JP2000104785A - 建物免震用ダンパー機能を持ったトリガー装置 - Google Patents

建物免震用ダンパー機能を持ったトリガー装置

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JP2000104785A
JP2000104785A JP27573998A JP27573998A JP2000104785A JP 2000104785 A JP2000104785 A JP 2000104785A JP 27573998 A JP27573998 A JP 27573998A JP 27573998 A JP27573998 A JP 27573998A JP 2000104785 A JP2000104785 A JP 2000104785A
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浩 倉林
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大輔 矢口
Yasuro Hishinuma
康郎 菱沼
Makoto Ishikawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な機構によって、一定加速度以上になっ
たとき加速度に応じて減衰力が働く建築物免震用ダンパ
ー機能をもったトリガー装置を提供する。 【解決手段】 ある加速度以上の地震が生じたとき、地
震波が油圧シリンダ1と、ロッド2をもつピストン3の
差動により発生した油圧が、常時はバネ14の力によっ
て閉状態に保持されたリリーフ弁5を押して、震動の
大きさに応じた開状態か、又は完全な開状態とし、そ
の後チェック弁11、微小絞り弁13、絞り弁12を
経ることによって、リリーフ弁5が一定の時間を置いて
閉状態となるように設定したダンパー機能を持ったシリ
ガー装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動側(基礎側)
と免震側(建築物や構造物)の間に介在し、発生した一
定の加速度以下の振動(例えば微小な地震波や外壁に生
じる風圧など)では振動側と免震側を固定して保持し、
該加速度以上になったとき加速度に応じた減衰力が働く
建築物免震用ダンパー機能をもったトリガー装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地震による振動(震動)の影響を
受けやすい機器や設備を、その震動から防護するため
に、基礎の震動がそのまま構造物に伝達しないように工
夫した免震装置が用いられている。免震装置の典型的な
一例は、揺れを吸収する空気ばねか又はコイルばねを備
え、過大な変位を防ぎ、震動を減衰させるダンパーを備
えたものである。
【0003】免震装置として震動側の微小な震動(例え
ば風力による外壁の震動や歩行の震動等)にまで作用す
るのはかえって不都合であるため、変動があるレベルに
達して始めて免震機構が働くように制御しておく、いわ
ゆるトリガー機構を備えることが好ましく、多くの免震
装置にはトリガー機構が取付けられている。
【0004】従来の建物免震用トリガー装置の代表例と
しては、摩擦力を利用し限界の摩擦力以上になったとき
自由に相対変位のとれる様にした構造のもつ(特開平1
0−73145号公報参照)、加速度センサーと流量調
整バルブによりシリンダーの油圧を開閉および調節する
構造のもの(特開平2−289769号公報参照)があ
る。前者は構造が簡単で低コストなかわりトリガの値は
固定されてしまう。後者は構造が複雑でセンサーでコン
トロールする制御回路とその駆動装置等で高価になると
いう問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高価なセン
サーによる油圧制御系を使用せずにダンパー機能をも
ち、かつトリガー値を調節可能な建物免震用トリガー装
置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は下記構成よりな
るものである。 (1)油圧シリンダ内に進退動自在に嵌装され、両側に
ロッドをもつピストンがシリンダとの相対変位によって
外部震動を吸収する免震装置において、外部振動によっ
て誘起されるピストンの両側の圧力を利用してバネ力に
抗して開しスプールによってトリガー圧力値を調節可能
にしたリリーフ弁を有し、該リリーフ弁はパイロット油
圧室を備え、パイロット油圧室と油圧シリンダの間には
チェック弁および微小絞り弁を並列に設け、かつ絞り弁
を直列に設けて、リリーフ弁が開から閉状態となるまで
の時間を調節可能としてなることを特徴とする建物免震
用ダンパー機能を持ったトリガー装置。
【0007】(2)油圧シリンダ内に進退動自在に嵌装
され、両側にロッドをもつピストンがシリンダとの相対
変位によって外部振動を吸収する免振装置において、外
部震動によって誘起されるピストンの両側の圧力を利用
してバネ力に抗して開くスプールによってトリガー圧力
値を調節可能にしたリリーフ弁を有し、既バネ力より弱
いバネ力を有するパイロット操作開閉弁の全開時には、
ピストンによって仕切られた2つのシリンダ室が連結さ
れるように配管され、パイロット操作開閉弁に備えたパ
イロット油圧室と油圧シリンダの間にはチェック弁と微
小絞り弁を並列に設け、パイロット操作開閉弁が開から
閉状態となるまでの時間を調節可能としてなることを特
徴とする建物免震用ダンパー機能を持ったトリガー装
置。
【0008】(3)油圧シリンダ内に進退動自在に嵌装
され片側にロッドをもつピストンがシリンダとの相対変
位によって外部振動を吸収する免振装置において、ピス
トンの断面積に対してロッドの断面積が1/2であり、
外部振動によって誘起されるピストンの両側の圧力を利
用してバネ力に抗してトリガー圧力値を調節可能にした
リリーフ弁を有し、該リリーフ弁はパイロット油圧室を
備え、パイロット油圧室と油圧シリンダとの間にはチェ
ック弁および微小絞り弁を並列に設け、リリーフ弁が開
から閉状態となるまでの時間を調節可能としてなること
を特徴とする建物免震用ダンパー機構を持ったトリガー
装置。
【0009】(4)油圧シリンダ内に進退自在に嵌装さ
れ、片側にロッドをもつピストンがシリンダとの相対変
位によって外部振動を吸収する免震装置において、ピス
トンの断面積に対してロッドの断面積が1/2であり、
外部振動によって誘起されるピストンの両側の圧力を利
用してバネ力に抗してトリガー圧力値を調節可能にした
リリーフ弁を有し、既バネ力より弱いバネ力を有するパ
イロット操作開閉弁の全開時にはピストンによって仕切
られた2つのシリンダ室が連結されるように配管され、
リリーフ弁に備えたパイロット油圧室と油圧シリンダの
間にはチェック弁と微小絞り弁を並列に設け、リリーフ
弁が開から閉状態となるまでの時間を調節可能としてな
ることを特徴とする建物免震用ダンパー機能を持ったト
リガー装置。
【0010】すなわち、本発明は、ある加速度以上の地
震が生じたとき、地震波が油圧シリンダと両側又は片側
にロッドを持つピストンの差動により発生した油圧が、
常時はバネ力により閉状態に保持されたリリーフ弁を押
して、震動の大きさに応じた開状態か、又は完全に
開状態とし、その後一定の時間を置いてリリーフ弁が
閉状態になるようにと設定することのできる、高価なセ
ンサーによる油圧制御系を使用せずに、ダンパー機能を
持ち、かつトリガー値を調節可能な建物免震用トリガー
装置である。
【0011】上記との動作の場合(請求項1、請求
項3に関連する手段)はトリガーとして可変バネ機構を
もつリリーフ弁と、遅れ時間の調節として、振動が発生
した圧力をパイロット圧力に分岐し、当圧力をチェック
弁と微小絞り弁との組合せによりリリーフ弁の開状態を
持続可能とする。又、減衰力の主調整としてシリンダと
リリーフ弁の間に絞り弁を組込むことが効果的である。
【0012】又、上記動作との場合(請求項2、請
求項4に関連する手段)はトリガーとして可変バネ機構
をもつリリーフ弁と、回路を全開とするためのパイロッ
ト操作開閉弁と、遅れ時間の調節を該切換弁に併設され
たチェック弁と、微小絞り弁との組合せにより全開状態
を持続する。又、減衰力の調整としてシリンダーとパイ
ロット操作開閉弁の間に絞り弁を組込むことが効果的で
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施例を説明する。 実施例1 図1は請求項1の発明に係る装置である。油圧シリンダ
1は、内部にピストン3を有し、そのピストン3の両側
に2本のピストンロッド2,2を備え、ピストンロッド
2は震動側(又は免震側)に、油圧シリンダ1は免震側
(又は震動側)に固定されている。そして、復元力用の
巻バネ4が油圧シリンダ1とピストンロッド2とを結合
している。ピストン3は常時は油圧シリンダ1中央に進
退動自在に嵌装されており、地震の発生により油圧シリ
ンダ1とピストンロッド2との相対運動の結果、左右に
震動する。
【0014】ピストン3が仮に左側(又は右側)に変位
したとすると、地震波の大きさに比例した油圧がA室
(又はB室)に発生する。この油圧はチェック弁7(又
はチェック弁8)からダンピング調整絞り弁12を通り
リリーフ弁5に伝達される。リリーフ弁5に組込まれた
チェック弁11を通り、リリーフ弁パイロット油圧室1
5に入り、ピストンロッド16の左のスプール17を左
方向(開状態)に作動させるが、この油圧がトリガー圧
力調節バネ14の圧接力より以下のときには、リリーフ
弁5は閉状態のままでいる。
【0015】地震波の振幅がある程度大きくなると、油
圧は圧力調節バネ14の圧接力以上となって、スプール
17を左方向(開状態)に移動し、地震波振幅に比例し
た開度になる。油流はリリーフ弁5を通過した後、チェ
ック弁10(又はチェック弁9)を通り、B室(又はA
室)に還流する。このとき油流はダンピング調整絞り弁
12およびリリーフ弁5のスプール17の開度により抵
抗を生じ、このため地震波の振幅に応じた減衰効果を生
じる。
【0016】開状態となったリリーフ弁5において、ス
プール17はトリガー圧力調節バネ14によって右方向
に作用する力を常時受けているが、パイロット油圧室1
5の油流の戻りがチェック弁11によって阻止され、微
小な開度をもつオリフィス13によって戻りの流量が制
御されるので、ある一定時間経過後にリリーフ弁5は閉
状態に復帰する。すなわち、オリフィス13の微小開度
を変化させることにより、リリーフ弁5が閉状態となる
までの時間を調節することが可能である。
【0017】このように地震が収まり一定時間経過後、
リリーフ弁は閉状態となり、油圧シリンダ1のA室とB
室は遮断され、震動側と免震側が固定状態となる。以上
の動作の本質とは離れるがトータルの油量に過不足を来
さないようにアキュムレーター6を油圧回路に併設す
る。又、本油圧回路に油を導入する際に必要となる給油
弁80、A室とB室からのエアー抜きのためのチェック
弁18をつけておくことが望ましい。
【0018】実施例2 図2は請求項2の発明に係る装置である。油圧シリンダ
21は内部にピストン23を有し、そのピストン23の
両側に2本のピストンロッド22,22を備え、ピスト
ンロッド22が震動側(又は免震側)、油圧シリンダ2
1は免震側(又は震動側)に固定されている。左右2本
の復元力用の巻バネ24,24は油圧シリンダ21とピ
ストンロッド22とを結合している。
【0019】ピストン23は、常時は油圧シリンダ21
の中央に進退動自在に嵌装されていて、左右にA室、B
室を形成し、地震の発生により油圧シリンダ21とピス
トンロッド22の相対運動の結果左右に震動する。ピス
トン23が仮に左側(又は右側)に変位したとすると、
地震波の大きさに比例した油圧がA室(又はB室)に発
生する。この油圧はチェック弁27(又はチェック弁2
8)からリリーフ弁25に伝達される。
【0020】リリーフ弁25が閉から開状態になる油圧
の設定はトリガー圧力設定用バネ34の締め付け具合で
調節する。地震波の大きさがある一定の大きさ以上にな
るとリリーフ弁25は開状態になり、油圧は絞り弁32
を通り油圧シリンダ21のB室に一部還流する。この
際、絞り弁32によって発生したパイロット圧はチェッ
ク弁37を通りパイロット操作開閉弁31のパイロット
油圧室36に入り、スプール35を左方向(開状態)に
移動させ、パイロット操作開閉弁31は開状態となる。
この際バネ33は実施例1のバネ14より弱いバネを付
設されているため、低いパイロット圧でもスプール35
は全開に切り替わる。このパイロット操作開閉弁31の
動作により油圧シリンダ21のA室とB室とは導通状態
となり、油圧シリンダ21はほとんど減衰を受けずに作
動することになる。このとき減衰を調整する必要があれ
ば、絞り弁32’を付加することもできる。一旦切替っ
たパイロット操作開閉弁のスプール35は、バネ33に
より右方向(閉状態)に作動する力を常に受けている
が、パイロット油圧室36の油の戻りがチェック弁37
に妨げられ、微小開度を持ったオリフィス38にて制御
されるため、一定時間経過後、パイロット操作開閉弁3
1は閉状態に復帰する。この状態で油圧シリンダ21の
A室とB室は遮断され、震動側と免震側が固定状態にな
る。
【0021】以上の動作の本質とは離れるがトータルの
油量に過不足を来さないようにアキュムレータ26を油
圧回路に併設することが望ましい。又、本油圧回路に油
を導入する際に必要となる給油弁80、シリンダーエア
ー抜きのチェック弁81を設置することが望ましい。
【0022】実施例3 図3は請求項3の発明に係る装置である。油圧シリンダ
40は1本のピストンロッド50がピストン49の片側
に設けられ、該ピストンロッド50が震動側(又は免震
側)、油圧シリンダ40は免震側(又は震動側)に固定
されている。ピストン49は常時はシリンダ40の中央
に進退動自在に嵌装され、ピストン49は地震の発生に
より油圧シリンダ40とピストンロッド50の相対運動
の結果左右に震動する。ピストン49が仮に左側に変化
したとすると地震波の大きさに比例した油圧が油圧シリ
ンダのA室に発生する。A室の油はチェック弁43を通
りB室に入る。A室の油量はB室の油量より大きいため
余分になった量はダンピング調整絞り弁42を通りリリ
ーフ弁44に伝達される。リリーフ弁44の動作は実施
例1で述べたリリーフ弁5の動作を全く同様である。ま
たリリーフ弁を通過した余分な油はアキュムレーター5
1に蓄油され、その油量Q1は次の式で表わされる。
【0023】
【数1】Q1=Ar×St (1) Ar:シリンダーロッドの断面積 St:ピストンの変位量 上述とは逆にB室が圧縮される方向にピストンが作動し
た場合、B室の油は全てダンピング調整絞り弁43を通
りリリーフ弁44を作動させ、この時の油量Q2は次の
式で表わされる。
【0024】
【数2】Q2=(Ah−Ar)×St (2) Ah:ピストンの断面積 リリーフ弁44を通過した後の油は、チェック弁41を
通り、油圧シリンダー40のA室に流れ込むが、同時に
アキュムレーター51に蓄油されていた油Q1も油圧シ
リンダーA室に流れ込み、油圧シリンダー40のA,B
室共に常時油が充満した状態になる。
【0025】ここでピストンがA室、B室のどちらの変
位に対しても、減衰効果を同一にするためには、リリー
フ弁44を通過する油量Q1及びQ2を同じにする必要が
あるため(1)と(2)式が等しいことより
【0026】
【数3】Ar×St=(Ah−Ar)×St 2Ar=Ah (3) 従って(3)式からピストンとロッドの断面積の比が
2:1にすることにより、左右の揺れに対する減衰効果
が同一にすることができる。また本油圧回路に油を導入
する際に必要となる供給弁80、シリンダーエアー抜き
のチェック弁48を設置することが望ましい。
【0027】実施例4 図4は請求項4の発明に係る装置である。油圧シリンダ
ー60は、1本のピストンロッド73が震動側(又は免
震側)、シリンダーは免震側(又は震動側)に固定され
ている。
【0028】ピストン72は常時は油圧シリンダー60
中央に進退動自在に嵌装され、地震の発生により油圧シ
リンダー60とピストンロッド73の相対運動の結果左
右に震動する。ピストン72が仮に左側に変位したとす
ると地震波の大きさに比例した油圧がA室に発生する。
A室の油はチェック弁70を通りこの油圧はB室に入
り、A室の油量はB室の油量より大きいため余分の油は
リリーフ弁61に伝達される。以下リリーフ弁61の動
作は実施例2で述べられたリリーフ弁25の動作と全く
同様である。
【0029】リリーフ弁61が開状態になると、絞り弁
63を通りチェック弁69を通りアキュムレーター74
に蓄油される。この時の油量は実施例3の(1)式の油
量Q1と同様である。
【0030】この際、絞り弁63によって発生したパイ
ロット圧はチェック弁64を通りパイロット操作開閉弁
66を動作させる。以下このパイロット操作開閉弁66
の動作は実施例2の同31の動作と同様である。
【0031】上述とは逆にB室側が圧縮させる方向にピ
ストン72が作動した場合、実施例3の(2)式の油量
2がリリーフ弁61を流れ、同時にアキュムレーター
74に蓄油されていたQ1も油圧シリンダーA室に流れ
込み油圧シリンダー60のA室、B室共に常時油が充満
した状態になる。ここでピストンがA室、B室のどちら
の変位に対しても、減衰効果を同一にするためには、リ
リーフ弁44を通過する油量Q1及びQ2を同じにする必
要があるため(1)と(2)式が等しいことより実施例
3と同様、ピストンとロッドの断面積の比が2:1にす
ることにより、左右の揺れに対する減衰効果が同一にす
ることができる。また本油圧回路に油を導入する際に必
要となる給油弁80、シリンダーエアー抜きのチェック
弁71を設置することが望ましい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので以下に記載されるような効果を奏する。地震波
がピストンとシリンダーの相対運動により発生した油圧
差をリリーフ弁の開閉状態を地震波のトリガー値の調節
として利用でき、開状態になった際にはリリーフ弁の開
度で震動の大きさに応じた開状態かまたは、完全な
開状態とすることができ、震動が減衰した後も、一定
時間を置いて閉状態(固定状態)に復帰することのでき
る効果がある。このような効果を高価なセンサーによる
油圧制御系を使用することなく実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による建物免震用ダンパー機能を持った
油圧式トリガー装置(2本ロッド油圧回路半開型)
【図2】本発明による建物免震用ダンパー機能を持った
油圧式トリガー装置(2本ロッド油圧回路全開型)
【図3】本発明による建物免震用ダンパー機能を持った
油圧式トリガー装置(1本ロッド油圧回路半開型)
【図4】本発明による建物免震用ダンパー機能を持った
油圧式トリガー装置(1本ロッド油圧回路全開型)
【符号の説明】
1,21,40,60 油圧シリンダー 2,22,50,73 ロッド 3,23,49,72 ピストン 4,24 巻ばね 5,25,44,61 リリーフ弁 6,26,51,74 アキュレーター 7,8,9,10,11,18,27,28,29,3
0,37,41,43,46,48,64,69,7
0,71 チェック弁 12,32,42,63 絞り弁 13,38,47,65 微小絞り弁 14,34,45,62,67 トリガー圧力調整ばね 15,36,68 パイロット油圧室 16 ピストンロッド 17,35 スプール 31,66 パイロット操作開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢口 大輔 東京都江東区辰巳3−5−3 三菱製鋼株 式会社環境エンジニアリング事業部内 (72)発明者 菱沼 康郎 神奈川県横浜市港北区3−18−20 (72)発明者 石川 真 神奈川県相模原市東林間1−13−1−402 号 Fターム(参考) 3J048 AA06 BE03 CB21 EA38

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧シリンダ内に進退動自在に嵌装さ
    れ、両側にロッドをもつピストンがシリンダとの相対変
    位によって外部震動を吸収する免震装置において、外部
    振動によって誘起されるピストンの両側の圧力を利用し
    てバネ力に抗して開くスプールによってトリガー圧力値
    を調節可能にしたリリーフ弁を有し、該リリーフ弁はパ
    イロット油圧室を備え、パイロット油圧室と油圧シリン
    ダの間にはチェック弁および微小絞り弁を並列に設け、
    かつ絞り弁を直列に設けて、リリーフ弁が開から閉状態
    となるまでの時間を調節可能としてなることを特徴とす
    る建物免震用ダンパー機能を持ったトリガー装置。
  2. 【請求項2】 油圧シリンダ内に進退動自在に嵌装さ
    れ、両側にロッドをもつピストンがシリンダとの相対変
    位によって外部振動を吸収する免振装置において、外部
    震動によって誘起されるピストンの両側の圧力を利用し
    てバネ力に抗して開くスプールによってトリガー圧力値
    を調節可能にしたリリーフ弁を有し、既バネ力より弱い
    バネ力を有するパイロット操作開閉弁の全開時には、ピ
    ストンによって仕切られた2つのシリンダ室が連結され
    るように配管され、パイロット操作開閉弁に備えたパイ
    ロット油圧室と油圧シリンダの間にはチェック弁と微小
    絞り弁を並列に設け、パイロット操作開閉弁が開から閉
    状態となるまでの時間を調節可能としてなることを特徴
    とする建物免震用ダンパー機能を持ったトリガー装置。
  3. 【請求項3】 油圧シリンダ内に進退動自在に嵌装され
    片側にロッドをもつピストンがシリンダとの相対変位に
    よって外部振動を吸収する免振装置において、ピストン
    の断面積に対してロッドの断面積が1/2であり、外部
    振動によって誘起されるピストンの両側の圧力を利用し
    てバネ力に抗してトリガー圧力値を調節可能にしたリリ
    ーフ弁を有し、該リリーフ弁はパイロット油圧室を備
    え、パイロット油圧室と油圧シリンダとの間にはチェッ
    ク弁および微小絞り弁を並列に設け、リリーフ弁が開か
    ら閉状態となるまでの時間を調節可能としてなることを
    特徴とする建物免震用ダンパー機構を持ったトリガー装
    置。
  4. 【請求項4】 油圧シリンダ内に進退自在に嵌装され、
    片側にロッドをもつピストンがシリンダとの相対変位に
    よって外部振動を吸収する免震装置において、ピストン
    の断面積に対してロッドの断面積が1/2であり、外部
    振動によって誘起されるピストンの両側の圧力を利用し
    てバネ力に抗してトリガー圧力値を調節可能にしたリリ
    ーフ弁を有し、既バネ力より弱いバネ力を有するパイロ
    ット操作開閉弁の全開時にはピストンによって仕切られ
    た2つのシリンダ室が連結されるように配管され、パイ
    ロット操作開閉弁に備えたパイロット油圧室と油圧シリ
    ンダの間にはチェック弁と微小絞り弁を並列に設け、リ
    リーフ弁が開から閉状態となるまでの時間を調節可能と
    してなることを特徴とする建物免震用ダンパー機能を持
    ったトリガー装置。
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