JP2004044936A - ガスこんろのトッププレートの取り付け構造 - Google Patents

ガスこんろのトッププレートの取り付け構造 Download PDF

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【課題】グリルの排気口がないトッププレートでもトッププレートの後部をガスこんろ本体の後部に簡単且つ外観よく取り付けることができるガスこんろのトッププレートの取り付け構造を提供する。
【解決手段】ガスこんろ本体1の上面の全面を覆うようにトップレート3を配置する。トッププレート3の後部から下方に垂下した後垂下縁4をガスこんろ本体1内に挿入すると共にこの後垂下縁4に係止穴5を穿孔する。ガスこんろ本体1内の後部にばね板6を上方に突出するように装着すると共にばね板6に凸曲させて形成した係止凸部7を上記係止穴5に挿入して係止する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビルトインタイプのガスこんろでトッププレートを取り付ける構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のビルトインタイプのガスこんろでガスこんろ本体1をビルトインしてカウンター2に取り付けた状態でトッププレート3を取り付ける場合、図14、図15に示すように行っていた。ガスこんろ本体1の上にトッププレート3を配置し、トッププレート3の後部を浮かしながらガスこんろ本体1の前端の爪aにトッププレート3の前部の爪bを引っ掛け、トッププレート3の後部を下に降ろし、ガスこんろ本体1の後部の上方に突出した爪cをトッププレート3の後部の排気口dの穴部eに挿入して係止し、グリルの排気口dからビスfをガスこんろ本体1の固定部gに螺入して固定していた。そして排気口dに排気グリルを被着していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来例ではトッププレート3の後部をガスこんろ本体1に固定するために排気口dの上からビスfを螺入して取り付けているために排気口dに排気グリルを取り付けると、ビスfが見えなくなって外観よく取り付けることができるが、トッププレート3にグリルの排気口がない場合、このような取り付け方を採用してトッププレート3を取り付けるようにするとトッププレート3の上面からビスfを螺入することになって外観が悪くなるという問題がある。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、グリルの排気口がないトッププレートでもトッププレートの後部をガスこんろ本体の後部に簡単且つ外観よく取り付けることができるガスこんろのトッププレートの取り付け構造を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明のガスこんろのトッププレートの取り付け構造は、ガスこんろ本体1の上面の全面を覆うようにトップレート3を配置し、トッププレート3の後部から下方に垂下した後垂下縁4をガスこんろ本体1内に挿入すると共にこの後垂下縁4に係止穴5を穿孔し、ガスこんろ本体1内の後部にばね板6を上方に突出するように装着すると共にばね板6に凸曲させて形成した係止凸部7を上記係止穴5に挿入して係止したことを特徴とする。このように構成したことにより、トッププレート3をガスこんろ本体1の上面に被せ、後垂下縁4をガスこんろ本体1内の所定位置に挿入するだけで後垂下縁4の係止穴5にばね板6の係止凸部7が弾性的に嵌り込んで係止し、トッププレート3の後部がガスこんろ本体1に固定される。これによりトッププレート3の後部を簡単に固定できると共に排気口がないトッププレート3でも外観良く取り付けることができる。
【0006】
またトッププレート3の前部から垂下した前垂下縁8の下方に前固定板9を下方に突出するように装着すると共にガスこんろ本体1の前面から前固定板9にビス等のねじ具10を挿通して前固定板9を固定したことを特徴とすることも好ましい。このようにすると、トッププレート3の前部をビス等のねじ具10にて確実に固定することができる。またビス等のねじ具10で固定してもトッププレート3の上面に露出しないように取り付けて外観よくできる。
【0007】
またトッププレート3の前部から垂下した前垂下縁8の下方に前固定板9を下方に突出するように装着すると共にこの前固定板9に係止穴31を設け、ガスこんろ本体1の前部に装着したばね板32に設けた係止突部33を前固定板9の後面側から係止穴31に弾性的に係止したことを特徴とすることも好ましい。この場合、トッププレート3を被着するだけでばね板32の係止突部33を係止穴31に弾性的に係止してトッププレート3の前部も固定でき、トッププレート3の前部の固定が容易にできる。またドライバーのような工具の先端でばね板32の係止突部33を押して係止突部33の係止穴31に対する係止を外すことによりトッププレート3の取り外しが容易にできる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のガスこんろはビルトインタイプのものであり、ガスこんろ本体1とガスこんろ本体1の上面開口に被着するトッププレート3にて主体が形成されている。ガスこんろ本体1はケーシング11内にこんろ用バーナ(図示せず)やグリル(図示せず)を組み込んで形成されている。ケーシング11は図3、図4に示すように左右のケーシング側板11a,11bとケーシング前棧11cとケーシング後棧11dを枠組みして形成されている。ケーシング11の上部の周縁には全周に亙って段部12を設けてあり、段部12の外周から上方に立ち上がるように立ち上がり縁13を全周に亙って設けてあり、立ち上がり縁13の上端から外周に突出するようにフランジ14を全周に亙って設けてある。
【0009】
このケーシング11の後側の段部12の左右両端寄りの位置には上方に突出するようにばね板6を装着してある。このばね板6は図7に示すように上縦片6aと横片6bと下縦片6cとを一体に設けて形成されており、横片6bを段部12に沿わせると共に下縦片6cを段部12の下の縦面15に沿わせ、横片6bの取り付け穴16に挿通したビス等の固着具17にてばね板6を取り付けてある。このばね板6の上縦片6aの上部には略つの字状に凸曲させた係止凸部7を形成してあり、係止凸部7の上部は傾斜ガイド面18となっている。
【0010】
ケーシング11の前側の段部12の左右両端寄りの位置には段部12から下方に向かって断面形状が偏平な挿入筒部19を設けてあり、挿入筒部19の固定片部19aの下部にはねじ穴20を穿孔してある。
【0011】
上記のようなケーシング11にはこんろ用バーナやグリルが組み込まれてガスこんろ本体1が形成されており、このガスこんろ本体1が台所のカウンター2に開口21に上から落とし込んでビルトインしてある。ガスこんろ本体1を上から落とし込んだとき、フランジ14が開口21の周縁でカウンター2の上面に載置されて設置される。
【0012】
トッププレート3は本例の場合、ガラストッププレートと称されるもので、ガラス製のガラスプレート22と周縁の周枠23とで主体が構成されており、図5図6に示すようにガラスプレート22の周縁に周枠23が一体に装着されている。ガラスプレート22には窓穴24が設けられており、窓穴24にはバーナリング25を装着してある。このトッププレート3の前側及び後側の裏面には前横棧26と後横棧27とを夫々一体に装着してあり、前横棧26から前垂下縁8を下方に一体に垂下してあり、後横棧27から後垂下縁4を一体に垂下してある。後垂下縁4の左右方向の両端手前には夫々角穴状の係止穴5を穿孔してある。前垂下縁8の左右方向の両端手前には図8に示すような前固定板9を下方に垂下してあり、前固定板9の押し成形部28の下方には取り付け穴29を穿孔してある。
【0013】
ガスこんろ本体1をビルトインしてカウンター2に取り付けた後にトッププレート3が被着されるのであるが、ばね板6と係止穴5とを対応させると共に挿入筒部19と前固定板9とを対応させて上から被せる。このとき後垂下縁4が段部12上に挿入されることで後垂下縁4の下端が係止凸部7に当ってばね板6を変形させ、後垂下縁4の下端が係止凸部7を越えることで図2(b)に示すように係止凸部7がばね板6の係止穴5に嵌り込んで係止し、トッププレート3の後部を固定する。またこのとき前固定板9が挿入筒部19に挿入され、前固定板9の取り付け穴29とねじ穴20とが対応させられ、ガスこんろ本体1の前面側から取り付け穴29を介してねじ穴20にビス等のねじ具10が螺合されて前固定板8がガスこんろ本体1に固定されてトッププレート3の前部が固定される。
【0014】
このようにトッププレート3をガスこんろ本体1に取り付けることにより、トッププレート3の前後をガスこんろ本体1に固着してトッププレート3を安定よく取り付けることができる。またトッププレート3の後部は上記のようにばね板6の係止凸部7に係止穴5を係止させて取り付けるために排気口がないトッププレート3でも外観よく取り付けることができる。
【0015】
上記例では、前固定板8をビスのような固着具10にて固着しているが、この部分も後部と同様に係止にて固定することもできる。その例を図9乃至図13に示す。前垂下縁8の左右方向の両端手前には図12に示すような前固定板9を下方に垂下してあり、前固定板9の押し成形部28の下方には係止穴31を穿孔してある。ケーシング11の前側のケーシング前棧11cの段部12の左右両端寄りの位置には図10に示すように段部12から下方に向かって断面形状が偏平な挿入筒部19を設けてあり、挿入筒部19の固定片部19bの下部にはねじ穴34を穿孔してある。この固定片部19bにはばね板32が沿わせて配置され、ビスのような固着具35をばね板32の取り付け穴37から固定片部19bのねじ穴34に螺合されてばね板32が取り付けられている。このばね板32には前方に凸曲するように係止突部33を設けてある。またばね板32に固定片部19bに取り付けるとき、位置決め突片38を固定片部19bの両側に係止してある。
【0016】
トッププレート3が取付けるとき、トッププレート3の両サイドを持ち、3つのバーナリング25の位置をこんろ用バーナに合わせることでばね板6と係止穴5とを対応させると共に挿入筒部19と前固定板9とを対応させて上から被せて下方に押し付ける。このとき後垂下縁4が段部12上に挿入されることで後垂下縁4の下端が係止凸部7に当ってばね板6を変形させ、後垂下縁4の下端が係止凸部7を越えることで係止凸部7がばね板6の係止穴5に嵌り込んで係止し、トッププレート3の後部を固定する。一方、前固定板9が挿入筒部19に挿入され、前固定板9の係止穴31とばね板32の係止突部33とが対応して係止穴31に係止突部33が係止することでトッププレート3の前部が固定される。トッププレート3を取り外す場合は、前面からばね板32の係止突部33をドライバー等の工具の先端で後方に押し付けて、トッププレート3の前部の片方を上に上げて係止突部33と係止穴31の係止を外し、もう片方も同じように操作してばね板32の係止突部33と係止穴31の係止を外す。その後、トッププレート3の前部を上に上げながら前にずらすと、ばね板6の係止凸部7から係止穴31が外れてトッププレート3を上に取り外すことができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明の請求項1の発明は、ガスこんろ本体の上面の全面を覆うようにトップレートを配置し、トッププレートの後部から下方に垂下した後垂下縁をガスこんろ本体内に挿入すると共にこの後垂下縁に係止穴を穿孔し、ガスこんろ本体内の後部にばね板を上方に突出するように装着すると共にばね板に凸曲させて形成した係止凸部を上記係止穴に挿入して係止したので、トッププレートをガスこんろ本体の上面に被せ、後垂下縁をガスこんろ本体内の所定位置に挿入するだけで後垂下縁の係止穴にばね板の係止凸部が弾性的に嵌り込んで係止してトッププレートの後部がガスこんろ本体に固定されるものであって、トッププレートの後部を簡単に固定できると共に排気口がないトッププレートでも外観良く取り付けることができるものである。
【0018】
また本発明の請求項2の発明は、請求項1において、トッププレートの前部から垂下した前垂下縁の下方に前固定板を下方に突出するように装着すると共にガスこんろ本体の前面から前固定板にビス等のねじ具を挿通して前固定板を固定したので、トッププレートの前部をビス等のねじ具にて確実に固定することができるものであり、しかもビス等のねじ具で固定してもトッププレートの上面に露出しないように取り付けて外観よくできるものである。
【0019】
また本発明の請求項3の発明は、請求項1において、トッププレートの前部から垂下した前垂下縁の下方に前固定板を下方に突出するように装着すると共にこの前固定板に係止穴を設け、ガスこんろ本体の前部に装着したばね板に設けた係止突部を前固定板の後面側から係止穴に弾性的に係止したので、トッププレートを被着するだけでばね板の係止突部を係止穴に弾性的に係止してトッププレートの前部も固定でき、トッププレートの前部の固定が容易にできるものであり、またドライバーのような工具の先端でばね板の係止突部を押して係止突部の係止穴に対する係止を外すことによりトッププレートの取り外しが容易にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の要部を示す一部切欠分解側面図である。
【図2】(a)は同上のばね板と係止穴との関係を示す正面図、(b)はばね板と係止穴とが係止した状態を示す側面から見た断面図である
【図3】同上のカウンターにガスこんろ本体をビルトインした状態の平面図である。
【図4】同上のトッププレートを取り付ける状態を示す側面から見た断面図である。
【図5】同上のトッププレートを示す平面図である。
【図6】(a)はトッププレートの正面図、(b)はトッププレートの背面図、(c)はトッププレートの側面から見た断面図である。
【図7】同上のばね板を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図8】同上の前固定板を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図9】同上の他の例の側面から見た一部切欠断面図である。
【図10】同上のケーシング前棧を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図11】同上のケーシング前棧にばね板を取り付けた状態を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図12】同上の前固定板を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図13】同上のばね板を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図14】従来例を示す分解斜視図である。
【図15】同上の要部の側面から見た拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ガスこんろ本体
3 トッププレート
4 後垂下縁
5 係止穴
6 ばね板
7 係止凸部
8 前垂下縁
9 前固定板
10 ねじ具
31 係止穴
32 ばね板
33 係止突部

Claims (3)

  1. ガスこんろ本体の上面の全面を覆うようにトップレートを配置し、トッププレートの後部から下方に垂下した後垂下縁をガスこんろ本体内に挿入すると共にこの後垂下縁に係止穴を穿孔し、ガスこんろ本体内の後部にばね板を上方に突出するように装着すると共にばね板に凸曲させて形成した係止凸部を上記係止穴に挿入して係止したことを特徴とするガスこんろのトッププレートの取り付け構造。
  2. トッププレートの前部から垂下した前垂下縁の下方に前固定板を下方に突出するように装着すると共にガスこんろ本体の前面から前固定板にビス等のねじ具を挿通して前固定板を固定したことを特徴とする請求項1記載のガスこんろのトッププレートの取り付け構造。
  3. トッププレートの前部から垂下した前垂下縁の下方に前固定板を下方に突出するように装着すると共にこの前固定板に係止穴を設け、ガスこんろ本体の前部に装着したばね板に設けた係止突部を前固定板の後面側から係止穴に弾性的に係止したことを特徴とする請求項1記載のガスこんろのトッププレートの取り付け構造。
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