JP2004026370A - シート排紙装置及び自動原稿送り装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート排紙手段と、シート排紙手段から順次排紙されてくるシートを収納する収納トレイと、を備えるシート排紙装置であって、収納トレイは、シート排紙方向下流側に設けられ、排紙されたシートの先端側中央部と当接する当接手段と、当接手段からさらにシート排紙方向下流側に設けられ、排紙されたシートの移動を阻止する阻止手段とを備えた。ここで、前記当接手段は、収納トレイのシート収納面から隆起した当接部を有し、前記阻止手段は、前記収納トレイのシート収納面から垂直方向に突出した阻止部を有する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート排紙手段から排紙されるシートを収納するシート排紙装置に関し、特に、シートを収納する収納トレイにシートを整列させるように構成されたシート収納装置及び当該シート収納装置を備える自動原稿送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、ファクシミリ、画像読取装置に装備される自動原稿送り装置等には、印字処理や読取処理がなされたシートを収納するシート排紙装置が備えられている。
【0003】
このシート排紙装置において、収納トレイに収納されるシートの整列性を少しでも向上させるために、収納トレイの収納面を上方に傾斜させて形成したものが知られている。
【0004】
しかし、このように収納トレイ面を上方に傾斜させたものであっても、排出手段から排出されたのシート速度が速い場合には、シートが収納トレイの収納領域内から飛び出してしまう場合があった。
【0005】
この問題を解決するために、収納トレイの収納面上において排紙されるシートの先端が突き当たる突当部材を設けたものが知られている。これによって、高速で排紙されるシートは突当部材に突き当たって収納されるため、排出されたシートが収納トレイの収納領域から飛び出ることは防止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、排紙されるシートは多少スキュー状態(斜行状態)で排紙されるので、突当部材の突当面には、シートの先端側が突き当たることとなる。
【0007】
このようにシートの先端側が突当部材に突き当たると、シートは突き当たった部位を支点として回転しながら跳ね返ることとなるので、シートのスキュー状態によっては、跳ね返る方向又は跳ね返る距離が異なり、収納トレイに排紙したシートがバラついてしまってシート収納トレイ上に積載収納されるシート端の整合性が悪くなることがあった。
【0008】
本願発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、シート排出手段から排紙されるシートが、収納トレイ上からシートが飛び出ることなく、シート端の整列性に優れたシート排紙装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、シート排紙手段と、前記シート排紙手段から順次排紙されてくるシートを収納する収納トレイと、を備えるシート排紙装置であって、前記収納トレイは、シート排紙方向下流側に設けられ、排紙されたシートの先端側中央部と当接する当接手段と、前記当接手段からさらにシート排紙方向下流側に設けられ、排紙されたシートの移動を阻止する阻止手段と、を備えたことを特徴とするシート排紙装置を提供するものである。ここで、前記当接手段は、収納トレイのシート収納面から隆起した当接部を有し、前記阻止手段は、前記収納トレイのシート収納面から垂直方向に突出した阻止部を有する。
【0010】
また、本発明は、シート排紙手段と、前記シート排紙手段から順次排紙されてくるシートを収納する収納トレイと、を備えるシート排紙装置であって、前記収納トレイのシート排紙方向下流側中央部に形成され、排紙されたシートの先端と当接する傾斜面を有する当接部と、前記当接手段からさらにシート排紙方向下流側に形成され、前記当接部の傾斜面を乗り越えたシートの先端が突き当たってシートの移動を阻止する阻止部と、を備えた収納トレイを有することを特徴とするシート排紙装置を提供するものである。ここで、前記当接部は、排紙方向に向かって上方に湾曲傾斜する傾斜面を有している。
【0011】
これにより、本シート排紙装置においては、収納トレイに排紙されるシートの略中央部が収納トレイの当接部に当接した後に、シートの端部が阻止面に突き当たってシートが停止されるので、高速でシートを排紙しても収納トレイに収納されるシートがばらつくことがなく、良好なシート整列性が得ることを可能としたのである。
【0012】
そして、本収納トレイには、さらに良好なシート整列性を得るために、前記阻止部のシート排紙方向上流側に設けられ、シート排紙方向両端側を支持する二つの支持部が形成され、この支持部は、排紙方向に向かって上方に湾曲傾斜する傾斜面を有する。これにより、スキュー状態で排紙されたシートであっても、良好なシート整列性を得ることができるのである。
【0013】
本発明は、さらに、所定の速度で搬送されるシートを読み取るための読取部と、前記読取部にシートを順次に給送する給紙手段と、前記読取部において読み取られたシートを所定の速度で排紙する排紙手段と、前記排紙手段により排紙されたシートを収納する収納トレイと、を備えた自動原稿送り装置であって、前記収納トレイは、シート排紙方向下流側中央部に形成され、排紙されたシートの先端と当接する傾斜面を有する当接部と、前記当接手段からさらにシート排紙方向下流側に形成され、前記当接部の傾斜面を乗り越えたシートの先端が突き当たってシートの移動を阻止する阻止部と、を備えたことを特徴とする自動原稿送り装置を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のシート排紙装置及び自動原稿送り装置の実施の形態例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0015】
図1は、画像読取装置の上に搭載された本自動原稿送り装置の全体構成の側面図を示すものである。図2は、図1に示した本自動原稿送り装置の要部の側面図を示すものである。
【0016】
図1において、符号Aは、画像読取装置本体Hに搭載された自動原稿送り装置であり、自動原稿送り装置Aは、画像読取装置本体Hのコンタクトガラス1a上面を通過するようにシートを搬送する。
【0017】
画像読取装置本体Hは、第1のコンタクトガラス1aを介してランプ等の光源6からの光を搬送されるシートに照射し、その反射光をミラー7a、7b、7cで反射させてレンズ8を介してCCDなどの読取手段9により光電変換してシート画像を読み取る。従って、第1のコンタクトガラス1a上面が装置本体Hの読取部を構成している。なお、画像読取装置本体Hには、シートを載置可能な面積の第2のコンタクトガラス1bも備えられており、自動原稿送り装置Aを開閉してコンタクトガラス1b上に載置されたブック物等の厚いシートを光源6やミラー7a、7b、7cなどからなる光源ユニットを副走査方向に移動させることによって、第2のコンタクトガラス1bを介してシートの画像を読み取ることもできるように構成されている。
【0018】
次に、図1及び図2に基づき自動原稿送り装置Aの構成について説明する。
【0019】
自動原稿送り装置Aは、読取部にシートを順次に給送する給紙手段と、読取部において読み取られたシートを所定の速度で排紙する排紙手段とで構成されている。排紙手段であるシート排紙装置46には、第1の収納トレイ18及び第2の収納トレイ19が備えられており、この第1の収納トレイ18は主に大サイズのシートを収納し、第2の収納トレイ19は小サイズのシートを収納する。
【0020】
収納トレイ19のシート排紙方向の先端側には、シートの先端が突き当って移動が阻止される阻止部61が形成されている。さらに阻止部61のシート幅方向の略中央部には、排紙方向に向かって上方に湾曲傾斜する傾斜面を有するように当接部62が形成されている。
【0021】
自動原稿送り装置Aの給送経路は、給紙トレイ上のシートを1枚ずつ第1のコンタクトガラス1aに向けて給送する給紙経路11と、給紙経路11に連なって形成されてシートを第1のコンタクトガラス1aの上面に沿って案内する搬送経路12で構成されている。
【0022】
給紙トレイ10に載置されたシートは、サイドガイド20でその側部が規制され、さらには案内ガイド21で先端を規制されるようになっている。また、給紙トレイ10は、シートの給紙方向の先端側を支点として、回動自在に取り付けられている。
【0023】
また、給紙経路11には、シートを繰り出す繰出ベルト23、給紙トレイ10上に載置されたシートの先端を上昇させてシートの最上面を繰出ベルト23に接触させる昇降トレイ22、繰出ベルト23で繰り出されたシートを給送する給紙ローラ24と最上位シートの1枚のみを通過して2枚目以降のシートの給送を阻止する分離ローラ25からなる分離手段、昇降トレイ22の先端と分離手段の間に設けられ、繰出ベルト23により繰り出されたシートを案内するための傾斜面を有する案内ガイド手段である案内ガイド21、分離手段で1枚に分離され給送されるシートの先端を突き当てて整合した後に下流側に送るレジストローラ対26が配置されている。
【0024】
この繰出ベルト23と給紙ローラ24は、給紙モータM1にワンウエイクラッチOW1を介して連結されており、またレジストローラ対26はワンウエイクラッチOW2を介して給紙モータM1によって駆動連結される。これにより、給紙モータM1の正転で繰出ベルト23と給紙ローラ24を駆動し、逆転でレジストローラ対26が駆動される。
【0025】
搬送経路12には大径の搬送ローラ27とその搬送ローラ27の周面に圧接された複数の従動ローラ28、29、30が配置されており、搬送ローラ27は搬送モータM2によって駆動されるように構成されている。
【0026】
さらに、シート排紙装置46は、搬送経路12から第1の収納トレイ18の排紙口に連なる第1の排紙経路13、さらには、第1の収納トレイ18の排紙口から給紙経路11と搬送経路12との接続部に連結されてシートを再び搬送経路12に戻す循環経路14と、第1の排紙経路13と分岐して形成されて搬送経路12からのシートを案内する中間経路15と、この中間経路15から第2の収納トレイ19の排紙口に連なる第2の排紙経路16とを有し、さらには、第2の排紙経路16と分岐して形成されて中間経路15からのシートをスイッチバックさせるスイッチバック経路17aと、スイッチバックされたシートを表裏反転して第2の収納トレイ19の排紙口に導く反転経路17bとから成るシート経路を有している。
【0027】
シート排紙装置46の第1の排紙経路13には、搬送ローラ27に圧接された従動ローラ31とシートを第1の収納トレイ18に排紙する第1の排紙ローラ対32、圧接ソレノイドSOL2が配置されている。この第1の排紙ローラ対32は正逆転可能な第1の排紙モータM3に連結されており、両面モード読み取りの場合には、シートの後端側をニップした状態で逆回転してシートをスイッチバックして循環経路14を介して搬送経路12に送るように制御される。また、排紙ローラ対32は循環経路14、搬送経路12を介して循環されるシートの先後端がすれ違う際に支障なく搬送できるように圧接ソレノイドSOL1によって一方のローラ32bから他方のローラ32aが離間するように構成されている。
【0028】
また、中間経路15には下流にシートを送る中間ローラ対33が配置され、第2の排紙経路16には第2の収納トレイ19にシートを排紙する第2の排紙ローラ対35が配置されている。また、スイッチバック経路17aにはシートをスイッチバックさせ反転経路17bを介して第2の排紙ローラ対35に送るスイッチバックローラ対34が配置されている。
【0029】
さらに、給紙トレイ10のシート給紙方向下流側には、給紙トレイ10上にシートが載置されたことを検出するエンプティセンサS1が設けられ、さらに、給紙経路11においては給紙されるシートの端部を検知するレングスセンサS2、及びレジストセンサS3が設けられている。さらに、第1のコンタクトガラス1aの手前にはリードセンサS4、第1の収納トレイ18の排紙口には第1の排出センサS5、中間経路15には中間センサS6、第2の収納トレイ19の排紙口の近傍には第2の排紙センサS7、スイッチバック経路17aにはスイッチバックセンサS8がそれぞれ設けられており、これらのセンサは送られるシートのシート端を検知する。
【0030】
上記の各センサS1乃至S8は、シートの搬送を制御するためのCPU等を含む制御手段に接続されており、各センサからの出力信号に基づいて上述した各モータM1、M2、M3、及びソレノイドSOL1、ソレノイドSOL2が制御されシートの送り動作が実行される。
【0031】
次に、上記構成からなる自動原稿送り装置Aのシート送り動作を説明する。
最初に、シートの片面のみを読み取る片面モードにおける動作ついて説明する。エンプティセンサS1が「ON」状態、すなわち給紙トレイ10上にシートが載置されたことが検知され、さらに、画像読取装置本体Hから給紙指令を受信したならば、給紙モータM1が正回転され、シートが給送される。このとき、繰出ベルト23と給紙ローラ24は、シート送り方向に回転されるが、レジストローラ対26はワンウエイクラッチOW2の作用によって回転しない。そして、レジストセンサS3が給送されたシートの先端を検知すると、その検知した時点からシートを所定量搬送した後に給紙モータM1は一旦停止される。このとき、シートの先端はレジストローラ対26のニップ部に突き当てられてたわみが形成され、これにより、シートの先端が整合されスキューが除去される。そして、この一旦停止後、給紙モータM1は逆転駆動され、シートは給紙経路11から搬送経路12に給紙される。
【0032】
搬送モータM2は、給紙モータM1の逆回転駆動と同時に駆動され、これにより給紙経路11を搬送されるシートは搬送ローラ27に沿って搬送されることになる。そして、搬送経路12を搬送されるシートの先端がリードセンサS4で検出されると、その後に所定量搬送して給紙モータM1及び搬送モータM2は停止される。このとき、シートは第1のコンタクトガラス1aの手前の位置に停止することとなる。そして、装置本体Hからの読取搬送信号を受けると搬送モータM2が再駆動して、シートを第1のコンタクトガラス1a上を通過させる。この際、シートの表面が読取手段によって読み取られる。
【0033】
この第1のコンタクトガラス1aにシートを搬送する過程において、搬送されるシートの先端がリードセンサS4で検出されてから所定量搬送した後に給紙モータM1及び搬送モータM2を停止させた時点、つまりシートの先端が第1のコンタクトガラス1aの手前の位置に到達した時にレングスセンサS2の出力信号によって、以降のシートの送り動作を選択して排紙する。
【0034】
レングスセンサS2の出力信号が「ON」、つまりシートがレングスセンサS2の位置にある場合は、シートは長いサイズ(所定の長さより長いシート)と認識し、第1の収納トレイ18にシート排紙するように制御される。つまり、シートは長いサイズであると認識すると、第2のソレノイドSOL2を励磁してフラッパ40を第1の収納トレイ18に案内する位置に移動するとともに、第1の排紙モータM3を正回転方向に駆動し第1の排紙ローラ対32を正方向に回転する。これにより搬送ローラ27によって第1のコンタクトガラス1aを通過したシートは第1の排紙経路13に沿って第1の収納トレイ18に排出される。そして、第1の排紙センサS5にてシートの後端を検出した後所定時間経過するとシートが完全に第1の収納トレイ18上に排出されたものと認識する。
【0035】
レングスセンサS2の出力信号が「OFF」、つまりシートがレングスセンサS2の位置にない場合には、シートは短いサイズ(所定の長さより短いシート)と認識し、フラッパ40を通常位置に維持したままで、第1の排紙モータM3を正転方向に駆動して中間ローラ33を回転させる。これにより、第1のコンタクトガラス1aを通過したシートは中間経路15に案内され、中間ローラ33、第2の排紙ローラ35にて第2の排紙経路16を介して第2の収納トレイ19に排出される。
【0036】
このとき、中間経路15を搬送されるシートの先端が中間センサS6で検知されると第2の排紙モータ(図示せず)が正回転駆動され、第2の排紙ローラ対35が回転するように制御される。そして、第2の排紙センサS7にてシートの後端を検出した後所定時間経過するとシートが完全に第2の収納トレイ19に排出されたと認識する。なお、片面モードでは、このシートが搬送経路12を搬送される過程で、レジストセンサS5がシートの後端を検知すると、給紙トレイ10上のシートの有無を確認し、次のシートがある場合、先のシートと同様に次のシートの給紙動作を開始するように制御されている。
【0037】
収納トレイ19に排紙されるシートは多少のスキュー状態で排紙されるので、阻止部61の阻止面61aには、シートの一端側が突き当ることとなる。
【0038】
シートの一端側が阻止面61aに突き当ると、シートは突き当った一端側を支点として回転しながら跳ね返ることとなる。
【0039】
ここで、本発明のシート排紙装置46における収納トレイ19の構成と動作について説明する。図3は、収納トレイ19の平面図であり、図4は、収納トレイ19の側面図である。
【0040】
収納トレイ19のシート排紙方向下流側には、シートの先端が突き当って移動が阻止される阻止部61が形成されている。さらに、阻止部61のシート幅方向の略中央部には、排紙方向に向かって上方に湾曲傾斜する傾斜面を有する当接部62が形成されている。
【0041】
この当接部62は、収納トレイ19の後端側の平面部63から阻止部61の上部に向けて除々にせり上がり排紙方向に向かって上方に湾曲傾斜した当接面62aを形成している。
【0042】
このように、収納トレイ19に阻止部61と当接部62を形成することによって、排紙ローラ対35から排紙されたシートの先端は、排紙されたシートのスキューに関係なく、その略中央位置が当接部62の当接面62aに突き当たることとなる。
【0043】
また、高速で排紙されるシートについては、そのシートの略中央位置が当接部62の当接面62aに突き当たり、当接部62の当接面62aの傾斜に摺接して移動され、当接面62a傾斜を乗り越えた排紙シートの先端が阻止部61の阻止面61aに突き当たって、シートの移動が阻止されて停止する。
【0044】
この際に、排紙シートの略中央位置が当接部62の当接面62aに当接するため、シートの跳ね返り方向及び跳ね返り量がシートの状態によって大きく異なることがなくなる。さらに傾斜した当接面62aによってシートの突き当たりの衝撃が緩和されて、跳ね返り量が小さくなるので、収納されたシートのばらつきが少ない。
【0045】
また、高速で排紙されるシートであっても、当接部62の傾斜した当接面62aによってシートの排紙速度は減速されて阻止部61の当接面62aに突き当たるので、シートの跳ね返り量も小さくなり、シートの整列性が良好となる。
【0046】
なお、当接部62の当接面62aは、その幅が小さい程排紙シート収納時のばらつきを少なくできるが、本実施例ではシートが突き当る際の衝撃によるシートの損傷を考慮し、当接面62aの幅を10mmに形成している。
【0047】
さらに、収納トレイ19は、装置をコンパクトにするため、シートの収納範囲を極力シートサイズに近く設定している。すなわち、収納されるシートサイズに対するシート収納領域のマージンを小さくしているためシートの整列性が良好となる。
【0048】
上記の実施例では、阻止部61とシートの阻止面61aを垂直面としたが、図5に示すように収納トレイ19の平面部63から除々にせり上がる傾斜面61bとしてもよい。これによって、排紙シートの端部が阻止部61の傾斜面61bに突き当る際の衝撃が緩和されて、さらに排紙シートの整列性が向上する。
【0049】
また、図6に示すように、阻止部61の略中央部に除々にせり上がる傾斜面64aを有する補助当接部64を形成し、その補助当接部64に傾斜面64aを形成してもよい。これによって、当接部62の傾斜した当接面62aを摺動されるシートが途中から補助突当部64の傾斜面64aに摺接するので、その摺動抵抗が増大する。これにより、さらに排紙シートが減速されて阻止部61を乗り越えることがなくなる。
【0050】
さらに、図3に示すように、当接部62のシート幅方向の両側に傾斜した傾斜面を有する支持部65、66を形成してもよい。これによって収納トレイ19上に収納されたシートの先端側が支持部65、66の傾斜面に沿って湾曲して積載支持されるので、排紙中の排紙シートが先に収納済みのシートに接触するようなことがあっても、先に収納済みのシートがずれることがなくなる。
【0051】
なお、本実施例では、収納トレイに阻止部61、当接部62を形成したが、阻止部61、当接部62と同様なものを別部材として収納トレイ19に取り付けてもよい。
【0052】
以上、詳しく説明したように、本発明は、シート排紙手段と、シート排紙手段から順次排紙されてくるシートを収納する収納トレイとを備えるシート排紙装置であって、収納トレイは、シート排紙方向下流側に設けられ、排紙されたシートの先端側中央部と当接する当接手段と、当接手段からさらにシート排紙方向下流側に設けられ、排紙されたシートの移動を阻止する阻止手段とを備えた。
【0053】
これにより、本シート排紙装置においては、排紙されたシートの略中央が当接部に突き当たった後に、シートの先端が阻止面に突き当たってシートが停止されるので、高速でシートを排紙しても収納トレイに収納されるシートがばらつくことがなく、良好な排紙整列性が得ることができたのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置に搭載された自動原稿送り装置の全体構成の側面図を示す。
【図2】シート給紙装置における要部の機構の側面図を示す。
【図3】本発明に係る収納トレイの平面図を示す。
【図4】本発明に係る収納トレイの側面図を示す。
【図5】本発明に係る他の形態例の収納トレイ側面図を示す。
【図6】本発明に係る他の形態例の収納トレイ側面図を示す。
【符号の説明】
18 第1の収納トレイ
19 第2の収納トレイ
24 給紙ローラ
25 分離ローラ
35 排紙ローラ対
46 シート排紙装置
61 阻止部
61a 阻止面
62 当接部
62a 当接面
63 平面部
65、66 支持部
A 自動原稿送り装置
M1 給紙モータ
M3 第1の排紙モータ
Claims (10)
- シート排紙手段と、前記シート排紙手段から順次排紙されてくるシートを収納する収納トレイと、を備えるシート排紙装置であって、
前記収納トレイは、
シート排紙方向下流側に設けられ、排紙されたシートの先端側中央部と当接する当接手段と、
前記当接手段からさらにシート排紙方向下流側に設けられ、排紙されたシートの移動を阻止する阻止手段と、を備えたことを特徴とするシート排紙装置。 - 前記当接手段は、収納トレイのシート収納面から隆起した当接部を有し、
前記阻止手段は、前記収納トレイのシート収納面から垂直方向に突出した阻止部を有する、
ことを特徴とした請求項1に記載のシート排紙装置。 - シート排紙手段と、前記シート排紙手段から順次排紙されてくるシートを収納する収納トレイと、を備えるシート排紙装置であって、
前記収納トレイのシート排紙方向下流側中央部に形成され、排紙されたシートの先端と当接する傾斜面を有する当接部と、
前記当接手段からさらにシート排紙方向下流側に形成され、前記当接部の傾斜面を乗り越えたシートの先端が突き当たってシートの移動を阻止する阻止部と、を備えた収納トレイを有することを特徴とするシート排紙装置。 - 前記当接部は、排紙方向に向かって上方に湾曲傾斜する傾斜面を有することを特徴とする請求項3に記載のシート排紙装置。
- 前記阻止部は、前記排紙手段によるシート排紙位置よりも上方に延設された阻止面を有することを特徴とする請求項3に記載のシート排紙装置。
- 前記収納トレイには、さらに、前記阻止部のシート排紙方向上流側に設けられ、シート排紙方向両端側を支持する二つの支持部が形成されたことを特徴とした請求項3に記載のシート排紙装置。
- 前記支持部は、排紙方向に向かって上方に湾曲傾斜する傾斜面を有することを特徴とする請求項6に記載のシート排紙装置。
- 所定の速度で搬送されるシートを読み取るための読取部と、前記読取部にシートを順次に給送する給紙手段と、前記読取部において読み取られたシートを所定の速度で排紙する排紙手段と、前記排紙手段により排紙されたシートを収納する収納トレイと、を備えた自動原稿送り装置であって、
前記収納トレイは、
シート排紙方向下流側中央部に形成され、排紙されたシートの先端と当接する傾斜面を有する当接部と、
前記当接部からさらにシート排紙方向下流側に形成され、前記当接部の傾斜面を乗り越えたシートの先端が突き当たってシートの移動を阻止する阻止部と、を備えたことを特徴とする自動原稿送り装置。 - 前記当接部は、排紙方向に向かって上方に湾曲傾斜する傾斜面を有することを特徴とする請求項8に記載の自動原稿送り装置。
- 前記阻止部は、前記排紙手段によるシート排紙位置よりも上方に延設された阻止面を有することを特徴とする請求項8に記載の自動原稿送り装置。
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Cited By (6)
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