JP2004027888A - エンジンのデコンプ装置 - Google Patents
エンジンのデコンプ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004027888A JP2004027888A JP2002182462A JP2002182462A JP2004027888A JP 2004027888 A JP2004027888 A JP 2004027888A JP 2002182462 A JP2002182462 A JP 2002182462A JP 2002182462 A JP2002182462 A JP 2002182462A JP 2004027888 A JP2004027888 A JP 2004027888A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- camshaft
- cam
- decompression
- roller
- holding member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L13/00—Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
- F01L13/08—Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for decompression, e.g. during starting; for changing compression ratio
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D15/00—Varying compression ratio
Abstract
【解決手段】排気弁28または吸気弁に連動、連結されるとともに第1および第2当接部56,57がカムフォロア40に設けられ、第1当接部56に摺接する動弁カムがカムシャフト36に設けられ、カムシャフト36と同一軸線まわりに回動可能としてロータリーソレノイド66が備えるロータに、圧縮行程で第2当接部57に摺接することを可能としたデコンプカム65が一体に設けられ、デコンプカム65およびカムシャフト36間に、ロータリーソレノイド66の励磁によるロータの回動に応じてデコンプカム65およびカムシャフト36間を連結する一方向クラッチ67が設けられる。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンのデコンプ装置に関し、特に、ソレノイドを用いたデコンプ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ソレノイドを用いたデコンプ装置が、たとえば実開昭62−135806号公報および特開平4−148008号公報等で既に知られており、これらのものでは、圧縮行程において排気弁をソレノイドで強制的に開弁させるようにして、エンジン始動時にエンジンの圧縮圧力を抜き、それによりエンジンの始動性を向上するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来のものでは、ソレノイドは、排気弁を強制的に開弁させる力を発揮する必要があるので、比較的大型のソレノイドを用いる必要があり、しかもソレノイドおよび排気弁間を結ぶリンク機構等が必要になる。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、小型のソレノイドを用いることを可能とし、しかもリンク機構等を不要としたエンジンのデコンプ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、排気弁または吸気弁に連動、連結されるとともに第1および第2当接部が設けられるカムフォロアと、前記第1当接部に摺接する動弁カムが設けられるカムシャフトと、該カムシャフトと同一軸線まわりに回動可能なロータを有するロータリーソレノイドと、圧縮行程で前記第2当接部に摺接することを可能として前記ロータに一体に設けられるデコンプカムと、圧縮行程での前記ロータリーソレノイドの励磁による前記ロータの回動に応じて前記デコンプカムおよび前記カムシャフト間を連結する一方向クラッチとを備えることを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、圧縮行程でロータリーソレノイドを励磁することにより、一方向クラッチがデコンプカムおよびカムシャフト間を連結するのに応じて、カムシャフトとともに回動するデコンプカムに第2当接部が摺接することで排気弁または吸気弁が開弁し、エンジンの圧縮圧力が抜かれるのに応じてエンジンの始動性を向上することができる。しかもロータリーソレノイドが発揮する電磁力は、一方向クラッチを動力伝達状態とするようにロータを回動させるだけのものであればよく、ロータリーソレノイドを比較的小型のものとすることができ、またロータリーソレノイドのロータにデコンプカムが一体に設けられるので、従来必要であったリンク機構等が不要となる。さらに一方向クラッチが動力伝達状態となるのは圧縮行程だけであり、センサ等を不要としてエンジンの圧縮圧力を抜くタイミングを制御することができる。
【0007】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記一方向クラッチは、前記カムシャフトおよびデコンプカム間に配置されてカムシャフトを同軸に囲繞するとともにその内、外周面間にわたる保持孔が設けられるリング状のローラ保持部材と、前記カムシャフトの回転方向前方に向かうにつれてカムシャフトの半径方向外方位置となるように傾斜した傾斜面を有してデコンプカムの内周に設けられる係合凹部と、前記カムシャフトの回転方向後方側から前記傾斜面に係合することを可能として前記係合凹部に一部を収納せしめて前記保持孔に回転自在に保持されるローラと、前記ローラ保持部材の内周からの前記ローラの突出部分に圧縮行程で当接して該ローラを前記係合凹部側に押し上げるようにして前記カムシャフトの外周に設けられる押圧突部と、前記カムシャフトの回転方向と同一方向に前記デコンプカムを付勢するばね力を発揮して前記ローラ保持部材および前記デコンプカム間に設けられるクラッチばねとを備え、前記ロータリーソレノイドは、その励磁時に前記クラッチばねのばね力に抗して前記デコンプカムおよびロータを前記カムシャフトの回転方向とは逆方向に回動させる電磁力を発揮するように構成されることを特徴とする。
【0008】
このような請求項2記載の発明の構成によれば、ロータリーソレノイドの消磁状態では、カムシャフトの回転に応じてローラが押圧突部で押し上げられてもデコンプカムはクラッチばねによりカムシャフトの回転方向前方に付勢されているので、ローラは係合凹部の傾斜面に当接することなく自由に転動することになり、一方向クラッチはデコンプカムおよびカムシャフト間の動力伝達を遮断したままである。このためデコンプカムはカムシャフトの回転にかかわらず静止したままであり、動弁カムに第1当接部が摺接することにより排気弁または吸気弁は動弁カムのカムプロフィルに応じた作動特性で開閉作動する。一方、圧縮行程でロータリーソレノイドを励磁すると、クラッチばねのばね力に抗してロータおよびデコンプカムがカムシャフトの回転方向と逆方向に回動し、カムシャフトの押圧突部で押し上げられたローラが係合凹部の傾斜面および前記押圧突部間に挟み込まれ、カムシャフトの回転動力がデコンプカムに伝達されるので、デコンプカムに第2当接部が摺接することにより、排気弁または排気弁が圧縮行程で開弁し、エンジン始動時にエンジンの圧縮圧力を抜くことができる。而してロータリーソレノイドは、クラッチばねのばね力に抗してロータおよびデコンプカムをカムシャフトの回転方向と逆方向に回動するだけの電磁力を発揮すればよく、ロータリーソレノイドをより一層小型化することができ、しかもロータおよびデコンプカムをカムシャフトの回転方向と逆方向に回動せしめる角度は小さくてすみ、ロータリーソレノイドの構造を簡素化することができる。
【0009】
請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明の構成に加えて、前記ロータリーソレノイドのステータは、シリンダヘッドに固定されるステータホルダで保持され、前記ローラ保持部材にはストッパが設けられ、前記ローラ保持部材の回動範囲を規制すべく前記ストッパに当接可能な一対の規制面が、カムシャフトの周方向に間隔をあけた位置で前記ステータホルダに形成され、前記ローラ保持部材および前記ステータホルダ間には、前記ローラ保持部材を前記カムシャフトの回転方向とは逆方向に付勢する戻しばねが設けられることを特徴とし、かかる構成によれば、ローラ保持部材がカムシャフトとともに回動する角度が一定範囲に定められ、一方向クラッチもローラ保持部材の前記一定範囲の回動に応じてデコンプカムおよびカムシャフト間の動力伝達を遮断し、戻しばねでローラ保持部材およびデコンプカムが元の位置に戻されることになり、次のエンジン始動時に備えてデコンプカムおよびローラ保持部材を初期位置に確実に戻すことができる。
【0010】
さらに請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明の構成に加えて、前記ローラ保持部材にその半径方向外方に突出するようにして設けられた前記ストッパに、前記両規制面に弾発接触するようにしてOリングが装着されることを特徴とし、かかる構成によれば、ストッパの規制面への衝突による音の発生を極力抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0012】
図1〜図14は本発明の一実施例を示すものであり、図1はエンジンの要部縦断面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図1の3−3線断面図、図4は図1の4矢示部拡大図、図5は図4の5−5線断面図、図6は図4の6−6線断面図、図7は図4の7−7線断面図、図8はロータリーソレノイドの作動状態を順次説明するための図7に対応した断面図、図9は一方向クラッチの確立開始状態での図6に対応した断面図、図10はデコンプカムによる排気弁の開弁開始状態での図6に対応した断面図、図11はデコンプカムによる排気弁の開弁終了状態での図6に対応した断面図、図12はローラ保持部材およびデコンプカムが元に戻った状態での図6に対応した断面図、図13は圧縮行程前にエンジンが始動されたときのデコンプの開始時期を説明するための図、図14は圧縮行程の途中でエンジンが始動されたときのデコンプの開始時期を説明するための図である。
【0013】
先ず図1および図2において、このエンジンはたとえば単気筒エンジンであり、そのエンジン本体14は、クランクケース15に結合されるシリンダブロック16と、該シリンダブロック16に結合されるシリンダヘッド17とを備える。シリンダブロック16に設けられるシリンダボア18にはピストン19が摺動可能に嵌合され、このピストン19の頂部を臨ませる燃焼室20が、シリンダブロック16およびシリンダヘッド17間に形成される。またシリンダヘッド17の上部には動弁室21が形成される。
【0014】
シリンダヘッド17には、燃焼室20の天井面に臨む吸気弁口22と、該吸気弁口22に連なってシリンダヘッド17の一側面に開口する吸気ポート24と、前記燃焼室20の天井面に臨む排気弁口23と、該排気弁口23に連なってシリンダヘッド17の他側面に開口する排気ポート25とが設けられるとともに、燃焼室20に臨む点火プラグ26が取付けられる。
【0015】
シリンダヘッド17には、吸気弁口22を開閉可能な吸気弁27の開閉作動をガイドするガイド筒29と、排気弁口23を開閉可能な排気弁28の開閉作動を案内するガイド筒30とが嵌合、固定される。ガイド筒29から動弁室21側に突出した吸気弁27の上端に設けられるリテーナ31と、シリンダヘッド17との間には、吸気弁27を上方すなわち閉弁方向に付勢する弁ばね33が縮設される。またガイド筒30から動弁室21側に突出した排気弁28の上端に設けられるリテーナ32と、シリンダヘッド17との間には、排気弁28を上方すなわち閉弁方向に付勢する弁ばね34が縮設される。
【0016】
図3を併せて参照して、動弁室21内には、吸気弁27および排気弁28を開閉駆動する動弁装置35が収納されるものであり、この動弁装置35は、シリンダヘッド17に回転自在に支承されるカムシャフト36と、該カムシャフト36と平行な軸線を有してカムシャフト36の上方でシリンダヘッド17に支持される吸気側および排気側ロッカシャフト37,38と、吸気側ロッカシャフト37で揺動可能に支承される吸気側ロッカアーム39と、排気側ロッカシャフト38で揺動可能に支承されるカムフォロアとしての排気側ロッカアーム40とを備える。
【0017】
カムシャフト36は、ピストン19にコンロッド41を介して連結されるクランクシャフト(図示せず)と平行な軸線を有するものであり、軸方向に間隔をあけた2箇所でボールベアリング42,43を介してシリンダヘッド17に回転自在に支承される。このカムシャフト36の一端を臨ませるカムチェーン室44が、クランクケース15からシリンダブロック16を経てシリンダヘッド17に至るまでの間に形成され、カムチェーン室44内でカムシャフト36の一端には被動スプロケット45が固着される。而して前記クランクシャフトからの回転動力が該被動スプロケット45に巻掛けられるカムチェーン46を介してカムシャフト36に1/2の減速比で伝達される。
【0018】
このカムシャフト36には、吸気側ロッカアーム39に対応した吸気側カム47と、排気側ロッカアーム40に対応した動弁カムとしての排気側カム48とが設けられる。
【0019】
ところで、シリンダヘッド17には、前記カムシャフト36のシリンダヘッド17への組付け、ボールベアリング42,43のシリンダヘッド17への組付け、ならびにカムシャフト36の一端への被動スプロケット45の取付け等を可能とするための開口部49が、カムシャフト36と同軸に設けられており、該開口部49は蓋部材50で閉じられる。しかもカムシャフト36の他端側でシリンダヘッド17の外面に係合する係止頭部51aを有するボルト51が、カムシャフト36と同軸にして該カムシャフト36およびシリンダヘッド17に挿通されており、このボルト51を前記蓋部材50に螺合して締めつけることにより前記蓋部材50がシリンダヘッド17に固定される。
【0020】
前記吸気側および排気側ロッカシャフト37,38は、カムシャフト36と平行な軸線を有するものであり、前記開口部49側からシリンダヘッド17に嵌合され、ボールベアリング42の外輪外端に係合して該外輪をシリンダヘッド17との間に挟み込む係合板52が、前記吸気側および排気側ロッカシャフト37,38にも係合するようにしてシリンダヘッド17に締結され、それにより吸気側および排気側ロッカシャフト37,38が軸方向移動を阻止されてシリンダヘッド17に組付けられることになる。
【0021】
吸気側ロッカシャフト37で揺動可能に支承される吸気側ロッカアーム39の一端には、吸気弁27の上端に当接するタペットねじ53が進退位置を調節可能として螺合され、吸気側ロッカアーム39の他端には吸気側カム47にころがり接触するローラ54が軸支される。すなわち吸気側ロッカアーム39は、カムシャフト36の回転に応じて、吸気側カム47のカムプロフィルに応じた作動特性で吸気弁27を開閉駆動するように揺動作動する。
【0022】
排気側ロッカシャフト38で揺動可能に支承される排気側ロッカアーム40の一端には、排気弁28の上端に当接するタペットねじ55が進退位置を調節可能として螺合される。また排気側ロッカアーム40の他端には、排気側カム48にころがり接触可能な第1当接部としてのローラ56が軸支されるとともに、該ローラ56にその軸方向で隣接する第2当接部としての当接突部57が一体に突設される。
【0023】
またシリンダヘッド17には、吸気側ロッカシャフト37への吸気側ロッカアーム39の組付け、吸気弁27の上端へのリテーナ31の取付け、ならびにリテーナ31およびシリンダヘッド17間への弁ばね33の組付け等を行なうための開口部58と、排気側ロッカシャフト38への排気側ロッカアーム40の組付け、排気弁28の上端へのリテーナ32の取付け、ならびにリテーナ32およびシリンダヘッド17間への弁ばね34の組付け等を行なうための開口部59とが設けられており、それらの開口部58,59は、シリンダヘッド17に結合される蓋部材60,61で閉じられる。
【0024】
図4〜図6において、排気側カム48に隣接した位置には、圧縮行程で前記排気側ロッカアーム40の当接突部57に摺接し得るデコンプカム65がカムシャフト36を同軸に囲繞するように配置されており、シリンダヘッド17には前記デコンプカム65が一体に設けられるロータ68を有するロータリーソレノイド66のステータ69が支持され、カムシャフト36およびデコンプカム65間には一方向クラッチ67が設けられる。而して、デコンプカム65および一方向クラッチ67は、前記カムシャフト36への組付け後にカムシャフト36とともに前記開口部58,59からシリンダヘッド17に組付けられる。
【0025】
デコンプカム65は、半径方向外方に隆起した隆起部65aを周方向の一部に有してカムシャフト36を囲繞するリング状に形成されるものであり、圧縮行程において前記ローラ56が排気側カム48のベース円部48a(図6参照)に摺接し得る状態で前記隆起部65aが当接突部57に摺接したときには、前記ローラ56を前記ベース円部48aから浮かせるように排気側ロッカアーム40が揺動することになる。
【0026】
一方向クラッチ67は、カムシャフト36およびデコンプカム65間に配置されてカムシャフト36を同軸に囲繞するとともにその内、外周面間にわたる保持孔71が設けられるリング状のローラ保持部材72と、カムシャフト36の回転方向77に沿う前方に向かうにつれてカムシャフト36の半径方向外方位置となるように傾斜した傾斜面73aを有してデコンプカム65の内周に設けられる係合凹部73と、カムシャフト36の回転方向77に沿う後方側から前記傾斜面73aに係合することを可能として前記係合凹部73に一部を収納せしめて前記保持孔71に回転自在に保持されるローラ74と、前記ローラ保持部材72の内周からの前記ローラ74の突出部分に圧縮行程で当接して該ローラ74を前記係合凹部73側に押し上げるようにして前記カムシャフト36の外周に設けられる押圧突部75と、前記カムシャフト36の回転方向77と同一方向に前記デコンプカム65を付勢するばね力を発揮して前記ローラ保持部材72および前記デコンプカム65間に設けられるクラッチばね76とを備える。
【0027】
前記押圧突部75は、前記ローラ保持部材72の保持孔71に対応する部分で、カムシャフト36の外周にその周方向の一部を除く溝78を設けることにより、その溝78を除く残余の部分が半径方向外方に突出する押圧突部75として形成されるものである。また前記保持孔71から周方向に間隔をあけた位置でローラ保持部材72には、その外周から半径方向外方に突出した腕部72aが突設されており、この腕部72aを収容する収容凹部79がデコンプカム65の内周に設けられる。而してクラッチばね76は、前記腕部72aおよびデコンプカム65間に縮設されるようにして収容凹部79に収容される。
【0028】
このような一方向クラッチ67では、カムシャフト36の回転に応じて圧縮行程で押圧突部71が図6で示すようにローラ74を押し上げる位置にきても、デコンプカム65にロータリーソレノイド66からの電磁吸引力が作用していない状態では、デコンプカム65がクラッチばね76によりカムシャフト36の回転方向77に沿う前方に付勢されているので、ローラ74は係合凹部73の傾斜面73aに当接することなく自由に転動することになり、デコンプカム65およびカムシャフト36間の動力伝達は遮断されたままである。このためデコンプカム65はカムシャフト36の回転にかかわらず静止したままであり、排気側カム48にローラ56が摺接することにより排気弁28は排気側カム48のカムプロフィルに応じた作動特性で開閉作動する。
【0029】
一方、ロータリーソレノイド66を励磁すると、クラッチばね76のばね力に抗してデコンプカム65がカムシャフト36の回転方向77と逆方向に回動し、カムシャフト36の押圧突部75で押し上げられたローラ74が係合凹部73の傾斜面73aおよび押圧突部75間に挟み込まれ、カムシャフト36の回転動力がデコンプカム65に伝達されるので、デコンプカム65に当接突部57が摺接することにより、排気弁28が圧縮行程で開弁することになり、それによりエンジン始動時にエンジンの圧縮圧力を抜くことができる。
【0030】
ロータリーソレノイド66は、その励磁時にクラッチばね76のばね力に抗してデコンプカム65をカムシャフト36の回転方向77とは逆方向に回動させる電磁力を発揮するように構成されるものであり、カムシャフト36を同軸に囲繞するロータ68と、該ロータ68を囲繞して固定配置されるステータ69とを備え、前記デコンプカム65はロータ68に一体に設けられる。
【0031】
図7において、ステータ69は、半径方向内方側を開いた略U字状の横断面形状を有してカムシャフト36を同軸に囲繞するとともに周方向に等間隔をあけた複数箇所たとえば4箇所の両側に半径方向内方に突出す突部80a,80a…が一対ずつ突設される鉄心80と、ボビン81に巻装されて前記鉄心80内に収容されるコイル82とで構成され、鉄心80を保持するステータホルダ83が、シリンダヘッド17に締結される。
【0032】
ロータ68は、ステータ69およびカムシャフト36間で該カムシャフト36を同軸に囲繞するリング状に形成されており、前記ステータ69が備える突部80a,80a…の組数と同数の突部68a,68a…が、半径方向外方に突出するようにしてロータ68の周方向に等間隔をあけた複数箇所に突設される。
【0033】
このようなロータリーソレノイド66の待機状態では、図8(a)で示すように、ロータ68が備える各突部68a…のうちカムシャフト36の回転方向77に沿う後方側の一部を、ステータ69における各突部80a…のうち前記回転方向77に沿う前方側の一部に対応させるように、ステータ69およびロータ68の相対回動位置が定められている。
【0034】
而してコイル82に通電して励磁すると、ロータ68の各突部68a…には図8(b)の実線矢印で示すような電磁吸引力が作用し、ロータ68には全体としてカムシャフト36の回転方向77とは逆方向の矢印84で示す方向のトルクが生じる。このトルクによってロータ68が矢印84で示す方向に回ることによって一方向クラッチ67がオン状態となり、カムシャフト36の回転動力が一方向クラッチ67を介してロータ68に伝えられることになり、ロータ68がカムシャフト36とともに図8(c)で示す位置までたとえば26.5度回動すると、ロータ68の各突部68a…には実線矢印で示すように相互に反対側の電磁吸引力が作用し、ロータ68全体に作用するトルクは「0」となる。
【0035】
オン状態となった一方向クラッチ67の働きにより、ロータ68がカムシャフト36とともに回動して図8(d)で示す位置までたとえば55度回動したときには、ロータ68の各突部68a…には実線矢印で示すようにカムシャフト36の回転方向77と同一方向に向けたトルクが生じることになり、ロータ68全体にもカムシャフト36と同一方向のトルクが作用することになり、これにより前記一方向クラッチ67がオフ状態となる。
【0036】
ところで、前記ローラ保持部材72には、その半径方向外方に突出するストッパ72bが一体に設けられる。一方、ロータリーソレノイド66のステータ69を保持してエンジン本体14のシリンダヘッド17に固定されるステータホルダ83には、ローラ保持部材72の回動範囲を規制すべくストッパ72bに当接可能な一対の規制面85,86が、カムシャフト36の周方向に間隔をあけた位置で前記ステータホルダ83に形成され、ストッパ72bの先端部には、前記両規制面85,86に弾発接触するようにしてOリング87が装着される。
【0037】
またローラ保持部材72およびステータホルダ83間には、ローラ保持部材72をカムシャフト36の回転方向77とは逆方向に付勢する戻しばね88が設けられており、一方向クラッチ67の動力遮断状態では、前記ストッパ72Bは戻しばね88のばね力により規制面85側に押しつけられている。
【0038】
次にこの実施例の作用について図9〜図14を参照しながら説明すると、エンジン始動時にその圧縮行程で排気弁28を強制的に開弁させるようにしてエンジンの圧縮圧力を抜く際には、ロータリーソレノイド66を励磁する。そうすると、図9で示すように、クラッチばね76のばね力に抗してデコンプカム65がカムシャフト36の回転方向77と逆方向に回動し、圧縮行程でカムシャフト36の押圧突部75がローラ74を押し上げると、該ローラ74が係合凹部73の傾斜面73aおよび押圧突部75間に挟み込まれ、カムシャフト36の回転動力がデコンプカム65に伝達されることになる。それによりカムシャフト36、ローラ保持部材72およびデコンプカム65が図9の状態からたとえば20度回転した図10の状態では、デコンプカム65の隆起部65aに当接突部57が摺接するようになり、排気側ロッカアーム40がローラ56を排気側カム48のベース円部48aから浮かせるようにして揺動し、排気弁28が開弁作動することになる。
【0039】
カムシャフト36がさらに回転して、図9の状態から50度回転したときには、図11で示すように、当接突部57がデコンプカム65における隆起部65aの下り坂部に摺接した位置となり、排気側ロッカアーム4の揺動が終了し、排気弁28は閉弁状態となる。その後、図12で示すように、カムシャフト36がさらに回転してストッパ72aがスタータホルダ83の規制面86に接触すると、ローラ保持部材72の回転方向77への回動が阻止される。これにより、カムシャフト36はデコンプカム65およびローラ保持部材72を置き去りにして回転することになるが、ロータリーソレノイド66のロータ68およびデコンプカム65は、慣性によって、またロータリーソレノイド66の励磁状態が持続していた場合にはロータリーソレノイド66によるトルクも作用して、たとえば5度程度回転方向77に回動することになる。このためローラ74の傾斜面73aおよび押圧頭部75間での挟圧が解除され、一方向クラッチ67が動力遮断状態となる。
【0040】
このようにして、圧縮行程でロータリーソレノイド66を励磁することにより、一方向クラッチ67がデコンプカム65およびカムシャフト36間を連結するのに応じて、カムシャフト36とともに回動するデコンプカム65に当接突部57が摺接することで排気弁28が開弁し、エンジンの圧縮圧力が抜かれるのに応じてエンジンの始動性を向上することができる。しかもロータリーソレノイド66が発揮する電磁力は、一方向クラッチ67を動力伝達状態とするようにロータ68を回動させるだけのものであればよく、ロータリーソレノイド66を比較的小型のものとすることができ、またロータリーソレノイド66のロータ68にデコンプカム65が一体に設けられるので、従来必要であったリンク機構等が不要となる。さらに一方向クラッチ67が動力伝達状態となるのは圧縮行程だけであり、センサ等を不要としてエンジンの圧縮圧力を抜くタイミングを制御することができる。
【0041】
また一方向クラッチ67は、クラッチばね76のばね力に抗してロータ68およびデコンプカム65がカムシャフト36の回転方向77と逆方向に回動したときに、カムシャフト36の押圧突部75で押し上げられたローラ74が係合凹部73の傾斜面73aおよび押圧突部75間に挟み込まれることで、カムシャフト36の回転動力をデコンプカム65に伝達するように構成されるものであり、ロータリーソレノイド66は、クラッチばね76のばね力に抗してロータ68およびデコンプカム65をカムシャフト36の回転方向77と逆方向に回動するだけの電磁力を発揮すればよく、ロータリーソレノイド66をより一層小型化することができる。
【0042】
しかもロータ68およびデコンプカム65をカムシャフト36の回転方向77と逆方向に回動せしめる角度は小さくてすみ、ロータリーソレノイド66の構造を簡素化することができる。すなわち周方向に等間隔をあけた複数箇所の両側に半径方向内方に突出する突部80a,80a…が一対ずつ突設される鉄心80と、ボビン81に巻装されて前記鉄心80内に収容されるコイル82とを有する簡単な構造でステータ69が構成され、ロータ68も突部68a,68…が半径方向外方に突出するようにして周方向に等間隔をあけた複数箇所に突設された簡単な構造に構成される。
【0043】
またロータリーソレノイド66のステータ69は、エンジン本体14のシリンダヘッド17に固定されるステータホルダ83で保持されており、ローラ保持部材72に設けられたストッパ72aに当接可能な一対の規制面85,86が、ローラ保持部材72の回動範囲を規制すべくカムシャフト36の周方向に間隔をあけた位置でステータホルダ83に形成され、ローラ保持部材72およびステータホルダ83間には、ローラ保持部材72をカムシャフト36の回転方向77とは逆方向に付勢する戻しばね88が設けられている。
【0044】
したがってローラ保持部材72がカムシャフト36とともに回動する角度が一定範囲に定められ、一方向クラッチ76もローラ保持部材72の前記一定範囲の回動に応じてデコンプカム65およびカムシャフト36間の動力伝達を遮断し、図12で示すように、戻しばね88でローラ保持部材72およびデコンプカム65が元の位置に戻されることになり、次のエンジン始動時に備えて、デコンプカム65およびローラ保持部材72を初期位置に確実に戻すことができる。
【0045】
さらにストッパ72aは、ローラ保持部材72にその半径方向外方に突出するようにして設けられており、ステータ保持部材83の両規制面85,86に弾発接触するようにしてOリング87がストッパ72aに装着されるので、ストッパ72aの規制面85,86への衝突による音の発生を極力抑制することができる。
【0046】
ところで、圧縮行程前にエンジンが始動されたときには、図13で示すように、デコンプ開始設定角度すなわち押圧突部75がローラ74に接触し始めるクランク角度からデコンプが開始され、非デコンプ状態では燃焼室圧力が鎖線で示すように大きくなるのに対し、実線で示すように燃焼室圧力を低下させることでエンジンの始動性を向上することができる。これに対し、圧縮行程の途中でエンジンが始動されたときには、図14で示すように、デコンプ開始設定角度が過ぎた後の圧縮行程で押圧突部75のローラ74への接触によってデコンプが開始されることになり、非デコンプ状態では燃焼室圧力が鎖線で示すように大きくなるのに対し、実線で示すように燃焼室圧力を低下させることでエンジンの始動性を向上することができる。
【0047】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0048】
たとえば、吸気側カム47に隣接して配設されたデコンプカム65で、吸気弁27を圧縮行程で強制的に開弁せしめるようにしたデコンプ装置に本発明を適用することも可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、圧縮行程でロータリーソレノイドを励磁することにより、一方向クラッチがデコンプカムおよびカムシャフト間を連結するのに応じて、排気弁または吸気弁が開弁し、エンジンの圧縮圧力が抜かれるのに応じてエンジンの始動性を向上することができる。しかもロータリーソレノイドが発揮する電磁力は、一方向クラッチを動力伝達状態とするようにロータを回動させるだけのものであればよく、ロータリーソレノイドを比較的小型のものとすることができ、またロータリーソレノイドのロータにデコンプカムが一体に設けられるので、従来必要であったリンク機構等が不要となる。さらに一方向クラッチが動力伝達状態となるのは圧縮行程だけであり、センサ等を不要としてエンジンの圧縮圧力を抜くタイミングを制御することができる。
【0050】
また請求項2記載の発明によれば、ロータリーソレノイドは、クラッチばねのばね力に抗してロータおよびデコンプカムをカムシャフトの回転方向と逆方向に回動するだけの電磁力を発揮すればよく、ロータリーソレノイドをより一層小型化することができ、しかもロータおよびデコンプカムをカムシャフトの回転方向と逆方向に回動せしめる角度は小さくてすみ、ロータリーソレノイドの構造を簡素化することができる。
【0051】
請求項3記載の発明によれば、ローラ保持部材がカムシャフトとともに回動する角度が一定範囲に定められ、一方向クラッチもローラ保持部材の前記一定範囲の回動に応じてデコンプカムおよびカムシャフト間の動力伝達を遮断し、戻しばねでローラ保持部材およびデコンプカムが元の位置に戻されることになり、次のエンジン始動時に備えてデコンプカムおよびローラ保持部材を初期位置に確実に戻すことができる。
【0052】
さらに請求項4記載の発明によれば、ストッパの規制面への衝突による音の発生を極力抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの要部縦断面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】図1の4矢示部拡大図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】図4の6−6線断面図である。
【図7】図4の7−7線断面図である。
【図8】ロータリーソレノイドの作動状態を順次説明するための図7に対応した断面図である。
【図9】一方向クラッチの確立開始状態での図6に対応した断面図である。
【図10】デコンプカムによる排気弁の開弁開始状態での図6に対応した断面図である。
【図11】デコンプカムによる排気弁の開弁終了状態での図6に対応した断面図である。
【図12】ローラ保持部材およびデコンプカムが元に戻った状態での図6に対応した断面図である。
【図13】圧縮行程前にエンジンが始動されたときのデコンプの開始時期を説明するための図である。
【図14】圧縮行程の途中でエンジンが始動されたときのデコンプの開始時期を説明するための図である。
【符号の説明】
17・・・シリンダヘッド
28・・・排気弁
36・・・カムシャフト
40・・・カムフォロアとしての排気側ロッカアーム
48・・・動弁カムとしての排気側カム
56・・・第1当接部としてのローラ
57・・・第2当接部としての当接突部
65・・・デコンプカム
66・・・ロータリーソレノイド
67・・・一方向クラッチ
68・・・ロータ
69・・・ステータ
71・・・保持孔
72・・・ローラ保持部材
73・・・係合凹部
73a・・・傾斜面
74・・・ローラ
75・・・押圧突部
76・・・クラッチばね
77・・・カムシャフトの回転方向
14・・・エンジン本体
83・・・ステータホルダ
72b・・・ストッパ
85,86・・・規制面
87・・・Oリング
88・・・戻しばね
Claims (4)
- 排気弁(28)または吸気弁に連動、連結されるとともに第1および第2当接部(56,57)が設けられるカムフォロア(40)と、前記第1当接部(56)に摺接する動弁カム(48)が設けられるカムシャフト(36)と、該カムシャフト(36)と同一軸線まわりに回動可能なロータ(68)を有するロータリーソレノイド(66)と、圧縮行程で前記第2当接部(57)に摺接することを可能として前記ロータ(68)に一体に設けられるデコンプカム(65)と、圧縮行程での前記ロータリーソレノイド(66)の励磁による前記ロータ(68)の回動に応じて前記デコンプカム(65)および前記カムシャフト(36)間を連結する一方向クラッチ(67)とを備えることを特徴とするエンジンのデコンプ装置。
- 前記一方向クラッチ(67)は、前記カムシャフト(36)およびデコンプカム(65)間に配置されてカムシャフト(36)を同軸に囲繞するとともにその内、外周面間にわたる保持孔(71)が設けられるリング状のローラ保持部材(72)と、前記カムシャフト(36)の回転方向(77)前方に向かうにつれてカムシャフト(36)の半径方向外方位置となるように傾斜した傾斜面(73a)を有してデコンプカム(65)の内周に設けられる係合凹部(73)と、前記カムシャフト(36)の回転方向(77)後方側から前記傾斜面(73a)に係合することを可能として前記係合凹部(73)に一部を収納せしめて前記保持孔(61)に回転自在に保持されるローラ(74)と、前記ローラ保持部材(72)の内周からの前記ローラ(74)の突出部分に圧縮行程で当接して該ローラ(74)を前記係合凹部(73)側に押し上げるようにして前記カムシャフト(36)の外周に設けられる押圧突部(75)と、前記カムシャフト(36)の回転方向(77)と同一方向に前記デコンプカム(65)を付勢するばね力を発揮して前記ローラ保持部材(72)および前記デコンプカム(65)間に設けられるクラッチばね(76)とを備え、前記ロータリーソレノイド(66)は、その励磁時に前記クラッチばね(76)のばね力に抗して前記デコンプカム(65)およびロータ(68)を前記カムシャフト(36)の回転方向(77)とは逆方向に回動させる電磁力を発揮するように構成されることを特徴とする請求項1記載のエンジンのデコンプ装置。
- 前記ロータリーソレノイド(66)のステータ(69)は、シリンダヘッド(17)に固定されるステータホルダ(83)で保持され、前記ローラ保持部材(72)にはストッパ(72b)が設けられ、前記ローラ保持部材(72)の回動範囲を規制すべく前記ストッパ(72b)に当接可能な一対の規制面(85,86)が、カムシャフト(36)の周方向に間隔をあけた位置で前記ステータホルダ(83)に形成され、前記ローラ保持部材(72)および前記ステータホルダ(83)間には、前記ローラ保持部材(72)を前記カムシャフト(36)の回転方向(77)と逆方向に付勢する戻しばね(88)が設けられることを特徴とする請求項2記載のエンジンのデコンプ装置。
- 前記ローラ保持部材(72)にその半径方向外方に突出するようにして設けられた前記ストッパ(72b)に、前記両規制面(85,86)に弾発接触するようにしてOリング(87)が装着されることを特徴とする請求項3記載のエンジンのデコンプ装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002182462A JP4010885B2 (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | エンジンのデコンプ装置 |
TW092115284A TWI221173B (en) | 2002-06-24 | 2003-06-05 | Decompression device of engine |
KR10-2003-0041302A KR100537807B1 (ko) | 2002-06-24 | 2003-06-17 | 엔진의 감압 장치 |
CNB031491057A CN1283908C (zh) | 2002-06-24 | 2003-06-17 | 发动机的减压装置 |
BRPI0301682-0A BR0301682B1 (pt) | 2002-06-24 | 2003-06-17 | aparelho de descompressão para um motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002182462A JP4010885B2 (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | エンジンのデコンプ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004027888A true JP2004027888A (ja) | 2004-01-29 |
JP4010885B2 JP4010885B2 (ja) | 2007-11-21 |
Family
ID=29996654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002182462A Expired - Fee Related JP4010885B2 (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | エンジンのデコンプ装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4010885B2 (ja) |
KR (1) | KR100537807B1 (ja) |
CN (1) | CN1283908C (ja) |
BR (1) | BR0301682B1 (ja) |
TW (1) | TWI221173B (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006233961A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-09-07 | Honda Motor Co Ltd | 自然吸気式内燃機関 |
KR101421753B1 (ko) * | 2009-11-13 | 2014-07-22 | 현대중공업 주식회사 | 체크밸브 제어용 타이밍 디바이스 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4412646B2 (ja) * | 2004-02-27 | 2010-02-10 | 本田技研工業株式会社 | エンジン始動制御装置 |
KR100856984B1 (ko) * | 2007-02-14 | 2008-09-04 | 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 | 내연기관의 감압장치 |
KR200453952Y1 (ko) * | 2008-10-16 | 2011-06-08 | 박진귀 | 플레이트 히터를 구비한 급식대 |
TWI451031B (zh) * | 2010-05-12 | 2014-09-01 | Sanyang Industry Co Ltd | Engine decompression mechanism |
CN103032192B (zh) * | 2011-09-28 | 2016-08-24 | 光阳工业股份有限公司 | 一体式的汽缸头 |
EP3604748B1 (en) * | 2017-03-28 | 2021-05-05 | Honda Motor Co., Ltd. | Internal combustion engine |
JP6866425B2 (ja) * | 2019-07-01 | 2021-04-28 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関 |
-
2002
- 2002-06-24 JP JP2002182462A patent/JP4010885B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-06-05 TW TW092115284A patent/TWI221173B/zh not_active IP Right Cessation
- 2003-06-17 KR KR10-2003-0041302A patent/KR100537807B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2003-06-17 CN CNB031491057A patent/CN1283908C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2003-06-17 BR BRPI0301682-0A patent/BR0301682B1/pt not_active IP Right Cessation
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006233961A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-09-07 | Honda Motor Co Ltd | 自然吸気式内燃機関 |
JP4555771B2 (ja) * | 2005-01-31 | 2010-10-06 | 本田技研工業株式会社 | 自然吸気式内燃機関 |
KR101421753B1 (ko) * | 2009-11-13 | 2014-07-22 | 현대중공업 주식회사 | 체크밸브 제어용 타이밍 디바이스 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW200404947A (en) | 2004-04-01 |
JP4010885B2 (ja) | 2007-11-21 |
BR0301682A (pt) | 2004-08-24 |
CN1469032A (zh) | 2004-01-21 |
KR100537807B1 (ko) | 2005-12-19 |
TWI221173B (en) | 2004-09-21 |
CN1283908C (zh) | 2006-11-08 |
KR20040000360A (ko) | 2004-01-03 |
BR0301682B1 (pt) | 2012-03-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TW530120B (en) | Starting method for internal combustion engine and its starting device | |
JP5014181B2 (ja) | エンジンのデコンプ装置 | |
JP5171521B2 (ja) | エンジンの可変動弁装置 | |
JPH10159524A (ja) | エンジンのデコンプ機構 | |
WO2011030456A1 (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
JP2004027888A (ja) | エンジンのデコンプ装置 | |
JP4696092B2 (ja) | 内燃機関のデコンプ装置 | |
KR100813746B1 (ko) | 4 스트로크 사이클 내연기관의 감압장치 | |
JP4531026B2 (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
JP2004360538A (ja) | 内燃機関のデコンプ装置 | |
JP3354290B2 (ja) | エンジンのオートデコンプ装置 | |
US20050132988A1 (en) | Valve timing control system for internal combustion engine | |
JP2008082297A (ja) | 内燃機関のデコンプ装置 | |
JP2003254025A (ja) | エンジンのデコンプ装置 | |
JP3944053B2 (ja) | 圧縮比可変エンジン | |
JP4145447B2 (ja) | 4サイクルエンジンのデコンプ装置 | |
JP2005233176A (ja) | デコンプ装置及びそれを有する4サイクルエンジン | |
JP5826096B2 (ja) | 内燃機関の可変動弁機構 | |
WO2002081877A1 (fr) | Decompresseur pour moteur a combustion interne a 4 courses | |
JP2009264251A (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
JP5107848B2 (ja) | エンジンの可変動弁装置 | |
JP2008240847A (ja) | オートテンショナ | |
JP2016145537A (ja) | デコンプ装置 | |
JP7124630B2 (ja) | デコンプ装置を備えた動弁機構 | |
JPH05240007A (ja) | 4サイクルエンジンのバルブ駆動装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070328 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070330 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070528 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070829 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070904 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |