JP2004029880A - 情報表示処理方法および情報表示処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】情報表示処理装置において、入力領域が判別し難い表示条件においても、容易・確実に情報入力できるようにする。
【解決手段】説明情報表示領域110aと入力情報表示領域110bとを有する液晶表示パネル110 を備えた主筐体100 とは別に、液晶表示パネル210 とキーパッド220 とを備えた補助筐体200 を設ける。キーパッド220 で指定された入力情報表示領域110bに対応する情報を入力する。液晶表示パネル210 には、主筐体100 にて指定された入力情報表示領域110bに対応する説明情報を表示するための付加情報表示領域210aとキーパッド220 にて入力された情報を表示するための入力情報表示領域210bとを設ける。入力情報表示領域110bが選択されると、入力欄の説明文を抽出し、液晶表示パネル210 の付加情報表示領域210aに表示する。キーパッド220 にて入力された情報を主筐体100 の入力情報表示領域110bにも表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】説明情報表示領域110aと入力情報表示領域110bとを有する液晶表示パネル110 を備えた主筐体100 とは別に、液晶表示パネル210 とキーパッド220 とを備えた補助筐体200 を設ける。キーパッド220 で指定された入力情報表示領域110bに対応する情報を入力する。液晶表示パネル210 には、主筐体100 にて指定された入力情報表示領域110bに対応する説明情報を表示するための付加情報表示領域210aとキーパッド220 にて入力された情報を表示するための入力情報表示領域210bとを設ける。入力情報表示領域110bが選択されると、入力欄の説明文を抽出し、液晶表示パネル210 の付加情報表示領域210aに表示する。キーパッド220 にて入力された情報を主筐体100 の入力情報表示領域110bにも表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報を可視画像として表示デバイスに表示し、この表示に基づいてユーザからの入力を受け付ける情報表示処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報表示処理装置の利用形態の1つとして、マン・マシン・インタフェースとしてのデータエントリが広く行われている。たとえば、請求書の決済システムへの入力や保険や証券などの販売業務時の顧客情報入力などが、その一例である。
【0003】
従来、このデータエントリに際しては、専用の端末装置とソフトウェアを用いた入力が一般的で、端末装置はオペレータと向き合って、入力するといった使われ方がなされていた。たとえばCRTなどの表示デバイスに表示された文字入力表示ウィンドウの所定の箇所にカーソルを合わせ、文字入力表示ウィンドウ内で文字入力する。
【0004】
一方、近年では、専用端末装置の装置コストおよび専用ソフトウェアの開発コストが、コンピュータシステムのコストの多くの部分を占めるようになり、データエントリに専用端末を用いる手法は、必ずしも好ましい手法ではなくなってきている。これを反映して、最近では、一般的なパーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)などの標準機器とWebブラウザとを組み合わせたデータエントリシステムが利用されるようになってきている。
【0005】
さらに、利用できる機器の幅が広がったことと、無線などのネットワーク機能の普及により、これまでは実現できなかった、顧客と対面でのデータエントリなど、利用範囲も広がってきている。
【0006】
たとえば、訪問先で顧客と対面でのデータエントリを行なう際の状況を考察する。このような用途には、液晶表示パネルを有するノート型パーソナルコンピュータ(以下ノートパソコンという)が一般的に利用されている。ノートパソコンでは、キーボードが液晶表示パネルと一体の形状となっているため、顧客と対面で入力を行なうには、顧客にノートパソコンの画面を見せた後、自分の側にノートパソコンの向きを変えて(画面を移動させて)入力を行ない、再度顧客側にノートパソコンの画面を見せて入力内容を確認してもらうといった煩雑な作業が必要である。
【0007】
このようなノートパソコンの向きを変える煩雑さを回避するため、ノートパソコン本体は回転させず、画面を回転表示させるソフトウェア(回転表示ソフトウェア)を用いて、表示方向のみを変えることで、ノートパソコン自体の画面移動を回避する手法が提案されている。
【0008】
しかしながら、現在利用されている液晶表示パネルでは、視野角が限定されるため、画面を回転させただけでは非常に見難く、液晶表示パネルの角度を調整するなどの作業が必要となっていた。
【0009】
次に、PDAなどの携帯情報機器でのデータエントリを考察する。携帯情報機器は画面サイズが小さいため、パーソナルコンピュータなどでの利用を前提としたデータエントリ画面では入力領域が判別し難くなるか、極少数の入力領域しか表示されずに、スクロールなどの作業を煩雑に行なうことが要求されるかのどちらかしか選択肢がなかった。また、画面構成上小さな文字表示にならざるを得えず、たとえば弱視や遠視などの視覚障害者にとっては文字が見え難いため、文字入力が行ない難いという問題点もあった。
【0010】
このような問題は、携帯情報機器に合わせたデータエントリ画面を作成することで若干は解消されるが、入力項目数の多いデータエントリ画面では、表示可能な項目数の少なさによる操作の煩雑さを解消することは困難であるため、結果として問題を解消することはできなかった。
【0011】
これらの課題に対して、これまでも幾つかのアプローチがなされていた。たとえば、特開平11−85437号には、パーソナルコンピュータ本体に用意された主表示装置(主画面)のほかに、ケーブルなどで接続された補助表示装置を用意し、主表示装置上で選択された領域を補助表示装置に転送して、主表示装置に表示された表示画像より拡大して補助表示装置に表示させることで、見易さを確保するという手法が提案されている。
【0012】
また特開平11−161399号には、入力手段からの入力が、拡大対象領域として予め定められた文字入力が行われる文字表示領域の拡大を指示する拡大イベントであるか否かを判断し、拡大イベントであると判断すると、表示手段に表示された文字表示領域を拡大して表示手段に表示させる手法が提案されている。
要するに、この手法は、入力領域を指定して所定の操作を行なうと、入力領域が拡大表示されるので、入力時の確認が容易になるというものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−85437号や特開平11−161399号に記載の従来技術は、見易さや入力しやすさの改善を行なっているが、所定の表示画像の拡大と入力項目の拡大とが連動しておらず不都合が生じることがある。たとえば、入力領域に入力すべき内容の説明文を指示して別途表示を行なった後に、入力領域を拡大表示して入力を行なうといった二重の手間がかかる上、領域指示の誤りを犯す危険性を排除することはできない。
【0014】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、入力領域が判別し難い表示条件においても、入力すべき内容を確認しながら容易あるいは確実に入力することができる情報表示処理方法および装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る情報表示処理方法は、先ず、入力情報の属性を示す属性情報と入力情報の入力を確認するための入力確認領域とを表示出力するための基本入出力部とは別個に、基本入出力部により表示出力された入力確認領域のうちの指定された入力確認領域についての属性情報を出力するための出力部と、属性情報に応じた入力を受け付けるための入力部と、を含む補助入出力部を用意した。この補助入出力部用の筐体と基本入出力部用の筐体とは、別体であってもよいし、一体であってもよい(別体/一体は不問)。
【0016】
そして、指定された入力確認領域に対応する属性情報を特定し、この特定した属性情報を出力部に出力させる。次に、出力部に出力させた属性情報に呼応して補助入出力部の入力部にて入力された情報を、基本入出力部における、指定された入力確認領域に表示出力させる。
【0017】
本発明に係る情報表示処理装置は、入力情報の属性を示す属性情報と入力情報の入力を確認するための入力確認領域とを表示出力するための基本入出力部と、基本入出力部にて指定された入力確認領域の位置情報に基づいて、入力確認領域に対応する属性情報を特定する属性情報特定部と、基本入出力部とは別個に用意された出力部に、属性情報特定部が特定した指定された入力確認領域に対応する属性情報を出力させる属性情報出力制御部とを備えた。
【0018】
また、本発明に係る情報表示処理装置は、基本入出力部とは別個に用意された入力部にて入力された、属性情報出力制御部が出力させた属性情報に対応する対応情報を受け付ける対応情報受付部と、この対応情報受付部が受け付けた対応情報を、基本入出力部における、指定された入力確認領域に表示出力させる対応情報出力制御部とを備えた。
【0019】
また従属項に記載された発明は、本発明に係る情報表示処理装置置のさらなる有利な具体例を規定する。
【0020】
【作用】
本発明の上記構成においては、先ず、属性情報特定部は、基本入出力部の指定された入力欄に入力すべき入力情報の属性情報を特定する。属性情報出力制御部は、この特定した属性情報を、基本入出力部とは別個に設けられた出力により出力させる。次に、対応情報受付部は、この属性情報の出力に呼応して、基本入出力部とは別個に設けられた入力部を介して入力された対応情報を受け取る。対応情報出力制御部は、対応情報受付部が受け付けた対応情報を、基本入出力部における指定された入力確認領域に表示出力させる。
【0021】
つまり、本発明に係る情報表示処理装置は、画面上に表示された入力欄が指示、選択されると、先ず入力すべき内容を示す属性情報(たとえば入力欄の説明文)を取得(抽出)し、基本入出力部とは別の手段にてその属性情報を提示する。
要するに、指示された入力欄に連動して、入力欄に対応する属性情報を基本入出力部とは別手段にて出力するようにした。そして、この別手段にての提示に応じて入力された対応情報を基本入出力部の入力欄に表示する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、代理店の担当者と加入者との間で保険契約を結ぶ場合を想定し、代理店側の表示端末と加入者側の契約文表示端末との間で対話形式で約定内容を決めていく形態を一例に説明する。
【0023】
図1は、本発明に係る情報表示処理装置の第1実施形態の全体構成を示す概略図である。図示するように、第1実施形態の情報表示処理装置1は、主筐体100と補助筐体200とを備えており、データエントリ装置として利用できるよう構成されている。
【0024】
主筐体100は、タッチスクリーン機能を有し、基本入出力部の一例である液晶表示パネル110を装備している。補助筐体200は、入力項目名および入力データを表示する液晶表示パネル210とキーパッド220とを装備している。
そして主筐体100と補助筐体200とは、ケーブル9により接続されている。
【0025】
液晶表示パネル210は、補助出力部の一例、キーパッド220は、補助出力部の一例である。よって、液晶表示パネル210とキーパッド220とにより、補助入出力部の一例が構成される。
【0026】
主筐体100の液晶表示パネル110には、説明情報表示領域110aと、入力情報表示領域110bとが設けられている。タッチスクリーン機能を有する液晶表示パネル110は、たとえば入力ペン(スタイラス)などを用いて、液晶表示パネル110上に表示された画面の所定の入力領域に所定の情報を直接に入力することができるようになっている。つまり、説明情報表示領域110aと入力情報表示領域110bとで、基本表示入力領域110cが構成される。
【0027】
また、補助筐体200の液晶表示パネル210には、付加情報表示領域210aと、入力情報表示領域210bとが設けられている。付加情報表示領域210aと入力情報表示領域210bとキーパッド220とで、補助表示入力領域210cが構成される。つまり、第1実施形態の情報表示処理装置1は、基本表示入力領域110c用として使用される液晶表示パネル110とは別個に、補助筐体200に設けられた液晶表示パネル210とキーパッド220とを利用して補助表示入力領域210cを用意した点に特徴を有する。
【0028】
付加情報表示領域210aには、主筐体100の液晶表示パネル110における説明情報表示領域110aに表示された内容(説明情報)のうち、担当者が指示した入力情報表示領域110bに対応する説明情報と同様の内容(付加情報)が表示されるようになっている。また、入力情報表示領域210bには、主筐体100における液晶表示パネル210上の担当者が指示した入力情報表示領域110b内に表示された内容と同じ内容(入力情報)が表示される。
【0029】
詳しくは後述するが、上記構成の情報表示処理装置1においては、先ず、代理店の担当者(ユーザ)は、主筐体100(特に液晶表示パネル110の向き)を顧客に向けて置くとともに、担当者自身が利用しやすい位置に補助筐体200を配置する。
【0030】
そして、担当者は、主筐体100の液晶表示パネル110における任意の入力情報表示領域110bを指し、この入力情報表示領域110bに応じた情報(たとえば顧客の年齢や家族構成など)を入力することを顧客に伝える。このとき、補助筐体200の液晶表示パネル210の付加情報表示領域210aには、主筐体100の液晶表示パネル110上における入力情報表示領域110bの属性情報(前例では説明情報表示領域110aに表示されている顧客の年齢や家族構成など)が付加情報として表示されるようにする。これにより、担当者は適切な入力領域を指示したことを手元の補助筐体200における液晶表示パネル210(の付加情報表示領域210a)で確認することができる。
【0031】
また、担当者は、補助筐体200上のキーパッド220を用いて、液晶表示パネル210の付加情報表示領域210aに表示された属性情報(付加情報)に呼応する対応情報(前例では顧客の年齢や家族構成など)を入力する。入力された対応情報はケーブル9を介して主筐体100に通知される。
【0032】
主筐体100は、この対応情報に基づいて、先に担当者により指示された入力情報表示領域110bに可視画像を表示する。これにより、主筐体100の液晶表示パネル110上の指示された入力情報表示領域110b内に、補助筐体200のキーパッド220を介して入力された対応情報が表示されるので、顧客も入力内容が正しいことを確認することができる。
【0033】
図2は、第1実施形態の情報表示処理装置のハードウェアブロック図である。
主筐体100は、CPU102、メモリ104、ストレージ装置106、補助筐体インタフェース108、およびタッチスクリーン機能を有する液晶表示パネル110を備えている。
【0034】
タッチスクリーン機能を有する液晶表示パネル110は、表示機能部分である表示パネル部112とキーパッド部分であるタッチスクリーン部122とを備えている。表示パネル部112は、液晶表示パネルコントローラ114を介してデータコントロールバスに接続されている。また、タッチスクリーン部122は、タッチスクリーンインタフェース124を介してデータコントロールバスに接続されている。
【0035】
補助筐体200は、主筐体インタフェース208、液晶表示パネルコントローラ214、およびキーパッドインタフェース224を備えている。
【0036】
主筐体100内の補助筐体インタフェース108と補助筐体200内の主筐体インタフェース208とがケーブル9により接続されるようになっている。そして、補助筐体200は、主筐体100内のCPU102による制御の元で、動作が制御されるように構成されている。
【0037】
たとえば、主筐体100の液晶表示パネル110上で入力欄(入力情報表示領域110b)を指定すると、この入力欄に連動して、補助筐体200上の液晶表示パネル210には、指定された入力欄に対応する入力項目を示す属性情報が所定の表示エリア(入力情報表示領域210b)に表示されるようにする。
【0038】
また、この補助筐体200における液晶表示パネル210上の表示に基づいて補助筐体200のキーパッド220の入力欄(入力情報表示領域210b)にて入力された情報(入力値)が主筐体100における液晶表示パネル110の入力欄にも連動して表示(入力)されるようにする。
【0039】
図3は、第1実施形態の情報表示処理装置1における主筐体100の液晶表示パネル110(詳しくは、表示パネル部112)に表示される情報の一例とレイアウト管理の手法を説明する図である。ここで、図3(A)は、表示画面の一例を示し、図3(B)は、図3(A)の表示画面に対応する文書情報のレイアウト構造を示す。
【0040】
表示画面としては、入力フィールド304と、入力フィールド304の極近傍に、この入力フィールド304に入力すべき値についての説明情報(入力の説明)306とを表示するようにする。
【0041】
図3(A)においては、入力フィールド304aが「お客様の年齢」を入力するべき欄であることを説明情報306aにより、入力フィールド304bが「奥様の年齢」を入力するべき欄であることを説明情報306bにより、入力フィールド304cが「お子様の人数」を入力するべき欄であることを説明情報306cにより、それぞれ示している。また、入力フィールド304には、入力可能であること(その入力フィールド304がアクティブであること)を示すキャレット308が表示される。さらに、入力内容に応じた図形画像309が必要に応じて表示される。
【0042】
また、文書情報は、図3(B)に示すように、第1の表枠502と第2の表枠512とで画定された表によってレイアウトされている。図3(B)中、一点鎖線で示した第1の表枠502および破線で示した第2の表枠512は、それぞれ罫線幅が“0”と指定されており、図3(A)に示したように、主筐体100の液晶表示パネル110上には表示されない。
【0043】
図3(B)において、第1の表枠502は画面を入力領域502aと結果表示領域502bとに分割するための表枠であり、第2の表枠512は入力領域をさらにセルに画定する表枠である。
【0044】
第1の表枠502により画定された左側のセルには入力フィールド504と付加情報506で構成された第2の表枠512による表が配置され、右側のセルには入力に応じた結果を示す図形509などが配置される。
【0045】
第2の表枠512により画定された各フィールドは、1行に1つづつ、左のセルに入力内容を示す付加情報506が、右のセルに、付加情報506に対応する入力フィールド504が配置される。
【0046】
ここで図3(A)に示した画面例との関係を説明すると、入力フィールド504が入力フィールド304に対応し、付加情報506が説明情報306に対応する。また、図形509は、図形画像309に対応する。
【0047】
図4は、第1実施形態の情報表示処理装置における文書情報の表示と、データ入力と入力データの表示の各機能を説明するための機能ブロック図である。
【0048】
図4に示すように、情報表示処理装置1は、ストレージ装置106、液晶表示パネルコントローラ114、およびタッチスクリーンインタフェース124の他に、文書情報解釈部132と、レイアウト処理部134と、文書要素探索部136と、付加情報検索部138と、対応情報受付部140と、出力制御部144とを備えている。
【0049】
文書要素探索部136と付加情報検索部138とにより、属性情報特定部142が構成される。また、出力制御部144は、補助筐体200の液晶表示パネルコントローラ214と主筐体100の液晶表示パネルコントローラ114とを制御するもので、属性情報出力制御部および対応情報出力制御部の両機能を備える。
【0050】
文書情報解釈部132、レイアウト処理部134、文書要素探索部136、付加情報検索部138、および対応情報受付部140の各機能部分は、プログラムに基づいてCPU102が動作することでソフトウェア的に実現されるものであってもよい。この場合、たとえば、文書情報解釈部132やレイアウト処理部134などの各機能部を構成するためのプログラムを格納した記憶媒体からプログラムを読み出して図示しないフラッシュメモリやその他のRAM(ランダムアクセスメモリ)などの不揮発性の記憶媒体にそのプログラムをインストールさせておき、RAMなどからプログラムを読み出してCPU102が後述する処理を実行することにより、各機能をソフトウェア的に実現する仕組みが設けられる。
【0051】
なお、プログラムは、コンピュータ読取可能な記憶媒体に格納されて提供されてもよいし、有線あるいは無線による通信手段を介して配信されてもよい。また、これらのプログラムや当該プログラムを格納した記憶媒体は、既存のシステムやアプリケーションプログラムをバージョンアップするものとして提供されてもよい。あるいは、各機能部分をソフトウェア的に実現するパッチファイルなど、一部の機能に対応したオプションプログラムとして提供されてもよい。
【0052】
なお、このように、コンピュータプログラムを利用して情報表示処理装置1の各機能部分をコンピュータにより実現することに限らず、後述する情報表示処理装置1の各機能部分をハードウェアで構成してもよい。
【0053】
このような構成の情報表示処理装置1を使用する場合、先ず、担当者は、主筐体100に対して画面表示を要求する。これを受けて、情報表示処理装置1は、要求された画面表示に対応する文書情報をストレージ装置106から読み出す。この文書情報は、たとえばHTML(Hypertext Markup Language )形式で記述されている。
【0054】
情報表示処理装置1は、この文書情報を解釈して主筐体100の表示パネル部112に表示する情報(画面データ)と、補助筐体200の液晶表示パネル210に表示する情報(画面データ)とを作成する。
【0055】
すなわち、先ず、文書情報解釈部132は、ストレージ装置106に保存されている文書情報を読み出して、文書情報を文書要素群に分割し、この分割した文書要素群をメモリ104に記憶する。
【0056】
レイアウト処理部134は、文書情報解釈部132により分割された文書要素群の各文書情報に基づいて、主筐体100の表示パネル部112における表示画面に応じたレイアウト処理をする。またレイアウト処理部134は、レイアウト処理した結果であるレイアウト情報を、メモリ104に記憶されている文書要素群と対応付けて記憶する。
【0057】
液晶表示パネルコントローラ114は、メモリ104に記憶されている文書要素群とそのレイアウト情報とをメモリ104から読み出して、文書画像を液晶表示パネル110に表示させる。
【0058】
タッチスクリーンインタフェース124は、担当者がタッチスクリーン部122上の入力フィールド304を指示したことを検知して、指示された位置を示す位置情報を特定し、この特定した位置情報をCPU102に通知する。
【0059】
タッチスクリーンインタフェース124からCPU102に位置情報が通知されると、文書要素探索部136は、メモリ104に記憶されている文書要素群のレイアウト情報に基づいて、指示された位置にレイアウトされている文書要素を検索する。そして、検索し特定した文書要素が入力フィールドである場合、その旨を付加情報検索部138に通知する。
【0060】
付加情報検索部138は、文書要素探索部136によって検索された文書要素が入力フィールドである場合に、検索し特定された文書要素(入力フィールドである文書要素)のレイアウト情報に基づいて、その入力フィールドに対応する文書要素を検索し、探索により特定した文書要素を付加情報として、ケーブル9を介して、補助筐体200の液晶表示パネルコントローラ214に通知する。つまり、検索結果である付加情報を液晶表示パネルコントローラ214に設定する。
【0061】
たとえば、付加情報検索部138は、主筐体100における表示パネル部112上にて指示された入力フィールド304の位置に基づいて、その入力フィールド304が配置されている第2の表枠512で画定されているセルを特定し、その左に位置するセルから対応する付加情報506を特定する。これらは、図3(B)に示したように、文書要素に対応付けられたレイアウト情報から容易に取得可能である。
【0062】
なお、文書要素探索部136が検索した文書要素に対し、入力可能であるキャレットを表示するよう液晶表示パネルコントローラ114を設定することで、主筐体100上の液晶表示パネル110には、指示された入力フィールド304にキャレット308(図3参照)が表示される。
【0063】
続いて、タッチスクリーンインタフェース124は、文書要素探索部136が検索した文書要素である入力フィールドから現在値(その時点で入力されている入力情報)を取得する。すなわち、タッチスクリーン機能を有する液晶表示パネル110上に表示された画面における、担当者が指示した入力フィールドに、入力ペン(スタイラス)などを用いて直接に入力された情報を、文字認識の手法を利用して読み取る。そして、この読み取った現在値を、付加情報検索部138が特定した付加情報に対応付けて、ケーブル9を介して、補助筐体200の液晶表示パネルコントローラ214に通知する。つまり、入力された現在値を液晶表示パネルコントローラ214に設定する。
【0064】
液晶表示パネルコントローラ214は、主筐体100側から設定された付加情報を表す可視画像を液晶表示パネル210の付加情報表示領域210aに表示させるとともに、主筐体100側から設定された現在値を表す可視画像を液晶表示パネル210の入力情報表示領域210bに表示させる。
【0065】
また、担当者が補助筐体200のキーパッド220から入力を行なうと、キーパッドインタフェース224は、この入力を検知し、この検知した入力情報を主筐体インタフェース208を介して、主筐体100のCPU102(詳しくは対応情報受付部140)に通知する。これを受けて、対応情報受付部140は、文書要素探索部136がすでに検索した入力フィールド、すなわち担当者が先に指示した入力フィールドに入力情報を設定する。つまり、メモリ104における入力フィールドに対応する格納アドレスに記憶する。
【0066】
続いて、液晶表示パネルコントローラ114は、設定された入力情報をメモリ104から読み出し、液晶表示パネル110上の入力情報表示領域110bにおける入力値表示を更新する。
【0067】
また、CPU102(詳しくは対応情報受付部140)は、入力フィールドに設定した入力情報を補助筐体200の液晶表示パネルコントローラ214に設定する。液晶表示パネルコントローラ214は、設定された入力情報に基づいて、液晶表示パネル210上の入力情報表示領域210bにおける入力値表示を更新する。なお、補助筐体200側においては、キーパッド220にて取得した入力情報を直接に液晶表示パネルコントローラ214に渡して入力値表示を更新する仕組みとしてもよい。
【0068】
このように、第1実施形態の情報表示処理装置1を利用すれば、入力欄の指定と、別領域に表示された入力項目とが連動するようになる。よって、たとえば、代理店の担当者と加入者との間で保険契約などを結ぶ場合において、代理店側の表示端末(前例では補助筐体200)と加入者側の契約文表示端末(前例では主筐体100)との間で対話形式で約定内容を決めていく場合に、使い勝手のよいシステムとなる。
【0069】
たとえば、加入者側の端末である主筐体100には、契約文そのものが表示される。加入者が主筐体100表示画面上の文中の所定個所を指し示すと、主筐体100は、指示個所の用語や文章を基に検索により定まる個別保険条項を抽出し、抽出した個別保険条項(もしくはその関連情報)を代理店側の表示端末である補助筐体200に表示させる。以後、代理店と加入者によってこの個別条項の取り決めがなされる。
【0070】
以上の例では、表でレイアウトされたHTML文書を用いて、指定された入力フィールドに対応する付加情報を検索する例を示したが、専用のデータ形式やXML(eXtensible Markup Language)などの構造化された文書情報を用いて入力フィールドに対応する付加情報を検索する構成としてもよい。このような仕組みは公知の技術であり、その実施手法は容易であるので、説明を割愛する。
【0071】
また、本例の情報表示処理装置1における付加情報検索部138は、既定のレイアウトルールを前提として付加情報を検索するものとしているが、自由なレイアウトルールに対応する付加情報検索部138を構成することも可能である。
【0072】
たとえば、文書情報が表でレイアウトされていれば、文書要素探索部136は、指定された入力フィールドがあるセルの四方にあるセルの内容を確認する。上方もしくは下方に隣接するセルに入力フィールドが設定されている場合、指定された入力フィールドに対応する付加情報は左方もしくは右方に配置されている。
【0073】
文書要素探索部136は、表のセルを左方に辿っていく。このとき、行の先頭のセルが入力フィールドであれば、入力フィールドに対応する付加情報は入力フィールドが置かれているセルの右方のセルに配置されており、行の先頭セルが入力フィールドでなければ付加情報は入力フィールドの左方のセルに配置されている。同様に、指定された入力フィールドが配置されているセルの左方もしくは右方に入力フィールドが配置されていれば、列を情報にたどり、列の先頭セルに入力フィールドが配置されているか否かによって、入力フィールドに対応する付加情報が下方もしくは上方のセルに配置されているかが決定できる。
【0074】
以上のように、第1実施形態の情報表示処理装置1によれば、主筐体100の液晶表示パネル110上で指定された入力フィールド304に対応する付加情報506を補助筐体200の液晶表示パネル210上に表示した上で、この補助筐体200のキーパッド220を介して情報を入力することができる。このため、顧客と対面で入力作業を行なう場合に、担当者は、主筐体100を直接に使用することなく、補助筐体200を用いて顧客に情報を提示しつつ、手元で入力内容を確認することができる。よって、操作性の改善と誤操作の削減を図ることができる。また、担当者が補助筐体200上のキーパッド220を用いて入力すると、その入力値は主筐体100の液晶表示パネル110にも表示されるので、顧客も入力内容が正しいことを確認することができる。
【0075】
つまり、第1実施形態の情報表示処理装置1は、基本表示入力領域110c用の主筐体100の画面上に表示された入力欄(入力情報表示領域110b)が指示、選択されると、先ず、入力欄の位置情報に基づいて入力すべき内容を示す属性情報(たとえば入力欄の説明文)を取得(抽出)する。そして、主筐体100とは別筐体として用意された補助表示入力領域210c用の補助筐体200にて、この抽出した属性情報を表示出力する。そして、この表示出力に応じて入力された対応情報を、主筐体100の入力欄に表示する。これにより、入力領域を指示するだけで、入力すべき内容の説明文を同時に取得し表示できるようにした。
【0076】
また、第1実施形態の情報表示処理装置1においては、補助筐体200における属性情報の表示エリア(付加情報表示領域210a)と対応情報の入力欄(入力情報表示領域210b)とを極近傍に配しているので、入力欄に関連する情報を取得し、入力領域近傍に同じに表示することができるため、入力すべき内容を確認しながら、入力を行なうことができ、入力作業の手間の軽減を図ることが可能となる。
【0077】
なお、第1実施形態の情報表示処理装置1では、補助表示入力領域210c用として、液晶表示パネル210とキーパッド220とを有する補助筐体200を使用したが、補助筐体200で入出力される内容は文字に限定されるので、たとえば液晶表示パネル210を音声合成装置に置き換えることで音声情報にて、あるいはキーパッド220を音声認識装置に置き換えることもできる。この場合においても、顧客への情報提示は主筐体100の液晶表示パネル110における基本表示入力領域110cにて行なうので、何ら不都合はない。
【0078】
また、点字ディスプレイの機構と組み合わせた補助筐体200とすることも可能である。こうすることで、主筐体100側に変更を加えることなく、弱視や遠視などの視覚障害者にとって使い勝手のよい情報表示処理装置を構成することもできるなど、ユニバーサル入力機能を実現することも可能となる。
【0079】
図5は、情報表示処理装置の第2実施形態の全体構成を示す概略図である。この第2実施形態の情報表示処理装置1は、補助筐体200を備えておらず(不装備である)、共通の表示デバイスに基本表示入力領域110cと補助表示入力領域210cとを用意した点に特徴を有する。ただし、基本表示入力領域とは別個に、補助表示入力領域210cを用意する点では、第1実施形態と共通する。
【0080】
主筐体100は、タッチスクリーン機能を有する液晶表示パネル110を装備している。タッチスクリーン機能を有する液晶表示パネル110は、たとえば入力ペンなどを用いて、液晶表示パネル110上に表示された画面の所定の入力領域に所定の情報を直接に入力することができるようになっている。ただし、その官能部分が第1実施形態と異なる。
【0081】
この液晶表示パネル110には、第1実施形態の情報表示処理装置1における主筐体100と同様に、説明情報表示領域110aと、入力情報表示領域110bとが設けられている。第1実施形態と同様に、説明情報表示領域110aと入力情報表示領域110bとで、基本表示入力領域110cが構成される。
【0082】
また、この液晶表示パネル110には、第1実施形態の情報表示処理装置1における補助筐体200側に表示されていた付加情報表示領域210aおよび入力情報表示領域210bも設けられている。付加情報表示領域210aと入力情報表示領域210bとで、補助表示領域210cが構成される。付加情報表示領域210aや入力情報表示領域210bに表示される内容は、第1実施形態と同じである。このように、第2実施形態の情報表示処理装置1は、液晶表示パネル110を基本表示入力領域110cと補助表示入力領域210cとで共通に使用する点に特徴を有する。
【0083】
タッチスクリーン機能を有する液晶表示パネル110は、補助出力部および補助出力部の一例であるとともに、基本入出力部の一例でもある。
【0084】
なお、第2実施形態の液晶表示パネル110では、入力情報表示領域110bは入力ペンによる入力を受け付けず、入力情報表示領域210bのみが入力ペンによる入力を受け付けるように構成されている。勿論、入力情報表示領域110bも入力ペンによる入力を受け付けるように構成してもかまわない。
【0085】
図6は、第2実施形態の情報表示処理装置のハードウェアブロック図である。
図から分かるように、第1実施形態の情報表示処理装置1の主筐体100部分から、補助筐体インタフェース108を取り除いた構成となっている。
【0086】
図7は、第2実施形態の情報表示処理装置1における主筐体100の液晶表示パネル110(詳しくは、表示パネル部112)に表示される情報の一例を示す図である。
【0087】
表示画面としては、第1実施形態と同様に、入力フィールド304と、入力フィールド304の極近傍に、この入力フィールド304に入力すべき値についての説明情報(入力の説明)306とを表示するようにする。
【0088】
また、第2実施形態においては、図5にても示したように、1つの表示画面中に、付加情報506と、この付加情報506に対応する入力をするための入力フィールド504も表示されるようにする。図7においては、図3(A)と同様に、入力すべき値が「お客様の年齢」であることを示す説明情報306が表示され、その極近傍に「お客様の年齢」を入力する入力フィールド304が表示されている。「奥様の年齢」や「お子様の人数」についても図3(A)と同様である。
【0089】
また、選択された入力フィールド304の付加情報の表示エリアに付加情報506が表示され、その近くに、実際の入力エリアとしての入力フィールド504が表示されている。そして、入力フィールド504と付加情報506とは、入力フィールド304や説明情報306よりも拡大されて表示されるようになっている。
【0090】
第2実施形態の情報表示処理装置1を利用する場合の操作手法は、補助筐体200を利用しない点で第1実施形態と異なるものの、基本的な操作手法や情報表示処理装置1の動作は第1実施形態と略同じである。
【0091】
たとえば、担当者は、最初に入力すべき入力フィールド304に対応する入力情報表示領域110bをタッチスクリーン部122で指示することで選択する。このとき、入力フィールド504上方の付加情報506の表示エリア(図5の付加情報表示領域210a)には、「お客様の年齢」という入力項目が拡大表示される。これにより、担当者は適切な入力領域を指示したことを、この付加情報506で確認することができる。
【0092】
また、付加情報表示領域210aにおける付加情報506の表示は、拡大表示されるようにしたので、文字が小さく読み難い携帯情報端末でも、正しい入力フィールド304を選択したことを、容易に確認することができる。
【0093】
また、担当者が入力フィールド504に対応する入力情報表示領域210bにて「お客様の年齢」に対応した値を入力すると、その入力値は入力情報表示領域210bに拡大表示される。これにより、文字が小さく読み難い携帯情報端末でも、正しい値を入力したことを容易に確認することができる。
【0094】
以上のように、第2実施形態の情報表示処理装置1は、共通の表示デバイスを使用しつつ、入力フィールドやその説明情報を表示する基本表示入力領域110cとは別に、入力フィールドに対応する入力エリア(入力情報表示領域210b)と、この入力エリア近傍に設けられた付加情報の表示エリア(付加情報表示領域210a)とから成る補助表示入力領域210cを用意し、且つ補助表示入力領域210cでは拡大表示可能に構成した。
【0095】
このため、液晶表示パネル110上で指定された入力フィールド(入力情報表示領域110b)に対応する付加情報を入力エリア近傍の表示エリアに拡大表示した上で、入力エリアから所望の情報を入力することができる。よって、たとえば携帯情報端末(PDA)のような画面の小さい装置(小画面機器)で入力作業を行なう場合であっても、担当者は、手元で入力内容を確認することができ、見易さを確保しつつ、操作性の改善と誤操作の削減を図ることができる。
【0096】
なお、第1実施形態の変形例と同様に、補助表示入力領域210cの付加情報表示領域210aおよび入力情報表示領域210bで入出力される内容は文字に限定されるので、たとえば補助表示入力領域210cを設けることに代えて音声合成装置を使用し、音声情報にて入出力を行なう形態としてもかまわない。そして、この場合においても、顧客への情報提示は液晶表示パネル110の基本表示入力領域110cにて行なうので、何ら不都合はない。
【0097】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0098】
また、上記の実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明を抽出できる。実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0099】
たとえば、上記実施形態で示した基本表示入力領域や補助表示入力領域における表示レイアウトは一例であり、例示した形態に限らず、基本表示入力領域内の個々の説明情報(個別条項)やこれに関連した関連情報の形態、あるいは情報出力を希望する利用者の好みに応じて、種々の表示形態を選定することができる。
【0100】
また、上記各実施形態では、説明情報表示領域110aに表示される内容と付加情報表示領域210aに表示される内容とが完全に同一である例を示したが、両者は必ずしも同一である必要はない。要するに、基本表示入力領域110cや補助表示入力領域210cにおける各入力欄に入力される入力情報の属性を示す情報(たとえば説明文など)であればよい。
【0101】
また、先にも説明したように、補助情報の入出力手段としては、「表示」を利用して入出力をする補助表示入力領域を使用するもの限定されず、音声情報など画像以外の入出力手段を利用するものであってもよい。
【0102】
【発明の効果】
以上のように、本発明による情報表示処理装置は、画面上の基本表示入力領域に表示された入力フィールドが指示、選択されると、先ず、入力フィールドに関連する情報を抽出する。そして、基本表示入力領域とは別個(表示デバイスが別体であるか一体であるかは不問)に用意した補助表示入力領域にて、その関連情報表示するとともに、入力を受け付ける。
【0103】
これにより、視野角の限定される液晶表示パネルでの対面入力や、画面サイズの限定された携帯情報端末での入力作業の改善を図ることができる。つまり、入力領域が判別しにくい表示条件においても、入力すべき内容を確認しながら容易に、あるいは確実に、所定の情報を入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報表示処理装置の第1実施形態の全体構成を示す概略図である。
【図2】第1実施形態の情報表示処理装置のハードウェアブロック図である。
【図3】第1実施形態の情報表示処理装置における主筐体の液晶表示パネルに表示される情報の一例とレイアウト管理の手法を説明する図である。
【図4】第1実施形態の情報表示処理装置における文書情報の表示と、データ入力と入力データの表示の各機能を説明するための機能ブロック図である。
【図5】情報表示処理装置の第2実施形態の全体構成を示す概略図である。
【図6】第2実施形態の情報表示処理装置のハードウェアブロック図である。
【図7】第2実施形態の情報表示処理装置における主筐体の液晶表示パネルに表示される情報の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…情報表示処理装置、9…ケーブル、100…主筐体、102…CPU、104…メモリ、106…ストレージ装置、108…補助筐体インタフェース、110…液晶表示パネル、112…表示パネル部、114…液晶表示パネルコントローラ、122…タッチスクリーン部、124…タッチスクリーンインタフェース、132…文書情報解釈部、134…レイアウト処理部、136…文書要素探索部、138…付加情報検索部、140…対応情報受付部、142…属性情報特定部、144…出力制御部、200…補助筐体、208…主筐体インタフェース、210…液晶表示パネル、214…液晶表示パネルコントローラ、220…キーパッド、224…キーパッドインタフェース
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報を可視画像として表示デバイスに表示し、この表示に基づいてユーザからの入力を受け付ける情報表示処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報表示処理装置の利用形態の1つとして、マン・マシン・インタフェースとしてのデータエントリが広く行われている。たとえば、請求書の決済システムへの入力や保険や証券などの販売業務時の顧客情報入力などが、その一例である。
【0003】
従来、このデータエントリに際しては、専用の端末装置とソフトウェアを用いた入力が一般的で、端末装置はオペレータと向き合って、入力するといった使われ方がなされていた。たとえばCRTなどの表示デバイスに表示された文字入力表示ウィンドウの所定の箇所にカーソルを合わせ、文字入力表示ウィンドウ内で文字入力する。
【0004】
一方、近年では、専用端末装置の装置コストおよび専用ソフトウェアの開発コストが、コンピュータシステムのコストの多くの部分を占めるようになり、データエントリに専用端末を用いる手法は、必ずしも好ましい手法ではなくなってきている。これを反映して、最近では、一般的なパーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)などの標準機器とWebブラウザとを組み合わせたデータエントリシステムが利用されるようになってきている。
【0005】
さらに、利用できる機器の幅が広がったことと、無線などのネットワーク機能の普及により、これまでは実現できなかった、顧客と対面でのデータエントリなど、利用範囲も広がってきている。
【0006】
たとえば、訪問先で顧客と対面でのデータエントリを行なう際の状況を考察する。このような用途には、液晶表示パネルを有するノート型パーソナルコンピュータ(以下ノートパソコンという)が一般的に利用されている。ノートパソコンでは、キーボードが液晶表示パネルと一体の形状となっているため、顧客と対面で入力を行なうには、顧客にノートパソコンの画面を見せた後、自分の側にノートパソコンの向きを変えて(画面を移動させて)入力を行ない、再度顧客側にノートパソコンの画面を見せて入力内容を確認してもらうといった煩雑な作業が必要である。
【0007】
このようなノートパソコンの向きを変える煩雑さを回避するため、ノートパソコン本体は回転させず、画面を回転表示させるソフトウェア(回転表示ソフトウェア)を用いて、表示方向のみを変えることで、ノートパソコン自体の画面移動を回避する手法が提案されている。
【0008】
しかしながら、現在利用されている液晶表示パネルでは、視野角が限定されるため、画面を回転させただけでは非常に見難く、液晶表示パネルの角度を調整するなどの作業が必要となっていた。
【0009】
次に、PDAなどの携帯情報機器でのデータエントリを考察する。携帯情報機器は画面サイズが小さいため、パーソナルコンピュータなどでの利用を前提としたデータエントリ画面では入力領域が判別し難くなるか、極少数の入力領域しか表示されずに、スクロールなどの作業を煩雑に行なうことが要求されるかのどちらかしか選択肢がなかった。また、画面構成上小さな文字表示にならざるを得えず、たとえば弱視や遠視などの視覚障害者にとっては文字が見え難いため、文字入力が行ない難いという問題点もあった。
【0010】
このような問題は、携帯情報機器に合わせたデータエントリ画面を作成することで若干は解消されるが、入力項目数の多いデータエントリ画面では、表示可能な項目数の少なさによる操作の煩雑さを解消することは困難であるため、結果として問題を解消することはできなかった。
【0011】
これらの課題に対して、これまでも幾つかのアプローチがなされていた。たとえば、特開平11−85437号には、パーソナルコンピュータ本体に用意された主表示装置(主画面)のほかに、ケーブルなどで接続された補助表示装置を用意し、主表示装置上で選択された領域を補助表示装置に転送して、主表示装置に表示された表示画像より拡大して補助表示装置に表示させることで、見易さを確保するという手法が提案されている。
【0012】
また特開平11−161399号には、入力手段からの入力が、拡大対象領域として予め定められた文字入力が行われる文字表示領域の拡大を指示する拡大イベントであるか否かを判断し、拡大イベントであると判断すると、表示手段に表示された文字表示領域を拡大して表示手段に表示させる手法が提案されている。
要するに、この手法は、入力領域を指定して所定の操作を行なうと、入力領域が拡大表示されるので、入力時の確認が容易になるというものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−85437号や特開平11−161399号に記載の従来技術は、見易さや入力しやすさの改善を行なっているが、所定の表示画像の拡大と入力項目の拡大とが連動しておらず不都合が生じることがある。たとえば、入力領域に入力すべき内容の説明文を指示して別途表示を行なった後に、入力領域を拡大表示して入力を行なうといった二重の手間がかかる上、領域指示の誤りを犯す危険性を排除することはできない。
【0014】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、入力領域が判別し難い表示条件においても、入力すべき内容を確認しながら容易あるいは確実に入力することができる情報表示処理方法および装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る情報表示処理方法は、先ず、入力情報の属性を示す属性情報と入力情報の入力を確認するための入力確認領域とを表示出力するための基本入出力部とは別個に、基本入出力部により表示出力された入力確認領域のうちの指定された入力確認領域についての属性情報を出力するための出力部と、属性情報に応じた入力を受け付けるための入力部と、を含む補助入出力部を用意した。この補助入出力部用の筐体と基本入出力部用の筐体とは、別体であってもよいし、一体であってもよい(別体/一体は不問)。
【0016】
そして、指定された入力確認領域に対応する属性情報を特定し、この特定した属性情報を出力部に出力させる。次に、出力部に出力させた属性情報に呼応して補助入出力部の入力部にて入力された情報を、基本入出力部における、指定された入力確認領域に表示出力させる。
【0017】
本発明に係る情報表示処理装置は、入力情報の属性を示す属性情報と入力情報の入力を確認するための入力確認領域とを表示出力するための基本入出力部と、基本入出力部にて指定された入力確認領域の位置情報に基づいて、入力確認領域に対応する属性情報を特定する属性情報特定部と、基本入出力部とは別個に用意された出力部に、属性情報特定部が特定した指定された入力確認領域に対応する属性情報を出力させる属性情報出力制御部とを備えた。
【0018】
また、本発明に係る情報表示処理装置は、基本入出力部とは別個に用意された入力部にて入力された、属性情報出力制御部が出力させた属性情報に対応する対応情報を受け付ける対応情報受付部と、この対応情報受付部が受け付けた対応情報を、基本入出力部における、指定された入力確認領域に表示出力させる対応情報出力制御部とを備えた。
【0019】
また従属項に記載された発明は、本発明に係る情報表示処理装置置のさらなる有利な具体例を規定する。
【0020】
【作用】
本発明の上記構成においては、先ず、属性情報特定部は、基本入出力部の指定された入力欄に入力すべき入力情報の属性情報を特定する。属性情報出力制御部は、この特定した属性情報を、基本入出力部とは別個に設けられた出力により出力させる。次に、対応情報受付部は、この属性情報の出力に呼応して、基本入出力部とは別個に設けられた入力部を介して入力された対応情報を受け取る。対応情報出力制御部は、対応情報受付部が受け付けた対応情報を、基本入出力部における指定された入力確認領域に表示出力させる。
【0021】
つまり、本発明に係る情報表示処理装置は、画面上に表示された入力欄が指示、選択されると、先ず入力すべき内容を示す属性情報(たとえば入力欄の説明文)を取得(抽出)し、基本入出力部とは別の手段にてその属性情報を提示する。
要するに、指示された入力欄に連動して、入力欄に対応する属性情報を基本入出力部とは別手段にて出力するようにした。そして、この別手段にての提示に応じて入力された対応情報を基本入出力部の入力欄に表示する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、代理店の担当者と加入者との間で保険契約を結ぶ場合を想定し、代理店側の表示端末と加入者側の契約文表示端末との間で対話形式で約定内容を決めていく形態を一例に説明する。
【0023】
図1は、本発明に係る情報表示処理装置の第1実施形態の全体構成を示す概略図である。図示するように、第1実施形態の情報表示処理装置1は、主筐体100と補助筐体200とを備えており、データエントリ装置として利用できるよう構成されている。
【0024】
主筐体100は、タッチスクリーン機能を有し、基本入出力部の一例である液晶表示パネル110を装備している。補助筐体200は、入力項目名および入力データを表示する液晶表示パネル210とキーパッド220とを装備している。
そして主筐体100と補助筐体200とは、ケーブル9により接続されている。
【0025】
液晶表示パネル210は、補助出力部の一例、キーパッド220は、補助出力部の一例である。よって、液晶表示パネル210とキーパッド220とにより、補助入出力部の一例が構成される。
【0026】
主筐体100の液晶表示パネル110には、説明情報表示領域110aと、入力情報表示領域110bとが設けられている。タッチスクリーン機能を有する液晶表示パネル110は、たとえば入力ペン(スタイラス)などを用いて、液晶表示パネル110上に表示された画面の所定の入力領域に所定の情報を直接に入力することができるようになっている。つまり、説明情報表示領域110aと入力情報表示領域110bとで、基本表示入力領域110cが構成される。
【0027】
また、補助筐体200の液晶表示パネル210には、付加情報表示領域210aと、入力情報表示領域210bとが設けられている。付加情報表示領域210aと入力情報表示領域210bとキーパッド220とで、補助表示入力領域210cが構成される。つまり、第1実施形態の情報表示処理装置1は、基本表示入力領域110c用として使用される液晶表示パネル110とは別個に、補助筐体200に設けられた液晶表示パネル210とキーパッド220とを利用して補助表示入力領域210cを用意した点に特徴を有する。
【0028】
付加情報表示領域210aには、主筐体100の液晶表示パネル110における説明情報表示領域110aに表示された内容(説明情報)のうち、担当者が指示した入力情報表示領域110bに対応する説明情報と同様の内容(付加情報)が表示されるようになっている。また、入力情報表示領域210bには、主筐体100における液晶表示パネル210上の担当者が指示した入力情報表示領域110b内に表示された内容と同じ内容(入力情報)が表示される。
【0029】
詳しくは後述するが、上記構成の情報表示処理装置1においては、先ず、代理店の担当者(ユーザ)は、主筐体100(特に液晶表示パネル110の向き)を顧客に向けて置くとともに、担当者自身が利用しやすい位置に補助筐体200を配置する。
【0030】
そして、担当者は、主筐体100の液晶表示パネル110における任意の入力情報表示領域110bを指し、この入力情報表示領域110bに応じた情報(たとえば顧客の年齢や家族構成など)を入力することを顧客に伝える。このとき、補助筐体200の液晶表示パネル210の付加情報表示領域210aには、主筐体100の液晶表示パネル110上における入力情報表示領域110bの属性情報(前例では説明情報表示領域110aに表示されている顧客の年齢や家族構成など)が付加情報として表示されるようにする。これにより、担当者は適切な入力領域を指示したことを手元の補助筐体200における液晶表示パネル210(の付加情報表示領域210a)で確認することができる。
【0031】
また、担当者は、補助筐体200上のキーパッド220を用いて、液晶表示パネル210の付加情報表示領域210aに表示された属性情報(付加情報)に呼応する対応情報(前例では顧客の年齢や家族構成など)を入力する。入力された対応情報はケーブル9を介して主筐体100に通知される。
【0032】
主筐体100は、この対応情報に基づいて、先に担当者により指示された入力情報表示領域110bに可視画像を表示する。これにより、主筐体100の液晶表示パネル110上の指示された入力情報表示領域110b内に、補助筐体200のキーパッド220を介して入力された対応情報が表示されるので、顧客も入力内容が正しいことを確認することができる。
【0033】
図2は、第1実施形態の情報表示処理装置のハードウェアブロック図である。
主筐体100は、CPU102、メモリ104、ストレージ装置106、補助筐体インタフェース108、およびタッチスクリーン機能を有する液晶表示パネル110を備えている。
【0034】
タッチスクリーン機能を有する液晶表示パネル110は、表示機能部分である表示パネル部112とキーパッド部分であるタッチスクリーン部122とを備えている。表示パネル部112は、液晶表示パネルコントローラ114を介してデータコントロールバスに接続されている。また、タッチスクリーン部122は、タッチスクリーンインタフェース124を介してデータコントロールバスに接続されている。
【0035】
補助筐体200は、主筐体インタフェース208、液晶表示パネルコントローラ214、およびキーパッドインタフェース224を備えている。
【0036】
主筐体100内の補助筐体インタフェース108と補助筐体200内の主筐体インタフェース208とがケーブル9により接続されるようになっている。そして、補助筐体200は、主筐体100内のCPU102による制御の元で、動作が制御されるように構成されている。
【0037】
たとえば、主筐体100の液晶表示パネル110上で入力欄(入力情報表示領域110b)を指定すると、この入力欄に連動して、補助筐体200上の液晶表示パネル210には、指定された入力欄に対応する入力項目を示す属性情報が所定の表示エリア(入力情報表示領域210b)に表示されるようにする。
【0038】
また、この補助筐体200における液晶表示パネル210上の表示に基づいて補助筐体200のキーパッド220の入力欄(入力情報表示領域210b)にて入力された情報(入力値)が主筐体100における液晶表示パネル110の入力欄にも連動して表示(入力)されるようにする。
【0039】
図3は、第1実施形態の情報表示処理装置1における主筐体100の液晶表示パネル110(詳しくは、表示パネル部112)に表示される情報の一例とレイアウト管理の手法を説明する図である。ここで、図3(A)は、表示画面の一例を示し、図3(B)は、図3(A)の表示画面に対応する文書情報のレイアウト構造を示す。
【0040】
表示画面としては、入力フィールド304と、入力フィールド304の極近傍に、この入力フィールド304に入力すべき値についての説明情報(入力の説明)306とを表示するようにする。
【0041】
図3(A)においては、入力フィールド304aが「お客様の年齢」を入力するべき欄であることを説明情報306aにより、入力フィールド304bが「奥様の年齢」を入力するべき欄であることを説明情報306bにより、入力フィールド304cが「お子様の人数」を入力するべき欄であることを説明情報306cにより、それぞれ示している。また、入力フィールド304には、入力可能であること(その入力フィールド304がアクティブであること)を示すキャレット308が表示される。さらに、入力内容に応じた図形画像309が必要に応じて表示される。
【0042】
また、文書情報は、図3(B)に示すように、第1の表枠502と第2の表枠512とで画定された表によってレイアウトされている。図3(B)中、一点鎖線で示した第1の表枠502および破線で示した第2の表枠512は、それぞれ罫線幅が“0”と指定されており、図3(A)に示したように、主筐体100の液晶表示パネル110上には表示されない。
【0043】
図3(B)において、第1の表枠502は画面を入力領域502aと結果表示領域502bとに分割するための表枠であり、第2の表枠512は入力領域をさらにセルに画定する表枠である。
【0044】
第1の表枠502により画定された左側のセルには入力フィールド504と付加情報506で構成された第2の表枠512による表が配置され、右側のセルには入力に応じた結果を示す図形509などが配置される。
【0045】
第2の表枠512により画定された各フィールドは、1行に1つづつ、左のセルに入力内容を示す付加情報506が、右のセルに、付加情報506に対応する入力フィールド504が配置される。
【0046】
ここで図3(A)に示した画面例との関係を説明すると、入力フィールド504が入力フィールド304に対応し、付加情報506が説明情報306に対応する。また、図形509は、図形画像309に対応する。
【0047】
図4は、第1実施形態の情報表示処理装置における文書情報の表示と、データ入力と入力データの表示の各機能を説明するための機能ブロック図である。
【0048】
図4に示すように、情報表示処理装置1は、ストレージ装置106、液晶表示パネルコントローラ114、およびタッチスクリーンインタフェース124の他に、文書情報解釈部132と、レイアウト処理部134と、文書要素探索部136と、付加情報検索部138と、対応情報受付部140と、出力制御部144とを備えている。
【0049】
文書要素探索部136と付加情報検索部138とにより、属性情報特定部142が構成される。また、出力制御部144は、補助筐体200の液晶表示パネルコントローラ214と主筐体100の液晶表示パネルコントローラ114とを制御するもので、属性情報出力制御部および対応情報出力制御部の両機能を備える。
【0050】
文書情報解釈部132、レイアウト処理部134、文書要素探索部136、付加情報検索部138、および対応情報受付部140の各機能部分は、プログラムに基づいてCPU102が動作することでソフトウェア的に実現されるものであってもよい。この場合、たとえば、文書情報解釈部132やレイアウト処理部134などの各機能部を構成するためのプログラムを格納した記憶媒体からプログラムを読み出して図示しないフラッシュメモリやその他のRAM(ランダムアクセスメモリ)などの不揮発性の記憶媒体にそのプログラムをインストールさせておき、RAMなどからプログラムを読み出してCPU102が後述する処理を実行することにより、各機能をソフトウェア的に実現する仕組みが設けられる。
【0051】
なお、プログラムは、コンピュータ読取可能な記憶媒体に格納されて提供されてもよいし、有線あるいは無線による通信手段を介して配信されてもよい。また、これらのプログラムや当該プログラムを格納した記憶媒体は、既存のシステムやアプリケーションプログラムをバージョンアップするものとして提供されてもよい。あるいは、各機能部分をソフトウェア的に実現するパッチファイルなど、一部の機能に対応したオプションプログラムとして提供されてもよい。
【0052】
なお、このように、コンピュータプログラムを利用して情報表示処理装置1の各機能部分をコンピュータにより実現することに限らず、後述する情報表示処理装置1の各機能部分をハードウェアで構成してもよい。
【0053】
このような構成の情報表示処理装置1を使用する場合、先ず、担当者は、主筐体100に対して画面表示を要求する。これを受けて、情報表示処理装置1は、要求された画面表示に対応する文書情報をストレージ装置106から読み出す。この文書情報は、たとえばHTML(Hypertext Markup Language )形式で記述されている。
【0054】
情報表示処理装置1は、この文書情報を解釈して主筐体100の表示パネル部112に表示する情報(画面データ)と、補助筐体200の液晶表示パネル210に表示する情報(画面データ)とを作成する。
【0055】
すなわち、先ず、文書情報解釈部132は、ストレージ装置106に保存されている文書情報を読み出して、文書情報を文書要素群に分割し、この分割した文書要素群をメモリ104に記憶する。
【0056】
レイアウト処理部134は、文書情報解釈部132により分割された文書要素群の各文書情報に基づいて、主筐体100の表示パネル部112における表示画面に応じたレイアウト処理をする。またレイアウト処理部134は、レイアウト処理した結果であるレイアウト情報を、メモリ104に記憶されている文書要素群と対応付けて記憶する。
【0057】
液晶表示パネルコントローラ114は、メモリ104に記憶されている文書要素群とそのレイアウト情報とをメモリ104から読み出して、文書画像を液晶表示パネル110に表示させる。
【0058】
タッチスクリーンインタフェース124は、担当者がタッチスクリーン部122上の入力フィールド304を指示したことを検知して、指示された位置を示す位置情報を特定し、この特定した位置情報をCPU102に通知する。
【0059】
タッチスクリーンインタフェース124からCPU102に位置情報が通知されると、文書要素探索部136は、メモリ104に記憶されている文書要素群のレイアウト情報に基づいて、指示された位置にレイアウトされている文書要素を検索する。そして、検索し特定した文書要素が入力フィールドである場合、その旨を付加情報検索部138に通知する。
【0060】
付加情報検索部138は、文書要素探索部136によって検索された文書要素が入力フィールドである場合に、検索し特定された文書要素(入力フィールドである文書要素)のレイアウト情報に基づいて、その入力フィールドに対応する文書要素を検索し、探索により特定した文書要素を付加情報として、ケーブル9を介して、補助筐体200の液晶表示パネルコントローラ214に通知する。つまり、検索結果である付加情報を液晶表示パネルコントローラ214に設定する。
【0061】
たとえば、付加情報検索部138は、主筐体100における表示パネル部112上にて指示された入力フィールド304の位置に基づいて、その入力フィールド304が配置されている第2の表枠512で画定されているセルを特定し、その左に位置するセルから対応する付加情報506を特定する。これらは、図3(B)に示したように、文書要素に対応付けられたレイアウト情報から容易に取得可能である。
【0062】
なお、文書要素探索部136が検索した文書要素に対し、入力可能であるキャレットを表示するよう液晶表示パネルコントローラ114を設定することで、主筐体100上の液晶表示パネル110には、指示された入力フィールド304にキャレット308(図3参照)が表示される。
【0063】
続いて、タッチスクリーンインタフェース124は、文書要素探索部136が検索した文書要素である入力フィールドから現在値(その時点で入力されている入力情報)を取得する。すなわち、タッチスクリーン機能を有する液晶表示パネル110上に表示された画面における、担当者が指示した入力フィールドに、入力ペン(スタイラス)などを用いて直接に入力された情報を、文字認識の手法を利用して読み取る。そして、この読み取った現在値を、付加情報検索部138が特定した付加情報に対応付けて、ケーブル9を介して、補助筐体200の液晶表示パネルコントローラ214に通知する。つまり、入力された現在値を液晶表示パネルコントローラ214に設定する。
【0064】
液晶表示パネルコントローラ214は、主筐体100側から設定された付加情報を表す可視画像を液晶表示パネル210の付加情報表示領域210aに表示させるとともに、主筐体100側から設定された現在値を表す可視画像を液晶表示パネル210の入力情報表示領域210bに表示させる。
【0065】
また、担当者が補助筐体200のキーパッド220から入力を行なうと、キーパッドインタフェース224は、この入力を検知し、この検知した入力情報を主筐体インタフェース208を介して、主筐体100のCPU102(詳しくは対応情報受付部140)に通知する。これを受けて、対応情報受付部140は、文書要素探索部136がすでに検索した入力フィールド、すなわち担当者が先に指示した入力フィールドに入力情報を設定する。つまり、メモリ104における入力フィールドに対応する格納アドレスに記憶する。
【0066】
続いて、液晶表示パネルコントローラ114は、設定された入力情報をメモリ104から読み出し、液晶表示パネル110上の入力情報表示領域110bにおける入力値表示を更新する。
【0067】
また、CPU102(詳しくは対応情報受付部140)は、入力フィールドに設定した入力情報を補助筐体200の液晶表示パネルコントローラ214に設定する。液晶表示パネルコントローラ214は、設定された入力情報に基づいて、液晶表示パネル210上の入力情報表示領域210bにおける入力値表示を更新する。なお、補助筐体200側においては、キーパッド220にて取得した入力情報を直接に液晶表示パネルコントローラ214に渡して入力値表示を更新する仕組みとしてもよい。
【0068】
このように、第1実施形態の情報表示処理装置1を利用すれば、入力欄の指定と、別領域に表示された入力項目とが連動するようになる。よって、たとえば、代理店の担当者と加入者との間で保険契約などを結ぶ場合において、代理店側の表示端末(前例では補助筐体200)と加入者側の契約文表示端末(前例では主筐体100)との間で対話形式で約定内容を決めていく場合に、使い勝手のよいシステムとなる。
【0069】
たとえば、加入者側の端末である主筐体100には、契約文そのものが表示される。加入者が主筐体100表示画面上の文中の所定個所を指し示すと、主筐体100は、指示個所の用語や文章を基に検索により定まる個別保険条項を抽出し、抽出した個別保険条項(もしくはその関連情報)を代理店側の表示端末である補助筐体200に表示させる。以後、代理店と加入者によってこの個別条項の取り決めがなされる。
【0070】
以上の例では、表でレイアウトされたHTML文書を用いて、指定された入力フィールドに対応する付加情報を検索する例を示したが、専用のデータ形式やXML(eXtensible Markup Language)などの構造化された文書情報を用いて入力フィールドに対応する付加情報を検索する構成としてもよい。このような仕組みは公知の技術であり、その実施手法は容易であるので、説明を割愛する。
【0071】
また、本例の情報表示処理装置1における付加情報検索部138は、既定のレイアウトルールを前提として付加情報を検索するものとしているが、自由なレイアウトルールに対応する付加情報検索部138を構成することも可能である。
【0072】
たとえば、文書情報が表でレイアウトされていれば、文書要素探索部136は、指定された入力フィールドがあるセルの四方にあるセルの内容を確認する。上方もしくは下方に隣接するセルに入力フィールドが設定されている場合、指定された入力フィールドに対応する付加情報は左方もしくは右方に配置されている。
【0073】
文書要素探索部136は、表のセルを左方に辿っていく。このとき、行の先頭のセルが入力フィールドであれば、入力フィールドに対応する付加情報は入力フィールドが置かれているセルの右方のセルに配置されており、行の先頭セルが入力フィールドでなければ付加情報は入力フィールドの左方のセルに配置されている。同様に、指定された入力フィールドが配置されているセルの左方もしくは右方に入力フィールドが配置されていれば、列を情報にたどり、列の先頭セルに入力フィールドが配置されているか否かによって、入力フィールドに対応する付加情報が下方もしくは上方のセルに配置されているかが決定できる。
【0074】
以上のように、第1実施形態の情報表示処理装置1によれば、主筐体100の液晶表示パネル110上で指定された入力フィールド304に対応する付加情報506を補助筐体200の液晶表示パネル210上に表示した上で、この補助筐体200のキーパッド220を介して情報を入力することができる。このため、顧客と対面で入力作業を行なう場合に、担当者は、主筐体100を直接に使用することなく、補助筐体200を用いて顧客に情報を提示しつつ、手元で入力内容を確認することができる。よって、操作性の改善と誤操作の削減を図ることができる。また、担当者が補助筐体200上のキーパッド220を用いて入力すると、その入力値は主筐体100の液晶表示パネル110にも表示されるので、顧客も入力内容が正しいことを確認することができる。
【0075】
つまり、第1実施形態の情報表示処理装置1は、基本表示入力領域110c用の主筐体100の画面上に表示された入力欄(入力情報表示領域110b)が指示、選択されると、先ず、入力欄の位置情報に基づいて入力すべき内容を示す属性情報(たとえば入力欄の説明文)を取得(抽出)する。そして、主筐体100とは別筐体として用意された補助表示入力領域210c用の補助筐体200にて、この抽出した属性情報を表示出力する。そして、この表示出力に応じて入力された対応情報を、主筐体100の入力欄に表示する。これにより、入力領域を指示するだけで、入力すべき内容の説明文を同時に取得し表示できるようにした。
【0076】
また、第1実施形態の情報表示処理装置1においては、補助筐体200における属性情報の表示エリア(付加情報表示領域210a)と対応情報の入力欄(入力情報表示領域210b)とを極近傍に配しているので、入力欄に関連する情報を取得し、入力領域近傍に同じに表示することができるため、入力すべき内容を確認しながら、入力を行なうことができ、入力作業の手間の軽減を図ることが可能となる。
【0077】
なお、第1実施形態の情報表示処理装置1では、補助表示入力領域210c用として、液晶表示パネル210とキーパッド220とを有する補助筐体200を使用したが、補助筐体200で入出力される内容は文字に限定されるので、たとえば液晶表示パネル210を音声合成装置に置き換えることで音声情報にて、あるいはキーパッド220を音声認識装置に置き換えることもできる。この場合においても、顧客への情報提示は主筐体100の液晶表示パネル110における基本表示入力領域110cにて行なうので、何ら不都合はない。
【0078】
また、点字ディスプレイの機構と組み合わせた補助筐体200とすることも可能である。こうすることで、主筐体100側に変更を加えることなく、弱視や遠視などの視覚障害者にとって使い勝手のよい情報表示処理装置を構成することもできるなど、ユニバーサル入力機能を実現することも可能となる。
【0079】
図5は、情報表示処理装置の第2実施形態の全体構成を示す概略図である。この第2実施形態の情報表示処理装置1は、補助筐体200を備えておらず(不装備である)、共通の表示デバイスに基本表示入力領域110cと補助表示入力領域210cとを用意した点に特徴を有する。ただし、基本表示入力領域とは別個に、補助表示入力領域210cを用意する点では、第1実施形態と共通する。
【0080】
主筐体100は、タッチスクリーン機能を有する液晶表示パネル110を装備している。タッチスクリーン機能を有する液晶表示パネル110は、たとえば入力ペンなどを用いて、液晶表示パネル110上に表示された画面の所定の入力領域に所定の情報を直接に入力することができるようになっている。ただし、その官能部分が第1実施形態と異なる。
【0081】
この液晶表示パネル110には、第1実施形態の情報表示処理装置1における主筐体100と同様に、説明情報表示領域110aと、入力情報表示領域110bとが設けられている。第1実施形態と同様に、説明情報表示領域110aと入力情報表示領域110bとで、基本表示入力領域110cが構成される。
【0082】
また、この液晶表示パネル110には、第1実施形態の情報表示処理装置1における補助筐体200側に表示されていた付加情報表示領域210aおよび入力情報表示領域210bも設けられている。付加情報表示領域210aと入力情報表示領域210bとで、補助表示領域210cが構成される。付加情報表示領域210aや入力情報表示領域210bに表示される内容は、第1実施形態と同じである。このように、第2実施形態の情報表示処理装置1は、液晶表示パネル110を基本表示入力領域110cと補助表示入力領域210cとで共通に使用する点に特徴を有する。
【0083】
タッチスクリーン機能を有する液晶表示パネル110は、補助出力部および補助出力部の一例であるとともに、基本入出力部の一例でもある。
【0084】
なお、第2実施形態の液晶表示パネル110では、入力情報表示領域110bは入力ペンによる入力を受け付けず、入力情報表示領域210bのみが入力ペンによる入力を受け付けるように構成されている。勿論、入力情報表示領域110bも入力ペンによる入力を受け付けるように構成してもかまわない。
【0085】
図6は、第2実施形態の情報表示処理装置のハードウェアブロック図である。
図から分かるように、第1実施形態の情報表示処理装置1の主筐体100部分から、補助筐体インタフェース108を取り除いた構成となっている。
【0086】
図7は、第2実施形態の情報表示処理装置1における主筐体100の液晶表示パネル110(詳しくは、表示パネル部112)に表示される情報の一例を示す図である。
【0087】
表示画面としては、第1実施形態と同様に、入力フィールド304と、入力フィールド304の極近傍に、この入力フィールド304に入力すべき値についての説明情報(入力の説明)306とを表示するようにする。
【0088】
また、第2実施形態においては、図5にても示したように、1つの表示画面中に、付加情報506と、この付加情報506に対応する入力をするための入力フィールド504も表示されるようにする。図7においては、図3(A)と同様に、入力すべき値が「お客様の年齢」であることを示す説明情報306が表示され、その極近傍に「お客様の年齢」を入力する入力フィールド304が表示されている。「奥様の年齢」や「お子様の人数」についても図3(A)と同様である。
【0089】
また、選択された入力フィールド304の付加情報の表示エリアに付加情報506が表示され、その近くに、実際の入力エリアとしての入力フィールド504が表示されている。そして、入力フィールド504と付加情報506とは、入力フィールド304や説明情報306よりも拡大されて表示されるようになっている。
【0090】
第2実施形態の情報表示処理装置1を利用する場合の操作手法は、補助筐体200を利用しない点で第1実施形態と異なるものの、基本的な操作手法や情報表示処理装置1の動作は第1実施形態と略同じである。
【0091】
たとえば、担当者は、最初に入力すべき入力フィールド304に対応する入力情報表示領域110bをタッチスクリーン部122で指示することで選択する。このとき、入力フィールド504上方の付加情報506の表示エリア(図5の付加情報表示領域210a)には、「お客様の年齢」という入力項目が拡大表示される。これにより、担当者は適切な入力領域を指示したことを、この付加情報506で確認することができる。
【0092】
また、付加情報表示領域210aにおける付加情報506の表示は、拡大表示されるようにしたので、文字が小さく読み難い携帯情報端末でも、正しい入力フィールド304を選択したことを、容易に確認することができる。
【0093】
また、担当者が入力フィールド504に対応する入力情報表示領域210bにて「お客様の年齢」に対応した値を入力すると、その入力値は入力情報表示領域210bに拡大表示される。これにより、文字が小さく読み難い携帯情報端末でも、正しい値を入力したことを容易に確認することができる。
【0094】
以上のように、第2実施形態の情報表示処理装置1は、共通の表示デバイスを使用しつつ、入力フィールドやその説明情報を表示する基本表示入力領域110cとは別に、入力フィールドに対応する入力エリア(入力情報表示領域210b)と、この入力エリア近傍に設けられた付加情報の表示エリア(付加情報表示領域210a)とから成る補助表示入力領域210cを用意し、且つ補助表示入力領域210cでは拡大表示可能に構成した。
【0095】
このため、液晶表示パネル110上で指定された入力フィールド(入力情報表示領域110b)に対応する付加情報を入力エリア近傍の表示エリアに拡大表示した上で、入力エリアから所望の情報を入力することができる。よって、たとえば携帯情報端末(PDA)のような画面の小さい装置(小画面機器)で入力作業を行なう場合であっても、担当者は、手元で入力内容を確認することができ、見易さを確保しつつ、操作性の改善と誤操作の削減を図ることができる。
【0096】
なお、第1実施形態の変形例と同様に、補助表示入力領域210cの付加情報表示領域210aおよび入力情報表示領域210bで入出力される内容は文字に限定されるので、たとえば補助表示入力領域210cを設けることに代えて音声合成装置を使用し、音声情報にて入出力を行なう形態としてもかまわない。そして、この場合においても、顧客への情報提示は液晶表示パネル110の基本表示入力領域110cにて行なうので、何ら不都合はない。
【0097】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0098】
また、上記の実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明を抽出できる。実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0099】
たとえば、上記実施形態で示した基本表示入力領域や補助表示入力領域における表示レイアウトは一例であり、例示した形態に限らず、基本表示入力領域内の個々の説明情報(個別条項)やこれに関連した関連情報の形態、あるいは情報出力を希望する利用者の好みに応じて、種々の表示形態を選定することができる。
【0100】
また、上記各実施形態では、説明情報表示領域110aに表示される内容と付加情報表示領域210aに表示される内容とが完全に同一である例を示したが、両者は必ずしも同一である必要はない。要するに、基本表示入力領域110cや補助表示入力領域210cにおける各入力欄に入力される入力情報の属性を示す情報(たとえば説明文など)であればよい。
【0101】
また、先にも説明したように、補助情報の入出力手段としては、「表示」を利用して入出力をする補助表示入力領域を使用するもの限定されず、音声情報など画像以外の入出力手段を利用するものであってもよい。
【0102】
【発明の効果】
以上のように、本発明による情報表示処理装置は、画面上の基本表示入力領域に表示された入力フィールドが指示、選択されると、先ず、入力フィールドに関連する情報を抽出する。そして、基本表示入力領域とは別個(表示デバイスが別体であるか一体であるかは不問)に用意した補助表示入力領域にて、その関連情報表示するとともに、入力を受け付ける。
【0103】
これにより、視野角の限定される液晶表示パネルでの対面入力や、画面サイズの限定された携帯情報端末での入力作業の改善を図ることができる。つまり、入力領域が判別しにくい表示条件においても、入力すべき内容を確認しながら容易に、あるいは確実に、所定の情報を入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報表示処理装置の第1実施形態の全体構成を示す概略図である。
【図2】第1実施形態の情報表示処理装置のハードウェアブロック図である。
【図3】第1実施形態の情報表示処理装置における主筐体の液晶表示パネルに表示される情報の一例とレイアウト管理の手法を説明する図である。
【図4】第1実施形態の情報表示処理装置における文書情報の表示と、データ入力と入力データの表示の各機能を説明するための機能ブロック図である。
【図5】情報表示処理装置の第2実施形態の全体構成を示す概略図である。
【図6】第2実施形態の情報表示処理装置のハードウェアブロック図である。
【図7】第2実施形態の情報表示処理装置における主筐体の液晶表示パネルに表示される情報の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…情報表示処理装置、9…ケーブル、100…主筐体、102…CPU、104…メモリ、106…ストレージ装置、108…補助筐体インタフェース、110…液晶表示パネル、112…表示パネル部、114…液晶表示パネルコントローラ、122…タッチスクリーン部、124…タッチスクリーンインタフェース、132…文書情報解釈部、134…レイアウト処理部、136…文書要素探索部、138…付加情報検索部、140…対応情報受付部、142…属性情報特定部、144…出力制御部、200…補助筐体、208…主筐体インタフェース、210…液晶表示パネル、214…液晶表示パネルコントローラ、220…キーパッド、224…キーパッドインタフェース
Claims (4)
- 入力情報の属性を示す属性情報と前記入力情報の入力を確認するための入力確認領域とを表示出力するための基本入出力部とは別個に、当該基本入出力部により表示出力された前記入力確認領域のうちの指定された入力確認領域についての前記属性情報を出力するための出力部と、当該属性情報に応じた入力を受け付けるための入力部と、を含む補助入出力部を用意し、
前記指定された入力確認領域についての前記属性情報を特定し、この特定した属性情報を前記出力部に出力させ、
前記出力部に出力させた前記属性情報に呼応して前記補助入出力部の前記入力部にて入力された情報を、前記基本入出力部における、前記指定された入力確認領域に表示出力させる
ことを特徴とする情報表示処理方法。 - 入力情報の属性を示す属性情報と前記入力情報の入力を確認するための入力確認領域とを表示出力するための基本入出力部と、
前記基本入出力部にて指定された入力確認領域の位置情報に基づいて、当該入力確認領域についての前記属性情報を特定する属性情報特定部と、
前記基本入出力部とは別個に用意された出力部に、前記属性情報特定部が特定した前記指定された入力確認領域に対応する属性情報を出力させる属性情報出力制御部と、
前記基本入出力部とは別個に用意された入力部にて入力された、前記属性情報出力制御部が出力させた前記属性情報に対応する対応情報を受け付ける対応情報受付部と、
前記対応情報受付部が受け付けた前記対応情報を、前記基本入出力部における、前記指定された入力確認領域に表示出力させる対応情報出力制御部と
を備えたことを特徴とする情報表示処理装置。 - 前記属性情報特定部は、前記属性情報もしくは当該属性情報に関連する情報から構成され、予め定められている所定の形式で記載された文書情報を解釈することにより、前記属性情報を特定することを特徴とする請求項2に記載の情報表示処理装置。
- 前記属性情報特定部は、前記属性情報もしくは当該属性情報に関連する情報から構成され、予め定められているレイアウトで表示される画像の前記レイアウトを参照して、前記属性情報を特定することを特徴とする請求項2に記載の情報表示処理装置。
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