JP2004031188A - ケーブルリール - Google Patents
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Abstract
【課題】弾性シートと外周壁との間のクリアランスにフラットケーブルが挟まらないようにする。
【解決手段】外筒となる固定体12に内筒となる可動体11を回転自在に組みつけ、固定体12と可動体11とで形成される環状中空部20にフラットケーブル14を収容し、フラットケーブル14の長さ方向の両端を可動体11と固定体12とに連結しているケーブルリール10において、環状中空部20の上壁部11bの下面に弾性シート13を備える一方、固定体12の外周壁12bは断面を厚幅とすると共に上端部に切欠部12b−1を設け、弾性シート13の外周端13aを外周壁12bの内面12b−2よりも外方の切欠部12b−1にクリアランスをあけて配置させ、外周壁12bの内径R1を弾性シート13の外径R2よりも小さくしている。
【選択図】 図1
【解決手段】外筒となる固定体12に内筒となる可動体11を回転自在に組みつけ、固定体12と可動体11とで形成される環状中空部20にフラットケーブル14を収容し、フラットケーブル14の長さ方向の両端を可動体11と固定体12とに連結しているケーブルリール10において、環状中空部20の上壁部11bの下面に弾性シート13を備える一方、固定体12の外周壁12bは断面を厚幅とすると共に上端部に切欠部12b−1を設け、弾性シート13の外周端13aを外周壁12bの内面12b−2よりも外方の切欠部12b−1にクリアランスをあけて配置させ、外周壁12bの内径R1を弾性シート13の外径R2よりも小さくしている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のステアリング装置に装備するケーブルリールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のステアリング装置には、特開平2001−203057号公報に示すようなケーブルリールが搭載されている。
前記公報のケーブルリール1は、図4に示すように、ステアリングコラム側に固定される固定体(ケース)3と、ハンドル側に固定される可動体(ロータ)2とが回転自在に連結されており、固定体1と可動体2との間に形成される環状中空部内にフラットケーブル5を巻き回して収容していると共に、可動体2の上壁部2aの下面側で放射状に突出したリブ2bの下面に環状の弾性シート4を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示すように、ケーブルリール1は固定体3の外周壁3aと弾性シート4の外周端との間に若干のクリアランスCを設け、可動体2の回転と共に回転する弾性シート4が固定体3との間で摩擦を起こさないようにしているので、フラットケーブル5の最外周部分がクリアランスCに落ち込んで挟まる場合がある。
上記のようなフラットケーブル5が挟まる異常が発生したままケーブルリール1を動作させると(可動体2を回動させると)、異音の発生やフラットケーブルの損傷に繋がると共に、可動体2を回動させる際の回転トルクおよびその変動量を増大させてしまう問題がある。
【0004】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、弾性シート4と外周壁3aとの間のクリアランスにフラットケーブルが挟まることのない構造を提供し、異音の発生、フラットケーブルの損傷、回転トルクおよびその変動量の増大を防止することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、外筒となる固定体に内筒となる可動体を回転自在に組みつけ、上記固定体と可動体とで形成される環状中空部にフラットケーブルを収容し、該フラットケーブルの長さ方向の両端を上記可動体と固定体とに連結しているケーブルリールにおいて、
上記環状中空部の上壁部の下面に環状の弾性シートを備える一方、上記固定体の外周壁は断面を厚幅とすると共にその上端部に切欠部を設け、
上記弾性シートの外周端を上記外周壁の内面よりも外方の上記切欠部に若干のクリアランスをあけて配置させ、上記外周壁の内径を上記弾性シートの外径よりも小さくし、
上記環状中空部で巻き回されて収容されたフラットケーブルの上方が上記弾性シートで覆われていることを特徴とするケーブルリールを提供している。
【0006】
上記構成とすると、上記環状中空部に収容されたフラットケーブルの最外周部分が上記固定体の外周壁の内面に接する位置にあったとしても、上記弾性シートの外周端が固定体の外周壁の内面よりも外方に位置しているので、フラットケーブルの上端は確実に弾性シートの下面に当接し、弾性シートの外周端と外周壁との間にフラットケーブルが落ち込んで挟まることがない。
よって、ケーブルリール動作時(可動体の回動時)の異音の発生、フラットケーブルの損傷、回転トルクおよびその変動量の増大を防止することができる。
【0007】
また、上記弾性シートの外周端を上記固定体の外周壁の上端の切欠部に若干のクリアランスを設けて配置させることで、フラットケーブルが接触する外周壁の内面を弾性シートの外周端よりも内方に位置させることと、弾性シートの外周端が固定体の外周壁と干渉しないようにすることとを両立することができる。
なお、固定体の外周壁の断面を厚幅にする手段としては、外周壁を厚肉化したり、外周壁を2重に設ける等が挙げられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳述する。
図1および図2は第1実施形態のケーブルリール10を示す。
ケーブルリール10は、ステアリングコラム(図示せず)側に固定され、底壁部12aの外周より外周壁12bを突設して外筒となる固定体12に、ハンドル(図示せず)側に固定されて内周壁11aの上端より外方に上壁部11bを突設した内筒となる可動体11が相対的に回転可能に連結されており、固定体12と可動体11との間に形成された環状中空部20には、フラットケーブル14の長さ方向の両端を可動体11と固定体12とに夫々連結された状態で巻き回されて収容されている。なお、図中、16は可動体11のカバーである。
【0009】
可動体11は、ハンドル側の外部回路との接続部となるコネクタ収容部11cを設け、フラットケーブル14の一端と接続されたバスバー17の先端を内部に突出させていると共に、上壁部11bの下面に環状の弾性シート13を備えている。
固定体12は、車体側の外部回路との接続部となるコネクタ収容部12cを設け、フラットケーブル14の他端と接続されたバスバー18の先端を内部に突出させていると共に、外周壁12bを厚肉とし、該外周壁12bの上端部に断面L字状に切欠部12b−1を設けている。また、固定体12は、下方に延在する延出壁12dと該延出壁12dの下端にロック部12eを設けており、底壁部12aの上面には滑性シート15を備えている。
【0010】
図2に示すように、固定体12の外周壁12bの内径R1は、弾性シート13の外径R2よりも小さくしており、弾性シート13の外周端13aが外周壁12bの切欠部12b−1に若干のクリアランスをあけて配置されている。
なお、フラットケーブル14は、間隔をあけて平行配線した銅箔からなる導体を間隔をあけて並列させ、その上下両面を絶縁樹脂フィルムでラミネートしたものを用いている。
【0011】
上記構成とすると、環状中空部20に収容されたフラットケーブル14の最外周部分が固定体12の外周壁12bの内面12b−2に接する位置となった場合でも、弾性シート13の外周端13aが外周壁12bの内面12b−2よりも外方に位置しているので、フラットケーブル14の上端は確実に弾性シート13の下面に当接し、弾性シート13の外周端13aと外周壁12bとの間にフラットケーブル14が落ち込んで挟まることが確実に防止される。
したがって、可動体11が回動してフラットケーブルが巻き締め(あるいは巻き戻し)される際の異音の発生が防止され、また、フラットケーブル14が挟まることによる損傷や回転トルクおよびその変動量の増大を防止することができる。
【0012】
また、弾性シート13の外周端13aを固定体12の外周壁12bの上端の切欠部12b−1に若干のクリアランスを設けて配置させることで、フラットケーブル14が接触する外周壁12bの内面12b−2を弾性シート13の外周端13aよりも内方に位置させることができると同時に、弾性シート13の外周壁12bとの干渉摩擦も防止できる。
なお、フラットケーブル14の上端と上壁部11bとの間に介在させる弾性シート13の下面に滑性シートあるいは滑性剤を介在させてもよい。
また、フラットケーブル14の下端と底壁部12aとの間に介在させる滑性シート15についても、弾性シートの上面に滑性シートあるいは滑性剤を介在させる構成としてもよい。
【0013】
図3は第2実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、固定体12’の外周壁12b’を2重に設けている点である。
【0014】
本実施形態の外周壁12b’は、フラットケーブル14と接触する内面12f−2’を構成する第1外周壁12f’と、該第1外周壁12f’と空間12g’をあけて配置された第2外周壁12h’とを備えており、第1外周壁12f’は第2外周壁12h’よりも低背とし、弾性シート13の下面に達しない高さとしている。
【0015】
固定体12’の外周壁12b’の内径、つまり、第1外周壁12f’の内径R1は、弾性シート13の外径R2よりも小さくしており、弾性シート13の下面と第1外周壁12f’の上端12f−1’との間に若干のクリアランスをあけて、かつ、弾性シート13の外周端13aと第2外周壁12h’との間も若干のクリアランスあけて配置されている。
【0016】
上記構成とすることで、第1実施形態と同様の原理で、弾性シート13の外周端13aと外周壁12b’との間にフラットケーブル14が挟まることが防止され、ケーブルリール10動作時に、異音の発生、フラットケーブル14の損傷、回転トルクおよびその変動量の増大を防止でき、かつ、弾性シート13の外周壁12b’との干渉摩擦も防止できる。
【0017】
加えて、本実施形態では、固定体12’の外周壁12b’を厚肉とせずに2層構造とすることで、外周壁12b’を全体として厚幅としているので、固定体12’の材料費の低減を図ることができる。また、外周壁12’が、第1外周壁12f’、空間12g’、第2外周壁12h’の3層構造となることで、環状中空部20内で生じる音を効果的に遮音することができる。
なお、本実施形態では外周壁を2重に設けたが、3重以上にしても構わない。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、上記環状中空部に収容されたフラットケーブルの最外周部分が固定体の外周壁の内面に接する位置となった場合でも、弾性シートの外周端が外周壁の内面よりも外方に位置しているので、フラットケーブルの上端は確実に弾性シートの下面に当接し、弾性シートの外周端と外周壁との間にフラットケーブルが落ち込んで挟まることを防止できる。 よって、ケーブルリール動作時の異音の発生、フラットケーブルの損傷、回転トルクおよびその変動量の増大を防止できる。
【0019】
また、上記外周壁の断面を厚幅とし、その上端部に上記弾性シートの外周端との干渉を防止する切欠部を設けることで、外周壁の内面を弾性シートの外周端よりも内方に位置させることと、弾性シートと外周壁との間の摩擦防止を両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のケーブルリールの断面図である。
【図2】第1実施形態のケーブルリールの要部断面図である。
【図3】第2実施形態のケーブルリールの要部断面図である。
【図4】従来のケーブルリールの断面図である。
【図5】従来の問題点を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 ケーブルリール
11 可動体
12 固定体
12b、12b’ 外周壁
12b−1 切欠部
13 弾性シート
14 フラットケーブル
20 環状中空部
12f’ 第1外周壁
12g’ 空間
12h’ 第2外周壁
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のステアリング装置に装備するケーブルリールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のステアリング装置には、特開平2001−203057号公報に示すようなケーブルリールが搭載されている。
前記公報のケーブルリール1は、図4に示すように、ステアリングコラム側に固定される固定体(ケース)3と、ハンドル側に固定される可動体(ロータ)2とが回転自在に連結されており、固定体1と可動体2との間に形成される環状中空部内にフラットケーブル5を巻き回して収容していると共に、可動体2の上壁部2aの下面側で放射状に突出したリブ2bの下面に環状の弾性シート4を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示すように、ケーブルリール1は固定体3の外周壁3aと弾性シート4の外周端との間に若干のクリアランスCを設け、可動体2の回転と共に回転する弾性シート4が固定体3との間で摩擦を起こさないようにしているので、フラットケーブル5の最外周部分がクリアランスCに落ち込んで挟まる場合がある。
上記のようなフラットケーブル5が挟まる異常が発生したままケーブルリール1を動作させると(可動体2を回動させると)、異音の発生やフラットケーブルの損傷に繋がると共に、可動体2を回動させる際の回転トルクおよびその変動量を増大させてしまう問題がある。
【0004】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、弾性シート4と外周壁3aとの間のクリアランスにフラットケーブルが挟まることのない構造を提供し、異音の発生、フラットケーブルの損傷、回転トルクおよびその変動量の増大を防止することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、外筒となる固定体に内筒となる可動体を回転自在に組みつけ、上記固定体と可動体とで形成される環状中空部にフラットケーブルを収容し、該フラットケーブルの長さ方向の両端を上記可動体と固定体とに連結しているケーブルリールにおいて、
上記環状中空部の上壁部の下面に環状の弾性シートを備える一方、上記固定体の外周壁は断面を厚幅とすると共にその上端部に切欠部を設け、
上記弾性シートの外周端を上記外周壁の内面よりも外方の上記切欠部に若干のクリアランスをあけて配置させ、上記外周壁の内径を上記弾性シートの外径よりも小さくし、
上記環状中空部で巻き回されて収容されたフラットケーブルの上方が上記弾性シートで覆われていることを特徴とするケーブルリールを提供している。
【0006】
上記構成とすると、上記環状中空部に収容されたフラットケーブルの最外周部分が上記固定体の外周壁の内面に接する位置にあったとしても、上記弾性シートの外周端が固定体の外周壁の内面よりも外方に位置しているので、フラットケーブルの上端は確実に弾性シートの下面に当接し、弾性シートの外周端と外周壁との間にフラットケーブルが落ち込んで挟まることがない。
よって、ケーブルリール動作時(可動体の回動時)の異音の発生、フラットケーブルの損傷、回転トルクおよびその変動量の増大を防止することができる。
【0007】
また、上記弾性シートの外周端を上記固定体の外周壁の上端の切欠部に若干のクリアランスを設けて配置させることで、フラットケーブルが接触する外周壁の内面を弾性シートの外周端よりも内方に位置させることと、弾性シートの外周端が固定体の外周壁と干渉しないようにすることとを両立することができる。
なお、固定体の外周壁の断面を厚幅にする手段としては、外周壁を厚肉化したり、外周壁を2重に設ける等が挙げられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳述する。
図1および図2は第1実施形態のケーブルリール10を示す。
ケーブルリール10は、ステアリングコラム(図示せず)側に固定され、底壁部12aの外周より外周壁12bを突設して外筒となる固定体12に、ハンドル(図示せず)側に固定されて内周壁11aの上端より外方に上壁部11bを突設した内筒となる可動体11が相対的に回転可能に連結されており、固定体12と可動体11との間に形成された環状中空部20には、フラットケーブル14の長さ方向の両端を可動体11と固定体12とに夫々連結された状態で巻き回されて収容されている。なお、図中、16は可動体11のカバーである。
【0009】
可動体11は、ハンドル側の外部回路との接続部となるコネクタ収容部11cを設け、フラットケーブル14の一端と接続されたバスバー17の先端を内部に突出させていると共に、上壁部11bの下面に環状の弾性シート13を備えている。
固定体12は、車体側の外部回路との接続部となるコネクタ収容部12cを設け、フラットケーブル14の他端と接続されたバスバー18の先端を内部に突出させていると共に、外周壁12bを厚肉とし、該外周壁12bの上端部に断面L字状に切欠部12b−1を設けている。また、固定体12は、下方に延在する延出壁12dと該延出壁12dの下端にロック部12eを設けており、底壁部12aの上面には滑性シート15を備えている。
【0010】
図2に示すように、固定体12の外周壁12bの内径R1は、弾性シート13の外径R2よりも小さくしており、弾性シート13の外周端13aが外周壁12bの切欠部12b−1に若干のクリアランスをあけて配置されている。
なお、フラットケーブル14は、間隔をあけて平行配線した銅箔からなる導体を間隔をあけて並列させ、その上下両面を絶縁樹脂フィルムでラミネートしたものを用いている。
【0011】
上記構成とすると、環状中空部20に収容されたフラットケーブル14の最外周部分が固定体12の外周壁12bの内面12b−2に接する位置となった場合でも、弾性シート13の外周端13aが外周壁12bの内面12b−2よりも外方に位置しているので、フラットケーブル14の上端は確実に弾性シート13の下面に当接し、弾性シート13の外周端13aと外周壁12bとの間にフラットケーブル14が落ち込んで挟まることが確実に防止される。
したがって、可動体11が回動してフラットケーブルが巻き締め(あるいは巻き戻し)される際の異音の発生が防止され、また、フラットケーブル14が挟まることによる損傷や回転トルクおよびその変動量の増大を防止することができる。
【0012】
また、弾性シート13の外周端13aを固定体12の外周壁12bの上端の切欠部12b−1に若干のクリアランスを設けて配置させることで、フラットケーブル14が接触する外周壁12bの内面12b−2を弾性シート13の外周端13aよりも内方に位置させることができると同時に、弾性シート13の外周壁12bとの干渉摩擦も防止できる。
なお、フラットケーブル14の上端と上壁部11bとの間に介在させる弾性シート13の下面に滑性シートあるいは滑性剤を介在させてもよい。
また、フラットケーブル14の下端と底壁部12aとの間に介在させる滑性シート15についても、弾性シートの上面に滑性シートあるいは滑性剤を介在させる構成としてもよい。
【0013】
図3は第2実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、固定体12’の外周壁12b’を2重に設けている点である。
【0014】
本実施形態の外周壁12b’は、フラットケーブル14と接触する内面12f−2’を構成する第1外周壁12f’と、該第1外周壁12f’と空間12g’をあけて配置された第2外周壁12h’とを備えており、第1外周壁12f’は第2外周壁12h’よりも低背とし、弾性シート13の下面に達しない高さとしている。
【0015】
固定体12’の外周壁12b’の内径、つまり、第1外周壁12f’の内径R1は、弾性シート13の外径R2よりも小さくしており、弾性シート13の下面と第1外周壁12f’の上端12f−1’との間に若干のクリアランスをあけて、かつ、弾性シート13の外周端13aと第2外周壁12h’との間も若干のクリアランスあけて配置されている。
【0016】
上記構成とすることで、第1実施形態と同様の原理で、弾性シート13の外周端13aと外周壁12b’との間にフラットケーブル14が挟まることが防止され、ケーブルリール10動作時に、異音の発生、フラットケーブル14の損傷、回転トルクおよびその変動量の増大を防止でき、かつ、弾性シート13の外周壁12b’との干渉摩擦も防止できる。
【0017】
加えて、本実施形態では、固定体12’の外周壁12b’を厚肉とせずに2層構造とすることで、外周壁12b’を全体として厚幅としているので、固定体12’の材料費の低減を図ることができる。また、外周壁12’が、第1外周壁12f’、空間12g’、第2外周壁12h’の3層構造となることで、環状中空部20内で生じる音を効果的に遮音することができる。
なお、本実施形態では外周壁を2重に設けたが、3重以上にしても構わない。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、上記環状中空部に収容されたフラットケーブルの最外周部分が固定体の外周壁の内面に接する位置となった場合でも、弾性シートの外周端が外周壁の内面よりも外方に位置しているので、フラットケーブルの上端は確実に弾性シートの下面に当接し、弾性シートの外周端と外周壁との間にフラットケーブルが落ち込んで挟まることを防止できる。 よって、ケーブルリール動作時の異音の発生、フラットケーブルの損傷、回転トルクおよびその変動量の増大を防止できる。
【0019】
また、上記外周壁の断面を厚幅とし、その上端部に上記弾性シートの外周端との干渉を防止する切欠部を設けることで、外周壁の内面を弾性シートの外周端よりも内方に位置させることと、弾性シートと外周壁との間の摩擦防止を両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のケーブルリールの断面図である。
【図2】第1実施形態のケーブルリールの要部断面図である。
【図3】第2実施形態のケーブルリールの要部断面図である。
【図4】従来のケーブルリールの断面図である。
【図5】従来の問題点を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 ケーブルリール
11 可動体
12 固定体
12b、12b’ 外周壁
12b−1 切欠部
13 弾性シート
14 フラットケーブル
20 環状中空部
12f’ 第1外周壁
12g’ 空間
12h’ 第2外周壁
Claims (1)
- 外筒となる固定体に内筒となる可動体を回転自在に組みつけ、上記固定体と可動体とで形成される環状中空部にフラットケーブルを収容し、該フラットケーブルの長さ方向の両端を上記可動体と固定体とに連結しているケーブルリールにおいて、
上記環状中空部の上壁部の下面に環状の弾性シートを備える一方、上記固定体の外周壁は断面を厚幅とすると共にその上端部に切欠部を設け、
上記弾性シートの外周端を上記外周壁の内面よりも外方の上記切欠部に若干のクリアランスをあけて配置させ、上記外周壁の内径を上記弾性シートの外径よりも小さくし、
上記環状中空部で巻き回されて収容されたフラットケーブルの上方が上記弾性シートで覆われていることを特徴とするケーブルリール。
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JP2002187279A JP2004031188A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | ケーブルリール |
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Family Applications (1)
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JPH08162241A (ja) * | 1994-12-09 | 1996-06-21 | Yazaki Corp | 固定体と回転体との電気的接続装置 |
JPH08306458A (ja) * | 1995-05-02 | 1996-11-22 | Yazaki Corp | 回転体と固定体との間の電気的接続装置 |
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