JP2004028121A - ダンパ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基端が可動側(A)あるいは固定側(B)のいずれか一方側に連結されるシリンダ体1内に摺動可能に収装されたピストン2でこのシリンダ体1内に画成されてピストン2の摺動で広狭する圧側圧力室R1および伸側圧力室R2がそれぞれアキュムレータ4a,4bが連結されてなる一方で、シリンダ体1の外部に配在されて圧側圧力室R1と伸側圧力室R2とを連通する流路5aに圧力供給源としての油圧ポンプ8が連結されてなる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、衝撃や振動の吸収に利用するダンパの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、建物免震を具現化する図4に示す免震装置では、地盤B上に立設されて建物Aを支承する柱状積層ゴムからなる免震体Pにおける撓みで地震による地盤Bの横揺れを建物Aに伝播させないようにしている。
【0003】
その一方で、この免震装置にあっては、建物Aと地盤Bの間にダンパDを有していて、このダンパDの伸縮作動時における減衰作用で地震による建物Aの横揺れを速やかに沈静化させるとしている。
【0004】
このとき、ダンパDは、図5に示すように、両ロッド構造に形成されていて、たとえば、基端が可動側となる建物A側に連結されるシリンダ体1(図4参照)内にピストン2で画成される圧側圧力室R1と伸側圧力室R2を有してなるとしている。
【0005】
そして、このダンパDは、ピストン2に連設されたロッド体3をシリンダ体1の開口端から外部に突出させて、このロッド体3の図示しない基端を固定側たる地盤B側に連結するとしている(図4参照)。
【0006】
また、このダンパDにあっては、上記の二つの圧力室R1,R2に連通されて油温補償するアキュムレータ4を有すると共に、二つの圧力室R1,R2間を連通する流路5中に圧側減衰バルブ6および伸側減衰バルブ7を有するとしている。
【0007】
それゆえ、上記のダンパDにあっては、地震で建物Aが地盤Bに対して横揺れするときに伸縮作動し、その際の各減衰バルブ6,7による減衰作用で建物Aがいつまでも揺れ続かないように沈静化することが可能になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したダンパDにあっては、地震による伸縮作動が納まった後に、ピストン2がシリンダ体1内で必ず中央にある中立状態に戻ると言う保障がなく、したがって、このダンパDを有する免震装置における繰り返しの作動を保障し得なくなる危惧がある。
【0009】
すなわち、上記のダンパDにあっては、外力が作用しない限りには、ピストン2がシリンダ体1内を摺動することがなく、それゆえ、地震による伸縮作動が納まったときに、ピストン2がシリンダ体1内の中央になく、したがって、ダンパDが中立状態にないことがある。
【0010】
そして、地震による伸縮作動が納まったときに、ダンパDが中立状態にない場合には、つぎの地震によってこのダンパDが伸縮作動する状況におかれても、その作動が保障されなくなる可能性があり、このダンパDを有する免震装置の再利用が保障されなくなる危惧がある。
【0011】
この発明は、このような現状を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、作動後に中立状態に戻すのを容易にしてその再利用を保障し、たとえば、免震装置の汎用性の向上を期待するのに最適となるダンパを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、この発明によるダンパの構成を、基本的には、基端が可動側あるいは固定側のいずれか一方側に連結されるシリンダ体内に摺動可能に収装されたピストンでこのシリンダ体内に画成される圧側圧力室および伸側圧力室がピストンの摺動で広狭するときに所定の減衰作用をするダンパにあって、圧側圧力室および伸側圧力室にそれぞれアキュムレータが連結されてなる一方で、シリンダ体の外部に配在されて圧側圧力室と伸側圧力室とを連通する流路に圧力供給源としての油圧ポンプが連結されてなるとする。
【0013】
それゆえ、ダンパにあって、各圧力室がそれぞれアキュムレータに連結されることで、油温補償が確実に実現されると共に、各圧力室に圧力供給源たる油圧ポンプが連結されることで、伸縮作動が停止されたときに、ダンパがいわゆる中立状態になくても、油圧ポンプを駆動することで、各圧力室における油量を同じにして、ダンパを中立状態に戻すことが可能になる。
【0014】
そして、ダンパにあっては、伸縮作動時にピストンの摺動で各圧力室から流出する油が油圧ポンプを通過し、このときに、油圧ポンプを強制的に駆動し、このときのエネルギー吸収で所定の減衰作用が実現されることになる。
【0015】
また、上記した構成に対して、より具体的には、上記のダンパにあって、圧側圧力室と伸側圧力室は、圧力供給源たる油圧ポンプに連通することに併せて圧側減衰バルブおよび伸側減衰バルブを介して連通されてなるとしても良い。
【0016】
それゆえ、ダンパにあって、圧側圧力室と伸側圧力室が油圧ポンプに連通しながら各減衰バルブを介して連通されることで、伸縮作動時により確実なエネルギーの吸収たる減衰作用を発現し得ると共に、ピストンをより確実に中立位置に戻し得ることになる。
【0017】
一方、このダンパにあっては、シリンダ体がこのシリンダ体内を基端側と開口端側とに区画する隔壁部を有する一方で、シリンダ体内に隔壁部を挟んで対向するように収装されながら同期摺動する一対のピストンによって隔壁部を挟んで対向する圧側圧力室と伸側圧力室とを画成し、この圧側圧力室と伸側圧力室が隔壁部を介してそれぞれのアキュムレータに連通すると共に圧力供給源としての油圧ポンプに連通しさらに対応するそれぞれの減衰バルブに連通されてなるとしても良い。
【0018】
そして、この場合のダンパにあっては、各圧力室に連通してシリンダ体の外部に配在される流路が、シリンダ体の両端側から延在される場合に比較して、全体的に短くなり、その結果、流路抵抗が小さくなるから、流路径を小さくし、また、各減衰バルブの径を小さくするなどして、全体的なコンパクト化を可能にし得ることになる。
【0019】
このとき、駆動されていない油圧ポンプに圧側圧力室および伸側圧力室からの油圧が及ばないように設定されてなるとし、そして、減衰バルブの作動を切換バルブで阻止し得るように設定されてなるとする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、図1乃至図3に示すように、この発明によるダンパDにあっても、前記した図5に示す従来のダンパDと同様の構成を有している。
【0021】
それゆえ、以下に図示するところにおいて、その構成が前記した従来のダンパDと同様となるところについては、図中に同一の符号を付するのみとして、要する場合を除き、その詳しい説明を省略して、以下には、この発明において特徴となるところを中心に説明する。
【0022】
そして、シリンダ体1の基端が連結される可動側は、このダンパDが、たとえば、前記した従来の場合と同様に、建物免震を具現化する免震装置に配備されるものであるとき、建物A側とされている。
【0023】
また、シリンダ体1内のピストン2を連設させながらシリンダ体1の開口端から外部に突出するロッド体3が連結される固定側は、上記したところと同様のときに、地盤B側とされている。
【0024】
以下に説明すると、まず、図1乃至図3に示す各ダンパDにあっては、圧側圧力室R1および伸側圧力室R2にそれぞれアキュムレータ4a,4bが連結されてなるとしている。
【0025】
それゆえ、各ダンパDにあっては、各圧力室R1,R2ごとの油温補償が確実に実現されて、シールの劣化や破損を効果的に回避し得ることになる。
【0026】
つぎに、図1乃至図3に示す各ダンパDにあっては、シリンダ体1の外部に配在されて圧側圧力室R1と伸側圧力室R2とを連通する流路5aに圧力供給源としての油圧ポンプ8が連結されてなるとしている。
【0027】
それゆえ、このダンパDにあっては、伸縮作動で各圧力室R1,R2が広狭した状態でその伸縮が停止されたときに、ピストン2がシリンダ体1内の中央になくしていわゆる中立状態になくても、圧力供給源たる油圧ポンプ8を駆動することで、各圧力室R1,R2における油量を同じにして、ピストン2をシリンダ体1内の中央に戻し、中立状態に戻すことが可能になる。
【0028】
そして、このダンパDにあっては、伸縮作動時にシリンダ体1内でピストン2が摺動することで、各圧力室R1,R2から流出する油が油圧ポンプ8を通過することになり、このとき、油圧ポンプ8が強制的に駆動され、それゆえ、油圧ポンプ8でエネルギー吸収があり、したがって、所定の減衰作用が実現されることになる。
【0029】
ちなみに、ダンパDにおける伸縮状況は、たとえば、図示しないが、ダンパDに装備されたストロークセンサーの検出するところに基づいて判断されたりするであろう。
【0030】
以上からすれば、特に、図1に示すダンパDにあっては、各圧力室R1,R2に油圧ポンプ8が連結されることで、伸縮作動した後にこれを中立状態に戻すことが可能になると共に、この油圧ポンプ8に減衰機能の発揮を期待できることになる。
【0031】
その結果、このダンパDにあっては、後述する図2および図3のダンパDに比較して、圧側減衰バルブ6および伸側減衰バルブ7が不要になり、したがって、この各減衰バルブ6,7を配在させる流路の形成を省略でき、構成を簡素化できることから、免震装置への配置性を向上させたり、生産コストの低減を可能にするなどの点で有利となる。
【0032】
このとき、図示するところでは、油圧ポンプ8が固定型として提案されているが、これに代えて、図示しないが、流量を変更できる調整型に設定されているとしても良い。
【0033】
そして、油圧ポンプ8が調整型とされる場合には、流量調整の如何で、この油圧ポンプ8に減衰作用をさせる場合と、中立状態に戻す作用をさせる場合とを効率良く実行できることになる。
【0034】
この観点からすれば、図2に示すダンパDのように、圧側圧力室R1と伸側圧力室R2が圧力供給源たる油圧ポンプ8に連通することに併せて圧側減衰バルブ6および伸側減衰バルブ7を介して連通されてなるとしても良い。
【0035】
そして、このダンパDにあっては、各圧力室R1,R2が油圧ポンプ8に連通することで、ピストン2を中立位置に戻し得るのはもちろんのこと、各減衰バルブ6,7の作動でより確実な減衰作用を発現し得ることになる。
【0036】
このとき、上記の各減衰バルブ6,7は、図示するところでは、シリンダ体1の外部に配在されてなるとするが、この各減衰バルブ6,7が機能するところからすれば、この各減衰バルブ6,7がシリンダ体1内のピストン2に配在されてなるとしても良いと言い得る。
【0037】
ただ、各減衰バルブ6,7をピストン2に配在する場合には、この各減衰バルブ6,7をいわゆる調整型に設定するのが容易でなく、また、実際の調整操作も容易でない。
【0038】
このことを勘案すると、図示するように、各減衰バルブ6,7が、流路5を介してであるが、シリンダ体1の外部に配在されてなるとするのが好ましいことになる。
【0039】
また、上記の油圧ポンプ8は、図示するところでは、流量を調整できない固定型に設定されているが、これに代えて、図示しないが、前記した図1の実施形態の場合と同様に、流量を調整し得る調整型に設定されているとしても良い。
【0040】
ところで、この図2に示すところでは、油圧ポンプ8は、流路5に並列するサブ流路5aに配在されているが、このとき、この油圧ポンプ8の言わば上流および下流となるサブ流路5a中には、絞り9が配在されいて、各減衰バルブ6,7を油が通過するときに、油圧ポンプ8をいたずらに油が通過し得ないことになるように配慮している。
【0041】
ちなみに、この絞り9が配在されていても、油圧ポンプ8の駆動で各圧力室R1,R2に圧力を、すなわち、油を供給することの妨げにはならないことはもちろんである。
【0042】
図3に示すところは、ダンパDを構成するシリンダ体1内に二つのピストン2a,2bが収装されて、二つの圧力室たる圧側圧力室R1と伸側圧力室R2が画成されるとしている。
【0043】
少し説明すると、このダンパDにあっては、シリンダ体1がこのシリンダ体1内を図中で左側となる基端側と図中で右側となる開口端側とに区画する隔壁部11を有してなるとしている。
【0044】
そして、このダンパDにあっては、シリンダ体1内に上記の隔壁部11を挟んで対向するように収装されながら同期摺動する一対のピストン2a,2bによって隔壁部11を挟んで対向する圧側圧力室R1と伸側圧力室R2とを画成している。
【0045】
さらに、このダンパDにあって、この圧側圧力室R1と伸側圧力室R2は、隔壁部11を介してそれぞれのアキュムレータ4a,4bに連通すると共に、流路5aを介して圧力供給源としての油圧ポンプ8に連通し、さらに、流路5b,5cを介して対応するそれぞれの減衰バルブ6,7に連通されてなるとしている。
【0046】
それゆえ、この図3に示すダンパDにあっては、各圧力室R1,R2に連通してシリンダ体1の外部に配在される流路5aおよび流路5b,5cが全体的に短くなり、その結果、流路抵抗が小さくなるから、流路径を小さくし、また、各減衰バルブ6,7の径を小さくするなどで、全体的なコンパクト化が可能になる。
【0047】
すなわち、従来のダンパDもそうであるが、前記した図1,図2に示すダンパDでは、上記の流路5aおよび流路5b,5cに相当する流路5,5aがシリンダ体1の両端側から延在されることになる。
【0048】
それゆえ、この図1,図2に示すダンパDに比較すれば、図3に示すダンパDにあっては、流路5および流路5b,5cが全体的に短くなる点で有利となる。
【0049】
一方、この実施形態によるダンパDにあっては、その伸縮作動時における各減衰バルブ6,7の作動を保障するために、油圧ポンプ8を配在させる流路5aにオペレートチェック弁8a,8bを設けて、駆動されていない油圧ポンプ8に圧側圧力室R1および伸側圧力室R2からの油圧が及ばないようにしている。
【0050】
つぎに、上記の油圧ポンプ8を駆動してこのダンパDを中立状態に戻すときに、その作動が確実に実現されるように、以下の配慮をしている。
【0051】
すなわち、各減衰バルブ6,7には、この各減衰バルブ6,7の作動を阻止する開閉バルブからなる切換バルブ6a,7aが併設されてなるとしている。
【0052】
それゆえ、油圧ポンプ8を駆動してこのダンパDを中立状態に戻すとき、切換バルブ6a,7aの作動で、油圧ポンプ8からの圧力、すなわち、油が切換バルブ6a,7aを通過し得ずして、直接各圧力室R1,R2に流入することになり、速やかな中立状態への復帰を可能になる。
【0053】
そして、このとき、アキュムレータ4a,4bにも油圧ポンプ8からの油が流入し得ないようにするために、同じく開閉バルブからなる切換バルブ4c,4dが併設されてなるとしている。
【0054】
それゆえ、この切換バルブ4c,4dの作動で、油圧ポンプ8からの圧力、すなわち、油がアキュムレータ4a,4bに流入し得ずして、各圧力室R1,R2に流入し得ることになり、ダンパDにおける速やかな中立状態への復帰を可能にし得ることになる。
【0055】
以上からすれば、この図3に示すダンパDにあっても、油圧ポンプ8の駆動でピストン2を中立位置に戻して、このダンパDを中立状態に戻し得るのはもちろんのこと、各減衰バルブ6,7の作動でより確実な減衰作用を発現し得ることになる。
【0056】
前記したところは、この発明によるダンパDが建物免震を具現化する免震装置を構成するものとして説明したが、この発明の意図するところからすれば、このダンパDが、たとえば、展示台における免震装置を構成するとしても良く、さらには、吊り橋における吊りワイヤの振動を抑制したり、鉄骨製のタワーにおける振動を抑制する制震装置に利用されるとしても良く、これらの場合に、ダンパDが機能するところに差異がないことはもちろんである。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明にあっては、各圧力室に連結された油圧ポンプを駆動することで、伸縮作動した後のダンパを中立状態に戻し得ると共に、伸縮作動に伴って各圧力室から流出される油を油圧ポンプに流すことで、この油圧ポンプを強制的に駆動させ、このときのエネルギー吸収で所定の減衰機能を発揮させることが可能になる。
【0058】
その結果、ダンパにあって、減衰バルブやこれを配在させる流路の形成を省略でき、構成を簡素化できることから、たとえば、免震装置への配置性を向上させたり、生産コストの低減を可能にするなどの点で有利となる。
【0059】
そして、油圧ポンプが固定型とされるのに代えて、流量を変更できる調整型に設定されてなる場合には、この油圧ポンプにおける流量調整の如何で、この油圧ポンプに減衰作用をさせる場合と、中立状態に戻す作用をさせる場合とを効率良く実行できることになる。
【0060】
そして、請求項2の発明にあっては、油圧ポンプの駆動でダンパを中立状態に戻し得るのはもちろんのこと、ダンパの伸縮作動時には、各減衰バルブの作動でより確実な減衰作用を発現し得ることになる。
【0061】
また、請求項3の発明にあっては、ダンパにおいて、各圧力室に連通してシリンダ体の外部に配在される流路が、シリンダ体の両端側から流路が延在される場合に比較して、全体的に短くなり、その結果、流路抵抗が小さくなるから、流路径を小さくし、また、各減衰バルブの径を小さくするなどして、全体的なコンパクト化が可能になる。
【0062】
さらに、請求項4の発明にあっては、ダンパの伸縮作動時に各圧力室からの油がアキュムレータに流入せずして各減衰バルブを通過することになり、各減衰バルブの作動が保障されることになる。
【0063】
そしてさらに、請求項5の発明にあっては、油圧ポンプを駆動してダンパを中立状態に戻すときに、相応する切換バルブの作動で各減衰バルブの作動が阻止され、油圧ポンプからの圧力、すなわち、油が直接各圧力室に流入することになり、速やかな中立状態への復帰を可能になる。
【0064】
そして、このとき、同じく開閉バルブからなる相応する切換バルブが併設されることで、アキュムレータにも油圧ポンプからの油が流入し得なくなり、ダンパを中立状態に戻すことが速やかに実現されることになる
その結果、この発明のダンパによれば、所定の減衰機能を発揮し得るのはもちろんのこと、作動後に中立状態に戻すのを容易にして再利用を保障し、このダンパを有する、たとえば、免震装置の汎用性の向上を期待するのに最適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるダンパを原理的に示す図である。
【図2】他の実施形態によるダンパを図1と同様に示す図である。
【図3】さらに他の実施形態によるダンパを図1と同様に示す図である。
【図4】建物免震を具現化する免震装置を示す概略図である。
【図5】従来例としてのダンパを図1と同様に示す図である。
【符号の説明】
1 シリンダ体
2,2a,2b ピストン
3 ロッド体
4,4a,4b アキュムレータ
4c,4d,6a,7a 切換バルブ
5,5a,5b,5c 流路
6 圧側減衰バルブ
7 伸側減衰バルブ
8 油圧ポンプ
8a,8b オペレートチェック弁
9 絞り
11 隔壁部
A 可動側たる建物
B 固定側たる地盤
D ダンパ
P 免震体
R1 圧側圧力室
R2 伸側圧力室
Claims (5)
- 基端が可動側あるいは固定側のいずれか一方側に連結されるシリンダ体内に摺動可能に収装されたピストンでこのシリンダ体内に画成される圧側圧力室および伸側圧力室がピストンの摺動で広狭するときに所定の減衰作用をするダンパにあって、圧側圧力室および伸側圧力室にそれぞれアキュムレータが連結されてなる一方で、シリンダ体の外部に配在されて圧側圧力室と伸側圧力室とを連通する流路に圧力供給源としての油圧ポンプが連結されてなることを特徴とするダンパ
- 圧側圧力室と伸側圧力室とが圧側減衰バルブおよび伸側減衰バルブを介して連通されてなる請求項1に記載のダンパ
- シリンダ体がこのシリンダ体内を基端側と開口端側とに区画する隔壁部を有する一方で、シリンダ体内に隔壁部を挟んで対向するように収装されながら同期摺動する一対のピストンによって隔壁部を挟んで対向する圧側圧力室と伸側圧力室とを画成し、この圧側圧力室と伸側圧力室が隔壁部を介してそれぞれのアキュムレータに連通すると共に圧力供給源としての油圧ポンプに連通しさらに対応するそれぞれの減衰バルブに連通されてなる請求項1に記載のダンパ
- 駆動されていない油圧ポンプに圧側圧力室および伸側圧力室からの油圧が及ばないように設定されてなる請求項3に記載のダンパ
- 減衰バルブの作動を切換バルブで阻止し得るように設定されてなる請求項3に記載のダンパ
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2002
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WO2024062892A1 (ja) * | 2022-09-22 | 2024-03-28 | カヤバ株式会社 | シリンダ装置 |
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