憶を制御する記憶制御ステップと、電源供給装置の出力電圧を測定する第1の測定ステップと、抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定ステップと、記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている初期電圧、第1の測定ステップの処理により測定された電源供給装置の出力電圧、および、第2の測定ステップの処理により測定された抵抗の両端の電位差に基づいて、電源供給装置の残使用可能時間を算出するための係数を算出する算出ステップとを含むことを特徴とする。
【0059】
本発明の第2の記録媒体のプログラムは、電源供給装置が出力する初期電圧の記憶を制御する記憶制御ステップと、電源供給装置の出力電圧を測定する第1の測定ステップと、抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定ステップと、記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている初期電圧、第1の測定ステップの処理により測定された電源供給装置の出力電圧、および、第2の測定ステップの処理により測定された抵抗の両端の電位差に基づいて、電源供給装置の残使用可能時間を算出するための係数を算出する算出ステップとを含むことを特徴とする。
【0060】
本発明の第2のプログラムは、電源供給装置が出力する初期電圧の記憶を制御する記憶制御ステップと、電源供給装置の出力電圧を測定する第1の測定ステップと、抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定ステップと、記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている初期電圧、第1の測定ステップの処理により測定された電源供給装置の出力電圧、および、第2の測定ステップの処理により測定された抵抗の両端の電位差に基づいて、電源供給装置の残使用可能時間を算出するための係数を算出する算出ステップとをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0061】
本発明の電子機器、第1の電圧監視方法、並びに第1のプログラムにおいては、電源の初期電圧が記憶され、電源の出力電圧と、抵抗の両端の電位差が測定され、それらの初期電圧、電源の出力電圧、および抵抗の両端の電位差に基づいて、電源の残使用可能時間を算出するための係数が算出される。
【0062】
本発明の電圧監視装置、第2の電圧監視方法、並びに第2のプログラムにおいては、電源供給装置が出力する初期電圧が記憶され、電源供給装置の出力電圧と、抵抗の両端の電位差が測定され、それらの初期電圧、電源供給装置の出力電圧、および抵抗の両端の電位差に基づいて、電源供給装置の残使用可能時間を算出するための係数が算出される。
【0063】
【発明の実施の形態】
図3は本発明を適用した携帯電話機を用いたデジタルセルラー通信システムの構成例を示す図である。
【0064】
図3において、携帯電話機31は、最寄りの基地局32と無線通信を行い、デジタル回線網であるネットワーク33に接続される。また、ネットワーク33には、基地局34も接続されており、携帯電話機35も、携帯電話機31の場合と同様に、最寄りの基地局34と無線通信を行い、ネットワーク33に接続される。
【0065】
例えば、携帯電話機31が携帯電話機35に対して発呼する場合、携帯電話機31のユーザは、携帯電話機35の電話番号を入力し、発信ボタンを操作して、携帯電話機31にダイヤル発信処理を指示する。
【0066】
ダイヤル発信処理を指示された携帯電話機31は、基地局32と無線通信を行い、基地局32に接続する。
【0067】
なお、上述したダイヤル発信処理は、携帯電話機31に内蔵される記憶部が記憶しているソフトウェアにより自動的に実行されるようにしてもよい。
【0068】
基地局32は、ネットワーク33および図示せぬ交換局等を介して、携帯電話機35が位置登録されている基地局34と通信を行い、基地局34は、その通信に基づいて、携帯電話機35と無線通信を行う。このようにして、最終的に携帯電話機31と携帯電話機35が接続され、通話可能となる。
【0069】
また、ネットワーク33にはサービスプロバイダ36が接続されており、携帯電話機31は、基地局32と無線通信を行い、ネットワーク33を介してサービスプロバイダ36にアクセスすることにより、契約内容に従って各種のサービスを受けることができる。
【0070】
このサービスは、例えば、SMS−PP(Short Message Service Point−To−Point)または、同報通信のSMS−CB(Short Message Service Cell Broadcast)等を用いて所定のデータを携帯電話機31に送信し、それに対する応答に基づいて、サービス利用者のメッセージや選択結果等の情報を携帯電話機31に送信するといったような形で行われる。
【0071】
さらに、ネットワーク33は、ゲートウェイを介してインターネット(ともに図示せず)に接続されており、携帯電話機31は、インターネット上で公開されているWEBページを取得し、表示することもできる。
【0072】
さらに、ネットワーク33には、有線電話機の交換局であるPSTN(Public Switched Telephone Network)局37が接続されている。携帯電話機31は、基地局32およびネットワーク33を介してPSTN局37と通信を行うことにより、PSTN局37が接続されている公衆電話回線網38を介して、有線電話機39と接続することができる。
【0073】
なお、携帯電話機31は、回線が接続されておらず待機状態(Idle時)の場合、例えば最寄りの基地局32より供給されるスケジュール指示に従って、携帯電話機31が定期的に基地局32に対して制御信号を送信し、基地局32の制御下にあることを基地局32に認識させる。
【0074】
図4は、図3の携帯電話機31の内部の構成例を示す図である。
【0075】
図4において、携帯電話機31は、通信処理を行う通信部51、および、通信部51に電力を供給する電源部52により構成されている。
【0076】
通信部51のアンテナ61は、最寄りの基地局32からの電波を受信し、その受信信号を、変復調部62に供給するとともに、変復調部62からの信号を、電波で、最寄りの基地局32に送信する。変復調部62は、アンテナ61からの信号を、例えば、TDMA(Time Division Multiple Access)方式やCDMA(Code Division Multiple Access)方式等によって復調し、その結果得られる復調信号を、受信部63に供給する。また、変復調部62は、送信部64から供給される送信データを、例えば、TDMA方式やCDMA方式等で変調し、その結果得られる変調信号を、アンテナ61に供給する。送信部64は、そこに入力されるユーザの音声を符号化する等の所定の処理を行い、送信データを得て、変復調部62に供給する。受信部63は、変復調部62からの復調信号である受信データを受信し、高音質の音声を復号して出力する。
【0077】
また、送信部64と受信部63との間では、必要に応じて情報をやりとりすることができるようになっている。
【0078】
通信部51の制御部65は、これらの変復調部62、受信部63、および送信部64の動作を制御し、各部に様々な処理を実行させる。また、後述するように、制御部65は、発呼先の電話番号や、所定のコマンド等を入力するときに、ユーザによって操作される入力部を有しており、その入力部の操作に対応する操作信号は、送信部64や受信部63に供給される。
【0079】
また、上述した通信部51の変復調部62、受信部63、送信部64、および制御部65の各部に電力を供給する電源部52は、電力を蓄積する電池部71、および電池部71による電力の供給を制御する電源管理部72により構成される。
【0080】
電池部71は、例えば、アルカリ乾電池やマンガン乾電池等に代表される一次電池、または、ニッケルカドミウム蓄電池、ニッケル水素蓄電池、若しくは、リチウムイオン蓄電池等に代表される二次電池等により構成される。
【0081】
また、電源管理部72は、制御部65と接続されており、互いに、情報を共有したり、制御したりすることができる。
【0082】
図5は、図4の通信部51の詳細な構成例を示す図である。
【0083】
図5において、変復調部62のセレクタ81は、アンテナ61に接続され、アンテナ61を受信RF(Radio Frequency)部82または送信RF部90に接続する。
【0084】
受信RF部82は、セレクタ81を介してアンテナ61より供給された受信信号に対して、中間周波フィルタ等を用いた帯域制限や、AGC(Automatic Gain Control)等のゲイン調整等の処理を行い、処理した受信信号を乗算器83に供給する。
【0085】
乗算器83には、また、制御部65に制御された局発部84により生成された所定の周波数の信号が供給される。乗算器83は、受信RF部82より供給された受信信号に、局部発信器等により構成される局発部84より供給された信号を乗算して、所定の周波数の受信信号が得られるようにし、所定の周波数を強調した受信信号を受信IF(Intermediate Frequency)部85に供給する。
【0086】
受信IF部85は、取得した受信信号をA/D(Analog/Digital)変換し、位相と振幅が直交変調された、所定のビットレートのIQデジタルデータとして受信復調部86に供給する。
【0087】
受信復調部86は、取得したIQデジタルデータの受信信号に対して、フェージング等の影響除去処理、受信した信号の種類判別処理、多重化された信号を分離するデインタリーブ処理、およびエラーコレクション等の誤り制御処理等を行い、適切な復号を行い音声データと通信データを分離する。そして、受信復調部86は、分離された音声データを受信部63の音声復号部101に供給し、分離された通信データを受信部63の通信データ復号部104に供給する。
【0088】
音声データは、圧縮され、受信したバースト毎のブロックに分割されており、受信部63の音声復号部101は、取得した音声データを所定の方式で伸長し、復号した後、D/A(Digital/Analog)変換し、スピーカアンプ102に供給する。
【0089】
スピーカアンプ102は、取得した音声信号を増幅し、スピーカ103より出力する。
【0090】
また、変復調部62の受信復調部86より通信データを供給された受信部63の通信データ復号部104は、取得した通信データを所定の方式で伸長して復号し、バス131を介して制御部65のCPU121、RAM123、または記憶部143等に供給する。
【0091】
ところで、送信部64のマイク111より入力された音声は、マイク111により電気信号に変換され、マイクアンプ112に供給され、増幅された後、音声符号化部113に供給される。
【0092】
音声符号化部113は、取得した音声信号に対して、所定のサンプリングレートでA/D変換を行い、符号化した後、圧縮処理を施す。そして、音声符号化部113は、圧縮した音声データを、送信RF部90におけるバースト信号に応じたブロック毎に分割し、変復調部62の送信変調部87に供給する。
【0093】
また、通信データ符号化部114は、バス131を介して制御部65より供給された通信データを符号化した後、圧縮し、送信RF部90におけるバースト信号に応じたブロック毎に分割して変復調部62の送信変調部87に供給する。
【0094】
変復調部62の送信変調部87は、取得した音声データおよび通信データを多重化し、直交変調して所定のビットレートのIQデジタルデータとして送信IF部88に供給する。
【0095】
送信IF部88は、取得したIQデジタルデータをD/A変換してアナログ変調信号に変換し、乗算器89に供給する。
【0096】
乗算器89には、また、制御部65に制御された局発部84により生成された所定の周波数の信号が供給される。乗算器89は、送信IF部88より供給されたアナログ変調信号に、局部発信器等により構成される局発部84より供給された信号を乗算して、所定の周波数の送信信号が得られるようにし、所定の周波数を強調した送信信号を送信RF部90に供給する。
【0097】
送信RF部90は、取得した送信信号を増幅し、セレクタ81を介してアンテナ61に供給し、放射させる。
【0098】
ところで、制御部65のCPU121は、ROM122若しくはEEPROM124に記憶されているプログラム、または記憶部143からRAM123にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM123およびEEPROM124にはまた、CPU121が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0099】
またRTC(Real Time Clock)125は、時計機能を有しており、内蔵するRAM等に時刻情報を保持している。そして、RTC125は、CPU121に制御され、各部に保持している時刻情報を供給する。
【0100】
CPU121、ROM122、RAM123、EEPROM124、およびRTC125は、バス130を介して相互に接続されている。また、バス130は、バス131にも接続されており、CPU121は、バス131を介して、変復調部62、受信部63、および送信部64の各部を制御する。
【0101】
さらに、バス310には、入出力インタフェース140も接続されている。
【0102】
入出力インタフェース140には、ダイヤルボタンやジョグダイヤル等よりなる入力部141、有機EL(Electro luminescence)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)等よりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部142、フラッシュメモリやハードディスクなどより構成される記憶部143、赤外線インタフェースおよびデジタルデータインタフェースなどにより構成されるデータ通信部144、SIM(Subscriber Identity Module)が装着されるSIMスロット部145が接続されている。
【0103】
入力部141は、ユーザによって操作され、発呼先の電話番号や、所定のコマンド等の入力を受け付ける。また、後述するように、入力部141は、電池部71の初期の出力電圧である初期電圧や、終止電圧に対応するレート係数Frend等の各種のデータの入力も受け付ける。
【0104】
記憶部143は、CPU121が実行する各種のプログラムや、例えば、後述するように、電池部71の終止電圧に対応するレート係数Frendや、電池部71の初期電圧値等の様々なデータを記憶する。
【0105】
データ通信部144には、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394ケーブルやUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を介して大容量の外部記憶装置(図示せず)等が必要に応じて接続され、記憶部143に記憶できないような大きなデータを記憶させたり、記憶部143に記憶されているデータをバックアップとして記憶させたりする。なお、データ通信部144に接続される装置は、外部記憶装置以外であっても、もちろんよい。
【0106】
SIMスロット部145に装着されるSIMは、ユーザの個人情報を記録するIC(Integrated Circuit)カードであり、例えば、電話番号、ユーザID、および通話料金等の情報が記録される。
【0107】
入出力インタフェース120にはさらに、必要に応じてドライブ150が接続され、磁気ディスク151、光ディスク152、光磁気ディスク153、或いは半導体メモリ154などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部143にインストールされる。
【0108】
図6は、図4の電源部52の詳細な構成例を示す図である。
【0109】
図6において、電源管理部72の負荷電流検出抵抗(Rd)161は、一方を電池部71に接続されるとともに、他方を通信部51に接続されている。
【0110】
タイミング発生器(TG)162は、通信部51の制御部65に制御され、制御部65に供給されたクロック信号に合わせて発生した所定のタイミングを、A/D変換器163および164にサンプリングタイミングとして供給する。
【0111】
A/D変換器163は、負荷電流検出抵抗(Rd)161の電池部71側の電圧レベルを、タイミング発生器(TG)162に供給されたタイミングに合わせてサンプリングし、A/D変換処理を行ってデジタル信号に変換し、加算器(減算器)165および168に供給する。
【0112】
A/D変換器164は、負荷電流検出抵抗(Rd)161の通信部51側の電圧レベルを、タイミング発生器(TG)162に供給されたタイミングに合わせてサンプリングし、A/D変換処理を行ってデジタル信号に変換し、加算器(減算器)168に供給する。
【0113】
なお、A/D変換器163および164には、電池部71より基準電圧が供給されている。
【0114】
また、加算器(減算器)165には、制御部65より、係数レジスタ166を介して、電池部71が満充電である場合におけるA/D変換器163の出力値が供給される。
【0115】
加算器(減算器)165は、係数レジスタ166より供給された値から、A/D変換器163より供給された値を減算し、除算器167に供給する。
【0116】
係数レジスタ166は、制御部65に制御され、制御部65より供給された値を保持し、所定のタイミングで加算器(減算器)165に供給する。
【0117】
加算器(減算器)168は、A/D変換器163より供給された値から、A/D変換器164より供給された値を減算し、除算器167に供給する。
【0118】
除算器167は、減算器165より供給された値を、加算器(減算器)168より供給された値で除算し、その値を、遅延回路169、加算器(減算器)170、および加算器(減算器)172に供給する。
【0119】
遅延回路169は、除算器167より供給された値を、タイミング発生器(TG)162が発生するサンプリングタイミング1回分保持し、データを供給するタイミングを遅らせて加算器(減算器)170に供給する。
【0120】
加算器(減算器)170は、除算器167より供給された値から、遅延回路169より供給された値を減算し、その値を除算器171に供給する。
【0121】
また、加算器(減算器)172には、制御部65より、係数レジスタ173を介して、電池部71の出力電圧が終止電圧である場合における、所定の係数の値が供給され、加算器(減算器)172は、この係数の値から、除算器167より供給された値を減算し、除算器171に供給する。
【0122】
係数レジスタ173は、制御部65に制御され、制御部65より供給された値を保持し、所定のタイミングで加算器(減算器)172に供給する。
【0123】
除算器171は、加算器(減算器)172より供給された値を、加算器(減算器)170より供給された値で減算し、その算出結果を出力レジスタ174に供給する。
【0124】
出力レジスタ174は、通信部51の制御部65に制御され、除算器171より供給された算出結果を一時的に保持した後、所定のタイミングで制御部65に供給する。
【0125】
すなわち、電源管理部72においては、電池部71および通信部51の間に設けられた負荷電流検出抵抗(Rd)161の両端の電圧レベルが検出され、その電圧レベルに基づいて残時間係数が算出され、算出された残時間係数が制御部65に供給される。
【0126】
図7は、図4乃至図6に示される携帯電話機31における残り使用可能時間の算出方法の原理を示す図である。
【0127】
図7において、電池部71は、満充電時の初期電圧を維持する定電圧源181、および、電池部71の放電による電圧降下を表すための内部可変抵抗(RI)182によって構成されている。なお、内部可変抵抗(RI)182は、電池部71の温度特性や経時的な出力電圧の低下も表している。
【0128】
電池部出力電圧(Vo)191は、電池部71の出力電圧であり、定電圧源181の出力電圧から、内部可変抵抗(RI)182による電圧降下分を引いた電圧である。この電池部出力電圧(Vo)191は、図6に示されるように、A/D変換器163によって、タイミング発生器(TG)162により供給されるサンプリングタイミングに従ってサンプリングされる。
【0129】
負荷電流(If)192は、負荷電流検出抵抗(Rd)161を流れる電流値である。
【0130】
負荷入力電圧(Vd)193は、負荷である通信部51の入力電圧であり、図6に示されるように、A/D変換器164によって、タイミング発生器(TG)162により供給されるサンプリングタイミングに従ってサンプリングされる。
【0131】
このとき、負荷電流(If)192は、以下の式(1)により表される。
【0132】
【数1】
Figure 2004045278
【0133】
また、内部可変抵抗(RI)は、定電圧源181の電圧をVbatとすると、以下の式(2)により表される。
【0134】
【数2】
Figure 2004045278
【0135】
式(1)および式(2)より、内部可変抵抗(RI)は、以下の式(3)のように表される。
【0136】
【数3】
Figure 2004045278
【0137】
すなわち、式(4)が成り立つ。
【0138】
【数4】
Figure 2004045278
【0139】
式(4)において、レート係数Frは、内部可変抵抗(RI)182の抵抗値と負荷電流検出抵抗(Rd)161の抵抗値の比である。
【0140】
式(4)に示されるように、内部可変抵抗(RI)182の抵抗値が大きい場合、すなわち、電池部71における電圧降下が大きい場合、レート係数Frの値は大きくなり、内部可変抵抗(RI)182の抵抗値が小さい場合、すなわち、電池部71における電圧降下が小さい場合、レート係数Frの値は小さくなる。
【0141】
従って、レート係数Frの値は、電池部71が満充電状態にある場合、すなわち、放電前の状態のときが最も小さく、放電するに従って大きくなり、放電が終了した状態のときが最も大きくなる。
【0142】
また、負荷電流検出抵抗(Rd)161の抵抗値は一定であるので内部可変抵抗(RI)182の抵抗値は、測定された電圧と相関関係にある。
【0143】
以下に、上述した式(4)の各変数に具体的な数値を代入し、いくつかの例を示す。なお、電池部71は標準的なリチウムイオン電池とし、満充電時の出力電圧、すなわち定電圧源181の出力電圧Vbatが4.2(V)であるとする。
【0144】
例えば、電池部71が満充電直後の状態であり、負荷電流(If)192により、負荷電流検出抵抗(Rd)161の両端で0.01(V)の電圧降下を生じる場合、電池部出力電圧(Vo)191の値は4.2(V)であり、レート係数Frは、以下の式(5)のように算出される。
【0145】
【数5】
Figure 2004045278
【0146】
すなわち、このときのレート係数Frの値は、「0」になる。また、例えば、電池部出力電圧(Vo)191の値が3.5(V)であり、負荷電流(If)192により、負荷電流検出抵抗(Rd)161の両端で0.01(V)の電圧降下を生じる場合、レート係数Frは、以下の式(6)のように算出される。
【0147】
【数6】
Figure 2004045278
【0148】
すなわち、このときのレート係数Frの値は、「70」になる。この場合、負荷電流検出抵抗(Rd)161における電圧降下は、0.01(V)と比較的小さく、負荷電流(If)192の値も比較的小さい。従って、この場合の電池部出力電圧(Vo)191の電圧の降下は、電池部71の内部可変抵抗(RI)182の抵抗値が増加したことによるものである。
【0149】
さらに、電池部出力電圧(Vo)191の値が3.5(V)であり、負荷電流(If)192により、負荷電流検出抵抗(Rd)161の両端で0.05(V)の電圧降下を生じる場合、レート係数Frは、以下の式(7)のように算出される。
【0150】
【数7】
Figure 2004045278
【0151】
すなわち、このときのレート係数Frの値は、「14」になる。この場合、負荷電流検出抵抗(Rd)161における電圧降下は、0.05(V)と比較的大きく、負荷電流(If)192の値も比較的大きい。従って、この場合の電池部出力電圧(Vo)191の電圧の降下は、電池部71の負荷電流(If)192が増加したことによるものである。
【0152】
式(6)および式(7)に示されるように、電池部出力電圧(Vo)191の値が同じであっても、負荷入力電圧(Vd)193の値によって、すなわち、負荷電流(If)192の値によって、レート係数Frの値が異なる。
【0153】
言い換えると、電池部出力電圧(Vo)191の値は、電池部71の内部可変抵抗(RI)182の抵抗値の変化によって変化するとともに、負荷電流(If)192の電流値の変化によっても変化するが、レート係数Frの値は、式(4)に示されるように、電池部71の内部可変抵抗(RI)182の抵抗値によって決定されるので、負荷電流(If)192の電流値の変化には影響されない。
【0154】
従って、レート係数Frの値によって、電池部出力電圧(Vo)191の降下が、電池部71の内部可変抵抗(RI)182の抵抗値が増大したことによるものなのか、若しくは、負荷電流(If)192の電流値が増大したことによるものなのかが判別される。
【0155】
図8は、図7の電池部71の放電特性の例を示す図である。
【0156】
図8において、縦軸は電池部出力電圧(Vo)191の電圧レベルを示し、横軸は推定される電池部71の残容量を示し、曲線195は、電池部71の放電特性を示している。
【0157】
縦軸において、電圧Viniは、電池部71が満充電時の出力電圧(以下、初期電圧と称する)であり、電圧Vendは、通信部51を動作させることができる最も低い出力電圧(以下、終止電圧と称する)である。
【0158】
曲線195上の点P0は、電池部71が満充電時の状態を表しており、このときの出力電圧はViniである。また、曲線195上の点Peは、電池部71の出力電圧が終止電圧に達した状態を表しており、このときの出力電圧は、Vendである。
【0159】
なお、理論的には、点P0における電池部71の残容量は100%であり、点Peにおける残容量は0%であるが、実際には、図8に示されるように誤差が生じ、推定される残容量の値がずれる場合もある。
【0160】
電池部出力電圧(Vo)191が測定された結果、測定電圧Vmが得られた場合、得られた測定電圧Vmに対応する曲線195上の点P3より残容量を推定すると、残容量はCmと推定される。
【0161】
しかしながら、測定電圧がVmの場合、初期電圧からの電圧降下分には、上述したように、負荷電流(If)192による電圧降下が含まれている場合がある。その負荷電流(If)192の電流値が比較的大きい場合、式(4)を用いてレート係数Frを算出すると、点P3は点P1に補正され、推定される残容量もC1に補正される。
【0162】
また、負荷電流(If)192の電流値が比較的小さい場合は、点P3は点P2に補正され、推定される残容量もC2に補正される。
【0163】
すなわち、このような場合、測定電圧Vmに対応する点P3における電圧降下(Vini−Vm)には、負荷電流による電圧降下も含まれており、これに対応して算出された残容量Cmは、正しい残容量ではないが、レート係数Frを用いて残容量を推定した場合、残容量はC1またはC2となり、正しい残容量が推定される。
【0164】
以上のような特徴を持つレート係数の増加率を所定の間隔毎に算出することで、残り使用可能時間を推定することができる。
【0165】
図7において、電池部出力電圧(Vo)191の電圧レベルが、終止電圧Vendまで降下した場合のレート係数FrをFrendとし、今回サンプリングされた電池部出力電圧(Vo)191に対応するレート係数FrをFm1とし、前回サンプリングされた電池部出力電圧(Vo)191に対応するレート係数FrをFm0とし、サンプリングの周期をTintとすると、電池部出力電圧(Vo)191の電圧レベルが終止電圧Vendに達するまでの推定残り時間Tremは、式(8)のように表すことができる。
【0166】
【数8】
Figure 2004045278
【0167】
なお、式(8)において、終止電圧時のレート係数Frendの値は、終止電圧に基づいて予め算出することができる。また、サンプリング周期Tintも予め決められた定数である。
【0168】
式(8)に示されるように、現在から電池部出力電圧が終止電圧に達するまでの間のレート係数Frの増加量を、レート係数Frのサンプリング周期1周期分の増加量で割り、サンプリング周期Tintに乗算した値が、推定残り時間Tremとなる。
【0169】
図6の電源管理部72は、このようなレート係数Frを算出し、さらに、式(8)の右辺の一部を構成する残時間係数を算出し、算出された残時間係数を制御部65に供給する。
【0170】
すなわち、A/D変換器163は電池部出力電圧(Vo)191を取得してデジタルデータに変換し、A/D変換器164は負荷電圧(Vd)193を取得してデジタルデータに変換する。
【0171】
加算器(減算器)165は、制御部65より係数レジスタ166を介して供給された電源部71の定電圧源181の電圧(Vbat)(初期電圧(Vini))から、A/D変換器163より供給された電池部出力電圧(Vo)191を減算する。すなわち、加算器(減算器)165の出力は、式(4)の右辺の分子(Vbat−Vo)に対応する。
【0172】
初期電圧(Vini)は、制御部65のRAM123、EEPROM124、または記憶部143に予め記憶されており、CPU121により読み出され、係数レジスタ166に供給される。
【0173】
この初期電圧(Vini)は、制御部65のデータ通信部144を介して外部より入力されたり、ドライブ150を介して磁気ディスク151、光ディスク152、光磁気ディスク153、または半導体メモリ154等の記録媒体より入力されたりして、RAM123、EEPROM124、または記憶部143に記憶される。
【0174】
なお、ユーザが入力部141を操作して、初期電圧(Vini)を入力し、RAM123、EEPROM124、または記憶部143に記憶させたり、RAM123、EEPROM124、または記憶部143に記憶されている初期電圧(Vini)を再設定したりすることができるようにしてもよい。
【0175】
加算器(減算器)168は、A/D変換器163より供給された電池部出力電圧(Vo)191から、A/D変換器164より供給された負荷電圧(Vd)193を減算する。すなわち、加算器(減算器)168の出力は、式(4)の右辺の分母(Vo−Vd)に対応する。
【0176】
除算器167は、加算器(減算器)165より供給された値(Vbat−Vo)を、加算器(減算器)168より供給された値(Vo−Vd)で除算する。すなわち、除算器167の出力は、式(4)の左辺であるレート係数Fr(すなわち、式(8)の右辺を構成する、今回算出されたレート係数Fr1)に対応する。
【0177】
遅延回路169は、除算器167の出力をサンプリング1回分遅延させ、式(8)の右辺を構成するFr0(すなわち、前回算出されたレート係数)を生成する。
【0178】
加算器(減算器)170は、除算器167より供給された、今回算出されたレート係数Fr1から、遅延回路169より供給された、前回算出されたレート係数Fr0を減算し、式(8)を構成する残時間係数の分母(Fr1−Fr0)を算出する。
【0179】
加算器(減算器)172は、制御部65より係数レジスタ173を介して供給された、終止電圧に対応するレート係数Frendから、除算器167より供給された、今回算出されたレート係数Fr1を減算し、式(8)を構成する残時間係数の分子(Frend−Fr1)を算出する。
【0180】
レート係数Frendは、制御部65のRAM123、EEPROM124、または記憶部143に予め記憶されており、CPU121により読み出され、係数レジスタ167に供給される。
【0181】
このレート係数Frendは、制御部65のデータ通信部144を介して外部より入力されたり、ドライブ150を介して磁気ディスク151、光ディスク152、光磁気ディスク153、または半導体メモリ154等の記録媒体より入力されたりして、RAM123、EEPROM124、または記憶部143に記憶される。
【0182】
なお、ユーザが入力部141を操作して、レート係数Frendを入力し、RAM123、EEPROM124、または記憶部143に記憶させたり、RAM123、EEPROM124、または記憶部143に記憶されているレート係数Frendを再設定したりすることができるようにしてもよい。
【0183】
除算器171は、加算器(減算器)172より供給された値(Frend−Fr1)を、加算器(減算器)170より供給された値(Fr1−Fr0)で除算する。すなわち、除算器171の出力は、式(8)の右辺を構成する残時間係数((Frend−Fr1)/(Fr1−Fr0))に対応する。
【0184】
除算器171により算出された残時間係数は、出力レジスタ174を介して制御部65に供給される。
【0185】
制御部65のCPU121は、以上のようにして電源管理部72において算出された残時間係数を用いて、式(8)に示されるような方法で推定残り時間Tremを算出する。
【0186】
CPU121による推定残り時間算出処理を、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0187】
最初に、ステップS1において、CPU121は、電源管理部72の出力レジスタ174を監視し、データの準備が完了したか否かを判定し、完了したと判定されるまで待機する。
【0188】
電源管理部72の出力レジスタ174が除算器171より供給された残時間係数を保持しており、データの準備が完了したと判定した場合、CPU121は、処理をステップS2に進め、出力レジスタ174よりデータ(残時間係数)を取得する。
【0189】
残時間係数を取得したCPU121は、ステップS3において、実行されている、前回推定残り時間を算出したとき(すなわち、前回のサンプリング時)からの経過時間の計測を終了し、ステップS4において、取得した残時間係数、および、計測された前回のサンプリング時からの経過時間を用いて、式(8)に示されるように、推定残り時間を算出する。
【0190】
すなわち、CPU121は、ステップS3において計測が終了された前回推定残り時間を算出したとき(すなわち、前回のサンプリング時)からの経過時間(Tint)に、ステップS2において取得された残時間係数((Frend−Fr1)/(Fr1−Fr0))を乗算し、推定残り時間Tremを算出する。
【0191】
推定残り時間Tremを算出したCPU121は、ステップS5において、出力部142を制御して、算出された推定残り時間をディスプレイ等に表示する。
【0192】
そして、ステップS6において、CPU121は、次回推定残り時間を算出するときのために、経過時間の計測を開始する。
【0193】
経過時間の計測を開始したCPU121は、ステップS7において、推定残り時間算出処理を終了するか否かを判定する。終了しないと判定した場合、CPU121は、処理をステップS1に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0194】
ステップS7において、例えば、携帯電話機31の電源が切断される等して、推定残り時間算出処理を終了すると判定した場合、CPU121は、推定残り時間算出処理を終了する。
【0195】
以上のようにして、電源管理部72は、より正確な推定残り時間を算出するための残時間係数を算出することができ、CPU121は、電源管理部72より供給された残時間係数を用いて、より正確な推定残り時間を算出することができる。
【0196】
なお、以上においては、電源管理部72において残時間係数を算出し、制御部65のCPU121においてその残時間係数を用いて、推定残り時間を算出するように説明したが、これに限らず、例えば、電源管理部72においては、レート係数Frの算出までを行い、推定残り時間の算出に必要なそれ以降の演算は、制御部65のCPU121において行うようにしてもよい。
【0197】
図10は、図4の電源部52の他の構成例を示す図である。なお、図6の電源部52の各部に対応する部分については、同一の符号を付してある。
【0198】
図10において、電源部52は、電池部71と電源管理部202により構成されている。
【0199】
電源管理部202においては、除算器167の出力は、図6の場合と異なり、出力レジスタ211に供給され、一時的に保持された後、所定のタイミングで制御部65に供給される。
【0200】
すなわち、電源管理部202は、図6の電源管理部72より、遅延回路169、加算器(減算器)170、除算器171、加算器(減算器)172、および係数レジスタ173が取り除かれ、残時間係数を出力する出力レジスタ174の代わりに、レート係数Frを出力する出力レジスタ211が設けられた構成となっている。
【0201】
従って、電源管理部202は、図6の電源管理部72の場合と同様に負荷電流検出抵抗(Rd)161の両端において電圧レベルを検出し、その値からレート係数Fr1を算出する。
【0202】
そして、電源管理部202は、図6の電源管理部72のように、算出されたレート係数Fr1より残時間係数を算出せずに、算出されたレート係数Fr1を、そのまま出力レジスタ211を介して通信部51の制御部65に供給する。
【0203】
制御部65のCPU121は、電源管理部202により算出されるレート係数Fr1を用いて、図11のフローチャートを参照して説明するように、推定残り時間算出処理を行う。
【0204】
最初に、ステップS21において、CPU121は、電源管理部202の出力レジスタ211を監視し、データの準備が完了したか否かを判定し、完了したと判定されるまで待機する。
【0205】
電源管理部202の出力レジスタ211が除算器171より供給されたレート係数Fr1を保持しており、データの準備が完了したと判定した場合、CPU121は、処理をステップS22に進め、出力レジスタ211よりデータ(レート係数Fr1)を取得する。
【0206】
データを取得したCPU121は、ステップS23において、RAM123、EEPROM124、または記憶部143等に保持されている所定の係数である、終止電圧に対応するレート係数Frendを取得し、その所定の係数(レート係数Frend)から、今回取得したデータ(レート係数Fr1)を減算し、第1の値を算出する。
【0207】
すなわち、CPU121は、ステップS23において、式(8)の右辺を構成する第1の値(Frend−Fr1)(残時間係数の分子)を算出する。この処理は、図6の加算器(減算器)172の処理に対応する。
【0208】
次にステップS24において、CPU121は、後述するように、RAM123若しくはCPU121が内蔵する図示せぬRAM等に保持されている前回取得したデータ(レート係数Fr0)を用いて、今回取得したデータから前回取得したデータを減算し、第2の値(Fr1−Fr0)を算出する。
【0209】
すなわち、CPU121は、ステップS24において、式(8)の右辺を構成する第2の値(Fr1−Fr0)(残時間係数の分母)を算出する。この処理は、図6の加算器(減算器)170の処理に対応する。
【0210】
そして、CPU121は、ステップS25において、今回取得したデータ(レート係数Fr1)をRAM123若しくはCPU121が内蔵する図示せぬRAM等に保持する。これにより、CPU121は、次回データが取得された際のステップS24の処理において、RAM123若しくはCPU121が内蔵する図示せぬRAM等が保持しているレート係数Frを、前回取得したデータ(レート係数Fr0)として用いることができる。なお、このステップS25の処理は、図6の遅延回路169の処理に対応する。
【0211】
レート係数を保持するとCPU121は、ステップS26に処理を進め、ステップS23の処理において算出された第1の値を、ステップS24の処理において算出された第2の値で除算し、第3の値を算出する。
【0212】
すなわち、CPU121は、ステップS26において、式(8)の右辺を構成する第3の値((Frend−Fr1)/(Fr1−Fr0))(残時間係数)を算出する。この処理は、図6の除算器171の処理に対応する。
【0213】
そして、第3の値(残時間係数)を算出したCPU121は、ステップS27乃至ステップS31において推定残り時間を算出する。ステップS27乃至ステップS31の処理は、図9のステップS3乃至ステップS7の処理とそれぞれ対応しており、同様に処理されるので、その説明は省略する。
【0214】
すなわち、CPU121は、ステップS27において、経過時間の計測を終了した後、ステップS28において、推定残り時間を算出し、ステップS29において、算出された推定残り時間をディスプレイ等に表示し、ステップS30において、次の処理の為に、経過時間の計測を開始する。
【0215】
また、CPU121は、ステップS31において、推定残り時間算出処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、ステップS21に戻ってそれ以降の処理を繰り返し、推定残り時間算出処理を終了すると判定した場合、推定残り時間算出処理を終了する。
【0216】
以上のようにして、電源管理部202は、より正確な推定残り時間を算出するためのレート係数を算出することができ、CPU121は、電源管理部202より供給されたレート係数を用いて、より正確な推定残り時間を算出することができる。
【0217】
また、以上に説明した以外にも、電源管理部においては、負荷電流検出抵抗161の両端の電圧レベルを測定するまでを行い、推定残り時間の算出に必要なそれ以降の演算は、制御部65のCPU121において行うようにしてもよい。
【0218】
図12は、図4の電源部52のさらに他の構成例を示す図である。なお、図6の電源部52の各部に対応する部分については、同一の符号を付してある。
【0219】
図12において、電源部52は、電池部71と電源管理部222により構成されている。
【0220】
電源管理部222においては、A/D変換器163の出力は、図6の場合と異なり、出力レジスタ231に供給され、一時的に保持された後、所定のタイミングで制御部65に供給される。また、A/D変換器164の出力も、図6の場合と異なり、出力レジスタ232に供給され、一時的に保持された後、所定のタイミングで制御部65に供給される。
【0221】
すなわち、電源管理部222は、図6の電源管理部72の負荷電流検出抵抗(Rd)161、タイミング発生器(TG)162、A/D変換器163、およびA/D変換器164と、それぞれA/D変換器163および164の出力が供給される出力レジスタ231および232により構成されている。
【0222】
従って、電源管理部222は、図6の電源管理部72の場合と同様に負荷電流検出抵抗(Rd)161の両端において電圧レベルを検出し、算出処理を行わずに、その値をそのまま、出力レジスタ211を介して通信部51の制御部65に供給する。
【0223】
制御部65のCPU121は、電源管理部222により検出される電圧レベルを用いて、図13および図14のフローチャートを参照して説明するように、推定残り時間算出処理を行う。
【0224】
最初に、図13のステップS41において、CPU121は、電源管理部222の出力レジスタ231を監視し、第1のデータ(A/D変換器163の出力)の準備が完了したか否かを判定し、完了したと判定されるまで待機する。
【0225】
電源管理部222の出力レジスタ231がA/D変換器163より供給された電池部71の出力電圧(Vo)を保持しており、第1のデータの準備が完了したと判定した場合、CPU121は、処理をステップS42に進め、出力レジスタ231より第1のデータ(電池部出力電圧Vo)を取得する。
【0226】
第1のデータを取得したCPU121は、ステップS43において、電源管理部222の出力レジスタ232を監視し、第2のデータ(A/D変換器164の出力)の準備が完了したか否かを判定し、完了したと判定されるまで待機する。
【0227】
電源管理部222の出力レジスタ232がA/D変換器164より供給された通信部51の負荷入力電圧Vdを保持しており、第2のデータの準備が完了したと判定した場合、CPU121は、処理をステップS44に進め、出力レジスタ232より第2のデータ(負荷入力電圧Vd)を取得する。
【0228】
第1のデータおよび第2のデータを取得したCPU121は、ステップS45において、RAM123、EEPROM124、または記憶部143等に保持されている所定の係数(第1の係数)である、電源部71の定電圧源181の電圧Vbat(すなわち、初期電圧Vini)を取得し、その第1の係数Vbat(初期電圧Vini)から、第1のデータ(電池部出力電圧Vo)を減算し、第1の値(Vbat−Vo)を算出する。
【0229】
すなわち、CPU121は、ステップS45において、式(4)の右辺を構成する第1の値(Vbat−Vo)(レート係数Frの分子)を算出する。この処理は、図6の加算器(減算器)165の処理に対応する。
【0230】
次に、CPU121は、ステップS46において、第1のデータ(電池部出力電圧Vo)から、第2のデータ(負荷入力電圧Vd)を減算し、第2の値(Vo−Vd)を算出する。
【0231】
すなわち、CPU121は、ステップS46において、式(4)の右辺を構成する第2の値(Vo−Vd)(レート係数Frの分母)を算出する。この処理は、図6の加算器(減算器)168の処理に対応する。
【0232】
そして、第1の値および第2の値を算出したCPU121は、ステップS47において、第1の値(Vbat−Vo)を第2の値(Vo−Vd)で除算し、第3の値((Vbat−Vo)/(Vo−Vd))を算出する。
【0233】
すなわち、CPU121は、ステップS47において、式(4)の右辺を構成する第3の値((Vbat−Vo)/(Vo−Vd))(レート係数Fr)を算出する。この処理は、図6の除算器167の処理に対応する。
【0234】
第3の値(レート係数Fr)を算出したCPU121は、処理をステップS48に進め、RAM123、EEPROM124、または記憶部143等に保持されている所定の係数(第2の係数)である、終止電圧に対応するレート係数Frendを取得し、その第2の係数(レート係数Frend)から、今回算出された第3の値(レート係数Fr1)を減算し、第4の値(Frend−Fr1)を算出する。
【0235】
すなわち、CPU121は、ステップS48において、式(8)の右辺を構成する第4の値(Frend−Fr1)(残時間係数の分子)を算出する。この処理は、図6の加算器(減算器)172の処理に対応する。
【0236】
次に図14のステップS49において、CPU121は、後述するように、RAM123若しくはCPU121が内蔵する図示せぬRAM等に保持されている前回算出された第3の値(レート係数Fr0)を用いて、今回算出された第3の値(レート係数Fr1)から前回算出された第3の値(レート係数Fr0)を減算し、第5の値(Fr1−Fr0)を算出する。
【0237】
すなわち、CPU121は、ステップS49において、式(8)の右辺を構成する第5の値(Fr1−Fr0)(残時間係数の分母)を算出する。この処理は、図6の加算器(減算器)170の処理に対応する。
【0238】
そして、CPU121は、ステップS50において、今回算出された第3の値(レート係数Fr1)をRAM123若しくはCPU121が内蔵する図示せぬRAM等に保持する。これにより、CPU121は、次回第3の値が算出された際のステップS49の処理において、RAM123若しくはCPU121が内蔵する図示せぬRAM等が保持しているレート係数Frを、前回算出された第3の値(レート係数Fr0)として用いることができる。なお、このステップS50の処理は、図6の遅延回路169の処理に対応する。
【0239】
レート係数Fr1を保持するとCPU121は、ステップS51に処理を進め、ステップS48の処理において算出された第4の値を、ステップS49の処理において算出された第5の値で除算し、第6の値を算出する。
【0240】
すなわち、CPU121は、ステップS51において、式(8)の右辺を構成する第6の値((Frend−Fr1)/(Fr1−Fr0))(残時間係数)を算出する。この処理は、図6の除算器171の処理に対応する。
【0241】
そして、第6の値(残時間係数)を算出したCPU121は、ステップS52乃至ステップS56において推定残り時間を算出する。ステップS52乃至ステップS56の処理は、図9のステップS3乃至ステップS7の処理とそれぞれ対応しており、同様に処理されるので、その説明は省略する。
【0242】
すなわち、CPU121は、ステップS52において、経過時間の計測を終了した後、ステップS53において、推定残り時間を算出し、ステップS54において、算出された推定残り時間をディスプレイ等に表示し、ステップS55において、次の処理の為に、経過時間の計測を開始する。
【0243】
そして、CPU121は、ステップS56において、推定残り時間算出処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、図13のステップS41に戻ってそれ以降の処理を繰り返し、推定残り時間算出処理を終了すると判定した場合、推定残り時間算出処理を終了する。
【0244】
以上のようにして、電源管理部222は、より正確な推定残り時間を算出するために、電池部出力電圧Voおよび負荷入力電圧Vdを検出することができ、CPU121は、電源管理部222より供給された電池部出力電圧Voおよび負荷入力電圧Vdを用いて、より正確な推定残り時間を算出することができる。
【0245】
なお、以上においては、制御部65のCPU121は、ステップS45乃至47の処理により、電源管理部222において検出された電池部出力電圧Voおよび負荷入力電圧Vdから第3の値(レート係数Fr)を算出するように説明したが、これに限らず、電池部出力電圧Voおよび負荷入力電圧Vdの値からレート係数Frを算出するテーブルを、制御部65のRAM123、EEPROM124、または記憶部143等に予め用意しておき、CPU121がそのテーブルを用いて第3の値(レート係数Fr)を算出するようにしてもよい。
【0246】
テーブルを用いてレート係数Frを算出する場合の、CPU121による推定残り時間算出処理について、図15および図16のフローチャートを参照して説明する。
【0247】
CPU121は、図15のステップS71乃至ステップS74において、電源管理部222の出力レジスタ231および232を監視し、第1のデータ(A/D変換器163の出力)および第2のデータ(A/D変換器164の出力)を取得する。ステップS71乃至ステップS74の処理は、図13のステップS41乃至ステップS44の処理とそれぞれ対応しており、同様に処理されるので、その説明は省略する。
【0248】
すなわち、CPU121は、ステップS71において第1のデータ(電池部出力電圧Vo)の準備が完了したか否かを判定して完了したと判定するまで待機し、完了した場合、ステップS72において第1のデータ(電池部出力電圧Vo)を取得し、ステップS73において第2のデータ(負荷入力電圧Vd)の準備が完了したか否かを判定して完了したと判定するまで待機し、完了した場合、ステップS74において第2のデータ(負荷入力電圧Vd)を取得する。
【0249】
第1のデータおよび第2のデータを取得したCPU121は、ステップS75において、第1のデータおよび第2のデータの所定の時間毎の平均値を算出する。
【0250】
電源管理部222において測定された電圧レベルは、負荷である通信部51の動作状況によりノイズ成分が重畳する場合もある。このようなノイズ成分の影響を排除するために、CPU121は、取得した第1のデータおよび第2のデータを、毎回、RAM123、EEPROM124、または記憶部143等に保持させ、第1のデータおよび第2のデータのそれぞれについて、時間的に近い所定の数のデータの平均値を算出する。
【0251】
第1のデータおよび第2のデータの所定の時間毎の平均値を算出したCPU121は、処理をステップS76に進め、RAM123、EEPROM124、または記憶部143等に予め保持されている、第3の値を算出するための算出テーブルを取得し、その算出テーブルに基づいて、ステップS75において算出された第1のデータの平均値および第2のデータの平均値から、第3の値((Vbat−Vo)/(Vo−Vd))(レート係数Fr)を算出する。
【0252】
このようにテーブルを用いることにより、CPU121は、推定残り時間の算出に必要な演算処理を減らすことができ、その負担を軽減することができる。
【0253】
そして、ステップS77において、CPU121は、RAM123、EEPROM124、または記憶部143等に予め保持されている、第3の値を補正するための補正テーブルを取得し、その補正テーブルに基づいて、第1のデータの平均値および第2のデータの平均値から、ステップS76において算出された第3の値を補正する。
【0254】
図8の曲線195に示されるように、放電時における電圧の変化は一定ではなく、比較的大きく変化する部分と、比較的小さく変化する部分とがある。このような変化の割合を一定にし、第3の値((Vbat−Vo)/(Vo−Vd))(レート係数Fr)の変化が非線型にならないようにするために、CPU121は、補正テーブルを用いて第3の値を補正する。
【0255】
第3の値(レート係数Fr)を補正したCPU121は、ステップS78において、所定の時間毎の平均値を算出する。
【0256】
CPU121は、補正した第3の値を、後述するように、毎回、RAM123、EEPROM124、または記憶部143等に保持させ、時間的に近い所定の数のデータを用いて、第3の値の平均値を算出する。これにより、CPU121は、電池部出力電圧(Vo)の値や負荷入力電圧(Vd)の値が急激に変化した場合等においても、第3の値に含まれる誤差を少なくし、より正確な残使用時間を算出することができる。
【0257】
第3の値の平均値を算出したCPU121は、図16のステップS79において、RAM123、EEPROM124、または記憶部143等に保持されている所定の係数(第2の係数)である、終止電圧に対応するレート係数Frendを取得し、その第2の係数(レート係数Frend)から、今回算出された第3の値の平均値を減算し、第4の値を算出する。
【0258】
ステップS80において、CPU121は、後述するように、RAM123若しくはCPU121が内蔵する図示せぬRAM等に保持されている前回算出された第3の値の平均値を用いて、今回算出された第3の値の平均値から前回算出された第3の値の平均値を減算し、第5の値を算出する。
【0259】
そして、CPU121は、ステップS81において、今回算出された第3の値の平均値をRAM123若しくはCPU121が内蔵する図示せぬRAM等に保持する。これにより、CPU121は、次回第3の値の平均値が算出された際のステップS80の処理において、RAM123若しくはCPU121が内蔵する図示せぬRAM等が保持している第3の値の平均値を、前回算出された第3の値の平均値として用いることができる。
【0260】
そして、CPU121は、ステップS82において、図14のステップS51の場合と同様に、第4の値を第5の値で除算し、第6の値((Frend−Fr1)/(Fr1−Fr0))(残時間係数)を算出する。
【0261】
第6の値を算出したCPU121は、ステップS83乃至ステップS87において推定残り時間を算出する。ステップS83乃至ステップS87の処理は、図9のステップS3乃至ステップS7の処理とそれぞれ対応しており、同様に処理されるので、その説明は省略する。
【0262】
すなわち、CPU121は、ステップS83において、経過時間の計測を終了した後、ステップS84において、推定残り時間を算出し、ステップS85において、算出された推定残り時間をディスプレイ等に表示し、ステップS86において、次の処理の為に、経過時間の計測を開始する。
【0263】
その後、CPU121は、ステップS87において、推定残り時間算出処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、図15のステップS71に戻ってそれ以降の処理を繰り返し、推定残り時間算出処理を終了すると判定した場合、推定残り時間算出処理を終了する。
【0264】
以上のようにして、電源管理部222は、より正確な推定残り時間を算出するために、電池部出力電圧Voおよび負荷入力電圧Vdを検出することができ、CPU121は、電源管理部222より供給された電池部出力電圧Voおよび負荷入力電圧Vdを用いて、比較的容易に、より正確な推定残り時間を算出することができる。
【0265】
以上においては、携帯電話機の電源部の残使用時間を推定する方法について説明したが、これに限らず、一次電池または二次電池を使用する電子機器であれば、どのような機器であってもよい。
【0266】
また、以上においては、電力を供給する電源部、電力を消費する負荷部、および残使用時間を推定する電源管理部が一体化されているように説明したが、これに限らず、各部が別体で構成されるようにしてもよい。
【0267】
図17は、本発明を適用した電源管理システムの構成例を示す図である。なお、図4乃至図6の各部に対応する部分については、同一の符号を付してある。
【0268】
図17において、電力を供給する電源供給装置231、および、電力を消費する電子機器233は、電源供給装置を監視する電源監視装置232の電源管理部161の負荷電流検出抵抗161の両端にそれぞれ接続されている。
【0269】
電源供給装置231は、図4の電池部71と同様に、一次電池または二次電池等により構成される電圧源であり、図7に示されるように、所定の電圧を供給する定電圧源181と内部可変抵抗(RI)182により構成され、図4の電池部71と同様に動作する。
【0270】
電源監視装置232は、電源管理部72および制御部65により構成され、電源供給装置231の残使用時間を算出する。電源管理部72の構成と動作は、図6に示される携帯電話機31における電源管理部72の場合と同様であり、図6の電源管理部72の構成と動作は、電源監視装置232における電源管理部72の構成と動作としても引用する。
【0271】
また、制御部65の構成と動作は、図5に示される携帯電話機31における制御部65の場合と同様であり、図5の制御部65の構成と動作は、電源監視装置232における制御部65の構成と動作としても引用する。なお、この場合、制御部65は、図9に示されるような推定残り時間算出処理を実行し、電源供給装置231の残使用時間を算出する。
【0272】
すなわち、図17の電源管理部72は、上述した携帯電話機31の場合と同様に、図10に示される電源管理部202のように構成してもよく、その場合、図10の電源管理部202の構成と動作は、電源監視装置232における電源管理部72の構成と動作としても引用する。なお、この場合、制御部65は、図11に示されるような推定残り時間算出処理を実行し、電源供給装置231の残使用時間を算出する。
【0273】
また、図17の電源管理部72は、上述した携帯電話機31の場合と同様に、図12に示される電源管理部222のように構成してもよく、その場合、図12の電源管理部222の構成と動作は、電源監視装置232における電源管理部72の構成と動作としても引用する。なお、この場合、制御部65は、図13および図14、または、図15および図16に示されるような推定残り時間算出処理を実行し、電源供給装置231の残使用時間を算出する。
【0274】
電子機器233は、電気的に動作して所定の処理を行う装置であり、図5に示される携帯電話機31の通信部51の場合と同様に、図17の電源監視システムにおける負荷であり、電源電源供給装置231より供給される電力を消費する。
【0275】
以上のように、電源監視装置232は、携帯電話機31の場合と同様に、より正確な推定残り時間を算出することができる。
【0276】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0277】
この記録媒体は、図5に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク151(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク152(CD−ROM(Compact Disk − Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク153(MD(Mini−Disk)(商標)を含む)、もしくは半導体メモリ154などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM122や、記憶部143に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0278】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0279】
なお、以上において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0280】
【発明の効果】
以上のように、本発明の電子機器、第1の電圧監視方法、第1の記録媒体、並びに第1のプログラムによれば、電源の出力電圧を測定することができる。特に、電池の残放電容量をより正確に算出することができる。
【0281】
また、本発明の電圧監視装置、第2の電圧監視方法、第2の記録媒体、並びに第2のプログラムによれば、電源供給装置の出力電圧を測定することができる。特に、電池の残放電容量をより正確に算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の残容量測定方法の原理を示す模式図である。
【図2】従来のTDMA同期型電圧検出方法の原理を示す図である。
【図3】本発明を適用したデジタルセルラー通信システムの構成例を示すブロック図である。
【図4】図3の携帯電話機の内部の構成例を示すブロック図である。
【図5】図4の通信部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図6】図4の電源部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図7】図4乃至図6に示される携帯電話機における残り使用可能時間の算出方法の原理を示す模式図である。
【図8】図7の電池部の放電特性の例を示す図である。
【図9】推定残り時間算出処理を説明するフローチャートである。
【図10】図4の電源部の他の構成例を示すブロック図である。
【図11】推定残り時間算出処理の他の例を説明するフローチャートである。
【図12】図4の電源部のさらに他の構成例を示すブロック図である。
【図13】推定残り時間算出処理のさらに他の例を説明するフローチャートである。
【図14】推定残り時間算出処理のさらに他の例を説明する、図13に続くフローチャートである。
【図15】テーブルを用いてレート係数Frを算出する場合の、推定残り時間算出処理を説明するフローチャートである。
【図16】テーブルを用いてレート係数Frを算出する場合の、推定残り時間算出処理を説明する、図15に続くフローチャートである。
【図17】本発明を適用した電源管理システムの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
31 携帯電話機, 51 通信部, 52 電源部, 65 制御部, 71 電池部, 72 電源管理部, 121 CPU, 161 負荷電流検出抵抗, 163 A/D変換器, 164 A/D変換器, 165 加算器, 166係数レジスタ, 167 除算器, 168 加算器, 169 遅延回路,170 加算器, 171 除算器, 172 加算器, 173 係数レジスタ, 174 出力レジスタ, 191 電池部出力電圧, 192 負荷電流, 193 負荷入力電圧, 202 電源管理部, 211 係数レジスタ, 222 電源管理部, 231 出力レジスタ, 232 出力レジスタ

Claims (34)

  1. 電源と負荷の間に抵抗が直列に接続される電子機器であって、
    前記電源の初期電圧を記憶する第1の記憶手段と、
    前記電源の出力電圧を測定する第1の測定手段と、
    前記抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定手段と、
    前記第1の記憶手段により記憶されている前記初期電圧、前記第1の測定手段により測定された前記電源の出力電圧、および、前記第2の測定手段により測定された前記抵抗の両端の電位差に基づいて、前記電源の残使用可能時間を算出するための係数を算出する第1の算出手段と
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記電源は、一次電池または二次電池である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第2の測定手段は、
    前記負荷の現在の入力電圧を測定する第3の測定手段と、
    前記第1の測定手段により測定された前記電源の出力電圧と、前記第3の測定手段により測定された前記負荷の入力電圧の差分値を算出する第2の算出手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記第1の算出手段は、前記第1の記憶手段により記憶されている前記初期電圧と、前記第1の測定手段により測定された前記電源の出力電圧の差分を、前記第2の測定手段により測定された前記抵抗の両端の電位差で除算して前記係数を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記初期電圧を設定する初期電圧設定手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  6. 第1のテーブルを記憶する第2の記憶手段をさらに備え、
    前記第1の算出手段は、前記第2の記憶手段により記憶されている前記第1のテーブルを用いて、前記第1の測定手段により測定された前記電源の出力電圧、および、前記第2の測定手段により測定された前記抵抗の両端の電位差に基づいて前記係数を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  7. 第2のテーブルを記憶する第3の記憶手段と、
    前記第3の記憶手段により記憶されている前記第2のテーブルを用いて、前記第1の算出手段により、前記第1のテーブルを用いて算出された前記係数の変化を補正する補正手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記第1の測定手段により測定された前記電源の出力電圧の所定の時間毎の平均値を算出する第2の算出手段と、
    前記第2の測定手段により測定された前記抵抗の両端の電位差の所定の時間毎の平均値を算出する第3の算出手段と
    をさらに備え、
    前記第1の算出手段は、前記第1の記憶手段により記憶されている前記初期電圧、前記第2の算出手段により算出された前記電源の出力電圧の平均値、および、前記第3の算出手段により算出された前記抵抗の両端の電位差の平均値に基づいて、前記係数を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  9. 前記負荷が動作可能な最低の電圧である前記電源の終止電圧に対応する前記係数を記憶する第2の記憶手段と、
    前記第1の算出手段により算出された前記係数の所定の時間毎の変化量を算出する第2の算出手段と、
    前記第1の算出手段により算出された前記係数、前記第2の記憶手段により記憶されている前記終止電圧に対応する係数、および、前記第2の算出手段により算出された前記変化量に基づいて、前記電源の残使用可能時間を算出する第3の算出手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  10. 前記第1の算出手段により算出された前記係数を記憶する第3の記憶手段をさらに備え、
    前記第2の算出手段は、前記第1の算出手段により算出された前記係数と、前記第3の記憶手段により記憶されている前記係数の差分を算出して前記変化量を算出する
    ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
  11. 前記第3の算出手段は、前記第2の記憶手段により記憶されている前記終止電圧に対応する係数と、前記第1の算出手段により算出された前記係数の差分を、前記第2の算出手段により算出された前記変化量で除算して、前記電源の残使用可能時間を算出する
    ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
  12. 前記終止電圧に対応する係数を設定する係数設定手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
  13. 前記第1の算出手段により算出された前記係数の所定の時間毎の平均値を算出する第4の算出手段をさらに備え、
    前記第2の算出手段は、前記第4の算出手段により算出された前記係数の平均値の所定の時間毎の変化量を算出し、
    前記第3の算出手段は、前記第4の算出手段により算出された前記係数の平均値、前記第2の記憶手段により記憶されている前記終止電圧に対応する係数、および、前記第2の算出手段により算出された前記係数の平均値の変化量に基づいて、前記電源の残使用可能時間を算出する
    ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
  14. 前記第3の算出手段により算出された前記電源の残使用可能時間を表示する表示手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
  15. 電源と負荷の間に抵抗が直列に接続される電子機器の電圧監視方法であって、
    前記電源の初期電圧の記憶を制御する記憶制御ステップと、
    前記電源の出力電圧を測定する第1の測定ステップと、
    前記抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定ステップと、
    前記記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている前記初期電圧、前記第1の測定ステップの処理により測定された前記電源の出力電圧、および、前記第2の測定ステップの処理により測定された前記抵抗の両端の電位差に基づいて、前記電源の残使用可能時間を算出するための係数を算出する算出ステップと
    を含むことを特徴とする電圧監視方法。
  16. 電源と負荷の間に抵抗が直列に接続される電子機器用のプログラムであって、
    前記電源の初期電圧の記憶を制御する記憶制御ステップと、
    前記電源の出力電圧を測定する第1の測定ステップと、
    前記抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定ステップと、
    前記記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている前記初期電圧、前記第1の測定ステップの処理により測定された前記電源の出力電圧、および、前記第2の測定ステップの処理により測定された前記抵抗の両端の電位差に基づいて、前記電源の残使用可能時間を算出するための係数を算出する算出ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  17. 電源と負荷の間に抵抗が直列に接続される電子機器を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記電源の初期電圧の記憶を制御する記憶制御ステップと、
    前記電源の出力電圧を測定する第1の測定ステップと、
    前記抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定ステップと、
    前記記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている前記初期電圧、前記第1の測定ステップの処理により測定された前記電源の出力電圧、および、前記第2の測定ステップの処理により測定された前記抵抗の両端の電位差に基づいて、前記電源の残使用可能時間を算出するための係数を算出する算出ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  18. 電源供給装置と電子機器の間に直列に接続される抵抗を有し、前記電源供給装置の出力電圧を監視する電圧監視装置であって、
    前記電源供給装置が出力する初期電圧を記憶する第1の記憶手段と、
    前記電源供給装置の出力電圧を測定する第1の測定手段と、
    前記抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定手段と、
    前記第1の記憶手段により記憶されている前記初期電圧、前記第1の測定手段により測定された前記電源供給装置の出力電圧、および、前記第2の測定手段により測定された前記抵抗の両端の電位差に基づいて、前記電源供給装置の残使用可能時間を算出するための係数を算出する第1の算出手段と
    を備えることを特徴とする電圧監視装置。
  19. 前記電源供給装置は、一次電池または二次電池である
    ことを特徴とする請求項18に記載の電圧監視装置。
  20. 前記第2の測定手段は、
    前記電子機器の現在の入力電圧を測定する第3の測定手段と、
    前記第1の測定手段により測定された前記電源供給装置の出力電圧と、前記第3の測定手段により測定された前記電子機器の入力電圧の差分値を算出する第2の算出手段と
    を備えることを特徴とする請求項18に記載の電圧監視装置。
  21. 前記第1の算出手段は、前記第1の記憶手段により記憶されている前記初期電圧と、前記第1の測定手段により測定された前記電源供給装置の出力電圧の差分を、前記第2の測定手段により測定された前記抵抗の両端の電位差で除算して前記係数を算出する
    ことを特徴とする請求項18に記載の電圧監視装置。
  22. 前記初期電圧を設定する初期電圧設定手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項18に記載の電圧監視装置。
  23. 第1のテーブルを記憶する第2の記憶手段をさらに備え、
    前記第1の算出手段は、前記第2の記憶手段により記憶されている前記第1のテーブルを用いて、前記第1の測定手段により測定された前記電源供給装置の出力電圧、および、前記第2の測定手段により測定された前記抵抗の両端の電位差に基づいて前記係数を算出する
    ことを特徴とする請求項18に記載の電圧監視装置。
  24. 第2のテーブルを記憶する第3の記憶手段と、
    前記第3の記憶手段により記憶されている前記第2のテーブルを用いて、前記第1の算出手段により、前記第1のテーブルを用いて算出された前記係数の変化を補正する補正手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項23に記載の電圧監視装置。
  25. 前記第1の測定手段により測定された前記電源供給装置の出力電圧の所定の時間毎の平均値を算出する第2の算出手段と、
    前記第2の測定手段により測定された前記抵抗の両端の電位差の所定の時間毎の平均値を算出する第3の算出手段と
    をさらに備え、
    前記第1の算出手段は、前記第1の記憶手段により記憶されている前記初期電圧、前記第2の算出手段により算出された前記電源供給装置の出力電圧の平均値、および、前記第3の算出手段により算出された前記抵抗の両端の電位差の平均値に基づいて、前記係数を算出する
    ことを特徴とする請求項18に記載の電圧監視装置。
  26. 前記電子機器が動作可能な最低の電圧である前記電源供給装置の終止電圧に対応する前記係数を記憶する第2の記憶手段と、
    前記第1の算出手段により算出された前記係数の所定の時間毎の変化量を算出する第2の算出手段と、
    前記第1の算出手段により算出された前記係数、前記第2の記憶手段により記憶されている前記終止電圧に対応する係数、および、前記第2の算出手段により算出された前記変化量に基づいて、前記電源供給装置の残使用可能時間を算出する第3の算出手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の電圧監視装置。
  27. 前記第1の算出手段により算出された前記係数を記憶する第3の記憶手段をさらに備え、
    前記第2の算出手段は、前記第1の算出手段により算出された前記係数と、前記第3の記憶手段により記憶されている前記係数の差分を算出して前記変化量を算出する
    ことを特徴とする請求項26に記載の電圧監視装置。
  28. 前記第3の算出手段は、前記第2の記憶手段により記憶されている前記終止電圧に対応する係数と、前記第1の算出手段により算出された前記係数の差分を、前記第2の算出手段により算出された前記変化量で除算して、前記電源供給装置の残使用可能時間を算出する
    ことを特徴とする請求項26に記載の電圧監視装置。
  29. 前記終止電圧に対応する係数を設定する係数設定手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項26に記載の電圧監視装置。
  30. 前記第1の算出手段により算出された前記係数の所定の時間毎の平均値を算出する第4の算出手段をさらに備え、
    前記第2の算出手段は、前記第4の算出手段により算出された前記係数の平均値の所定の時間毎の変化量を算出し、
    前記第3の算出手段は、前記第4の算出手段により算出された前記係数の平均値、前記第2の記憶手段により記憶されている前記終止電圧に対応する係数、および、前記第2の算出手段により算出された前記係数の平均値の変化量に基づいて、前記電源供給装置の残使用可能時間を算出する
    ことを特徴とする請求項26に記載の電圧監視装置。
  31. 前記第3の算出手段により算出された前記電源供給装置の残使用可能時間を表示する表示手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項26に記載の電圧監視装置。
  32. 電源供給装置と電子機器の間に直列に接続される抵抗を有し、前記電源供給装置の出力電圧を監視する電圧監視装置の電圧監視方法であって、
    前記電源供給装置が出力する初期電圧の記憶を制御する記憶制御ステップと、
    前記電源供給装置の出力電圧を測定する第1の測定ステップと、
    前記抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定ステップと、
    前記記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている前記初期電圧、前記第1の測定ステップの処理により測定された前記電源供給装置の出力電圧、および、前記第2の測定ステップの処理により測定された前記抵抗の両端の電位差に基づいて、前記電源供給装置の残使用可能時間を算出するための係数を算出する算出ステップと
    を含むことを特徴とする電圧監視方法。
  33. 電源供給装置と電子機器の間に直列に接続される抵抗を有し、前記電源供給装置の出力電圧を監視する電圧監視装置用のプログラムであって、
    前記電源供給装置が出力する初期電圧の記憶を制御する記憶制御ステップと、
    前記電源供給装置の出力電圧を測定する第1の測定ステップと、
    前記抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定ステップと、
    前記記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている前記初期電圧、前記第1の測定ステップの処理により測定された前記電源供給装置の出力電圧、および、前記第2の測定ステップの処理により測定された前記抵抗の両端の電位差に基づいて、前記電源供給装置の残使用可能時間を算出するための係数を算出する算出ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  34. 電源供給装置と電子機器の間に直列に接続される抵抗を有し、前記電源供給装置の出力電圧を監視する電圧監視装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記電源供給装置が出力する初期電圧の記憶を制御する記憶制御ステップと、
    前記電源供給装置の出力電圧を測定する第1の測定ステップと、
    前記抵抗の両端の電位差を測定する第2の測定ステップと、
    前記記憶制御ステップの処理により記憶が制御されている前記初期電圧、前記第1の測定ステップの処理により測定された前記電源供給装置の出力電圧、および、前記第2の測定ステップの処理により測定された前記抵抗の両端の電位差に基づいて、前記電源供給装置の残使用可能時間を算出するための係数を算出する算出ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
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