JP4871974B2 - シート給紙装置 - Google Patents

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本発明は、給紙トレイ上に載置されたシートを所定の処理位置に順次給紙するシート給紙装置に関し、詳しくは、シートを1枚ずつ分離して給紙する分離給紙機構に関する。
画像読取装置や複写機等に備えられてシートを所定の読取位置に給紙するシート給紙装置の多くは、給紙トレイ上に積み重ねられたシートの最上位面に接触してシートを繰り出す繰り出しローラと、繰り出しローラにて繰り出されたシートを1枚に分離して所定の読取位置に給紙するための給紙ローラ及び分離部材からなる分離部とで構成される。
このようなシート給紙装置においては、給紙トレイ上のシートの最上位面に繰り出しローラを接触させるための機構として、繰り出しローラを昇降自在に構成し、繰り出しローラを下降させてシートの最上位面に接触させるものと、給紙トレイ上からシートを繰り出す給紙トレイとは別に、給紙トレイに積み重ねられたシートの先端側の一部を支持し、上昇することによってシートの最上位面を繰り出しローラに圧接させる昇降自在な昇降トレイを備えるものとがある。
上記した何れの給紙装置においても、繰り出しローラで繰り出す際に、シートが束になって分離部に連通される狭い給紙路に繰り込まれ、給紙路の給紙口でシート束の端部がくさび状となってシートが詰まった状態となり、分離部までシートを繰り出すことができないとの問題が生じる。
このような問題を解決するために、従来のシート給紙装置の中には、給紙トレイと分離部との間に傾斜したシート案内面を形成し、これによってシート束を段差状にずらして給紙口に繰り込むように構成したものがあった。
しかしながら、このような傾斜した案内面でシート束を段差状にずらして給紙口に繰り込む構成は、繰り出しローラを下降させてシートの最上位面に接触させるタイプのものには有効に作用するが、昇降トレイを上昇することによってシートの最上位面を繰り出しローラに圧接させるタイプのものにおいて、繰り出し位置が給紙口に向けて繰り出すように設定されているので、十分にシート束をずらすことができず、依然として給紙口でのシート詰りによる不送りは解消されていない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、昇降トレイを上昇することによってシートの最上位面を繰り出しローラに圧接させるタイプの給紙部において、シートが束状で詰まることを防止し、分離部で1枚毎に分離可能な枚数のシートを確実に分離部に繰り出すことが可能なシート給紙装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、シートを載置する給紙トレイと、前記給紙トレイ上に載置されたシートの最上面に接触してシートを繰り出す繰出手段と、前記給紙トレイ上に載置されたシートの先端部を支持して、シートの最上面を前記繰出手段に接触させる昇降自在な昇降トレイと、前記繰出手段により繰り出されたシートを給紙する給紙ローラと、前記給紙ローラと圧接してシートを一枚に分離する分離部材と、前記昇降トレイの先端と前記分離部材の間に設けられ、前記繰出手段により繰り出されたシートを案内するための傾斜面を有する案内ガイド手段と、前記繰出手段と前記給紙ローラとの間に配置された中間ローラと、を備え、前記案内ガイド手段の下流側先端部は、前記傾斜面における他部よりも高い摩擦係数の部材で形成され、前記中間ローラは、その外周面が前記案内ガイド手段の傾斜面における下流側先端部と近接した対向する位置に配置されるとともに、前記繰出手段によって繰り出されるシートに接触する前記中間ローラの外周面が前記案内ガイド手段の下流側先端よりも低い位置に形成され、前記案内ガイド手段の下流側先端部と前記中間ローラの外周面との間に所定枚数以下のシートが通過可能なスペースが形成されることを特徴とするシート給紙装置を提供するものである。
ここで、前記スペースは、0.8乃至1.0mmであり、前記中間ローラによるシート送り速度は、前記給紙ローラのシート送り速度と同一又はそれより低速に設定される。
そして、前記繰出手段は、前記中間ローラの回転軸を支点として揺動自在に支持される。
また、前記繰出手段、前記給紙手段及び前記中間ローラは、単一の駆動手段により駆動される。
これにより、本発明に係るシート給紙装置においては、前記回転体と前記案内ガイド手段先端間によって形成されたスペースに入り込めるシートの枚数が限定されることとなり、シートが束状で詰まることがなく、分離部で1枚毎に分離可能な枚数のシートを確実に分離部に繰り出すことを可能としたのである。
本発明のシート給紙装置の全体構成の側面図を示す。 本シート給紙装置におけるシート給紙部の側面図例を示す 本発明に係る給紙部の主要部の側面図を示す。 プレ分離機構の動作を説明する給紙部の主要部分の図を示す。 板状の前捌きゴムとシート状のフィルム部材で構成した案内ガイドの傾斜面の正面図(a)及び側面図(b)を示す。 給紙部において繰出ローラと給紙ローラとの間に中間ローラを設けた構成例を示す。 本発明に係る給紙部の駆動機構の構成例を示す。
以下、本発明に係るシート給紙装置の実施の形態例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、画像読取装置の上に搭載された本発明のシート給紙装置の全体構成を示し、図2は、本シート給紙装置におけるシート給紙機構の例を示す。
図1において、シート給紙装置Aは、画像読取装置本体Hのコンタクトガラス1a上面を通過するようにシートを搬送する。
画像読取装置本体Hにおいては、第1のコンタクトガラス1aを介してランプ等の光源6からの光を搬送されるシートに照射し、その反射光をミラー7a、7b、7cで反射させてレンズ8を介してCCDなどの読取手段9により光電変換してシート画像を読み取る。従って、第1のコンタクトガラス1a上面が装置本体Hの読取部を構成している。なお、画像読取装置本体Hはシートを載置可能な面積の第2のコンタクトガラス1bを備えており、シート給紙装置Aを開閉してコンタクトガラス1b上に載置されたブック物等の厚いシートを光源6やミラー7a、7b、7cなどからなる光源ユニットを副走査方向に移動させることによって第2のコンタクトガラス1bを介してシートの画像を読み取ることもできるように構成されている。
次に、図1及び図2に基づいてシート給紙装置Aの構成について説明する。
シート給紙装置Aは、複数枚のシートを載置可能な載置手段としての給紙トレイ10と、複数枚のシートを載置して繰り出し位置に昇降する昇降トレイ22と、読み取られたシートを収納する収納手段としての第1の排紙トレイ18及び第2の排紙トレイ19が備えられており、この第1の排紙トレイ18は主に大サイズのシートを収納し、第2の排紙トレイ19は小サイズのシートを収納する。
また、シート給紙装置Aは、給紙トレイ上のシートを1枚ずつ第1のコンタクトガラス1aに向けて給送する給紙経路11と、給紙経路11に連なって形成されてシートを第1のコンタクトガラス1aの上面に沿って案内する搬送経路12と、搬送経路12から第1の排紙トレイ18の排紙口に連なる第1の排紙経路13とを有する。さらには、第1の排紙トレイ18の排紙口から給紙経路11と搬送経路12との接続部に連結されてシートを再び搬送経路12に戻す循環経路14と、第1の排紙経路13と分岐して形成されて搬送経路12からのシートを案内する中間経路15と、この中間経路15から第2の排紙トレイ19の排紙口に連なる第2の排紙経路16とを有し、さらには、第2の排紙経路16と分岐して形成されて中間経路15からのシートをスイッチバックさせるスイッチバック経路17aと、スイッチバックされたシートを表裏反転して第2の排紙トレイ19の排紙口に導く反転経路17bとから成るシート経路が形成されている。
給紙トレイ10に載置されたシートは、サイドガイド20でその側部が規制され、さらには案内ガイド21で先端を規制されるようになっている。また、給紙トレイ10は、シートの給紙方向の先端側を支点として、回動自在に取り付けられている。
また、給紙経路11を備える給紙部45には、シートを繰り出す繰り出し手段としての1対の回転プーリ5(以下、ベルトローラ5という)、1対のベルトローラ5に架張された繰出手段としての回転体である無端ベルト(以下、「繰出ベルト」という)23、給紙トレイ10上に載置されたシートの先端を上昇させてシートの最上面を繰出ベルト23に接触させる昇降トレイ22、繰出ベルト23により繰り出されたシートを給送する給紙ローラ24と最上位シートの1枚のみを通過して2枚目以降のシートの給送を阻止する分離ローラ25からなる分離手段、昇降トレイ22の先端と分離手段の間に設けられ、繰出ベルト23により繰り出されたシートを案内するための傾斜面を有する案内ガイド手段である案内ガイド21、分離手段で1枚に分離され給送されるシートの先端を突き当てて整合した後に下流側に送るレジストローラ対26が、それぞれ配設されている。
ここで、繰出ベルト23は、1対のベルトローラ5である駆動ベルトローラ5aと従動ベルトローラ5bとの間に張架される無端状のゴム部材であり、ここでは、シートに対する搬送力を大きくするために無端状のゴム部材の外周面を凹凸状に形成している。そして、この繰出ベルト23は、その給紙方向先端側が案内ガイド21の先端と当接して配置されており、繰出ベルト23と案内ガイド21との間で原稿を2乃至3枚に捌くプレ分離する様に構成されている。
搬送経路12には、大径の搬送ローラ27とその搬送ローラ27の周面に圧接された複数の従動ローラ28、29、30が配置されており、搬送ローラ27は搬送モータM2によって駆動されるように構成されている。
第1の排紙経路13には搬送ローラ27に圧接された従動ローラ31とシートを第1の排紙トレイ18に排紙する第1の排紙ローラ対32が配置されている。
第1の排紙ローラ対32は、正逆転可能な第1の排紙モータM3に連結されており、両面モードの際にシートの後端側をニップした状態で逆回転してシートをスイッチバックして循環経路14を介して搬送経路12に送るように制御される。また、排紙ローラ対32は循環経路14、搬送経路12を介して循環されるシートの先後端がすれ違う際に支障なく搬送できるように圧接ソレノイドSOL1によって一方のローラ32bから他方のローラ32aが離間するように構成されている。
また、中間経路15には下流にシートを送る中間ローラ対33が配置され、第2の排紙経路16には第2の排紙トレイ19にシートを排紙する第2の排紙ローラ対35が配置されている。また、スイッチバック経路17aにはシートをスイッチバックさせ反転経路17bを介して第2の排紙ローラ対35に送るスイッチバックローラ対34が配置されている。
さらに、給紙トレイ10のシート給紙方向下流側には給紙トレイ10上にシートが載置されたことを検出するエンプティセンサS1が設けられ、給紙経路11には給紙されるシートの端部を検知するレングスセンサS2、及びレジストセンサS3が設けられている。さらに、第1のコンタクトガラス1aの手前にはリードセンサS4、第1の排紙トレイ18の排紙口には第1の排出センサS5、中間経路15には中間センサS6(図示せず)、第2の排紙トレイ19の排紙口の近傍には第2の排紙センサS7(図示せず)、スイッチバック経路17aにはスイッチバックセンサS8(図示せず)がそれぞれ設けられており、これらのセンサは送られるシートの端部を検知する。
上記の各センサS1〜S8は、シートの搬送を制御するためのCPU等を含む制御手段に接続されており、各センサからの出力信号に基づいて上述した各モータM1、M2、M3、及びソレノイドSOL1、ソレノイドSOL2が制御されシートの送り動作が実行される。
次に、上記構成からなるシート給紙装置のシート送り動作を説明する。
シートの片面を読み取る片面モードについて説明すると、エンプティセンサS1がON状態、すなわち給紙トレイ10上にシートが載置されたことが検知され、さらに装置本体Hから給紙指令を受信したならば、給紙モータM1が正回転され、シートが給送される。このとき、繰出ベルト23と給紙ローラ24は、シート送り方向に回転されるが、レジストローラ対26はワンウェイクラッチOW2の作用によって回転しない。そして、レジストセンサS3が給送されたシートの先端を検知すると、その検知した時点からシートを所定量搬送した後に給紙モータM1は一旦停止される。このとき、シートの先端はレジストローラ対26のニップ部に突き当てられてたわみが形成され、これにより、シートの先端が整合されスキューが除去される。そして、この一旦停止後、給紙モータM1は逆転駆動され、シートは給紙経路11から搬送経路12に給紙される。
搬送モータM2は給紙モータM1の逆回転駆動と同時に駆動され、これにより、給紙経路11を搬送されるシートは搬送ローラ27に沿って搬送されることになる。そして、搬送経路12を搬送されるシートの先端がリードセンサS4で検出されると、その後に所定量搬送して給紙モータM1及び搬送モータM2は停止される。このとき、シートは第1のコンタクトガラス1aの手前の位置に停止することとなる。そして、装置本体Hからの読取搬送信号を受けると搬送モータM2が再駆動して、シートを第1のコンタクトガラス1a上を通過させる。この際、シートの表面が読取手段によって読み取られる。
この第1のコンタクトガラス1aにシートを搬送する過程において、搬送されるシートの先端がリードセンサS4で検出されてから所定量搬送した後に給紙モータM1及び搬送モータM2を停止させた時点、つまりシートの先端が第1のコンタクトガラス1aの手前の位置に到達した時にレングスセンサS2の出力信号によって、以降のシートの送り動作を選択して排紙する。
レングスセンサS2の出力信号がON、つまりシートがレングスセンサS2の位置にある場合は、シートは長いサイズ(所定の長さより長いシート)と認識し、第1の排紙トレイ18にシート排紙するように制御される。つまり、シートは長いサイズであると認識すると、第2のソレノイドSOL2を励磁してフラッパ40を第1の排紙トレイ18に案内する位置に移動するとともに、第1の排紙モータM3を正回転方向に駆動し第1の排紙ローラ対32を正方向に回転する。これにより搬送ローラ27によって第1のコンタクトガラス1aを通過したシートは第1の排紙経路13に沿って第1の排紙トレイ18に排出される。そして、第1の排紙センサS5にてシートの後端を検出した後所定時間経過するとシートが完全に第1の排紙トレイ18上に排出されたと認識する。
レングスセンサS2の出力信号がOFF、つまりシートがレングスセンサS2の位置にない場合には、シートは短いサイズ(所定の長さより短いシート)と認識し、フラッパ40を通常位置に維持したままで、第1の排紙モータM3を正転方向に駆動して中間ローラ33を回転させる。これにより、第1のコンタクトガラス1aを通過したシートは中間経路15に案内され、中間ローラ33、第2の排紙ローラ35にて第2の排紙経路16を介して第2の排紙トレイ19に排出される。
次に、本シート給紙装置におけるシートのプレ分離機能について説明する。
図3は、給紙部45の主要部の側面図を示す。図4は、プレ分離機構の動作を説明する給紙部45の主要部分の側面図を示す。図5は、摩擦係数の高い板状の前捌きゴム53と摩擦係数の低いシート状のフィルム部材54で構成した案内ガイド21の傾斜面の正面図(a)及び側面図(b)を示す。
図3に示すように、昇降トレイ22の先方にはシートを分離手段に案内する傾斜面を有する案内ガイド21が設けられており、この案内ガイド21の傾斜面は、図5に示すように摩擦係数の高い板状の前捌きゴム53と摩擦係数の低いシート状のフィルム部材54で構成される。フィルム部材54は前捌きゴム53のシート繰り出し方向先端側の一部を露出するように前捌きゴム53の表面に取り付けられており、その先端を円弧状に形成している。このように、円弧状に形成することによって、案内されるシートがフィルム部材54の表面から前捌きゴム53の表面に接触する際に急激に摩擦負荷が作用しないため、下向きのカールシート等の変形されたシート先端が摩擦係数の高い前捌きゴム53に当接して未給紙状態となることを防止することができる。
繰出ベルト23の先端側は、前捌きゴム53との間が微小な間隔Xとなるように、昇降トレイ22の先端よりも繰り出し方向側で、かつ案内ガイド21の傾斜面の繰り出し方向先端よりも下方に配置されている。
次に、上記構成によるプレ分離機構の動作を説明する。
まず、図4(a)に示すように、昇降トレイ22上に載置されたシートは、昇降トレイ22の上昇によってシート給紙位置に移動される。その後、図4(b)に示すように、繰出ベルト23が回転駆動されてシートが繰り出される。このとき、繰出ベルト23の先端側が案内ガイド21の傾斜面の繰り出し方向先端よりも下方に配置されているのでシートは確実に案内ガイド21の傾斜面に突き当ることとなる。
次に、図4(c)に示すように、繰り出されたシートは、案内ガイド21の傾斜面に沿って上向きに偏向し、前捌きゴム53と繰出ベルト23の先端部との間に進入され、シートは繰出ベルト23の先端側と前捌きゴム53との間で、2〜3枚に分離されて分離手段に送られることとなる。
このとき、シートは繰出ベルト23の先端に接触し、上向きに搬送力が付与されているので、円滑に繰り出すことができる。
なお、本実施例では、繰出ベルト23の先端側と前捌きゴム53との間の間隔を0.8mm〜1.0mmとなるように設定している。これは、普通紙が2枚〜3枚程度通過できる間隔である。
ここでは、繰出ベルト23の外周の摩擦係数を2.1μ、前捌きゴム53の摩擦係数を0.6μとしており、通常のシート間の摩擦係数は1.0μであるからシートは適正に分離されることとなる。
さらに、繰出ベルト23が張架される駆動ベルトローラ5aの直径に対し、従動ベルトローラ5bの直径を小さくして形成されている。これによって、給紙ローラ24と繰出ベルト23の先端との間が狭くできるため、シートが損傷することなく円滑に給紙ローラ24に送り渡すことができる。また、案内ガイド21の傾斜面に沿って上向きに繰り出されるシートの先端が上ガイド60に突き当る区間が短くなるので、シートが繰出ベルト23方向に捲れあがったりすることがなくなる。
尚、上記の例では、繰出手段を繰出ベルト23で構成したが、図6に示すように繰出ローラ50と給紙ローラ24との間に中間ローラ51を設けて、繰出ローラ50と中間ローラによってシートを繰り出すようにしている。この場合、中間ローラ51と案内ガイド21の傾斜面との間隔Xを0.8mm〜1.0mmとなるように中間ローラ51を上述した繰出ベルト23の先端と同様に配置すればよい。
次に、給紙部45の駆動構成について図7に基づいて説明する。
分離ローラ25は、繰出ベルト23、給紙ローラ24はワンウェイクラッチOW1を介して、ワンウェイクラッチOW2を介してそれぞれ給紙モータM1に駆動連結される。また、レジストローラ28はワンウェイクラッチOW3を介して給紙モータM1に駆動連結されている。これにより、給紙モータM1の正転で繰出ベルト23、給紙ローラ24、分離ローラ25が駆動され、逆転でレジストローラ28が駆動される。
ここで、繰出ベルト23は、給紙ローラ軸に設けられたプーリP1と繰出ベルト23の駆動ローラ軸に設けられたプーリP2に掛け渡されたタイミングベルトT1によって、給紙ローラ軸の駆動が繰出ベルト23の駆動ベルトローラ5aに伝達され、繰出ベルト23が回転される。このとき、繰出ベルト23の周速は給紙ローラ24の周速よりも低速となるように繰出ベルト23の従動ベルトローラ5bの直径を給紙ローラ24の直径よりも小さくしている。このように、繰出ベルト23の繰り出し速度を低速にすることによって、繰出ベルト23の先端側と案内ガイド21の傾斜面との間で、確実にプレ分離することが可能となる。
図7に示すように、繰出ベルト23の駆動ベルトローラ5aと従動ベルトローラ5bは、揺動アーム55で給紙ローラ軸に揺動自在に支持されている。
以上、詳しく説明したように本発明のシート給紙装置は、シートを載置する給紙トレイと、給紙トレイ上に載置されたシートの最上面に接触してシートを繰り出す繰出手段と、給紙トレイ上に載置されたシートの先端部を支持して、シートの最上面を繰出手段に接触させる昇降自在な昇降トレイと、繰出手段により繰り出されたシートを分離する分離手段と、昇降トレイの先端と分離手段の間に設けられ、繰出手段により繰り出されたシートを案内するための傾斜面を有する案内ガイド手段と、繰出手段によって繰り出されるシートと接触し、その接触面が案内ガイド手段の先端よりも低い位置にあって案内ガイド手段先端との間で所定の間隔を形成する回転体とを備えた。
これにより、本発明のシート供給装置においては、分離部に大量のシートが束状で詰まることを防止し、シートを一枚ずつ確実に分離して読取位置に給紙することを実現したのである。
本発明は、給紙トレイ上に載置されたシートを所定の処理位置に順次給紙するシート給紙装置の給紙性能を向上させる発明に関するものであって、産業上の利用可能性を有する。
5 ベルトローラ(回転プーリ)
5a 駆動ベルトローラ
5b 従動ベルトローラ
10 給紙トレイ
21 案内ガイド(案内ガイド手段)
22 昇降トレイ
23 繰出ベルト(回転体)
24 給紙ローラ
25 分離ローラ(分離手段)
53 前捌きゴム(摩擦部材)
54 フィルム部材
M1 給紙モータ

Claims (5)

  1. シートを載置する給紙トレイと、
    前記給紙トレイ上に載置されたシートの最上面に接触してシートを繰り出す繰出手段と、
    前記給紙トレイ上に載置されたシートの先端部を支持して、シートの最上面を前記繰出手段に接触させる昇降自在な昇降トレイと、
    前記繰出手段により繰り出されたシートを給紙する給紙ローラと、
    前記給紙ローラと圧接してシートを一枚に分離する分離部材と、
    前記昇降トレイの先端と前記分離部材の間に設けられ、前記繰出手段により繰り出されたシートを案内するための傾斜面を有する案内ガイド手段と、
    前記繰出手段と前記給紙ローラとの間に配置された中間ローラと、を備え、
    前記案内ガイド手段の下流側先端部は、前記傾斜面における他部よりも高い摩擦係数の部材で形成され、
    前記中間ローラは、その外周面が前記案内ガイド手段の傾斜面における下流側先端部と近接した対向する位置に配置されるとともに、
    前記繰出手段によって繰り出されるシートに接触する前記中間ローラの外周面が前記案内ガイド手段の下流側先端よりも低い位置に形成され、前記案内ガイド手段の下流側先端部と前記中間ローラの外周面との間に所定枚数以下のシートが通過可能なスペースが形成されることを特徴とするシート給紙装置。
  2. 前記スペースは、0.8乃至1.0mmであることを特徴とする請求項1に記載のシート給紙装置。
  3. 前記中間ローラによるシート送り速度は、前記給紙ローラのシート送り速度と同一又はそれより低速であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給紙装置。
  4. 前記繰出手段は、前記中間ローラの回転軸を支点として揺動自在に支持されることを特徴とする請求項1に記載のシート給紙装置。
  5. 前記繰出手段、前記給紙手段及び前記中間ローラは、単一の駆動手段により駆動されることを特徴とする請求項に記載のシート給紙装置。
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