JP2004025891A - カード作製用紙 - Google Patents
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Abstract
【課題】 切り離し後に、名刺の角部が滑らかとなるカード作製用紙を提供する。
【解決手段】 用紙が切断されてなる切断線と、切断されていない非切断部とが交互に形成されたマイクロミシン目17を、用紙のカード形成領域12を縦横に区分する仕切り線に沿って形成し、そのマイクロミシン目17の前記非切断部を破断することにより用紙から名刺20を切り離し可能に構成されたカード作製用紙10の仕切り線の縦横方向の交差部分15に、刃23を用いた打ち抜き加工により十字状の切れ目19を形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、名刺等のカードを作製するためのカード作製用紙に関する。
近年、名刺などのカードを普及型プリンタなどを用いて作製するための用紙が各種提案されている。これらは、例えば図8に示すように用紙1にミシン目2Aによって囲まれているカード形成領域4内を縦横に区分する仕切り線に沿ってミシン目2Bを形成した構成で、用紙1への印刷後にミシン目2A,2Bを切り離すことによってカード3を得るものである。
ところで、このような用紙1に形成されるミシン目2A,2Bは、カード3の切り離しを容易とするとともに、切り離したカード3の端縁部が滑らかになるようにするため、切断線と非切断部とを非常に細かなピッチで交互に形成するマイクロミシン目とされている(特許文献1参照)。
ここで、このマイクロミシン目を形成するためには、一般に、円柱状のローラの外周に多数のミシン刃を所定の間隔で円周上に植設したローラカッターを使用し、このローラーカッターを用紙の搬送に合わせて回転させることによって用紙の一方向にマイクロミシン目を設け、次いで、それとは直交する方向にもう一度マイクロミシン目を設けて用紙1のカード形成領域4内をマイクロミシン目によって縦横に区分するようにしていた。
特開2002−264570公報
しかしながら、上述のカード作成用紙では、カード形成領域4を縦横に区分するミシン目2Bの交差部分で、必ずしも拡大図(イ)に示すようにミシン目2Bの切断線が十字状に交差せず、拡大図(ロ)に示すように交差部分に非切断線が位置してしまうことがある。
拡大図(ロ)に示すような状態となっている場合に、ミシン目2Bを切り離して行くと、交差部分で非切断部を破断することになるため、非切断部の破断に伴う凹凸(毛羽立ち)が生じ、図9に示すように、切り離したカード3の角部が膨らんだ状態になってしまう。このような毛羽立ちは、カード3の角部では、より目立つことになり、カードの外観上好ましくない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、切り離し後のカードの角部が滑らかになるようにして見栄えのよいカードを作成できるカード作製用紙を提供するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、用紙が切断されている切断線と、切断されていない非切断部とが交互に形成されたミシン目を、用紙のカード形成領域を縦横に区分する仕切り線に沿って形成し、そのミシン目の前記非切断部を破断することにより用紙からカードを切り離し可能に構成されたカード作製用紙であって、前記仕切り線の縦横方向の交差部分には、前記ミシン目の非切断部を設けることなく連続的な切れ目を形成した構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記切れ目の長さを5.0mm以下としたところに特徴を有する。
なお、「切れ目の長さ」とは、仕切り線の交差した点から起算した切れ目の長さをいう。
なお、「切れ目の長さ」とは、仕切り線の交差した点から起算した切れ目の長さをいう。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記切れ目は、前記カードの長辺方向に沿ったものが短辺方向に沿ったものに比べて長くされているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、カード形成領域に所定の情報を印刷した後、仕切り線に沿ってミシン目の非切断部を破断することによりカードを切り離す。ここで仕切り線の縦横方向の交差部分には、ミシン目の非切断部を設けることなく連続的な切れ目が形成されているから、切り離しに伴う凹凸(毛羽立ち)が仕切り線の交差部分には生ぜず、切り離し後に角部が滑らかで見栄えの良いカードを作製することができる。
請求項1の発明によれば、カード形成領域に所定の情報を印刷した後、仕切り線に沿ってミシン目の非切断部を破断することによりカードを切り離す。ここで仕切り線の縦横方向の交差部分には、ミシン目の非切断部を設けることなく連続的な切れ目が形成されているから、切り離しに伴う凹凸(毛羽立ち)が仕切り線の交差部分には生ぜず、切り離し後に角部が滑らかで見栄えの良いカードを作製することができる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、仕切り線の縦横方向の交差部分の切れ目の長さを5.0mm以下とした。切れ目の長さを5.0mm以上とした場合には、印刷時にプリンタ内部で交差部分が引っかかるおそれがあるが、切れ目の長さを5.0mm以下としたので、印刷時の不都合が生じず、切り離し後に、角部が滑らかなカードを作製することができる。なお、より好ましくは、その切れ目の長さを3.0mm以下とすることがよい。
請求項2の発明によれば、仕切り線の縦横方向の交差部分の切れ目の長さを5.0mm以下とした。切れ目の長さを5.0mm以上とした場合には、印刷時にプリンタ内部で交差部分が引っかかるおそれがあるが、切れ目の長さを5.0mm以下としたので、印刷時の不都合が生じず、切り離し後に、角部が滑らかなカードを作製することができる。なお、より好ましくは、その切れ目の長さを3.0mm以下とすることがよい。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、切れ目は、カードの長辺方向に沿ったものが短辺方向に沿ったものに比べて長くされているから、カードの大きさに対する切れ目の形成されていた箇所の長さのバランスがよくなり、外観上より好ましいカードを作製することができる。
請求項3の発明によれば、切れ目は、カードの長辺方向に沿ったものが短辺方向に沿ったものに比べて長くされているから、カードの大きさに対する切れ目の形成されていた箇所の長さのバランスがよくなり、外観上より好ましいカードを作製することができる。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図5によって説明する。本実施形態のカード作製用紙10は、市販のプリンタ16を用いて所望の情報を印刷後、切り離すことにより名刺20を作製するためのものである。
本発明の第1実施形態を図1ないし図5によって説明する。本実施形態のカード作製用紙10は、市販のプリンタ16を用いて所望の情報を印刷後、切り離すことにより名刺20を作製するためのものである。
カード作製用紙10はA4サイズの用紙からなり、この用紙の4辺に沿った縁部11を残した領域がカード作製用紙10より僅かに小さな矩形状をなすカード形成領域12とされている。
カード形成領域12は、その長辺方向の両端部から横方向の6本の仕切り線で5行に等間隔に区分されるとともに、その短辺方向の両端部から縦方向の3本の仕切り線で2列に等間隔に区分される。そして、これらの仕切り線に区分された縦方向に5行、横方向に2列に並んだ10箇所の矩形の領域がそれぞれ名刺20と同じ大きさの名刺領域14とされている。
なお、これらの仕切り線は位置や領域を示すためのものであり、現実に形成される線ではない。
なお、これらの仕切り線は位置や領域を示すためのものであり、現実に形成される線ではない。
カード形成領域12を横方向及び縦方向に区分する仕切り線には、その仕切り線の交差部分15を除いて、仕切り線に沿って用紙が切断されてなる切断線と、切断されていない非切断部とが交互に形成された横方向及び縦方向のマイクロミシン目17A,17Bが形成されている。
また、カード作製用紙10の上部の縁部11のうち、縦方向の3本の仕切り線の上部には、仕切り線に形成されたマイクロミシン目17Bが延出して形成され、名刺20の切り離しが容易となる切り離し線18とされている。
さて、カード形成領域12を区分する仕切り線の交差部分15には、横方向の切れ目19A及び縦方向の切れ目19Bからなる十字状の切れ目19(本発明の「連続的な切れ目」に相当する)が形成されている。この十字状の切れ目19の長さは、横方向の切れ目19A及び縦方向の切れ目19B共に仕切り線の交差した点から5.0mm以下とされている。このような長さの切れ目19とすることで、印刷時に仕切り線の交差部分15がプリンタ16内部で引っかかることがなく、印刷時の不都合が生じにくくなる。
なお、本実施形態のカード作製用紙の製造方法は次の通りである。
打抜機(図示しない)の下盤に、マイクロミシン目17の切断部を形成するための刃23を備えた刃型24(図2参照)をセットする。そして、刃型24の上にA4サイズの用紙を位置し、打抜機の上盤または下盤を作動させ、打ち抜く。そうすると、交差部分15を除く仕切り線及び切り離し線18上にマイクロミシン目17が形成されるとともに、交差部分15には十字状の切れ目19の形成されたカード作製用紙10が完成する。なお、十字状の刃23は、例えばいわゆる腐食刃の製法であるエッチングにより形成することができる。
打抜機(図示しない)の下盤に、マイクロミシン目17の切断部を形成するための刃23を備えた刃型24(図2参照)をセットする。そして、刃型24の上にA4サイズの用紙を位置し、打抜機の上盤または下盤を作動させ、打ち抜く。そうすると、交差部分15を除く仕切り線及び切り離し線18上にマイクロミシン目17が形成されるとともに、交差部分15には十字状の切れ目19の形成されたカード作製用紙10が完成する。なお、十字状の刃23は、例えばいわゆる腐食刃の製法であるエッチングにより形成することができる。
次に、本実施形態のカード作製用紙を用いて名刺を作製する方法について図3ないし図5によって説明する。
まず、プリンタ16によりカード作製用紙10の片面又は両面に、氏名、住所、電話番号などの情報を印刷する(図3,図4(A)参照)。そして、図4(B)に示すように、カード作製用紙10の上部の縁部11に形成された切り離し線18と、縦方向の仕切り線とをマイクロミシン目17Bに沿って数回折り曲げると、マイクロミシン目17Bの非切断部が破断される。そして、この作業を縦方向及び横方向の仕切り線に繰り返し、全ての仕切り線及び切り離し線18についてマイクロミシン目17の非切断部が破断されると、各名刺20が切り離された状態になり、10枚の名刺20が作製される(図5参照)。
まず、プリンタ16によりカード作製用紙10の片面又は両面に、氏名、住所、電話番号などの情報を印刷する(図3,図4(A)参照)。そして、図4(B)に示すように、カード作製用紙10の上部の縁部11に形成された切り離し線18と、縦方向の仕切り線とをマイクロミシン目17Bに沿って数回折り曲げると、マイクロミシン目17Bの非切断部が破断される。そして、この作業を縦方向及び横方向の仕切り線に繰り返し、全ての仕切り線及び切り離し線18についてマイクロミシン目17の非切断部が破断されると、各名刺20が切り離された状態になり、10枚の名刺20が作製される(図5参照)。
このように、仕切り線の縦横方向の交差部分15には、ミシン目の非切断部を設けることなく、十字状の切れ目19が形成されているから、切り離しに伴う凹凸(毛羽立ち)が交差部分15に生じず、切り離し後に、角部が滑らかで見栄えの良い名刺20を作製することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図6によって説明する。
本実施形態では仕切り線の交差部分15に設けた切れ目の長さが上記第1実施形態と相違する。他の同様の構成に関しては同様の符号を付して重複する説明は省略する。
次に、本発明の第2実施形態を図6によって説明する。
本実施形態では仕切り線の交差部分15に設けた切れ目の長さが上記第1実施形態と相違する。他の同様の構成に関しては同様の符号を付して重複する説明は省略する。
第1実施形態においては、仕切り線の交差部分15に形成された十字状の切れ目19の長さは横方向の切れ目19A及び縦方向の切れ目19Bについて同じ長さであったが、本実施形態では、名刺領域14の横方向及び縦方向の長さに比例した長さの切れ目21が形成されている。具体的には、名刺の大きさが横方向が91mm,縦方向が55mmであるので、この比率で横方向の切れ目21A及び縦方向の切れ目21Bが形成される。また、具体的な長さは、切れ目21のうち長い方の切れ目である横方向の切れ目21Aの長さが5mm以下とされている。
カード作製用紙10の仕切り線に沿って名刺20を切り離すと、マイクロミシン目17の非切断部であった部分に若干の毛羽立ちが生じ、予め切れ目19が形成されることにより毛羽立ちの全く生じていない交差部分15との外観上の差異が生じてしまう。しかし、上記構成によれば、名刺20の大きさに対する切れ目21の長さのバランスがよく、マイクロミシン目17を切り離した部分と、交差部分15との外観上の差異が目立たなくなり、外観上好ましい名刺20を作製することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、刃型24による打ち抜き加工は、カード形成領域12の全体について1度に行ったが、横方向のマイクロミシン目17Aと縦方向のマイクロミシン目17Bとを別々に打ち抜き加工を施してもよい。例えば、横方向の6本のマイクロミシン目17Aについて1度に打ち抜き加工を行った後で、縦方向の3本のマイクロミシン目17Bについて1度に打ち抜き加工を行ってもよい。もちろん、マイクロミシン目の縦横の本数については、これに限られない。
(2)上記実施形態では、仕切り線の全ての交差部分15で十字状の切れ目19,21を形成したが、仕切り線の交差した部分に切れ目が形成されていれば、十字状でなくともよく、図7に示すように、仕切り線が鉤状に交差する部分に鉤状の切れ目19,21を形成してもよく、また、仕切り線がT字状に交差する部分にT字状の切れ目19,21を形成してもよい。
(3)上記実施形態では、カード作製用紙10は名刺20を作製するための用紙であるとしたが、他のカードを作製するための用紙であってもよい。例えば、グリーティングカード、メッセージカード、会員カードなど種々のカードであってもよい。
(4)本実施形態ではカード作製用紙10のサイズはA4サイズとしたが、これに限られず、その他のサイズでもよい。
(5)上記実施形態では、仕切り線にはマイクロミシン目17が形成されている構成としたが、通常のミシン目であってもよい。
10…カード作製用紙
12…カード形成領域
15…交差部分
19,21…切れ目(連続的な切れ目)
20…名刺(カード)
12…カード形成領域
15…交差部分
19,21…切れ目(連続的な切れ目)
20…名刺(カード)
Claims (3)
- 用紙が切断されている切断線と、切断されていない非切断部とが交互に形成されたミシン目を、用紙のカード形成領域を縦横に区分する仕切り線に沿って形成し、そのミシン目の前記非切断部を破断することにより用紙からカードを切り離し可能に構成されたカード作製用紙であって、
前記仕切り線の縦横方向の交差部分には、前記ミシン目の非切断部を設けることなく連続的な切れ目を形成したことを特徴とするカード作製用紙。 - 前記切れ目の長さを5.0mm以下としたことを特徴とする請求項1記載のカード作製用紙。
- 前記切れ目は、前記カードの長辺方向に沿ったものが短辺方向に沿ったものに比べて長くされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカード作製用紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003303187A JP2004025891A (ja) | 2003-08-27 | 2003-08-27 | カード作製用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2004025891A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005324849A (ja) * | 2004-05-17 | 2005-11-24 | Kotobuki Kasei Kogyo Kk | トレイ |
JP2009274436A (ja) * | 2008-04-16 | 2009-11-26 | K D K Kk | 裂断可能な情報通信体及びその製造方法 |
JP2010173321A (ja) * | 2009-01-31 | 2010-08-12 | K D K Kk | 裂断可能な情報通信体及びその製造方法 |
JP2014065183A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Kalbas Japan Ltd | ミシン目付きシート及びその製造方法並びにミシン刃 |
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2003
- 2003-08-27 JP JP2003303187A patent/JP2004025891A/ja active Pending
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