JP2004040228A - 画像形成装置及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】任意の原稿画像情報を指定先の外部機器等へ転送する場合に、原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常に終了したか否かを紙面上で確認できるようにすると共に、予約JOB確認に係る手間を大幅に省略できるようにする。
【解決手段】原稿画像データD1の転送予約を含み入力操作される操作手段14と、この手段14により転送予約された原稿を読み取って原稿画像データD1を取得する原稿読取手段11と、この手段11により取得された原稿画像データD1を転送する転送手段12と、原稿画像データD1に係る画像を形成する画像形成手段18と、操作情報D4に基づいて原稿読取手段11、転送手段12及び画像形成手段18の入出力を制御する制御装置15とを備え、この制御装置15は原稿画像データD1を転送した後に当該データD1を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力するように制御するものである。
【選択図】 図1
【解決手段】原稿画像データD1の転送予約を含み入力操作される操作手段14と、この手段14により転送予約された原稿を読み取って原稿画像データD1を取得する原稿読取手段11と、この手段11により取得された原稿画像データD1を転送する転送手段12と、原稿画像データD1に係る画像を形成する画像形成手段18と、操作情報D4に基づいて原稿読取手段11、転送手段12及び画像形成手段18の入出力を制御する制御装置15とを備え、この制御装置15は原稿画像データD1を転送した後に当該データD1を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力するように制御するものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は複写機能、スキャナ機能及びプリンタ機能を備えた白黒及びカラー用のディジタル複合機に適用して好適な画像形成装置及び情報処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、原稿画像から取得した画像データに基づいて画像形成を行うデジタル複写機が使用されるに至っている。複写機では原稿の画像情報がスキャナ等により読み込まれ、その原稿の画像情報が一旦、画像メモリに蓄えられる。そして、その画像メモリに蓄えられた画像情報はユーザの要求に応じて画像の縮小、拡大及び回転などの画像処理が施される。ここで画像処理された画像データに基づく画像が画像形成手段(プリンタ)によって所定の転写紙に形成される。この結果、原稿画像を複写(コピー)することができる。
【0003】
また、上述のスキャナ機能を実装したディジタル複合機も使用されている。この種の複合機ではスキャナにより読み取った原稿の画像情報をファイル転送プロトコルに基づき、インターネット等の通信線を用いて指定先の外部機器へ転送するようになされる。このスキャナ機能を備えた複合機はコピアのプリンタ機能と同様に、複数JOBの予約受け付けが可能となっており、予約したJOBが正常に送信されたか否かを例えば、操作パネル上の表示部等により確認できるようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来方式の複数JOBが予約できるディジタル複合機によれば、以下のような問題がある。
【0005】
▲1▼ 通常の複写機能を使用する場合、つまり、コピア/プリンタJOBにおいては、JOBの終了をプリントアウトされた成果物で判断することができる。しかし、任意の原稿を走査して原稿画像データを取得し、当該原稿画像データを予約先の相手方へインターネット等を通じて転送するスキャナJOBにおいては、プリントアウト成果物の代用となるものが見あたらない。
【0006】
▲2▼ 従来方式ではスキャナJOBが終了したかどうかをコピア/プリンタJOBのような感覚で直接判断することができないことから、複合機10の前でスキャナJOBの終了を待っていなくてはならない。
【0007】
▲3▼ しかも、原稿画像データのアップロード時の操作部の表示、例えば、「アップロードしています」等のメッセージを見逃した場合は、特別の操作をしない限り、従来方式ではスキャナJOBが正常に終了したかどうかを確認することができない。因みに、このメッセージを見逃した場合は、JOB履歴情報を表示画面上に引き出して確認する方法がある。この場合には、表示JOB数に限度が有り、送信先の確認に手間及び時間がかかる。
【0008】
▲4▼ このJOB履歴情報の表示確認の他に、送信先に問い合わせて原稿画像データが格納されているかを確認する方法があるが、通信回線をいたずらに占有し回線接続処理が複雑になる。
【0009】
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、任意の原稿画像情報を指定先の外部機器等へ転送する場合に、原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常に終了したか否かを紙面上で確認できるようにすると共に、予約JOB確認に係る手間を大幅に省略できるようにした画像形成装置及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、任意の原稿を読み取って指定先へ所定のファイル伝送プロトコルに基づく転送方法を利用して転送する原稿画像情報に関連した画像を形成する装置であって、少なくとも、原稿に係る画像情報の転送予約を含み入力操作される操作手段と、この操作手段により転送予約された原稿を読み取って原稿画像情報を取得する原稿読取手段と、この原稿読取手段により取得された原稿画像情報を転送する転送手段と、原稿画像情報に係る画像を形成する画像形成手段と、操作手段による操作情報に基づいて原稿読取手段、転送手段及び画像形成手段の入出力を制御する制御装置とを備え、この制御装置は原稿画像情報を転送した後に当該原稿画像情報を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力するように画像形成手段を制御することを特徴とするものである。
【0011】
本発明に係る画像形成装置によれば、任意の原稿を読み取って、例えば、指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像情報に関連した画像を形成する場合に、少なくとも、操作手段では原稿に係る画像情報の転送予約を含み操作される。原稿読取手段では、操作手段により予約された原稿を読み取って原稿画像情報を取得するようになされる。転送手段では原稿読取手段により取得された原稿画像情報を相手方へ転送するようになされる。画像形成手段では、原稿画像情報に係る画像を形成するようになされる。制御装置では操作手段による操作情報に基づいてこれらの原稿読取手段、転送手段及び画像形成手段の入出力を制御する。
【0012】
これを前提にして、制御装置では原稿画像情報を転送した後に当該原稿画像情報を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力するように画像形成手段を制御するようになされる。従って、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理(以下で予約JOBという)が正常に終了したか否かを紙面上で確認することができる。これにより、これらの予約JOBを終了したか否かをリアルタイムに操作画面上でその終了を待って確認したり、JOB履歴等を操作画面上にわざわざ引き出して表示しそれを見直すといった処理が不要になる。従って、JOB終了確認に係る手間を大幅に省くことができる。
【0013】
本発明に係る情報処理方法は任意の原稿を読み取って指定先へ所定のファイル伝送プロトコルに基づく転送方法を利用して転送する原稿画像情報に関連した情報を処理する方法であって、原稿に係る画像情報の転送予約を受け付け、ここで受け付けされた転送予約に係る原稿を読み取って原稿画像情報を取得し、ここで取得された原稿画像情報を転送し、この原稿画像情報を転送した後、当該原稿画像情報を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力することを特徴とするものである。
【0014】
本発明に係る情報処理方法によれば、任意の原稿を読み取って、例えば、指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像情報に関連した情報を処理する際に、予約JOBが終了したか否かを紙面上で確認することができる。
【0015】
従って、これらの予約JOBを終了したか否かをリアルタイムに操作画面上でその終了を待って確認したり、予約JOB履歴等を操作画面上にわざわざ引き出して表示しそれを見直すといった処理が不要になる。これにより、予約JOB確認に係る手間を大幅に省くことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態に係る画像形成装置及び情報処理方法について説明をする。
(1)実施形態
図1は、本発明の実施形態としての画像形成装置100の構成例を示すブロック図である。
この実施形態では任意の原稿を読み取って指定先へFTP/e−mailといった転送方法等を利用して転送する原稿画像情報に関連した画像を形成する場合に、操作情報に基づいて原稿読取手段、転送手段及び画像形成手段の入出力を制御する制御装置を備え、原稿画像情報を転送した後に当該原稿画像情報を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力するようにして、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が終了したか否かを紙面上で確認できるようにすると共に、JOB終了確認に係る手間を大幅に省略できるようにしたものである。
【0017】
図1に示す画像形成装置100は指定先へ所定のファイル伝送プロトコルに基づく転送方法を利用して転送する任意の原稿に係る画像情報(以下で原稿画像情報D1ともいう)に関して画像を形成する装置である。ファイル伝送プロトコルに基づく転送方法としては、いわゆるファクシミリ伝送に見られないFTP(File Transfer Protocol)、TFTP(Trivial File Transfer Protocol)、E−Mailといった形態を想定している。この画像形成装置100は複写機能、スキャナ機能及びプリンタ機能を備えたディジタル複合機に適用して極めて好適である。
【0018】
この画像形成装置100は少なくとも、原稿読取手段11、転送手段12、選択手段13、操作手段14、制御装置15、表示手段16、記憶手段17及び画像形成手段18を有している。操作手段14は指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像情報D1の転送予約を含み入力操作される。操作手段14は制御装置15に接続される。制御装置15には原稿読取手段11が接続されており、操作手段14により転送予約された原稿を読み取って原稿画像情報D1を取得するようになされる。原稿読取手段11には白黒用又はカラー用のスキャナを使用することを前提とする。
【0019】
この制御装置15には更に転送手段12が接続されており、原稿読取手段11により取得された原稿画像情報D1を相手方の端末装置等へ転送するようになされる。転送手段12は画像メモリ、通信制御装置等を使用して構成される。制御装置15には更に画像形成手段18が接続されており、原稿画像情報D1に係る画像を画像形成データD6に基づいて形成するようになされる。画像形成データD6は原稿画像情報D1をプリント用のデータに変換したものである。
【0020】
画像形成手段18では例えば、「当該原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成するようになされる。この情報内容には原稿画像情報D1を正常転送した旨の他に、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了したか否か、及び、当該一連の処理が異常終了した場合はその原因の記述が含まれる。画像形成手段18には白黒用又はカラー用のプリンタを使用することを前提とする。
【0021】
制御装置15では操作手段14により入力された操作情報D4に基づいて原稿読取手段11、転送手段12、表示手段16、記憶手段17及び画像形成手段18の入出力を制御する。例えば、制御装置15はスキャナJOBを実行する。スキャナJOBとは任意の原稿を走査して原稿画像情報D1を取得し、転送予約先の相手方へ当該原稿画像情報D1を転送する処理をいう。
【0022】
この例で制御装置15には選択手段13が接続され、「原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力するか否かを予め選択するようになされる。選択手段13はユーザによって操作される。スキャナJOBを受け付ける際に、選択手段13を使用して操作画面上で紙出力機能を選択し又はこの機能を選択しないように設定することができる。
【0023】
この例で選択手段13が操作されると、制御装置15には紙出力選択情報D3が出力される。紙出力選択情報D3は「原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力する、又は、当該原稿画像情報D1の転送に関して紙形成出力をしないという内容である。紙出力選択情報D3は記憶手段17等に保持される。
【0024】
制御装置15では原稿画像情報D1を転送した後に、記憶手段17に保持されている紙出力選択情報D3に基づいて「当該原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力するように画像形成手段18が制御される。このようにすると、制御装置15では「予約受け付け時」のみに「原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容の紙形成出力を実行することができる。スキャナJOBが非予約状態で受け付けられた場合は、このような情報内容の紙形成出力を実施しないようにできる。
【0025】
この情報内容には「原稿画像情報D1を正常転送した旨」の他に、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了したか否か、及び、当該一連の処理が異常終了した場合はその原因の記述が含まれる。また、情報内容に相手方を示す転送先アドレスを含めてもよい。
【0026】
上述の制御装置15には表示手段16が接続されており、操作手段14で入力される操作情報D4に基づいてJOB履歴情報D2を表示するようになされる。表示手段16には液晶表示装置が使用される。上述の操作手段14、選択手段13及び表示手段16を一体化してユーザズインタフェース表示装置(操作パネル)を構成するようにしてもよい。
【0027】
この表示手段16に表示されるJOB履歴情報D2には相手方を示す転送先アドレスが表示される。このようにすると、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了した場合に、転送予約した相手方の転送先アドレスを表示手段16上で確認することができる。
【0028】
記憶手段17には原稿読取手段11から出力される原稿画像情報D1や、選択手段13から出力される紙出力選択情報D3、操作手段14から出力される操作情報D4等が記憶される。記憶手段17には不揮発性のメモリ、例えば、ハードディスク(HDD)、記憶保持動作付きのRAM等が使用される。
【0029】
続いて、本発明に係る情報処理方法について当該画像形成装置100の処理例について説明をする。図2は画像形成装置100における処理例を示すフローチャートである。
【0030】
この実施形態では任意の原稿を読み取って指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像情報D1に関連した情報を処理する場合を前提とする。また、原稿画像情報D1を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力するか否かを予め選択する場合を例に採る。この情報内容には相手方を示す転送先アドレスが含まれる。
【0031】
これら処理条件にして図2に示すフローチャートのステップA1で指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送するための原稿画像情報D1の転送予約が待機される。この原稿画像情報D1の転送予約を受け付ける場合はステップA2に移行する。ステップA2では転送条件等が設定される。このとき、ユーザは操作手段14を使用して当該原稿画像情報D1の転送条件等が設定される。ここで設定される転送条件等は操作情報D4となる。制御装置15では操作手段14による操作情報D4に基づいて原稿読取手段11、転送手段12及び画像形成手段18の入出力を制御するようになされる。
【0032】
そして、ステップA3に移行して制御装置15では正常転送情報内容の紙出力が選択されたかをチェックされる。このとき、ユーザは選択手段13を使用して「原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容の紙出力を要求する場合は、当該情報内容の紙出力を選択する。この紙出力が選択されない場合はステップA5に移行する。
【0033】
この紙出力が選択された場合はステップA4に移行して紙出力選択情報D3を例えば、不揮発性のメモリ等の記憶手段17に保持する。電源が切られてもその内容を保持し、その原稿画像情報D1の転送後に紙出力選択情報D3に基づく画像形成制御をするためである。紙出力選択情報D3は例えば、予め紙出力選択フラグFG等として管理するものとすれば、FG=「1」で当該情報内容を紙出力する、また、FG=「0」で当該情報内容を紙出力しない等を判別できるようになる。
【0034】
そして、ステップA5に移行する。ステップA5では先に受け付けられた転送予約に係る原稿を読み取る。このとき、原稿読取手段11では操作手段14により予約された原稿を読み取って原稿画像情報D1を取得するようになされる。原稿画像情報D1は記憶手段17に一時記録される。その後、ステップA6に移行する。
【0035】
このステップA6では他の処理が有るかをチェックされる。この際のチェックでは制御装置15によってJOB管理リスト等が参照される。割り込みに係るコピー処理等が有る場合には、ステップA7に移行して予約に係る原稿転送に優先してそのコピー処理を実行する。その後、ステップA8に移行する。
【0036】
このステップA8では先に取得された原稿画像情報D1を指定先へ所定のファイル伝送プロトコルに基づいて転送する。現在ではFTP/e−mailといった転送方法を利用するが、これに限定されることはなく、今後導入される転送方法を利用してもよい。この転送手段12では記憶手段17から原稿画像情報D1を読み出して相手方へ転送するようになされる。この原稿画像情報D1の転送に関しては、実際に通信回線を通じて相手方へ原稿画像情報D1を転送する場合と、相手方から当該原稿画像情報D1をいつでもダウンロード可能な状態になされる場合、すなわち、転送手段12内の画像メモリにアップロードを完了した時点を以て相手方へ原稿画像情報D1を転送したとする場合を想定している。
【0037】
この例で原稿画像情報D1を転送した後、ステップA9に移行する。ステップA9では「当該原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙出力するかがチェックされる。この際のチェックでは記憶手段17から紙出力選択情報D3が読み出され、その基準値と比較処理等することにより判別される。紙出力選択情報D3に関して紙出力選択フラグがFG=「1」の場合は、当該情報内容を紙出力すると判別され、また、紙出力選択フラグがFG=「0」の場合は当該情報内容を紙出力しないと判別される。
【0038】
従って、紙出力選択情報D3の内容に基づいて当該情報内容を紙出力する場合はステップA10に移行する。ステップA10では当該原稿画像情報D1を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力する。このとき、画像形成手段18では「当該原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成するようになされる。この情報内容には原稿画像情報D1を正常転送した旨の他に、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了したか否か、及び、当該一連の処理が異常終了した場合はその原因の記述が含まれる。
【0039】
また、ステップA9で当該情報内容を紙出力しない場合は、当該情報内容を紙出力することなく、ステップA11に移行する。ステップA11では制御装置15によって終了判断がなされる。このとき、制御装置15では電源オフ情報や、スタンバイ情報等を検出して当該スキャナJOBを終了する。これらの電源オフ情報や、スタンバイ情報等を検出されない場合はステップA1に戻って上述した処理を繰り返すようになされる。
【0040】
このように、本発明に係る実施形態としての画像形成装置100及び情報処理方法によれば、任意の原稿を読み取って指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像情報D1に関連した画像を形成する場合に、制御装置15では正常転送情報内容の紙出力の選択有無がチェックされる。そして、制御装置15では原稿画像情報D1を転送した後に、紙出力選択情報D3に基づいて「当該原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力するように画像形成手段18を制御するようになされる。
【0041】
従って、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理(以下で予約JOBという)が正常に終了したか否かを紙面上で確認することができる。これにより、これらの予約JOBを終了したか否かをリアルタイムに操作画面上でその終了を待って確認したり、JOB履歴等を操作画面上にわざわざ引き出して表示しそれを見直すといった処理が不要になる。従って、予約JOB確認に係る手間を大幅に省くことができる。
【0042】
(2)実施例
図3は本発明に係る実施例としてのディジタル複合機200の機能例を説明する概念図である。
図3に示すディジタル複合機(コピア)200は、コピア/スキャナ/プリンタの各機能により複数JOBの同時予約が可能な装置であり、実施形態で説明した画像形成装置100が応用されるものである。つまり、この複合機200では、少なくとも、原稿を読み取って記録紙に画像を形成するコピー機能、原稿を読み取って指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して原稿画像を送信するスキャナ機能、及び、パーソナルコンピユータ(以下パソコンという)102から受信した画像データに基づいて記録紙に画像を形成するプリント機能の3つを有している。
【0043】
この例で、スキャナ機能に関しては、ローカルエリアネットワーク(Local Aria Network:LAN)やインターネット等を使用して原稿画像情報を相手方へデータ送信するネットワークスキャナ機能が含まれている。相手方の端末装置101に関してはFTPサーバやe−mailサーバ等が準備されることが望ましい。
【0044】
当該複合機200では、ネットワークスキャナ機能に関して複数のスキャナJOB予約を受け付けるようになされる。この受け付けは、複数のユーザが1台のディジタル複合機200に対してスキャナJOBを予約し、当該複合機200では転送予約された各々の原稿を順次読み取って相手方へデータ送信をするためである。各々のユーザではネットワークスキャナが本当に機能して予約した原稿の画像情報が指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して送信されたかを確認する手段が必要となされる。
【0045】
この複合機200では外部への原稿画像情報の転送が完了した時点で、スキャナJOBに関して「当該原稿画像情報を正常転送した旨」を示すスキャナJOB内容を自動生成してプリントアウトを実行する(紙に形成し出力する)ようになされる。このスキャナJOBにおいては、原稿内容そのもののプリントアウトは不要であるが、コピア/プリント感覚での「JOB終了」をユーザに実感させることができる。
【0046】
図4はディジタル複合機200の制御系の構成例を示すブロック図である。図4に示す複合機200は指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する任意の原稿に係る画像情報(以下で原稿画像データD1ともいう)に関してスキャナJOBの情報内容をプリントアウトする機能を備えた装置であり、デジタルコピア本体110及びプリント&スキャナコントローラ(画像処理手段)120を有している。
【0047】
デジタルコピア本体110はスキャナ部11’、操作部140、制御装置15及びプリンタ部180を有している。この制御装置15には原稿読取手段11の一例となる白黒又はカラー用のスキャナ部11’が接続されている。スキャナ部11’は固体撮像装置(以下単にCCDという)21及びスキャナ制御部22を有している。スキャナ制御部22は制御装置15からの原稿読み取り命令に基づいてCCD21の入出力を制御する。CCD21では操作部140により転送予約された原稿を読み取って画像取得信号Sinを出力するようになされる。
【0048】
制御装置15は読み取り処理部23、データ圧縮用のIC(以下単に圧縮ICという)24、画像制御用のCPU25、不揮発メモリ27、DRAM制御用のIC32A、画像メモリ33、ハードディスク(以下HDDという)62、データ伸長用のIC63、書込み処理部64を有している。画像メモリ33には圧縮メモリ31及びページメモリ34が含まれている。
【0049】
上述のCCD21には読み取り処理部23が接続されており、CCD21からの画像取得信号Sinを入力して、アナログ・ディジタル変換等の画像処理をして原稿画像データD1を圧縮IC24に出力するようになされる。圧縮IC24では原稿画像データD1を符号化して圧縮したり、ファイル送信する際の原稿送信データを符号化して圧縮するようになされる。
【0050】
圧縮IC24にはDRAM制御用のIC32Aが接続され、このIC32Aには更に画像制御用のCPU25、不揮発メモリ27、PCIバス28、画像メモリ33、HDD62及びデータ伸長用のIC(以下単に伸長ICという)63が接続されている。上述の圧縮後のデータはCPU25のメモリ書込み制御を受けて一旦、画像メモリ33の圧縮メモリ31に格納される。画像メモリ33は原稿を読み取って得た画像送信データなどを記憶するために使用される。
【0051】
このCPU25には操作手段の一例となる操作部140が接続されている。操作部140は表示手段の一例となる液晶表示装置(以下でLCD16’という)及び操作制御部26を有している。操作部140では指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像データD1の転送予約を含み入力操作される。操作制御部26は画像制御用のCPU25とシリアル通信をするようになされる。当該CPU25は操作制御部26の他にスキャナ制御部26やプリンタ制御部48等に接続されてシリアル通信をするようになされる。
【0052】
この操作制御部26にはLCD16’が接続されており、操作部140で入力される操作情報D4に基づいてJOB履歴情報D2を表示するようになされる。このLCD16’にはJOB履歴情報D2と共に相手方を示す転送先アドレスが表示される。このようにすると、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了した場合に、転送予約した相手方の転送先アドレスをLCD16’上で確認することができる。
【0053】
上述の操作部140は図示しないタッチパネル及びLCD16’を一体化して操作パネルを構成する。この操作部140には実施形態で説明した選択手段13の機能を備えている。つまり、操作部140では、「原稿画像データD1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力するか否かを予め選択するようになされる。操作部140はユーザによって操作される。スキャナJOBを受け付ける際に、操作部140を使用してLCD16’における操作画面上で紙出力機能を選択し又はこの機能を選択しないように設定される。
【0054】
この例で操作部140によって紙出力機能に関して選択又は非選択操作すると、CPU25には「原稿画像データD1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力する、又は、当該原稿画像報D1の転送に関して紙形成出力をしないという紙出力選択データD3が出力される。出力選択データD3は不揮発メモリ27等に保持される。この紙出力選択データD3はCPU25によって、予め紙出力選択フラグFGとして管理するようになされる。つまり、紙出力選択フラグがFG=「1」でスキャナJOB内容を紙出力する。また、紙出力選択フラグがFG=「0」でスキャナJOB内容を紙出力しない等を区分するようになされる。
【0055】
また、この複合機200ではCPU25によって、プリンタ部180による画像形成に関して予め優先順位が定められた複数のジョブ命令が記録管理される。CPU25ではジョブ命令に従ってスキャナ部11’、プリント&スキャナコントローラ120及びプリンタ部180を駆動してジョブ命令を実行するようになされる。
【0056】
この例では、複数ページを画像形成するジョブ命令がCPU25によって実行中に、プリンタ部180を使用する割り込み要求が受け付けられた場合に、その実行中のジョブ命令を当該ページの区切りで一旦中断され、複数のジョブ命令の優先順位に基づいて他のジョブ命令が実行され、又は、当該ジョブ命令を引き続き実行するようになされる。
【0057】
このCPU25はスキャナ制御部22、操作制御部26、不揮発メモリ27,DRAM制御用のIC32A、プリンタ制御部48に接続され、操作部140により入力された操作情報D4に基づいてこれらの入出力を制御する。例えば、CPU25はスキャナJOBを実行する。スキャナJOBとは任意の原稿を走査して原稿画像データD1を取得し、転送予約先の相手方へ当該原稿画像データD1を転送する処理をいう。
【0058】
画像メモリ33にはスキャナ部11’から出力される原稿画像データD1や、操作部140から出力される紙出力選択データD3、操作部140から出力される操作情報D4等が記憶される。画像メモリ33には不揮発性記憶装置、例えば、記憶保持動作付きのRAM等が使用される。この例で画像メモリ33の他にハードディスク(HDD)62を備え、画像メモリ33の記憶内容をバックアップするようにしてもよい。
【0059】
CPU25では原稿画像データD1を転送した後に、不揮発メモリ27に保持されている紙出力選択データD3に基づいて「当該原稿画像データD1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力するようにプリンタ部180が制御される。このようにすると、CPU25では「予約受け付け時」のみに「原稿画像データD1を正常転送した旨」を示す情報内容の紙形成出力を実行することができる。スキャナJOBが非予約状態で受け付けられた場合は、このような情報内容の紙形成出力を実施しないようにできる。
【0060】
この情報内容には「原稿画像データD1を正常転送した旨」の他に、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了したか否か、及び、当該一連の処理が異常終了した場合はその原因の記述が含まれる。また、情報内容に相手方を示す転送先アドレスを含めてもよい。
【0061】
上述のDRAM制御用のIC32Aには伸長IC63が接続されており、画像メモリ33から、圧縮された原稿画像データを読み出して、そのデータを復号化して伸長したり、FAX受信した原稿受信データを復号化して伸長するようになされる。上述の伸長後のデータはCPU25のメモリ書込み制御を受けて一旦、画像メモリ33のページメモリ34に格納される。プリンタ部180へ画像形成データD5として出力するためである。
【0062】
この伸長IC63には書込み処理部64が接続されており、伸長後の画像形成データD5に基づいてPWM変調等の処理を経てレーザ制御信号Soutを出力するようになされる。書込み処理部64には画像形成手段の一例となるプリンタ部180が接続されており、原稿画像データD1に係る画像、例えば、スキャナJOB内容をプリントアウトするようになされる。
【0063】
画像形成手段18には白黒用又はカラー用のプリンタを使用する。プリンタ部180はレーザ駆動部(LD)38及びプリンタ制御部48を有している。つまり、書込み処理部64にはレーザダイオード(LD)を含むレーザ駆動部38が接続され、レーザ制御信号Soutに基づいてレーザ光を発生するようになされる。このレーザ光は図示しない感光体ドラム等に照射され、当該ドラムで潜像が形成され、この潜像がトナーによって現像される。現像後のトナー像は所望の用紙に転写されて定着された後に排紙される。
【0064】
また、上述した制御装置15のDRAM制御用のIC32AにはPCIバス28を通じて転送手段の一例となるプリント&スキャナコントローラ120が接続されている。プリント&スキャナコントローラ120はDRAM制御用のIC32B、通信コントローラ用のCPU35、画像メモリ(DRAM)36及びLAN用のインタフェース(I/F)37を有している。プリント&スキャナコントローラ120ではスキャナ部11’により取得された原稿画像データD1を相手方の端末装置等へ転送するように制御される。
【0065】
画像メモリ36には相手方の端末装置等へ転送する、スキャナ部11’により取得された原稿画像データD1をアップロードするようになされる。このアップロードによって相手方の端末装置等から当該複合機200へいつでもダウンロードできる状態となる。この例では、このアップロードされた時点を相手方の端末装置等への転送を完了とするようにしている。
【0066】
LANインタフェース37はLAN等の通信回線を通じてパーソナルコンピユータ(以下パソコンという)102等に接続され、そのパソコン102から送られてくる画像データを受け取ったり、また、スキャナ部11’により取得された原稿画像データD1を指定先のFTPサーバや、e−mailサーバ等へ送信するようになされる。
【0067】
この例で、PCIバス28は制御装置15とプリント&スキャナコントローラ120との間を接続するようになされる。つまり、PCIバス28はDRAM制御用のIC32A及び32B間に接続され、プリント&スキャナコントローラ120からディジタルコピア本体へ画像データの転送が可能となされている。
【0068】
この画像メモリ36に記憶される画像受信データ及びその画像メモリ33から読み出される原稿画像データ(画像送信データ)D1はDRAM制御用のIC32A,32Bによって調停が行われ、かつ、画像メモリ33へのアクセス制御がなされる。この例では、複写機能とプリンタ機能とが競合したときは、プリンタ部180を優先的に複写機能に使用させ、プリント&スキャナコントローラ120による画像受信データを画像メモリ33に一時記憶するように、IC32A、32Bによって調停される。
【0069】
続いて、複合機200の断面の構成例について説明する。図5は複合機200の断面の構成例を示す概念図である。複合機200は自動原稿給紙装置(RADF)40、画像読み取り部(プラテン用)50及びプリンタ部180から構成される。自動原稿給紙装置40は図5に示す原稿載置部41、ローラ42a、ローラ42b、ローラ43、反転ローラ44、反転部45及び排紙皿46を有している。
【0070】
また、画像読み取り部50は第1のプラテンガラス51、第2のプラテンガラス52、光源53、ミラー54、55、56、結像光学系57、CCD撮像装置58及び図示しない光学駆動系を有している。プリンタ部180は感光体ドラム71、帯電部72、現像部73、転写部74、分離部75、クリーニング部76、搬送機構77及び定着部78を有している。
【0071】
例えば、原稿載置部41には原稿の第1頁目の表面を上にした状態で、複数枚の原稿20が載置されている。そして、図示しないADF制御部によってローラ42a及びローラ42bが駆動されると、これらのローラ42a及びローラ42bを介して繰り出された原稿20の1枚目がローラ43を介して搬送される。
【0072】
このとき、図示しない読み取り制御部の制御を受けて、画像読み取り部50の光源53から原稿20の画像面に光が照射される。この反射光はミラー54,55,56によって案内され、その反射光が結像光学系57を介してCCD撮像装置58に取り込まれる。これにより、CCD撮像装置58の受光面に原稿20の画像が結像される。
【0073】
ここで、プラテンガラス51上に原稿20の読み取り面を下に向けた状態で、その原稿20が原稿載置部41に載置された場合には光学駆動系はプラテンガラス51に沿って、画像読み取り部50を走査することでCCD撮像装置58に取り込まれる。そして、読み取られた原稿20の画像取得信号SinはCCD撮像装置28から図4に示した読み取り処理部23に転送される。読み取り処理部23では画像取得信号Sinをアナログ・デジタル変換した後の原稿画像データD1が圧縮IC24に出力される。圧縮IC24で圧縮された後にDRAM制御用のIC32Aの制御を受けて画像メモリ33に格納される。
【0074】
この画像メモリ33は電源バックアップされており、瞬断などによって主電源がオフされても、原稿画像データD1をバックアップできるので、画像編集処理などのために読み込まれた貴重な原稿画像データD1の消失を防止できる。
【0075】
なお、自動原稿給紙装置40において、原稿20が自動給紙される操作モードの場合には、ローラ43の周囲を原稿20が回るようになる。この場合にはプラテンガラス52下に光源53とミラー54とが固定された状態で、原稿画像が画像読み取り部50によって読み取られる。そして、原稿20の第1頁目が読み取られると、今度は反転ローラ44を介して再度、ローラ43を用いた巻き取り操作が行われ、原稿裏面の画像が画像読み取り部50で読み取られ、その画像取得信号Sinが画像処理回路35に出力される。
【0076】
このようにして、表面と裏面の画像が読み取られた原稿20は、再度反転ローラ44で反転されて表面を下に向けた状態で、排紙皿46に積載されていく。これと共に画像読み取り部50で、読み取られた画像取得信号Sinは読み取り処理部23で、デジタルの原稿画像データD1に変換された後に、図4に示した画像メモリ33に格納される。
【0077】
一方、記録紙30が積載されている給紙カセット30a又は30bから、記録紙30が繰り出されてプリンタ部180に給送される。記録紙30はその入り口のレジストローラ61で同期が採られた後に感光体ドラム71に、より近接する。
【0078】
この状態で、プリンタ部180では例えば、「当該原稿画像データD1を正常転送した旨」を示す情報内容を記録紙30に形成するようになされる。この情報内容には原稿画像データD1を正常転送した旨の他に、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了したか否か、及び、当該一連の処理が異常終了した場合はその原因の記述が含まれる。
【0079】
例えば、画像形成データD6の一例となるJOB確認データD61が画像メモリ33のページメモリ34から読み出される。JOB確認データD61は予め準備された印刷項目に画像制御用のCPU25の編集機能を利用して作成され、JOB確認データD61として画像形成手段18に出力される。ここでは、ページメモリ34から読み出されたJOB確認データD61は伸長IC63で復号化して伸長された後に、書き込み処理部64に出力される。書き込み処理部64内では、JOB確認データD61に応じたレーザ光がレーザダイオードから感光体ドラム71上へ照射されるので、この感光体ドラム71にスキャナJOB内容の静電潜像が形成される。この静電潜像は現像部73で現像された後に、感光体ドラム71上にトナー像として形成される。
【0080】
このトナー像は感光体ドラム71の下部に設けられた転写部74によって記録紙30に転写される。このとき、記録紙30は感光体ドラム71に吸着される。そして、感光体ドラム71に吸着された記録紙30は分離部75によって感光体ドラム71から分離される。その後、感光体ドラム71から分離された記録紙30は搬送機構77を介して定着部78に送出され、トナー像が熱と圧力とにより定着される。これにより、記録紙30に「当該原稿画像データD1を正常転送した旨」を示すスキャナJOB内容が形成され、当該記録紙30が排紙される。
【0081】
続いて、操作部140について説明する。図6に示す操作パネル900は操作部140の一例であり、一辺の角が丸みを帯びた長方形状を有しており、ユーザが操作し易いように、当該複合機200の自動原稿給紙装置(図示せず)40の手前付近の位置に取付けられている。
【0082】
この操作パネル900上には、少なくとも、表示部87及びモードチェンジキー89が取付けられている。この例では表示部87には液晶表示ディスプレイ(LCD16’)が使用される。この他に表示部87には、PDP(Plasma Display Panel)、電界発光ダイオードなどの平面表示素子を使用してもよく、これらの表示装置は操作パネル900のほぼ中央に配置される。表示部87には、利用者の入力操作性を良くするために、タッチパネルが表示画面上に取付けられる。
【0083】
この他に表示部87の左側にはワンタッチダイヤル用の押しボタンスイッチ901がマトリクス状に配置され、ワンタッチ送信や同報通信などの特殊の通信モードを実行できるようになされている。表示部87の右側にはモードチェンジキー89が設けられ、例えば、モードチェンジキー89の操作に応じて図7〜図9で説明する複写画面P10、スキャナ画面P20−1及びプリンタ画面P30が順次、表示部87にローテーション表示される。各々の画面P10、P20−1及びP30で「予約リスト」のタグを選択すると図10に示すような前JOB確認画面P40を表示するようになされる。
【0084】
更に、表示部87の右側にはモードチェンジキー89の他に、数字の「1」〜「0」のテンキーや、チェックボタン903、ヘルプボタン904、アプリケーションボタン905、プログラムボタン906、リセットボタン907、ストップ/クリアボタン908、割り込みコピーボタン909、電源スイッチ910、スタートボタン911、紙出力選択ボタン912などが配置されている。「1」〜「3」のテンキーの配置領域上には2つの発光ダイオードLED1、LED2が取付けられ、ファイルやエラーを区別するような表示をできるようになされている。
【0085】
操作パネル900では指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像データD1の転送予約を含み入力操作される。表示部87には操作パネル900で入力される操作情報D4に基づいてJOB履歴情報D2を表示するようになされる。この表示部87にはJOB履歴情報D2と共に相手方を示す転送先アドレスが表示される。このようにすると、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了した場合に、転送予約した相手方の転送先アドレスを表示部87上で確認することができる。
【0086】
上述の操作パネル900には実施形態で説明した選択手段13の一例となる紙出力選択ボタン912が備えられる。つまり、操作パネル900では紙出力選択ボタン912の押下によって、「原稿画像データD1を正常転送した旨」を示すスキャナJOB内容をプリントアウトするか否かを予め選択するようになされる。スキャナJOBを受け付ける際に、紙出力選択ボタン912を使用して表示部87における操作画面上で紙出力機能を選択し又はこの機能を選択しないように設定される。
【0087】
続いて、複写画面P10について説明をする。図7に示す複写画面P10には、「コピーできます」のメッセージが表示され、その他に、コピー設定、画質、予約リスト、原稿読込などのタグが同一画面上に表示される。この複写画面P10で「予約リスト」のタグを選択すると図10に示すような前JOB確認画面P40を表示するようになされる。
【0088】
また、コピー設定画面には、「画面選択」、「コピー濃度」、「倍率」、「サイズ選択」などが表示される。「画面選択」では、原稿の記録スタイルが選択できるようになされている。この例では「RADF」をタッチすると、原稿の自動読み取りモードが設定できるようになされている。また、「両面→両面」を押下すると、原稿の両面を記録紙の両面に記録するモードを選択することができ、「両面→片面」、「片面→両面」又は「片面→片面」を押下すると、その表示に対応したモードで原稿を記録紙に記録することができる。
【0089】
「コピー濃度」では、画像データの記録時のコピー濃度(画像濃度ともいう)が任意に調整できるようになされている。この例では「任意1」又は「任意2」を選択できるようになされる。任意キーを選択した場合には、「白抜き三角」キー、「黒地三角」キー又は「普通」キーを押下することにより、コピー濃度が任意に調整できるようになる。因みに「白抜き三角」キーを押下すると、コピー濃度が淡くなる方向に設定され、「黒地三角」キーを押下すると、コピー濃度が濃くなる方向に設定される。これらのキー領域下には「自動」キーが設けられ、コピー濃度が自動調整されるようになされている。
【0090】
「倍率」では、画像データの記録時の画像形成サイズが任意に設定できるようになされている。この例では倍率表示をする表示エリアが設けられる。その他に、独立、ズーム、固定及び等倍などモードキーが用意され、例えば、等倍モードキーをタッチすると表示エリアに「1.00」が表示されるようになされている。
【0091】
「サイズ選択」では、記録紙のサイズが任意に設定できるようになされている。この例では多段給紙方式が採られるので、記録紙収納カセットのイメージ画面を表示する表示エリアが設けられる。記録紙給紙カセットは、例えば、5段用意され、第1段目にはB5サイズの記録紙が収納されていることが表示される。同様にして、第2段目にはA4Rサイズ、第3段目にはA4サイズ、第4段目にはA3サイズ、第5段目には予備のA4Rサイズの記録紙が収納されているイメージ画面が表示される。
【0092】
これらのサイズ表示領域下には、自動サイズキーが設けられ、原稿サイズを検出して指定の変倍率から適切な記録紙カセットを選択して記録するモードを設定できる。また、特定の記録紙収納カセットを指定したときに、そのカセットに収納された記録紙のサイズ情報を検出して、与えられた画像データをその記録紙のサイズに合うように変倍して記録するモードを設定できるようになされている。
【0093】
これにより、記録紙サイズ、原稿サイズの設定を簡単に行うことができる。なお、複写画面P10内の右上側にはコピー枚数を計数する表示領域が設けられ、その下方領域には画像メモリの残量が%表示される。この例ではコピー枚数として「001」が表示され、メモリ残量として「100%」が表示されている。
【0094】
続いて、スキャナ画面P20−1について説明をする。図8Aに示すスキャナ画面P20−1には、「送信先を選んで下さい 手動でも入力することもできます」等のメッセージが表示される他に、「E−Mail」、「HDD」、「FTP」といった転送方法を選択するボタンが設けられる。「HDD」はハードディスク62へのファイル転送である。何の転送方法が選択されているかは、画面上方右側にアイコン表示されている。この例ではE−Mailが選択されている。
【0095】
この複合機200でファイル転送の指定先が予め登録されている場合、E−Mail選択時にはメールアドレス又は、その置き換え名称、HDD選択時にはBox NO.又は、その置き換え名称、FTP選択時にはサイトアドレス、又はその置き換え名称が画面中央部にボタン表示されている。これらの名称等のボタン表示はタッチパネル方式により選択可能となされている。スキャナ画面P20−1には上下スクロールボタン、表題入力ボタン、検索ボタン、全項目表示ボタン、キャンセルボタン、「OK」ボタンK1が設けられている。画面中央右側には「送信先手動入力」ボタンK2が配置されている。
【0096】
ファイル転送先の指定が登録されていない場合は、上述の「送信先手動入力」ボタンK2を押下することにより、送信先のメールアドレス等の入力が可能になされている。ファイル転送方法の選択及び、転送先の指定等を行った後は、「OK」ボタンK1を押下することによりスキャナ画面P20−1が図8Bに示すスキャナJOB画面P20−2に切り替わる。
【0097】
このスキャナJOB画面P20−2には「原稿読取りできます」のメッセージが表示される。指定先へ転送する原稿画像の読み込みが可能となっている状態を示している。この例ではJOB10が空いている。画面中央部には読取り画像に対する原稿画像の読み込み設定及び画像形成条件が表示され、これらの選択が可能となされている。左側から、「ファイルフォーム」、「読み込みモード」、「読み込み濃度」、「倍率」、「読み込みサイズ」、「解像度」、「応用設定」が表示され、スキャナ機能の各設定項目が選択可能となされている。
【0098】
ファイルフォームには「TIFF」、「PDF」が表示され、読み込みモードには「両面」及び「片面」が表示される。読み込み濃度には濃度選択スケール、上下選択ボタン、「普通」ボタン、「自動」ボタンが表示される。倍率には、「1.00」、「ズーム」、「固定倍率」、「等倍」が表示される。読み込みサイズには「8.5×11」、「サイズ設定」「自動」等が表示される。解像度には「600dpi」、「400dpi」、「300dpi」、「200dpi」が表示される。応用設定には「原稿設定」、「応用機能」、「自動画像回転解除」、「原稿読み込み」等が表示される。
【0099】
この例では、ファイルフォームに関して「TIFF」が選択され、読み込みモードについては「片面」が選択され、読み込み濃度については「自動」が選択され、倍率については「等倍」が選択され、読み込みサイズについては「自動」が選択され、解像度については「400dpi」が選択され、応用設定については「原稿設定」が各々選択されている。これにより、スキャナJOB画面P20−2でJOB10にスキャナJOBを予約することができる。
【0100】
続いて、プリンタ画面P30について説明をする。図9に示すプリンタ画面P30はプリンタ基本待機画面である。そのプリンタ画面P30には、「プリントできます」のメッセージが表示される。
【0101】
この例では、メッセージエリアには半角33文字の2段で構成された「プリントできます」又は「イニシャル中です」がプリンタ初期化中に表示される。プリント可能状態では、「プリントできます」のみが表示される。その他に、プリンタ画面P30には「イニシャル」のアイコン領域、「プリンタ」、「強制排紙」、「予約リスト」、「設定」などの選択キーが表示される。
【0102】
「イニシャル」は当該プリンタの状態を示すアイコン領域であり、プリンタが初期化中であることを示すアイコンである。「プリント」のアイコン画面ではプリント中を示したり、「待機中」のアイコン画面でプリント可能状態を示す。その他、「エラー発生」を示すアイコンも準備されている。これらのアイコンには下位階層のアイコンが準備されている。
【0103】
例えば、当該プリンタの装置状態のアイコンとしては、図示しないスパナを象ったサービスマンコールの図柄や、トナー現像部を象ったトナー補給の図柄が準備されている。その他に、アウトプットのアイコンとしては、図示しない複数枚の記録紙を象ったグループの図柄や、ソート、フェイスアップの図柄が準備され、ステイプルアイコンとして、記録紙のステイプル箇所を示す図柄が準備されている。アイコンはプリンタ機能と複写機能とで共通である。
【0104】
「強制排紙」は記録紙をプリンタから強制的に排出するときに使用するタグ、「予約リスト」は複写機能、スキャナ機能又はプリンタ機能などのジョブ動作を確認する時に使用するタグである。このプリンタ画面P30で「予約リスト」のタグを選択すると図10に示すような前JOB確認画面P40を表示するようになされる。
【0105】
この例では、「予約リスト」のタグによってジョブの強制終了、優先度の切替えを行うことができる。また、記録予測時間を分単位で表示される。「設定」はコントローラから諸事項を設定する場合や動作条件の登録を行うときに使用するタグである。この例では、「設定」のタグによってテストプリントを行うことができる。
【0106】
また、これらの下方領域には当該複合機100のイメージ画面が表示され、その周辺の四隅にはパソコンのイメージ画面がそれぞれ表示され、ホストパソコンからデータを受信中には、あたかも、該当するパソコンから画像データが複合機100に転送されているように三日月状のイメージ矢印が点滅表示するようになされている。なお、プリンタ画面P30内の右上側にはプリント枚数を計数する表示領域が設けられ、その下方領域には画像メモリの残量が%表示されるようになされている。
【0107】
続いて、前JOB確認画面P40について説明をする。図10に示す前JOB確認画面P40は、操作パネル900で「予約リスト」のタグの選択操作によってJOB履歴情報D2が不揮発メモリ27等から読み出され、このJOB履歴情報D2に基づいて表示するようになされる。この前JOB確認画面P40にはJOB履歴情報D2と共に相手方を示す転送先アドレスが表示される。
【0108】
つまり、前JOB確認画面P40はスキャン予約JOBを含む各種JOBに係る確認画面であり、予約JOBに係るシリアル番号、当該複合機200の機能動作に係るモード、その動作状態、転送ページ枚数、プリントアウトの出力枚数及び、原稿画像データD1の出力先等が表示項目として挙げられている。
【0109】
この例では、No22の予約JOBとして、コピーモードでその動作が「Complete」状態、ページ枚数が「1」、出力枚数が「5」、出力先は「排紙トレイ(OutPut Tray)」が表示される。No23の予約JOBとして、スキャナモードでその動作が「Complete」状態、ページ枚数が「10」、出力枚数が「10」出力先は「XXX@XXX.ne.jp」が表示される。
【0110】
また、No24の予約JOBとして、プリントモードでその動作が「Complete」状態、ページ枚数は「20」、出力枚数が「100」、出力先は「OutPut Tray」が表示される。No25の予約JOBとして、スキャナモードでその動作が「Complete」状態、ページ枚数が「4」、出力枚数が「4」、出力先は「ftp://XXX/XXX/XXX」というように表示される。このようにすると、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了した場合に、転送予約した相手方の転送先アドレスを表示部87上で確認することができる。
【0111】
続いて、正常転送情報内容の一例となるスキャナJOB内容について説明をする。図11に示すスキャナJOB内容によれば、予約JOBに係るシリアル番号、ユーザID、終了情報、転送終了時刻、転送所用時間、プリント時刻、原稿画像データD1の転送先、画像枚数、画像サイズ、解像度等が記録紙30に印刷項目として記録(形成)される。これらの印刷項目は画像制御用のCPU25の編集機能を利用して作成され、JOB確認データD61として画像形成手段18に出力される。
【0112】
この例でNo25の予約JOBに関して、ユーザIDが「Taroh」、終了情報が「Complete」、転送終了時刻が「’02/02/21 13:56」、転送所要時間が「30’’」、プリント時刻が「’02/02/21 13:57」、原稿画像データD1の転送先が「XXX@XXX.ne.jp」、画像枚数が「4」、画像サイズが「A4」、解像度が「400dpi」・・・・というような内容が記録紙30に印字される。終了情報に関してはエラーの場合は、エラー情報を印字するようになされる。また、転送先に関してはHDD62に保存されている場合は、ディレクトリを印字し、FTP(File Transfer Protocol)サイトの場合はサイトアドレスを印字するようになされる。
【0113】
このようにすると、スキャン予約JOBが終了したか否かを記録紙30上で確認することができる。これにより、これらのスキャン予約JOBを終了したか否かをリアルタイムに操作画面上でその終了を待って確認したり、予約JOB履歴等を操作画面上にわざわざ引き出して表示しそれを見直すといった処理が不要になる。
【0114】
従って、予約JOB確認に係る手間を大幅に省くことができる。なお、当該スキャナJOB内容の紙出力機能については、使用状況下において、当該複合機200から離れる必要がない場合や、また、資源の無駄と考えるユーザのために選択肢を用意して対処している。
【0115】
続いて、本発明に係る情報処理方法について当該複合機200の処理例について説明をする。図12及び図13は複合機200における処理例(その1及び2)を示すフローチャートである。
【0116】
この実施例では任意の原稿を読み取って指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像データD1に関連した情報を処理する場合を前提とする。また、「原稿画像データD1を正常転送した旨」を示すスキャナJOB内容を記録紙30に形成し出力するか否かを予め選択する場合を例に採る。このスキャナJOB内容には相手方を示す転送先アドレスが含まれる場合を前提とする。
【0117】
これら処理条件にして図2に示すフローチャートのステップB1で相手方の転送する原稿に係る原稿画像データD1の転送予約が待機される。この原稿画像データD1の転送予約を受け付ける場合はステップB2に移行する。ステップB2ではスキャン条件等が設定される。
【0118】
このとき、ユーザは操作パネル900を使用して当該原稿画像データD1のスキャン条件等が設定される。ここで設定されるスキャン条件等は操作情報D4となる。CPU25では操作パネル900による操作情報D4に基づいてスキャナ部11’、プリント&スキャナコントローラ120及びプリンタ部180の入出力を制御するようになされる。
【0119】
そして、ステップB3に移行してCPU25ではスキャナJOB内容の紙出力が選択されたかをチェックされる。このとき、ユーザは操作パネル900を使用して「原稿画像データD1を正常転送した旨」を示すスキャナJOB内容の紙出力を要求する場合は、当該スキャナJOB内容の紙出力を選択する。この紙出力選択によって紙出力選択データD3に関して紙出力選択フラグFGに「1」が立てられる。この紙出力を選択しない場合は、紙出力選択データD3に関して紙出力選択フラグFGに「0」が立てられる。紙出力選択フラグFGは不揮発メモリ27に記憶されるので、電源を切ってもその内容が消滅(削除)されない。
【0120】
従って、この紙出力が選択されない場合は、紙出力選択フラグFG=「0」としてステップB5に移行する。この紙出力が選択された場合は、紙出力選択フラグFG=「1」としてステップB4に移行し。この紙出力選択データD3を不揮発メモリ27等に保持する。原稿画像データD1の転送後に紙出力選択データD3に基づく画像形成制御をするためである。そして、ステップB5に移行する。ステップB5では先に受け付けられた転送予約に係る原稿を読み取るべく、スキャン動作を開始する。このとき、スキャナ部11’では操作パネル900により予約された原稿をRADF40で読み取って原稿画像データD1を取得するようになされる。
【0121】
その後、ステップB6でスキャン動作を終了すると共に、原稿画像データD1が画像メモリ33に一時記録される。そして、ステップB7に移行する。このステップB7では前JOBは存在するかがCPU25によってチェックされる。この際のチェックではCPU25によってJOB管理リスト等が参照される。割り込みに係るコピー処理等が有る場合には、ステップB8に移行して予約に係る原稿転送に優先してそのコピー処理を実行する。その後、ステップB9に移行する。
【0122】
ステップB9では先に取得された原稿画像データD1を指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送すべく画像メモリ36へアップロードを開始する。このとき、プリント&スキャナコントローラ120ではDRAM制御用のIC32A及び32Bの調停を受けて、画像メモリ33から原稿画像データD1を読み出して画像メモリ36へアップロードするようになされる。その後、ステップB10で原稿画像データD1のアップロードを終了する。
【0123】
この原稿画像データD1の転送に関しては、実際に通信回線を通じて相手方へ原稿画像データD1を転送する場合、相手方の端末装置と当該複写機200の間の通信回線が混在している場合が想定されるので、当該原稿画像データD1をいつでもダウンロード可能な状態、すなわち、プリント&スキャナコントローラ120内の画像メモリ36にアップロードを完了した時点を以て相手方へ原稿画像データD1を転送した旨の後処理がなされる。
【0124】
この例で原稿画像データD1を転送した後、ステップB11に移行する。ステップB11では「当該原稿画像データD1を正常転送した旨」を示すスキャナJOB内容を紙出力するかがチェックされる。この際のチェックでは不揮発メモリ27から紙出力選択データD3が読み出され、その紙出力選択フラグFGとその基準値とを比較処理することにより判別される。このとき、紙出力選択データD3に関して紙出力選択フラグFGを参照して、FG=「1」で「スキャナJOB内容を紙出力する旨」を判別できる。また、紙出力選択フラグFGが「0」の場合は、「スキャナJOB内容を紙出力しない旨」を判別することができる。
【0125】
従って、紙出力選択データD3の内容に基づき、FG=1の場合はステップB10に移行する。ステップB10では記録紙30に印刷すべきスキャナJOB内容を作成するようになされる。スキャナJOB内容はCPU25によって作成される。例えば、画像メモリ33等からJOB管理情報を読み出し、図11に示した、当該予約JOBに係るシリアル番号のユーザID、終了情報、転送終了時刻、転送所用時間、プリント時刻、原稿画像データD1の転送先、画像枚数、画像サイズ、解像度等の情報を集め、記録紙30に記録すべき印刷項目を抽出し編集する。これにより、スキャナJOB内容が作成され、この情報内容が画像形成データD6となる。
【0126】
そして、ステップB13に移行して画像形成データD6に基づいてプリント動作を開始する。このとき、プリンタ部180では予約JOBに係るシリアル番号、ユーザID、終了情報、転送終了時刻、転送所用時間、プリント時刻、原稿画像データD1の転送先、画像枚数、画像サイズ、解像度等を印刷項目として記録紙30にスキャナJOB内容が記録(形成)される。
【0127】
なお、スキャナJOB内容には原稿画像データD1を正常転送した旨の他に、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了したか否か、及び、当該一連の処理が異常終了した場合はその原因を記録するようになされる。そして、ステップB14でプリント動作を終了すると、ステップB15に移行して記録紙30を排紙するようになされる。
【0128】
また、ステップB11で当該情報内容を紙出力しない場合は、当該情報内容を紙出力することなく、ステップB16に移行する。ステップB16ではCPU25によって終了判断がなされる。このとき、CPU25では電源オフ情報や、スタンバイ情報等を検出して当該スキャナJOBを終了する。これらの電源オフ情報や、スタンバイ情報等を検出されない場合はステップB1に戻って上述した処理を繰り返すようになされる。
【0129】
このように、本発明に係る実施例としてのディジタル複合機200及び情報処理方法によれば、任意の原稿画像データD1を指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して予約転送する場合に、CPU25ではスキャナJOB内容の紙出力の選択有無がチェックされる。そして、CPU25では原稿画像データD1を転送した後に、紙出力選択データD3に基づく紙出力選択フラグがFG=1の場合に、スキャナJOB内容を記録紙30に形成し出力するようにプリンタ部180を制御するようになされる。
【0130】
従って、スキャナJOBの転送処理をリアルタイムにできない状況下において、そのスキャン予約JOBが終了したか否かを記録紙30上で確認することができる。これにより、これらのスキャン予約JOBを終了したか否かをリアルタイムに操作パネル900の表示画面上でその終了を待って確認したり、予約JOB履歴等を操作画面上にわざわざ引き出して表示しそれを見直すといった処理が不要になる。
【0131】
換言すると、当該複合機200の近傍にいなくても、スキャン予約JOBが正常に終了したかどうかをプリントアウトされ残されている記録紙30で、コピア感覚でJOBの終了を見極めることが可能となった。
【0132】
また、操作パネル900上でスキャナJOB内容の紙出力機能の選択又は非選択を設定し、この設定に基づく不揮発性メモリ27内の紙出力選択フラグFGに基づいて紙出力をスイッチできるので、スキャナJOB内容の紙出力機能をケース・バイ・ケースによって使い分けることが可能となった。従って、スキャン予約JOBの確認に係る手間を大幅に省くことができる。
【0133】
この実施例では画像形成装置に関して白黒の複合機200について説明したがこれに限られることはなく、もちろん、カラー用の複合機等においても同様な効果が得られる。
【0134】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る画像形成装置によれば、任意の原稿を読み取って指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像情報に関連した画像を形成する場合に、操作情報に基づいて原稿読取手段、転送手段及び画像形成手段の入出力を制御する制御装置を備え、この制御装置は原稿画像情報を転送した後に当該原稿画像情報を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力するように画像形成手段を制御するものである。
【0135】
この構成によって、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が終了したか否かを紙面上で確認することができる。従って、これらの一連の処理を終了したか否かをリアルタイムに操作画面上でその終了を待って確認したり、予約JOB履歴等を操作画面上にわざわざ引き出して表示しそれを見直すといった処理が不要になる。これにより、予約JOB確認に係る手間を大幅に省くことができる。
【0136】
本発明に係る情報処理方法によれば、任意の原稿を読み取って指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像情報に関連した情報を処理する際に、原稿に係る画像情報の転送予約を受け付け、ここで受け付けられた転送予約に係る原稿を読み取って原稿画像情報を取得し、ここで取得された原稿画像情報を転送し、この原稿画像情報を転送した後に「当該原稿画像情報を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力するようになされる。
【0137】
この構成によって、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が終了したか否かを紙面上で確認することができる。従って、これらの一連の処理を終了したか否かをリアルタイムに操作画面上でその終了を待って確認したり、予約JOB履歴等を操作画面上にわざわざ引き出して表示しそれを見直すといった処理が不要になる。これにより、予約JOB確認に係る手間を大幅に省くことができる。
【0138】
この発明は、複写機能、スキャナ機能及びプリンタ機能を備えた白黒及びカラー用のディジタル複合機に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての画像形成装置100の構成例を示すブロック図である。
【図2】画像形成装置100における処理例を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る実施例としての画像形成装置を応用したディジタル複合機200の機能例を説明する概念図である。
【図4】ディジタル複合機200の制御系の構成例を示すブロック図である。
【図5】ディジタル複合機200の断面の構成例を示す概念図である。
【図6】ディジタル複合機200の操作パネル900の構成例を示す上から見た図である。
【図7】複写画面P10の表示例を示すイメージ図である。
【図8】A及びBはスキャナ画面P20−1等の表示例を示すイメージ図である。
【図9】プリンタ画面P30の表示例を示すイメージ図である。
【図10】前JOB確認画面P40の表示例を示すイメージ図である。
【図11】スキャナJOB内容の紙出力例を示すイメージ図である。
【図12】ディジタル複合機200における処理例(その1)を示すフローチャートである。
【図13】ディジタル複合機200における処理例(その2)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 原稿読取手段
11’ スキャナ部
12 転送手段
13 選択手段
14 操作手段
15 制御装置
16 表示手段
17 記憶手段
18 画像形成手段
25,35 CPU
27 不揮発メモリ(記憶手段)
100 画像形成装置
110 ディジタルコピア部
120 プリント&スキャナコントローラ(転送手段)
140 操作部
180 プリンタ部(画像形成手段)
200 ディジタル複合機
【発明の属する技術分野】
この発明は複写機能、スキャナ機能及びプリンタ機能を備えた白黒及びカラー用のディジタル複合機に適用して好適な画像形成装置及び情報処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、原稿画像から取得した画像データに基づいて画像形成を行うデジタル複写機が使用されるに至っている。複写機では原稿の画像情報がスキャナ等により読み込まれ、その原稿の画像情報が一旦、画像メモリに蓄えられる。そして、その画像メモリに蓄えられた画像情報はユーザの要求に応じて画像の縮小、拡大及び回転などの画像処理が施される。ここで画像処理された画像データに基づく画像が画像形成手段(プリンタ)によって所定の転写紙に形成される。この結果、原稿画像を複写(コピー)することができる。
【0003】
また、上述のスキャナ機能を実装したディジタル複合機も使用されている。この種の複合機ではスキャナにより読み取った原稿の画像情報をファイル転送プロトコルに基づき、インターネット等の通信線を用いて指定先の外部機器へ転送するようになされる。このスキャナ機能を備えた複合機はコピアのプリンタ機能と同様に、複数JOBの予約受け付けが可能となっており、予約したJOBが正常に送信されたか否かを例えば、操作パネル上の表示部等により確認できるようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来方式の複数JOBが予約できるディジタル複合機によれば、以下のような問題がある。
【0005】
▲1▼ 通常の複写機能を使用する場合、つまり、コピア/プリンタJOBにおいては、JOBの終了をプリントアウトされた成果物で判断することができる。しかし、任意の原稿を走査して原稿画像データを取得し、当該原稿画像データを予約先の相手方へインターネット等を通じて転送するスキャナJOBにおいては、プリントアウト成果物の代用となるものが見あたらない。
【0006】
▲2▼ 従来方式ではスキャナJOBが終了したかどうかをコピア/プリンタJOBのような感覚で直接判断することができないことから、複合機10の前でスキャナJOBの終了を待っていなくてはならない。
【0007】
▲3▼ しかも、原稿画像データのアップロード時の操作部の表示、例えば、「アップロードしています」等のメッセージを見逃した場合は、特別の操作をしない限り、従来方式ではスキャナJOBが正常に終了したかどうかを確認することができない。因みに、このメッセージを見逃した場合は、JOB履歴情報を表示画面上に引き出して確認する方法がある。この場合には、表示JOB数に限度が有り、送信先の確認に手間及び時間がかかる。
【0008】
▲4▼ このJOB履歴情報の表示確認の他に、送信先に問い合わせて原稿画像データが格納されているかを確認する方法があるが、通信回線をいたずらに占有し回線接続処理が複雑になる。
【0009】
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、任意の原稿画像情報を指定先の外部機器等へ転送する場合に、原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常に終了したか否かを紙面上で確認できるようにすると共に、予約JOB確認に係る手間を大幅に省略できるようにした画像形成装置及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、任意の原稿を読み取って指定先へ所定のファイル伝送プロトコルに基づく転送方法を利用して転送する原稿画像情報に関連した画像を形成する装置であって、少なくとも、原稿に係る画像情報の転送予約を含み入力操作される操作手段と、この操作手段により転送予約された原稿を読み取って原稿画像情報を取得する原稿読取手段と、この原稿読取手段により取得された原稿画像情報を転送する転送手段と、原稿画像情報に係る画像を形成する画像形成手段と、操作手段による操作情報に基づいて原稿読取手段、転送手段及び画像形成手段の入出力を制御する制御装置とを備え、この制御装置は原稿画像情報を転送した後に当該原稿画像情報を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力するように画像形成手段を制御することを特徴とするものである。
【0011】
本発明に係る画像形成装置によれば、任意の原稿を読み取って、例えば、指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像情報に関連した画像を形成する場合に、少なくとも、操作手段では原稿に係る画像情報の転送予約を含み操作される。原稿読取手段では、操作手段により予約された原稿を読み取って原稿画像情報を取得するようになされる。転送手段では原稿読取手段により取得された原稿画像情報を相手方へ転送するようになされる。画像形成手段では、原稿画像情報に係る画像を形成するようになされる。制御装置では操作手段による操作情報に基づいてこれらの原稿読取手段、転送手段及び画像形成手段の入出力を制御する。
【0012】
これを前提にして、制御装置では原稿画像情報を転送した後に当該原稿画像情報を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力するように画像形成手段を制御するようになされる。従って、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理(以下で予約JOBという)が正常に終了したか否かを紙面上で確認することができる。これにより、これらの予約JOBを終了したか否かをリアルタイムに操作画面上でその終了を待って確認したり、JOB履歴等を操作画面上にわざわざ引き出して表示しそれを見直すといった処理が不要になる。従って、JOB終了確認に係る手間を大幅に省くことができる。
【0013】
本発明に係る情報処理方法は任意の原稿を読み取って指定先へ所定のファイル伝送プロトコルに基づく転送方法を利用して転送する原稿画像情報に関連した情報を処理する方法であって、原稿に係る画像情報の転送予約を受け付け、ここで受け付けされた転送予約に係る原稿を読み取って原稿画像情報を取得し、ここで取得された原稿画像情報を転送し、この原稿画像情報を転送した後、当該原稿画像情報を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力することを特徴とするものである。
【0014】
本発明に係る情報処理方法によれば、任意の原稿を読み取って、例えば、指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像情報に関連した情報を処理する際に、予約JOBが終了したか否かを紙面上で確認することができる。
【0015】
従って、これらの予約JOBを終了したか否かをリアルタイムに操作画面上でその終了を待って確認したり、予約JOB履歴等を操作画面上にわざわざ引き出して表示しそれを見直すといった処理が不要になる。これにより、予約JOB確認に係る手間を大幅に省くことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態に係る画像形成装置及び情報処理方法について説明をする。
(1)実施形態
図1は、本発明の実施形態としての画像形成装置100の構成例を示すブロック図である。
この実施形態では任意の原稿を読み取って指定先へFTP/e−mailといった転送方法等を利用して転送する原稿画像情報に関連した画像を形成する場合に、操作情報に基づいて原稿読取手段、転送手段及び画像形成手段の入出力を制御する制御装置を備え、原稿画像情報を転送した後に当該原稿画像情報を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力するようにして、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が終了したか否かを紙面上で確認できるようにすると共に、JOB終了確認に係る手間を大幅に省略できるようにしたものである。
【0017】
図1に示す画像形成装置100は指定先へ所定のファイル伝送プロトコルに基づく転送方法を利用して転送する任意の原稿に係る画像情報(以下で原稿画像情報D1ともいう)に関して画像を形成する装置である。ファイル伝送プロトコルに基づく転送方法としては、いわゆるファクシミリ伝送に見られないFTP(File Transfer Protocol)、TFTP(Trivial File Transfer Protocol)、E−Mailといった形態を想定している。この画像形成装置100は複写機能、スキャナ機能及びプリンタ機能を備えたディジタル複合機に適用して極めて好適である。
【0018】
この画像形成装置100は少なくとも、原稿読取手段11、転送手段12、選択手段13、操作手段14、制御装置15、表示手段16、記憶手段17及び画像形成手段18を有している。操作手段14は指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像情報D1の転送予約を含み入力操作される。操作手段14は制御装置15に接続される。制御装置15には原稿読取手段11が接続されており、操作手段14により転送予約された原稿を読み取って原稿画像情報D1を取得するようになされる。原稿読取手段11には白黒用又はカラー用のスキャナを使用することを前提とする。
【0019】
この制御装置15には更に転送手段12が接続されており、原稿読取手段11により取得された原稿画像情報D1を相手方の端末装置等へ転送するようになされる。転送手段12は画像メモリ、通信制御装置等を使用して構成される。制御装置15には更に画像形成手段18が接続されており、原稿画像情報D1に係る画像を画像形成データD6に基づいて形成するようになされる。画像形成データD6は原稿画像情報D1をプリント用のデータに変換したものである。
【0020】
画像形成手段18では例えば、「当該原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成するようになされる。この情報内容には原稿画像情報D1を正常転送した旨の他に、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了したか否か、及び、当該一連の処理が異常終了した場合はその原因の記述が含まれる。画像形成手段18には白黒用又はカラー用のプリンタを使用することを前提とする。
【0021】
制御装置15では操作手段14により入力された操作情報D4に基づいて原稿読取手段11、転送手段12、表示手段16、記憶手段17及び画像形成手段18の入出力を制御する。例えば、制御装置15はスキャナJOBを実行する。スキャナJOBとは任意の原稿を走査して原稿画像情報D1を取得し、転送予約先の相手方へ当該原稿画像情報D1を転送する処理をいう。
【0022】
この例で制御装置15には選択手段13が接続され、「原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力するか否かを予め選択するようになされる。選択手段13はユーザによって操作される。スキャナJOBを受け付ける際に、選択手段13を使用して操作画面上で紙出力機能を選択し又はこの機能を選択しないように設定することができる。
【0023】
この例で選択手段13が操作されると、制御装置15には紙出力選択情報D3が出力される。紙出力選択情報D3は「原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力する、又は、当該原稿画像情報D1の転送に関して紙形成出力をしないという内容である。紙出力選択情報D3は記憶手段17等に保持される。
【0024】
制御装置15では原稿画像情報D1を転送した後に、記憶手段17に保持されている紙出力選択情報D3に基づいて「当該原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力するように画像形成手段18が制御される。このようにすると、制御装置15では「予約受け付け時」のみに「原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容の紙形成出力を実行することができる。スキャナJOBが非予約状態で受け付けられた場合は、このような情報内容の紙形成出力を実施しないようにできる。
【0025】
この情報内容には「原稿画像情報D1を正常転送した旨」の他に、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了したか否か、及び、当該一連の処理が異常終了した場合はその原因の記述が含まれる。また、情報内容に相手方を示す転送先アドレスを含めてもよい。
【0026】
上述の制御装置15には表示手段16が接続されており、操作手段14で入力される操作情報D4に基づいてJOB履歴情報D2を表示するようになされる。表示手段16には液晶表示装置が使用される。上述の操作手段14、選択手段13及び表示手段16を一体化してユーザズインタフェース表示装置(操作パネル)を構成するようにしてもよい。
【0027】
この表示手段16に表示されるJOB履歴情報D2には相手方を示す転送先アドレスが表示される。このようにすると、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了した場合に、転送予約した相手方の転送先アドレスを表示手段16上で確認することができる。
【0028】
記憶手段17には原稿読取手段11から出力される原稿画像情報D1や、選択手段13から出力される紙出力選択情報D3、操作手段14から出力される操作情報D4等が記憶される。記憶手段17には不揮発性のメモリ、例えば、ハードディスク(HDD)、記憶保持動作付きのRAM等が使用される。
【0029】
続いて、本発明に係る情報処理方法について当該画像形成装置100の処理例について説明をする。図2は画像形成装置100における処理例を示すフローチャートである。
【0030】
この実施形態では任意の原稿を読み取って指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像情報D1に関連した情報を処理する場合を前提とする。また、原稿画像情報D1を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力するか否かを予め選択する場合を例に採る。この情報内容には相手方を示す転送先アドレスが含まれる。
【0031】
これら処理条件にして図2に示すフローチャートのステップA1で指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送するための原稿画像情報D1の転送予約が待機される。この原稿画像情報D1の転送予約を受け付ける場合はステップA2に移行する。ステップA2では転送条件等が設定される。このとき、ユーザは操作手段14を使用して当該原稿画像情報D1の転送条件等が設定される。ここで設定される転送条件等は操作情報D4となる。制御装置15では操作手段14による操作情報D4に基づいて原稿読取手段11、転送手段12及び画像形成手段18の入出力を制御するようになされる。
【0032】
そして、ステップA3に移行して制御装置15では正常転送情報内容の紙出力が選択されたかをチェックされる。このとき、ユーザは選択手段13を使用して「原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容の紙出力を要求する場合は、当該情報内容の紙出力を選択する。この紙出力が選択されない場合はステップA5に移行する。
【0033】
この紙出力が選択された場合はステップA4に移行して紙出力選択情報D3を例えば、不揮発性のメモリ等の記憶手段17に保持する。電源が切られてもその内容を保持し、その原稿画像情報D1の転送後に紙出力選択情報D3に基づく画像形成制御をするためである。紙出力選択情報D3は例えば、予め紙出力選択フラグFG等として管理するものとすれば、FG=「1」で当該情報内容を紙出力する、また、FG=「0」で当該情報内容を紙出力しない等を判別できるようになる。
【0034】
そして、ステップA5に移行する。ステップA5では先に受け付けられた転送予約に係る原稿を読み取る。このとき、原稿読取手段11では操作手段14により予約された原稿を読み取って原稿画像情報D1を取得するようになされる。原稿画像情報D1は記憶手段17に一時記録される。その後、ステップA6に移行する。
【0035】
このステップA6では他の処理が有るかをチェックされる。この際のチェックでは制御装置15によってJOB管理リスト等が参照される。割り込みに係るコピー処理等が有る場合には、ステップA7に移行して予約に係る原稿転送に優先してそのコピー処理を実行する。その後、ステップA8に移行する。
【0036】
このステップA8では先に取得された原稿画像情報D1を指定先へ所定のファイル伝送プロトコルに基づいて転送する。現在ではFTP/e−mailといった転送方法を利用するが、これに限定されることはなく、今後導入される転送方法を利用してもよい。この転送手段12では記憶手段17から原稿画像情報D1を読み出して相手方へ転送するようになされる。この原稿画像情報D1の転送に関しては、実際に通信回線を通じて相手方へ原稿画像情報D1を転送する場合と、相手方から当該原稿画像情報D1をいつでもダウンロード可能な状態になされる場合、すなわち、転送手段12内の画像メモリにアップロードを完了した時点を以て相手方へ原稿画像情報D1を転送したとする場合を想定している。
【0037】
この例で原稿画像情報D1を転送した後、ステップA9に移行する。ステップA9では「当該原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙出力するかがチェックされる。この際のチェックでは記憶手段17から紙出力選択情報D3が読み出され、その基準値と比較処理等することにより判別される。紙出力選択情報D3に関して紙出力選択フラグがFG=「1」の場合は、当該情報内容を紙出力すると判別され、また、紙出力選択フラグがFG=「0」の場合は当該情報内容を紙出力しないと判別される。
【0038】
従って、紙出力選択情報D3の内容に基づいて当該情報内容を紙出力する場合はステップA10に移行する。ステップA10では当該原稿画像情報D1を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力する。このとき、画像形成手段18では「当該原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成するようになされる。この情報内容には原稿画像情報D1を正常転送した旨の他に、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了したか否か、及び、当該一連の処理が異常終了した場合はその原因の記述が含まれる。
【0039】
また、ステップA9で当該情報内容を紙出力しない場合は、当該情報内容を紙出力することなく、ステップA11に移行する。ステップA11では制御装置15によって終了判断がなされる。このとき、制御装置15では電源オフ情報や、スタンバイ情報等を検出して当該スキャナJOBを終了する。これらの電源オフ情報や、スタンバイ情報等を検出されない場合はステップA1に戻って上述した処理を繰り返すようになされる。
【0040】
このように、本発明に係る実施形態としての画像形成装置100及び情報処理方法によれば、任意の原稿を読み取って指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像情報D1に関連した画像を形成する場合に、制御装置15では正常転送情報内容の紙出力の選択有無がチェックされる。そして、制御装置15では原稿画像情報D1を転送した後に、紙出力選択情報D3に基づいて「当該原稿画像情報D1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力するように画像形成手段18を制御するようになされる。
【0041】
従って、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理(以下で予約JOBという)が正常に終了したか否かを紙面上で確認することができる。これにより、これらの予約JOBを終了したか否かをリアルタイムに操作画面上でその終了を待って確認したり、JOB履歴等を操作画面上にわざわざ引き出して表示しそれを見直すといった処理が不要になる。従って、予約JOB確認に係る手間を大幅に省くことができる。
【0042】
(2)実施例
図3は本発明に係る実施例としてのディジタル複合機200の機能例を説明する概念図である。
図3に示すディジタル複合機(コピア)200は、コピア/スキャナ/プリンタの各機能により複数JOBの同時予約が可能な装置であり、実施形態で説明した画像形成装置100が応用されるものである。つまり、この複合機200では、少なくとも、原稿を読み取って記録紙に画像を形成するコピー機能、原稿を読み取って指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して原稿画像を送信するスキャナ機能、及び、パーソナルコンピユータ(以下パソコンという)102から受信した画像データに基づいて記録紙に画像を形成するプリント機能の3つを有している。
【0043】
この例で、スキャナ機能に関しては、ローカルエリアネットワーク(Local Aria Network:LAN)やインターネット等を使用して原稿画像情報を相手方へデータ送信するネットワークスキャナ機能が含まれている。相手方の端末装置101に関してはFTPサーバやe−mailサーバ等が準備されることが望ましい。
【0044】
当該複合機200では、ネットワークスキャナ機能に関して複数のスキャナJOB予約を受け付けるようになされる。この受け付けは、複数のユーザが1台のディジタル複合機200に対してスキャナJOBを予約し、当該複合機200では転送予約された各々の原稿を順次読み取って相手方へデータ送信をするためである。各々のユーザではネットワークスキャナが本当に機能して予約した原稿の画像情報が指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して送信されたかを確認する手段が必要となされる。
【0045】
この複合機200では外部への原稿画像情報の転送が完了した時点で、スキャナJOBに関して「当該原稿画像情報を正常転送した旨」を示すスキャナJOB内容を自動生成してプリントアウトを実行する(紙に形成し出力する)ようになされる。このスキャナJOBにおいては、原稿内容そのもののプリントアウトは不要であるが、コピア/プリント感覚での「JOB終了」をユーザに実感させることができる。
【0046】
図4はディジタル複合機200の制御系の構成例を示すブロック図である。図4に示す複合機200は指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する任意の原稿に係る画像情報(以下で原稿画像データD1ともいう)に関してスキャナJOBの情報内容をプリントアウトする機能を備えた装置であり、デジタルコピア本体110及びプリント&スキャナコントローラ(画像処理手段)120を有している。
【0047】
デジタルコピア本体110はスキャナ部11’、操作部140、制御装置15及びプリンタ部180を有している。この制御装置15には原稿読取手段11の一例となる白黒又はカラー用のスキャナ部11’が接続されている。スキャナ部11’は固体撮像装置(以下単にCCDという)21及びスキャナ制御部22を有している。スキャナ制御部22は制御装置15からの原稿読み取り命令に基づいてCCD21の入出力を制御する。CCD21では操作部140により転送予約された原稿を読み取って画像取得信号Sinを出力するようになされる。
【0048】
制御装置15は読み取り処理部23、データ圧縮用のIC(以下単に圧縮ICという)24、画像制御用のCPU25、不揮発メモリ27、DRAM制御用のIC32A、画像メモリ33、ハードディスク(以下HDDという)62、データ伸長用のIC63、書込み処理部64を有している。画像メモリ33には圧縮メモリ31及びページメモリ34が含まれている。
【0049】
上述のCCD21には読み取り処理部23が接続されており、CCD21からの画像取得信号Sinを入力して、アナログ・ディジタル変換等の画像処理をして原稿画像データD1を圧縮IC24に出力するようになされる。圧縮IC24では原稿画像データD1を符号化して圧縮したり、ファイル送信する際の原稿送信データを符号化して圧縮するようになされる。
【0050】
圧縮IC24にはDRAM制御用のIC32Aが接続され、このIC32Aには更に画像制御用のCPU25、不揮発メモリ27、PCIバス28、画像メモリ33、HDD62及びデータ伸長用のIC(以下単に伸長ICという)63が接続されている。上述の圧縮後のデータはCPU25のメモリ書込み制御を受けて一旦、画像メモリ33の圧縮メモリ31に格納される。画像メモリ33は原稿を読み取って得た画像送信データなどを記憶するために使用される。
【0051】
このCPU25には操作手段の一例となる操作部140が接続されている。操作部140は表示手段の一例となる液晶表示装置(以下でLCD16’という)及び操作制御部26を有している。操作部140では指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像データD1の転送予約を含み入力操作される。操作制御部26は画像制御用のCPU25とシリアル通信をするようになされる。当該CPU25は操作制御部26の他にスキャナ制御部26やプリンタ制御部48等に接続されてシリアル通信をするようになされる。
【0052】
この操作制御部26にはLCD16’が接続されており、操作部140で入力される操作情報D4に基づいてJOB履歴情報D2を表示するようになされる。このLCD16’にはJOB履歴情報D2と共に相手方を示す転送先アドレスが表示される。このようにすると、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了した場合に、転送予約した相手方の転送先アドレスをLCD16’上で確認することができる。
【0053】
上述の操作部140は図示しないタッチパネル及びLCD16’を一体化して操作パネルを構成する。この操作部140には実施形態で説明した選択手段13の機能を備えている。つまり、操作部140では、「原稿画像データD1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力するか否かを予め選択するようになされる。操作部140はユーザによって操作される。スキャナJOBを受け付ける際に、操作部140を使用してLCD16’における操作画面上で紙出力機能を選択し又はこの機能を選択しないように設定される。
【0054】
この例で操作部140によって紙出力機能に関して選択又は非選択操作すると、CPU25には「原稿画像データD1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力する、又は、当該原稿画像報D1の転送に関して紙形成出力をしないという紙出力選択データD3が出力される。出力選択データD3は不揮発メモリ27等に保持される。この紙出力選択データD3はCPU25によって、予め紙出力選択フラグFGとして管理するようになされる。つまり、紙出力選択フラグがFG=「1」でスキャナJOB内容を紙出力する。また、紙出力選択フラグがFG=「0」でスキャナJOB内容を紙出力しない等を区分するようになされる。
【0055】
また、この複合機200ではCPU25によって、プリンタ部180による画像形成に関して予め優先順位が定められた複数のジョブ命令が記録管理される。CPU25ではジョブ命令に従ってスキャナ部11’、プリント&スキャナコントローラ120及びプリンタ部180を駆動してジョブ命令を実行するようになされる。
【0056】
この例では、複数ページを画像形成するジョブ命令がCPU25によって実行中に、プリンタ部180を使用する割り込み要求が受け付けられた場合に、その実行中のジョブ命令を当該ページの区切りで一旦中断され、複数のジョブ命令の優先順位に基づいて他のジョブ命令が実行され、又は、当該ジョブ命令を引き続き実行するようになされる。
【0057】
このCPU25はスキャナ制御部22、操作制御部26、不揮発メモリ27,DRAM制御用のIC32A、プリンタ制御部48に接続され、操作部140により入力された操作情報D4に基づいてこれらの入出力を制御する。例えば、CPU25はスキャナJOBを実行する。スキャナJOBとは任意の原稿を走査して原稿画像データD1を取得し、転送予約先の相手方へ当該原稿画像データD1を転送する処理をいう。
【0058】
画像メモリ33にはスキャナ部11’から出力される原稿画像データD1や、操作部140から出力される紙出力選択データD3、操作部140から出力される操作情報D4等が記憶される。画像メモリ33には不揮発性記憶装置、例えば、記憶保持動作付きのRAM等が使用される。この例で画像メモリ33の他にハードディスク(HDD)62を備え、画像メモリ33の記憶内容をバックアップするようにしてもよい。
【0059】
CPU25では原稿画像データD1を転送した後に、不揮発メモリ27に保持されている紙出力選択データD3に基づいて「当該原稿画像データD1を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力するようにプリンタ部180が制御される。このようにすると、CPU25では「予約受け付け時」のみに「原稿画像データD1を正常転送した旨」を示す情報内容の紙形成出力を実行することができる。スキャナJOBが非予約状態で受け付けられた場合は、このような情報内容の紙形成出力を実施しないようにできる。
【0060】
この情報内容には「原稿画像データD1を正常転送した旨」の他に、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了したか否か、及び、当該一連の処理が異常終了した場合はその原因の記述が含まれる。また、情報内容に相手方を示す転送先アドレスを含めてもよい。
【0061】
上述のDRAM制御用のIC32Aには伸長IC63が接続されており、画像メモリ33から、圧縮された原稿画像データを読み出して、そのデータを復号化して伸長したり、FAX受信した原稿受信データを復号化して伸長するようになされる。上述の伸長後のデータはCPU25のメモリ書込み制御を受けて一旦、画像メモリ33のページメモリ34に格納される。プリンタ部180へ画像形成データD5として出力するためである。
【0062】
この伸長IC63には書込み処理部64が接続されており、伸長後の画像形成データD5に基づいてPWM変調等の処理を経てレーザ制御信号Soutを出力するようになされる。書込み処理部64には画像形成手段の一例となるプリンタ部180が接続されており、原稿画像データD1に係る画像、例えば、スキャナJOB内容をプリントアウトするようになされる。
【0063】
画像形成手段18には白黒用又はカラー用のプリンタを使用する。プリンタ部180はレーザ駆動部(LD)38及びプリンタ制御部48を有している。つまり、書込み処理部64にはレーザダイオード(LD)を含むレーザ駆動部38が接続され、レーザ制御信号Soutに基づいてレーザ光を発生するようになされる。このレーザ光は図示しない感光体ドラム等に照射され、当該ドラムで潜像が形成され、この潜像がトナーによって現像される。現像後のトナー像は所望の用紙に転写されて定着された後に排紙される。
【0064】
また、上述した制御装置15のDRAM制御用のIC32AにはPCIバス28を通じて転送手段の一例となるプリント&スキャナコントローラ120が接続されている。プリント&スキャナコントローラ120はDRAM制御用のIC32B、通信コントローラ用のCPU35、画像メモリ(DRAM)36及びLAN用のインタフェース(I/F)37を有している。プリント&スキャナコントローラ120ではスキャナ部11’により取得された原稿画像データD1を相手方の端末装置等へ転送するように制御される。
【0065】
画像メモリ36には相手方の端末装置等へ転送する、スキャナ部11’により取得された原稿画像データD1をアップロードするようになされる。このアップロードによって相手方の端末装置等から当該複合機200へいつでもダウンロードできる状態となる。この例では、このアップロードされた時点を相手方の端末装置等への転送を完了とするようにしている。
【0066】
LANインタフェース37はLAN等の通信回線を通じてパーソナルコンピユータ(以下パソコンという)102等に接続され、そのパソコン102から送られてくる画像データを受け取ったり、また、スキャナ部11’により取得された原稿画像データD1を指定先のFTPサーバや、e−mailサーバ等へ送信するようになされる。
【0067】
この例で、PCIバス28は制御装置15とプリント&スキャナコントローラ120との間を接続するようになされる。つまり、PCIバス28はDRAM制御用のIC32A及び32B間に接続され、プリント&スキャナコントローラ120からディジタルコピア本体へ画像データの転送が可能となされている。
【0068】
この画像メモリ36に記憶される画像受信データ及びその画像メモリ33から読み出される原稿画像データ(画像送信データ)D1はDRAM制御用のIC32A,32Bによって調停が行われ、かつ、画像メモリ33へのアクセス制御がなされる。この例では、複写機能とプリンタ機能とが競合したときは、プリンタ部180を優先的に複写機能に使用させ、プリント&スキャナコントローラ120による画像受信データを画像メモリ33に一時記憶するように、IC32A、32Bによって調停される。
【0069】
続いて、複合機200の断面の構成例について説明する。図5は複合機200の断面の構成例を示す概念図である。複合機200は自動原稿給紙装置(RADF)40、画像読み取り部(プラテン用)50及びプリンタ部180から構成される。自動原稿給紙装置40は図5に示す原稿載置部41、ローラ42a、ローラ42b、ローラ43、反転ローラ44、反転部45及び排紙皿46を有している。
【0070】
また、画像読み取り部50は第1のプラテンガラス51、第2のプラテンガラス52、光源53、ミラー54、55、56、結像光学系57、CCD撮像装置58及び図示しない光学駆動系を有している。プリンタ部180は感光体ドラム71、帯電部72、現像部73、転写部74、分離部75、クリーニング部76、搬送機構77及び定着部78を有している。
【0071】
例えば、原稿載置部41には原稿の第1頁目の表面を上にした状態で、複数枚の原稿20が載置されている。そして、図示しないADF制御部によってローラ42a及びローラ42bが駆動されると、これらのローラ42a及びローラ42bを介して繰り出された原稿20の1枚目がローラ43を介して搬送される。
【0072】
このとき、図示しない読み取り制御部の制御を受けて、画像読み取り部50の光源53から原稿20の画像面に光が照射される。この反射光はミラー54,55,56によって案内され、その反射光が結像光学系57を介してCCD撮像装置58に取り込まれる。これにより、CCD撮像装置58の受光面に原稿20の画像が結像される。
【0073】
ここで、プラテンガラス51上に原稿20の読み取り面を下に向けた状態で、その原稿20が原稿載置部41に載置された場合には光学駆動系はプラテンガラス51に沿って、画像読み取り部50を走査することでCCD撮像装置58に取り込まれる。そして、読み取られた原稿20の画像取得信号SinはCCD撮像装置28から図4に示した読み取り処理部23に転送される。読み取り処理部23では画像取得信号Sinをアナログ・デジタル変換した後の原稿画像データD1が圧縮IC24に出力される。圧縮IC24で圧縮された後にDRAM制御用のIC32Aの制御を受けて画像メモリ33に格納される。
【0074】
この画像メモリ33は電源バックアップされており、瞬断などによって主電源がオフされても、原稿画像データD1をバックアップできるので、画像編集処理などのために読み込まれた貴重な原稿画像データD1の消失を防止できる。
【0075】
なお、自動原稿給紙装置40において、原稿20が自動給紙される操作モードの場合には、ローラ43の周囲を原稿20が回るようになる。この場合にはプラテンガラス52下に光源53とミラー54とが固定された状態で、原稿画像が画像読み取り部50によって読み取られる。そして、原稿20の第1頁目が読み取られると、今度は反転ローラ44を介して再度、ローラ43を用いた巻き取り操作が行われ、原稿裏面の画像が画像読み取り部50で読み取られ、その画像取得信号Sinが画像処理回路35に出力される。
【0076】
このようにして、表面と裏面の画像が読み取られた原稿20は、再度反転ローラ44で反転されて表面を下に向けた状態で、排紙皿46に積載されていく。これと共に画像読み取り部50で、読み取られた画像取得信号Sinは読み取り処理部23で、デジタルの原稿画像データD1に変換された後に、図4に示した画像メモリ33に格納される。
【0077】
一方、記録紙30が積載されている給紙カセット30a又は30bから、記録紙30が繰り出されてプリンタ部180に給送される。記録紙30はその入り口のレジストローラ61で同期が採られた後に感光体ドラム71に、より近接する。
【0078】
この状態で、プリンタ部180では例えば、「当該原稿画像データD1を正常転送した旨」を示す情報内容を記録紙30に形成するようになされる。この情報内容には原稿画像データD1を正常転送した旨の他に、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了したか否か、及び、当該一連の処理が異常終了した場合はその原因の記述が含まれる。
【0079】
例えば、画像形成データD6の一例となるJOB確認データD61が画像メモリ33のページメモリ34から読み出される。JOB確認データD61は予め準備された印刷項目に画像制御用のCPU25の編集機能を利用して作成され、JOB確認データD61として画像形成手段18に出力される。ここでは、ページメモリ34から読み出されたJOB確認データD61は伸長IC63で復号化して伸長された後に、書き込み処理部64に出力される。書き込み処理部64内では、JOB確認データD61に応じたレーザ光がレーザダイオードから感光体ドラム71上へ照射されるので、この感光体ドラム71にスキャナJOB内容の静電潜像が形成される。この静電潜像は現像部73で現像された後に、感光体ドラム71上にトナー像として形成される。
【0080】
このトナー像は感光体ドラム71の下部に設けられた転写部74によって記録紙30に転写される。このとき、記録紙30は感光体ドラム71に吸着される。そして、感光体ドラム71に吸着された記録紙30は分離部75によって感光体ドラム71から分離される。その後、感光体ドラム71から分離された記録紙30は搬送機構77を介して定着部78に送出され、トナー像が熱と圧力とにより定着される。これにより、記録紙30に「当該原稿画像データD1を正常転送した旨」を示すスキャナJOB内容が形成され、当該記録紙30が排紙される。
【0081】
続いて、操作部140について説明する。図6に示す操作パネル900は操作部140の一例であり、一辺の角が丸みを帯びた長方形状を有しており、ユーザが操作し易いように、当該複合機200の自動原稿給紙装置(図示せず)40の手前付近の位置に取付けられている。
【0082】
この操作パネル900上には、少なくとも、表示部87及びモードチェンジキー89が取付けられている。この例では表示部87には液晶表示ディスプレイ(LCD16’)が使用される。この他に表示部87には、PDP(Plasma Display Panel)、電界発光ダイオードなどの平面表示素子を使用してもよく、これらの表示装置は操作パネル900のほぼ中央に配置される。表示部87には、利用者の入力操作性を良くするために、タッチパネルが表示画面上に取付けられる。
【0083】
この他に表示部87の左側にはワンタッチダイヤル用の押しボタンスイッチ901がマトリクス状に配置され、ワンタッチ送信や同報通信などの特殊の通信モードを実行できるようになされている。表示部87の右側にはモードチェンジキー89が設けられ、例えば、モードチェンジキー89の操作に応じて図7〜図9で説明する複写画面P10、スキャナ画面P20−1及びプリンタ画面P30が順次、表示部87にローテーション表示される。各々の画面P10、P20−1及びP30で「予約リスト」のタグを選択すると図10に示すような前JOB確認画面P40を表示するようになされる。
【0084】
更に、表示部87の右側にはモードチェンジキー89の他に、数字の「1」〜「0」のテンキーや、チェックボタン903、ヘルプボタン904、アプリケーションボタン905、プログラムボタン906、リセットボタン907、ストップ/クリアボタン908、割り込みコピーボタン909、電源スイッチ910、スタートボタン911、紙出力選択ボタン912などが配置されている。「1」〜「3」のテンキーの配置領域上には2つの発光ダイオードLED1、LED2が取付けられ、ファイルやエラーを区別するような表示をできるようになされている。
【0085】
操作パネル900では指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像データD1の転送予約を含み入力操作される。表示部87には操作パネル900で入力される操作情報D4に基づいてJOB履歴情報D2を表示するようになされる。この表示部87にはJOB履歴情報D2と共に相手方を示す転送先アドレスが表示される。このようにすると、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了した場合に、転送予約した相手方の転送先アドレスを表示部87上で確認することができる。
【0086】
上述の操作パネル900には実施形態で説明した選択手段13の一例となる紙出力選択ボタン912が備えられる。つまり、操作パネル900では紙出力選択ボタン912の押下によって、「原稿画像データD1を正常転送した旨」を示すスキャナJOB内容をプリントアウトするか否かを予め選択するようになされる。スキャナJOBを受け付ける際に、紙出力選択ボタン912を使用して表示部87における操作画面上で紙出力機能を選択し又はこの機能を選択しないように設定される。
【0087】
続いて、複写画面P10について説明をする。図7に示す複写画面P10には、「コピーできます」のメッセージが表示され、その他に、コピー設定、画質、予約リスト、原稿読込などのタグが同一画面上に表示される。この複写画面P10で「予約リスト」のタグを選択すると図10に示すような前JOB確認画面P40を表示するようになされる。
【0088】
また、コピー設定画面には、「画面選択」、「コピー濃度」、「倍率」、「サイズ選択」などが表示される。「画面選択」では、原稿の記録スタイルが選択できるようになされている。この例では「RADF」をタッチすると、原稿の自動読み取りモードが設定できるようになされている。また、「両面→両面」を押下すると、原稿の両面を記録紙の両面に記録するモードを選択することができ、「両面→片面」、「片面→両面」又は「片面→片面」を押下すると、その表示に対応したモードで原稿を記録紙に記録することができる。
【0089】
「コピー濃度」では、画像データの記録時のコピー濃度(画像濃度ともいう)が任意に調整できるようになされている。この例では「任意1」又は「任意2」を選択できるようになされる。任意キーを選択した場合には、「白抜き三角」キー、「黒地三角」キー又は「普通」キーを押下することにより、コピー濃度が任意に調整できるようになる。因みに「白抜き三角」キーを押下すると、コピー濃度が淡くなる方向に設定され、「黒地三角」キーを押下すると、コピー濃度が濃くなる方向に設定される。これらのキー領域下には「自動」キーが設けられ、コピー濃度が自動調整されるようになされている。
【0090】
「倍率」では、画像データの記録時の画像形成サイズが任意に設定できるようになされている。この例では倍率表示をする表示エリアが設けられる。その他に、独立、ズーム、固定及び等倍などモードキーが用意され、例えば、等倍モードキーをタッチすると表示エリアに「1.00」が表示されるようになされている。
【0091】
「サイズ選択」では、記録紙のサイズが任意に設定できるようになされている。この例では多段給紙方式が採られるので、記録紙収納カセットのイメージ画面を表示する表示エリアが設けられる。記録紙給紙カセットは、例えば、5段用意され、第1段目にはB5サイズの記録紙が収納されていることが表示される。同様にして、第2段目にはA4Rサイズ、第3段目にはA4サイズ、第4段目にはA3サイズ、第5段目には予備のA4Rサイズの記録紙が収納されているイメージ画面が表示される。
【0092】
これらのサイズ表示領域下には、自動サイズキーが設けられ、原稿サイズを検出して指定の変倍率から適切な記録紙カセットを選択して記録するモードを設定できる。また、特定の記録紙収納カセットを指定したときに、そのカセットに収納された記録紙のサイズ情報を検出して、与えられた画像データをその記録紙のサイズに合うように変倍して記録するモードを設定できるようになされている。
【0093】
これにより、記録紙サイズ、原稿サイズの設定を簡単に行うことができる。なお、複写画面P10内の右上側にはコピー枚数を計数する表示領域が設けられ、その下方領域には画像メモリの残量が%表示される。この例ではコピー枚数として「001」が表示され、メモリ残量として「100%」が表示されている。
【0094】
続いて、スキャナ画面P20−1について説明をする。図8Aに示すスキャナ画面P20−1には、「送信先を選んで下さい 手動でも入力することもできます」等のメッセージが表示される他に、「E−Mail」、「HDD」、「FTP」といった転送方法を選択するボタンが設けられる。「HDD」はハードディスク62へのファイル転送である。何の転送方法が選択されているかは、画面上方右側にアイコン表示されている。この例ではE−Mailが選択されている。
【0095】
この複合機200でファイル転送の指定先が予め登録されている場合、E−Mail選択時にはメールアドレス又は、その置き換え名称、HDD選択時にはBox NO.又は、その置き換え名称、FTP選択時にはサイトアドレス、又はその置き換え名称が画面中央部にボタン表示されている。これらの名称等のボタン表示はタッチパネル方式により選択可能となされている。スキャナ画面P20−1には上下スクロールボタン、表題入力ボタン、検索ボタン、全項目表示ボタン、キャンセルボタン、「OK」ボタンK1が設けられている。画面中央右側には「送信先手動入力」ボタンK2が配置されている。
【0096】
ファイル転送先の指定が登録されていない場合は、上述の「送信先手動入力」ボタンK2を押下することにより、送信先のメールアドレス等の入力が可能になされている。ファイル転送方法の選択及び、転送先の指定等を行った後は、「OK」ボタンK1を押下することによりスキャナ画面P20−1が図8Bに示すスキャナJOB画面P20−2に切り替わる。
【0097】
このスキャナJOB画面P20−2には「原稿読取りできます」のメッセージが表示される。指定先へ転送する原稿画像の読み込みが可能となっている状態を示している。この例ではJOB10が空いている。画面中央部には読取り画像に対する原稿画像の読み込み設定及び画像形成条件が表示され、これらの選択が可能となされている。左側から、「ファイルフォーム」、「読み込みモード」、「読み込み濃度」、「倍率」、「読み込みサイズ」、「解像度」、「応用設定」が表示され、スキャナ機能の各設定項目が選択可能となされている。
【0098】
ファイルフォームには「TIFF」、「PDF」が表示され、読み込みモードには「両面」及び「片面」が表示される。読み込み濃度には濃度選択スケール、上下選択ボタン、「普通」ボタン、「自動」ボタンが表示される。倍率には、「1.00」、「ズーム」、「固定倍率」、「等倍」が表示される。読み込みサイズには「8.5×11」、「サイズ設定」「自動」等が表示される。解像度には「600dpi」、「400dpi」、「300dpi」、「200dpi」が表示される。応用設定には「原稿設定」、「応用機能」、「自動画像回転解除」、「原稿読み込み」等が表示される。
【0099】
この例では、ファイルフォームに関して「TIFF」が選択され、読み込みモードについては「片面」が選択され、読み込み濃度については「自動」が選択され、倍率については「等倍」が選択され、読み込みサイズについては「自動」が選択され、解像度については「400dpi」が選択され、応用設定については「原稿設定」が各々選択されている。これにより、スキャナJOB画面P20−2でJOB10にスキャナJOBを予約することができる。
【0100】
続いて、プリンタ画面P30について説明をする。図9に示すプリンタ画面P30はプリンタ基本待機画面である。そのプリンタ画面P30には、「プリントできます」のメッセージが表示される。
【0101】
この例では、メッセージエリアには半角33文字の2段で構成された「プリントできます」又は「イニシャル中です」がプリンタ初期化中に表示される。プリント可能状態では、「プリントできます」のみが表示される。その他に、プリンタ画面P30には「イニシャル」のアイコン領域、「プリンタ」、「強制排紙」、「予約リスト」、「設定」などの選択キーが表示される。
【0102】
「イニシャル」は当該プリンタの状態を示すアイコン領域であり、プリンタが初期化中であることを示すアイコンである。「プリント」のアイコン画面ではプリント中を示したり、「待機中」のアイコン画面でプリント可能状態を示す。その他、「エラー発生」を示すアイコンも準備されている。これらのアイコンには下位階層のアイコンが準備されている。
【0103】
例えば、当該プリンタの装置状態のアイコンとしては、図示しないスパナを象ったサービスマンコールの図柄や、トナー現像部を象ったトナー補給の図柄が準備されている。その他に、アウトプットのアイコンとしては、図示しない複数枚の記録紙を象ったグループの図柄や、ソート、フェイスアップの図柄が準備され、ステイプルアイコンとして、記録紙のステイプル箇所を示す図柄が準備されている。アイコンはプリンタ機能と複写機能とで共通である。
【0104】
「強制排紙」は記録紙をプリンタから強制的に排出するときに使用するタグ、「予約リスト」は複写機能、スキャナ機能又はプリンタ機能などのジョブ動作を確認する時に使用するタグである。このプリンタ画面P30で「予約リスト」のタグを選択すると図10に示すような前JOB確認画面P40を表示するようになされる。
【0105】
この例では、「予約リスト」のタグによってジョブの強制終了、優先度の切替えを行うことができる。また、記録予測時間を分単位で表示される。「設定」はコントローラから諸事項を設定する場合や動作条件の登録を行うときに使用するタグである。この例では、「設定」のタグによってテストプリントを行うことができる。
【0106】
また、これらの下方領域には当該複合機100のイメージ画面が表示され、その周辺の四隅にはパソコンのイメージ画面がそれぞれ表示され、ホストパソコンからデータを受信中には、あたかも、該当するパソコンから画像データが複合機100に転送されているように三日月状のイメージ矢印が点滅表示するようになされている。なお、プリンタ画面P30内の右上側にはプリント枚数を計数する表示領域が設けられ、その下方領域には画像メモリの残量が%表示されるようになされている。
【0107】
続いて、前JOB確認画面P40について説明をする。図10に示す前JOB確認画面P40は、操作パネル900で「予約リスト」のタグの選択操作によってJOB履歴情報D2が不揮発メモリ27等から読み出され、このJOB履歴情報D2に基づいて表示するようになされる。この前JOB確認画面P40にはJOB履歴情報D2と共に相手方を示す転送先アドレスが表示される。
【0108】
つまり、前JOB確認画面P40はスキャン予約JOBを含む各種JOBに係る確認画面であり、予約JOBに係るシリアル番号、当該複合機200の機能動作に係るモード、その動作状態、転送ページ枚数、プリントアウトの出力枚数及び、原稿画像データD1の出力先等が表示項目として挙げられている。
【0109】
この例では、No22の予約JOBとして、コピーモードでその動作が「Complete」状態、ページ枚数が「1」、出力枚数が「5」、出力先は「排紙トレイ(OutPut Tray)」が表示される。No23の予約JOBとして、スキャナモードでその動作が「Complete」状態、ページ枚数が「10」、出力枚数が「10」出力先は「XXX@XXX.ne.jp」が表示される。
【0110】
また、No24の予約JOBとして、プリントモードでその動作が「Complete」状態、ページ枚数は「20」、出力枚数が「100」、出力先は「OutPut Tray」が表示される。No25の予約JOBとして、スキャナモードでその動作が「Complete」状態、ページ枚数が「4」、出力枚数が「4」、出力先は「ftp://XXX/XXX/XXX」というように表示される。このようにすると、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了した場合に、転送予約した相手方の転送先アドレスを表示部87上で確認することができる。
【0111】
続いて、正常転送情報内容の一例となるスキャナJOB内容について説明をする。図11に示すスキャナJOB内容によれば、予約JOBに係るシリアル番号、ユーザID、終了情報、転送終了時刻、転送所用時間、プリント時刻、原稿画像データD1の転送先、画像枚数、画像サイズ、解像度等が記録紙30に印刷項目として記録(形成)される。これらの印刷項目は画像制御用のCPU25の編集機能を利用して作成され、JOB確認データD61として画像形成手段18に出力される。
【0112】
この例でNo25の予約JOBに関して、ユーザIDが「Taroh」、終了情報が「Complete」、転送終了時刻が「’02/02/21 13:56」、転送所要時間が「30’’」、プリント時刻が「’02/02/21 13:57」、原稿画像データD1の転送先が「XXX@XXX.ne.jp」、画像枚数が「4」、画像サイズが「A4」、解像度が「400dpi」・・・・というような内容が記録紙30に印字される。終了情報に関してはエラーの場合は、エラー情報を印字するようになされる。また、転送先に関してはHDD62に保存されている場合は、ディレクトリを印字し、FTP(File Transfer Protocol)サイトの場合はサイトアドレスを印字するようになされる。
【0113】
このようにすると、スキャン予約JOBが終了したか否かを記録紙30上で確認することができる。これにより、これらのスキャン予約JOBを終了したか否かをリアルタイムに操作画面上でその終了を待って確認したり、予約JOB履歴等を操作画面上にわざわざ引き出して表示しそれを見直すといった処理が不要になる。
【0114】
従って、予約JOB確認に係る手間を大幅に省くことができる。なお、当該スキャナJOB内容の紙出力機能については、使用状況下において、当該複合機200から離れる必要がない場合や、また、資源の無駄と考えるユーザのために選択肢を用意して対処している。
【0115】
続いて、本発明に係る情報処理方法について当該複合機200の処理例について説明をする。図12及び図13は複合機200における処理例(その1及び2)を示すフローチャートである。
【0116】
この実施例では任意の原稿を読み取って指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像データD1に関連した情報を処理する場合を前提とする。また、「原稿画像データD1を正常転送した旨」を示すスキャナJOB内容を記録紙30に形成し出力するか否かを予め選択する場合を例に採る。このスキャナJOB内容には相手方を示す転送先アドレスが含まれる場合を前提とする。
【0117】
これら処理条件にして図2に示すフローチャートのステップB1で相手方の転送する原稿に係る原稿画像データD1の転送予約が待機される。この原稿画像データD1の転送予約を受け付ける場合はステップB2に移行する。ステップB2ではスキャン条件等が設定される。
【0118】
このとき、ユーザは操作パネル900を使用して当該原稿画像データD1のスキャン条件等が設定される。ここで設定されるスキャン条件等は操作情報D4となる。CPU25では操作パネル900による操作情報D4に基づいてスキャナ部11’、プリント&スキャナコントローラ120及びプリンタ部180の入出力を制御するようになされる。
【0119】
そして、ステップB3に移行してCPU25ではスキャナJOB内容の紙出力が選択されたかをチェックされる。このとき、ユーザは操作パネル900を使用して「原稿画像データD1を正常転送した旨」を示すスキャナJOB内容の紙出力を要求する場合は、当該スキャナJOB内容の紙出力を選択する。この紙出力選択によって紙出力選択データD3に関して紙出力選択フラグFGに「1」が立てられる。この紙出力を選択しない場合は、紙出力選択データD3に関して紙出力選択フラグFGに「0」が立てられる。紙出力選択フラグFGは不揮発メモリ27に記憶されるので、電源を切ってもその内容が消滅(削除)されない。
【0120】
従って、この紙出力が選択されない場合は、紙出力選択フラグFG=「0」としてステップB5に移行する。この紙出力が選択された場合は、紙出力選択フラグFG=「1」としてステップB4に移行し。この紙出力選択データD3を不揮発メモリ27等に保持する。原稿画像データD1の転送後に紙出力選択データD3に基づく画像形成制御をするためである。そして、ステップB5に移行する。ステップB5では先に受け付けられた転送予約に係る原稿を読み取るべく、スキャン動作を開始する。このとき、スキャナ部11’では操作パネル900により予約された原稿をRADF40で読み取って原稿画像データD1を取得するようになされる。
【0121】
その後、ステップB6でスキャン動作を終了すると共に、原稿画像データD1が画像メモリ33に一時記録される。そして、ステップB7に移行する。このステップB7では前JOBは存在するかがCPU25によってチェックされる。この際のチェックではCPU25によってJOB管理リスト等が参照される。割り込みに係るコピー処理等が有る場合には、ステップB8に移行して予約に係る原稿転送に優先してそのコピー処理を実行する。その後、ステップB9に移行する。
【0122】
ステップB9では先に取得された原稿画像データD1を指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送すべく画像メモリ36へアップロードを開始する。このとき、プリント&スキャナコントローラ120ではDRAM制御用のIC32A及び32Bの調停を受けて、画像メモリ33から原稿画像データD1を読み出して画像メモリ36へアップロードするようになされる。その後、ステップB10で原稿画像データD1のアップロードを終了する。
【0123】
この原稿画像データD1の転送に関しては、実際に通信回線を通じて相手方へ原稿画像データD1を転送する場合、相手方の端末装置と当該複写機200の間の通信回線が混在している場合が想定されるので、当該原稿画像データD1をいつでもダウンロード可能な状態、すなわち、プリント&スキャナコントローラ120内の画像メモリ36にアップロードを完了した時点を以て相手方へ原稿画像データD1を転送した旨の後処理がなされる。
【0124】
この例で原稿画像データD1を転送した後、ステップB11に移行する。ステップB11では「当該原稿画像データD1を正常転送した旨」を示すスキャナJOB内容を紙出力するかがチェックされる。この際のチェックでは不揮発メモリ27から紙出力選択データD3が読み出され、その紙出力選択フラグFGとその基準値とを比較処理することにより判別される。このとき、紙出力選択データD3に関して紙出力選択フラグFGを参照して、FG=「1」で「スキャナJOB内容を紙出力する旨」を判別できる。また、紙出力選択フラグFGが「0」の場合は、「スキャナJOB内容を紙出力しない旨」を判別することができる。
【0125】
従って、紙出力選択データD3の内容に基づき、FG=1の場合はステップB10に移行する。ステップB10では記録紙30に印刷すべきスキャナJOB内容を作成するようになされる。スキャナJOB内容はCPU25によって作成される。例えば、画像メモリ33等からJOB管理情報を読み出し、図11に示した、当該予約JOBに係るシリアル番号のユーザID、終了情報、転送終了時刻、転送所用時間、プリント時刻、原稿画像データD1の転送先、画像枚数、画像サイズ、解像度等の情報を集め、記録紙30に記録すべき印刷項目を抽出し編集する。これにより、スキャナJOB内容が作成され、この情報内容が画像形成データD6となる。
【0126】
そして、ステップB13に移行して画像形成データD6に基づいてプリント動作を開始する。このとき、プリンタ部180では予約JOBに係るシリアル番号、ユーザID、終了情報、転送終了時刻、転送所用時間、プリント時刻、原稿画像データD1の転送先、画像枚数、画像サイズ、解像度等を印刷項目として記録紙30にスキャナJOB内容が記録(形成)される。
【0127】
なお、スキャナJOB内容には原稿画像データD1を正常転送した旨の他に、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了したか否か、及び、当該一連の処理が異常終了した場合はその原因を記録するようになされる。そして、ステップB14でプリント動作を終了すると、ステップB15に移行して記録紙30を排紙するようになされる。
【0128】
また、ステップB11で当該情報内容を紙出力しない場合は、当該情報内容を紙出力することなく、ステップB16に移行する。ステップB16ではCPU25によって終了判断がなされる。このとき、CPU25では電源オフ情報や、スタンバイ情報等を検出して当該スキャナJOBを終了する。これらの電源オフ情報や、スタンバイ情報等を検出されない場合はステップB1に戻って上述した処理を繰り返すようになされる。
【0129】
このように、本発明に係る実施例としてのディジタル複合機200及び情報処理方法によれば、任意の原稿画像データD1を指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して予約転送する場合に、CPU25ではスキャナJOB内容の紙出力の選択有無がチェックされる。そして、CPU25では原稿画像データD1を転送した後に、紙出力選択データD3に基づく紙出力選択フラグがFG=1の場合に、スキャナJOB内容を記録紙30に形成し出力するようにプリンタ部180を制御するようになされる。
【0130】
従って、スキャナJOBの転送処理をリアルタイムにできない状況下において、そのスキャン予約JOBが終了したか否かを記録紙30上で確認することができる。これにより、これらのスキャン予約JOBを終了したか否かをリアルタイムに操作パネル900の表示画面上でその終了を待って確認したり、予約JOB履歴等を操作画面上にわざわざ引き出して表示しそれを見直すといった処理が不要になる。
【0131】
換言すると、当該複合機200の近傍にいなくても、スキャン予約JOBが正常に終了したかどうかをプリントアウトされ残されている記録紙30で、コピア感覚でJOBの終了を見極めることが可能となった。
【0132】
また、操作パネル900上でスキャナJOB内容の紙出力機能の選択又は非選択を設定し、この設定に基づく不揮発性メモリ27内の紙出力選択フラグFGに基づいて紙出力をスイッチできるので、スキャナJOB内容の紙出力機能をケース・バイ・ケースによって使い分けることが可能となった。従って、スキャン予約JOBの確認に係る手間を大幅に省くことができる。
【0133】
この実施例では画像形成装置に関して白黒の複合機200について説明したがこれに限られることはなく、もちろん、カラー用の複合機等においても同様な効果が得られる。
【0134】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る画像形成装置によれば、任意の原稿を読み取って指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像情報に関連した画像を形成する場合に、操作情報に基づいて原稿読取手段、転送手段及び画像形成手段の入出力を制御する制御装置を備え、この制御装置は原稿画像情報を転送した後に当該原稿画像情報を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力するように画像形成手段を制御するものである。
【0135】
この構成によって、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が終了したか否かを紙面上で確認することができる。従って、これらの一連の処理を終了したか否かをリアルタイムに操作画面上でその終了を待って確認したり、予約JOB履歴等を操作画面上にわざわざ引き出して表示しそれを見直すといった処理が不要になる。これにより、予約JOB確認に係る手間を大幅に省くことができる。
【0136】
本発明に係る情報処理方法によれば、任意の原稿を読み取って指定先へFTP/e−mailといった転送方法を利用して転送する原稿画像情報に関連した情報を処理する際に、原稿に係る画像情報の転送予約を受け付け、ここで受け付けられた転送予約に係る原稿を読み取って原稿画像情報を取得し、ここで取得された原稿画像情報を転送し、この原稿画像情報を転送した後に「当該原稿画像情報を正常転送した旨」を示す情報内容を紙に形成し出力するようになされる。
【0137】
この構成によって、転送予約した原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が終了したか否かを紙面上で確認することができる。従って、これらの一連の処理を終了したか否かをリアルタイムに操作画面上でその終了を待って確認したり、予約JOB履歴等を操作画面上にわざわざ引き出して表示しそれを見直すといった処理が不要になる。これにより、予約JOB確認に係る手間を大幅に省くことができる。
【0138】
この発明は、複写機能、スキャナ機能及びプリンタ機能を備えた白黒及びカラー用のディジタル複合機に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての画像形成装置100の構成例を示すブロック図である。
【図2】画像形成装置100における処理例を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る実施例としての画像形成装置を応用したディジタル複合機200の機能例を説明する概念図である。
【図4】ディジタル複合機200の制御系の構成例を示すブロック図である。
【図5】ディジタル複合機200の断面の構成例を示す概念図である。
【図6】ディジタル複合機200の操作パネル900の構成例を示す上から見た図である。
【図7】複写画面P10の表示例を示すイメージ図である。
【図8】A及びBはスキャナ画面P20−1等の表示例を示すイメージ図である。
【図9】プリンタ画面P30の表示例を示すイメージ図である。
【図10】前JOB確認画面P40の表示例を示すイメージ図である。
【図11】スキャナJOB内容の紙出力例を示すイメージ図である。
【図12】ディジタル複合機200における処理例(その1)を示すフローチャートである。
【図13】ディジタル複合機200における処理例(その2)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 原稿読取手段
11’ スキャナ部
12 転送手段
13 選択手段
14 操作手段
15 制御装置
16 表示手段
17 記憶手段
18 画像形成手段
25,35 CPU
27 不揮発メモリ(記憶手段)
100 画像形成装置
110 ディジタルコピア部
120 プリント&スキャナコントローラ(転送手段)
140 操作部
180 プリンタ部(画像形成手段)
200 ディジタル複合機
Claims (12)
- 任意の原稿を読み取って指定先へ所定のファイル伝送プロトコルに基づく転送方法を利用して転送する原稿画像情報に関連した画像を形成する装置であって、
少なくとも、前記原稿に係る画像情報の転送予約を含み入力操作される操作手段と、
前記操作手段により転送予約された前記原稿を読み取って原稿画像情報を取得する原稿読取手段と、
前記原稿読取手段により取得された原稿画像情報を転送する転送手段と、
前記原稿画像情報に係る画像を形成する画像形成手段と、
前記操作手段による操作情報に基づいて原稿読取手段、転送手段及び画像形成手段の入出力を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、
前記原稿画像情報を転送した後に当該原稿画像情報を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力するように前記画像形成手段を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記ファイル伝送プロトコルには少なくとも、FTP、TFTP及びE−Mailを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記原稿画像情報を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力するか否かを選択する選択手段が備えられることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記情報内容には、
前記原稿画像情報を正常転送した旨の他に、
前記転送予約された原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了したか否か、及び、当該一連の処理が異常終了した場合はその原因の記述が含まれることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記情報内容には、
前記相手方を示す転送先アドレスが含まれることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記操作情報に基づいてJOB履歴情報を表示する表示手段を備え、
前記表示手段に表示されるJOB履歴情報には前記相手方を示す転送先アドレスが表示されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 任意の原稿を読み取って指定先へ所定のファイル伝送プロトコルに基づく転送方法を利用して転送する原稿画像情報に関連した情報を処理する方法であって、
前記原稿に係る画像情報の転送予約を受け付け、
受け付けされた転送予約に係る前記原稿を読み取って原稿画像情報を取得し、
取得された前記原稿画像情報を転送し、
前記原稿画像情報を転送した後、当該原稿画像情報を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力することを特徴とする情報処理方法。 - 前記ファイル伝送プロトコルには少なくとも、FTP、TFTP及びE−Mailを含むことを特徴とする請求項7に記載の画像形成方法。
- 前記原稿画像情報を正常転送した旨を示す情報内容を紙に形成し出力するか否かを予め選択することを特徴とする請求項7に記載の情報処理方法。
- 前記情報内容には、
前記原稿画像情報を正常転送した旨の他に、
前記転送予約された原稿の読み取り処理から相手方への転送処理に至る一連の処理が正常終了したか否か、及び、当該一連の処理が異常終了した場合はその原因の記述が含まれることを特徴とする請求項7に記載の情報処理方法。 - 前記情報内容には、
前記相手方を示す転送先アドレスが含まれることを特徴とする請求項7に記載の情報処理方法。 - 前記原稿に係る画像情報の転送予約に基づいてJOB履歴情報を表示し、
表示される前記JOB履歴情報に前記相手方を示す転送先アドレスを表示することを特徴とする請求項7に記載の情報処理方法。
Priority Applications (1)
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JP2002191074A JP2004040228A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 画像形成装置及び情報処理方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015041191A (ja) * | 2013-08-21 | 2015-03-02 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置、情報処理システムおよびプログラム |
-
2002
- 2002-06-28 JP JP2002191074A patent/JP2004040228A/ja active Pending
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JP2015041191A (ja) * | 2013-08-21 | 2015-03-02 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置、情報処理システムおよびプログラム |
US9658813B2 (en) | 2013-08-21 | 2017-05-23 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Information processing device, information processing system, information processing method, and storage medium |
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