JP2004023064A - ダム樹脂除去方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体製品からダム樹脂を確実に除去し、製品品質を向上させると共に、生産効率の向上を図ることのできるダム樹脂除去方法及びその装置を提供する。
【解決手段】半導体製品110の樹脂封止時に、該半導体製品110の樹脂パッケージ113に形成されたダム樹脂114をダム樹脂除去パンチ120によって除去するダム樹脂除去方法において、前記ダム樹脂114と前記ダム樹脂除去パンチ120との間に、シート状の伸縮柔軟材122を介在すると共に、前記ダム樹脂除去パンチ120を前記伸縮柔軟材122を介した状態で前記ダム樹脂側へ押圧し、前記伸縮柔軟材122を伸長させることにより前記ダム樹脂114を係着・除去する。
【選択図】 図1
【解決手段】半導体製品110の樹脂封止時に、該半導体製品110の樹脂パッケージ113に形成されたダム樹脂114をダム樹脂除去パンチ120によって除去するダム樹脂除去方法において、前記ダム樹脂114と前記ダム樹脂除去パンチ120との間に、シート状の伸縮柔軟材122を介在すると共に、前記ダム樹脂除去パンチ120を前記伸縮柔軟材122を介した状態で前記ダム樹脂側へ押圧し、前記伸縮柔軟材122を伸長させることにより前記ダム樹脂114を係着・除去する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂封止後に半導体製品に形成されるダム樹脂等の除去方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のダム樹脂除去方法について、図3、図4を用いて説明する。なお、図3は、樹脂封止後の半導体製品10を模式的に示した図であり、図中の(A)は半導体製品10の平面図、(B)はその側面図をそれぞれ示した図である。又、図4は、図3中における点線で囲った部分IVの部分拡大図であり、図中の(A)は、ダム樹脂14除去前の状態を示した図、(B)は、ダム樹脂14除去後の状態を示した図である。
【0003】
樹脂封止工程によって、リードフレーム12上には半導体素子等が樹脂封止された樹脂パッケージ13が形成され、半導体製品10が生成される。又、該リードフレーム12上には、他にタイバー16やリード18がパターニングされている。
【0004】
前記タイバー16は、隣接するリード18同士を連結すると共に、樹脂封止時に樹脂がリードフレーム12上へ流出するのを防ぐために設けられたもので、該タイバー16によって流出がくい止められた樹脂は、いわゆるダム樹脂14として樹脂パッケージ13の周辺に残存する。
【0005】
図4に示すように、一般に、このダム樹脂14は、樹脂封止後に切断除去されるタイバー16と共に、ダム樹脂除去パンチ20等によって打ち抜かれ、除去される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ダム樹脂除去パンチ20がダム樹脂14及びタイバー16を打抜く際には、リード18及び樹脂パッケージ13との接触を回避するために、リード18との間には距離e1だけ、又、樹脂パッケージ13との間には距離e2だけ余裕を取る必要があり、ダム樹脂14の一部がコの字型のダム樹脂残り14aとして残存することになる(図4中の(B))。このダム樹脂残り14aは、製品品質を低下させるだけでなく、樹脂封止後の実装工程時に剥がれ落ち、電気的試験の際に導通不良等の問題を発生させ、生産効率を低下させるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであって、半導体製品からダム樹脂を確実に除去し、製品品質を向上させると共に、生産効率の向上を図ることのできるダム樹脂除去方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、半導体製品の樹脂封止時に、該半導体製品の樹脂パッケージに形成されたダム樹脂をダム樹脂除去パンチによって除去するダム樹脂除去方法において、前記ダム樹脂と前記ダム樹脂除去パンチとの間に、シート状の伸縮柔軟材を介在すると共に、前記ダム樹脂除去パンチを前記伸縮柔軟材を介した状態で前記ダム樹脂側へ押圧し、前記伸縮柔軟材を伸長させることにより前記ダム樹脂を係着・除去することにより、上記課題を解決したものである。
【0009】
本発明によれば、ダム樹脂とダム樹脂除去パンチとの間にシート状の伸縮柔軟材を介在すると共に、伸縮柔軟材を伸長させることにより、ダム樹脂を係着・除去することとしたため、ダム樹脂除去パンチのみでは除去が困難なダム樹脂を製品を傷つけることなく確実に除去することができ、製品品質の向上及び生産効率の向上が可能である。
【0010】
なお、前記ダム樹脂除去パンチが、前記半導体製品のリードフレーム間に設けられ、該リードフレームを連結するタイバーの除去が可能であると共に、該タイバーと前記ダム樹脂を同時に切断・除去する構成とすれば、タイバーの切断・除去のための特別の装置が不要で、装置の小型化及び低コスト化が可能となるだけでなく、ダム樹脂とタイバーが同時に除去できるため、生産効率の向上も可能となる。
【0011】
更に、前記シート状の伸縮柔軟材を、供給ロール側から巻取ロール側に間欠的に連続供給が可能なフィルムとすれば、ダム樹脂除去作業毎に使用済みフィルムと新しいフィルムの交換が可能で、その交換も容易となる。
【0012】
上述のダム樹脂除去方法を実施するには、例えば、半導体製品の樹脂封止時に、該半導体製品の樹脂パッケージに形成されたダム樹脂を除去するためのダム樹脂除去パンチと、該ダム樹脂除去パンチを進退駆動する駆動手段と、を備えたダム樹脂除去装置であって、該ダム樹脂除去パンチと前記ダム樹脂との間にシート状の伸縮柔軟材を搬送・介在可能な搬送手段を備えた装置を用意すればよい。
【0013】
又、前記ダム樹脂除去パンチが前記ダム樹脂を除去するダム樹脂除去部と、前記半導体製品のリードフレーム間に設けられ、該リードフレームを連結するタイバーを切断・除去するタイバー除去部から構成されると共に、前記ダム樹脂除去部の前記伸縮柔軟材に接触する部分をラウンド処理すれば、ダム樹脂除去部による伸縮柔軟材の伸長を均一にすることができ、ダム樹脂を確実に係着し、除去することができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の例を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態の例に係るダム樹脂除去装置200を模式的に示した図であり、図1中の(A)は、ダム樹脂除去装置200の側断面の模式図、(B)は、(A)の矢視IB方向から見た部分拡大図である。
【0016】
又、図2中の(A)は、図1中の(B)におけるIIA−IIA線に沿う断面図、図2中の(B)は、IIB−IIB線に沿う断面図であり、ダム樹脂114およびタイバー116の除去工程を模式的に示したものである。
【0017】
ダム樹脂除去装置200は、ダム樹脂除去パンチ120と、パット126と、フィルム(シート状の伸縮柔軟材)122の搬送手段128と、タイバーダイ124とを備えている。
【0018】
該ダム樹脂除去パンチ120は、図示しない駆動装置によって図中V1方向に進退動可能で、半導体製品110の樹脂パッケージ113に形成されたダム樹脂114の除去やタイバー116の切断・除去が可能である。なお、タイバー116は、半導体製品110上に形成されたリード118を連結するためのもので、該リード118間に設けられている。又、ダム樹脂除去パンチ120は、図2に示すように、ダム樹脂114を除去するダム樹脂除去部120a(図2中の(A))と、タイバー116を切断・除去するタイバー除去部120b(図2中の(B))から構成されている。
【0019】
該ダム樹脂除去部120aの断面A1は、幅W1、高さH1の長方形に近い形状になっていると共に、フィルム122と接触する部分120a1は、ラウンド処理されている。このダム樹脂除去部120aの幅W1は、リード118との接触を回避するため、リード118に対して距離e3だけ余裕が取られている。又、ダム樹脂除去部120aとダム樹脂114との間には、厚さWFのフィルム122が介在されている。
【0020】
一方、タイバー除去部120bの断面A2は、幅W2、高さH2の長方形に近い形状となっている。このタイバー除去部120bの幅W2は、この例では、前記ダム樹脂除去部120aの幅W1と略同じであるが、高さH2は、タイバー116を確実に切断、除去し、該ダイバー116のタイバーくず116aをタイバーダイ124の下側へ押し出すために、ダム樹脂除去部120aの高さH1よりも長くなっている。又、タイバー除去部120bの下部120b1はラウンド処理されておらず、タイバー116の切断除去と共に、フィルム122の一部122aも切断・除去可能となっている。
【0021】
前記パット126は、半導体製品110が載置されるタイバーダイ124との間に、半導体製品110とフィルム122を挟み込み、固定するための装置であり、図示せぬ駆動装置によって上下動自在である。
【0022】
前記搬送手段128は、ダム樹脂除去パンチ120とダム樹脂114との間にフィルム122を搬送・介在可能で、供給ロール128aと、巻取ロール128bとを備えている。該供給ロール128aは、図中R1方向に回転し、フィルム122を間欠的に連続供給可能である。一方、巻取ロール128bは図中R2方向に回転可能で、供給ロール128aから供給され、ダム樹脂114の除去に使用された使用後のフィルム122を巻取り可能である。
【0023】
次に、本発明の実施形態の例に係るダム樹脂除去装置200の作用について説明する。
【0024】
樹脂封止後の半導体製品110がタイバーダイ124に載置されると、搬送手段128によって、新しいフィルム122が供給ロール128a側から巻取ロール128b側、即ち、図中H1方向へ1回分だけ搬送される。新しいフィルム122が搬送されると、パット126が図示せぬ駆動装置によって図中下側方向へ下降され、ダイバーダイ124との間に、半導体製品110及びフィルム122を挟み込んだ状態で固定される。その後、ダム樹脂除去パンチ120が図示せぬ駆動装置によって図中V1下方向へ下降し、図2に示すようなダム樹脂114及びタイバー116の除去が行なわれる。
【0025】
より具体的には、図2中の(A)に示すように、ダム樹脂除去パンチ120のダム樹脂除去部120aは、フィルム122を介した状態で、ダム樹脂114側(図中下側)へ押圧される。ダム樹脂除去パンチ120の下降と共に、該ダム樹脂除去パンチ120と同じ幅W1のダム樹脂114のみが最初に除去されるが、その後、ダム樹脂除去パンチ120の下降に伴い、フィルム122が伸長され、いわゆるダム樹脂残り114aも係着・除去される。
【0026】
一方、図2中の(B)に示すように、前記ダム樹脂除去部120aと一体加工されたタイバー除去部120bも図中下側へ下降する。その後、フィルム122の一部122aが切断されると共に、タイバー116の一部116aも、タイバー除去部120bの幅W2と同じ幅W2分だけ切断・除去される。
【0027】
ダム樹脂114及びタイバー116の除去が完了すると、ダム樹脂除去パンチ120及びパット126が図中上方へ移動し、搬送手段128によって使用後のフィルム122が巻き取られると共に、新しいフィルム122が搬送・セットされ、次回のダム樹脂除去工程が開始される。
【0028】
本発明の実施形態に係るダム樹脂除去装置200によれば、ダム樹脂114とダム樹脂除去パンチ120との間にフィルム122を介在すると共に、フィルム122を伸長させることにより、ダム樹脂を係着・除去することとしたため、ダム樹脂除去パンチ120のみでは除去が困難なダム樹脂残り114aのみを確実に除去することができ、製品品質の向上及び生産効率の向上が可能である。しかも、ダム樹脂除去パンチ120のダム樹脂除去部120aは、フィルム122と接触する部分120a1がラウンド処理されているため、フィルム122の伸長が均一となり、ダム樹脂残り114aの除去効果を高めることができる。
【0029】
更に、ダム樹脂114の除去と同時にタイバー116の切断・除去を可能にしたため、タイバー116の切断・除去のための特別な装置が不要で、装置の小型化及び低コスト化が可能となるだけでなく、生産効率の向上も可能となる。
【0030】
更に、フィルム122を供給ロール128a側から巻取ロール128b側に間欠的に連続供給可能としたため、ダム樹脂除去作業毎のフィルム122の交換が容易となる。
【0031】
なお、上記実施形態においては、ダム樹脂114の除去に長尺のフィルム122を使用したが、本発明はこれに限定されず、要はシート状の伸縮柔軟材であればよい。
【0032】
又、ダム樹脂除去パンチ120の形状は、図に示した形状に限定されるものではなく、ダム樹脂114の除去のみを行なう(タイバー116の除去機能を持たないもの)であってもよい。
【0033】
更に、搬送手段128も、供給ロール128a及び巻取ロール128bを有するものに限定されず、ダム樹脂除去パンチ120とダム樹脂114との間にシート状の伸縮柔軟材を搬送・介在可能なものであればよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、半導体製品からダム樹脂を確実に除去し、製品品質を向上させると共に、生産効率の向上を図ることのできるダム樹脂除去方法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の例に係るダム樹脂除去装置の模式図
【図2】図1中の(B)におけるIIA−IIA線、及びIIB−IIB線に沿う断面図
【図3】樹脂封止後の半導体製品の模式図
【図4】図3中におけるIVで示した部分の拡大図
【符号の説明】
10、110…半導体製品
12、112…リードフレーム
13、113…樹脂パッケージ
14、114…ダム樹脂
14a、114a…ダム樹脂残り
16、116…タイバー
18、118…リード
20、120…ダム樹脂除去パンチ
122…フィルム
124…タイバーダイ
126…パット
128…搬送手段
200…ダム樹脂除去装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂封止後に半導体製品に形成されるダム樹脂等の除去方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のダム樹脂除去方法について、図3、図4を用いて説明する。なお、図3は、樹脂封止後の半導体製品10を模式的に示した図であり、図中の(A)は半導体製品10の平面図、(B)はその側面図をそれぞれ示した図である。又、図4は、図3中における点線で囲った部分IVの部分拡大図であり、図中の(A)は、ダム樹脂14除去前の状態を示した図、(B)は、ダム樹脂14除去後の状態を示した図である。
【0003】
樹脂封止工程によって、リードフレーム12上には半導体素子等が樹脂封止された樹脂パッケージ13が形成され、半導体製品10が生成される。又、該リードフレーム12上には、他にタイバー16やリード18がパターニングされている。
【0004】
前記タイバー16は、隣接するリード18同士を連結すると共に、樹脂封止時に樹脂がリードフレーム12上へ流出するのを防ぐために設けられたもので、該タイバー16によって流出がくい止められた樹脂は、いわゆるダム樹脂14として樹脂パッケージ13の周辺に残存する。
【0005】
図4に示すように、一般に、このダム樹脂14は、樹脂封止後に切断除去されるタイバー16と共に、ダム樹脂除去パンチ20等によって打ち抜かれ、除去される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ダム樹脂除去パンチ20がダム樹脂14及びタイバー16を打抜く際には、リード18及び樹脂パッケージ13との接触を回避するために、リード18との間には距離e1だけ、又、樹脂パッケージ13との間には距離e2だけ余裕を取る必要があり、ダム樹脂14の一部がコの字型のダム樹脂残り14aとして残存することになる(図4中の(B))。このダム樹脂残り14aは、製品品質を低下させるだけでなく、樹脂封止後の実装工程時に剥がれ落ち、電気的試験の際に導通不良等の問題を発生させ、生産効率を低下させるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであって、半導体製品からダム樹脂を確実に除去し、製品品質を向上させると共に、生産効率の向上を図ることのできるダム樹脂除去方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、半導体製品の樹脂封止時に、該半導体製品の樹脂パッケージに形成されたダム樹脂をダム樹脂除去パンチによって除去するダム樹脂除去方法において、前記ダム樹脂と前記ダム樹脂除去パンチとの間に、シート状の伸縮柔軟材を介在すると共に、前記ダム樹脂除去パンチを前記伸縮柔軟材を介した状態で前記ダム樹脂側へ押圧し、前記伸縮柔軟材を伸長させることにより前記ダム樹脂を係着・除去することにより、上記課題を解決したものである。
【0009】
本発明によれば、ダム樹脂とダム樹脂除去パンチとの間にシート状の伸縮柔軟材を介在すると共に、伸縮柔軟材を伸長させることにより、ダム樹脂を係着・除去することとしたため、ダム樹脂除去パンチのみでは除去が困難なダム樹脂を製品を傷つけることなく確実に除去することができ、製品品質の向上及び生産効率の向上が可能である。
【0010】
なお、前記ダム樹脂除去パンチが、前記半導体製品のリードフレーム間に設けられ、該リードフレームを連結するタイバーの除去が可能であると共に、該タイバーと前記ダム樹脂を同時に切断・除去する構成とすれば、タイバーの切断・除去のための特別の装置が不要で、装置の小型化及び低コスト化が可能となるだけでなく、ダム樹脂とタイバーが同時に除去できるため、生産効率の向上も可能となる。
【0011】
更に、前記シート状の伸縮柔軟材を、供給ロール側から巻取ロール側に間欠的に連続供給が可能なフィルムとすれば、ダム樹脂除去作業毎に使用済みフィルムと新しいフィルムの交換が可能で、その交換も容易となる。
【0012】
上述のダム樹脂除去方法を実施するには、例えば、半導体製品の樹脂封止時に、該半導体製品の樹脂パッケージに形成されたダム樹脂を除去するためのダム樹脂除去パンチと、該ダム樹脂除去パンチを進退駆動する駆動手段と、を備えたダム樹脂除去装置であって、該ダム樹脂除去パンチと前記ダム樹脂との間にシート状の伸縮柔軟材を搬送・介在可能な搬送手段を備えた装置を用意すればよい。
【0013】
又、前記ダム樹脂除去パンチが前記ダム樹脂を除去するダム樹脂除去部と、前記半導体製品のリードフレーム間に設けられ、該リードフレームを連結するタイバーを切断・除去するタイバー除去部から構成されると共に、前記ダム樹脂除去部の前記伸縮柔軟材に接触する部分をラウンド処理すれば、ダム樹脂除去部による伸縮柔軟材の伸長を均一にすることができ、ダム樹脂を確実に係着し、除去することができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の例を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態の例に係るダム樹脂除去装置200を模式的に示した図であり、図1中の(A)は、ダム樹脂除去装置200の側断面の模式図、(B)は、(A)の矢視IB方向から見た部分拡大図である。
【0016】
又、図2中の(A)は、図1中の(B)におけるIIA−IIA線に沿う断面図、図2中の(B)は、IIB−IIB線に沿う断面図であり、ダム樹脂114およびタイバー116の除去工程を模式的に示したものである。
【0017】
ダム樹脂除去装置200は、ダム樹脂除去パンチ120と、パット126と、フィルム(シート状の伸縮柔軟材)122の搬送手段128と、タイバーダイ124とを備えている。
【0018】
該ダム樹脂除去パンチ120は、図示しない駆動装置によって図中V1方向に進退動可能で、半導体製品110の樹脂パッケージ113に形成されたダム樹脂114の除去やタイバー116の切断・除去が可能である。なお、タイバー116は、半導体製品110上に形成されたリード118を連結するためのもので、該リード118間に設けられている。又、ダム樹脂除去パンチ120は、図2に示すように、ダム樹脂114を除去するダム樹脂除去部120a(図2中の(A))と、タイバー116を切断・除去するタイバー除去部120b(図2中の(B))から構成されている。
【0019】
該ダム樹脂除去部120aの断面A1は、幅W1、高さH1の長方形に近い形状になっていると共に、フィルム122と接触する部分120a1は、ラウンド処理されている。このダム樹脂除去部120aの幅W1は、リード118との接触を回避するため、リード118に対して距離e3だけ余裕が取られている。又、ダム樹脂除去部120aとダム樹脂114との間には、厚さWFのフィルム122が介在されている。
【0020】
一方、タイバー除去部120bの断面A2は、幅W2、高さH2の長方形に近い形状となっている。このタイバー除去部120bの幅W2は、この例では、前記ダム樹脂除去部120aの幅W1と略同じであるが、高さH2は、タイバー116を確実に切断、除去し、該ダイバー116のタイバーくず116aをタイバーダイ124の下側へ押し出すために、ダム樹脂除去部120aの高さH1よりも長くなっている。又、タイバー除去部120bの下部120b1はラウンド処理されておらず、タイバー116の切断除去と共に、フィルム122の一部122aも切断・除去可能となっている。
【0021】
前記パット126は、半導体製品110が載置されるタイバーダイ124との間に、半導体製品110とフィルム122を挟み込み、固定するための装置であり、図示せぬ駆動装置によって上下動自在である。
【0022】
前記搬送手段128は、ダム樹脂除去パンチ120とダム樹脂114との間にフィルム122を搬送・介在可能で、供給ロール128aと、巻取ロール128bとを備えている。該供給ロール128aは、図中R1方向に回転し、フィルム122を間欠的に連続供給可能である。一方、巻取ロール128bは図中R2方向に回転可能で、供給ロール128aから供給され、ダム樹脂114の除去に使用された使用後のフィルム122を巻取り可能である。
【0023】
次に、本発明の実施形態の例に係るダム樹脂除去装置200の作用について説明する。
【0024】
樹脂封止後の半導体製品110がタイバーダイ124に載置されると、搬送手段128によって、新しいフィルム122が供給ロール128a側から巻取ロール128b側、即ち、図中H1方向へ1回分だけ搬送される。新しいフィルム122が搬送されると、パット126が図示せぬ駆動装置によって図中下側方向へ下降され、ダイバーダイ124との間に、半導体製品110及びフィルム122を挟み込んだ状態で固定される。その後、ダム樹脂除去パンチ120が図示せぬ駆動装置によって図中V1下方向へ下降し、図2に示すようなダム樹脂114及びタイバー116の除去が行なわれる。
【0025】
より具体的には、図2中の(A)に示すように、ダム樹脂除去パンチ120のダム樹脂除去部120aは、フィルム122を介した状態で、ダム樹脂114側(図中下側)へ押圧される。ダム樹脂除去パンチ120の下降と共に、該ダム樹脂除去パンチ120と同じ幅W1のダム樹脂114のみが最初に除去されるが、その後、ダム樹脂除去パンチ120の下降に伴い、フィルム122が伸長され、いわゆるダム樹脂残り114aも係着・除去される。
【0026】
一方、図2中の(B)に示すように、前記ダム樹脂除去部120aと一体加工されたタイバー除去部120bも図中下側へ下降する。その後、フィルム122の一部122aが切断されると共に、タイバー116の一部116aも、タイバー除去部120bの幅W2と同じ幅W2分だけ切断・除去される。
【0027】
ダム樹脂114及びタイバー116の除去が完了すると、ダム樹脂除去パンチ120及びパット126が図中上方へ移動し、搬送手段128によって使用後のフィルム122が巻き取られると共に、新しいフィルム122が搬送・セットされ、次回のダム樹脂除去工程が開始される。
【0028】
本発明の実施形態に係るダム樹脂除去装置200によれば、ダム樹脂114とダム樹脂除去パンチ120との間にフィルム122を介在すると共に、フィルム122を伸長させることにより、ダム樹脂を係着・除去することとしたため、ダム樹脂除去パンチ120のみでは除去が困難なダム樹脂残り114aのみを確実に除去することができ、製品品質の向上及び生産効率の向上が可能である。しかも、ダム樹脂除去パンチ120のダム樹脂除去部120aは、フィルム122と接触する部分120a1がラウンド処理されているため、フィルム122の伸長が均一となり、ダム樹脂残り114aの除去効果を高めることができる。
【0029】
更に、ダム樹脂114の除去と同時にタイバー116の切断・除去を可能にしたため、タイバー116の切断・除去のための特別な装置が不要で、装置の小型化及び低コスト化が可能となるだけでなく、生産効率の向上も可能となる。
【0030】
更に、フィルム122を供給ロール128a側から巻取ロール128b側に間欠的に連続供給可能としたため、ダム樹脂除去作業毎のフィルム122の交換が容易となる。
【0031】
なお、上記実施形態においては、ダム樹脂114の除去に長尺のフィルム122を使用したが、本発明はこれに限定されず、要はシート状の伸縮柔軟材であればよい。
【0032】
又、ダム樹脂除去パンチ120の形状は、図に示した形状に限定されるものではなく、ダム樹脂114の除去のみを行なう(タイバー116の除去機能を持たないもの)であってもよい。
【0033】
更に、搬送手段128も、供給ロール128a及び巻取ロール128bを有するものに限定されず、ダム樹脂除去パンチ120とダム樹脂114との間にシート状の伸縮柔軟材を搬送・介在可能なものであればよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、半導体製品からダム樹脂を確実に除去し、製品品質を向上させると共に、生産効率の向上を図ることのできるダム樹脂除去方法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の例に係るダム樹脂除去装置の模式図
【図2】図1中の(B)におけるIIA−IIA線、及びIIB−IIB線に沿う断面図
【図3】樹脂封止後の半導体製品の模式図
【図4】図3中におけるIVで示した部分の拡大図
【符号の説明】
10、110…半導体製品
12、112…リードフレーム
13、113…樹脂パッケージ
14、114…ダム樹脂
14a、114a…ダム樹脂残り
16、116…タイバー
18、118…リード
20、120…ダム樹脂除去パンチ
122…フィルム
124…タイバーダイ
126…パット
128…搬送手段
200…ダム樹脂除去装置
Claims (5)
- 半導体製品の樹脂封止時に、該半導体製品の樹脂パッケージに形成されたダム樹脂をダム樹脂除去パンチによって除去するダム樹脂除去方法において、
前記ダム樹脂と前記ダム樹脂除去パンチとの間に、シート状の伸縮柔軟材を介在すると共に、
前記ダム樹脂除去パンチを前記伸縮柔軟材を介した状態で前記ダム樹脂側へ
押圧し、前記伸縮柔軟材を伸長させることにより前記ダム樹脂を係着・除去する
ことを特徴とするダム樹脂除去方法。 - 請求項1において、更に、
前記ダム樹脂除去パンチが、前記半導体製品のリードフレーム間に設けられ、該リードフレームを連結するタイバーの除去が可能であると共に、該タイバーと前記ダム樹脂を同時に切断・除去する
ことを特徴とするダム樹脂除去方法。 - 請求項1又は2において、
前記シート状の伸縮柔軟材が、供給ロール側から巻取ロール側に間欠的に連続供給が可能なフィルムからなる
ことを特徴とするダム樹脂除去方法。 - 半導体製品の樹脂封止時に、該半導体製品の樹脂パッケージに形成されたダム樹脂を除去するためのダム樹脂除去パンチと、該ダム樹脂除去パンチを進退駆動する駆動手段と、を備えたダム樹脂除去装置において、
該ダム樹脂除去パンチと前記ダム樹脂との間にシート状の伸縮柔軟材を搬送・介在可能な搬送手段を備えた
ことを特徴とするダム樹脂除去装置。 - 請求項4において、
前記ダム樹脂除去パンチが、前記ダム樹脂を除去するダム樹脂除去部と、前記半導体製品のリードフレーム間に設けられ、該リードフレームを連結するタイバーを切断・除去するタイバー除去部から構成されると共に、
前記ダム樹脂除去部の前記伸縮柔軟材に接触する部分がラウンド処理されている
ことを特徴とするダム樹脂除去装置。
Priority Applications (1)
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JP2002180180A JP2004023064A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | ダム樹脂除去方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002180180A JP2004023064A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | ダム樹脂除去方法及びその装置 |
Publications (1)
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ID=31177383
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-
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- 2002-06-20 JP JP2002180180A patent/JP2004023064A/ja active Pending
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