JP2004034315A - プリンタのヘッド制御装置およびヘッド制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】確実にヘッドをオープンした状態で停止することにより、プラテンの変形を最小限に留めるようにしたプリンタのヘッド制御装置およびヘッド制御方法を提供する
【解決手段】電源部22よりの起電力の供給および遮断により起動および停止されるプリンタ本体6と、このプリンタ本体6に設けられたプラテンローラ30と、プラテンローラ30に対し接離自在に設けられたサーマルヘッド28と、プラテンローラ30に対しサーマルヘッド28を接離方向に駆動する駆動手段14と、プラテンローラ30に対するサーマルヘッド28の接触および離間を検出するヘッド・クローズおよびヘッド・オープン検出用の検出手段16と、検出手段16がヘッド・オープンかヘッド・クローズかを判定する制御手段24と、制御手段24により電源部22の遮断時にヘッド・オープンが検出されていないと判断された場合に、警告もしくはエラーを発する報知手段20と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】電源部22よりの起電力の供給および遮断により起動および停止されるプリンタ本体6と、このプリンタ本体6に設けられたプラテンローラ30と、プラテンローラ30に対し接離自在に設けられたサーマルヘッド28と、プラテンローラ30に対しサーマルヘッド28を接離方向に駆動する駆動手段14と、プラテンローラ30に対するサーマルヘッド28の接触および離間を検出するヘッド・クローズおよびヘッド・オープン検出用の検出手段16と、検出手段16がヘッド・オープンかヘッド・クローズかを判定する制御手段24と、制御手段24により電源部22の遮断時にヘッド・オープンが検出されていないと判断された場合に、警告もしくはエラーを発する報知手段20と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、サーマルヘッドとプラテンローラから成る印字手段を用いてラベル連続体に印字を行うプリンタにおいて、プラテンローラに対するサーマルヘッドの駆動を制御するプリンタのヘッド制御装置およびヘッド制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタとしてのラベルプリンタにおいては、ラベルが連続的に巻回された帯状のラベル連続体を使用してラベルに印字を行っているが、このラベル連続体は、大別すると、帯状台紙にラベルが等間隔で仮着された台紙ありラベル連続体と、ラベル基材の粘着剤層が露呈した台紙なしラベル連続体とがある。
前記台紙ありラベル或いは台紙なしラベル連続体とも、サーマルヘッドとプラテンローラ(以下、適宜、プラテンと略す)との間に挟持し、サーマルヘッドにて所望の押圧力を掛けた上で、プラテンローラの回転に伴ってラベルに印字を施しながら搬送するようになっている。
【0003】
ところで、プリンタにおいては、特に、台紙なしラベル連続体を使用する場合、プラテンに特殊な加工が必要であった。
すなわち、粘着剤層が露呈した台紙なしラベル連続体がサーマルヘッドとプラテンの間に挟持されると、粘着剤のカスの貼り付きによってプラテンが汚れる恐れがあり、カスが貼り付くとラベルへの印字カスレや印字抜けなどの原因となるため、ラベル連続体の粘着剤が貼り付き難いよう、プラテンの表面をシリコン素材などで覆うなどの加工を施している。
【0004】
しかしながら、プラテンの表面に加工を施すと粘着剤のカスが貼りつき難くなるという利点がある反面、プラテンの表面が変形し易くなるという欠点を有し、サーマルヘッドをクローズしたままの状態を保持するとプラテンの外形が塑性変形し易くなり、印字カスレや印字抜けなどの印字品質に少なからず影響を及ぼすという問題があった。
【0005】
上記の問題を避けるため、ユーザに対しては、プリンタを長期保存もしくは休止する場合はヘッドをオープン、即ち、サーマルヘッドとプラテンとの押圧状態を解除してプラテンからサーマルヘッドを離間させるよう注意を促していた。
【0006】
しかしながら、前述のような注意では人為的作業に頼るしかなく、ラベルの発行者が頻繁に変るような作業現場においては、注意が行き届かずにヘッドをクローズしたままの状態でプラテンをいたずらに変形させるようなことが発生していたため、確実にヘッドをオープンした状態で作業を終了できるようなプリンタの開発が望まれた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであって、確実にヘッドをオープンした状態で作業を終了することにより、プラテンの変形を最小限に留めるようにしたプリンタのヘッド制御装置およびヘッド制御方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るプリンタのヘッド制御装置は、上記のような問題点に着目してなされたものであって、電源部からの起電力供給および遮断により起動および停止されるプリンタ本体と、上記プリンタ本体に設けられたプラテンローラと、上記プラテンローラに対し接離自在に設けられたサーマルヘッドと、上記プラテンローラに対し上記サーマルヘッドを接離方向に駆動する駆動手段と、上記プラテンローラに対するサーマルヘッドの接触および離間を検出するヘッド・クローズおよびヘッド・オープン検出用の検出手段と、上記検出手段の検出結果が、ヘッド・クローズかヘッド・オープンかを判定する制御手段と、上記制御手段により上記電源部の遮断時にヘッド・オープンが検出されていないと判断された場合に、警告もしくはエラーを発する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
また、上記駆動手段は、電源部の遮断によりサーマルヘッドをプラテンローラから離間するとともに、電源部からの起電力供給によりサーマルヘッドをプラテンローラに接触させるようにすることができる。
また、本発明に係るプリンタのヘッド制御方法は、電源部からの起電力供給および遮断により起動および停止されるプリンタ本体に、プラテンローラおよびサーマルヘッドを設け、上記サーマルヘッドを上記プラテンローラに対し接離自在に駆動させる駆動手段によって接触あるいは離間させるプリンタのヘッド制御方法であって、上記プラテンローラに対するサーマルヘッドの接触または離間を検出する検出手段を設け、サーマルヘッドを接触させたときにはヘッド・クローズ信号を発し、また、プラテンローラからサーマルヘッドを離間させたときは、ヘッド・オープン信号を発し、上記電源部を遮断しようとしたとき、上記検出手段によりヘッド・オープンが検出されていない場合は、警告もしくはエラーを発することを特徴とする。
更に、上記警告もしくはエラーを発した後、上記駆動手段を駆動してサーマルヘッドをプラテンローラから離間するとともに、電源部からの起電力供給によりサーマルヘッドをプラテンローラに接触させるようにできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図3を参照して、本発明の好適な一実施の形態を説明する。図1は、プリンタとしてのサーマルプリンタのヘッド機構部の概略構成を示す側面図である。
同図に示すように、サーマルプリンタ(以下、適宜プリンタと略す)2は、全体が筐体4によって囲繞されたプリンタ本体6を備え、このプリンタ本体6は、主に、ロール状のラベル連続体8を装着する供給軸10と、印字手段12と、駆動手段14と、検出手段16と、切断手段18と、報知手段20と、プリンタ本体6に対し起電力の供給および遮断を行う電源部22と、プリンタ本体6の前記各部(各手段など)を制御する制御手段24と、により構成される。なお、26は、ガイドローラである。
【0010】
印字手段12は、サーマルヘッド28とプラテンローラ(以下、適宜プラテンと略す)30とで構成され、供給軸10に装着されてサーマルヘッド28とプラテン30との間に挟持されたラベル連続体8は、プラテン30の回転により排出口32に向けて搬送されるようになっている。
【0011】
駆動手段14は、前記プラテン30に対しサーマルヘッド28を接離方向に駆動するための駆動部であって、サーマルヘッド28をプラテン30に接近させて接触させると、所望の押圧力がラベル連続体8に掛かるようにされる一方、プラテン30からサーマルヘッド28を離間させると、プラテン30に対するサーマルヘッド28の押圧力は解除されるようになっている。この駆動手段14としては、例えば、ソレノイドを使ったプランジャなどの既知の機器が採用可能である。
【0012】
検出手段16は、前記プラテン30に対するサーマルヘッド28の接触・離間を検出するスイッチであり、サーマルヘッド28がプラテン30に接触している場合は「ヘッド・クローズ」の信号を発し、また、サーマルヘッド28がプラテン30より離間している場合は「ヘッド・オープン」の信号を、接続される制御部24に向けておのおの発するようになっている。
【0013】
切断手段18は、主に、固定刃18Aと上下動する可動刃18Bとで構成され、可動刃18Bが下降することによりラベル連続体8を切断する。切断手段18としては、固定刃18Aと可動刃18Bによる、いわゆるギロチンタイプの切断装置に限定するものではなく、ロータリカッタ式でもよい。
【0014】
報知手段20は、プリンタ本体6にエラーやアラーム(警告)が発生した際に、操作者にメッセージや音などで報せるための手段であって、図示省略のディスプレイへのメッセージ表示やスピーカからの音声メッセージ、或いはアラーム(エラー)音や発光ダイオードの発光、もしくはこれらの組合せなど、既知の機器により注意を喚起するようにされている。
【0015】
電源部22は、プリンタ本体6に対する起電力の供給(ON)および遮断(OFF)を行うための機器であり、制御部24と接続されている。
【0016】
制御部24は、印字手段12で印字するデータを入力する入力手段や、入力された印字データを記憶する記憶手段、プリンタ本体6の各部を制御する制御回路等で構成されている。そして、制御部24は、電源部22の遮断時、前記プラテン30に対するサーマルヘッド28の接離状態を判定するようにされており、検出手段16によって「ヘッド・オープン」、即ち、サーマルヘッド28がプラテン30より離間した旨の信号が発せられるまで、電源部22を遮断しないよう制御する。
更に、このとき、「ヘッド・クローズ」の状態にあることにより、プリンタ本体6を停止(OFF)できない旨のエラーもしくはアラーム信号を発し、ディスプレイあるいはスピーカ等から成る報知手段20により操作者に報せるようになっている。
【0017】
次に、図2を用いて、プリンタ2の立ち上げ時の状態を説明する。
【0018】
ステップS11にて、電源部22を介して起電力を供給し、プリンタ本体6を立ち上げる。
【0019】
ステップS12においては、検出手段16を用いてサーマルヘッド28がプラテン30に接触している「ヘッド・クローズ」状態であるかどうかを判定し、ヘッド・クローズの場合はそのまま立ち上げ処理を終了し、ヘッド・クローズでない場合は次ステップ(S13)にいく。
【0020】
ステップS13では、駆動手段14を用いてサーマルヘッド28をプラテン30に接近し、検出手段16にてサーマルヘッド28のプラテン30への接触が検出された状態(ヘッド・クローズ)になったらプリンタ本体6の立ち上げを終了する。
【0021】
また、図3を用いて、プリンタ2の遮断時の処理を説明する。
【0022】
ステップS21にて、電源部22の電流を遮断する。
【0023】
ステップS22においては、検出手段16を用いてサーマルヘッド28がプラテン30から離間している「ヘッド・オープン」状態であるかどうかの信号を受取りって制御部24にて判定し、ヘッド・クローズの場合はステップS23にて、報知手段20を作動してメッセージを出力し、また、アラーム音を鳴動させ、ステップS22に戻る。
ヘッド・オープンされるまで、ステップS22〜S23は繰り返される。
【0024】
一方、ステップS22において、検出手段16からの信号を受取った制御部24によって「ヘッド・オープン」と判定された場合は、ステップS24にてラベル本体6への起電力を遮断して、プリンタ本体6を停止(OFF)する。
【0025】
上述したように、プリンタ本体6の立ち上げ時には、電源部22をONにした状態でヘッドがオープン状態にあるか判定し、オープンの場合はクローズするので、他の者がどのようなヘッド状態でプリンタ本体6を終了していても、即ち、ヘッドをオープンにしていても、クローズにしていても、ヘッド・クローズ状態で立ち上がるので、ただちに印字処理に移れることになる。
【0026】
また、プリンタ本体6の停止時には、電源部22をOFFにしても、直ちにプリンタ本体6への起電力を遮断することなく、ヘッド・オープンしているか否かを判定し、ヘッド・クローズしていた場合は報知手段20によるアラームまたはエラー信号を発して操作者に報せ、ヘッド・オープンされた状態、即ち、プラテン30に対するサーマルヘッド28の押圧力が解除された状態でプリンタ本体6を停止するので、プリンタを長期保管するような場合や、操作者が頻繁に変ってプリンタ本タ6の立ち上げおよび停止を繰り返すような作業現場においても、プラテンをいたずらに変形させるようなことがなくなる。
【0027】
【発明の効果】
この発明に係るプリンタのヘッド制御装置は、以上説明したように、電源部の遮断時にヘッドがオープンされているか否かを制御手段にて判定し、クローズ状態のときは報知手段により警告もしくはエラーを発して操作者に報せるので、ヘッド・クローズ状態、即ち、プラテンローラに対するサーマルヘッドの押圧力を保持したままの状態でプリンタを停止することが防止され、従って、プラテンローラをいたずらに変形させることがなくなるという効果がある。
【0028】
また、第2の発明に係るプリンタの制御方法は、電源部の遮断時にヘッドがオープンされているか否かを制御手段にて判定し、ヘッドがオープンされていない場合は、強制的にヘッドをオープンして終了するので、サーマルヘッドの押圧力を保持したままの状態でプリンタを終了することが防止され、従って、プラテンローラをいたずらに変形させることがなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタのヘッド制御装置の一実施の形態を示す概略説明図である。
【図2】同、プリンタ立ち上げ時の処理を示すフローチャートである。
【図3】同、プリンタ停止時の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 サーマルプリンタ(プリンタ)
4 筐体
6 プリンタ本体
8 ラベル連続体
10 供給軸
12 印字手段
14 駆動手段
16 検出手段
18 切断手段
20 報知手段
22 電源部
24 制御部
26 ガイドローラ
28 サーマルヘッド
30 プラテンローラ(プラテン)
32 排出口
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、サーマルヘッドとプラテンローラから成る印字手段を用いてラベル連続体に印字を行うプリンタにおいて、プラテンローラに対するサーマルヘッドの駆動を制御するプリンタのヘッド制御装置およびヘッド制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタとしてのラベルプリンタにおいては、ラベルが連続的に巻回された帯状のラベル連続体を使用してラベルに印字を行っているが、このラベル連続体は、大別すると、帯状台紙にラベルが等間隔で仮着された台紙ありラベル連続体と、ラベル基材の粘着剤層が露呈した台紙なしラベル連続体とがある。
前記台紙ありラベル或いは台紙なしラベル連続体とも、サーマルヘッドとプラテンローラ(以下、適宜、プラテンと略す)との間に挟持し、サーマルヘッドにて所望の押圧力を掛けた上で、プラテンローラの回転に伴ってラベルに印字を施しながら搬送するようになっている。
【0003】
ところで、プリンタにおいては、特に、台紙なしラベル連続体を使用する場合、プラテンに特殊な加工が必要であった。
すなわち、粘着剤層が露呈した台紙なしラベル連続体がサーマルヘッドとプラテンの間に挟持されると、粘着剤のカスの貼り付きによってプラテンが汚れる恐れがあり、カスが貼り付くとラベルへの印字カスレや印字抜けなどの原因となるため、ラベル連続体の粘着剤が貼り付き難いよう、プラテンの表面をシリコン素材などで覆うなどの加工を施している。
【0004】
しかしながら、プラテンの表面に加工を施すと粘着剤のカスが貼りつき難くなるという利点がある反面、プラテンの表面が変形し易くなるという欠点を有し、サーマルヘッドをクローズしたままの状態を保持するとプラテンの外形が塑性変形し易くなり、印字カスレや印字抜けなどの印字品質に少なからず影響を及ぼすという問題があった。
【0005】
上記の問題を避けるため、ユーザに対しては、プリンタを長期保存もしくは休止する場合はヘッドをオープン、即ち、サーマルヘッドとプラテンとの押圧状態を解除してプラテンからサーマルヘッドを離間させるよう注意を促していた。
【0006】
しかしながら、前述のような注意では人為的作業に頼るしかなく、ラベルの発行者が頻繁に変るような作業現場においては、注意が行き届かずにヘッドをクローズしたままの状態でプラテンをいたずらに変形させるようなことが発生していたため、確実にヘッドをオープンした状態で作業を終了できるようなプリンタの開発が望まれた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであって、確実にヘッドをオープンした状態で作業を終了することにより、プラテンの変形を最小限に留めるようにしたプリンタのヘッド制御装置およびヘッド制御方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るプリンタのヘッド制御装置は、上記のような問題点に着目してなされたものであって、電源部からの起電力供給および遮断により起動および停止されるプリンタ本体と、上記プリンタ本体に設けられたプラテンローラと、上記プラテンローラに対し接離自在に設けられたサーマルヘッドと、上記プラテンローラに対し上記サーマルヘッドを接離方向に駆動する駆動手段と、上記プラテンローラに対するサーマルヘッドの接触および離間を検出するヘッド・クローズおよびヘッド・オープン検出用の検出手段と、上記検出手段の検出結果が、ヘッド・クローズかヘッド・オープンかを判定する制御手段と、上記制御手段により上記電源部の遮断時にヘッド・オープンが検出されていないと判断された場合に、警告もしくはエラーを発する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
また、上記駆動手段は、電源部の遮断によりサーマルヘッドをプラテンローラから離間するとともに、電源部からの起電力供給によりサーマルヘッドをプラテンローラに接触させるようにすることができる。
また、本発明に係るプリンタのヘッド制御方法は、電源部からの起電力供給および遮断により起動および停止されるプリンタ本体に、プラテンローラおよびサーマルヘッドを設け、上記サーマルヘッドを上記プラテンローラに対し接離自在に駆動させる駆動手段によって接触あるいは離間させるプリンタのヘッド制御方法であって、上記プラテンローラに対するサーマルヘッドの接触または離間を検出する検出手段を設け、サーマルヘッドを接触させたときにはヘッド・クローズ信号を発し、また、プラテンローラからサーマルヘッドを離間させたときは、ヘッド・オープン信号を発し、上記電源部を遮断しようとしたとき、上記検出手段によりヘッド・オープンが検出されていない場合は、警告もしくはエラーを発することを特徴とする。
更に、上記警告もしくはエラーを発した後、上記駆動手段を駆動してサーマルヘッドをプラテンローラから離間するとともに、電源部からの起電力供給によりサーマルヘッドをプラテンローラに接触させるようにできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図3を参照して、本発明の好適な一実施の形態を説明する。図1は、プリンタとしてのサーマルプリンタのヘッド機構部の概略構成を示す側面図である。
同図に示すように、サーマルプリンタ(以下、適宜プリンタと略す)2は、全体が筐体4によって囲繞されたプリンタ本体6を備え、このプリンタ本体6は、主に、ロール状のラベル連続体8を装着する供給軸10と、印字手段12と、駆動手段14と、検出手段16と、切断手段18と、報知手段20と、プリンタ本体6に対し起電力の供給および遮断を行う電源部22と、プリンタ本体6の前記各部(各手段など)を制御する制御手段24と、により構成される。なお、26は、ガイドローラである。
【0010】
印字手段12は、サーマルヘッド28とプラテンローラ(以下、適宜プラテンと略す)30とで構成され、供給軸10に装着されてサーマルヘッド28とプラテン30との間に挟持されたラベル連続体8は、プラテン30の回転により排出口32に向けて搬送されるようになっている。
【0011】
駆動手段14は、前記プラテン30に対しサーマルヘッド28を接離方向に駆動するための駆動部であって、サーマルヘッド28をプラテン30に接近させて接触させると、所望の押圧力がラベル連続体8に掛かるようにされる一方、プラテン30からサーマルヘッド28を離間させると、プラテン30に対するサーマルヘッド28の押圧力は解除されるようになっている。この駆動手段14としては、例えば、ソレノイドを使ったプランジャなどの既知の機器が採用可能である。
【0012】
検出手段16は、前記プラテン30に対するサーマルヘッド28の接触・離間を検出するスイッチであり、サーマルヘッド28がプラテン30に接触している場合は「ヘッド・クローズ」の信号を発し、また、サーマルヘッド28がプラテン30より離間している場合は「ヘッド・オープン」の信号を、接続される制御部24に向けておのおの発するようになっている。
【0013】
切断手段18は、主に、固定刃18Aと上下動する可動刃18Bとで構成され、可動刃18Bが下降することによりラベル連続体8を切断する。切断手段18としては、固定刃18Aと可動刃18Bによる、いわゆるギロチンタイプの切断装置に限定するものではなく、ロータリカッタ式でもよい。
【0014】
報知手段20は、プリンタ本体6にエラーやアラーム(警告)が発生した際に、操作者にメッセージや音などで報せるための手段であって、図示省略のディスプレイへのメッセージ表示やスピーカからの音声メッセージ、或いはアラーム(エラー)音や発光ダイオードの発光、もしくはこれらの組合せなど、既知の機器により注意を喚起するようにされている。
【0015】
電源部22は、プリンタ本体6に対する起電力の供給(ON)および遮断(OFF)を行うための機器であり、制御部24と接続されている。
【0016】
制御部24は、印字手段12で印字するデータを入力する入力手段や、入力された印字データを記憶する記憶手段、プリンタ本体6の各部を制御する制御回路等で構成されている。そして、制御部24は、電源部22の遮断時、前記プラテン30に対するサーマルヘッド28の接離状態を判定するようにされており、検出手段16によって「ヘッド・オープン」、即ち、サーマルヘッド28がプラテン30より離間した旨の信号が発せられるまで、電源部22を遮断しないよう制御する。
更に、このとき、「ヘッド・クローズ」の状態にあることにより、プリンタ本体6を停止(OFF)できない旨のエラーもしくはアラーム信号を発し、ディスプレイあるいはスピーカ等から成る報知手段20により操作者に報せるようになっている。
【0017】
次に、図2を用いて、プリンタ2の立ち上げ時の状態を説明する。
【0018】
ステップS11にて、電源部22を介して起電力を供給し、プリンタ本体6を立ち上げる。
【0019】
ステップS12においては、検出手段16を用いてサーマルヘッド28がプラテン30に接触している「ヘッド・クローズ」状態であるかどうかを判定し、ヘッド・クローズの場合はそのまま立ち上げ処理を終了し、ヘッド・クローズでない場合は次ステップ(S13)にいく。
【0020】
ステップS13では、駆動手段14を用いてサーマルヘッド28をプラテン30に接近し、検出手段16にてサーマルヘッド28のプラテン30への接触が検出された状態(ヘッド・クローズ)になったらプリンタ本体6の立ち上げを終了する。
【0021】
また、図3を用いて、プリンタ2の遮断時の処理を説明する。
【0022】
ステップS21にて、電源部22の電流を遮断する。
【0023】
ステップS22においては、検出手段16を用いてサーマルヘッド28がプラテン30から離間している「ヘッド・オープン」状態であるかどうかの信号を受取りって制御部24にて判定し、ヘッド・クローズの場合はステップS23にて、報知手段20を作動してメッセージを出力し、また、アラーム音を鳴動させ、ステップS22に戻る。
ヘッド・オープンされるまで、ステップS22〜S23は繰り返される。
【0024】
一方、ステップS22において、検出手段16からの信号を受取った制御部24によって「ヘッド・オープン」と判定された場合は、ステップS24にてラベル本体6への起電力を遮断して、プリンタ本体6を停止(OFF)する。
【0025】
上述したように、プリンタ本体6の立ち上げ時には、電源部22をONにした状態でヘッドがオープン状態にあるか判定し、オープンの場合はクローズするので、他の者がどのようなヘッド状態でプリンタ本体6を終了していても、即ち、ヘッドをオープンにしていても、クローズにしていても、ヘッド・クローズ状態で立ち上がるので、ただちに印字処理に移れることになる。
【0026】
また、プリンタ本体6の停止時には、電源部22をOFFにしても、直ちにプリンタ本体6への起電力を遮断することなく、ヘッド・オープンしているか否かを判定し、ヘッド・クローズしていた場合は報知手段20によるアラームまたはエラー信号を発して操作者に報せ、ヘッド・オープンされた状態、即ち、プラテン30に対するサーマルヘッド28の押圧力が解除された状態でプリンタ本体6を停止するので、プリンタを長期保管するような場合や、操作者が頻繁に変ってプリンタ本タ6の立ち上げおよび停止を繰り返すような作業現場においても、プラテンをいたずらに変形させるようなことがなくなる。
【0027】
【発明の効果】
この発明に係るプリンタのヘッド制御装置は、以上説明したように、電源部の遮断時にヘッドがオープンされているか否かを制御手段にて判定し、クローズ状態のときは報知手段により警告もしくはエラーを発して操作者に報せるので、ヘッド・クローズ状態、即ち、プラテンローラに対するサーマルヘッドの押圧力を保持したままの状態でプリンタを停止することが防止され、従って、プラテンローラをいたずらに変形させることがなくなるという効果がある。
【0028】
また、第2の発明に係るプリンタの制御方法は、電源部の遮断時にヘッドがオープンされているか否かを制御手段にて判定し、ヘッドがオープンされていない場合は、強制的にヘッドをオープンして終了するので、サーマルヘッドの押圧力を保持したままの状態でプリンタを終了することが防止され、従って、プラテンローラをいたずらに変形させることがなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタのヘッド制御装置の一実施の形態を示す概略説明図である。
【図2】同、プリンタ立ち上げ時の処理を示すフローチャートである。
【図3】同、プリンタ停止時の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 サーマルプリンタ(プリンタ)
4 筐体
6 プリンタ本体
8 ラベル連続体
10 供給軸
12 印字手段
14 駆動手段
16 検出手段
18 切断手段
20 報知手段
22 電源部
24 制御部
26 ガイドローラ
28 サーマルヘッド
30 プラテンローラ(プラテン)
32 排出口
Claims (4)
- 電源部からの起電力供給および遮断により起動および停止されるプリンタ本体と、
このプリンタ本体に設けられたプラテンローラと、
このプラテンローラに対し接離自在に設けられたサーマルヘッドと、
前記プラテンローラに対し前記サーマルヘッドを接離方向に駆動する駆動手段と、
前記プラテンローラに対するサーマルヘッドの接触および離間を検出するヘッド・クローズおよびヘッド・オープン検出用の検出手段と、
前記検出手段の検出結果が、ヘッド・クローズかヘッド・オープンかを判定する制御手段と、
この制御手段により前記電源部の遮断時にヘッド・オープンが検出されていないと判断された場合に、警告もしくはエラーを発する報知手段と、
を備えたことを特徴とするプリンタのヘッド制御装置。 - 前記駆動手段は、電源部の遮断によりサーマルヘッドをプラテンローラから離間するとともに、電源部からの起電力供給によりサーマルヘッドをプラテンローラに接触させることを特徴とする請求項1に記載のプリンタのヘッド制御装置。
- 電源部からの起電力供給および遮断により起動および停止されるプリンタ本体に、プラテンローラおよびサーマルヘッドを設け、
このサーマルヘッドを前記プラテンローラに対し接離自在に駆動させる駆動手段によって接触あるいは離間させるプリンタのヘッド制御方法であって、
前記プラテンローラに対するサーマルヘッドの接触または離間を検出する検出手段を設け、サーマルヘッドを接触させたときにはヘッド・クローズ信号を発し、また、プラテンローラからサーマルヘッドを離間させたときは、ヘッド・オープン信号を発し、
前記電源部を遮断しようとしたとき、前記検出手段によりヘッド・オープンが検出されていない場合は、警告もしくはエラーを発することを特徴とするプリンタのヘッド制御方法。 - 前記警告もしくはエラーを発した後、前記駆動手段を駆動してサーマルヘッドをプラテンローラから離間するとともに、電源部からの起電力供給によりサーマルヘッドをプラテンローラに接触させることを特徴とする請求項3に記載のプリンタのヘッド制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002190335A JP2004034315A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | プリンタのヘッド制御装置およびヘッド制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004034315A true JP2004034315A (ja) | 2004-02-05 |
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ID=31700279
Family Applications (1)
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JP2002190335A Pending JP2004034315A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | プリンタのヘッド制御装置およびヘッド制御方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015051556A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-03-19 | 東芝テック株式会社 | 電子機器およびプリンタ |
JP2017001398A (ja) * | 2016-09-08 | 2017-01-05 | 東芝テック株式会社 | 電子機器およびプリンタ |
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-
2002
- 2002-06-28 JP JP2002190335A patent/JP2004034315A/ja active Pending
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