JP2011080535A - 免震装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁弁を用いないでロック弁を切り換えることができる免震装置を提供することである。
【解決手段】 揺れに応じて伸縮動作するシリンダ1の伸縮エネルギーを減衰させる減衰弁11とシリンダ1との間の通路9を開閉するロック弁10備え、通常時にはロック弁10のパイロット室とタンクTとの連通を遮断してロック弁10のロック機能を発揮させ、上記パイロット室をタンクTに連通させてロック弁10のロック機能を開放する切換弁16とを備え、ロック弁10のロック機能が開放されたとき、シリンダ1の伸縮エネルギーを減衰弁11が減衰させる免震装置において、切換弁16が、地震発生時の信号に基づいて供給されるパイロット圧を導入するパイロット室16cを備え、上記パイロット室16cの圧力作用でロック弁10のロック機能を開放する開放位置16aに切り換わったとき、パイロット室16cをタンクTに連通させる構成にした。
【選択図】 図1

Description

この発明は、地震による建造物の振動を減衰させる免震装置に関する。
従来から、免震装置として例えば、特許文献1に示す構造が知られている。
この免震装置は、図3、図4に示すもので、ボールアイソレータBを介して地盤に建造物Aを設置し、上記ボールアイソレータBに並列にシリンダ1を設けたものである。
このシリンダ1は、そのシリンダ本体2とロッド3とをそれぞれ、地面と建造物A側に固定している。また、上記シリンダ1は、図3に示す流体圧回路C1を接続し、振動によってシリンダ1が伸縮する際に、ロッド側室R2から流出する流体を絞ってタンクTへ流し、シリンダ1の伸縮動作を緩やかにするものである。
上記ボールアイソレータB、シリンダ1及び流体圧回路C1によって、免震装置が構成される。
以下に、この免震装置を詳しく説明する。
上記シリンダ1は、ピストン4によって区画されるボトム側室R1とロッド側室R2とに流体を充填し、これらボトム側室R1,ロッド側室R2はチェック弁6を介して通路5で連通している。このチェック弁6は、ボトム側室R1からロッド側室R2への流通を許容し、ロッド側室R2からボトム側室R1への流通を阻止する弁である。
また、上記ボトム側室R1とタンクTとを、途中にチェック弁7を設けた通路8で接続し、上記シリンダ1が伸張してボトム側室R1の容積が拡大するときに、タンクTから流体を供給するようにしている。
一方、上記ロッド側室R2には一対の通路9,9を接続し、これら通路9,9は、それぞれ減衰回路F1,F2を介してタンクTへ接続している。
そして、上記シリンダ1の伸張時には、ロッド側室R2の容積が縮小するので、その分の流体が上記通路9,9から、減衰回路F1,F2を介してタンクTへ流れ、ボトム側室R1はタンクTから流体を吸い込みながら拡大する。但し、このような流れは、後で説明するロック弁10のロック機能が開放され、上記通路9、9の少なくともいずれかがタンクTと連通している場合のみ起こるものである。
なお、上記減衰回路F1,F2は、同じ構成なので、ここでは一方の減衰回路F1について説明する。
この減衰回路F1には、上記シリンダ1のロッド側室R2とタンクTとを接続する通路9中に設け、この通路9を開閉するロック弁10と、このロック弁10とタンクTとの間に設けた減衰弁11と、シリンダ1のロッド側室R2とタンクTとを接続するリリーフ通路12中に設けたリリーフ弁13と、上記ロック弁10を切り換えるための切換弁14とで構成されている。
上記ロック弁10は、ポペット10aを備え、このポペット10aはポペットの背面側に設けたスプリング10dによって上記通路9中に形成したシート部9a方向へ押圧されている。
また、上記ポペット10aには、上記シート部9aよりも上流側の流体をポペット10aの背面側に導く通路10bを設け、この通路10bには絞り10cが設けられている。さらに、上記通路10bを通過する流体は、ポペット10aの背面から切換弁14を介して通路15からタンクTに排出されるようにしている。
上記切換弁14は、電磁式2位置弁で、非通電時に流体の通過を許容する連通位置14aと、通電時に流体のタンクTへの通過を阻止する遮断位置14bとを備えている。
そして、この切換弁14が遮断位置14bにあるとき、流体はロック弁10の通路10bを介してタンクTへ排出されないので、ポペット10aは上記シート部9aから離れず、ロック弁10は閉じたままとなる。このように、ロック弁10が閉じているとき、シリンダ1のロッド側室R2に接続した通路9とタンクTとの連通が遮断され、シリンダ1からの流体の排出が阻止されるため、シリンダ1の伸縮がロックされる。
一方、切換弁14が連通位置14aにあるとき、地震などでシリンダ1に力が作用すると、シリンダ1が伸縮し、ロッド側室R2から流体が排出される。
シリンダ1が伸張する方向の力が発生した場合には、ロッド側室R2の圧力が高くなり、この圧力流体がポペット10aの通路10bを流れる。この流れによって生じる圧力差で、ポペット10aが移動し、ロック弁10がロックを解除して、通路9が減衰弁11を介してタンクTに連通する。
また、シリンダ1が収縮する方向の力が作用し、ピストン4が移動した場合には、ボトム側室R1の圧力が上昇し、その圧力が通路5を介してロッド側室R2に伝わるとともに、ボトム側室R2の容積変化分の流量がロッド側室R2へ供給される。このピストン4の移動による各室R1,R2の容積変化は、ロッド3の分だけロッド側室R2の方が小さいので、ボトム側室R1から供給された流量はロッド側室R2には収まりきらずに、通路9を介してタンクTへ流れることになる。
上記のように、切換弁14が図示の連通位置14aにあり、シリンダ1が振動した場合には、シリンダ1の伸張、収縮いずれであっても、シリンダ1からの流体がロック弁10を介して減衰弁11を通過し、タンクTへ流れることになる。
なお、上記減衰弁11は、上記通路9の上流側の圧力をパイロット圧として流路面積を変化し、減衰力を可変にする弁である。そして、上流側の圧力が高くなるにつれて流路面積を増加するようにしている。
この流体圧回路C1は、通常、切換弁14のソレノイドを非通電にして連通位置14aを保つとともに、強風が作用する場合や、免震が不要な場合には、通電して遮断位置14bを保つなどの制御を行なうようにしている。
特開2005−351320号公報 特開平11−201221号公報
上記従来の免震装置では、ロック弁の開閉を制御する切換弁14として電磁弁を用いている。電磁弁は高価なうえ、その制御に電力を必要とし、コストがかかるという問題がある。
また、地震などの非常時には電源供給が停止する可能性があるため、非常時、免震機能が必要なときには非通電とし、通常時には通電する制御をした方が、信頼性が高くなると考えられるが、このような制御では、特に通電時間が長くなり、ランニングコストがかさむことになる。
この発明の目的は、電磁弁を用いないでロック弁を切り換えることができる免震装置を提供することである。
第1の発明は、建造物の揺れに応じて伸縮動作するシリンダと、このシリンダの伸縮エネルギーを減衰させる減衰弁と、この減衰弁と上記シリンダとの間に設け、シリンダと減衰弁との間の通路を開閉するロック弁と、通常時にはロック弁のパイロット室とタンクとの連通を遮断してロック弁のロック機能を発揮させるとともに、上記パイロット室をタンクに連通させてロック弁のロック機能を開放する切換弁とを備え、上記減衰弁はロック弁のロック機能が開放されたとき、シリンダの伸縮エネルギーを減衰させる免震装置を前提とする。
そして、第1の発明は、上記切換弁が、地震発生時の信号に基づいて供給されるパイロット圧を導入するパイロット室を備え、上記切換弁が、上記パイロット室の圧力作用でロック弁のロック機能を開放する開放位置に切り換わったとき、上記切換弁のパイロット室をタンクに連通させる構成にした点に特徴を有する。
第2の発明は、上記切換弁には、ロック弁のロック機能を開放する開放位置を保持するデテント機構を設けた点に特徴を有する。
第3の発明は、上記切換弁には、上記開放位置から、上記ロック弁をロックさせるロック位置に復帰させる手動復帰機構を設けた点に特徴を有する。
第1〜第3の発明によれば、シリンダとタンクとを減衰弁を介して接続する通路の開閉を行なうロック弁を制御する切換弁を、パイロット圧で制御するようにしたので、従来のような電磁弁が不要になった。
そのため、切換弁の制御に電力を必要とせず、ランニングコストを低く抑えることができるとともに、電力停止時にも、確実な制御ができるようになる。
さらに、切換弁を開放位置に切り換える際に、パイロット圧を導いたパイロット室をタンクに連通させるようにしたので、開放位置になったときにパイロット室にパイロット圧がこもってしまうことがない。
パイロット室に圧力がこもってしまうと、切換弁を開放位置からロック位置に切り換えるときに、上記圧力に打ち勝つ力が必要であるが、この発明のようにパイロット室がタンクに連通して圧力が抜けていれば、手動で簡単にロック位置に切り換えることもできる。すなわち、ロック位置に切り換える機構を安価に実現できる。
第2の発明によれば、デテント機構によって、開放位置を保持する構成にしたので、開放位置を保持するために電流などのエネルギーを必要とせず、ランニングコストを抑えることができる。
この発明の実施形態の免震装置を構成する流体圧回路図である。 実施形態の切換弁の断面図である。 従来例の免震装置を構成する流体圧回路図である。 従来例の免震装置が建造物に装備された状態を示す概略図である。
図1,図2に示すこの発明の実施形態の免震装置は、図3に示す従来の流体圧回路C1の代わりに、図1に示す流体圧回路C2を備えたものであり、この流体圧回路C2は従来の流体圧回路C1における切換弁14に替えて切換弁16を備えたものである。その他の構成は、図1に示す従来の免震装置と同じである。そこで、上記従来の装置と同じ構成要素には同じ符号を用いるとともに、その詳細な説明は省略し、以下には上記従来例と異なる点を中心に説明する。
上記切換弁16は、上記ロック弁10のこの発明のパイロット室に当たるポペットの背面側に接続した通路15とタンクTとの連通を遮断する図示の遮断位置16bと、上記通路15を連通させる連通位置16aとを備え、パイロット室16cにパイロット圧を導くことによって、上記遮断位置16bから連通位置16aに切り換える弁である。
なお、ここでは、上記通路15のうち、切換弁16より上流側を15a、下流側を15bとしている。つまり、上記切換弁16を切り換えることによって、上記通路15aと15bとが接続されたり、遮断されたりする。
また、上記切換弁16のパイロット室16cにはパイロット通路17を接続するともに、この切換弁16が連通位置16aにあるとき、上記パイロット室16cが連通路18を介してタンクTに連通する構成にしている。
このような、切換弁16を備えた流体圧回路C2を有するこの実施形態の免震装置では、免震機能を発揮させる必要がない通常時に、切換弁16を図示の遮断位置に保ち、地震発生時にはパイロット通路17にパイロット圧を導いて連通位置16aに切り換えるようにしている。そのため、免震機能を必要とする地震発生時に、地震を検知してパイロット圧を供給する図示しないパイロット圧供給機構を備えている。
上記パイロット圧供給機構はどのようなものでもかまわないが、パイロット圧源として、例えば、上記シリンダ1の流体室R1,R2の圧力を利用するようにしてもよいし、アキュームレータなどを用いてもよい。
この免震装置の作用を以下に説明する。
この免震装置では、通常時、図1に示す流体圧回路C2の切換弁16は遮断位置16bに位置している。すなわち、シリンダ1に接続した通路9からはタンクTへ流体が流れない。そのため、シリンダ1を伸縮させる方向の力が作用したとしても、各室R1,R2から流体が排出されないので、実際にはシリンダ1が伸縮することはない、ロック弁10のロック機能が発揮された状態である。
これに対し、地震発生時には、上記したように、減衰回路F1,F2の少なくも一方のパイロット通路17にパイロット圧が供給される。これにより、切換弁16のパイロット室16cにパイロット圧が作用し、切換弁16が連通位置16aに切り換わる。
切換弁16が連通位置16aに切り換わると、ロック弁10の背面側に接続した通路15が連通し、ロック弁10内の通路10bとタンクTとが連通するので、シリンダ1から排出される流体がロック弁10内の通路10bを介してタンクTへ流れる。この絞り10c前後の差圧によってポペット10aが移動し、通路9と減衰弁11とを接続して、流体を、減衰弁11を介してタンクTへ排出する。つまり、切換弁16が連通位置16aに切り換わることによって、ロック弁10のロック機能が開放される。上記連通位置16aがこの発明のトック機能を開放する開放位置である。
この状態で、シリンダ1から排出される流体は、減衰弁11を介してタンクTへ排出され、シリンダ1の振動は減衰する。
また、上記切換弁16が連通位置16aに切り換わるとパイロット室16cが上記通路18を介して通路15bに接続し、タンクTに連通する。これにより、パイロット室16cに作用したパイロット圧もタンクTに解放され、パイロット室16cに高圧がこもることがない。そのため、地震が収まった後に、通常の遮断位置16bに戻す際に大きな力を必要としない。もしも、パイロット室16cに高圧がこもったままならば、切換弁16を遮断位置16bに戻すためには、パイロット室16cにこもっている圧力に打ち勝つだけの力が必要である。
しかし、この実施形態の切換弁16は、連通位置16aに切り換わるとすぐにパイロット室16cがタンクTと連通するので、パイロット室16cに高圧がこもることがなく、小さな力で容易に上記遮断位置16bに切り換えることができる。そのため、ソレノイドなどを利用せず、手動で遮断位置16bに復帰させることも可能になる。
次に、上記切換弁16の具体的な構成を説明する。切換弁16は、例えば、図2に示すものである。なお、図2は、図1に示す遮断位置16bを示している。つまり、パイロット通路17にパイロット圧が供給されていない状態である。
この切換弁16は、本体19内にスプール20を摺動自在に組み込んでいる。このスプール20は、挿入方向先端側から、ランド部20a、環状凹部20b、ランド部20c、軸部20d、ポペット部20e、軸部20f、ランド部20gを備えている。
一方、上記本体19には、上記スプール20を組み込む組み込み穴を形成している。この組み込み穴は、上記ランド部20aを摺動自在に組み込む小径穴19aと、上記ロック弁10に接続した通路15aを連通させた大径穴19bとからなり、大径穴19bの軸方向端部にはキャップ部材21を挿入して固定している。このキャップ部材21には、上記小径穴19aとほぼ同径の挿入穴21aを貫通させ、スプール20のランド部20gを摺動自在に支持するとともに、ランド部20gの後端を外部に突出せている。
そして、上記小径穴19aの端部に、パイロット通路17を接続したパイロット室16cを形成している。このパイロット室16cにパイロット圧が供給されないとき、図示の遮断位置を保っている。
また、上記スプール20先端側のランド部20aには、パイロット室16cに連通する連通路18を形成し、環状凹部20bにはタンクTに接続した通路15bを臨ませているが、図示の遮断位置では上記連通路18の一端が本体19でふさがれていて、上記連通路18と上記通路15bとは連通していない。
さらに、上記通路15aを接続した大径穴19bと小径穴19aとの境界をシート部19cとし、このシート部19cにポペット部20eがシートすることによって大径穴19b側と小径穴19a側とを遮断している。このとき、通路15aと15bとは遮断されている。
なお、上記ポペット部20eがシートしているシート部19cの直径D1を、上記シート部19cより上流側のランド部20gの直径D2よりも大きくして、通常時にポペット部20eが閉まり勝手になるようにしている。
また、上記ランド部20gは、軸方向中央に環状の止め凹部20hを備えている。この止め凹部20hはこの切換弁16が連通位置16a(図1参照)に切り換わったとき、後で説明するデテント22が嵌って、連通位置16aを保持するための凹部である。
上記デテント22は、キャップ部材21に、上記スプール20の軸線に向かって形成した組み付け穴21aに組み込んだ機構であって、スプール20側からボール22aと、このボール22aを支持する支持部材22bと、支持部材22bを介してボール22aに押圧力を作用させるスプリング22cと、キャップ22dとからなる。
そして、上記スプール20が図2の左方向へ移動して連通位置になったとき、上記ボール22aが上記止め凹部20hに押し込まれてスプール20の位置を保持するようにしている。
さらに、キャップ部材21の挿入穴21aから突出したスプール20の後端にはこの発明の手動復帰機構であるレバー23を連結するための取り付け部20iを備えている。そして、この取り付け部20iには連結穴20jを形成し、この連結穴20jにはレバー23の連結部23aを、上記取り付け部20iに対して上下方向に移動可能に連結している。
また、キャップ部材21には支持部材24を固定し、この支持部材24の連結穴24aに、上記レバー23の端部側連結部23bを回動自在に連結している。
これにより、上記レバー23は連結部23bを中心に回動可能であり、レバー23の回動とスプール20の軸方向の移動とが連係することになる。従って、このレバー23によって、スプール20を切り換えることが可能である。
なお、図2中符号25は、シール部材である。
上記した構造の切換弁16は、通常時にはパイロット室16cにパイロット圧を導かず、図2の遮断状態を保ち、上記ロック弁10がロック機能を発揮している。
地震発生時は、図示しない地震検出機構に連携したパイロット圧供給機構から、パイロット通路17にパイロット圧が導かれ、パイロット室16cにパイロット圧が作用する。このパイロット圧によってスプール20が図中、左方向へ移動する。
スプール20が左方向へ移動すると、まず、ポペット部20eがシート部19cを開き、次に、ランド部20cが上記大径穴19b内まで移動し、環状凹部20bが大径穴19bに連通する。上記環状凹部20bが大径穴19bと連通すると、この環状凹部20bを介して通路15aと通路15bとが接続する。
なお、上記ポペット部20eと環状凹部20bとの間にランド部20cを設けたので、上記ポペット部20eがシート部19cを開口してから直ちに通路15aと15bとが接続されるのではなく、その間に不感帯が設けられる。このような不感帯を設けたのは、スプール20が僅かに振動したときにその振動に伴ってロック機能がすぐに開放されないようにするためである。
上記ように、通路15aと15bとが接続され、スプール20の止め凹部20hが、上記デテント22と対向する位置まで移動すると、スプリング22cによって押圧されたボール22aが止め凹部20hに嵌ってスプール20の位置を保持する。
この連通位置に達した時点では、スプール先端側の連通路18がパイロット室16cと通路15bとを連通する位置にある。
従って、切換弁16が連通位置にあるとき、すなわち、ロック機構が開放されたとき、切換弁16のパイロット室16cはタンクTと連通する。この状態で、シリンダ1の振動が減衰されるのは上記したとおりである。
上記連通位置から、この発明の手動復帰機構であるレバー23を操作することによって、図示の遮断位置に切り換えることができる。上記連通位置から遮断位置に切り換えるということは、スプール20をパイロット室16c側へ移動させるということである。
このとき、パイロット室16cに高圧がこもっていると、この高圧に抗してスプール20を移動させなければならないので、手動操作で切り換えることが難しい場合があるが、この実施形態の切換弁16なら、ロック機構を開放する開放位置、すなわち連通位置において上記したようにパイロット室16cがタンクTに連通しているので、手動でも容易に遮断位置に復帰させることができる。
1 シリンダ
2 シリンダ本体
3 ロッド
4 ピストン
10 ロック弁
11 減衰弁
16 切換弁
16a 連通位置
16b 遮断位置
16c パイロット室
17 パイロット通路
18 連通路
20 スプール
20h 止め凹部
22 デテント
23 レバー
R1,R2 (流体)室

Claims (3)

  1. 建造物の揺れに応じて伸縮動作するシリンダと、このシリンダの伸縮エネルギーを減衰させる減衰弁と、この減衰弁と上記シリンダとの間に設け、シリンダと減衰弁との間の通路を開閉するロック弁と、通常時にはロック弁のパイロット室とタンクとの連通を遮断してロック弁のロック機能を発揮させるとともに、上記パイロット室をタンクに連通させてロック弁のロック機能を開放する切換弁とを備え、上記減衰弁はロック弁のロック機能が開放されたとき、シリンダの伸縮エネルギーを減衰させる免震装置において、上記切換弁は、地震発生時の信号に基づいて供給されるパイロット圧を導入するパイロット室を備え、上記切換弁が、上記パイロット室の圧力作用でロック弁のロック機能を開放する開放位置に切り換わったとき、上記切換弁のパイロット室をタンクに連通させる構成にした免震装置。
  2. 上記切換弁には、ロック弁のロック機能を開放する開放位置を保持するデテント機構を設けた請求項1に記載の免震装置。
  3. 上記切換弁には、上記開放位置から、上記ロック弁をロックさせるロック位置に復帰させる手動復帰機構を設けた請求項1または2に記載の免震装置。
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